JP7351785B2 - 蒸気タービン、翼、及び蒸気タービンの性能と信頼性の向上方法 - Google Patents

蒸気タービン、翼、及び蒸気タービンの性能と信頼性の向上方法 Download PDF

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Description

本開示は、蒸気タービン、翼、及び蒸気タービンの性能と信頼性の向上方法に関する。
蒸気タービンは、回転軸回りに回転可能なシャフトと、当該シャフトの外周面上で回転軸方向に間隔をあけて配列された複数のタービン動翼段と、シャフト、及びタービン動翼段を外周側から覆うケーシングと、ケーシングの内周面上でタービン動翼段と交互に配列された複数のタービン静翼段と、を備えている。ケーシングの上流側には外部から蒸気を取り込む吸入口が形成され、下流側には排気口が形成されている。吸入口から取り込まれた高温高圧の蒸気は、タービン静翼段で流れの方向と速度を調整された後、タービン動翼段でシャフトの回転力に変換される。
タービン内を通過する蒸気は、上流側から下流側に向かうにつれてエネルギーを失い、温度と圧力が低下する。そのため、最も下流側のタービン静翼段では、蒸気の一部が凝縮して微細な水滴として気流中に存在しており、その水滴の一部はタービン静翼の表面に付着する。この水滴は、翼面上ですぐに成長して液膜となる。液膜は、その周囲を常に高速の蒸気流に曝されているが、この液膜がさらに成長して厚みが増すと、その一部が蒸気流によってちぎれて粗大液滴の状態で飛散する。飛散した液滴は蒸気流により徐々に加速しながら下流側に流れる。大きな液滴ほど質量が大きいため蒸気流によって蒸気速度まで加速されにくく、主流蒸気に乗ってタービン動翼の間を通過することができずに、タービン動翼に衝突する。タービン動翼の周速は音速を超える場合があることから、飛散した液滴がタービン動翼に衝突した場合、その表面を侵食し、エロージョンを発生させることがある。また、液滴の衝突によってタービン動翼の回転が阻害され、制動損失が生じることもある。
このような液滴の付着と成長を防ぐために、これまでに種々の技術が提唱されている。例えば下記特許文献1には、タービンノズル(タービン静翼)の表面を電熱部によって加熱することで、当該表面に生じた湿分を除去する技術が記載されている。また、同文献には、水膜の厚さを計測して、電熱部による加熱量を最適化する技術も記載されている。
特許第5703082号公報
しかしながら、タービン静翼の翼間を流れる流体の速度は、一例として200~400m/sに達するほど高い。また、水膜の厚さは数百ミクロン程度である。このため、上記特許文献1に記載された技術では、水膜の厚さの計測に大きな誤差を生じ、結果として電熱部による湿分除去が適正に行えない虞がある。
本開示は上記課題を解決するためになされたものであって、より一層性能と信頼性の向上した蒸気タービン、翼、及び蒸気タービンの性能と信頼性向上方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本開示に係る蒸気タービンは、回転軸回りに回転するシャフトと、該シャフトの外周面から径方向に延びるとともに周方向に配列された複数の動翼と、前記シャフト、及び前記動翼を外周側から覆う車室本体と、該車室本体の内周面における前記動翼よりも上流側の位置から径方向に延びるとともに周方向に配列された複数の静翼と、前記動翼、及び前記静翼の少なくとも一方の表面に、該表面上に付着した水滴に対する疎水性を有する被膜形成物質を供給する物質供給部と、を備え、前記物質供給部は、前記被膜形成物質を貯留する貯留部と、前記車室本体の内部に形成され、前記貯留部から導かれた前記被膜形成物質が流通する供給流路と、前記動翼、及び前記静翼の少なくとも一方の内部に形成され、前記表面に前記被膜形成物質を導く吐出部と、を有する。
本開示に係る蒸気タービンの性能と信頼性向上方法は、蒸気タービンの動翼、及び静翼の少なくとも一方の表面に、該表面上に付着した水滴に対する疎水性を有する被膜形成物質を供給する工程を含む。
本開示によれば、より一層性能と信頼性の向上した蒸気タービン、翼、及び蒸気タービンの性能と信頼性の向上方法を提供することができる。
