JP7348795B2 - 線材束製造装置 - Google Patents

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Description

本発明は、線材を一定の長さで切断するとともに束ねた線材束を製造する線材束製造装置に関する。
糸等の線材は、複数本をまとめて束にして利用される場合が多い。糸束を製造する製造装置は、送られた糸を軸視において多角形状の糸車に巻き付ける。糸の巻き付け回数が所定回数に達すると、糸車の各辺に巻き付けられている糸をまとめて切断して、一定長さの糸を所定本束ねた糸束が形成される(例えば、特許文献1参照)。
このような糸束を製造する製造装置では、糸が連続して送られてきても、糸を停止することなく、糸車に巻き付けることができる。これにより、糸束を製造するときのタクトタイムを短く抑えることが可能である。
特開2010-126825号公報
しかしながら、引用文献1の構成の場合、糸車の1辺の長さは糸束の長さよりも長い。そのため、糸車の小型化ができず装置の小型化が困難である。また、糸の巻き付け回数が所定回数に到達すると、糸車の交換のために糸の切断が必要であり、一時的に糸の巻き付け動作が停止される。そのため、糸束の製造時間が長くなる。
また、糸車の角部に巻き付けられた糸は、糸束に使用できないため、供給された糸に対する製造された糸束の割合が低くなる。
そこで、本発明は、所定長さの線材の束を製造する線材束製造装置であって、小型かつ連続処理が可能であるとともに、廃棄される線材を減らすことができる線材束製造装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の線材束製造装置は、線材の供給方向に延びる直線状の作業領域を有するとともに無端状に形成されたガイド部と、前記ガイド部に沿って移動可能であるとともに前記線材を把持可能な複数の把持部と、複数の前記把持部をそれぞれ独立して駆動可能な第1駆動部と、前記線材を切断するカッターと、前記カッターにて所定長さに切断された線材片を集積する線材片集積部と、を有する。前記線材が所定長さ供給されるごとに、連続する2個の前記把持部が、前記線材の供給速さに合わせた速さで供給方向に移動するとともに前記線材の供給方向の先端から所定長さの切断位置の前後を把持し、前記カッターが前記切断位置で前記線材を切断して、所定長さの前記線材片を形成し、前記線材片が、前記切断位置の前後を把持する2個の前記把持部のうち前記供給方向前側の前記把持部と、前記供給方向前側の前記把持部よりも前方に位置する前記把持部にて把持されて前記線材片集積部まで搬送される。
この構成によると、供給される線材を連続して切断して線材片を製造するとともに、線材の供給を止めることなく、線材束を製造することができる。これにより、単位時間当たりの線材束の製造する量を増やすことが可能である。また、端部から一定の長さごとに切断して順次切断片を製造するため、破棄される線材を減らすことが可能である。さらに気線材を切断するため、または、線材を集積するために線材の供給を一時的に停止するために線材をためる装置が不要になるため、線材束製造装置の構造を簡略化するとともに小型化が可能である。また、これにより、レイアウトの自由度が高くなる。
さらに、第1駆動部が複数の把持部を独立して駆動可能であることから、把持部で把持できる線材線の長さを自由に変更可能である。これにより、線材束製造装置の汎用性を高めることが可能である。また、1つの製造ラインで複数種(長さ)の線材束を製造することが可能である。
上記構成の線材束製造装置において、前記カッターを前記作業領域に沿って移動させる第2駆動部をさらに有し、前記カッターは、前記線材を切断可能な切断刃部と、前記切断刃部を駆動するアクチュエーターと、を有し、前記第2駆動部は、前記連続する2個の前記把持部が前記線材の前記切断位置の前後を把持すると同時に、前記切断刃部を前記線材の供給速さに合わせて移動させ、前記カッターの移動中において、前記アクチュエーターが、切断刃部を駆動して移動中の前記線材の前記切断位置を切断してもよい。これにより、線材の切断端面がつぶれたり、引きちぎられたりするのを抑制することができる。これにより、線材束の不良品の発生を抑制できるため、歩留まりを高めることができる。
上記構成の線材束製造装置において、前記第2駆動部は、前記切断刃部が前記線材を前記切断位置で切断した後、前記カッターを前記線材の供給方向と逆方向に移動させて元の位置に戻すようにしてもよい。このようにすることで、カッターを移動させる第2駆動部の構造を簡単かつ小型化可能である。
上記構成の線材束製造装置において、前記線材を把持した前記把持部が前記線材の供給速さに合わせて前記作業領域に沿って、前記線材の供給方向の上流側から下流側に移動を開始した後、前記作業領域の前記上流側に次の前記連続した2個の前記把持部を待機させてもよい。このようにすることで、線材の連続処理が可能である。
上記構成の線材束製造装置において、前記線材片集積部は、前記作業領域の他端の近傍に配置されており、前記第1駆動部は、前記線材片を把持する前記把持部を前記線材の供給速さよりも速く移動させるとともに前記線材片を前記線材片集積部に受け渡す位置で停止させ、前記線材片が前記線材片集積部に受け渡された後、前記線材片を把持していた前記把持部を前記供給方向の下流側に移動させてもよい。このように構成することで、線材片を把持した把持部は、線材を把持した把持部から離れる。そのため、線材片を受け渡すために把持部が停止しても、後続の線材片を把持する把持部との接触が抑制される。これにより、安定して、かつ、安全に線材束の連続製造が可能である。
上記構成の線材束製造装置において、前記第1駆動部は、リニアモーターを採用してもよいし、前記把持部ごとに軸動モーター等の動力源を備える構成であってもよい。
本発明によると、小型かつ連続処理が可能であるとともに、所定長さの線材の束を製造するときに、不使用線材の発生量を抑えることが可能である。
本発明に係る線材束製造装置の概略配置図である。 図1に示す線材束製造装置の機能ブロック図である。 ガイド部にガイドされた把持部の概略配置図である。 図3に示す把持部の概略断面図である。 線材束製造装置の第1状態を示す図である。 線材束製造装置の第2状態を示す図である。 線材束製造装置の第3状態を示す図である。 線材束製造装置の第4状態を示す図である。 線材束製造装置の第5状態を示す図である。 線材束製造装置の第6状態を示す図である。 線材束製造装置の第7状態を示す図である。 線材束製造装置の第8状態を示す図である。 線材束製造装置の第9状態を示す図である。
以下に本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、本実施形態において、図1に示す線材束製造装置Aを基準として、上下左右を定義し、紙面手前を手前側、紙面奥を奥側と定義する。線材Sgは、図1に示す線材束製造装置Aを基準として、左から右に供給される。そのため、図1に示す線材束製造装置Aにおいて、左側を線材の供給方向上流側、右側を供給方向下流側と定義する。
<線材束製造装置A>
図1は、本発明に係る線材束製造装置Aの概略配置図である。図2は、図1に示す線材束製造装置Aの機能ブロック図である。図3は、ガイド部1にガイドされた把持部2の概略配置図である。図4は、図3に示す把持部2の概略断面図である。
線材束製造装置Aは、例えば、中空糸で形成された線材Sgを複数個束ねて、中空糸フィルターを形成する中空糸フィルターの製造装置に利用される。中空糸フィルターの製造装置では、混錬された樹脂材料から中空糸を製造し、製造された中空糸が連続して線材束製造装置Aに供給される。そのため、線材束製造装置Aでは、連続した処理が要求される。以下に、線材束製造装置Aの詳細について説明する。なお、線材Sgとして、中空糸を挙げているが、これに限定されない。
図1、図2に示すように、線材束製造装置Aは、ガイド部1と、把持部2と、第1駆動部3と、カッター4と、第2駆動部5と、線材片集積部6と、制御部7とを有する。
<ガイド部1>
ガイド部1は、把持部2の移動をガイドする。ガイド部1は、把持部2が摺動可能に係合さされるガイドレール10を有する。図4に示すように、ガイドレール10は、把持部2の摺動方向と直交する面で切断した切断面が、長辺が奥行き方向に延びる断面長方形状である。なお、ガイドレール10として、断面長方形状としているが、これに限定されない。把持部2を円滑にガイド可能な形状を広く採用できる。
ガイドレール10は、両端を連結することで無端状に形成される。ガイドレール10は、作業領域11、返り領域12、戻り領域13および送り領域14を含む。すなわち、ガイド部1は、作業領域11と、返り領域12と、戻り領域13と、送り領域14とを有する。
作業領域11は、ガイド部1の下部に配置される。作業領域11は、供給方向上流から供給方向下流に形成された直線状の領域である。本実施形態の線材束製造装置Aにおいて、線材Sgを切断して線材片Sgcを製造する作業および線材片Sgcを線材片集積部6に搬送する作業は、線材Sgが作業領域11にあるときに実施される。
返り領域12は、作業領域11の供給方向下流側の端部に連結される。返り領域12は、作業領域11の供給方向下流側の端部から上方に一定の曲率半径で湾曲する。戻り領域13は、作業領域11の上方に配置され、作業領域11と平行な直線上である。戻り領域13は、返り領域12と連結される。返り領域12は、作業領域11と戻り領域13とを連結する。送り領域14は、作業領域11の供給方向上流側と戻り領域13とを連結する。送り領域14は、一定の曲率半径で湾曲する。
なお、図1に示す線材束製造装置Aでは、返り領域12と送り領域14の曲率半径は同じである。しかしながら、これに限定されない。また、戻り領域13は、直線状に形成されているが、これに限定されず、湾曲していてもよい。詳細は後述するが、ガイド部1において、把持部2が作業領域11の供給方向上流から供給方向下流に向かって移動する間に、把持部2が把持した線材Sgに対して所定の作業が行われる。そして、作業に使用された把持部2は、返り領域12、戻り領域13および送り領域14に沿って順にガイドされて、把持位置Ps1に戻る。なお、把持位置Ps1は、供給された線材Sgを把持部2が把持する位置であり、作業領域11の線材Sgの供給方向における上流に位置する。
