JP7354583B2 - 印刷物の製造方法、及び印刷物の製造装置 - Google Patents

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Description

本発明は、印刷物の製造方法、印刷物、及び印刷物の製造装置に関する。
近年、硬化型組成物としての活性エネルギー線硬化型インクジェットインクは、乾燥工程を必要としないことから、基材対応性が高く、吸水性基材を含む建築材用基材や自動車部品などへの加飾を施す用途で用いられている。
例えば、石膏ボードをはじめとした吸水性基材へ、活性エネルギー線硬化型インクを用いて印刷を施す用途が増加している。
中でも、石膏ボードは吸水性基材への印刷においては特異な課題が挙げられる。石膏ボードは、製造後の使用期限が定められているほど、ボードが反りやすい。その一因として、水分による影響が知られている(例えば、特許文献1参照)。
本発明は、反りの小さい印刷物を得ることができる印刷物の製造方法を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段としての本発明の印刷物の製造方法は、吸水性基材上に、硬化型組成物を付与する付与工程を含み、前記硬化型組成物の水分量が、0.4質量%以下である。
本発明によると、反りの小さい印刷物を得ることができる印刷物の製造方法を提供することができる。
図1は、本発明における像形成装置の一例を示す概略図である。
(印刷物の製造方法)
本発明の印刷物の製造方法は、吸水性基材上に、硬化型組成物を付与する付与工程を含み、前記硬化型組成物の水分量が、0.4質量%以下であり、前記硬化型組成物を硬化する硬化工程を含むことが好ましく、さらに必要に応じてその他の工程を含む。
本発明者らは、反りの小さい印刷物を得ることができる印刷物の製造方法について検討したところ、以下の知見を得た。
例えば、石膏ボード等の吸水性基材への直接印刷を行う手法として、インクジェット方式により印刷することが考えられているが、従来のインクジェット方式では、水分を含んだインクを用いた場合、石膏ボード等の吸水性基材に反りが生じてしまい、石膏ボード等の吸水性基材の表面とインクジェットヘッドと隙間の距離が石膏ボード等の吸水性基材の場所によって変動し、画像が乱れてしまうという問題や、施工ができなくなるといった問題がある。
そこで、本発明者らは、吸水性基材上に付与する硬化型組成物の水分量を0.4質量%以下とすることにより、水の影響で変形しやすい吸水性基材を用いた場合においても、反りの小さい印刷物を得ることができることを見出した。
本発明の硬化型組成物の水分量としては、硬化型組成物を製造後の保管時、又は吸水性基材上に付与する直前の水分量などを意味する。
なお、反りとしては、印刷物を平坦な面に設置して、印刷物の一辺に対して荷重をかけて前記平坦な面に密着させた際に、対向する辺の前記平坦な面からの浮き上がり(高さ)を測定する。ここで、平坦な面は、水準器(株式会社エビス製)で測定したときの0°以上0.0086°以下の範囲にある面を意味する。本明細書において、反りの小さい印刷物は、上述した測定方法によって測定した反りが、1(mm)以下であるものを指す。
<付与工程>
付与工程は、吸水性基材上に、硬化型組成物を付与する工程である。
-吸水性基材-
吸水性基材は、常温常圧下において、0.1mLの水分を基材表面に滴下し、前記水滴を滴下してから1分間以内に前記基材の表面から前記水滴が存在しなくなり、前記基材の内部に吸水する、厚さ0.5mm以上の基材である。
吸水性基材としては、それ自体が吸水性を示す材質のものであっても、それ自体は吸水性がなくても吸水性を示す構造を有するものであってもよい。
吸水性基材の材質としては、例えば、木材、プラスチック、ボール紙、これらの材料を一体的に組合せた複合材料、吸水性無機基材、紙粘土、珪藻土などが挙げられる。
吸水性無機基材としては、例えば、金属酸化物、軽石などが挙げられる。金属酸化物としては、例えば、石膏などが挙げられる。
ボール紙としては、例えば、チプボール、コートボール、段ボールなどが挙げられる。
吸水性基材の構造としては、例えば、多孔質構造などが挙げられる。
吸水性基材の大きさとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
吸水性基材の形状としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、板状、球状、不定形などが挙げられる。なお、吸水性基材の反りは、例えば、吸水性基材が板状である場合には、その厚みが10mm以下のときに顕著に生じやすい。
吸水性基材の具体例としては、例えば、石膏ボード、珪藻土ボードなどが挙げられる。
