JP7355515B2 - シートロール包装体およびシートロール包装体の積載方法 - Google Patents
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Description
試験体として、シートロール包装体100を用いた。シートロール包装体100は、包装袋10にシートロール20を12個収容した(図1、図2、図5、図8参照)。包装袋10は、ポリエチレン製の樹脂フィルム(厚み:約25μm)を筒状にしてガセット状に折り込んだガセットシートを作製し、ガセットシートの一方の端部(開口)を天面11の持手部11aが残るようにヒートシールで封止し、ガセットシートの他方の端部(開口)をシートロール20が収容された状態でヒートシールで封止して、シートロール20は、市販のロール状のトイレットペーパー(例えば、大王製紙株式会社製の「エリエール トイレットティシュー 60mシングル(147g/ロール)」)12個を1段に4個並べたものを3段に積み上げた状態で収容した(図1、図2、図5、図8参照)。
シートロール20のシート22の坪量(米坪)(g/m2)は、JIS P 8124(1998)により算出する。
シートロール20のシート22ーの紙厚(mm)を測定する。紙厚の測定方法は、シート22を12cm×12cmのサイズに裁断した試験片をJIS P 8111(1998)の条件下で十分に調湿した後、同条件下でダイヤルシックネスゲージ(厚み測定器)「PEACOCK G型」(尾崎製作所製)を用いて測定する。測定の具体的な手順は、プランジャーと測定台の間にゴミ、チリ等がないことを確認して、プランジャーを測定台の上におろし、ダイヤルシックネスゲージのメモリを移動させてゼロ点を合わせる。次いで、プランジャーを上げて試験片を試験台の上におき、プランジャーをゆっくりと下ろし、ダイヤルシックネスゲージのゲージを読み取る。このとき、プランジャーは載せるだけにする。プランジャーの端子は金属製で直径30mmの円形の平面が紙の平面に対し垂直に当たるようにする。この嵩の測定時の荷重は、120μmの際に約70gfである。なお、嵩の測定値は、測定を10回行って得られる平均値とする。
シートロール20において、理論ロール断面積(巻長さ×紙厚×プライ数)をロール断面積(巻径/2×巻径/×π-中空コアの空間断面積)で除した(割った)値を示す。
試験体(シートロール包装体100)のつかみ代の寸法を測定した。測定方法は、試験体(シートロール包装体100)において、シートロール20の側面23が対面する(密着する)包装袋10の対面部分を指でつまみ、つまみ取れた部分の長さを、JIS1級に準拠した金尺定規(シンワ測定社製、直尺シルバー15cm)で測定する。
試験体(シートロール包装体100)のタイト性を測定した。測定方法は、プッシュプルゲージ(イマダ社製、デジタルフォースゲージZ2-20Nモデル)がセットされた可動式台座(イマダ社製、縦型電動計測スタンドMXシリーズ)に、試験体(シートロール包装体100)をセットする。試験体(シートロール包装体100)をセットする位置は、隣り合う2つのシートロール20、20の境界に対向する包装袋10の対向部分にプッシュプルゲージの端子が当たるように調整する。プッシュプルゲージの端子を包装袋10の表面に接触するまで下げる(端子の直径15mm)。プッシュプルゲージの端子が接触したところを起点(ゼロ点)として、プッシュプルゲージを包装袋10の内側へ20mm下降させる。プッシュプルゲージを20mm下降させるまでにかかった最大圧力(kgf)を測定し、タイト性を評価した。
試験体(シートロール包装体100)について積み上げ試験を行った。試験方法は、比較例1を除き、試験体(シートロール包装体100)を横置きにして(包装袋10の正面13と背面14が対向する第1方向が上下方向になるように)2個以上積み上げ、積み上げた試験体が崩れたときの、崩れる直前の積み重ね数(個)を測定した。なお、比較例1については、試験体(シートロール包装体100)を縦置きにして(包装袋10の天面11と底面12が対向する方向が上下方向になるように)2個以上積み上げた。積み上げ試験の評価基準は、積み重ね数(個)が4個以上ときは極めて良好とし、2個~3個のときは良好、2個未満のときは不良とした。
試験体(シートロール包装体100)について、取出し性を測定した。試験方法は、上記の積み上げ試験と同じ条件で、試験体(シートロール包装体100)を3個積み重ね、積み重ねた最上段の試験体(シートロール包装体100)を抜き取ったときの、取り出し易さ(取出し性)を評価した。取出し性の評価は以下の基準で行った。
〇(良好):積み重ねた試験体を崩さずに抜き取れた
×(不良):抜き取る際に積み重ねた試験体が崩れた
