JP7356876B2 - 面取り装置の装置本体、及び面取り装置 - Google Patents

面取り装置の装置本体、及び面取り装置 Download PDF

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本発明は、被削材の角部の面取り加工を行うための面取り装置に関する。
被削材の角部の面取り加工を行うための面取り装置が知られている。面取り装置は、通常、電動モータやエアモータなどの駆動部と、駆動部によって回転駆動される回転軸と、回転軸の先端に固定された切削チップとを備える装置本体、及び装置本体に取り付けられて面取り機を被削材に対して位置決めするためのガイド部材とを備える。2つの平面により画定される直線状に延びる角部の面取りを行うための面取り装置においては、ガイド部材が、被削材の上面と側面とに当接するようされた2つのガイド面を有し、各ガイド面を被削材の上面と側面とに当接させた状態で面取り装置を角部に沿って前進させることで、回転する切削チップにより角部が切削されて面取りされるようになっている。直線状に延びる角部の面取り方法として、肩削りと正面削りとがある。ここで肩削りとは、回転軸の回転軸線が被削材の上面と略直角となり、進行方向に対して回転軸線の真横付近の位置で切削チップの傾斜した傾斜刃部により角部の切削を行う切削形態をいう。また正面削りとは、回転軸線が被削材の上面及び側面に対して略45度傾いた状態となり、進行方向に対して回転軸線の前方位置または後方位置において切削チップの角刃部により角部の切削を行う切削形態をいう。肩削りにより面取りを行うようにした面取り装置においては、2つのガイド面のうちの一方が回転軸線に対して直角に延び他方が回転軸線に平行に延びるようにガイド部材が構成されている(特許文献1)。また、正面削りにより面取りを行うようにした面取り装置においては、2つのガイド面が回転軸線に対してそれぞれ45度傾くようにガイド部材が構成されている(特許文献2)。円孔の縁のような曲線状に延びる角部を面取りするための面取り機もあり、そのような面取り機においては、ガイド部材が上面に当接するガイド面を有し、また回転軸線の先端にガイドローラを有していて、ガイド面と上面に当接されガイドローラを湾曲した側面に当接させた状態で、面取り装置を曲線状に延びる角部に沿って移動させるようになっている(特許文献3)。
特許第3707519号公報 特許第5258074号公報 特許第3205514号公報
上述の通り、被削材の角部の面取りは種々の形態で行われる。被削材の角部を面取りする方法として肩削りと正面削りがあるが、どちらを選択するかによって加工のしやすさや、加工面の仕上がり状態、バリの有無などが異なる。そのため、作業者は状況に応じて肩削り用の面取り装置と正面削り用の面取り装置を使い分ける必要がある。また、曲線状に延びる角部の面取りを行う場合には、それ専用の面取り装置を使用する必要がある。このように、種々の面取り加工を行うためには複数の面取り装置を準備する必要がある。
そこで本発明は、異なる形態での面取り加工を選択して行えるようにした面取り装置の装置本体、及び該装置本体を備える面取り装置を提供することを目的とする。
すなわち本発明は、
被削材の角部を面取りするようにされた面取り装置の装置本体であって、
装置ハウジングと、
該装置ハウジング内に配置された駆動部と、
該装置ハウジング内において該装置ハウジングに回転可能に保持された基部、及び該装置ハウジングの外部に位置する先端部を有し、該駆動部に駆動連結されて回転軸線の周りで回転駆動される回転軸と、
該回転軸の該先端部に設けられ、該回転軸線からずれた位置にある角刃部、及び該角刃部から該回転軸線の方向で該基部に近づく向きで径方向外側に向かって傾斜した傾斜刃部を有する切削刃と、
該装置ハウジングに設けられ、肩削り用ガイド部材と正面削り用ガイド部材とが交換可能に取り付けられるようにされたガイド部材取付部と、
を備え、
該ガイド部材取付部に肩削り用ガイド部材が取り付けられると、該肩削り用ガイド部材によって当該装置本体が被削材の角部に沿って案内されたときに、回転駆動された該切削刃の該傾斜刃部によって被削材の角部を切削して該角部の面取りを行うようになり、
