JP7350455B2 - 積層剥離容器 - Google Patents

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Description

本発明は、外層体と、外層体の内面に剥離可能に積層された内層体と、外層体と内層体との間に外気を導入するための外気導入口とを有する、合成樹脂製の積層剥離容器に関する。
醤油等の食品調味料、飲料、化粧料、シャンプー、リンス、液体石鹸などを内容液として収納する容器として、外層体と、外層体の内面に剥離可能に積層された内層体と、外層体と内層体との間に外気を導入するための外気導入口とを有する二重構造であるとともに、外層体が、筒状の口部と、口部の下端に一体に連なる肩部と、肩部の下端に一体に連なる筒状の胴部と、胴部の下端に一体に連なる底部とを備えたボトル形状に形成された、合成樹脂製の積層剥離容器が知られている(例えば、特許文献1参照)。
デラミネーション容器とも呼ばれる上記積層剥離容器は、例えば、口部に逆止弁を備えた注出キャップが装着されたスクイズ式の注出容器として使用され、外層体の胴部をスクイズ(圧搾)することで内容液を外部に注出することができる。一方、内容液の注出後には、外気導入口から外層体と内層体との間に外気が導入されるので、外層体を元の形状に復元ないし維持したまま内層体の収納部のみを減容変形させることができる。したがって、積層剥離容器によれば、内層体の収納部に収納されている内容液を外気と置換することなく外部に注出させて、内層体の内部に収納されている内容液への外気の接触を減らし、当該内容液の劣化や変質等を抑制することができる。
特開2019-177908号公報
しかし、上記従来の積層剥離容器では、外層体の肩部が、口部の下端に連なる上側部分が容器内方に向けて滑らかに湾曲するとともに胴部の上端に連なる下側部分が容器外方に凸となるように滑らかに湾曲した撫で肩形状となっているので、例えば、内容液が充填された積層剥離容器において、口部に下方に向けた荷重が加えられると、当該荷重が肩部を介して胴部に直接的に加わって、胴部の肩部と接続する上端部分が扁平状ないし三角形状に変形してしまう、という問題があった。
このような胴部の変形を防止するために、胴部に周溝や段差部等を設けることで、胴部の剛性を高めた構成とすることが考えられるが、積層剥離容器をスクイズ式の注出容器として使用する場合、胴部の剛性が高められると、内容液を吐出させる際のスクイズ操作性(吐出操作性)が低下してしまうという問題が生じることになる。
本発明は、このような課題を鑑みてなされたものであり、その目的は、座屈強度を高めつつスクイズ操作性を高めた積層剥離容器を提供することにある。
本発明の積層剥離容器は、外層体と、前記外層体の内面に剥離可能に積層された内層体と、前記外層体と前記内層体との間に外気を導入するための外気導入口とを有する、合成樹脂製の積層剥離容器であって、前記外層体が、筒状の口部と、前記口部の下端に一体に連なる肩部と、前記肩部の下端に一体に連なる筒状の胴部と、前記胴部の下端に一体に連なる底部とを備えるとともに、前記肩部が、上端から下端に向けて一定の度合いで拡径する円錐台形状であり、前記口部の下端に一体に連なる肩上部と、下端から上端に向けて徐々に縮径するバレル形状であり、前記胴部の上端に一体に連なる肩下部と、前記肩上部と前記肩下部とを接続する肩接続部と、を備え、正面視における前記肩上部の輪郭及び前記肩下部の輪郭が、それぞれ容器外方に凸となる半径が100mm以上の曲線又は直線であり、正面視における前記肩接続部の輪郭が、容器外方に凸となる半径が100mm未満の曲線であるとともに、正面視において、前記肩接続部の輪郭の上端に接する上側接線と前記肩接続部の輪郭の下端に接する下側接線との交点から、前記肩下部の下端までの上下方向寸法が、前記肩部の上下方向寸法の40~60%である、ことを特徴とする。
本発明の積層剥離容器は、上記構成において、平面視における前記肩部の輪郭が略円形であるのが好ましい。
本発明の積層剥離容器は、上記構成において、前記外気導入口が、前記口部を径方向に貫通する貫通孔であるのが好ましい。
