JP7355482B1 - 回転移動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】磁気的な吸着力を用いて被移動体を回転させながら移動させる。【解決手段】非磁性体の板状体で構成される円環状部材内に、第1の磁石を備える回転駆動用部材が収納されている円環被移動体と、円環被移動体が、円環状部材の外周側面が線接触する状態で載置される非磁性体の板状部材と、板状部材の、円環被移動体が載置される第1の面とは反対側の第2の面側に配設され、回転駆動用部材の第1の磁石と磁気的に吸引結合する第2の磁石を備える磁気吸引移動体とを備える。回転駆動用部材は、円環状部材の内周壁面に回転周面が接する第1の回転輪が取り付けられている2個の第1の回転軸と、2個の第1の回転軸の間の位置に設けられた第1の磁石とを備える。第2の磁石と第1の磁石との磁気的な吸引結合状態を維持しながらの磁気吸引移動体の移動により、円環被移動体が回転しながら移動する。【選択図】図3

Description

この発明は、例えば回転移動玩具として好適な回転移動動装置に関する。
磁気的な吸着(吸引)力を用いて、薄い板状体上に載置した人形や玩具自動車などの移動体を移動させるようにする玩具装置が従来から提供されている。
例えば、特許文献1(登録実用新案第3063128号公報(平11-2538号)には、標示体としての人形からなる歩行玩具を、板状の台座上において、人間の動きに似せた歩行をさせながら、円周上を移動させるようにした玩具装置が提供されている。この特許文献1の玩具装置では、台座内に磁石を設けると共に、人形の脚部に磁着体を設けることで、歩行玩具の人形を、人間の動きに似せた歩行をさせながら、円周上を移動させるように構成している。
また、特許文献2(特開2012-55495号公報)には、玩具自動車に所定の形状の磁着体を設けると共に、板状の台座上面に設けた貫通孔から先端に磁石を取り付けた回転軸を突出させて、当該回転軸の磁石を玩具自動車の所定の形状の磁着体の外周あるいは内周に吸着させるように構成とすることで、玩具自動車が、磁着体の外周あるいは内周の形状に応じた動きをするようにした玩具装置が提供されている。
登録実用新案第3063128号公報(実願平11-2538号) 特開2012-55495号公報
例えばドラム型あるいは太鼓型の被移動体を、車輪のように、その円柱状形状の軸心位置を中心に回転させながら磁石を用いて移動させる場合には、ドラム型あるいは太鼓型の被移動体を磁気的な吸着な可能な磁性体金属で構成し、当該被移動体を、その外周側面が線接触する状態で板状体上に載置し、その板状体の裏側に磁石を配置して、その磁石を板状体の裏側で移動させることで、当該磁石と磁気的に吸引結合する被移動体を板状体上で回転させながら移動させること可能となる。しかし、被移動体を非磁性体からなる物質で構成した場合には、磁気的に吸着ができないので、そのような簡単な構成では、回転移動させることはできない。
一方、上述した特許文献1及び特許文献2の玩具装置においては、人形や玩具自動車を磁気的な吸着力を用いて、円周上や磁着体の外周あるいは内周の形状に応じた移動を行うことができるようにしているが、回転させながら移動するような動作を行うことはできない。このため、これらの特許文献1及び特許文献2の技術をそのまま用いただけでは、上述のドラム型あるいは太鼓型の被移動体を回転させながら移動させるようにする動きを実現することができない。
この発明は、以上の点に鑑み、磁気的な吸着力を用いて、比較的簡単な構成で、ドラム型あるいは太鼓型の被移動体を回転させながら移動させることができるようにした回転移動装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、この発明は、
非磁性体の板状体で構成される円環状部材の円柱状空間内に、第1の磁石を備える回転駆動用部材が、前記円環状部材に対して独立に動くことが可能の状態で収納されている円環被移動体と、
非磁性体で構成され、前記円環被移動体が、前記円環状部材の外周側面が線接触する状態で載置される板状部材と、
前記板状部材の、前記円環被移動体が載置される第1の面とは反対側の第2の面側に配設され、前記板状部材及び前記円環被移動体の前記円環状部材を介して前記回転駆動用部材の前記第1の磁石と磁気的に吸引結合する第2の磁石を備え、前記板状部材の前記第2の面上を移動可能に配置される磁気吸引移動体と、
を備え、
前記回転駆動用部材は、前記円環被移動体の前記円環状部材の軸心方向を軸心方向とする回転軸であって、前記円環状部材の円周方向に離れた位置に設けられる2個の第1の回転軸を備え、前記2個の第1の回転軸のそれぞれには、前記円環状部材の内周壁面に回転周面が接するように第1の回転輪が取り付けられていると共に、前記第1の磁石は、前記円環状部材の円周方向において前記2個の第1の回転軸の間の位置に設けられており、
前記第2の磁石と前記第1の磁石との磁気的な吸引結合状態を維持しながらの前記磁気吸引移動体の、前記円環被移動体が前記円環状部材の軸心方向を中心に回転移動する方向への、前記板状部材の前記第2の面上における移動に応じて、前記円環被移動体の前記円環状部材が、前記板状部材の前記第1の面上において、前記円柱状空間の中心線位置を回転軸位置として回転しながら移動する
ことを特徴とする回転移動装置を提供する。
上述の構成の請求項1の発明においては、円環被移動体は、円環状部材の外周側面が板状部材の第1の面に線接触する状態で載置されて、円環被移動体は、円環状部材の軸心方向を回転軸方向として、板状部材の第1の面上を回転しながら移動することができる状態とされる。
円環被移動体の円環状部材の円柱状空間内に収納されている回転駆動用部材は、円環状部材の軸心方向を軸心方向とする2個の第1の回転軸を備え、2個の第1の回転軸のそれぞれには、円環状部材の内周壁面に回転周面が接する第1の回転輪が取り付けられている。したがって、回転駆動用部材は、2個の第1の回転軸のそれぞれに取り付けられた2個の第1の回転輪により、円環状部材の内周壁面に沿って自由に移動可能の状態となっている。
そして、円環被移動体の円環状部材内に収納されている回転駆動用部材に取り付けられた第1の磁石と、磁気吸引移動体に取り付けられている第2の磁石とは、板状部材及び円環被移動体の円環状部材を挟んで、磁気的に吸引結合する状態となっている。この場合に、第1の磁石と第2の磁石とは、円環状部材の外周側面が板状部材の第1の面に線接触している位置において、磁気的に吸引結合する状態となる。
磁気吸引移動体が、板状部材の第2の面側において、円環被移動体が円環状部材の軸心方向を中心に回転移動する方向へ摺動移動すると、磁気吸引移動体の第2の磁石の摺動移動に応じて、当該第2の磁石と磁気的に吸引結合している第1の磁石が取り付けられている回転駆動用部材は、第1の回転輪を回転させて、円環状部材の内周壁面に沿って移動する。この回転駆動用部材の円環状部材の内周壁面に沿った移動により、円環被移動体の円環状部材は、その軸心方向を回転中心として回転しながら移動する。この移動中においても、第1の磁石と第2の磁石とは、円環状部材の外周側面が板状部材の第1の面に線接触している位置において、磁気的に吸引結合する状態を維持する。つまり、円環被移動体は、円環状部材の外周側面と板状部材の第1の面との線接触位置を、磁気吸引移動体の移動に応じて変えながら、回転移動をする。
この発明による回転移動装置によれば、磁石を用いた簡単な構成で、非磁性体からなる円環被移動体を、磁気吸引移動体の移動に応じて回転移動させることができる。
この発明による回転移動装置の実施形態の構成例を示す図である。 この発明による回転移動装置の実施形態における円環被移動体の例のドラム型外筐の構成例を説明するための図である。 この発明による回転移動装置の実施形態における円環被移動体の例のドラム型移動体の構成例を説明するための図である。 図3の例のドラム型移動体に収納されている回転駆動用部材の構成例を説明するための図である。 この発明による回転移動装置の実施形態の他の構成例を説明するための図である。 この発明による回転移動装置の実施形態における磁気吸引移動体の例の摺動移動部材の構成例を説明するための図である。 この発明による回転移動装置の実施形態における補助輪の構成例を説明するための図である。 この発明による回転移動装置の実施形態の他の構成例を説明するための図である。