-硬化型組成物-
硬化型組成物は、外部刺激により硬化するものであれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、熱より硬化する熱硬化型硬化性組成物、光より硬化する光硬化性組成物などが挙げられる。
硬化型組成物は、含有する水分量が0.4質量%以下であり、さらにモノマーを含有することが好ましく、必要に応じて、重合開始剤、色材、有機溶媒、その他の成分を含有する。硬化型組成物の含有する水分量は、吸水性基材に硬化型組成物を付着させる前の硬化型組成物自身の含有する水分量を意味する。
硬化型組成物中において水分を含有する理由としては、例えば、元々原材料に水分が含まれている場合もあるが、それ以外では、吸水性を示す原材料による経時的な含水や撹拌過程で大気中の水分が混入すること、活性エネルギー線硬化型インクの保存方法によって吸水することが挙げられる。水分量の調節手段としては、原材料の選定、撹拌時間の調節、製造環境の調節、脱水の実施、容器の選定などが挙げられる。
硬化型組成物の水分量が、0.4質量%以下であると、吸水性基材に付与した際に、硬化型組成物が含有する水分による吸水性基材の反りなどの変形を防止することができる。硬化型組成物の水分量としては、0.2質量%以下がより好ましい。
硬化型組成物の水分量の測定方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、室温25℃、相対湿度40%、において、電量滴定式カールフィッシャー水分計(京都電子工業株式会社製、型式:MKA-610)より測定する方法、ガスクロマトグラフ(株式会社島津製作所製、型式:Nexis GC-2030)により測定する方法などが挙げられる。
また、硬化型組成物の水分量の測定方法としては、単位面積当たりにおける液滴の吐出量が15g/mになるような印字条件でPET基材(東レフィルム加工株式会社製、E20 ルミラー、厚み188μm)に対して印字を行った後、印字した塗膜を基材と共に電子天秤より秤量を行い、塗膜の重量に対して硬化型組成物中に含まれている水分量を乗算し、印字を行っていない基材のみの重量を減算して算出する方法などが挙げられる。
--モノマー--
モノマーとしては、活性エネルギー線(紫外線、電子線等)又は活性エネルギー線によって生成された活性種により重合反応を生起して硬化するモノマー、熱によって重合反応を生起して硬化するモノマーなどであれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、親水性モノマーが挙げられる。その他にも、モノマーとしては、例えば、官能基数に応じて、単官能モノマー、多官能モノマーなどが挙げられる。また、モノマーは、重合性組成物であればよく、重合性オリゴマーや重合性ポリマー(マクロモノマー)を含んでいてもよい。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
---親水性モノマー---
親水性モノマーは、水酸基、カルボキシル基、アミノ基などの極性を示す官能基を有する重合性モノマーである。親水性モノマーとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ヒドロキシエチル(メタ)アクリルアミド、(メタ)アクリロイルモルホリン、N-ビニルカプロラクタム、ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシ-3-フェノキシプロピル(メタ)アクリレート、2-(メタ)アクリロイロキシエチル-コハク酸、2-(メタ)アクリロイロキシエチルヘキサヒドロフタル酸、2-(メタ)アクリロイロキシエチル-2-ヒドロキシエチル-フタル酸、2-(メタ)アクリロイルオキシエチルアシッドフォスフェートなどが挙げられる。これらの中でも、(メタ)アクリロイルモルホリンが好ましい。
親水性モノマーの含有量としては、硬化型組成物全量に対して30質量%以下が好ましく、10質量%以上20質量%以下がより好ましい。親水性モノマーを含有することにより、極性基を有する基材表面に対する密着性を向上させることができる。また、親水性モノマーの含有量を30質量%以下にすることにより、親水性モノマーによる吸湿によって硬化型組成物中の水分量が過剰に増加することを防止することができる。親水性モノマーによる硬化型組成物中の水分量が過剰に増加することを防止することにより、硬化型組成物中の水分によって吸水性基材が反ってしまうなどの変形を防止することができる。
---単官能モノマー---
