JP7358042B2 - 光電変換装置、カメラ、移動体、および、信号処理装置 - Google Patents

光電変換装置、カメラ、移動体、および、信号処理装置 Download PDF

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Description

本発明は光電変換装置、カメラ、移動体、および、信号処理装置に関する。
被写体の動きを検出する機能を備えた撮像装置が提案されている。非特許文献1に記載の撮像装置は、画素アレイを複数の画素ブロックに分割し、画素ブロック内の信号を加算(あるいはビニング)して読み出すことにより、動き検出期間における消費電力低減を図っている。被写体の動きが検知されると、撮像装置はより解像度の高い画像を出力する。すなわち、非特許文献1には、イベントドリブン型のイメージセンサが開示されている。
O. Kumagai, et al. "A 1/4-inch 3.9Mpixel Low-Power Event-Driven Back-Illuminated Stacked CMOS Image Sensor" ISSCC Dig. Tech. Papers, pp. 86-88, Feb 2018.
非特許文献1に記載の技術によれば、ビニングは、複数の出力線を接続するスイッチ、および、画素のフローティングディフュージョンノード(以下、FDノード)を接続するスイッチによって行われる。しかしながら、動体検知において、ビニング動作でだけでは十分に消費電力を低減することが困難な場合がある。
上記の課題に鑑み、本発明は、光電変換装置、特にイベントドリブン型のイメージセンサにおいて、消費電力を低減することを目的とする。
実施例の光電変換装置は、複数の画素と、前記複数の画素から出力された信号に対してアナログデジタル変換を行う信号処理回路と、信号が読み出される画素を選択するための選択信号を供給する走査回路と、少なくとも2つの画素の信号を加算することによって生成される第1信号を前記信号処理回路へ入力する第1モードと、前記少なくとも2つの画素の信号のそれぞれを第2信号として個別に前記信号処理回路へ入力する第2モードと、を切り替えるスイッチ部と、を備え、前記第1モードにおいて、前記信号が読み出される画素からの前記信号の出力開始から終了までの第1の期間が、前記第2モードにおいて、前記信号が読み出される画素からの前記信号の出力開始から終了までの第2の期間より短い。
別の実施例の光電変換装置は、複数の画素と、前記複数の画素から出力された信号に対してアナログデジタル変換を行う信号処理回路と、少なくとも2つの画素の信号を加算することによって生成される第1信号を前記信号処理回路へ入力する第1モードと、前記少なくとも2つの画素の信号のそれぞれを第2信号として個別に前記信号処理回路へ入力する第2モードと、を切り替えるスイッチ部と、を備え、前記第1モードにおいて、1つの前記第1信号を処理するために前記信号処理回路が行う読み出し動作が、第1回数の前記アナログデジタル変換を含み、前記第2モードにおいて、1つの前記第2信号を処理するために前記信号処理回路が行う読み出し動作が、前記第1回数よりも多い第2回数の前記アナログデジタル変換を含み、前記複数の画素のそれぞれは、光電変換によって生じた電荷に基づく信号を受ける入力ノードと、前記入力ノードを電源電圧にリセットするためのリセット部と、を含み、前記第1モードにおいて、前記少なくとも2つの画素のいずれかが、前記光電変換によって生じた電荷に基づく信号が前記入力ノードに入力された状態で、前記第1信号を出力し、前記第2モードにおいて、前記少なくとも2つの画素のそれぞれが、前記入力ノードが電源電圧にリセットされた状態で、リセットレベル信号を出力し、さらに、光電変換によって生じた電荷に基づく前記信号が前記入力ノードに入力された状態で、前記第2信号を出力し、前記第1モードにおいて、1つの前記第1信号を処理するために前記信号処理回路が行う前記読み出し動作は、前記リセットレベル信号に対するアナログデジタル変換を含まず、前記第2モードにおいて、1つの前記第2信号を処理するために前記信号処理回路が行う前記読み出し動作は、前記リセットレベル信号に対するアナログデジタル変換と、前記第2信号に対するアナログデジタル変換と、を含む。
実施例の信号処理装置は、入力された信号に対してアナログデジタル変換を行う信号処理回路と、信号が読み出される画素を選択するための選択信号を供給する走査回路と、を備え、前記信号処理回路は、少なくとも2つの信号を加算することによって生成される第1信号が前記信号処理回路へ入力される第1モードと、前記少なくとも2つの信号のそれぞれが第2信号として個別に前記信号処理回路へ入力される第2モードとを有し、前記第1モードにおいて、前記信号が読み出される画素からの前記信号の出力開始から終了までの期間に対応する第1のアナログデジタル変換期間が、前記第2モードにおいて、前記信号が読み出される画素からの前記信号の出力開始から終了までの期間に対応する第2のアナログデジタル変換期間より短い。
別の実施例の信号処理装置は、入力された信号に対してアナログデジタル変換を行う信号処理回路を備え、前記信号処理回路は、少なくとも2つの信号を加算することによって生成される第1信号が前記信号処理回路へ入力される第1モードと、前記少なくとも2つの信号のそれぞれが第2信号として個別に前記信号処理回路へ入力される第2モードとを有し、前記複数の画素のそれぞれは、光電変換によって生じた電荷に基づく信号を受ける入力ノードと、前記入力ノードを電源電圧にリセットするためのリセット部と、を含み、前記第1モードにおいて、前記少なくとも2つの画素のいずれかが、前記光電変換によって生じた電荷に基づく信号が前記入力ノードに入力された状態で、前記第1信号を出力し、前記第2モードにおいて、前記少なくとも2つの画素のそれぞれが、前記入力ノードが電源電圧にリセットされた状態で、リセットレベル信号を出力し、さらに、光電変換によって生じた電荷に基づく前記信号が前記入力ノードに入力された状態で、前記第2信号を出力し、前記第1モードにおいて、1つの前記第1信号を処理するために前記信号処理回路が行う読み出し動作は、前記リセットレベル信号に対するアナログデジタル変換を含まず、前記第2モードにおいて、前記信号処理回路が行う読み出し動作は、前記リセットレベル信号に対するアナログデジタル変換と、前記第2信号に対するアナログデジタル変換と、を含む。
本発明によれば、消費電力を低減することができる。
実施例1に関わる光電変換装置の模式図。 実施例1に関わる画素の等価回路図。 実施例1に関わる比較回路の等価回路図。 実施例1に関わる光電変換装置の駆動を模式的に示すタイミングチャート図。 実施例2に関わる光電変換装置の駆動を模式的に示すタイミングチャート図。 実施例3に関わる光電変換装置の駆動を模式的に示すタイミングチャート図。 実施例4に関わる光電変換装置の駆動を模式的に示すタイミングチャート図。 実施例5に関わる光電変換装置の模式図。 実施例5に関わる画素の等価回路図。 カメラの実施例のブロック図。 移動体の実施例のブロック図。
以下では、本発明の実施例について図面を用いて詳細に説明する。本発明は以下に説明される実施例のみに限定されない。本発明の趣旨を超えない範囲で以下に説明される実施例の一部の構成が変更された変形例も、本発明の実施例である。また、以下のいずれかの実施例の一部の構成を、他の実施例に追加した例、あるいは他の実施例の一部の構成と置換した例も本発明の実施例である。
図1の回路ブロック図を参照して、第1の実施例に係る光電変換装置を説明する。本実施例の光電変換装置は、被写体の撮像を行うイメージセンサIM1である。イメージセンサIM1は、あるいは、撮像装置とも呼ばれる。
図1は、イメージセンサIM1の構成要素を模式的に示している。行列状に配置された複数の画素100によって画素アレイ101が構成される。複数の画素100は複数の列を構成するように配置される。図1は、一例として、4行3列に配列された画素100を有する画素アレイ101を示している。画素アレイ101における複数の画素100の配置ならびに数は、これに限られない。
