JP7343594B2 - 内視鏡 - Google Patents

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Description

本発明は、計測補助光を照射する内視鏡に関する。
内視鏡の分野では、観察対象物までの距離又は観察対象物の大きさなどを取得することが行われている。例えば、特許文献1では、内視鏡の先端部に設けられた補助光照射窓から被写体に対して計測補助光を照射し、被写体上にスポットを形成する。これにより、内視鏡用プロセッサ装置では、被写体を撮像して得られる撮像画像からスポットの位置を特定する。そして、スポットの位置から観察距離を検出する。
一方、内視鏡の先端部には、補助光照射窓の他に、観察窓、照明窓、及び流体噴射用ノズルなどを備える。流体噴射用ノズルは、観察窓を洗浄するために洗浄水などの流体を噴射する。特許文献2記載の内視鏡では、流体噴射用ノズルの噴射範囲内に照明窓を配置しており、流体噴射用ノズルから噴射した洗浄水は、照明窓の表面に吹きつけられる。これにより、光照射により発熱した照明窓の放熱を行うことができる。
国際公開第2018/051680号 特開2009-39462号公報
内視鏡の先端部は、体液等により汚れるため、観察窓とともに、補助光照射窓も洗浄することが望まれている。しかしながら、上記特許文献2では、放熱のために照明窓に洗浄水を吹きつけており、照明窓の洗浄は考慮されていない。よって、上記特許文献2と同様の構成で、照明窓の代わりに補助光照射窓を配置しても、補助光照射窓の洗浄については対応することができず、汚れの除去が不十分である。
本発明は、上記事情を鑑みてなされたもので、補助光照射窓の汚れを効率良く除去することができる内視鏡を提供することを目的とする。
本発明の内視鏡は、挿入部と、先端面と、観察窓と、流体噴射用ノズルと、補助光照射窓とを備え、補助光照射窓は、流体噴射用ノズルの流体噴射範囲内、かつ観察窓と流体噴射用ノズルとの間に配され、補助光照射窓を構成する補助光照射窓用光学部材は、流体噴射用ノズルと対面する位置に切欠き部を有し、切欠き部は、補助光照射窓から計測補助光を出射する際、計測補助光の光路を回避する位置に配されている。挿入部は、被検体内に挿入する。先端面は、挿入部の先端に設けられている。観察窓は、先端面に配置されている。流体噴射用ノズルは、先端面に配置され、観察窓に向けて流体を噴射する。補助光照射窓は、先端面に配置され、計測補助光を出射する。
流体噴射用ノズルは、流体として液体又は気体を噴射し、流体噴射用ノズルから観察窓に向けて液体又は気体が噴射された場合、観察窓に到達した位置における液体の流速は、2m/s以上であり、観察窓に到達した位置における気体の流速は40m/s以上であることが好ましい。
流体噴射用ノズルは、切欠き部と当接した状態で、挿入部に組み込まれていることが好ましい。
補助光照射窓は、切欠き部が流体噴射用ノズルと当接することにより、挿入部の軸方向における位置が規制されることが好ましい。
補助光照射窓を構成する補助光照射窓用光学部材、観察窓を含む撮像光学系、及び流体噴射用ノズルを保持する先端部本体と、先端部本体の先端側を被覆する先端キャップを備え、補助光照射窓用光学部材は、先端キャップと対面する位置に切欠き部を有していることが好ましい。
補助光照射窓は、切欠き部が先端キャップと当接することにより、挿入部の軸方向における位置が規制されることが好ましい。
補助光照射窓用光学部材は、円柱形状に形成され、切欠き部は、補助光照射窓用光学部材の先端から外周面に向かって傾斜する傾斜面であることが好ましい。
補助光照射窓の外径は0.5mm以上1.6mm以下であり、観察窓の外周縁と補助光照射窓の外周縁との最小距離である第1最小距離が0mm以上1.5mm以下、補助光照射窓の外周縁と流体噴射用ノズルの先端との最小距離である第2最小距離が0mm以上0.5mm以下であることが好ましい。
流体噴射用ノズルの先端面に対する取付位置と、補助光照射窓の先端面とは、挿入部の軸方向における位置が同一であり、観察窓の先端面は、補助光照射窓の先端面に対して軸方向における先端側に位置しており、補助光照射窓の外周縁から観察窓の外周縁の間に連続するガイド面を有することが好ましい。
流体噴射用ノズルの開口幅は、観察窓の外径よりも小さく、ガイド面は流体噴射用ノズルの流体噴射範囲内に位置することが好ましい。
補助光照射窓の外径は、観察窓の外径よりも小さいことが好ましい。
本発明によれば、補助光照射窓の汚れを効率良く除去することができる。
