以下、本発明の実施形態に係る情報処理システムについて説明する。図1には、本実施形態に係る情報処理システムの一例が示されている。
本実施形態に係る情報処理システムは、例えば、端末装置10と、サーバ12と、装置14とを含む。端末装置10、サーバ12及び装置14のそれぞれは、通信経路Nを介して他の装置と通信することができる。通信経路Nは、例えば、LAN(Local Area Network)等のネットワークやインターネット等である。もちろん、各装置は、ネットワークを介さずに、他の装置と直接的に通信してもよい。また、複数の端末装置10が情報処理システムに含まれてもよいし、複数の装置14が情報処理システムに含まれてもよい。
端末装置10は、例えば、パーソナルコンピュータ(以下、「PC」と称する)、タブレットPC、スマートフォン又は携帯電話等の装置である。
サーバ12は、ユーザによる装置の操作を支援するための支援情報を生成するように構成されている装置である。支援情報は、例えば、拡張現実技術(つまりAR技術)によって、端末装置10に表示される。
装置14は、例えば、画像形成機能を有する画像形成装置、ロボット、表示装置、記録装置、再生装置、撮影装置、一般的な家電製品(例えば、冷蔵庫、電子レンジ、掃除機、洗濯機等)、空調機、又は、照明機器等である。装置14の概念の範疇には、装置全般が含まれてもよい。例えば、情報装置、映像装置、音響装置、及び、その他の装置も、装置14の概念の範疇に含まれてもよい。また、装置14は、通信インターフェースを有しており、他の装置に情報を送信する機能、及び、他の装置から情報を受信する機能を有する。もちろん、通信インターフェースを有していない装置14が、情報処理システムに含まれてもよい。
以下、図2を参照して端末装置10の構成について詳しく説明する。
通信部16は通信インターフェースであり、他の装置に情報を送信する機能、及び、他の装置から情報を受信する機能を有する。通信部16は、無線通信機能を有していてもよいし、有線通信機能を有していてもよい。
撮影部18は、カメラ等の撮影装置であり、撮影することで画像データを生成するように構成されている。画像データは、静止画像データであってもよいし、動画像データあってもよい。
UI部20はユーザインターフェース部であり、表示部と操作部とを含む。表示部は、液晶ディスプレイ等の表示装置である。操作部は、キーボードやマウス等の入力装置である。UI部20は、表示部と操作部とを兼ね備えたタッチパネル等であってもよい。
位置情報取得部22は、端末装置10の位置を示す位置情報を取得するように構成されている。位置情報取得部22は、例えば、GPS(Global Positioning System)機能を利用することで、端末装置10の位置情報を取得する。端末装置10の位置情報は、例えば、サーバ12に送信される。
装置情報取得部24は、装置14に関する装置情報を取得するように構成されている。装置情報は、例えば、装置14にて発生した事象を示す情報である。装置14にて発生した事象は、例えば、ユーザによる操作を必要とする事象である。例えば、装置14にて発生したエラーが、当該事象の概念の範疇に含まれる。もちろん、装置の稼動状態を示す状態等が、装置情報であってもよい。また、装置情報には、装置14を識別するための装置識別情報が含まれている。装置識別情報は、例えば、装置14の名称を示す情報、装置14のID、装置14のIPアドレス、又は、装置14のMACアドレス等である。装置情報取得部24は、例えば、公知技術を用いて装置情報を取得する。例えば、各装置14の装置情報が、標準MIB(Management Information Base)等の情報管理データベースにて管理されており、装置情報取得部24は、当該情報管理データベースから装置情報を取得する。もちろん、装置情報取得部24は、装置14から装置情報を取得してもよい。装置情報は、例えば、サーバ12に送信される。
記憶部26は、情報を記憶する1又は複数の記憶領域である。各記憶領域は、例えば、端末装置10に設けられている1又は複数の記憶装置(例えばハードディスクドライブやメモリ等の物理ドライブ)によって構成されている。
制御部28は、端末装置10の各部の動作を制御するように構成されている。例えば、制御部28は、表示制御部として機能することで、情報をUI部20の表示部に表示させる。
以下、図3を参照してサーバ12の構成について詳しく説明する。
通信部30は通信インターフェースであり、他の装置に情報を送信する機能、及び、他の装置から情報を受信する機能を有する。通信部30は、無線通信機能を有していてもよいし、有線通信機能を有していてもよい。
位置情報取得部32は、ユーザが装置14を操作したときの位置情報を取得するように構成されている。位置情報取得部32は、例えば、端末装置10から当該位置情報を取得してもよいし、後述する位置特定部34から当該位置情報を取得してもよい。なお、位置情報取得部32は、取得手段の一例に相当する。
ユーザが装置14を操作したときの位置情報は、例えば、装置14上の位置に関する情報、又は、装置14以外の位置に関する情報である。