<把持部2>
把持部2は、ガイドレール10に沿って移動可能に配置される。図2、図3に示すように、把持部2は、台座21と、ガイドローラー22と、クランプ部23と、アクチュエーター24とを有する。なお、図1に示す線材束製造装置Aでは、ガイド部1に12個の把持部2が配置されている状態を示しているが、これに限定されない。把持部2の数は、12個よりも多くてもよいし、12個未満であってもよい。
図3に示すように、台座21は上部に下方に凹んだ凹部211を有する。台座21は、凹部211の内部にガイドレール10を収納するように、ガイドレール10に係合される。把持部2は、12個のガイドローラー22を有する。ガイドローラー22は、4個の内面ローラー221と、4個の外面ローラー222と、4個の側面ローラー223とを有する。
内面ローラー221は、ガイドレール10の内面に接触して回転しつつ移動する。外面ローラー222は、ガイドレール10の外面に接触して回転しつつ移動する。側面ローラー223は、ガイドレール10の厚み方向の側面に接触して回転しつつ移動する。把持部2は、これらのガイドローラー22を有することで、ガイドレール10に沿って正確に移動する。また、ガイドローラー22によって、把持部2の円滑な移動が可能であるとともに、把持部2のガイドレール10からの脱落が抑制される。
なお、本実施形態の把持部2では、内面ローラー221、外面ローラー222、側面ローラー223を有する構成としているが、これに限定されない。把持部2がガイドレール10に沿って円滑に移動可能であるとともに、ガイドレール10からの脱落を抑制できるローラー配置を広く採用できる。
クランプ部23は、台座21の下面から下面と直交する方向に突出する。クランプ部23は、一対のクランプアーム231を有する。一対のクランプアーム231は、ガイドレール10が延びる方向と直交する方向に対向して配置される。そして、一対のクランプアーム231は、互いに他方に対して接近可能および離間可能である。なお、一対のクランプアーム231は、一方が固定で他方が一方に対して接近および離間する構成であってもよい。クランプアーム231は、線材Sgを挟む。また、一対のクランプ部23は、互いに直線的に接近、離間する構成であってもよいし、台座21と連結されている部分を回転中心として、先端側を回転させて接近、離間する構成であってもよい。
アクチュエーター24は、一対のクランプアーム231を移動させる。つまり、アクチュエーター24は、一対のクランプアーム231の動力源である。なお、アクチュエーター24としては、モーター、ソレノイド等を挙げることができるが、これに限定されない。一対のクランプアーム231を駆動可能な動力を出力できる構成を広く採用できる。アクチュエーター24は、制御部7と接続されており、制御部7からの指示で動作する。すなわち、制御部7が把持部2を動作すると称する場合、アクチュエーター24を動作させて、一対のクランプアーム231で線材Sgを把持するまたは把持した線材Sgを離すことを指す。
<第1駆動部3>
線材束製造装置Aにおいて、第1駆動部3は、各把持部2を独立して駆動させることが可能なリニアモーターを採用している。図1から図3に示すように、第1駆動部3は、コイル群31と、マグネット33とを有する。コイル群31は、複数のコイル32を有する。コイル群31は、無端状に配置されたガイドレール10に沿って複数のコイル32が配列されている。さらに説明すると、複数のコイル32は、ガイドレール10の外周面側に配置される。複数のコイル32には、それぞれ、独立して電力を供給することができる。
マグネット33は、把持部2の台座21に取り付けられる。図3、図4に示すように、マグネット33は、台座21の上面に形成された凹部211の内部に配置される。マグネット33は、把持部2の移動方向に複数個(ここでは、3個)配置される。3個のマグネット33は、コイル32と対向する面が磁極面である。そして、隣り合うマグネット33の各磁極面は、異なる磁極(N極またはS極)である。なお、マグネット33の個数および配置については、上述に限定されず、複数のコイル32とマグネット33とでリニアモーターを形成することができる構成を広く採用できる。
第1駆動部3は、複数のコイル32のそれぞれに順次電流を供給して、励磁することで、マグネット33との間に磁力を発生させる。この磁力による、引力と斥力とをうまく組み合わせることで、マグネット33およびマグネット33が配置される把持部2をコイル群31の配列方向に沿って移動させることができる。
<カッター4>
カッター4は、線材Sgを切断する。図1、図2等に示すように、カッター4は、台座部41と、切断刃部42と、アクチュエーター43とを有する。台座部41は、第2駆動部5によって移動される。台座部41には、第2駆動部5の後述するボールねじ軸部52と組み合わせられるボールねじナット部(不図示)が形成される。
