JP7356882B2 - 固定具打ち込み用の治具及び固定具打ち込み方法 - Google Patents

固定具打ち込み用の治具及び固定具打ち込み方法 Download PDF

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本発明は、釘又はビスのいずれかである固定具を手打ち式の固定具打ち機により面材に対して所定のピッチで打ち込んでいく際に用いられる固定具打ち込み用の治具、及びその治具を用いて固定具を面材に所定のピッチで打ち込んでいく際の固定具打ち込み方法に関するものである。
住宅等の建物を施工する施工現場においては、内壁面材や天井面材等の面材を釘やビスにより固定する際、手打ち式の釘打ち機やビス打ち機が用いられることが多い。釘打ち機やビス打ち機には、その先端側にノーズ部が設けられ、そのノーズ部の先端部には釘やビスを打ち込み対象に向けて射出する射出口が設けられている。釘打ち機やビス打ち機では、トリガレバーにより打ち込み操作がされると、射出口より釘やビスが打ち込み対象に向けて射出され、その射出された釘やビスが打ち込み対象に打ち込まれる。
釘打ち機やビス打ち機を用いて面材を釘やビスで固定するにあたっては、釘やビスを所定のピッチで面材に打ち込んでいくことになる。特許文献1には、釘打ち機を用いて釘を所定のピッチで精度よく打ち込むことを可能としたピッチガイド治具が開示されている。このピッチガイド治具は、釘打ち機のハウジング部に装着される装着固定部と、釘の打ち込み方向に延設し先端部が釘打ち機の打ち込み中心軸から所定の間隔L離れた位置に配置されるガイドロッド部とを有する。このピッチガイド治具を用いて釘打ち機により釘を面材に対して上方から下方に向けて順次打ち込んでゆく際には、ガイドロッド部の先端部を直前に打ち込まれた直上の釘に位置合わせした状態で、次の釘を打ち込んでゆく。これにより、所定の間隔Lで、つまり所定のピッチで釘を上方から下方へ順次精度よく打ち込んでゆくことが可能となっている。
特開2011-212777号公報
ところで、上記特許文献1のピッチガイド治具では、釘の打ち込みを行う度に、ガイドロッド部の先端部を直前に打ち込まれた釘に位置合わせする位置合わせの作業が発生する。この位置合わせの作業は面倒であると考えられるし、また、作業に時間がかかることが想定される。そのため、上記特許文献1のピッチガイド治具は、その点で改善の余地があると考えられる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、比較的容易にかつ速やかに釘やビスを所定のピッチで精度よく面材に打ち込んでゆくことを可能とする固定具打ち込み用の治具及び、その治具を用いた固定具打ち込み方法を提供することを主たる目的とするものである。
上記課題を解決すべく、第1の発明の固定具打ち込み用の治具は、釘又はビスのいずれかである固定具を手打ち式の固定具打ち機により面材に対して所定のピッチで打ち込んでいく際に用いられる固定具打ち込み用の治具であって、前記固定具打ち機はノーズ部を有し、そのノーズ部の先端から前記固定具が打ち込まれるようになっており、前記ノーズ部を挿入する挿入孔が貫通して設けられ、その挿入孔に前記ノーズ部を挿入した状態で当該ノーズ部に取り付けられる本体部と、前記本体部が前記ノーズ部に取り付けられた取付状態で、前記ノーズ部の先端が前記面材の表面を向くように前記表面上に配置され、その配置状態で前記表面に沿って回転可能とされている回転体と、前記回転体の回転により所定方向に移動する前記治具の移動距離を計測する距離計測手段と、前記所定のピッチを前記固定具の打ち込みピッチとして設定するピッチ設定手段と、前記距離計測手段により計測された移動距離が前記ピッチ設定手段により設定された打ち込みピッチと同じ距離になった場合に報知処理を行う報知手段と、を備えることを特徴とする。
本発明の治具は、固定具打ち機のノーズ部に取り付けられる本体部を備える。本体部は、その挿入孔にノーズ部を挿入した状態で当該ノーズ部に取り付けられる。また、治具は、本体部に加え、回転体を備える。回転体は、本体部がノーズ部に取り付けられた取付状態で、ノーズ部の先端が面材の表面を向くように面材の表面に配置される。固定具打ち機により固定具を面材に打ち込む際には、かかる配置状態で固定具を面材に打ち込む。
回転体は、上記の配置状態で面材の表面に沿って回転可能とされている。この回転体の回転により治具は固定具打ち機とともに所定方向に移動される。この移動に際しては、治具の移動距離が計測され、その計測された移動距離がピッチ設定手段により設定された固定具の打ち込みピッチと同じ距離になった場合に報知処理が行われる。固定具打ち機により次の固定具を面材に打ち込む際には、この報知処理が行われた際の治具の位置で固定具を面材に打ち込む。これにより、直前に打ち込まれた固定具の位置から所定のピッチ(打ち込みピッチ)だけ離れた位置に次の固定具を打ち込むことができる。そのため、かかる手順で固定具を順次面材に打ち込んでいくことで固定具を面材に所定のピッチで精度よく打ち込むことが可能となる。