シートロール20の配置が、持手部11aの長手方向(X方向)に対してシートロール20の幅方向(W方向)が平行(以下、単に平行という)となるように、シートロール20を包装袋10に収容した(図1参照)。シートロール20は、巻密度が0.84であった。シートロール20を収容した包装袋10は、つかみ代の寸法が0mm、タイト性が1.24kgfであった。この試験体(シートロール包装体100)について、積み上げ試験、取出し性を、評価した。結果を表1に示す。
持手部11aの長手方向(X方向)に対してシートロール20の幅方向(W方向)が交差する(以下、単に交差という)ように、シートロール20を包装袋10に収容した(図5参照)以外は、実施例1と同様に、評価した。結果を表1に示す。
巻密度が0.98であり、タイト性が1.45kgfであった以外は、実施例1と同様に、評価した。結果を表1に示す。
シートロール20の配置が交差する以外は、実施例3と同様に、評価した。結果を表1に示す。
巻密度が1であり、タイト性が1.48kgfであった以外は、実施例1と同様に、評価した。結果を表1に示す。
シートロール20の配置が交差する以外は、実施例5と同様に、評価した。結果を表1に示す。
つかみ代の寸法が5mmであり、タイト性が0.89であった以外は、実施例5と同様に、評価した。結果を表1に示す。
シートロール20の配置が交差する以外は、実施例7と同様に、評価した。結果を表1に示す。
巻密度が1.1であり、タイト性が1.63であった以外は、実施例1と同様に、評価した。結果を表1に示す。
シートロール20の配置が交差する以外は、実施例9と同様に、評価した。結果を表1に示す。
つかみ代の寸法が5mmであり、タイト性が0.98であった以外は、実施例9と同様に、評価した。結果を表1に示す。
シートロール20の配置が交差する以外は、実施例11と同様に、評価した。結果を表1に示す。
巻密度が1.16であり、タイト性が1.71であった以外は、実施例1と同様に、評価した。結果を表1に示す。
シートロール20の配置が交差する以外は、実施例13と同様に、評価した。結果を表1に示す。
つかみ代の寸法が5mmであり、タイト性が1.03であった以外は、実施例13と同様に、評価した。結果を表1に示す。
シートロール20の配置が交差する以外は、実施例15と同様に、評価した。結果を表1に示す。
巻密度が1.49であり、タイト性が2.21であった以外は、実施例1と同様に、評価した。結果を表1に示す。
シートロール20の配置が交差する以外は、実施例17と同様に、評価した。結果を表1に示す。
つかみ代の寸法が5mmであり、タイト性が1.33であった以外は、実施例17と同様に、評価した。結果を表1に示す。
シートロール20の配置が交差する以外は、実施例19と同様に、評価した。結果を表1に示す。
巻密度が1.53であり、タイト性が2.26であった以外は、実施例1と同様に、評価した。結果を表1に示す。
シートロール20の配置が交差する以外は、実施例21と同様に、評価した。結果を表1に示す。
つかみ代の寸法が5mmであり、タイト性が1.36であった以外は、実施例21と同様に、評価した。結果を表1に示す。
シートロール20の配置が交差する以外は、実施例23と同様に、評価した。結果を表1に示す。
巻密度が1.75であり、タイト性が2.59であった以外は、実施例1と同様に、評価した。結果を表1に示す。
シートロール20の配置が交差する以外は、実施例25と同様に、評価した。結果を表1に示す。
つかみ代の寸法が5mmであり、タイト性が1.56であった以外は、実施例25と同様に、評価した。結果を表1に示す。
シートロール20の配置が交差する以外は、実施例27と同様に、評価した。結果を表1に示す。
巻密度が0.7であり、タイト性が1.04であった以外は、実施例1と同様に、評価した。結果を表1に示す。
シートロール20の配置が交差する以外は、実施例29と同様に、評価した。結果を表1に示す。
つかみ代の寸法が0.5mmであり、タイト性が0.57であった以外は、実施例1と同様に、評価した。結果を表1に示す。
シートロール20の配置が交差する以外は、実施例31と同様に、評価した。結果を表1に示す。
つかみ代の寸法が7.5mmであり、タイト性が0であった以外は、実施例1と同様に、評価した。結果を表1に示す。
シートロール20の配置が交差する以外は、実施例33と同様に、評価した。結果を表1に示す。
つかみ代の寸法が10mmであった以外は、実施例33と同様に、評価した。結果を表1に示す。
シートロール20の配置が交差する以外は、実施例35と同様に、評価した。結果を表1に示す。
つかみ代の寸法が0.5mmであり、タイト性が0.87であった以外は、実施例3と同様に、評価した。結果を表1に示す。
シートロール20の配置が交差する以外は、実施例37と同様に、評価した。結果を表1に示す。
巻密度が0.98であった以外は、実施例37と同様に、評価した。結果を表1に示す。
シートロール20の配置が交差する以外は、実施例39と同様に、評価した。結果を表1に示す。
つかみ代の寸法が10mmであった以外は、実施例39と同様に、評価した。結果を表1に示す。
シートロール20の配置が交差する以外は、実施例41と同様に、評価した。結果を表1に示す。