装置14上の位置に関する情報は、例えば、ユーザが当該装置14を操作した位置を示す情報である。装置14上の位置は、例えば、後述する位置特定部34によって特定され、位置情報取得部32は、当該位置を示す位置情報を位置特定部34から取得する。後述する実施例1は、装置14上の位置に関する情報を用いた実施例である。
装置14以外の位置に関する情報は、例えば、ユーザが当該装置14を操作するために移動した経路に関する情報である。例えば、端末装置10の位置情報取得部22が、GPS機能によってユーザの位置を特定し、ユーザが移動した場合、その移動経路を特定する。位置情報取得部32は、そのようにして特定された移動経路に関する情報を、装置14以外の位置に関する情報として端末装置10から取得する。当該経路に関する情報は、例えば、装置14に用いられる部材を取得するための経路に関する情報である。例えば、ユーザが装置14の消耗品を取得するために移動した場合、その移動経路に関する情報が、装置14以外の位置に関する情報に該当する。後述する実施例2は、装置14以外の位置に関する情報を用いた実施例である。
位置特定部34は、ユーザが装置14を操作した位置を特定するように構成されている。位置特定部34は、例えば、端末装置10の撮影部18によって装置14を撮影することで生成された画像データに基づいて、ユーザが当該装置14を操作した位置を特定する。具体的には、位置特定部34は、ユーザが装置14を操作する前に撮影部18によって当該装置14を撮影することで生成された画像データ(以下、「操作前画像データ」と称する)と、ユーザが当該装置14を操作中に撮影部18によって当該装置14を撮影することで生成された画像データ(以下、「操作中画像データと称する」と称する)と、を端末装置10から取得する。位置特定部34は、操作前画像データと操作中画像データとに基づいて、ユーザが装置14を操作した位置を特定する。例えば、位置特定部34は、操作前画像データと操作中画像データとの差分に基づいて、ユーザが装置14を操作した位置を特定する。ユーザが装置14を操作した位置は、当該装置14上の位置の一例である。位置特定部34は、後述する実施例1にて用いられる。なお、位置特定部34は、位置特定手段の一例に相当する。
トラッキングデータ生成部36は、トラッキングデータを生成するように構成されている。トラッキングデータは、装置14を表す画像データであってもよいし、ユーザによる装置14の操作を支援するための支援情報を含むデータであってもよいし、装置14を表す画像データと支援情報とを含むデータであってもよい。
装置14を表す画像データは、例えば、装置14を模式的に表す画像データであってもよいし、装置14を撮影することで生成された画像データであってもよい。例えば、撮影部18によって装置14が撮影されて、当該装置14を表す画像データが生成される。当該画像データは、端末装置10からサーバ12に送信される。撮影によって生成された画像データは、装置14を表すトラッキングデータとして用いられる。
また、トラッキングデータ生成部36は、位置情報取得部32によって取得された位置情報に基づいて、装置14上の位置に関する支援を示す支援情報、又は、装置14以外の位置に関する支援を示す支援情報を生成し、支援情報を含むトラッキングデータを生成する。例えば、トラッキングデータ生成部36は、装置14を表す画像に支援情報を付加することでトラッキングデータを生成する。
トラッキングデータ生成部36は、位置特定部34によって特定された位置を指し示す画像データを、装置14上の位置に関する支援を示す支援情報として生成し、当該画像データを含むトラッキングデータを生成する。例えば、当該トラッキングデータは、装置14を表す画像データと、当該装置14上の位置に関する支援を示す支援情報とを含むデータである。このトラッキングデータを生成する処理は、後述する実施例1に係る処理である。
トラッキングデータ生成部36は、装置14以外の位置に関する情報を含むトラッキングデータを生成してもよい。このトラッキングデータを生成する処理は、後述する実施例2に係る処理である。
登録部38は、位置情報取得部32によって取得された位置情報を、ユーザによって操作された装置14に関連付けて登録するように構成されている。例えば、登録部38は、位置情報取得部32によって取得された位置情報と、ユーザによって操作された装置14を識別するための装置識別情報と、トラッキングデータとを関連付けて記憶部40に記憶させる。より詳しく説明すると、登録部38は、装置情報取得部24によって取得された装置情報を端末装置10から受け、当該装置情報と、位置情報と、装置識別情報と、トラッキングデータとを関連付けて記憶部40に記憶させる。なお、登録部38が、登録手段の一例に相当する。
記憶部40は、情報を記憶する1又は複数の記憶領域である。各記憶領域は、例えば、サーバ12に設けられている1又は複数の記憶装置(例えばハードディスクドライブやメモリ等の物理ドライブ)によって構成されている。なお、記憶部40は、サーバ12以外の外部装置に設けられていてもよい。
制御部42は、サーバ12の各部の動作を制御するように構成されている。例えば、サーバ12は、表示制御部として機能することで、情報を端末装置10のUI部20の表示部に表示させてもよい。