各画素100は、入射光に応じた画素信号を生成する。画素100へ光が入射すると、光電変換によって電荷が生じる。画素信号は、光電変換によって生じた電荷に基づく信号である。画素100の内部で処理されている信号、および、画素100から出力された信号の両方を、画素信号と呼ぶ。また、画素100は、光電変換によって生じた電荷に基づく信号(画素信号)とは別に信号を生成しうる。例えば、画素100は、リセットされた状態に基づくリセットレベル信号を生成する。画素信号とリセットレベル信号とは、それが生成されたときの画素100の状態に応じて区別される。
なお、画素信号およびリセットレベル信号は、画素100から出力されたあと、いくつかの回路ブロックを経由する。その各段階において、画素信号およびリセットレベル信号を、総称して、別の名前で呼ぶことがある。
同じ行に属する複数の画素100は、1つまたは複数の駆動線に共通に接続される。1つの画素100が複数の被制御素子を含む場合、1つの行に対して対応する数の駆動線が配される。垂直走査回路103が、駆動線を通じて画素100に、画素100の動作を制御するための制御信号を供給する。
複数の列に対応して、複数の出力線が配される。例えば、1つの列に1つの出力線が配される。この場合、1つの列を構成する複数の画素100は、1つの出力線102に共通に接続される。あるいは、1つの列に複数の出力線が配される。この場合、1つの列を構成する複数の画素100の一部は、複数の出力線の1つに接続され、一方、同じ列を構成する複数の画素100の他の一部は、複数の出力線の他の1つに接続される。
本実施例の信号処理回路は、複数の列回路104を含む。出力線102は列回路104に接続される。出力線102を通じて列回路104に供給される信号を垂直線信号Vvlと呼ぶ。
列回路104は、定電流回路105、比較回路107、メモリ部109を含む。定電流回路105は、画素100の一部とあわせてソースフォロア回路を構成する。ソースフォロア回路は、画素100の状態に応じた信号(画素信号やリセットレベル信号)を垂直線信号Vvlとして、出力線102へ出力する。
出力線102は比較回路107に接続され、垂直線信号Vvlが比較回路107に供給される。比較回路107には、垂直線信号Vvlのほかに、参照信号発生回路106から参照信号Vrが供給される。参照信号発生回路106は、制御回路112からの指示に応じて、参照信号Vrとしてランプ信号を出力する。ランプ信号とは、時間の経過に対して一定の比率で変化する信号である。
比較回路107は、垂直線信号Vvlと参照信号Vrとを比較し、その比較結果に応じた比較信号Vcmpをメモリ部109に供給する。一例として、本実施例の比較回路107は、垂直線信号Vvlが参照信号Vrよりも小さい場合に比較信号VcmpをLレベルとし、垂直線信号Vvlが参照信号Vrよりも大きい場合に比較信号VcmpをHレベルとする。
メモリ部109には、カウンタ108からカウント信号CNTが供給される。カウンタ108は、制御回路112からの指示に応じて、カウント信号CNTが表すカウント値を時間の経過とともにカウントアップする。メモリ部109は、参照信号発生回路106がランプ信号を供給し始めた時点のカウント値と、比較信号Vcmpのレベルが切り替わった時点のカウント値との差分を保持する。
すなわち、参照信号発生回路106と、比較回路107と、カウンタ108と、メモリ部109とによって、垂直線信号Vvlをデジタル値に変換するアナログデジタル変換が行われる。各列回路104は、アナログデジタル変換器として、比較回路107を含んでいる。さらに、各列回路104がカウンタ108を含んでいてもよい。
本実施例では、メモリ部109は、メモリ109Sと、メモリ109Nとを含む。メモリ109S及びメモリ109Nはそれぞれ、参照信号発生回路106がランプ信号を供給し始めた時点のカウント値と、比較信号Vcmpのレベルが切り替わった時点のカウント値との差分を保持する。
メモリ109Nは、画素100がリセットされた後の垂直線信号Vvl(リセットレベル信号)に対応するデジタル値を保持する。また、メモリ109Sは、画素100において画素信号が読み出されている状態の垂直線信号Vvlに対応するデジタル値を保持する。
水平走査回路110は、複数のメモリ部109からデジタル値を順次、出力回路111に読み出す。出力回路111は、メモリ部109から読み出されたデジタル値に基づいて、画素信号に対応するデジタル信号Dを生成し、デジタル信号DをイメージセンサIM1の外部へ出力する。制御回路112は、イメージセンサIM1の各構成要素に対して制御信号を供給することによって、各構成要素の動作を制御する。
図2を参照して、イメージセンサIM1の画素100の構成について説明する。図2は、画素100の等価回路図である。
画素100はフォトダイオードPD、増幅トランジスタMSF、転送トランジスタMTX、リセットトランジスタMRS、選択トランジスタMSELを含む。フォトダイオードPDは、画素100への入射光に応じた電荷を発生し、この電荷を蓄積する。転送トランジスタMTX、リセットトランジスタMRS、選択トランジスタMSELは、それぞれ垂直走査回路103から供給される制御信号PTX、PRS、PSELによって導通状態または非導通状態となるように制御される。増幅トランジスタMSFのゲートは、フローティングディフュージョンノード(以下、FDノード)に接続される。増幅トランジスタMSFのソースは選択トランジスタMSELを介して出力線102に接続される。
制御信号PRSがHレベルになると、リセットトランジスタMRSが導通状態となり、FDノードが電源電圧VDDに接続される。このとき、FDノードの電圧がリセットされている状態になる。その後、リセットトランジスタMRSが非導通状態になると、FDノードの電圧がリセットされた状態になる。このとき、画素100はリセットされた状態であるという。制御信号PTXがHレベルになると、転送トランジスタMTXが導通状態になり、フォトダイオードPDに蓄積された電荷、即ち画素信号がFDノードに転送される。制御信号PSELがHレベルになると、選択トランジスタMSELが導通状態となり、図1の定電流回路105から出力線102を介して増幅トランジスタMSFに電流が供給される。つまり、増幅トランジスタMSFと定電流回路105がソースフォロア回路を構成し、画素の状態に対応した信号を垂直線信号Vvlとして出力する。例えば、FDノードの電圧がリセットされた状態では、画素100からリセットレベル信号が出力される。また、FDノードに光電変換により生じた電荷が転送された状態では、画素100は光電変換により生じた電荷に基づく信号、つまり、画素信号を出力する。
本実施例において、FDノードは、光電変換により生じた電荷に基づく信号を受ける入力ノードである。リセットトランジスタMRSは、当該入力ノードをリセットするリセット部である。
図3を参照して、比較回路107の構成について説明する。図3は、比較回路107の等価回路図である。
本実施例の比較回路107は、差動増幅器を用いて構成される。比較回路107は、Nチャネル型のMOSトランジスタNM1~NM4を含む。トランジスタNM1は電流源である。トランジスタNM1のゲートには、バイアス電圧biasが供給される。トランジスタNM1のソースは接地ノードに接続される。トランジスタNM2、および、トランジスタNM3は、差動増幅器の入力トランジスタである。
トランジスタNM4のソースは、トランジスタNM1のドレインに接続される。また、トランジスタNM4のドレインは、トランジスタNM2のソース、および、トランジスタNM3のソースに接続されている。トランジスタNM4のゲートには、制御信号comp_enが供給される。制御信号comp_enがハイレベルのとき、トランジスタNM4が導通し、比較回路107が動作状態となる。一方、制御信号comp_enがローレベルのときは、トランジスタNM4が非導通となり、比較回路が非動作状態となる。