単官能モノマーとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ヒドロキシエチル(メタ)アクリルアミド、(メタ)アクリロイルモルホリン、ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、イソボルニル(メタ)アクリレート、アダマンチル(メタ)アクリレート、2-メチル-2-アダマンチル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニルオキシエチル(メタ)アクリレート、3,3,5-トリメチルシクロヘキサン(メタ)アクリレート、t-ブチル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、(2-メチル-2-エチル-1,3-ジオキソラン-4-イル)メチル(メタ)アクリレート、環状トリメチロールプロパンホルマールアクリレートなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
---多官能モノマー---
多官能モノマーとしては、例えば、2官能モノマー、3官能モノマー、又はそれ以上の官能基数のモノマーなどが挙げられる。
多官能モノマーとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、(ポリ)エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、(ポリ)プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、(ポリ)テトラメチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAのプロピレンオキサイド(PO)付加物ジ(メタ)アクリレート、エトキシ化ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、プロポキシ化ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAのエチレンオキサイド(EO)付加物ジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、EO変性ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、PO変性ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、EO変性ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、PO変性ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、EO変性ジペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、PO変性ジペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、EO変性トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、PO変性トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、EO変性テトラメチロールメタンテトラ(メタ)アクリレート、PO変性テトラメチロールメタンテトラ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、テトラメチロールメタンテトラ(メタ)アクリレート、トリメチロールエタントリ(メタ)アクリレート、ビス(4-(メタ)アクリロキシポリエトキシフェニル)プロパン、ジアリルフタレート、トリアリルトリメリテート、1,6-ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、1,9-ノナンジオールジ(メタ)アクリレート、1,3-ブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,10-デカンジオールジ(メタ)アクリレート、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、テトラメチロールメタントリ(メタ)アクリレート、ジメチロールトリシクロデカンジ(メタ)アクリレート、変性グリセリントリ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAジグリシジルエーテル(メタ)アクリル酸付加物、変性ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレートトリレンジイソシアネートウレタンプレポリマー、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレートヘキサメチレンジイソシアネートウレタンプレポリマー、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレートヘキサメチレンジイソシアネートウレタンプレポリマー、ウレタンアクリレートオリゴマー、エポキシアクリレートオリゴマー、ポリエステルアクリレートオリゴマー、ポリエーテルアクリレートオリゴマー、シリコーンアクリレートオリゴマーなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
<重合開始剤>
硬化型組成物は、重合開始剤を含有していてもよい。重合開始剤としては、熱や光などの外部刺激により重合を開始させるものなどが挙げられる。これらの中でも、光を用いる場合には、例えば、活性エネルギー線のエネルギーによって、ラジカルやカチオンなどの活性種を生成し、重合性化合物(モノマーやオリゴマー)の重合を開始させることが可能なものなどが挙げられる。このような重合開始剤としては、公知のラジカル重合開始剤やカチオン重合開始剤、塩基発生剤等を、1種単独もしくは2種以上を組み合わせて用いることができ、中でもラジカル重合開始剤を使用することが好ましい。また、重合開始剤は、十分な硬化速度を得るために、組成物の総質量(100質量%)に対し、5~20質量%含まれることが好ましい。
ラジカル重合開始剤としては、例えば、芳香族ケトン類、アシルフォスフィンオキサイド化合物、芳香族オニウム塩化合物、有機過酸化物、チオ化合物(チオキサントン化合物、チオフェニル基含有化合物など)、ヘキサアリールビイミダゾール化合物、ケトオキシムエステル化合物、ボレート化合物、アジニウム化合物、メタロセン化合物、活性エステル化合物、炭素ハロゲン結合を有する化合物、及びアルキルアミン化合物などが挙げられる。
また、上記重合開始剤に加え、重合促進剤(増感剤)を併用することもできる。重合促進剤としては、特に限定されないが、例えば、トリメチルアミン、メチルジメタノールアミン、トリエタノールアミン、p-ジエチルアミノアセトフェノン、p-ジメチルアミノ安息香酸エチル、p-ジメチルアミノ安息香酸-2-エチルヘキシル、N,N-ジメチルベンジルアミンおよび4,4’-ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノンなどのアミン化合物が好ましく、その含有量は、使用する重合開始剤やその量に応じて適宜設定すればよい。
<色材>
本発明の硬化型組成物は、色材を含有していてもよい。色材としては、本発明における組成物の目的や要求特性に応じて、ブラック、ホワイト、マゼンタ、シアン、イエロー、グリーン、オレンジ、金や銀等の光沢色、などを付与する種々の顔料や染料を用いることができる。色材の含有量は、所望の色濃度や硬化型組成物中における分散性等を考慮して適宜決定すればよく、特に限定されないが、組成物の総質量(100質量%)に対して、0.1質量%以上20質量%以下であることが好ましい。なお、本発明の硬化型組成物は、色材を含まず無色透明であってもよく、その場合には、例えば、画像を保護するためのオーバーコート層として好適である。
顔料としては、無機顔料又は有機顔料を使用することができ、1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
無機顔料としては、例えば、ファーネスブラック、ランプブラック、アセチレンブラック、チャネルブラック等のカーボンブラック(C.I.ピグメントブラック7)類、酸化鉄、酸化チタンを使用することができる。
有機顔料としては、例えば、不溶性アゾ顔料、縮合アゾ顔料、アゾレーキ、キレートアゾ顔料等のアゾ顔料、フタロシアニン顔料、ペリレン及びペリノン顔料、アントラキノン顔料、キナクリドン顔料、ジオキサン顔料、チオインジゴ顔料、イソインドリノン顔料、キノフタロン顔料等の多環式顔料、染料キレート(例えば、塩基性染料型キレート、酸性染料型キレート等)、染色レーキ(塩基性染料型レーキ、酸性染料型レーキ)、ニトロ顔料、ニトロソ顔料、アニリンブラック、昼光蛍光顔料が挙げられる。
また、顔料の分散性をより良好なものとするため、分散剤をさらに含んでもよい。分散剤としては、特に限定されないが、例えば、高分子分散剤などの顔料分散物を調製するのに慣用されている分散剤が挙げられる。
染料としては、例えば、酸性染料、直接染料、反応性染料、及び塩基性染料が使用可能であり、1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
<有機溶媒>