切断刃部42は、台座部41の表面に配置される。切断刃部42は、回転刃421と、カッターアーム422とを有する。カッターアーム422は、台座部41の線材Sgと直交する方向に揺動する。回転刃421は、外周部が刃になっている円板状であり、カッターアーム422の先端に配置される。回転刃421は、回転しつつ線材Sgに接触することで、線材Sgを切断する。
アクチュエーター43は、回転刃421を回転させるとともに、カッターアーム422を揺動させる駆動力を供給する動力源である。アクチュエーター43は、台座部41に配置される。アクチュエーター43は回転刃421およびカッターアーム422の両方を駆動する構成であってもよいし、それぞれを駆動する独立して駆動する構成であってもよい。
なお、カッター4の構成は、上述の構成に限定されず、供給されている線材Sgを切断可能であるとともに、線材Sgの切断端面の潰れを抑制することができる構成を広く採用することができる。
<第2駆動部5>
第2駆動部5は、カッター4の台座部41を線材Sgの供給方向、すなわち、作業領域11に沿う方向に移動させる。図1に示すように、第2駆動部5は、複数個のスライドガイド51と、ボールねじ軸部52と、駆動モーター53(図2参照)と、を有する。
スライドガイド51は、棒状の部材である。複数個のスライドガイド51は、ボールねじ軸部52の周囲に、配置されている。スライドガイド51は、作業領域11に沿って延びる。スライドガイド51は、カッター4の台座部41に形成された不図示のガイド孔を貫通している。ガイド孔がスライドガイド51に対して摺動することで、スライドガイド51は、台座部41を作業領域11に沿って直線移動可能なようにガイドする。
ボールねじ軸部52は、円柱状であり、外周面にらせん状の溝を有する。ボールねじ軸部52は、カッター4の台座部41のボールねじナット部(不図示)を組み合わせることで、ボールねじによる移動構造が形成される。ボールねじによる移動構造は従来周知であるため詳細は省略する。
駆動モーター53は、ボールねじ軸部52を回転させる動力源である。駆動モーター53によるボールねじ軸部52の回転方向を変えることで、台座部41を作業領域11に沿って往復移動可能である。駆動モーター53によるボールねじ軸部52の回転角度を調整することで、台座部41の作業領域11における位置決めが可能である。また、駆動モーター53の回転速度によってボールねじ軸部52の回転速度を調整することで、台座部41の移動速度を調整することができる。
第2駆動部5は、カッター4の切断作業を行う前段階において、台座部41を初期位置Bpに移動させて待機させる。なお、初期位置Bpは、供給方向の位置が、待機位置Ps0にある連続する2個の把持部2と一致する位置である。
本実施形態において、第2駆動部5として、ボールねじを用いたリニアアクチュエーターを採用しているが、これに限定されない。例えば、第1駆動部3と同様、リニアモーターを用いるものであってもよい。詳細は後述するが、カッター4の台座部41を線材Sgの供給速さTs1に合わせた速さで線材の供給方向に移動させつつ線材Sgを切断することができるとともに、線材Sgが予め決められた長さ供給されるまでに、台座部41を初期位置Bpに戻すことができる構成を広く採用することができる。
<線材片集積部6>
線材束製造装置Aでは、作業領域11で線材Sgを所定の長さで切断して形成した線材片Sgcを束ねて、線材束Sgbを製造する(図1等参照)。線材片集積部6は、作業領域11の供給方向の下流側の端部の近傍に配置される。そして、作業領域11の線材Sgの供給方向の下流端が、受け渡し位置Ps2である。受け渡し位置Ps2において、把持部2から線材片集積部6に線材片Sgcが受け渡される。なお、線材片Sgcの把持部2から線材片集積部6への受け渡しは、線材片Sgcの自重による落下で行われるが、これに限定されない。例えば、ロボットアーム等の受け渡し機構を備えていてもよい。
図1、図2に示すように、線材片集積部6は、コンベヤ61と、集積容器62と、コンベヤモーター63とを有する。集積容器62は、落下した線材片Sgcを集めるとともに、一定の方向に収容可能な容器である。なお、図示は省略しているが、例えば、径斜面等を利用して線材片Sgcを集積容器62に集めるような構成を備えてもよい。
コンベヤ61は、集積容器62を移動させる。コンベヤ61は、線材Sgの供給方向とは直交する方向、すなわち、奥行き方向に集積容器62を移動させる。コンベヤ61は、例えば、無端状に連結されたベルト、チェーン等を備えた構成を上げることができるが、これに限定されない。集積容器62に集積された線材片Sgcは、束ねられて線材束Sgbが形成される。なお、集積容器62では、線材片Sgcを集積して、線材束Sgbを形成することができる構成を有してもよい。また、集積容器62で、線材片Sgcを集積し次工程に束ねる工程を実行するようにしてもよい。
コンベヤモーター63は、コンベヤ61を駆動するためのモーターである。コンベヤモーター63は、制御部7に接続されており、制御部7からの指示に従って、駆動される。
<制御部7>
制御部7は、線材束製造装置Aの各部の動作を制御する。図2に示すように、制御部7は、把持部2のアクチュエーター24、第1駆動部3のコイル32、カッター4のアクチュエーター43、第2駆動部5の駆動モーター53および線材片集積部6のコンベヤモーター63の動作を制御する。なお、これら以外の機器を制御してもよい。