内視鏡システムの外観図である。 内視鏡の先端部を示す平面図である。 内視鏡システムの機能を示すブロック図である。 計測補助光出射部の構成を示す概略図である。 内視鏡の挿入部を被検体内に挿入した状態を示す説明図である。 内視鏡の先端部と観察距離の範囲R1内の近端PN、中央付近PM、及び遠端PFとの関係を示す説明図である。 内視鏡の先端部の断面図である。 内視鏡の先端部の斜視図である。 内視鏡の先端部の要部断面図である。 内視鏡の先端部の平面図であり、補助光照射窓、観察窓、及び流体噴射用ノズルの寸法関係を示す平面図である。 内視鏡の先端部の平面図であり、流体噴射用ノズルから噴射された流体がガイド面で拡散した状態を示す平面図である。 比較例としてガイド面が無い内視鏡の先端部を示す平面図である。 第2実施形態における内視鏡の先端部の断面図である。 第2実施形態における流体噴射用ノズルと補助光照射窓との位置関係を示す斜視図である。 第2実施形態における内視鏡の先端部の分解斜視図である。 第2実施形態の変形例で流体噴射用ノズルと補助光照射窓との位置関係を示す斜視図である。 第3実施形態における内視鏡の先端部の断面図である。 第3実施形態における先端キャップと補助光照射窓との位置関係を示す斜視図である。 観察距離が近端PNである場合のスポット及び第1の計測用マーカを示す画像図である。 観察距離が中央付近PMである場合のスポット及び第1の計測用マーカを示す画像図である。 観察距離が遠端PFである場合のスポット及び第1の計測用マーカを示す画像図である。 被写体画像に計測用マーカを重畳した計測用画像の一例の画像図である。 被写体画像に計測用マーカを重畳した計測用画像の一例の画像図である。 被写体画像に計測用マーカを重畳した計測用画像の一例の画像図である。 計測用マーカの種類を示す説明図であり、図25(A)はスポットSPの左方向に線分及び目盛りを有する計測用マーカであり、図25(B)はスポットSPの下方向に線分及び目盛りを有する計測用マーカであり、図25(C)はスポットSPの右上方向に線分及び目盛りを有する計測用マーカである。 十字型、目盛り付き十字型、歪曲十字型、円及び十字型、及び計測用点群型の第1の計測用マーカを示す説明図である。 色がそれぞれ同じ3つの同心円状のマーカを示す画像図である。 色がそれぞれ異なる3つの同心円状のマーカを示す画像図である。 歪曲同心円状のマーカを示す画像図である。 スポット光を間欠的に照射する発光パターンを示す説明図である。 交差ライン及び目盛りを示す画像図である。 ライン状の計測光を間欠的に照射する発光パターンを示す説明図である。 縞状パターン光ZPLを示す説明図である。 位相X、位相Y、位相Zの縞状パターン光ZPLの発光パターンを示す説明図である。 格子状パターンの計測光LPLを示す説明図である。 格子状パターンの計測光を間欠的に照射する発光パターンを示す説明図である。 3次元平面光TPLを示す説明図である。 3次元平面光を間欠的に照射する発光パターンを示す説明図である。
[第1実施形態]
図1に示すように、内視鏡システム10は、内視鏡12と、光源装置14と、プロセッサ装置16と、モニタ18と、ユーザーインターフェース19とを有する。内視鏡12は光源装置14と光学的に接続され、かつ、プロセッサ装置16と電気的に接続される。プロセッサ装置16は、画像を表示するモニタ18(表示部)に電気的に接続されている。ユーザーインターフェース19は、プロセッサ装置16に接続されており、プロセッサ装置16に対する各種設定操作等に用いられる。なお、ユーザーインターフェース19は図示したキーボードの他、マウスなどが含まれる。
内視鏡12は、被検体内に挿入される挿入部12aと、挿入部12aの基端部分に設けられた操作部12bと、挿入部12aの先端側に設けられる湾曲部12c及び先端部12dを有している。操作部12bのアングルノブ12eを操作することにより、湾曲部12cは湾曲動作する。この湾曲動作に伴って、先端部12dが所望の方向に向けられる。
内視鏡12は、通常モードと、測長モードとを備えており、これら2つのモードは内視鏡12の操作部12bに設けられたモード切替スイッチ13aによって切り替えられる。通常モードは、照明光によって観察対象を照明するモードである。測長モードは、照明光又は計測補助光を観察対象に照明し、かつ、観察対象の撮像により得られる撮像画像上に、観察対象の大きさなどの測定に用いられる計測用マーカを表示する。計測補助光は、被写体の計測に用いられる光である。
