JP7348625B2 - 譲渡支援システム及び譲渡支援方法 - Google Patents

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Description

本発明は、動物の譲渡支援システム及び情報支援方法に関する。
日本では、迷子犬・猫、あるいはさまざまな事情から飼育が出来なくなった犬猫達が、数多く(平成24年度、環境省調べで16万頭以上)殺処分されており、殺処分される犬猫の数を減少させることは大きな社会課題である。この課題を解決するため、保護犬・保護猫と里親希望者とをマッチングするインターネットサイトも存在する(例えば非特許文献1)。
一方で、犬猫等の動物の個体管理を支援する技術が提案されている。例えば特許文献1には、クライアント端末、動物情報サーバ及びサービス提供者端末により動物の個体管理を支援する動物個体管理支援システムであって、動物情報サーバに個体管理情報及び生活情報を有する動物情報を登録すると共に、サービス提供者が動物に対して所定のサービスを提供した際には、動物情報サーバの生活情報を更新するシステムが記載されている。また、特許文献2には、動物の個体識別及び予防接種履歴を管理する動物個体の管理方法において、動物に関係する様々な人や組織との間で、動物の個体識別とその関係する情報とを相互に連係させながら、かつ適切な情報管理に寄与する動物個体管理の方法が記載されている。
特開2008-217578号公報 特開2015-208234号公報
共立製薬株式会社、"保護犬・保護猫の譲渡活動支援サイト ベテナリーアドプション"、[online]、[平成31年2月7日検索]、インターネット〈URL:https://www.veterinary-adoption.com/〉
非特許文献1のサイトにおいては、動物を譲渡できるのは動物病院に限られていた。里親希望者は譲渡する動物を登録した動物病院までその動物を引き取りに行かねばならず、これがマッチングの成立を阻む要因となっていた。また、特許文献1及び2に記載されたような動物の個体管理の技術が存在するものの、動物と譲受希望者とのマッチングには活用されていなかった。
これに対し本発明は、より多くの人々にペットと生活する幸せを享受してもらいたい、という思いを実現するために、生体流通の新しい仕組みを構築する。そのため、本願の発明者らは、既存の生体流通を根本から見直し、ブリーダー直販を中心とした生体流通を動物病院基軸で構築する。具体的には、本発明は、マッチングの対象となる動物についてより多様な情報を提供でき、かつ、マッチングに関与する獣医師又は動物病院をより柔軟に決定できる技術を提供する。
本発明は、動物の譲受希望者の第1端末に対し、当該動物に関する関連情報を出力する出力手段と、前記第1端末から、前記動物に関心を有する意思表示を受信する受信手段と、前記譲受希望者と前記動物とのマッチングに関与する獣医師及び動物病院の少なくとも一方を決定する決定手段と、前記決定された獣医師又は動物病院に対応する第2端末に対し、前記動物の診療記録を送信する送信手段とを有する動物の譲渡支援システムを提供する。
前記関連情報が、当該動物の所有者の変遷を示す情報を含んでもよい。
前記関連情報が、前記診療記録を含んでもよい。
前記関連情報が、当該動物の寿命に関する情報を含んでもよい。
前記動物の寿命に関する情報が、当該動物の予測される余命を示す余命情報を含んでもよい。
入力されたパラメータを用いて前記動物の寿命を予測する予測手段に対し、当該動物の前記診療記録を入力として提供する提供手段と、前記動物について前記予測手段により予測された寿命を用いて得られた前記余命情報を取得する取得手段とを有し、前記出力手段は、前記取得手段により取得された前記余命情報を出力してもよい。
前記出力手段は、前記マッチングに関与する獣医師又は動物病院の候補となる獣医師及び動物病院の各々について、当該獣医師又は動物病院の属性を示す属性情報を前記第1端末に出力し、前記受信手段は、前記第1端末から、前記候補の中から選択された一の獣医師又は動物病院の識別情報を受信し、前記決定手段は、前記識別情報により示される獣医師又は動物病院を前記マッチングに関与する獣医師又は動物病院として決定してもよい。
前記属性情報は、前記獣医師又は前記動物病院の混雑度を示す情報を含んでもよい。
本発明は、動物の譲受希望者の第1端末に対し、当該動物に関する関連情報を出力するステップと、前記第1端末から、前記動物に関心を有する意思表示を受信するステップと、前記譲受希望者と前記動物とのマッチングに関与する獣医師及び動物病院の少なくとも一方を決定するステップと、前記決定された獣医師又は動物病院に対応する第2端末に対し、前記動物の診療記録を送信するステップとを有する動物の譲渡支援方法を提供する。
本発明によれば、犬や猫等の動物の譲渡が行い易くなる。
譲渡支援システム1の全体構成を例示するブロック図。 マッチングサーバ20の機能構成を例示するブロック図。 譲渡者端末10のハードウェア構成を例示するブロック図。 マッチングサーバ20のハードウェア構成を例示するブロック図。 電子カルテサーバ30のハードウェア構成を例示するブロック図。 獣医師端末40のハードウェア構成を例示するブロック図。 譲受者端末50のハードウェア構成を例示するブロック図。 譲渡支援システム1の処理の流れを示すシーケンス図。 マッチング画面を例示する図。 検索条件を指定するための画面を例示する図。 検索結果が表示された画面を例示する図。 UI部505に表示される画面を例示する図。 UI部505に表示される画面を例示する図。