例えば、制御部42は、トラッキングデータを端末装置10に送信して、UI部20の表示部に表示させてもよい。もちろん、端末装置10の制御部28が、サーバ12から送信されてきたトラッキングデータを受けて、そのトラッキングデータをUI部20の表示部に表示させてもよい。このように、制御部28又は制御部42は、表示制御手段の一例として機能する。例えば、登録部38によって記憶部40に記憶された装置情報が示す事象と、同じ操作を要する事象が装置14にて発生した場合、制御部42は、その装置情報に関連付けられているトラッキングデータを端末装置10に送信する。そのトラッキングデータは、UI部20の表示部に表示される。
以下では、装置14は、一例として、画像形成装置であるものとする。画像形成装置は、例えば、コピー機能、スキャン機能、プリント機能及びファクシミリ機能の中の少なくとも1つの画像形成機能を有する。もちろん、装置14は、画像形成装置以外の装置であってもよい。
<実施例1>
以下、図4を参照して、実施例1に係る処理について詳しく説明する。図4には、実施例1に係る処理を示すフローチャートが示されている。実施例1では、装置14である画像形成装置にて、ユーザが当該画像形成装置自体を操作する必要のあるエラーが発生したものとする。この場合、ユーザが画像形成装置を操作したときの位置情報は、当該画像形成装置上の位置に関する情報である。
画像形成装置にてエラーが発生すると、端末装置10の装置情報取得部24は、そのエラーを示す装置情報を情報管理データベース等から取得する(S01)。端末装置10の制御部28は、その装置情報をUI部20の表示部に表示させる。また、エラーを示す装置情報は、端末装置10からサーバ12に送信される。なお、後述するように、エラーを示す情報は、この時点では表示されず、画像形成装置が撮影部18によって撮影された後に表示されてもよい。
端末装置10の通信部16は、エラーが発生した画像形成装置と通信することで、当該画像形成装置の装置識別情報(例えばIPアドレス等)を取得する(S02)。例えば、通信部16は、近距離無線通信(つまりNFC)等を用いることで、画像形成装置の装置識別情報を当該画像形成装置から取得する。装置識別情報は、端末装置10からサーバ12に送信される。
次に、ユーザは端末装置10の撮影部18によって、エラーが発生した画像形成装置を撮影する(S03)。その撮影によって生成された画像データは、端末装置10からサーバ12に送信される。
エラーが発生した画像形成装置に関するトラッキングデータであって、エラーが発生した箇所を指し示す支援情報を含むトラッキングデータが、サーバ12の記憶部40に記憶されている場合、つまり、当該トラッキングデータがサーバ12に登録されている場合(S04,Yes)、サーバ12の制御部42は、当該トラッキングデータを端末装置10に送信し、UI部20の表示部に支援情報を表示させる(S05)。例えば、エラーが発生した画像形成装置の装置識別情報とエラーを示す装置情報とに関連付けられているトラッキングデータが、サーバ12の記憶部40に記憶されている場合、当該トラッキングデータがサーバ12から端末装置10に送信されて、当該トラッキングデータに含まれる支援情報がUI部20の表示部に表示される。例えば、ユーザが撮影部18によって画像形成装置を撮影すると、AR技術によって、支援情報が、画像形成装置を表す画像に付加されてUI部20の表示部に表示される。
エラーが発生した箇所を指し示す支援情報を含むトラッキングデータが、サーバ12に登録されていない場合(S04,No)、位置特定部34は、操作前画像データと操作中画像データとの差分に基づいて、ユーザが画像形成装置を操作した位置を特定する(S06)。ユーザが画像形成装置を操作した位置は、装置14である画像形成装置上の位置であって、端末装置10から送信されてきた装置情報が示すエラーが発生した位置である。例えば、ユーザが端末装置10の撮影部18によって、操作前の画像形成装置と操作中の画像形成装置とを撮影することで、操作前画像データと操作中画像データとが生成され、操作前画像データと操作中画像データが、端末装置10からサーバ12に送信される。なお、エラーを示す装置情報は、ステップS01の時点で表示されず、トラッキングデータがサーバ12に登録されていない場合に表示されてもよい。
トラッキングデータ生成部36は、ステップS06にて特定された位置を指し示す支援情報を生成し、その支援情報を含むトラッキングデータを生成する(S07)。例えば、トラッキングデータ生成部36は、画像形成装置を表す画像データと、ユーザが画像形成装置を操作した位置を指し示す支援情報、つまり、エラーが発生した位置を指し示す支援情報と、を含むトラッキングデータを生成する。
登録部38は、位置特定部34によって特定された位置を示す位置情報と、エラーが発生した画像形成装置の装置識別情報と、エラーを示す装置情報と、ステップS07にて生成されたトラッキングデータとを関連付けて記憶部40に記憶させる(S08)。
サーバ12の制御部42は、トラッキングデータを端末装置10に送信し、UI部20の表示部に支援情報を表示させる(S09)。例えばAR技術によって、支援情報が表示される。
以下、実施例1について具体例を挙げて詳しく説明する。装置14である画像形成装置は、プリントされる用紙を収容する給紙トレイ1を有している。ここでは、その給紙トレイ1にて、用紙詰まりのエラーが、ユーザの操作を必要とする事象として発生したものとする。また、そのエラーに関するトラッキングデータが、サーバ12に登録されていないものとする。つまり、給紙トレイ1を指し示す支援情報を含むトラッキングデータが、サーバ12に登録されていない。