以下、この発明による回転移動装置の実施形態を、図を参照しながら説明する。以下に説明する回転移動装置の実施形態は、回転移動玩具として構成された場合の例である。
図1は、この発明による回転移動装置の実施形態の概要を説明するための図である。この実施形態の回転移動装置は、図1に示すように、円環被移動体の例としてのドラム型移動体1と、板状部材2と、磁気吸引移動体の例を構成する摺動移動部材3と、2個の補助輪4a,4bとで構成される。
板状部材2は、この例では、非磁性体材料からなる所定の厚さの平板で構成されており、図示は省略するが、この板状部材2の表面2a及び裏面2bが水平となる状態で保持されている。図1は、この実施形態の回転移動装置を、この板状部材2の表面2a及び裏面2bの平面方向に平行な方向から見た図である。
ドラム型移動体1は、その軸心方向(円柱形状のドラム型移動体1の中心線方向)が板状部材2の表面2aの面方向に平行になる状態で板状部材2の表面2a上に載置される。したがって、ドラム型移動体1は、その外周側面1aが板状部材2の表面2aに線接触する状態で、その軸心方向の回転軸を中心として、板状部材2の表面2a上を回転移動可能の状態で載置される。
摺動移動部材3は、第2の磁石の例を構成する磁石(後述する永久磁石3M1,3M2)を備え、板状部材2の裏面2b上を、当該裏面2bの面方向に平行な方向に摺動移動することができるように構成されている。摺動移動部材3は、この例では、玩具であるこの実施形態の回転移動装置の遊戯者が、手で持って板状部材2の裏面2b上で摺動移動させるように構成されている。
この実施形態では、図1では図示を省略するが、ドラム型移動体1内には、摺動移動部材3の磁石と磁気的に吸引結合する第1の磁石の例としての磁石が収納されている。そして、この実施形態の回転移動装置では、図1において、摺動移動部材3を、板状部材2の裏面2b側において、矢印で示すように、ドラム型移動体1がその軸心方向の回転軸を中心として板状部材2の表面2a上を回転移動する方向に移動させると、ドラム型移動体1内の磁石と、摺動移動部材3の磁石との磁気的な吸引結合により、ドラム型移動体1は、矢印で示すように、半時計回りに回転しながら、摺動移動部材3の移動に伴って矢印方向に移動するように構成されている。このドラム型移動体1の構成の詳細については、後で詳述する。
2個の補助輪4a及び4bは、後述するように、ドラム型移動体1内に収納されている別の磁石により磁気的に吸引される材料、例えば磁性金属で構成されている。そして、この2個の補助輪4a及び4bは、摺動移動部材3の移動に伴うドラム型移動体1の回転移動を、安定に行うことができるようにするためのもので、これについても後で詳述する。
また、この実施形態では、ドラム型移動体1の円板状の端面側には、図1に示すように、所定の絵柄PXが印刷などにより描かれている表示板11が設けられている。この表示板11は、後述するように、ドラム型移動体1が回転移動しても、回転せずに、図1に示すように、当該絵柄は、回転移動に関わらず、摺動移動するだけというようになるように構成されている。
[ドラム型移動体1の構成例]
ドラム型移動体1は、図2に示すようなドラム型筐体12と、このドラム型筐体12の円柱状空間内に配される図3に示すような回転駆動用部材5とを備えて構成されている。
<ドラム型筐体12の構成例>
ドラム型筐体12は、図2に示すように、所定の厚さの非磁性体の板状体で構成される薄肉の円筒からなる円環状部材121と、この円環状部材121の円筒の円柱状空間121aの両側の円形の開口を閉塞するように設けられ、非磁性体の薄い円板で構成される蓋部材122,123とからなる。ドラム型移動体1の外周側面1aは、円環状部材121の外周側面である。
図3は、ドラム型筐体12の蓋部材122を外した状態を示しており、回転駆動用部材5は、図3に示すように、円環状部材121の円柱状空間121a内に収納される。蓋部材122,123は、回転駆動用部材5が円環状部材121の円柱状空間121a内に収納された後、例えば、その円周縁部が円環状部材121の円周端面に接着されるなどすることにより、円環状部材121に対して固定される。
そして、この実施形態では、後述するように、非磁性体の薄い円板で構成される表示板11及び11´が、円環状部材121の軸心方向において、蓋部材122,123とは若干離間して、かつ、蓋部材122,123の外表面と平行に重なるような状態で、蓋部材122,123の外側に、ドラム型筐体12には固定されることなく、ドラム型筐体12内の回転駆動用部材5に固定されて設けられる。
<回転駆動用部材5の構成例>
図3に示すように、ドラム型移動体1のドラム型筐体12の円環状部材121の円柱状空間121a内に収納される回転駆動用部材5は、この実施形態では、図4に示すように構成されている。すなわち、図4(A)は、円環状部材121の円柱状空間121a内に収納されている回転駆動用部材5を、円環状部材121の軸心方向(円柱状空間121aの中心線方向(蓋部材122,123の外表面に直交する方向))から見た図である。そして、図4(A)を回転駆動用部材5の正面図とした場合に、図4(B)は、回転駆動用部材5の底面図、図4(C)は、回転駆動用部材5の上面図、図4(D)は、回転駆動用部材5の右側面図である。
回転駆動用部材5は、図3及び図4に示すように、ほぼ薄い直方体形状の取付台51を備える。この取付台51は、非磁性材料で構成され、図3に示すように、円環状部材121の円柱状空間121a内に収納される大きさとされる。すなわち、図2及び図4に示すように、取付台51の上面51aの長辺の長さL1は、円環状部材121の円柱状空間121aの内径R1よりも小さいものとされ、短辺の長さL2は、円環状部材121の円柱状空間121aの軸心方向の長さ(円柱状空間121aの高さ)D1よりも小さいものとされている。
図3及び図4に示すように、この取付台51の底面51bには、2個の回転軸521、522が、この例では取付台51に対して回転不能の状態で、固定されて取り付けられている。この2個の回転軸521、522は、2個の第1の回転軸の例を構成する。この2個の回転軸521及び522の両端のそれぞれには、回転輪531,532及び回転輪533,534が取り付けられている。回転輪531,532及び回転輪533,534は、第1の回転輪の例を構成する。この例では、回転輪531,532及び回転輪533,534は、玉軸受(ボールベアリング)により、回転軸521及び522のそれぞれに対して、回転自在となるように取り付けられている。
そして、図4(B)~(D)に示すように、回転軸521及び522の軸心方向の長さL3は、円環状部材121の円柱状空間121aの軸心方向の長さ(円柱状空間121aの高さ)D1よりも小さいものとされている。なお、この例では、回転軸521及び522の軸心方向の長さL3は、取付台51の上面51aの短辺の長さL2よりも大きくされ、回転軸521及び522は、それぞれの両端が取付台51の短辺方向よりも張り出すように取り付けられ、その張り出した部分に、回転輪531,532及び回転輪533,534が取り付けられている。
また、図3及び図4(A),(B),(D)に示すように、取付台51の底面51bには、当該底面51bの長辺方向において、回転軸521と回転軸522との間の、この例では中央位置に、第1の磁石の例を構成する2個の永久磁石54M1,54M2が、例えば接着などにより取り付けられている。この場合に、図4(B)に示すように、2個の永久磁石54M1,54M2は、回転軸521,522の軸心方向に平行な方向において、互いに離間されて取付台51に取り付けられている。
