JP7353048B2 - 射出成形機 - Google Patents
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Description
成形材料を溶融させかつ金型に射出する射出装置と、
前記射出装置により溶融された成形材料から生じる揮発成分に接触する検出器である吸着剤と、
前記吸着剤の温度を計測する温度センサと、
前記吸着剤を加熱して再生するヒータと、
を備える構成とした。
成形材料を溶融及び金型に射出する射出装置と、
前記射出装置により溶融された成形材料から生じる揮発成分を気体のままイオン化させることにより検出する検出器と、
を備え、
前記成形材料は、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリフェニレネーテル(PPE)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリアミド66(PA66)、ポリアミド6(PA6)、ポリカーボネート(PC)、液晶ポリマー(LCP)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリオキシメチレン(POM)のいずれかであり、
前記検出器が検出する前記揮発成分は、4-フェノキシフェノール、1,4-ジフェノキシベンゼン、o-クレゾール、2,6-キシレノール、2,4-キシレノール、ベンゼンチオール、ジフェニルジスルフィド、フェニルスルフィド、シクロペンタノン、ε-カプロラクタム、フェノール、ベンゼン、ビフェニル、安息香酸フェニル、1,3-ブタジエン、テトラヒドロフラン、エチレン、メタン、アセトアルデヒド、ホルムアルデヒド、炭素数2以上の飽和炭化水素、炭素数2以上の不飽和炭化水素、メタクリル酸メチル、スチレン、シクロペンタジエン、ノルボルネンのいずれかである構成にした。
図1は、本発明の実施形態1の射出成形機を示す図である。実施形態1の射出成形機1は、成形材料(樹脂)を溶融及び射出する射出装置10と、射出装置10を搬送する可塑化移動装置20と、成形材料が充填される金型43を動かす型締装置30と、固化した成形品を金型43から押し出すエジェクタ装置50と、各部を駆動制御する制御部70とを備える。
制御部70は、各部を駆動制御して、計量工程、型閉工程、昇圧工程、型締工程、充填工程、保圧工程、冷却工程、脱圧工程、型開工程及び突き出し工程などを繰り返し行うことにより、成形品を繰り返し製造する。成形品を得るための一連の動作、基本的には、計量工程の開始から突き出し工程の完了までの動作を成形サイクルと呼ぶ。ただし、成形サイクル時間の短縮を目的として、計量工程が、前回の冷却工程中に行われる場合、あるいは、型締工程の間に行われる場合などには、型閉工程の開始から突き出し工程の完了までの動作を成形サイクルと呼んでもよい。
さらに、実施形態1の射出成形機1は、ベント部43cから排出される気体を導く誘導路71と、誘導路71により誘導された気体と接触する吸着剤72と、吸着剤72の温度を計測する温度センサ73と、温度センサ73の出力を受けて計算を行うコントローラ80とを備える。吸着剤72及び温度センサ73は、成形材料の揮発成分の量を測定する測定装置74を構成する。誘導路71は、長い経路、放熱部又は冷却部を含むことで、排出された気体を常温等まで冷却し、吸着剤72まで導く構成であってもよい。
ポリフェニレネーテル(PPE)・・・o-クレゾール、2,6-キシレノール、2,4-キシレノール
ポリフェニレンサルファイド(PPS)・・・ベンゼンチオール、ジフェニルジスルフィド、フェニルスルフィド、硫化水素
ポリアミド66(PA66)・・・アンモニア、二酸化炭素、シクロペンタノン
ポリアミド6(PA6)・・・ε-カプロラクタム
ポリカーボネート(PC)・・・CO2、フェノール
液晶ポリマー(LCP)・・・ベンゼン、フェノール、ビフェニル、安息香酸フェニル
ポリブチレンテレフタレート(PBT)・・・二酸化炭素、1,3-ブタジエン、テトラヒドロフラン、ベンゼン
ポリエチレンテレフタレート(PET)・・・二酸化炭素、エチレン、メタン、アセトアルデヒド、ベンゼン
ポリオキシメチレン(POM)・・・ホルムアルデヒド
ポリエチレン(PE)・・・炭素数2以上の飽和炭化水素、炭素数2以上の不飽和炭化水素
ポリプロピレン(PP)・・・炭素数2以上の飽和炭化水素、炭素数2以上の不飽和炭化水素
ポリメタクリル酸メチル(PMMA)・・・メタクリル酸メチル
ポリスチレン(PS)・・・スチレン
ポリ塩化ビニル(PVC)・・・塩化水素
環状オレフィンポリマー(COP)・・・シクロペンタジエン、ノルボルネン
