JP7353745B2 - 三次元造形物の製造方法、三次元造形装置、造形物及び記録媒体 - Google Patents
三次元造形物の製造方法、三次元造形装置、造形物及び記録媒体 Download PDFInfo
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本発明の一態様は、光硬化性の造形材に光を照射して層状に硬化させ、三次元造形物を製造する製造方法であって、第n-1層(nは2以上の自然数)の第1の領域に光を照射して、前記造形材の硬化部分を形成するn-1層形成工程と、第n層の第1の領域に光を照射して、前記造形材の硬化部分を形成する第n層形成工程と、第n+1層の第1の領域に光を照射して、前記造形材の硬化部分を形成する第n+1層形成工程と、前記第n+1層形成工程の後に、前記n-1層、第n層、第n+1層それぞれの第2の領域に光を照射して前記造形材の硬化部分を形成する硬化工程と、を含み、前記n-1層、第n層、第n+1層それぞれの前記第2の領域は、積層方向からみて少なくとも一部が重なり、前記第n層の前記第2の領域に照射される光の強度が、前記第n層の前記第1の領域に向かって段階的にまたは連続的に増加する、ことを特徴とする三次元造形物の製造方法である。
本発明の一態様は、三次元形状データを所定のピッチでスライスして生成されるスライスデータに基づいて硬化させた光硬化性の造形材の硬化物を積層して造形を行う三次元造形装置であって、制御手段と、前記制御手段によって制御され、前記造形材を硬化させる光を照射する露光ユニットと、を備え、前記制御手段が、前記スライスデータに含まれる、第n-1層(nは2以上の自然数)、第n層、および第n+1層のデータを、それぞれ第1の領域と第2の領域とこれら第1の領域と第2の領域以外の前記造形材の硬化を行わない第3の領域とに分け、その際、前記n-1層、第n層、第n+1層それぞれのデータに含まれる前記第2の領域が、前記ピッチの方向において少なくとも一部重なるように設定し、前記第1の領域と第2の領域とに分けられた各層のデータに従って前記露光ユニットを制御し、前記第n-1層のデータの第1の領域に対応する部分に光を照射して、前記造形材の硬化部分を形成するn-1層形成工程と、前記第n層のデータの第1の領域に対応する部分に光を照射して、前記造形材の硬化部分を形成する第n層形成工程と、前記第n+1層のデータの第1の領域に対応する部分に光を照射して、前記造形材の硬化部分を形成する第n+1層形成工程と、前記第n+1層形成工程の後に、前記第3の領域に対応する部分に未硬化の前記造形材が存在した状態で、前記n-1層、第n層、第n+1層それぞれのデータに含まれる前記第2の領域に対応する部分に光を照射する硬化工程と、を実行させ、前記第n層形成工程において前記第n層の前記第1の領域に照射する光より強度の強い光を、前記硬化工程において前記第n層の前記第2の領域に照射させることを特徴とする三次元造形装置である。
本発明の一態様は、三次元形状データを所定のピッチでスライスして生成されるスライスデータに基づいて硬化させた光硬化性の造形材の硬化物を積層して造形を行う三次元造形装置であって、制御手段と、前記制御手段によって制御され、前記造形材を硬化させる光を照射する露光ユニットと、を備え、前記制御手段が、前記スライスデータに含まれる、第n-1層(nは2以上の自然数)、第n層、および第n+1層のデータを、それぞれ第1の領域と第2の領域とこれら第1の領域と第2の領域以外の前記造形材の硬化を行わない第3の領域とに分け、その際、前記n-1層、第n層、第n+1層それぞれのデータに含まれる前記第2の領域が、前記ピッチの方向において少なくとも一部重なるように設定し、前記第1の領域と第2の領域とに分けられた各層のデータに従って前記露光ユニットを制御し、前記第n-1層のデータの第1の領域に対応する部分に光を照射して、前記造形材の硬化部分を形成するn-1層形成工程と、前記第n層のデータの第1の領域に対応する部分に光を照射して、前記造形材の硬化部分を形成する第n層形成工程と、前記第n+1層のデータの第1の領域に対応する部分に光を照射して、前記造形材の硬化部分を形成する第n+1層形成工程と、前記第n+1層形成工程の後に、前記第3の領域に対応する部分に未硬化の前記造形材が存在した状態で、前記n-1層、第n層、第n+1層それぞれのデータに含まれる前記第2の領域に対応する部分に光を照射する硬化工程と、を実行させ、前記第n層形成工程において前記第n層の前記第1の領域に照射する光より強度の弱い光を、前記n層形成工程において前記第n層の前記第2の領域に照射させる、ことを特徴とする三次元造形装置である。
