JP7349901B2 - 研削装置 - Google Patents

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本発明は、ウェーハの裏面に円形凹部を形成する研削装置に関する。
半導体等のウェーハの裏面の中央のデバイスが形成されるデバイス領域に対応する領域を研削して円形の凹部を形成する所謂TAIKO研削(商標登録)をする研削装置が知られている(特許文献1参照)。
特許第4791774号公報
TAIKO研削(商標登録)では、デバイスが形成されるデバイス領域に対応して凹部を形成するが、凹部の直径がデバイス領域より小さくなると、外周付近に薄化されないデバイスができてしまい、不良デバイスとなってしまうため、凹部の直径は非常に重要な検査項目となる。このため、TAIKO研削(商標登録)をしたウェーハの凹部の直径を確認する工程が必要となる。
凹部の直径を確認する工程では、従来では、TAIKO研削(商標登録)後のウェーハの凹部の大きさを顕微鏡等で測定するため、手間がかかっているという問題があった。また、研削装置の付近に顕微鏡が無い場合も多く、これにより、凹部の直径を確認する工程にかかる工数が比較的大きくなってしまうという問題もあった。さらに、研削砥石での研削で必ず発生する凸部の欠けについても、規定値を設け管理するのが通常であるが、欠けの大きさも凹部の直径同様検査に手間がかかっているという問題があった。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、凹部の直径を容易に確認できる研削装置を提供することである。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の研削装置は、ウェーハを保持面で保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持されたウェーハを環状に配置した研削砥石で研削しウェーハの露出した面に円形の凹部を形成するとともに該凹部の外周縁に環状の凸部を形成する研削ユニットと、該研削ユニットを該チャックテーブルの径方向に進退させる進退ユニットと、該研削ユニットを該チャックテーブルの保持面と垂直な方向に研削送りする研削送りユニットと、を備える研削装置であって、該凸部を撮影して得た画像情報から該凸部の内周縁の座標を求め該座標から該凹部の直径を算出するカメラを含む測定部と、該測定部が算出した該凹部の直径と、予め設定された該凹部の直径の目標値との差を求める算出部と、該算出部が求めた該差に基づいて該進退ユニットで該研削ユニットの位置を補正する制御ユニットと、を有するものである。
該測定部は、該画像情報から該凸部の該内周縁に該研削砥石で形成された欠けの大きさを測定する欠け測定部をさらに備え、該算出部は予め設定された該欠けの上限値と測定された該欠けの大きさとの差を求め、該差が予め設定された閾値以上の場合に警告情報をオペレータに報知する報知部を備えてもよい。
該研削ユニットは、該凹部の周縁部にスロープを形成し、該測定部は、該スロープの径方向に離れた2点の間の距離と、該2点のそれぞれに該カメラの焦点を合わせた際の該カメラの高さの差とに基づいて、該スロープの角度を算出してもよい。
本願発明は、凹部の直径を容易に確認できる。
図1は、実施形態1に係る研削装置の構成例を示す斜視図である。 図2は、図1の研削装置の研削対象であるウェーハを示す斜視図である。 図3は、図2のウェーハを示す斜視図である。 図4は、図1の粗研削ユニットによる研削処理を示す斜視図である。 図5は、図1の粗研削ユニットによる研削処理をしたウェーハを示す部分断面図である。 図6は、図1の粗研削ユニット及び仕上げ研削ユニットによる研削処理をしたウェーハを示す部分断面図である。 図7は、図1の測定部が含むカメラの構成例を示す断面図である。 図8は、図7のカメラによる撮像処理を示す断面図である。 図9は、図7のカメラが得る画像情報の一例を示す図である。 図10は、図1の測定部による測定処理を示す上面図である。 図11は、図1の仕上げ研削ユニットによる研削処理をしたウェーハを示す部分断面図である。 図12は、実施形態4に係る粗研削ユニット及び仕上げ研削ユニットによる研削処理をしたウェーハを示す部分断面図である。 図13は、実施形態4に係る測定部による測定処理を示す部分断面図である。 図14は、実施形態5に係る粗研削ユニット及び仕上げ研削ユニットによる研削処理をしたウェーハを示す部分断面図である。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
〔実施形態1〕
本発明の実施形態1に係る研削装置1を図面に基づいて説明する。図1は、実施形態1に係る研削装置1の構成例を示す斜視図である。研削装置1は、図1に示すように、チャックテーブル10と、ターンテーブル20と、粗研削ユニット30と、仕上げ研削ユニット40と、進退ユニット35,45と、研削送りユニット36,46と、測定部50と、算出部60と、制御ユニット70と、報知部80と、を備える。なお、実施形態1に係る粗研削ユニット30と仕上げ研削ユニット40とは、共に本発明に係る研削ユニットである。
図2は、図1の研削装置1の研削対象である製品向けのウェーハ100-2を示す斜視図である。図3は、図2の製品向けのウェーハ100-2を示す斜視図である。研削装置1の研削対象であり、実際に研削及び洗浄して製品となる製品向けのウェーハ100-2は、実施形態1では、例えば、シリコン、サファイア、ガリウムヒ素などを母材とする円板状の半導体ウェーハや光デバイスウェーハ等である。製品向けのウェーハ100-2の表面101には、図2に示すように、デバイス領域105と、外周余剰領域106とが形成されている。デバイス領域105は、図2に示すように、複数の分割予定ライン102によって区画されて複数のデバイス103が形成されている領域である。デバイス領域105は、製品向けのウェーハ100-2の表面101の中央に位置する。外周余剰領域106は、デバイス103が形成されていない領域である。外周余剰領域106は、デバイス領域105を囲繞し、製品向けのウェーハ100-2の表面101の外周に位置する。なお、図3では、便宜的にデバイス領域105と外周余剰領域106との境界を点線で示しているが、実際には境界に線は存在しない。製品向けのウェーハ100-2は、図2及び図3に示すように、表面101に粘着テープや樹脂シート等の保護部材107が接着されており、表面101の裏側の裏面104が露出した面となっている。
研削装置1は、実施形態1では、製品向けのウェーハ100-2を研削する前に、製品向けのウェーハ100-2とは異なる測定目的のウェーハ100-1を粗研削ユニット30で研削して本発明に係る凹部の1つである粗凹部111(図4等参照)を形成し、粗凹部111の直径を測定し、粗凹部111の直径の目標値との差を算出し、粗研削ユニット30を目標値通りの直径の粗凹部111を形成する位置へ補正する。ここで、目標値通りとは、目標値から所定の誤差の範囲内であることを言う。測定目的のウェーハ100-1は、実施形態1では、表面101にデバイス103が形成されておらず、製品向けのウェーハ100-2と同様のデバイス領域105及び外周余剰領域106が仮で設定されたダミーウェーハである。なお、測定目的のウェーハ100-1は、本発明ではダミーウェーハに限定されず、製品向けのウェーハ100-2と同様に表面101にデバイス103が形成されていてもよい。以下において、測定目的のウェーハ100-1と製品向けのウェーハ100-2とは、互いに区別する必要が無い場合には、ウェーハ100と適宜省略して記す。
