JP7352131B2 - 積層体、蓄電デバイス用外装材及び蓄電デバイス - Google Patents
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Description
リチウム2次電池の構成としては、正極集電材(アルミ、ニッケル)/正極活性物質層(金属酸化物、カーボンブラック、金属硫化物、電解液、ポリアクリロニトリル等の高分子正極材料)/電解質層(プロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、炭酸ジメチル、エチレンメチルカーボネート等のカーボネート系電解液、リチウム塩からなる無機固体電解質、ゲル電解質)/負極活性物質層(リチウム金属、合金、カーボン、電解液、ポリアクリロニトリル等の高分子負極材料)/負極集電材(銅、ニッケル、ステンレス)及びそれらを包装する外装体からなる。近年ではリチウム電池は、その高い体積効率、重量効率から多岐に渡って使用されており、パソコン、携帯端末装置(携帯電話、PDA等)、ビデオカメラ、電気自動車、エネルギー貯蔵用蓄電池、ロボット、衛星等に小型大容量電源として用いられている。
しかしながら、金属製缶においては容器外壁が剛直であるため、電池自体の形状が決められてしまい、ハードウエア側を電池に合わせ設計するため、該電池を用いるハードウエアの寸法が電池により決定されてしまうなどデザインに制約ができてしまうという問題があるため、多層フィルムからなる袋状の外装体が好まれるようになってきている。
リチウム電池の外装体として要求される物性・機能としては防湿性、耐内容物性(内容物として使用する電解液などの化合物に対する耐性)、成型性等であるが、これらを満足するフィルム素材として現在使用されているものとしては、例えばポリアミドフィルムなどが用いられている(例えば特許文献1参照)。しかしながらポリアミドフィルムは防湿性、耐内容物性が十分ではなく、加工時に内容物が付着した際にポリアミドフィルムが劣化してしまう場合があり改善が求められていた。
また、ポリエステルフィルムを用いた検討も行われている(例えば特許文献2参照)。しかしながら、提案されているポリエステルフィルムは、成型性が必ずしも充分ではなく、深絞成型への対応は難しかった。
さらに、これらを解決するためにポリエステルフィルム/ポリアミドフィルムの積層構成フィルムも検討されている(例えば特許文献3参照)。しかしながら、この構成では工程が煩雑となり、さらに成型性に関しても充分とは言えなかった。
また、モバイル用途で使用される電池は電池交換のためにモバイル筐体から取り出す際、電池が接着剤や両面テープにて筐体に強固に固定されており、取り出すための専用道具を持たない一般消費者等はマイナスドライバーといった電池用外装体より硬いもので引き剥がそうとする。そのため、電池用外装体が破れ、シール部以外から電解液が漏液する可能性があり、従来の電池用外装体は、突刺し耐性が不充分であった。
1.5≧F10MD/F5MD≧1 ・・・(I)
1.5≧F10TD/F5TD≧1 ・・・(II)
F10MD≧120MPa ・・・(III)
F10TD≧120MPa ・・・(IV)
また、上記ポリエステルフィルムは、25℃におけるフィルムの長手方向および幅方向の10%伸長時応力がそれぞれ下記(V)式を満たすことが好ましい。
1.2≧F10MD/F10TD≧0.8…(V)
また、上記ポリエステルフィルムは、200℃における熱収縮率が長手方向、幅方向ともに-5~5%であることが好ましい。
また、上記ポリエステルフィルムは、少なくとも片面の動摩擦係数μdが0.3~0.8であることが好ましい。
また、本発明の積層体は、成型用途に用いられることが好ましい。
また、本発明の積層体は、蓄電デバイス外装用に用いられることが好ましい。
また、本発明の積層体は、医薬包装用に用いられることが好ましい。
また、上記バリア層の厚みが10μm以上60μm以下であることが好ましい。
また、本発明は、本発明の積層体、又は、本発明の蓄電デバイス用外装材を用いてなる蓄電デバイスでもある。
本発明の積層体において、上記バリア層は、ステンレス箔からなるものである。
上記ステンレス箔からなるバリア層を有することで、本発明の積層体は、突刺し耐性に優れたものとなる。
上記ステンレス箔の好ましい鋼種としては、例えば、SUS304(JIS G 4305)等が挙げられる。
ジオール単位(構造単位): -O-R’―O-
(ここで、R、R’は二価の有機基。RとR’は同じであっても異なっていてもよい。)
なお、トリメリット酸単位やグリセリン単位など3価以上のカルボン酸、あるいは、アルコール、並びに、それらの誘導体についての単位(構造単位)の意味についても同様である。
1.5≧F10MD/F5MD≧1 ・・・(I)
1.5≧F10TD/F5TD≧1 ・・・(II)