本発明の一態様は、三次元形状データを所定のピッチでスライスして生成されるスライスデータに基づいて硬化させた光硬化性の造形材の硬化物を積層して造形を行う三次元造形装置であって、制御手段と、前記制御手段によって制御され、前記造形材を硬化させる光を照射する露光ユニットと、を備え、前記制御手段が、前記スライスデータに含まれる、第n-1層(nは2以上の自然数)、第n層、および第n+1層のデータを、それぞれ第1の領域と第2の領域とこれら第1の領域と第2の領域以外の前記造形材の硬化を行わない第3の領域とに分け、その際、前記n-1層、第n層、第n+1層それぞれのデータに含まれる前記第2の領域が、前記ピッチの方向において少なくとも一部重なるように設定し、前記第1の領域と第2の領域とに分けられた各層のデータに従って前記露光ユニットを制御し、前記第n-1層のデータの第1の領域に対応する部分に光を照射して、前記造形材の硬化部分を形成するn-1層形成工程と、前記第n層のデータの第1の領域に対応する部分に光を照射して、前記造形材の硬化部分を形成する第n層形成工程と、前記第n+1層のデータの第1の領域に対応する部分に光を照射して、前記造形材の硬化部分を形成する第n+1層形成工程と、前記第n+1層形成工程の後に、前記第3の領域に対応する部分に未硬化の前記造形材が存在した状態で、前記n-1層、第n層、第n+1層それぞれのデータに含まれる前記第2の領域に対応する部分に光を照射する硬化工程と、を実行させ、前記第n層の前記第2の領域に照射される光の強度を、前記第n層の前記第1の領域に向かって段階的にまたは連続的に増加させる、ことを特徴とする三次元造形装置である。
本発明の一態様は、光硬化性の造形材の硬化物が層状に複数積層されてなる造形物であって、前記複数の層のうちの一つの層である第n層(nは2以上の自然数)は、第n+1層との境界がない第一部分と、第n-1層との境界がなく第n+1層との境界がある第二部分と、前記第一部分と前記第二部分との間に位置し、前記第n-1層との境界と、前記第n+1層との境界と、前記第一部分との境界と、前記第二部分との境界とがある第三部分と、を有し、前記複数の層のうちの一つの層である第n+x層(xは2以上の自然数)は、前記第一部分と、前記第n層との間に境界がある第四部分と、前記第一部分と前記第四部分との間に位置し、前記第一部分の境界と、前記第四部分との境界とがある第五部分と、を有することを特徴とする造形物である。
本発明の一態様は、制御手段と、前記制御手段によって制御され、光硬化性の造形材を硬化させる光を照射する露光ユニットと、を備え、三次元形状データを所定のピッチでスライスして生成されるスライスデータに基づいて前記造形材に光を照射し、前記造形材の硬化物を積層して造形を行う三次元造形装置に用いられる造形用データが記載された、非一過性の記録媒体であって、前記造形用データは、前記スライスデータに含まれる、第n-1層(nは2以上の自然数)、第n層、および第n+1層のデータを、それぞれ第1の領域と第2の領域とこれら第1の領域と第2の領域以外の前記造形材の硬化を行わない第3の領域とに分け、その際、前記n-1層、第n層、第n+1層それぞれのデータに含まれる前記第2の領域が、前記ピッチの方向において少なくとも一部重なるように設定し、前記第1の領域と第2の領域とに分けられた各層のデータに従って前記露光ユニットを制御し、前記第1の領域と第2の領域とに分けられた各層のデータに従って、前記第n-1層のデータの第1の領域に対応する部分に光を照射して、前記造形材の硬化部分を形成するn-1層形成工程と、前記第n層のデータの第1の領域に対応する部分に光を照射して、前