また、上記の構成では、治具を固定具打ち機とともに報知処理が行われるまで移動させるだけで、固定具打ち機を次に固定具を打ち込む位置まで案内することができる。そのため、従来技術(特許文献1の技術)で行っていたような位置決め作業を行う必要がなく、比較的容易にかつ速やかに固定具を面材に所定ピッチで打ち込んでいくことが可能となる。
第2の発明の固定具打ち込み用の治具は、第1の発明において、前記報知手段は、前記距離計測手段により計測された前記治具の移動距離が前記ピッチ設定手段により設定された前記打ち込みピッチよりも小さい所定の距離になった場合に、前記報知処理としての第1報知処理とは異なる態様で第2報知処理を行うことを特徴とする。
本発明によれば、計測された治具の移動距離が設定された打ち込みピッチよりも小さい所定の距離になった場合に、第1報知処理(報知処理)とは異なる態様で第2報知処理が行われる。この場合、回転体を面材に沿って回転させながら、治具を固定具打ち機とともに次の固定具を打ち込む位置まで移動させる際、当該位置に近づいたことを作業者に知らせることができる。このため、第2報知処理が行われるまでは治具を速やかに移動させることができる、その結果、固定具の打ち込み作業をより速やかに行うことが可能となる。
第3の発明の固定具打ち込み用の治具は、第1又は第2の発明において、前記回転体は、前記挿入孔の延びる方向と直交する方向において前記本体部を挟んだ両側にそれぞれ配置されているとともに、前記本体部に対して回転可能に連結されていることを特徴とする。
本発明によれば、本体部を挟んだ両側にそれぞれ回転体が配置されている。そのため、本体部がノーズ部に取り付けられた状態で、回転体を面材に沿って回転させながら治具を固定具打ち機とともに移動させる際、安定した状態で移動させることができる。
第4の発明の固定具打ち込み用の治具は、第1乃至第3のいずれかの発明において、前記距離計測手段により計測された前記治具の移動距離が前記ピッチ設定手段により設定された前記打ち込みピッチと同じ距離になった場合に、前記計測された移動距離をリセットするリセット手段を備えることを特徴とする。
本発明によれば、計測された治具の移動距離が、設定された固定具の打ち込みピッチと同じ距離になった場合に、計測された移動距離がリセットされる。この場合、治具を次の固定具を打ち込む位置まで移動させると、計測された移動距離が自動でリセットされる。そのため、治具を面材に沿って移動させながら順次固定具を打ち込んでいく際に、治具を固定具を打ち込む位置まで移動させる度に手動で移動距離をリセットするといった面倒な作業を行う必要がない。そのため、固定具の打ち込み作業をより容易に行うことが可能となる。
第5の発明の固定具打ち込み方法は、第1乃至第4のいずれかの固定具打ち込み用の治具を用いて前記固定具打ち機により前記固定具を前記面材に対し前記所定のピッチで打ち込んでいく際の固定具打ち込み方法であって、前記本体部の前記挿入孔に前記ノーズ部を挿入して当該ノーズ部に前記本体部を取り付ける取付工程と、前記取付工程の後、前記ノーズ部の先端を前記面材の前記表面に向けた状態で前記回転体を前記表面上に配置する配置工程と、前記配置工程による配置状態で前記固定具打ち機により前記固定具を前記面材に打ち込む固定具打ち込み工程と、前記治具を前記固定具打ち込み工程を行った際の位置から前記回転体を前記面材に沿って回転させながら前記固定具打ち機とともに前記所定方向に移動させる移動工程と、を備え、前記移動工程では、前記報知手段による前記報知処理が行われるまで前記治具を前記固定具打ち機とともに移動させ、その移動させた移動後の位置で前記固定具打ち込み工程を再度行うことを特徴とする。
本発明によれば、本体部の挿入孔に固定具打ち機のノーズ部が挿入され、そのノーズ部に本体部が取り付けられる。本体部が取り付けられた後、ノーズ部の先端を面材の表面に向けた状態で回転体が面材の表面上に配置され、その配置状態で固定具打ち機により固定具が面材に対して打ち込まれる。その後、治具が、固定具の打ち込みが行われた際の位置から、固定具打ち機とともに、回転体を面材に沿って回転させながら所定方向に移動される。この治具の移動は、報知手段による報知処理が行われるまで行われる。この移動により、治具は固定具打ち機とともに、直前に固定具の打ち込みが行われた際の位置から、ピッチ設定手段により設定された固定具の打ち込みピッチ(所定のピッチ)と同じ距離だけ離れた位置に移動される。
その後、治具が移動された移動後の位置で、固定具打ち機により次の固定具が面材に対して打ち込まれる。これにより、この固定具は、直前に打ち込まれた固定具の位置から所定のピッチだけ離れた位置に打ち込まれることになる。このような手順で、固定具の打ち込みと治具の移動とを繰り返し、固定具を順次面材に打ち込んでいくことで、固定具を面材に所定のピッチで精度よく打ち込んでいくことが可能となる。
