JP7357564B2 - 真空ポンプ、及び、真空ポンプ構成部品 - Google Patents

真空ポンプ、及び、真空ポンプ構成部品 Download PDF

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Description

本発明は、例えばターボ分子ポンプ等の真空ポンプやその構成部品に関する。
一般に、真空ポンプの一種としてターボ分子ポンプが知られている。このターボ分子ポンプにおいては、ポンプ本体内のモータへの通電によりロータ翼を回転させ、ポンプ本体に吸い込んだガス(プロセスガス)の気体分子を弾き飛ばすことによりガスを排気するようになっている。
また、このようなターボ分子ポンプには、シグバーン(「シーグバーン」ともいう)型のもの(特許文献1~3)がある。このシグバーン型分子ポンプにおいては、回転円板と固定円板の間の隙間に、山部により仕切られた渦巻き状溝流路が複数形成されている。そして、シグバーン型分子ポンプは、渦巻き状溝流路内に拡散した気体分子に対し、回転円板により接線方向の運動量を与え、渦巻き状溝流路により排気方向へ向けて優位な方向性を与えて排気を行うようになっている。
特許第6228839号公報 特許第6353195号公報 特許第6616560号公報
ところで、上述のシグバーン型分子ポンプのような真空ポンプにおいては、回転円板と固定円板の組を単段としたのでは、圧縮比が不足し易く、工業的に利用できない場合がある。このため、回転円板と固定円板の組を多段化し、圧縮比の向上が図られている。しかし、前段の渦巻き状溝流路内の流れと次段(後段)の渦巻き状溝流路内の流れを適切に繋げない場合には、気体分子の運動量が失われて、良好な圧縮を行うことができなくなる。
したがって、従来は特許文献1~3に開示されているように、前段の渦巻き状溝流路と後段の渦巻き状溝流路との間に突出部(特許文献1の符号600など)や、連通孔(特許文献2の符号501など)を設けることにより、前段の流れと後段の流れを繋げ、気体分子に係る運動量の損失を防止していた。このため、回転円板や固定円板の形状が複雑化し、突出部や連通孔に係る加工コストが必要となっていた。本発明の目的とするところは、低コストで圧縮性を向上することが可能な真空ポンプや真空ポンプ構成部品を提供することにある。
(1)上記目的を達成するために本発明は、回転円板と固定円板の少なくともどちらか一方に渦巻き状溝が設けられたシグバーン排気機構を複数備え、
前記シグバーン排気機構の少なくとも一部は、前記回転円板または前記固定円板の上流側と下流側の両面に設けられた真空ポンプにおいて、
前記上流側に設けられた渦巻き状溝の終端部、及び、前記下流側に設けられた渦巻き状溝の開始部が少なくとも一部において周方向に重なるよう位置し、
前記上流側と前記下流側との折り返し部の流路の幅は、前記シグバーン排気機構の流路の深さを基準とし、前記前記シグバーン排気機構の流路の少なくとも一部の深さに一致するよう定められ、
連続した複数の前記折り返し部について、少なくとも一部の前記折り返し部の流路の幅が、前記回転円板の回転軸に係る上流側から下流側へ順に小さくなっていることを特徴とする真空ポンプにある。
(2)また、上記目的を達成するために他の本発明は、前記終端部における前記渦巻き状溝の側部と、前記開始部における前記渦巻き状溝の側部とが、少なくとも一部において同一直線上に位置することを特徴とする上記(1)に記載の真空ポンプにある。
(3)また、上記目的を達成するために他の本発明は、前記折り返し部が、前記回転円板の外周側及び前記固定円板の内周側のうち少なくとも一方に形成されていることを特徴とする上記(1)又は(2)に記載の真空ポンプにある。
(4)また、上記目的を達成するために他の本発明は、
回転円板と固定円板の少なくともどちらか一方に渦巻き状溝が設けられたシグバーン排気機構を複数備え、
前記シグバーン排気機構の少なくとも一部は、前記回転円板または前記固定円板の上流側と下流側の両面に設けられた真空ポンプに用いられる真空ポンプ構成部品において、
前記上流側に設けられた渦巻き状溝の終端部、及び、前記下流側に設けられた渦巻き状溝の開始部が少なくとも一部において周方向に重なるよう位置し、
前記上流側と前記下流側との折り返し部の流路の幅は、前記シグバーン排気機構の流路の深さを基準とし、前記前記シグバーン排気機構の流路の少なくとも一部の深さに一致するよう定められ、
連続した複数の前記折り返し部について、少なくとも一部の前記折り返し部の流路の幅が、前記回転円板の回転軸に係る上流側から下流側へ順に小さくなっていることを特徴とする真空ポンプ構成部品にある。
(5)また、上記目的を達成するために他の本発明は、前記終端部における前記渦巻き状溝の側部と、前記開始部における前記渦巻き状溝の側部とが、少なくとも一部において同一直線上に位置することを特徴とする上記(4)に記載の真空ポンプ構成部品にある。
(6)また、上記目的を達成するために他の本発明は、前記折り返し部が、前記回転円板及び前記固定円板のうち少なくとも一方における内周側及び外周側のうち少なくとも一方に形成されていることを特徴とする上記(4)又は(5)に記載の真空ポンプ構成部品にある。
上記発明によれば、低コストで圧縮性を向上することが可能な真空ポンプや真空ポンプ構成部品を提供することができる。
本発明の実施形態に係るターボ分子ポンプの縦断面である。 (a)は図1中の一部を示す拡大図、(b)は(a)中の更に一部を示す拡大図である。 (a)は図1中のA-A線の部分における固定円板の上流側を概略的に示す説明図、(b)は(a)の固定円板の下流側を斜めに見た状態を概略的に示す説明図である。 固定円板の内周部を一部拡大して示す斜視図である。 (a)は本発明の実施形態に係る山部の位置関係を示す説明図、(b)は山部の位置関係に係る変形例を示す説明図、(c)は山部の位置関係に係る他の変形例を示す説明図、(d)は山部の位置関係に係る更に他の変形例を示す説明図である。 (a)は本発明の実施形態に係る固定円板の圧縮作用のシミュレーション結果の一部を模式的に示す説明図、(b)は従来構造に係る固定円板の圧縮作用のシミュレーション結果の一部を模式的に示す説明図である。
以下、本発明の一実施形態に係る真空ポンプについて、図面に基づき説明する。図1は、本発明の実施形態に係る真空ポンプとしてのシグバーン型ターボ分子ポンプ(以下では「ターボ分子ポンプ」と称する)10を縦断して概略的に示している。このターボ分子ポンプ10は、例えば、半導体製造装置等のような対象機器の真空チャンバ(図示略)に接続されるようになっている。