記造形材の硬化部分を形成する第n層形成工程と、前記第n+1層のデータの第1の領域に対応する部分に光を照射して、前記造形材の硬化部分を形成する第n+1層形成工程と、前記第n+1層形成工程の後に、前記第3の領域に対応する部分に未硬化の前記造形材が存在した状態で、前記n-1層、第n層、第n+1層それぞれのデータに含まれる前記第2の領域に対応する部分に光を照射する硬化工程と、を前記三次元造形装置に実行させ、前記第n層形成工程において、前記第n層の前記第1の領域に照射する光より強度の強い光を、前記硬化工程において前記第n層の前記第2の領域に照射、前記第n層の前記第1の領域に照射する光より強度の弱い光を、前記n層形成工程において前記第n層の前記第2の領域に照射、もしくは、前記第n層の前記第2の領域に照射される光の強度の、前記第n層の前記第1の領域に向かって段階的にまたは連続的な増加の少なくともいずれか一つを実行させることを特徴とする非一過性の記録媒体である。
図1は、第1実施形態に係る三次元造形装置100を示す模式図である。三次元造形装置100は、光造形法により三次元造形物Wを製造する3Dプリンタである。三次元造形装置100は、造形材の一例である液状の光硬化性樹脂Rを貯留する容器101と、造形テーブル102と、造形テーブル102を駆動する駆動部103と、駆動部103を制御する駆動制御部104とを備えている。また、三次元造形装置100は、硬化手段の一例である露光ユニット105と、露光ユニット105を制御する露光制御部106と、を備えている。更に、三次元造形装置100は、装置全体を統括的に制御する装置制御部107を備えている。駆動制御部104、露光制御部106及び装置制御部107により、制御手段の一例である制御システム120が構成されている。本実施形態の三次元造形装置100は、造形テーブル102を下降させて造形物を造形する沈降方式を採用している。
以下、第2実施形態について説明する。上述の第1実施形態では、工程S1において、領域A1に位置する光硬化性樹脂Rを未硬化状態とし、工程S2において一括で硬化させる場合について説明したが、これに限定するものではない。第2実施形態では、工程S1において、領域A1に位置する光硬化性樹脂Rを未硬化状態ではなく、半硬化状態にする。例えば工程S1において領域A1を画成するのに光硬化性樹脂Rを一層分硬化させる度に、同じ層の領域A1に位置する光硬化性樹脂Rに、領域A1を画成するときに硬化物H1~H6を形成するときの強度よりも弱い強度の光を照射すればよい。即ち、シームレス部431は、工程S2では複数の層に亘って一括して硬化させて形成されるが、特にUV硬化型の樹脂の場合、弱照射であっても暗反応が進み、徐々に硬化していくことがある。このため、工程S1において材料の特性に合わせて露光強度を制限して光を照射すればよい。なお、シームレス部431を例に説明したが、他のシームレス部432~436についても同様である。
以下、第3実施形態について説明する。上述の第2実施形態では、工程S1において、領域Aに位置する光硬化性樹脂Rを半硬化させる場合に、光硬化性樹脂Rに照射するUV光Lの強度を、XY方向で均一とする場合について説明した。第3実施形態では、工程S1において、領域Aに位置する光硬化性樹脂Rに照射するUV光の強度を、XY方向に領域Aの境界に近づくに連れて、段階的(又は連続的)に強くするよう調整する。
以下、第4実施形態について説明する。上述の第1~第3実施形態では、工程S1において、複数の層に跨る領域A1~A3を画成する度に、工程S2において、各領域A1~A3に位置する光硬化性樹脂Rを個別に硬化させる場合について説明したが、これに限定するものではない。
以下、第5実施形態について説明する。上述の第1~第4実施形態では、三次元造形装置100が造形テーブル102を下降させて造形物を造形する沈降方式の場合について説明したが、これに限定するものではない。図9は、第5実施形態に係る三次元造形装置100Aを示す模式図である。第5実施形態の三次元造形装置100Aは、造形テーブル102を上昇させて造形物を造形する吊り下げ方式のものである。なお、図9において、図1に示す三次元造形装置100と同様の構成については、同一符号を付しており、詳細な説明は省略する。