本開示の第一実施形態に係る蒸気タービンの構成を示す図である。 本開示の第一実施形態に係る蒸気タービンの内部の構成を示す拡大図である。 本開示の第一実施形態に係るタービン静翼を圧力面側から見た図である。 本開示の第一実施形態に係るタービン静翼の断面図である。 本開示の第一実施形態に係る吐出部の出口の形状の変形例を示す平面図である。 本開示の第一実施形態に係るタービン静翼の変形例であって、圧力面側から見た図である。 本開示の第二実施形態に係る蒸気タービンを径方向から見たである。 本開示の第二実施形態に係る蒸気タービンを回転軸方向から見た図である。 本開示の第三実施形態に係るタービン静翼を圧力面側から見た図である。
<第一実施形態>
(蒸気タービン構成)
以下、本開示の第一実施形態に係る蒸気タービン100について、図1から図4を参照して説明する。図1及び図2に示すように、回転軸O方向に沿って延びる蒸気タービンロータ1と、蒸気タービンロータ1を外周側から覆う蒸気タービンケーシング2と、物質供給部5と、を備えている。
蒸気タービンロータ1は、回転軸Oに沿って延びるシャフト3と、シャフト3の外周面に設けられた複数の動翼30を有している。動翼30は、シャフト3の周方向に一定の間隔をもって複数配列されている。回転軸O方向においても、一定の間隔を持って複数の動翼30の列(動翼段)が配列されている。図2に示すように、動翼30は、動翼本体31(タービン動翼)と、動翼シュラウド34とを有している。動翼本体31は、蒸気タービンロータ1の外周面から径方向外側に向かって突出している。動翼本体31は、径方向から見て翼型の断面を有する。動翼本体31の先端部(径方向外側の端部)には、動翼シュラウド34が設けられている。動翼本体31の基端部(径方向内側の端部)には、プラットフォーム32がシャフト3に一体に設けられている。
図1に示すように、蒸気タービンケーシング2は、蒸気タービンロータ1を外周側から覆う略筒状のケーシング本体2H(車室本体)と、ケーシング本体2Hの内周面に設けられた静翼20とを有している。蒸気タービンケーシング2の回転軸O方向一方側には、蒸気を取り込む蒸気供給管(不図示)が設けられている。蒸気タービンケーシング2の回転軸O方向他方側には、蒸気を排出する蒸気排出管(不図示)が設けられている。蒸気は、蒸気タービンケーシング2の内部で、回転軸O方向一方側から他方側に向かって流れる。以降の説明では、蒸気の流れる方向を単に「流れ方向」と呼ぶ。さらに、蒸気が流れてくる側を上流側と呼び、蒸気が流れ去る側を下流側と呼ぶ。
蒸気タービンケーシング2の内周面には、複数の静翼20の列が設けられている。図2に示すように、静翼20は、静翼本体21(タービン静翼)と、静翼シュラウド22と、外周リング24と、を有している。静翼本体21は、外周リング24を介して蒸気タービンケーシング2の内周面に接続される羽根状の部材である。さらに、静翼本体21の先端部(径方向内側の端部)には、静翼シュラウド22が設けられている。動翼30と同様に、静翼20は内周面上で周方向及び回転軸O方向に沿って複数配列される。動翼30は、隣り合う複数の静翼20の間の領域に入り込むようにして配置される。つまり、静翼20、及び動翼30は、蒸気の流れ方向に交差する方向(回転軸Oに対する径方向)に延びている。なお、以降の説明では、静翼20及び動翼30を総称して単に翼90と呼ぶことがある。
蒸気は、上流側の蒸気供給管を介して蒸気タービンケーシング2の内部に供給される。蒸気タービンケーシング2の内部を通過する中途で、蒸気は静翼20と動翼30とを交互に通過する。静翼20は蒸気の流れを整流し、整流された蒸気の塊が動翼30を押すことによって蒸気タービンロータ1に回転力を与える。蒸気タービンロータ1の回転力は、軸端から取り出されて外部の機器(発電機等)の駆動に用いられる。蒸気タービンロータ1の回転に伴って、蒸気は下流側の蒸気排出管を通じて後続の装置(復水器等)に向かって排出される。
なお、詳しくは図示しないが、シャフト3は、ジャーナル軸受、及びスラスト軸受によって蒸気タービンケーシング2の内部で回転可能に支持されている。
(静翼本体の構成)