そして、図3に示すように、2個の永久磁石54M1,54M2は、この例では円柱状形状のものとされ、その磁極の向きが、取付台51の底面51bに直交する方向となるように取り付けられる。また、2個の永久磁石54M1,54M2の磁極の端面の取付台51の底面51bからの高さ位置は、図3に示すように、回転駆動用部材5を円環状部材121の円柱状空間121a内に収納したときに、円環状部材121の内周壁面121bには近接させるが、当該内周壁面121bには接触しないような高さ位置とされる。2個の永久磁石54M1,54M2の磁極の端面を円環状部材121の内周壁面121bに近接させるのは、摺動移動部材3の第2の磁石との磁気的な吸引結合の強さをできるだけ、大きくするためのである。
この例では、2個の永久磁石54M1,54M2の、取付台51の底面51bからの高さ位置の調整は、図4(A)及び(B)に示すように、取付台51の底面51bと2個の永久磁石54M1,54M2との間に調整板543を設けることで行っている。
この永久磁石54M1及び54M2は、摺動移動部材3の永久磁石3M1,3M2と、円環状部材121と板状部材2とを介して対向して、磁気的な吸引結合をする。円環状部材121を構成する板状体の厚さと、板状部材2の厚さとの合計の厚さとは、当該円環状部材121内に設けられる回転駆動用部材5に取り付けられている第1の磁石の例としての永久磁石54M1、54M2と、摺動移動部材3に設けられている第2の磁石の例を構成する永久磁石3M1,3M2とが磁気的に吸引結合することが可能である厚さに選定されている。
なお、円環状部材121を構成する板状体の厚さと、板状部材2の厚さとを考慮するのではなく、永久磁石54M1、54M2と、永久磁石3M1,3M2の磁力及び吸着力の選定するようにしてもよい。
また、図3及び図4(A),(B),(D)に示すように、取付台51の底面51bには、当該底面51bの長辺方向において2個の回転軸521,522を外側から挟む位置であって、回転軸521及び522それぞれの軸心方向の一端と他端の間の位置、この例では中央の位置に、永久磁石55M1及び55M2が設けられる。この永久磁石55M1及び55M2は、第3の磁石及び第4の磁石の例であり、磁性材料で構成されている補助輪4a及び4bのそれぞれを、円環状部材121磁気的に吸着するためのものである。
なお、この実施形態では、永久磁石55M1及び55M2を、取付台51の底面51bに配設するスペースを確保するために、2個の回転軸521及び522の軸心方向の中央付近は、図4(B)に示すように、円弧状に削られているが、これは必須ではない。
そして、この実施形態においては、取付台51の上面51aの中心位置には、円環状部材121の円柱状空間121aの円形断面の直径方向に柱状部56が設けられている。この柱状部56の軸心方向において、円環状部材121の円柱状空間121aの円形断面の中心位置に対応する位置には、図4(D)に示すように、円環状部材121の軸心方向に延びる表示板支持棒561及び562が設けられている。
表示板支持棒561の先端端面と表示板支持棒562の先端端面との間の長さは、図4(D)に示すように、円環状部材121の円柱状空間121aの軸心方向の長さD1と等しい、あるいは若干大きい長さとされている。そして、この表示板支持棒561及び562の先端端面のそれぞれには、表示板11及び11´の中心部の嵌合孔11a及び11´a(図2参照)に嵌合する突起部561a及び562aが設けられている。
そして、ドラム型筐体12の蓋部材122及び123の中心位置には、図2に示すように、表示板支持棒561及び562の断面の大きさよりも大きい貫通孔122a及び123aが設けられている。このため、表示板支持棒561及び562は、蓋部材122及び123とは非接触の状態で、少なくとも突起部561a及び562aがドラム型筐体12の蓋部材122及び123から外部に突出する状態となる。この状態で、表示板支持棒561及び562の突起部561a及び562aに、表示板11及び11´の嵌合孔11a及び11´aが嵌合されることで、表示板支持棒561及び562に、表示板11及び11´が固着される。
さらに、この実施形態では、ドラム型移動体1は、図5に示すように、このドラム型移動体1と同じ構成の別のドラム型移動体1´を、当該ドラム型移動体1の頂部(円環状部材121の外周側面と板状部材2の表面2aとの線接触位置に対して180度の角間隔離れた位置)に乗せた状態を維持しながら、板状部材2上を、摺動移動部材3の摺動移動に応じて移動することができるように構成されている。なお、後述の図8に示すように、この実施形態では、ドラム型移動体1は、載置移動体6を、当該ドラム型移動体1の頂部に乗せた状態を維持しながら、板状部材2上を摺動移動部材3の摺動移動に応じて移動することができるようにも構成されている。
この構成のため、この実施形態のドラム型移動体1の回転駆動用部材5の柱状部56の取付台51側とは反対側の先端には、図3、図4(A),(C)及び(D)に示すように、円環状部材121の軸心方向を長手方向とする薄板からなる磁石取付板57が設けられている。そして、この磁石取付板57の円環状部材121の内周壁面121bに対向する面57a上には、2個の永久磁石58M1及び58M2が、円環状部材121の軸心方向において互いに離間する状態で取り付けられている。
この2個の永久磁石58M1及び58M2は、この例では、図5に示すように、ドラム型移動体1の頂部に乗せられる別のドラム型移動体1´の、取付台51の底面51bに取り付けられている2個の永久磁石54M1及び54M2と磁気的な吸引結合をするためのものとされ、永久磁石54M1及び54M2との離間距離と同様の離間距離を持って配設されている。そして、この実施形態では、この2個の永久磁石58M1及び58M2は、別のドラム型移動体1´をドラム型移動体1の頂部に乗せたときに、互いのドラム型筐体12´及び12の外周側面が、軸心方向にずれることなく、線接触する状態のときに、永久磁石54M1及び54M2と磁気的な吸引結合状態となるように配設されている。
[摺動移動部材3の構成例]
次に、摺動移動部材3の構成例について説明する。図6は、この実施形態における摺動移動部材3の構成例を説明するための図であり、図6(A)は、板状部材2の裏面2bに配設されている状態の摺動移動部材3を、板状部材2の裏面2bの面方向に平行な方向であって、摺動移動部材3の移動方向に直交する方向から見た図、図6(B)は、板状部材2の裏面2bの面方向に平行な方向であって、摺動移動部材3の移動方向から見た図である。そして、図6(C)は、図6(A)を摺動移動部材3の正面図としたときの上面図である。
この図6に示すように、摺動移動部材3は、細長でアーチ形の非磁性体からなる回転軸取付部31の長手方向の両端部に、2個の回転軸32,33が、この例では回転軸取付部31に対して回転不能の状態で、固定されて取り付けられている。この2個の回転軸32、33は、2個の第2の回転軸の例を構成する。この2個の回転軸32及び33の両端のそれぞれには、回転輪341,342及び回転輪343,344が取り付けられている。回転輪341,342及び回転輪343,344は、第2の回転輪の例を構成する。この例では、回転輪341,342及び回転輪343,344は、玉軸受(ボールベアリング)により、回転軸32及び33のそれぞれに対して、回転自在となるように取り付けられている。したがって、摺動移動部材3は、図6(C)において矢印で示すように、2個の回転軸32,33の軸心方向に直交する方向に摺動移動可能となる。
そして、この実施形態の摺動移動部材3は、回転軸取付部31の板状部材2の裏面2bとの対向面とは反対側に、磁石取付板35が固着されて取り付けられる。この磁石取付板35は、この例では、図6(A)及び(C)に示すように、薄板の直方体形状の非磁性体の板からなるものとされ、回転軸取付部31の長手方向の中央部に、板状部材2の裏面2bと当該磁石取付板の板面方向とが平行となる状態で、固定されて取り付けられる。
この磁石取付板35の板状部材2の裏面2bとの対向面側には、図6(B)及び(C)に示すように、2個の永久磁石3M1及び3M2が、当該摺動移動部材3の移動方向において2個の回転軸32と33との間の位置であって、当該2個の回転軸32及び33の軸心方向に平行な方向において互いに離間する位置に設けられる。
