JP7344984B2 - 制御装置、制御方法、制御プログラム、及び投影システム - Google Patents

制御装置、制御方法、制御プログラム、及び投影システム Download PDF

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Description

本発明は、制御装置、制御方法、制御プログラム、及び投影システムに関する。
従来、1つの画像を分割して複数の分割画像を生成し、複数の投影装置がそれぞれ分割画像を投影することにより、1つの画像を大画面表示する投影システムが知られている。また、複数のプロジェクタで一つの画像をスタック投写するプロジェクタシステムにおいて、一台のプロジェクタが故障した場合に他のプロジェクタの投写範囲、投写位置を変更して画像を投写する技術が知られている(例えば特許文献1参照)。
また、他の画像表示装置に異常が発生した場合に、現在表示中の画像とともに他の画像表示装置が表示していた画像を2画面で表示するプロジェクタが知られている(例えば特許文献2参照)。また、ある画像表示装置に表示異常が発生すると、その画像表示装置を除いた所定の画像表示装置に対応する部分画面によって表示画面を再構成するマルチディスプレイシステムが知られている(例えば特許文献3参照)。
日本国特開2014-2343号公報 日本国特開2014-115363号公報 日本国特開2008-39795号公報
本開示の技術に係る1つの実施形態は、上記事情に鑑みてなされたものであり、一部の投影装置が投影できない状態になった場合にユーザに与える違和感を低減した投影用の制御装置、制御方法、制御プログラム、及び投影システムを提供する。
本発明の制御装置は、それぞれ異なる領域に投影を行う複数の投影部を用いて、上記複数の投影部が投影を行う各領域からなる投影領域に画像を投影させる制御装置であって、上記複数の投影部は、第1投影部と、上記第1投影部以外の第2投影部と、からなり、上記第2投影部によって投影を行う状態になると、上記第2投影部により投影される第2領域の少なくとも一部の領域を変化させることにより、上記第1投影部により投影される第1領域を補償する制御部、を備えるものである。
本発明の制御方法は、それぞれ異なる領域に投影を行う複数の投影部を用いて、上記複数の投影部が投影を行う各領域からなる投影領域に画像を投影させる制御方法であって、上記複数の投影部は、第1投影部と、上記第1投影部以外の第2投影部と、からなり、上記第2投影部によって投影を行う状態になると、上記第2投影部により投影される第2領域の少なくとも一部の領域を変化させることにより、上記第1投影部により投影される第1領域を補償する制御ステップを含むものである。
本発明の制御プログラムは、それぞれ異なる領域に投影を行う複数の投影部を用いて、上記複数の投影部が投影を行う各領域からなる投影領域に画像を投影させる制御プログラムであって、上記複数の投影部は、第1投影部と、上記第1投影部以外の第2投影部と、からなり、上記第2投影部によって投影を行う状態になると、上記第2投影部により投影される第2領域の少なくとも一部を変化させることにより、上記第1投影部により投影される第1領域を補償する制御ステップをコンピュータに実行させるためのものである。
本発明の投影システムは、それぞれ異なる領域に投影を行う複数の投影部を含み、上記複数の投影部が投影を行う各領域からなる投影領域に画像を投影させる投影システムであって、上記複数の投影部は、第1投影部と、上記第1投影部以外の第2投影部と、からなり、上記第2投影部によって投影を行う状態になると、上記第2投影部により投影される第2領域の少なくとも一部を変化させることにより、上記第1投影部により投影される第1領域を補償するものである。
本発明によれば、一部の投影装置が投影できない状態になった場合にユーザに与える違和感を低減することのできる投影用の制御装置、制御方法、制御プログラム、及び投影システムを提供することができる。
本発明の投影システムの一実施形態である投影システム100の概略構成を示す模式図である。 第2投影装置2のみにより投影を行う状態を示す模式図(その1)である。 第2投影装置2のみにより投影を行う状態を示す模式図(その2)である。 図1に示した第2投影装置2の内部構成を示す模式図である。 第1投影装置1及び第2投影装置2による投影対象画像の投影の一例を示す模式図である。 第2投影装置2のみによる投影対象画像51の投影の一例を示す模式図である。 制御装置4の機能ブロックの一例を示す図である。 一部非定常状態の発生パターンの各々に対応する投影領域の制御方法を示す制御テーブルの一例を示す図である。 制御装置4による投影シフト処理の一例を示すフローチャートである。 制御装置4による投影領域のシフトの別の一例を示す図である。 図10に示した構成に対応する、制御装置4による投影シフト処理の一例を示すフローチャートである。 投影システム100が備える9つの投影装置による投影領域の一例を示す図である。 図12に示した構成における一部非定常状態の一例を示す図である。 図13に示した一部非定常状態における投影領域のシフト例1を示す図である。 図13に示した一部非定常状態における投影領域のシフト例2を示す図である。 図13に示した一部非定常状態における投影領域のシフト例3を示す図である。 図12に示した構成における一部非定常状態の他の一例を示す図である。 図17に示した一部非定常状態における投影領域のシフト例1を示す図である。 図17に示した一部非定常状態における投影領域のシフト例2を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の投影システムの一実施形態である投影システム100の概略構成を示す模式図である。投影システム100は、第1投影装置1と、第2投影装置2と、制御装置4と、撮像部5と、スクリーン6と、を備える。第1投影装置1と第2投影装置2は、本発明の複数の投影部の一例であり、それぞれ、例えば液晶プロジェクタ又はLCOS(Liquid Crystal On Silicon)を用いたプロジェクタ等によって構成される。以下では、第1投影装置1と第2投影装置2がそれぞれ液晶プロジェクタであるものとして説明する。なお、投影システム100が備える複数の投影部は、第1投影装置1及び第2投影装置2に限らず、3つ以上の投影部であってもよい。
第1装置投影領域11は、スクリーン6における第1投影装置1による投影の領域である。第2装置投影領域12は、スクリーン6における第2投影装置2による投影の領域であり、第1装置投影領域11と異なる領域である。図1に示す例では、第2装置投影領域12は第1装置投影領域11と隣接する領域である。ただし、第2装置投影領域12は第1装置投影領域11と一部が重なる領域であってもよい。
投影領域31は、投影システム100に含まれる複数の投影部(第1投影装置1及び第2投影装置2)の投影領域からなる投影領域を構成する。図示の都合上、投影領域31を実際よりもわずかに大きい破線枠にて示している。図1に示す例では、投影領域31は横長の矩形形状である。
また、図1に示す例では、投影領域31は、第1装置投影領域11のうち第2装置投影領域12と重ならない部分と、第2装置投影領域12のうち第1装置投影領域11と重ならない部分と、からなる領域である。なお、第1装置投影領域11と第2装置投影領域12とが互いに一部重なる場合、投影領域31は、第1装置投影領域11のうち第2装置投影領域12と重ならない部分と、第2装置投影領域12のうち第1装置投影領域11と重ならない部分と、第1装置投影領域11と第2装置投影領域12とが重なる部分と、からなる領域である。
中心31aは、投影領域31の中心である。投影領域31の中心は、例えば投影領域31の幾何中心である。具体的には、中心31aは、投影領域31に属する全ての点に亙ってとった算術平均の位置である。図1に示す例では、投影領域31は矩形形状であるため、中心31aは、投影領域31の2本の対角線の交点である。
投影システム100は、第1装置投影領域11に第1投影装置1から分割画像を投影させ、第2装置投影領域12に第2投影装置2から分割画像を投影させて、この2つの分割画像の継ぎ合わせによって、投影領域31に横長の投影対象画像を表示するものである。