該ガイド部材取付部に正面削り用ガイド部材が取り付けられると、該正面削り用ガイド部材によって当該装置本体が被削材の角部に沿って案内されたときに、回転駆動された該切削刃の該角刃部によって被削材の角部を切削して該角部の面取りを行うようになる、装置本体を提供する。
当該面取り装置の装置本体においては、肩削り用ガイド部材と正面削り用ガイド部材とが交換可能に取り付けられるようになっており、肩削り用ガイド部材を取り付けた場合には切削刃の傾斜刃部によって面取りを行い、正面削り用ガイド部材を取り付けた場合には切削刃の角刃部で面取りを行うようになる。そのため、必要とされる面取り加工の形態に合わせて、任意のガイド部材を選択的に使用することができ、異なる形態での面取り加工を一つの装置本体で行うことが可能となる。
また、
該回転軸線の周りで回転可能となるように該回転軸の先端部に着脱可能に取り付けられるガイドローラをさらに備え、
該肩削り用ガイド部材が、被削材の曲線状に延びる角部を面取りするための曲線肩削り用ガイド部材であり、
該ガイド部材取付部に該曲線肩削り用ガイド部材が取り付けられると、該曲線肩削り用ガイド部材を該角部を画定する一方の平面に当接させ該回転軸に取り付けられた該ガイドローラを該角部を画定する他方の湾曲面に当接させることにより、該曲線状に延びる角部に沿って当該装置本体が案内されるようにすることができる。
また、該回転軸の該先端部に着脱可能に取り付けられて該切削刃を構成する切削チップをさらに備えるようにすることができる。
本発明はさらに、
被削材の角部を面取りするようにされた面取り装置であって、
上述の装置本体と、
該装置本体の該ガイド部材取付部に選択的に取り付けられる複数種類のガイド部材と、
を備え、
該複数種類のガイド部材が、
被削材の直線状に延びる角部に沿って該装置本体を案内して、回転駆動された該切削刃の該角刃部によって該角部を切削して該角部の面取りを行うようにする正面削り用ガイド部材、及び
被削材の直線状に延びる角部に沿って該装置本体を案内して、回転駆動された該切削刃の該傾斜刃部によって該角部を切削して該角部の面取りを行うようにする直線肩削り用ガイド部材と、被削材の曲線状に延びる角部に沿って当該装置本体を案内して、回転駆動された該切削刃の該傾斜刃部によって該角部を切削して該角部の面取りを行うようにする曲線肩削り用ガイド部材とのうちの少なくとも1つの肩削り用ガイド部材、
を含む、面取り装置を提供する。
さらに、
該ガイド部材取付部が、該回転軸の周囲に位置する係合外周面を有し、
該複数種類のガイド部材のそれぞれが、該係合外周面よりも大径とされた係合内周面を有する環状のクランプ部、及び該クランプ部を該係合外周面に締め付け固定するための締め付け部材からなるクランプ機構を有するようにすることができる。
この場合には、該複数種類のガイド部材のそれぞれのクランプ機構が互いに同一形状とされているようにすることができる。
さらには、
該装置本体が、該回転軸の周りの位置で該装置ハウジングに螺合されて、該装置ハウジングに対して回転させることで該回転軸線の方向に変位するようにされた環状の調整部材をさらに備え、
該調整部材を該回転軸線の方向で変位させることにより、該ガイド部材取付部に取り付けられるガイド部材の該回転軸線の方向での位置を調整して該切削刃による面取り量を調整するようにすることができる。
以下、本発明に係る面取り装置の実施形態を添付図面に基づき説明する。
本発明の一実施形態に係る面取り装置を示す図である。 図1に示す装置本体の正面図である。 図2の装置本体の側面断面図である。 直線肩削り用ガイド部材の正面図である。 図4の直線肩削り用ガイド部材の側面図である。 正面削り用ガイド部材の正面図である。 図6の正面削り用ガイド部材の側面図である。 曲線肩削り用ガイド部材の正面図である。 図8の曲線肩削り用ガイド部材の側面図である。 図2の装置本体に図4の直線肩削り用ガイド部材を取り付けた状態の面取り装置の正面図である。 図10の面取り装置の側面断面図である。 図2の装置本体に図6の正面削り用ガイド部材を取り付けた状態の面取り装置の正面図である。 図12の面取り装置の側面断面図である。 図2の装置本体に図8の曲線肩削り用ガイド部材を取り付けた状態の面取り装置の正面図である。 図14の面取り装置の側面断面図である。 別の形態の切削チップを示す図である。 さらに別の形態の切削チップを示す図である。