本発明の積層剥離容器は、上記構成において、前記肩部が、それぞれ上下方向に延びるとともに周方向に等間隔に並ぶ複数の凹リブと、それぞれ上下方向に延びるとともに周方向に等間隔に並び、且つ、隣り合う前記凹リブの間に配置された複数の凸リブと、を有するのが好ましい。
本発明の積層剥離容器は、上記構成において、前記外層体及び前記内層体が、それぞれポリエチレンテレフタレート樹脂製であるのが好ましい。
本発明の積層剥離容器は、上記構成において、前記外層体に対応する外プリフォームの内側に、前記内層体に対応する内プリフォームを組み込んだプリフォーム組立体をブロー成形して形成されたブロー成型品であるのが好ましい。
本発明によれば、座屈強度を高めつつスクイズ操作性を高めた積層剥離容器を提供することができる。
本発明の一実施の形態である積層剥離容器を、その一部を切り欠いて示す正面図である。 図1に示す積層剥離容器の平面図である。 図1に示す積層剥離容器の要部を拡大して示す拡大正面図である。
以下、図面を参照しつつ本発明の一実施の形態である積層剥離容器1について、より具体的に例示説明する。
なお、本明細書、特許請求の範囲及び図面においては、上下方向は、図1に示すように積層剥離容器1を正立姿勢とした状態における上下方向を意味するものとし、径方向は、積層剥離容器1の軸心Oを通り、軸心Oに垂直な直線に沿う方向を意味するものとする。
図1~図3に示す本発明の一実施の形態である積層剥離容器(デラミネーション容器)1は、醤油等の食品調味料などを内容液として収納するスクイズ式の注出容器として用いられる合成樹脂製のものであり、外層体10と内層体20とを有する二重構造となっている。
本実施の形態では、外層体10及び内層体20は、何れも、ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)製となっている。外層体10及び内層体20が、それぞれポリエチレンテレフタレート樹脂製とされることで、積層剥離容器1は軽量で透明性の高いものとなっている。
外層体10は、積層剥離容器1の外殻を構成する部分であり、筒状の口部11と、口部11の下端に一体に連なる肩部12と、肩部12の下端に一体に連なる筒状の胴部13と、胴部13の下端に一体に連なる底部14とを備えたボトル形状となっている。
本実施の形態では、口部11は円筒状であり、その外周面には雄ねじ11aが一体に設けられている。口部11には、雄ねじ11aにねじ結合させることで、注出口を備えた注出キャップ(不図示)を装着することができる。
なお、口部11は、雄ねじ11aに替えて円環状の突起を備え、注出キャップが打栓によって当該突起にアンダーカット状に係合して装着される構成とすることもできる。この場合、口部11は、円筒状に限らず、筒状であれば、例えば角筒状や楕円筒状であってもよい。
口部11には、一対の外気導入口15が設けられている。一対の外気導入口15は、それぞれ外層体10の口部11を径方向に貫通する貫通孔となっており、口部11の軸心Oを挟んだ両側に互いに対称に配置されている。一対の外気導入口15は、それぞれ外層体10と内層体20との間に連通しており、外層体10と内層体20との間に外気を導入することができる。
口部11の外気導入口15よりも下方側にはネックリング16が一体に設けられている。ネックリング16は、口部11の全周に亘って円環状に延びており、口部11の外周面から径方向外側に向けて突出している。また、口部11のネックリング16よりも下方側部分は円筒部17となっている。なお、口部11は、ネックリング16が設けられない構成とすることもできる。
肩部12は、平面視における輪郭ないし横断面形状が略円形であるとともに、上端から下端に向けて徐々に拡径する形状となっており、口部11に対して径方向外側に向けて張り出している。肩部12の詳細な形状については後述する。
胴部13は、全体として略円筒状となっており、その上端において肩部12の下端に一体に連なっている。胴部13の上端側部分には、肩部12の下端に対して径方向内側に凹む上側段差部13aが設けられており、上側段差部13aの下端には外径が一定の円筒状のスクイズ部13bが一体に連ねて設けられている。スクイズ部13bは可撓性を有しており、スクイズ(圧搾)されることで弾性変形して凹むことができるとともに、当該弾性力によって凹んだ状態から元の形状に自力で復元することができる。スクイズ部13bの下方には、スクイズ部13bよりも大径の拡径部13cが設けられており、スクイズ部13bと拡径部13cとの間には拡径部13cに対して径方向内側に凹む下側段差部13dが設けられている。拡径部13cには、2本の周溝13eが設けられている。