また、内視鏡12の操作部12bには、撮像画像の静止画の取得を指示する静止画取得指示を操作するためのフリーズスイッチ13b(静止画取得指示部)が設けられている。ユーザーがフリーズスイッチ13bを操作することにより、モニタ18の画面がフリーズ表示し、合わせて、静止画取得を行う旨のアラート音(例えば「ピー」)を発する。そして、フリーズスイッチ13bの操作タイミング前後に得られる撮像画像の静止画が、プロセッサ装置16内の静止画保存部42(図3参照)に保存される。
なお、静止画保存部42はハードディスクやUSB(Universal Serial Bus)メモリなどの記憶部である。プロセッサ装置16がネットワークに接続可能である場合には、静止画保存部42に代えて又は加えて、ネットワークに接続された静止画保存サーバ(図示しない)に撮像画像の静止画を保存するようにしてもよい。
なお、フリーズスイッチ13b以外の操作機器を用いて、静止画取得指示を行うようにしてもよい。例えば、プロセッサ装置16にフットペダルを接続し、ユーザーが足でフットペダル(図示しない)を操作した場合に、静止画取得指示を行うようにしてもよい。モード切替についてもフットペダルで行うようにしてもよい。また、音声入力、視線入力、ジェスチャ入力等により、静止画取得指示またはモード切替を行うようにしてもよい。
図2に示すように、内視鏡12の先端部は略円形となっており、内視鏡12の撮像光学系29b(図7参照)を構成する光学部材のうち最も被写体側に位置する対物レンズ21と、被写体に対して照明光を照射するための2つの照明レンズ22と、後述する計測補助光を被写体に照明するための計測補助光用レンズ23と、処置具を被写体に向けて突出させるための処置具出口24と、送気送水を行うための送気送水ノズル25とが設けられている。対物レンズ21は、特許請求の範囲における観察窓を構成する。送気送水ノズル25は、特許請求の範囲における流体噴射用ノズルに相当する。送気送水ノズル25が送水する液体としては洗浄水であり、送気する気体としては空気や炭酸ガスである。
対物レンズ21の光軸LI(図6参照)は、紙面に対して垂直な方向に延びている。縦の第1方向D1は、光軸LIに対して直交しており、横の第2方向D2は、光軸LI及び第1方向D1に対して直交する。
図3に示すように、光源装置14は、光源部26と、光源制御部27とを備えている。光源部26(照明光光源部)は、被写体を照明するための照明光を発生する。光源部26から出射された照明光は、ライトガイド28に入射され、照明レンズ22を通って被写体に照射される。光源部26としては、照明光の光源として、白色光を出射する白色光源、又は、白色光源とその他の色の光を出射する光源(例えば青色光を出射する青色光源)を含む複数の光源等が用いることが好ましい。光源制御部27は、プロセッサ装置16のシステム制御部41と接続されている。光源制御部27は、システム制御部41からの指示に基づいて光源部26を制御する。システム制御部41(発光用制御部)は、光源制御部27に対して、光源制御に関する指示を行う他に、計測補助光出射部30の光源30a(図4参照)も制御する。システム制御部41による光源制御の詳細については後述する。
内視鏡12の先端部12dには、照明光学系29a、撮像光学系29b、及び計測補助光出射部30が設けられている。照明光学系29aは照明レンズ22を有しており、この照明レンズ22を介して、ライトガイド28からの光が観察対象に照射される。撮像光学系29bは、対物レンズ21及び撮像素子32を有している。観察対象からの反射光は、対物レンズ21を介して、撮像素子32に入射する。これにより、撮像素子32に観察対象の反射像が結像される。
撮像素子32はカラーの撮像センサであり、被検体の反射像を撮像して画像信号を出力する。この撮像素子32は、CCD(Charge Coupled Device)撮像センサやCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)撮像センサ等であることが好ましい。本発明で用いられる撮像素子32は、R(赤)、G(緑)B(青)の3色のRGB画像信号を得るためのカラーの撮像センサである。撮像素子32は、撮像制御部33によって制御される。なお、撮像素子32として、補色のC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、G(緑)のカラーフィルタが設けられた補色系の撮像素子を用いてもよい。