制御部7は、処理回路71と、記憶回路72とを有する。処理回路71は、各種情報を処理する回路であり、CPU、MPU等の演算回路を有する。また、処理回路71は、処理結果に基づいて、上述の各アクチュエーター、モーター等の駆動を制御する。
記憶回路72は、ROM、RAM等の半導体メモリー、フラッシュメモリー等の可搬性を有するメモリーおよびハードディスク等の記憶媒体を含むまたは接続される回路である。記憶回路72で、制御プログラムまたは処理プログラム等の各種プログラムを記憶しておき、必要に応じて処理に対応したプログラムを呼び出すとともに処理回路71でプログラムを動作させて、処理を行うようにしてもよい。
線材束製造装置Aは、以上示した構成を有している。次に、線材束製造装置Aの動作について、図面を参照して説明する。図5~図13は、供給される線材Sgから所定長さ(ここでは、切断長さL1とする)の線材片Sgcを集積した線材束Sgbを製造する間の線材束製造装置Aの各状態を示す図である。
なお、以下の説明において、線材片Sgcを2個の把持部2で把持するものとする。このとき、線材片Sgcの供給方向前端部を把持する把持部を把持部2fとし、供給方向後端を把持する把持部を把持部2rと称する場合がある。例えば、連続する2個の把持部2では、線材Sgを切断した後、供給方向前側の把持部2は形成された線材片Sgcの後端部を把持する、すなわち把持部2rである。また、線材Sgを切断した後、供給方向後側の把持部2は、次に形成される線材片Sgcの前端部を把持する、すなわち、把持部2fである。
そして、2個の把持部2をまとめて表示する場合、供給方向の前側を先に記載する。例えば、連続する2個の把持部2が、後述する待機位置Ps0に待機している状態およびその状態と同じ状態の場合、把持部2(2r、2f)と示す場合がある。また、線材片Sgcの供給方向の両端を把持する2個の把持部2は、把持部2(2f、2r)と示す場合がある。
図5は、線材束製造装置Aの第1状態Sts1を示す図である。図5に示す第1状態Sts1は、線材Sgの供給開始時の線材束製造装置Aを示す。第1状態Sts1において、1つの把持部2を把持部2fとして、待機位置Ps0に待機させておく。この状態で、線材Sgが供給される。なお、待機位置Ps0は、把持部2fが線材Sgを把持する把持位置Ps1よりも供給方向上流側である。
供給される線材Sgは、作業領域11に沿って、左側の供給方向上流から右側の供給方向下流に供給される。なお、線材Sgは、一定の供給速さTs1で供給される。また、線材Sgの供給速さTs1とは、単位時間当たりに供給される線材Sgの長さと同じである。さらに説明すると、線材Sgが一方向に移動する場合、線材Sgの所定の位置(例えば、先端)は、供給速さTs1で移動する。
図6は、線材束製造装置Aの第2状態Sts2を示す図である。第2状態Sts2は、把持部2fが供給速さTs1で供給方向上流側から下流側に移動しつつ、把持位置Ps1で先端が基準位置St1と重なったときに線材Sgの先端近傍を把持している状態である。
第1駆動部3によって停止状態の把持部2fが供給速さTs1に到達するまで、一定時間、必要であるとする。このとき、第1駆動部3は、線材Sgの先端が基準位置St1に到達する前に把持部2fを待機位置Ps0から把持位置Ps1に向かって移動を開始する。詳しく説明すると、第1駆動部3は、線材Sgの供給方向における先端が、予め決められた基準位置St1に到達したときに、把持部2fが供給速さTs1で把持位置Ps1に到達するように、把持部2fを動作させる。
つまり、把持部2fは、線材Sgの先端が基準位置St1と重なったとき、基準位置St1に近接した把持位置Ps1に供給速さTs1で到達する。そして、把持部2fが、把持位置Ps1に到達すると同時に、把持部2fのアクチュエーター24がクランプ部23を駆動して線材Sgの先端の近傍を把持する。これにより、線材Sgを把持するときに、把持部2fと線材Sgとが同じ速度で移動しているので、速度差による線材Sgと把持部2fとのすべりによる摩擦が低減され、把持時の線材Sgの折れ、曲がり等が抑制できる。また、カッター4の台座部41は、把持部2の待機位置Ps0と線材Sgの供給方向と直交する方向に対向した初期位置Bpで待機する。
なお、本実施形態において、第1駆動部3が、停止状態の把持部2fを瞬時に供給速さTs1に到達させることができる、または、上述の速度差によるすべりが無視できる程度の短時間で供給速さTs1に到達させることが可能な場合、待機位置Ps0と把持位置Ps1とを同じ位置としてもよい。
図7は、線材束製造装置Aの第3状態Sts3を示す図である。第3状態Sts3は、線材Sgの先端部を把持した把持部2fの把持位置Ps1からの移動量が、切断長さL1未満の範囲を示している。