なお、上側段差部13aに、周方向に等間隔に並べて複数の凹み部13fを設けた構成とすることもできる。
底部14は、胴部13の拡径部13cの下端に一体に連なっており、胴部13の下端を閉塞している。底部14は、円環状の外周縁の内側が凹んだ形状となっており、底部14を接地させることで積層剥離容器1を正立姿勢で配置することができる。
なお、口部11、胴部13及び底部14の形状は上記に限らず種々変更可能である。
内層体20は、外層体10よりも薄肉の袋状となっており、外層体10の内面に剥離可能に積層されている。外層体10に対する内層体20の積層は、接着状態からの剥離、疑似接着状態からの剥離、密着状態から剥離の何れであってもよい。内層体20の内部は、口部11に連なる収納空間21となっており、内層体20は収納空間21に内容液を収納することができる。内層体20は、内容液が収納空間21から外部に注出されるのに伴い、外層体10の内面から剥離しつつ、その内容積を減少させるように減容変形することができる。
本実施の形態では、積層剥離容器1は、外層体10に対応する合成樹脂製の射出成形品である外プリフォームの内側に、内層体20に対応する合成樹脂製の射出成形品である内プリフォームを組み込んだ二重構造のプリフォーム組立体をブロー成形して形成されたブロー成形品となっている。この場合、内層体20は、口部11の内側に配置される円筒状の内口部を備え、内口部を除いた部分、すなわち外層体10の肩部12、胴部13及び底部14の内面に積層される部分においてのみ、外層体10に対して剥離可能且つ減容変形自在な構成とすることができる。
上記構成を有する本実施の形態の積層剥離容器1は、口部11に注出キャップを装着することでスクイズ容器に構成することができる。この場合、注出キャップとしては、例えば、外気導入口15への外気の導入を許容するとともに外気導入口15から外部に向けた外気の流出を阻止する外気用逆止弁と、内層体20の収納空間21に収納された内容液の外部への注出を許容するとともに内層体20の収納空間21の内部への外気の逆流を阻止する内容液用逆止弁とを備えた構成のものを用いることができる。
図3に示すように、本実施の形態の積層剥離容器1では、肩部12は、口部11の下端に一体に連なる肩上部12aと、胴部13の上端に一体に連なる肩下部12bと、肩上部12aと肩下部12bとを接続する肩接続部12cと、を一体に備え、肩上部12a及び肩下部12bが、それぞれ正面視における輪郭が、容器外方に凸となる半径が100mm以上の曲線又は直線となる形状とされ、肩接続部12cが、正面視における輪郭が、容器外方に凸となる半径が100mm未満の曲線となる形状とされるとともに、正面視において、肩接続部12cの輪郭の上端E1に接する上側接線TL1と肩接続部12cの輪郭の下端E2に接する下側接線TL2との交点P1から、肩下部12bの下端までの上下方向寸法H1が、肩部12の全体の上下方向寸法H2の40~60%となる形状に構成されている。
本実施の形態の積層剥離容器1では、肩上部12aは、正面視における輪郭が直線となる形状となっている。肩上部12aの正面視における輪郭に沿う直線は、軸心Oに対して、下方に向かうにつれて軸心Oから離れるように傾斜している。すなわち、肩上部12aは、上端から下端に向けて一定の度合いで拡径する円錐台形状となっている。
また、本実施の形態の積層剥離容器1では、肩下部12bは、正面視における輪郭が、容器外方に凸となる半径が150mmの曲線となる形状となっている。肩下部12bの軸心Oを中心とした外径は、下端において最も大きくなっている。すなわち、肩下部12bは、下端から上端に向けて徐々に縮径する略バレル形状となっている。また、肩下部12bは、その下端における接線が軸心Oと平行となっており、全体として、胴部13の上端から、軸心Oと略平行となって上方に立ち上がった形状となっている。