硬化型組成物は、有機溶媒を含んでもよいが、可能であれば含まない方が好ましい。有機溶媒、特に揮発性の有機溶媒を含まない(VOC(Volatile Organic Compounds)フリー)組成物であれば、当該組成物を扱う場所の安全性がより高まり、環境汚染防止を図ることも可能となる。なお、「有機溶媒」とは、例えば、エーテル、ケトン、キシレン、酢酸エチル、シクロヘキサノン、トルエンなどの一般的な非反応性の有機溶媒を意味するものであり、反応性モノマーとは区別すべきものである。また、有機溶媒を「含まない」とは、実質的に含まないことを意味し、0.1質量%未満であることが好ましい。
<その他の成分>
硬化型組成物は、必要に応じてその他の公知の成分を含んでもよい。その他成分としては、特に制限されないが、例えば、従来公知の、界面活性剤、重合禁止剤、レべリング剤、消泡剤、蛍光増白剤、浸透促進剤、湿潤剤(保湿剤)、定着剤、粘度安定化剤、防黴剤、防腐剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、キレート剤、pH調整剤、及び増粘剤などが挙げられる。
<硬化型組成物の調製>
硬化型組成物は、上述した各種成分を用いて作製することができ、その調製手段や条件は特に限定されないが、例えば、重合性モノマー、顔料、分散剤等をボールミル、キティーミル、ディスクミル、ピンミル、ダイノーミルなどの分散機に投入し、分散させて顔料分散液を調製し、当該顔料分散液にさらに重合性モノマー、開始剤、重合禁止剤、界面活性剤などを混合させることにより調製することができる。
ただし、硬化型組成物の調製においては、含有する親水性ポリマーによる吸水が生じるため、調製時における環境としては、温度は20℃以上28℃以下、相対湿度は30%以上50%以下が好ましい。また、撹拌時間としては、2時間以下が好ましい。
<粘度>
硬化型組成物の粘度は、用途や適用手段に応じて適宜調整すればよく、特に限定されないが、例えば、当該硬化型組成物をノズルから吐出させるような吐出手段を適用する場合には、20℃から65℃の範囲における粘度、望ましくは25℃における粘度が3mPa・s以上40mPa・s以下が好ましく、5mPa・s以上15mPa・s以下がより好ましく、6mPa・s以上12mPa・s以下が特に好ましい。また当該粘度範囲を、上記有機溶媒を含まずに満たしていることが特に好ましい。なお、上記粘度は、東機産業株式会社製コーンプレート型回転粘度計VISCOMETER TVE-22Lにより、コーンロータ(1°34’×R24)を使用し、回転数50rpm、恒温循環水の温度を20℃以上65℃以下の範囲で適宜設定して測定することができる。循環水の温度調整にはVISCOMATE VM-150IIIを用いることができる。
<硬化工程>
硬化工程は、吸水性基材上に付与した硬化型組成物を硬化手段により硬化する工程である。
硬化手段としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、加熱硬化又は活性エネルギー線による硬化などが挙げられる。これらの中でも、活性エネルギー線が好ましい。
硬化型組成物を硬化させるために用いる活性エネルギー線としては、紫外線の他、電子線、α線、β線、γ線、X線等の、組成物中の重合性成分の重合反応を進める上で必要なエネルギーを付与できるものであればよく、特に限定されない。特に高エネルギーな光源を使用する場合には、重合開始剤を使用しなくても重合反応を進めることができる。また、紫外線照射の場合、環境保護の観点から水銀フリー化が強く望まれており、GaN系半導体紫外発光デバイスへの置き換えは産業的、環境的にも非常に有用である。さらに、紫外線発光ダイオード(UV-LED)及び紫外線レーザダイオード(UV-LD)は小型、高寿命、高効率、低コストであり、紫外線光源として好ましい。
また、本発明の印刷物の製造方法は、建築材料用基材上に、硬化型組成物を付与する付与工程を含み、前記硬化型組成物を硬化して硬化物を得る硬化工程を含み、前記硬化物の水分量が、0.06g/m以下であることを特徴とする。
硬化物の水分量が0.06g/m以下であることにより、硬化物中の水分が、例えば、吸水性の建築材料用基材に浸透することにより反りなどの変形が生じてしまうことを抑制することができる。吸水性の建築材料用基材上に硬化型組成物を付与してから活性エネルギー線を用いて硬化するまでの時間としては、例えば、1分間以内が好ましく、5秒間以内がより好ましい。吸水性の建築材料用基材上に硬化型組成物を付与してから硬化するまでの時間が1分間以内であると、未硬化の硬化型組成物が経時で大気中の水分を吸水してしまうことを抑制することができる。