この摺動移動部材3の2個の永久磁石3M1及び3M2は、図1、図3及び図5に示すように、ドラム型移動体1の回転駆動用部材5の取付台51の底面51bに取り付けられている永久磁石54M1及び54M2と磁気的な吸引結合をするためのものであり、永久磁石54M1及び54M2との離間距離と同様の離間距離を持って配設されている。そして、この実施形態では、この2個の永久磁石3M1及び3M2は、ドラム型移動体1の外周側面1aが板状部材2の表面2aに接するようにしてドラム型移動体1を板状部材2の表面2a上に載置したときに、円環状部材121と板状部材2とを介して丁度永久磁石54M1及び54M2と対向するような状態となって、当該永久磁石54M1及び54M2と磁気的な吸引結合状態となるように配設されている。
そして、図3及び図5に示すように、2個の永久磁石3M1,3M2は、この例では円柱状形状のものとされ、その磁極の向きが、板状部材2の表面2a及び裏面2bに直交する方向となるように取り付けられる。また、図3に示すように、摺動移動部材3を、板状部材2の裏面2bに回転輪341~344の回転周面が接するように配設したときに、2個の永久磁石3M1,3M2の磁極の端面は、板状部材2の裏面2bには近接させるが、当該裏面2bには接触しないように高さ位置となるように構成される。2個の永久磁石3M1,3M2の磁極の端面を板状部材2の裏面2bに近接させるのは、ドラム型移動体1の回転駆動用部材5の2個の永久磁石54M1及び54M2との磁気的な吸引結合の強さをできるだけ、大きくするためのである。
この例では、2個の永久磁石3M1,3M2の高さ位置の調整は、図6(A)、(B),(C)に示すように、磁石取付板35の板状部材2の裏面2b側の面に、調整板361及び362を設けることで行っている。
<補助輪の構成例>
図7は、この実施形態における補助輪4a及び4bの構成例を示す図である。補助輪4a及び4bは、同一の構成を有するものであるので、図7には、補助輪4aの構成例のみを示した。図7(A)は、補助輪4aをその回転軸に直交する方向から見た図であり、図7(B)は、補助輪4aを、その回転軸方向から見た図である。
この図7に示すように、補助輪4aは、回転軸41に、この例では、磁石により磁気的に吸引される磁性体材料で構成されている2個の回転輪42,43が密着した状態で取り付けられて構成されている。そして、この例では、2個の回転輪42,43は、玉軸受(ボールベアリング)により、回転軸41に対して、回転自在の状態で取り付けられて構成されている。
そして、補助輪4a及び4bは、図3及び図5に示すように、ドラム型移動体1の円環状部材121の円柱状空間121a内に収納されている回転駆動用部材5に取り付けられている永久磁石55M1及び55M2により、当該補助輪4a及び4bの2個の回転輪42,43の回転周面が、円環状部材121の外周側面に接触するような状態で磁気的な吸着されるように構成されている。
[実施形態の回転移動装置の移動動作説明]
以上のように構成される実施形態の回転移動装置における、ドラム型移動体1の移動動作について、図1及び図3を用いて説明する。図1及び図3は、この実施形態の回転移動装置のドラム型移動体1が、その右側に示すような係止状態から、左向き矢印の方向に移動して、図1及び図3において左側に示すような位置に移動した状態を示している。
先ず、図1及び図3の右側に示す係止状態について説明する。この実施形態の回転移動装置においては、板状部材2の表面2a上に、ドラム型移動体1を、その外周側面1a(ドラム型筐体12の円環状部材121の外周側面)が板状部材2の表面2aに線接触する状態で載置する。そして、板状部材2の裏面2b側の当該ドラム型移動体1の載置位置に対応する位置に、摺動移動部材3を、4個の回転輪341~344の回転周面を板状部材2の裏面2bに接触させる状態で配設する。
すると、図3の右側に示すように、ドラム型移動体1のドラム型筐体12内の回転駆動用部材5に取り付けられている2個の永久磁石54M1及び54M2と、摺動移動部材3の2個の永久磁石3M1及び3M2とが、円環状部材121及び板状部材2を挟んで互いに磁気的な吸引結合する状態となり、その磁気的な吸引結合状態で、ドラム型移動体1と摺動移動部材3の両者は板状部材2において係止する状態となる。この場合に、2個の永久磁石54M1及び54M2と2個の永久磁石3M1及び3M2とは、ドラム型移動体1の外周側面1aが板状部材2の表面2aに線接触している位置において、磁気的に吸引結合する状態となり、この状態で、ドラム型移動体1と摺動移動部材3とは板状部材2を挟んで係止する。
そして、ドラム型筐体12内の回転駆動用部材5に取り付けられている2個の永久磁石54M1及び54M2は、当該ドラム型筐体12の軸心方向に離間して配設されていると共に、摺動移動部材3の永久磁石3M1及び3M2は、回転軸32及び33の軸心方向に離間して配設されているので、摺動移動部材3は、その回転軸32及び33の軸心方向が、ドラム型移動体1のドラム型筐体12の軸心方向と一致する状態で、ドラム型移動体1と摺動移動部材3とは磁気的な吸引結合状態で係止する状態となる。つまり、ドラム型移動体1が、円環状部材121の軸心方向を中心として回転移動する方向と、摺動移動部材3の摺動移動方向とが一致する状態で、ドラム型移動体1と摺動移動部材3とは磁気的な吸引結合状態で係止する状態となっている。
この係止状態から、図3において、左向き矢印で示すように、左側に摺動移動部材3を摺動移動させると、摺動移動部材3の永久磁石3M1及び3M2の移動に応じて、当該永久磁石3M1及び3M2と磁気的に吸引結合している永久磁石54M1及び54M2が取り付けられている回転駆動用部材5は、回転輪531~534を回転させて、円環状部材121の内周壁面121bに沿って移動する。この回転駆動用部材5の円環状部材121の内周壁面121bに沿った移動により、ドラム型移動体1の外周側面1aと板状部材2の表面2aとの線接触部分における摩擦のため、ドラム型移動体1は、その円環状部材121の軸心方向を回転中心として反時計回りの方向に回転しながら移動する。
この回転移動中においても、永久磁石54M1及び54M2と永久磁石3M1及び3M2とは、ドラム型移動体1の外周側面1aが板状部材2の表面2aに線接触している位置において、磁気的に吸引結合する状態を維持する。つまり、ドラム型移動体1は、その外周側面1aと板状部材2の表面2aとの線接触位置を、摺動移動部材3の移動に応じて変えながら、回転移動をする。
この場合に、回転駆動用部材5に取り付けられている永久磁石54M1及び54M2は、磁気的な吸引結合により、摺動移動部材3の永久磁石3M1及び3M2の、板状部材2の裏面2b上における摺動移動に応じて摺動移動するような動きをすることになる。したがって、回転駆動用部材5は、ドラム型移動体1の回転移動中でおいては、ドラム型移動体1の円環状部材121の内壁面に沿って移動するが、回転することなく、あたかも、板状部材2の表面2a上において、図3に示すように、その柱状部56の軸心方向を板状部材2の表面2aに対して垂直な状態を常に安定して保持した姿勢を変えることなく、板状部材2の表面2aに平行な方向に摺動移動するような動きをする(図1及び図3の左側を参照)。
このため、回転駆動用部材5に取り付けられている表示板11及び11´は、ドラム型移動体1の回転移動に関わらず回転をすることはなく、図1に示すように、あたかも、当該表示板11及び11´上に描かれている絵柄は、ドラム型移動体1が、板状部材2の表面2a上を摺動移動するような見え方をする。
以上のように、上述の実施形態の回転移動装置においては、補助輪4a及び4bを用いることなく、ドラム型移動体1を、摺動移動部材3の摺動移動に応じて回転移動させることができる。
しかし、補助輪4a及び4bを用いない場合には、ドラム型移動体1は、回転駆動用部材5に取り付けられている2個の永久磁石54M1及び54M2と、摺動移動部材3の2個の永久磁石3M1及び3M2との磁気的な吸引結合による板状部材2の表面2aとドラム型筐体12の円環状部材121の外周側面との1個の線接触位置のみで係止支持されている。このため、例えば摺動移動部材3を速く移動させた場合などにおいては、ドラム型筐体12内の回転駆動用部材5の姿勢を安定に保つことができず、表示板11及び11´に絵がかられた絵柄が、若干振動するような動きをしてしまう恐れがある。