ターボ分子ポンプ10は、円筒状のポンプ本体11と、箱状の電装ケース(図示略)とを一体に備えている。これらのうちのポンプ本体11は、図1中の上側が対象機器の側に繋がる吸気部12となっており、下側が補助ポンプ(バックポンプ)等に繋がる排気部13となっている。そして、ターボ分子ポンプ10は、図1に示すような鉛直方向の垂直姿勢のほか、倒立姿勢や水平姿勢、傾斜姿勢でも用いることが可能となっている。
電装ケース(図示略)には、図示は省略するが、ポンプ本体11に電力供給を行うための電源回路部や、ポンプ本体11を制御するための制御回路部が収容されている。そして、制御回路部は、後述するモータ16、磁気軸受(符号省略)、及び、ヒータ48等の各種の機器の制御を行うようになっている。
ポンプ本体11は、略円筒状の筐体となる本体ケーシング14を備えている。本体ケーシング14は、図1中の上部に位置する吸気側部品としての吸気側ケーシング14aと、図1中の下側に位置する排気側部品としての排気側ケーシング14bとを軸方向に直列に繋げて構成されている。ここで、吸気側ケーシング14aを例えばケーシングなどと称し、排気側ケーシング14bを例えばベースなどと称することも可能である。
吸気側ケーシング14aと排気側ケーシング14bは、径方向(図1中の左右方向)に重ねられている。さらに、吸気側ケーシング14aは、軸方向一端部(図1中の下端部)における内周面を、排気側ケーシング14bの上端部29aにおける外周面に対向させている。そして、吸気側ケーシング14aと排気側ケーシング14bは、溝部に収容されたOリング(シール部材41)を挟んで、複数の六角穴付きボルト(図示略)により、互いに気密的に結合されている。
ここで、排気側ケーシング14bを、大きくは、筒状のベーススペーサと、このベーススペーサの軸方向一端部(図1中の下端部)を塞ぐベース体との2分割の構造とすることも可能である。ベーススペーサとベース体は、それぞれ上ベース、下ベースなどと称することも可能なものである。また、排気側ケーシング14bに、TMS(Temperature Management System)のためのヒータや水冷管を設けることも可能である。
本体ケーシング14内には、排気機構部15と回転駆動部(以下では「モータ」と称する)16とが設けられている。これらのうち、排気機構部15は、ポンプ機構としてのターボ分子ポンプ機構部17を備えたものとなっている。以下に、ターボ分子ポンプ機構部17の基本構造について概略的に説明する。
図1中の上側に配置されたターボ分子ポンプ機構部17は、多数のタービンブレードにより、流体としてのガス(プロセスガス)の移送を行うものであり、所定の傾斜や曲面を有し放射状に形成された固定円板(「固定翼」や「ステータ翼」などともいう)19a~19eと回転円板(「回転翼」や「ロータ翼」などともいう)20a~20eとを備えている。ターボ分子ポンプ機構部17において、固定円板19a~19eと回転円板20a~20eは、数組(ここでは5組)程度に亘って交互に並ぶよう配置されている。
本実施形態では、シグバーン型の排気機構(シグバーン型排気機構)が採用されており、固定円板19a~19eと回転円板20a~20eとの間には、図2(a)に一部を拡大して示すように、断面形状が矩形状な多数の山部61a~61eにより渦巻き状溝部(渦巻き状溝)62a~62eが形成されているが、これらの山部61a~61eや、渦巻き状溝部62a~62eの詳細については後述する。また、「渦巻き状溝部」は、例えば「渦巻き状溝」や「渦巻き状溝流路」などとも称することが可能なものであるが、以下では、「渦巻き状溝部」を「溝部」と称する。
固定円板19a~19eは、本体ケーシング14に一体的に組付けられており、上下の2段の固定円板(19a~19e)の間に、1段の回転円板(20a~20e)が入り込んでいる。回転円板20a~20eは、筒状のロータ28に一体に形成されており、ロータ28はロータ軸21に、ロータ軸21の外側を覆うよう同心的に固定されている。そして、回転円板20a~20eは、ロータ軸21の回転に伴い、ロータ軸21及びロータ28と同じ方向に回転する。
ここで、ポンプ本体11は、主だった部品の材質としてアルミニウム合金が採用されているものであり、排気側ケーシング14b、固定円板19a~19e、ロータ28などの材質もアルミニウム合金である。さらに、ロータ軸21や各種のボルト(図示略)などの材質はステンレス鋼である。また、図1や図2(a)、(b)では、図面が煩雑になるのを避けるため、ポンプ本体11における部品の断面を示すハッチングの記載を省略している。
ロータ軸21は、段付きの円柱状に加工されており、ターボ分子ポンプ機構部17から下側のネジ溝ポンプ機構部18に達している。さらに、ロータ軸21における軸方向の中央部には、モータ16が配置されている。このモータ16については後述する。
また、ターボ分子ポンプ10においては、本体ケーシング14内にパージガス(保護ガス)が供給されるようになっている。このパージガスは、後述する軸受部分や、前述の回転円板20a~20e等の保護のために使用され、プロセスガスに因る腐食の防止や、回転円板20a~20eの冷却等を行うものである。このパージガスの供給は、一般的な手法により行うことが可能である。
例えば、図示は省略するが、排気側ケーシング14bの所定の部位(排気口25に対してほぼ180度離れた位置など)に、径方向に直線状に延びるパージガス流路を設ける。そして、このパージガス流路(より具体的にはガスの入り口となるパージポート)に対し、排気側ケーシング14bの外側からパージガスボンベ(N2ガスボンベなど)や、流量調節器(弁装置)などを介してパージガスを供給する。そして、軸受部分等を流れたパージガスは、排気口25を通って、本体ケーシング14の外へ排出される。
前述のモータ16は、ロータ軸21の外周に固定された回転子(符号省略)と、回転子を取り囲むように配置された固定子(符号省略)とを有している。モータ16を作動させるための電力の供給は、前述の電装ケース(図示略)に収容された電源回路部や制御回路部により行われる。
ロータ軸21の支持には、磁気浮上による非接触式の軸受である磁気軸受が用いられている。磁気軸受としては、モータ16の上下に配置された2組のラジアル磁気軸受(径方向磁気軸受)30と、ロータ軸21の下部に配置された1組のアキシャル磁気軸受(軸方向磁気軸受)31とが用いられている。
これらのうち各ラジアル磁気軸受30は、ロータ軸21に形成されたラジアル電磁石ターゲット30A、これに対向する複数(例えば2つ)のラジアル電磁石30B、およびラジアル方向変位センサ30Cなどにより構成されている。ラジアル方向変位センサ30Cはロータ軸21の径方向変位を検出する。そして、ラジアル方向変位センサ30Cの出力に基づいて、ラジアル電磁石30Bの励磁電流が制御され、ロータ軸21が、径方向の所定位置で軸心周りに回転できるよう浮上支持される。