なお、建築材料用基材としては、上述した吸水性基材と同様のものを用いることができる。
(印刷物の製造装置)
本発明の印刷物の製造装置は、本発明の印刷物の製造方法に用いる硬化型組成物を硬化する硬化手段を有し、更に必要に応じてその他の手段を有する。
硬化手段としては、本発明の印刷物の製造方法にて説明したものと同様のものを用いることができるため、説明を省略する。
本発明の印刷物の製造方法及び印刷物の製造装置について、さらに詳細に説明する。以下、吸水性基材上に形成する硬化物を像、製造を形成と称することがある。
<像の形成方法、形成装置>
本発明の像の形成方法は、活性エネルギー線を用いてもよいし、加温なども挙げられる。
本発明の硬化型組成物を活性エネルギー線で硬化させるためには、活性エネルギー線を照射する照射工程を有し、本発明の像の形成装置は、活性エネルギー線を照射するための照射手段と、硬化型組成物を収容するための収容部と、を備え、該収容部には前記容器を収容してもよい。さらに、硬化型組成物を吐出する吐出工程、吐出手段を有していてもよい。吐出させる方法は特に限定されないが、連続噴射型、オンデマンド型等が挙げられる。オンデマンド型としてはピエゾ方式、サーマル方式、静電方式等が挙げられる。
図1は、インクジェット吐出手段を備えた像形成装置の一例である。イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色活性エネルギー線硬化型インクのインクカートリッジと吐出ヘッドを備える各色印刷ユニット23a、23b、23c、23dにより、供給された被記録媒体22にインクが吐出される。その後、インクを硬化させるための光源24a、24b、24c、24dから、活性エネルギー線を照射して硬化させ、カラー画像を形成する。インクジェットでの吐出、硬化手段として、分割走査により着弾と硬化を繰り返すマルチパスプロセス、あるいは一括走査のシングルパスプロセスがある。いずれにおいても基材に対する総吐出量に差はない。その後、被記録媒体22は、加工ユニット25へと搬送される。各印刷ユニット23a、23b、23c、23dには、インク吐出部でインクが液状化するように、加温機構を設けてもよい。また必要に応じて、接触又は非接触により記録媒体を室温程度まで冷却する機構を設けてもよい。また、インクジェット記録方式としては、吐出ヘッド幅に応じて間欠的に移動する記録媒体に対し、ヘッドを移動させて記録媒体上にインクを吐出するシリアル方式や、連続的に記録媒体を移動させ、一定の位置に保持されたヘッドから記録媒体上にインクを吐出するライン方式のいずれであっても適用することができる。
被記録媒体22は、金属酸化物などの吸水性無機基材や木材、プラスチックなどの吸水性基材が挙げられる。また片面印刷のみを可能とする構成であっても、両面印刷も可能とする構成であってもよい。
更に、光源24a、24b、24cからの活性エネルギー線照射を微弱にするか又は省略し、複数色を印刷した後に、光源24dから活性エネルギー線を照射してもよい。これにより、省エネ、低コスト化を図ることができる。
本発明のインクにより記録される記録物としては、平滑面に印刷されたものだけでなく、凹凸を有する被印刷面に印刷されたものや、金属酸化物やセラミックなどの種々の材料からなる被印刷面に印刷されたものも含む。また、2次元の画像を積層することで、一部に立体感のある画像(2次元と3次元からなる像)や立体物を形成することもできる。
(印刷物)
本発明の印刷物は、本発明の印刷物の製造方法により製造された印刷物である。
上記吸水性基材、親水性モノマーなどについては、本発明の印刷物の製造方法と同一のものを用いることができるため、その説明を省略する。
また、本発明の印刷物は、吸水性基材の表面に硬化型組成物の硬化物を15g/m以上有し、前記吸水性基材の反りが1mm以下である。
前記反りは、印刷物を平坦な面に設置して、印刷物の一辺に対して荷重をかけて前記平坦な面に密着させた際に、対向する辺の前記平坦な面からの浮き上がり(高さ)を測定する。ここで、平坦な面は、水準器(株式会社エビス製)で測定したときの0°以上0.0086°以下の範囲にある面を意味する。
以下、本発明の実施例を説明するが、本発明は、これらの実施例に何ら限定されるものではない。なお、本実施例では、硬化型組成物として活性エネルギー線硬化型インクを使用した例を示す。
-顔料分散液の調製例-
カルボン酸エステル含有アクリルブロック共重合体(分散剤、商品名:DISPERBYK-168、ビックケミージャパン株式会社、酸価:0mgKOH/g、アミン価:11mgKOH/g)1.0質量部、単官能モノマーACMO(下記化学式(1)、M-4;アクリロイルモルホリン、KJケミカルズ株式会社製)40.0質量部、三菱化学社製カーボンブラック「MA14」10.0質量部を添加し、撹拌機で1時間撹拌混合した後、ビーズミルで2時間撹拌処理し、Bk顔料分散液を作製した。