また、上記の手順によれば、治具を固定具打ち機とともに次の固定具を打ち込む位置まで移動させる際、報知処理が行われるまで移動させればよいため、従来技術(特許文献1の技術)のような位置決め作業は発生しない。そのため、比較的容易にかつ速やかに固定具を面材に所定のピッチで精度よく打ち込んでいくことが可能となる。
釘打ち治具と釘打ち機とを示す側面図。 釘打ち治具を示す斜視図。 釘打ち治具が釘打ち機のノーズ部に取り付けられた状態を示す断面図。 釘打ち治具が壁面材の表面に配置された状態を示す側面図。 釘打ち治具に設けられた制御システムの電気的構成を示す図。 壁面材とその壁面材の下地となる下地フレームとを示す正面図。 釘打ち治具を用いて壁面材に釘打ち機により釘を順次打ち込んでいく際の作業の流れを説明するための正面図。
以下に、本発明を具体化した一実施の形態について図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、手打ち式の釘打ち機により釘を壁面材に対して所定のピッチで打ち込んでいく際に用いられる釘打ち治具について具体化している。釘打ち治具は釘打ち機に取り付けられて用いられるものとなっており、以下では、釘打ち治具の説明に先立ち、まず釘打ち機の構成について図1に基づき説明する。図1は、釘打ち治具と釘打ち機とを示す側面図である。
図1に示すように、釘打ち機30は、ハウジング部31と、ハウジング部31の先端側に設けられたノーズ部32とを備えている。ハウジング部31は、その内部に釘打ち作動を行う駆動機構を収容しており、その基端部にはグリップ部33が一体形成されている。ノーズ部32は、釘打ち機30の先端側に突出する円柱状をなし、その先端部に釘を打ち込み対象(本実施形態では壁面材)に向けて射出する射出口を有している。なお、釘打ち機30が固定具打ち機に相当する。
グリップ部33にはトリガレバー35が設けられている。トリガレバー35が操作されるとノーズ部32の射出口より釘が射出され、その射出された釘が打ち込み対象に打ち込まれるようになっている。ノーズ部32の下方には、釘を多数収容可能なマガジン36が設けられている。マガジン36からは順次釘がノーズ部32へ供給されるようになっている。
次に、釘打ち治具10の構成について図2及び図3に基づいて説明する。図2は、釘打ち治具10を示す斜視図である。図3は、釘打ち治具10が釘打ち機30のノーズ部32に取り付けられた状態を示す断面図である。
図2に示すように、釘打ち治具10は、全体として円柱状をなしており、釘打ち機30に取り付けられる本体部11と、その本体部11を挟んだ両側に設けられた一対のローラ12とを備える。なお、釘打ち治具10が固定具打ち込み用の治具に相当し、各ローラ12がそれぞれ回転体に相当する。
本体部11は、円柱状をなしており、例えば樹脂材料により形成されている。本体部11には、径方向に貫通する孔部14が形成されている。孔部14には、円筒状の筒部15が挿入されている。筒部15は、孔部14の内周面に沿って回転可能とされ、その回転可能な状態で本体部11に取り付けられている。また、筒部15は、90°ごとに回転可能とされている。
筒部15の内側は、釘打ち機30のノーズ部32を挿入する挿入孔16となっている。挿入孔16は、本体部11の径方向に貫通する円形断面の孔となっている。図3に示すように、挿入孔16には釘打ち機30のノーズ部32が挿入され、その挿入されたノーズ部32が挿入孔16に嵌合されるようになっている。この場合、この嵌合により、本体部11がノーズ部32に着脱可能に取り付けられるようになっており、ひいては釘打ち治具10がノーズ部32に着脱可能に取り付けられるようになっている。また、ノーズ部32に本体部11(釘打ち治具10)が取り付けられた取付状態では、ノーズ部32の先端が本体部11の外周面と略同じ位置に位置するようになっている。
各ローラ12は、円柱状をなしており、例えば樹脂材料により形成されている。各ローラ12はいずれも同じ外径を有しており、その外径が本体部11の外径よりも若干大きくなっている。各ローラ12は、本体部11と同軸に配置され、本体部11に対して回転可能に連結されている。詳しくは、各ローラ12には、その軸線方向(中心軸方向)に延びる回転軸(図示略)が設けられ、その回転軸を介してローラ12が本体部11に回転可能に連結されている。
ここで、釘打ち治具10を用いて釘打ち機30により壁面材41に釘打ちする際には、釘打ち治具10を壁面材41の表面41aに配置して用いることになる。図4には、釘打ち治具10が壁面材41の表面41aに配置された状態が示されており、以下、この図4に基づき釘打ち治具10の作用について説明する。なお、図4では便宜上、壁面材41の表面41aを仮想線(二点鎖線)で示している。