次いで、図2を参照して、静翼本体21の構成について説明する。静翼本体21は、流れ方向に交差する方向である径方向(回転軸Oに対する径方向)に延びている。径方向から見た静翼本体21の断面は翼型をなしている。より詳細には、流れ方向の上流側の端縁である前縁21Fは曲面状をなしている。下流側の端縁である後縁21Rは径方向から見て周方向の寸法が次第に小さくなることでテーパ形状をなしている。前縁21Fから後縁21Rにかけて、静翼本体21は、回転軸Oに対する周方向一方側から他方側に向かって緩やかに湾曲している。また、静翼本体21は、径方向内側に向かうに従って、回転軸O方向の寸法が減少している。静翼本体21における周方向を向く一対の面のうち、上流側を向く面は圧力面21Pとされ、下流側を向く面は負圧面21Qとされている。
静翼本体21の径方向外側の端部には外周リング24が取り付けられている。外周リング24は、回転軸Oを中心とする円環状をなしている。外周リング24の各面のうち、上流側を向く面はリング上流面24Aとされ、内周側を向く面はリング内周面24Bとされ、下流側を向く面はリング下流面24Cとされている。リング上流面24A、及びリング下流面24Cは、回転軸Oに対する径方向に広がっている。リング上流面24Aの径方向における寸法は、リング下流面24Cの径方向における寸法よりも大きい。これにより、本実施形態では一例として、リング内周面24Bは、下流側に向かうに従って次第に径方向外側に向かうように拡大している。なお、この外周リング24は蒸気タービンケーシング2の一部をなしている。つまり、リング内周面24Bは蒸気タービンケーシング2の内周面の一部である。
リング下流面24Cは、静翼20の下流側に隣接する動翼30の動翼シュラウド34に隙間Sをあけて対向している。動翼シュラウド34の各面のうち、上流側を向く面はシュラウド上流面34Aとされ、内周側を向く面はシュラウド内周面34Bとされ、下流側を向く面はシュラウド下流面34Cとされている。つまり、上述のリング下流面24Cは、シュラウド上流面34Aに対して隙間Sをあけて対向している。
(物質供給部の構成)
次に、物質供給部5の構成について、図1から図3を参照して説明する。物質供給部5は、上述の静翼20、及び動翼30のうち少なくとも一方の表面に被膜形成物質(Film Forming Substance:FFS)を供給するために設けられている。被膜形成物質の詳細については後述する。
図1に示すように、物質供給部5は、貯留部51と、供給流路52と、吐出部53と、を有している。貯留部51は、被膜形成物質を貯留する容器である。供給流路52は、蒸気タービンケーシング2の内部に形成された流路であり、貯留部51から導かれた被膜形成物質が流通している。物質供給部5は水平面などの設置された一本もしくは複数の流路52から静翼外周側ダイアフラム24に供給され,供給流路52は外周側内ダイアフラム24内で回転軸Oを中心とする環状に延びている。なお、図1の例では1段の静翼20(特に、最終段の静翼20)にのみ供給流路52が形成されている構成を示している。しかしながら、供給流路52は全ての段の静翼20に対応してそれぞれ設けられていてもよい。
図2に示すように、供給流路52の端部は、外周リング24を径方向に貫通し、径方向内側の面(リング内周面24B)に開口している。吐出部53は、この開口からさらに径方向内側に延びることで、静翼本体21の内部まで延びている。吐出部53は、静翼本体21の表面に被膜形成物質を導く流路である。吐出部53は、静翼本体21の径方向外側の端部から、翼高さの1/3の長さまで径方向に延びている。なお、供給流路52が翼高さ方向の全域にわたって延びている構成を採ることも可能である。
図3又は図4に示すように、吐出部53の出口Eは、静翼本体21の圧力面21P上であって、前縁21F側に偏った領域に複数形成されている。これら出口Eは、径方向に間隔をあけて複数(一例として3つ)配列されている。なお、同図の例では、出口Eの形状は円形である。
貯留部51からポンプ等(不図示)によって圧送された被膜形成物質は、供給流路52を通じて吐出部53の出口Eから圧力面21P上に散布される。これにより、被膜形成物質は、圧力面21Pの少なくとも一部を覆う疎水性の被膜を形成する。なお、被膜形成物質の供給量は、圧力面21P上で蒸気が凝縮したり、水滴が付着したりすることで形成される水膜の流量に対して、2~数百ppmとされることが望ましい。被膜形成物質の供給は連続的でも間欠的でも良い。
