JP7349953B2

JP7349953B2 - 作業機のタンク着脱機構

Info

Publication number: JP7349953B2
Application number: JP2020070807A
Authority: JP
Inventors: 俊英伊藤
Original assignee: Maruyama Manufacturing Co Inc
Current assignee: Maruyama Manufacturing Co Inc
Priority date: 2020-04-10
Filing date: 2020-04-10
Publication date: 2023-09-25
Anticipated expiration: 2040-04-10
Also published as: EP3892385A1; JP2021167627A

Description

本発明は、作業機のタンク着脱機構に関する。

従来、以下の特許文献１には、洗浄液を吐出するポンプを備えた高圧洗浄機が記載されている。この洗浄機では、洗浄機本体（作業機本体）の上部にタンクの下部が内挿されることにより洗浄機本体にタンクが搭載され、タンク底部に設けられ洗浄液を排出する排水口と、洗浄機本体内の天板に設けられた給水コネクタとが嵌合により接続されている。そして、洗浄機本体の上部の左右両側の外側にアームを介して回転可能に設けられたバックル（レバー）を洗浄機本体へ押し付けることにより、バックルの上部内側に設けられた突起を、洗浄機本体の上部の左右両側の外側に設けられた係止突起に係合してタンクを洗浄機本体にロック（固定）し、一方、バックルを引き上げバックルの突起を洗浄機本体の係止突起から外すことによりロック解除し、タンクを引き上げ洗浄機本体から取り外せるようになっている。

特許６４２７９８０号

しかしながら、上記洗浄機にあっては、タンクを引き上げる際に、タンクの排水口と洗浄機本体の給水コネクタとの嵌合がきつく、タンクの取り外しが容易ではなく改善が求められている。

本発明は、このような課題を解決するために成されたものであり、タンクの作業機本体からの取り出しを容易とする作業機のタンク着脱機構を提供することを目的とする。

本発明による作業機（１００）のタンク着脱機構（５０）は、作業機本体（１）の上部にタンク（２）の下部が内挿されることにより作業機本体（１）に搭載されたタンク（２）を、作業機本体（１）にロックし、又は、ロック解除する作業機（１００）のタンク着脱機構（５０）であって、作業機本体（１）の両側部の外側に配置され、タンク（２）のロック又はロック解除の際に操作されるレバー（６）と、一端（１０）が作業機本体（１）の上部に第１ピン（１１）を介して回転可能に連結されると共に、他端（２３）がレバー（６）の内側に第２ピン（２２）を介して回転可能に連結されたアーム（７）と、タンク（２）の両側部においてタンク（２）を作業機本体（１）に搭載した際の第１ピン（１１）より上方位置に設けられ、上方へ突出するタンク係合凸部（２５）と、レバー（６）の上部内側に設けられ、タンク係合凸部（２５）にかみ合い可能とされると共に、かみ合い状態でのレバー（６）の第２ピン（２２）より下側部分を操作部（４０）とした作業機本体（１）側への押し込みによって、タンク係合凸部（２５）と係合しタンク（２）を作業機本体（１）にロックする一方で、レバー（６）の操作部（４０）の外方且つ上方への引き上げによって、タンク係合凸部（２５）との係合を解除しロック解除するレバー係合凸部（１９）と、タンク（２）の両側部においてタンク係合凸部（２５）より上方に設けられ下方へ突出するタンク突起（２６）と、レバー（６）の上部に突設され、ロック解除されたレバー（６）の操作部（４０）の外方且つ上方への引き上げによって、タンク突起（２６）に内側からかみ合いタンク（２）を上方へ押し上げるレバー突起（２０）と、を備えたことを特徴としている。

