JP2010057653A - 電機掃除機 - Google Patents

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Toshiyuki Yoshida
稔之 吉田
Hiroshi Nakamoto
博司 仲本
Masafumi Okujima
雅史 奥島
Toru Iwasa
徹 岩佐
Nobuyuki Karise
伸幸 雁瀬
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Abstract

【課題】ダストボックス持ち運び用の把手に設けた押釦を誤って操作した状態で、ダストボックスを電気掃除機本体から取り出し、底蓋がいきなり開動することを防止すること。
【解決手段】底面に塵埃排出用の底蓋20を有するダストボックス6に、収納状態である略水平位置から垂直位置までの範囲を回動自在に設けられた把手7と、把手7の一部に設けられた押釦18と、底蓋20を係止する尾錠22と、押釦18に連動し、尾錠22による底蓋20の係止を解除する突起体19とを設け、押釦18は、把手7が倒立状態である垂直位置に回動している状態でのみ、突起体19と連接して押釦18の操作により底蓋20を開動する構成としたもので、把手7が収納状態で押釦18を操作されても底蓋20が開動状態にはならず、ダストボックス6を取り出した際に、底蓋20がいきなり大きく開いて塵埃が飛散することもなくなり、使い勝手の高い電気掃除機を提供できる。
【選択図】図6

Description

本発明は着脱式のダストボックスを有する電気掃除機に関するものである。
従来のこの種の電気掃除機について図8を用いて説明する。図8は、従来の電気掃除機斜視図である。
図8において、掃除機本体101はケース102とカバー部材103とから構成されている。ケース102には、集塵容器109を載置する載置部(図示せず)が形成されている。集塵容器109は、容器本体118と、容器本体118の底部近傍に設けた開閉可能な蓋(図示せず)と、前記蓋を閉状態に保持するクランプ機構(図示せず)が設けられている。
集塵容器109に設けた持ち運び用の把手部120の上部には、蓋解除ボタン134が設けられており、この蓋解除ボタン134を押すことでクランプ解除バー(図示せず)を介してクランプ機構(図示せず)が解除され、蓋が開放される。集塵容器109をケース102に載置した状態でカバー部材103を閉じると、蓋解除ボタン134はカバー部材103により覆われる(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−019095号公報
しかしながら、上記従来の電気掃除機の構成では、カバー部材103を開くと蓋解除ボタン134に手が触れるため、集塵容器109を本体101から取り出す前に、蓋解除ボタン134をうっかり押して、クランプ機構が解除されたのを知らずに、本体101から集塵容器109を取り外した時に、蓋が開いて、せっかく捕集したごみが不用意に集塵容器109から排出されてしまうという課題があった。
本発明は上記従来の課題を解決するものであって、ダストボックスを本体から取り出す前に、誤って蓋のクランプ機構を解除してしまい、ダストボックスを本体から取り出した際に、いきなり蓋が開いて、せっかく捕集したごみが不用意に排出されることを防止できる、使い勝手のよい電気掃除機を提供することを目的とするものである。
上記従来の課題を解決するために本発明は、電気掃除機本体と、前記電気掃除機本体に着脱自在で、底面に塵埃排出用の底蓋を有するダストボックスとを備え、前記ダストボックスには、持ち運び用の把手と、前記把手の一部に設けられた押釦と、前記ダストボックスの底蓋を係止する尾錠と、前記押釦に連動し、前記尾錠による底蓋の係止を解除する突起体とを設け、前記把手は、自身の収納状態である略水平位置から垂直位置までの略90度の範囲でダストボックス上方を回動自在に設けられ、前記押釦は、前記把手が倒立状態である垂直位置に回動している状態でのみ前記突起体と連接するように設けられ、前記把手の倒立状態における前記押釦の操作により前記突起体が連接して摺動し、この突起体の摺動に連動して前記尾錠が底蓋の係止を解除し、前記ダストボックスの底蓋を開動させる構成としたことを特徴とするものである。