また、本実施形態に係る蒸気タービン100の性能向上方法は、静翼本体21の表面(圧力面21P)に被膜形成物質を供給する工程を含む。
(被膜形成物質)
被膜形成物質として具体的には、揮発性、界面活性作用、及び防食性を有する揮発性アミン化合物(被膜性アミン)や、揮発性非アミン化合物が好適に用いられる。
揮発性アミンの具体例としては、モノアミンであるドデシルアミン、トリデシルアミン、テトラデシルアミン、ペンタデシルアミン、ヘキサデシルアミン、ヘプタデシルアミン、オクタデシルアミン、ノナデシルアミン、エイコシルアミン、ドコシルアミン等の長鎖飽和脂肪族アミンや、オレイルアミン、リシノレイルアミン、リノレイルアミン、リノレニルアミン等の長鎖不飽和脂肪族アミン、ヤシ油アミン、硬化牛脂アミン等の混合アミン、及びこれらの混合物が挙げられる。
また、下記の一般式で表されるポリアミンも好適に用いられる。
-[NH-(CHm-NH
なお、上記の式中、Rは、炭素数10~22の飽和又は不飽和炭化水素を示し、mは1~8の整数であり、nは1~7の整数である。nが2以上の場合、複数の[NH-(CHmは同一のものでも異なるものでもよい。
はの炭化水素基は、直鎖状でもよいし、分岐鎖を有してもよい。また、環状であってもよい。具体的には、アルキル基、アルケニル基、アルカジエニル基、アルキニル基等が挙げられる。より好ましくは、直鎖アルキル基、直鎖アルケニル基が用いられ、この場合の炭素数は15~22とされる。mは、腐食抑制の観点からは、好ましくは2~6の整数とされる。(CHm基としては、メチレン基、エチレン基(ジメチレン基)、プロピレン基(トリメチレン基)、又はブチレン基(テトラメチレン基)が挙げられるが、より好ましくはプロピレン基である。また、nは、腐食抑制の観点から1~3の整数とされることが望ましい。
このようなポリアミンの具体例としては、ドデシルアミノメチレンアミン、ドデシルアミノジメチレンアミン、ドデシルアミノトリメチレンアミン(N-ステアリル-1、3-プロパンジアミン)や、これらのポリアミンに対応するテトラデシル、ヘキサデシル及びオクタデシル化合物、オクタデセニルアミノトリメチレンアミン、オクタデセニルアミノジ―(トリメチルアミノ)-トリメチレンアミン、パルミチルアミノトリメチレンアミン、tallow alkyldiamine ethoxylate等が挙げられる。なお、十分な純度で容易に入手することが可能なN-オレイル-1、3-プロパンジアミン(すなわち、N-オクタデセニルプロパン-3-ジアミン)を用いることがより望ましい。なお、Akzo社の商品名「Ethiduomine」も好適に用いることができる。
揮発性非アミン化合物としては、ポリエチレン(20)ソルビタンモノステアレート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンモノラウレートが用いられる。
なお、これらの物質のうち1種のみを被膜形成物質として用いてもよいし、2種以上を混合して被膜形成物質とすることも可能である。
(作用効果)
上記構成によれば、被膜形成物質(Film Forming Substance:FFS)が静翼本体21の表面に吐出部53を通じて直接的に供給される。これにより、表面に疎水性の被膜が形成され、凝縮した水滴が静翼壁面に付着する可能性を低減することができる。その結果、静翼壁面上の水膜が静翼後縁から蒸気中に再放出されることで生じる粗大水滴の発生が抑止され、下流側の動翼30に粗大水滴が衝突することで生じるエロージョンを回避することができる。加えて、粗大水滴を加速させるために奪われる蒸気のエネルギーである加速損失や、粗大水滴が動翼に衝突することにより回転にブレーキとして作用する衝動損失を低減できるためタービン効率を向上させることができる。また、被膜形成物質は、乱流摩擦低減効果(トムズ効果)を有することから、静翼本体21の表面における流体の流れ場を改善し、翼型損失を低減することでタービン効率を向上させることもできる。さらに、被膜形成物質が金属表面に被膜を形成することから、防食効果を得ることもできる。
さらに、上記構成によれば、吐出部53の出口Eが圧力面21P上の前縁21F側で径方向に間隔をあけて複数配列されていることから、圧力面21Pのより広い範囲に対して安定的に被膜形成物質を供給することができる。