この実施形態の回転移動装置においては、補助輪4a及び4bを用いることで、上記の問題を解決している。
すなわち、この実施形態においては、図3の右側の係止状態において、板状部材2の表面2a上に載置されているドラム型移動体1の外周側面1aと板状部材2の表面2aとの間に、2個の補助輪4a及び4bを、ドラム型移動体1の移動方向において、当該ドラム型移動体1のドラム型筐体12を挟むようにして配設する。
すると、補助輪4aは、ドラム型移動体1のドラム型筐体12内の回転駆動用部材5に取り付けられている永久磁石55M1によりドラム型移動体1の外周側面1aと板状部材2の表面2aとの間に吸着係止され、また、補助輪4bは、ドラム型移動体1のドラム型筐体12内の回転駆動用部材5に取り付けられている永久磁石55M2によりドラム型移動体1の外周側面1aと板状部材2の表面2aとの間に吸着係止される。
これにより、ドラム型移動体1は、図1及び図3において矢印で示す移動方向の前側においては、回転駆動用部材5に取り付けられている2個の永久磁石54M1及び54M2と摺動移動部材3の2個の永久磁石3M1及び3M2との磁気的な吸引結合による板状部材2の表面2aとドラム型移動体1の外周側面1aとの線接触位置と、回転駆動用部材5に取り付けられている永久磁石55M1と補助輪4aとの磁気的な吸引結合による当該補助輪4aとドラム型移動体1の外周側面1aとの線接触位置と、当該補助輪4aと板状部材2の表面2aとの線接触位置との、3つの線接触位置で支持されて係止状態となる。
また、同様に、ドラム型移動体1は、図1及び図3において矢印で示す移動方向の後側においては、回転駆動用部材5に取り付けられている2個の永久磁石54M1及び54M2と、摺動移動部材3の2個の永久磁石3M1及び3M2との磁気的な吸引結合による板状部材2の表面2aとドラム型移動体1の外周側面1aとの線接触位置と、回転駆動用部材5に取り付けられている永久磁石55M2と補助輪4bとの磁気的な吸引結合による当該補助輪4bとドラム型移動体1の外周側面1aとの線接触位置と、当該補助輪4bと板状部材2の表面2aとの線接触位置との、3つの線接触位置で支持されて係止状態となる。
したがって、ドラム型移動体1は、回転駆動用部材5に取り付けられている2個の永久磁石54M1及び54M2と、摺動移動部材3の2個の永久磁石3M1及び3M2との磁気的な吸引結合による板状部材2の表面2aとドラム型移動体1の外周側面1aとの線接触位置のみで係止支持されている場合に比較して、補助輪4a及び4bを配設することで、より安定な状態で支持されて係止状態となる。
また、回転駆動用部材5は、その2個の回転軸521及び522の間の位置に配設した永久磁石54M1及び54M2と、摺動移動部材3の2個の永久磁石3M1及び3M2との磁気的な吸引結合をするだけでなく、回転駆動用部材5の2個の回転軸の外側のドラム型移動体1の回転移動方向の前方と後方とに設けた永久磁石55M1と55M2により、板状部材2とドラム型移動体の外周側面1aとの間に配設した補助輪4a及び4bを磁気的に吸引することで、回転駆動用部材5の回転方向の動きが制限されている。
これにより、ドラム型筐体12の回転移動に関わらず、円環状部材121内において、回転駆動用部材5は、回転をすることなく、図3に示すように、その柱状部56の軸心方向を板状部材2の表面2aに対して垂直な状態を常に安定して保持しながら、ドラム型移動体1の回転移動に伴い、板状部材2の表面2a上を摺動移動するように動く。
このように、この実施形態の回転移動装置においては、ドラム型移動体1の円環状部材121内の回転駆動用部材5は、ドラム型筐体12の回転移動に関わらず、その柱状部56の軸心方向を板状部材2の表面2aに対して垂直な状態を常に安定して保持しながら、ドラム型移動体1の回転移動に伴い、板状部材2の表面2a上を摺動移動するように動く。
この構成により、図5に示すように、ドラム型移動体1の頂部上に、ドラム型移動体1と全く同一の構成の別のドラム型移動体1´を乗せた状態においても、乗せられた別のドラム型移動体1´を落下させることなく、摺動移動部材3の摺動移動に応じて、ドラム型移動体1を回転移動させることができる。以下、図5を参照して、その場合の動きについて説明する。
図5においても、この実施形態の回転移動装置のドラム型移動体1が、摺動移動部材3の摺動移動に応じて、当該図5の右側に示すような係止状態から、左向き矢印の方向に回転しながら移動して、当該図5の左側に示すような位置に変移した状態を示している。なお、図5においては、別のドラム型移動体1´の、ドラム型移動体1の各部と対応する部分には、同一符号にダッシュを付加して説明することにする。
図4(A),(C),(D)に示したように、ドラム型移動体1の円環状部材121内の回転駆動用部材5の柱状部56の先端の磁石取付板57に取り付けられている2個の永久磁石58M1及び58M2は、図5に示すように、板状部材2の表面2a上に載置されているドラム型移動体1の外周側面1aの頂部の、真下に位置している。
このため、図5の右側に示すように、摺動移動部材3と磁気的に結合して板状部材2の表面2a上において係止状態となっているドラム型移動体1の外周側面1aの頂部に、別のドラム型移動体1´を乗せると、下側のドラム型移動体1の回転駆動用部材5の2個の永久磁石58M1及び58M2と、乗せられた上側の別のドラム型移動体1´の回転駆動用部材5´の取付台51´の底面側の2個の永久磁石54M1´及び54M2´とが互いに磁気的に吸引結合する状態となり、別のドラム型移動体1´は、板状部材2の表面2a上のドラム型移動体1の外周側面1aの頂部に係止する状態となる。
この状態で、図5において、摺動移動部材3を板状部材2の裏面2b上を左向き矢印で示すように左側に摺動移動させると、下側のドラム型移動体1は、摺動移動部材3の摺動移動に伴って、上述したように回転しながら移動する。
このとき、前述したように、下側のドラム型移動体1の円環状部材121の円柱状空間内の回転駆動用部材5は、回転をすることなく、その柱状部56の軸心方向を板状部材2の表面2aに対して垂直な状態を常に安定して保持しながら、ドラム型移動体1の回転移動に伴い、板状部材2の表面2a上を摺動移動するように動く。したがって、下側のドラム型移動体1の回転駆動用部材5の柱状部56の先端の磁石取付板57に取り付けられている2個の永久磁石58M1及び58M2は、円環状部材121内において、常に頂部の位置に保持された状態で、当該ドラム型移動体1の回転移動に応じて摺動移動する。
そして、下側のドラム型移動体1は、反時計回りで回転しながら移動するので、当該ドラム型移動体1の円環状部材121内においては、2個の永久磁石58M1及び58M2は、円環状部材121の内周壁面121bに沿って時計回りの方向に移動していることになる。
このため、下側のドラム型移動体1の回転駆動用部材5の2個の永久磁石58M1及び58M2と磁気的に吸引結合している上側の別のドラム型移動体1´の回転駆動用部材5´の取付台51´に取り付けられている2個の永久磁石54M1´及び54M2´は、円環状部材121´内において摺動移動方向とは逆方向に移動しようとする。これにより、別のドラム型移動体1´の円環状部材121´は、下側のドラム型移動体1の外周側面1aとの線接触部分における摩擦のため、その円環状部材121´の軸心方向を回転中心として時計回りの方向に回転する。つまり、下側のドラム型移動体1の円環状部材121と、上側の別のドラム型移動体1´の円環状部材121´とは、互いの線接触位置を、摺動移動部材3の移動に応じて変えながら、互いに逆向きに回転しながら移動する。
