以下の説明は、例示的な方法、パラメータなどについて記載する。しかしながら、そのような説明は、本開示の範囲に対する限定として意図されるものではなく、代わりに例示的な実施形態の説明として提供されることを認識されたい。
アプリケーションユーザインタフェース又はウェイクスクリーンユーザインタフェースにおいて受信したタッチ入力に応答して、システムユーザインタフェース(例えば、デバイス機能を制御する及び/又は通知を閲覧する又は通知と対話するための)にアクセスするための効率的な方法及びインタフェースを提供する電子デバイスが必要とされている。そのような技術は、動作を実行するためにユーザが必要な時間の量を低減することができ、それにより、デバイスの電力使用量を低減してバッテリ駆動デバイスに対して電池寿命を増大する。
以下の説明では、様々な要素について説明するために、「第1の」、「第2の」などの用語を使用するが、これらの要素は、それらの用語によって限定されるべきではない。これらの用語は、ある要素を別の要素と区別するためにのみ使用される。例えば、記載する様々な実施形態の範囲から逸脱することなく、第1のタッチを第2のタッチと呼ぶこともでき、同様に第2のタッチを第1のタッチと呼ぶこともできる。第1のタッチ及び第2のタッチはどちらもタッチであるが、これらは同じタッチではない。
本明細書に記載する様々な実施形態の説明で使用される術語は、特定の実施形態を説明することのみを目的とし、限定的であることは意図されていない。記載する様々な実施形態の説明及び添付の特許請求の範囲では、単数形の「a(1つ、一)」、「an(1つ、一)」、及び「the(その、この)」は、文脈上別途明白に記載しない限り、複数形も同様に含むことが意図される。また、本明細書で使用されるとき、用語「及び/又は」は、関連する列挙された項目のうちの1つ以上のいずれか及び全ての考えられる組み合わせを指し、且つこれを含むことを理解されたい。用語「includes(含む)」、「including(含む)」、「comprises(含む、備える)」、及び/又は「comprising(含む、備える)」は、本明細書で使用する場合、述べられた特徴、整数、ステップ、動作、要素、及び/又は構成要素の存在を指定するが、1つ以上の他の特徴、整数、ステップ、動作、要素、構成要素、及び/又はそれらのグループの存在又は追加を除外しないことが更に理解されるであろう。
「~の場合(if)」という用語は、任意選択的に、文脈に応じて、「~とき(when)」若しくは「~とき(upon)」、又は「~と判定したことに応じて(in response to determining)」若しくは「~を検出したことに応じて(in response to detecting)」を意味すると解釈される。同様に、「~と判定された場合(if it is determined)」又は「[記載の状態又はイベント]が検出された場合(if [a stated condition or event] is detected)」という語句は、任意選択的に、文脈に応じて、「~と判定したとき(upon determining)」若しくは「~と判定したことに応じて(in response to determining)」、又は「[記載の状態又はイベント]を検出したとき(upon detecting [the stated condition or event])」若しくは「[記載の状態又はイベント]を検出したことに応じて(in response to detecting [the stated condition or event])」を意味すると解釈される。
電子デバイス、そのようなデバイス用のユーザインタフェース、及びそのようなデバイスを使用する関連するプロセスの実施形態が説明される。いくつかの実施形態では、デバイスは、PDA機能及び/又は音楽プレーヤ機能などの他の機能も含む、携帯電話などのポータブル通信デバイスである。ポータブル多機能デバイスの例示的な実施形態としては、カリフォルニア州クパチーノのApple Inc.からのiPhone(登録商標)、iPod Touch(登録商標)、及びiPad(登録商標)のデバイスが挙げられるが、これらに限定されない。任意選択的に、タッチ感知面(例えば、タッチスクリーンディスプレイ及び/又はタッチパッド)を有するラップトップ又はタブレットコンピュータなどの他のポータブル電子デバイスも使用される。また、いくつかの実施形態では、デバイスはポータブル通信デバイスではなく、タッチ感知面(例えば、タッチスクリーンディスプレイ及び/又はタッチパッド)を有するデスクトップコンピュータであることも理解されたい。
以下の論考では、ディスプレイ及びタッチ感知面を含む電子デバイスについて説明する。しかしながら、電子デバイスは、任意選択的に、物理キーボード、マウス、及び/又はジョイスティックなどの1つ以上の他の物理ユーザインタフェースデバイスを含むことを理解されたい。
デバイスは、典型的には、描画アプリケーション、プレゼンテーションアプリケーション、ワードプロセッシングアプリケーション、ウェブサイト作成アプリケーション、ディスクオーサリングアプリケーション、スプレッドシートアプリケーション、ゲームアプリケーション、電話アプリケーション、テレビ会議アプリケーション、電子メールアプリケーション、インスタントメッセージングアプリケーション、トレーニングサポートアプリケーション、写真管理アプリケーション、デジタルカメラアプリケーション、デジタルビデオカメラアプリケーション、ウェブブラウジングアプリケーション、デジタル音楽プレーヤアプリケーション、及び/又はデジタルビデオプレーヤアプリケーションのうちの1つ以上などの様々なアプリケーションに対応する。
本デバイス上で実行される様々なアプリケーションは、タッチ感知面などの、少なくとも1つの共通の物理ユーザインタフェースデバイスを、任意選択的に使用する。タッチ感知面の1つ以上の機能、並びにデバイス上に表示される対応する情報は、アプリケーションごとに、及び/又はそれぞれのアプリケーション内で、任意選択的に、調整及び/又は変更される。このように、デバイスの共通の物理アーキテクチャ(タッチ感知面など)は、任意選択的に、ユーザにとって直観的且つ透明なユーザインタフェースを備える様々なアプリケーションをサポートする。
ここで、タッチ感知ディスプレイを備えるポータブルデバイスの実施形態に注意を向ける。図1Aは、いくつかの実施形態に係るタッチ感知ディスプレイシステム112を有するポータブル多機能デバイス100を示すブロック図である。タッチ感知ディスプレイ112は、便宜上「タッチスクリーン」と呼ばれることがあり、「タッチ感知ディスプレイシステム」として知られている又は呼ばれることがある。デバイス100は、メモリ102(任意選択的に、1つ以上のコンピュータ可読記憶媒体を含む)、メモリコントローラ122、1つ以上の処理ユニット(CPU)120、周辺機器インタフェース118、RF回路108、オーディオ回路110、スピーカ111、マイクロフォン113、入出力(I/O)サブシステム106、他の入力コントロールデバイス116、及び外部ポート124を含む。デバイス100は、任意選択的に、1つ以上の光センサ164を含む。デバイス100は、任意選択的に、デバイス100上の接触の強度を検出する1つ以上の接触強度センサ165(例えば、デバイス100のタッチ感知ディスプレイシステム112などのタッチ感知面)を含む。デバイス100は、任意選択的に、デバイス100上で触知出力を生成する(例えばデバイス100のタッチ感知ディスプレイシステム112又はデバイス300のタッチパッド355などのタッチ感知面上で触知出力を生成する)1つ以上の触知出力生成器167を含む。これらの構成要素は、任意選択的に、1つ以上の通信バス又は信号ライン103を介して通信する。
本明細書及び特許請求の範囲では、タッチ感知面上の接触の「強度」という用語は、タッチ感知面上の接触(例えば、指の接触)の力若しくは圧力(単位面積当たりの力)、又はタッチ感知面上の接触の力若しくは圧力に対する代理(プロキシ)を指す。接触の強度は、少なくとも4つの別個の値を含み、より典型的には、数百の(例えば、少なくとも256の)別個の値を含む、値の範囲を有する。接触の強度は、任意選択的に、様々な手法、及び様々なセンサ又はセンサの組み合わせを使用して、判定(又は測定)される。例えば、タッチ感知面の下又はそれに隣接する1つ以上の力センサは、任意選択的に、タッチ感知面上の様々なポイントにおける力を測定するために使用される。一部の実装形態では、複数の力センサからの力測定値は、接触の推定される力を判定するために組み合わされる(例えば、加重平均)。同様に、スタイラスの感圧性先端部は、任意選択的に、タッチ感知面上のスタイラスの圧力を判定するために使用される。あるいは、タッチ感知面上で検出される接触エリアのサイズ及び/若しくはその変化、接触に近接するタッチ感知面の電気容量及び/若しくはその変化、並びに/又は、接触に近接するタッチ感知面の抵抗及び/若しくはその変化は、任意選択的に、タッチ感知面上の接触の力又は圧力の代替物として使用される。一部の実装形態では、接触の力又は圧力のための代替測定値は、強度閾値を超えているかどうかを判定するために直接使用される(例えば、強度閾値は、代替測定値に対応する単位で記述される)。一部の実装形態では、接触力又は圧力に対する代理測定は、推定される力又は圧力に変換され、推定される力又は圧力は、強度閾値を超過したかどうかを判定するために使用される(例えば、強度閾値は、圧力の単位で測定される圧力閾値である)。接触の強度をユーザ入力の属性として使用することにより、アフォーダンスを(例えば、タッチ感知ディスプレイ上に)表示するための、及び/又は、ユーザ入力を(例えば、タッチ感知ディスプレイ、タッチ感知面、又は、ノブ若しくはボタンなどの物理的/機械的制御部を介して)受信するための面積が制限されている、低減されたサイズのデバイス上で、通常であればユーザによってアクセスすることが不可能であり得る追加のデバイス機能への、ユーザのアクセスが可能となる。
本明細書及び特許請求の範囲で使用されるように、用語「触知出力」は、ユーザの触覚でユーザによって検出されることになる、デバイスの従前の位置に対するそのデバイスの物理的変位、デバイスの構成要素(例えば、タッチ感知面)の、そのデバイスの別の構成要素(例えば、筐体)に対する物理的変位、又は、デバイスの質量中心に対する構成要素の変位を指す。例えば、デバイス又はデバイスの構成要素が、タッチに敏感なユーザの表面(例えば、ユーザの手の指、手のひら、又は他の部分)に接触している状況では、物理的変位によって生成された触知出力は、そのデバイス又はデバイスの構成要素の物理的特性の認識される変化に相当する触感として、ユーザによって解釈されることになる。例えば、タッチ感知面(例えば、タッチ感知ディスプレイ又はトラックパッド)の移動は、ユーザによって、物理アクチュエータボタンの「ダウンクリック」又は「アップクリック」として、任意選択的に解釈される。場合によっては、ユーザの動作により物理的に押された(例えば、変位された)タッチ感知面に関連付けられた物理アクチュエータボタンの移動がないときでさえ、ユーザは「ダウンクリック」又は「アップクリック」などの触感を感じる。別の例として、タッチ感知面の移動は、タッチ感知面の平滑度に変化がない場合であっても、ユーザによって、そのタッチ感知面の「粗さ」として、任意選択的に解釈又は感知される。そのようなユーザによるタッチの解釈は、ユーザの個人的な感覚認知に左右されるが、大多数のユーザに共通する、多くのタッチの感覚認知が存在する。したがって、触知出力が、ユーザの特定の感覚認知(例えば、「アップクリック」「ダウンクリック」、「粗さ」)に対応するものと記述される場合、別途記載のない限り、生成された触知出力は、典型的な(又は、平均的な)ユーザの記述された感覚認知を生成するデバイス、又はデバイスの構成要素の物理的変位に対応する。
デバイス100は、ポータブル多機能デバイスの一例に過ぎず、デバイス100は、任意選択的に、示されているものよりも多くの構成要素又は少ない構成要素を有するものであり、任意選択的に、2つ以上の構成要素を組み合わせるものであり、又は、任意選択的に、それらの構成要素の異なる構成若しくは配置を有するものであることを理解されたい。図1Aに示す様々な構成要素は、1つ以上の信号処理回路及び/又は特定用途向け集積回路を含む、ハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェアとソフトウェアの両方の組み合わせで実施される。
メモリ102は、任意選択的に、高速ランダムアクセスメモリを含み、また任意選択的に、1つ以上の磁気ディスク記憶デバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の不揮発性ソリッドステートメモリデバイスなどの不揮発性メモリを含む。メモリコントローラ122は、任意選択的に、デバイス100の他の構成要素によるメモリ102へのアクセスを制御する。
周辺機器インタフェース118は、デバイスの入力及び出力周辺機器をCPU120及びメモリ102に結合するために使用することができる。1つ以上のプロセッサ120は、メモリ102に記憶された様々なソフトウェアプログラム及び/若しくは命令セットを動作させる又は実行して、デバイス100のための様々な機能を実行し、データを処理する。いくつかの実施形態では、周辺機器インタフェース118、CPU120、及びメモリコントローラ122は、任意選択的に、チップ104などの単一のチップ上で実施される。いくつかの他の実施形態では、それらは別々のチップ上に任意選択的に実装される。
RF(radio frequency、無線周波数)回路108は、電磁信号とも呼ばれるRF信号を送受信する。RF回路108は、電気信号を電磁信号に、又は電磁信号を電気信号に変換し、電磁信号を介して通信ネットワーク及び他の通信デバイスと通信する。RF回路108は、任意選択的に、これらの機能を実行するための周知の回路を含み、それらの回路としては、限定するものではないが、アンテナシステム、RF送受信機、1つ以上の増幅器、同調器、1つ以上の発振器、デジタル信号プロセッサ、CODECチップセット、加入者識別モジュール(subscriber identity module、SIM)カード、メモリなどが挙げられる。RF回路108は、任意選択的に、ワールドワイドウェブ(World Wide Web、WWW)とも呼ばれるインターネット、イントラネット、並びに/又はセルラ電話ネットワーク、無線ローカルエリアネットワーク(local area network、LAN)及び/若しくはメトロポリタンエリアネットワーク(metropolitan area network、MAN)などの無線ネットワークなどのネットワークと、また他のデバイスと、無線通信によって通信する。RF回路108は、任意選択的に、短距離通信無線機などによって近距離通信(near field Communication、NFC)フィールドを検出する良く知られている回路を含む。無線通信は、任意選択的に、それだけに限定されるものではないが、動き通信用のグローバルシステム(Global System for Mobile Communications、GSM)、拡張データGSM環境(Enhanced Data GSM Environment、EDGE)、高速ダウンリンクパケットアクセス(high-speed downlink packet access、HSDPA)、高速アップリンクパケットアクセス(high-speed uplink packet access、HSUPA)、エボリューションデータオンリ(Evolution,Data-Only、EV-DO)、HSPA、HSPA+、デュアルセルHSPA(Dual-Cell HSPA、DC-HSPDA)、ロングタームエボリューション(long term evolution、LTE)、近距離通信(NFC)、広帯域符号分割多元接続(wideband code division multiple access、W-CDMA)、符号分割多元接続(code division multiple access、CDMA)、時分割多元接続(time division multiple access、TDMA)、Bluetooth(登録商標)、Bluetoothローエネルギ(Bluetooth Low Energy、BTLE(登録商標))、ワイヤレスフィデリティ(Wireless Fidelity、Wi-Fi(登録商標))(例えば、IEEE 802.11a、IEEE 802.11b、IEEE 802.11g、IEEE 802.11n、及び/若しくはIEEE 802.11ac)、ボイスオーバインターネットプロトコル(voice over Internet Protocol、VoIP)、Wi-MAX(登録商標)、電子メール用プロトコル(例えば、インターネットメッセージアクセスプロトコル(Internet message access protocol、IMAP)及び/若しくはポストオフィスプロトコル(post office protocol、POP))、インスタントメッセージング(例えば、拡張可能なメッセージング及びプレゼンスプロトコル(extensible messaging and presence protocol、XMPP)、インスタントメッセージング及びプレゼンスレベレイジングエクステンションのためのセッション開始プロトコル(Session Initiation Protocol for Instant Messaging and Presence Leveraging Extensions、SIMPLE)、インスタントメッセージング及びプレゼンスサービス(Instant Messaging and Presence Service、IMPS))、並びに/若しくはショートメッセージサービス(Short Message Service、SMS)、又は本明細書の出願日の時点でまだ開発されていない通信プロトコルを含む任意の他の適した通信プロトコルを含む、複数の通信規格、プロトコル、及び技術のうちのいずれかを使用する。
オーディオ回路110、スピーカ111、及びマイクロフォン113は、ユーザとデバイス100との間のオーディオインタフェースを提供する。オーディオ回路110は、周辺機器インタフェース118からオーディオデータを受信し、このオーディオデータを電気信号に変換し、この電気信号をスピーカ111に送信する。スピーカ111は、電気信号を人間の可聴音波に変換する。また、オーディオ回路110は、マイクロフォン113によって音波から変換された電気信号を受信する。オーディオ回路110は、電気信号をオーディオデータに変換し、このオーディオデータを処理のために周辺機器インタフェース118に送信する。オーディオデータは、任意選択的に、周辺機器インタフェース118によって、メモリ102及び/若しくはRF回路108から取得され、且つ/又はメモリ102及び/若しくはRF回路108に伝送される。いくつかの実施形態では、オーディオ回路110はまた、ヘッドセットジャック(例えば、図2の212)を含む。ヘッドセットジャックは、オーディオ回路110と、出力専用ヘッドホン又は出力(例えば片耳又は両耳用のヘッドホン)及び入力(例えばマイクロフォン)の両方を備えるヘッドセットなどの着脱可能なオーディオ入出力周辺機器との間のインタフェースを提供する。
I/Oサブシステム106は、タッチスクリーン112及び他の入力コントロールデバイス116などのデバイス100上の入出力周辺機器を、周辺機器インタフェース118に結合する。I/Oサブシステム106は、任意選択的に、ディスプレイコントローラ156、光センサコントローラ158、強度センサコントローラ159、触覚フィードバックコントローラ161、及び他の入力若しくは制御デバイスのための1つ以上の入力コントローラ160を含む。1つ以上の入力コントローラ160は、他の入力コントロールデバイス116からの電気信号の受信/他の入力コントロールデバイス116への電気信号の送信を行う。他の入力コントロールデバイス116は、任意選択的に、物理ボタン(例えば、プッシュボタン、ロッカボタンなど)、ダイヤル、スライダスイッチ、ジョイスティック、クリックホイールなどを含む。いくつかの代替的な実施形態では、入力コントローラ(単数又は複数)160は、任意選択的に、キーボード、赤外線ポート、USBポート、及びマウスなどのポインタデバイスのうちのいずれかに結合される(又はいずれにも結合されない)。1つ以上のボタン(例えば、図2の208)は、任意選択的に、スピーカ111及び/又はマイクロフォン113の音量コントロールのための上下ボタンを含む。1つ以上のボタンは、任意選択的に、プッシュボタン(例えば、図2の206)を含む。
全体として参照により本明細書に組み込まれている、2005年12月23日出願の米国特許出願第11/322,549号、「Unlocking a Device by Performing Gestures on an Unlock Image」、米国特許第7,657,849号に記載されているように、プッシュボタンの素早い押下は、任意選択的に、タッチスクリーン112のロックを係合解除し、又は任意選択的に、タッチスクリーン上のジェスチャを使用してデバイスをアンロックするプロセスを開始する。プッシュボタン(例えば、206)のより長い押下は、任意選択的に、デバイス100への電力をオン又はオフにする。ボタンのうちの1つ以上の機能性は、任意選択的に、ユーザによってカスタマイズ可能である。タッチスクリーン112は、仮想又はソフトボタン及び1つ以上のソフトキーボードを実装するために使用される。
タッチ感知ディスプレイ112は、デバイスとユーザとの間の入力インタフェース及び出力インタフェースを提供する。ディスプレイコントローラ156は、タッチスクリーン112からの電気信号の受信、及び/又はタッチスクリーン112への電気信号の送信を行う。タッチスクリーン112は、ユーザに対して視覚出力を表示する。この視覚出力は、グラフィック、テキスト、アイコン、ビデオ、及びそれらの任意の組み合わせ(総称して「グラフィック」)を任意選択的に含む。いくつかの実施形態では、視覚出力の一部又は全ては、任意選択的に、ユーザインタフェースオブジェクトに対応する。
タッチスクリーン112は、触覚及び/又は触知接触に基づくユーザからの入力を受け入れるタッチ感知面、センサ、又はセンサのセットを有する。タッチスクリーン112及びディスプレイコントローラ156は(メモリ102内の任意の関連モジュール及び/又は命令セットと共に)、タッチスクリーン112上で接触(及び任意の接触の移動又は中断)を検出し、検出された接触をタッチスクリーン112上に表示されたユーザインタフェースオブジェクト(例えば、1つ以上のソフトキー、アイコン、ウェブページ又は画像)との対話に変換する。例示的な実施形態では、タッチスクリーン112とユーザとの間の接触点は、ユーザの指に対応する。
タッチスクリーン112は、任意選択的に、LCD(液晶ディスプレイ)技術、LPD(発光ポリマーディスプレイ)技術、又はLED(発光ダイオード)技術を使用するが、他の実施形態では、他のディスプレイ技術も使用される。タッチスクリーン112及びディスプレイコントローラ156は、任意選択的に、それだけに限定されるものではないが、容量性、抵抗性、赤外線、及び表面音波の技術、並びにタッチスクリーン112との1つ以上の接触点を判定する他の近接センサアレイ又は他の要素を含む、現在知られている又は今後開発される複数のタッチ感知技術のうちのいずれかを使用して、接触及びそのあらゆる動き又は中断を検出する。例示的な実施形態では、カリフォルニア州クパチーノのApple Inc.からのiPhone(登録商標)及びiPod Touch(登録商標)に見られるものなどの、投影型相互静電容量感知技術が使用される。
タッチスクリーン112のいくつかの実施形態におけるタッチ感知ディスプレイは、任意選択的に、それぞれ全体として参照により本明細書に組み込まれている、米国特許第6,323,846号(Westermanら)、第6,570,557号(Westermanら)、及び/若しくは第6,677,932号(Westerman)、並びに/又は米国特許公報第2002/0015024A1号という米国特許に記載されているマルチタッチ感知タッチパッドに類似している。しかし、タッチスクリーン112はデバイス100からの視覚出力を表示するのに対して、タッチ感知タッチパッドは視覚出力を提供しない。
タッチスクリーン112のいくつかの実施形態におけるタッチ感知ディスプレイは、(1)2006年5月2日出願の米国特許出願第11/381,313号、「Multipoint Touch Surface Controller」、(2)2004年5月6日出願の米国特許出願第10/840,862号、「Multipoint Touchscreen」、(3)2004年7月30日出願の米国特許出願第10/903,964号、「Gestures For Touch Sensitive Input Devices」、(4)2005年1月31日出願の米国特許出願第11/048,264号、「Gestures For Touch Sensitive Input Devices」、(5)2005年1月18日出願の米国特許出願第11/038,590号、「Mode-Based Graphical User Interfaces For Touch Sensitive Input Devices」、(6)2005年9月16日出願の米国特許出願第11/228,758号、「Virtual Input Device Placement On A Touch Screen User Interface」、(7)2005年9月16日出願の米国特許出願第11/228,700号、「Operation Of A Computer With A Touch Screen Interface」、(8)2005年9月16日出願の米国特許出願第11/228,737号、「Activating Virtual Keys Of A Touch-Screen Virtual Keyboard」、及び(9)2006年3月3日出願の米国特許出願第11/367,749号、「Multi-Functional Hand-Held Device」という出願に記載されている。これらの出願は全て、全体として参照により本明細書に組み込まれている。
タッチスクリーン112は、任意選択的に、100dpiを超えるビデオ解像度を有する。一部の実施形態では、タッチスクリーンは、約160dpiのビデオ解像度を有する。ユーザは、任意選択的に、スタイラス、指などの任意の適した物体又は付属物を使用して、タッチスクリーン112に接触する。一部の実施形態では、ユーザインタフェースは、指ベースの接触及びジェスチャを主に扱うように設計されるが、これは、タッチスクリーン上の指の接触面積がより大きいため、スタイラスベースの入力ほど精密でない可能性がある。一部の実施形態では、デバイスは、指による粗い入力を、ユーザによって所望されているアクションを実行するための、正確なポインタ/カーソルの位置又はコマンドに変換する。
いくつかの実施形態では、タッチスクリーンに加えて、デバイス100は、任意選択的に、特定の機能をアクティブ化又は非アクティブ化するためのタッチパッド(図示せず)を含む。一部の実施形態では、タッチパッドは、タッチスクリーンとは異なり、視覚出力を表示しない、デバイスのタッチ感知エリアである。タッチパッドは、任意選択的に、タッチスクリーン112又はタッチスクリーンによって形成されるタッチ感知面の拡張部とは別個のタッチ感知面である。
デバイス100は、様々な構成要素に電力を供給する電力システム162も含む。電力システム162は、任意選択的に、電力管理システム、1つ以上の電源(例えば、バッテリ、交流(AC))、再充電システム、停電検出回路、電力コンバータ又はインバータ、電力状態インジケータ(例えば、発光ダイオード(LED))、並びにポータブルデバイス内での電力の生成、管理、及び分配に関連付けられた任意の他の構成要素を含む。