制御装置4は、各種のプロセッサにより構成される制御部と、各部と通信するための通信インタフェース(図示省略)と、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)、又はROM(Read Only Memory)等の記憶媒体4aと、を含む装置であり、第1投影装置1、第2投影装置2、及び撮像部5を統括制御する制御部を含む。
制御装置4の制御部の各種のプロセッサとしては、プログラムを実行して各種処理を行う汎用的なプロセッサであるCPU(Central Processing Unit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等の製造後に回路構成を変更可能なプロセッサであるプログラマブルロジックデバイス(Programmable Logic Device:PLD)、又はASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の特定の処理を実行させるために専用に設計された回路構成を有するプロセッサである専用電気回路等が含まれる。
これら各種のプロセッサの構造は、より具体的には、半導体素子等の回路素子を組み合わせた電気回路である。制御装置4の制御部は、各種のプロセッサのうちの1つで構成されてもよいし、同種又は異種の2つ以上のプロセッサの組み合わせ(例えば、複数のFPGAの組み合わせ又はCPUとFPGAの組み合わせ)で構成されてもよい。
撮像部5は、撮像光学系を通して被写体を撮像するCCD(Charged Coupled Device)型イメージセンサ又はMOS(Metal Oxide Semiconductor)型イメージセンサ等の撮像素子を備え、少なくともスクリーン6における投影領域31を撮像する。撮像部5によって撮像された撮像画像は制御装置4に入力される。
投影システム100では、撮像部5が独立して設けられているが、撮像部5は第1投影装置1又は第2投影装置2に内蔵されるものであってもよい。また、投影システム100において撮像部5は省いてもよい。
図2及び図3は、第2投影装置2のみにより投影を行う状態を示す模式図である。例えば第1投影装置1の故障等により、第1投影装置1が第1装置投影領域11へ投影できない非定常の状態になったとする。この場合に、図2に示すように、制御装置4は、第1投影装置1及び第2投影装置2のうち投影が可能な第2投影装置2のみを用いて第2装置投影領域12への投影を行う。
このとき、故障等により投影を行わなくなった第1投影装置1は、本発明の第1投影部を構成する。また、第1投影装置1が投影を行っていた第1装置投影領域11は本発明の第1領域を構成する。また、故障しておらず投影を継続する第2投影装置2は、本発明の第2投影部を構成する。また、第2投影装置2が投影を行う第2装置投影領域12は本発明の第2領域を構成する。図2に示す例では、投影領域31は、第2投影装置2の第2装置投影領域12のみからなる投影の領域となる。
制御装置4は、例えば、第1投影装置1による投影ができなくなったことを検知すると、第2投影装置2から、第2装置投影領域12のみからなる投影領域31に投影対象画像を投影させる。
第1投影装置1が非定常の状態となる原因としては、例えば、第1投影装置1の内部部品の故障や劣化、第1投影装置1への給電の停止、第1投影装置1のバッテリ残量の不足、第1投影装置1と他の機器(例えば制御装置4)との間の通信障害、ユーザによる第1投影装置1の電源スイッチのオフなど、様々な原因が考えられる。ここでは第1投影装置1の故障が発生した場合について説明する。
第1投影装置1が投影できなくなったことの制御装置4による検知は、例えば、第1投影装置1が出力するアラーム信号の受信、第1投影装置1へ送信した信号に対する応答信号の未受信、撮像部5による第1装置投影領域11の撮像結果など、様々な情報に基づいて行うことができる。上記のアラーム信号や応答信号としては、例えば無線LAN(Local Area Network)やブルートゥース(登録商標)等の通信手段により送受信される信号である。
図2に示すように、投影領域31が、第1装置投影領域11及び第2装置投影領域12からなる領域から、第2装置投影領域12のみからなる領域になったことで、投影領域31の中心31aが、図面上の右方向にずれる。このため、投影領域31に投影される投影対象画像を観察するユーザに、スクリーン6における投影領域31の偏りによる違和感を与える状態となる。
これに対して、制御装置4は、図3に示すように、第2投影装置2の第2装置投影領域12を図面上の左方向に移動させる。これにより、投影領域31の中心31aを、図1に示した元の位置に戻し、スクリーン6における投影領域31の偏りを解消することができる。このため、ユーザに与える違和感を低減することができる。
このように、制御装置4は、第1投影装置1及び第2投影装置2のうち第2投影装置2のみが投影を行う状態になると、第2投影装置2により投影される第2装置投影領域12を変化(移動)させることにより、第1投影装置1により投影されていた第1装置投影領域11を補償する。第1装置投影領域11の補償は、例えば、第1装置投影領域11の欠除により生じた投影領域31の偏りを補償することである。偏りの補償とは、例えば、偏りを小さく、又は偏りをなくすことである。
投影領域31の偏りは、スクリーン6における投影領域31の位置や、投影領域31の形状の偏りである。例えば、投影領域31の偏りは、図1,図2に示したような投影領域31の中心31aのずれ(位置の偏り)である。又は、投影領域31の偏りは、後述する投影領域31の線対称性の崩れ(形状の偏り)であってもよいし、中心31aのずれ及び線対称性の崩れの組み合わせであってもよい。
例えば、投影領域31の偏りとして投影領域31の中心31aのずれがある場合、投影領域31の中心31aのずれの補償は、投影領域31の中心31aのずれを小さく、又は投影領域31の中心31aのずれをなくすことである。投影領域31の中心31aのずれを小さくするとは、投影領域31の中心31aを元の位置に近づけることである。投影領域31の中心31aのずれをなくすとは、投影領域31の中心31aを元の位置に戻すことである。
投影領域31の偏りとして投影領域31の線対称性の崩れがある場合、投影領域31の線対称性の崩れの補償は、投影領域31の線対称性の崩れを小さく、又は投影領域31の線対称性の崩れをなくすことである。投影領域31の線対称性の崩れを小さくするとは、投影領域31を線対称の形状に近づけることである。投影領域31の線対称性の崩れをなくすとは、投影領域31を線対称の形状に戻すことである。
図3に示した状態において、第2投影装置2の光学的な拡大ズームが可能である場合、制御装置4は、第2投影装置2の光学的な拡大ズームを実行させ、第2装置投影領域12を拡大してもよい。これにより、第1装置投影領域11の欠除により生じた投影領域31の縮小を補償し、画像の表示サイズの縮小を低減することができる。
図4は、図1に示した第2投影装置2の内部構成を示す模式図である。なお、図1に示した第1投影装置1の内部構成は、第2投影装置2と同じであるため、説明は省略する。第2投影装置2は、投影部23と、制御部24と、を備える。また、第2投影装置2は、さらに首振り駆動部25を備えてもよい。
投影部23は、光源21a及び光変調部21bを含む表示部21と、投影光学系22と、を備える。光源21a、光変調部21b、及び投影光学系22は、第2投影装置2の光学系を構成する。
光源21aは、レーザ又はLED(Light Emitting Diode)等の発光素子を含み、例えば白色光を出射する。
光変調部21bは、光源21aから出射されて図示省略の色分離機構によって赤、青、緑の3色に分離された各色光を、画像情報に基づいて変調して各色画像を出射する3つの液晶パネルによって構成される。この3つの液晶パネルにそれぞれ赤、青、緑のフィルタを搭載し、光源21aから出射された白色光を、各液晶パネルにて変調して各色画像を出射させてもよい。