本願発明の説明に先立ち、生体販売業界の現状を説明する。犬猫等の動物(いわゆるペット)に関し、生体流通の経路には、陳列展示形式の販売、保護犬猫の里親募集、及びブリーダーによる直接販売がある。現在の生体流通は、75%が陳列展示形式の販売によるものである。しかし、動物愛護の機運が高まっており、SNS(Social Networking Service)を中心にこの販売方法には大きな非難が起きている。また生体販売店舗に動物愛護団体が押し掛けるなどのトラブルが報告されている。
陳列展示形式の生体販売への批判が強まる中、保護犬猫の里親募集及びブリーダーによる直接販売の流通経路が注目されている。保護犬猫に関しては里親希望者が増加しており、社会的にも認められつつある。保護犬猫の里親となることがステータスになり、セレブタレントがSNS等で発信することが一般的になりつつある。しかしながら未だに保護犬猫の里親になるという選択肢の存在を知らない層も存在しており、保護犬猫に対する認知度を高める必要がある。
また、ブリーダーから直接生体を購入することが善とされる風潮が出来上がる中で、ブリーダー直販サイトを通じて直接犬猫を購入する人が急増している。欧米ではブリーダー直販が基本的な販売スタイルではある。しかしながら特に日本のブリーダー直販は現状では(1)対面販売違反の疑い、(2)飼育に対する十分な説明が困難、(3)アフターフォローが不十分、等の問題があることも指摘されている。
2019年6月、改正動物愛護管理法が可決成立し、流通過程における生体の取り扱いにはより適切な対応が求められている。また生体販売時のマイクロチップ装着及び登録が義務化された。さらに販売週齢56日齢の規制が本格的に決定した。
環境省が発表している全国自治体の犬猫殺処分頭数は「殺処分ゼロ」の掛け声の元、激減しつつある。しかしながら現状は地方自治体が自らの施設で殺処分することを避ける為、提携する動物愛護団体に譲渡しているという現状があることも指摘されている。動物愛護団体では年齢の若い保護犬猫は比較的簡単に譲渡できるが、高齢犬や問題行動を持つ動物を譲渡しきれず、長期にわたり愛護団体施設に滞留する傾向があり問題となっている。場合によっては愛護団体崩壊と呼ばれる状態となり、悲惨な状況の飼育施設において飼養され、死亡するケースも報告されている。
ブリーダーにおいて、繁殖に用いる母犬猫は通常5~6歳程度で引退させる。動物愛護の意識の高まりの中で無秩序に繁殖させることは避けなければならず、繁殖回数の制限は今後よりいっそう厳しくなるものと思われる。ブリーダーは繁殖引退をむかえてから亡くなるまで場合によっては10年近く引退動物を飼養し続ける必要がある。ブリーダーの飼養コストの増大によって、以下の(ア)~(オ)の悪循環が発生している。
(ア)生体に対する投資減少
(イ)良い生体を生産出来ない
(ウ)生体販売価格の低下
(エ)経済状況悪化
(オ)生体に対する投資減少
以上の状況において、本願の発明者らは、既存の生体流通経路を経由せず、ブリーダーからの直販スタイルでありながら、生体を引き渡す場を動物病院(獣医師)とすることで現状の課題を解決する一つの方策を提示したい、という思いから本願発明の着想に至った。
以下で説明する実施形態においては、引渡し時に獣医師が介在し、健康診断及びワクチネーションを中心とした予防医療を提供したうえで新しい飼い主に引き渡すことによって、適切な情報を新規飼主に伝達し、かかりつけ動物病院と生体情報を紐付けたうえで生体を提供することが可能となる。また、動物病院(獣医師)を基軸とした生体の引渡しによって生体衛生管理の徹底とマイクロチップ番号の適切な登録も可能となる。併せて昨今急速に普及している生体販売時の遺伝子病検査情報に対しても中長期的な獣医師の管理監督を受けることが可能となる。
同じ枠組みで保護犬猫を譲渡することによって、保護犬猫の里親になるという選択肢をより多くの希望者に提示することが出来る。さらにこのモデルで繁殖引退動物を譲渡することが出来ればブリーダーの経済状況は改善し、より良い生体を産出していくことにつながる。
さらに、65歳以上の人が犬猫を新たに飼育しないという問題がある。このような人は犬猫を飼いたいという希望があり、お金と時間もありながら、あきらめている。理由は「犬猫を最期まで見きれないかもしれない(自分の方が先に逝ってしまうかもしれない)」というものである。海外の文献には高齢者が犬猫と生活することによる人の健康に対する効果効能が数多く報告されており、本人の希望があれば犬猫と共に暮らす環境を整えることは誰にとっても幸せな結果をもたらすはずである。本モデルによって高齢者に高齢犬猫(繁殖引退動物)をマッチングし、最期を看取ってもらうことが出来れば犬猫の福祉向上のみならず人の健康寿命の延伸に大きく寄与するものと考えられる。
1.構成
図1は本実施形態に係る譲渡支援システム1の全体構成を例示するブロック図である。譲渡支援システム1は、犬及び猫等の動物(又は生体)の譲渡を支援するシステムである。この実施形態において、譲渡の対象となる動物は、一般的な種ではなく特定の個体を指す。また、この実施形態において、「譲渡」とは、譲渡及び貸与を含む。譲渡支援システム1は、譲渡者端末10、マッチングサーバ20、電子カルテサーバ30、獣医師端末40a、獣医師端末40b(第2端末の一例)、及び譲受者端末50を備える。譲渡支援システム1において、動物の譲渡又は貸与を希望する者(以下、説明を簡単にするため単に「譲渡希望者」という)は、マッチングサーバ20にその動物を登録する。動物の譲受又は借用を希望する者(以下、説明を簡単にするため単に「譲受希望者」という)は、マッチングサーバ20にアクセスし、登録されている動物の中から動物を選択する。マッチングが成立すると、マッチングサーバ20はマッチングに関与する獣医師又は動物病院を決定する。譲受希望者は、その獣医師の立ち会いの下、又はその動物病院において、動物の引き渡しを受ける。