このような作業機（１００）のタンク着脱機構（５０）によれば、タンク係合凸部（２５）にレバー係合凸部（１９）がかみ合った状態で、レバー（６）の操作部（４０）が作業機本体（１）側へ押し込まれると、タンク係合凸部（２５）にレバー係合凸部（１９）が係合しタンク（２）が作業機本体（１）にロックされる。また、この状態から、レバー（６）の操作部（４０）が外方且つ上方へ引き上げられると、タンク係合凸部（２５）とレバー係合凸部（１９）との係合が解除されてロックが解除された後、レバー突起（２０）がタンク突起（２６）に内側からかみ合いタンク（２）が上方へ押し上げられる。このため、タンク（２）の作業機本体（１）からの取り出しが容易となる。

このように本発明によれば、タンクの作業機本体からの取り出しが容易となる作業機のタンク着脱機構を提供できる。

本発明の実施形態に係るタンク着脱機構を備えた洗浄機を後方且つ上方から見た斜視図である。図１に示す洗浄機の背面図であり、タンク着脱機構を構成する右側のレバーが多少引き上げられた状態を示す図である。図１及び図２中のタンク着脱機構のレバー側の部分を示す分解斜視図である。タンクが洗浄機本体にロックされたときのタンク着脱機構の状態を示す断面図である。レバーの操作部が外方且つ上方へ引き上げられタンク係合凸部に対するレバー係合凸部のかみ合いが解除された後のタンク着脱機構の状態を示す断面図である。図５に続く断面図であり、レバーの操作部が引き続き引き上げられレバー突起とタンク突起とがかみ合ったときのタンク着脱機構の状態を示す断面図である。

以下、本発明に係る洗浄機のタンク着脱機構の好適な実施形態について、添付図面を参照しながら説明する。図１及び図２は、本発明の実施形態に係るタンク着脱機構を備えた洗浄機を示す各図、図３は、タンク着脱機構の要部を示す分解斜視図、図４～図６は、タンク着脱機構の動作を示す各断面図である。なお、以下の説明において、「前」、「後」、「上」、「下」、「左」、「右」等の方向を示す語は、洗浄機が水平面上に置かれた場合のポケットがある側を前方と定めた状態を基準としている。

図１及び図２に示すように、洗浄機（作業機）１００は、洗浄機本体（作業機本体）１と、洗浄用の水や洗浄液等が収容され洗浄機本体１に着脱可能に装着されたタンク２と、を備えている。

この洗浄機１００では、洗浄機本体１の上部にタンク２の下部が内挿されることにより洗浄機本体１内の天板上にタンク２が搭載され、洗浄機本体１の天板に設けられた給水コネクタにタンク２の底部排水口が嵌合により接続されている。そして、洗浄機本体１内の天板下に収容されたポンプユニットのモータがバッテリにより駆動されることによって、ポンプユニットのポンプに接続されたホースのノズルから、水や洗浄液が噴霧されるようになっている。なお、図１及び図２においては、洗浄機本体１からホースは取り外され、描かれていない。

また、洗浄機本体１の前部には、前面及び両側面並びに底面が閉じられると共に上方へ開放されたポケット（ホルダ）３が、例えば、ノズル、洗剤容器やタオル等を収容するためのものとして設けられている。また、タンク２の上部の注入口は、着脱可能なキャップ４により閉じられており、キャップ４の上部には、洗浄機１００の運搬用の把手５が設けられている。

洗浄機１００の左右両側には、タンク２を洗浄機本体１にロックし、又は、ロック解除するためのタンク着脱機構５０が設けられている。

図１～図４に示すように、タンク着脱機構５０は、洗浄機本体１の側部の外側に配置され、タンク２のロック又はロック解除の際に操作されるレバー６と、レバー６と洗浄機本体１の上部とを回転可能に連結するアーム７（図３～図６参照）と、を備えている。

アーム７は、図３及び図４に示すように、前後方向に直交する方向へ延びると共に前後方向に離間して配置された各端部８，８と、前後方向に延び各端部８，８の中間部を連結する連結部９と、を備え、各端部の一端１０，１０（図４の上端部）が、前後方向に延びる第１ピン１１に回転可能に支持されている。第１ピン１１は、洗浄機本体１の上部に前後方向に離間して設けられ左右方向外方へ突出するブラケット１２，１２に連結されている（図４参照）。