チャックテーブル10は、図1に示すように、ターンテーブル20上に3つ設置されている。これら3つのチャックテーブル10は、ターンテーブル20上において、ターンテーブル20とは独立して水平面(XY平面)内で回転可能に設けられている。これら3つのチャックテーブル10は、水平面に沿って平坦な保持面11で、保護部材107を介してウェーハ100の表面101側を下側から吸引保持し、ウェーハ100の裏面104を上側に露出させる。
ターンテーブル20は、図1に示すように、円盤状のテーブルであり、水平面内で回転可能に設けられ、所定のタイミングで回転駆動される。3つのチャックテーブル10は、ターンテーブル20上には、例えば120°の位相角で等間隔に配設されている。これらの3つのチャックテーブル10は、ターンテーブル20の回転によって、搬入搬出位置201、粗研削位置202、仕上げ研削位置203、搬入搬出位置201に順次移動される。
研削装置1は、図1に示すように、さらに、カセット91,92と、位置合わせユニット93と、搬入ユニット94と、搬出ユニット95と、洗浄ユニット96と、搬出入ユニット98と、を備える。カセット91,92は、図1に示すように、複数のウェーハ100を収容するための収容器である。また、位置合わせユニット93は、カセット91から取り出されたウェーハ100が仮置きされて、その中心位置合わせを行うためのテーブルである。
搬入ユニット94は、吸着パッドを有し、位置合わせユニット93で位置合わせされた研削前のウェーハ100を吸着保持して搬入搬出位置201に位置するチャックテーブル10上に搬入する。搬出ユニット95は、搬入搬出位置201に位置するチャックテーブル10上に保持された研削後のウェーハ100を吸着保持して洗浄ユニット96に搬出する。洗浄ユニット96は、保持ユニット97で保持した研削後のウェーハ100を洗浄し、研削された加工面に付着している研削屑等のコンタミネーションを除去する。
搬出入ユニット98は、例えば円形型ハンド99を備えるロボットピックであり、円形型ハンド99によってウェーハ100を吸着保持してウェーハ100を搬送する。具体的には、搬出入ユニット98は、研削前のウェーハ100をカセット91から位置合わせユニット93へ搬出するとともに、研削後のウェーハ100を洗浄ユニット96からカセット92へ搬入する。
粗研削ユニット30は、図1に示すように、スピンドル31の下端に装着され、研削砥石33が環状に配置された研削ホイール32を回転させながら、粗研削位置202のチャックテーブル10に保持されたウェーハ100の裏面104に、研削送りユニット36により鉛直方向と平行なZ軸方向に沿って押圧することによって、ウェーハ100の裏面104を粗研削する。
進退ユニット35は、粗研削ユニット30に装着され、粗研削ユニット30を粗研削位置202のチャックテーブル10の径方向に進退させる。研削送りユニット36は、粗研削ユニット30に装着され、粗研削ユニット30を粗研削位置202のチャックテーブル10の保持面11と垂直な方向(Z軸方向)に研削送りする。
仕上げ研削ユニット40は、図1に示すように、スピンドル41の下端に装着され、研削砥石43が環状に配置された研削ホイール42を回転させながら、仕上げ研削位置203のチャックテーブル10に保持されたウェーハ100の裏面104に、研削送りユニット46により鉛直方向と平行なZ軸方向に沿って押圧することによって、ウェーハ100の裏面104を仕上げ研削する。
進退ユニット45は、仕上げ研削ユニット40に装着され、仕上げ研削ユニット40を仕上げ研削位置203のチャックテーブル10の径方向に進退させる。研削送りユニット46は、仕上げ研削ユニット40に装着され、仕上げ研削ユニット40を仕上げ研削位置203のチャックテーブル10の保持面11と垂直な方向(Z軸方向)に研削送りする。
図4は、図1の粗研削ユニット30による研削処理を示す斜視図である。図5は、図1の粗研削ユニット30による研削処理をしたウェーハ100を示す部分断面図である。図6は、図1の粗研削ユニット30及び仕上げ研削ユニット40による研削処理をしたウェーハ100を示す部分断面図である。研削装置1は、実施形態1では、ウェーハ100を保持したチャックテーブル10を粗研削位置202に位置付けて、粗研削ユニット30によりウェーハ100を粗研削し、その後、ターンテーブル20を回転させて粗研削後のウェーハ100を保持したチャックテーブル10を仕上げ研削位置203に移動させて、仕上げ研削ユニット40により、粗研削後のウェーハ100を仕上げ研削する。
具体的には、まず、粗研削ユニット30は、図4に示すように、ウェーハ100の裏面104のデバイス領域105に対応する領域を粗研削して、円形の粗凹部111を形成するとともに粗凹部111の外周縁に環状の凸部112を形成する所謂TAIKO研削(商標登録)をする。凸部112は、図5に示すように、上端に内周縁115が形成されている。粗凹部111は、図5に示すように、粗研削底部113と、粗研削底部113の外周側から内周縁115に向けて立設する周縁部114とを有する。周縁部114は、実施形態1では、ウェーハ100の裏面104と概ね垂直な方向に立設する。図5に示す粗研削外周端116は、粗研削底部113と所定の誤差の範囲内で同じ深さとなる領域の外周端を表しており、実施形態1では、周縁部114よりも径方向の内側に位置している。図5に示す粗研削円弧部117は、粗研削によって周縁部114と粗研削外周端116との間に形成される円弧状の部分を表している。
次に、仕上げ研削ユニット40は、粗研削ユニット30が形成した粗凹部111の粗研削底部113を、外周領域を残してさらに仕上げ研削することで、図6に示すように、粗凹部111に粗研削底部113よりもさらに深い円形の仕上げ凹部121を形成する。仕上げ研削ユニット40は、この仕上げ研削により、最も深い仕上げ研削底部122を有する仕上げ凹部121と、仕上げ凹部121を囲繞する粗凹部111とを有する円形の複合凹部131を形成する。図6に示す内周縁123は、粗凹部111と仕上げ凹部121との境界線を表している。内周縁123は、実施形態1では、粗研削外周端116よりも径方向の外側に位置している、すなわち、粗研削底部113は、仕上げ研削により削り落とされている。図6に示す仕上げ研削外周端124は、仕上げ研削底部122と所定の誤差の範囲内で同じ深さとなる領域の外周端を表しており、実施形態1では、内周縁123よりも径方向の内側に位置している。図6に示す仕上げ研削円弧部125は、仕上げ研削によって内周縁123と仕上げ研削外周端124との間に形成される円弧状の部分を表している。なお、仕上げ凹部121及び複合凹部131は、いずれも粗凹部111と同様に、本発明における凹部である。