以下、図面を用いて実施例1~3について説明する。
図10(a)は、実施例1において作製した試験片WAの斜視図、図10(b)は、試験片WAの平面図、図10(c)は、試験片WAの断面図である。試験片WAの引張強度を計測するために、試験片WAを薄い板状とした。試験片WAの造形材には、武藤工業製の光硬化性樹脂であるMR-FG12を用いた。試験片WAは、図8に示す三次元造形装置100Aを用いて作製した。
図11は、実施例2において作製した試験片WBの一部を示す平面図である。実施例2として、外形形状とシームレス部431Bの位置関係は実施例1と同様として、シームレス部431Bの露光方法を変化させて試験片WBを作製した。
図12(a)は、実施例3において作製した試験片WCの斜視図、図12(b)は、実施例3において作製した試験片WCの断面図である。
Claims (25)
- 光硬化性の造形材に光を照射して層状に硬化させ、三次元造形物を製造する製造方法であって、
第n-1層(nは2以上の自然数)の第1の領域に光を照射して、前記造形材の硬化部分を形成するn-1層形成工程と、
第n層の第1の領域に光を照射して、前記造形材の硬化部分を形成する第n層形成工程と、
第n+1層の第1の領域に光を照射して、前記造形材の硬化部分を形成する第n+1層形成工程と、
前記第n+1層形成工程の後に、前記n-1層、第n層、第n+1層それぞれの第2の領域に光を照射して前記造形材の硬化部分を形成する硬化工程と、を含み、
前記n-1層、第n層、第n+1層それぞれの前記第2の領域は、積層方向からみて少なくとも一部が重なり、
前記第n層形成工程において前記第n層の前記第1の領域に照射する光より強度の強い光を、前記硬化工程において前記第n層の前記第2の領域に照射し、
前記硬化工程を、前記第1の領域及び前記第2の領域以外の前記三次元造形物を構成しない領域であって、前記造形材の硬化が行われない領域である第3の領域に未硬化の前記造形材が存在した状態で行う、
ことを特徴とする三次元造形物の製造方法。 - 光硬化性の造形材に光を照射して層状に硬化させ、三次元造形物を製造する製造方法であって、
第n-1層(nは2以上の自然数)の第1の領域に光を照射して、前記造形材の硬化部分を形成するn-1層形成工程と、
第n層の第1の領域に光を照射して、前記造形材の硬化部分を形成する第n層形成工程と、
第n+1層の第1の領域に光を照射して、前記造形材の硬化部分を形成する第n+1層形成工程と、
前記第n+1層形成工程の後に、前記n-1層、第n層、第n+1層それぞれの第2の領域に光を照射して前記造形材の硬化部分を形成する硬化工程と、を含み、
前記n-1層、第n層、第n+1層それぞれの前記第2の領域は、積層方向からみて少なくとも一部が重なり、
前記第n層形成工程において前記第n層の前記第1の領域に照射する光より強度の弱い光を、前記n層形成工程において前記第n層の前記第2の領域に照射し、
前記硬化工程を、前記第1の領域及び前記第2の領域以外の前記三次元造形物を構成しない領域であって、前記造形材の硬化が行われない領域である第3の領域に未硬化の前記造形材が存在した状態で行う、
ことを特徴とする三次元造形物の製造方法。 - 光硬化性の造形材に光を照射して層状に硬化させ、三次元造形物を製造する製造方法であって、
第n-1層(nは2以上の自然数)の第1の領域に光を照射して、前記造形材の硬化部分を形成するn-1層形成工程と、
第n層の第1の領域に光を照射して、前記造形材の硬化部分を形成する第n層形成工程と、
第n+1層の第1の領域に光を照射して、前記造形材の硬化部分を形成する第n+1層形成工程と、
前記第n+1層形成工程の後に、前記n-1層、第n層、第n+1層それぞれの第2の領域に光を照射して前記造形材の硬化部分を形成する硬化工程と、を含み、
前記n-1層、第n層、第n+1層それぞれの前記第2の領域は、積層方向からみて少なくとも一部が重なり、
前記第n層の前記第2の領域に照射される光の強度が、前記第n層の前記第1の領域に向かって段階的にまたは連続的に増加する、