投影光学系22は、表示部21からの光が入射されるものであり、少なくとも1つのレンズを含む、例えばリレー光学系によって構成されている。投影光学系22を通過した光はスクリーン6に投影される。
制御部24は、制御装置4から入力される表示用データに基づいて、投影部23を制御することにより、スクリーン6にこの表示用データに基づく画像を投影させる。制御部24に入力される表示用データは、赤表示用データと、青表示用データと、緑表示用データとの3つによって構成される。
また、制御部24は、第2投影装置2の光学系を構成する光源21a、光変調部21b、及び投影光学系22の少なくともいずれかの位置や角度を変化させることにより、第2投影装置2からの投射光の出射方向を変化させ、第2投影装置2の第2装置投影領域12の位置を変化させる。図3に示した第2装置投影領域12の移動は、例えば光源21a、光変調部21b、及び投影光学系22の少なくともいずれかの位置や角度を変化させることにより行うことができる。
また、制御部24は、スクリーン6と平行な方向に投影部23をスライドさせることで、第2投影装置2の第2装置投影領域12の位置を変化させてもよい。この場合に、制御部24や首振り駆動部25を含む第2投影装置2の全体がスクリーン6と平行な方向にスライドしてもよいし、制御部24や首振り駆動部25は移動せず投影部23のみがスクリーン6と平行な方向にスライドしてもよい。
このように、制御装置4は、第2投影装置2の光学系(光源21a、光変調部21b、及び投影光学系22の少なくともいずれか)の位置や角度を変化させることにより、第2装置投影領域12を移動させる。
首振り駆動部25は、投影部23の向きを変化させるアクチュエータである。制御部24は、首振り駆動部25を制御して投影部23の向きを変化(投影部23を回転)させることにより、第2投影装置2の第2装置投影領域12の位置を変化させてもよい。この場合に、制御部24を含む第2投影装置2の全体の向きが変化してもよいし、投影部23のみの向きが変化してもよい。
この場合に、制御装置4は、第2投影装置2の光学系を、第2投影装置2の向きより優先的に変化させてもよい。例えば、制御装置4は、第2投影装置2の光学系を変化させても第2装置投影領域12を十分に移動できない場合に、さらに、第2装置投影領域12の向きを変化させる。このように、画像歪が大きい第2投影装置2の向きの変化よりも、画像歪が少ない第2投影装置2の光学系の変化を優先して行うことで、画像の歪みを抑制しつつ投影領域31の偏りを補償することができる。
また、第2投影装置2からの光の出射方向を変化させる場合は、スクリーン6と平行な方向に投影部23をスライドさせる場合と比べて、画像の歪が大きく、また歪の性質も変わる。このため、第2投影装置2からの光の出射方向を変化させる場合は、スクリーン6と平行な方向に投影部23をスライドさせる場合と異なる、光の出射方向の変化に適した歪補正処理を行うことが好ましい。この歪補正処理は、例えば、制御部24が制御装置4から入力される表示用データに基づいて投影部23を制御する際のソフトウェア的な画像処理によって行われる。
図5は、第1投影装置1及び第2投影装置2による投影対象画像の投影の一例を示す模式図である。第1投影装置1及び第2投影装置2のいずれも投影可能である場合に、制御装置4は、第1投影装置1及び第2投影装置2によって、投影領域31(第1領域)に投影対象画像51を投影させる。この場合の投影領域31は、図1に示したように、不図示の第1投影装置1の第1装置投影領域11及び第2投影装置2の第2装置投影領域12からなる領域である。
投影対象画像51は、例えば投影領域31と同じ形状及びサイズを有する画像である。これにより、投影領域31を無駄なく利用して投影対象画像51の全体を大きく投影することができる。投影対象画像51には、コンテンツとして、画像コンテンツIMG1と、テキストコンテンツTXT1と、テキストコンテンツTXT2と、操作部CTR1と、が配置されている。
画像コンテンツIMG1は、例えばビットマップ画像やベクタ画像などの画像データに基づいて描画される画像データである。図5に示す例では、画像コンテンツIMG1は、3人の人物を撮像して得られたビットマップ画像である。
テキストコンテンツTXT1,TXT2は、プレーンテキストやリッチテキストなどの文字コードを含むテキストファイルに基づいて描画される文字データである。図4に示す例では、テキストコンテンツTXT1,TXT2のそれぞれは、画像コンテンツIMG1に写っている人物を説明する文字列である。テキストコンテンツTXT1は、「この人物は、」から始まる文字列である。テキストコンテンツTXT2は、「経歴」から始まる文字列である。
操作部CTR1は、ユーザからの指示を受け付けるための領域を示す操作部である。図4に示す例では、操作部CTR1は、「OK」の文字が付されており、次の画面への移行を指示するためのボタンである。
例えば、制御装置4は、スライドショー形式で情報を表示しており、投影対象画像51はスライドショーに含まれる1枚のスライドであるとする。この場合に、ユーザが操作部CTR1の領域をポインタ等で指示すると、制御装置4は、投影対象画像51に代えて、投影対象画像51の次のスライドを投影領域31に投影させる。
図6は、第2投影装置2のみによる投影対象画像51の投影の一例を示す模式図である。例えば第1投影装置1の故障等により、第1投影装置1による第1装置投影領域11への投影ができなくなり、第2投影装置2のみが投影を行う状態になると、制御装置4は、第2投影装置2の第2装置投影領域12(不図示)のみからなる投影領域31に投影対象画像51を投影させる。
図6に示す投影領域31は、第2装置投影領域12のみからなる領域であるため、図5に示した第1装置投影領域11及び第2装置投影領域12からなる投影領域31より狭くなっている。このため、制御装置4は、図5に示した状態よりも、投影対象画像51を投影領域31に収まるように縮小して投影させる。
このとき、制御装置4は、図5に示す例のように投影対象画像51の全体を縮小した画像を投影してもよいし、投影対象画像51に含まれる各コンテンツの再配置を行って縮小した画像を投影してもよい。
図7は、制御装置4の機能ブロックの一例を示す図である。図7に示すように、制御装置4は、検知部41と、制御部42と、を備える。検知部41は、上記の一部非定常状態を検知(判別)する。具体的には、検知部41は、図1に示した第1投影装置1及び第2投影装置2のいずれかが投影を行う状態(例えば図2に示した状態)を検知する。第2投影装置2のいずれかが投影を行う状態の検知方法は上記の通りである。
制御部42は、上記の第1投影装置1及び第2投影装置2を制御することにより、投影領域31を制御する。また、制御部42は、投影領域31に対する投影対象画像の投影を制御する。
図8は、一部非定常状態の発生パターンの各々に対応する投影領域の制御方法を示す制御テーブルの一例を示す図である。制御装置4は、図8に示す制御テーブル80を取得可能である。制御テーブル80は、制御装置4のメモリに記憶されていてもよいし、制御装置4が通信可能な他の装置に記憶されていてもよい。
制御テーブル80は、投影システム100が備える複数の投影部のうち一部の投影装置(第2投影部)によって投影を行う一部非定常状態の発生パターンのそれぞれについて、第2投影部の投影領域の制御方法を示す情報である。
例えば図1に示した投影システム100の構成において、一部非定常状態の発生パターンとして、第1投影装置1が故障により投影できない状態(第1投影装置故障時)と、第2投影装置2が故障により投影できない状態(第2投影装置故障時)と、の2つのパターンがある。
制御テーブル80は、第1投影装置1が故障により投影できない状態(第1投影装置故障時)においては、第2投影装置2の投影方向(出射方向)を左方向へθ1だけシフトさせることを示している。θ1は、例えば第2投影装置2の第2装置投影領域12を、図2に示した領域から図3に示した領域へ変化させるための、第2投影装置2の投影方向の必要補正角度である。
また、制御テーブル80は、第2投影装置2が故障により投影できない状態(第2投影装置故障時)においては、第1投影装置1の投影方向(出射方向)を右方向へθ1だけシフトさせることを示している。