アキシャル磁気軸受31は、ロータ軸21の下端側の部位に取り付けられた円盤形状のアーマチュアディスク31Aと、アーマチュアディスク31Aを挟んで上下に対向するアキシャル電磁石31Bと、ロータ軸21の下端面から少し離れた位置に設置したアキシャル方向変位センサ31Cなどにより構成されている。アキシャル方向変位センサ31Cはロータ軸21の軸方向変位を検出する。そして、アキシャル方向変位センサ31Cの出力に基づいて、上下のアキシャル電磁石31Bの励磁電流が制御され、ロータ軸21が、軸方向の所定位置で軸心周りに回転できるよう浮上支持される。
そして、これらのラジアル磁気軸受30やアキシャル磁気軸受31を用いることにより、ロータ軸21(及びロータ翼20)が高速回転を行うにあたって摩耗がなく、寿命が長く、且つ、潤滑油を不要とした環境が実現されている。また、本実施形態においては、ラジアル方向変位センサ30Cやアキシャル方向変位センサ31Cを用いることにより、ロータ軸21について、軸方向(Z方向)周りの回転の方向(θz)のみ自由とし、その他の5軸方向であるX、Y、Z、θx、θyの方向についての位置制御が行われている。
さらに、ロータ軸21の上部及び下部の周囲には、所定間隔をおいて半径方向の保護ベアリング(「保護軸受」、「タッチダウン(T/D)軸受」、「バックアップ軸受」などともいう)32、33が配置されている。これらの保護ベアリング32、33により、例えば万が一電気系統のトラブルや大気突入等のトラブルが生じた場合であっても、ロータ軸21の位置や姿勢を大きく変化させず、回転円板20a~20eやその周辺部が損傷しないようになっている。
なお、ロータ軸21や、ロータ軸21と一体的に回転するロータ翼20、ロータ円筒部23、及び、モータ16の回転子(符号省略)等を、例えば「ロータ部」、或は「回転部」等と総称することが可能である。
次に、前述した固定円板19a~19eや、固定円板19a~19eに設けられた山部61a~61e、及び、溝部62a~62e等について説明する。先ず、本実施形態では、前述したように、固定円板19a~19eと回転円板20a~20eが5組備えられている。
さらに、本実施形態では、固定円板19a~19eと回転円板20a~20eが、吸気部12の側から排気部13の側(図1中の上側から下側)に向かって、回転円板20a、固定円板19a、回転円板20b、固定円板19b、・・・、回転円板20e、固定円板19eの順で交互に配置されている。
図2(a)は、図1中における固定円板19a~19eと回転円板20a~20eの一部を拡大して示している。さらに、図2(a)は、図1中におけるターボ分子ポンプ機構部17の右側の部位を拡大して示している。なお、固定円板19a~19eと回転円板20a~20eは、本体ケーシング14やロータ軸21等の軸心を中心として線対称(図1中では左右対称)の構造を有していることから、ここでは図1中の右側の部位のみを図示し、左側の部位については図示を省略する。
図2(a)に示すように、各固定円板19a~19eにおける山部61a~61eは、固定円板19a~19eに一体に形成されている。さらに、図中の上方に示す吸気部12の側(以下では「吸気側」や「上流側」などと称する)から数えて1枚目~4枚目の固定円板19a~19dにおいては、山部61a~61dは、吸気側(上流側)の板面66と、排気部13の側(以下では「排気側」や「下流側」などと称する)の板面67の両方に形成されている。
また、吸気側(上流側)から数えて5枚目(排気側(下流側)から数えて1枚目)の固定円板19eにおいては、吸気側(上流側)の板面66のみに山部61eが形成されており、排気側(下流側)の板面67には、山部61eが形成されていない。
ここで、以下では、各固定円板19a~19eについて、板面66、67の符号は共通とし、異なる固定円板19a~19eに対して、共通の符号(ここでは符号66、67)を付して説明を行う。また、図2(a)では、図面が煩雑になるのを避けるため、最も吸気側(上流側)に位置する固定円板19aと、最も排気側(下流側)に位置する固定円板19eについてのみ板面66、67の符号を付し、その他の固定円板19b~19dについては、板面66、67の符号の記載を省略している。
また、各固定円板19a~19eの各々の板面66、67(5枚目の固定円板19eでは一方の板面66のみ)には、図3(a)、(b)に3枚目の固定円板19cで例示するように、複数(ここでは8個)の山部(ここでは符号61c)が設けられている。
ここで、図3(a)は、固定円板19cを、上流側の板面66の側から軸方向に見た状態を概略的に(模式的に)示している。また、図3(b)は、固定円板19cを、下流側の板面67の側から斜めに見た状態を概略的に示している。
さらに、本実施形態では、個々の固定円板19a~19eについては、板面66、67の違いに関わらず、すべての山部に共通の符号(符号61a~61e)を付している。また、溝部62a~62eについても同様に、板面66、67の違いに関わらず、すべての溝部に共通の符号(符号62a~62e)を付している。
各固定円板19a~19eにおいて、山部61a~61dは、円板状の本体部(円板状部)68の両面である板面66、67から、それぞれ定められた所定の角度で突出している。また、詳細な説明は省略するが、本実施形態では、上流側から1枚目の固定円板19aについて、本体部68の厚みは、基端側である外周側から、先端側である内周側に向かって、徐々に薄く変化している。
ここで、「外周側」は、固定円板19a~19cにおける本体部68の法線方向(径方向)に係る外側を意味しており、「内周側」は、同じく各本体部68の法線方向(径方向)に係る内側を意味している。さらに、固定円板19a~19eと回転円板20a~20eの相対的な回転方向は、直線的には「接線方向」、曲線的には「周方向」などとも称することが可能である。
また、2枚目~5枚目の固定円板19b~19eについては、本体部68の厚みは、ほぼ一定となっている。また、5枚の固定円板19a~19eについて、山部61a~61eの、本体部68からの突出量は、一律ではなく、個々に異なっている。
各固定円板19a~19eや回転円板20a~20eについて、より具体的に説明すると、各固定円板19a~19eの本体部68は、すべてが同じ厚みや、均一な厚みを有するよう加工されているわけではなく、個々に固有な厚みや傾斜を持って形成されている。