そして、前述したように、下側のドラム型移動体1が、板状部材2の表面2aに沿って回転移動する際には、当該下側のドラム型移動体1内に収納されている回転駆動用部材5は、回転をすることなく、その柱状部56の軸心方向を板状部材2の表面2aに対して垂直な状態を常に安定して保持され、これにより、柱状部56の先端の磁石取付板に取り付けられている永久磁石58M1及び58M2は、常に、ドラム型移動体1の円環状部材121の頂部の位置にあるようにされる。このため、この下側のドラム型移動体1の永久磁石58M1及び58M2と磁気的に吸引結合される永久磁石54M1及び54M2を備える上側のドラム型移動体1´は、下側のドラム型移動体1から落下することはなく、安定して、磁気的な吸引結合状態を維持する。
以上のようにして、この実施形態の回転移動装置においては、ドラム型移動体1の上に別のドラム型移動体1´を乗せた状態においても、上側のドラム型移動体1´を落下させることなく、回転移動させることできる。
なお、上側のドラム型移動体1´のドラム型筐体12´は、下側のドラム型移動体1の回転移動に伴って回転するが、ドラム型筐体12´内に収納されている回転駆動用部材5´は、回転をすることなく、その柱状部56´の軸心方向を板状部材2の表面2aに対して垂直な状態を常に安定して保持する状態となるものである。したがって、上側のドラム型移動体1´の表示板11の絵柄PXも、あたかも摺動移動しているように見える。
なお、図5の例において、ドラム型移動体1´の上に、さらに別のドラム型移動体1と同じ構成のドラム型移動体を乗せた場合には、ドラム型移動体1´のみでなく、当該ドラム型移動体1´の上の別のドラム型移動体をも落下させることなく、板状部材2上に載置したドラム型移動体1を回転移動させることができる。
[他の実施形態]
上述した図5の例においては、ドラム型移動体1と同じ構成の別のドラム型移動体1´を、ドラム型移動体1の頂部に乗せた状態を維持しながら、板状部材2上を、摺動移動部材3の摺動移動に応じて、ドラム型移動体1が回転移動する例について説明した。しかし、これに限らず、この実施形態の回転移動装置においては、図8に示すように、ドラム型移動体1の頂部に、摺動移動部材3と同様の構成の載置移動体6を載置させた状態で、当該載置移動体6を落下させることなく、板状部材2上を、摺動移動部材3の摺動移動に応じて、ドラム型移動体1を回転移動させることができる。
この図8の例においても、この実施形態の回転移動装置のドラム型移動体1が、その右側に示すような係止状態から、左向き矢印の方向に移動して、図8において左側に示すような位置に移動した状態を示している。この図8の例において、ドラム型移動体1は、上述の実施形態と全く同一の構成を備えるものである。
この図8の例の載置移動体6は、上述したように、図6を用いて説明した摺動移動部材3と同様の構成を有するもので、摺動移動部材3の各部と対応する部分には、摺動移動部材3における3番台、30番台、300番台の符号に代えて、6番台、60番台、600番台の符号を付与して説明する。
すなわち、載置移動体6は、細長でアーチ形の非磁性体からなる回転軸取付部61の長手方向の両端部に、2個の回転軸62,63が、この例では回転軸取付部61に対して回転不能の状態で、固定されて取り付けられている。この2個の回転軸62及び63の両端のそれぞれには、回転輪641,642及び回転輪643,644が取り付けられている。この例では、回転輪641,642及び回転輪643,644は、玉軸受(ボールベアリング)により、回転軸62及び63のそれぞれに対して、回転自在となるように取り付けられている。したがって、載置移動体6は、2個の回転軸62,63の軸心方向に直交する方向に摺動移動可能となる。
そして、この実施形態の載置移動体6は、回転軸取付部61の板状部材2の表面2aとの対向面とは反対側に、磁石取付板65が固着されて取り付けられる。この磁石取付板65は、この例では、薄板の直方体形状の非磁性体の板からなるものとされ、回転軸取付部61の長手方向の中央部に、板状部材2の表面2aと平行となる状態で、固定されて取り付けられる(図6(A)及び(C)参照)。
この磁石取付板65の板状部材2の表面2aとの対向面側には、2個の永久磁石6M1及び6M2が、当該載置移動体6の移動方向において2個の回転軸62と63との間の位置であって、当該2個の回転軸62及び63の軸心方向に平行な方向において互いに離間する位置に設けられる(図6(B)及び(C)参照)。
この載置移動体6の2個の永久磁石6M1及び6M2は、図8に示すように、ドラム型移動体1の回転駆動用部材5の柱状部56の先端部に取り付けられている磁石取付板57の上面に取り付けられている永久磁石58M1及び58M2と磁気的な吸引結合をするためのものであり、永久磁石58M1及び58M2との離間距離と同様の離間距離を持って配設されている。
そして、この実施形態では、この2個の永久磁石6M1及び6M2は、載置移動体6を、ドラム型移動体1の外周側面1aの頂部に載置したときに、円環状部材121を介して丁度対向するような状態となって、ドラム型移動体1の回転駆動用部材5の永久磁石54M1及び54M2と磁気的な吸引結合状態となるように配設されている。
2個の永久磁石6M1,6M2は、この例においても円柱状形状のものとされ、その磁極の向きが、ドラム型移動体1の外周側面1aに直交する方向となるように取り付けられる。また、図8に示すように、載置移動体6を、ドラム型移動体1の外周側面1aの頂部に、回転輪641~644の回転周面がドラム型移動体1の外周側面1aに接するように載置したときに、2個の永久磁石6M1,6M2の磁極の端面は、ドラム型移動体1の外周側面1aには近接させるが、当該外周側面1aには接触しないように高さ位置となるように構成される。すなわち、載置移動体6は、回転軸取付部61のアーチ形状が、摺動移動部材3の回転軸取付部31とは異ならされて構成されると共に、2個の永久磁石6M1,6M2の高さ位置の調整が、磁石取付板65の、円環状部材121の外周側面側の面に設けられる調整板661及び662で行うように構成している(図6(A)、(B),(C)参照)。
以上のように構成されている載置移動体6を、図8の右側に示すように、摺動移動部材3と磁気的に結合して板状部材2の表面2a上において係止状態となっているドラム型移動体1の頂部に乗せると、ドラム型移動体1の回転駆動用部材5の2個の永久磁石58M1及び58M2と、乗せられた載置移動体6磁石取付板65の底面側の2個の永久磁石6M1及び6M2とが互いに磁気的に吸引結合する状態となり、載置移動体6は、板状部材2の表面2a上のドラム型移動体1の頂部に係止する状態となる。
この係止状態では、載置移動体6の磁石取付板65の平面である上面は水平面となっており、当該磁石取付板65の上面上には載置物を乗せることができる。図8の例では、磁石取付板65の上面上には、人形7が載置されている状態を示している。
この状態で、図8において、摺動移動部材3を板状部材2の裏面2b上を左向き矢印で示すように左側に摺動移動させると、ドラム型移動体1は、摺動移動部材3の摺動移動に伴って、上述したように回転しながら移動する。
このとき、前述したように、ドラム型移動体1の回転駆動用部材5は、回転をすることなく、その柱状部56の軸心方向を板状部材2の表面2aに対して垂直な状態を常に安定して保持しながら、ドラム型移動体1の回転移動に伴い、板状部材2の表面2a上を摺動移動するように動く。したがって、柱状部56の先端の磁石取付板57に取り付けられている2個の永久磁石58M1及び58M2は、円環状部材121内において、常にドラム型移動体1の頂部の位置に保持された状態で、当該ドラム型移動体1の回転移動に応じて摺動移動する。
このため、載置移動体6は、2個の永久磁石6M1,6M2が、ドラム型移動体1の回転駆動用部材5の2個の永久磁石58M1及び58M2と磁気的な吸引結合状態となっているので、4個の回転輪641~644を回転させて、2個の永久磁石6M1,6M2の位置を、ドラム型移動体1の回転移動に関わらず、ドラム型移動体1の外周側面1aの頂部に保持するように動く。
したがって、ドラム型移動体1が、摺動移動部材3の摺動移動に伴って、板状部材2の表面2aに沿って図8の左側に示すように回転移動する際には、ドラム型移動体1の外周側面1aの頂部に乗せられた載置移動体6は、ドラム型移動体1上に乗ったまま摺動移動するような動きをする。