肩接続部12cは、正面視における輪郭が、容器外方に凸となる半径が100mm未満の曲線となる形状とされるが、正面視における輪郭が、容器外方に凸となる半径が50mm以下の曲線となる形状とされるのが好ましく、正面視における輪郭が、容器外方に凸となる半径が40mm未満の曲線となる形状とされるのがより好ましい。本実施の形態の積層剥離容器1では、肩接続部12cは、正面視における輪郭が、容器外方に凸となる半径が25mmの曲線となる形状となっている。すなわち、肩接続部12cは、肩上部12a及び肩下部12bよりも強く湾曲した湾曲面となっている。
さらに、本実施の形態の積層剥離容器1では、肩部12は、正面視において、肩接続部12cの輪郭の上端に接する上側接線TL1と肩接続部12cの輪郭の下端に接する下側接線TL2との交点P1から、肩下部12bの下端までの上下方向寸法H1は、肩部12の全体の上下方向寸法H2の49%となっている。
このように、本実施の形態の積層剥離容器1では、肩部12を、上端から下端に向けて、肩上部12aの部分において軸心Oを中心とした外径が徐々に拡大するとともに、肩接続部12cの部分において当該外径の拡大の度合いが小さくなり、肩下部12bの部分においては軸心Oを中心とした外径が僅かに拡大するとともに、正面視において、肩接続部12cの輪郭の上端E1に接する上側接線TL1と肩接続部12cの輪郭の下端E2に接する下側接線TL2との交点P1から、肩下部12bの下端までの上下方向寸法H1が、肩部12の全体の上下方向寸法H2の40~60%となる、いかり肩の形状としたので、肩部12がなで肩の形状である積層剥離容器に比べて、内容液が充填された積層剥離容器において、口部11に下方に向けた荷重が加えられたときに、当該荷重による肩部12の応力が径方向により分散されるようにして、胴部13の肩部12と接続する上端部分が扁平状ないし三角形状に変形してしまうことを抑制することができる。したがって、口部11に下方に向けた荷重が加えられた場合における積層剥離容器1の座屈強度を高めることができる。
本発明の効果を検証するために、上記した本実施の形態の積層剥離容器1と同一の構成を有する実施例の積層剥離容器と、肩上部の正面視における輪郭が、容器外方に凸となる半径が90mmの曲線であり、肩下部の正面視における輪郭が、容器外方に凸となる半径が60mmの曲線であり、肩接続部の正面視における輪郭が、容器外方に凸となる半径が40mmの曲線であるとともに、正面視において、肩接続部の輪郭の上端に接する上側接線と肩接続部の輪郭の下端に接する下側接線との交点から、肩下部の下端までの上下方向寸法が、肩部の全体の上下方向寸法の32%となる形状の肩部を有する比較例の積層剥離容器とを用意し、これら2つの積層剥離容器について、内容液を充填した状態で、口部に下方に向けた荷重を加えたときの座屈強度を測定する試験を行った。
当該試験における実施例の積層剥離容器の座屈強度は389Nであった。また、実施例の積層剥離容器では、座屈により変形した箇所は底部であり、胴部の肩部と接続する上端部分には変形は生じなかった。これに対し、比較例の積層剥離容器の座屈強度は272Nであり、座屈により変形した箇所は胴部の肩部と接続する上端部分であった。この試験結果から、本発明により、内容液が充填された積層剥離容器1の座屈強度を高めて、胴部の肩部と接続する上端部分の変形を抑制することが可能であることが確認された。
また、本実施の形態の積層剥離容器1では、肩部12の形状によって積層剥離容器1の座屈強度を高めることができるので、胴部13の剛性を高めた構成とすることを不要として、内容液を吐出させる際の胴部13のスクイズ操作性(吐出操作性)を高めることができる。
さらに、本実施の形態の積層剥離容器1では、肩部12が上記形状を有することにより、肩部12がなで肩の形状である積層剥離容器に比べて、積層剥離容器1の内容量(内容積)を、容器外径や高さを変更することなく、増加させることができる。
さらに、本実施の形態の積層剥離容器1では、正面視における肩上部12aの輪郭を直線とし、正面視における肩下部12bの輪郭を容器外方に凸となる半径が100mm以上の曲線としたので、口部11に下方に向けた荷重が加えられたときに、当該荷重による応力の大部分を肩上部12aにおいて径方向に分散させるとともに、肩下部12bにおいては当該荷重による応力の径方向への分散を抑制することで、胴部13の上端に径方向外側に向く力が過度に加えられることを抑制して、胴部13の肩部12と接続する上端部分の変形をさらに効果的に抑制することができる。