Figure 0007354583000001
(調製例1~14)
-活性エネルギー線硬化型インク1~14の調製-
表1から表2に示すインク組成を25℃、相対湿度40%において表3から表6に記載の時間混合撹拌し、活性エネルギー線硬化型インク1~14を調製した。活性エネルギー線硬化型インクの水分量は、表1及び表2に記載の親水性モノマー量及び表3から表6に記載の撹拌時間で調節した。
Figure 0007354583000002
Figure 0007354583000003
なお、表1から表2における成分の商品名及び製造会社名については下記の通りである。
<親水性モノマー>
・アクリロイルモルホリン(ACMO):KJケミカルズ株式会社製
・ヒドロキシエチルアクリレート(HEAA):KJケミカルズ株式会社製
・2-アクリロイロキシエチルヘキサヒドロフタル酸(HOA-HH(N)):共栄社化学株式会社製
・N-ビニルカプロラクタム(NVC):東京化成工業株式会社
<単官能モノマー>
・イソボロニルアクリレート(IBXA):大阪有機化学工業株式会社製
<多官能モノマー>
・ポリエチレングリコール#200ジアクリレート(A-200):新中村化学工業株式会社製
<重合開始剤>
・2,4,6-トリメチルベンゾイル-ジフェニル-フォスフィンオキサイド:LAMBERTI社製、商品名:Ir TPO
(実施例1)
得られた調製例1の活性エネルギー線硬化型インク1を、MH5421ヘッド(株式会社リコー製)搭載のインクジェット吐出装置により、単位面積当たりにおける液滴の吐出量を15g/m、印刷速度840mm/秒、及び下記指定の紫外線照度にて300×600dpiの単色ベタ画像を印字し、印刷物1を得た。紫外線光源としてはヘッドの左右にPhoseon社製Fireflyを搭載し、印字とUV照射を一連の動作として行った。これを照度3W/cmで印字を行った。照度(W/cm)および光量(mJ/cm)は、UV Power Puck(登録商標) II(EIT社製)のUVA領域にて測定した。基材としては、石膏ボード(商品名:ジプスター、チヨダウーテ株式会社製、厚み9.5mm、サイズ910mm×910mm)を用いた。
(実施例2~12及び比較例1~9)
実施例1において、活性エネルギー線硬化型インク1及びインクの撹拌時間を表3から表6に示すように変更した以外は、実施例1と同様にして、印刷物2~21を得た。
次に、実施例1~12及び比較例1~9で得られた活性エネルギー線硬化型インク1~14の「水分含有率(質量%)」、「硬化物中の水分量(g/m)」、及び得られた印刷物1~21の「反り」を以下のようにして測定及び評価した。結果を表3から表6に示す。
(水分含有量)
得られた活性エネルギー線硬化型インク1~14の水分含有量を、基材に付与する1時間前に室温25℃、相対湿度40%の条件下において、電量滴定式カールフィッシャー水分計(京都電子工業製、型式:MKA-610)より測定した。滴定液としてコンポジット2(SIGMA-ALDRICH社製)、溶媒としてミディアムK(SIGMA-ALDRICH社製)を用い、溶媒を滴定液で無水化した後、試料を溶媒に投入し、試料中の水分量を測定した。
(硬化物中の水分量)
実施例1に記載の印字条件で、PET基材(東レフィルム加工株式会社製、E20 ルミラー、厚み:188μm、サイズ:100mm×100mm)に対して印字を行った後、室温25℃、相対湿度40%の条件下において、印字した硬化物をPET基材と共に電子天秤より秤量を行い、PET基材のみの重量をPET基材に印字したもの(印刷物)の重量から減算し、得られた重量に測定した活性エネルギー線硬化型インクの水分量(水分含有量)を乗算することにより硬化物中の水分量を算出した。
(反り)
実施例1に記載の印字条件で、石膏ボード(商品名:ジプスター、チヨダウーテ株式会社製、厚み:9.5mm、サイズ:910mm×910mm)に対して印字を行った後、得られた印刷物1~21を平坦な面に設置して、印刷物の一辺に対して荷重をかけて設置した面に密着させた際に、対向する辺の平坦な面からの浮き上がり(反り)を測定し、以下の評価基準で評価した。
[評価基準]
○:反りが0.5mm以下
△:反りが0.5mm超1mm以下
×:反りが1mm超
Figure 0007354583000004
Figure 0007354583000005
Figure 0007354583000006
Figure 0007354583000007
本発明の態様としては、例えば、以下のとおりである。
<1> 吸水性基材上に、硬化型組成物を付与する付与工程を含み、