第3状態Sts3において、把持部2fは、線材Sgの先端部を把持した状態で線材Sgの供給速さTs1と同じ速さで、作業領域11に沿って、線材Sgの供給方向の上流側から下流側に移動する。線材Sgが供給されるにつれて、線材Sgは、把持部2fによって作業領域11に沿って引っ張られる。把持部2fの移動の速さは、線材Sgの供給速さTs1と同じである。そのため、線材Sgに必要以上の張力が作用したり、線材Sgに張力がかからずに弛んだりするのを抑制できる。
図7に示すように、第3状態Sts3において、線材Sgを把持して移動した把持部2fの供給方向における後続の連続する2個の把持部2が、待機位置Ps0に待機している。正確には、連続する2個の把持部2のうち、供給方向における後側の把持部2が待機位置Ps0で待機する。このとき、前側の把持部2は、後側の把持部2よりも供給方向下流側の位置で待機する。第3状態Sts3において、カッター4の台座部41は、初期位置Bpにて待機する。
図8は、線材束製造装置Aの第4状態Sts4を示す図である。第4状態Sts4は、線材Sgの先端が基準位置St1を通過した後に線材Sgが切断長さL1供給された状態を示している。第4状態Sts4では、前に線材Sgの先端を把持した把持部2fが同期位置Ps3に到達しているとき、線材Sgの先端から切断長さL1の位置が基準位置St1と重なる。
線材束製造装置Aでは、線材Sgの先端から切断長さL1の位置が基準位置St1と重なったとき、線材Sgの先端から切断長さL1の位置の前後を連続する2個の把持部2(2r、2f)で把持する。そのため、第1駆動部3は、線材Sgの先端を把持した把持部2fが同期位置Ps3に到達する前に、第3状態Sts3において待機位置Ps0で待機している連続する2個の把持部2(2r、2f)を供給方向上流側から下流側に移動させる。なお、第1駆動部3は、把持部2(2r、2f)を供給速さTs1となるように加速する。
そして、把持部2fが同期位置Ps3に到達したとき、線材Sgの先端から切断長さL1の位置は、基準位置St1と重なる。同時に、連続する2個の把持部2(2r、2f)が供給速さTs1で、後側の把持部2fが把持位置Ps1に到達する。そして、連続する2個の把持部2(2r、2f)のアクチュエーター24が各クランプ部23を駆動して線材Sgを把持する。
このとき、連続する2個の把持部2(2r、2f)は、供給されている線材Sgの先端から切断長さL1の位置の前後を把持する。さらに説明すると、線材Sgの先端から切断長さL1の位置が基準位置St1と重なったときに、連続する2個の把持部2(2r、2f)が、供給速さTs1で供給方向上流側から下流側に移動しつつ線材Sgの先端から切断長さL1の位置の前後を把持する。連続する2個の把持部2(2r、2f)が線材Sgと同じ供給速さTs1で移動しているので、線材Sgに過剰な張力が作用したり、線材Sgが弛んだりすることを抑制できる。
第2駆動部5は駆動モーター53を駆動して、台座部41を待機位置Ps0に待機している連続する2個の把持部2(2r、2f)と同期して作業領域11に沿って、供給方向上流側から下流側に移動させる。これにより、台座部41は、連続する2個の把持部2(2r、2f)が前後を把持している線材Sgの先端から切断長さL1の位置を切断刃部42の刃先で切断可能な状態で、供給方向上流側から下流側に移動する。
第4状態Sts4では、連続する2個の把持部2(2r、2f)が現在供給されている線材Sgの先端から切断長さL1の部分の前後を把持した状態で供給方向上流側から下流側に供給速さTs1で移動する。同時に、切断刃部42の刃先が線材Sgの先端から切断長さL1の部分とは供給方向と直交する方向に重なった状態を維持して、台座部41が供給方向上流側から下流側に供給速さTs1で移動する。
図9は、線材束製造装置Aの第5状態Sts5を示す図である。第5状態Sts5は、連続する2個の把持部2(2r、2f)のうちの後側の把持部2fが、同期位置Ps3に到達する以前の状態であり、カッター4で、線材を切断した直後の状態である。
第5状態Sts5において、線材Sgの先端を把持する把持部2fと、連続する2個の把持部2(2r、2f)が同期して、供給速度Ts1で移動している。線材Sgの連続する2個の把持部2(2r、2f)のそれぞれが把持している部分の間の部分が一定の張力を保った状態で、線材Sgが供給方向上流側から下流側に移動する。
そして、カッター4のアクチュエーター43を動作させて、切断刃部42の刃先を線材Sgの先端から切断長さL1の位置に接触させて、線材Sgを切断する。このとき、線材Sgの連続する2個の把持部2(2r、2f)が把持する部分の間の部分に一定の張力が作用していることで、切断端面がつぶれにくい。すなわち、カッター4は、線材Sgの先端から切断長さL1の位置で、線材Sgを正確に切断する。これにより、正確に切断長さL1の線材片Sgcが形成される。
図9に示すように、線材片Sgcの後端を連続する2個の把持部2のうち前側の把持部2rに把持される。線材片Sgcの前端は、後端を把持する把持部2rよりも供給方向前方に位置する把持部2fに把持される。これにより、線材片Sgcは、供給される線材Sgと分離されて、把持部2に把持される。
図10は、線材束製造装置Aの第6状態Sts6を示す図である。第6状態Sts6は、線材Sgが切断された後、線材片Sgcが線材Sgと独立して供給方向の上流側から下流側に搬送されている状態を示す。