ここで、F10MD、F5MD、F10TD、F5TDとは、試験長50mmの矩形型に切り出したフィルムサンプルを25℃、63%Rhの条件下で、300mm/分のひずみ速度で引張試験を行った際のそれぞれ長手方向の10%伸長時の応力、5%伸長時の応力、および、幅方向の10%伸長時の応力、5%伸長時の応力を示し、単位はそれぞれMPaである。なお、ここでフィルムの長手方向と、幅方向は、フィルムの任意の一方向(0°)、該方向から15°、30°、45°、60°、75°、90°、105°、120°、135°、150°、165°の方向の屈折率を測定し、最も屈折率の高かった方向を幅方向とし、幅方向と直交する方向を長手方向とした。
なお、本発明においては、その他の物性についても長手方向、幅方向は上記のように定義する。
1.2≧F10MD/F5MD≧1.05 ・・・(I)’
1.2≧F10TD/F5TD≧1.05 ・・・(II)’
1.2≧F10MD/F5MD≧1.1 ・・・(I)”
1.2≧F10TD/F5TD≧1.1 ・・・(II)”
一般工業用に用いられているポリエステルフィルムは、変形初期の段階で応力が途中で大きく降下する降伏現象がみられ、例えば、一般的なポリエチレンテレフタレートフィルムのF10MD/F5MD、F10TD/F5TDは、0.95~0.98を示し、共重合成分を含んでいくと、さらに低くなる傾向となる。数値だけを比較すると、(I)、(II)式を満たすポリエステルフィルムと、一般的なポリエチレンテレフタレートフィルムとの物性差は大きくないようにみられるが、明確な降伏現象がみられるか否かで、実際のフィルムの構造、物性が大きく異なる。
F10MD≧120MPa ・・・(III)
F10TD≧120MPa ・・・(IV)
(III)、(IV)式を満たすということは、フィルム変形初期段階での強度が非常に高いことを示している。ポリエステルフィルムがこのような物性を示すためには、特に非晶鎖の緊張度が非常に高いことが重要であり、この非晶緊張度を高くすることで、フィルムを成型させる際に弾性変形から塑性変形に移行しにくくなるため、非常に高い強度を示すフィルムとなる。フィルムが塑性変形を開始すると、ネッキングが発生するため、バリア層を積層後に成型する際に、バリア層が追従変形できたとしても細かいピンホール(以下、PH)が発生する場合があるため、(III)(IV)式を満たすことが重要となる。さらに、(III)(IV)式を満たすことで、蓄電デバイス外装用構成体、医薬包装構成体に適用された際の耐衝撃性が良好となるため、非常に好ましい。
上記ポリエステルフィルムは、ステンレス箔からなるバリア層を積層体の成型後のPH発生を抑制させるために、25℃におけるフィルムの長手方向および幅方向の10%伸長時応力(F10値)がそれぞれ下記(III)’、(IV)’式を満たすことが好ましい。
F10MD≧125MPa ・・・(III)’
F10TD≧125MPa ・・・(IV)’
上記ポリエステルフィルムにおいて、(III)(IV)式を満たす方法としては、(I)(II)式を満たす方法が好ましく適用される。特に、非晶緊張度を高めるためには、幅方向の延伸工程前までにできるだけ結晶前駆体のような非晶部の秩序構造の形成を抑制させることが重要であり、キャスト温度を0~10℃、より好ましくは0~5℃に制御することが好ましい。また、長手方向の延伸後に冷却ロールを用いて急冷することが好ましく、このときの冷却ロールの温度を0~15℃、より好ましくは5~10℃とし、さらに、冷却ロールはロール径150mm以上、好ましくは170mm以上のロールを6本以上、好ましくは8本以上とすることが好ましい。また、フィルムの長手方向、幅方向の延伸倍率としては、それぞれの方向に、3.6~4.2倍、特に好ましくは3.7~4倍が採用されることが好ましい。上記した方法を同時に満足させることで、(III)(IV)式を満たすことが可能となる。このような方法にて達成できる上記ポリエステルフィルムは、一般的に知られている高倍率延伸された高配向ポリエステルフィルムよりも、特に非晶緊張度を高くなるため、(III)(IV)式を満足することが可能となる。
上記ポリエステルフィルムは、均一形状成型性の観点から25℃におけるフィルムの長手方向および幅方向の10%伸長時応力がそれぞれ下記(V)式を満たすことが好ましい。
1.2≧F10MD/F10TD≧0.8…(V)
(V)式を満たすということは、フィルムの長手方向と幅方向の強度がバランス化されていることを示している。長手方向と幅方向の強度がバランス化することにより、成型する際に均一な形状を得ることが可能となる。(V)式を満たすためには、長手方向と幅方向の延伸倍率を近くする方法が好ましく用いられる。長手方向と幅方向の延伸倍率の差の絶対値(|長手方向延伸倍率-幅方向延伸倍率|)は、0以上0.2以下であれば好ましく、0以上0.1以下であればさらに好ましい。