画像形成装置の給紙トレイ1にて用紙詰まりが発生した場合、端末装置10の装置情報取得部24は、給紙トレイ1にて用紙詰まりが発生したことを示す装置情報を、情報管理データベース等から取得する。その用紙詰まりに関するトラッキングデータがサーバ12に登録されていない場合、端末装置10の制御部28は、用紙詰まりが発生したことを示す装置情報をUI部20の表示部に表示させる。また、当該装置情報は、端末装置10からサーバ12に送信される。
図5には、装置情報の表示例が示されている。制御部28は、画面44をUI部20の表示部に表示させる。画面44には、画像形成装置の給紙トレイ1にて用紙詰まりが発生していることを示す装置情報46が表示される。また、画面44には、用紙詰まりが発生した画像形成装置を表す画像48が表示されてもよい。画像48は、端末装置10の撮影部18による撮影によって生成された画像データに基づく画像であってもよいし、画像形成装置を模式的に表す予め生成された画像であってもよい。
また、端末装置10の通信部16は、用紙詰まりが発生した画像形成装置と通信することで、当該画像形成装置の装置識別情報(例えばIPアドレス等)を取得する。その装置識別情報は、端末装置10からサーバ12に送信される。
次に、ユーザは、端末装置10の撮影部18によって、用紙詰まりが発生した画像形成装置を撮影する。まず、ユーザは、ユーザによって操作が行われる前の画像形成装置を撮影する。この撮影によって生成された画像データは操作前画像データであり、その操作前画像データは、操作対象の画像形成装置の装置識別情報に関連付けられて、端末装置10からサーバ12に送信される。
図6には、操作前画像データ50が示されている。操作前画像データ50には、ユーザによって操作が行われる前の画像形成装置が表されている。
サーバ12のトラッキングデータ生成部36は、端末装置10から送信されてきた操作前画像データを受けて、当該操作前画像データに基づいて、画像形成装置を表すトラッキングデータを生成する。例えば、複数の角度から画像形成装置が撮影された場合、トラッキングデータ生成部36は、各角度からの撮影によって生成された複数の操作前画像データに基づいて、画像形成装置を模式的に表す3次元画像データをトラッキングデータとして生成してよい。もちろん、トラッキングデータ生成部36は、画像形成装置を表す2次元画像データをトラッキングデータとして生成してもよい。
次に、ユーザは、用紙詰まりを解消するために画像形成装置を操作する。具体的には、ユーザは、画像形成装置に含まれる給紙トレイ1を開けて、詰まった用紙を取り除く。
ユーザは、給紙トレイ1を開けた状態の画像形成装置を、撮影部18によって撮影する。この撮影によって生成された画像データは操作中画像データであり、その操作中画像データは、操作対象の画像形成装置の装置識別情報に関連付けられて、端末装置10からサーバ12に送信される。
図7には、操作中画像データ52が示されている。操作中画像データ52には、ユーザによって操作が行われている最中の画像形成装置が表されている。具体的には、操作中画像データ52は、画像形成装置の本体を表す画像データ54と、開けられた状態の給紙トレイ1を表す画像データ56とを含む。操作中画像データ52には、給紙トレイ1が画像形成装置の本体から引き抜かれている様子が表されている。
サーバ12の位置特定部34は、操作前画像データ50と操作中画像データ52との差分に基づいて、ユーザが画像形成装置を操作した位置を特定する。給紙トレイ1にて用紙詰まりが発生したことは、装置情報に示されているため、位置特定部34は、差分に基づいて特定された位置が、給紙トレイ1の位置であると推測する。
操作前画像データ50と操作中画像データ52との差分は、給紙トレイ1を表す画像データ56である。それ故、操作中画像データ52中の画像データ56の位置が、ユーザが画像形成装置を操作した位置、つまり、用紙詰まりが発生した給紙トレイ1の位置である。
上記のように、ユーザが画像形成装置を操作した給紙トレイ1の位置が特定されると、トラッキングデータ生成部36は、ユーザが操作した給紙トレイ1の位置を指し示す支援情報、つまり、用紙詰まりが発生した給紙トレイ1の位置を指し示す支援情報を生成し、その支援情報を含むトラッキングデータを生成する。例えば、トラッキングデータ生成部36は、操作前画像データ50と、操作前画像データ50上に重畳され、用紙詰まりが発生した給紙トレイ1の位置を指し示す支援情報と、を含むトラッキングデータを生成する。
登録部38は、ユーザが操作した給紙トレイ1を示す位置情報と、給紙トレイ1にて用紙詰まりが発生したことを示す装置情報と、画像形成装置の装置識別情報と、給紙トレイ1を指し示す支援情報を含むトラッキングデータとを関連付けて記憶部40に記憶させる。給紙トレイ1を示す位置情報は、装置14上の位置に関する情報の一例である。
支援情報を含むトラッキングデータは、サーバ12から端末装置10に送信されて、UI部20の表示部に表示される。