ことを特徴とする三次元造形物の製造方法。 - 前記硬化工程を、前記第1の領域及び前記第2の領域以外の前記三次元造形物を構成しない領域であって、前記造形材の硬化が行われない領域である第3の領域に未硬化の前記造形材が存在した状態で行う、
ことを特徴とする請求項3に記載の三次元造形物の製造方法。 - 前記第n層の前記第2の領域が前記第1の領域で囲まれていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の三次元造形物の製造方法。
- 前記第n層の第2の領域が、積層方向から視て、前記第n-1層の前記第2の領域の面積の25[%]以上100[%]以下の範囲で重なることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の三次元造形物の製造方法。
- 前記第n-1層形成工程において前記第n-1層の前記第1の領域に照射する光より強度の強い光を、前記硬化工程において前記第n-1層の前記第2の領域に照射することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の三次元造形物の製造方法。
- 前記第n+1層形成工程において前記第n+1層の前記第1の領域に照射する光より強度の弱い光を、前記第n+1層形成工程において前記第n+1層の前記第2の領域に照射することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の三次元造形物の製造方法。
- 前記第n-1層の第2の領域に照射される光の強度が、前記第n-1層の第1の領域に向かって段階的にまたは連続的に増加することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の三次元造形物の製造方法。
- 前記n-1層、第n層、第n+1層それぞれの前記第2の領域に光を照射する際に、前記造形材に照射する光の方向を調整することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載の三次元造形物の製造方法。
- 三次元形状データを所定のピッチでスライスして生成されるスライスデータに基づいて硬化させた光硬化性の造形材の硬化物を積層して造形を行う三次元造形装置であって、
制御手段と、
前記制御手段によって制御され、前記造形材を硬化させる光を照射する露光ユニットと、を備え、
前記制御手段が、
前記スライスデータに含まれる、第n-1層(nは2以上の自然数)、第n層、および第n+1層のデータを、それぞれ第1の領域と第2の領域とこれら第1の領域と第2の領域以外の前記造形材の硬化を行わない第3の領域とに分け、その際、前記n-1層、第n層、第n+1層それぞれのデータに含まれる前記第2の領域が、前記ピッチの方向において少なくとも一部重なるように設定し、
前記第1の領域と第2の領域とに分けられた各層のデータに従って前記露光ユニットを制御し、
前記第n-1層のデータの第1の領域に対応する部分に光を照射して、前記造形材の硬化部分を形成するn-1層形成工程と、
前記第n層のデータの第1の領域に対応する部分に光を照射して、前記造形材の硬化部分を形成する第n層形成工程と、
前記第n+1層のデータの第1の領域に対応する部分に光を照射して、前記造形材の硬化部分を形成する第n+1層形成工程と、
前記第n+1層形成工程の後に、前記第3の領域に対応する部分に未硬化の前記造形材が存在した状態で、前記n-1層、第n層、第n+1層それぞれのデータに含まれる前記第2の領域に対応する部分に光を照射する硬化工程と、
を実行させ、
前記第n層形成工程において前記第n層の前記第1の領域に照射する光より強度の強い光を、前記硬化工程において前記第n層の前記第2の領域に照射させる、
ことを特徴とする三次元造形装置。 - 三次元形状データを所定のピッチでスライスして生成されるスライスデータに基づいて硬化させた光硬化性の造形材の硬化物を積層して造形を行う三次元造形装置であって、
制御手段と、
前記制御手段によって制御され、前記造形材を硬化させる光を照射する露光ユニットと、を備え、
前記制御手段が、