図4に示すように、釘打ち治具10は、本体部11が釘打ち機30のノーズ部32に取り付けられた取付状態で、各ローラ12が壁面材41の表面41a上に配置されるようになっている。この場合、各ローラ12は、かかる配置状態で壁面材41の表面41aに沿って回転されるようになっている(転がるようになっている)。そして、その回転により、釘打ち治具10が壁面材41の表面41aに沿って所定方向に移動するようになっている。この場合、釘打ち治具10の移動方向(所定方向)はローラ12の回転軸方向と直交する方向となる。
釘打ち治具10には、ローラ12の回転により当該治具10が所定方向に移動する移動距離を計測する距離計測機能が設けられている。この距離計測機能は釘打ち治具10に設けられた制御システムにより実現されている。そこで、以下では、この制御システムの構成について図2に加え図5に基づき説明する。図5は、釘打ち治具10に設けられた制御システムの電気的構成を示す図である。
図2及び図5に示すように、釘打ち治具10には、ローラ12の回転量を検出する回転量センサ21が設けられている。回転量センサ21は、例えば各ローラ12のうちいずれか一方のローラ12Aに設けられている。
釘打ち治具10には、CPUやRAM等を有してなる制御部22が設けられている。制御部22は、例えばローラ12Aに内蔵されている。制御部22には、回転量センサ21により検出されるローラ12の回転量情報が逐次入力される。制御部22は、回転量センサ21から入力されるローラ12の回転量情報に基づき、ローラ12の回転により移動する釘打ち治具10の移動距離を計測する。なお、制御部22が距離計測手段に相当する。
釘打ち治具10には、釘打ち機30により釘45を壁面材41に打ち込む際の釘45のピッチ(以下、打ち込みピッチという)を設定するためのピッチ設定部24と、そのピッチ設定部24により設定された打ち込みピッチを表示するピッチ表示部25とが設けられている。ピッチ設定部24とピッチ表示部25とは例えばローラ12Aの側面部(平面部)に設けられている。なお、ピッチ設定部24がピッチ設定手段に相当する。
ピッチ設定部24は、+及び-の各入力キー24a,24bを有している。これら各入力キー24a,24bは、打ち込みピッチの値を増減させるために操作されるものである。本実施形態では、これらの入力キー24a,24bの操作により打ち込みピッチの値を1ずつ増減させることが可能となっている。ピッチ設定部24では、これら入力キー24a,24bにより打ち込みピッチの値を増減させることで打ち込みピッチの設定が行われるようになっている。この設定された打ち込みピッチは、例えば制御部22の内蔵メモリに記憶される。
また、制御部22は、ピッチ設定部24により設定された打ち込みピッチをピッチ表示部25に表示させる。これにより、作業者は設定された打ち込みピッチを確認することが可能となっている。
釘打ち治具10には、制御部22により計測された釘打ち治具10の移動距離に基づき、報知処理を行う報知部27が設けられている。報知部27は、所定の報知音を鳴らすことで報知処理を行うものであり、例えばブザーやスピーカ等からなる。また、報知部27は、例えばローラ12Aに内蔵されている。なお、報知部27が報知手段に相当する。
制御部22は、計測された釘打ち治具10の移動距離がピッチ設定部24により設定された打ち込みピッチと同じ距離になった場合に、報知部27に第1報知信号を出力し、報知部27より報知音を鳴らす第1報知処理を行う。第1報知処理では、例えば報知部27より「ピー」という報知音を鳴らすようにする。
また、制御部22は、計測された釘打ち治具10の移動距離がピッチ設定部により設定された打ち込みピッチよりも小さい所定の距離となった場合に、報知部27に第2報知信号を出力し、報知部27より報知音を鳴らす第2報知処理を行う。第2報知処理では、計測された釘打ち治具10の移動距離が設定された打ち込みピッチの半分の距離となった場合に、報知部27より報知音を鳴らす。また、第2報知処理では、第1報知処理による報知音とは異なる音を報知部27より鳴らすようにしており、例えば「ピピピ」という報知音を鳴らすようにする。
制御部22は、計測された釘打ち治具10の移動距離がピッチ設定部24により設定された打ち込みピッチと同じ距離になった場合に、計測された移動距離をリセットする(0にする)リセット処理を行う。これにより、制御部22は、計測された移動距離が設定された打ち込みピッチと同じ距離になった場合、上述した第1報知処理に加え、リセット処理を行う。なお、このリセット処理がリセット手段に相当する。
また、釘打ち治具10には、計測された釘打ち治具10の移動距離を手動でリセットするリセットキー28が設けられている。リセットキー28は、例えばローラ12Aの側面部に設けられている。このリセットキー28を操作することによっても、計測された移動距離をリセットすることが可能となっている。