給紙トレイ1の位置の特定精度を高めるために、図8に示すように、画像形成装置58に設けられている給紙トレイ1に、2次元コード等のマーカ60が添付されてもよい。マーカ60は、例えば、給紙トレイ1を識別するための情報がコード化された情報である。ユーザが撮影部18によってマーカ60を撮影すると、端末装置10又はサーバ12にて、マーカ60がデコードされて、給紙トレイ1を識別するための情報がマーカ60から取得される。トラッキングデータ生成部36は、マーカ60から得られた情報に基づいて、差分に基づいて特定された位置が、給紙トレイ1の位置であると推測してもよい。
また、差分に基づいて特定された位置が、給紙トレイ1の位置であるか否かを、ユーザに問い合わせるための画面がUI部20の表示部に表示されてもよい。その画面は、サーバ12のトラッキングデータ生成部36によって生成される。図9には、その画面62が示されている。画面62には、例えば、画像形成装置を表す画像64と、差分に基づいて特定された位置(つまり給紙トレイ1の位置)を指し示す画像66と、ユーザに問い合わせるためのメッセージ68とが表示されている。
画像64は、例えば、操作前画像データに基づいて、トラッキングデータ生成部36によって生成された画像、又は、撮影部18による撮影によって生成された画像である。画像66は、支援情報の一例に相当し、トラッキングデータ生成部36によって生成された画像である。例えば、画像66は、給紙トレイ1の位置を指し示す矢印を表す画像である。メッセージ68は、トラッキングデータ生成部36によって生成された情報である。
ユーザは、画面62上で、画像66が指し示す位置が給紙トレイ1の位置に該当するか否かを確認する。
画面62上で、ユーザによって「Yes」ボタンが押された場合(例えばクリックされた場合)、トラッキングデータ生成部36は、差分に基づいて特定された位置を、給紙トレイ1の位置であると特定し、上記のトラッキングデータを生成する。
ユーザによって「No」ボタンが押された場合(例えばクリックされた場合)、トラッキングデータ生成部36は、差分に基づいて特定された位置を、給紙トレイ1の位置ではないと特定する。この場合、トラッキングデータ生成部36は、トラッキングデータを生成しない。別の例として、ユーザがUI部20を用いて、画像66が指し示す位置の名称を入力してもよい。この場合、画像66が指し示す位置の部材の名称として、ユーザによって入力された名称が用いられ、トラッキングデータ生成部36は、その名称を示す情報を含むトラッキングデータを生成する。そのトラッキングデータは、上記のように記憶部40に記憶される。
また、ユーザはUI部20を用いて、トラッキングデータにコメントを付加してもよい。例えば図10に示すように、画面70がUI部20の表示部に表示される。画面70には、コメントを付加するか否かをユーザに問い合わせるためのメッセージ72が表示されている。
画面70上で、ユーザによって「Yes」ボタンが押された場合(例えばクリックされた場合)、図11に示すように、コメント入力画面74がUI部20に表示される。コメント入力画面74には、例えば仮想キーボード76が表示される。ユーザが仮想キーボード76等を用いることでコメントを入力した場合、そのコメントを示す情報は、端末装置10からサーバ12に送信される。トラッキングデータ生成部36は、そのコメントを示す情報を含むトラッキングデータを生成する。そのトラッキングデータは、上記のように記憶部40に記憶される。図12には、コメントの一例が示されている。コメント80はユーザによって入力された情報であり、トラッキングデータに含まれる。
上記のようにしてトラッキングデータが生成されると、トラッキングデータはサーバ12から端末装置10に送信され、UI部20の表示部に表示される。例えば図13に示すように、画面82がUI部20の表示部に表示される。画面82には、用紙詰まりが発生した画像形成装置を表す画像84と、用紙詰まりが発生した給紙トレイ1の位置を指し示す矢印を表す画像86と、コメント88とが表示されている。画像84,86及びコメントのそれぞれのデータは、トラッキングデータに含まれるデータであり、サーバ12の記憶部40に記憶されている。画像84は、例えば操作前画像データに基づいて生成された画像、又は、撮影部18による撮影によって生成された画像である。画像86は、支援情報の一例に相当し、操作前画像データと操作中画像データとの差分に基づいて特定された位置を指し示す画像である。コメント88は、ユーザによって入力された情報である。このように、画像形成装置を表す画像84に、支援情報としての画像86が付加されて表示される。
画面82に表示されているトラッキングデータは、画像形成装置の給紙トレイ1にて用紙詰まりが発生したことを表すデータであり、給紙トレイ1を示す位置情報と、給紙トレイ1に紙詰まりが発生したことを示す装置情報と、画像形成装置の装置識別情報とに関連付けられて記憶部40に記憶される。
登録部38によって記憶部40に記憶された装置情報が示す事象と、同じ操作を要する事象が装置14にて発生した場合、制御部42は、その装置情報に関連付けられているトラッキングデータを端末装置10に送信する。そのトラッキングデータは、UI部20の表示部に表示される。