本発明の一実施形態に係る面取り装置1は、図1に示すように、装置本体10と、直線肩削り用ガイド部材100、正面削り用ガイド部材200、及び曲線肩削り用ガイド部材300を含む複数種類のガイド部材とを備え、複数種類のガイド部材を選択的に装置本体10に取り付けて使用するようになっている。
図2及び図3に示すように、装置本体10は、装置ハウジング12と、装置ハウジング12内に配置された電動モータ(駆動部)14と、電動モータ14の駆動軸16に歯車機構18を介して駆動連結された回転軸20とを備える。回転軸20は、装置ハウジング12内において装置ハウジング12に回転可能に保持された基部20aと、装置ハウジング12の外部に位置する先端部20bとを有する。装置本体10はさらに、回転軸20の先端部20bに着脱可能に取り付けられて回転軸20と共に回転駆動される切削チップ22を備える。切削チップ22は、全体として五角形状となっており、その外周に切削刃23が形成されている。切削刃23は、5つの角刃部23aと5つの傾斜刃部23bとを有する。切削チップ22は先端部20bに取り付けられたときに、1つの角刃部23aが回転軸線Rからずれた位置で回転軸線Rの方向で回転軸20の基部20aから離れる向きに尖った位置となり、1つの傾斜刃部23bが回転軸線Rの方向で基部20aに近づく向きで径方向外側に向かって傾斜した位置となる。装置本体10はさらに、回転軸20の周囲において装置ハウジング12に設けられたガイド部材取付部24を備える。また、装置ハウジング12にはガイド部材取付部24の近くに雄ネジ部26が形成されており、この雄ネジ部26に環状の調整部材28が螺合されている。調整部材28は、装置ハウジング12に対して回転軸線Rの周りで回転させることで回転軸線Rの方向に変位するようになっている。
直線肩削り用ガイド部材100は、図4及び図5に示すように、プランジャ101と、装置本体10のガイド部材取付部24に固定されるクランプ機構102と、第1ガイドプレート104及び第2ガイドプレート106を備える。クランプ機構102は、ガイド部材取付部24の係合外周面24aよりも大径とされた係合内周面108a(図11)を有する管状のクランプ部108と、クランプ部108を係合外周面24aに締め付け固定するためのネジ(締め付け部材)109と、ネジ109を回すためのクランプレバー110を有する。プランジャ101は、その先端が係合内周面108aから内側に突出するように径方向内側に向かって付勢されている。プランジャ101を径方向外側に引いた状態でクランプ部108の内側にガイド部材取付部24を挿入して、プランジャ101をその先端が係合内周面108aから内側に突出した位置に戻すと、プランジャ101の先端は調整部材28に形成された環状溝30に係合する。これにより、直線肩削り用ガイド部材100は、装置本体10に対して回転軸線Rの方向で保持される。プランジャ101が調整部材28の環状溝30に係合した状態でクランプレバー110を操作してネジ109を締め付けることにより、クランプ部108が縮径して係合内周面108aが係合外周面24aに係合して、直線肩削り用ガイド部材100が装置本体10に固定される。第1ガイドプレート104は第1ガイド面104aを画定し、第2ガイドプレート106は第2ガイド面106aを画定している。図10及び図11に示すように直線肩削り用ガイド部材100が装置本体10に取り付けられた状態において、第1ガイド面104aは回転軸線Rに対して直角となり、第2ガイド面106aは回転軸線Rに対して平行となる。被削材の上面に第1ガイド面104aを当接させ、被削材の側面に第2ガイド面106aを当接させることにより、面取り装置1を被削材の直線状に延びる角部に沿って案内するようになっている。被削材の角部は、切削チップ22の傾斜刃部23bによって切削されて面取りされる。