上記構成より、ダストボックス持ち運び用の把手が収納状態である水平位置では、押釦を操作しても、ダストボックスの底蓋が開かず、把手を倒立状態である垂直位置に回動させた状態でのみ、押釦を操作した際に、ダストボックスの底蓋を開くことが可能になり、把手が収納状態にあるときに、誤って押釦を操作して、尾錠によるダストボックスの底蓋の係止を解除状態にしてしまい、ダストボックスを電気掃除機本体から取り出した際に、底蓋と対峙していた掃除機本体の内壁による規制がなくなるため、いきなり底蓋が大きく開いて、せっかく捕集したごみが不用意に排出されることを防止できるものである。
本発明の電気掃除機は、ダストボックスを掃除機本体に収納した状態で、誤操作により、ダストボックスの底部に設けた塵埃排出用の底蓋を開成することを防止でき、使用性に優れたものである。
第1の発明は、電気掃除機本体と、前記電気掃除機本体に着脱自在で、底面に塵埃排出用の底蓋を有するダストボックスとを備え、前記ダストボックスには、持ち運び用の把手と、前記把手の一部に設けられた押釦と、前記ダストボックスの底蓋を係止する尾錠と、前記押釦に連動し、前記尾錠による底蓋の係止を解除する突起体とを設け、前記把手は、自身の収納状態である略水平位置から垂直位置までの略90度の範囲でダストボックス上方を回動自在に設けられ、前記押釦は、前記把手が倒立状態である垂直位置に回動している状態でのみ前記突起体と連接するように設けられ、前記把手の倒立状態における前記押釦の操作により前記突起体が連接して摺動し、この突起体の摺動に連動して前記尾錠が底蓋の係止を解除し、前記ダストボックスの底蓋を開動させる構成としたことを特徴とするもので、ダストボックス持ち運び用の把手が収納状態である水平位置では、押釦を操作しても、ダストボックスの底蓋が開かず、把手を倒立状態である垂直位置に回動させた状態でのみ、押釦を操作した際に、ダストボックスの底蓋を開くことが可能になり、把手が収納状態にあるときに、誤って押釦を操作し、ダストボックスを本体から取り出した際に、いきなり蓋が大きく開いて、せっかく捕集したごみが不用意に排出されることを防止できるものである。
第2の発明は、第1の発明の把手を、倒立状態である垂直位置に回動させた状態で、前記把手の押釦と、前記押釦に連接する突起体と、ダストボックスの底蓋を係止する尾錠とが、前記ダストボックスの上下方向に一直線上に配設される構成としたもので、ダストボックスの上下方向に一直線上に並べて配設したことにより、押釦の操作力が無駄なく一直線に尾錠に伝達され、押釦の操作が尾錠にそのまま伝達された連動した動きを可能にすることが出来るものである。
第3の発明は、第1または第2の発明の押釦の操作部を、把手に形成した凹部に配設すると共に、同操作部を覆うカバー体を、前記凹部に設けたもので、ダストボックス持ち運び用の把手を回動させて電気掃除機本体からダストボックスを取り外した状態で、更に誤って押釦の操作部を押してしまうことを防止できるものである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
本発明の第1の実施の形態における電気掃除機について、図1〜図6を用いて説明する。
図1(a)は、本実施の形態における電気掃除機本体外観の平面図、図1(b)は、同、側面図、図2は、同電気掃除機の断面図、図3は、同電気掃除機のダストボックス着脱部分の部分断面図(把手収納位置/ダストボックス連結状態)、図4は、同電気掃除機のダストボックス着脱部分の他の状態を示す部分断面図(把手倒立位置/ダストボックス解除状態)である。
図1、2において、1は電気掃除機本体(以下、「本体」と称す)であり、本体1下部には走行車輪2が設けられている。走行車輪2の上段には電源コード3が配置され、さらに電源コード3の上段(本体上部)には、本体前方にホースを接続する吸気口4を、後方には塵埃を吸引するための電動送風機5を配置し、吸気口4と電動送風機5との間に塵埃を収容するダストボックス6を配している。ダストボックス6は本体に対して着脱自在である。
上記構成による動作は、電動送風機5によって吸引された塵埃はダストボックス6内に収容される。収容された塵埃は本体1からダストボックス6を取り外し、底蓋20を開くことで排出でき繰り返し使用できるというものである。
次に、本発明の特徴であるダストボックス6の構成について図3〜図6を用いて説明する。