比較回路107は、Pチャネル型のMOSトランジスタPM1~PM4を含む。トランジスタPM1、および、トランジスタPM2は、カレントミラー回路を構成する。トランジスタPM3、および、トランジスタPM4は、それぞれ、対応する入力トランジスタのゲートとドレインとの間を短絡するスイッチ素子である。制御信号PCFBが、トランジスタPM3、PM4を制御する。
ノードVinは、出力線102が接続される。出力線102の垂直線信号Vvlが、容量素子C1を介して、ノードVxに入力される。容量素子C1を信号入力容量と呼ぶ。ノードVrampには、参照信号発生回路106からの参照信号Vrが与えられる。参照信号Vrは、容量素子C2を介して、トランジスタNM3のゲートに入力される。
次に、本実施例のイメージセンサIM1の動作について説明する。イメージセンサIM1の動作は、制御回路112がイメージセンサIM1の各構成要素の動作を制御することによって行われる。図4~図6は、それぞれ、各構成要素を制御するための制御信号のタイミングチャートを模式的に示している。また、図4~図6は、それぞれ、イメージセンサIM1が出力する信号の信号値を模式的に示している。
画素100の動作は、制御回路112が垂直走査回路103を制御することによって行われる。メモリ部109から出力回路111へのデジタル値の読出しは、制御回路112が水平走査回路110を制御することによって行われる。
本実施例のイメージセンサIM1は、通常の撮像を行う撮像モードと、被写体の動きを検知するための動作検知モードと、を有する。撮像モードでは、少なくとも2つの画素100の画素信号のそれぞれが、個別に列回路104へ入力される。動作検知モードでは、同じ少なくとも2つの画素100の画素信号を加算することによって生成される信号が、列回路104へ入力される。
ここで、複数の信号の加算とは、複数の信号の加算、複数の信号値の平均化、および、複数の信号のビニング(binning)を少なくとも含む信号処理である。また、イメージセンサIM1は、2つのモードを切り替えるためのスイッチ部を含む。加算動作およびスイッチ部については、後に詳細に説明する。また、各モードの用途は、撮像や動体検知に限られない。イメージセンサIM1は、少なくとも2つの信号を加算するモードと、当該少なくとも2つの信号を個別に読み出すモードを備えていればよい。
まず、図4を参照して、撮像モードにおける画素信号の読み出し動作について説明する。画素信号の読み出し動作とは、1つの画素100から画素信号を出力し、当該画素信号に対応するデジタル値をメモリ部109に保持する動作のことである。典型的には、1フレームにおいて読み出すべき画素100の各々に対して、1回の画素信号の読み出し動作が行われる。以下では、1回の画素信号の読み出し動作を説明する。基本的には、同じ行を構成する複数の画素100に対して、図4に説明される動作が同時に行われる。
図4の時刻t0から時刻t7の期間を、1行の読み出しに対応した1H期間と呼ぶ。イメージセンサIM1は、画素アレイ101を構成する複数の画素行のそれぞれに対して、図4の1H期間に示される動作を行うことによって、画素アレイ101から1フレームに用いられる画素信号を読み出す。
垂直走査回路103は、図4に示す1H期間を通じて、画素信号の読み出し動作の対象の画素100に供給する制御信号PSELをHレベルに維持し、一方、他の画素100に供給する制御信号PSELをLレベルに維持する。これにより、画素信号の読み出し動作の対象の画素100が選択される。
時刻t0で画素信号の読み出し動作が開始されると、垂直走査回路103は、画素信号の読み出し動作の対象の画素100の制御信号PRSをHレベルからLレベルにする。これによって、画素100は、リセットされている状態から、リセットされた状態(リセット状態)になる。図4において、垂直線信号Vvl1はリセットされている状態の画素100に対応する出力線102の信号値である。図4において、垂直線信号Vvl2はリセット状態にある画素100に対応する出力線102の値(画素リセット時垂直線信号)である。すなわち、垂直線信号Vvl2はリセットレベル信号を表している。画素100がリセットされた状態になると、出力線102の信号値は、垂直線信号Vvl1から垂直線信号Vvl2に変化する。
出力線102が垂直線信号Vvl2に静定した後、時刻t1で参照信号発生回路106の出力は、制御回路112からの指示に応じて変化し、オフセット電圧Vrofに設定される。その後、制御信号PCFBがHレベルになり、比較回路107の入出力端子はほぼ同電圧となる。
参照信号発生回路106は、制御回路112からの指示に応じて、変化開始電圧Vriniにリセットされた後、時刻t2で参照信号Vrとしてランプ信号を供給し始める。言い換えると、参照信号発生回路106は、参照信号Vrの値を時間の経過に対して一定の比率で変化させ始める。
これと同時に、カウンタ108は、制御回路112からの指示に応じて、出力するカウント値をゼロからカウントアップし始める。参照信号Vrがオフセット電圧Vrofを下回り、比較信号VcmpがLレベルからHレベルに切り替わると、メモリ109Nは、その時点のカウンタ108からのカウント値を保持する。このカウント値は、リセットレベル信号をAD変換したデジタル値に対応する。以下、このAD変換をN変換と呼び、N変換で保持されるデジタル値をNと呼ぶ。
図4のカウント(メモリN)のHレベルは、メモリ109Nにおけるカウント値が変化している状態、Lレベルはメモリ109Nにおけるカウント値が変化していない状態を表現している。
時刻t2でカウンタ108のカウントアップに応じて変化を開始(Hレベル)し、比較信号VcmpがLレベルからHレベルに切り替わる時刻にカウント値を保持するために変化を停止する(Lレベル)。
N変換の終了時刻である時刻t3で参照信号発生回路106は、制御回路112からの指示に応じて、変化開始電圧Vriniにリセットされる。
その後、垂直走査回路103は、時刻t4から時刻t5の期間で制御信号PTXを一時的にHレベルにすることによって、フォトダイオードPDに蓄積された電荷、即ち画素信号をFDノードに転送する。それに応じて、出力線102の信号値は、垂直線信号Vvl2から垂直線信号Vvl3に変化する。すなわち、画素信号が画素100から出力線102に出力される。
リセット信号を表す垂直線信号Vvl2から画素信号を表す垂直線信号Vvl3への変化量をΔVvlで表す。変化量ΔVvlは画素100への入射光量に応じた値となる。
出力線102が垂直線信号Vvl3に十分に静定した後、時刻t6で参照信号発生回路106は、制御回路112からの指示に応じて、参照信号Vrとしてランプ信号を供給し始める。イメージセンサIM1は、リセットレベル信号に対応する垂直線信号Vvl2に対してAD変換を行ったのと同様に、画素信号に対応する垂直線信号Vvl3に対してAD変換を行う。メモリ109Sは、画素読み出し時垂直線信号をAD変換したデジタル値を保持する。以下、このAD変換をS変換と呼び、S変換で保持されるデジタル値をSと呼ぶ。
以上の動作によって、リセットレベル信号をAD変換して得られたデジタル値Nがメモリ109Nに保持され、画素信号をAD変換して得られたデジタル値Sがメモリ109Sに保持される。その後、メモリ109Sに保持される値Sからメモリ109Nに保持される値の差分演算を出力回路111で行うことによりフォトダイオードPDに蓄積された電荷に応じたデジタル信号Dを生成する。
以上が、通常の撮像を行う撮像モードにおいて、1つの画素100から1つの画素信号を1回読み出すための動作である。
次に、図5を参照して、被写体の動きを検知する動作検知モードにおける画素信号の読み出し動作について説明する。