制御装置4は、一部非定常状態を検知すると、一部非定常状態の発生パターンを判別し、判別した発生パターンに対応する制御方法を制御テーブル80から検索し、検索により得られた制御方法により、故障していない投影装置(第2投影部)の第2領域をシフトさせる。これにより、一部の投影装置(第1投影部)の故障によりずれていた投影領域31の中心31aの位置を、容易に元の位置に戻すことができる。
一部非定常状態の発生パターンは、例えば、図8に示したように故障した投影装置と故障していない投影装置の組み合わせ(いずれの投影装置が故障したか)である。図1に示した例では投影部が2つであり、一部の投影部が故障する一部非定常状態の発生パターンは2通りであるが、一部非定常状態の発生パターン数は投影部の数に応じて多くなり、それに応じて制御テーブル80における組み合わせの数も増加する。
例えば、投影システム100の投影部が第1投影装置1、第2投影装置2、及び第3投影装置(不図示)の3つである場合、制御テーブル80は、第1投影装置1のみが故障した場合、第2投影装置2のみが故障した場合、第3投影装置のみが故障した場合、第1投影装置1及び第2投影装置2のみが故障した場合、第2投影装置2及び第3投影装置のみが故障した場合、及び第1投影装置1及び第3投影装置のみが故障した場合の各制御方法を示すテーブルとなる。
また、一部非定常状態の発生パターンは、故障した投影装置の数や、故障していない投影装置の数であってもよい。この場合は、例えば、一部非定常状態の発生パターンごとに、故障していない各投影装置について、シリアル番号が最も小さい投影装置の制御方法、シリアル番号が2番目に小さい投影装置の制御方法、…のように制御方法を対応付けておく。
なお、図8に示す例は、故障していない投影装置の投影方向を制御することにより投影領域31を制御する構成例に対応しており、制御テーブル80は、投影領域31の制御方法として、故障していない投影装置の投影方向の制御方法を示すテーブルとなっている。
これに対して、故障していない投影装置の投影部23をスクリーン6と平行にスライドさせることにより投影領域31を制御する構成例においては、制御テーブル80は、投影領域31の制御方法として、故障していない投影装置の投影部23のスライド方法を示すテーブルとなる。
また、故障していない投影装置の投影方向の制御と、故障していない投影装置の投影部23のスライドと、を組み合わせて投影領域31を制御する構成例においては、制御テーブル80は、投影領域31の制御方法として、故障していない投影装置の投影方向の制御方法と、故障していない投影装置の投影部23のスライド方法と、の組み合わせを示すテーブルとなる。
このように、制御装置4は、一部非定常状態の発生パターンの各々に対応する投影領域31の制御方法を示す情報に基づいて、故障していない投影装置の投影領域の少なくとも一部の投影領域を変化させる。これにより、簡単な処理によって、投影領域31の偏りを補償することができる。
図9は、制御装置4による投影シフト処理の一例を示すフローチャートである。制御装置4は、例えば、各投影装置(図1に示した例では第1投影装置1及び第2投影装置2)のいずれも故障していない定常状態において、投影対象画像を投影中に、図9に示す投影シフト処理を実行する。
まず、制御装置4は、投影システム100における各投影装置のうちの一部の投影装置が故障したか否かを判断し(ステップS91)、一部の投影装置が故障するまで待つ(ステップS91:Noのループ)。すなわち、制御装置4は、一部非定常状態になるまで待つ。一部の投影装置が故障すると(ステップS91:Yes)、制御装置4は、故障の発生パターンに応じた制御方法を制御テーブル80から検索する(ステップS92)。
次に、制御装置4は、ステップS92の検索により得られた制御方法により、故障していない投影装置の少なくともいずれかの投影装置の投影方向を変化させることにより、その投影装置の投影領域をシフトさせる(ステップS93)。次に、制御装置4は、ステップS93により変化した投影領域31に対して、故障していない投影装置により投影対象画像を投影する制御を行い(ステップS94)、一連の処理を終了する。
さらに、制御装置4は、図9に示した処理の後、故障した投影装置が復旧した場合に、ステップS93によりシフトさせた投影装置の投影領域を元に戻す処理を行ってもよい。また、制御装置4は、図9に示した処理の後、故障の発生パターンが変化した場合(例えばさらに別の投影装置が故障した場合)に、ステップS92~S94を再度実行して、変化後の発生パターンに応じた制御方法により、故障していない投影装置の投影領域をシフトさせてもよい。
図10は、制御装置4による投影領域のシフトの別の一例を示す図である。図8においては、故障の発生パターンごとに制御方法を対応付けた制御テーブル80を用いて投影領域のシフトを行う構成について説明したが、制御装置4は、制御テーブル80を用いずに投影領域のシフトを行ってもよい。
例えば、制御装置4は、第1投影装置1が故障した場合に、図10に示す所要移動量D1と間隔D2に基づいて、第2投影装置2の必要補正角度θを算出し、算出した必要補正角度θだけ第2投影装置2の投影方向を変化させてもよい。
間隔D2は、故障していない第2投影装置2と、第2装置投影領域12(スクリーン6)と、の間の距離である。例えば、間隔D2は、投影システム100の設置時に、制御装置4のメモリに記憶される。又は、第2投影装置2が、第2投影装置2とスクリーン6との間の距離(間隔D2)を測定する測距装置を備え、制御装置4はその測距装置により得られる間隔D2を取得してもよい。この測距装置には、レーザ測距方式や音響測距方式などの各種の方式の測距装置を用いることができる。
所要移動量D1は、図1,図2において説明した中心31aのずれを元に戻すために必要な、第2装置投影領域12の移動距離である。制御装置4は、例えば、撮像部5によるスクリーン6の撮像結果に基づいて所要移動量D1を取得する。
具体的には、制御装置4は、第1投影装置1の故障の前後にスクリーン6を撮像部5により撮像して得られた各画像における投影領域31の中心31aの位置座標の差を、間隔D2に基づいてスクリーン6上の距離に変換する。これにより、第1投影装置1の故障前後における、投影領域31の中心31aの位置のスクリーン6上の移動距離が得られる。制御装置4は、得られた移動距離を所要移動量D1として取得する。
なお、スクリーン6を撮像して得られた画像における投影領域31の部分は、その画像における各位置の輝度やコントラストによって特定することができる。すなわち、スクリーン6においては、投影領域31の部分の輝度が他の部分の輝度より高い。このため、制御装置4は、画像中のコントラストが一定値より高い部分により囲まれる領域、あるいは画像中の輝度が一定値より高い領域を、投影領域31の部分として特定することができる。
制御装置4は、取得した所要移動量D1と間隔D2に基づいて、例えばθ=arctan(D1/D2)により第2投影装置2の必要補正角度θを算出し、算出した必要補正角度θだけ第2投影装置2の投影方向を変化させる。これにより、制御テーブル80を用いなくても、第1投影装置1の故障により右にずれていた投影領域31の中心31aの位置を元の位置に戻すことができる。
このように、制御装置4は、投影領域31を含む範囲を撮像して得られた撮像画像に基づいて、第2投影装置2により投影される第2装置投影領域12を変化させてもよい。これにより、制御テーブル80を用いなくても、投影領域31の偏りを補償することができる。
図11は、図10に示した構成に対応する、制御装置4による投影シフト処理の一例を示すフローチャートである。図10に示した制御装置4は、例えば、各投影装置(図1に示した例では第1投影装置1及び第2投影装置2)のいずれも故障していない定常状態において、投影対象画像を投影中に、図11に示す投影シフト処理を実行する。