また、デバイス100は、任意選択的に、1つ以上の光センサ164を含む。図1Aは、I/Oサブシステム106内の光センサコントローラ158に結合された光センサを示す。光センサ164は、任意選択的に、電荷結合デバイス(charge-coupled device、CCD)又は相補的金属酸化物半導体(complementary metal-oxide semiconductor、CMOS)フォトトランジスタを含む。光センサ164は、1つ以上のレンズを通って投影された環境からの光を受信し、その光を、画像を表すデータに変換する。光センサ164は、撮像モジュール143(カメラモジュールとも呼ばれる)と連携して、任意選択的に、静止画像又はビデオをキャプチャする。いくつかの実施形態では、光センサは、デバイスの前面にあるタッチスクリーンディスプレイ112とは反対に、デバイス100の裏面に位置し、したがってタッチスクリーンディスプレイは、静止画像及び/又はビデオ画像の取得のためのビューファインダとして使用することが有効である。いくつかの実施形態では、光センサは、デバイスの前面には位置し、したがってユーザの画像が、任意選択的に、テレビ会議のために入手され、ユーザは、他のテレビ会議参加者をタッチスクリーンディスプレイ上で見る。いくつかの実施形態では、光センサ164の位置は、ユーザによって(例えば、デバイス筐体内でレンズ及びセンサを回転させることによって)変更することができ、したがって単一の光センサ164が、タッチスクリーンディスプレイと共に、テレビ会議にも静止画像及び/又はビデオ画像の取得にも使用される。
デバイス100はまた、任意選択的に、1つ以上の接触強度センサ165を含む。図1Aは、I/Oサブシステム106内の強度センサコントローラ159に結合された接触強度センサを示す。接触強度センサ165は、任意選択的に、1つ以上のピエゾ抵抗ひずみゲージ、容量性力センサ、電気力センサ、圧電力センサ、光学力センサ、容量性タッチ感知面、又は他の強度センサ(例えば、タッチ感知面上の接触の力(若しくは圧力)を測定するために使用されるセンサ)を含む。接触強度センサ165は、接触強度情報(例えば、圧力情報、又は圧力情報に対するプロキシ)を環境から受信する。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの接触強度センサは、タッチ感知面(例えばタッチ感知ディスプレイシステム112)と並置される、又はそれに近接される。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの接触強度センサが、デバイス100の前面に配置されたタッチスクリーンディスプレイ112の反対側である、デバイス100の背面に配置されている。
また、デバイス100は、任意選択的に、1つ以上の近接センサ166を含む。図1Aは、周辺機器インタフェース118に結合された近接センサ166を示す。代わりに、近接センサ166は、任意選択的に、I/Oサブシステム106内の入力コントローラ160に結合される。近接センサ166は、任意選択的に、全体として参照により本明細書に組み込まれている、米国特許出願第11/241,839号、「Proximity Detector In Handheld Device」、第11/240,788号、「Proximity Detector In Handheld Device」第11/620,702号、「Using Ambient Light Sensor To Augment Proximity Sensor Output」、第11/586,862号、「Automated Response To And Sensing Of User Activity In Portable Devices」、及び同第11/638,251号、「Methods And Systems For Automatic Configuration Of Peripherals」で説明されるように機能するものであり、これらの出願は、全体が参照により本明細書に組み込まれる。いくつかの実施形態では、多機能デバイスが、ユーザの耳の近くに配置される場合(例えば、ユーザが電話通話を行っている場合)、近接センサは、タッチスクリーン112をオフにして無効化する。
デバイス100はまた、任意選択的に、1つ以上の触知出力生成器167を含む。図1Aは、I/Oサブシステム106内の触覚フィードバックコントローラ161に結合された触知出力生成器を示す。触知出力生成器167は、任意選択的に、スピーカ若しくは他のオーディオ構成要素などの1つ以上の電気音響デバイス、及び/又はモータ、ソレノイド、電気活性ポリマー、圧電アクチュエータ、静電アクチュエータ、若しくは他の触知出力生成構成要素(例えば、デバイス上で電気信号を触知出力に変換する構成要素)などのエネルギを直線の動きに変換する電気機械デバイスを含む。接触強度センサ165は、触覚フィードバックモジュール133から触知フィードバック生成命令を受信し、デバイス100のユーザが感知することが可能な触知出力をデバイス100上に生成する。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの触知出力生成器は、タッチ感知面(例えば、タッチ感知ディスプレイシステム112)と並置される、又はそれに近接しており、任意選択的に、タッチ感知面を垂直方向(例えば、デバイス100の表面の内/外)に、又は水平方向(例えば、デバイス100の表面と同じ平面内の前後)に移動させることによって、触知出力を生成する。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの触知出力生成器センサが、デバイス100の前面に配置されたタッチスクリーンディスプレイ112の反対側である、デバイス100の背面に配置されている。
また、デバイス100は、任意選択的に、1つ以上の加速度計168を含む。図1Aは、周辺機器インタフェース118に結合された加速度計168を示す。代わりに、加速度計168は、任意選択的に、I/Oサブシステム106内の入力コントローラ160に結合される。加速度計168は、任意選択的に、どちらも全体として参照により本明細書に組み込まれている、米国特許公開第20050190059号、「Acceleration-based Theft Detection System for Portable Electronic Devices」、及び米国特許公開第20060017692号、「Methods And Apparatuses For Operating A Portable Device Based On An Accelerometer」に記載されているように機能する。一部の実施形態では、情報は、1つ以上の加速度計から受信したデータの分析に基づいて、ポートレートビュー又はランドスケープビューでタッチスクリーンディスプレイ上に表示される。デバイス100は、任意選択的に、加速度計(単数又は複数)168に加えて、磁気計(図示せず)、並びにデバイス100の位置及び向き(例えば、縦向き又は横向き)に関する情報を取得するためのGPS(又はGLONASS若しくは他のグローバルナビゲーションシステム)受信機(図示せず)を含む。
いくつかの実施形態では、メモリ102内に記憶されているソフトウェア構成要素は、オペレーティングシステム126、通信モジュール(又は命令セット)128、接触/動きモジュール(又は命令セット)130、グラフィックモジュール(又は命令セット)132、テキスト入力モジュール(又は命令セット)134、全地球測位システム(Global Positioning System、GPS)モジュール(又は命令セット)135、及びアプリケーション(又は命令セット)136を含む。更に、いくつかの実施形態では、メモリ102(図1A)又は370(図3)は、図1A及び図3に示すように、デバイス/グローバル内部状態157を記憶する。デバイス/グローバル内部状態157は、現在アクティブ状態のアプリケーションがある場合に、どのアプリケーションが現在アクティブであるかを示すアクティブアプリケーション状態、どのアプリケーション、ビュー、又は他の情報がタッチスクリーンディスプレイ112の様々な領域を占めているかを示す表示状態、デバイスの様々なセンサ及び入力コントロールデバイス116から取得した情報を含むセンサ状態、並びにデバイスの位置及び/又は姿勢に関する位置情報、のうちの1つ以上を含む。
オペレーティングシステム126(例えば、Darwin(登録商標)、RTXC(登録商標)、LINUX(登録商標)、UNIX(登録商標)、OS X(登録商標)、iOS(登録商標)、WINDOWS(登録商標)、又はVxWorks(登録商標)などの組み込み型オペレーティングシステム)は、一般的なシステムタスク(例えば、メモリ管理、記憶デバイスの制御、電力管理など)を制御及び管理する様々なソフトウェア構成要素及び/又はドライバを含み、様々なハードウェア構成要素とソフトウェア構成要素との間の通信を容易にする。
通信モジュール128は、1つ以上の外部ポート124を介して他のデバイスとの通信を容易にし、RF回路108及び/又は外部ポート124が受信したデータを処理するための様々なソフトウェア構成要素をも含む。外部ポート124(例えば、ユニバーサルシリアルバス(Universal Serial Bus、USB)、FIREWIRE(登録商標)など)は、直接的に、又はネットワーク(例えばインターネット、無線LANなど)を介して間接的に、他のデバイスに結合するように適合されている。一部の実施形態では、外部ポートは、iPod(登録商標)(Apple Inc.の商標)デバイス上で使用される30ピンコネクタと同じ若しくは類似であり、且つ/又はそれに適合しているマルチピン(例えば、30ピン)コネクタである。
接触/動きモジュール130は、任意選択的に、タッチスクリーン112(ディスプレイコントローラ156と連携して)及び他のタッチ感知デバイス(例えば、タッチパッド又は物理クリックホイール)との接触を検出する。接触/動きモジュール130は、接触が生じたか否かを判定すること(例えば、指を下ろすイベントを検出すること)、接触の強度(例えば、接触の力若しくは圧力、又は接触の力若しくは圧力の代替物)を判定すること、接触の移動が存在するか否かを判定し、タッチ感知面を横断する移動を追跡すること(例えば、指をドラッグする1つ以上のイベントを検出すること)、及び接触が停止したか否かを判定すること(例えば、指を上げるイベント又は接触の中断を検出すること)などの、接触の検出に関する様々な動作を実行するための、様々なソフトウェア構成要素を含む。接触/動きモジュール130は、タッチ感知面から接触データを受信する。一連の接触データによって表される、接触点の移動を判定することは、任意選択的に、接触点の速さ(大きさ)、速度(大きさ及び方向)、及び/又は加速度(大きさ及び/又は方向の変化)を判定することを含む。これらの動作は、任意選択的に、単一の接触(例えば、1本の指の接触)又は複数の同時接触(例えば、「マルチタッチ」/複数の指の接触)に適用される。いくつかの実施形態では、接触/動きモジュール130及びディスプレイコントローラ156は、タッチパッド上の接触を検出する。
いくつかの実施形態では、接触/動きモジュール130は、ユーザによって動作が実行されたか否かを判定するための(例えば、ユーザがアイコン上で「クリック」したか否かを判定するための)、1つ以上の強度閾値のセットを使用する。いくつかの実施形態では、強度閾値の少なくとも1つのサブセットが、ソフトウェアパラメータに従って判定される(例えば、強度閾値は、特定の物理アクチュエータのアクティブ化閾値によって判定されるのではなく、デバイス100の物理ハードウェアを変化させることなく調整することができる)。例えば、トラックパッド又はタッチスクリーンディスプレイのマウス「クリック」閾値は、トラックパッド又はタッチスクリーンディスプレイハードウェアを変化させることなく、広範囲の既定閾値のうちのいずれかに設定することができる。加えて、一部の実装形態では、デバイスのユーザは、強度閾値のセットのうちの1つ以上を調整するソフトウェア設定が提供される(例えば、システムレベルのクリック「強度」パラメータによって、個々の強度閾値を調整すること、及び/又は複数の強度閾値を一度に調整することによる)。
接触/動きモジュール130は、任意選択的に、ユーザによるジェスチャ入力を検出する。タッチ感知面上の異なるジェスチャは、異なる接触パターンを有する(例えば検出される接触の動き、タイミング、及び/又は強度が異なる)。したがって、ジェスチャは、任意選択的に、特定の接触パターンを検出することによって検出される。例えば、指タップジェスチャを検出することは、指ダウンイベントを検出し、それに続いて指ダウンイベントと同じ位置(又は実質的に同じ位置)(例えば、アイコンの位置)で指アップ(リフトオフ)イベントを検出することを含む。別の例として、タッチ感知面上で指スワイプジェスチャを検出することは、指ダウンイベントを検出し、それに続いて1つ以上の指ドラッグイベントを検出し、その後それに続いて指アップ(リフトオフ)イベントを検出することを含む。
グラフィックモジュール132は、表示されるグラフィックの視覚的な影響(例えば、輝度、透明度、彩度、コントラスト、又は他の視覚的特性)を変化させる構成要素を含めて、タッチスクリーン112又は他のディスプレイ上にグラフィックをレンダリング及び表示する様々な既知のソフトウェア構成要素を含む。本明細書では、「グラフィック」という用語は、それだけに限定されるものではないが、文字、ウェブページ、アイコン(ソフトキーを含むユーザインタフェースオブジェクトなど)、デジタル画像、ビデオ、アニメーションなどを含む、ユーザに表示することができる任意のオブジェクトを含む。
いくつかの実施形態では、グラフィックモジュール132は、使用されることになるグラフィックを表すデータを記憶する。各グラフィックには、任意選択的に、対応するコードが割り当てられる。グラフィックモジュール132は、アプリケーションなどから、必要に応じて、座標データ及び他のグラフィック特性データと共に、表示されることとなるグラフィックを指定する1つ以上のコードを受信し、次にディスプレイコントローラ156に出力する画面の画像データを生成する。
触覚フィードバックモジュール133は、デバイス100とのユーザ対話に応じて、デバイス100上の1つ以上の場所で触知出力を生成するために、触知出力生成器(単数又は複数)167によって使用される命令を生成するための、様々なソフトウェア構成要素を含む。
テキスト入力モジュール134は、任意選択で、グラフィックモジュール132の構成要素であり、様々なアプリケーション(例えば、連絡先137、電子メール140、IM141、ブラウザ147、及びテキスト入力を必要とする任意の他のアプリケーション)でテキストを入力するためのソフトキーボードを提供する。
GPSモジュール135は、デバイスの位置を判定し、この情報を様々なアプリケーションで使用するために(例えば、位置に基づくダイヤル発呼で使用するために電話138へ、写真/ビデオのメタデータとしてカメラ143へ、並びに、気象ウィジェット、地域のイエローページウィジェット、及び地図/ナビゲーションウィジェットなどの、位置に基づくサービスを提供するアプリケーションへ)提供する。
アプリケーション136は、任意選択的に、以下のモジュール(又は命令セット)又はそれらのサブセット若しくはスーパーセットを含む。
●連絡先モジュール137(アドレス帳又は連絡先リストと呼ばれることもある)、
●電話モジュール138、
●テレビ会議モジュール139、
●電子メールクライアントモジュール140、
●インスタントメッセージング(Instant messaging、IM)モジュール141、
●トレーニングサポートモジュール142、
●静止画像及び/又はビデオ画像用のカメラモジュール143、
●画像管理モジュール144、
●ビデオプレーヤモジュール、
●音楽プレーヤモジュール、
●ブラウザモジュール147、
●カレンダモジュール148、
●任意選択的に気象ウィジェット149-1、株価ウィジェット149-2、計算機ウィジェット149-3、アラーム時計ウィジェット149-4、辞書ウィジェット149-5、及びユーザによって入手された他のウィジェット、並びにユーザ作成ウィジェット149-6のうちの1つ以上を含むウィジェットモジュール149、
●ユーザ作成ウィジェット149-6を作成するためのウィジェット作成モジュール150、
●検索モジュール151、
●ビデオプレーヤモジュール及び音楽プレーヤモジュールを一体化したビデオ及び音楽プレーヤモジュール152、
●メモモジュール153、
●地図モジュール154、並びに/又は、
●オンラインビデオモジュール155。
任意選択的にメモリ102に記憶される他のアプリケーション136の例としては、他のワードプロセッシングアプリケーション、他の画像編集アプリケーション、描画アプリケーション、プレゼンテーションアプリケーション、JAVA(登録商標)対応アプリケーション、暗号化、デジタル著作権管理、音声認識、及び音声複製が挙げられる。
タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、及びテキスト入力モジュール134と連携して、連絡先モジュール137は、任意選択的に、アドレス帳に名前(単数又は複数)を追加すること、アドレス帳から名前(単数又は複数)を削除すること、電話番号(単数又は複数)、電子メールアドレス(単数又は複数)、実際の住所(単数又は複数)、又は他の情報を名前に関連付けること、画像を名前に関連付けること、名前を分類して並べ替えること、電話番号又は電子メールアドレスを提供して、電話138、テレビ会議モジュール139、電子メール140、又はIM141による通信を開始及び/又は促進することなどを含めて、アドレス帳又は連絡先リスト(例えば、メモリ102又はメモリ370内の連絡先モジュール137のアプリケーション内部状態192内に記憶される)を管理するために使用される。
RF回路108、オーディオ回路110、スピーカ111、マイクロフォン113、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、及びテキスト入力モジュール134と連携して、電話モジュール138は、任意選択的に、電話番号に対応する文字シーケンスの入力、連絡先モジュール137内の1つ以上の電話番号へのアクセス、入力された電話番号の修正、それぞれの電話番号のダイヤル、会話の実施、会話が終了したときの通話停止又はハングアップのために使用される。前述したように、無線通信は、任意選択的に、複数の通信規格、プロトコル、及び技術のうちのいずれかを使用する。
RF回路108、オーディオ回路110、スピーカ111、マイクロフォン113、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、光センサ164、光センサコントローラ158、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、テキスト入力モジュール134、連絡先モジュール137、及び電話モジュール138と連携して、テレビ会議モジュール139は、ユーザ命令に従ってユーザと1人以上の他の参加者との間のテレビ会議を開始、実行、及び終了するための実行可能な命令を含む。
RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、及びテキスト入力モジュール134と連携して、電子メールクライアントモジュール140は、ユーザ命令に応じて電子メールを作成、送信、受信、及び管理するための実行可能な命令を含む。画像管理モジュール144と連携して、電子メールクライアントモジュール140は、カメラモジュール143で撮影された静止画像又はビデオ画像を有する電子メールの作成及び送信を非常に容易にする。
RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、及びテキスト入力モジュール134と連携して、インスタントメッセージングモジュール141は、インスタントメッセージに対応する文字シーケンスの入力、以前に入力された文字の修正、それぞれのインスタントメッセージの送信(例えば、電話通信ベースのインスタントメッセージ向けのショートメッセージサービス(Short Message Service、SMS)若しくはマルチメディアメッセージサービス(Multimedia Message Service、MMS)プロトコル、又はインターネットベースのインスタントメッセージ向けのXMPP、SIMPLE、若しくはIMPSを使用する)、インスタントメッセージの受信、及び受信したインスタントメッセージの閲覧のための実行可能な命令を含む。いくつかの実施形態では、送信及び/又は受信されるインスタントメッセージは、任意選択的に、MMS及び/又は拡張メッセージングサービス(Enhanced Messaging Service、EMS)でサポートされるグラフィック、写真、オーディオファイル、ビデオファイル、及び/又は他の添付ファイルを含む。本明細書では、「インスタントメッセージング」とは、電話通信ベースのメッセージ(例えば、SMS又はMMSを使用して送信されるメッセージ)と、インターネットベースのメッセージ(例えば、XMPP、SIMPLE、又はIMPSを使用して送信されるメッセージ)との両方を指す。
RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、テキスト入力モジュール134、GPSモジュール135、地図モジュール154、及び音楽プレーヤモジュールと連携して、トレーニングサポートモジュール142は、トレーニング(例えば、時間、距離、及び/又はカロリー燃焼目標を有する)を作成し、トレーニングセンサ(スポーツデバイス)と通信し、トレーニングセンサデータを受信し、トレーニングをモニタするために使用されるセンサを較正し、トレーニングのための音楽を選択及び再生し、並びに、トレーニングデータを表示、記憶、及び送信するための実行可能な命令を含む。
タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、光センサ(単数又は複数)164、光センサコントローラ158、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、及び画像管理モジュール144と連携して、カメラモジュール143は、静止画像若しくはビデオ(ビデオストリームを含む)のキャプチャ及びメモリ102内への記憶、静止画像若しくはビデオの特性の修正、又はメモリ102からの静止画像若しくはビデオの削除のための実行可能な命令を含む。
タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、テキスト入力モジュール134、及びカメラモジュール143と連携して、画像管理モジュール144は、静止画像及び/又はビデオ画像の配置、修正(例えば、編集)、あるいはその他の操作、ラベル付け、削除、提示(例えば、デジタルスライドショー又はアルバムにおける)、及び記憶のための実行可能な命令を含む。
RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、及びテキスト入力モジュール134と連携して、ブラウザモジュール147は、ウェブページ又はその一部分、並びにウェブページにリンクされた添付ファイル及び他のファイルの検索、リンク、受信、及び表示を含めて、ユーザ命令に従ってインターネットをブラウジングするための実行可能な命令を含む。
RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、テキスト入力モジュール134、電子メールクライアントモジュール140、及びブラウザモジュール147と連携して、カレンダモジュール148は、ユーザの指示に従い、カレンダ及びカレンダに関連付けられたデータ(例えば、カレンダアイテム、to doリストなど)を作成し、表示し、修正し、記憶するための実行可能な命令を含む。
RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、テキスト入力モジュール134、及びブラウザモジュール147と連携して、ウィジェットモジュール149は、任意選択的にユーザによってダウンロード及び使用されるミニアプリケーション(例えば、気象ウィジェット149-1、株価ウィジェット149-2、計算機ウィジェット149-3、アラーム時計ウィジェット149-4、及び辞書ウィジェット149-5)、又はユーザによって作成されるミニアプリケーション(例えば、ユーザ作成ウィジェット149-6)である。いくつかの実施形態では、ウィジェットは、HTML(Hyper Markup Language、ハイパーテキストマークアップ言語)ファイル、CSS(Cascading Style Sheets、カスケーディングスタイルシート)ファイル、及びJavaScript(登録商標)ファイルを含む。いくつかの実施形態では、ウィジェットは、XML(Extensible Markup Language、拡張可能マークアップ言語)ファイル及びJavaScriptファイル(例えば、Yahoo!ウィジェット)を含む。
RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、テキスト入力モジュール134、及びブラウザモジュール147と連携して、ウィジェットクリエータモジュール150は、任意選択的に、ウィジェットを作成する(例えば、ウェブページのユーザ指定部分をウィジェットにする)ために、ユーザによって使用される。
タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、及びテキスト入力モジュール134と連携して、検索モジュール151は、ユーザ命令に従って1つ以上の検索基準(例えば、1つ以上のユーザ指定検索語)に一致するメモリ102内の文字、音楽、サウンド、画像、ビデオ、及び/又は他のファイルを検索するための実行可能な命令を含む。
タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、オーディオ回路110、スピーカ111、RF回路108、及びブラウザモジュール147と連携して、ビデオ及び音楽プレーヤモジュール152は、MP3又はAACファイルなどの1つ以上のファイル形式で記憶された録音済みの音楽及び他のサウンドファイルをユーザがダウンロード及び再生できるようにする実行可能な命令、並びにビデオを(例えば、タッチスクリーン112上又は外部ポート124を介して接続された外部のディスプレイ上に)表示、提示、又は別の方法で再生するための実行可能な命令を含む。いくつかの実施形態では、デバイス100は、任意選択的に、iPod(Apple Inc.の商標)などのMP3プレーヤの機能を含む。
タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、及びテキスト入力モジュール134と連携して、メモモジュール153は、ユーザ命令に従ってメモ、やることリストなどを作成及び管理するための実行可能な命令を含む。
RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、テキスト入力モジュール134、GPSモジュール135、及びブラウザモジュール147と連携して、地図モジュール154は、任意選択的に、ユーザ命令に従って、地図及び地図に関連付けられたデータ(例えば、運転方向、特定の場所又はその付近の店舗及び他の対象地点に関するデータ、並びに他の場所ベースのデータ)を受信、表示、修正、及び記憶するために使用される。
タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、オーディオ回路110、スピーカ111、RF回路108、テキスト入力モジュール134、電子メールクライアントモジュール140、及びブラウザモジュール147と連携して、オンラインビデオモジュール155は、ユーザが特定のオンラインビデオへのアクセス、特定のオンラインビデオのブラウジング、受信(例えば、ストリーミング及び/又はダウンロードによる)、再生(例えば、タッチスクリーン上又は外部ポート124を介して接続された外部ディスプレイ上)、特定のオンラインビデオへのリンクを有する電子メールの送信、並びにH.264などの1つ以上のファイル形式のオンラインビデオの他の管理を行うことを可能にする命令を含む。いくつかの実施形態では、特定のオンラインビデオへのリンクを送信するために、電子メールクライアントモジュール140ではなく、インスタントメッセージングモジュール141が使用される。オンラインビデオアプリケーションについての追加の説明は、その内容が全体として参照により本明細書に組み込まれている、2007年6月20日出願の米国仮特許出願第60/936,562号、「Portable Multifunction Device,Method,and Graphical User Interface for Playing Online Videos」、及び2007年12月31日出願の米国特許出願第11/968,067号、「Portable Multifunction Device,Method,and Graphical User Interface for Playing Online Videos」において見ることができる。
上記で特定したモジュール及びアプリケーションはそれぞれ、前述した1つ以上の機能及び本出願に記載する方法(例えば、本明細書に記載するコンピュータにより実装される方法及び他の情報処理方法)を実行する実行可能な命令のセットに対応する。これらのモジュール(例えば、命令セット)は、別個のソフトウェアプログラム、手順、又はモジュールとして実施する必要はなく、したがって、様々な実施形態において、これらのモジュールの様々なサブセットが、任意選択的に、組み合わされ、又は他の形で再構成される。例えば、ビデオプレーヤモジュールは、任意選択的に、音楽プレーヤモジュールと組み合わされて、単一のモジュール(例えば、図1Aのビデオ及び音楽プレーヤモジュール152)にされる。いくつかの実施形態では、メモリ102は、任意選択で、上記で特定されたモジュール及びデータ構造のサブセットを記憶する。更に、メモリ102は、任意選択的に、上述されていない追加のモジュール及びデータ構造を記憶する。
いくつかの実施形態では、デバイス100は、そのデバイスにおける既定の機能のセットの動作がタッチスクリーン及び/又はタッチパッドのみを介して実行されるデバイスである。デバイス100が動作するための主要な入力コントロールデバイスとしてタッチスクリーン及び/又はタッチパッドを使用することにより、任意選択的に、デバイス100上の物理的な入力コントロールデバイス(プッシュボタン、ダイヤルなど)の数が削減される。
タッチスクリーン及び/又はタッチパッドを通じてのみ実行される既定の機能のセットは、任意選択的に、ユーザインタフェース間のナビゲーションを含む。いくつかの実施形態では、タッチパッドは、ユーザによってタッチされたときに、デバイス100上に表示される任意のユーザインタフェースから、メインメニュー、ホームメニュー、又はルートメニューにデバイス100をナビゲートする。このような実施形態では、「メニューボタン」は、タッチパッドを使用して実装される。一部の他の実施形態では、メニューボタンは、タッチパッドではなく、物理プッシュボタン又はその他の物理入力コントロールデバイスである。
図1Bは、いくつかの実施形態に係るイベント処理のための例示的な構成要素を示すブロック図である。いくつかの実施形態では、メモリ102(図1A)又は370(図3)は、イベントソータ170(例えば、オペレーティングシステム126内)と、それぞれのアプリケーション136-1(例えば、前述のアプリケーション137~151、155、380~390のうちのいずれか)とを含む。
イベントソータ170は、イベント情報を受信し、イベント情報が配信されるアプリケーション136-1、及びアプリケーション136-1のアプリケーションビュー191を判定する。イベントソータ170は、イベントモニタ171及びイベントディスパッチャモジュール174を含む。一部の実施形態では、アプリケーション136-1は、アプリケーションがアクティブ又は実行中であるときにタッチ感知ディスプレイ112上に表示される現在のアプリケーションビュー(単数又は複数)を示すアプリケーション内部状態192を含む。いくつかの実施形態では、デバイス/グローバル内部状態157は、どのアプリケーション(単数又は複数)が現在アクティブであるかを判定するためにイベントソータ170によって使用され、アプリケーション内部状態192は、イベント情報が配信されるアプリケーションビュー191を判定するためにイベントソータ170によって使用される。
いくつかの実施形態では、アプリケーション内部状態192は、アプリケーション136-1が実行を再開するときに使用すべき再開情報、アプリケーション136-1によって表示されている情報を示す又は表示する準備ができたユーザインタフェース状態情報、ユーザがアプリケーション136-1の前の状態又はビューに戻ることを可能にする状態キュー、及びユーザによって行われた前のアクションのリドゥ/アンドゥキューのうちの1つ以上などの追加の情報を含む。
イベントモニタ171は、周辺機器インタフェース118からイベント情報を受信する。イベント情報は、サブイベント(例えば、マルチタッチジェスチャの一部としてのタッチ感知ディスプレイ112上のユーザタッチ)に関する情報を含む。周辺機器インタフェース118は、I/Oサブシステム106、又は近接センサ166、加速度計(単数又は複数)168、及び/若しくは(オーディオ回路110を介した)マイクロフォン113などのセンサから受信する情報を送信する。周辺機器インタフェース118がI/Oサブシステム106から受信する情報は、タッチ感知ディスプレイ112又はタッチ感知面からの情報を含む。
いくつかの実施形態では、イベントモニタ171は、所定の間隔で周辺機器インタフェース118に要求を送信する。それに応じて、周辺機器インタフェース118は、イベント情報を送信する。他の実施形態では、周辺機器インタフェース118は、重要なイベント(例えば、所定のノイズ閾値を上回る及び/又は所定の持続時間を超える入力の受信)があるときのみイベント情報を送信する。
いくつかの実施形態では、イベントソータ170はまた、ヒットビュー判定モジュール172及び/又はアクティブイベント認識部判定モジュール173を含む。
ヒットビュー判定モジュール172は、タッチ感知ディスプレイ112が2つ以上のビューを表示するとき、サブイベントが1つ以上のビュー内のどこで行われたかを判定するソフトウェア手順を提供する。ビューは、ユーザがディスプレイ上で見ることができる制御装置及び他の要素から構成されている。
アプリケーションに関連付けられたユーザインタフェースの別の態様は、本明細書ではアプリケーションビュー又はユーザインタフェースウインドウと呼ばれることもあるビューのセットであり、その中で情報が表示され、タッチに基づくジェスチャが生じる。タッチが検出される(それぞれのアプリケーションの)アプリケーションビューは、任意選択的に、アプリケーションのプログラム階層又はビュー階層内のプログラムレベルに対応する。例えば、タッチが検出される最下位レベルビューは、任意選択的に、ヒットビューと呼ばれ、また、適切な入力として認識されるイベントのセットは、任意選択的に、タッチによるジェスチャを開始する初期タッチのヒットビューに少なくとも部分的に基づいて決定される。
ヒットビュー判定モジュール172は、タッチに基づくジェスチャのサブイベントに関連する情報を受信する。アプリケーションが階層状に構成された複数のビューを有するとき、ヒットビュー判定モジュール172は、サブイベントを処理すべき階層内の最下位のビューとして、ヒットビューを特定する。ほとんどの状況では、ヒットビューは、開始サブイベント(例えば、イベント又は潜在的イベントを形成するサブイベントシーケンス内の第1のサブイベント)が行われる最も低いレベルのビューである。ヒットビューがヒットビュー判定モジュール172によって特定されると、このヒットビューは、典型的には、ヒットビューとして特定されたのと同じタッチ又は入力ソースに関係する全てのサブイベントを受信する。
アクティブイベント認識部判定モジュール173は、ビュー階層内のどのビュー(単数又は複数)がサブイベントの特定のシーケンスを受信すべきかを判定する。いくつかの実施形態では、アクティブイベント認識部判定モジュール173は、ヒットビューのみがサブイベントの特定のシーケンスを受信すべきであると判定する。他の実施形態では、アクティブイベント認識部判定モジュール173は、サブイベントの物理位置を含む全てのビューがアクティブに関わりがあるビューであると判定し、したがって、全てのアクティブに関わりがあるビューが、サブイベントの特定のシーケンスを受信すべきであると判定する。他の実施形態では、タッチサブイベントが1つの特定のビューに関連付けられたエリアに完全に限定された場合でも、階層内の上位のビューは、依然としてアクティブに関わりがあるビューであり続ける。
イベントディスパッチャモジュール174は、イベント情報をイベント認識部(例えばイベント認識部180)にディスパッチする。アクティブイベント認識部判定モジュール173を含む実施形態では、イベントディスパッチャモジュール174は、アクティブイベント認識部判定モジュール173により判定されたイベント認識部にイベント情報を配信する。いくつかの実施形態では、イベントディスパッチャモジュール174は、それぞれのイベント受信部182によって取得されるイベント情報をイベントキューに記憶する。
いくつかの実施形態では、オペレーティングシステム126は、イベントソータ170を含む。あるいは、アプリケーション136-1がイベントソータ170を含む。更に他の実施形態では、イベントソータ170は、独立型のモジュールであり、又は接触/動きモジュール130などのメモリ102内に記憶されている別のモジュールの一部分である。
いくつかの実施形態では、アプリケーション136-1は、それぞれがアプリケーションのユーザインタフェースのそれぞれのビュー内で発生するタッチイベントを処理するための命令を含む、複数のイベント処理部190及び1つ以上のアプリケーションビュー191を含む。アプリケーション136-1の各アプリケーションビュー191は、1つ以上のイベント認識部180を含む。典型的には、それぞれのアプリケーションビュー191は、複数のイベント認識部180を含む。他の実施形態では、イベント認識部180のうちの1つ以上は、ユーザインタフェースキット(図示せず)又はアプリケーション136-1が方法及び他の特性を継承する上位レベルのオブジェクトなどの、別個のモジュールの一部である。いくつかの実施形態では、それぞれのイベント処理部190は、データ更新部176、オブジェクト更新部177、GUI更新部178、及び/又はイベントソータ170から受信されたイベントデータ179、のうちの1つ以上を含む。イベント処理部190は、任意選択的に、データ更新部176、オブジェクト更新部177、又はGUI更新部178を利用し又は呼び出して、アプリケーション内部状態192を更新する。あるいは、アプリケーションビュー191のうちの1つ以上が、1つ以上のそれぞれのイベント処理部190を含む。また、いくつかの実施形態では、データ更新部176、オブジェクト更新部177、及びGUI更新部178のうちの1つ以上は、それぞれのアプリケーションビュー191に含まれる。
それぞれのイベント認識部180は、イベントソータ170からイベント情報(例えば、イベントデータ179)を受信し、このイベント情報からイベントを特定する。イベント認識部180は、イベント受信部182及びイベント比較部184を含む。いくつかの実施形態では、イベント認識部180はまた、メタデータ183及びイベント配信命令188(任意選択的にサブイベント配信命令を含む)の少なくともサブセットも含む。
イベント受信部182は、イベントソータ170からイベント情報を受信する。イベント情報は、サブイベント、例えば、タッチ又はタッチの移動についての情報を含む。サブイベントに応じて、イベント情報はまた、サブイベントの位置などの追加の情報を含む。サブイベントがタッチの動きに関わるとき、イベント情報はまた任意選択的に、サブイベントの速さ及び方向を含む。一部の実施形態では、イベントは、1つの向きから別の向きへの(例えば、縦向きから横向きへ、又はその逆の)デバイスの回転を含み、イベント情報は、デバイスの現在の向き(デバイスの姿勢とも呼ぶ)についての対応する情報を含む。
イベント比較部184は、イベント情報を、定義済みのイベント又はサブイベントの定義と比較し、その比較に基づいて、イベント又はサブイベントを判定するか、あるいはイベント又はサブイベントの状態を判定若しくは更新する。いくつかの実施形態では、イベント比較部184は、イベント定義186を含む。イベント定義186は、例えばイベント1(187-1)及びイベント2(187-2)などのイベント(例えば、既定のサブイベントのシーケンス)の定義を含む。いくつかの実施形態では、イベント(187)内のサブイベントは、例えば、タッチの開始、タッチの終了、タッチの移動、タッチの取り消し、及び複数のタッチを含む。一実施例では、イベント1(187-1)についての定義は、表示されたオブジェクト上のダブルタップである。ダブルタップは、例えば、所定の段階に対する表示オブジェクト上の第1のタッチ(タッチ開始)、所定の段階に対する第1のリフトオフ(タッチ終了)、所定の段階に対する表示オブジェクト上の第2のタッチ(タッチ開始)、及び所定の段階に対する第2のリフトオフ(タッチ終了)を含む。別の実施例では、イベント2(187-2)の定義は、表示されたオブジェクト上のドラッグである。ドラッグは、例えば、所定の段階に対する表示オブジェクト上のタッチ(又は接触)、タッチ感知ディスプレイ112にわたるタッチの移動、及びタッチのリフトオフ(タッチ終了)を含む。いくつかの実施形態では、イベントは、1つ以上の関連付けられたイベント処理部190に関する情報も含む。
いくつかの実施形態では、イベント定義187は、それぞれのユーザインタフェースオブジェクトについてのイベントの定義を含む。いくつかの実施形態では、イベント比較部184は、どのユーザインタフェースオブジェクトがサブイベントに関連付けられているかを判定するヒットテストを実行する。例えば、タッチ感知ディスプレイ112上に3つのユーザインタフェースオブジェクトが表示されているアプリケーションビュー内で、タッチ感知ディスプレイ112上でタッチが検出されたとき、イベント比較部184は、ヒットテストを実行して、3つのユーザインタフェースオブジェクトのうちのどれがタッチ(サブイベント)に関連付けられているかを判定する。表示された各オブジェクトが、それぞれのイベント処理部190に関連付けられている場合、イベント比較部は、ヒットテストの結果を用いて、どのイベント処理部190をアクティブ化すべきかを判定する。例えば、イベント比較部184は、ヒットテストをトリガするサブイベント及びオブジェクトに関連付けられたイベント処理部を選択する。
いくつかの実施形態では、それぞれのイベント187の定義は、サブイベントのシーケンスがイベント認識部のイベントタイプに対応するか否かが判定されるまで、イベント情報の配信を遅らせる遅延アクションも含む。
それぞれのイベント認識部180が一連のサブイベントがイベント定義186のイベントのいずれとも一致しないと判断した場合、それぞれのイベント認識部180は、イベント不可能、イベント失敗、又はイベント終了の状態に入り、その後は、タッチに基づくジェスチャの次のサブイベントを無視する。この状況では、ヒットビューについてアクティブのままである他のイベント認識部があれば、そのイベント認識部は、進行中のタッチによるジェスチャのサブイベントの追跡及び処理を続行する。
いくつかの実施形態では、それぞれのイベント認識部180は、イベント配信システムがどのようにサブイベント配信を実行すべきかをアクティブに関与しているイベント認識部に示す構成可能なプロパティ、フラグ、及び/又はリストを有するメタデータ183を含む。いくつかの実施形態では、メタデータ183は、イベント認識部が互いにどのように対話するか、又はイベント認識部が互いにどのように対話することが可能となるかを示す構成可能なプロパティ、フラグ、及び/又はリストを含む。いくつかの実施形態では、メタデータ183は、サブイベントがビュー階層又はプログラム階層における多様なレベルに配信されるかを示す構成可能なプロパティ、フラグ、及び/又はリストを含む。
いくつかの実施形態では、それぞれのイベント認識部180は、イベントの1つ以上の特定のサブイベントが認識されるときに、イベントに関連付けられたイベント処理部190をアクティブ化する。いくつかの実施形態では、それぞれのイベント認識部180は、イベントに関連付けられたイベント情報をイベント処理部190に配信する。イベント処理部190をアクティブ化することは、それぞれのヒットビューにサブイベントを送信する(及び、送信を延期する)こととは別個である。いくつかの実施形態では、イベント認識部180は、認識したイベントに関連付けられたフラグを投入し、そのフラグに関連付けられたイベント処理部190は、そのフラグを捕らえ、既定のプロセスを実行する。
いくつかの実施形態では、イベント配信命令188は、イベント処理部をアクティブ化することなくサブイベントについてのイベント情報を配信するサブイベント配信命令を含む。代わりに、サブイベント配信命令は、一連のサブイベントと関連付けられたイベント処理部に、又はアクティブに関与しているビューにイベント情報を配信する。一連のサブイベント又はアクティブに関与しているビューと関連付けられたイベント処理部は、イベント情報を受信し、所定の処理を実行する。
いくつかの実施形態では、データ更新部176は、アプリケーション136-1で使用されるデータを作成及び更新する。例えば、データ更新部176は、連絡先モジュール137で使用される電話番号を更新し、又はビデオプレーヤモジュールで使用されるビデオファイルを記憶する。いくつかの実施形態では、オブジェクト更新部177は、アプリケーション136-1で使用されるオブジェクトを作成及び更新する。例えば、オブジェクト更新部177は、新たなユーザインタフェースオブジェクトを作成し、又はユーザインタフェースオブジェクトの位置を更新する。GUI更新部178は、GUIを更新する。例えば、GUI更新部178は、表示情報を準備し、タッチ感知ディスプレイ上に表示するために表示情報をグラフィックモジュール132に送る。
いくつかの実施形態では、イベント処理部(単数又は複数)190は、データ更新部176、オブジェクト更新部177、及びGUI更新部178を含む又はそれらへのアクセスを有する。いくつかの実施形態では、データ更新部176、オブジェクト更新部177、及びGUI更新部178は、それぞれのアプリケーション136-1又はアプリケーションビュー191の単一モジュールに含まれる。他の実施形態では、それらは、2つ以上のソフトウェアモジュールに含まれる。
タッチ感知ディスプレイ上のユーザのタッチのイベント処理に関する前述の記載は、入力デバイスを用いて多機能デバイス100を動作させるための他の形態のユーザ入力にも適用されるが、その全てがタッチスクリーン上で開始されるわけではないことを理解されたい。例えば、キーボードの単一又は複数の押圧若しくは保持と任意選択的に連携される、マウスの移動及びマウスボタンの押圧、タッチパッド上のタップ、ドラッグ、スクロールなどの接触の移動、ペンスタイラス入力、デバイスの移動、口頭による命令、検出された眼球運動、バイオメトリック入力、並びに/又はそれらの任意の組み合わせを、任意選択的に、認識するイベントを定義するサブイベントに対応する入力として利用する。
図2は、いくつかの実施形態に係る、タッチスクリーン112を有するポータブル多機能デバイス100を示す。タッチスクリーンは、任意選択的に、ユーザインタフェース(user interface、UI)200内に1つ以上のグラフィックを表示する。本実施形態、並びに以下で説明される他の実施形態では、ユーザは、例えば、1本以上の指202(図には正確な縮尺では描かれていない)又は1つ以上のスタイラス203(図には正確な縮尺では描かれていない)を使用して、グラフィック上でジェスチャを実施することによって、それらのグラフィックのうちの1つ以上を選択することが可能となる。一部の実施形態では、1つ以上のグラフィックの選択は、ユーザが、その1つ以上のグラフィックとの接触を中断する場合に実施される。いくつかの実施形態では、ジェスチャは、1回以上のタップ、1回以上のスワイプ(左から右へ、右から左へ、上向きに及び/若しくは下向きに)、並びに/又は、デバイス100と接触した指のローリング(右から左へ、左から右へ、上向きに及び/若しくは下向きに)を、任意選択で含む。一部の実装形態又は状況では、グラフィックとの不測の接触は、そのグラフィックを選択するものではない。例えば、選択に対応するジェスチャがタップである場合、アプリケーションアイコンの上をスイープするスワイプジェスチャは、任意選択的に、対応するアプリケーションを選択するものではない。
デバイス100はまた、任意選択的に、「ホーム」ボタン又はメニューボタン204などの1つ以上の物理ボタンを含む。前述したように、メニューボタン204は、任意選択的に、任意選択的にデバイス100上で実行される1組のアプリケーション内の任意のアプリケーション136へナビゲートするために使用される。あるいは、いくつかの実施形態では、メニューボタンは、タッチスクリーン112上に表示されるGUI内のソフトキーとして実装される。
いくつかの実施形態では、デバイス100は、タッチスクリーン112、メニューボタン204、デバイスの電源をオン/オフにしてデバイスをロックするプッシュボタン206、音量調整ボタン208、加入者識別モジュール(SIM)カードスロット210、ヘッドセットジャック212、及びドッキング/充電用外部ポート124を含む。プッシュボタン206は、任意選択的に、ボタンを押し下げて、既定の期間にわたってボタンを押し下げた状態に保持することによって、デバイスの電源をオン/オフするため、ボタンを押し下げて、既定の時間が経過する前にボタンを解放することによってデバイスをロックするため、及び/又はデバイスをロック解除する、若しくはロック解除プロセスを開始するために、使用される。代替的実施形態では、デバイス100はまた、マイクロフォン113を介して、一部の機能をアクティブ化又は非アクティブ化するための口頭入力も受け入れる。デバイス100はまた、任意選択的に、タッチスクリーン112上の接触の強度を検出する1つ以上の接触強度センサ165、及び/又はデバイス100のユーザに対する触知出力を生成する1つ以上の触知出力生成器167を含む。
図3は、いくつかの実施形態に係る、ディスプレイ及びタッチ感知面を有する例示的な多機能デバイスのブロック図である。デバイス300は、ポータブル型である必要はない。いくつかの実施形態では、デバイス300は、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、マルチメディアプレーヤデバイス、ナビゲーションデバイス、教育的デバイス(子供の学習玩具など)、ゲームシステム、又は制御デバイス(例えば、家庭用又は業務用コントローラ)である。デバイス300は、典型的には、1つ以上の処理ユニット(CPU)310、1つ以上のネットワーク又は他の通信インタフェース360、メモリ370、及びこれらの構成要素を相互接続する1つ以上の通信バス320を含む。通信バス320は、任意選択的に、システム構成要素間の通信を相互接続及び制御する回路(チップセットと呼ばれることもある)を含む。デバイス300は、ディスプレイ340を含む入出力(I/O)インタフェース330を含み、ディスプレイ340は、典型的には、タッチスクリーンディスプレイである。I/Oインタフェース330はまた、任意選択的に、キーボード及び/又はマウス(若しくは他のポインティングデバイス)350と、タッチパッド355と、デバイス300上に触知出力を生成する触知出力生成器357(例えば、図1Aを参照して前述した触知出力生成器167に類似している)と、センサ359(例えば、図1Aを参照して前述した接触強度センサ165に類似している光、加速度、近接、タッチ感知、及び/又は接触強度センサ)とを含む。メモリ370は、DRAM、SRAM、DDR RAM、又は他のランダムアクセスソリッドステートメモリデバイスなどの高速ランダムアクセスメモリを含み、任意選択的に、1つ以上の磁気ディスク記憶デバイス、光ディスク記憶デバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の不揮発性ソリッドステート記憶デバイスなどの不揮発性メモリを含む。メモリ370は、任意選択で、CPU(単数又は複数)310からリモートに位置する1つ以上の記憶デバイスを含む。いくつかの実施形態では、メモリ370は、ポータブル多機能デバイス100(図1A)のメモリ102内に記憶されているプログラム、モジュール、及びデータ構造に類似したプログラム、モジュール、及びデータ構造、又はそのサブセットを記憶する。更に、メモリ370は、任意選択で、ポータブル多機能デバイス100のメモリ102に存在しない追加のプログラム、モジュール、及びデータ構造を記憶する。例えば、デバイス300のメモリ370は、任意選択的に、描画モジュール380、プレゼンテーションモジュール382、ワードプロセッシングモジュール384、ウェブサイト作成モジュール386、ディスクオーサリングモジュール388、及び/又はスプレッドシートモジュール390を記憶するのに対して、ポータブル多機能デバイス100(図1A)のメモリ102は、任意選択的に、これらのモジュールを記憶しない。
図3の上記で特定した要素はそれぞれ、任意選択的に、前述したメモリデバイスのうちの1つ以上の中に記憶される。上記で特定したモジュールはそれぞれ、前述した機能を実行する命令セットに対応する。上記で特定したモジュール又はプログラム(例えば、命令セット)は、別個のソフトウェアプログラム、手順、又はモジュールとして実施する必要はなく、したがって様々な実施形態では、これらのモジュールの様々なサブセットは、任意選択的に、組み合わされ、又は他の形で再構成される。いくつかの実施形態では、メモリ370は、任意選択で、上記で特定されたモジュール及びデータ構造のサブセットを記憶する。更に、メモリ370は、任意選択的に、上述されていない追加のモジュール及びデータ構造を記憶する。
次に、任意選択的に例えばポータブル多機能デバイス100上で実施されるユーザインタフェースの実施形態に注意を向ける。
図4Aは、いくつかの実施形態に係るポータブル多機能デバイス100上のアプリケーションのメニューの例示的なユーザインタフェースを示す。同様のユーザインタフェースは、デバイス300上に任意選択的に実装される。いくつかの実施形態では、ユーザインタフェース400は、以下の要素、又はそれらのサブセット若しくはスーパーセットを含む。
●セルラ信号及びWi-Fi(登録商標)信号などの無線通信(単数又は複数)のための信号強度インジケータ(単数又は複数)402、
●時刻404、
●Bluetooth(登録商標)インジケータ405、
●バッテリ状態インジケータ406、
●以下のような、頻繁に使用されるアプリケーションのアイコンを有するトレイ408
○不在着信又はボイスメールメッセージの数のインジケータ414を任意選択的に含む、「電話」とラベル付けされた、電話モジュール138のアイコン416、
○未読電子メールの数のインジケータ410を任意選択的に含む、「メール」とラベル付けされた、電子メールクライアントモジュール140のアイコン418、
○「ブラウザ」とラベル付けされた、ブラウザモジュール147のアイコン420、及び
○「iPod」とラベル付けされた、iPod(Apple Inc.の商標)モジュール152とも呼ばれるビデオ及び音楽プレーヤモジュール152のアイコン422、及び
●以下のような、他のアプリケーションのアイコン、
○「メッセージ」とラベル付けされた、IMモジュール141のアイコン424、
○「カレンダ」とラベル付けされた、カレンダモジュール148のアイコン426、
○「写真」とラベル付けされた、画像管理モジュール144のアイコン428、
○「カメラ」とラベル付けされた、カメラモジュール143のアイコン430、