上述したとおり、第1駆動部3は、複数の把持部2をそれぞれ独立して駆動させることが可能である。そこで、第5状態Sts5では、線材Sgを切断して線材片Sgcを形成した後、第1駆動部3は、線材片Sgcを供給速さTs1よりも速い搬送速さTs2で移動させるように線材片Sgcを把持する把持部2(2f、2r)を駆動する。これにより、線材片Sgcは線材Sgの先端から徐々に離れていく。
図11は、線材束製造装置Aの第7状態Sts7を示す図である。第7状態Sts7は、線材片Sgcが形成された後の次の線材Sgを切断する状態である。なお、連続する2個の把持部2(2r、2f)およびカッター4の動作については、第5状態Sts5と同じであるため、詳細な説明は省略する。
第7状態Sts7、すなわち、カッター4で線材Sgを切断して、次の線材片Sgcを形成したとき、次の線材片Sgcの前端部を把持する把持部2fと、前の線材片Sgcの後端部を把持する把持部2rとは、退避距離L2だけ離れている。次の線材片Sgcの移動速度は、形成された直後に搬送速さTs2に加速される。これにより、次の線材片Sgcの前端部を把持する把持部2fと前の線材片Sgcの後端部を把持する把持部2rとは、退避距離L2を保ったまま、共有方向の上流側から下流側に移動する。
図12は、線材束製造装置Aの第8状態Sts8を示す図である。第8状態Sts8は、受け渡し位置Ps2で線材片Sgcを線材片集積部6に受け渡している状態である。なお、把持部2を停止させずに線材片Sgcを線材片集積部6に受け渡すことができる場合、把持部2は、受け渡し位置で停止しなくてもよい。
第1駆動部3は、線材片Sgcを把持した把持部2(2f、2r)を受け渡し位置Ps2で停止させる。そして、アクチュエーター24は、クランプ部23を動作させて、把持している線材片Sgcを離す。これにより、線材片Sgcは、クランプ部23から線材片集積部6の集積容器62に受け渡される。
線材片Sgcの線材片集積部6への受け渡しを実行するために把持部2が停止している間も、次の線材片Sgcを把持した把持部2(2f、2r)は、搬送速さTs2で供給方向上流側から下流側に向かって、換言すると、受け渡し位置Ps2に向かって移動する。例えば、線材片Sgcを線材片集積部6に受け渡すために把持部2が時間t1だけ停止すると仮定する。このとき、退避距離L2は、L2>Ts2×t1であれば、前の線材片Sgcの後端部を把持する把持部2rと、次の線材片Sgcの前端部を把持する把持部2fとの接触が回避される。
このような、退避距離L2を得ることができるように、搬送速度Ts2、作業領域11の長さ、受け渡しに要する時間t1が決定される。
図13は、線材束製造装置Aの第9状態Sts9を示す図である。第9状態Sts9は、線材片Sgcを線材片集積部6に受け渡した後の状態である。図13に示すように、線材片Sgcを線材片集積部6に受け渡した後、第1駆動部3は、線材片Sgcを受け渡した把持部2を供給方向の下流側に移動させる。そして、第1駆動部3は、把持部2を、返り領域12、戻り領域13、送り領域14を通過させて、作業領域11の待機位置Ps0に戻るように、移動させる。このときの移動速さは、次の線材片Sgcを把持した把持部2と接触しない程度の戻り速さTs3である。なお、移動速度は、一定であってもよいし、領域ごとまたはその他の条件にて変更してもよい。
例えば、ガイド部1に配置された把持部2の個数が多い場合には、戻り速さTs3は遅くてもよい。
本実施形態の線材束製造装置Aでは、起動時には、第1状態Sts1および第2状態Sts2を経た後、第3状態Sts3から第9状態Sts9を繰り返すことで、間断なく供給される線材Sgを、随時、所定長さ(切断長さL1)ごとに切断して線材片Sgcを形成するとともに、線材片Sgcを集積して線材束Sgbを製造することができる。
このことは、線材束製造装置Aにおいて、線材Sgの供給を止めなくてもよい。そのため、線材束Sgbの製造のタクトタイムを減らすことができる。これにより、単位時間当たりの線材束Sgbの製造数を増やすことが可能である。
また、供給される線材Sgの供給を止めることなく線材Sgを切断する。このため、切断する動作のため、または、切断した線材片Sgcを集積する動作のために、線材Sgをためておくためのバッファ部も不要である。これにより、線材束製造装置Aの構成を簡略化することができるとともに、小型化できる。さらに、バッファ部が不要であることから、線材束製造装置Aの設置レイアウトの自由度が高くなる。
本実施形態の線材束製造装置Aでは、第1駆動部3が、複数の把持部2をそれぞれ独立して駆動することが可能である。そのため、線材片Sgc、すなわち、線材束Sgbの長さを任意に変更することが可能である。これにより、線材束製造装置Aの汎用性が高い。また、同一の製造ラインに配置される1台の線材束製造装置Aで、複数種(長さ)の線材束Sgbを製造することが可能である。
さらに、線材Sgは、直線状の作業領域11に沿って供給されている状態で、移動するカッター4で切断される。そのため、線材Sgの巻き付けが行われず、線材Sgに不要な応力、ひずみが発生することを抑制できる。これにより、線材束Sgb内部の部分的なセ性質のばらつきを抑制できる。