レバー６は、図１～図３に示すように、上部１３、前部１４、後部１５、底部１６及び外側部１７が閉じられ内側（内側部）が開放された凹状の蓋なしの箱形に形成されている。レバー６の底部１６の前後端部を除く部分から外側部１７の下部へ亘っては、底部１６の内側から外側へ向かい外側部１７の下部に至る開口１８が、作業者の手を下からレバー６内へ進入させるものとして設けられている。

また、レバー６の上部１３の前後端部を除く部分の内側には、図３及び図４に示すように、下方へ突出するレバー係合凸部１９が、タンク２を洗浄機本体１にロックさせるためのものとして設けられている。また、レバー６の上部１３には、上方へ突出し前後方向に延びるレバー突起２０が、タンク２の取り外し時のアシストとして設けられている。

レバー６の前部１４及び後部１５の上下方向略中央の内側には、左右方向に延び内側へ突出するピン支持部２１がそれぞれ設けられており、ピン支持部２１，２１に、前後方向に延びる第２ピン２２の端部がそれぞれ連結されている。第２ピン２２には、アーム７の各端部の他端２３，２３（図４の下端部）が回転可能に支持されている。そして、図４に示すように、レバー６において第２ピン２２より下側部分が、タンク２を洗浄機本体１にロック又はロック解除する際に操作される操作部４０とされる。

一方、タンク２は、図４に示すように、左右両側部に、外方へ突出し前後方向に延びるブラケット２４をそれぞれ備えている。ブラケット２４は、タンク２を洗浄機本体１に搭載した際の第１ピン１１より上方位置に設けられ、ブラケット２４の外側の上部には、上方へ突出するタンク係合凸部２５が、レバー係合凸部１９に外側からかみ合い、係合するためのものとして設けられている。

また、タンク２の左右両側部においてタンク係合凸部２５の上方の部分は外側に張り出しており、当該張り出し部分においてタンク係合凸部２５の上方位置には、図１、図２及び図４に示すように、下方へ突出するタンク突起２６が、レバー６のレバー突起２０に内側からかみあい、タンク２を押し上げるためのものとして設けられている。

そして、これらのタンク係合凸部２５とタンク突起２６を、レバー係合凸部１９、レバー突起２０を備えたレバー６、及びアーム７に加えることにより、タンク着脱機構５０が構成されている。

このように構成された洗浄機１００によれば、洗浄機本体１の上部にタンク２の下部を内挿することにより洗浄機本体１に搭載されたタンク２を、洗浄機本体１にロックする場合には、レバー６の操作部４０を構成する開口１８に手を進入させてレバー６の下部をつかみ、レバー６の下部を外方且つ上方へ引き上げ（図５参照）、その後、下ろすことにより、タンク係合凸部２５にレバー係合凸部１９をかみ合わせ、タンク係合凸部２５とレバー係合凸部１９がかみ合った状態で、レバー６の操作部４０を構成する下部を洗浄機本体１側へ押し込むことにより、タンク係合凸部２５にレバー係合凸部１９が係合しタンク２を洗浄機本体１にロックできる（図４参照）。

この状態から、レバー６の操作部４０を構成する開口１８に手を進入させてレバー６の下部をつかみ、レバー６の下部を外方且つ上方へ引き上げると、タンク係合凸部２５に対するレバー係合凸部１９のかみ合いが解除され（図５参照）、さらに、引き上げを続けることにより、タンク突起２６にレバー突起２０が内側からかみ合いタンク２が上方へ押し上げられる（図６参照）。