前記スライスデータに含まれる、第n-1層(nは2以上の自然数)、第n層、および第n+1層のデータを、それぞれ第1の領域と第2の領域とこれら第1の領域と第2の領域以外の前記造形材の硬化を行わない第3の領域とに分け、その際、前記n-1層、第n層、第n+1層それぞれのデータに含まれる前記第2の領域が、前記ピッチの方向において少なくとも一部重なるように設定し、
前記第1の領域と第2の領域とに分けられた各層のデータに従って前記露光ユニットを制御し、
前記第n-1層のデータの第1の領域に対応する部分に光を照射して、前記造形材の硬化部分を形成するn-1層形成工程と、
前記第n層のデータの第1の領域に対応する部分に光を照射して、前記造形材の硬化部分を形成する第n層形成工程と、
前記第n+1層のデータの第1の領域に対応する部分に光を照射して、前記造形材の硬化部分を形成する第n+1層形成工程と、
前記第n+1層形成工程の後に、前記第3の領域に対応する部分に未硬化の前記造形材が存在した状態で、前記n-1層、第n層、第n+1層それぞれのデータに含まれる前記第2の領域に対応する部分に光を照射する硬化工程と、
を実行させ、
前記第n層形成工程において前記第n層の前記第1の領域に照射する光より強度の弱い光を、前記n層形成工程において前記第n層の前記第2の領域に照射させる、
ことを特徴とする三次元造形装置。 - 三次元形状データを所定のピッチでスライスして生成されるスライスデータに基づいて硬化させた光硬化性の造形材の硬化物を積層して造形を行う三次元造形装置であって、
制御手段と、
前記制御手段によって制御され、前記造形材を硬化させる光を照射する露光ユニットと、を備え、
前記制御手段が、
前記スライスデータに含まれる、第n-1層(nは2以上の自然数)、第n層、および第n+1層のデータを、それぞれ第1の領域と第2の領域とこれら第1の領域と第2の領域以外の前記造形材の硬化を行わない第3の領域とに分け、その際、前記n-1層、第n層、第n+1層それぞれのデータに含まれる前記第2の領域が、前記ピッチの方向において少なくとも一部重なるように設定し、
前記第1の領域と第2の領域とに分けられた各層のデータに従って前記露光ユニットを制御し、
前記第n-1層のデータの第1の領域に対応する部分に光を照射して、前記造形材の硬化部分を形成するn-1層形成工程と、
前記第n層のデータの第1の領域に対応する部分に光を照射して、前記造形材の硬化部分を形成する第n層形成工程と、
前記第n+1層のデータの第1の領域に対応する部分に光を照射して、前記造形材の硬化部分を形成する第n+1層形成工程と、
前記第n+1層形成工程の後に、前記第3の領域に対応する部分に未硬化の前記造形材が存在した状態で、前記n-1層、第n層、第n+1層それぞれのデータに含まれる前記第2の領域に対応する部分に光を照射する硬化工程と、
を実行させ、
前記第n層の前記第2の領域に照射される光の強度を、前記第n層の前記第1の領域に向かって段階的にまたは連続的に増加させる、
ことを特徴とする三次元造形装置。 - 前記制御手段は、各層のデータにおける前記第2の領域が前記第1の領域で囲まれるように設定することを特徴とする請求項11乃至13のいずれか1項に記載の三次元造形装置。
- 前記制御手段は、前記第n層の第2の領域が、積層方向から視て、前記第n-1層の前記第1の領域の面積の25%以上100%以下の範囲で重なることを特徴とする請求項11乃至14のいずれか1項に記載の三次元造形装置。
- 前記制御手段は、前記第n-1層形成工程において、前記第n-1層の前記第1の領域に対応する部分に照射する光より強度の強い光を、前記硬化工程において前記第n-1層の前記第2の領域に対応する部分に照射するように、前記露光ユニットを制御することを特徴とする請求項11乃至15のいずれか一項に記載の三次元造形装置。
- 前記制御手段は、前記第n+1層形成工程において、前記第n+1層のデータの第2の領域に対応する部分に、前記第n+1層の前記第1の領域よりも弱い強度で光を照射するように、前記露光ユニットを制御することを特徴とする請求項11乃至16のいずれか一項に記載の三次元造形装置。