ポリエステル樹脂およびフィルムをヘキサフルオロイソプロパノール(HFIP)に溶解し、1H-NMRおよび13C-NMRを用いて各モノマー残基や副生ジエチレングリコールについて含有量を定量した。
フィルム全体の厚みを測定する際は、ダイヤルゲージを用いて、フィルムを200mm×300mmに切り出し、各々の試料の任意の場所5ヶ所の厚みを測定し、平均して求めた。
ナトリウムD線(波長589nm)を光源として、アッベ屈折計を用いて、フィルムの屈折率を測定した。
なお、本発明では、フィルムの任意の一方向(0°)、該方向から15°、30°、45°、60°、75°、90°、105°、120°、135°、150°、165°の方向の屈折率を測定し、最も屈折率の高かった方向を幅方向とし、幅方向と直交する方向を長手方向とした。
25℃、63%Rhの条件下で、フィルムを長手方向および幅方向に長さ150mm×幅10mmの矩形に切り出しサンプルとした。引張試験機(オリエンテック製テンシロンUCT-100)を用いてクロスヘッドスピード300mm/分、幅10mm、試料長50mmとしてフィルムの長手方向、幅方向について、引張試験を行い、長手方向の10%伸長時の応力をF10MD、5%伸長時の応力をF5MD、また、幅方向の10%伸長時の応力をF10TD、5%伸長時の応力をF5TDとした。各測定はそれぞれ5回ずつ行い、その平均を用いた。
フィルムを長手方向および幅方向にそれぞれ長さ150mm×幅10mmの矩形に切り出しサンプルとした。サンプルに100mmの間隔で標線を描き、3gの錘を吊して200℃に加熱した熱風オーブン内に10分間設置し加熱処理を行った。熱処理後の標線間距離を測定し、加熱前後の標線間距離の変化から下記式により熱収縮率を算出した。測定は各フィルムとも長手方向および幅方向に5サンプル実施して平均値で評価を行った。
熱収縮率(%)={(加熱処理前の標線間距離)-(加熱処理後の標線間距離)}/(加熱処理前の標線間距離)×100。
JIS K7125(1999年)に従い、スリップテスターを用いて、下記条件で動摩擦係数(μd)を測定した。なお、測定はフィルムの任意の面と、その面と反対側の面を接触させて測定を行った。
試料サイズ : 75mm(幅)×100mm(長さ)
すべり速度 : 150mm/分
荷重 : 1.96N。
各実施例に記載の方法で製膜した際、安定製膜
○:1000m以上、全く破れが発生せずに製膜できた
△:600m以上1000m未満で破れが発生した
×:600m未満で破れが発生した。
上記ポリエステルフィルムと両面に化成処理を施したステンレス箔(SUS304(オーステナイト系ステンレス鋼箔)厚み40μm)をウレタン系の接着剤(ポリオール化合物と芳香族イソシアネート系化合物)を使用して常法によりドライラミネートして積層体を作製した。なお、ステンレス箔の化成処理は、フェノール樹脂、フッ化クロム化合物、及びリン酸からなる処理液をクロムの塗布量が10mg/m2となるようにロールコート法によりステンレス箔の両面に塗布し、皮膜温度が180℃以上となるように焼付けすることにより行った。さらに、上記積層体のステンレス箔の上に、シーラントとしてマレイン酸変性ポリプロピレン樹脂とポリプロピレンとを、マレイン酸変性ポリプロピレン樹脂層がステンレス箔側に位置するようにして共押出することで積層させ(マレイン酸変性ポリプロピレン樹脂層:15μm、ポリプロピレン樹脂層:30μm)、構成体を作製した。得られた構成体を、200mm×200mmの大きさに切り出し、150mm×150mmの矩形状の雄型(R:2mm)とこの雄型とのクリアランスが0.5mmの雌型(R:2mm)からなる金型を用いて、雄型側にシーラント側がくるように雌型上に構成体をセットし、プレス成型(加圧:0.1MPa)を行い、下記の基準で評価を行った。
◎:10mm以上で成型できた(破損なし)
○:7m以上10mm未満で破損が発生
△:5mm以上7mm未満で破損が発生
×:5mm未満で破損が発生。
(8)の成型追従性評価で破損せずに成型できた高さにおいて、成型テストを30回実施し、各成型体について暗室にて、フナテック製透過光検査ランプを用いて、PHの発生状況を目視にて判定し、成型体30個中、PHが発生していた成型体の個数をカウントした。
(8)と同様にして得られた構成体を用いて、長さ120mm、幅80mmの短冊片を作製して、これを試験サンプルとした。
得られた試験サンプルについて、JIS Z 1707-1997に準拠した方法により、各試験サンプルの基材層側からの突き刺し強さを測定した。具体的には、23±2℃、相対湿度(50±5)%の測定環境において、中央に直径15mmの開口部を有する直径115mmの台と押さえ板で試験片を固定し、直径1.0mm、先端形状半径0.5mmの半円形の針を毎分50±5mmの速度で突刺し、針が貫通するまでの最大応力を測定した。試験片の数は5個であり、その平均値を求めた。なお、突刺し強さの測定装置としては、イマダ社製のZP-50N(フォースゲージ)とMX2-500N(測定スタンド)を用いた。