前記硬化型組成物の水分量が、0.4質量%以下であることを特徴とする印刷物の製造方法である。
<2> 更に、前記硬化型組成物を硬化手段により硬化する硬化工程を含む前記<1>に記載の印刷物の製造方法である。
<3> 前記硬化型組成物の水分量が、0.2質量%以下である前記<1>から<2>のいずれかに記載の印刷物の製造方法である。
<4> 前記硬化型組成物が、親水性モノマーを30質量%以下含有する前記<1>から<3>のいずれかに記載の印刷物の製造方法である。
<5> 前記硬化型組成物が、親水性モノマーを10質量%以上20質量%以下含有する前記<1>から<4>のいずれかに記載の印刷物である。
<6> 前記親水性モノマーが、水酸基、アミノ基、及びカルボキシル基の少なくともいずれかを有する前記<4>から<5>のいずれかに記載の印刷物の製造方法である。
<7> 前記親水性モノマーが、アクリロイルモルホリン、ヒドロキシエチルアクリレート、及び2-アクリロイロキシエチルヘキサヒドロフタル酸の少なくともいずれかである前記<4>から<6>のいずれかに記載の印刷物の製造方法である。
<8> 前記吸水性基材が、吸水性無機基材である前記<1>から<7>のいずれかに記載の印刷物の製造方法である。
<9> 前記吸水性無機基材が、石膏ボードである前記<8>に記載の印刷物の製造方法である。
<10> 前記硬化型組成物をインクジェット方式により塗布する前記<1>から<9>のいずれかに印刷物の製造方法である。
<11> 建築材料用基材上に、硬化型組成物を付与する付与工程と、
前記硬化型組成物を硬化して硬化物を得る硬化工程とを含み、
前記硬化物の水分量が、0.06g/m以下であることを特徴とする印刷物の製造方法である。
<12> 前記<1>から<11>のいずれかに記載の印刷物の製造方法により製造されることを特徴とする印刷物である。
<13> 前記<2>から<11>のいずれかに記載の硬化型組成物を硬化する硬化手段を有することを特徴とする印刷物の製造装置である。
<14> 吸水性基材の表面に硬化型組成物の硬化物を15g/m以上有し、前記吸水性基材の反りが1mm以下であることを特徴とする印刷物である。
前記<1>から<11>のいずれかに記載の印刷物の製造方法、前記<12>及び<14>のいずれかに記載の印刷物、前記<13>に記載の印刷物の製造装置によると、従来における前記諸問題を解決し、前記本発明の目的を達成することができる。
特許第4453876号公報

Claims (9)

  1. 吸水性基材上に、硬化型組成物を付与する付与工程を含み、
    前記吸水性基材は石膏であり、
    前記硬化型組成物の水分量が、0.4質量%以下であり、
    前記硬化型組成物は、親水性モノマーを10質量%以上30質量%以下含有し、
    前記親水性モノマーが、アクリロイルモルホリン、ヒドロキシエチルアクリレート、及び2-アクリロイロキシエチルヘキサヒドロフタル酸の少なくともいずれかである
    ことを特徴とする印刷物の製造方法。
  2. 更に、前記硬化型組成物を硬化手段により硬化する硬化工程を含む請求項1に記載の印刷物の製造方法。
  3. 前記硬化型組成物の水分量が、0.2質量%以下である請求項1から2のいずれかに記載の印刷物の製造方法。
  4. 前記硬化型組成物が、前記親水性モノマーを10質量%以上20質量%以下含有する請求項1から3のいずれかに記載の印刷物の製造方法。
  5. 前記親水性モノマーが、水酸基、アミノ基、及びカルボキシル基の少なくともいずれかを有する請求項1から4のいずれかに記載の印刷物の製造方法。
  6. 前記吸水性基材が、石膏ボードである請求項1から5のいずれかに記載の印刷物の製造方法。
  7. 前記硬化型組成物をインクジェット方式により付与する請求項1から6のいずれかに記載の印刷物の製造方法。
  8. 建築材料用基材上に、硬化型組成物を付与する付与工程と、
    前記硬化型組成物を硬化して硬化物を得る硬化工程とを含み、
    前記建築材料用基材は石膏であり、
    前記硬化型組成物は、親水性モノマーを10質量%以上30質量%以下含有し、
    前記親水性モノマーが、アクリロイルモルホリン、ヒドロキシエチルアクリレート、及び2-アクリロイロキシエチルヘキサヒドロフタル酸の少なくともいずれかであり、
    前記硬化物の水分量が、0.06g/m以下であることを特徴とする印刷物の製造方法。
  9. 請求項2から8のいずれかに記載の印刷物の製造方法に用いる前記硬化型組成物を硬化する硬化手段を有することを特徴とする印刷物の製造装置。
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