そして、線材Sgを順次切断して線材片Sgcを形成するため、線材Sgの線材束Sgbに使用されない部分、すなわち、無駄を省くことができる。
上述の実施形態では、線材Sgとして、1本の線で供給される構成を例に説明位しているが、これに限定されない。線材Sgとして、複数本の線をまとめて供給される構成であってもよい。複数の線をまとめた構成の線材Sgの場合、より線であってもよい。
また、本実施形態では、切断長さL1として、完成品である線材束Sgbの長さと同じ長さとしているが、これに限定されない。例えば、線材束Sgbを複数本長手方向に連結した長さとしておき、製造された束を後工程で切断することで、線材束Sgbを形成するようにしてもよい。これにより、連続した2個の把持部2(2r、2f)が把持する間隔が長いため、待機時間を長くとることができる。これにより、少ない把持部2で同様の作業が可能となる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこの内容に限定されるものではない。また本発明の実施形態は、発明の趣旨を逸脱しない限り、種々の改変を加えることが可能である。
A 線材束製造装置
1 ガイド部
10 ガイドレール
11 作業領域
12 返り領域
13 戻り領域
14 送り領域
2 把持部
21 台座
211 凹部
22 ガイドローラー
221 内面ローラー
222 外面ローラー
23 クランプ部
223 側面ローラー
231 クランプアーム
24 アクチュエーター
2f 把持部
2r 把持部
3 第1駆動部
31 コイル群
32 コイル
33 マグネット
4 カッター
41 台座部
42 切断刃部
421 回転刃
422 カッターアーム
43 アクチュエーター
5 第2駆動部
51 スライドガイド
52 軸部
53 駆動モーター
6 線材片集積部
61 コンベヤ
62 集積容器
63 コンベヤモーター
7 制御部
71 処理回路
72 記憶回路
Sg 線材
Sgb 線材束
Sgc 線材片
St1 基準位置

Claims (6)

  1. 線材の供給方向に延びる直線状の作業領域を有するとともに無端状に形成されたガイド部と、
    前記ガイド部に沿って移動可能であるとともに前記線材を把持可能な複数の把持部と、
    複数の前記把持部をそれぞれ独立して駆動可能な第1駆動部と、
    前記線材を切断するカッターと、
    前記カッターにて所定長さに切断された線材片を集積する線材片集積部と、を有し、
    前記線材が所定長さ供給されるごとに、連続する2個の前記把持部が、前記線材の供給速さに合わせた速さで供給方向に移動するとともに前記線材の供給方向の先端から所定長さの切断位置の前後を把持し、
    前記カッターが前記切断位置で前記線材を切断して、所定長さの前記線材片を形成し、
    前記線材片が、前記切断位置の前後を把持する2個の前記把持部のうち前記供給方向前側の前記把持部と、前記供給方向前側の前記把持部よりも前方に位置する前記把持部にて把持されて前記線材片集積部まで搬送され、
    前記線材片集積部は、前記作業領域の他端の近傍に配置されており、
    前記第1駆動部は、前記線材片を把持する前記把持部を前記線材の供給速さよりも速く移動させるとともに前記線材片を前記線材片集積部に受け渡す位置で停止させ、前記線材片が前記線材片集積部に受け渡された後、前記線材片を把持していた前記把持部を前記供給方向の下流側に移動させる線材束製造装置。
  2. 前記カッターを前記作業領域に沿って移動させる第2駆動部をさらに有し、
    前記カッターは、前記線材を切断可能な切断刃部と、
    前記切断刃部を駆動するアクチュエーターと、を有し、
    前記第2駆動部は、前記連続する2個の前記把持部が前記線材の前記切断位置の前後を把持すると同時に、前記切断刃部を前記線材の供給速さに合わせて移動させ、
    前記カッターの移動中において、前記アクチュエーターが、切断刃部を駆動して移動中の前記線材の前記切断位置を切断する請求項1に記載の線材束製造装置。
  3. 前記第2駆動部は、前記切断刃部が前記線材を前記切断位置で切断した後、前記カッターを前記線材の供給方向と逆方向に移動させて元の位置に戻す請求項2に記載の線材束製造装置。
  4. 前記線材を把持した前記把持部が前記線材の供給速さに合わせて前記作業領域に沿って前記線材の供給方向の上流側から下流側に移動を開始した後、前記作業領域の前記上流側に次の連続した2個の前記把持部を待機させる請求項1から請求項3のいずれかに記載の線材束製造装置。
  5. 前記第1駆動部は、
    前記ガイド部に沿って配置された複数のコイルと、
    前記把持部に配置されて複数の前記コイルと対向するマグネットと、を有する請求項1から請求項のいずれかに記載の線材束製造装置。
  6. 前記第1駆動部は、前記把持部のそれぞれに配置された動力源を有する請求項1から請求項のいずれかに記載の線材束製造装置。
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