基本的に、動作検知モードにおける画素信号の読み出し動作は、撮像モードにおける画素信号の読み出し動作と同様の部分を含む。図4の撮像モードと図5の動体検知モードとの差異は、動体検知モードでは、図4の時刻t2から時刻t4までの動作、つまり、リセットレベル信号に対してAD変換が行われないことである。それ以外の動作は、図4と同じである。具体的に、図5を参照して説明すると、時刻t0から時刻t1までの動作は、図4と同じである。時刻t1で比較回路107をオフセット電圧Vrofに設定した後、図4の時刻t4以降の動作が行われる。
このように、動作検知モードにおいて、1つの画素信号を処理するために列回路104が行う読み出し動作は、1回のAD変換のみを含む。これに対して、撮像モードにおいて、1つの画素信号を個別に処理するために列回路104が行う読み出し動作は、2回のAD変換を含む。すなわち、撮像モードにおけるAD変換の回数(第2回数)が、動作検知モードにおけるAD変換の回数(第1回数)より多い。
また、AD変換の回数の違いに応じて、動作検知モードにおける1H期間は、撮像モードにおける1H期間よりも短い。上述の通り、1H期間は、1つの画素信号を処理するために列回路104が行う読み出し動作の開始から終了までの期間である。つまり、加算された画素信号を処理するために列回路104が行う読み出し動作の開始から終了までの期間(第1の期間)が、1つの画素信号を個別に処理するために列回路104が行う読み出し動作の開始から終了までの期間(第2の期間)より短い。
したがって、動体検知モードの読み出し動作では、比較回路107が動作する期間を短縮することが可能である。結果として、消費電力を低減することが可能である。AD変換を行わない期間は、制御信号comp_enをローレベルにすることで、比較回路107を非動作状態して、消費電力を低減することが可能である。あるいは、トランジスタNM1が電流を流さない程度に、バイアス電圧biasを下げることで、比較回路107を非動作状態にすることが可能である。
なお、AD変換の回数の違い、および、読み出し動作の期間の違いは、それぞれが独立に消費電力の低減の効果に寄与している。したがって、イメージセンサIM1がいずれか一方の特徴だけを備えていれば、消費電力を低減することが可能である。例えば、図5の動体検知モードの読み出し動作は、図4の時刻t2から時刻t4に相当する長さの期間の待機動作を含んでいてもよい。この場合、2つのモードにおいて読み出し動作が行われる期間の長さは同じである。それでも、AD変換の回数が少ないため、動体検知モードでは、消費電力を低減することが可能である。
本実施例の動体検知モードの読み出し動作ではN変換が行われない。そのため、画像においてノイズが生じる可能性がある。例えば、比較信号VcmpがLレベルからHレベルに切り替わってからメモリ109Sがカウント値を保持するまでの遅延が除去されない。この遅延は比較回路107毎に異なるため、画像においては縦筋となる。しかし、動作検知モードにおいては、被写体の変化を検知することが目的であるため、ある程度のノイズを許容することが可能である。したがって、一部のアプリケーションにおいては、本実施例のイメージセンサIM1は特に有用である。
続いて、本実施例のイメージセンサIM1の動作の他の例について説明する。まず、撮像モードの動作は、図4で説明したものと同じである。以下、動体検知モードにおける画素信号の読み出し動作を説明する。図6は、図5と同様に、動体検知モードにおける画素信号の読み出し動作のタイミングチャートを模式的に示している。
図6に示された画素信号の読み出し動作は、図5に示された画素信号の読み出し動作と同じ動作を含む。図6においては、時刻t0から時刻t1の期間、時刻t4から時刻t5の期間、時刻t5から時刻t6の期間が、それぞれ、図5(および図4)の対応する期間と比較して短い。
時刻t0から時刻t1の期間が短縮されたことで、リセットレベル信号を表す垂直線信号Vvl2が静定する前に、比較回路107の出力がオフセット電圧Vrofに設定される。これにより、1H期間を短縮することで消費電力を低減することが可能である。
時刻t4から時刻t5の期間が短縮されたことで、フォトダイオードPDの電荷を転送する動作が短縮される。また、時刻t5から時刻t6の期間が短縮されたことで、画素信号を表す垂直線信号Vvl3が制定する前に、画素信号に対するAD変換が開始される。これらの構成によっても、1H期間を短縮することができ、結果として、消費電力を低減することが可能である。
これらの期間の短縮により、画像にノイズが生じる可能性がある。例えば、比較回路107の入出力端子がほぼ同電圧となる時に、出力線102の垂直線信号Vvl2が十分に静定していない場合がある。これはAD変換の結果が垂直線信号Vvlに対してオフセットを含むことにつながる。あるいは、フォトダイオードPDの電荷の全部を転送する前に、電荷の転送動作が終了する場合がある。
しかし、複数の画素100の画素信号を加算する場合には、これらのノイズは、画質に影響しないことが多い。画素信号の加算に伴い、ノイズ成分も加算される。個々の画素100や列回路のノイズにはばらつきがある。しかし、それらのノイズを加算すると、加算した結果は平均値に収束する。つまり、画像全体にほぼ均一にノイズ成分が重畳される。結果として、ノイズ感を低減することが可能である。あるいは、複数の画像の差分を取得する場合、各画像にほぼ同量だけ重畳されるノイズ成分はキャンセルすることができる。
なお、本実施例では、制御信号PTXがHレベルである期間を短縮すること、すなわち、制御信号PTXのパルス信号のパルス幅を短くすることで、1H期間を短縮している。他の制御信号が含むパルス信号のパルス幅を短くして1H期間を短縮してもよい。
また、図6に示された動体検知モードの読み出し動作の例は、図5に示された画素信号の読み出し動作の一部が短縮された動作に対応する。他にも、動体検知モードの読み出し動作として、図4に示された画素信号の読み出し動作において、一部の期間を短縮してもよい。例えば、図4において、時刻t0から時刻t1の期間、時刻t1から時刻t2の期間、時刻t4から時刻t5の期間、時刻t5から時刻t6の期間を、それぞれ、短縮することができる。この場合、撮像モードにおけるAD変換の回数と、動作検知モードにおけるAD変換の回数とは同じである。しかし、動作検知モードにおける1H期間は、撮像モードにおける1H期間よりも短い。結果として、動体検知モードでは、消費電力を低減することが可能である。
続いて、本実施例のイメージセンサIM1の動作の他の例について説明する。まず、撮像モードの動作は、図4で説明したものと同じである。以下、動体検知モードにおける画素信号の読み出し動作を説明する。図7は、図5および図6と同様に、動作検知モードにおける画素信号の読み出し動作のタイミングチャートを模式的に示している。
図7に示された画素信号の読み出し動作は、図5に示された画素信号の読み出し動作と同じ動作を含む。図7においては、時刻t6から時刻t7の期間が、図5(および図4)の時刻t6から時刻t7の期間と比較して短い。
動体検知モードでのAD変換の期間を、撮像モードでのAD変換の期間よりも短く設定している。そのために、動体検知モードでは、列回路104は第1周波数のクロック信号に基づいて、画素信号に対するAD変換を行う。そして、撮像モードでは、列回路104は第1周波数より低い第2周波数のクロック信号に基づいて、画素信号に対するAD変換を行う。
動体検知モードでは、高い周波数のクロック信号に基づいてAD変換が行われるため、参照信号Vrの信号値の、時間の経過に対する変化の比率が大きい。そのため、参照信号Vrのリニアリティの影響を受けて画質が低下する場合がある。しかし、高い周波数のクロック信号が用いられるため、AD変換が費やす時間(時刻t6から時刻t7)を短縮することができる。結果として、消費電力を低減することが可能である。
以上に説明した動作では、AD変換の回数、または、1H期間の長さ、あるいは、その両方が、撮像モードと動体検知モードとで異なる。このような構成の他にも、列回路104に供給する電流を小さくすることで、消費電力を低減することができる。具体的には、動作検知モードにおいて、定電流回路105あるいは比較回路107の電流値を小さくする。