さらに、各固定円板19a~19dの本体部68は、例えば本体ケーシング14の内周面81を基準として説明すれば、すべてが内周面81から直角に張り出しているわけではない。そして、各本体部68の上流側の板面66や、下流側の板面67には、内周面81に対して、直角を下回る角度で傾斜しているものや、直角を上回る角度で傾斜しているものがある。
さらに、本実施形態では、上流側から1枚目や2枚目の固定円板19a、19bについて、山部61a、61bに係る突出量は、3枚目~5枚目の固定円板19c~19eにおける山部61c~61eの突出量に比べ、総じて大きくなっている。また、3枚目~5枚目の固定円板19c~19eにおける山部61c~61eについても、互いに突出量は同じではなく、3枚目~5枚目へ行くほど、総じて突出量が少なくなっている。
さらに、このように固定円板19a~19eにおける山部61a~61eの突出量が異なっていることから、固定円板19a~19eを間に受け入れる回転円板20a~20eの軸方向の間隔も、固定円板19a~19eのサイズに応じて、互いに異なっている。そして、回転円板20a~20eの間隔は、上流側から下流側へ行くほど小さくなっている。
ここで、上述の「固定円板19a~19eのサイズ」は、例えば、『一方の板面66の山部61a~61eの先端から、他方の板面67の山部61a~61eの先端までの距離(軸方向の距離)』、或いは、『固定円板19a~19eにおける、本体部68の厚みと、両方の板面66、67(5枚目の固定円板19eでは一方の板面66)の山部61a~61eの突出量の合計』などと定義することが可能なものである。
そして、本実施形態では、この「固定円板19a~19eのサイズ」は、各固定円板19a~19e毎に、ロータ28に近い中央側から外周側の範囲に亘り、ほぼ同一(均一)となっている。
さらに、回転円板20a~20eについては、各々の回転円板20a~20eの厚みは、ロータ28に近い中央側から外周側の範囲に亘り、ほぼ均一となっている。また、回転円板20a~20eの互いの厚みの関係は、ほぼ同一(共通)となっている。さらに、回転円板20a~20eの、ロータ28からの突出量も、互いにほぼ同一(共通)となっており、回転円板20a~20eは、外周の端面が全周に亘り軸方向に揃った状態となっている。
次に、山部61a~61eや、溝部62a~62eについて、更に具体的に説明する。なお、固定円板19a~19eは、前述のように細部の形状や寸法等において異なっているが、ガス(プロセスガス)の圧縮原理においては同様な機能を発揮する。このため、ここでは図3(a)、(b)に示す1つの固定円板(上流側から3枚目の固定円板19c)と、周囲の回転円板20c、20d等との関係についてのみ説明し、その他の固定円板19a、19b、19d、19eについては適宜説明を省略する。
図3(a)、(b)に示す固定円板19cは、前述のように、円板状の本体部68や、複数(ここでは片面につき8個ずつ)の山部61c及び溝部62cを有している。そして、固定円板19cには、山部61cや溝部62によって、シグバーン型排気機構60が形成されている。
ここで、本実施形態において「シグバーン型排気機構」の用語は、一方の板面66における1つの溝部62cを単位として用いることや、複数の溝部62cを単位として用いることができるものとなっている。
また、「シグバーン型排気機構」の用語は、1つの固定円板19cにおける上流側及び下流側の両板面66、67に跨った流路により構成される排気機構について用いることも可能である。さらに、「シグバーン型排気機構」の用語は、固定円板19cと回転円板20b(或いは回転円板20d)との間の流路により構成される排気機構や、複数組の固定円板と回転円板とにより構成される排気機構について用いることも可能である。
さらに、図3(b)に示すように、本体部68の外周縁部には、本体ケーシング14への固定に利用される立壁部(スペーサ)69が、本体部68に対してほぼ直角に均一な高さで形成されている。
図3(b)では、固定円板19cを、立壁部69が本体部68から上向きに延びるよう示しているが、図1や図2(a)、(b)では、立壁部69が本体部68から下向きに延びるよう示している。つまり、図3(b)では、本体部68の上流側の板面66が下方に向いており、下流側の板面67が上方に向いているが、図1や図2(a)、(b)では、本体部68の上流側の板面66が上方に向いており、下流側の板面67が下方に向いている。
図3(a)、(b)に示すように、本体部68の中央部には、ロータ28等を通すための貫通穴70が真円状に形成されている。さらに、山部61cは、本体部68の板面66、67において、本体部68の中央を中心とした渦状に形成されている。そして、山部61cは、貫通穴70の周縁部から、立壁部69の手前の部位に亘って滑らかな曲線を描きながら延びている。
ここで、図3(a)は、固定円板19cの上流側を正面から見た状態を、模式的に示している。これに対し、図3(b)は、下流側から固定円板19cを斜めに見た状態を模式的に示している。そして、固定円板19cを上流側から見た状態を示す図3(a)においては、上流側の板面66に形成された山部61cが実線により示されており、下流側の板面67に形成された山部61cが破線により示されている。また、図3(a)においては、立壁部69の図示が省略されている。
立壁部69は、本体ケーシング14に組み付けられて、本体ケーシング14の一部を構成している。さらに、立壁部69の内周面が、前述した本体ケーシング14の内周面81の一部を構成している。そして、立壁部69は、他の固定円板19a、19b、19d、19eにも形成されており、本体ケーシング14に組み込まれることによって、固定円板19a~19eの軸方向における互いの間隔を規定するスペーサとしても機能している。
固定円板19cの上流側の板面66においては、実線の矢印Qでガス(プロセスガス)の移送方向を示すように、本体部68の外周側が開始部62c2の側(流体導入側)となっており、本体部68の内周側が終端部62c1の側(流体導出側)となっている。また、下流側の板面67においては、破線の矢印Qでガスの移送方向を示すように、本体部68の内周側が開始部62c2の側(流体導入側)となっており、本体部68の内周側が終端部62c1の側(流体導出側)となっている。
ここで、図3(a)、(b)における矢印Rは、相対的な回転変位に係る回転円板20d等の回転方向を示している。また、図3(a)では、図示が煩雑にならないよう、ロータ軸21の外周を囲んだロータ28の筒状部分(ロータ円筒部)にのみハッチングを付している。