測定された強度が35N以上となるものを○、35N未満となるものを×とした。
製膜に供したポリエステル樹脂は以下のように準備した。
テレフタル酸ジメチル100質量部、エチレングリコール70質量部の混合物に酢酸マンガン0.04質量部を加え、徐々に昇温し、最終的には220℃でメタノールを留出させながら、エステル交換反応を行った。次いで、リン酸85%水溶液0.025質量部、二酸化ゲルマニウム0.02質量部を添加し、290℃、1hPaの減圧下で重縮合反応を行い、固有粘度が0.65、副生したジエチレングリコール1モル%共重合されたポリエチレンテレフタレート樹脂を得た。
テレフタル酸ジメチル90質量部、イソフタル酸ジメチル10質量部、およびエチレングリコール70質量部の混合物に、0.09質量部の酢酸マグネシウムと0.03質量部の三酸化アンチモンとを添加して、徐々に昇温し、最終的には220℃でメタノールを留出させながらエステル交換反応を行った。ついで、該エステル交換反応生成物に0.020質量部のリン酸85%水溶液を添加した後、重縮合反応釜に移行した。重合釜内で加熱昇温しながら反応系を徐々に減圧して1hPaの減圧下、287℃で重縮合反応を行い、固有粘度0.7,副生したジエチレングリコールが1モル%共重合されたイソフタル酸10モル%共重合ポリエチレンテレフタレート樹脂を得た。
ポリエステルA中に平均粒子径2.2μmの凝集シリカ粒子を粒子濃度2質量%で含有したポリエチレンテレフタレート粒子マスター(固有粘度0.65)。
・メチルメタクリレート/エチルアクリレート/アクリル酸/N-メチロールアクリルアミド=63/35/1/1重量%の共重合組成から成るアクリル樹脂: 3.00質量%・メラミン架橋剤: 0.75質量%
・コロイダルシリカ粒子(平均粒径:80nm): 0.15質量%
・ヘキサノール: 0.26質量%
・ブチルセロソルブ: 0.18質量%
・水: 95.66質量%
(塗剤B)
・テレフタル酸/イソフタル酸/トリメリット酸/セバシン酸/エチレングリコール/ネオペンチルグリコール/1,4-ブタンジオール=28/9/10/3/15/18/17モル%の共重合組成から成るポリエステル樹脂: 6.0質量%
・メラミン架橋剤: 0.3質量%
・コロイダルシリカ粒子(平均粒径:80nm): 0.06質量%
・ブチルセロソルブ: 1.36質量%
・水: 92.28質量%
(実施例1)
各ポリエステル樹脂を真空乾燥機にて180℃4時間乾燥し、水分を十分に除去した後、単軸押出機に表に示した組成で供給、280℃で溶融し、フィルター、ギヤポンプを通し、異物の除去、押出量の均整化を行った後、Tダイより4℃に温度制御した冷却ドラム(最大高さ0.2μmのハードクロムメッキ)上にシート状に吐出し、未延伸フィルムを得た。その際、Tダイのリップと冷却ドラム間の距離は35mmに設定し、直径0.1mmのワイヤー状電極を使用して14kVの電圧で静電印加させ、冷却ドラムに密着をさせた。また、シートの冷却ドラムの通過速度は25m/分、シートの冷却ドラムとの接触長さは、2.5mとした。
冷却ドラム温度を7℃に温度制御した以外は、実施例1と同様にしてフィルム厚み25μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
冷却ドラム温度を15℃に温度制御した以外は、実施例1と同様にしてフィルム厚み25μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
長手方向へ延伸した後の冷却工程において、冷却ロールの本数を6本(一軸延伸フィルムの冷却ロールとの接触長さは3m)とした以外は実施例1と同様にしてフィルム厚み25μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
長手方向へ延伸した後の冷却工程において、冷却ロールの本数を4本(一軸延伸フィルムの冷却ロールとの接触長さは2m)とした以外は実施例1と同様にしてフィルム厚み25μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
幅方向の延伸工程において、予熱区間を2区間(それぞれ2500mm長)で予熱を行った以外は実施例1と同様にして、フィルム厚み25μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
幅方向の延伸工程において、延伸区間を2区間(それぞれ3000mm長)で予熱を行った以外は実施例1と同様にして、フィルム厚み25μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