例えば、画像形成装置の給紙トレイ1にて用紙詰まりが新たに発生した場合、当該画像形成装置の装置識別情報と、給紙トレイ1にて用紙詰まりが発生したことを示す装置情報とが、端末装置10からサーバ12に送信される。上記のように、装置識別情報と装置情報とに、画像形成装置の給紙トレイ1にて用紙詰まりが発生したことを表すトラッキングデータが関連付けられている。サーバ12の制御部42は、端末装置10から送信されてきた装置識別情報と装置情報とに関連付けられているトラッキングデータを記憶部40から読み出し、そのトラッキングデータを端末装置10に送信する。UI部20の表示部には、図13に示すように、そのトラッキングデータに基づく画像が表示される。
元々は、給紙トレイ1に用紙詰まりが発生したことを表すトラッキングデータが、サーバ12の記憶部40に記憶されていなかったが、画像形成装置を撮影して操作前画像データと操作中画像データとを生成することで、当該トラッキングデータが生成される。
画像形成装置にて別のエラーが発生した場合も、給紙トレイ1に用紙詰まりが発生したときと同様に、画像形成装置が撮影されて、操作前画像データと操作中画像データとが生成され、当該別のエラーが発生した位置が特定される。その位置を指し示す支援情報が生成され、その支援情報を含むトラッキングデータが生成されてサーバ12の記憶部40に記憶される。例えば、給紙トレイ2にて用紙詰まりが発生した場合、給紙トレイ1に用紙詰まりが発生したときと同様に、用紙詰まりを解消するための操作がユーザによって行われる。操作前画像データと操作中画像データとの差分に基づいて、給紙トレイ2の位置が特定され、その位置を指し示す支援情報が生成される。その支援情報を含むトラッキングデータが生成され、そのトラッキングデータは、画像形成装置の給紙トレイ2にて用紙詰まりが発生したことを表すデータとしてサーバ12の記憶部40に記憶される。給紙トレイ2にて用紙詰まりが新たに発生した場合、当該トラッキングデータがサーバ12から端末装置10に送信されて、UI部20の表示部に表示される。
以上のように、エラーが発生した位置が学習されて、トラッキングデータが生成される。例えば、トラッキングデータがサーバ12に登録されていないエラーが、画像形成装置にて新たに発生する度に、実施例1に係る処理が実行されることで、そのエラーに対応するトラッキングデータが生成されてサーバ12に登録される。こうすることで、次に同じエラーが発生したときには、そのエラーに対応するトラッキングデータがサーバ12から端末装置10に送信されてUI部20に表示される。
<実施例2>
以下、図14を参照して、実施例2に係る処理について詳しく説明する。図14には、実施例2に係る処理を示すフローチャートが示されている。実施例2では、装置14である画像形成装置にて、ユーザが画像形成装置の設置場所以外の場所に移動する必要のあるエラーが発生したものとする。この場合、ユーザが画像形成装置を操作したときの位置情報は、当該画像形成装置以外の位置に関する情報である。また、そのエラーは、画像形成装置に用いられる部材が画像形成装置から無くなったことを示すエラー、又は、当該部材が画像形成装置から無くなりそうであることを示すエラーである。その部材は、例えば、用紙やトナー等の消耗品である。もちろん、これら以外のエラーが発生した場合に実施例2が実行されてもよい。例えば、画像形成装置のメンテナンスを要するエラーや、部品の交換に関するエラー等が発生した場合に、実施例2が実行されてもよい。以下では、一例として、画像形成装置にて用紙切れのエラーが発生したものとする。
画像形成装置にて用紙切れのエラーが発生すると、端末装置10の装置情報取得部24は、そのエラーを示す装置情報を情報管理データベース等から取得する(S10)。端末装置10の制御部28は、その装置情報をUI部20の表示部に表示させる。また、エラーを示す装置情報は、端末装置10からサーバ12に送信される。なお、後述するように、エラーを示す情報は、この時点では表示されず、画像形成装置が撮影部18によって撮影された後に表示されてもよい。
端末装置10の通信部16は、用紙切れのエラーが発生した画像形成装置と通信することで、当該画像形成装置の装置識別情報(例えばIPアドレス等)を取得する(S11)。実施例1と同様に、通信部16は、近距離無線通信等を用いることで装置識別情報を画像形成装置から取得する。装置識別情報は、端末装置10からサーバ12に送信される。
次に、ユーザは端末装置10の撮影部18によって、用紙切れのエラーが発生した画像形成装置を撮影する(S12)。その撮影によって生成された画像データは、端末装置10からサーバ12に送信される。
用紙切れが発生した画像形成装置に関するトラッキングデータであって、その用紙が格納されている用紙置き場を示す支援情報を含むトラッキングデータが、サーバ12の記憶部40に記憶されている場合、つまり、当該トラッキングデータがサーバ12に登録されている場合(S13,Yes)、サーバ12の制御部42は、当該トラッキングデータを端末装置10に送信し、UI部20の表示部に支援情報を表示させる(S14)。その支援情報は、用紙置き場を表す地図データである。例えば、用紙切れのエラーが発生した画像形成装置の装置識別情報と用紙切れのエラーを示す装置情報とに関連付けられているトラッキングデータが、サーバ12の記憶部40に記憶されている場合、当該トラッキングデータがサーバ12から端末装置10に送信されて、当該トラッキングデータに含まれる地図データがUI部20の表示部に表示される。