測定部50は、図1に示すように、カメラ51,52,53,54と、画像処理部55と、欠け測定部56と、スロープ角度測定部57と、を備える。カメラ51は、上側から搬入搬出位置201のチャックテーブル10に向けて設置され、搬入搬出位置201のチャックテーブル10に保持された粗研削及び仕上げ研削後のウェーハ100の裏面104を撮影する。カメラ52は、上側から粗研削位置202のチャックテーブル10に向けて設置され、粗研削位置202のチャックテーブル10に保持された粗研削後及び仕上げ研削前のウェーハ100の裏面104を撮影する。カメラ53は、上側から仕上げ研削位置203のチャックテーブル10に向けて設置され、仕上げ研削位置203のチャックテーブル10に保持された粗研削後及び仕上げ研削後のウェーハ100の裏面104を撮影する。カメラ54は、上側から洗浄ユニット96の保持ユニット97に向けて設置され、保持ユニット97に保持された粗研削及び仕上げ研削後のウェーハ100の裏面104を撮影する。
カメラ51,52,53,54は、実施形態1では、顕微鏡である。カメラ51,52,53,54は、設置された位置及び撮影する時期を除いて、同様の構成及び機能を備えるので、以下においてカメラ51についてのみ構成及び機能の詳細な説明をし、カメラ52,53,54についての詳細な説明を省略する。また、研削装置1は、実施形態1では、カメラ51,52,53,54を備えているが、本発明では、カメラ51,52,53,54のうち少なくともいずれか1台を備えていればよい。なお、研削装置1は、実施形態1では、粗研削ユニット30による粗研削で発生する粗研削屑、仕上げ研削ユニット40による仕上げ研削で発生する仕上げ研削屑、及び、洗浄ユニット96で供給される洗浄水の影響を受けにくい位置に設置されたカメラ51を備えていることが最も好ましく、カメラ51により、より好適に粗研削及び仕上げ研削後のウェーハ100の裏面104を撮影することができる。
図7は、図1の測定部50が含むカメラ51の構成例を示す断面図である。なお、図7は、ウェーハ100の詳細を省略している。カメラ51は、図7に示すように、光源151と、照明152と、ハーフミラー153と、対物レンズ154と、駆動ユニット155と、撮像素子156と、リング状照明157と、リング状透光板158と、電源ケーブル159と、外筐161と、鏡筒162と、照明ケース163と、を備える。
外筐161は、下端に円形の開口164が形成されている。外筐161の内部には、上方から順に、撮像素子156、円筒状の鏡筒162及び照明ケース163が固定されている。カメラ51は、鏡筒162の高さからウェーハ100の裏面104側に向けてZ軸方向に沿って光を照射する落射照明171と、照明ケース163の高さからウェーハ100の裏面104側に向けてZ軸方向に対して傾斜した方向から光を照射する射光照明172とを使用して、ウェーハ100の裏面104側を撮影する。
光源151、照明152、ハーフミラー153及び対物レンズ154は、落射照明171を形成する。具体的には、光源151から供給された光が、照明152によって側面から鏡筒162内に導かれ、鏡筒162内のハーフミラー153によって下方に向けて反射され、照明ケース163内の対物レンズ154によって集光されて下方のウェーハ100の裏面104側に導かれることで、落射照明171を形成する。
リング状照明157、リング状透光板158及び電源ケーブル159は、射光照明172を形成する。具体的には、電源ケーブル159から電源の供給を受けてリング状照明157から発光されたリング状の光が、下方のリング状透光板158を透過するとともに開口164を通過してウェーハ100の裏面104側に導かれることで、射光照明172を形成する。
形成された落射照明171及び射光照明172は、ウェーハ100の裏面104側を反射して反射光を形成し、対物レンズ154及びハーフミラー153を透過して、上方の撮像素子156に導かれる。撮像素子156は、ウェーハ100の裏面104側からの反射光を受光することで、ウェーハ100の裏面104側を撮像する。撮像素子156は、例えば、CCD(Charge-Coupled Device)撮像素子又はCMOS(Complementary MOS)撮像素子である。
制御ユニット70は、光源151を制御して、光源151が照明152に供給する光を調整することにより、落射照明171の光量等を調整する。制御ユニット70は、電源ケーブル159を介してリング状照明157を制御して、リング状照明157の発光の光量を調整したり、リング状照明157を構成する複数の発光体の点灯及び消灯を調整したりすることにより、射光照明172を調整する。制御ユニット70は、落射照明171及び射光照明172を調整することにより、撮像素子156が撮像することでカメラ51が得る画像情報の明暗等を調整する。また、制御ユニット70は、駆動ユニット155を制御してカメラ51の水平方向の位置を調整することで、カメラ51の撮影領域を調整する。また、制御ユニット70は、駆動ユニット155を制御してカメラ51の鉛直方向の位置(高さ)を調整することで、カメラ51の焦点(ピント)を調整する。
図8は、図7のカメラ51による撮像処理を示す断面図である。図9は、図7のカメラ51が得る画像情報の一例を示す図である。カメラ51は、図8に示すように、ウェーハ100の裏面104側に形成された凸部112を撮影して画像情報を得る。具体的には、カメラ51は、まず、凸部112を径方向に跨ぐ位置に撮影領域141を設定する。カメラ51の撮影領域141の径方向の設定には、カメラ51を径方向に移動させる駆動ユニット155が使用される。カメラ51の撮影領域141の周方向の設定には、図8に示すように、ウェーハ100を周方向に回転させるチャックテーブル10の回転機構が使用される。カメラ51は、そして、制御ユニット70により駆動ユニット155を制御して、焦点(ピント)をウェーハ100の裏面104、すなわち凸部112の上面に合わせた状態で、設定した撮影領域141で撮影することにより、画像情報の1形態である図9に示す撮影画像145を得る。
撮影画像145は、図9に示すように、撮影領域141内にある凸部112と、凸部112の径方向内側の複合凹部131と、凸部112の径方向外側のチャックテーブル10の保持面11と、凸部112の内周縁115側に研削砥石33で形成された欠け119と、等を表示する。
カメラ51は、制御ユニット70により落射照明171及び射光照明172を調整したり、焦点(ピント)をさらに調整したりすることにより、内周縁115や欠け119の外周等をより鮮明にした撮影画像145を得ることができる。
図10は、図1の測定部50による測定処理を示す上面図である。測定部50のカメラ51は、図10に示すように、チャックテーブル10を回転させることにより、撮影領域141から周方向に離れた撮影領域142,143をそれぞれ設定し、設定した撮影領域142,143内にある凸部112等を撮影して画像情報を得る。なお、カメラ51は、実施形態1では3箇所の撮影領域141,142,143で凸部112等を撮影しているが、本発明では、少なくとも3箇所以上の撮影領域で撮影すればよく、4箇所以上の撮影領域で撮影してもよく、凸部112の全周を覆う多数の撮影領域で撮影してもよい。