マッチングサーバ20及び電子カルテサーバ30は、いわゆるクラウドサーバである。マッチングサーバ20は、動物と譲受者とのマッチングサービスを提供するサーバである。電子カルテサーバ30は、動物の電子カルテを管理するサーバである。電子カルテとは、動物の診療記録を電子的に記録した情報をいう。診療記録には、例えば、予防接種の接種歴、健康診断の結果、既往歴、及び摂取したフードの情報が含まれる。診療記録は、遺伝子病検査情報(遺伝子検査の結果による、遺伝性疾患に関する情報)を含んでもよい。電子カルテには、動物を特定する情報、例えば、犬種/猫種、(飼い主から与えられた)名前、又はマイクロチップの識別番号が含まれる。電子カルテは、この外、飼い主に関する情報(飼い主の氏名、住所、及び家族構成等)を含んでもよい。
譲渡者端末10、電子カルテサーバ30、獣医師端末40、及び譲受者端末50(第1端末の一例)は通信回線2を介してマッチングサーバ20と通信を行う。通信回線2は、例えばインターネットや移動体通信網、電話回線、LAN(Local Area Network)などのうちの少なくとも1つを含む。
譲渡者端末10、獣医師端末40a、獣医師端末40b及び譲受者端末50は、ラップトップ型コンピュータ、デスクトップ型コンピュータ、タブレット端末、スマートフォン等の汎用コンピュータである。譲渡者端末10は、譲渡希望者により使用される端末である。譲渡希望者は、例えば、動物愛護団体、ブリーダー、ペットショップ、何らかの理由(転勤、引っ越し等)によりその動物を飼い続けることができなくなった飼い主若しくはその家族、又は動物が捨て猫や野良猫等であった場合にこれを保護した者である。譲受者端末50は、譲受希望者により使用される端末である。
獣医師端末40は、動物病院に設置された端末又は獣医師が有する端末である。この実施形態では、獣医師端末40は、情報提供端末及び関与者端末に大別される。情報提供端末は、動物の情報を譲渡支援システム1に提供する動物病院に設置された端末又は獣医師が有する端末である。情報提供端末は、主として譲渡者に関与する獣医師又は動物病院の端末である。この例では獣医師端末40aが情報提供端末に相当する。関与者端末は、動物と譲受者とのマッチングに関与する動物病院に設置された端末又は獣医師が有する端末である。「マッチングに関与する動物病院」とは、例えば、動物を譲受者に引き渡す場所となる動物病院をいい、「マッチングに関与する獣医師」とは動物を譲受者に引き渡す現場に立ち会う獣医師をいう。関与者端末は、主として譲受者に関与する獣医師又は動物病院の端末である。この例では獣医師端末40bが関与者端末に相当する。以下の説明では、獣医師端末40a(情報提供端末)と獣医師端末40b(関与者端末)とを各々区別しない場合には、これらを「獣医師端末40」と称する。
獣医師または動物病院は、本サービスの提携獣医師/動物病院としてマッチングサーバ20に登録されている。この例においては、動物病院又は獣医師は、情報提供側(又は譲渡者側)か関与者側(又は譲受側)かの区別なく、提携獣医師/動物病院として登録されている。すなわち、例えば提携動物病院として登録された動物病院は、譲渡者側の動物病院となることもできるし、譲受者側の動物病院となることもできる。図1の例では譲渡者側の動物病院と譲受者側の動物病院とがそれぞれ区別されて図示されているが、単一の動物病院が譲渡者側及び譲受者側双方の動物病院として機能してもよい。なお、獣医師又は動物病院は、提携獣医師/動物病院として登録される際、情報提供側(又は譲渡者側)及び関与者側(又は譲受側)のどちらであるか区別して登録されてもよい。提携動物病院では、カルテは電子化されて電子カルテサーバ30にアップロードされる。
譲渡支援システム1において譲渡の対象となる動物には、素性の明らかな動物、及び素性の不明な動物が含まれる。素性の明らかな動物とは、生まれたときからその動物の所有者が動物病院で検診を受けており、犬種/猫種、年齢、病歴、又はワクチン接種歴等が電子カルテに記録されている動物をいう。素性の明らかな動物の一部には、マイクロチップが埋め込まれており、マイクロチップによる個体識別が可能である。一方、素性が不明な動物とは、例えば、捨て犬、捨て猫、迷い犬、迷い猫等、犬種/猫種、年齢、病歴が電子カルテに記録されていない動物をいう。
図1の例では、図面が煩雑になるのを防ぐため、譲渡者端末10、獣医師端末40及び譲受者端末50をそれぞれ1台ずつ図示しているが、複数の譲渡者端末10、複数の獣医師端末40及び複数の譲受者端末50が譲渡支援システム1に含まれてもよい。
図2は、マッチングサーバ20の機能構成を例示するブロック図である。マッチングサーバ20は、出力手段21、受信手段22、決定手段23、送信手段24、提供手段25、取得手段26、予測手段27、及び記憶手段28を備える。出力手段21は、動物の譲受希望者の譲受者端末50に対し、その動物に関する関連情報(以下「動物関連情報」という)を出力する。受信手段22は、譲受者端末50、動物に関心を有する意思表示を受信する。決定手段23は、譲受希望者と動物とのマッチングに関与する獣医師及び動物病院の少なくとも一方を決定する。送信手段24は、決定手段23により決定された獣医師又は動物病院に対応する獣医師端末40に対し、動物の診療記録を送信する。
提供手段25は、入力されたパラメータを用いて動物の寿命を予測する予測手段27に対し、動物の診療記録を入力として提供する。予測手段27は、入力された情報を用いて、対象となる動物の余命を予測する。取得手段26は、動物について予測手段27により予測された寿命を用いて得られた余命情報を取得する。