さらに、本実施の形態の積層剥離容器1では、平面視における肩部12の輪郭を略円形としたので、口部11に下方に向けた荷重が加えられたときに、当該荷重による応力を肩部12の全周において均一に径方向に分散させるようにして、胴部13の肩部12と接続する上端部分の変形をさらに効果的に抑制することができる。
さらに、本実施の形態の積層剥離容器1では、上側段差部13aと下側段差部13dとの間に円筒状のスクイズ部13bを設け、このスクイズ部13bをスクイズにより弾性変形可能な構成としたので、内容液を吐出させる際の胴部13のスクイズ操作性をさらに高めることができる。
さらに、本実施の形態の積層剥離容器1では、外気導入口15を、口部11に当該口部11を径方向に貫通する貫通孔として設けるようにしたので、肩部12または胴部13に外気導入口を設ける構成とした場合に比べて、胴部13のスクイズ操作性をより高めることができる。
図1~図3に示すように、肩部12は、それぞれ上下方向に延びるとともに周方向に等間隔に並ぶ複数の凹リブ30と、それぞれ上下方向に延びるとともに周方向に等間隔に並び、且つ、隣り合う凹リブ30の間に配置された複数の凸リブ31と、を備えた構成とすることもできる。便宜上、図1~図3においては、1つの凹リブ30及び凸リブ31にのみ符号を付してある。本実施の形態では、肩部12に、16本の凹リブ30と16本の凸リブ31とを設けるようにしているが、これらの数は適宜設定することができる。
複数の凹リブ30は、互いに同じ形状となっており、それぞれ肩部12の外側面に対して容器内方に向けて凹んでいる。また複数の凹リブ30は、それぞれ肩上部12aから肩接続部12cを介して肩下部12bに達するように上下方向に延びており、下側部分が上側部分よりも周方向の幅が小さくなっている。
このように、肩部12に、それぞれ上下方向に延びるとともに周方向に等間隔に並ぶ複数の凹リブ30を設けた構成とすることにより、口部11に設けられた外気導入口15から胴部13に向けて外層体10と内層体20との間に外気の通路が容易に形成されるようにして、内層体20を外層体10から剥離し易くすることができる。
複数の凸リブ31は、互いに同じ形状となっており、それぞれ肩部12の外側面に対して容器外方に向けて僅かに突出している。また複数の凸リブ31は、それぞれ肩上部12aから肩接続部12cを介して肩下部12bに達するように上下方向に延びており、下側部分が上側部分よりも周方向の幅が大きくなっている。
本実施の形態の積層剥離容器1では、複数の凹リブ30の間に、凸リブ31を設けたことにより、例えば、積層剥離容器1の肩部12を含む部分にシュリンクラベル等のシュリンク包装材を装着する際に、シュリンク包装材と肩部12の凹リブ30に対して周方向に隣接する部分における外側面との間に隙間を形成することができる。したがって、加熱されたシュリンク包装材から凹リブ30の周辺部分への熱伝導が隙間によって抑制され、その結果、当該部分において加熱により内層体20が外層体10に張り付くことが抑制されるので、凹リブ30によって外層体10と内層体20との間に外気の通路を形成することを、より確実に実現することができる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
例えば、前記実施の形態では、肩部12を、正面視における肩上部12aの輪郭が直線であり、正面視における肩下部12bの輪郭が、容器外方に凸となる半径が100mm以上の曲線であるものとしたが、これに限らず、正面視における肩上部12aの輪郭及び肩下部12bの輪郭は、それぞれ容器外方に凸となる半径が100mm以上の曲線又は直線であればよく、その組み合わせは種々変更可能である。
また、前記実施の形態では、平面視における肩部12の輪郭を略円形としたが、これに限らず、例えば四角形などの多角形状としてもよい。
さらに、前記実施の形態では、外気導入口15を、口部11を径方向に貫通する貫通孔としているが、これに限らず、例えば、外気導入口15を、肩部12、胴部13ないし底部14に設けた構成としてもよく、その個数も適宜変更可能である。