○「オンラインビデオ」とラベル付けされた、オンラインビデオモジュール155のアイコン432、
○「株価」とラベル付けされた、株価ウィジェット149-2のアイコン434、
○「地図」とラベル付けされた、地図モジュール154のアイコン436、
○「天気」とラベル付けされた、気象ウィジェット149-1のアイコン438、
○「時計」とラベル付けされた、アラーム時計ウィジェット149-4のアイコン440、
○「トレーニングサポート」とラベル付けされた、トレーニングサポートモジュール142のアイコン442、
○「メモ」とラベル付けされた、メモモジュール153のアイコン444、及び
○デバイス100及びその様々なアプリケーション136についての設定へのアクセスを提供する、「設定」とラベル付けされた、設定アプリケーション又はモジュールのアイコン446。
図4Aに示すアイコンラベルは、単なる例示であることに留意されたい。例えば、ビデオ及び音楽プレーヤモジュール152のためのアイコン422は、「音楽」又は「音楽プレーヤ」と表示される、他のラベルが、様々なアプリケーションアイコンのために、任意選択的に使用される。一部の実施形態では、それぞれのアプリケーションアイコンに関するラベルは、それぞれのアプリケーションアイコンに対応するアプリケーションの名前を含む。一部の実施形態では、特定のアプリケーションアイコンのラベルは、その特定のアプリケーションアイコンに対応するアプリケーションの名前とは異なる。
図4Bは、ディスプレイ450(例えば、タッチスクリーンディスプレイ112)とは別個のタッチ感知面451(例えば、図3のタブレット又はタッチパッド355)を有するデバイス(例えば、図3のデバイス300)上の例示的なユーザインタフェースを示す。デバイス300はまた、任意選択的に、タッチ感知面451上の接触の強度を検出する1つ以上の接触強度センサ(例えば、センサ359のうちの1つ以上)、及び/又はデバイス300のユーザに対する触知出力を生成する1つ以上の触知出力生成器357を含む。
以下の例のうちのいくつかは、タッチスクリーンディスプレイ112(タッチ感知面及びディスプレイが組み合わされている)上の入力を参照して与えられるが、いくつかの実施形態では、デバイスは、図4Bに示すディスプレイとは別個のタッチ感知面上の入力を検出する。いくつかの実施形態では、タッチ感知面(例えば、図4Bの451)は、ディスプレイ(例えば、450)上の1次軸(例えば、図4Bの453)に対応する1次軸(例えば、図4Bの452)を有する。これらの実施形態によれば、デバイスは、ディスプレイ上のそれぞれの場所に対応する場所(例えば、図4Bでは、460は468に対応し、462は470に対応する)で、タッチ感知面451との接触(例えば、図4Bの460及び462)を検出する。このようにして、タッチ感知面(例えば、図4Bの451)上でデバイスによって検出されるユーザ入力(例えば、接触460及び462、並びにこれらの動き)は、タッチ感知面がディスプレイとは別個であるとき、多機能デバイスのディスプレイ(例えば、図4Bの450)上のユーザインタフェースを操作するために、デバイスによって使用される。同様の方法が、本明細書に記載の他のユーザインタフェースに任意選択的に使用されることを理解されたい。
加えて、以下の例は、主に指入力(例えば、指接触、指タップジェスチャ、指スワイプジェスチャ)を参照して与えられるが、一部の実施形態では、指入力のうちの1つ以上は、別の入力デバイスからの入力(例えば、マウスベースの入力又はスタイラス入力)に置き換えられることを理解されたい。例えば、スワイプジェスチャは、(例えば、接触の代わりの)マウスクリックに続けた、(例えば、接触の移動の代わりの)スワイプの経路に沿ったカーソルの移動によって、任意選択的に置き換えられる。別の例として、タップジェスチャは、任意選択的に、カーソルがタップジェスチャの位置の上に位置する間はマウスクリックと置き換えられる(例えば、接触を検出して、それに続いて接触の検出を停止する代わりに)。同様に、複数のユーザ入力が同時に検出されるとき、複数のコンピュータマウスが、任意選択的に、同時に使用され、又はマウス及び指の接触が、任意選択的に、同時に使用されることを理解されたい。
図5Aは、例示的なパーソナル電子デバイス500を示す。デバイス500は、本体502を含む。いくつかの実施形態では、デバイス500は、デバイス100及び300(例えば、図1A~4B)に関して説明する特徴のうちのいくつか又は全てを含むことができる。いくつかの実施形態では、デバイス500は、タッチ感知ディスプレイスクリーン504、以下ではタッチスクリーン504、を有する。あるいは、又はタッチスクリーン504に加えて、デバイス500は、ディスプレイ及びタッチ感知面を有する。デバイス100及び300と同様に、いくつかの実施形態では、タッチスクリーン504(又はタッチ感知面)は、任意選択的に、加えられている接触(例えば、タッチ)の強度を検出する1つ以上の強度センサを含む。タッチスクリーン504(又はタッチ感知面)の1つ以上の強度センサは、タッチの強度を表す出力データを提供することができる。デバイス500のユーザインタフェースは、タッチの強度に基づいてタッチに応答することができ、これは、異なる強度のタッチが、デバイス500上で異なるユーザインタフェース動作を呼び出すことができることを意味する。
タッチ強度を検出及び処理する例示的な技法は、例えば、それぞれ全体として参照により本明細書に組み込まれている、国際特許第WO/2013/169849号として公開された、2013年5月8日出願の国際特許出願第PCT/US2013/040061号、「Device,Method,and Graphical User Interface for Displaying User Interface Objects Corresponding to an Application」、及び国際特許第WO/2014/105276号として公開された、2013年11月11日出願の国際特許出願第PCT/US2013/069483号、「Device,Method,and Graphical User Interface for Transitioning Between Touch Input to Display Output Relationships」という関連出願に見られる。
いくつかの実施形態では、デバイス500は、1つ以上の入力機構506及び508を有する。入力機構506及び508は、含まれる場合、物理的機構とすることができる。物理的入力機構の例としては、プッシュボタン及び回転可能機構が挙げられる。いくつかの実施形態では、デバイス500は、1つ以上のアタッチメント機構を有する。そのようなアタッチメント機構は、含まれる場合、例えば帽子、アイウェア、イアリング、ネックレス、シャツ、ジャケット、ブレスレット、腕時計のバンド、チェーン、ズボン、ベルト、靴、財布、バックパックなどにデバイス500を取り付けることを可能にすることができる。これらのアタッチメント機構は、ユーザがデバイス500を着用することを可能にする。
図5Bは、例示的なパーソナル電子デバイス500を示す。いくつかの実施形態では、デバイス500は、図1A、図1B、及び図3に関して説明した構成要素のうちのいくつか又は全てを含むことができる。デバイス500は、I/Oセクション514を1つ以上のコンピュータプロセッサ516及びメモリ518に動作可能に結合するバス512を有する。I/Oセクション514は、ディスプレイ504に接続することができ、ディスプレイ504は、タッチ感知構成要素522と、任意選択的に強度センサ524(例えば、接触強度センサ)とを有することができる。加えて、I/Oセクション514は、Wi-Fi、Bluetooth(登録商標)、近距離通信(NFC)、セルラ、及び/又は他の無線通信技法を使用してアプリケーション及びオペレーティングシステムデータを受信する通信ユニット530に接続することができる。デバイス500は、入力機構506及び/又は508を含むことができる。入力機構506は、任意選択的に、例えば回転可能入力デバイス又は押下可能及び回転可能入力デバイスである。いくつかの例では、入力機構508は、任意選択的にボタンである。
いくつかの例では、入力機構508は、任意選択的にマイクロフォンである。パーソナル電子デバイス500は、任意選択的に、GPSセンサ532、加速度計534、方向センサ540(例えば、コンパス)、ジャイロスコープ536、動きセンサ538、及び/又はこれらの組み合わせなどの様々なセンサを含み、これらのセンサは全て、I/Oセクション514に動作可能に接続することができる。
パーソナル電子デバイス500のメモリ518は、コンピュータ実行可能命令を記憶するための1つ以上の非一時的コンピュータ可読記憶媒体を含み得、それらの命令は、1つ以上のコンピュータプロセッサ516によって実行されると、例えば、コンピュータプロセッサに、プロセス700(図7)を含めた、以下に説明する技術を実行させることができる。コンピュータ可読記憶媒体は、命令実行システム、装置、又はデバイスによって使用するための、又は命令実行システム、装置、又はデバイスに接続されているコンピュータ実行可能命令を、有形に含み又は記憶することができる任意の媒体とすることができる。いくつかの実施例では、記憶媒体は、一時的コンピュータ可読記憶媒体である。いくつかの実施例では、記憶媒体は、非一時的コンピュータ可読記憶媒体である。非一時的コンピュータ可読記憶媒体は、それだけに限定されるものではないが、磁気、光学、及び/又は半導体記憶装置を含むことができる。そのような記憶装置の例としては、磁気ディスク、CD、DVD、又はBlu-ray(登録商標)技術に基づく光学ディスク、並びにフラッシュ、ソリッドステートドライブなどの常駐ソリッドステートメモリなどが挙げられる。パーソナル電子デバイス500は、図5Bの構成要素及び構成に限定されるものではなく、他の又は追加の構成要素を複数の構成で含むことができる。
本明細書では、「アフォーダンス」という用語は、任意選択的にデバイス100、300、及び/又は500(図1A、図3、及び図5A~5B)のディスプレイスクリーン上に表示されるユーザ対話グラフィカルユーザインタフェースオブジェクトを指す。例えば、画像(例えば、アイコン)、ボタン、及び文字(例えば、ハイパーリンク)はそれぞれ、意選択的に、アフォーダンスを構成する。
本明細書で使用される「フォーカスセレクタ」という用語は、ユーザが対話しているユーザインタフェースの現在の部分を示す入力要素を指す。カーソル又は他の場所マーカを含むいくつかの実装形態では、カーソルが「フォーカスセレクタ」として作用し、したがってカーソルが特定のユーザインタフェース要素(例えば、ボタン、ウインドウ、スライダ、又は他のユーザインタフェース要素)の上に位置する間に、タッチ感知面(例えば、図3のタッチパッド355又は図4Bのタッチ感知面451)上で入力(例えば、押下入力)が検出されたとき、特定のユーザインタフェース要素が、検出された入力に従って調整される。タッチスクリーンディスプレイ上のユーザインタフェース要素との直接対話を有効化するタッチスクリーンディスプレイ(例えば、図1Aのタッチ感知ディスプレイシステム112又は図4Aのタッチスクリーン112)を含むいくつかの実装形態では、タッチスクリーン上の検出された接触が「フォーカスセレクタ」として作用し、したがってタッチスクリーンディスプレイ上の特定のユーザインタフェース要素(例えば、ボタン、ウインドウ、スライダ、又は他のユーザインタフェース要素)の場所で入力(例えば、接触による押下入力)が検出されたとき、特定のユーザインタフェース要素が、検出された入力に従って調整される。一部の実装形態では、タッチスクリーンディスプレイ上の対応するカーソルの移動又は接触の移動(例えば、フォーカスを1つのボタンから別のボタンへ動かすためにタブキー又は矢印キーを使用することによる)なく、フォーカスがユーザインタフェースの1つの領域からユーザインタフェースの別の領域へ動かされ、これらの実装形態では、フォーカスセレクタは、ユーザインタフェースの種々の領域間でのフォーカスの移動に従って移動する。フォーカスセレクタがとる特有の形態に関わらず、フォーカスセレクタは、概して、ユーザインタフェース要素(又はタッチスクリーンディスプレイ上の接触)であり、ユーザの意図する対話をユーザインタフェースによって通信するように、ユーザによって制御される(例えば、ユーザが対話することを意図しているユーザインタフェースの要素をデバイスに示すことによる)。例えば、タッチ感知面(例えば、タッチパッド又はタッチスクリーン)上で押圧入力が検出されている間の、対応のボタンの上のフォーカスセレクタ(例えば、カーソル、接触、又は選択ボックス)の位置は、その対応のボタンを(そのデバイスのディスプレイ上に示される他のユーザインタフェース要素ではなく)アクティブ化することをユーザが意図していることを示すものである。
本明細書及び特許請求の範囲で使用される、接触の「特性強度」という用語は、接触の1つ以上の強度に基づく、その接触の特性を指す。一部の実施形態では、特性強度は複数の強度サンプルに基づく。特性強度は、任意選択的に、既定の数の強度サンプル、すなわち、既定のイベント(例えば、接触を検出した後、接触のリフトオフを検出する前、接触の移動の開始を検出する前若しくは後、接触の終了を検出する前、接触の強度の増大を検出する前若しくは後、及び/又は、接触の強度の減少を検出する前若しくは後の)に関連する既定の時間期間(例えば、0.05、0.1、0.2、0.5、1、2、5、10秒)の間に収集された強度サンプルのセットに基づく。接触の特性強度は、任意選択的に、接触の強度の最大値、接触の強度の平均(mean)値、接触の強度の平均(average)値、接触の強度の上位10パーセンタイル値、接触の強度の最大の2分の1の値、接触の強度の最大の90パーセントの値などのうちの1つ以上に基づいている。一部の実施形態では、特性強度を判定する際に(例えば、特性強度が経時的な接触の強度の平均であるときに)、接触の持続期間が使用される。一部の実施形態では、特性強度は、ユーザによって動作が実行されたかどうかを判定するために、1つ以上の強度閾値のセットと比較される。例えば、1組の1つ以上の強度閾値は、任意選択的に、第1の強度閾値及び第2の強度閾値を含む。この例では、第1の閾値を超過しない特性強度を有する接触は、第1の動作をもたらし、第1の強度閾値を超過するが第2の強度閾値を超過しない特性強度を有する接触は、第2の動作をもたらし、第2の閾値を超過する特性強度を有する接触は、第3の動作をもたらす。いくつかの実施形態では、特性強度と1つ以上の閾値との間の比較は、第1の動作を実行するべきか、それとも第2の動作を実行するべきかを判定するために使用されるのではなく、1つ以上の動作を実行するべきか否か(例えば、それぞれの動作を実行するべきか、それともそれぞれの動作を実行するのを取り止めるべきか)を判定するために使用される。
図5Cは、複数の強度センサ524A~524Dによってタッチ感知ディスプレイスクリーン504上で複数の接触552A~552Eを検出することを示す。図5Cは、追加として、強度単位に対する強度センサ524A~524Dの現在の強度測定値を示す強度ダイアグラムを含む。この例では、強度センサ524A及び524Dの強度測定値はそれぞれ9強度単位であり、強度センサ524B及び524Cの強度測定値はそれぞれ7強度単位である。いくつかの実装形態では、集約強度は、複数の強度センサ524A~524Dの強度測定値の和であり、この例では32強度単位である。いくつかの実施形態では、各接触に、集約強度の一部分であるそれぞれの強度が割り当てられる。図5Dは、力の中心554からの距離に基づいて、集約強度を接触552A~552Eに割り当てることを示す。この例では、接触552A、552B、及び552Eのそれぞれに、集約強度の8強度単位の接触の強度が割り当てられ、接触552C及び552Dのそれぞれに、集約強度の4強度単位の接触の強度が割り当てられる。より一般的には、一部の実装例では、各接触jは、所定の数学関数Ij=A・(Dj/ΣDi)に従って、合計の強度Aの一部分である、それぞれの強度Ijが割り当てられ、ここで、Djは、力の中心からそれぞれの接触jまでの距離であり、ΣDiは、力の中心から全てのそれぞれ接触(例えば、i=1から最後まで)までの距離の和である。図5C~図5Dを参照して説明した動作は、デバイス100、300又は500と類似若しくは同一の電子デバイスを使用して行うことができる。いくつかの実施形態では、接触の特性強度は、接触の1つ以上の強度に基づいている。いくつかの実施形態では、強度センサは、単一の特性強度(例えば、単一の接触の単一の特性強度)を判定するために使用される。強度ダイアグラムは、表示ユーザインタフェースの一部ではなく、読み手の助けになるように図5C~図5Dに含まれていることに留意されたい。
一部の実施形態では、特性強度を判定する目的のために、ジェスチャの一部分が特定される。例えば、タッチ感知面は、任意選択的に、開始場所から遷移して終了場所に到達する連続するスワイプ接触を受信し、その時点で接触の強度が増大する。この例では、終了場所での接触の特性強度は、任意選択的に、スワイプ接触全体ではなく、連続するスワイプ接触の一部分のみ(例えば、スワイプ接触のうち終了場所の部分のみ)に基づいている。いくつかの実施形態では、任意選択的に、接触の特性強度を判定する前に、平滑化アルゴリズムがスワイプ接触の強度に適用される。例えば、平滑化アルゴリズムは、任意選択的に、非加重移動平均平滑化アルゴリズム、三角平滑化アルゴリズム、中央値フィルタ平滑化アルゴリズム、及び/又は指数平滑化アルゴリズムのうちの1つ以上を含む。いくつかの状況では、これらの平滑化アルゴリズムは、特性強度を判定する目的のために、スワイプ接触の強度の小幅な上昇又は降下を排除する。
タッチ感知面上の接触の強度は、任意選択的に、接触検出強度閾値、軽い押下の強度閾値、深い押下の強度閾値、及び/又は1つ以上の他の強度閾値などの1つ以上の強度閾値に対して特徴付けられる。一部の実施形態では、軽い押圧強度閾値は、通常、物理マウスのボタン又はトラックパッドをクリックすることに関連付けられた動作をデバイスが実行する強度に相当する。一部の実施形態では、深い押圧強度閾値は、通常、物理マウスのボタン又はトラックパッドをクリックすることに関連付けられた動作とは異なる動作をデバイスが実行する強度に相当する。一部の実施形態では、軽い押圧強度閾値を下回る(例えば、それを下回ると接触が検出されなくなる公称接触検出強度閾値を上回る)特性強度を有する接触が検出されたとき、デバイスは、軽い押圧強度閾値又は深い押圧強度閾値に関連付けられた動作を実行することなく、タッチ感知面上の接触の移動に従ってフォーカスセレクタを動かす。一般に、特に明記しない限り、これらの強度閾値は、ユーザインタフェース図の様々なセットの間で一貫している。
軽い押圧強度閾値を下回る強度から、軽い押圧強度閾値と深い押圧強度閾値との間の強度への、接触の特性強度の増大は、「軽い押圧」の入力と呼ばれることがある。深い押圧強度閾値を下回る強度から、深い押圧強度閾値を上回る強度への、接触の特性強度の増大は、「深い押圧」の入力と呼ばれることがある。接触検出強度閾値を下回る強度から、接触検出強度閾値と軽い押圧強度閾値との間の強度への、接触の特性強度の増大は、タッチ面上の接触の検出と呼ばれることがある。接触検出強度閾値を上回る強度から、接触検出強度閾値を下回る強度への、接触の特性強度の減少は、タッチ面からの接触のリフトオフの検出と呼ばれることがある。一部の実施形態では、接触検出強度閾値はゼロである。一部の実施形態では、接触検出強度閾値は、ゼロより大きい。
本明細書に記載する一部の実施形態では、それぞれの押圧入力を含むジェスチャを検出したことに応じて、又はそれぞれの接触(若しくは複数の接触)によって実行されたそれぞれの押圧入力を検出したことに応じて、1つ以上の動作が実行され、それぞれの押圧入力は、押圧入力強度閾値を上回る接触(又は複数の接触)の強度の増大を検出したことに少なくとも部分的に基づいて検出される。一部の実施形態では、それぞれの動作は、押圧入力強度閾値を上回るそれぞれの接触の強度の増大(例えば、それぞれの押圧入力の「ダウンストローク」)を検出したことに応じて実行される。一部の実施形態では、押圧入力は、押圧入力強度閾値を上回るそれぞれの接触の強度の増大、及びそれに続く押圧入力強度閾値を下回る接触の強度の減少を含み、それぞれの動作は、それに続く押圧入力閾値を下回るそれぞれの接触の強度の減少(例えば、それぞれの押圧入力の「アップストローク」)を検出したことに応じて実行される。
図5E~5Hは、図5Eの軽い押下の強度閾値(例えば、「ITL」)を下回る強度から、図5Hの深い押下の強度閾値(例えば、「ITD」)を上回る強度への、接触562の強度の増大に対応する押下入力を含むジェスチャの検出を示す。接触562によって実行されるジェスチャは、タッチ感知面560上で検出され、所定の領域574内に表示されたアプリケーションアイコン572A~572Dを含む表示ユーザインタフェース570上では、アプリ2に対応するアプリケーションアイコン572Bの上にカーソル576が表示される。いくつかの実施形態では、ジェスチャは、タッチ感知ディスプレイ504上に検出される。強度センサは、タッチ感知面560上の接触の強度を検出する。デバイスは、接触562の強度が深い押下の強度閾値(例えば、「ITD」)を上回ってピークに達したと判定する。接触562は、タッチ感知面560上で維持される。ジェスチャの検出に応じて、ジェスチャ中に深い押下の強度閾値(例えば、「ITD」)を上回る強度を有する接触562に従って、図5F~5Hに示すように、アプリ2に対して最近開いた文書の縮尺が低減された表現578A~578C(例えば、サムネイル)が表示される。いくつかの実施形態では、1つ以上の強度閾値と比較されるこの強度は、接触の特性強度である。接触562に対する強度ダイアグラムは、表示ユーザインタフェースの一部ではなく、読み手の助けになるように図5E~5Hに含まれていることに留意されたい。
いくつかの実施形態では、表現578A~578Cの表示は、アニメーションを含む。例えば、図5Fに示すように、表現578Aが、アプリケーションアイコン572Bに近接して最初に表示される。アニメーションが進むにつれて、図5Gに示すように、表現578Aは上方へ動き、表現578Bが、アプリケーションアイコン572Bに近接して表示される。次いで、図5Hに示すように、表現578Aが上方へ動き、表現578Bが表現578Aに向かって上方へ動き、表現578Cが、アプリケーションアイコン572Bに近接して表示される。表現578A~578Cは、アイコン572Bの上にアレイを形成する。いくつかの実施形態では、アニメーションは、図5F~5Gに示すように、接触562の強度に従って進行し、接触562の強度が深い押下の強度閾値(例えば、「ITD」)に向かって増大するにつれて、表現578A~578Cが現れ、上方へ動く。いくつかの実施形態では、アニメーションの進行が基づいている強度は、接触の特性強度である。図5E~5Hを参照して説明する動作は、デバイス100、300、又は500に類似又は同一の電子デバイスを使用して実行することができる。
一部の実施形態では、デバイスは、「ジッタ」と呼ばれる場合がある偶発的な入力を回避するために強度ヒステリシスを採用し、デバイスは、押圧入力強度閾値との既定の関係を有するヒステリシス強度閾値を定義又は選択する(例えば、ヒステリシス強度閾値は、押圧入力強度閾値よりも低いX強度単位であり、又はヒステリシス強度閾値は、押圧入力強度閾値の75%、90%、若しくは何らかの妥当な割合である)。したがって、一部の実施形態では、押圧入力は、押圧入力強度閾値を上回るそれぞれの接触の強度の増大、及びそれに続く押圧入力強度閾値に対応するヒステリシス強度閾値を下回る接触の強度の減少を含み、それぞれの動作は、それに続くヒステリシス強度閾値を下回るそれぞれの接触の強度の減少(例えば、それぞれの押圧入力の「アップストローク」)を検出したことに応じて実行される。同様に、一部の実施形態では、押圧入力は、デバイスが、ヒステリシス強度閾値以下の強度から押圧入力強度閾値以上の強度への接触の強度の増大、及び任意選択的に、その後のヒステリシス強度以下の強度への接触の強度の減少を検出するときにのみ検出され、それぞれの動作は、押圧入力(例えば、状況に応じて、接触の強度の増大又は接触の強度の減少)を検出したことに応じて実行される。
説明を容易にするために、押圧入力強度閾値に関連付けられた押圧入力、又は押圧入力を含むジェスチャに応じて実行される動作の説明は、任意選択的に、押圧入力強度閾値を上回る接触の強度の増大、ヒステリシス強度閾値を下回る強度から押圧入力強度閾値を上回る強度への接触の強度の増大、押圧入力強度閾値を下回る接触の強度の減少、及び/又は押圧入力強度閾値に対応するヒステリシス強度閾値を下回る接触の強度の減少のいずれかを検出したことに応じてトリガされる。更に、押圧入力強度閾値を下回る接触の強度の減少を検出したことに応じて実行されるように動作が記載される例では、動作は、任意選択的に、押圧入力強度閾値に対応し、且つそれよりも低いヒステリシス強度閾値を下回る接触の強度の減少を検出したことに応じて実行される。
本明細書では、「インストール済みアプリケーション」は、電子デバイス(例えば、デバイス100、300、及び/又は500)上へダウンロードされ、デバイス上で起動する準備ができた(例えば、開かれた)ソフトウェアアプリケーションを指す。いくつかの実施形態では、ダウンロードされたアプリケーションは、ダウンロードされたパッケージからプログラム部分を抽出し、抽出された部分をコンピュータシステムのオペレーティングシステムと統合するインストールプログラムによって、インストール済みアプリケーションになる。
本明細書では、「開いているアプリケーション」又は「実行中のアプリケーション」という用語は、保持された状態情報(例えば、デバイス/グローバル内部状態157及び/又はアプリケーション内部状態192の一部として)を有するソフトウェアアプリケーションを指す。開いている又は実行中のアプリケーションは、任意選択的に、以下のタイプのアプリケーションのうちのいずれか1つである。
●アプリケーションが使用されているデバイスのディスプレイスクリーン上に現在表示されているアクティブアプリケーション、
●現在表示されていないが、アプリケーションに対する1つ以上のプロセスが1つ以上のプロセッサによって処理されている背景アプリケーション(又は背景プロセス)、並びに
●稼働していないが、メモリ(揮発性及び不揮発性それぞれ)内に記憶されており、且つアプリケーションの実行を再開するために使用することができる状態情報を有する、中断又は休止状態アプリケーション。
本明細書では、「閉じているアプリケーション」という用語は、保持された状態情報を有していないソフトウェアアプリケーションを指す(例えば、閉じているアプリケーションに対する状態情報は、デバイスのメモリ内に記憶されていない)。したがって、アプリケーションを閉じることは、アプリケーションに対するアプリケーションプロセスを停止及び/又は除去し、アプリケーションに対する状態情報をデバイスのメモリから除去することを含む。概して、第1のアプリケーション中に第2のアプリケーションを開いても、第1のアプリケーションは閉じない。第2のアプリケーションが表示されており、且つ第1のアプリケーションが表示を終了されたとき、第1のアプリケーションは背景アプリケーションになる。
次に、ポータブル多機能デバイス100、デバイス300、又はデバイス500などの電子デバイス上で実施されるユーザインタフェース(「UI」)及び関連プロセスの実施形態に注意を向ける。
ユーザインタフェース及び関連するプロセス
アプリケーション又はウェイクスクリーンユーザインタフェースからシステムユーザインタフェースへのアクセス