撮像モードと動体検知モードとで動作を変えることは、イメージセンサIM1の制御が複雑化する可能性がある。これに対して、電流値を変更することは、バイアス電圧を変更するなどの方法で、比較的に簡単に行うことが可能である。
次に、複数の画素信号を加算するための構成、ならびに、動体検知モードと撮像モードとを切り替える手段について説明する。
図1が示すように、本実施例のイメージセンサIM1は、スイッチ素子114を含む。スイッチ素子114は、2つの出力線102を接続する。便宜的に、1つのスイッチ素子114に接続された2つの出力線102を、第1の出力線102、および、第2の出力線102と呼ぶ。動体検知モードにおいて、スイッチ素子114はオン状態(導通状態)に制御される。撮像モードにおいて、スイッチ素子114はオフ状態(非導通状態)に制御される。
スイッチ素子114がオン状態の時に、第1の出力線102に接続された(第1の)画素100の画素信号、および、第2の出力線102に接続された(第2の)画素100の画素信号が同時に出力される。これにより、2つの画素100の画素信号が加算される。具体的には、2つの出力線102の垂直線信号Vvlが、第1の画素100の画素信号の信号値と第2の画素100の画素信号の信号値との平均値に対応した信号値を持つ。
加算によって生成された信号は、第1の出力線102に接続された(第1の)列回路104、および、第2の出力線102に接続された(第2の)列回路104の、少なくとも一方に入力される。2つの列回路104の一方を動作させ、他方に供給する電流を止めるまたは小さくすることで、画素信号の読み出し動作における消費電力を低減することができる。
一方、撮像モードにおいては、スイッチ素子114がオフ状態の時に、第1の出力線102に接続された(第1の)画素100の画素信号、および、第2の出力線102に接続された(第2の)画素100の画素信号が同時に出力される。それぞれの画素信号は、対応する列回路104に個別に入力される。
このように、スイッチ素子114は、複数の画素信号を加算するための加算手段であり、また、動体検知モードと撮像モードとを切り替えるスイッチ部である。
スイッチ素子114は、互いに異なる画素列に属する2つの画素100から出力された画素信号を加算する。すなわち、スイッチ素子114は、出力線102において行方向の加算を行う。これに対して、同じ画素列に属する複数の画素100からの画素信号を加算してもよい。そのためには、同じ画素列に属する複数の画素100において同時に選択トランジスタMSELをオン状態に制御する。これにより、出力線102において列方向の加算を行うことができる。この場合、選択トランジスタMSELを制御する垂直走査回路103が、動体検知モードと撮像モードとを切り替えるスイッチ部として機能する。
出力線102における行方向の加算と列方向の加算とは適宜組み合わせて用いられる。あるいは、スイッチ素子114を有していないイメージセンサの実施例においては、出力線102における列方向の加算だけが行われる。
画素信号を加算する別の手段として、画素内での加算が行われる。図8の回路ブロック図を参照して、変形例に係るイメージセンサIM2の構成について説明する。
図1に示されたイメージセンサIM1に対して、図8が示す通り、イメージセンサIM2は複数の画素100を接続する画素接続素子113をさらに備えている。そのほかの構成、および、動作は、イメージセンサIM1と同じである。
図8では、複数の画素接続素子113のそれぞれは、上下方向(列方向)に隣り合って並んだ2つの画素100を接続している。さらに、異なる画素列に属する2つの画素100を接続する画素接続素子113が配されてもよい。便宜的に、1つの画素接続素子113によって接続された2つの画素100を、第1の画素100、および、第2の画素100と呼ぶ。
図9を参照して、図8の画素100の回路構成例について説明する。本実施例の画素接続素子113は、加算トランジスタMADDによって構成される。加算トランジスタMADDのソースは、ある画素100のFDノードに接続される。加算トランジスタMADDのドレインは、他の画素100のFDノードに接続される。加算トランジスタMADDは、垂直走査回路103から供給される制御信号PADDによって導通状態(オン状態)または非導通状態(オフ状態)となるように制御される。動体検知モードにおいて、加算トランジスタMADDはオン状態(導通状態)に制御される。撮像モードにおいて、加算トランジスタMADDはオフ状態(非導通状態)に制御される。
加算トランジスタMADDがオン状態の時に、第1の画素100、および、第2の画素100の両方で、同時に、信号電荷の転送が行われる。これにより、第1の画素100で発生した電荷と、第2の画素100で発生した電荷とが、FDノードにおいて加算される。結果として、2つの画素100の画素信号が加算される。加算によって生成された信号は、第1の画素100、および、第2の画素100の少なくとも一方から、出力線102に出力される。これにより、画像のデータ量を減らすことができ、消費電力を低減することが可能である。
一方、撮像モードにおいては、加算トランジスタMADDがオフ状態の時に、第1の画素100の画素信号の読み出し動作、および、第2の画素100の画素信号の読み出し動作が順に行われる。そして、それぞれの画素信号は、対応する列回路104に個別に入力される。
このように、画素接続素子113は、複数の画素信号を加算するための加算手段であり、また、動体検知モードと撮像モードとを切り替えるスイッチ部である。なお、この変形例においても、スイッチ素子114は行方向の加算を行う。スイッチ素子114は、出力線102において画素信号の加算を行う。一方、画素接続素子113は、画素100の内部(例えばFDノード)において、画素信号の加算を行う。
画素信号の加算は他の方法で実現することもできる。例えば、行方向の平均化を比較器の信号入力容量で実現することもできる。この場合でも、一部の比較回路107をパワーダウンして、消費電力を低減することができる。
また、本実施例では、複数の画素100の画素信号が加算されることに加えて、間引きによって画像のデータ量を減らすことで消費電力を低減することも可能である。
最後に、動体検知の動作例として、動体検知モードと撮像モードの切り替えについて説明する。監視カメラなどへの搭載に適したイベントドリブン型のイメージセンサでは、動体検知モードでの消費電力を低減することが好ましい。
消費電力低減のために、本実施例のイメージセンサIM1およびIM2は、動体検知モードでは省電力の駆動を行い、動体検知後に通常の撮像モードに移行する。具体的には、動体検知モードで得られる第1画像と第2画像との差分を取得する。取得した差分が閾値より大きいことを検知したことに応じて、制御回路112は動体検知モードから撮像モードに切り替わるようにスイッチ部を制御する。このとき、動体検知モードにおいて上述の画素信号の読み出し動作(図5~図7)が行われるため、消費電力を低減することができる。
また、本実施例のイメージセンサIM1およびIM2は、動体検知モードでの動作中に、被写体の動きに関わらず撮像モードに定期的に切り替えることができる。具体的には、動体検知モードで得られる複数の画像のそれぞれについて前の画像との差分を取得する。差分が閾値より小さいことを連続で検知した回数が所定の値に達したことに応じて、制御回路112は動体検知モードから撮像モードに切り替わるようにスイッチ部を制御する。
以上に説明した構成により、動体検知モードにおいて消費電力を低減しながらも、定期的に、あるいは、動体を検知したことに応じて、解像度の高い画像を取得することができる。
カメラシステムの実施例について説明する。カメラシステムとして、デジタルスチルカメラ、デジタルカムコーダ、監視カメラ、カメラヘッド、複写機、ファックス、携帯電話、車載カメラ、観測衛星などがあげられる。図10に、カメラシステムの例として監視カメラのブロック図を示す。