以上のようにして、この実施形態の回転移動装置においては、ドラム型移動体1の上に載置移動体6を乗せた状態においても、当該載置移動体6を落下させることなく、ドラム型移動体1の回転移動にともって、当該載置移動体6を、ドラム型移動体1上に乗ったまま摺動移動させるような動きをさせることできる。この場合に、載置移動体6には、人形7などの載置物を乗せることができ、その載置物を落下させることなく、摺動移動させることができるような動きをさせることができる。
[その他の実施形態又は変形例]
なお、磁気吸引移動体の例としての摺動移動部材3は、この実施形態では、この実施形態の回転移動装置の遊戯者が、手で持って板状部材2の裏面2b上で摺動移動させるように構成したが、この摺動移動部材3を、板状部材2の裏面2b側において、摺動移動させる機構を設けても勿論良い。例えば、板状部材2の裏面2bに、摺動移動部材3の上板を横から挟むようにするレール部材を設けると共に、レールに沿って張られた糸に摺動移動部材3を固定しておき、さらに、糸をレールに沿って移動させるようにする駆動機構を設けて、当該駆動機構をモータなどで駆動するように構成してもよい。
上述の実施形態では、回転駆動用部材5の取付台51に取り付けた2個の回転軸521及び522に対しては、それぞれの回転軸521,522の両端に2個の回転輪を設けるように構成したが、回転輪は、1個の回転軸当たりについて、1個でもよいし、3個以上であってもよい。
同様に、摺動移動部材3の回転軸32及び33、また、載置移動体6の回転軸62,63に対しては、それぞれの回転軸32,33、また、回転軸62、63の両端に2個の回転輪を設けるように構成したが、回転輪は、1個の回転軸当たりについて、1個でもよいし、3個以上であってもよい。
また、2個の回転軸521,522は、取付台51に固定すると共に、回転輪を回転軸に対して玉軸受(ボールベアリング)により回転自在に取り付ける構成としたが、取付台51に対して、回転軸521,522を回転自在に取り付け、回転輪を回転軸に固定して取り付ける構成であってもよい。
また、2個の回転軸32,33、また、回転軸62,63は、回転軸取付部31、また、回転軸取付部61に固定すると共に、回転輪を回転軸に対して玉軸受(ボールベアリング)により回転自在に取り付ける構成としたが、回転軸取付部31、また、回転軸取付部61に対して、回転軸32,33、また、回転軸62,63を回転自在に取り付け、回転輪を回転軸に固定して取り付ける構成であってもよい。
図5を用いて説明した例の別のドラム型移動体1´は、ドラム型移動体1と同一の構成のものとしたが、柱状部56及び磁石取付板57及び2個の永久磁石58M1及び58M2を有しない構成としてもよい。また、柱状部56は設けるが、磁石取付板57と2個の永久磁石58M1及び58M2を設けず、表示板11,11´を支持する表示板支持棒561及び562を有する構成であってもよい。また、別のドラム型移動体1´は、ドラム型移動体1の円環状部材121の径が異なるものであってもよい。
また、第1の磁石及び第2の磁石は、第1の回転軸及び第2の回転軸の軸心方向に並べて配設したそれぞれ2個の永久磁石54M1,54M2及び3M1,3M2で構成するようにしたが、3個以上の複数個であってもよい。この場合に、永久磁石は、円柱形状のものを用いたが、どのような形状のものであってもよい。第1の回転軸及び第2の回転軸の軸心方向を長手方向とした矩形の永久磁石を用いる場合には、第1の磁石及び第2の磁石は、1個であってもよい。また、載置移動体6に設ける永久磁石も、上述の例の2個の永久磁石6M1,6M2ではなく、3個以上の複数個であってもよく、さらに、回転軸62,63の軸心方向を長手方向とした矩形の永久磁石を用いる場合には、1個であってもよい。
上述の実施形態では、回転駆動用部材5の表示板支持棒561及び562に表示板11,11´を取り付けて、円環被移動体の例であるドラム型移動体1の回転に関わらず、回転しない絵柄PXを表示するようにしたが、表示板11,11´を設けずに、円環状部材121の蓋部材122,123に絵柄を印刷等により形成して、当該絵柄をドラム型移動体1の回転に応じて回転させるようにしてもよいことは言うまでもない。
上述の例は、この発明による回転移動装置を玩具に適用した場合であったが、玩具以外の用途であっても適用可能であることは言うまでもない。上述の実施形態では、磁石は、永久磁石を用いたが、電磁石の構成であってもよい。
1,1´…ドラム型移動体、2…板状部材、3…摺動移動部材、3M1,3M2,6M1,6M2,54M1,54M2,55M1,55M2,58M1,58M2…永久磁石、4a,4b…補助輪、5…回転駆動用部材、11,11´…表示板、12…ドラム型筐体、32,33,41,62,63,521,522…回転軸、51…取付台、121…円環状部材、121a…円柱状空間、42,43,341~344,531~534,641~644…回転輪

Claims (9)

  1. 非磁性体の板状体で構成される円環状部材の円柱状空間内に、第1の磁石を備える回転駆動用部材が、前記円環状部材に対して独立に動くことが可能の状態で収納されている円環被移動体と、
    非磁性体で構成され、前記円環被移動体が、前記円環状部材の外周側面が線接触する状態で載置される板状部材と、
    前記板状部材の、前記円環被移動体が載置される第1の面とは反対側の第2の面側に配設され、前記板状部材及び前記円環被移動体の前記円環状部材を介して前記回転駆動用部材の前記第1の磁石と磁気的に吸引結合する第2の磁石を備え、前記板状部材の前記第2の面上を移動可能に配置される磁気吸引移動体と、
    を備え、
    前記回転駆動用部材は、前記円環被移動体の前記円環状部材の軸心方向を軸心方向とする回転軸であって、前記円環状部材の円周方向に離れた位置に設けられる2個の第1の回転軸を備え、前記2個の第1の回転軸のそれぞれには、前記円環状部材の内周壁面に回転周面が接するように第1の回転輪が取り付けられていると共に、前記第1の磁石は、前記円環状部材の円周方向において前記2個の第1の回転軸の間の位置に設けられており、
    前記第2の磁石と前記第1の磁石との磁気的な吸引結合状態を維持しながらの前記磁気吸引移動体の、前記円環被移動体が前記円環状部材の軸心方向を中心に回転移動する方向への、前記板状部材の前記第2の面上における移動に応じて、前記円環被移動体の前記円環状部材が、前記板状部材の前記第1の面上において、前記円柱状空間の中心線位置を回転軸位置として回転しながら移動する
    ことを特徴とする回転移動装置。
  2. 前記回転駆動用部材は、前記円環状部材の円周方向において前記2個の第1の回転軸を外側から挟む位置であって前記第1の回転軸の軸心方向の一端と他端の間の位置に第3の磁石及び第4の磁石を備えると共に、
    前記円環被移動体の前記円環状部材の前記外周側面と前記板状部材の前記第1の面との間に、前記第3の磁石及び前記第4の磁石により磁気的に吸着される前記円環状部材の軸心方向を回転軸とする第1の補助輪及び第2の補助輪が設けられる
    ことを特徴とする請求項1に記載の回転移動装置。
  3. 前記第1の磁石は、前記円環状部材の前記内周壁面とは離間した状態で、前記円環状部材の円周方向において前記2個の第1の回転軸の間の位置に設けられている
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の回転移動装置。
  4. 前記第1の磁石は、前記第1の回転軸の軸心方向に平行な方向に並べて配設された複数個の磁石で構成されていると共に、前記磁気吸引移動体は、互いに平行な2個の第2の回転軸と、前記第2の回転軸のそれぞれに取り付けられた第2の回転輪とを備え、前記第2の磁石は、前記第1の磁石を構成する前記複数個の磁石に対応して、前記第2の回転軸の軸心方向に平行な方向に並べて配置された複数個の磁石で構成されている
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の回転移動装置。