正面削り用ガイド部材200は、図6及び図7に示すように、プランジャ201と、装置本体10のガイド部材取付部24に固定されるクランプ機構202と、第1ガイドプレート204及び第2ガイドプレート206を備える。クランプ機構202は、ガイド部材取付部24の係合外周面24aよりも大径とされた係合内周面208a(図13)を有する管状のクランプ部208と、クランプ部208を係合外周面24aに締め付け固定するためのネジ(締め付け部材)209と、ネジ209を回すためのクランプレバー210を有する。プランジャ201は、その先端が係合内周面208aから内側に突出するように径方向内側に向かって付勢されている。プランジャ201を径方向外側に引いた状態でクランプ部208の内側にガイド部材取付部24を挿入して、プランジャ201をその先端が係合内周面208aから内側に突出した位置に戻すと、プランジャ201の先端は調整部材28に形成された環状溝30に係合する。これにより、正面肩削り用ガイド部材200は、装置本体10に対して回転軸線Rの方向で保持される。プランジャ201が調整部材28の環状溝30に係合した状態でクランプレバー210を操作してネジ209を締め付けることにより、クランプ部208が縮径して係合内周面208aが係合外周面24aに係合して、正面削り用ガイド部材200が装置本体10に固定される。第1ガイドプレート204は第1ガイド面204aを画定し、第2ガイドプレート206は第2ガイド面206aを画定している。図12及び図13に示すように正面削り用ガイド部材200が装置本体10に取り付けられた状態において、第1ガイド面204aと第2ガイド面206aは回転軸線Rに対してそれぞれ45度傾斜謝した状態となる。被削材の上面に第1ガイド面204aを当接させ、被削材の側面に第2ガイド面206aを当接させることにより、面取り装置1を被削材の直線状に延びる角部に沿って案内するようになっている。被削材の角部は、切削チップ22の角刃部23aによって切削されて面取りされる。
曲線肩削り用ガイド部材300は、図8及び図9に示すように、プランジャ301と、装置本体10のガイド部材取付部24に固定されるクランプ機構302と、ガイドプレート304とを備える。クランプ機構302は、ガイド部材取付部24の係合外周面24aよりも大径とされた係合内周面308aを有する管状のクランプ部308と、クランプ部308を係合外周面24aに締め付け固定するためのネジ(締め付け部材)309と、ネジ309を回すためのクランプレバー310を有する。プランジャ301は、その先端が係合内周面308aから内側に突出するように径方向内側に向かって付勢されている。プランジャ301を径方向外側に引いた状態でクランプ部308の内側にガイド部材取付部24を挿入して、プランジャ301をその先端が係合内周面308aから内側に突出した位置に戻すと、プランジャ301の先端は調整部材28に形成された環状溝30に係合する。これにより、曲線肩削り用ガイド部材300は、装置本体10に対して回転軸線Rの方向で保持される。プランジャ301が調整部材28の環状溝30に係合した状態でクランプレバー310を操作してネジ309を締め付けることにより、クランプ部308が縮径して係合内周面308a(図15)が係合外周面24aに係合して、曲線肩削り用ガイド部材300が装置本体10に固定される。ガイドプレート304は円環状のガイド面304aを画定している。図14及び図15に示すように曲線肩削り用ガイド部材300が装置本体10に取り付けられた状態において、ガイド面304aは回転軸線Rに対して直角となる。また、回転軸20の先端部20bには、回転軸線Rの周りで回転可能なガイドローラ312が取り付けられる。このガイドローラ312は容易に着脱可能となっている。被削材の平面状の上面にガイド面304aを当接させ、被削材の湾曲した側面にガイドローラ312を当接させることにより、面取り装置1を被削材の曲線状に延びる角部に沿って案内するようになっている。被削材の角部は、切削チップ22の傾斜刃部23bによって切削されて面取りされる。
各ガイド部材100、200、300を調整部材28に取り付ける前、又は調整部材28に取り付けて装置ハウジング12のガイド部材取付部24に固定する前に、調整部材28を回転させて回転軸線Rの方向での位置を調整することにより、装置本体10に対する回転軸線Rの方向でのガイド部材100、200、300の取付位置を調整することができる。これにより切削チップ22の切削刃23がガイド面104a、106a、204a、206a、304aから突出する量を調整して、被削材の面取り量を調整することができる。調整部材28の外側には、環状のメモリ部材32が取り付けられており、メモリ部材32に刻まれたメモリに基づいて調整部材28を調整することにより任意の面取り量に調整することができる。なお、メモリ部材32は調整部材28に対して回転可能となっており、メモリ部材32のメモリと実際の面取り量とが同じになるようにメモリ部材32の位置を調整した後に止めねじ34によってメモリ部材32を調整部材28に固定できるようになっている。