用紙置き場を表す地図データを含むトラッキングデータが、サーバ12に登録されていない場合(S13,No)、サーバ12の制御部42は、用紙と取りに行くようにユーザに促すためのメッセージを端末装置10に送信する。そのメッセージは、UI部20の表示部に表示される(S15)。
上記のメッセージを見たユーザは、用紙を取りに用紙置き場に行く(S16)。このとき、ユーザは、当該ユーザが所持する端末装置10のGPS機能をオンにする。これにより、端末装置10の位置情報取得部22は、端末装置10の位置情報、つまり、当該ユーザの位置情報を取得する(S17)。ユーザが用紙置き場まで移動することで、位置情報取得部22は、用紙を取得するためにユーザが移動した経路を示す位置情報を取得する。この位置情報が、装置14以外の位置に関する情報であり、ユーザが装置14を操作するために移動した経路を示す情報である。
ユーザは、用紙置き場にて取得した用紙を画像形成装置に補充する(S18)。
位置情報取得部22によって取得された、ユーザが移動した経路を示す位置情報は、端末装置10からサーバ12に送信される。トラッキングデータ生成部36は、その位置情報に基づいて、用紙置き場を表す地図データを生成し、その地図データを含むトラッキングデータを生成する(S19)。
登録部38は、用紙切れが発生した画像形成装置の装置識別情報と、用紙切れを示す装置情報と、ステップS19にて生成されたトラッキングデータとを関連付けて記憶部40に記憶させる(S20)。これにより、用紙置き場を表す地図データを含むトラッキングデータがサーバ12に登録される。
以下、実施例2について具体例を挙げて詳しく説明する。ここでは、給紙トレイ1にて用紙切れが、ユーザの操作を必要とする事象として発生したものとする。また、用紙置き場を表す地図データを含むトラッキングデータが、サーバ12に登録されていないものとする。
画像形成装置にて用紙切れが発生した場合、端末装置10の装置情報取得部24は、用紙切れが発生したことを示す装置情報を、情報管理データベース等から取得する。用紙置き場を表す地図データを含むトラッキングデータがサーバ12に登録されていない場合、端末装置10の制御部28は、用紙切れが発生したことを示す装置情報をUI部20の表示部に表示させる。また、当該装置情報は、端末装置10からサーバ12に送信される。
図15には、装置情報の表示例が示されている。制御部28は、画面90をUI部20の表示部に表示させる。画面90には、画像形成装置の給紙トレイ1にて用紙切れが発生していることを示す装置情報92が表示されている。また、画面90には、用紙切れが発生している画像形成装置を表す画像48が表示されている。画像48は、端末装置10の撮影部18による撮影によって生成された画像データに基づく画像であってもよいし、画像形成装置を模式的に表す予め生成された画像であってもよい。
また、端末装置10の通信部16は、用紙切れが発生した画像形成装置と通信することで、当該画像形成装置の装置識別情報(例えばIPアドレス等)を取得する。この装置識別情報は、端末装置10からサーバ12に送信される。
次に、ユーザは、端末装置10の撮影部18によって、用紙切れの発生した画像形成装置を撮影する。まず、ユーザは、ユーザによって操作が行われる前の画像形成装置を撮影する。この撮影によって生成された画像データは操作前画像データであり、その操作前画像データは、操作対象の画像形成装置の装置識別情報に関連付けられて、端末装置10からサーバ12に送信される。
サーバ12のトラッキングデータ生成部36は、端末装置10から送信されてきた操作前画像データを受けて、当該操作前画像データに基づいて、画像形成装置を表すトラッキングデータを生成する。実施例1と同様に、3次元画像データであるトラッキングデータが生成されてもよいし、2次元画像データであるトラッキングデータが生成されてもよい。
用紙置き場を表すトラッキングデータがサーバ12に登録されていないため、UI部20の表示部には、用紙を取りに行くようにユーザに促すためのメッセージが表示される。
ユーザは、端末装置10のGPS機能をオンにして、用紙置き場まで行き、用紙置き場にて用紙を取得して、画像形成装置の設置場所まで戻ってくる。この間、位置情報取得部22は、端末装置10の位置情報、つまりユーザが移動した経路を示す位置情報を取得する。ユーザが移動した経路を示す位置情報は、端末装置10からサーバ12に送信される。
ユーザは、用紙置き場にて取得した用紙を画像形成装置に補充する。具体的には、ユーザは、用紙切れが発生した給紙トレイ1を開けて、用紙を給紙トレイ1に補充する。
実施例1と同様に、ユーザは、給紙トレイ1を開けた状態の画像形成装置を、撮影部18によって撮影する。この撮影によって生成された画像データは操作中画像データであり、その操作中画像データは、操作対象の画像形成装置の装置識別情報に関連付けられて、端末装置10からサーバ12に送信される。
実施例1と同様に、サーバ12の位置特定部34は、操作前画像データと操作中画像データとの差分に基づいて、ユーザが画像形成装置を操作した位置を特定する。給紙トレイ1にて用紙切れが発生したことは、装置情報に示されているため、位置特定部34は、差分に基づいて特定された位置が、給紙トレイ1の位置であると推測する。