記憶手段28は、各種のデータを記憶する。この例において、記憶手段28は、動物関連情報データベースを記憶する。動物関連データベースは、譲渡対象の動物の各々について動物関連情報を記録したデータベースである。記憶手段28は、さらに、提携動物病院データベース、譲渡希望者データベース、及び譲受希望者データベースを記憶する(いずれも図示略)。提携動物病院データベースは、提携獣医師/動物病院の属性情報を記録したデータベースである。提携獣医師の属性情報は、例えば、氏名、連絡先(例えば電話番号及びメールアドレス)、年齢、性別、経歴、及び症例数に関する情報を含む。提携動物病院の属性情報は、例えば、名称、連絡先(例えば電話番号及びメールアドレス)、在籍獣医師数、在籍獣医師の氏名、在籍看護師数、所有検査装置名、入院設備の有無、ペットホテルの有無、駐車スペースの広さ(駐車可能台数)、待合室の広さ、平均待ち時間に関する情報を含む。譲渡希望者データベースは、譲渡希望者の属性情報を記録したデータベースである。譲渡希望者の属性情報は、例えば、譲渡希望者のユーザID、氏名、年齢、性別、家族構成、住所、住居の種別(一戸建てか集合住宅か等)に関する情報を含む。ユーザISDは、譲渡支援システム1においてユーザを識別するためのIDである。譲受希望者データベースは、譲受希望者の属性情報を記録したデータベースである。譲受希望者の属性情報は、例えば、譲受希望者のユーザID、氏名、年齢、性別、家族構成、住所、住居の種別(一戸建てか集合住宅か等)に関する情報を含む。
図3は譲渡者端末10のハードウェア構成を例示するブロック図である。プロセッサ101は、譲渡者端末10の他の要素を制御するプロセッサである。メモリ102は、プロセッサ101がプログラムを実行するためのワークエリアとして機能する記憶装置であり、例えばRAM(Random Access Memory)を含む。記憶装置103は各種のプログラム及びデータを記憶する記憶装置であり、例えば、SSD(Solid State Drive)又はHDD(Hard Disk Drive)を含む。通信IF104は、予め定められた無線又は有線の通信規格(例えば、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、又はイーサネット(登録商標))に従って他の装置と通信を行う。UI(User Interface)部105は例えばタッチスクリーンとキーとを備える。UI部105は譲渡者端末10に内蔵されていてもよく、また、外付けされて外部接続されるものであってもよい。
図4はマッチングサーバ20のハードウェア構成を例示するブロック図である。プロセッサ201は、マッチングサーバ20の他の要素を制御するプロセッサである。メモリ202は、プロセッサ201がプログラムを実行するためのワークエリアとして機能する記憶装置であり、例えばRAMを含む。記憶装置203は各種のプログラム及びデータを記憶する記憶装置であり、例えば、SSD又はHDDを含む。通信IF204は、予め定められた無線又は有線の通信規格(例えば、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、又はイーサネット)に従って他の装置と通信を行う。
この例で、メモリ202又は記憶装置203に記憶されているプログラムをプロセッサ201が実行することにより、図2に示される機能が実装される。プログラムを実行しているプロセッサ201及び通信IF204は、出力手段21、受信手段22、決定手段23、送信手段24、提供手段25、及び取得手段26の一例である。
図5は電子カルテサーバ30のハードウェア構成を例示するブロック図である。プロセッサ301は、電子カルテサーバ30の他の要素を制御するプロセッサである。メモリ302は、プロセッサ301がプログラムを実行するためのワークエリアとして機能する記憶装置であり、例えばRAMを含む。記憶装置303は各種のプログラム及びデータを記憶する記憶装置であり、例えば、SSD又はHDDを含む。通信IF304は、予め定められた無線又は有線の通信規格(例えば、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、又はイーサネット)に従って他の装置と通信を行う。
図6は獣医師端末40のハードウェア構成を例示するブロック図である。プロセッサ401は、獣医師端末40の他の要素を制御するプロセッサである。メモリ402は、プロセッサ401がプログラムを実行するためのワークエリアとして機能する記憶装置であり、例えばRAMを含む。記憶装置403は各種のプログラム及びデータを記憶する記憶装置であり、例えば、SSD又はHDDを含む。通信IF404は、予め定められた無線又は有線の通信規格(例えば、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、又はイーサネット)に従って他の装置と通信を行う。UI部405は例えばタッチスクリーンとキーとを備える。UI部405は獣医師端末40に内蔵されていてもよく、また、外付けされて外部接続されるものであってもよい。
図7は譲受者端末50のハードウェア構成を例示するブロック図である。プロセッサ501は、譲受者端末50の他の要素を制御するプロセッサである。メモリ502は、プロセッサ501がプログラムを実行するためのワークエリアとして機能する記憶装置であり、例えばRAMを含む。記憶装置503は各種のプログラム及びデータを記憶する記憶装置であり、例えば、SSD又はHDDを含む。通信IF504は、予め定められた無線又は有線の通信規格(例えば、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、又はイーサネット)に従って他の装置と通信を行う。UI部505は例えばタッチスクリーンとキーとを備える。UI部505は譲受者端末50に内蔵されていてもよく、また、外付けされて外部接続されるものであってもよい。