各ガイド部材100、200、300は、装置本体10のガイド部材取付部24に固定されるクランプ機構102、202、302を備えているが、これらクランプ機構102、202、302は同一形状とされている。
切削チップは、上述の5角形の切削チップ22に代えて、図16に示すような切削チップ122を使用することもできる。この切削チップ122は回転軸120の先端部120bに取り付けられる。切削チップ122の切削刃123は、回転軸120の回転軸線Rに対して45度傾いた傾斜刃部123bと、回転軸線Rに対して直角な直角刃部123cと傾斜刃部123bとの間に形成される角刃部123aとを有する。角刃部123aは、図で見て右斜め下向きに尖っているが、少なくとも回転軸線Rの方向で回転軸120の基部120aから離れる向きに尖っている。また、図17に示す切削チップ222では、切削刃223の傾斜刃部223bと直角刃部223cとの間の角刃部223aは、円弧状にやや丸まった形状を有している。切削チップの形状は任意に変更可能であり、切削チップ22、122、222の形状の他、例えば四角形や三角形などの他の多角形状としてもよいし、傾斜刃部が内側に湾曲した部分を有し肩削りをしたときにR面取り加工が行われるようにしてもよい。
当該面取り装置1においては、1つの装置本体10に対して選択的に取り付け可能な直線肩削り用ガイド部材100と正面削り用ガイド部材200と曲線肩削り用ガイド部材300とからなる複数種類のガイド部材を備える。そのため、必要とされる面取り加工の形態に合わせて、任意のガイド部材に交換することにより、1つの面取り装置1で異なる形態での面取り加工を行うことが可能となる。また、肩削り用ガイド部材を取り付けた場合と正面削り用ガイド部材を取り付けた場合とで切削刃の異なる部分で面取りを行うようになるため、切削刃の寿命を長くすることも可能となる。
以上に本発明の実施形態について説明をしたが、本発明はこの実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態においては、複数種類のガイド部材には直線肩削り用ガイド部材と正面削り用ガイド部材と曲線肩削り用ガイド部材の3種類のガイド部材が含まれているが、直線肩削り用ガイド部材と曲線肩削り用ガイド部材とのうちの一方の肩削り用ガイド部材が含まれるようにしてもよいし、他の形態のガイド部材がさらに含まれるようにしてもよい。また、駆動部としてエアモータを使用することもできる。上記実施形態は手持ち式の面取り装置であるが、面取り装置に対して被削材を移動させて面取り加工を行うようにした据え置き型の面取り装置としてもよい。また、回転軸に切削チップと取り付けることにより切削刃を設けるのではなく、回転軸の先端部に直接切削刃を形成してもよい。面取り加工の目的は、部材の仕上げ加工としての面取りの他、溶接する母材に対する開先加工のための面取りであってもよい。
1 装置
10 装置本体
12 装置ハウジング
14 電動モータ(駆動部)
16 駆動軸
18 歯車機構
20 回転軸
20a 基部
20b 先端部
22 切削チップ
23 切削刃
23a 角刃部
23b 傾斜刃部
24 ガイド部材取付部
24a 係合外周面
26 雄ネジ部
28 調整部材
30 環状溝
32 メモリ部材
34 止めねじ
100 直線肩削り用ガイド部材
101 プランジャ
102 クランプ機構
104 第1ガイドプレート
104a 第1ガイド面
106 第2ガイドプレート
106a 第2ガイド面
108 クランプ部
108a 係合内周面
109 ネジ(締め付け部材)
110 クランプレバー
120 回転軸
120b 先端部
122 切削チップ
123 切削刃
123a 角刃部
123b 傾斜刃部
123c 直角刃部
200 正面削り用ガイド部材
201 プランジャ
202 クランプ機構
204 第1ガイドプレート
204a 第1ガイド面
206 第2ガイドプレート
206a 第2ガイド面
208 クランプ部
208a 係合内周面