ユーザは、デバイスのウェイクスクリーンユーザインタフェース(例えば、デバイスがスマートウォッチ上の時計文字盤ユーザインタフェースなど、スリープ状態又はアイドル状態から出るときにデバイス上に表示された第1のユーザインタフェース)及び電子デバイス上で利用可能であり得るアプリケーションのためのアプリケーションユーザインタフェースと対話することを含む、多くの異なる方式で電子デバイスと対話する。例えば、ユーザは、電子デバイスのディスプレイ上に表示されたアプリケーションユーザインタフェースに様々なタイプのタッチ入力を提供する。しかしながら、いくつかの状況では、ユーザは、様々なシステム機能を素早く且つ迅速に制御し、及び/又は様々なタッチ入力を使用して様々なシステム及びアプリケーション通知にアクセスすることを望むが、表示されたアプリケーションユーザインタフェースから最初に出ることなく、そのような制御及び/又は通知がアクセス可能な異なるユーザインタフェースにナビゲートすることなく、そのようにすることはできない。以下に説明する実施形態は、電子デバイスが、アプリケーションユーザインタフェース又はウェイクスクリーンユーザインタフェースにおいて受信したタッチ入力に応答して、(例えば、デバイス機能を制御する及び/又は通知を閲覧する又は通知と対話するための)システムユーザインタフェースへのアクセスを提供し、それにより、ユーザの電子デバイスとの対話を向上させる方法を提供する。デバイスとの双方向作用を強化することにより、動作を実行するためにユーザが必要な時間の量を低減し、したがって、デバイスの電力使用量を低減してバッテリ駆動デバイスに対して電池寿命を増大する。人々がデバイスを使用することが理解される。人がデバイスを使用するとき、その人は、任意選択的にそのデバイスのユーザと呼ばれる。
図6A~図6XXは、本開示のいくつかの実施形態に従った、電子デバイスが、アプリケーションユーザインタフェース又はウェイクスクリーンユーザインタフェースにおいて受信したタッチ入力に応答して、システムユーザインタフェースへのアクセスを提供する例示的な方法を示す。これらの図中の実施形態は、図7A~図7Hを参照して説明するプロセスを含め、以下に説明するプロセスを例示するために使用される。
図6A~図6Cは、タッチスクリーンがアプリケーションユーザインタフェースを表示している間に、電子デバイスのタッチスクリーン上でスワイプ入力が検出される各種実施形態を示す。
図6Aは、図5A~図5Hを参照して説明するようなタッチスクリーン604を有する例示的なデバイス600を示す。タッチスクリーン604は、様々なコンテンツを含む1つ以上のユーザインタフェースを任意選択的に表示する。図6Aに示す例では、タッチスクリーン604は、ユーザのトレーニングセッションに関連する様々なデータを追跡するためのフィットネス追跡アプリケーションのフィットネス追跡アプリケーションユーザインタフェース602を表示する。図6Aでは、フィットネス追跡アプリケーションは、異なるトレーニングセッションに関連付けられた複数のアフォーダンスを含む、トレーニングタイプブラウジングユーザインタフェース602を表示する。例えば、「屋内歩行」アフォーダンス608は、屋内歩行トレーニングセッションで使用される機能に関連付けられる一方で、「屋外サイクル」及び「屋外走行」は、屋外サイクル及び屋外走行トレーニングセッションで使用される機能に関連付けられる。別の例では、アフォーダンス「クイックスタート」は、頻繁に選択された運動セッション又は最新の運動セッション(この場合、強度トレーニング運動セッション)と関連付けられる。アフォーダンスは、任意選択的に、屋外走行アフォーダンスにおける最後の屋外走行の日及び距離など、トレーニングセッションのタイプに関する情報を、更に表示する。タッチスクリーン604は、その上部境界がタッチスクリーン604の上縁であり、その下部境界が、図6Aのタッチスクリーン604の上縁からの第1の破線である上部領域616を更に含む。同様に、タッチスクリーン604は、その上部境界がタッチスクリーン604の下縁からの第1の破線であり、その下部境界が図6Aのタッチスクリーン604の下縁である下部領域618を更に含む。図6Aに示すように、上部領域616は、下部領域618よりも大きい。更に、クイックスタートアフォーダンスの一部は、上部領域616にあり、屋内歩行アフォーダンス608の一部は、下部領域618にある。時間バー610は、タッチスクリーン604で検出されたタッチ入力の持続時間(例えば、タッチ入力内の接触が最初にタッチスクリーン604上で検出された時間からの経過時間を反映する)を示し、時間閾値612は、後により詳細に記載するように、ユーザインタフェース602から任意選択的にアクセス可能な上述したシステムユーザインタフェースの指示を表示する要件を満たすためにタッチ入力が満たさなければならない既定の最小時間閾値を示す。更にまた、接触606は、屋内歩行アフォーダンス608が表示されているタッチスクリーンの領域で検出される。すなわち、接触606は、屋内歩行アフォーダンス608と重なり合う。接触606は、図6Aのタッチスクリーン604で検出されただけであるため、時間バー610は、タッチスクリーン604上の接触606のタッチダウンからの経過時間を示していない。
図6Bでは、接触時間が経過するにつれて(接触バー610の実線部に示すように)、経過した接触時間が既定の最小時間閾値612に到達する前に、接触606の上方向の移動がタッチスクリーン604上で検出される。一般に、垂直(例えば、上方又は下方)の動きは、スワイプ又はフリック入力(例えば、移動速度が比較的遅く、移動距離が比較的長いスワイプ、又は移動速度が比較的速く、移動距離が比較的短いフリック)と見なされる。アプリケーションユーザインタフェース内で検出されたスワイプ(又はフリック)は、任意選択的に、スワイプ(又はフリック)に従って、そのユーザインタフェースを介してスクロール動作をもたらす。例えば、図6Bは、タッチスクリーン604がトレーニングタイプブラウジングユーザインタフェース602を表示している間の下部領域618からの接触606の上方移動を示す。それに応答して、トレーニングタイプブラウジングユーザインタフェース602は、タッチスクリーン604の下部付近に追加のアフォーダンス(例えば、楕円形及び漕ぎ手アフォーダンス)を表示し、いくつかの既に表示されているアフォーダンスを上方にシフトし、以前のタッチスクリーン604の上部の上部付近のアフォーダンス(例えば、クイックスタートアフォーダンス)の表示を停止する。任意選択的に、アプリケーションユーザインタフェース内のスクロール動作はまた、スマートウォッチデバイスのデジタル竜頭における回転入力などの非タッチ入力を受信することによっても達成される。
図6Cでは、時間バー610における経過時間がヌルにリセットされると、上方向スワイプ入力が完了したことをシグナリングする(例えば、スワイプ入力を検出した後に接触606のリフトオフが検出された)。スワイプ入力を検出したことに応答して、トレーニングタイプブラウジングユーザインタフェース602は、任意選択的に、タッチスクリーン604の下部付近に追加のアフォーダンス(例えば、部分的に視認可能なステアマスターアフォーダンス)を表示し、いくつかの既に表示されているアフォーダンスを上方にシフトし、以前のタッチスクリーン604の上部付近のアフォーダンス(例えば、屋外走行アフォーダンス)の表示を停止する。従って、図6A~図6Cを参照して説明されるように、アプリケーションユーザインタフェース内で検出されたスワイプ入力(例えば、垂直スワイプ入力)は、任意選択的に、スワイプ入力に従って、そのアプリケーションユーザインタフェースを介したスクロールをもたらす。
同様に、アプリケーションユーザインタフェース内で検出されたタップ入力は、任意選択的に、タップ入力に応答するアプリケーションユーザインタフェースをもたらす。例えば、図6D~図6Eは、タッチスクリーンがアプリケーションユーザインタフェースを表示している間に、電子デバイスのタッチスクリーン上でタップ入力が検出される各種実施形態を示す。
図6Dでは、タッチスクリーン604は、上述したようにフィットネス追跡アプリケーションユーザインタフェース602を表示している一方で、屋内歩行アフォーダンス608の境界と重なり合う接触606は、下部領域618に受信される。時間バー610に見られるように、接触606は、同様に既定の最小時間閾値である時間閾値612に到達するのに十分な長さでは検出されておらず、タッチ入力は、後により詳細に記載されるように、ユーザインタフェース602から任意選択的にアクセス可能な上述したシステムユーザインタフェースの指示を表示するための要件を満たすために(例えば、タッチ及び保持入力と見なされるために)満たさなければならない。更にまた、接触606は、屋内歩行アフォーダンス608が表示されているタッチスクリーンの領域で検出される。すなわち、接触606は、屋内歩行アフォーダンス608と重なり合う。時間バー610に示されるように接触時間が経過し始める。
図6Eでは、接触606の持続時間が時間閾値612に到達する前に、バー610における経過時間がヌルにリセットされ、接触606のリフトオフのシグナリングが検出された。結果として、接触606は、タップ入力の一部であると任意選択的に見なされる。タップ入力を検出したことに応答して、図6Eに示すように、(選択された屋内歩行アフォーダンス608に対応する)屋内歩行運動ユーザインタフェース602が任意選択的に表示される。図6Eの屋内歩行運動ユーザインタフェース602は、追加のアフォーダンス(例えば、屋内歩行運動セッションを開始するためのスタートアフォーダンス、及び「+」符号及び「-」符号を有する2つのアフォーダンス)、及び状態インジケータ(例えば、タッチスクリーン604の右上隅の現在時刻インジケータ)を含む。
上述したように、いくつかの実施形態では、別のアプリケーションユーザインタフェースを表示するためにタッチ入力に応答する、アプリケーションユーザインタフェースを介してスワイプすること以外のアクション、又はアプリケーションユーザインタフェースを有すること以外のアクションは、アプリケーションユーザインタフェースから達成可能である。図6F~図6Kは、アプリケーションユーザインタフェースと対話するのではなく、タッチスクリーンがアプリケーションユーザインタフェースを表示している間、スワイプ入力が続くタッチ入力及び保持入力が電子デバイスのタッチスクリーン上で検出される各種実施形態を示し、タッチ及び保持入力は、電子デバイスのシステムユーザインタフェース(例えば、アプリケーションのユーザインタフェースではないユーザインタフェースであるが、むしろ、電子デバイスのオペレーティングシステムのユーザインタフェース)へのアクセスを提供する。
図6Fでは、タッチスクリーン604は、上で詳述したフィットネス追跡アプリケーションユーザインタフェース602を表示している。図に示されるように、クイックスタートアフォーダンスの一部は、上部領域616にあり、屋内歩行アフォーダンス608の一部は、下部領域618にある。タッチスクリーンで接触が検出されないため、時間バー610は、経過時間を示していない。
図6Gは、タッチスクリーン604がトレーニングタイプブラウジングユーザインタフェース602を表示している間に、タッチスクリーン604の下部領域618内で接触606が検出された瞬間を示す。更にまた、接触606は、屋内歩行アフォーダンス608が表示されているタッチスクリーンの領域内で検出される。すなわち、接触606は、屋内歩行アフォーダンス608と重なり合う。接触時間が経過し始める。
図6Hでは、接触606は、下部領域618内で(例えば、リフトオフなしで)検出され続け、屋内歩行アフォーダンス608と重なり合う。時間バー610は、一部の時間が経過しているが(実線で示される)、経過時間は、既定の時間閾値612を超えていないことを示す。
図6Iでは、接触606が下部領域618で接触606で接触検出され続ける(例えば、リフトオフが存在しなかった)間に、経過時間(時間バー610内で実線で示される)は、既定の時間閾値612に到達している。結果として、接触606は、任意選択的に、タッチ及び保持入力の一部と見なされる。接触606がタッチ及び保持入力の一部であると判定したことに応答して、タッチスクリーン604は、接触606に近接して(例えば、接触606が検出されたタッチスクリーン604の下部領域618に対応するタッチスクリーン604の下部からの剥離)、システムユーザインタフェース指示611、及び任意選択的にシステムユーザインタフェース614の部分ビュー(例えば、システムユーザインタフェース614におけるアフォーダンスの部分ビュー)を表示する。更に、システムユーザインタフェース指示611及びシステムユーザインタフェース614の部分ビューは、トレーニングタイプブラウジングユーザインタフェース602を部分的に不明瞭にし、そのサイズは、システムユーザインタフェース614の後ろにあるかのように見えるように、比例的に縮小され(例えば、その元のアスペクト比を維持しながら)、タッチスクリーン604上で押し戻されている。更にまた、電子デバイス600は、任意選択的に、タッチ入力及び保持入力が検出されたときに、触知出力(例えば、振動)及び/又はビープなどの音声応答を提供する。トレーニングタイプブラウジングユーザインタフェース602を不明瞭にし、タッチスクリーン604上に戻るトレーニングタイプブラウジングユーザインタフェース602を押し、触知/音声応答を提供する、システムユーザインタフェースインジケーション611を表示する組み合わせは、任意選択的に、システムユーザインタフェース(例えば、システムユーザインタフェース614)が、更なる入力の検出に応答してアクセス可能であることをユーザに示す。
図6Jでは、接触606のリフトオフが検出されることなく、接触606の上方への移動が検出される。この上方への移動は、タッチスクリーン604上の更なるタッチ入力(例えば、スワイプ入力又はフリック入力)と見なされる。より大きな実線のストライプを有する時間バー610は、スワイプ入力を検出する前に、接触606がタッチスクリーン604上で引き続き検出されることを示す(例えば、タッチ及び保持入力とスワイプ入力との間にリフトオフがない)。接触606のスワイプが開始されたことを検出したことに応答して、タッチスクリーン604は、接触606の上方向へのスワイプがシステムユーザインタフェース614をタッチスクリーン604に引っ張り、更に、トレーニングタイプブラウジングユーザインタフェース602を不明瞭にするかのように、図6Dのものに対してシステムユーザインタフェース614のより大きな部分ビュー(例えば、システムユーザインタフェース614内の他のアフォーダンスの部分ビュー)を表示する。タッチスクリーン604は、任意選択的に、この時点でシステムユーザインタフェースインジケータ611を表示することを中止する。
図6Kでは、上向きのスワイプ又はフリック入力が完了している。部分ビューが図6Jに任意選択的に示されているシステムユーザインタフェース614は、図6Kのタッチスクリーン604上に完全に表示される(例えば、スワイプ入力によってタッチスクリーン604上のビューに完全に引っ張られている)。図6Kのシステムユーザインタフェース614は、Wi-Fi状態アフォーダンスを介したWi-Fi状態の閲覧及びWi-Fi無線機のオン及びオフなど、ユーザが電子デバイス600のシステム機能の状態を閲覧及び変更することを可能にするアフォーダンスを含む。従って、上述したように、タッチスクリーンの下部領域内で検出されたタッチ及び保持入力に応答して、アプリケーションユーザインタフェースからシステムユーザインタフェースにアクセスすることが可能なユーザは、タッチスクリーン上でシステムユーザインタフェースを引っ張る上方向スワイプ入力を行う。
システムユーザインタフェースは、電子デバイス600のウェイクスクリーンユーザインタフェース(例えば、時計文字盤)から任意選択的に同様にアクセス可能である。図6L~図6Nは、タッチスクリーンがウェイクスクリーンユーザインタフェースを表示している間に、スワイプ入力が続くタッチ及び保持入力が電子デバイスのタッチスクリーン上で検出される各種実施形態を示す。
図6Lに示す例では、タッチスクリーン604は、様々な情報を表示し且つ様々な時計機能及び/又はインストールされたアプリケーションへのアクセスを提供するための、デバイスウェイクスクリーン(例えば、電子デバイスがスマートウォッチである場合の時計文字盤)ユーザインタフェース603を表示する。図6Lでは、ウェイクスクリーンユーザインタフェース603は、シミュレートされたアナログ時計文字盤と、異なる機能及び/又はアプリケーションに関連付けられた複数のアフォーダンスとを含む。例えば、アフォーダンス617は、電子デバイスのストップウォッチ又はクロノグラフ機能をアクティブ化するように選択可能である。別の例では、ウェイクスクリーンユーザインタフェース603の左上隅のアフォーダンスは、接続されたスマート装具を制御するために選択可能である。別の例では、ウェイクスクリーンユーザインタフェース603の右上隅のアフォーダンスは、メディアファイル(例えば、音楽)の再生を制御するように選択可能である。前述した例示的な実施形態と同様に、タッチスクリーン604は、上部領域616及び下部領域618を含み、上部領域616は、下部領域618よりも大きい。ストップウォッチアフォーダンス617が下部領域618にある間に、スマートホーム機能アフォーダンス及びメディア再生アプリケーションアフォーダンスの双方が上部領域616にある。図6Lでは、タッチスクリーン604がウェイクスクリーンユーザインタフェース603を表示している間に、接触606がタッチスクリーン604の下部領域618内で検出されただけである。従って、時間バー610は、経過時間を示していないが、接触時間は経過し始めた。
図6Mでは、接触606が、図6Iを参照してまさに説明されているように、接触606がタッチスクリーン604の下部領域618内に残っている間に、経過時間(時間バー610内で実線で示される)は、既定の時間閾値612に到達しており、接触606がタッチ及び保持入力の一部であると判定したことに応答して、タッチスクリーン604は、システムユーザインタフェース指示611、及び任意選択的にウェイクスクリーンユーザインタフェース603を不明瞭にするシステムユーザインタフェース614の部分ビューを表示する。更にまた、電子デバイス600は、任意選択的に、触知出力(例えば、振動)及び/又はビープなどの音声応答を提供する。タッチスクリーン604の下部領域618内で検出されたタッチ及び保持入力に対するデバイス600の応答の他の詳細は、任意選択的に、図6F~図6Kを参照して説明したものと同じである。
例えば、図6Nでは、図6Kに記載された実施形態と同様に、接触606の更なる上方へのスワイプ又はフリックが検出されて完了される。その部分ビューが図6Mに任意選択的に示されているシステムユーザインタフェース614(図6Kのものと同様)が図6Nのタッチスクリーン604上に表示される。
図6O~図6Rは、タッチスクリーンがウェイクスクリーンユーザインタフェースを表示している間に、接触606のリフトオフが続くタッチ及び保持入力が電子デバイスのタッチスクリーン上で検出される各種実施形態を示す。
図6Oでは、デバイス600は、図6Lのものと同様のウェイクスクリーンユーザインタフェース603を表示している。タッチスクリーン604がウェイクスクリーンユーザインタフェース603を表示している間に、接触606がタッチスクリーン604の下部領域618内で検出されただけである。従って、時間バー610は、経過時間を示していないが、接触時間は経過し始めた。
図6Pでは、図6Mのように、接触606の経過時間(時間バー610において実線で示される)は、既定の時間閾値612に到達し、デバイス600は、例えば、図6I又は図6Mに記載されるように応答する。
図6Qでは、接触606のスワイプの代わりに接触606のリフトオフがタッチスクリーン604上で検出される一方で、システムユーザインタフェース指示611は、図6Pにおけるタッチ及び保持入力の検出に応答して表示されている。リフトオフを検出したことに応答して、タッチスクリーン604は、システムユーザインタフェース指示611及びシステムユーザインタフェース指示614の部分ビューを表示することを停止し、図6Rに示すように、ウェイクスクリーンユーザインタフェース603の表示を再開する。例えば、システムユーザインタフェース指示611が消失すると、図6Rに示すように、システムユーザインタフェース指示614の部分ビューは、タッチスクリーン604の下縁に向かって下方に後退し始める一方で、不明瞭にされてサイズ低減されたウェイクスクリーンユーザインタフェース603は、前景及び図6Oの元のサイズに戻り始める。
図6Rでは、電子デバイス600は、タッチスクリーン604上のタッチ入力接触を検出する前に、図6Oと同じ状態に戻る。例えば、システムユーザインタフェース指示611は、タッチスクリーン604の下縁を介してビューから後退される一方で、以前に不明瞭にされてサイズ低減されたウェイクスクリーンユーザインタフェース603が前景及びその元のサイズに戻されている。更に、図6Rでは、アフォーダンス617は、図6O~図6Qに記載される接触606のイベントのシーケンスによってアクティブ化されていない(例えば、接触606のスワイプを検出せずに時間閾値612に到達した後の接触606のリフトオフは、ユーザインタフェースと対話せず、単に、システムユーザインタフェース指示に表示を停止させ、ユーザインタフェースをその完全な不明瞭な状態で再表示させる)。
図6O~図6Rを参照して説明したものと同じ結果は、任意選択的に、ウェイクスクリーンユーザインタフェースとは対照的に、デバイス600がアプリケーションユーザインタフェースを表示しているときに生じる。例えば、図6S~図6Vにおいて、フィットネスアプリケーションユーザインタフェースが表示されている間に、タッチスクリーン604の下部領域618内で接触606のタッチ及び保持が検出され、下部領域618内の接触606のリフトオフが検出され、結果として、フィットネスアプリケーションユーザインタフェースは、屋内歩行アフォーダンス608が接触606によってアクティブ化されることなく、タッチスクリーン604上で完全に再表示される。
図6W~図6Xは、タッチスクリーンがウェイクスクリーンユーザインタフェースを表示している間に、電子デバイスのタッチスクリーンの下部領域においてタッチ及び保持入力の代わりにタップ入力が検出される各種実施形態を示す。
図6Wでは、タッチスクリーン604は、前述のように、ストップウォッチアフォーダンス617と重なり合う接触606がタッチスクリーンの下部領域618内で検出されたときに、ウェイクスクリーンユーザインタフェース603を表示している。時間バー610に見られるように、接触606は、時間閾値612に到達するのに十分な長さで検出されていない。
時間閾値612に到達する前に、接触606のリフトオフが検出され、その結果、接触606は、タップ入力の一部であると任意選択的に判定される。ストップウォッチアフォーダンス617上のタップ入力を検出したことに応答して、デバイス600は、図6Xに示すように、ストップウォッチユーザインタフェース605を表示する。図6Xのストップウォッチユーザインタフェース605は、追加のアフォーダンス(例えば、ラップ時間を記録するラップアフォーダンスと、ストップウォッチアプリケーションにおける経過時間を記録するための停止アフォーダンス)及び状態インジケータ(例えば、タッチスクリーン604の右上隅の現在時刻インジケータ)を含む。下部領域618又は上部領域616内のアプリケーションユーザインタフェース内のアフォーダンス上で検出されたタップ入力は、任意選択的に、同様に、アフォーダンスのアクティブ化をもたらし、それに応じてデバイス600に応答させる。
いくつかの実施形態では、システムユーザインタフェースは、アプリケーションユーザインタフェースを表示するときのデバイス600の挙動とは対照的に、必要とされるタッチ及び保持入力なしのスワイプ入力に応答して、ウェイクスクリーンユーザインタフェースからアクセス可能である。図6Y~図6AAは、タッチスクリーンがウェイクスクリーンユーザインタフェースを表示している間に、電子デバイスのタッチスクリーン上でタッチ及び保持入力の代わりにスワイプ入力が検出される各種実施形態を示す。
図6Yでは、タッチスクリーン604は、上述したように、ウェイクスクリーンユーザインタフェース603(例えば、電子デバイスがスマートウォッチである場合の時計文字盤)を表示している。接触606は、タッチスクリーン604の下部領域618内で検出されただけである。
図6Z~図6AAでは、経過した接触時間が時間閾値612に到達する前に、タッチスクリーン604上で接触606の上方向スワイプが検出される。上述したように、ウェイクスクリーンユーザインタフェース内で検出されたスワイプ(又はフリック)は、任意選択的に、時にはシステムユーザインタフェースの指示を最初に表示することなく、システムユーザインタフェースの表示をもたらす。例えば、接触606の上方向スワイプを検出したことに応答して、タッチスクリーン604は、任意選択的に、システムユーザインタフェース614の部分ビューを表示し、スワイプがシステムユーザインタフェース614をビューに引っ張り続けると、最終的に、図6AAのように、システムユーザインタフェース614の全体がタッチスクリーン上に表示される。従って、図6Yから図6AAを参照して説明されるように、システムユーザインタフェース614は、任意選択的に、介在するタッチ及び保持入力なしのスワイプ入力に応答して、ウェイクスクリーンユーザインタフェースからアクセス可能である。
いくつかの実施形態では、システムユーザインタフェースは、タッチスクリーンから離れているがその近くで生じるタッチ及び保持入力を介してアクセス可能である。図6BB~図6EEは、タッチスクリーンがアプリケーションユーザインタフェースを表示する間に、タッチスクリーン上で検出された後続のスワイプ入力が続いて、タッチスクリーンがタッチスクリーンの縁部付近のオブジェクトを検出するが、タッチスクリーン上ではない、各種実施形態を示す。
図6BBでは、図6Sのように、タッチスクリーン604は、上で詳細に記載したフィットネス追跡アプリケーションユーザインタフェース602を表示している。具体的には、タッチスクリーン604は、タッチスクリーン604上ではなく、(タッチスクリーン604の)下部領域618の下縁付近のオブジェクト609(例えば、ユーザの指)を検出する。いくつかの実施形態では、オブジェクト609は、(タッチスクリーン604の)上部領域616の上縁付近で類似して検出され、デバイス600は、任意選択的に、図6TT~図6VVを参照して説明されるように同様に応答する。図6BBでは、時間バー610によって示されるように、オブジェクト609は、下部領域616の下縁付近で検出されただけである。
図6CCでは、経過時間(時間バー610において実線で示される)は、時間閾値612に到達する一方で、オブジェクト609は、下部領域618の下縁付近で引き続き検出される(例えば、オブジェクト609のリフトオフが存在しなかった)。オブジェクトが下部領域618の下縁付近で検出されたと判定したことに応答して、タッチスクリーン604は、検出されたオブジェクト609に近接して、システムユーザインタフェース指示611、及び任意選択的にシステムユーザインタフェース614の部分ビュー(例えば、システムユーザインタフェース614内の他のアフォーダンスの部分ビュー)を表示する。更に、システムユーザインタフェース指示611及びシステムユーザインタフェース614の部分ビューは、トレーニングタイプブラウジングユーザインタフェース602を部分的に不明瞭にし、そのサイズは、システムユーザインタフェース614の後ろにあるかのように見えるように、比例的に縮小され(例えば、その元のアスペクト比を維持しながら)、タッチスクリーン604上で押し戻されている。更にまた、電子デバイス600は、任意選択的に、触知出力(例えば、振動)及び/又はビープなどの音声応答を提供する。タッチスクリーン604の下部領域618ではなくその付近で検出されたタッチ及び保持入力に対するデバイス600の応答の他の詳細は、任意選択的に、図6G~図6Iを参照して説明したものと同じである。