2.動作
次いで、この実施形態の動作を説明する。譲渡者端末10、獣医師端末40、及び譲受者端末50には、譲渡支援システム1が提供するサービスを利用するためのアプリケーションが予めインストールされている。このアプリケーションは、譲渡者端末10のプロセッサ101、獣医師端末40のプロセッサ401、及び譲受者端末50のプロセッサ501が自装置の記憶装置に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより実現される。
図8は、譲渡支援システム1の処理を示すシーケンス図である。譲渡支援システム1の動作は、新規動物の登録、マッチング、及び動物の引き渡しに大別される。以下、これらの処理の各々を説明する。
(1)新規動物の登録
まず、譲渡対象となる動物の登録動作を説明する。まず、譲渡希望者は、譲渡者端末10を用いて、動物を譲渡する意思がある旨をマッチングサーバ20に登録する。具体的には、譲渡者端末10は、登録対象である動物(以下「新規動物」という)の動物関連情報をマッチングサーバ20にアップロードする(ステップS101)。動物関連情報は、譲渡の対象である動物に関連する情報である。動物関連情報は例えば、その動物の写真、動画像、犬種、性別、年齢、及び飼い主の氏名のうち少なくとも一部を示す。なお、譲渡者は、動物を譲渡する意思がある旨を獣医師又は動物病院に相談することができる。この場合、獣医師又は動物病院が、獣医師端末40aを介して、動物関連情報をマッチングサーバ20にアップロードしてもよい。この場合、動物関連情報には、上記に加えてマイクロチップのID又は電子カルテが含まれてもよい。また、動物関連情報は、その動物の所有者の変遷、又は診察記録を含んでもよい。マッチングサーバ20(詳細には記憶手段28)は、譲渡者端末10から受信された新規動物の動物関連情報を、動物関連情報データベースに記録する。
動物関連情報データベースには、譲渡者端末10から受信した動物関連情報が動物を識別する識別情報に対応付けて記憶される。動物を識別する識別情報は例えば、動物の飼い主の氏名、電話番号、メールアドレス、又は譲渡支援システム1により発行されたユーザIDである。
ステップS102において、マッチングサーバ20は、電子カルテサーバ30に対し新規動物の電子カルテの有無を問い合わせる。このときマッチングサーバ20から電子カルテサーバ30に送信される問い合わせ要求には、新規動物を識別する識別情報が含まれる。この新規動物が従前に提携動物病院にかかっていれば、電子カルテサーバ30に電子カルテが記録されているはずである。マッチングサーバ20から問い合わせ要求を受信すると、電子カルテサーバ30は、受信された問い合わせ要求に対応する電子カルテを、自装置の記憶装置303から検索する。対応する電子カルテがある場合、ステップS103において、電子カルテサーバ30は検索された電子カルテをマッチングサーバ20に送信する。一方、電子カルテが発見されなかった場合、電子カルテサーバ30はその旨を示す応答をマッチングサーバ20に送信する。電子カルテサーバ30から電子カルテを受信した場合、マッチングサーバ20は、受信された電子カルテを、その動物を識別する識別情報に対応付けて動物関連情報データベースに記録する。電子カルテサーバ30から電子カルテを受信しなかった場合、マッチングサーバ20は、その動物の識別情報に対応付けて、電子カルテが存在しない旨の情報を動物関連情報データベースに記録する。なお、電子カルテが存在しない場合において、譲渡希望者が獣医師又は動物病院を介して譲渡支援システム1にアクセスしているときは、その獣医師又は動物病院がその動物の診察を行い、獣医師端末40aを用いてその動物の電子カルテを新たに起票し、これを電子カルテサーバ30に登録してもよい。
ステップS104において、マッチングサーバ20(詳細には予測手段27)は、譲渡者端末10から受信した動物関連情報を用いて、その動物の予測される余命(以下「予測余命」という)を計算する。高齢者等、特定の属性を有する者は、動物を譲り受けたいという希望はあるものの、譲り受けた動物より自分が先に死んでしまうとその動物が可哀そうという思いから、実際に動物を譲り受けることを躊躇することがある。本実施形態によれば、このような者に対して、判断材料の一つとして、譲り受けた動物より自分が先に死んでしまう可能性を示すことができる。
この実施形態では、余命の予測にAI(Artificial Intelligence)や機械学習が用いられる。その動物の電子カルテがある場合、その電子カルテの情報がAIに入力として与えられる。一方、電子カルテが無い場合、犬種、性別、年齢、飼い主の属性、室内飼いか屋外飼いか、等、動物関連情報の少なくとも一部が入力される。譲渡者により入力された動物関連情報が不足している場合、不足している情報に代えて統計情報が用いられてもよい。統計情報としては例えば、電子カルテに記録されている情報のうち同じ犬種のデータの平均値が用いられる。
マッチングサーバ20において、予測手段27がAI又は機械学習により動物の寿命を予測又は推定する(以下この寿命を「予測寿命」という)。取得手段26は、この予測寿命を用いて得られた余命情報を取得する。余命情報は、その動物の余命を示す情報であり、一例としては「あと5年」というように、現時点からの余命を所定の時間分解能(例えば年単位)で表す情報である。記憶手段28は、取得された余命情報を、動物関連情報データベースに、その動物を識別する識別情報に対応付けて記憶する。
(2)マッチング
次いで、譲渡支援システム1が行うマッチング動作を説明する。譲受希望者は、譲受者端末50を用いて、マッチングサーバ20にアクセスする。マッチングサーバ20は、動物の検索を行うためのメニュー画面を表す画面データを譲受者端末50に送信する。譲受者端末50は、この画面データが表すメニュー画面を自装置のUI部505に表示する。