幅方向の延伸後の熱処理工程において、220℃に設定した5区間(それぞれ3000mm長)で5秒間の熱処理を行い、その後、170℃に設定した3区間(それぞれ2500mm長)で幅方向に2%のリラックスを掛けた以外は実施例1と同様にして、フィルム厚み25μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
幅方向の延伸後の熱処理工程において、200℃に設定した5区間(それぞれ3000mm長)で5秒間の熱処理を行い、その後、170℃に設定した3区間(それぞれ2500mm長)で幅方向に2%のリラックスを掛けた以外は実施例1と同様にして、フィルム厚み25μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
幅方向の延伸後に、その次の1区間(3000mm長)で幅方向ではリラックスを掛けず、熱処理工程において、200℃に設定した5区間(それぞれ3000mm長)で5秒間の熱処理を行い、その後、170℃に設定した3区間(それぞれ2500mm長)で幅方向に2%のリラックスを掛けた以外は実施例1と同様にして、フィルム厚み25μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。得られたフィルムは、200℃の熱収縮率が高かったため構成体とした際にカール性が発生したが、ポリエステルフィルムとしての実用特性としては、問題なかった。
長手方向の延伸倍率を4.1倍、幅方向の延伸倍率を4.2倍とした以外は実施例1と同様にして、フィルム厚み25μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
長手方向の延伸倍率を3.6倍、幅方向の延伸倍率を3.6倍とした以外は実施例1と同様にして、フィルム厚み25μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
長手方向の延伸倍率を3.5倍、幅方向の延伸倍率を3.5倍とした以外は実施例1と同様にして、フィルム厚み25μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
組成を表の通りに変更した以外は実施例1と同様にして、フィルム厚み25μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
組成を表の通りに変更した以外は実施例1と同様にして、フィルム厚み25μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
組成を表の通りに変更した以外は実施例1と同様にして、フィルム厚み25μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。得られたフィルムは、機械特性は良好であったが、摩擦係数がやや高かったので、若干成型追従性が低下した。
塗剤をBとした以外は実施例1と同様にして、フィルム厚み25μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
長手方向に一軸延伸後に易接着層を塗布しなかった以外は、実施例1と同様にして、フィルム厚み25μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。得られたフィルムは、機械特性は良好であったが、易接着層を形成していなかったので、若干成型追従性が低下した。
冷却ドラム温度を10℃に温度制御した以外は、実施例1と同様にして、フィルム厚み25μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
長手方向へ延伸した後の冷却工程において、冷却ロールの本数を7本(一軸延伸フィルムの冷却ロールとの接触長さは3.5m)とした以外は、実施例1と同様にして、フィルム厚み25μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
冷却ドラム温度を15℃に温度制御し、長手方向へ延伸した後の冷却工程において、冷却ロールの本数を6本(一軸延伸フィルムの冷却ロールとの接触長さは3m)とし、長手方向の延伸倍率を3.5倍、幅方向の延伸倍率を3.5倍とした以外は、実施例1と同様にして、フィルム厚み25μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
冷却ドラム温度を15℃に温度制御し、長手方向へ延伸した後の冷却工程において、冷却ロールの本数を4本(一軸延伸フィルムの冷却ロールとの接触長さは2m)とし、長手方向の延伸倍率を3.5倍、幅方向の延伸倍率を3.7倍とした以外は、実施例1と同様にして、フィルム厚み25μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