以上、本開示の第一実施形態について説明した。なお、本開示の要旨を逸脱しない限りにおいて、上記の構成に種々の変更や改修を施すことが可能である。例えば、上述の吐出部53の出口Eを、圧力面21Pに加えて、負圧面21Q上に形成することも可能である。また、出口Eを負圧面21Q上にのみ形成することも可能である。
この構成によれば、負圧面21Qのより広い範囲に対して安定的に被膜形成物質を供給することができる。
さらに、吐出部53の出口E´の開口を図5に示すような半円形状とすることも可能である。同図の例では、出口E´は、上流側から下流側に向かうに従って、径方向の寸法が次第に大きくなるように形成されている。つまり、出口E´の上流側の端縁L1は、上流側に向かって凸となる曲線状に湾曲している。下流側の端縁L2は径方向に延びている。
上記構成によれば、出口E´が下流側に向かうに従って径方向の寸法が大きくなるように形成されていることから、下流側に向かって被膜を拡大するように、さらに広い範囲に被膜形成物質を供給することができる。
加えて、図6に示すように、出口Eを上流側から下流側にかけて複数列(一例として列R1,列R2)形成し、互いに隣り合う列同士の間で出口Eの径方向の位置が異なる構成を採ることも可能である。この構成では、列R1,R2にそれぞれ対応して1つずつの吐出部53A,53Bが形成されている。
上記構成によれば、たとえ特定の列の出口Eや、吐出部53A,53Bのうちの一方が閉塞してしまった場合であっても、隣り合う列の他の出口E(又は吐出部53A,53Bのうちの他方)によって被膜形成物質を供給し続けることができる。これにより、さらに安定的に蒸気タービン100を運転することができる。
<第二実施形態>
続いて、本開示の第二実施形態について、図7と図8を参照して説明する。なお、上記の第一実施形態と同様の構成については同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。図7及び図8に示すように、本実施形態では、物質供給部5は、上述の供給流路52から径方向内側に向かって延びる複数の内周面吐出部54をさらに有している。内周面吐出部54は、蒸気タービンケーシング2の内部で環状に延びる供給流路52から内周側に向かって延びており、出口E2は、リング内周面24B上に開口している。内周面吐出部54は、互いに隣り合う静翼20同士の間に少なくとも1つ(図7の例では2つ)設けられている。内周面吐出部54は、周方向に間隔をあけて複数配列されている。なお、図8では、図示簡略化のため、静翼20を省略している。
上記構成によれば、内周面吐出部54によって、リング内周面24Bから静翼20の壁面に被膜形成物質を供給することができる。また、当該内周面吐出部54を設けることによって静翼本体21の圧力面21Pと負圧面21Qの双方に被膜形成物質を供給することができる。
以上、本開示の第二実施形態について説明した。なお、本開示の要旨を逸脱しない限りにおいて、上記の構成に種々の変更や改修を施すことが可能である。例えば、第一実施形態で説明した吐出部53と、第二実施形態で説明した内周面吐出部54とを組み合わせて用いることも可能である。
<第三実施形態>
次に、本開示の第三実施形態について、図9を参照して説明する。なお、上記の各実施形態と同様の構成については同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。同図に示すように、本実施形態では、吐出部53Bの構成が上記の各実施形態とは異なっている。吐出部53Bは、多孔質材料Mで一体に形成されたブロック状をなしている。また、この多孔質材料Mは、静翼本体21の表面(圧力面21P)と面一となるように埋め込まれている。多孔質材料Mとしては、積層造形技術(additive manufacturing、3Dプリンタ)等によって形成されたセラミックや金属の多孔質体が好適に用いられる。
上記構成によれば、多孔質材料Mで形成された吐出部53Bから、被膜形成物質を滲み出るように吐出させることができる。これにより、より少ない量の被膜形成物質をより広い範囲に均一に供給することができる。