図6DDでは、検出されているオブジェクト609のリフトオフなしに接触606の上方移動が検出され、タッチスクリーン604上で上向きのスワイプ入力が検出されたことを示す(例えば、オブジェクト609は、タッチスクリーン604を横切って上方にスワイプするときに、デバイス600の下縁からタッチスクリーン604上へ移動した)。この上方への移動は、任意選択的に、図6J~図6Kのようなタッチスクリーン604上の更なるタッチ入力(例えば、スワイプ入力又はフリック入力)と見なされる。更なるスワイプ入力が開始されたことを検出したことに応答して、タッチスクリーン604は、任意選択的に、図6DDに示されるようなシステムユーザインタフェース614のより大きな部分ビューを表示し、スワイプがシステムユーザインタフェース614をビューに引っ張り続けると、最終的に、図6EEに示されるように、接触606の上方へのスワイプがシステムユーザインタフェース614をタッチスクリーン604内に引っ張っているかのように、システムユーザインタフェース614の全体がタッチスクリーン上に表示される。タッチスクリーン604は、任意選択的に、この時点でシステムユーザインタフェースインジケータ611を表示することを中止する。
いくつかの実施形態では、電子デバイスがアプリケーションユーザインタフェース又はウェイクスクリーンユーザインタフェース内のタッチ及び保持入力を受信した後、スワイプ以外の入力は、任意選択的に、システムユーザインタフェースへのアクセスを同様に可能にする。例えば、図6FF~図6JJは、デバイス600がアプリケーションユーザインタフェースを表示しており且つタッチ及び保持入力の後にハードプレス入力が電子デバイスのタッチスクリーン上で検出されるとき、図6F~図6Kを参照して説明したものと同じ結果が任意選択的に生じる各種実施形態を示す。
例えば、図6FFでは、タッチスクリーン604は、上述したように、フィットネス追跡アプリケーションユーザインタフェース602を表示している。屋内歩行アフォーダンス608の境界と重なり合う接触606は、タッチスクリーン604の下部領域618内で検出される。特に、強度バー620は、接触606の強度(例えば、タッチスクリーン604のタッチ感知面に対する下向きの圧力)を示し、強度閾値622は、以下に説明するように、最終的にシステムユーザインタフェース614の表示を引き起こすために接触が到達しなければならない所定の強度閾値を示す。図6FFの時間バー610に見られるように、接触時間が経過し始めたが、接触606は、時間閾値612に到達するのに十分な長さで検出されていない。更にまた、強度バー620に見られるように、接触606は、強度閾値622に到達していない。
図6GGでは、接触606の経過時間(時間バー610において実線で示される)は、接触606の強度がまだ強度閾値622に到達していない間に既定の時間閾値612に到達している。結果として、接触606は、任意選択的に、タッチ及び保持入力の一部と見なされる。接触606がタッチ入力及び保持入力の一部であると見なされていると判定したことに応答して、デバイス600は、例えば、図6Iに記載されるように応答する(例えば、システムユーザインタフェース614の一部を表示することは、図6GGに示すように、触知出力などを生成する)。
図6HHでは、接触606が時間閾値612を満たした後(時間バー610の実線部に示すように)、接触606の強度は、強度バー620の実線部に示されるように増大する。タッチスクリーン604は、更なる触知出力又は音声応答を伴わずに、図6GGのようにシステムユーザインタフェース指示611及びシステムユーザインタフェース614の部分ビューを表示し続ける。
図6IIでは、接触606が継続すると、タッチ入力606の強度は、強度バー620の実線部に示されるように強度閾値622に到達している。結果として、接触606は、タッチスクリーン604上の更なるタッチ入力(例えば、ハードプレス入力)の一部と見なされる。更なるハードプレス入力の検出に応答して、デバイス600は、強度閾値622に到達する接触606の強度に対応する触知出力を生成し、システムユーザインタフェース614が接触606の強度の増大によってタッチスクリーン604内に押し込まれるか又は引っ張られているかのように、タッチスクリーン604上に、図6HHのものに対してシステムユーザインタフェース指示614のより大きな部分ビュー(例えば、システムユーザインタフェース614における他のアフォーダンスの部分ビュー)を表示し、更にトレーニングタイプブラウジングユーザインタフェース602を不明瞭にし、図6JJに示されるように、最終的にシステムユーザインタフェース614を完全に表示する。タッチスクリーン604は、任意選択的に、この時点でシステムユーザインタフェースインジケータ611を表示することを中止する。従って、タッチスクリーン604上の接触606のスワイプを検出することなく、システムユーザインタフェース614がタッチスクリーン604上に表示される。
いくつかの実施形態では、システムユーザインタフェースは、アプリケーションユーザインタフェース又はウェイクスクリーンユーザインタフェース内の押圧及び保持入力を最初に必要とすることなく、ハードプレス入力を介してアクセス可能である。例えば、図6KK及び図6MMは、タッチスクリーンがアプリケーションユーザインタフェースを表示している間に、電子デバイスのタッチスクリーンの上部又は下部領域においてハードプレス入力が検出される各種実施形態を示す。
図6KKでは、タッチスクリーン604の下部領域618内で屋内歩行アフォーダンス608の境界と重なり合う接触606が検出されると、タッチスクリーン604は、上述したように、フィットネス追跡アプリケーションユーザインタフェース602を表示している。強度バー620は、接触606の強度が既定の強度閾値622に到達していないことを示す。同様に、時間バー610は、接触時間が経過し始めたが、時間閾値612に到達するのに十分な長さで検出されていないことを示す。
図6LLでは、接触時間が時間閾値612に到達する前に、接触606の強度は強度閾値622に到達している。その結果、接触606は、ハードプレス入力の一部であると見なされる。タッチスクリーン604の下部領域618内でハードプレス入力が検出されたと判定したことに応答して、電子デバイスは、任意選択的に、強度閾値622に到達する接触の強度に対応する触知出力を生成し、時にはそのシステムユーザインタフェースの指示(例えば、指示611)を最初に表示することなく、図6II及び図6JJと同様のシステムユーザインタフェース614を表示する。例えば、接触606がハードプレス入力の一部であると判定したことに応答して、タッチスクリーン604は、任意選択的に、タッチスクリーン604に押圧されているか又は引っ張られているかのように見えるシステムユーザインタフェース614の部分ビューを表示し、図6MMに示されるように、最終的にシステムユーザインタフェース614を完全に表示する。従って、システムユーザインタフェース614は、最初にタッチ及び保持入力を検出することなく、及びタッチスクリーン604上の接触606のスワイプを検出することなく、タッチスクリーン604上に表示される。
いくつかの実施形態では、本開示のシステムユーザインタフェースは、ハードプレス入力がタッチスクリーンの特定の領域の外部で検出された場合、アプリケーションユーザインタフェース又はウェイクスクリーンユーザインタフェースにおけるハードプレス入力を介してアクセスできない。例えば、図6NN及び図6OOは、タッチスクリーンがアプリケーションユーザインタフェースを表示している間に、ハードプレス入力が電子デバイスのタッチスクリーンの中央付近(例えば、タッチスクリーンの上部領域及び下部領域の外側)の近くで検出される各種実施形態を示す。
図6NNでは、タッチスクリーン604は、上述したようにフィットネス追跡アプリケーションユーザインタフェース602を表示している一方で、屋外サイクルアフォーダンス608の境界と重なり合う接触606は、タッチスクリーン604の上部領域616及び下部領域618の双方の外側で検出される。強度バー620は、接触606の強度が既定の強度閾値622に到達していないことを示す。同様に、時間バー610は、接触時間が経過し始めたが、時間閾値612に到達するのに十分な長さで検出されていないことを示す。
図6OOでは、時間閾値612に到達する前に、接触606の強度は、強度閾値622に到達している。その結果、接触606は、ハードプレス入力の一部であると見なされる。ハードプレス入力がタッチスクリーン604の上部領域616及び下部領域618の双方の外側で検出されたと判定したことに応答して、タッチスクリーン604は、システムユーザインタフェースを表示しない。代わりに、例えば、フィットネス追跡アプリケーションユーザインタフェース602においてハードプレス入力接触606を検出したことに応答して、タッチスクリーン604は、任意選択的に、フィットネス追跡アプリケーションユーザインタフェース602を表示し、インタフェース602のサイズは、比例的に僅かに縮小し、その元のサイズに直ちに戻り、従って、フィットネス追跡アプリケーションのこのユーザインタフェースで検出されたハードプレス入力を介してアクションがアクセスできないため、「収縮及び跳ね返り」視覚効果を作り出す。より一般的には、タッチスクリーン604がアプリケーションユーザインタフェースを表示している間にタッチスクリーン604の上部及び下部領域の外側で検出されたハードプレス入力は、任意選択的に、(例えば、本開示のシステムユーザインタフェースへのアクセスを提供することとは対照的に)ハードプレス入力に従ってアプリケーションに提供される入力をもたらす。
別の例では、図6PP及び図6QQは、タッチスクリーンがウェイクスクリーンユーザインタフェースを表示している間に、ハードプレス入力が電子デバイスのタッチスクリーンの中央付近(例えば、タッチスクリーンの上部領域及び下部領域の外側)の近くで検出される各種実施形態を示す。
図6PPでは、タッチスクリーン604は、接触606がタッチスクリーン604の上部領域616及び下部領域618の双方の外側で検出されたときにデバイスウェイクスクリーンユーザインタフェース602を表示している。強度バー620は、接触606の強度が既定の強度閾値622に到達していないことを示す。同様に、時間バー610は、接触時間が経過し始めたが、時間閾値612に到達するのに十分な長さで検出されていないことを示す。
図6QQでは、時間閾値612に到達する前に、接触606の強度は、強度閾値622に到達している。その結果、接触606は、ハードプレス入力の一部であると見なされる。ハードプレス入力がタッチスクリーン604の上部領域616及び下部領域618の双方の外側で検出されたと判定したことに応答して、タッチスクリーン604は、システムユーザインタフェースを表示しない。代わりに、タッチスクリーン604は、任意選択的に、比例的に縮小されたサイズで(例えば、その元のアスペクト比を維持しながら)ウェイクスクリーンユーザインタフェース603の表現をディスプレイの中央に表示し、比例的に縮小されたサイズで別のウェイクスクリーンユーザインタフェース(例えば、デバイス600上でアクセス可能な他の時計文字盤)の表現の部分ビューをそれぞれの側に表示する。ユーザは、任意選択的に、様々なウェイクスクリーンユーザインタフェース(例えば、時計文字盤)の縮小サイズ表現をスクロールするために、水平(左方向又は右方向)のスワイプ入力を提供することができる。タッチスクリーン604は、任意選択的に、ウェイクスクリーンユーザインタフェースをカスタマイズする機能にアクセスするように選択可能な「カスタマイズ」アフォーダンスを表示する。より一般的には、タッチスクリーン604がウェイクスクリーンユーザインタフェースを表示している間にタッチスクリーン604の上部及び下部領域の外側で検出されたハードプレス入力は、任意選択的に、ハードプレス入力に従ってウェイクスクリーンユーザインタフェースに提供される入力をもたらす(例えば、本開示のシステムユーザインタフェースへのアクセスを提供することとは対照的に、時計文字盤編集ユーザインタフェースへのアクセスを提供すること)。
いくつかの実施形態では、システムユーザインタフェースを表示した後、電子デバイスは、任意選択的に、図6RR及び図6SSに示されるように、更なるタッチ入力に応答して、システムユーザインタフェース内のアフォーダンスの再構成を可能にする。
図6RRでは、タッチスクリーン604は、例えば、図6Kにおいて前述したように、システムユーザインタフェース614を表示している。システムユーザインタフェース614を表示している間に、システムユーザインタフェース614内のアフォーダンス(例えば、シアターモードアフォーダンス)と重なり合う接触606がタッチスクリーン604上で検出される。時間バー630は、接触606の持続時間を示し、時間閾値632は、再構成モード(例えば、システムユーザインタフェース614におけるアフォーダンス上のタップ及びドラッグ入力が、ドラッグに従ってシステムユーザインタフェース614における新たな位置にアフォーダンスを移動させるモード)でシステムユーザインタフェース614を動作させるためにシステムユーザインタフェース614におけるシステムアフォーダンスと重なり合う接触が満たさなければならない既定の最小時間閾値を示す。いくつかの実施形態では、時間閾値632は、前述の時間閾値612と同じであり、いくつかの実施形態では、時間閾値632は、前述の時間閾値612とは異なる。
図6SSでは、時間閾値632についてタッチスクリーン604上で接触606が検出されている。それに応答して、図6SSのシステムユーザインタフェース614は、ここで、様々なタイプのタッチ入力(例えば、アフォーダンス上のタップ及びドラッグ入力)を使用して選択可能なアフォーダンスが再配置可能な再構成モードで動作する。いくつかの実施形態では、再構成モードは、1つ以上の視覚的指示によって示される。例えば、一実施形態では、選択可能なシステムアフォーダンスは、あたかも水上に浮いているかのように軽く揺れる(例えば、それぞれの個々の選択可能なシステムアフォーダンスは、ディスプレイ上の選択可能なシステムアフォーダンスの個々の平均位置を中心に振動する)。
いくつかの実施いくつかの実施形態では、アプリケーションユーザインタフェース又はウェイクスクリーンユーザインタフェースを表示している間にタッチスクリーンの上部領域において受信されたタッチ入力(例えば、前述したように、タッチ入力及び保持入力、スクリーン外タッチ及び保持など)は、任意選択的に、タッチスクリーンの下部領域において受信されたタッチ入力(例えば、前述したように、タッチ及び保持入力、スクリーン外タッチ及び保持など)を介してアクセス可能なものとは異なる、別のシステムユーザインタフェースへのアクセスを提供する。しかしながら、タッチスクリーンの上部領域からの他のシステムユーザインタフェースへのアクセスは、任意選択的に類似しており、図6A~図6MMを参照して説明したものと同じ特徴を含む。いくつかの実施形態では、タッチスクリーンの下部領域からアクセス可能なシステムユーザインタフェースは、電子デバイス(例えば、制御センタ)の1つ以上の機能を制御するためのユーザインタフェースであり、タッチスクリーンの上部領域からアクセス可能なシステムユーザインタフェースは、電子デバイス(例えば、通知センタ)で生成された1つ以上の通知を閲覧するためのユーザインタフェースである。例えば、図6TT及び図6VVは、電子デバイスがタッチスクリーンの上部領域内のタッチ及び保持入力を検出した後に下方へのスワイプ入力を検出したことに応答して、電子デバイスが通知センタユーザインタフェースへのアクセスを提供する例示的な実施形態を示す。
図6TTでは、タッチスクリーン604は、上で詳細に記載したフィットネス追跡アプリケーションユーザインタフェース602を表示している一方で、接触606は、タッチスクリーン604の上部領域616内で検出され始め、接触606は、クイックスタートアフォーダンス625と重畳する。
図6UUでは、経過時間(時間バー610内で実線で示される)は、既定の時間閾値612に到達している。結果として、接触606は、タッチ及び保持入力の一部と見なされる。接触606がタッチ及び保持入力であると判定したことに応答して、タッチスクリーン604は、接触606に近接してシステムユーザインタフェース指示613を表示し、任意選択的に、システム及び/又は電子デバイス上にインストールされたアプリケーションに関連付けられた通知を表示するシステムユーザインタフェース615の部分ビューを表示する。電子デバイス600は、任意選択的に、トレーニングタイプブラウジングユーザインタフェース602を不明瞭にする/押し返し、前述の実施形態と同様の触知出力及び/又は音声応答を提供する。
図6VVでは、前の実施形態を参照して説明した上方スワイプ又はフリックと同様に、タッチ及び保持入力の後に、接触606の下方スワイプ又はフリックが検出されて完了される。タッチスクリーン604を横切る更なる下向きスワイプ入力を検出したことに応答して、デバイス600は、図6VVに示すように、システムユーザインタフェース615を完全に表示する。タッチスクリーン604は、任意選択的に、この時点でシステムユーザインタフェースインジケータ613を表示することを中止する。従って、上述したように、電子デバイスの制御センタユーザインタフェース又は通知センタは、それぞれ、図6F~図6VVを参照して説明したように、タッチスクリーンの下部又は上部領域からのアプリケーションユーザインタフェース又はウェイクスクリーンユーザインタフェースからアクセス可能である。
上述した各種実施形態は、任意選択的に、左手構成及び右手構成の双方で動作可能である。例えば、デバイス600は、任意選択的に、ユーザの左の手首又はユーザの右の手首に着用可能なスマートウォッチである。更に、タッチスクリーンの上部領域は、任意選択的に、上述したように、タッチスクリーンの下部領域よりも大きい。しかしながら、上部領域(及び下部領域)に対応するタッチスクリーンの物理的部分は、任意選択的に、デバイス600がユーザの左の手首又はユーザの右の手首に着用されているかに応じて異なる。従って、より大きいタッチスクリーンの領域が、デバイス600を見るためにユーザが左の手首を上げるか(デバイス600が左手首に着用されている場合)又はデバイスを見るためにユーザが右の手首を上げる(デバイス600が右手首に着用されている場合)かどうかにかかわらず、上部にあるタッチスクリーンの領域であることを確実にするために、デバイス600は、任意選択的に、デバイス600が左手構成にあるか(例えば、ユーザの右手首に着用されるように構成された)又は右手構成(例えば、ユーザの左手首に着用されるように構成された)に応じてタッチスクリーンの異なる物理的部分であるようにタッチスクリーンの上部及び下部領域を選択する。例えば、図6WW及び図6XXは、デバイス600である手首装着スマートウォッチが左手(右手首に装着)及び右手(左手首に装着された)構成で動作される例示的な実施形態を示す。
図6WWでは、デバイス600は、左手構成(例えば、ユーザの右手首上)で動作する非対称に位置する竜頭を有するスマートウォッチである。上部領域616は、ユーザが画面を見るために自分自身の右の手首を上げると、タッチスクリーンの上部にあり、下部領域618は、ユーザが画面を見るために自分自身の右の手首を上げると、画面の下部にある(例えば、上部領域616は、竜頭から遠くに位置し、下部領域618は、竜頭の近くに位置する)。
図6XXでは、デバイス600は、図6WWに記載されている非対称に位置する竜頭を有するスマートウォッチであるが、右手構成で動作する(例えば、ユーザの左の手首上で)。上部領域616は、ユーザが画面を見るために左手を上げると、タッチスクリーンの上部にあり、下部領域618は、ユーザが画面を見るために左手を上げると、画面の下部にある(例えば、上部領域616は、竜頭の近くに位置し、下部領域618は、竜頭から遠くに位置する)。このようにして、デバイス600は、タッチスクリーンの上部及び下部領域の相対的なサイズの一貫性を維持するために、ユーザデバイス600のどの手首がオンであるかに応じて、その上部/下部構成を変更することができる。
図7A~図7Hは、本開示のいくつかの実施形態に従った、アプリケーションユーザインタフェース又はウェイクスクリーンユーザインタフェースにおいて受信したタッチ入力に応答して、システムユーザインタフェースへのアクセスを提供する方法700を示すフロー図である。方法700は、任意選択的に、図1A~図1B、図2~図3、図4A~図4B、及び図5A~図5Hを参照して上述したようなデバイス100、デバイス300、又はデバイス500などの電子デバイスで実行される。方法700の一部の動作が任意選択的に組み合わされ、且つ/又は一部の動作の順序が任意選択的に変更される。
図6Gなどのいくつかの実施形態では、ディスプレイ(例えば、タッチスクリーン604などの腕時計ディスプレイ、スマートフォンディスプレイ、テレビセット)及びタッチ感知面(例えば、タッチスクリーン604などのスマートフォンのタッチスクリーン、スマートウォッチのタッチスクリーン、又はセットトップボックスの遠隔制御のタッチ感知面)と通信する電子デバイス(例えば、スマートウォッチなどのパーソナルウェアラブルデバイス、携帯電話などのモバイルデバイス、又はデバイス600などのTVセットトップボックス)は、ディスプレイ上に、ユーザインタフェース(例えば、スマートウォッチのウェイクスクリーンなどの電子デバイスのシステムユーザインタフェース(例えば、図6Lのようなスリープ状態からウェイクするときに電子デバイスによって表示される第1のユーザインタフェースである時計文字盤又は他のユーザインタフェース)、又は電子デバイス上にインストールされた1つ以上のアプリケーションのアプリケーションユーザインタフェース(例えば、図6Aのような電子デバイス上で実行されているフィットネス追跡アプリケーションのユーザインタフェース)を表示する(702)。いくつかの実施形態では、ウェイクスクリーンは、時計文字盤であり、時間及び日付などの1つ以上の時計コンプリケーション、及び/又は時計上にインストールされたアプリケーション又は図6Lのような時計の特徴に対応する1つ以上のアフォーダンス(例えば、インストールされたインスタントメッセージングアプリケーションを起動するために選択可能なアフォーダンス、フィットネス追跡アプリケーションを起動するために選択可能なアフォーダンスなど)を含む。いくつかの実施形態では、ユーザインタフェースは、1つ以上のインジケータ(例えば、ユーザの心拍数及び運動の経過時間)又はアフォーダンス(例えば、運動を開始、中断、又は停止するアフォーダンス)を表示するフィットネス追跡アプリケーションのユーザインタフェースなどの、アプリケーションユーザインタフェースである。
図6Gなどのいくつかの実施形態では、ディスプレイ上にユーザインタフェースを表示している間に、電子デバイス(600)は、タッチ感知面上で検出された接触を含むタッチ入力を受信する(704)(例えば、スマートウォッチのタッチスクリーンディスプレイ(例えば、604)上の接触(例えば、606)を検出する。いくつかの実施形態では、この接触は、ユーザの指からのものである)。
いくつかの実施形態では、タッチ入力を受信したことに応答して、電子デバイス(例えば、デバイス600)は、接触が、図6A~図6B及び図6G~図6Iのような1つ以上の第1の基準を満たすかどうかを更に判定する(706)。いくつかの実施形態では、1つ以上の基準は、タッチ入力がシステムユーザインタフェースの1つ以上の指示又はヒントを表示させるべきかどうかを判定するために使用されるシステムユーザインタフェース表示基準である。
いくつかの実施形態では、タッチ入力が、接触が時間閾値よりも長い間タッチ感知面の既定領域内で検出され続けるという要件を含む、第1の基準を満たすとの判定に従って、電子デバイスは、ディスプレイ上に、タッチ感知面で検出された第1のタイプの更なる入力が、デバイスに図6Iのような第1のシステムユーザインタフェースを表示させる旨の第1の指示を表示する(708)。
図6Gなどのいくつかの実施形態では、タッチ感知面の既定領域は、タッチ感知面(例えば、604)の上部領域(例えば、616)である。いくつかの実施形態では、既定領域は、タッチ感知面の下部領域(例えば、618)である。いくつかの実施形態では、上部領域は、図6Gなどの下部領域よりも大きい。
図6Hなどのいくつかの実施形態では、システムユーザインタフェース表示基準のうちの1つは、100ms、300ms、500ms、又は1sなどの最小接触持続時間の既定閾値(例えば、612)である。図6Iなどのいくつかの実施形態では、1つの基準は、タッチスクリーン上の移動の接触の最大閾値である。すなわち、持続時間の間の接触の移動が最大移動閾値を超えない場合(例えば、接触は、時間閾値中にタッチ感知面の既定領域内で検出され続ける)場合、接触は、任意選択的に、実質的に静止していると見なされる。図6KKなどのいくつかの実施形態では、時間閾値中の接触の強度が強度閾値を超えない場合、接触は強度基準を満たすように、1つの基準は、接触持続時間中の接触の最大強度(例えば、622)である。いくつかの実施形態では、1つ以上の基準を満たすタッチ入力は、「タッチ及び保持」入力と称される。
いくつかの実施形態では、指示は、スワイプ又はタッチ感知面を介してユーザによって電子デバイスに提供される接触の強度の増大などの特定のタイプの更なる入力が、システムユーザインタフェースの完全な表示を引き起こす、視覚的ヒント又は他の指示である。図6Iなどのいくつかの実施形態では、指示は、ディスプレイ上のグラフィカルアイコン又はアフォーダンス(例えば、611)などの視覚的なものである。図6Iなどのいくつかの実施形態では、電子デバイスは、任意選択的に、システムユーザインタフェース(例えば、614)の上部又は下部などのシステムユーザインタフェースの一部分を表示する。図6Iなどのいくつかの実施形態では、この指示は、電子デバイスの振動などの触覚フィードバックを更に含む。いくつかの実施形態では、指示は、ビープなどの音声フィードバックを更に含む。
図6VVなどのいくつかの実施形態では、電子デバイスが任意選択的に表示するシステムユーザインタフェースは、システム又は電子デバイスにインストールされたアプリケーションに関連付けられた通知を表示する「通知センタ」であり(例えば、615)、電子デバイス上の特定のアプリケーションのユーザインタフェースであることとは対照的に、電子デバイスのオペレーティングシステムのユーザインタフェースである。図6Nなどのいくつかの実施形態では、システムユーザインタフェースは、電子デバイスの1つ以上のシステム状態を示す「システム制御センタ」であり、電子デバイスの特定の機能への変更を可能にする(例えば、614)。図6Nなどのいくつかの実施形態では、システムユーザインタフェースは、無線接続性(例えば、Wi-Fi、ブルートゥース(登録商標)、又はセルラ接続性)状態及び電子デバイスの残りのバッテリ充電レベルを示し且つ無線接続性及び電子デバイスの低電力動作モードを有効及び無効にするアフォーダンスを含む。
いくつかの実施形態では、タッチ入力が第1の基準を満たしていないとの判定に従って、電子デバイスは、図6B~図6Cのような第1の指示の表示を取り止める(710)。図6B及び図6Cなどのいくつかの実施形態では、第1の基準が満たされない場合、タッチ入力は、「タッチ及び保持」であるとは見なされない。いくつかのこのような例示的なタッチ入力は、タップ、スワイプ、クリック、又は強度閾値タッチを超える強度による接触を含む。このような状況では、システムユーザインタフェース指示は表示されない。図6Bなどのいくつかの実施形態では、このようなタッチ入力が、電子デバイスがアプリケーションユーザインタフェース(例えば、602)を表示している間に検出される場合、タッチ入力は、システムユーザインタフェースの指示を表示するのではなく、アプリケーションに関連付けられたアクション又は入力をもたらす(例えば、図6B~図6Cに示されるように、フィットネス追跡アプリケーションにおいて、スワイプジェスチャは、様々なトレーニングタイプアフォーダンスをスクロールする)。図6PPなどのいくつかの実施形態では、電子デバイスが時計文字盤ユーザインタフェース(例えば、602)を表示している間にこのようなタッチ入力(例えば、606)が検出される場合、タッチ入力は、図6PP及び図6QQのようなシステムユーザインタフェースの指示を表示するのではなく、時計文字盤の変更又は別の方法で時計文字盤との対話をもたらす。特定の入力に応答してシステムユーザインタフェース指示を表示する上述の方法により、電子デバイスは、システムユーザインタフェースへのより迅速なアクセスと、デバイスのより容易な制御(例えば、インストールされたアプリケーション又は時計文字盤のユーザインタフェースを最初に出る必要性をなくし、システムユーザインタフェースにアクセスするためにシステムユーザインタフェースにナビゲートすることによって、タスクを達成する必要なステップの数を削減する)をユーザに提供することができ、これは、ユーザとデバイスとの間の対話を簡略化し、デバイスの動作性を強化し、(例えば、表示されたアプリユーザインタフェースを出ることなく、より少ない入力を有するアクションを実行することにより)ユーザ-デバイスインタフェースをより効率的にし、更に、ユーザがデバイスをより素早く且つ効率的に使用することを可能にすることによって、デバイスの電力使用量を削減してバッテリ寿命を改善する。