図9は、メニュー画面を例示する図である。メニュー画面には、動物関連情報の一覧が表示される。この例においては、メニュー画面には、動物関連情報のうちその動物の写真(又はサムネイル画像)が含まれる。また、メニュー画面には、動物の検索条件を譲受希望者が指定するための表示要素であるボタンB1が含まれる。検索条件は例えば、犬種、性別、及び予測余命である。譲受希望者がボタンB1を選択する操作を行うと、UI部505に表示される画面は、検索条件を指定するための画面(以下「検索条件指定画面」という)に移行する。
図10は、検索条件指定画面を例示する図である。図10の例では、検索条件として、動物の種類、性別、及び予測余命が指定される。譲受希望者はUI部505を操作して自身の希望に沿った検索条件を指定する。
図8の説明に戻る。譲受希望者により検索ボタンB2(図10参照)が選択されると、ステップS105において、譲受者端末50は、譲受希望者により指定された検索条件を示す条件データを含む検索要求を、マッチングサーバ20に送信する。ステップS106において、マッチングサーバ20は、譲受者端末50から受信される検索要求に含まれる条件データの示す検索条件に従い、動物の絞り込みを行う。ステップS107において、マッチングサーバ20は、検索結果を示すデータ(以下「検索結果データ」という)を譲受者端末50に送信する。この検索結果データには、検索条件を満たす動物の一覧、及びこれらの動物の動物関連情報が含まれる。
ステップS107においてマッチングサーバ20から譲受者端末50に出力される動物関連情報には、例えば、その動物の写真、動画像、猫種、性別、年齢、その動物の所有者の遍歴、診察記録、及びその動物の寿命に関する情報が含まれる。動物の寿命に関する情報には、動物の予測余命を示す余命情報が含まれる。この余命情報は、図8のステップS104の処理において生成された情報である。譲受者端末50は、マッチングサーバ20から検索結果データを受信すると、受信されたデータに従い、検索により絞り込まれた動物の一覧を表示する。
図11は、検索結果を表示する画面を例示する図である。図11の例では、指定された検索条件により絞り込まれた動物の動物関連情報として、その動物の写真が表示されている。譲受希望者は、表示された動物関連情報を参照し、自身の希望に沿う動物を探す。図11の画面においてボタンB1が譲受希望者により選択されると、譲受者端末50は、検索条件指定画面を再度表示する。また、図11の画面において、表示されている動物関連情報のいずれかが譲受希望者により選択されると、選択された動物関連情報に対応する動物の詳細な情報がUI部505に表示される。
図12は、詳細情報の表示画面を例示する図である。図12の例では、選択された動物の、犬種/猫種、性別、年齢、予測余命、ワクチン接種歴、病歴等がUI部505に表示される。譲受希望者は、表示された動物関連情報を参照し、自身の希望に合う動物を検索する。自身の希望に合う動物が見つかった場合、譲受希望者はUI部505を用いてその動物の引き取り希望の意思表示をするためのボタンB3を選択する操作を行う。
図8の説明に戻る。ステップS108において、譲受者端末50は、譲受希望者の操作に従い、その動物に関心を有する意思表示を示すデータをマッチングサーバ20に送信する。ステップS109において、マッチングサーバ20(詳細には決定手段23)は、マッチングに関与する獣医師又は動物病院として、動物の引き渡し場所となる獣医師又は動物病院(以下、説明を簡単にするため「対象動物病院」という)の少なくとも一方を決定する。決定手段23は、例えば、提携動物病院データベース譲受希望者データベースを参照して対象動物病院を決定する。例えば、決定手段23は、譲受希望者データベースに予め登録されている譲受希望者の住所をデータベースから読み出し、読み出された住所に最も近い動物病院を提携動物病院データベースから抽出し、この動物病院を対象動物病院として決定してもよい。
また、対象動物病院の決定方法の他の例として、例えば、マッチングサーバ20は、動物の引き渡し場所となる動物病院の候補を複数提示し、これら複数の動物病院の中から譲受人に対象動物病院を選択させてもよい。一例として、マッチングサーバ20は、譲受希望者の住所との所定の位置関係にある動物病院をデータベースから複数選択し、選択結果を譲受者端末50に送信する。譲受者端末50のUI部505は、候補の動物病院の一覧を表示する。所定の位置関係とは、例えば、直線距離がしきい値以内であるという関係、又は道なりに移動した場合の所要時間がしきい値以内であるという関係である。この場合、マッチングサーバ20は、マッチングに関する対象動物病院の候補となる獣医師又は動物病院の各々について、提携動物病院データベースからその獣医師又は動物病院の属性情報を抽出し、抽出した属性情報を譲受者端末50に出力する。
図13は、UI部505に表示される画面を例示する図である。例えば、UI部505には、各対象動物病院の名称や住所に加え、動物病院の設備(医療設備、駐車場の大きさ、待合の広さ、等)、診察の混雑度(待ち時間)の統計情報(平均待ち時間等)が表示される。
譲受希望者は、提示された複数の選択肢の中からいずれかを選択する操作を譲受者端末50のUI部505を用いて行う。マッチングサーバ20は、譲受者端末50から、複数の候補の中から選択された一の獣医師又は動物病院の識別情報を受信し、受信された識別情報により示される獣医師又は動物病院を、対象動物病院として決定する。
ステップS110において、マッチングサーバ20は、決定された対象動物病院に対応する獣医師端末40に対し、譲渡対象の動物の電子カルテを送信する。