上記のように、ユーザが画像形成装置を操作した給紙トレイ1の位置が特定されると、実施例1と同様に、トラッキングデータ生成部36は、ユーザが操作した給紙トレイ1の位置を指し示す支援情報、つまり、用紙切れが発生した給紙トレイ1の位置を指し示す支援情報を生成し、その支援情報を含むトラッキングデータを生成する。
また、トラッキングデータ生成部36は、ユーザが移動した経路を示す位置情報に基づいて、用紙置き場を表す地図データを生成し、その地図データを上記のトラッキングデータに含める。例えば、トラッキングデータ生成部36は、ユーザが移動した全経路を表す画像データを、用紙置き場を表す地図データとして生成してもよいし、ユーザが移動した経路において折り返し地点を推測し、その折り返し地点を表す画像データを、用紙置き場を表す地図データとして生成してもよい。また、ユーザが移動した経路を含む地図データが、UI部20の表示部に表示され、ユーザは、その地図データ上で、用紙置き場の位置を指定してもよい。その指定された位置を示す情報は、端末装置10からサーバ12に送信される。トラッキングデータ生成部36は、ユーザによって指定された位置を表す画像データを、用紙置き場を表す地図データとして生成してもよい。
登録部38は、ユーザが操作した給紙トレイ1を示す位置情報と、給紙トレイ1にて用紙切れが発生したことを示す装置情報と、画像形成装置の装置識別情報と、トラッキングデータとを関連付けて記憶部40に記憶させる。トラッキングデータには、給紙トレイ1を指し示す支援情報と用紙置き場を表す地図データとが含まれている。地図データは、装置14以外の位置に関する情報である。支援情報は、装置14上の位置に関する情報である。
トラッキングデータは、サーバ12から端末装置10に送信されて、UI部20の表示部に表示される。
画像形成装置の給紙トレイ1にて用紙切れが新たに発生した場合、当該画像形成装置の装置識別情報と、給紙トレイ1にて用紙切れが発生したことを示す装置情報とが、端末装置10からサーバ12に送信される。上記のように、装置識別情報と装置情報とに、用紙置き場を表す地図データを含むトラッキングデータが関連付けられている。サーバ12の制御部42は、端末装置10から送信されてきた装置識別情報と装置情報とに関連付けられているトラッキングデータを記憶部40から読み出し、そのトラッキングデータを端末装置10に送信する。
UI部20の表示部には、例えば図16に示すように、そのトラッキングデータに基づく画像が表示される。例えば、画面94がUI部20の表示部に表示される。画面94には、用紙切れが発生した画像形成装置を表す画像96と、用紙切れが発生した給紙トレイ1の位置を指し示す矢印を表す画像98と、用紙切れを示すメッセージ100とが表示されている。画像96,98及びメッセージ100のそれぞれのデータは、トラッキングデータに含まれているデータであり、サーバ12の記憶部40に記憶されている。画像96は、例えば操作前画像データに基づいて生成された画像である。画像98は、支援情報の一例に相当し、操作前画像データと操作中画像データとの差分に基づいて特定された位置を指し示す画像である。メッセージ100は、用紙切れを示す装置情報に基づいて生成された情報である。
ユーザが、画面94上で、画像98が指し示す位置を指定した場合、用紙置き場を表す地図がUI部20の表示部に表示される。例えば図17に示すように、画面102がUI部20の表示部に表示される。画面102には、用紙置き場を表す地図104と、メッセージ106とが表示されている。地図104とメッセージ106のそれぞれのデータは、トラッキングデータに含まれているデータである。
元々は、用紙置き場を表す地図データを含むトラッキングデータが、サーバ12の記憶部40に記憶されていなかったが、用紙を補充したユーザの位置情報を取得することで、当該トラッキングデータが生成される。
なお、実施例2においては、給紙トレイ1を指し示す支援情報は、トラッキングデータに含まれていなくてもよい。この場合、画像形成装置の操作中に画像形成装置を撮影しなくてもよい。
上記の端末装置10及びサーバ12の各部の機能は、一例としてハードウェアとソフトウェアとの協働により実現される。具体的には、端末装置10及びサーバ12は、図示しないCPU等の1又は複数のプロセッサを備えている。当該1又は複数のプロセッサが、図示しない記憶装置に記憶されたプログラムを読み出して実行することで、端末装置10及びサーバ12の各部の機能が実現される。上記プログラムは、CD又はDVD等の記録媒体を経由して、又は、ネットワーク等の通信経路を経由して、記憶装置に記憶される。別の例として、端末装置10及びサーバ12の各部の機能は、例えばプロセッサ、電子回路又はASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のハードウェア資源により実現されてもよい。その実現においてメモリ等のデバイスが利用されてもよい。更に別の例として、端末装置10及びサーバ12の各部の機能は、DSP(Digital Signal Processor)又はFPGA(Field Programmable Gate Array)等によって実現されてもよい。