図6I及び図6Mなどのいくつかの実施形態では、電子デバイスは、任意選択的に、ユーザインタフェースがアプリケーションユーザインタフェース(例えば、図6Iの602)であるか又は電子デバイスのウェイクスクリーン(例えば、図6Mの602)であるかにかかわらず、タッチ入力が第1の基準(例えば、606)を満たすとの判定に従って、第1の指示(例えば、611)を表示する(712)。換言すれば、視覚的ヒント又は他の指示は、任意選択的に、タッチ入力及び保持入力がアプリケーションユーザインタフェースにおいて又はウェイクスクリーン(例えば、時計文字盤)ユーザインタフェースにおいて受信されるかにかかわらず、タッチ及び保持入力の受信に従って表示される。タッチ及び保持入力を受信した後にシステムユーザインタフェースへのアクセスを提供する上述の方法により、電子デバイスは、スマートウォッチの制御センタ又は通知センタなどの、電子デバイスのシステムユーザインタフェースにアクセスするために必要なユーザ入力を単純化することができ、これは、デバイスの動作性を向上させ、ユーザ体験における摩擦を低減することによってユーザ-デバイスインタフェースをより直感的且つ効率的にし(例えば、最初にアプリケーションユーザインタフェースを出ることなく、より少ない必要なステップでシステムユーザインタフェースにアクセスするための直感的な感覚ガイダンスをユーザに提供する)、更に、ユーザがデバイスをより素早く且つ効率的に使用することを可能にすることによって、デバイスの電力使用量を削減してバッテリ寿命を改善する。
図6J又は図6VVなどのいくつかの実施形態では、第1のタイプの更なる入力は、スワイプ入力である(714)。図6J又は図6VVなどのいくつかの実施形態では、更なる入力は、(例えば、時間バー610によって示されるように)第1の基準を満たすタッチ入力に対応するタッチ感知面からの接触のリフトオフを最初に検出することなく、タッチ感知面(例えば、604)において受信される。図6J又は図6VVなどのいくつかの実施形態では、第1のタイプの更なる入力は、それぞれ、上向き又は下向きのスワイプ入力である。換言すれば、更なる入力は、上方向又は下方向におけるタッチ感知面の縁からタッチ感知面を横切る最小移動速度及び/又は距離閾値を超えるタッチ感知面上の接触の移動を含む。
図6J又は図6VVなどのいくつかの実施形態では、第1の指示を表示している間(例えば、図6Iでは、接触606がタッチスクリーン604で維持されている間に第1の指示611は表示されたままである)、電子デバイスは、任意選択的に、タッチ感知面(例えば、606)上で検出されたスワイプ入力を含む更なる入力を受信する(716)。タッチ感知面の上部領域でタッチ及び保持ジェスチャ入力が検出されるいくつかの実施形態では、第1のタイプの更なる入力は下向きのスワイプである(例えば、図6VVでは、タッチ感知面の上部領域から始まってタッチ感知面を横切る接触606)。タッチ感知面の下部領域(例えば、図6Jの604)でタッチ及び保持ジェスチャ入力が検出されるいくつかの実施形態では、第1のタイプの更なる入力は、上向きのスワイプである(例えば、タッチ感知面の下部領域から始まってタッチ感知面を横切る図6J及び図6Kの606)。
図6J~図6K及び図6UU~図6VVなどのいくつかの実施形態では、更なる入力を受信したことに応答して、電子デバイスは、ディスプレイ上に、第1のシステムユーザインタフェースを表示する(718)。いくつかの実施形態では、第1のタイプの更なる入力(例えば、図6J及び図6Kに示されるスワイプ入力)を受信したことに応答して、電子デバイスは、ディスプレイ(例えば、図6Kの604)上に第1のシステムユーザインタフェース(例えば、図6Kの614)を表示する。いくつかの実施形態では、第1のシステムユーザインタフェース(例えば、図6Kの614)は、視覚的ヒント又は他の指示(例えば、図6Jの614)に対応するシステムユーザインタフェースの完全な表示である。システムユーザインタフェースを表示する上述の方法により、電子デバイスは、システムユーザインタフェースへのより迅速なアクセス及びデバイスのより容易な制御をユーザに提供することができ(例えば、インストールされたアプリケーションのユーザインタフェースを最初に出て、アクションを実行するためにシステムユーザインタフェースにナビゲートする必要なしに)、これは、ユーザとデバイスとの間の対話を簡略化し、(例えば、表示されたアプリユーザインタフェースを出ることなく、より少ない入力を有するアクションを実行することによって)ユーザ-デバイスインタフェースをより効率的にし、更に、ユーザがデバイスをより素早く且つ効率的に使用することを可能にすることによって、デバイスの電力使用量を削減してバッテリ寿命を改善する。
図6Kなどのいくつかの実施形態では、第1のシステムユーザインタフェースは、任意選択的に、電子デバイス(720)の1つ以上の機能を制御するための1つ以上のシステムアフォーダンスを含む。いくつかの実施形態では、システムユーザインタフェースは、電子デバイスの1つ以上のシステム状態を示す1つ以上のアフォーダンスを含み、電子デバイスの特定の機能への変更を可能にする。例えば、いくつかの実施形態では、システムユーザインタフェース(例えば、図6Kの614)は、無線接続性(例えば、Wi-Fi、ブルートゥース、又はセルラ接続性)状態及び電子デバイスの残りのバッテリ充電レベルを示し、且つ電子デバイスの無線接続性及び低電力動作モードを有効及び無効にするアフォーダンス(例えば、「バッテリレベル」、「Wi-Fi状態」など)を含む。このようにして、電子デバイス上の機能を制御するアフォーダンスは、タッチ及び保持ジェスチャが検出される前に電子デバイス上に表示されているユーザインタフェースから到達可能である。タッチ及び保持入力を受信した後に、電子デバイスのシステム制御機能へのアクセスをユーザに提供する上述の方法により、電子デバイスは、電子デバイスのシステム制御機能へのより直接的なアクセスをユーザに提供することを可能にし、これは、デバイスの動作性を向上させ、ユーザ体験の摩擦を低減することによってユーザ-デバイスインタフェースをより直感的且つ効率的にし(例えば、アプリケーションユーザインタフェースを最初に出ることなく、より少ない必要なステップでシステムユーザインタフェースにアクセスする直感的な感覚ガイダンスをユーザに提供する)、更に、ユーザがデバイスをより素早く且つ効率的に使用することを可能にすることによって、デバイスの電力使用量を削減してバッテリ寿命を改善する。
図6VVなどのいくつかの実施形態では、第1のシステムユーザインタフェースは、任意選択的に、電子デバイスにおける1つ以上の通知の1つ以上の表現を含む(722)。いくつかの実施形態では、システムユーザインタフェース(例えば、615)は、インストールされたソーシャルメディアアプリケーションからソーシャルメディアメッセージを受信する通知、又はシステムカレンダ機能からシステムにおける今後の会議に関する通知など、システム又はアプリケーション通知の1つ以上の表現(例えば、「通知1」など)を含む。このようにして、電子デバイス上の通知に関する情報は、タッチ及び保持ジェスチャが検出される前に電子デバイス上に表示されているユーザインタフェースから到達可能である。タッチ及び保持入力を受信した後に電子デバイスにおいて受信された通知の視覚的リストへのアクセスをユーザに提供する上述の方法により、電子デバイスは、通知へのより直接的なアクセスをユーザに提供することを可能にし、これは、デバイスの動作性を向上させ、ユーザ体験における摩擦を低減することによってユーザ-デバイスインタフェースをより直感的且つ効率的にし(例えば、通知のリストにアクセスするために必要な入力ステップを低減し、アプリケーションユーザインタフェースを最初に出る必要性をなくす)、更に、ユーザがデバイスをより素早く且つ効率的に使用することを可能にすることによって、デバイスの電力使用量を削減してバッテリ寿命を改善する。
図6RRなどのいくつかの実施形態では、第1のシステムユーザインタフェースを1つ以上のシステムアフォーダンス(例えば、614)で表示している間に、電子デバイスは、タッチ感知面上で検出された第2の接触(例えば、606)を含む第2のタッチ入力を受信する(724)。いくつかの実施形態では、第2の接触は、無線接続性及び低電力動作モードを有効化及び無効化するなどの、電子デバイスの機能性を変更するために使用されるタップ入力の一部である。いくつかの実施形態では、第2の接触は、システムユーザインタフェースをスクロールして他のアフォーダンスを表示するために使用されるスワイプ入力の一部である。いくつかの実施形態では、第2の接触は、タッチ及び保持入力の一部である。
図6RR及び図6SSなどのいくつかの実施形態では、第2のタッチ入力(例えば、606)の受信に応答して、及び第2のタッチ入力が第2の基準を満たすとの判定に従って(726)、電子デバイスは、任意選択的に、1つ以上のシステムアフォーダンスが他のシステムアフォーダンスに対して再配置可能である再構成モードで第1のシステムユーザインタフェース(例えば、614)を動作させる(728)。
図6RR及び図6SSなどのいくつかの実施形態では、第2の接触は、タッチ及び保持入力である。いくつかの実施形態では、ここでのタッチ入力及び保持入力と同じである最小接触持続時間及び/又は最大接触強度は、システムユーザインタフェースの指示の表示をもたらすタッチ及び保持入力の最小接触持続時間及び最大接触強度と同じである。いくつかの実施形態では、最小接触持続時間及び/又は最大接触強度は、システムユーザインタフェースの指示の表示をもたらすタッチ及び保持入力の最小接触持続時間及び最大接触強度とは異なる。
図6RR及び図6SSなどのいくつかの実施形態では、受信した第2のタッチ入力がタッチ及び保持入力であると判定した後、システムユーザインタフェースは、再構成モードに入り、選択可能なシステムアフォーダンスは、システムユーザインタフェース内に再位置決め及び再配置されることができる。いくつかの実施形態では、再構成モードは、1つ以上の視覚的指示によって示される。例えば、一実施形態では、選択可能なユーザインタフェースオブジェクトは、あたかも水上に浮いているかのように軽く揺れる(例えば、それぞれの個々の選択可能なシステムアフォーダンスは、ディスプレイ上の選択可能なシステムアフォーダンスの個々の平均位置を中心に振動する。システムアフォーダンスを再配置することは、任意選択的に、再構成モードに入った後及び再構成モードにある間に、システムアフォーダンスのタッチを検出し、第1のシステムユーザインタフェース内の新たな位置へのシステムアフォーダンスのドラッグを検出することによって達成される)。
いくつかの実施形態では、第2のタッチ入力を受信したことに応答して、及び第2のタッチ入力が第2の基準を満たしていないとの判定に従って、電子デバイスは、任意選択的に、1つ以上のシステムアフォーダンスが他のシステムアフォーダンスに対して再配置可能ではない標準モードで第1のシステムユーザインタフェースを動作させる(730)(例えば、ユーザは、アフォーダンスを第1のシステムユーザインタフェース内の新たな位置にタッチ及びドラッグすることができない)。システムユーザインタフェースを再構成する上述の方法は、ユーザが、それらの好ましい構成及びシステムユーザインタフェースへのアクセス並びにデバイスのより容易な制御を構成することを可能にし、これは、ユーザとデバイスとの間の対話のより大きなカスタマイズを可能にし、よりパーソナライズされたユーザ体験を提供し、認知負荷及び注意散漫を低減し、電子デバイスと対話している間(例えば、他のタスクを動作又は実行している間)の安全性及び利便性を向上させ、ユーザとデバイスとの間の対話を簡略化し、(例えば、より少ない入力を有するアクションを実行することによって)ユーザ-デバイスインタフェースをより効率的にし、更に、ユーザがデバイスをより素早く且つ効率的に使用することを可能にすることによって、デバイスの電力使用量を削減してバッテリ寿命を改善する。
図6A~図6Eなどのいくつかの実施形態では、タッチ入力を受信したことに応答して、及びタッチ入力が第1の基準を満たしていないとの判定に従って、及びユーザインタフェースがアプリケーションユーザインタフェースであることに従って、電子デバイスは、タッチ入力(732)に従ってアプリケーションユーザインタフェース内で動作を実行する(734)。いくつかの実施形態では、タッチ入力は、接触がタッチ感知面上の既定領域の外側で発生するため、第1の基準を満たしていないが、タッチ入力の持続時間は最小閾値を超えず(例えば、タップ入力)、タッチ入力の強度は最大閾値(例えば、ハードプレス入力)を超えるか、又はタッチ入力は最大移動閾値(例えば、スワイプ入力)を超える動きを含む。
図6A~図6Cなどのいくつかの実施形態では、ユーザインタフェースがフィットネスアプリケーション(602)のユーザインタフェースである場合、フィットネスアプリケーションユーザインタフェースを表示している間にスワイプ入力を受信すると、利用可能なトレーニングタイプアフォーダンスのリストのスクロールをもたらす。図6D及び図6Eなどの別の実施形態では、フィットネスアプリケーションユーザインタフェースを表示している間にタップ入力を受信すると、タップ入力が受信されたタッチ感知面上の場所に対応するアフォーダンスの呼び出しをもたらす(例えば、屋外走行トレーニング又は屋外サイクルトレーニングを開始する)。
図6L~図6Nなどのいくつかの実施形態では、タッチ入力を受信したことに応答して、及びタッチ入力が第1の基準を満たしていないとの判定に従って、及びユーザインタフェースがウェイクスクリーンユーザインタフェース(例えば、602)であるとの判定に従って(736)、及びタッチ入力がスワイプ入力を含むとの判定に従って、電子デバイスは、ディスプレイ上に第1のシステムユーザインタフェースを表示する(738)。図6L~図6Nなどのいくつかの実施形態では、ユーザインタフェースが、アプリケーションユーザインタフェースの代わりにウェイクスクリーン(例えば、時計文字盤)ユーザインタフェース(例えば、602)である場合、システムは、非タッチ入力及び保持入力がスワイプ入力であるかどうかを更に判定する。入力が、上向き又は下向きスワイプ入力(例えば、図6M及び図6Nにおける上向きスワイプ)などのスワイプ入力であると判定される場合、システムは、応答して、第1のシステムユーザインタフェース(例えば、614)を任意選択的に表示する。そのため、ウェイクスクリーンユーザインタフェース上で、第1のシステムユーザインタフェースは、上述したタッチ及び保持入力を介して、又は単にウェイクスクリーン上で検出された上方若しくは下方のスワイプ入力のみを介して(例えば、タッチ及び保持を実行することなく)到達可能である。そのような状況では、第1のシステムユーザインタフェースは、第1のシステムユーザインタフェースの指示を最初に表示することなく、任意選択的に表示される。更に、いくつかの実施形態では、水平スワイプ入力は、第1のシステムユーザインタフェースを表示しないが、むしろ、ウェイクスクリーンユーザインタフェースに対して異なるアクションを実行する(例えば、1つの時計文字盤の表示から別の時計文字盤の表示に切り替える)。
図6W及び図6Xなどのいくつかの実施形態では、タッチ入力(736)の受信に応答して、及びタッチ入力がスワイプ入力を含まないとの判定に従って、電子デバイスは、入力に従って時計文字盤ユーザインタフェース内で動作を実行する(740)。換言すれば、入力がスワイプ入力ではない場合(例えば、入力はタップ入力又はハードプレスである)、デバイスは、任意選択的に、入力に従って動作を実行する。例えば、時計文字盤ユーザインタフェース内のアフォーダンス上に受信されたタップ入力は、任意選択的に、時計文字盤上のアフォーダンスをトリガする。システムユーザインタフェースにユーザアクセスを提供する上述の方法により、ユーザは、システムユーザインタフェースにアクセスするための別の単純且つ効率的な方法及びデバイスのより容易な制御を可能にし、電子デバイスと対話している間(例えば、他のタスクを動作間又は実行している間)の安全性及び利便性を向上させ、ユーザとデバイスとの間の対話を簡略化し、(例えば、より少ない入力を有するアクションを実行することによって)ユーザ-デバイスインタフェースをより効率的にし、更に、ユーザがデバイスをより素早く且つ効率的に使用することを可能にすることによって、デバイスの電力使用量を削減してバッテリ寿命を改善する。
図6W及び図6Xなどのいくつかの実施形態では、タッチ入力を受信したことに応答して、及びユーザインタフェースがウェイクスクリーン(例えば、時計文字盤)ユーザインタフェースであり、タッチ入力がスワイプ入力を含まないとの判定に従って(742)、更に、タッチ入力がタップ入力であるとの判定に従って、電子デバイスは、タップ入力に従って、ウェイクスクリーンユーザインタフェース内で動作を実行する(744)。換言すれば、図6W及び図6Xなどのいくつかの実施形態では、受信される第1のタッチ入力(606)がタッチ及び保持入力でもなく、スワイプ入力でもないときに、ウェイクスクリーン(例えば、時計文字盤)ユーザインタフェース(602)が表示される場合、システムは、入力がタップ入力であるかどうかを更に判定する。入力がタップ入力であると判定された場合、電子デバイスは、任意選択的に、タップ入力を検出することと一致する動作を実行する(例えば、時計文字盤ユーザインタフェース(602)内のアフォーダンス(例えば、ストップウォッチアフォーダンス)上で受信されたタップ入力(606)は、任意選択的に、(例えば、図6Xに示すように、ストップウォッチアプリケーションユーザインタフェースを示す)文字盤上のアフォーダンスをトリガする)。ユーザタッチ入力を受信及び処理する上述の方法により、電子デバイスは、アプリケーションユーザインタフェース及びウェイクスクリーンユーザインタフェースの双方における様々な異なるタッチジェスチャ入力に応答することを可能にすると共に、システムユーザインタフェースへの効率的なアクセスを更に可能にしながら(認知摩擦の低減、注意散漫の低減、及びより長いバッテリ寿命などの利益に関連付けられた全てを含む)、ユーザがウェイクスクリーンユーザインタフェースにタップ入力を提供するときにウェイクスクリーンユーザインタフェースとのユーザの対話型体験を維持し(それにより、馴染みがない又は予測されないウェイクスクリーンユーザインタフェース応答に関連付けられた認知的不協和を低減する)、これは、ユーザとデバイスとの間の対話を簡略化し、(例えば、より少ない入力を有するアクションを実行することによって)ユーザ-デバイスインタフェースをより効率的にし、更に、ユーザがデバイスをより素早く且つ効率的に使用することを可能にすることによって、デバイスの電力使用量を削減してバッテリ寿命を改善する。
図6D及び図6Eなどのいくつかの実施形態では、タッチ入力を受信したことに応答して、及びユーザインタフェースがアプリケーションユーザインタフェースであるとの判定に従って(746)、及びタッチ入力がタップ入力であるとの判定に従って、電子デバイスは、タップ入力に従ってアプリケーションユーザインタフェース内で動作を実行する(748)。図6D及び図6Eなどのアプリケーション(例えば、フィットネスアプリケーション)インタフェースが表示されるいくつかの実施形態では、受信される第1のタッチ入力(606)は、タッチ及び保持入力でもスワイプ入力でもないが、電子デバイス(600)は、入力がタップ入力であるかどうかを更に判定する。入力がタップ入力であると判定される場合、タップされたアプリケーションアフォーダンス(例えば、屋外歩行トレーニングセッションを開始することに関連付けられた屋外歩行アフォーダンス)に関連付けられた動作(例えば、トレーニングセッションの開始、休止、又は停止)を実行するなどのタップ入力の検出と一致する動作が任意選択的に実行される。ユーザタッチ入力を受信及び処理する上述の方法により、電子デバイスは、アプリケーションユーザインタフェース及びウェイクスクリーンユーザインタフェースの双方における様々な異なるタッチジェスチャ入力に応答することを可能にすると共に、システムユーザインタフェースへの効率的なアクセスを更に可能にしながら(認知摩擦の低減、注意散漫の低減、及びより長いバッテリ寿命などの利益に関連付けられた全てを含む)、ユーザがアプリケーションにタップ入力を提供するときに表示されたアプリケーションユーザインタフェースとのユーザの対話型体験を維持し(それにより、馴染みがない又は予測されないアプリケーションユーザインタフェース応答に関連付けられた認知的不協和を低減する)、これは、ユーザとデバイスとの間の対話を簡略化し、(例えば、より少ない入力を有するアクションを実行することによって)ユーザ-デバイスインタフェースをより効率的にし、更に、ユーザがデバイスをより素早く且つ効率的に使用することを可能にすることによって、デバイスの電力使用量を削減してバッテリ寿命を改善する。
図6Q及び図6Uなどのいくつかの実施形態では、タッチ感知面で検出された第1のタイプの更なる入力が第1のシステムユーザインタフェースを表示させる第1の指示(611)を表示している間に、電子デバイスは、タッチ感知面からの接触のリフトオフを(更なる入力の代わりに)任意選択的に検出する(750)。図6Q~図6R及び図6T~図6Uなどのいくつかの実施形態では、接触のリフトオフを検出することに応答して、電子デバイスは、ユーザインタフェース内で動作を実行することなく第1の指示の表示を停止し(752)、表示されたユーザインタフェースをタッチ及び保持入力が検出される前の外観に戻す(例えば、ユーザインタフェースの任意の不明瞭な部分が再出現し、指示を表示している間にユーザインタフェースのサイズが比例的に縮小された場合、ユーザインタフェースはその元のサイズに戻る)。システムユーザインタフェースにアクセスして表示する上述の方法により、電子デバイスは、システムユーザインタフェース指示の表示を取り消し、(例えば、システムユーザインタフェース指示を除去するための追加入力を必要とせずに)アプリケーション又はウェイクスクリーンに戻るためのより迅速な方法をユーザに提供することを可能にし、これは、ユーザとデバイスとの間の対話を簡略化し、(例えば、より少ない入力を有するアクションを実行することによって)ユーザ-デバイスインタフェースをより認知的に効率的にし、更に、ユーザがデバイスをより素早く且つ効率的に使用することを可能にすることによって、デバイスの電力使用量を削減してバッテリ寿命を改善する。
図6Hなどのいくつかの実施形態では、タッチ入力が第1の基準を満たすとの判定に従って、電子デバイスは、電子デバイスにおいて、第1の基準を満たすタッチ入力に対応する触知出力を生成する(754)。図6Hなどのいくつかの実施形態では、触知フィードバックは、電子デバイスの振動であり、デバイスは、タッチ及び保持ジェスチャが検出されたときに生成し、第1のシステムユーザインタフェースの指示が表示される。ユーザに触覚フィードバックを提供する上述の方法により、電子デバイスは、更なる入力が第1のシステムユーザインタフェースの表示を引き起こすことをユーザにより効果的に通信することを可能にし、これは、ユーザとデバイスとの間の対話を簡略化し、(例えば、より少ない入力を有するアクションを実行することによって)ユーザ-デバイスインタフェースをより効率的にし、更に、ユーザがデバイスをより素早く且つ効率的に使用することを可能にすることによって、デバイスの電力使用量を削減してバッテリ寿命を改善する。
図6Gなどのいくつかの実施形態では、タッチ感知面の既定領域は、タッチ感知面(756)の上部領域又は下部領域を含む。図6Gなどのいくつかの実施形態では、既定領域は、タッチ感知面(例えば、604)の上部領域(例えば、616)及び/又は下部領域(例えば、618)を含み、上部及び下部領域は、ユーザがディスプレイと対話する向きに対して画定される(例えば、アプリケーションユーザインタフェース内に表示されているテキストの向き、又は時計文字盤上に表示されている模擬アナログ時計ダイヤルコンプリケーションの向き)。いくつかの実施形態では、上部又は下部領域以外のタッチ感知面の領域内で検出されたタッチ及び保持入力(例えば、604の中間領域)は、第1のシステムユーザインタフェースの指示を表示させない。システムユーザインタフェースにアクセスして表示する上述の方法により、電子デバイスは、アプリケーションユーザインタフェース及びウェイクスクリーンユーザインタフェースの双方において、タッチ感知スクリーン上の異なる場所で検出されたタッチジェスチャ入力を区別して異なる応答を提供することを可能にし、これは、(認知摩擦の低減、注意散漫の低減、及びより長い電池寿命などの関連付けられた利益の全てを含む)システムユーザインタフェースへの効率的なアクセスを更に可能にすると共に、表示されたアプリケーション又はウェイクスクリーンユーザインタフェースとのユーザの対話体験を維持する(それによって、馴染みのない又は予測されないアプリケーションユーザインタフェース応答に関連付けられた認知的不協和を低減する)。
図6Gなどのいくつかの実施形態では、タッチ感知面の上部領域は、タッチ感知面(758)の下部領域よりも大きい。いくつかの実施形態では、タッチ感知面の上部領域は、タッチ感知面の下部領域よりも大きい。いくつかの実施形態では、これは、タッチ感知面の上部領域にタッチすることが、任意選択的に、タッチ感知面の下部領域にタッチしている場合よりもユーザにとって困難であるためにあてはまる(例えば、タッチ感知面がユーザの左の手首上の時計タッチスクリーンである場合、ユーザがユーザの右の指から遠い時計タッチスクリーンの上部領域の右指によって領域を標的とする場合よりも、ユーザがユーザの右の指に近い時計タッチスクリーンの下部領域の右指によってより小さい領域を標的とする場合の方が任意選択的により容易である)。上部領域を下部領域よりも大きくする上述の方法により、電子デバイスは、通知センタ及び制御センタユーザインタフェースの双方への容易なアクセスを提供することを可能にし、これは、ユーザ-デバイスインタフェースをより効率的にし、ユーザがデバイスをより素早く且つ効率的に使用することを可能にすることによって、更にデバイスの電力使用量を低減してバッテリ寿命を改善する。
図6WWなどのいくつかの実施形態では、電子デバイスがユーザの第1の手で動作するように構成されているとの判定に従って、タッチ感知面の上部領域(例えば、616)は、電子デバイス上の第1の位置に位置し、タッチ感知面の下部領域(例えば、618)は、電子デバイス(760)上の第2の位置に位置する。図6XXなどのいくつかの実施形態では、電子デバイスが、第1の手とは異なるユーザの第2の手で動作するように構成されているとの判定に従って、タッチ感知面の上部領域(例えば、616)は、電子デバイス上の第2の位置に位置し、タッチ感知面の下部領域(例えば、618)は、電子デバイス上の第1の位置に位置する(762)。従って、電子デバイスが手首に装着されたスマートウォッチである実施形態では、上部領域は、手首の小指側に最も近い領域(例えば、ユーザが画面を見るために手首を上げるときの画面の上部領域)を指し、下部領域は、手首の親指側(例えば、ユーザが画面を見るために手首を上げるときの画面の下部領域)を指す。従って、いくつかの実施形態では、上部領域及び下部領域は、電子デバイス(例えば、手首装着スマートウォッチ)の利きに応じて変化する。時計が左利きの着用(例えば、右手首に着用される)のために構成されている場合、上部領域は、右利きの着用構成において下部領域に近い物理的位置又は領域を指し、逆もまた同様である。システムユーザインタフェースにアクセスして表示する上述の方法により、電子デバイスは、電子デバイスが左手構成又は右手構成で動作しているかにかかわらず、電子デバイスがタッチに対する同じ応答を提供し、入力ジェスチャを保持することを可能にし、ユーザ-デバイスインタフェースをより効率的にし、これにより、ユーザがデバイスをより素早く且つ効率的に使用することを可能にすることによって、更にデバイスの電力使用量を低減してバッテリ寿命を改善する。