以上、本開示の第三実施形態について説明した。なお、本開示の要旨を逸脱しない限りにおいて、上記の構成に種々の変更や改修を施すことが可能である。例えば、第三実施形態で説明した吐出部53Bの多孔質材料Mを、第二実施形態で説明した内周面吐出部54に適用することも可能である。
また、各実施形態に共通する変形例として、静翼20に加えて動翼30に被膜形成物質を供給する構成を採り、動翼の表面に形成される被膜により、動翼の防食性能を向上することも可能である。この場合、シャフト3の内部に流路を形成し、当該流路から動翼30の表面に被膜形成物質を供給する構成が考えられる。静翼と被膜形成物質の供給手段を共用できるので、最小の構成で動翼の防触性能を向上できる。
<付記>
各実施形態に記載の蒸気タービン、及び蒸気タービンの性能向上方法は、例えば以下のように把握される。
(1)第1の態様に係る蒸気タービン100は、回転軸O回りに回転するシャフト3と、該シャフト3の外周面から径方向に延びるとともに周方向に配列された複数の動翼30と、前記シャフト3、及び前記動翼30を外周側から覆う車室本体(ケーシング本体2H)と、該車室本体の内周面における前記動翼30よりも上流側の位置から径方向に延びるとともに周方向に配列された複数の静翼20と、前記動翼30、及び前記静翼20の少なくとも一方の表面に、該表面上に付着した水滴に対する疎水性を有する被膜形成物質を供給する物質供給部5と、を備え、前記物質供給部5は、前記被膜形成物質を貯留する貯留部51と、前記車室本体の内部に形成され、前記貯留部51から導かれた前記被膜形成物質が流通す供給流路52と、前記動翼30、及び前記静翼20の少なくとも一方の内部に形成され、前記表面に前記被膜形成物質を導く吐出部53と、を有する。
上記構成によれば、被膜形成物質(Film Forming Substance:FFS)が静翼本体21の表面に吐出部53を通じて直接的に供給される。これにより、表面に疎水性の被膜が形成され、凝縮した水滴が静翼壁面に付着する可能性を低減することができる。その結果、静翼壁面上の水膜が静翼後縁から蒸気中に再放出されることで生じる粗大水滴の発生が抑止され、下流側の動翼30に粗大水滴が衝突することで生じるエロージョンを回避することができる。加えて、粗大水滴を加速させるために奪われる蒸気のエネルギーである加速損失や、粗大水滴が動翼に衝突することにより回転にブレーキとして作用する衝動損失を低減できるためタービン効率を向上させることができる。また、被膜形成物質は、乱流摩擦低減効果(トムズ効果)を有することから、静翼本体21の表面における流体の流れ場を改善し、翼型損失を低減することでタービン効率を向上させることもできる。さらに、被膜形成物質が金属表面に被膜を形成することから、防食効果を得ることもできる。
(2)第2の態様に係る蒸気タービン100では、前記吐出部53の出口Eは、前記動翼30、及び前記静翼20の少なくとも一方の圧力面21P上の前縁21F側で、径方向に間隔をあけて複数配列されている。
上記構成によれば、圧力面21Pのより広い範囲に対して安定的に被膜形成物質を供給することができる。
(3)第3の態様に係る蒸気タービン100では、前記吐出部53の出口Eは、前記動翼30、及び前記静翼20の少なくとも一方の負圧面21Q上の前縁21F側で、径方向に間隔をあけて複数配列されている。
上記構成によれば、負圧面21Qのより広い範囲に対して安定的に被膜形成物質を供給することができる。
(4)第4の態様に係る蒸気タービン100では、前記吐出部53の出口E´は、周方向から見て、上流側から下流側に向かうに従って径方向の寸法が大きくなるように形成されている。
上記構成によれば、下流側に向かって被膜を拡大するように広い範囲に被膜形成物質を供給することができる。
(5)第5の態様に係る蒸気タービン100では、前記吐出部53の出口Eは、上流側から下流側にかけて複数列配置され、互いに隣り合う列同士の間で前記出口Eの径方向の位置が異なる。
上記構成によれば、たとえ特定の列の出口Eが閉塞した場合であっても、隣り合う列の他の出口Eによって被膜形成物質を供給し続けることができる。
(6)第6の態様に係る蒸気タービン100では、前記物質供給部5は、前記供給流路52から前記車室本体の内周面における前記動翼30、及び前記静翼20の少なくとも一方の前縁21Fに対応する部分に向かって延びるとともに、周方向に間隔をあけて配列された複数の内周面吐出部54をさらに有する。