図10において、1001はレンズの保護のためのバリアである。1002は被写体の光学像を撮像装置1004に結像させるレンズである。1003はレンズ1002を通った光量を可変するための絞りである。撮像装置1004には、上述の各実施例で説明した光電変換装置が用いられる。
1007は撮像装置1004より出力された画素信号に対して、補正やデータ圧縮などの処理を行い、画像信号を取得する信号処理部である。そして、図10において、1008は撮像装置1004および信号処理部1007に、各種タイミング信号を出力するタイミング発生部、1009はカメラ全体を制御する全体制御部である。1010は画像データを一時的に記憶する為のフレームメモリ部である。1011は記録媒体に記録または読み出しを行うためのインターフェース部である。1012は撮像データの記録または読み出しを行う為の半導体メモリ等の着脱可能な記録媒体である。1013は外部コンピュータ等と通信する為のインターフェース部である。
なお、カメラシステムは少なくとも撮像装置1004と、撮像装置1004に被写体からの光を結像するレンズ1002とを有すればよい。
以上に説明した通り、カメラシステムの実施例において、撮像装置1004には、上述の各実施例の光電変換装置が用いられる。このような構成によれば、カメラシステムの消費電力を低減することができる。
移動体の実施例について説明する。本実施例の移動体は、車載カメラを備えた自動車である。図11(a)は、自動車100の外観と主な内部構造を模式的に示している。自動車100は、撮像装置102、撮像システム用集積回路(ASIC:Application Specific Integrated Circuit)103、警報装置112、主制御部113を備える。
撮像装置102は、上述の実施例で説明したいずれかの光電変換装置が用いられる。警報装置112は、撮像システム、車両センサ、制御ユニットなどから異常を示す信号を受けたときに、運転手へ向けて警告を行う。主制御部113は、撮像システム、車両センサ、制御ユニットなどの動作を統括的に制御する。なお、自動車100が主制御部113を備えていなくてもよい。この場合、撮像システム、車両センサ、制御ユニットが個別に通信インターフェースを有して、それぞれが通信ネットワークを介して制御信号の送受を行う(例えばCAN規格)。
図11(b)は、自動車100のシステム構成を示すブロック図である。自動車100は、第1の撮像装置102と第2の撮像装置102を含む。つまり、本実施例の車載カメラはステレオカメラである。撮像装置102には、光学部114により被写体像が結像される。撮像装置102から出力された画素信号は、画像前処理部115によって処理され、そして、撮像システム用集積回路103に伝達される。画像前処理部115は、S-N演算や、同期信号付加などの処理を行う。
撮像システム用集積回路103は、画像処理部104、メモリ105、光学測距部106、視差演算部107、物体認知部108、異常検出部109、および、外部インターフェース(I/F)部116を備える。画像処理部104は、画素信号を処理して画像信号を生成する。また、画像処理部104は、画像信号の補正や異常画素の補完を行う。メモリ105は、画像信号を一時的に保持する。また、メモリ105は、既知の撮像装置102の異常画素の位置を記憶していてもよい。光学測距部106は、画像信号を用いて被写体の合焦または測距を行う。視差演算部107は、視差画像の被写体照合(ステレオマッチング)を行う。物体認知部108は、画像信号を解析して、自動車、人物、標識、道路などの被写体の認知を行う。異常検出部109は、撮像装置102の故障、あるいは、誤動作を検知する。異常検出部109は、故障や誤動作を検知した場合には、主制御部113へ異常を検知したことを示す信号を送る。外部I/F部116は、撮像システム用集積回路103の各部と、主制御部113あるいは種々の制御ユニット等との間での情報の授受を仲介する。
自動車100は、車両情報取得部110および運転支援部111を含む。車両情報取得部110は、速度・加速度センサ、角速度センサ、舵角センサ、測距レーダ、圧力センサなどの車両センサを含む。
運転支援部111は、衝突判定部を含む。衝突判定部は、光学測距部106、視差演算部107、物体認知部108からの情報に基づいて、物体との衝突可能性があるか否かを判定する。光学測距部106や視差演算部107は、対象物までの距離情報を取得する距離情報取得手段の一例である。すなわち、距離情報とは、視差、デフォーカス量、対象物までの距離等に関する情報である。衝突判定部はこれらの距離情報のいずれかを用いて、衝突可能性を判定してもよい。距離情報取得手段は、専用に設計されたハードウェアによって実現されてもよいし、ソフトウェアモジュールによって実現されてもよい。
運転支援部111が他の物体と衝突しないように自動車100を制御する例を説明したが、他の車両に追従して自動運転する制御や、車線からはみ出さないように自動運転する制御などにも適用可能である。
自動車100は、さらに、エアバッグ、アクセル、ブレーキ、ステアリング、トランスミッション等の走行に用いられる駆動部を具備する。また、自動車100は、それらの制御ユニットを含む。制御ユニットは、主制御部113の制御信号に基づいて、対応する駆動部を制御する。
以上に説明した通り、自動車の実施例において、撮像装置102には、上述の実施例のいずれかの光電変換装置が用いられる。このような構成によれば、消費電力を低減することができる。
IM1 イメージセンサ
IM2 イメージセンサ
100 画素
101 画素アレイ
102 出力線
103 垂直走査回路
104 列回路
105 定電流回路
106 参照信号発生回路
107 比較回路
108 カウンタ
109 メモリ部
109S メモリ
109N メモリ
110 水平走査回路
111 出力回路
112 制御回路
113 画素接続素子
114 スイッチ素子

Claims (28)

  1. 複数の画素と、
    前記複数の画素から出力された信号に対してアナログデジタル変換を行う信号処理回路と、
    信号が読み出される画素を選択するための選択信号を供給する走査回路と、
    少なくとも2つの画素の信号を加算することによって生成される第1信号を前記信号処理回路へ入力する第1モードと、前記少なくとも2つの画素の信号のそれぞれを第2信号として個別に前記信号処理回路へ入力する第2モードと、を切り替えるスイッチ部と、を備え、
    前記第1モードにおいて、前記信号が読み出される画素からの前記信号の出力開始から終了までの第1の期間が、前記第2モードにおいて、前記信号が読み出される画素からの前記信号の出力開始から終了までの第2の期間より短い、
    ことを特徴とする光電変換装置。
  2. 前記第1モードにおいて、前記複数の画素または前記信号処理回路を制御するための制御信号は第1のパルス幅のパルス信号を含み、
    前記第2モードにおいて、前記制御信号は前記第1のパルス幅より長い第2のパルス幅のパルス信号を含む、
    ことを特徴とする請求項1に記載の光電変換装置。
  3. 前記第1モードにおいて、前記信号処理回路は第1周波数のクロック信号に基づいてアナログデジタル変換を行い、
    前記第2モードにおいて、前記信号処理回路は前記第1周波数より低い第2周波数のクロック信号に基づいてアナログデジタル変換を行う、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光電変換装置。
  4. 前記第1モードにおいて、1つの前記第1信号を処理するために前記信号処理回路が行う読み出し動作が、第1回数の前記アナログデジタル変換を含み、