画像処理部55は、図10に示すように、カメラ51が撮影領域141で凸部112を撮影して得た画像情報(撮影画像145)に対してパターンマッチング等の所定の画像解析を施して凸部112の内周縁115を抽出する。画像処理部55は、抽出した凸部112の内周縁115に基づいて、凸部112の内周縁115上の座標147を求める。また、画像処理部55は、同様に、カメラ51が撮影領域142,143で凸部112を撮影して得た画像情報から、それぞれ、凸部112の内周縁115上の座標148,149を求める。画像処理部55は、凸部112の内周縁115上の座標147,148,149を少なくとも3点求め、求めたそれらの座標147,148,149を通過する円を算出し、算出した円の直径を算出することで、複合凹部131の直径、すなわち粗凹部111の直径を算出する。
算出部60は、測定部50の画像処理部55が算出した粗凹部111の直径と、予め設定された粗凹部111の直径の目標値との差である粗凹部直径差を求める。粗凹部111の直径の目標値は、実施形態1では、仕上げ凹部121の直径より大きく、かつ、ウェーハ100の直径未満の所望の値に設定される。
制御ユニット70は、研削装置1を構成する上述した構成要素をそれぞれ制御するものである。即ち、制御ユニット70は、ウェーハ100に対する研削動作等を研削装置1に実行させるものである。また、制御ユニット70は、算出部60が求めた粗凹部直径差に基づいて、粗凹部直径差を打ち消す方向に進退ユニット35で粗研削ユニット30を進退させることで、粗研削ユニット30の位置を補正する。
画像処理部55、欠け測定部56、スロープ角度測定部57、算出部60及び制御ユニット70は、実施形態1では、コンピュータプログラムを実行可能な1台のコンピュータである。画像処理部55、欠け測定部56、スロープ角度測定部57、算出部60及び制御ユニット70は、CPU(Central Processing Unit)のようなマイクロプロセッサを有する演算処理装置と、ROM(Read Only Memory)又はRAM(Random Access Memory)のようなメモリを有する記憶装置と、入出力インターフェース装置とを有する。この演算処理装置は、記憶装置に記憶されているコンピュータプログラムを実行して、研削装置1を制御するための制御信号を生成する。この演算処理装置は、生成した制御信号を入出力インタ-フェース装置を介して研削装置1の各構成要素に出力する。
画像処理部55、欠け測定部56、スロープ角度測定部57、算出部60及び制御ユニット70の各機能は、実施形態1では、上記した演算処理装置が記憶装置に記憶されているコンピュータプログラムを実行することにより実現される。画像処理部55、欠け測定部56、スロープ角度測定部57、算出部60及び制御ユニット70は、本発明ではこれに限定されず、例えば、それぞれが独立したコンピュータシステムに基づいて実現されていてもよい。
なお、欠け測定部56、スロープ角度測定部57及び報知部80は、図1等に図示されているが、以下に説明する実施形態1に係る研削装置1の動作には関与しないので、後述する実施形態2、実施形態3及び実施形態4においてその機能及び動作を説明する。
以上のような構成を有する実施形態1に係る研削装置1の動作について以下に説明する。研削装置1は、研削砥石33を交換する等、粗研削ユニット30の研削条件を変更した後、もしくは、粗研削ユニット30で所定の枚数のウェーハ100を研削した後に、粗研削ユニット30及び仕上げ研削ユニット40により、測定目的のウェーハ100-1の裏面104に円形の複合凹部131を形成するとともに複合凹部131の外周縁に環状の凸部112を形成し、ターンテーブル20を回転させて測定目的のウェーハ100-1を保持するチャックテーブル10を搬入搬出位置201に移動させる。
研削装置1は、搬入搬出位置201において、装置内に備える測定部50のカメラ51により、先に形成した凸部112を撮影して凸部112の画像情報を得る。研削装置1は、装置内に備える測定部50の画像処理部55により、カメラ51が得た凸部112の画像情報から凸部112の内周縁115上の座標147,148,149を求め、この座標147,148,149から粗凹部111の直径を算出する。研削装置1は、装置内に備える算出部60により、測定部50が算出した粗凹部111の直径と、予め設定された粗凹部111の直径の目標値との差である粗凹部直径差を求める。研削装置1は、装置内に備える制御ユニット70により、算出部60が求めた粗凹部直径差に基づいて、進退ユニット35で粗研削ユニット30の位置を、目標値通りの直径の粗凹部111を形成する位置へ補正する。
実施形態1に係る研削装置1は、進退ユニット35で粗研削ユニット30の位置を補正した後、粗研削ユニット30及び仕上げ研削ユニット40により、製品向けのウェーハ100-2の裏面104に、目標値通りの直径の粗凹部111を含む複合凹部131を形成するとともに複合凹部131の外周縁に環状の凸部112を形成する。
以上のような構成を有する実施形態1に係る研削装置1は、他の装置及びオペレータから独立して、装置内に備える粗研削ユニット30、仕上げ研削ユニット40、測定部50、算出部60及び進退ユニット35で、研削による凸部112及び複合凹部131の形成、粗凹部111の直径の算出、粗凹部111の直径の目標値からの差の算出、目標値通りの直径の粗凹部111を形成可能にする粗研削ユニット30の位置の補正までの一連の動作を、測定目的のウェーハ100-1を装置外に取り出すことなく、実施する。このため、実施形態1に係る研削装置1は、装置内で粗凹部111の直径を容易に確認できるだけでなく、装置内で所望の直径の粗凹部111を形成可能な状態を容易に実現できるという作用効果を奏する。これにより、実施形態1に係る研削装置1は、オペレータが測定目的のウェーハ100-1を取り出したり、凸部112を撮影したり、粗凹部111の直径を測定したり、粗研削ユニット30の位置を補正したりする等の工数を削減できるという作用効果を奏する。
〔変形例1〕
本発明の実施形態1の変形例1に係る研削装置1を説明する。変形例1に係る研削装置1は、実施形態1に係る研削装置1において、粗凹部111の直径を測定して粗研削ユニット30の位置を補正することに代えて、仕上げ凹部121の直径を測定して仕上げ研削ユニット40の位置を補正する。
カメラ51は、変形例1では、制御ユニット70により駆動ユニット155を制御して、焦点(ピント)を内周縁123に合わせた状態で、実施形態1と同様に少なくとも3箇所以上の撮影領域141,142,143で撮影した画像情報(撮影画像145等)を得る。変形例1では、画像処理部55は、これらの画像情報(撮影画像145等)に対して所定の画像解析を施して内周縁123を抽出する。画像処理部55は、変形例1では、抽出した内周縁123に基づいて、内周縁123上の座標を少なくとも3点求め、求めたそれらの座標を通過する円を算出し、算出した円の直径を算出することで、内周縁123の直径、すなわち仕上げ凹部121の直径を算出する。