譲渡支援システム1においては、アクセスできる情報が取引段階に応じて制限されてもよい。マッチングサービスの取引段階は、以下の(ア)~(イ)に区分される。
(ア)初期段階。この段階においては、譲受希望者はまだ具体的な譲受の希望を表明していない。この取引段階では、検索画面で閲覧できる情報が制限されている。例えば、写真及び犬種/猫種だけが表示され、病歴は閲覧できない。譲受希望者が特定の動物の譲受に興味がある意思を表明し、譲渡希望者がこれを承認すると、取引段階は交渉段階に移行する。
(イ)交渉段階。この段階においては、譲受希望者は初期段階においては閲覧できなかった情報(病歴等)を閲覧できるようになる。また、譲受者と譲渡者との間でダイレクトメッセージの送受信が可能になる。交渉段階において、譲受希望者が譲受意思を正式に表明する操作(例えば、図12のボタンB3を選択)を行うと、取引段階が引き渡し段階に移行する。引き渡し段階では、譲受者端末50は、対象動物病院の表示画面、又は選択画面に移行する。
(3)動物の引き渡し
対象動物病院が決定されると、譲渡支援システム1の運営者又は運営者から委託を受けた者等により、譲渡対象である動物が譲渡希望者の下から対象動物病院まで搬送される。搬送された動物は、対象動物病院の獣医師により診察される。獣医師は、獣医師端末40bにおいて新規の電子カルテを起票する。電子カルテサーバ30に従前の電子カルテが記憶されている場合、獣医師は、獣医師端末40bにおいて起票した電子カルテと従前の電子カルテとの対応付けを行う。この対応付けは、例えばマイクロチップの番号が用いられる。電子カルテサーバ30に従前の電子カルテが記憶されていない場合、獣医師は、獣医師端末40bから、起票した電子カルテを新たな電子カルテとして電子カルテサーバ30に登録する。獣医師は、この動物に対し、必要に応じてワクチン接種等の処置を行う。
図8の説明に戻る。ステップS111において、獣医師端末40は、獣医師の操作に従い、対応付けを行った新規カルテをマッチングサーバ20に送信する。マッチングサーバ20は、獣医師端末40から新規カルテを受信すると、ステップS112において、受信された新規カルテを電子カルテサーバ30に送信し、電子カルテサーバ30は受信された新規カルテを従前の電子カルテと対応付けて自装置の記憶装置303に記憶する。
診察後、獣医師は、動物を譲渡希望者に引き渡す。マッチング成立後は、その動物はその対象動物病院の患者となり、その動物病院の獣医師が電子カルテにその後の経過を記録する。その後、時間が経ってその動物が亡くなり電子カルテにその旨が記録されると、その動物の現実の余命をマッチングサーバ20のAIに教師データとして用いることができる。マッチングサーバ20では、動物の引き渡し当時の予測余命と現実の余命とを教師データとして機械学習が行われる。これにより、余命の予測処理の精度を向上させることができる。
以上説明したように、この実施形態によれば、譲渡希望者と譲受希望者とを条件に従ってマッチングさせることができ、これにより、動物の譲渡希望者及び譲受希望者は条件に合う相手を見つけ易くなる。また、この実施形態では、対象動物病院が譲渡対象である動物の新規カルテを作成するため、譲受希望者は譲渡される予定の動物の健康状態を把握することができる。
3.変形例
上述した実施形態は、本発明の実施の一例に過ぎず、以下のように変形させてもよい。また、上述した実施形態及び以下に示す各変形例は、必要に応じて組み合わせて実施されてもよい。
(1)上述の実施形態において、譲受者端末50のUI部505に表示される画面(図9、図11又は図12)に、各動物の予測余命、及び、その予測余命まで動物が生きたときの譲受希望者の年齢を表示させてもよい。この場合、マッチングサーバ20は、譲受者端末50から動物に関心を有する意思表示を受信すると、受信された意思表示に対応する譲受希望者の年齢を譲受希望者データベースから読み出し、読み出した年齢と動物の予測余命とから、表示させる年齢を算出する。この態様によれば、譲受希望者は、譲渡の対象である動物の予測余命とその予測余命まで動物が生きたときの譲受希望者の年齢を確認することができる。これにより、譲受希望者は自身のライフプランに沿った動物を見つけ易い。
(2)上述の実施形態では、予測余命の計算はAI又は機械学習により行われた。予測余命の計算方法は上述した実施形態で示したものに限られない。例えば、予測余命の計算が、動物関連情報と予測寿命との関係を示すデータベース(以下「予測寿命データベース」という)を参照して行われてもよい。この場合、予測寿命データベースには、現在の年齢、ワクチン接種履歴、病歴等の動物関連情報の組み合わせと、その組み合わせに対応する予測寿命とが紐付けられて記憶される。マッチングサーバ20は、このデータベースから受信された動物関連情報の組み合わせを検索し、検索された組み合わせに対応する予測寿命を用いて予測余命を計算する。
(3)上述の実施形態において、例えば、動物が獣医師から譲受希望者に引き渡された後、マッチングサーバ20が譲受希望者にワクチンの案内及び検診の案内等を送ってもよい。この場合、マッチングサーバ20は、譲受希望者に対応する譲受者端末50へ、ワクチンの案内や検診の案内等を示すデータを送信する。この通知は、例えば、アプリケーションによるプッシュ通知であってもよい。この通知は、動物病院の受診用アプリ(診察券アプリ)を介して送信されてもよい。また、この受診用アプリが診察の待ち時間を測定し、測定した待ち時間を統計処理し、これを提携動物病院データベースに反映してもよい。
(4)譲渡支援システム1が行う処理の順序は、上述した実施形態において説明された例に限られない。処理のステップは、矛盾が生じない限りにおいて、入れ替えられてもよい。また、本発明は、譲渡支援システム1において行われる譲渡支援方法として提供されてもよい。