環状オレフィンコポリマー(COC)・・・シクロペンタジエン、ノルボルネン
図2は、実施形態1の揮発成分の測定機構の具体例を示すブロック図である。図3は、図2の測定装置の具体例を示す構成図である。
図4は、本発明の実施形態2に係る射出成形機を示す図である。実施形態2の射出成形機1Aは、成形材料の揮発成分を検出する検出器として、検出対象をイオン化させて検出するイオン分析装置75(イオン化部75a、カラム75b及びイオン計測器75c)を適用した例である。
図5は、実施形態2の揮発成分の測定機構の具体例を示すブロック図である。図6は、図5のイオン分析装置の具体例を示す構成図である。
図7は、実施形態に係る変形例の射出成形機を説明する図である。上述した実施形態1、2では、金型43のベント部43cから成形材料の揮発成分を含んだ気体を誘導する構成を示した。しかし、揮発成分が含まれる気体は、図7の誘導路71A又は誘導路71Bに示すように、シリンダ13の途中からあるいはシリンダ13のノズル部から内側に溜まった気体を導く構成としてもよい。ノズル部から気体を排出させる場合、気体と溶融された成形材料とを分離する分離器Fを介するようにしてもよい。あるいは、揮発成分が含まれる気体は、誘導路71Cに示すように、シリンダ13からパージされた成形材料の周囲の雰囲気を回収及び誘導する構成としてもよい。
10 射出装置
13 シリンダ
14 スクリュ
43 金型
43c ベント部
71、71A~71C 誘導路
72 吸着剤
73 温度センサ
74 測定装置
75 イオン分析装置
75a イオン化部
75b カラム
75c イオン計測器
80 コントローラ
91 温調器
92 流量計
93 ポンプ
95 温度算出装置
96 電流増幅装置
741、751 管
742 断熱材
743 吸着剤支持体
731、732 熱電対のプローブ
752 ヒータ
753 紫外線光源
754 陽極
755 陰極
Claims (5)
- 成形材料を溶融させかつ金型に射出する射出装置と、
前記射出装置により溶融された成形材料から生じる揮発成分に接触する検出器である吸着剤と、
前記吸着剤の温度を計測する温度センサと、
前記吸着剤を加熱して再生するヒータと、
を備える射出成形機。 - 成形材料を溶融及び金型に射出する射出装置と、
前記射出装置により溶融された成形材料から生じる揮発成分を気体のままイオン化させることにより検出する検出器と、
を備え、
前記成形材料は、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリフェニレネーテル(PPE)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリアミド66(PA66)、ポリアミド6(PA6)、ポリカーボネート(PC)、液晶ポリマー(LCP)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリオキシメチレン(POM)のいずれかであり、
前記検出器が検出する前記揮発成分は、4-フェノキシフェノール、1,4-ジフェノキシベンゼン、o-クレゾール、2,6-キシレノール、2,4-キシレノール、ベンゼンチオール、ジフェニルジスルフィド、フェニルスルフィド、シクロペンタノン、ε-カプロラクタム、フェノール、ベンゼン、ビフェニル、安息香酸フェニル、1,3-ブタジエン、テトラヒドロフラン、エチレン、メタン、アセトアルデヒド、ホルムアルデヒド、炭素数2以上の飽和炭化水素、炭素数2以上の不飽和炭化水素、メタクリル酸メチル、スチレン、シクロペンタジエン、ノルボルネンのいずれかである射出成形機。 - 金型から排出される気体を前記検出器に導く誘導路と、前記射出装置のシリンダ又はノズルに溜まった気体を前記検出器に導く誘導路と、前記射出装置のパージの際にノズルから排出された成形材料の周囲の気体を前記検出器に導く誘導路の誘導路のうち、少なくとも一つの誘導路を備える、
請求項1又は2に記載の射出成形機。 - 前記吸着剤は、活性炭、アルミナ、ゼオライト及び金属有機物複合体のいずれか1つ又は複数である、
請求項1記載の射出成形機。 - 前記検出器は、前記揮発成分である有機物を、炎、光、電子、プラズマ又は電磁波によりイオン化させる、
請求項2に記載の射出成形機。
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JPH10206386A (ja) * | 1997-01-24 | 1998-08-07 | Shimadzu Corp | 水素炎イオン化検出器 |
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