    前記第2モードにおいて、1つの前記第2信号を処理するために前記信号処理回路が行う読み出し動作が、前記第1回数よりも多い第2回数の前記アナログデジタル変換を含む、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の光電変換装置。
  5. 前記複数の画素のそれぞれは、光電変換によって生じた電荷に基づく信号を受ける入力ノードと、前記入力ノードをリセットするためのリセット部と、を含み、
    前記第1モードにおいて、前記少なくとも2つの画素のいずれかが、前記光電変換によって生じた電荷に基づく信号が前記入力ノードに入力された状態で、前記第1信号を出力し、
    前記第2モードにおいて、前記少なくとも2つの画素のそれぞれが、前記入力ノードがリセットされた状態で、リセットレベル信号を出力し、さらに、光電変換によって生じた電荷に基づく前記信号が前記入力ノードに入力された状態で、前記第2信号を出力し、
    前記第2モードにおいて、1つの前記第2信号を処理するために前記信号処理回路が行う前記読み出し動作は、前記リセットレベル信号に対するアナログデジタル変換と、前記第2信号に対するアナログデジタル変換と、を含む、
    ことを特徴とする請求項4に記載の光電変換装置。
  6. 前記複数の画素は複数の列を構成するように配列され、
    前記信号処理回路は、それぞれがアナログデジタル変換器を含む複数の列回路を有し、
    前記第1モードにおいて、前記第1信号は前記複数の列回路の少なくとも1つに入力され、
    前記第2モードにおいて、前記少なくとも2つの画素からの前記第2信号は、前記複数の列回路のうちの2つの列回路に個別に入力される、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の光電変換装置。
  7. 前記複数の列に対応した複数の出力線を備え、
    前記スイッチ部は前記複数の出力線の2つを接続する第1スイッチ素子を含み、
    前記第1スイッチ素子がオン状態となることで、前記第1信号が生成され、
    前記第1スイッチ素子がオフ状態のとき、前記少なくとも2つの画素からの前記第2信号が、前記2つの列回路に個別に入力される、
    ことを特徴とする請求項6に記載の光電変換装置。
  8. 前記複数の画素のそれぞれは、光電変換によって生じた電荷に基づく信号を受ける入力ノードを含み、
    前記スイッチ部は、前記少なくとも2つの画素の前記入力ノードを接続する第2スイッチ素子を含み、
    前記第2スイッチ素子がオン状態となることで、前記第1信号が生成され、
    前記第2スイッチ素子がオフ状態のとき、前記少なくとも2つの画素からの前記第2信号が、前記信号処理回路に個別に入力される、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の光電変換装置。
  9. 前記複数の画素のそれぞれは、光電変換によって生じた電荷に基づく信号を受ける入力ノードを含み、
    前記複数の画素は複数の列を構成するように配列され、
    前記複数の列に配された複数の画素は列ごとに複数の出力線のそれぞれに接続され、
    前記信号処理回路は、それぞれがアナログデジタル変換器を含む複数の列回路を有し、
    前記スイッチ部は、前記複数の出力線の2つを接続する第1スイッチ素子と、前記少なくとも2つの画素の前記入力ノードを接続する第2スイッチ素子と、を含み、
    前記第1モードにおいて、前記第1スイッチ素子および前記第2スイッチ素子の両方がオン状態となることで、前記第1信号が生成され、かつ、前記第1信号は前記複数の列回路の少なくとも1つに入力され、
    前記第2モードにおいて、前記第1スイッチ素子がオフ状態のとき、前記少なくとも2つの画素からの前記第2信号が、前記信号処理回路に個別に入力される、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の光電変換装置。
  10. 前記第1モードで得られる第1画像と第2画像との差分を取得し、前記差分が閾値より大きいことを検知したことに応じて、前記第1モードから前記第2モードに切り替える制御部を備える、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか一項に記載の光電変換装置。
  11. 前記第1モードで得られる複数の画像のそれぞれについて前の画像との差分を取得し、前記差分が閾値より小さいことを連続で検知した回数が所定の値に達したことに応じて、前記第1モードから前記第2モードに切り替える制御部を備える、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれか一項に記載の光電変換装置。
  12. 複数の画素と、
    前記複数の画素から出力された信号に対してアナログデジタル変換を行う信号処理回路と、
    少なくとも2つの画素の信号を加算することによって生成される第1信号を前記信号処理回路へ入力する第1モードと、前記少なくとも2つの画素の信号のそれぞれを第2信号として個別に前記信号処理回路へ入力する第2モードと、を切り替えるスイッチ部と、を備え、
    前記複数の画素のそれぞれは、光電変換によって生じた電荷に基づく信号を受ける入力ノードと、前記入力ノードを電源電圧にリセットするためのリセット部と、を含み、
    前記第1モードにおいて、前記少なくとも2つの画素のいずれかが、前記光電変換によって生じた電荷に基づく信号が前記入力ノードに入力された状態で、前記第1信号を出力し、
    前記第2モードにおいて、前記少なくとも2つの画素のそれぞれが、前記入力ノードが電源電圧にリセットされた状態で、リセットレベル信号を出力し、さらに、光電変換によって生じた電荷に基づく前記信号が前記入力ノードに入力された状態で、前記第2信号を出力し、
    前記第1モードにおいて、1つの前記第1信号を処理するために前記信号処理回路が行う読み出し動作は、前記リセットレベル信号に対するアナログデジタル変換を含まず、
    前記第2モードにおいて、前記信号処理回路が行う読み出し動作は、前記リセットレベル信号に対するアナログデジタル変換と、前記第2信号に対するアナログデジタル変換と、を含む
    ことを特徴とする光電変換装置。
  13. 複数の画素と、
    前記複数の画素から出力された信号に対してアナログデジタル変換を行う信号処理回路と、
    少なくとも2つの画素の信号を加算することによって生成される第1信号を前記信号処理回路へ入力する第1モードと、前記少なくとも2つの画素の信号のそれぞれを第2信号として個別に前記信号処理回路へ入力する第2モードと、を切り替えるスイッチ部と、を備え、
    前記スイッチ部は、前記第1モードでの駆動中に動体を検知すると、前記第1モードから前記第2モードへの切り替えを行い、
    前記第1モードにおいて、1つの前記第1信号を処理するために前記信号処理回路が行う読み出し動作が、第1回数の前記アナログデジタル変換を含み、
    前記第2モードにおいて、1つの前記第2信号を処理するために前記信号処理回路が行う読み出し動作が、前記第1回数よりも多い第2回数の前記アナログデジタル変換を含む、
    ことを特徴とする光電変換装置。
  14. 前記第1モードで撮像された第1の画像と、前記第2モードで撮像された第2の画像と、の差分が所定の閾値よりも大きい場合に前記動体と判定することを特徴とする請求項13に記載の光電変換装置。
  15. 前記第1モードにおいて、前記複数の画素または前記信号処理回路を制御するための制御信号は第1のパルス幅のパルス信号を含み、
    前記第2モードにおいて、前記制御信号は前記第1のパルス幅より長い第2のパルス幅のパルス信号を含む、
    ことを特徴とする請求項12乃至請求項14のいずれか一項に記載の光電変換装置。
  16. 前記第1モードにおいて、前記信号処理回路は第1周波数のクロック信号に基づいてアナログデジタル変換を行い、