冷却ドラム温度を15℃に温度制御し、長手方向へ延伸した後の冷却工程において、冷却ロールの本数を4本(一軸延伸フィルムの冷却ロールとの接触長さは2m)とし、長手方向の延伸倍率を3.7倍、幅方向の延伸倍率を3.5倍とした以外は、実施例1と同様にして、フィルム厚み25μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
フィルム厚みを19μmとした以外は、実施例1と同様にして、二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
フィルム厚みを15μmとした以外は、実施例1と同様にして、二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
冷却ドラム温度を15℃、静電印加電圧を10kVとし、長手方向の予熱温度を65℃、延伸温度を95℃、延伸後の冷却を、冷却ロール温度を15℃に設定した5本(一軸延伸フィルムの冷却ロールとの接触長さは2.5m)の冷却ロールを用いた以外は実施例1と同様にして、フィルム厚み25μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
長手方向の予熱温度を65℃、延伸温度を95℃、延伸後の冷却を、冷却ロール温度を15℃に設定した5本(一軸延伸フィルムの冷却ロールとの接触長さは2.5m)の冷却ロールを用いて行い、幅方向の予熱温度を90℃、延伸温度を110℃とした以外は実施例1と同様にして、フィルム厚み25μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
幅方向の延伸工程において、区間温度90℃に設定した1区間(それぞれ5000mm長)で予熱を行い、区間温度110℃に設定した3区間(それぞれ6000mm長)で幅方向に3.8倍延伸した以外は実施例1と同様にして、フィルム厚み25μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
長手方向の延伸倍率を3.4倍、幅方向の延伸倍率を3.4倍に延伸した以外は実施例1と同様にして、フィルム厚み25μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
長手方向の延伸倍率を4.3倍、幅方向の延伸倍率を4.6倍とした以外は実施例1と同様にして製膜を行った結果、破れが多発して満足のいくフィルムを得ることができなかった。
Claims (11)
- バリア層とポリエステルフィルムとが積層された積層体であって、
前記バリア層は、ステンレス箔を材料とするものであり、
前記ポリエステルフィルムは、25℃におけるフィルムの長手方向(MD)、及び、幅方向(TD)の5%伸長時応力(F5値)、及び、10%伸長時応力(F10値)がそれぞれ下記(I)、(II)、(III)及び(IV)式を満たし、
前記ステンレス箔の両面にフェノール樹脂、フッ化クロム化合物、及びリン酸からなる処理液を塗布して化成処理層が形成されている
ことを特徴とする積層体。
1.5≧F10MD/F5MD≧1 ・・・(I)
1.5≧F10TD/F5TD≧1 ・・・(II)
F10MD≧120MPa ・・・(III)
F10TD≧120MPa ・・・(IV) - ポリエステルフィルムは、グリコール単位の95モル%以上がエチレングリコール由来の構造単位であり、かつ、ジカルボン酸単位の95モル%以上がテレフタル酸由来の構造単位である請求項1に記載の積層体。
- ポリエステルフィルムは、25℃におけるフィルムの長手方向および幅方向の10%伸長時応力がそれぞれ下記(V)式を満たす請求項1又は2に記載の積層体。
1.2≧F10MD/F10TD≧0.8・・・(V) - ポリエステルフィルムは、200℃における熱収縮率が長手方向、幅方向ともに-5~5%である請求項1、2又は3に記載の積層体。
- ポリエステルフィルムは、少なくとも片面の動摩擦係数μdが0.3~0.8である請求項1、2、3又は4に記載の積層体。
- 成型用途に用いられる請求項1、2、3、4又は5に記載の積層体。
- 蓄電デバイス外装用に用いられる請求項1、2、3、4、5又は6に記載の積層体。
- 医薬包装用に用いられる請求項1、2、3、4、5又は6に記載の積層体。
- バリア層の厚みが10μm以上60μm以下である請求項1、2、3、4、5、6、7又は8に記載の積層体。
- 請求項1、2、3、4、5、6又は7に記載の積層体を用いてなることを特徴とする蓄電デバイス用外装材。
- 請求項1、2、3、4、5、6又は7に記載の積層体、又は、請求項10に記載の蓄電デバイス用外装材を用いてなることを特徴とする蓄電デバイス。
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