変形例1では、算出部60は、測定部50の画像処理部55が算出した仕上げ凹部121の直径と、予め設定された仕上げ凹部121の直径の目標値との差である仕上げ凹部直径差を求める。仕上げ凹部121の直径の目標値は、実施形態1では、デバイス領域105の直径より大きく、かつ、粗凹部111の直径未満の所望の値に設定される。
変形例1では、制御ユニット70は、算出部60が求めた仕上げ凹部直径差に基づいて、仕上げ凹部直径差を打ち消す方向に進退ユニット45で仕上げ研削ユニット40を進退させることで、仕上げ研削ユニット40の位置を、目標値通りの直径の仕上げ凹部121を形成する位置へ補正する。
以上のような構成を有する実施形態1の変形例1に係る研削装置1は、実施形態1に係る研削装置1において、粗凹部111の直径を測定して粗研削ユニット30の位置を補正することに代えて、仕上げ凹部121の直径を測定して仕上げ研削ユニット40の位置を補正するものである。このため、実施形態1の変形例1に係る研削装置1は、測定目的のウェーハ100-1を装置外に取り出すことなく、装置内で仕上げ凹部121の直径を容易に確認できるだけでなく、装置内で所望の直径の仕上げ凹部121を形成可能な状態を容易に実現できるという作用効果を奏する。これにより、実施形態1の変形例1に係る研削装置1は、オペレータが測定目的のウェーハ100-1を取り出したり、仕上げ凹部121の直径を測定したり、仕上げ研削ユニット40の位置を補正したりする等の工数を削減できるという作用効果を奏する。
〔変形例2〕
本発明の実施形態1の変形例2に係る研削装置1を説明する。変形例2に係る研削装置1は、実施形態1に係る研削装置1において、仕上げ研削ユニット40により仕上げ凹部121を形成しないように変更したものである。
実施形態1の変形例2に係る研削装置1は、仕上げ凹部121を形成しないことを除き、実施形態1に係る研削装置1と同様である。このため、実施形態1の変形例2に係る研削装置1は、実施形態1に係る研削装置1と同様の作用効果を奏する。
〔変形例3〕
本発明の実施形態1の変形例3に係る研削装置1を説明する。図11は、図1の仕上げ研削ユニット40による研削処理をしたウェーハ100を示す部分断面図である。図11は、実施形態1と同一部分に同一符号を付して説明を省略する。
変形例3に係る研削装置1は、実施形態1の変形例1に係る研削装置1において、粗研削ユニット30により粗凹部111を形成せず、仕上げ研削ユニット40により、図11に示すように、ウェーハ100の裏面104を仕上げ研削して仕上げ凹部121を形成するとともに仕上げ凹部121の外周縁に環状の凸部118を形成するように変更したものである。
実施形態1の変形例3に係る研削装置1は、粗凹部111を形成しないことを除き、実施形態1の変形例1に係る研削装置1と同様である。このため、実施形態1の変形例3に係る研削装置1は、実施形態1の変形例1に係る研削装置1と同様の作用効果を奏する。また、実施形態1の変形例3に係る研削装置1の撮影対象であるウェーハ100の裏面104に形成された仕上げ凹部121は、実施形態1に係る研削装置1の撮影対象である粗凹部111の粗研削底部113に形成された仕上げ凹部121よりも、明確に撮影することができる。このため、実施形態1の変形例3に係る研削装置1は、実施形態1に係る研削装置1と比較してより明確に撮影される画像情報に基づいて、仕上げ凹部121の直径を算出するので、より正確に仕上げ凹部121の直径を算出でき、より正確に仕上げ研削ユニット40の位置を補正できるという作用効果を奏する。
〔実施形態2〕
本発明の実施形態2に係る研削装置1を説明する。実施形態2に係る研削装置1は、欠け測定部56、算出部60及び報知部80により、凸部112の内周縁115に研削砥石33で形成された欠け119の大きさを測定し、その測定結果に基づいて警告情報を報知するものである。
欠け測定部56は、カメラ51が凸部112を撮影して得た画像情報(撮影画像145)から凸部112の内周縁115に研削砥石33で形成された欠け119の大きさを測定する。欠け測定部56は、例えば、画像情報(撮影画像145)に対して所定の画像解析を施して欠け119の外周を抽出して、抽出した欠け119の外周の形状に基づいて、欠け119の周方向の大きさと、欠け119の径方向の大きさとを測定する。
算出部60は、実施形態2では、欠け119の周方向の大きさ及び径方向の大きさの双方について、それぞれ、測定部50の欠け測定部56が測定した欠け119の大きさと、予め設定された欠け119の大きさの上限値との差である欠けサイズ差を求める。欠け119の大きさの上限値は、実施形態2では、欠け119の大きさの許容値に設定される。欠け119の大きさの許容値は、超えてしまうと、粗研削ユニット30における研削砥石33の目詰まりや研削条件の設定ミス等の異常が発生している可能性があると考えられる基準の値である。
報知部80は、算出部60が求めた欠けサイズ差が、予め設定された閾値以上の場合に、粗研削ユニット30に研削砥石33の目詰まりや研削条件の設定ミス等の異常が発生している可能性がある旨の警告情報をオペレータに報知する。報知部80は、上記した入出力インターフェース装置を介して、上記した演算処理装置内の算出部60と接続されている。報知部80は、例えば、液晶表示装置等により構成される画像を表示する画像表示ユニット、スピーカ等により構成される音声を発信する音声ユニット、及び、発光ダイオード等により構成される点灯する光報知ユニット等である。報知部80は、この警告情報の報知により、オペレータに、研削砥石33の交換や粗研削ユニット30の研削条件の変更を促す。
研削装置1は、実施形態2では、オペレータが報知部80による警告情報の報知を受けて研削砥石33を交換したり粗研削ユニット30の研削条件を変更したりした場合、粗研削ユニット30により粗研削から進退ユニット35での粗研削ユニット30の位置の補正までの実施形態1と同様の動作をやり直すようにしてもよい。
以上のような構成を有する実施形態2に係る研削装置1は、他の装置及びオペレータから独立して、装置内に備える粗研削ユニット30、仕上げ研削ユニット40、測定部50、算出部60及び報知部80で、実施形態1と同様の研削による凸部112及び複合凹部131の形成、欠け119の大きさの測定、欠け119の大きさの上限値からの差の算出、警告情報の報知までの一連の動作を、測定目的のウェーハ100-1を装置外に取り出すことなく、実施する。このため、実施形態1に係る研削装置1は、装置内で欠け119の大きさを容易に確認できるだけでなく、装置内で欠け119の大きさに基づいて粗研削ユニット30に研削砥石33の目詰まりや研削条件の設定ミス等の異常が発生している可能性を容易に検出し、報知できるという作用効果を奏する。これにより、実施形態2に係る研削装置1は、オペレータが測定目的のウェーハ100-1を取り出したり、欠け119の大きさを測定したり、欠け119の大きさに基づいて粗研削ユニット30に研削砥石33の目詰まりや研削条件の設定ミス等の異常が発生している可能性を検出したりする等の工数を削減できるという作用効果を奏する。