ダストボックス6は、上段に把手7と連結軸8を有する蓋ユニット9を形成し、下段に塵埃を収容する集塵室10及び底蓋20を形成している。蓋ユニット9の上部には前後方向に回動自在な把手7を、下部には本体1への嵌合部となる連結軸8を有している。まず、連結軸8の構成であるが、蓋ユニット9を構成する上蓋11と下蓋12との間に前後方向に摺動自在に狭持されており、バネ13によって内側へと付勢されている。また、連結軸8の一部は切り欠かれた上蓋11より突出し、その突出部14を後方へ動かすことで連結軸8が蓋ユニット9から突出する構成である。次に把手7であるが、把手7はその中央部分が連結軸8の突出部14に位置するように、ダストボックス6の外形にそって両サイドに半円弧状に伸び、その端部に設けられた軸15にて回動自在に上蓋11に支持されている。把手7の回動動作範囲は水平位置(収納位置)から垂直位置(倒立位置)までである。把手は水平位置(収納状態)においては連結軸8の突出部14の内側に接触し、連結軸8をダストボックス6外に突出させ、垂直位置(倒立位置)では連結軸8の突出部14より離れる設定となっている。
18は、ダストボックス6を持ち運ぶための把手7を回動自在に支持した回動軸15の近傍に内蔵された押釦で、把手7を上蓋11上で水平位置(収納状態)から垂直位置(倒立状態)に回動させた位置で突起体19に連接するよう構成されている。前記突起体19は、押釦18に連動し、摺動して前記下蓋12の下端から出入し、またダストボックス6を構成する集塵室10の上下方向に連接体21が設けられ前記連接体21の上端は前記突起体19に、下端は集塵室10底面に設けた底蓋20の一端を係止した尾錠22の上端に連接されている。この連接体21は、突起体19の出入に連動して摺動し、尾錠22の上端を押すことで開動方向にバネ付勢された底蓋20の係止解除を行い、底蓋20を開動させる構成としている。また把手7の押釦18、同押釦18に連接する突起体19、上記突起体19の出入に連動して集塵室10の底面に設けた底蓋20を開動させる連接体21、尾錠22は、上記ダストボックス6の上下方向に一直線上に並べて配設されている。
尚、本実施の形態において、突起体19は連接体21を介して、間接的に尾錠22による底蓋20の係止を解除しているが、連接体を介さず、直接尾錠に働きかけても、問題ないものである。
また上記連接体21は、集塵室10の外壁面に沿って形成した連通孔23の内部に配設されており、摺動操作時に塵埃が摺動部の隙間に入り込むのを防いでいる。上記押釦18は、把手7を上蓋11上で垂直位置(倒立状態)から水平位置(収納状態)に回動させた位置では上蓋11に形成した壁面が押釦18の摺動の動きを阻止することで動作しないよう構成してある。したがって把手を垂直位置(倒立状態)から水平位置(収納状態)に回動させた位置では、押釦18を操作することが出来ず、押釦18の誤操作を防止することが出来るものである。
また25は、押釦18部分を覆う庇体で把手7を上蓋11上で水平位置(収納状態)に回動させた位置で押釦18部分を覆うことで使用者が誤って押釦18に触れるのを防止し、誤操作を防止することが出来ると共に製品の外観デザインを向上させる効果を有する。
本構成における動作としては、把手を垂直位置(倒立位置)から水平位置(収納位置)まで回動する動作の中で、把手7の下面が連結軸8の突出部14を後方にずらし、連結軸8をダストボックス6から突出させその突出部14が本体側の嵌合部16に入り込む。逆に、把手7を持ち上げると連結部分を規制するものがなくなり、バネ13の付勢力にて連結軸8がダストボックス6内に収納され、ダストボックス6が本体1から外せる状態となるものである。つまり、使用者がダストボックス6を取り外したい時には、ダストボックス6の把手7を持ち上げるだけで本体1から取り外すことができるもので、これは本体1を持ち運ぼうとして誤ってダストボックス6の把手7を持ってしまった時に本体1が持ち上がらないようにする機能を併せもつものである。このように、本発明によりダストボックス6の着脱性の向上を図るとともに、把手7の誤使用を防止することで把手7のシンプル化を図ることができた。
さらに、嵌合部16内に連結軸8の有無によってON/OFF状態を切り替えられるスイッチ17を設けておくと、連結軸8の有無すなわちダストボックス6の有無やダストボックス6の誤装着を判断することができ、ダストボックス6の未装着や誤装着の時に電気掃除機の運転を停止したり、ブザーや音声手段によりお知らせすることができるというものである。
また押釦18を操作することで連動して前記下蓋12の下端から突起体19が出入し、上記突起体19の出入に連動して前記ダストボックス6の集塵室10の底面に設けた底蓋20を開動させる構成とされていることにより、ダストボックス6持ち運び用の把手7を回動させて本体1からダストボックス6を取り外した状態でのみ把手7に設けた押釦18を操作して底蓋20の開動を行うことができるようにし、それ以外の状態で誤って底蓋20を開いてしまう危険性をなくすことが出来るものである。