  5. 前記磁気吸引移動体は、互いに平行な2個の第2の回転軸と、前記第2の回転軸のそれぞれに取り付けられた第2の回転輪とを備え、前記第2の磁石は、前記2個の前記第2の回転軸の間の位置に設けられている
    ことを特徴とする請求項1又は請求項に記載の回転移動装置。
  6. 前記円環被移動体の前記円環状部材の前記円柱状空間の軸心方向の両円形端面は、前記回転駆動用部材の前記円環状部材の前記円柱状空間からの脱落を防ぐための板部により閉塞されている
    ことを特徴とする請求項1又は請求項に記載の回転移動装置。
  7. 前記回転駆動用部材は、前記円環状部材の前記円柱状空間の円形断面の直径方向に柱状部を備え、前記柱状部の前記円形断面の中心位置に対応する位置には、前記円柱状空間の軸心方向に延びる棒状部材が設けられており、前記棒状部材の先端部には、所定の絵柄が描かれている、前記円環状部材の前記円柱状空間の円形端面からはみ出さない大きさの表示板部が取り付けられている
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の回転移動装置。
  8. 非磁性体で構成される板状体からなる第1の円環状部材の円柱状空間内に、第1の磁石を備える第1の回転駆動用部材が、前記第1の円環状部材に対して独立に動くことが可能の状態で収納されている第1の円環被移動体と、
    非磁性体で構成され、前記第1の円環被移動体が、前記第1の円環状部材の外周側面が接する状態で載置される板状部材と、
    前記板状部材の前記第1の円環被移動体が載置される第1の面とは反対側の第2の面側に配設され、前記板状部材及び前記第1の円環状部材を介して前記第1の回転駆動用部材の前記第1の磁石と磁気的に吸引結合する第2の磁石を備え、前記板状部材の前記第2の面上を移動可能に配置される磁気吸引移動体と、
    非磁性体で構成される板状体からなる第2の円環状部材の円柱状空間内に、第3の磁石を備える第2の回転駆動用部材が、前記第2の円環状部材に対して独立に動くことが可能の状態で収納されている第2の円環被移動体と、
    を備え、
    前記第1の回転駆動用部材は、前記第1の円環状部材の軸心方向に平行な方向を軸心方向とする回転軸であって、前記第1の円環状部材の円周方向に離れた位置に設けられる2個の第1の回転軸を備え、前記2個の第1の回転軸のそれぞれには、前記第1の円環状部材の内周壁面に回転周面が接するように第1の回転輪がそれぞれ取り付けられ、前記第1の磁石は、前記第1の円環状部材の円周方向において前記2個の第1の回転軸の間の位置に設けられると共に、前記第1の円環状部材の前記円柱状空間の円形断面の直径方向に柱状部を備え、前記柱状部の前記第1の磁石が設けられる側とは反対側の端部に第4の磁石を備えており、
    さらに、前記第1の回転駆動用部材は、前記第1の円環状部材の円周方向において前記2個の第1の回転軸を外側から挟む位置であって前記第1の回転軸の軸心方向の中間位置に第5の磁石及び第6の磁石を備えると共に、
    前記第1の円環被移動体の前記第1の円環状部材の前記外周側面と前記板状部材の前記第1の面との間に、前記第5の磁石により磁気的に吸着される第1の補助輪と、前記第6の磁石により磁気的に吸着される第2の補助輪とが設けられ、
    前記第2の回転駆動用部材は、前記第2の円環状部材の軸心方向に平行な方向を軸心方向とする回転軸であって、前記第2の円環状部材の円周方向に離れた位置に設けられる2個の第2の回転軸を備え、前記2個の第2の回転軸のそれぞれには、前記第2の円環状部材の内周壁面に回転周面が接するように第2の回転輪がそれぞれ取り付けられると共に、前記第3の磁石は、前記第2の円環状部材の円周方向において前記2個の第2の回転軸の間の位置に設けられており、
    前記第1の円環被移動体の前記第1の円環状部材が、前記第2の磁石と前記第1の磁石との磁気的な吸引結合状態を維持しながらの前記磁気吸引移動体の、前記第1の円環被移動体が前記第1の円環状部材の軸心方向を中心に回転移動する方向への、前記板状部材の前記第2の面上における移動に応じて、前記板状部材の前記第1の面上において、前記第1の円環被移動体の円柱状空間の中心線位置を回転軸位置として回転しながら移動すると共に、
    前記第2の円環被移動体の前記第3の磁石が、前記第4の磁石と磁気的に吸引結合することで、前記第2の円環被移動体が、前記板状部材上に載置されている前記第1の円環被移動体の頂部に係止され、
    前記第2の円環被移動体は、前記第1の円環被移動体の回転しながらの移動に関わらず、前記第1の円環被移動体の頂部で、前記第3の磁石と前記第1の円環被移動体の前記第4の磁石との磁気的な吸引結合状態を維持しながら、前記第1の円環被移動体とは逆方向に回転する
    ことを特徴とする回転移動装置。
  9. 非磁性体で構成される板状体からなる円環状部材の円柱状空間内に、第1の磁石を備える回転駆動用部材が、前記円環状部材に対して独立に動くことが可能の状態で収納されている円環被移動体と、
    非磁性体で構成され、前記円環被移動体が、前記円環状部材の外周側面が接する状態で載置される板状部材と、
    前記板状部材の前記円環被移動体が載置される第1の面とは反対側の第2の面側に配設され、前記板状部材及び前記円環状部材を介して前記回転駆動用部材の前記第1の磁石と磁気的に吸引結合する第2の磁石を備え、前記板状部材の前記第2の面上を移動可能に配置される磁気吸引移動体と、
    前記板状部材の前記第1の面に載置される前記円環被移動体の外周側面の頂部に載置される載置移動体と、
    を備え、
    前記円環被移動体の回転駆動用部材は、前記円環状部材の軸心方向に平行な方向を軸心方向とする回転軸であって、前記円環状部材の円周方向に離れた位置に設けられる2個の第1の回転軸を備え、前記2個の第1の回転軸のそれぞれには、前記円環状部材の内周壁面に回転周面が接するように第1の回転輪がそれぞれ取り付けられ、前記第1の磁石は、前記円環状部材の円周方向において前記2個の第1の回転軸の間の位置に設けられると共に、前記円環状部材の前記円柱状空間の円形断面の直径方向に柱状部を備え、前記柱状部の前記第1の磁石が設けられる側とは反対側の端部には第3の磁石を備えており、
    さらに、前記回転駆動用部材は、前記円環状部材の円周方向において前記2個の第1の回転軸を外側から挟む位置であって前記第1の回転軸の軸心方向の中間位置に第4の磁石及び第5の磁石を備えると共に、
    前記円環被移動体の前記円環状部材の前記外周側面と前記板状部材の前記第1の面との間に、前記第4の磁石により磁気的に吸着される第1の補助輪と、前記第5の磁石により磁気的に吸着される第2の補助輪とが設けられ、
    前記載置移動体は、互いに平行な2個の第2の回転軸と、前記第2の回転軸のそれぞれに取り付けられた第2の回転輪とを備えると共に、前記2個の前記第2の回転軸の間の位置に第6の磁石を備え、
    前記円環被移動体の前記円環状部材が、前記第2の磁石と前記第1の磁石との磁気的な吸引結合状態を維持しながらの前記磁気吸引移動体の、前記円環被移動体が前記円環状部材の軸心方向を中心に回転移動する方向への、前記板状部材の前記第2の面上における移動に応じて、前記板状部材の前記第1の面上において、前記円環被移動体の円柱状空間の中心線位置を回転軸位置として回転しながら移動すると共に、
    前記載置移動体の前記第6の磁石が、前記円環被移動体の前記回転駆動用部材の前記第3の磁石と磁気的に吸引結合することで、前記載置移動体が、前記板状部材上に載置されている前記円環被移動体の頂部に係止され、
    前記載置移動体は、前記円環被移動体の回転しながらの移動に関わらず、前記円環被移動体の頂部で、前記第6の磁石と前記円環被移動体の前記第3の磁石との磁気的な吸引結合状態を維持しながら、前記円環被移動体の外周側面上を移動する
    ことを特徴とする回転移動装置。
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