次に、上述した釘打ち治具10の使用方法について説明する。ここでは、建物の施工現場で、釘打ち機30を用いて壁面材41を固定する場合を想定しており、その固定作業に際し、釘打ち治具10を使用することを想定している。
まず、固定対象である壁面材41に関する構成について図6に基づき簡単に説明する。なお、図6は、壁面材41とその壁面材41の下地となる下地フレーム42とを示す正面図である。図6に示すように、壁面材41は石膏ボードからなり、矩形板状に形成されている。壁面材41は、間仕切壁を構成する下地面材であり、その表面41aには仕上げ材としてクロスが張り付けられるようになっている。なお、壁面材41が面材に相当する。
壁面材41の裏面側には下地フレーム42が設けられている。下地フレーム42は、木製角材からなる複数の桟43が矩形枠状に組まれることにより形成されている。複数の桟43には、壁面材41の側縁部に沿って上下に延びる一対の縦桟43aと、壁面材41の上縁部に沿って左右に延びる上桟43bと、壁面材41の下縁部に沿って左右に延びる下桟43cとが含まれている。これら各桟43a~43cにより下地フレーム42の外枠部が構成されている。また、桟43としては、これら各桟43a~43cの他に、壁面材41の上下方向の中間部において左右に延びる中桟43dが設けられている。この中桟43dと上桟43b及び下桟43cはいずれも左右に延びているため、これらの桟43b~43dを横桟43b~43dということもできる。
壁面材41は、下地フレーム42に対して釘45により固定される。釘45は釘打ち機30を用いて壁面材41と下地フレーム42(詳しくは桟43)とに打ち込まれ、それにより、壁面材41が下地フレーム42に対して固定される。釘45は、下地フレーム42の各桟43に沿って予め定められた所定のピッチPで打ち込まれる。本実施形態では、釘45のピッチPが200mmに設定されている。詳しくは、本実施形態では、縦桟43aに沿って上下に並ぶ釘45のピッチPも、横桟43b~43dに沿って左右に並ぶ釘45のピッチPも、同じ200mmとなっている。なお、釘45が固定具に相当する。
続いて、上述した釘打ち治具10を用いて壁面材41に釘打ち機30により釘45を順次打ち込んでいく際の作業の流れについて図7に基づいて説明する。図7は、かかる作業の流れを説明するための正面図である。なお、図7では、説明の便宜上、釘打ち機30を仮想線(二点鎖線)で示している。また、ここでは、壁面材41に釘45を下地フレーム42の中桟43dに沿って打ち込んでいく場合を想定しており、詳しくは壁面材41における端縁部(側縁部)から釘45を中桟43dに沿って順に打ち込んでいく場合を想定している。そこで、以下では、そのように釘45を中桟43dに沿って順次打ち込んでいく際の作業の流れについて説明する。
まず、釘打ち治具10のピッチ設定部24により釘45の打ち込みピッチPaを設定するピッチ設定工程を行う。ここでは、上述したように、壁面材41における釘45のピッチPが200mmに定められているため、ピッチ設定部24により釘45の打ち込みピッチPaを200mmに設定する(Pa=P)。
次に、釘打ち治具10の本体部11の挿入孔16に釘打ち機30のノーズ部32を挿入し、そのノーズ部32に本体部11を取り付ける取付工程を行う(図3参照)。これにより、釘打ち治具10がノーズ部32に対して取り付けられる。
次に、本体部11(釘打ち治具10)をノーズ部32に取り付けた取付状態で、釘打ち治具10の各ローラ12を壁面材41の表面41a上に配置する配置工程を行う。この配置工程では、ノーズ部32の先端を壁面材41の表面41aに向けた状態で各ローラ12を壁面材41の表面41aに配置する(図4参照)。また、詳しくは、ノーズ部32の長手方向が壁面材41の表面41aと直交する向きとなるように各ローラ12を壁面材41の表面41aに配置する。これにより、釘打ち治具10が釘打ち機30のノーズ部32に取り付けられた状態で壁面材41の表面41a上に配置される。
上述したように、ここでは、釘45を中桟43dに沿って壁面材41の端縁部(側縁部)から順に打ち込んでいく場合を想定している。そのため、釘45を壁面材41に対して最初に打ち込む位置(以下、打ち込み開始位置という)は壁面材41の端縁部の位置となる。そこで、配置工程では、図7(a)に示すように、釘打ち治具10を、その打ち込み開始位置に合わせて壁面材41の表面41a上に配置する。また、この場合、釘打ち治具10を、各ローラ12の回転軸方向が上下方向を向くように壁面材41の表面41aに配置する。これにより、各ローラ12が壁面材41に沿って回転することで移動する釘打ち治具10の移動方向が左右方向、つまり中桟43dの長手方向と同じ方向とされる。
なお、配置工程を行った後、リセットキー28を操作する。これにより、配置工程の際、釘打ち治具10が移動したことで制御部22により計測された移動距離がリセットされる(0とされる)。