なお、実施形態2に係る研削装置1は、変形例1及び変形例2を適用することができる。また、実施形態2に係る研削装置1は、欠け測定部56、算出部60及び報知部80が処理する対象を、凸部112の内周縁115に研削砥石33で形成された欠け119から、凸部118の内周縁123に研削砥石43で形成された欠けに変更することで、変形例3も適用することができる。
〔実施形態3〕
本発明の実施形態3に係る研削装置1を説明する。実施形態3に係る研削装置1は、粗研削円弧部117の径方向の長さを測定し、その測定結果に基づいて警告情報を報知するものである。
カメラ51は、実施形態3では、粗凹部111及び凸部112のみを形成した後、実施形態1の変形例1と同様の方法で、制御ユニット70によりカメラ51の焦点(ピント)を撮影中のウェーハ100の粗研削底部113に合わせた状態で、撮影し、画像情報(撮影画像145等)を得る。画像処理部55は、実施形態3では、これらの画像情報(撮影画像145等)に対して所定の画像解析を施して、カメラ51の焦点(ピント)が合っている領域と合っていない領域との境界線を、粗研削外周端116として抽出する。画像処理部55は、実施形態3では、抽出した粗研削外周端116に基づいて、粗研削外周端116上の座標を少なくとも3点求める。画像処理部55は、実施形態3では、求めたそれらの座標を通過する円を算出し、算出した円の直径を算出することで、粗研削外周端116の直径を算出する。
画像処理部55は、実施形態3では、実施形態1と同様の方法で、内周縁115の直径を算出する。画像処理部55は、実施形態3では、さらに、内周縁115の直径から粗研削外周端116の直径を差し引くことで、粗研削円弧部117の径方向の長さを算出する。
算出部60は、実施形態3では、測定部50の画像処理部55が測定した粗研削円弧部117の径方向の長さと、予め設定された粗研削円弧部117の径方向の長さの上限値との差である粗研削円弧部サイズ差を求める。粗研削円弧部117の径方向の長さの上限値は、実施形態3では、粗研削円弧部117の径方向の長さの許容値に設定される。粗研削円弧部117の径方向の長さの許容値は、超えてしまうと、研削砥石33の偏摩耗等の異常が発生している可能性があると考えられる基準の値である。
報知部80は、実施形態3では、算出部60が求めた粗研削円弧部サイズ差が、予め設定された閾値以上の場合に、粗研削ユニット30に研削砥石33の偏摩耗等の異常が発生している可能性がある旨の警告情報をオペレータに報知する。報知部80は、実施形態3では、この警告情報の報知により、オペレータに、研削砥石33を積極的に摩耗させて研削品質を向上させるドレッシング処理の実施を促す。
研削装置1は、実施形態3では、オペレータが報知部80による警告情報の報知を受けて研削砥石33をドレッシング処理する等の対応をした場合、粗研削ユニット30により粗研削から進退ユニット35での粗研削ユニット30の位置の補正までの実施形態1と同様の動作をやり直すようにしてもよい。
以上のような構成を有する実施形態3に係る研削装置1は、他の装置及びオペレータから独立して、装置内に備える粗研削ユニット30、仕上げ研削ユニット40、測定部50、算出部60及び報知部80で、実施形態1と同様の研削による凸部112及び複合凹部131の形成、粗研削円弧部117の径方向の長さの測定、粗研削円弧部117の径方向の長さの上限値からの差の算出、警告情報の報知までの一連の動作を、測定目的のウェーハ100-1を装置外に取り出すことなく、実施する。このため、実施形態1に係る研削装置1は、装置内で粗研削円弧部117の径方向の長さを容易に確認できるだけでなく、装置内で粗研削円弧部117の径方向の長さに基づいて粗研削ユニット30に研削砥石33の偏摩耗等の異常が発生している可能性を容易に検出し、報知できるという作用効果を奏する。これにより、実施形態3に係る研削装置1は、オペレータが測定目的のウェーハ100-1を取り出したり、粗研削円弧部117の径方向の長さを測定したり、粗研削円弧部117の径方向の長さに基づいて粗研削ユニット30に研削砥石33の偏摩耗等の異常が発生している可能性を検出したりする等の工数を削減できるという作用効果を奏する。
なお、実施形態3に係る研削装置1は、粗研削円弧部117の径方向の長さを測定することに代えて、仕上げ研削円弧部125の径方向の長さを測定してもよい。実施形態3に係る研削装置1は、この場合、上記と同様の方法で、画像処理部55により、カメラ51の焦点(ピント)を内周縁123に合わせて得られる画像情報から内周縁123の直径を算出し、カメラ51の焦点(ピント)を仕上げ研削底部122に合わせて得られる画像情報から仕上げ研削外周端124の直径を算出し、内周縁123の直径から仕上げ研削外周端124の直径を差し引くことで、仕上げ研削円弧部125の径方向の長さを算出する。実施形態3に係る研削装置1は、上記と同様の方法で、算出部60により、画像処理部55が測定した仕上げ研削円弧部125の径方向の長さと、予め設定された仕上げ研削円弧部125の径方向の長さの上限値との差である仕上げ研削円弧部サイズ差を求める。仕上げ研削円弧部125の径方向の長さの上限値は、仕上げ研削円弧部125の径方向の長さの許容値に設定される。仕上げ研削円弧部125の径方向の長さの許容値は、超えてしまうと、研削砥石43の偏摩耗等の異常が発生している可能性があると考えられる基準の値である。実施形態3に係る研削装置1は、上記と同様の方法で、報知部80により、算出部60が求めた仕上げ研削円弧部サイズ差が、予め設定された閾値以上の場合に、仕上げ研削ユニット40に研削砥石43の偏摩耗等の異常が発生している可能性がある旨の警告情報をオペレータに報知して、オペレータに、研削砥石43を積極的に摩耗させて研削品質を向上させるドレッシング処理の実施を促す。
〔実施形態4〕
本発明の実施形態4に係る研削装置1を説明する。図12は、実施形態4に係る粗研削ユニット30及び仕上げ研削ユニット40による研削処理をしたウェーハ100を示す部分断面図である。図13は、実施形態4に係る測定部50による測定処理を示す部分断面図である。図12及び図13は、実施形態1と同一部分に同一符号を付して説明を省略する。
実施形態4に係る研削装置1は、実施形態1に係る研削装置1において、図12に示すように、粗研削ユニット30によりスロープ240を有する粗凹部211を形成するとともに粗凹部211の外周縁に環状の凸部212を形成するように変更したものである。実施形態4に係る研削装置1は、粗研削ユニット30及び仕上げ研削ユニット40により、仕上げ凹部121と、仕上げ凹部121を囲繞する粗凹部211とを有する複合凹部231を形成する。また、実施形態4に係る研削装置1は、実施形態1に係る研削装置1において、測定部50が測定して算出部60等が処理する対象を、粗凹部211の周縁部214のスロープ240に変更したものである。なお、粗凹部211及び複合凹部231は、いずれも、粗凹部111、仕上げ凹部121及び複合凹部131と同様に、本発明における凹部である。