また上記押釦18は、把手7を上蓋11上で垂直位置(倒立状態)から水平位置(収納状態)に回動させた位置では上蓋11に形成した壁面が押釦18の摺動の動きを阻止することで動作しないよう構成してあるため、把手7を垂直位置(倒立状態)から水平位置(収納状態)に回動させた位置では、押釦18を操作することが出来ず、押釦18の誤操作を防止することが出来るものである。
また把手7の押釦18、同押釦18に連接する突起体19、上記突起体19の出入に連動して集塵室10の底面に設けた底蓋20を開閉させる連接体21、尾錠22は、上記ダストボックス6の上下方向に一直線上に並べて配設されているため、押釦18の操作力が無駄なく一直線に尾錠22に伝達され、押釦18の操作が尾錠22にそのまま伝達された連動した動きを可能にすることが出来るものである。
また上記連接体21は、ダストボックス6を構成する集塵室10の外壁面に沿って形成した連通孔23の内部に配設されているため、摺動操作時に塵埃が摺動部の隙間に入り込むのを防ぎ、摺動部の動作不良を防止することが出来るものである。
(実施の形態2)
本発明の第2の実施の形態について、図7を用いて説明する。なお、実施の形態1と同一部分については同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
図7において30は、押釦18の操作部31を覆うカバー体で把手7に形成した凹部32に配設されている。押釦18の操作部31をカバー体30で覆う構成とすることで、ダストボックス6の持ち運び用の把手7を回動させて本体1からダストボックス6を取り外した状態で、更に誤って押釦18の操作部31を押してしまうのを防止するものである。つまり本来ならばごみ箱の上部までダストボックス6を持っていってそこで押釦18の操作部31を押して底蓋20を開動させ収容された塵埃を排出するのを誤ってそれ以外で押釦18の操作部31を押してしまうのをカバー体30で防止するものである。
以上のように、本発明にかかる電気掃除機のダストボックス構成は、着脱性の使用性向上を図るとともに、底蓋の誤開動を防止する構成として有用である。
(a)本発明の実施の形態1における電気掃除機の平面図(b)同、電気掃除機本体の側面図 同電気掃除機の断面図 同電気掃除機のダストボックス着脱部の要部断面図(把手収納状態) 同電気掃除機のダストボックス着脱部の要部断面図(把手倒立状態) (a)同電気掃除機の把手収納状態における、一部(底蓋開動構成部分)断面平面図(b)同電気掃除機の把手収納状態における、一部(底蓋開動構成部分)断面側面図 (a)同電気掃除機の把手倒立状態における、一部(底蓋開動構成部分)断面正面図(b)同電気掃除機の把手倒立状態における、一部(底蓋開動構成部分)断面側面図 本発明の実施の形態2における電気掃除機の把手部の詳細図 従来の電気掃除機の斜視図
符号の説明
1 電気掃除機本体
6 ダストボックス
7 把手
8 連結軸
9 蓋ユニット
18 押釦
19 突起体
20 底蓋
21 連接体
22 尾錠
30 カバー体
31 操作部
32 凹部

Claims (3)

  1. 電気掃除機本体と、前記電気掃除機本体に着脱自在で、底面に塵埃排出用の底蓋を有するダストボックスとを備え、前記ダストボックスには、持ち運び用の把手と、前記把手の一部に設けられた押釦と、前記ダストボックスの底蓋を係止する尾錠と、前記押釦に連動し、前記尾錠による底蓋の係止を解除する突起体とを設け、前記把手は、自身の収納状態である略水平位置から垂直位置までの略90度の範囲でダストボックス上方を回動自在に設けられ、前記押釦は、前記把手が倒立状態である垂直位置に回動している状態でのみ前記突起体と連接するように設けられ、前記把手の倒立状態における前記押釦の操作により前記突起体が連接して摺動し、この突起体の摺動に連動して前記尾錠が底蓋の係止を解除し、前記ダストボックスの底蓋を開動させる構成としたことを特徴とする電気掃除機。
  2. 把手を倒立状態である垂直位置に回動させた状態で、前記把手の押釦と、前記押釦に連接する突起体と、ダストボックスの底蓋を係止する尾錠とが、前記ダストボックスの上下方向に一直線上に配設される構成としたことを特徴とする請求項1記載の電気掃除機。
  3. 押釦の操作部を、把手に形成した凹部に配設すると共に、同操作部を覆うカバー体を、前記凹部に設けたことを特徴とする請求項1または2記載の電気掃除機。
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