次に、釘打ち機30により釘45を壁面材41に打ち込む釘打ち込み工程を行う。この釘打ち込み工程では、釘打ち機30のトリガレバー35を操作することで釘45を壁面材41に対して打ち込む。この際、釘45が釘打ち機30のノーズ部32先端から壁面材41に打ち込まれる。なお、釘打ち込み工程が固定具打ち込み工程に相当する。
次に、釘打ち治具10を、上述した釘打ち込み工程を行った際の位置から、各ローラ12を壁面材41の表面41aに沿って回転させながら、釘打ち機30とともに中桟43dに沿って移動させる移動工程を行う。この移動工程では、釘打ち治具10を釘打ち機30とともに、壁面材41の中央側へ向けて移動させる。
移動工程では、報知部27による第1報知処理が行われるまで、釘打ち治具10を釘打ち機30とともに移動させる。つまり、報知部27より「ピー」という報知音が鳴るまで、釘打ち治具10を釘打ち機30とともに移動させる。この場合、釘打ち治具10を、直前に釘打ち込み工程を行った際の位置(図7(a)に示す位置)から、ピッチ設定工程により設定された釘45の打ち込みピッチPaと同じ距離(つまり200mm)だけ移動させると、第1報知処理が行われることになる。これにより、作業者は、釘打ち治具10が、釘打ち機30とともに、直前に釘打ち込み工程を行った際の位置から打ち込みピッチPaと同じ距離だけ離れた位置に到達したことを知ることができる。この場合、その到達した位置が、次の釘打ち込み工程を行う際の位置(図7(b)に示す位置)となる。
移動工程についてより詳しくは、移動工程では、釘打ち治具10を、釘打ち機30とともに、直前に釘打ち込み工程を行った際の位置から、設定された打ち込みピッチPaの半分の距離(つまり100mm)だけ移動させると、報知部27による第2報知処理が行われる。この場合、報知部27より「ピピピ」という報知音が鳴る。これにより、作業者は、釘打ち治具10が、次の釘打ち込み工程を行う際の位置に近づいたことを知ることができる。そのため、この場合に鳴る報知音は、次の釘打ち込み工程を行う位置に近づいたことを予告する予告音であるといえる。
このように、移動工程では、釘打ち治具10を次に釘打ち込み工程を行う位置まで移動させる移動途中で、釘打ち治具10が当該位置に近づいたことを報知する第2報知処理が行われる。このため、移動工程では、第2報知処理が行われるまでは、釘打ち治具10を比較的速やかに移動させることが可能となる。
また、移動工程により釘打ち治具10が直前に釘打ち込み工程を行った際の位置から次の釘打ち込み工程を行う位置に到達すると、制御部22により計測された釘打ち治具10の移動距離がリセットされる(0とされる)。
次に、移動工程により釘打ち治具10を釘打ち機30とともに移動させた後の位置(図7(b)に示す位置)で、再び釘打ち込み工程を行う。これにより、直前に打ち込まれた釘45の位置(図7(a)に示す位置)から、打ち込みピッチPa(200mm)と同じ距離だけ離れた位置に釘45が打ち込まれる。
その後、移動工程と釘打ち込み工程とを交互に繰り返し行うことで、壁面材41に釘45を順次打ち込んでいく。これにより、壁面材41に釘45が中桟43dに沿って所定のピッチP(=200mm)で打ち込まれる。
中桟43d以外の桟43a~43cに沿って釘45を打ち込んでいく際も、中桟43dに沿って釘45を打ち込んでいく場合と同様の流れで作業を行う。例えば、縦桟43aに沿って釘打ちを行っていく際には釘45を上下方向に打ち込んでいく作業となるため、配置工程の際、各ローラ12の回転軸方向が左右方向となるように各ローラ12を壁面材41の表面41a上に配置する。そして、移動工程では、その配置状態で各ローラ12を回転させながら釘打ち治具10を釘打ち機30とともに上下方向に移動させるようにする。
また、縦桟43aに沿った釘打ち作業を行う際には、釘打ち機30のノーズ部32に嵌合状態で取り付けられている筒部15を本体部11の孔部14周りに90°回転させて、釘打ち治具10に対する釘打ち機30のグリップ部33の向きを90°変えるようにしてもよい。そうすれば、釘45を上下に打ち込んでいく際にも、釘打ち機30のグリップ部33の向きを釘45を左右に打ち込んでいく際と同様の向きにして打ち込み作業を行うことができる。
以上、詳述した本実施形態の構成によれば、以下の優れた効果が得られる。
釘打ち治具10を、挿入孔16に釘打ち機30のノーズ部32を挿入した状態で当該ノーズ部32に取り付けられる本体部11と、その取付状態でノーズ部32の先端が壁面材41の表面41aを向くように当該表面41aに配置されるローラ12とを備える構成とした。釘打ち治具10を用いて釘打ち機30により壁面材41に釘45を打ち込む際には、かかる配置状態で釘45を壁面材41に対して打ち込む。