粗凹部211の周縁部214は、粗研削底部213の外周から内周縁215に向けて形成される。周縁部214は、図12に示すように、ウェーハ100の裏面104と垂直な方向に対して、上側(内周縁215側)が径方向外側に、下側(粗研削底部213側)が径方向内側に傾斜したスロープ240を有する。なお、図12に示す粗凹部211及び凸部212における粗研削底部213、内周縁215、粗研削外周端216及び粗研削円弧部217は、実施形態1の粗凹部111及び凸部112における粗研削底部113、内周縁115、粗研削外周端116及び粗研削円弧部117と同様であるので、詳細な説明を省略する。
周縁部214に形成されるスロープ240は、図12に示すように、径方向のスロープ幅241と、ウェーハ100の裏面104に対するスロープ240の傾斜の角度242とにより規定される。スロープ240は、ウェットエッチングで、粗凹部211及び仕上げ凹部121の研削の歪みを除去し、これらの研削面をなだらかできれいにする際に、ウェットエッチングで使用したエッチング液を好適に排出しやすくする。
粗研削ユニット30は、実施形態4では、予め設定されたスロープ240のスロープ幅241及び角度242の目標値に応じて、粗研削深さが深くなるにしたがって進退ユニット35で粗研削ユニット30の位置を径方向内側に移動させながら粗研削することで、粗凹部211の周縁部214にスロープ240を形成する。
測定部50の画像処理部55は、実施形態4では、実施形態1で内周縁115の直径(粗凹部111の直径)を算出した方法と同様の方法で、内周縁215の直径を算出する。実施形態4では、制御ユニット70及び測定部50の画像処理部55は、実施形態3で粗研削外周端116の直径を算出した方法と同様の方法で、粗研削外周端216の直径を算出する。測定部50の画像処理部55は、実施形態4では、内周縁215の直径から粗研削外周端216の直径を差し引いて2で除することで、スロープ幅241を算出する。
制御ユニット70は、実施形態4では、図13に示すように、スロープ240が形成された周縁部214上の径方向に距離251だけ離れた2箇所の測定点のそれぞれについて、カメラ51の焦点を合わせた際のカメラ51の高さの情報を取得する。
スロープ角度測定部57は、制御ユニット70から、2箇所の測定点の間の距離251の情報と、2箇所の測定点のそれぞれにおいて焦点を合わせた際のカメラ51の高さの情報と、を取得する。スロープ角度測定部57は、図13に示すように、2箇所の測定点のそれぞれにおいて焦点を合わせた際のカメラ51の高さの差である高度差252に基づいて、2箇所の測定点の高さの差253を算出する。スロープ角度測定部57は、図13に示すように、2箇所の測定点の間の距離251と、2箇所の測定点の高さの差253とから、角度242を算出する。
算出部60は、実施形態4では、測定部50の画像処理部55が算出したスロープ幅241と、予め設定されたスロープ幅241の目標値との差であるスロープ幅差を求める。スロープ幅241の目標値は、実施形態4では、外周余剰領域106の径方向の長さ(幅)未満の所望の値に設定される。
算出部60は、実施形態4では、測定部50のスロープ角度測定部57が算出した角度242と、予め設定された角度242の目標値との差である角度差を求める。角度242の目標値は、実施形態4では、外周余剰領域106の径方向の長さ(幅)と粗研削深さとから求められる所定の角度以上、かつ、90度未満の所望の値に設定される。
制御ユニット70は、実施形態4では、算出部60が求めたスロープ幅差及び角度差に基づいて、スロープ幅差及び角度差を打ち消す方向に、粗研削ユニット30を進退させる進退ユニット35を校正する。
以上のような構成を有する実施形態4に係る研削装置1は、他の装置及びオペレータから独立して、装置内に備える粗研削ユニット30、仕上げ研削ユニット40、測定部50、算出部60及び進退ユニット35で、研削による凸部212及びスロープ240を有する複合凹部231の形成、スロープ幅241及び角度242の算出、スロープ幅241及び角度242の目標値からの差の算出、目標値通りのスロープ幅241及び角度242のスロープ240を有する複合凹部231を形成可能にする進退ユニット35の校正までの一連の動作を、測定目的のウェーハ100-1を装置外に取り出すことなく、実施する。このため、実施形態4に係る研削装置1は、装置内でスロープ幅241及び角度242を容易に確認できるだけでなく、装置内で所望のスロープ幅241及び角度242のスロープ240を有する複合凹部231を形成可能な状態を容易に実現できるという作用効果を奏する。これにより、実施形態4に係る研削装置1は、オペレータが測定目的のウェーハ100-1を取り出したり、凸部112を撮影したり、スロープ幅241及び角度242を測定したり、進退ユニット35を校正したりする等の工数を削減できるという作用効果を奏する。
〔実施形態5〕
本発明の実施形態5に係る研削装置1を説明する。図14は、実施形態5に係る粗研削ユニット30及び仕上げ研削ユニット40による研削処理をした製品向けのウェーハ100-2を示す部分断面図である。図14は、実施形態1と同一部分に同一符号を付して説明を省略する。
実施形態5に係る研削装置1は、粗研削ユニット30を目標値通りの直径の粗凹部111を形成する位置へ補正するため、及び、仕上げ研削ユニット40を目標値通りの直径の仕上げ凹部121を形成する位置へ補正するために、測定目的のウェーハ100-1ではなく製品向けのウェーハ100-2を目標値よりも小さく研削し、粗研削ユニット30及び仕上げ研削ユニット40を補正した後に、測定目的で研削した製品向けのウェーハ100-2を更に研削して、目標値通りの直径の粗凹部111及び仕上げ凹部121を形成するものである。
実施形態5に係る研削装置1は、まず、図14に破線で示すように、粗研削ユニット30により、製品向けのウェーハ100-2の裏面104に、目標値よりも所定の長さ341だけ直径が小さい円形の粗凹部311を形成するとともに外周縁に環状の凸部312を形成し、仕上げ研削ユニット40により、粗凹部311の粗研削底部313に外周領域を残して、目標値よりも所定の長さ342だけ直径が小さい円形の仕上げ凹部321を形成する。実施形態5に係る研削装置1は、これにより、仕上げ凹部321と、仕上げ凹部321を囲繞する粗凹部311とを有する複合凹部331を形成する。
図14に示す粗凹部311及び凸部312における粗研削底部313、周縁部314、内周縁315、粗研削外周端316及び粗研削円弧部317は、実施形態1の粗凹部111及び凸部112における粗研削底部113、周縁部114、内周縁115、粗研削外周端116及び粗研削円弧部117と概ね同様であるので、詳細な説明を省略する。また、図14に示す仕上げ凹部321における仕上げ研削底部322、内周縁323、仕上げ研削外周端324及び仕上げ研削円弧部325は、実施形態1の仕上げ凹部121における仕上げ研削底部122、内周縁123、仕上げ研削外周端124及び仕上げ研削円弧部125と概ね同様であるので、詳細な説明を省略する。粗凹部311、仕上げ凹部321及び複合凹部331は、いずれも粗凹部111等と同様に、本発明における凹部である。