つかみ代の寸法が7.5mmであり、タイト性が0.48であった以外は、実施例5と同様に、評価した。結果を表1に示す。
シートロール20の配置が交差する以外は、実施例43と同様に、評価した。結果を表1に示す。
つかみ代の寸法が10mmであり、タイト性が0.35であった以外は、実施例5と同様に、評価した。結果を表1に示す。
シートロール20の配置が交差する以外は、実施例45と同様に、評価した。結果を表1に示す。
つかみ代の寸法が7.5mmであり、タイト性が0.53であった以外は、実施例9と同様に、評価した。結果を表1に示す。
シートロール20の配置が交差する以外は、実施例47と同様に、評価した。結果を表1に示す。
つかみ代の寸法が10mmであり、タイト性が0.39であった以外は、実施例9と同様に、評価した。結果を表1に示す。
シートロール20の配置が交差する以外は、実施例49と同様に、評価した。結果を表1に示す。
つかみ代の寸法が7.5mmであり、タイト性が0.56であった以外は、実施例13と同様に、評価した。結果を表1に示す。
シートロール20の配置が交差する以外は、実施例51と同様に、評価した。結果を表1に示す。
つかみ代の寸法が10mmであり、タイト性が0.41であった以外は、実施例13と同様に、評価した。結果を表1に示す。
シートロール20の配置が交差する以外は、実施例53と同様に、評価した。結果を表1に示す。
つかみ代の寸法が7.5mmであり、タイト性が0.72であった以外は、実施例17と同様に、評価した。結果を表1に示す。
シートロール20の配置が交差する以外は、実施例55と同様に、評価した。結果を表1に示す。
つかみ代の寸法が10mmであり、タイト性が0.52であった以外は、実施例17と同様に、評価した。結果を表1に示す。
シートロール20の配置が交差する以外は、実施例57と同様に、評価した。結果を表1に示す。
シートロール20のシート22の米坪を20.5g/m2とした以外は、実施例55と同様に、評価した。結果を表1に示す。
シートロール20の配置が交差する以外は、実施例59と同様に、評価した。結果を表1に示す。
タイト性が0.54であった以外は、実施例57と同様に、評価した。結果を表1に示す。
シートロール20の配置が交差する以外は、実施例61と同様に、評価した。結果を表1に示す。
つかみ代の寸法が7.5mmであり、タイト性が0.61であった以外は、実施例25と同様に、評価した。結果を表1に示す。
シートロール20の配置が交差する以外は、実施例63と同様に、評価した。結果を表1に示す。
つかみ代の寸法が10mmであり、タイト性が0.84であった以外は、実施例63と同様に、評価した。結果を表1に示す。
シートロール20の配置が交差する以外は、実施例65と同様に、評価した。結果を表1に示す。
シートロール20の配置が、包装袋10の天面11に対してシートロール20の端面24が対面するように(以下、垂直という)、シートロール20を包装袋10に収容し、試験体(シートロール包装体100)を縦置きにして(包装袋10の天面11と底面12が対向する方向が上下方向になるように)2個以上積み上げた(図8、図9参照)以外は、比較例1と同様に、評価した。結果を表1に示す。
10 包装袋
11 天面
11a 持手部
12 底面
13 正面
14 背面
15 側面
16 側面
20 シートロール(トイレットロール)
21 中空コア(紙管)
22 シート(トイレットペーパー)
23 側面
24 端面
Claims (6)
- シートが巻回された複数のシートロールと、
天面に持手部が形成された包装袋とを有し、
前記シートロールの径方向の側面が前記包装袋の前記天面と対面するように、前記シートロールが前記包装袋に収容されており、
前記包装袋は、前記複数のシートロールのうち隣り合う2つのシートロールの境界に対向する対向部分を有し、
前記対向部分の押込強度が0.3kgf以上3.5kgf以下である、シートロール包装体。 - 前記シートロールの幅方向が前記持手部の長手方向に沿うように、前記シートロールが前記包装袋に収容されている、請求項1に記載のシートロール包装体。
- 前記シートロールの幅方向が前記持手部の長手方向と交差するように、前記シートロールが前記包装袋に収容されている、請求項1に記載のシートロール包装体。
- 前記包装袋は、前記シートロールの径方向の側面が対面する対面部分を有し、
前記対面部分のつかみ代の寸法が、10mm以下である、請求項1乃至3のいずれか1項に記載のシートロール包装体。 - 前記シートロールの巻密度が0.7以上2以下である、請求項1乃至4のいずれか1項に記載のシートロール包装体。
- 請求項1乃至5のいずれか1項に記載のシートロール包装体を積み上げる積載方法であって、
前記包装袋の正面と背面が対向する方向が上下方向に沿うように前記シートロールを積み上げる積載方法。
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