- 前記制御手段は、前記第n―1層のデータの第2の領域に対応する部分に照射される光の強度が、第n―1層のデータの第1の領域に対応する部分に向かって段階的にまたは連続的に増加するように、前記露光ユニットを制御することを特徴とする請求項11乃至17のいずれか一項に記載の三次元造形装置。
- 光硬化性の造形材の硬化物が層状に複数積層されてなる造形物であって、
前記複数の層のうちの一つの層である第n層(nは2以上の自然数)は、
第n+1層との境界がない第一部分と、
第n-1層との境界がなく第n+1層との境界がある第二部分と、
前記第一部分と前記第二部分との間に位置し、前記第n-1層との境界と、前記第n+1層との境界と、前記第一部分との境界と、前記第二部分との境界とがある第三部分と、を有し、
前記複数の層のうちの一つの層である第n+x層(xは2以上の自然数)は、
前記第一部分と、
前記第n層との間に境界がある第四部分と、
前記第一部分と前記第四部分との間に位置し、前記第一部分の境界と、前記第四部分との境界とがある第五部分と、を有することを特徴とする造形物。 - 前記第一部分は前記第n-1層との境界がない、ことを特徴とする請求項19に記載の造形物。
- 前記第三部分は前記第一部分および前記第二部分との境界がある、ことを特徴とする請求項19または20に記載の造形物。
- 前記第二部分と前記第四部分とが互いに重なり、前記造形物は、前記第二部分と前記第四部分との間の第六部分を有する、ことを特徴とする請求項19乃至21のいずれか1項に記載の造形物。
- 前記第三部分と前記第五部分とが互いに重なり、前記第六部分は、前記第三部分と前記第五部分との間に延在する、ことを特徴とする請求項22に記載の造形物。
- 前記第四部分は第n+x-1層との境界がある、ことを特徴とする請求項19乃至23のいずれか1項に記載の造形物。
- 制御手段と、前記制御手段によって制御され、光硬化性の造形材を硬化させる光を照射する露光ユニットと、を備え、三次元形状データを所定のピッチでスライスして生成されるスライスデータに基づいて前記造形材に光を照射し、前記造形材の硬化物を積層して造形を行う三次元造形装置に用いられる造形用データが記載された、非一過性の記録媒体であって、
前記造形用データは、
前記スライスデータに含まれる、第n-1層(nは2以上の自然数)、第n層、および第n+1層のデータを、それぞれ第1の領域と第2の領域とこれら第1の領域と第2の領域以外の前記造形材の硬化を行わない第3の領域とに分け、その際、前記n-1層、第n層、第n+1層それぞれのデータに含まれる前記第2の領域が、前記ピッチの方向において少なくとも一部重なるように設定し、
前記第1の領域と第2の領域とに分けられた各層のデータに従って前記露光ユニットを制御し、
前記第1の領域と第2の領域とに分けられた各層のデータに従って、
前記第n-1層のデータの第1の領域に対応する部分に光を照射して、前記造形材の硬化部分を形成するn-1層形成工程と、
前記第n層のデータの第1の領域に対応する部分に光を照射して、前記造形材の硬化部分を形成する第n層形成工程と、
前記第n+1層のデータの第1の領域に対応する部分に光を照射して、前記造形材の硬化部分を形成する第n+1層形成工程と、
前記第n+1層形成工程の後に、前記第3の領域に対応する部分に未硬化の前記造形材が存在した状態で、前記n-1層、第n層、第n+1層それぞれのデータに含まれる前記第2の領域に対応する部分に光を照射する硬化工程と、
を前記三次元造形装置に実行させ、
前記第n層形成工程において、
前記第n層の前記第1の領域に照射する光より強度の強い光を、前記硬化工程において前記第n層の前記第2の領域に照射、
前記第n層の前記第1の領域に照射する光より強度の弱い光を、前記n層形成工程において前記第n層の前記第2の領域に照射、もしくは、
前記第n層の前記第2の領域に照射される光の強度の、前記第n層の前記第1の領域に向かって段階的にまたは連続的な増加
の少なくともいずれか一つを実行させることを特徴とする非一過性の記録媒体。
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