まず、制御装置4は、投影システム100の各投影装置のうちの一部の投影装置が故障したか否かを判断し(ステップS111)、一部の投影装置が故障するまで待つ(ステップS111:Noのループ)。一部の投影装置が故障すると(ステップS111:Yes)、制御装置4は、故障していない投影装置の投影領域の所要移動量D1を取得する(ステップS112)。また、制御装置4は、故障していない投影装置とその投影領域(スクリーン6)との間の間隔D2を取得する(ステップS113)。
次に、制御装置4は、ステップS112,S113により取得した所要移動量D1と間隔D2に基づいて必要補正角度θを算出する(ステップS114)。次に、制御装置4は、ステップS114により算出した必要補正角度θに基づいて、故障していない投影装置の投影方向を変化させることにより、その投影装置の投影領域をシフトさせる(ステップS115)。次に、制御装置4は、ステップS115により変化した投影領域31に対して、故障していない投影装置により投影対象画像を投影する制御を行い(ステップS116)、一連の処理を終了する。
ステップS112~S115において、故障していない投影装置が複数ある場合、制御装置4は、故障していない投影装置のそれぞれについて、所要移動量D1と間隔D2を取得して必要補正角度θを算出し、投影領域のシフトを行う。
さらに、制御装置4は、図11に示した処理の後、故障した投影装置が復旧した場合に、ステップS115によりシフトさせた投影装置の投影領域を元に戻す処理を行ってもよい。また、制御装置4は、図11に示した処理の後、故障の発生パターンが変化した場合(例えばさらに別の投影装置が故障した場合)に、ステップS112~S116を再度実行して、変化後の発生パターンに応じた制御方法により、故障していない投影装置の投影領域をシフトさせてもよい。
図10,図11に示したように、制御装置4は、投影領域31を変化させる対象の投影部が投影する領域の所要移動量D1と、その対象の投影部とスクリーン6との間の間隔D2と、に基づいて算出した必要補正角度θによって、対象の投影部の投影領域を変化させてもよい。
図12は、投影システム100が備える9つの投影装置による投影領域の一例を示す図である。図12に示す例では、投影システム100が9つの投影装置(不図示)を備えているとする。図12に示す装置投影領域121~129は、投影システム100が備える9つの投影装置による各投影領域である。図12に示す例では、装置投影領域121~129は3×3のマトリクス状に、互いに隣接して位置している。
この場合に、投影領域31は、装置投影領域121~129からなる領域である。また、この場合に、投影領域31の中心31aは、3×3のマトリクスの中心に配置された装置投影領域125における中心(2本の対角線の交点)である。
図12に示す状態(定常の状態)において、投影領域31は、中心31aを通る水平線を中心として線対称であり、かつ中心31aを通る鉛直線を中心として線対称である矩形(正方形)である。
図13は、図12に示した構成における一部非定常状態の一例を示す図である。図12に示した構成において、例えば装置投影領域127(図面上の左下の投影領域)に対応する投影装置が故障したとする。この場合、投影領域31は、図12に示した領域から装置投影領域127を除いた領域となる。
このため、投影領域31の幾何中心である中心31aは、図12に示した位置から図面上の右上にずれる。また、図13に示す例では、水平線を中心とする線対称性や、鉛直線を中心とする線対称性も崩れている。
図14は、図13に示した一部非定常状態における投影領域のシフト例1を示す図である。図13に示した一部非定常状態が発生した場合に、制御装置4は、例えば、図14に示すように、装置投影領域121及び装置投影領域124を図面上の下方向にシフトさせる。これにより、装置投影領域127の欠除によりずれた中心31aの位置を、鉛直方向において元の位置に戻すことができる。また、投影領域31において、水平線を中心とする線対称性を復旧することができる。このように投影領域31の偏りを補償することで、ユーザの違和感を低減することができる。
図15は、図13に示した一部非定常状態における投影領域のシフト例2を示す図である。図13に示した一部非定常状態が発生した場合に、制御装置4は、図15に示すように、装置投影領域128及び装置投影領域129を図面上の左方向にシフトさせてもよい。これにより、装置投影領域127の欠除によりずれた中心31aの位置を、水平方向において元の位置に戻すことができる。また、鉛直線を中心とする線対称性を復旧することができる。このように投影領域31の偏りを補償することで、ユーザの違和感を低減することができる。
図16は、図13に示した一部非定常状態における投影領域のシフト例3を示す図である。図13に示した一部非定常状態が発生した場合に、制御装置4は、図16に示すように、装置投影領域121~126,128,129を図面上の左下方向にシフトさせてもよい。すなわち、制御装置4は、故障していない8つの投影装置の投影領域を全てシフトさせてもよい。これにより、装置投影領域127の欠除によりずれた中心31aの位置を元の位置に戻し、投影領域31の偏りを補償することができる。このような制御により、図13に示した一部非定常状態において、スクリーン6の左下の方に生じていた欠乏感を、投影領域31が左下にシフトしてバランスを取ることにより低減し、ユーザの違和感を低減することができる。
図17は、図12に示した構成における一部非定常状態の他の一例を示す図である。図12に示した構成において、例えば装置投影領域123(図面上の右上の投影領域)及び装置投影領域127(図面上の左下の投影領域)に対応する2つの投影装置が故障したとする。この場合、投影領域31は、図12に示した領域から装置投影領域123及び装置投影領域127を除いた領域となる。このため、投影領域31において、中心31aはずれないものの、中心31aを通る水平線を中心とする線対称性や、中心31aを通る鉛直線を中心とする線対称性が崩れる。
図18は、図17に示した一部非定常状態における投影領域のシフト例1を示す図である。図17に示した一部非定常状態が発生した場合に、制御装置4は、例えば、図18に示すように、装置投影領域121及び装置投影領域124を図面上の下方向にシフトさせ、装置投影領域126及び装置投影領域129を図面上の上方向にシフトさせる。これにより、投影領域31において、水平線を中心とする線対称性と、鉛直線を中心とする線対称性と、を復旧することができる。このように投影領域31の偏りを補償することで、ユーザの違和感を低減することができる。
図19は、図17に示した一部非定常状態における投影領域のシフト例2を示す図である。図17に示した一部非定常状態が発生した場合に、制御装置4は、図19に示すように、装置投影領域121及び装置投影領域122を図面上の右方向にシフトさせ、装置投影領域128及び装置投影領域129を図面上の左方向にシフトさせてもよい。これにより、投影領域31において、水平線を中心とする線対称性と、鉛直線を中心とする線対称性と、を復旧することができる。このように投影領域31の偏りを補償することで、ユーザの違和感を低減することができる。
図12~図19において説明したように、制御装置4は、故障した投影装置が投影していた領域と隣接する領域に投影していた投影装置の投影領域を、他の投影部の投影領域より優先的に移動させる。これにより、投影領域の移動量を抑制しつつ、投影領域31の偏りを補償することができる。
図2や図13に示したように、投影領域31の中心31aのずれを含む一部非定常状態において、制御装置4は、投影領域31を含む範囲を撮像して得られた撮像画像から、投影領域31の端部位置の変化を特定し、特定した端部位置の変化に基づいて中心31aのずれを検出し、その結果に基づいて中心31aのずれを補償してもよい。これにより、制御テーブル80を用いなくても、中心31aのずれを含む投影領域31の偏りを補償することができる。
図13や図17に示したように、投影領域31の線対称性の崩れを含む一部非定常状態において、制御装置4は、投影領域31を含む範囲を撮像して得られた撮像画像から、投影領域31の形状を特定し、特定した形状に基づいて投影領域31の線対称性の崩れを検出し、その結果に基づいて投影領域31の線対称性の崩れを補償してもよい。これにより、制御テーブル80を用いなくても、線対称性の崩れを含む投影領域31の偏りを補償することができる。