ローラ12を、壁面材41の表面41aに配置した状態で当該表面41aに沿って回転可能(転がり可能)とした。この場合、ローラ12の回転により釘打ち治具10は釘打ち機30とともに所定方向に移動される。また、このように移動する釘打ち治具10の移動距離を計測し、その計測した移動距離がピッチ設定部24により設定された釘45の打ち込みピッチPaと同じ距離になった場合に報知部27により第1報知処理を行うようにした。釘打ち機30により次の釘45を壁面材41に打ち込む際には、この第1報知処理が行われた際の釘打ち治具10の位置で釘45を壁面材41に打ち込む。これにより、直前に打ち込まれた釘45の位置から所定のピッチP(打ち込みピッチPa)だけ離れた位置に次の釘45を打ち込むことができる。そのため、かかる手順で釘45を順次壁面材41に打ち込んでいくことで釘45を壁面材41に所定のピッチPで精度よく打ち込むことが可能となる。
また、上記の構成では、釘打ち治具10を釘打ち機30とともに第1報知処理が行われるまで移動させるだけで、釘打ち機30を次に釘45を打ち込む位置まで案内することができる。そのため、従来技術(特許文献1の技術)で行っていたような位置決め作業を行う必要がなく、比較的容易にかつ速やかに釘45を壁面材41に所定ピッチPで打ち込んでいくことが可能となる。
計測した釘打ち治具10の移動距離が設定された打ち込みピッチPaよりも小さい所定の距離(具体的には打ち込みピッチPaの半分の距離)になった場合に、第1報知処理とは異なる態様で報知部27により第2報知処理を行うようにした。この場合、ローラ12を壁面材41に沿って回転させながら、釘打ち治具10を釘打ち機30とともに次の釘45を打ち込む位置まで移動させる際、当該位置に近づいたことを作業者に知らせることができる。このため、第2報知処理が行われるまでは釘打ち治具10を速やかに移動させることができ、その結果、釘45の打ち込み作業をより速やかに行うことが可能となる。
挿入孔16の延びる方向と直交する方向において本体部11を挟んだ両側にそれぞれローラ12を配置した。この場合、本体部11がノーズ部32に取り付けられた状態で、ローラ12を壁面材41に沿って回転させながら釘打ち治具10を移動させる際、安定した状態で移動させることができる。
計測された釘打ち治具10の移動距離が、設定された釘45の打ち込みピッチPaと同じ距離になった場合に、上記計測された移動距離をリセットするようにした。この場合、釘打ち治具10を次の釘45を打ち込む位置まで移動させると、計測された移動距離が自動でリセットされる。そのため、釘打ち治具10を壁面材41に沿って移動させながら順次釘45を壁面材41に打ち込んでいく際に、釘打ち治具10を釘45の打ち込み位置まで移動させる度に手動で移動距離をリセットするといった面倒な作業を行う必要がない。そのため、釘45の打ち込み作業をより容易に行うことが可能となる。
本発明は上記実施形態に限らず、例えば次のように実施されてもよい。
・上記実施形態では、本体部11を円柱状に形成したが、例えば本体部11をブロック状(直体状)に形成してもよい。この場合、本体部11には、挿入孔16の軸線方向と直交し互いに平行な一対の平坦面が形成され、それら各平坦面のそれぞれにおいて挿入孔16が開口される。かかる構成では、本体部11が釘打ち機30のノーズ部32に取り付けられた状態で、ノーズ部32の先端が壁面材41の表面41aを向くように各ローラ12が表面41a上に配置される際、一方の平坦面(ノーズ部32先端側に位置する平坦面)が表面41aと近接した位置で当該表面41aと対向配置される。そのため、かかる配置状態で、ローラ12の回転により釘打ち治具10を移動させる際、本体部11が壁面材41の表面41aに対して傾きにくくすることができ、それにより、本体部11に取り付けられた釘打ち機30のノーズ部32の向きを壁面材41の表面41aと直交する向きに保持し易くすることができる。
・上記実施形態では、ローラ12を本体部11を挟んだ両側に配置して2つのローラ12を用いる構成としたが、ローラ12の数は2つに限定する必要はない。例えば、ローラを3つ又は4つ用いる構成としてもよい。
・上記実施形態では、本体部11の孔部14に筒部15を挿入し、その筒部15の内側を釘打ち機30のノーズ部32を挿入する挿入孔16としたが、孔部14に筒部15を挿入せず当該孔部14をノーズ部32の挿入孔として用いるようにしてもよい。
・上記実施形態では、報知部27により報知音を鳴らすことで報知処理を行うようにしたが、これを変更してもよい。例えば、報知部27を、光を発するランプ等の発光部により構成し、その発光部より光を発することで報知処理を行うようにしてもよい。この場合、第1報知処理と第2報知処理とで、発光部による発光態様を異ならせるようにすることが考えられる。例えば、第1報知処理では発光部を点灯させ、第2報知処理では発光部を点滅させることが考えられる。
・上記実施形態では、制御部22により計測された釘打ち治具10の移動距離が、ピッチ設定部24により設定された打ち込みピッチPaの半分の距離になった場合に第2報知処理を行うようにしたが、これを変更して、計測された移動距離が打ち込みピッチPaの2/3の距離になった場合や1/3の距離になった場合に第2報知処理を行うようにしてもよい。