    前記第2モードにおいて、前記信号処理回路は前記第1周波数より低い第2周波数のクロック信号に基づいてアナログデジタル変換を行う、
    ことを特徴とする請求項12乃至請求項15のいずれか一項に記載の光電変換装置。
  17. 前記複数の画素は複数の列を構成するように配列され、
    前記信号処理回路は、それぞれがアナログデジタル変換器を含む複数の列回路を有し、
    前記第1モードにおいて、前記第1信号は前記複数の列回路の少なくとも1つに入力され、
    前記第2モードにおいて、前記少なくとも2つの画素からの前記第2信号は、前記複数の列回路のうちの2つの列回路に個別に入力される、
    ことを特徴とする請求項12乃至請求項16のいずれか一項に記載の光電変換装置。
  18. 前記複数の列に対応した複数の出力線を備え、
    前記スイッチ部は前記複数の出力線の2つを接続する第1スイッチ素子を含み、
    前記第1スイッチ素子がオン状態となることで、前記第1信号が生成され、
    前記第1スイッチ素子がオフ状態のとき、前記少なくとも2つの画素からの前記第2信号が、前記2つの列回路に個別に入力される、
    ことを特徴とする請求項17に記載の光電変換装置。
  19. 前記複数の画素は複数の列を構成するように配列され、
    前記信号処理回路は、それぞれがアナログデジタル変換器を含む複数の列回路を有し、
    前記第1モードにおいて、前記第1信号は前記複数の列回路の少なくとも1つに入力され、
    前記第2モードにおいて、前記少なくとも2つの画素からの前記第2信号は、前記複数の列回路のうちの2つの列回路に個別に入力され、
    前記第1回数、および、前記第2回数は、それぞれ、1つの前記列回路の行うアナログデジタル変換の回数である、
    ことを特徴とする請求項13に記載の光電変換装置。
  20. 前記複数の画素のそれぞれは、光電変換によって生じた電荷に基づく信号を受ける入力ノードを含み、
    前記スイッチ部は、前記少なくとも2つの画素の前記入力ノードを接続する第2スイッチ素子を含み、
    前記第2スイッチ素子がオン状態となることで、前記第1信号が生成され、
    前記第2スイッチ素子がオフ状態のとき、前記少なくとも2つの画素からの前記第2信号が、前記信号処理回路に個別に入力される、
    ことを特徴とする請求項12乃至請求項16のいずれか一項に記載の光電変換装置。
  21. 前記複数の画素のそれぞれは、光電変換によって生じた電荷に基づく信号を受ける入力ノードを含み、
    前記複数の画素は複数の列を構成するように配列され、
    前記複数の列に配された複数の画素は列ごとに複数の出力線のそれぞれに接続され、
    前記信号処理回路は、それぞれがアナログデジタル変換器を含む複数の列回路を有し、
    前記スイッチ部は、前記複数の出力線の2つを接続する第1スイッチ素子と、前記少なくとも2つの画素の前記入力ノードを接続する第2スイッチ素子と、を含み、
    前記第1モードにおいて、前記第1スイッチ素子および前記第2スイッチ素子の両方がオン状態となることで、前記第1信号が生成され、かつ、前記第1信号は前記複数の列回路の少なくとも1つに入力され、
    前記第2モードにおいて、前記第1スイッチ素子がオフ状態のとき、前記少なくとも2つの画素からの前記第2信号が、前記信号処理回路に個別に入力される、
    ことを特徴とする請求項12乃至請求項16のいずれか一項に記載の光電変換装置。
  22. 前記第1モードで得られる第1画像と第2画像との差分を取得し、前記差分が閾値より大きいことを検知したことに応じて、前記第1モードから前記第2モードに切り替える制御部を備える、
    ことを特徴とする請求項12乃至請求項21のいずれか一項に記載の光電変換装置。
  23. 前記第1モードで得られる複数の画像のそれぞれについて前の画像との差分を取得し、前記差分が閾値より小さいことを連続で検知した回数が所定の値に達したことに応じて、前記第1モードから前記第2モードに切り替える制御部を備える、
    ことを特徴とする請求項12乃至請求項22のいずれか一項に記載の光電変換装置。
  24. 請求項1乃至請求項23のいずれか一項に記載の光電変換装置と、
    前記光電変換装置に被写体からの光を結像するための光学部と、を備える、
    ことを特徴とするカメラ。
  25. 移動体であって、
    請求項24に記載のカメラと、
    前記カメラによって取得された画像信号に基づいて前記移動体を制御する制御手段と、を有する、
    ことを特徴とする移動体。
  26. 入力された信号に対してアナログデジタル変換を行う信号処理回路と、
    信号が読み出される画素を選択するための選択信号を供給する走査回路と、を備え、
    前記信号処理回路は、少なくとも2つの信号を加算することによって生成される第1信号が前記信号処理回路へ入力される第1モードと、前記少なくとも2つの信号のそれぞれが第2信号として個別に前記信号処理回路へ入力される第2モードとを有し、
    前記第1モードにおいて、前記信号が読み出される画素からの前記信号の出力開始から終了までの期間に対応する第1のアナログデジタル変換期間が、前記第2モードにおいて、前記信号が読み出される画素からの前記信号の出力開始から終了までの期間に対応する第2のアナログデジタル変換期間より短い、
    ことを特徴とする信号処理装置。
  27. 複数の画素から入力された信号に対してアナログデジタル変換を行う信号処理回路を備え、
    前記信号処理回路は、少なくとも2つの信号を加算することによって生成される第1信号が前記信号処理回路へ入力される第1モードと、前記少なくとも2つの信号のそれぞれが第2信号として個別に前記信号処理回路へ入力される第2モードとを有し、
    前記複数の画素のそれぞれは、光電変換によって生じた電荷に基づく信号を受ける入力ノードと、前記入力ノードを電源電圧にリセットするためのリセット部と、を含み、
    前記第1モードにおいて、前記少なくとも2つの画素のいずれかが、前記光電変換によって生じた電荷に基づく信号が前記入力ノードに入力された状態で、前記第1信号を出力し、
    前記第2モードにおいて、前記少なくとも2つの画素のそれぞれが、前記入力ノードが電源電圧にリセットされた状態で、リセットレベル信号を出力し、さらに、光電変換によって生じた電荷に基づく前記信号が前記入力ノードに入力された状態で、前記第2信号を出力し、
    前記第1モードにおいて、1つの前記第1信号を処理するために前記信号処理回路が行う読み出し動作は、前記リセットレベル信号に対するアナログデジタル変換を含まず、
    前記第2モードにおいて、前記信号処理回路が行う読み出し動作は、前記リセットレベル信号に対するアナログデジタル変換と、前記第2信号に対するアナログデジタル変換と、を含む
    ことを特徴とする信号処理装置。
  28. 入力された信号に対してアナログデジタル変換を行う信号処理回路を備え、
    前記信号処理回路は、少なくとも2つの画素の信号を加算することによって生成される第1信号を前記信号処理回路へ入力する第1モードと、前記少なくとも2つの画素の信号のそれぞれを第2信号として個別に前記信号処理回路へ入力する第2モードと、を有し、
    前記第1モードでの駆動中に動体を検知すると、前記第1モードから前記第2モードへの切り替えを行い、
    前記第1モードにおいて、1つの前記第1信号を処理するために前記信号処理回路が行う読み出し動作が、第1回数の前記アナログデジタル変換を含み、
    前記第2モードにおいて、1つの前記第2信号を処理するために前記信号処理回路が行う読み出し動作が、前記第1回数よりも多い第2回数の前記アナログデジタル変換を含む、
    ことを特徴とする信号処理装置。
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