以上のように、本形態にかかる制御装置4は、第1投影部及び第2投影部からなる複数の投影部のうち第2投影部のみが投影を行う状態(一部非定常状態)になると、第2投影部により投影される第2領域の少なくとも一部を移動させることにより、第1投影部により投影されていた第1領域を補償する。
すなわち、制御装置4は、第1投影部の欠除によって生じた投影領域の偏りを、第2投影部の少なくともいずれかの投影部が投影を行う領域を変化させることにより補償する。これにより、第1投影部の欠除により生じた投影領域の偏りを補償し、ユーザに与える違和感を低減することができる。また、例えば投影可能な投影装置の一部をオフにすることで投影領域を変化させる方法と異なり、投影可能な投影装置をオフにしなくてもよいため、投影対象画像を投影可能な投影領域の縮小を抑制しつつ、ユーザに与える違和感を低減することができる。
また、制御装置4は、第2投影部によって投影を行う状態になると、上記の第1領域の補償とともに、第2投影部の少なくともいずれかの光学ズームにより投影領域を拡大してもよい。これにより、第1投影部の欠除により生じた投影領域の縮小を補償し、画像の表示サイズの縮小を低減することができる。
また、制御装置4は、第2投影部の少なくともいずれかの投影部の光学系を変化させることにより、第2領域の少なくとも一部を移動させ、第1投影部の欠除により生じた投影領域の偏りを補償する。さらに、制御装置4は、第2投影部の少なくともいずれかの投影部の向きを変化(首振り駆動)させることが可能であってもよい。
この場合に、制御装置4は、第2投影部の少なくともいずれかの投影部の光学系を、第2投影部の少なくともいずれかの投影部の向きより優先的に変化させてもよい。例えば、また、制御装置4は、第2投影部の少なくともいずれかの投影部の光学系を変化させても第2領域の少なくとも一部を十分に移動できない場合に、さらに、第2領域少なくともいずれかの投影部の向きを変化させる。このように、画像歪が大きい投影部の向きの変化よりも、画像歪が少ない投影部の光学系の変化を優先して行うことで、画像の歪みを抑制しつつ投影領域の偏りを補償することができる。
(本形態の他の変形例)
制御装置4が第1投影装置1や第2投影装置2とは別の装置として設けられている構成について説明したが、制御装置4は第1投影装置1や第2投影装置2に設けられていてもよい。
また、投影システム100における各投影装置が制御装置4からの集中制御によって投影領域を変化させる構成について説明したが、投影システム100における各投影装置が自律的な判断によって投影領域を変化させてもよい。例えば、投影システム100における各投影装置は、互いに監視して他の投影装置の故障を検知し、故障の発生パターンを判別する。また、投影システム100における各投影装置は、故障の発生パターンごとに、自装置の投影領域の制御方法を記憶しており、判別した発生パターンに対応する制御方法により、自装置の投影領域を制御する。これにより、上記の制御装置4による集中制御を行わなくても、上記のような投影領域31の偏りの補償を行うことができる。
また、投影領域31の中心31aが投影領域31の幾何中心である場合について説明したが、投影領域31の中心はこれに限らない。例えば、投影領域31の中心31aは、投影領域31を含む最小の矩形の中心(例えば2本の対角線の交点)であってもよい。
また、制御装置4は、投影システム100の一部の投影装置が投影できない非定常の状態になった場合に、その状態を示す情報をユーザに対して出力(通知)するようにしてもよい。これにより、ユーザは、投影システム100の一部の投影装置が投影できない非定常の状態になったことを認識し、修理等の対応を行うことが可能になる。
また、投影領域31が矩形である矩形マルチ投影の投影システム100について説明したが、投影システム100は、投影領域31が円形や楕円形である球面マルチ投影システムであってもよい。
本明細書には少なくとも以下の事項が記載されている。
(1)
それぞれ異なる領域に投影を行う複数の投影部を用いて、上記複数の投影部が投影を行う各領域からなる投影領域に画像を投影させる制御装置であって、
上記複数の投影部は、第1投影部と、上記第1投影部以外の第2投影部と、からなり、
上記第2投影部によって投影を行う状態になると、上記第2投影部により投影される第2領域の少なくとも一部の領域を変化させることにより、上記第1投影部により投影される第1領域を補償する制御部、
を備える制御装置。
(2)
(1)記載の制御装置であって、
上記制御部は、上記第2投影部によって投影を行う状態になると、上記第2投影部の少なくともいずれかの光学ズームにより上記投影領域を拡大する制御装置。
(3)
(1)又は(2)記載の制御装置であって、
上記制御部は、上記第2投影部の少なくともいずれかの投影部の光学系を変化させることにより、上記第2領域の少なくとも一部を変化させる制御装置。
(4)
(3)記載の制御装置であって、
上記制御部は、上記第2投影部の少なくともいずれかの投影部の光学系を変化させ、さらに上記第2投影部の少なくともいずれかの投影部の向きを変化させることにより、上記第2領域の少なくとも一部を変化させる制御装置。
(5)
(3)又は(4)記載の制御装置であって、
上記制御部は、上記第2投影部の少なくともいずれかの投影部の向きを変化させるよりも、優先的に上記第2投影部の少なくともいずれかの投影部の光学系を変化させる制御装置。
(6)
(1)から(5)のいずれか1つに記載の制御装置であって、
上記制御部は、上記第2投影部が投影を行う状態の発生パターンに応じた制御方法を示す情報に基づいて、上記第2領域の少なくとも一部を変化させる制御装置。
(7)
(1)から(6)のいずれか1つに記載の制御装置であって、
上記制御部は、上記第2領域のうち変化させる対象の領域の所要移動量と、上記対象の領域に投影する上記第2投影部と上記対象の領域との間の距離と、から算出した補正角度に基づいて、上記対象の領域を変化させる制御装置。
(8)
(1)から(7)のいずれか1つに記載の制御装置であって、
上記制御部は、上記第1投影部が投影していた領域と隣接する領域に投影していた上記第2投影部が投影を行う領域を、他の上記第2投影部が投影を行う領域より優先的に変化させる制御装置。
(9)
(1)から(8)のいずれか1つに記載の制御装置であって、
上記投影領域を含む範囲を撮像する撮像部を備え、
上記制御部は、上記撮像部により得られた撮像画像に基づいて、上記第2領域の少なくとも一部を変化させる制御装置。
(10)
(9)記載の制御装置であって、
上記第2投影部が投影を行う状態は、上記第1投影部及び上記第2投影部が投影を行う状態に対して、上記投影領域の中心がずれた状態を含み、
上記制御部は、上記撮像画像から特定した上記投影領域の端部位置の変化に基づいて上記中心のずれを検出し、上記中心のずれを補償する制御装置。
(11)
(9)又は(10)記載の制御装置であって、
上記第2投影部が投影を行う状態は、上記第1投影部及び上記第2投影部が投影を行う状態に対して、上記投影領域の線対称性が崩れた状態を含み、
上記制御部は、上記撮像画像から特定した上記投影領域の形状に基づいて上記線対称性の崩れを検出し、上記線対称性の崩れを補償する制御装置。
(12)
(1)から(11)のいずれか1つに記載の制御装置であって、
上記第2投影部が投影を行う状態は、上記第1投影部が非定常の状態である制御装置。
(13)
(12)記載の制御装置であって、
上記第1投影部が非定常の状態である場合に、上記非定常の状態を示す情報を通知する制御装置。
(14)
(1)から(13)のいずれか1つに記載の制御装置であって、
上記制御部は、上記第2投影部によって投影を行う状態になると、上記第1投影部の欠除によって生じた上記投影領域の偏りを、上記第2投影部の少なくともいずれかの投影部が投影を行う領域を変化させることにより補償する制御装置。
(15)
それぞれ異なる領域に投影を行う複数の投影部を用いて、上記複数の投影部が投影を行う各領域からなる投影領域に画像を投影させる制御方法であって、