さらに、本体部68の外周側と内周側には、図2(b)に示すように、ガスの流路に係る空間的な折り返し構造をもった折り返し部86~88が形成されている。まず、本体部68の上流側の板面66に関して、外周側の折り返し部86は、2枚目の固定円板19bにおける下流側の板面67の溝部62bと、上流側に面した回転円板(ここでは回転円板20c)と、3枚目の固定円板19cにおける上流側の板面66の溝部62cとに跨るよう形成されている。
また、3枚目の固定円板19cの内周側に関して、内周側の折り返し部87は、固定円板19cの本体部68を挟んで、両板面66、67の溝部62cを空間的に繋ぐように形成されている。
さらに、本体部68の下流側の板面67に関して、外周側の折り返し部88は、下流側の板面67の溝部62cと、下流側に面した回転円板(ここでは回転円板20d)と、4枚目の固定円板19dにおける上流側の板面66の溝部62dとに跨るよう形成されている。
上述した3枚目の固定円板19cに係る外周側の折り返し部86(及び87)において、両板面66、67の各々の山部61cに係る端面(以下では「外側端面」と称する)71(図3(a)、(b))は、板面66、67上に突出して露出している。さらに、固定円板19cにおいて、山部61cや溝部62cは、それぞれの始点(開始部)を起点として、上流側の板面66と下流側の板面67とに、互いに同位相で形成されている。
このため、本体部68の両板面66、67において、山部61cの外側端面71は、本体部68の厚み方向に関して相互に逆向き突出しており、本体部68の周方向に関して同じ位置に形成されている。そして、山部61cにより仕切られた溝部62cも、上流側の板面66に設けられた溝部62cの終端部62c1、及び、下流側の板面67に設けられた溝部62cの開始部62c2が、全体として周方向に重なるよう(本体部68の厚さ方向に並ぶよう)位置し、互いに空間的に連続するよう形成されている。
さらに、この山部61cの外側端面71は、本体ケーシング14の内周面81に対向している。そして、各山部61cの外側端面71と、本体ケーシング14の内周面81との間隔Cc(図2(b)、図3(a))は、固定円板19cの本体部68とこれに対向する回転円板(ここでは回転円板20c)の表面(ここでは下流側の板面78)との距離(間隔)Hcと関連性をもって定められている。
つまり、各山部61cの外側端面71と、本体ケーシング14の内周面81との間隔Ccは、折り返し部87の流路の幅と言えるものである。また、固定円板19cに係る本体部68と回転円板20cとの距離Hcは、シグバーン排気機構の流路の深さと言えるものである。以下では、上記間隔Ccを「折り返し部の流路の幅Cc」と称し、山部の高さHcを、「シグバーン排気機構の流路の深さHc」と称することとする。なお、シグバーン排気機構の流路の深さ(固定円板19cに係る本体部68と回転円板20cとの距離)Hcは、山部61cの高さによって近似的に説明することも可能である。
固定円板19cの全周に亘り、折り返し部の流路の幅Ccは、シグバーン排気機構の流路の深さHcと同一となる程度に形成されている。ここでいうシグバーン排気機構の流路の深さHcとしては、山部61cの外側端面71の高さ(上流側の板面66からの突出量)が採用されている。
そして、このシグバーン排気機構の流路の深さHcは2~3mm程度の範囲内の値(例えば2mm)となっており、折り返し部の流路の幅Ccは、シグバーン排気機構の流路の深さHcと同一(同等)の値(例えば2mm)となっている。ここで、本発明は、必ずしも同一とすることに限られるわけではなく、後述するような効果的な圧縮作用が得られれば、例えば、Hcを3mmとし、Ccを2mmとするといったことなども可能である。
これらのような構造を実現することで、例えば前掲の特許文献3に記されるような、折返し部に突起を設ける場合と比較し、局所的な圧力上昇が抑制できることから生成物の低減の効果も期待できる。
さらに、本願発明は、シグバーン排気機構の流路の深さHcが幅方向(周方向或いは接線方向)に一定となるようにし、この深さHcと折り返し部の流路の幅Ccを同一(同等)とすることに限定されない。例えば、同様な圧縮作用が得られれば、シグバーン排気機構の流路の深さHcが幅方向(周方向或いは接線方向)に変化するようにし、一部の深さ(Hc)にのみ一致するようにする、といったことも可能である。
また、本実施形態において、本体部68の両板面66、67から突出している山部61cは、その先端面76を、全長に亘り、上流側の回転円板20cと、上流側の回転円板20dにそれぞれ対向させている。そして、山部61cの先端面76と、上流側の回転円板20cとの間隔(符号省略)は、1mm程度となっている。
なお、ターボ分子ポンプ10の運転時には、熱膨張により、折り返し部の流路の幅Ccや、山部61cの先端面76と上流側の回転円板20cとの間隔(符号省略)は、変動する。また、シグバーン排気機構の流路の深さHcも、熱膨張により変動する。
続いて、本体部68の内周側(法線方向に係る内側)について説明する。図4に一部を拡大して模式的に示すように、両板面66、67の各々の山部61cにおける、本体部68の中央側の端面(以下では「内側端面」と称する)72は、貫通穴70の内周面(「本体部68の内周面」ともいう)73と段差なく滑らかに繋がっている。そして、2つの山部61cの内側端面72と、環状の本体部68の内周面73とが、滑らかに連続した十字状の曲面である連続面74を形成している。
なお、図4には一か所のみ示しているが、他の山部61cの内側端面72が位置する部位でも同様に、連続面74が形成されている。そして、本実施形態の固定円板19cにおいて、連続面74の数は8個となっている。
また、個々の連続面74において、上流側の板面66における山部61c(第1山部)の内側端面72と、下流側の板面67における山部61c(第2山部)の内側端面72とが、本体部68の厚み方向に関し、少なくとも一部において同一直線上に位置するよう配置されている。
ここでいう「少なくとも一部において同一直線上に位置する」の用語については、後述するような種々の態様を考えることができる。例えば、図5(a)に、例として、本体部68の内周部(貫通穴70に面した部分)の一部を内周側から外周側(法線方向の内側から外側)を見た状態を拡大して模式的に示すように、2つの山部61cの側面(渦巻き状溝の側部)75が、本体部68の厚み方向において同一直線上(直線S上)に位置するような態様を例示することができる。図1~図3等に示す本実施形態では、この態様が採用されている。
しかし、上述の「少なくとも一部において同一直線上に位置する」については、これに限らず、例えば図5(b)に示すように、両方の山部61cの側面75は、本体部68の厚み方向において同一直線上(直線S上)に位置していないが、互いに部分的に共通の直線上(直線T上)に位置している、といった態様を例示することができる。