(5)上述の実施形態では、譲渡者端末10、獣医師端末40、及び譲受者端末50に、譲渡支援システム1が提供するサービスを利用するためのアプリケーションが予めインストールされている場合を説明した。譲渡者端末10、獣医師端末40、及び譲受者端末50は、専用のアプリケーションによりマッチングサーバ20とデータの遣り取りを行ってもよく、また、Webブラウザ等の汎用のアプリケーションによりマッチングサーバ20とデータの遣り取りを行ってもよい。Webブラウザ等の汎用のアプリケーションが用いられる場合、譲渡支援システム1のための専用のアプリケーションが各端末にインストールされる必要はない。
(6)上述の実施形態では、動物関連情報データベース及び譲渡者情報データベース等のデータベースがマッチングサーバ20の記憶装置203に記憶されている場合を説明した。各データベースはマッチングサーバ20以外の他の装置に記憶されていてもよい。この場合、マッチングサーバ20は通信回線2を介して各データベースにアクセスする。
(7)上述の実施形態においてマッチングサーバ20により実行された処理は、他の装置により実行されてもよい。例えば、譲渡者端末10、獣医師端末40又は譲受者端末50に専用のアプリケーションをインストールさせ、上述の実施形態においてマッチングサーバ20が実行した各種の処理をいずれかの端末が実行してもよい。
また、上述の実施形態においてマッチングサーバ20により実行された各種の処理を、複数のサーバが協働して実行してもよい。例えば、図2に示す機能構成部毎に設けられた複数のサーバが協働することにより図2に示す各機能が実装されてもよい。
(8)上述の実施形態において、譲渡者端末10のプロセッサ101、マッチングサーバ20のプロセッサ201、電子カルテサーバ30のプロセッサ301、獣医師端末40のプロセッサ401、又は譲受者端末50のプロセッサ501により実行されるプログラムは、インターネットなどの通信回線を介してダウンロードされてもよい。また、これらのプログラムは、磁気記録媒体(磁気テープ、磁気ディスクなど)、光記録媒体(光ディスクなど)、光磁気記録媒体、半導体メモリなどの、コンピュータが読取可能な記録媒体に記録した状態で提供されてもよい。
10…譲渡者端末、20…マッチングサーバ、21…出力手段、22…受信手段、23…決定手段、24…送信手段、25…提供手段、26…取得手段、27…予測手段、30…電子カルテサーバ、40…獣医師端末、50…譲受者端末、101,201,301,401,501…プロセッサ、102,202,302,402,502…メモリ、103,203,303,403,503…記憶装置、104,204,304,404,504…通信IF、105,405,505…UI部。

Claims (9)

  1. 動物の譲受希望者の第1端末に対し、当該動物に関する関連情報を出力する出力手段と、
    前記第1端末から、前記動物に関心を有する意思表示を受信する受信手段と、
    前記譲受希望者と前記動物とのマッチングに関与する獣医師及び動物病院の少なくとも一方を決定する決定手段と、
    前記決定された獣医師又は動物病院に対応する第2端末に対し、前記動物の診療記録を送信する送信手段と
    を有する動物の譲渡支援システム。
  2. 前記関連情報が、当該動物の所有者の変遷を示す情報を含む
    請求項1に記載の動物の譲渡支援システム。
  3. 前記関連情報が、前記診療記録を含む
    請求項1又は2に記載の動物の譲渡支援システム。
  4. 前記関連情報が、当該動物の寿命に関する情報を含む
    請求項1乃至3のいずれか一項に記載の動物の譲渡支援システム。
  5. 前記動物の寿命に関する情報が、当該動物の予測される余命を示す余命情報を含む
    請求項4に記載の動物の譲渡支援システム。
  6. 入力されたパラメータを用いて前記動物の寿命を予測する予測手段に対し、当該動物の前記診療記録を入力として提供する提供手段と、
    前記動物について前記予測手段により予測された寿命を用いて得られた前記余命情報を取得する取得手段と
    を有し、
    前記出力手段は、前記取得手段により取得された前記余命情報を出力する
    請求項5に記載の動物の譲渡支援システム。
  7. 前記出力手段は、前記マッチングに関与する獣医師又は動物病院の候補となる獣医師及び動物病院の各々について、当該獣医師又は動物病院の属性を示す属性情報を前記第1端末に出力し、
    前記受信手段は、前記第1端末から、前記候補の中から選択された一の獣医師又は動物病院の識別情報を受信し、
    前記決定手段は、前記識別情報により示される獣医師又は動物病院を前記マッチングに関与する獣医師又は動物病院として決定する
    請求項1乃至6のいずれか一項に記載の動物の譲渡支援システム。
  8. 前記属性情報は、前記獣医師又は前記動物病院の混雑度を示す情報を含む
    請求項7に記載の動物の譲渡支援システム。
  9. コンピュータが、
    動物の譲受希望者の第1端末に対し、当該動物に関する関連情報を出力するステップと、
    前記第1端末から、前記動物に関心を有する意思表示を受信するステップと、
    前記譲受希望者と前記動物とのマッチングに関与する獣医師及び動物病院の少なくとも一方を決定するステップと、
    前記決定された獣医師又は動物病院に対応する第2端末に対し、前記動物の診療記録を送信するステップと
    を有する動物の譲渡支援方法。
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