このように、本実施形態によれば、洗浄機本体１の外側に配置され、タンク２のロック又はロック解除の際に操作されるレバー６と、一端１０，１０が洗浄機本体１の外側に第１ピン１１を介して回転可能に連結されると共に、他端２３，２３がレバー６の内側に第２ピン２２を介して回転可能に連結されたアーム７と、タンク２の外側においてタンク２を洗浄機本体１に搭載した際の第１ピン１１より上方位置に設けられ、上方へ突出するタンク係合凸部２５と、レバー６の上部内側に設けられ、レバー６の操作により、タンク係合凸部２５にかみ合い可能且つ係合可能なレバー係合凸部１９と、タンク２の外側においてタンク係合凸部２５より上方に設けられ下方へ突出するタンク突起２６と、レバー６の上部に設けられ、レバー６の操作により、タンク突起２６に内側からかみ合い可能なレバー突起２０と、を備えているため、タンク係合凸部２５にレバー係合凸部１９がかみ合った状態で、レバー６の第２ピン２２より下側部分が操作部４０として洗浄機本体１側へ押し込まれると、タンク係合凸部２５にレバー係合凸部１９が係合しタンク２が洗浄機本体１にロックされる。また、この状態から、レバー６の操作部４０が外方且つ上方へ引き上げられると、タンク係合凸部２５とレバー係合凸部１９との係合が解除されてロックが解除された後、レバー突起２０がタンク突起２６に内側からかみ合いタンク２が上方へ押し上げられる。このため、タンク２の洗浄機本体１からの取り出しを容易とすることができる。

以上、本発明をその実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、例えば、上記実施形態においては、洗浄機１００に対する適用を述べているが、薬液タンクを着脱可能に搭載した背負式動力噴霧機等に対しても適用でき、要は、タンクを着脱可能に搭載する作業機全てに対して適用できる。

１…洗浄機本体（作業機本体）、２…タンク、６…レバー、７…アーム、１１…第１ピン、１９…レバー係合凸部、２０…レバー突起、２２…第２ピン、２５…タンク係合凸部、２６…タンク突起、４０…操作部、５０…タンク着脱機構、１００…洗浄機（作業機）。

Claims

作業機本体（１）の上部にタンク（２）の下部が内挿されることにより前記作業機本体（１）に搭載された前記タンク（２）を、前記作業機本体（１）にロックし、又は、ロック解除する作業機（１００）のタンク着脱機構（５０）であって、
前記作業機本体（１）の両側部の外側に配置され、前記タンク（２）のロック又はロック解除の際に操作されるレバー（６）と、
一端（１０）が前記作業機本体（１）の上部に第１ピン（１１）を介して回転可能に連結されると共に、他端（２３）が前記レバー（６）の内側に第２ピン（２２）を介して回転可能に連結されたアーム（７）と、
前記タンク（２）の両側部において前記タンク（２）を前記作業機本体（１）に搭載した際の前記第１ピン（１１）より上方位置に設けられ、上方へ突出するタンク係合凸部（２５）と、
前記レバー（６）の上部内側に設けられ、前記タンク係合凸部（２５）にかみ合い可能とされると共に、かみ合い状態での前記レバー（６）の前記第２ピン（２２）より下側部分を操作部（４０）とした前記作業機本体（１）側への押し込みによって、前記タンク係合凸部（２５）と係合し前記タンク（２）を前記作業機本体（１）にロックする一方で、前記レバー（６）の前記操作部（４０）の外方且つ上方への引き上げによって、前記タンク係合凸部（２５）との係合を解除しロック解除するレバー係合凸部（１９）と、
前記タンク（２）の両側部において前記タンク係合凸部（２５）より上方に設けられ下方へ突出するタンク突起（２６）と、
前記レバー（６）の上部に突設され、ロック解除された前記レバー（６）の前記操作部（４０）の外方且つ上方への引き上げによって、前記タンク突起（２６）に内側からかみ合い前記タンク（２）を上方へ押し上げるレバー突起（２０）と、を備えたことを特徴とする作業機（１００）のタンク着脱機構（５０）。