また、例えば図5(c)に示すように、両方の山部61cの位置を周方向に厚み分程度移動(「シフト」や「偏倚」などともいう)させ、所定の山部61cの一方の側面(渦巻き状溝の側部)75Bと、反対側に突出した山部61cの他方の側面(渦巻き状溝の側部)75Aが共通の直線上(直線U上)に位置している、といった態様を例示することができる。このような態様は、例えば、逆向きの山部61cの対角位置の側面(或いは稜線)が、固定円板19cに係る周方向の同位相に位置する態様などと表現することができるものである。
さらに、図5(d)に示すように、両方の山部61cの厚みを異ならせるようなことも考えることができる。そして、このようにした場合には、例えば、一方の側面75Aは同一直線上(直線S上)に位置しているが、他方の側面75Bは同一直線上(直線S上)に位置していない、といった態様を考えることが可能である。
また、図示は省略するが、3枚目の固定円板19cにおける下流側の板面67の外周側と、4枚目の固定円板19dにおける上流側の板面66の外周側との間でも、3枚目の固定円板19cにおける山部61c(第1山部)の外側端面71と、4枚目の固定円板19dにおける山部61d(第2山部)の外側端面71とが、同様に「少なくとも一部において同一直線上に位置する」よう配置されている。
互いの外側端面71、71の位置関係としては、前述した図5(a)における山部61cと同様の態様が採用されている。そして、これに限らず、前述した図5(b)~(d)における山部61cの態様と同様の態様を採用することが可能である。
このような山部61cにより仕切られた溝部62cは、より詳細に説明すれば、図3(a)、(b)示すように、各板面66、67において、外周側が相対的に広幅(広い開口幅)となっている。さらに、溝部62cは、内周側が相対的に狭幅(狭い開口幅)となっている。そして、溝部62cは、いずれの板面66、67においても、2つの山部61cにより仕切られ、本体部68の中央を中心とした渦状に形成されている。
前述したように、溝部62cは、本体部68の両板面66、67において、互いに同位相で空間的な連続するよう形成されている。また、2枚目の固定円板19bと3枚目の固定円板19cの間は、同じく前述した折り返し部86を介して連続している。さらに、3枚目の固定円板19cにおける上流側の板面66の溝部62cと、下流側の板面67に形成された溝部62cとの間は、折り返し部87を介して連続している。また、3枚目の固定円板19cと4枚目の固定円板19dの間は、折り返し部88を介して連続している。
このような構造のターボ分子ポンプ10の運転時には、前述のモータ16が駆動され、回転円板20a~20eが回転する。そして、各固定円板19a~19eと、各回転円板20a~20eとの間での相対的な回転変位が行われる。さらに、図1や図2(a)中に多数の矢印Q(一部のみ符号を付す)で示すように、吸気部12からガス(プロセスガス)が吸引され、各固定円板19a~19eにおける上流側の板面66を上流領域とし、下流側の板面66を上流領域として、向かい合った回転円板20a~20eとの間でガスが移送される。
このようなガスの移送は、固定円板19a~19eと回転円板20a~20eとに気体分子を衝突させながら行われる。そして、移送されながら圧縮されたガスが、排気部13から排気口25へ進入し、排気口25を介してポンプ本体11から排出される。
具体的には、吸気部12から吸引されたガスは、1枚目の回転円板20aと1枚目の固定円板19aの間、1枚目の固定円板19aと2枚目の回転円板20bの間、2枚目の回転円板20bと2枚目の固定円板19bの間、2枚目の固定円板19bと3枚目の回転円板20cの間を通って、3枚目の固定円板19cに到達する。さらに、3枚目の固定円板19cに到達したガスは、3枚目の固定円板19cと4枚目の回転円板20dとの間、4枚目の回転円板20dと5枚目の固定円板19eとの間を通り、排気部13に導出される。
また、3段目の固定円板19cを例に挙げて説明すれば、移送されるガスは、固定円板19cの上流側の板面66において、外周側から溝部62cに導入される。さらに、溝部62cに導入されたガスは、本体部68の外周側から内周側に向かって移送される。
溝部62cは、前述したように外周側が相対的に広幅であり、内周側が相対的に狭幅となっている。そして、上流側の板面66においては、溝部62cは、流体導入側(開始部62c2である外周側)から流体導出側(終端部62c1である内周側)に向かって徐々に狭まるよう、山部61cにより区画されている。さらに、溝部62cは、山部61cに接近した3枚目の回転円板20cによっても、僅かな隙間(前述した1mm程度の間隔)を介在させながら区画されている。
また、上流側の板面67においては、溝部62cは、流体導入側(開始部62c2である内周側)から流体導出側(終端部62c1である外周側)に向かって徐々に狭まるよう、山部61cにより区画されている。さらに、溝部62cは、山部61cに接近した4枚目の回転円板20dによっても、僅かな隙間(前述した1mm程度の間隔)を介在させながら区画されている。
図2(b)や図3(a)に示すように、3枚目の固定円板19cの下流側の板面67において、溝部62cの終端部62c1では、山部61cの外側端面71が、折り返し部(88)の流路の幅Ccを残して、本体ケーシング14の内周面81に対向している。そして、溝部62cは、この折り返し部(88)の流路の幅Ccの分の空間を介して、4枚目の固定円板19dに繋がる折り返し部88と、排気作用を途切れさせないよう、空間的に繋がっている。
このため、固定円板19cと回転円板20cとの間の相対的な回転変位に伴い、溝部62cにガスが導入され、溝部62cの内部では、拡散した気体分子に対し、回転円板20cにより接線方向の運動量が与えられる。さらに、溝部62cにより、気体分子に対し排気方向へ向けて優位な方向性が与えられて、排気が行われる。
そして、下流側の板面67における外周側では、本体ケーシング14の内周面81を利用してガスの移送方向が折り返され、次段の固定円板(ここでは固定円板19d)の上流側の板面66における溝部62dに向けてガスが移送される。
このような構造のターボ分子ポンプ10により、図6(a)に示すような圧力分布に係るシミュレーション結果が得られた。図6(a)は、固定円板19cの下流側の板面67における一部分の圧力分布を拡大し、模式的に示している。さらに、図6(a)に係るシミュレーション結果は、コンピュータ演算により得られたカラー画像をトレースして得られたものであり、元のカラー画像において色分けされた各圧力領域の境界部分を実線により示している。