上記複数の投影部は、第1投影部と、上記第1投影部以外の第2投影部と、からなり、
上記第2投影部によって投影を行う状態になると、上記第2投影部により投影される第2領域の少なくとも一部の領域を変化させることにより、上記第1投影部により投影される第1領域を補償する制御ステップ、
を含む制御方法。
(16)
(15)記載の制御方法であって、
上記制御ステップでは、上記第2投影部によって投影を行う状態になると、上記第2投影部の少なくともいずれかの光学ズームにより上記投影領域を拡大する制御方法。
(17)
(15)又は(16)記載の制御方法であって、
上記制御ステップでは、上記第2投影部の少なくともいずれかの投影部の光学系を変化させることにより、上記第2領域の少なくとも一部を変化させる制御方法。
(18)
(17)記載の制御方法であって、
上記制御ステップでは、上記第2投影部の少なくともいずれかの投影部の光学系を変化させ、さらに上記第2投影部の少なくともいずれかの投影部の向きを変化させることにより、上記第2領域の少なくとも一部を変化させる制御方法。
(19)
(17)又は(18)記載の制御方法であって、
上記制御ステップでは、上記第2投影部の少なくともいずれかの投影部の向きを変化させるよりも、優先的に上記第2投影部の少なくともいずれかの投影部の光学系を変化させる制御方法。
(20)
(15)から(19)のいずれか1つに記載の制御方法であって、
上記制御ステップでは、上記第2投影部が投影を行う状態の発生パターンに応じた制御方法を示す情報に基づいて、上記第2領域の少なくとも一部を変化させる制御方法。
(21)
(15)から(20)のいずれか1つに記載の制御方法であって、
上記制御ステップでは、上記第2領域のうち変化させる対象の領域の所要移動量と、上記対象の領域に投影する上記第2投影部と上記対象の領域との間の距離と、から算出した補正角度に基づいて、上記対象の領域を変化させる制御方法。
(22)
(15)から(21)のいずれか1つに記載の制御方法であって、
上記制御ステップでは、上記第1投影部が投影していた領域と隣接する領域に投影していた上記第2投影部が投影を行う領域を、他の上記第2投影部が投影を行う領域より優先的に変化させる制御方法。
(23)
(15)から(22)のいずれか1つに記載の制御方法であって、
上記投影領域を含む範囲を撮像する撮像ステップを含み、
上記制御ステップでは、上記撮像ステップにより得られた撮像画像に基づいて、上記第2領域の少なくとも一部を変化させる制御方法。
(24)
(23)記載の制御方法であって、
上記第2投影部が投影を行う状態は、上記第1投影部及び上記第2投影部が投影を行う状態に対して、上記投影領域の中心がずれた状態を含み、
上記制御ステップでは、上記撮像画像から特定した上記投影領域の端部位置の変化に基づいて上記中心のずれを検出し、上記中心のずれを補償する制御方法。
(25)
(23)又は(24)記載の制御方法であって、
上記第2投影部が投影を行う状態は、上記第1投影部及び上記第2投影部が投影を行う状態に対して、上記投影領域の線対称性が崩れた状態を含み、
上記制御ステップでは、上記撮像画像から特定した上記投影領域の形状に基づいて上記線対称性の崩れを検出し、上記線対称性の崩れを補償する制御方法。
(26)
(15)から(25)のいずれか1つに記載の制御方法であって、
上記第2投影部が投影を行う状態は、上記第1投影部が非定常の状態である制御方法。
(27)
(26)記載の制御方法であって、
上記第1投影部が非定常の状態である場合に、上記非定常の状態を示す情報を通知する制御方法。
(28)
(15)から(27)のいずれか1つに記載の制御方法であって、
上記制御ステップでは、上記第2投影部によって投影を行う状態になると、上記第1投影部の欠除によって生じた上記投影領域の偏りを、上記第2投影部の少なくともいずれかの投影部が投影を行う領域を変化させることにより補償する制御方法。
(29)
それぞれ異なる領域に投影を行う複数の投影部を用いて、上記複数の投影部が投影を行う各領域からなる投影領域に画像を投影させる制御プログラムであって、
上記複数の投影部は、第1投影部と、上記第1投影部以外の第2投影部と、からなり、
上記第2投影部によって投影を行う状態になると、上記第2投影部により投影される第2領域の少なくとも一部を変化させることにより、上記第1投影部により投影される第1領域を補償する制御ステップ、
をコンピュータに実行させるための制御プログラム。
(30)
それぞれ異なる領域に投影を行う複数の投影部を含み、上記複数の投影部が投影を行う各領域からなる投影領域に画像を投影させる投影システムであって、
上記複数の投影部は、第1投影部と、上記第1投影部以外の第2投影部と、からなり、
上記第2投影部によって投影を行う状態になると、上記第2投影部により投影される第2領域の少なくとも一部を変化させることにより、上記第1投影部により投影される第1領域を補償する投影システム。
以上、図面を参照しながら各種の実施の形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。また、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上記実施の形態における各構成要素を任意に組み合わせてもよい。
なお、本出願は、2019年11月29日出願の日本特許出願(特願2019-217407)に基づくものであり、その内容は本出願の中に参照として援用される。
1 第1投影装置
2 第2投影装置
4 制御装置
4a 記憶媒体
5 撮像部
6 スクリーン
11 第1装置投影領域
12 第2装置投影領域
21 表示部
21a 光源
21b 光変調部
22 投影光学系
23 投影部
24,42 制御部
25 首振り駆動部
31 投影領域
31a 中心
41 検知部
51 投影対象画像
80 制御テーブル
100 投影システム
121~129 装置投影領域
IMG1 画像コンテンツ
TXT1,TXT2 テキストコンテンツ
CTR1 操作部
D1 所要移動量
D2 間隔

Claims (22)

  1. それぞれ異なる領域に投影を行う複数の投影部を用いて、前記複数の投影部が投影を行う各領域からなる投影領域に画像を投影させる制御装置であって、
    前記複数の投影部は、第1投影部と、前記第1投影部以外の第2投影部と、からなり、
    前記第1投影部が投影できない非定常の状態となり前記第2投影部によって投影を行う状態になると、前記第2投影部により投影される第2領域の少なくとも一部を、前記第2領域を拡大しないように移動させることにより、前記第1投影部により投影される第1領域を補償する制御部、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記第2投影部の少なくともいずれかの投影部の、光源、光変調部、及び投影光学系を含む光学系の少なくともいずれか位置及び角度の少なくともいずれかを変化させる第1制御と、前記第2投影部の少なくともいずれかの投影部の向きを変化させる第2制御と、を実行可能であり、
    前記第1制御、又は、前記第1制御及び前記第2制御により、前記第2領域の少なくとも一部を移動させ、
    前記第1制御及び前記第2制御よりも、優先的に前記第1制御を行う制御装置。
  2. 請求項1記載の制御装置であって、
    前記制御部は、前記第2投影部が投影を行う状態の発生パターンに応じた制御方法を示す情報に基づいて、前記第2領域の少なくとも一部を移動させる制御装置。
  3. 請求項1又は2記載の制御装置であって、
    前記制御部は、前記第2領域のうち移動させる対象の領域の所要移動量と、前記対象の領域に投影する前記第2投影部と前記対象の領域との間の距離と、から算出した補正角度に基づいて、前記対象の領域を移動させる制御装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項記載の制御装置であって、