209 ネジ(締め付け部材)
210 クランプレバー
222 切削チップ
223 切削刃
223a 角刃部
223b 傾斜刃部
223c 直角刃部
300 曲線肩削り用ガイド部材
301 プランジャ
302 クランプ機構
304 ガイドプレート
304a ガイド面
308 クランプ部
308a 係合内周面
309 ネジ(締め付け部材)
310 クランプレバー
312 ガイドローラ
R 回転軸線

Claims (4)

  1. 装置本体と該装置本体に選択的に取り付けられる複数種類のガイド部材とを備え、被削材の角部を面取りするようにされた面取り装置であって、
    該装置本体が、
    装置ハウジングと、
    該装置ハウジング内に配置された駆動部と、
    該装置ハウジング内において該装置ハウジングに回転可能に保持された基部、及び該装置ハウジングの外部に位置する先端部を有し、該駆動部に駆動連結されて回転軸線の周りで回転駆動される回転軸と、
    該回転軸の該先端部に設けられ、該回転軸線からずれた位置にある角刃部、及び該角刃部から該回転軸線の方向で該基部に近づく向きで径方向外側に向かって傾斜した傾斜刃部を有する切削刃と、
    該装置ハウジングに設けられ、該複数種類のガイド部材が交換可能に取り付けられるようにされたガイド部材取付部と、
    該回転軸の周りの位置で該装置ハウジングに螺合されて、該装置ハウジングに対して回転させることで該回転軸線の方向に変位するようにされた環状の調整部材であって、外周面に形成された環状溝を有する調整部材と、
    を備え、
    該複数種類のガイド部材が、
    被削材の直線状に延びる角部に沿って該装置本体を案内して、回転駆動された該切削刃の該角刃部によって該角部を切削して該角部の面取りを行うようにする正面削り用ガイド部材、及び
    被削材の直線状に延びる角部に沿って該装置本体を案内して、回転駆動された該切削刃の該傾斜刃部によって該角部を切削して該角部の面取りを行うようにする直線肩削り用ガイド部材と、被削材の曲線状に延びる角部に沿って当該装置本体を案内して、回転駆動された該切削刃の該傾斜刃部によって該角部を切削して該角部の面取りを行うようにする曲線肩削り用ガイド部材とのうちの少なくとも1つの肩削り用ガイド部材、
    を含
    該ガイド部材取付部が、該回転軸の周囲に位置する係合外周面を有し、
    該複数種類のガイド部材のそれぞれが、該係合外周面よりも大径とされた係合内周面を有する環状のクランプ部、及び該クランプ部を該係合外周面に締め付け固定するための締め付け部材からなるクランプ機構と、該係合内周面から内側に突出するように径方向内側に向かって付勢されたプランジャとを有し、該プランジャを該調整部材の該環状溝に係合させることにより各ガイド部材が該装置本体に対して該回転軸線の方向で保持されるようにされ、各ガイド部材が該クランプ機構により該装置本体に対して固定されるようにされ、
    該調整部材を該回転軸線の方向で変位させることにより、該ガイド部材取付部に取り付けられるガイド部材の該回転軸線の方向での位置を調整して該切削刃による面取り量を調整するようにされた、面取り装置。
  2. 該複数種類のガイド部材のそれぞれのクランプ機構が互いに同一形状とされている、請求項に記載の面取り装置。
  3. 該回転軸線の周りで回転可能となるように該回転軸の先端部に着脱可能に取り付けられるガイドローラをさらに備え、
    該肩削り用ガイド部材が、被削材の曲線状に延びる角部を面取りするための曲線肩削り用ガイド部材であり、
    該ガイド部材取付部に該曲線肩削り用ガイド部材が取り付けられると、該曲線肩削り用ガイド部材を該角部を画定する一方の平面に当接させ該回転軸に取り付けられた該ガイドローラを該角部を画定する他方の湾曲面に当接させることにより、該曲線状に延びる角部に沿って当該装置本体が案内されるようにされた、請求項1又は2に記載の面取り装置。
  4. 該回転軸の該先端部に着脱可能に取り付けられて該切削刃を構成する切削チップをさらに備える、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の面取り装置。
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