圧力分布は、下流側の板面67における外周側が相対的に高く、内周側が相対的に低いものとなっている。図6(a)では、1つの溝部62cに関し、圧力領域の境界を白黒の線で模式的に描き、各圧力領域に符号Pc1~Pc13を付したものである。このため、Pc1で示す領域の圧力が最も低く、Pc1、Pc2、・・・、Pc12、Pc13の順で徐々に(段階的に)圧力が高くなっている。そして、両端部の圧力領域Pc1、Pc13の間には、概ね平行四辺形状や台形と言える形状の圧力領域(Pc2~Pc12)がほぼ同等な幅で表れている。
最も外周側に位置する圧力領域Pc13の形状(投影形状)は、外周側に先鋭な楔型と表現できるものとなっている。この楔型の圧力領域Pc13は、上述のように、固定円板19cの下流側の板面67における最大圧力の領域(最大圧力領域)となっており、すべての溝部62cに同様に表れている。そして、この最大圧力領域Pc13は、本体ケーシング14の内周面81にまで及び、次段である4枚目の固定円板19dとの間に形成された折り返し部88の位置に届いて(到達して)いる。
したがって、この楔型の最大圧力領域Pc13の存在により、本実施形態のターボ分子ポンプ10では、溝部62c内のガスが、折り返し部88での開放による圧力低下を生じることなく、次段の固定円板19dの上流側の板面66における溝部62dへ供給されることとなる。なお、図6(a)では、図が煩雑になるのを防ぐため、1つの溝部62cに関してのみ圧力分布を示しているが、シミュレーション結果においては、他のすべての溝部62cについても同様な圧力分布が得られている。
これに対して、図6(b)は、従来の構造におけるシミュレーション結果を示している。また、図6(b)においては、本体ケーシング114の内径を、図6(a)における本体ケーシング14の内径とほぼ同じサイズとして示している。
この図6(b)に示す従来構造においても、内周側から外周側へ向けてガスが徐々に圧縮されている。しかし、固定円板119cにおける山部161cの外側端面171と、本体ケーシング114の内周面181との間隔(折り返し部の流路の幅に相当する)Cc0は、前述の実施形態における幅Cc(例えば2mm)に対して約5倍の10mm程度となっている。
そして、従来構造による圧力分布においては、山部161cの外側端面171よりも大幅に手前の部位(内周寄りの部位)に、最大圧力領域Pc100が表れている。この最大圧力領域Pc100は、図6(a)に示す本実施形態の楔型の最大圧力領域Pc13と比べると、形状が異なっている。さらに、最大圧力領域Pc100の外側には、本体ケーシング114の内周面181に面し、最大圧力領域Pc100よりも圧力が低下した領域(圧力低下領域)Pc101が発生している。
このため、従来構造においては、溝部162cの下流側端部(終端部に相当する)で、気体分子が散逸し、排気作用や圧縮作用が低下している。そして、溝部162cにおいてガスに与えられた「排気方向に優位な運動量」が、本実施形態に比べて、溝部162cの終端部において失われ易くなっている。ここで、「排気方向に優位な運動量」とは、溝部162cにおいて、排気方向(終端部方向)に優位になるよう気体分子に付与された運動量のことである。
以上説明したような本実施形態のターボ分子ポンプ10によれば、例えば、固定円板19cの下流側の板面67において、溝部62cの終端部62c1(流体導出側の端部)に、楔型の最大圧力領域Pc13が形成される。このため、次段の溝部(ここでは4枚目の固定円板19cの上流側の板面66における溝部62d)にガスを流入させる前に、ガスの圧力が低下してしまうことを防止できる。そして、ガスの圧縮を、圧力損失が生じるのを防止しながら効果的に行うことができ、高い圧縮率を維持することが可能となる。
さらに、前掲の先行特許文献1~3で開示されているような、突出部(特許文献1の符号600など)や、連通孔(特許文献2の符号501など)を設けて圧縮率を高めるようにしたタイプの真空ポンプと比べれば、突出部や連通孔を加工する必要がなく、その分低コストで、高い圧縮性を実現することが可能である。
さらに、本実施形態のターボ分子ポンプ10によれば、運転時は熱膨張により、山部61cと本体ケーシング14との間隔Ccが、状況によっては一層小さくなり、その場合には圧縮性能が高まることとなる。
また、シグバーン排気機構の流路の深さHcを基準として、折り返し部の流路の幅(山部61cと本体ケーシング14との間隔)Ccを決定するという技術思想により、幅Ccの決定に明確な指針を与えることができる。そして、ターボ分子ポンプ10の開発や設計において試行錯誤を繰り返す必要がなくなり、開発期間や設計期間の短縮が可能となる。
ここで、前述のような楔型の最大圧力領域Pc13が形成されることについては、以下のように説明することも可能である。例えば、仮に、折り返し部の流路の幅Ccを、図6(b)に示す従来構造のように10mm程度とした場合は、この幅Ccが、山部61cの先端面76と、下流側の回転円板20dとの間隔(例えば1mm以下)と比べて過大となる。そして、溝部62cの外周側において、ガス分子の拡散が生じ易くなり、折り返し部88での圧力低下の度合いが大きくなる。
しかし、本実施形態のように、折り返し部の流路の幅Ccを、シグバーン排気機構の流路の深さHcを基準として定め、幅Ccと深さHcを同程度とすることにより、溝部62cと、下流側に面する回転円板20dとの間の気密性に近い気密性を、折り返し部の流路の幅Ccについても確保できる。この結果、溝部62cの流体導出側端部(終端部62c1)に楔型の圧力領域が形成され、良好な圧縮性を実現することが可能となる。
また、本実施形態では、保護ベアリング32、33によりロータ軸21の姿勢を維持するようになっているので、山部61cと本体ケーシング14との間隔Ccを狭めても、間隔Ccを容易に保つことができる。
また、本実施形態のターボ分子ポンプ10によれば、図5(a)に示すように、固定円板19cの上流側の板面66と、下流側の板面67のそれぞれに、山部61cが突出するよう形成されている。さらに、溝部62cの流体導出側の端部(ここでは外周側の端部)において、上流側の板面66の山部61c(第1山部)と、下流側の板面67の山部61c(第2山部)とが、本体部68の厚み方向において同一直線上(直線S上)に位置するよう配置されている。
このため、3枚目の固定円板19cの、内周側の折り返し部87において、上流側の板面67で圧縮されたガスの、下流側の板面67への受け渡しを、圧力損失が生じるのを防止しながら良好に行うことが可能である。