なお、第2報知処理は必ずしも行う必要はなく、行わないようにしてもよい。
・上記実施形態では、計測された釘打ち治具10の移動距離が、ピッチ設定部24により設定された打ち込みピッチPaと同じ距離になった場合に、計測された移動距離をリセットするリセット機能を設けたが、かかるリセット機能は必ずしも設ける必要はない。この場合には、移動工程を終える度に、リセットキー28を操作して、計測された移動距離をリセットするようにすればよい。
・上記実施形態では、手打ち式の釘打ち機により釘を壁面材に所定のピッチで打ち込んでいく際に、本発明の固定具打ち込み用治具(具体的には釘打ち治具10)を用いたが、本発明の固定具打ち込み用治具は、手打ち式のビス打ち機によりビスを壁面材に所定のピッチで打ち込んでいく際にも用いることが可能である。なお、この場合、ビスが固定具に相当し、ビス打ち機が固定具打ち機に相当する。
・上記実施形態では、釘打ち機を用いて壁面材に釘打ちする場合に本発明の固定具打ち込み用治具を用いたが、天井面材や床面材等、壁面材以外の面材に釘打ちする場合に本発明の固定具打ち込み用治具を用いてもよい。
10…固定具打ち込み用の治具としての釘打ち治具、11…本体部、12…回転体としてのローラ、16…挿入孔、22…距離計測手段としての制御部、24…ピッチ設定手段としてのピッチ設定部、27…報知手段としての報知部、30…固定具打ち機としての釘打ち機、32…ノーズ部、41…面材としての壁面材、41a…表面、45…固定具としての釘。

Claims (4)

  1. 釘又はビスのいずれかである固定具を手打ち式の固定具打ち機により面材に対して所定のピッチで打ち込んでいく際に用いられる固定具打ち込み用の治具であって、
    前記固定具打ち機はノーズ部を有し、そのノーズ部の先端から前記固定具が打ち込まれるようになっており、
    前記ノーズ部を挿入する挿入孔が貫通して設けられ、その挿入孔に前記ノーズ部を挿入した状態で当該ノーズ部に取り付けられる本体部と、
    前記本体部が前記ノーズ部に取り付けられた取付状態で、前記ノーズ部の先端が前記面材の表面を向くように前記表面上に配置され、その配置状態で前記表面に沿って回転可能とされている回転体と、
    前記回転体の回転により所定方向に移動する前記治具の移動距離を計測する距離計測手段と、
    前記所定のピッチを前記固定具の打ち込みピッチとして設定するピッチ設定手段と、
    前記距離計測手段により計測された移動距離が前記ピッチ設定手段により設定された打ち込みピッチと同じ距離になった場合に報知処理を行う報知手段と、
    を備え
    前記回転体は、前記挿入孔の延びる方向と直交する方向において前記本体部を挟んだ両側にそれぞれ配置されているとともに、前記本体部に対して回転可能に連結されていることを特徴とする固定具打ち込み用の治具。
  2. 前記報知手段は、前記距離計測手段により計測された前記治具の移動距離が前記ピッチ設定手段により設定された前記打ち込みピッチよりも小さい所定の距離になった場合に、前記報知処理としての第1報知処理とは異なる態様で第2報知処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の固定具打ち込み用の治具。
  3. 前記距離計測手段により計測された前記治具の移動距離が前記ピッチ設定手段により設定された前記打ち込みピッチと同じ距離になった場合に、前記計測された移動距離をリセットするリセット手段を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の固定具打ち込み用の治具。
  4. 請求項1乃至のいずれか一項に記載の固定具打ち込み用の治具を用いて前記固定具打ち機により前記固定具を前記面材に対し前記所定のピッチで打ち込んでいく際の固定具打ち込み方法であって、
    前記本体部の前記挿入孔に前記ノーズ部を挿入して当該ノーズ部に前記本体部を取り付ける取付工程と、
    前記取付工程の後、前記ノーズ部の先端を前記面材の前記表面に向けた状態で前記回転体を前記表面上に配置する配置工程と、
    前記配置工程による配置状態で前記固定具打ち機により前記固定具を前記面材に打ち込む固定具打ち込み工程と、
    前記治具を前記固定具打ち込み工程を行った際の位置から前記回転体を前記面材に沿って回転させながら前記固定具打ち機とともに前記所定方向に移動させる移動工程と、
    を備え、
    前記移動工程では、前記報知手段による前記報知処理が行われるまで前記治具を前記固定具打ち機とともに移動させ、その移動させた移動後の位置で前記固定具打ち込み工程を再度行うことを特徴とする固定具打ち込み方法。
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