実施形態5に係る研削装置1は、複合凹部331を形成した後、測定部50により、実施形態1と同様の方法で、内周縁315の直径(粗凹部311の直径)を算出する。実施形態5に係る研削装置1は、算出部60により、実施形態1と同様の方法で、測定部50が算出した粗凹部311の直径と、予め設定された粗凹部111の直径の目標値から所定の長さ341を差し引いた値との差である補正用粗凹部直径差を求める。実施形態5に係る研削装置1は、制御ユニット70により、実施形態1と同様の方法で、算出部60が求めた補正用粗凹部直径差に基づいて、進退ユニット35で粗研削ユニット30の位置を補正する。
また、実施形態5に係る研削装置1は、測定部50により、実施形態1の変形例1と同様の方法で、内周縁323の直径(仕上げ凹部321の直径)を算出する。実施形態5に係る研削装置1は、算出部60により、実施形態1の変形例1と同様の方法で、測定部50が算出した仕上げ凹部321の直径と、予め設定された仕上げ凹部121の直径の目標値から所定の長さ342を差し引いた値との差である補正用仕上げ凹部直径差を求める。実施形態5に係る研削装置1は、制御ユニット70により、実施形態1の変形例1と同様の方法で、算出部60が求めた補正用仕上げ凹部直径差に基づいて、進退ユニット45で仕上げ研削ユニット40の位置を補正する。
実施形態5に係る研削装置1は、進退ユニット35で粗研削ユニット30の位置を補正し、進退ユニット45で仕上げ研削ユニット40の位置を補正した後、図14に実線で示すように、複合凹部331が形成された製品向けのウェーハ100-2の裏面104に、粗研削ユニット30により、目標値通りの直径の粗凹部111を形成するとともに外周縁に環状の凸部112を形成し、仕上げ研削ユニット40により、目標値通りの直径の仕上げ凹部121を形成する。
以上のような構成を有する実施形態5に係る研削装置1は、実施形態1に係る研削装置1において、製品向けのウェーハ100-2の裏面104に、目標値よりも所定の長さ341だけ直径が小さい円形の粗凹部311、及び、目標値よりも所定の長さ342だけ直径が小さい円形の仕上げ凹部321を形成し、これらの粗凹部311及び仕上げ凹部321に基づいて、粗研削ユニット30及び仕上げ研削ユニット40の位置をそれぞれ補正してから、目標値通りの直径の粗凹部111及び仕上げ凹部121を形成するように変更したものである。このため、実施形態5に係る研削装置1は、測定目的のウェーハ100-1を使用する必要が無いので、粗研削ユニット30及び仕上げ研削ユニット40の位置の補正と、目標値通りの粗凹部111及び仕上げ凹部121の形成とを効率よく実現できるという作用効果を奏する。また、実施形態5に係る研削装置1は、オペレータが測定目的のウェーハ100-1を製品向けのウェーハ100-2に変更する等の工数をさらに削減できるという作用効果を奏する。
なお、実施形態5に係る研削装置1は、本発明ではこれに限定されず、例えば、粗研削ユニット30による粗凹部311の形成から進退ユニット35による粗研削ユニット30の位置の補正までの一連の動作を省略し、仕上げ研削ユニット40による仕上げ凹部321の形成から進退ユニット45による仕上げ研削ユニット40の位置の補正までの一連の動作を実施した後に、目標値通りの直径の粗凹部111及び仕上げ凹部121を形成してもよい。また、実施形態5に係る研削装置1は、仕上げ研削ユニット40の位置の補正までの一連の動作を省略し、粗研削ユニット30の位置の補正までの一連の動作を実施した後に、目標値通りの直径の粗凹部111及び仕上げ凹部121を形成してもよい。
また、実施形態5に係る研削装置1は、形成する粗凹部311及び仕上げ凹部321について、実施形態2を適用して、欠け測定部56により凸部312の内周縁315に研削砥石33で形成された欠けの大きさを測定し、算出部60により欠けサイズ差を求め、報知部80により欠けサイズ差に基づいて警告情報をオペレータに報知してもよい。また、実施形態5に係る研削装置1は、形成する粗凹部311及び仕上げ凹部321について、実施形態3を適用して、画像処理部55により粗研削円弧部317の径方向の長さや仕上げ研削円弧部325の径方向の長さを測定し、算出部60により粗研削円弧部サイズ差や仕上げ研削円弧部サイズ差を求め、報知部80により粗研削円弧部サイズ差や仕上げ研削円弧部サイズ差に基づいて警告情報をオペレータに報知してもよい。
また、実施形態5に係る研削装置1は、補正目的の粗凹部及び仕上げ凹部を、目標値通りの直径の粗凹部111及び仕上げ凹部121よりも浅く形成して、各凹部の直径の算出及び粗研削ユニット30、仕上げ研削ユニット40の位置の補正の動作を実施した後に、目標値通りの直径の粗凹部111及び仕上げ凹部121を形成してもよい。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
1 研削装置
10 チャックテーブル
30 粗研削ユニット
33,43 研削砥石
35,45 進退ユニット
36,46 研削送りユニット
40 仕上げ研削ユニット
50 測定部
51,52,53,54 カメラ
55 画像処理部
56 欠け測定部
57 スロープ角度測定部
60 算出部
70 制御ユニット
80 報知部
100,100-1,100-2 ウェーハ
111,211,311 粗凹部
112,118,212,312 凸部
119 欠け
121,321 仕上げ凹部
131,231,331 複合凹部
240 スロープ

Claims (3)

  1. ウェーハを保持面で保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持されたウェーハを環状に配置した研削砥石で研削しウェーハの露出した面に円形の凹部を形成するとともに該凹部の外周縁に環状の凸部を形成する研削ユニットと、該研削ユニットを該チャックテーブルの径方向に進退させる進退ユニットと、該研削ユニットを該チャックテーブルの保持面と垂直な方向に研削送りする研削送りユニットと、を備える研削装置であって、
    該凸部を撮影して得た画像情報から該凸部の内周縁の座標を求め該座標から該凹部の直径を算出するカメラを含む測定部と、
    該測定部が算出した該凹部の直径と、予め設定された該凹部の直径の目標値との差を求める算出部と、
    該算出部が求めた該差に基づいて該進退ユニットで該研削ユニットの位置を補正する制御ユニットと、を有する研削装置。
  2. 該測定部は、該画像情報から該凸部の該内周縁に該研削砥石で形成された欠けの大きさを測定する欠け測定部をさらに備え、
    該算出部は予め設定された該欠けの上限値と測定された該欠けの大きさとの差を求め、
    該差が予め設定された閾値以上の場合に警告情報をオペレータに報知する報知部を備える請求項1に記載の研削装置。
  3. 該研削ユニットは、該凹部の周縁部にスロープを形成し、
    該測定部は、該スロープの径方向に離れた2点の間の距離と、該2点のそれぞれに該カメラの焦点を合わせた際の該カメラの高さの差とに基づいて、該スロープの角度を算出する請求項1または請求項2に記載の研削装置。
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