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されず、要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。例えば、ここでは3枚目の固定円板19cを中心として説明した。そして、3枚目の固定円板19cについてのみ、これまでに説明したような各種の構造を採用することが可能である。
しかし、これに限らず、他の固定円板(ここでは1枚目、2枚目、4枚目の固定円板19a、19b、19d)のいずれか一部、又はすべてについても、同様な構成を採用することが可能である。そして、折り返し部の流路の幅(Ca、Cb、Cd(図示略))を、対応するシグバーン排気機構の流路の深さ(Ha、Hb、Hd(図示略))と関係付け、当該関係を、前述した幅Ccや深さHcと同様(少なくとも部分的に同一)とすることが可能である。
また、1つの固定円板の1つの板面(例えば、3枚目の固定円板19cの下流側の板面67など)についてのみ、本願の発明に係る構造を採用することも可能である。
また、前述したような、折り返し部の流路の幅Ccと、シグバーン排気機構の流路の深さHcとの関係を、固定円板19cの内周側に適用することも可能である。つまり、折り返し部が、回転円板の外周側及び固定円板の内周側のうち少なくとも一方に形成されているようにすることが可能である。そして、幅Ccと深さHcの関係を固定円板19cの内周側に適用した場合には、前述した連続面74と、ロータ28の外周面(符号省略)との間隔を、山部61cの内側端面72の高さと関連付け、同程度(少なくとも部分的に同一)となるように、2~3mm程度とすることが可能である。
さらに、このような折り返し部の流路の幅の狭小化を、外周側のみ(或いは内周側のみ)で行うことや、外周側と内周側とで併用することなども可能である。
また、山部61cや溝部62cを形成する対象は、固定円板(ここでは固定円板19c)に限らず、回転円板とすることも可能である。さらに、山部61cや溝部62cが形成された固定円板と、回転円板とを混在させることも可能である。例えば、回転円板の片方の板面と、固定円板の片方の板面に、それぞれ山部61cや溝部62cを形成することも可能である。さらに、回転円板を挟んだ上下(上流側及び下流側)の固定円板の、回転円板を向いた片面のみに山部61cや溝部62cを設けることなども可能である。
また、排気機構部15を、ポンプ機構としてのターボ分子ポンプ機構部17と、ネジ溝排気機構であるネジ溝ポンプ機構部(図示略)とにより構成された複合型のものとすることが可能である。この場合、ネジ溝ポンプ機構部(図示略)としては一般的な種々のものを採用可能である。
例えば、ネジ溝ポンプ機構部(図示略)は、ロータ円筒部(図示略)とネジステータ(図示略)を備えたものとすることができる。そして、回転円板20a~20eの回転に伴い、ネジ溝ポンプ機構部(図示略)の側へガスの移送が行われ、ネジ溝ポンプ機構部(図示略)においてガスが圧縮され、圧縮されたガスが排気部13から排気口25へ進入し、排気口25を介してポンプ本体11から排出されるようにすることが可能である。
10 ターボ分子ポンプ(真空ポンプ)
14 本体ケーシング
19c 3枚目の固定円板
20d 4枚目の回転円板
28 ロータ
60 シグバーン排気機構
61c 山部
62c 渦巻き状溝部(渦巻き状溝)
62c1 渦巻き状溝部の終端部
62c2 渦巻き状溝部の開始部
66 本体部の上流側の板面(上流側の面)
67 本体部の下流側の板面(下流側の面)
68 本体部
71 山部の外側端面(山部の端面)
72 山部の内側端面(山部の端面)
75、75A、75B 山部の側面(渦巻き状溝の側部)
81 本体ケーシングの内周面(対向部品の周面)
87 折り返し部
Cc 折り返し部の流路の幅
Hc シグバーン排気機構の流路の深さ

Claims (6)

  1. 回転円板と固定円板の少なくともどちらか一方に渦巻き状溝が設けられたシグバーン排気機構を複数備え、
    前記シグバーン排気機構の少なくとも一部は、前記回転円板または前記固定円板の上流側と下流側の両面に設けられた真空ポンプにおいて、
    前記上流側に設けられた渦巻き状溝の終端部、及び、前記下流側に設けられた渦巻き状溝の開始部が少なくとも一部において周方向に重なるよう位置し、
    前記上流側と前記下流側との折り返し部の流路の幅は、前記シグバーン排気機構の流路の深さを基準とし、前記前記シグバーン排気機構の流路の少なくとも一部の深さに一致するよう定められ、
    連続した複数の前記折り返し部について、少なくとも一部の前記折り返し部の流路の幅が、前記回転円板の回転軸に係る上流側から下流側へ順に小さくなっていることを特徴とする真空ポンプ。
  2. 前記終端部における前記渦巻き状溝の側部と、前記開始部における前記渦巻き状溝の側部とが、少なくとも一部において同一直線上に位置することを特徴とする請求項1に記載の真空ポンプ。
  3. 前記折り返し部が、前記回転円板の外周側及び前記固定円板の内周側のうち少なくとも一方に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の真空ポンプ。
  4. 回転円板と固定円板の少なくともどちらか一方に渦巻き状溝が設けられたシグバーン排気機構を複数備え、
    前記シグバーン排気機構の少なくとも一部は、前記回転円板または前記固定円板の上流側と下流側の両面に設けられた真空ポンプに用いられる真空ポンプ構成部品において、
    前記上流側に設けられた渦巻き状溝の終端部、及び、前記下流側に設けられた渦巻き状溝の開始部が少なくとも一部において周方向に重なるよう位置し、
    前記上流側と前記下流側との折り返し部の流路の幅は、前記シグバーン排気機構の流路の深さを基準とし、前記前記シグバーン排気機構の流路の少なくとも一部の深さに一致するよう定められ、
    連続した複数の前記折り返し部について、少なくとも一部の前記折り返し部の流路の幅が、前記回転円板の回転軸に係る上流側から下流側へ順に小さくなっていることを特徴とする真空ポンプ構成部品。
  5. 前記終端部における前記渦巻き状溝の側部と、前記開始部における前記渦巻き状溝の側部とが、少なくとも一部において同一直線上に位置することを特徴とする請求項4に記載の真空ポンプ構成部品。
  6. 前記折り返し部が、前記回転円板及び前記固定円板のうち少なくとも一方における内周側及び外周側のうち少なくとも一方に形成されていることを特徴とする請求項4又は5に記載の真空ポンプ構成部品。
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