図6J及び図6Kなどのいくつかの実施形態では、タッチ感知面の下部領域において接触が検出されたとの判定に従って、第1のシステムユーザインタフェースは、電子デバイスの1つ以上の機能を制御するための1つ以上のシステムアフォーダンスを含む(764)。図6UU及び図6VVなどのいくつかの実施形態では、タッチ感知面(例えば、616)の上部領域において接触(例えば、606)が検出されたとの判定に従って、第1のシステムユーザインタフェース(例えば、615)は、電子デバイスにおいて1つ以上の通知の1つ以上の表現を含む(766)。図6UU及び図6VVなどのいくつかの実施形態では、タッチ及び保持入力(例えば、606)がタッチ感知ディスプレイ(例えば、616)の下部領域で検出された場合、更なる入力(例えば、スワイプ)によって表示されるシステムユーザインタフェース(例えば、615)は、システム又は電子デバイスにインストールされたアプリケーションに関連付けられた通知の表現を表示する「通知センタ」である。図6J及び図6Kなどのいくつかの実施形態では、タッチ及び保持入力(例えば、606)がタッチ感知ディスプレイ(例えば、618)の下部領域で検出される場合、更なる入力(例えば、スワイプ)によって表示されるシステムユーザインタフェース(例えば、614)は、1つ以上のシステム状態を示し、電子デバイスの1つ以上の機能を制御する1つ以上のアフォーダンスを有するシステム制御センタである)。システムユーザインタフェースにアクセスして表示する上述の方法により、電子デバイスは、タッチ感知スクリーン上の異なる場所で検出されたタッチ及び保持入力に応答して、異なるシステムユーザインタフェースを提供することを可能にし、これは、ユーザが電子デバイスのより多くの機能へのより迅速なアクセスを可能にし、より少ない入力ステップでより多くのタスクを完了し、ユーザ-デバイスインタフェースをより効率的にし、ユーザがデバイスをより素早く且つ効率的に使用することを可能にすることによって、更にデバイスの電力使用量を削減してバッテリ寿命を改善する。
いくつかの実施形態では、タッチ入力がタッチ感知面の上部及び下部領域の外側で検出されたため、タッチ入力が第1の基準を満たしていないとの判定に従って、電子デバイスは、図6PPなどのタッチ入力に従ってユーザインタフェース内で動作を実行する(768)。いくつかの実施形態では、検出されたタッチ入力(例えば、タップ又はタッチ及び保持入力)の場所は、タッチ感知面の既定領域(例えば、タッチ感知ディスプレイの上部及び下部領域)の外側にあり、電子デバイスは、タッチ入力が受信されたときに表示されるユーザインタフェースがタッチ入力に応答するように構成されるかに従って、この外部領域タッチ入力に応答する。例えば、タッチ感知面の中央領域内のタップは、任意選択的に、ユーザインタフェース内のアフォーダンスの選択を引き起こし、タッチ感知面の中央領域内のタッチ及び保持入力は、任意選択的に、ユーザインタフェース内のプロセスの開始を引き起こすなどである。表示されたユーザインタフェースに従って非上部領域及び下部領域タッチを処理する上述の方法は、電子デバイスがアプリケーションユーザインタフェース及びウェイクスクリーンユーザインタフェースの双方において様々な異なるタッチジェスチャ入力に応答することを可能にすると共に、(認知摩擦の低減、注意散漫の低減、及びより長いバッテリ寿命などの関連する利益の全てを含む)システムユーザインタフェースへの効率的なアクセスを更に可能にしながら、表示されたアプリケーションユーザインタフェースとのユーザの対話型体験を維持し、これは、ユーザとデバイスとの間の対話を簡略化し、(例えば、より少ない入力を有するアクションを実行することによって)ユーザ-デバイスインタフェースをより効率的にし、更に、ユーザがデバイスをより素早く且つ効率的に使用することを可能にすることによって、デバイスの電力使用量を削減してバッテリ寿命を改善する。
図6BBなどのいくつかの実施形態では、ディスプレイ上にユーザインタフェースを表示している間に、電子デバイスは、タッチ感知面を介して、タッチ感知面上ではないがタッチ感知面の近くで検出されたオブジェクトの指示を受信する(770)(例えば、タッチ感知面上ではないがタッチ感知面(例えば、604)の上部又は下部領域(例えば、616及び618)の近くでデバイス600の上又は下縁に載っている指)。
図6CCなどのいくつかの実施形態では、オブジェクトの指示を受信したことに応答して、及びオブジェクトが、オブジェクトがタッチ感知面の上部又は下部領域の近くであるがタッチ感知面以外で時間閾値よりも長く検出され続けるという要件を含む、第2の基準を満たすとの判定に従って、電子デバイスは、ディスプレイ上に、タッチ感知面で検出された第1のタイプの更なる入力が、デバイスに第1のシステムユーザインタフェースを表示させる第1の指示を表示する(772)。
図6CCなどのいくつかの実施形態では、直接タッチ感知面上ではないがタッチ感知面(例えば、604)の上縁又は下縁付近でタッチ及び保持入力が検出された場合、電子デバイスは、タッチ感知面を介してユーザによって電子デバイスに提供されるスワイプなどの特定のタイプの更なる入力がシステムユーザインタフェース(例えば、614)の完全な表示を引き起こす同じ視覚的ヒント又は他の指示(例えば、611及び/又は振動、音声ビープなど)を表示する。換言すれば、タッチ感知ディスプレイ上ではないが上縁付近のタッチ及び保持入力は、任意選択的に、タッチ感知ディスプレイの上部領域内のタッチ及び保持入力と同じ指示の表示をもたらし(例えば、図6UUの615)、タッチ感知ディスプレイ上ではないが下縁付近のタッチ及び保持入力は、任意選択的に、タッチ感知ディスプレイの下部領域内のタッチ及び保持入力と同じ指示の表示をもたらす(例えば、図6Jの614)。いくつかの実施形態では、オブジェクトが第2の基準を満たしていないとの判定に従って、電子デバイスは、タッチ感知面で検出された第1のタイプの更なる入力が第1のシステムユーザインタフェースを表示させる旨の第1の指示の表示を取り止める。システムユーザインタフェースにアクセスして表示する上述の方法により、電子システムは、システムユーザインタフェースにアクセスするための追加のタッチ入力場所オプションを提供することを可能にし、電子デバイスの感度を受信したタッチ及び保持入力に増加させ、これは、ユーザがシステムユーザインタフェースにアクセスしてデバイスのより容易な制御を行うためのより単純な方法を可能にし、ひいてはユーザ-デバイスインタフェースをより効率的にし、ユーザ認知負荷及び注意散漫を低減し、ユーザがデバイスをより素早く且つ効率的に使用することを可能にすることによって、デバイスの電力使用量を削減してバッテリ寿命を改善する。
図6Jなどのいくつかの実施形態では、タッチ入力を受信したことに応答して、及びタッチ入力が第1の基準を満たすとの判定に従って、電子デバイスは、ユーザインタフェースの表示を不明瞭にする(774)。図6Jなどのいくつかの実施形態では、システムユーザインタフェース(例えば、611)の指示を表示することに加えて、既定領域(例えば、618)内で検出されたタッチ及び保持入力もまた、タッチ及び保持入力を検出する前に表示されたユーザインタフェース(例えば、602)の不明瞭化をもたらす(例えば、ユーザインタフェース602の一定のアスペクト比を維持しながら、ユーザインタフェース602のサイズを比例的に縮小する、及び/又は、システムユーザインタフェース指示によってユーザインタフェースが「覆われ」、及び/又はユーザインタフェースを退色若しくは暗色化する視覚的効果を達成するために、表示されたユーザインタフェース602の一部を、検出されたタッチ及び保持入力の位置に従って指示と置き換える)。システムユーザインタフェースの指示に関連付けられた視覚的フィードバックを提供する上述の方法により、電子デバイスは、ジェスチャ入力がその意図された目的を達成したことを確認するために、追加の視覚的フィードバックをユーザに提供することを可能にし、これは、電子デバイスがユーザとより効果的に通信することを可能にし、ユーザとデバイスとの間の対話を簡略化し、(例えば、より少ない入力を有するアクションを実行することによって)ユーザ-デバイスインタフェースをより効率的にし、更に、ユーザがデバイスをより素早く且つ効率的に使用することを可能にすることによって、デバイスの電力使用量を削減してバッテリ寿命を改善する。
図6FF及び図6GGなどのいくつかの実施形態では、第1のタイプの更なる入力は、強度閾値(776)を超える接触の強度の増大を含む。図6FF及び図6GGなどのいくつかの実施形態では、第1のタイプの更なる入力は、ハードプレスである。すなわち、入力の強度(例えば、タッチ感知面に対する接触の下向きの圧力)は、タッチ及び保持入力が検出された後に、既定の強度閾値622を超えるまで増大する。
図6II及び図6JJなどのいくつかの実施形態では、第1の指示を表示している間(いくつかの実施形態では、第1の指示は、接触がタッチ感知面で維持されている間に表示されたままである)、電子デバイスは、強度閾値(例えば、622)を上回る接触(例えば、620)の強度の増大を含む更なる入力を受信する(778)(例えば、更なる入力は、上述したハードプレスである)。図6II及び図6JJなどのいくつかの実施形態では、更なる入力を受信したことに応答して、電子デバイスは、ディスプレイ上に第1のシステムユーザインタフェースを表示する(780)。換言すれば、図6II及び図6JJなどのいくつかの実施形態では、ハードプレス入力の受信に応答して、システムは、システムユーザインタフェースをディスプレイ上に表示する。いくつかの実施形態では、システムユーザインタフェースは、視覚的ヒント又は他の指示に対応するシステムユーザインタフェース(例えば、上述したように、タッチ感知面の上部領域又は下部領域において、タッチ及び保持並びに後続のハードプレスが検出されたかどうかに応じて異なるシステムユーザインタフェース)の完全な表示である。いくつかの実施形態では、電子デバイスが、接触の強度が強度閾値に到達する前に接触のリフトオフを検出する場合(例えば、接触の強度が強度閾値に到達することなく)、電子デバイスは、第1のシステムユーザインタフェースの表示を取り止め、ユーザインタフェース内で動作を実行することなく第1の指示の表示を停止する。システムユーザインタフェースを表示する上述の方法により、電子デバイスは、システムユーザインタフェースにアクセスするための追加の入力ジェスチャ方法を可能にすることによって、システムユーザインタフェースへのより迅速なアクセス及びデバイスのより容易な制御をユーザに提供することができ、これは、ユーザとデバイスとの間の対話を簡略化し、デバイスの動作性を向上させ、(例えば、表示されたアプリユーザインタフェースを出ることなく、より少ない入力を有するアクションを実行することによって)ユーザ-デバイスインタフェースをより効率的にし、更に、ユーザがデバイスをより素早く且つ効率的に使用することを可能にすることによって、デバイスの電力使用量を削減してバッテリ寿命を改善する。
図6GGなどのいくつかの実施形態では、タッチ入力が第1の基準を満たすとの判定に従って、電子デバイスは、電子デバイスにおいて、第1の基準を満たすタッチ入力に対応する第1の触知出力を生成し(782)、更なる入力を受信したことに応答して、電子デバイスは、電子デバイスにおいて、図6IIなどの強度閾値を上回って増大する接触の強度に対応する第2の触知出力を生成する(784)。換言すれば、図6FF~図6JJなどのいくつかの実施形態では、触覚フィードバックが電子デバイスによって以下の2回、提供される:タッチ及び保持入力に応答して第1のシステムユーザインタフェースの指示が表示されるとき(図6GGなど)、及び接触の強度が強度閾値を超え、第1のシステムユーザインタフェース全体が表示される別のとき(図6IIなど)。従って、システムユーザインタフェース指示が表示されている間に、タッチ感知面(例えば、タッチ感知ディスプレイ)上のハードプレスを検出することは、任意選択的に、電子デバイスの振動などの更なる触知フィードバックをもたらす。ユーザに触覚フィードバックを提供する上述の方法は、電子デバイスが追加のユーザフィードバックを提供することを可能にし、電子デバイスへの意図された入力が達成されたことをユーザに保証し、それにより、デバイスと対話することに関連付けられる認知負荷を低減し、ユーザ-デバイスインタフェースをより効率的にし、ユーザがデバイスをより素早く且つ効率的に使用することを可能にすることによって、更にデバイスの電力使用量を低減してバッテリ寿命を改善する。更に、触知フィードバックは、特定の物理(例えば、視聴覚)障害を有するユーザによる電子デバイスのアクセシビリティを増大させる。
図6KKなどのいくつかの実施形態では、タッチ入力(786)の受信に応答して、図6LLのように、タッチ入力が、接触がタッチ感知面の既定領域内で検出され、接触の強度が、第2の基準が満たされるために時間閾値よりも前に強度閾値を超えるという要件を含む、第2の基準を満たすとの判定に従って、電子デバイスは、ディスプレイ上に、図6LL及び図6MMのように、タッチ感知面で検出された第1のタイプの更なる入力がデバイスに第1のシステムユーザインタフェースを表示させる第1の指示を表示することなく、第1のシステムユーザインタフェースを表示する(788)。換言すれば、いくつかの実施形態では、タッチ感知面の既定領域内のタッチ及び保持入力の代わりにハードプレス(例えば、図6LLの606、強度閾値を超える強度を有する静止接触)を受信することは、更なる入力がデバイスにシステムユーザインタフェースを表示させる旨の指示を表示することなく、システムユーザインタフェースの表示をもたらす。例えば、タッチ感知ディスプレイの上部領域上で検出されたハードプレスは、通知センタユーザインタフェースの表示をもたらす一方で、タッチ感知ディスプレイの下部領域上で検出されたハードプレスは、制御センタユーザインタフェースの表示をもたらす。いくつかの実施形態では、このようなハードプレスは、タッチ及び保持時間閾値を満たすのを待つことなく、それらの結果として得られるシステムユーザインタフェースを表示する。システムユーザインタフェースを表示する上述の方法により、電子デバイスは、(例えば、システムユーザインタフェース指示を最初に待つ必要なく)、システムユーザインタフェースへのより迅速なアクセス及びデバイスのより容易な制御をユーザに提供することができ、これは、ユーザとデバイスとの間の対話を簡略化し、デバイスの動作性を向上させ、(例えば、表示されたアプリユーザインタフェースを出ることなく、より少ない入力を有するアクションを実行することによって)ユーザ-デバイスインタフェースをより効率的にし、更に、ユーザがデバイスをより素早く且つ効率的に使用することを可能にすることによって、デバイスの電力使用量を削減してバッテリ寿命を改善する。
図6PP及び図6QQなどのいくつかの実施形態では、タッチ入力(790)の受信に応答して、タッチ入力がタッチ感知面の既定領域の外側で検出されるため、タッチ入力が第1の基準又は第2の基準を満たしておらず、接触の強度が強度閾値を超えたとの判定に従って、電子デバイスは、ディスプレイ上に、第1のユーザインタフェースに関連付けられた第1のシステムユーザインタフェースではない第2のユーザインタフェースを表示する(792)。換言すれば、図6PP及び図6QQなどのいくつかの実施形態では、電子デバイスが時計文字盤ユーザインタフェース(例えば、602)を表示している間に、ハードプレスがタッチ感知面(例えば、604)の中央領域(例えば、外側616及び618)において検出される場合、ハードプレス(例えば、606)は、タッチ及び保持入力のいずれでもなく(従って、タッチ及び保持入力の検出に関連付けられた基準を満たさない)、タッチ感知面上の既定領域において検出されない(従って、既定領域内の入力の検出に関連付けられた基準を満たさない)。その結果、電子デバイスは、任意選択的に、時計文字盤編集ユーザインタフェース(例えば、ユーザが時計文字盤をスクロールし、及び/又はそれらの時計文字盤を編集することを可能にするユーザインタフェース)を表示する。時計文字盤ユーザインタフェースと対話する上述の方法により、ユーザは、異なる時計文字盤ユーザインタフェースのアクセス及び再構成を容易にし、ユーザとデバイスとの間の対話を簡略化し、デバイスの動作性を向上させ、(例えば、表示されたアプリユーザインタフェースを出ることなく、より少ない入力を有するアクションを実行することによって)ユーザ-デバイスインタフェースをより効率的にし、更に、ユーザがデバイスをより素早く且つ効率的に使用することを可能にすることによって、デバイスの電力使用量を削減してバッテリ寿命を改善する。
図6LLなどのいくつかの実施形態では、タッチ入力を受信したことに応答して、及びタッチ入力が第2の基準を満たすとの判定に従って、電子デバイスは、電子デバイスにおいて、強度閾値を上回って増大する接触の強度に対応する触知出力を生成する(794)。換言すれば、図6LLなどのいくつかの実施形態では、完全な第1のシステムユーザインタフェース(例えば、614)の表示をもたらすタッチ感知面の既定領域(例えば、616又は618)内のタッチ及び保持入力(例えば、606)の代わりにハードプレスを受信することはまた、電子デバイスが、図MMに示すように、接触の強度が強度閾値(例えば、622)に到達し且つ完全な第1のシステムユーザインタフェースが表示されると、電子デバイスの振動などの触知フィードバックを生成することをもたらす。ユーザに触覚フィードバックを提供する上述の方法は、電子デバイスが追加のユーザフィードバックを提供することを可能にし、電子デバイスへの意図された入力が達成されたことをユーザに保証し、それにより、デバイスと対話することに関連付けられる認知負荷を低減し、ユーザ-デバイスインタフェースをより効率的にし、ユーザがデバイスをより素早く且つ効率的に使用することを可能にすることによって、更にデバイスの電力使用量を低減してバッテリ寿命を改善する。更に、触知フィードバックは、特定の物理(例えば、視聴覚)障害を有するユーザによる電子デバイスのアクセシビリティを増大させる。
図7A~図7Hにおける動作について記載された特定の順序は単なる例示あり、記載された順序は、動作を実行することができる唯一の順序であることを示すことを意図するものではないことを理解されたい。当業者であれば、本明細書に記載される動作を再順序付けるための様々な方法を認識するであろう。上述の情報処理方法での動作は、汎用プロセッサ(例えば、図1A~図1B、図3、図5A~図5Hに関連して上述したような)又は特定用途向けチップなどの、情報処理装置内の1つ以上の機能モジュールを稼働することによって任意選択的に実行される。更に、図7A~図7Hを参照して上述した動作は、図1A~図1Bに示す構成要素によって任意選択的に実行される。例えば、表示する動作702、708、及び710、並びに受信する動作704は、任意選択的に、イベントソータ170、イベント認識部180、及びイベント処理部190により実施される。イベントソータ170のイベントモニタ171は、タッチスクリーン604上のコンタクトを検出し、イベントディスパッチャモジュール174は、イベント情報をアプリケーション136-1に配信する。アプリケーション136-1のそれぞれのイベント認識部180は、イベント情報をそれぞれのイベント定義186と比較し、タッチスクリーン上の第1の位置の第1のコンタクトがユーザインタフェース上のオブジェクトの選択などの、既定のイベント又はサブイベントに対応するかどうかを判定する。対応する既定のイベント又はサブイベントが検出されると、イベント認識部180は、そのイベント又はサブイベントの検出に関連付けられたイベント処理部190をアクティブ化する。イベント処理部190は、アプリケーション内部状態192を更新するために、データ更新部176又はオブジェクト更新部177を、任意選択的に利用又は呼び出す。いくつかの実施形態では、イベント処理部190は、アプリケーションにより表示されるものを更新するために、対応するGUI更新部178にアクセスする。同様に、当業者にとって、他のプロセスが、図1A~1Bに示す構成要素に基づいて、どのように実施され得るかは明らかであろう。
上述したように、本技術の一態様は、ユーザが求めるコンテンツ又はユーザが関心を持つ可能性のある任意の他のコンテンツ(例えば、健康及びフィットネス関連コンテンツ)に関するユーザへの配信を改善するために、種々のソースから入手可能なデータを収集及び使用することである。本開示は、いくつかの例において、この収集されたデータは、特定の人を一意に特定する個人情報データ、又は特定の人に連絡する若しくはその所在を突き止めるために使用できる個人情報データを含み得ることを想到している。そのような個人情報データとしては、人口統計データ、ロケーションベースのデータ、電話番号、電子メールアドレス、ツイッターID、自宅の住所、ユーザの健康又はフィットネスのレベル(例えば、バイタルサイン測定値、服薬情報、運動情報)に関するデータ若しくは記録、誕生日、又は任意のその他の識別情報若しくは個人情報を挙げることができる。
本開示は、本技術におけるそのような個人情報データの使用がユーザの利益になる使用であり得る点を認識するものである。例えば、よりユーザの興味を引く対象のコンテンツを配信するために、個人情報データが使用されてもよい。従って、そのような個人情報データの使用は、配信されるコンテンツの計算された制御をユーザができるようにする。更には、ユーザに利益をもたらす、個人情報データに関する他の使用もまた、本開示によって想到される。例えば、健康データ及びフィットネスデータは、ユーザの全般的なウェルネスについての洞察を提供するために使用することができ、あるいは、ウェルネスの目標を追求するための技術を使用している個人への、積極的なフィードバックとして使用することもできる。
本開示は、そのような個人情報データの収集、分析、開示、伝送、記憶、又は他の使用に関与するエンティティが、確固たるプライバシーポリシー及び/又はプライバシー慣行を遵守するものとなることを想到する。具体的には、そのようなエンティティは、個人情報データを秘密として厳重に保守するための、業界又は政府の要件を満たしているか又は上回るものとして一般に認識されている、プライバシーのポリシー及び慣行を実施し、一貫して使用するべきである。そのようなポリシーは、ユーザによって容易にアクセス可能とするべきであり、データの収集及び/又は使用が変化するにつれて更新されるべきである。ユーザからの個人情報は、そのエンティティの合法的且つ正当な使用のために収集されるべきであり、それらの合法的使用を除いては、共有又は販売されるべきではない。更には、そのような収集/共有は、ユーザに告知して同意を得た後に実施されるべきである。更には、そのようなエンティティは、そのような個人情報データへのアクセスを保護して安全化し、その個人情報データへのアクセスを有する他者が、それらのプライバシーポリシー及び手順を遵守することを保証するための、あらゆる必要な措置を講じることを考慮するべきである。更には、そのようなエンティティは、広く受け入れられているプライバシーのポリシー及び慣行に対する自身の遵守を証明するために、第三者による評価を自らが受けることができる。更には、ポリシー及び慣行は、収集及び/又はアクセスされる具体的な個人情報データのタイプに適合されるべきであり、また、管轄権固有の考慮事項を含めた、適用可能な法令及び規格に適合されるべきである。例えば、アメリカ合衆国では、特定の健康データの収集又はアクセスは、医療保険の相互運用性と説明責任に関する法律(Health Insurance Portability and Accountability Act、HIPAA)などの、連邦法及び/又は州法によって管理することができ、その一方で、他国における健康データは、他の規制及びポリシーの対象となり得るものであり、それに従って対処されるべきである。それゆえ、各国の異なる個人データのタイプに関して、異なるプライバシー慣行が保たれるべきである。
前述のことがらにもかかわらず、本開示はまた、個人情報データの使用又は個人情報データへのアクセスを、ユーザが選択的に阻止する実施形態も想到する。すなわち、本開示は、そのような個人情報データへのアクセスを防止又は阻止するように、ハードウェア要素及び/又はソフトウェア要素を提供することができると想到する。例えば、健康又はフィットネス関連サービスの場合において、本技術は、ユーザが、サービスの登録中又はその後のいつでも、個人情報データの収集への参加の「オプトイン」又は「オプトアウト」を選択できるように構成され得る。別の実施例では、ユーザは、ターゲットコンテンツ配信サービスに健康関連データを提供しないように選択することができる。更に別の実施例では、ユーザは、健康関連データが維持される期間を制限するか、又は基準健康又はフィットネスプロファイルの展開を完全に禁止することを選択することができる。「オプトイン」及び「オプトアウト」の選択肢を提供することに加えて、本開示は、個人情報のアクセス又は使用に関する通知を提供することを想到する。例えば、ユーザの個人情報データにアクセスすることとなるアプリのダウンロード時にユーザに通知され、その後、個人情報データがアプリによってアクセスされる直前に再びユーザに注意してもよい。
更には、本開示の意図は、個人情報データを、非意図的若しくは無許可アクセス又は使用の危険性を最小限に抑える方法で、管理及び処理するべきであるという点である。データの収集を制限し、データがもはや必要とされなくなった時点で削除することによって、危険性を最小限に抑えることができる。更には、適用可能な場合、特定の健康関連アプリケーションにおいて、ユーザのプライバシーを保護するために、データの非特定化を使用することができる。非特定化は、適切な場合には、特定の識別子(例えば、生年月日など)を除去すること、記憶されたデータの量又は特異性を制御すること(例えば、位置データを住所レベルよりも都市レベルで収集すること)、データがどのように記憶されるかを制御すること(例えば、データをユーザ全体にわたって情報集約すること)及び/又は他の方法によって、容易にすることができる。
それゆえ、本開示は、1つ以上の様々な開示された実施形態を実施するための、個人情報データの使用を広範に網羅するものではあるが、本開示はまた、そのような個人情報データにアクセスすることを必要とせずに、それらの様々な実施形態を実施することもまた可能であることを想到している。すなわち、本技術の様々な実施形態は、そのような個人情報データの全て又は一部分が欠如することにより、実施不可能となるものではない。例えば、コンテンツは、ユーザに関連付けられたデバイスによりリクエストされたコンテンツ、コンテンツ配信サービスで使用可能な他の非個人情報、若しくは公的に使用可能な情報などの、非個人情報データ又は個人情報の最小限の量のみに基づいて嗜好を推測することにより、選択してユーザに配信することができる。
上記は、説明を目的として、特定の実施形態を参照して記述されている。しかしながら、上記の例示的な論考は、網羅的であること、又は開示される厳密な形態に本発明を限定することを意図するものではない。上記の教示を考慮して、多くの修正及び変形が可能である。本発明の原理及びその実際的な応用を最良の形で説明し、それによって他の当業者が、想到される特定の用途に適した様々な変更で本発明及び様々な記載された実施形態を最良の形で使用することを有効化するために、これらの実施形態を選択し記載した。