    前記制御部は、前記第1投影部が投影していた領域と隣接する領域に投影していた前記第2投影部が投影を行う領域を、他の前記第2投影部が投影を行う領域より優先的に移動させる制御装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1項記載の制御装置であって、
    前記投影領域を含む範囲を撮像する撮像部を備え、
    前記制御部は、前記撮像部により得られた撮像画像に基づいて、前記第2領域の少なくとも一部を移動させる制御装置。
  6. 請求項5記載の制御装置であって、
    前記第2投影部が投影を行う状態は、前記第1投影部及び前記第2投影部が投影を行う状態に対して、前記投影領域の中心がずれた状態を含み、
    前記制御部は、前記撮像画像から特定した前記投影領域の端部位置の変化に基づいて前記中心のずれを検出し、前記中心のずれを補償する制御装置。
  7. 請求項5又は6記載の制御装置であって、
    前記第2投影部が投影を行う状態は、前記第1投影部及び前記第2投影部が投影を行う状態に対して、前記投影領域の線対称性が崩れた状態を含み、
    前記制御部は、前記撮像画像から特定した前記投影領域の形状に基づいて前記線対称性の崩れを検出し、前記線対称性の崩れを補償する制御装置。
  8. 請求項1から7のいずれか1項記載の制御装置であって、
    前記第2投影部が投影を行う状態は、前記第1投影部が非定常の状態である制御装置。
  9. 請求項8記載の制御装置であって、
    前記第1投影部が非定常の状態である場合に、前記非定常の状態を示す情報を通知する制御装置。
  10. 請求項1から9のいずれか1項記載の制御装置であって、
    前記制御部は、前記第1投影部が投影できない非定常の状態となり前記第2投影部によって投影を行う状態になると、前記第1投影部の欠除によって生じた前記投影領域の偏りを、前記第2投影部の少なくともいずれかの投影部が投影を行う領域を移動させることにより補償する制御装置。
  11. それぞれ異なる領域に投影を行う複数の投影部を用いて、前記複数の投影部が投影を行う各領域からなる投影領域に画像を投影させる制御方法であって、
    前記複数の投影部は、第1投影部と、前記第1投影部以外の第2投影部と、からなり、
    前記第1投影部が投影できない非定常の状態となり前記第2投影部によって投影を行う状態になると、前記第2投影部により投影される第2領域の少なくとも一部を、前記第2領域を拡大しないように移動させることにより、前記第1投影部により投影される第1領域を補償する制御ステップ、
    を含み、
    前記制御ステップでは、
    前記第2投影部の少なくともいずれかの投影部の、光源、光変調部、及び投影光学系を含む光学系の少なくともいずれか位置及び角度の少なくともいずれかを変化させる第1制御と、前記第2投影部の少なくともいずれかの投影部の向きを変化させる第2制御と、を実行可能であり、
    前記第1制御、又は、前記第1制御及び前記第2制御により、前記第2領域の少なくとも一部を移動させ、
    前記第1制御及び前記第2制御よりも、優先的に前記第1制御を行う制御方法。
  12. 請求項11記載の制御方法であって、
    前記制御ステップでは、前記第2投影部が投影を行う状態の発生パターンに応じた制御方法を示す情報に基づいて、前記第2領域の少なくとも一部を移動させる制御方法。
  13. 請求項11又は12記載の制御方法であって、
    前記制御ステップでは、前記第2領域のうち移動させる対象の領域の所要移動量と、前記対象の領域に投影する前記第2投影部と前記対象の領域との間の距離と、から算出した補正角度に基づいて、前記対象の領域を移動させる制御方法。
  14. 請求項11から13のいずれか1項記載の制御方法であって、
    前記制御ステップでは、前記第1投影部が投影していた領域と隣接する領域に投影していた前記第2投影部が投影を行う領域を、他の前記第2投影部が投影を行う領域より優先的に移動させる制御方法。
  15. 請求項11から14のいずれか1項記載の制御方法であって、
    前記投影領域を含む範囲を撮像する撮像ステップを含み、
    前記制御ステップでは、前記撮像ステップにより得られた撮像画像に基づいて、前記第2領域の少なくとも一部を移動させる制御方法。
  16. 請求項15記載の制御方法であって、
    前記第2投影部が投影を行う状態は、前記第1投影部及び前記第2投影部が投影を行う状態に対して、前記投影領域の中心がずれた状態を含み、
    前記制御ステップでは、前記撮像画像から特定した前記投影領域の端部位置の変化に基づいて前記中心のずれを検出し、前記中心のずれを補償する制御方法。
  17. 請求項15又は16記載の制御方法であって、
    前記第2投影部が投影を行う状態は、前記第1投影部及び前記第2投影部が投影を行う状態に対して、前記投影領域の線対称性が崩れた状態を含み、
    前記制御ステップでは、前記撮像画像から特定した前記投影領域の形状に基づいて前記線対称性の崩れを検出し、前記線対称性の崩れを補償する制御方法。
  18. 請求項11から17のいずれか1項記載の制御方法であって、
    前記第2投影部が投影を行う状態は、前記第1投影部が非定常の状態である制御方法。
  19. 請求項18記載の制御方法であって、
    前記第1投影部が非定常の状態である場合に、前記非定常の状態を示す情報を通知する制御方法。
  20. 請求項11から19のいずれか1項記載の制御方法であって、
    前記制御ステップでは、前記第1投影部が投影できない非定常の状態となり前記第2投影部によって投影を行う状態になると、前記第1投影部の欠除によって生じた前記投影領域の偏りを、前記第2投影部の少なくともいずれかの投影部が投影を行う領域を移動させることにより補償する制御方法。
  21. それぞれ異なる領域に投影を行う複数の投影部を用いて、前記複数の投影部が投影を行う各領域からなる投影領域に画像を投影させる制御プログラムであって、
    前記複数の投影部は、第1投影部と、前記第1投影部以外の第2投影部と、からなり、
    前記第1投影部が投影できない非定常の状態となり前記第2投影部によって投影を行う状態になると、前記第2投影部により投影される第2領域の少なくとも一部を、前記第2領域を拡大しないように移動させることにより、前記第1投影部により投影される第1領域を補償する制御ステップ、
    をコンピュータに実行させるための制御プログラムであって、
    前記制御ステップでは、
    前記第2投影部の少なくともいずれかの投影部の、光源、光変調部、及び投影光学系を含む光学系の少なくともいずれか位置及び角度の少なくともいずれかを変化させる第1制御と、前記第2投影部の少なくともいずれかの投影部の向きを変化させる第2制御と、を実行可能であり、
    前記第1制御、又は、前記第1制御及び前記第2制御により、前記第2領域の少なくとも一部を移動させ、
    前記第1制御及び前記第2制御よりも、優先的に前記第1制御を行うプログラム。
  22. それぞれ異なる領域に投影を行う複数の投影部を含み、前記複数の投影部が投影を行う各領域からなる投影領域に画像を投影させる投影システムであって、
    前記複数の投影部は、第1投影部と、前記第1投影部以外の第2投影部と、からなり、
    前記第1投影部が投影できない非定常の状態となり前記第2投影部によって投影を行う状態になると、前記第2投影部により投影される第2領域の少なくとも一部を、前記第2領域を拡大しないように移動させることにより、前記第1投影部により投影される第1領域を補償し、
    前記第2投影部の少なくともいずれかの投影部の、光源、光変調部、及び投影光学系を含む光学系の少なくともいずれか位置及び角度の少なくともいずれかを変化させる第1制御と、前記第2投影部の少なくともいずれかの投影部の向きを変化させる第2制御と、を実行可能であり、
    前記第1制御、又は、前記第1制御及び前記第2制御により、前記第2領域の少なくとも一部を移動させ、
    前記第1制御及び前記第2制御よりも、優先的に前記第1制御を行う投影システム。
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