上記構成によれば、内周面吐出部54によって、車室本体の内周面から動翼30、及び静翼20の少なくとも一方の前縁21F側に被膜形成物質を供給することができる。また、当該内周面吐出部54を設けることのみによって静翼本体21の圧力面21Pと負圧面21Qの双方に均一に被膜形成物質を供給することができる。
(7)第7の態様に係る蒸気タービン100では、前記吐出部53Bは、多孔質材料Mで一体に形成されている。
上記構成によれば、多孔質材料Mで形成された吐出部53Bから、被膜形成物質を滲み出るように吐出させることができる。これにより、より少なく量の被膜形成物質をより広い範囲に均一に供給することができる。
(8)第8の態様に係る翼は、内部から表面に連通することで、該表面上に付着した水滴に対する疎水性を有する被膜形成物質を前記表面に導く吐出部が形成されている。
上記構成によれば、被膜形成物質(Film Forming Substance:FFS)が静翼本体21の表面に吐出部53を通じて直接的に供給される。これにより、表面に疎水性の被膜が形成され、凝縮した水滴が静翼壁面に付着する可能性を低減することができる。その結果、静翼壁面上の水膜が静翼後縁から蒸気中に再放出されることで生じる粗大水滴の発生が抑止され、下流側の動翼30に粗大水滴が衝突することで生じるエロージョンを回避することができる。加えて、粗大水滴を加速させるために奪われる蒸気のエネルギーである加速損失や、粗大水滴が動翼に衝突することにより回転にブレーキとして作用する衝動損失を低減できるためタービン効率を向上させることができる。また、被膜形成物質は、乱流摩擦低減効果(トムズ効果)を有することから、静翼本体21の表面における流体の流れ場を改善し、翼型損失を低減することでタービン効率を向上させることもできる。さらに、被膜形成物質が金属表面に被膜を形成することから、防食効果を得ることもできる。
(9)第9の態様に係る翼では、前記吐出部の出口は、前記翼の圧力面上の前縁側で、径方向に間隔をあけて複数配列されている。
上記構成によれば、圧力面21Pのより広い範囲に対して安定的に被膜形成物質を供給することができる。
(10)第10の態様に係る翼では、前記吐出部の出口は、前記翼の負圧面上の前縁側で、径方向に間隔をあけて複数配列されている。
上記構成によれば、負圧面21Qのより広い範囲に対して安定的に被膜形成物質を供給することができる。
(11)第11の態様に係る翼では、前記吐出部の出口は、周方向から見て、上流側から下流側に向かうに従って径方向の寸法が大きくなるように形成されている。
上記構成によれば、下流側に向かって被膜を拡大するように広い範囲に被膜形成物質を供給することができる。
(12)第12の態様に係る翼では、前記吐出部の出口は、上流側から下流側にかけて複数列配置され、互いに隣り合う列同士の間で前記出口の径方向の位置が異なる。
上記構成によれば、たとえ特定の列の出口Eが閉塞した場合であっても、隣り合う列の他の出口Eによって被膜形成物質を供給し続けることができる。
(13)第13の態様に係る翼では、前記吐出部は、多孔質材料で一体に形成されている。
上記構成によれば、多孔質材料Mで形成された吐出部53Bから、被膜形成物質を滲み出るように吐出させることができる。これにより、より少なく量の被膜形成物質をより広い範囲に均一に供給することができる。
(14)第14の態様に係る蒸気タービン100の性能と信頼性の向上方法は、蒸気タービン100の動翼30、及び静翼20の少なくとも一方の表面に、該表面上に付着した水滴に対する疎水性を有する被膜形成物質を供給する工程を含む。
上記方法によれば、被膜形成物質(Film Forming Substance:FFS)が動翼30、及び静翼20の少なくとも一方の表面に吐出部を通じて直接的に供給される。これにより、表面に疎水性の被膜が形成され、凝縮した水滴が付着する可能性を低減することができる。その結果、微小な水滴が成長することで生じる粗大水滴の発生が抑止され、下流側の動翼30に粗大水滴が衝突することで生じるエロージョンを回避することができる。また、被膜形成物質は、乱流摩擦低減効果(トムズ効果)を有することから、動翼30、及び静翼20の少なくとも一方の表面における流体の流れ場を改善することもできる。さらに、被膜形成物質が金属表面に被膜を形成することから、防食効果を得ることもできる。