さらに、前記実施の形態では、肩部12に、複数の凹リブ30と複数の凸リブ31とを設けるようにしているが、これに限らず、複数の凹リブ30及び複数の凸リブ31の両方ないし何れか一方を設けない構成とすることもできる。
さらに、前記実施の形態では、外層体10をポリエチレンテレフタレート樹脂製としたが、これに限らず、例えば、ポリエステル樹脂、ポリオレフィン樹脂、ナイロン樹脂、ポリカーボネート樹脂(PC樹脂)、シクロオレフィンコポリマー樹脂(COC樹脂)、シクロオレフィンポリマー樹脂(COP樹脂)などの他の合成樹脂材料製としてもよい。
さらに、前記実施の形態では、内層体20をポリエチレンテレフタレート樹脂製としたが、これに限らず、例えば、ポリエステル樹脂、ポリオレフィン樹脂、ナイロン樹脂、ポリカーボネート樹脂(PC樹脂)、シクロオレフィンコポリマー樹脂(COC樹脂)、シクロオレフィンポリマー樹脂(COP樹脂)、エチレン-ビニルアルコール共重合体樹脂(EVOH樹脂)などの他の合成樹脂材料製としてもよい。また、内層体20をエチレン-ビニルアルコール共重合体樹脂製とする場合には、バリア性及び柔軟性を考慮して、適切なエチレン含有率のものを採用することができる。また、内層体20は、バリア性を確保するために、例えば一対のポリエチレンテレフタレート樹脂層の間にMXナイロン樹脂層などのバリア層を設けた多層構造とすることもできる。
1 積層剥離容器
10 外層体
11 口部
11a 雄ねじ
12 肩部
12a 肩上部
12b 肩下部
12c 肩接続部
13 胴部
13a 上側段差部
13b スクイズ部
13c 拡径部
13d 下側段差部
13e 周溝
13f 凹み部
14 底部
15 外気導入口
16 ネックリング
17 円筒部
20 内層体
21 収納空間
30 凹リブ
31 凸リブ
O 軸心
TL1 上側接線
TL2 下側接線
E1 上端
E2 下端
P1 交点
H1 上下方向寸法
H2 上下方向寸法

Claims (6)

  1. 外層体と、前記外層体の内面に剥離可能に積層された内層体と、前記外層体と前記内層体との間に外気を導入するための外気導入口とを有する、合成樹脂製の積層剥離容器であって、
    前記外層体が、
    筒状の口部と、
    前記口部の下端に一体に連なる肩部と、
    前記肩部の下端に一体に連なる筒状の胴部と、
    前記胴部の下端に一体に連なる底部とを備えるとともに、
    前記肩部が、
    上端から下端に向けて一定の度合いで拡径する円錐台形状であり、前記口部の下端に一体に連なる肩上部と、
    下端から上端に向けて徐々に縮径するバレル形状であり、前記胴部の上端に一体に連なる肩下部と、
    前記肩上部と前記肩下部とを接続する肩接続部と、を備え、
    正面視における前記肩上部の輪郭及び前記肩下部の輪郭が、それぞれ容器外方に凸となる半径が100mm以上の曲線又は直線であり、
    正面視における前記肩接続部の輪郭が、容器外方に凸となる半径が100mm未満の曲線であるとともに、
    正面視において、前記肩接続部の輪郭の上端に接する上側接線と前記肩接続部の輪郭の下端に接する下側接線との交点から、前記肩下部の下端までの上下方向寸法が、前記肩部の上下方向寸法の40~60%である、ことを特徴とする積層剥離容器。
  2. 平面視における前記肩部の輪郭が略円形である、請求項1に記載の積層剥離容器。
  3. 前記外気導入口が、前記口部を径方向に貫通する貫通孔である、請求項1または2に記載の積層剥離容器。
  4. 前記肩部が、
    それぞれ上下方向に延びるとともに周方向に等間隔に並ぶ複数の凹リブと、
    それぞれ上下方向に延びるとともに周方向に等間隔に並び、且つ、隣り合う前記凹リブの間に配置された複数の凸リブと、を有する、請求項1~の何れか1項に記載の積層剥離容器。
  5. 前記外層体及び前記内層体が、それぞれポリエチレンテレフタレート樹脂製である、請求項1~の何れか1項に記載の積層剥離容器。
  6. 前記外層体に対応する外プリフォームの内側に、前記内層体に対応する内プリフォームを組み込んだプリフォーム組立体をブロー成形して形成されたブロー成型品である、請求項1~の何れか1項に記載の積層剥離容器。
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