100 蒸気タービン
1 蒸気タービンロータ
2 蒸気タービンケーシング
2H ケーシング本体
3 シャフト
4A ジャーナル軸受
4B スラスト軸受
5 物質供給部
20 静翼
21 静翼本体
21F 前縁
21P 圧力面
21Q 負圧面
21R 後縁
22 静翼シュラウド
24 外周リング
24A リング上流面
24B リング内周面
24C リング下流面
30 動翼
31 動翼本体
32 プラットフォーム
34 動翼シュラウド
34A シュラウド上流面
34B シュラウド内周面
34C シュラウド下流面
51 貯留部
52 供給流路
53,53B 吐出部
54 内周面吐出部
90 翼
E,E´,E2 出口
O 回転軸
L1,L2 端縁
R1,R2 列

Claims (14)

  1. 回転軸回りに回転する回転軸と、
    該回転軸の外周面から径方向に延びるとともに周方向に配列された複数の動翼と、
    前記回転軸、及び前記動翼を外周側から覆う車室本体と、
    該車室本体の内周面における前記動翼よりも上流側の位置から径方向に延びるとともに周方向に配列された複数の静翼と、
    前記動翼、及び前記静翼の少なくとも一方の表面に、該表面上に付着した水滴に対する疎水性を有する被膜形成物質を供給する物質供給部と、
    を備え、
    前記物質供給部は、
    前記被膜形成物質を貯留する貯留部と、
    前記車室本体の内部に形成され、前記貯留部から導かれた前記被膜形成物質が流通する供給流路と、
    前記動翼、及び前記静翼の少なくとも一方の内部に形成され、前記表面に前記被膜形成物質を導く吐出部と、
    を有する蒸気タービン。
  2. 前記吐出部の出口は、前記動翼、及び前記静翼の少なくとも一方の圧力面上の前縁側で、径方向に間隔をあけて複数配列されている請求項1に記載の蒸気タービン。
  3. 前記吐出部の出口は、前記動翼、及び前記静翼の少なくとも一方の負圧面上の前縁側で、径方向に間隔をあけて複数配列されている請求項1又は2に記載の蒸気タービン。
  4. 前記吐出部の出口は、周方向から見て、上流側から下流側に向かうに従って径方向の寸法が大きくなるように形成されている請求項1から3のいずれか一項に記載の蒸気タービン。
  5. 前記吐出部の出口は、上流側から下流側にかけて複数列配置され、互いに隣り合う列同士の間で前記出口の径方向の位置が異なる請求項1から4のいずれか一項に記載の蒸気タービン。
  6. 前記物質供給部は、前記供給流路から前記車室本体の内周面における前記動翼、及び前記静翼の少なくとも一方の前縁に対応する部分に向かって延びるとともに、周方向に間隔をあけて配列された複数の内周面吐出部をさらに有する請求項1から5のいずれか一項に記載の蒸気タービン。
  7. 前記吐出部は、多孔質材料で一体に形成されている請求項1に記載の蒸気タービン。
  8. 内部から表面に連通することで、該表面上に付着した水滴に対する疎水性を有する被膜形成物質を前記表面に導く吐出部が形成されている翼。
  9. 前記吐出部の出口は、前記翼の圧力面上の前縁側で、径方向に間隔をあけて複数配列されている請求項8に記載の翼。
  10. 前記吐出部の出口は、前記翼の負圧面上の前縁側で、径方向に間隔をあけて複数配列されている請求項8又は9に記載の翼。
  11. 前記吐出部の出口は、周方向から見て、上流側から下流側に向かうに従って径方向の寸法が大きくなるように形成されている請求項8から10のいずれか一項に記載の翼。
  12. 前記吐出部の出口は、上流側から下流側にかけて複数列配置され、互いに隣り合う列同士の間で前記出口の径方向の位置が異なる請求項8から11のいずれか一項に記載の翼。
  13. 前記吐出部は、多孔質材料で一体に形成されている請求項8に記載の翼。
  14. 蒸気タービンの動翼、及び静翼の少なくとも一方の表面に、該表面上に付着した水滴に対する疎水性を有する被膜形成物質を供給する工程を含む蒸気タービンの性能と信頼性の向上方法。
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