撮像素子32から出力される画像信号は、CDS/AGC回路34に送信される。CDS/AGC回路34は、アナログ信号である画像信号に相関二重サンプリング(CDS(Correlated Double Sampling))や自動利得制御(AGC(Auto Gain Control))を行う。CDS/AGC回路34を経た画像信号は、A/D変換器(A/D(Analog/Digital)コンバータ)35により、デジタル画像信号に変換される。A/D変換されたデジタル画像信号は、通信I/F(Interface)36を介して、プロセッサ装置16に入力される。
プロセッサ装置16は、内視鏡12の通信I/F36と接続される通信I/F(Interface)38と、信号処理部39と、表示制御部40と、システム制御部41とを備えている。通信I/F38は、内視鏡12の通信I/F36から伝送されてきた画像信号を受信して信号処理部39に伝達する。信号処理部39は、通信I/F38から受けた画像信号を一時記憶するメモリを内蔵しており、メモリに記憶された画像信号の集合である画像信号群を処理して、撮像画像を生成する。
信号処理部39では、内視鏡の撮像画像を取得する。なお、信号処理部39では、測長モードに設定されている場合には、撮像画像に対して、血管などの構造を強調する構造強調処理や、観察対象のうち正常部と病変部などとの色差を拡張した色差強調処理を施すようにしてもよい。
表示制御部40は、信号処理部39によって生成された撮像画像をモニタ18に表示する。システム制御部41は、内視鏡12に設けられた撮像制御部33を介して、撮像素子32の制御を行う。撮像制御部33は、撮像素子32の制御に合わせて、CDS/AGC回路34及びA/D変換器35の制御も行う。静止画保存制御部43は、静止画保存部42に保存する撮像画像の静止画に関する制御を行う。静止画保存制御部43は、測長モードにおいて1回の静止画取得指示が行われることにより、後述する制御をする。
図4に示すように、計測補助光出射部30(計測補助光光源部)は、光源30aと、GRIN(Gradient Index;屈折率分布型)レンズ30bと、プリズム30cと、光ファイバ30dと、計測補助光用レンズ23とを備える。光源30aは、撮像素子32の画素によって検出可能な色の光(具体的には可視光)を出射するものであり、レーザー光源LD(Laser Diode)又はLED(Light Emitting Diode)等の発光素子と、この発光素子から出射される光を集光する集光レンズとを含む。計測補助光用レンズ23は、特許請求の範囲における補助光照射窓及び補助光照射窓用光学部材を構成する。計測補助光用レンズ23は、円柱形状に形成され、先端部12dに組み込まれた場合、先端面23aは挿入部12aの軸方向Zと直交する平面であり、基端面23bは軸方向Zと交差し、プリズム30cの先端面に合わせた平面である。
光源30aが出射する光の波長は、例えば、600nm以上750nm以下であることが好ましく、600nm以上700nm以下であることがさらに好ましく、630nm以上660nm以下の赤色光であることが最も好ましい。もしくは、495nm以上570nm以下の緑色光を用いてもよい。光源30aはシステム制御部41によって制御され、システム制御部41からの指示に基づいて光出射を行う。
光ファイバ30dの基端側(光源30a側)はファイバ外皮30eで被覆され、先端側(レーザ光を出射する側)はフェルール(ferrule)30fに挿入されて接着剤で接着され、端面が研磨される。
フェルール30fの先端側にGRINレンズ30bが装着され、GRINレンズ30bの先端側にプリズム30cが装着されて接合体を形成する。フェルール30fは光ファイバ30dを保持、接続するための部材であり、中心部には光ファイバ30dを挿通するための穴が軸方向(図4の左右方向)に貫通されている。
フェルール30f及びファイバ外皮30eの外側に補強材30gが設けられて光ファイバ30d等を保護する。計測補助光用レンズ23、GRINレンズ30b、及びプリズム30cは、ハウジング30hに収納される。ハウジング30hは、補強材30gと接合される。これにより、計測補助光用レンズ23、GRINレンズ30b、及びプリズム30c、及び光ファイバ30dは、補強材30g及びハウジング30hの内部に一体に保持される。
光ファイバ30dは、光源30aからの光をGRINレンズ30bに導光する。GRINレンズ30bは、光源30aから出射した光を、被写体の計測に用いられる計測補助光に変換するために、光ファイバ30dによって光源30aから導光された光を再度コヒーレント性の高い光に変換するものである。
プリズム30cは、GRINレンズ30bで変換後の計測補助光の進行方向を変えるための光学部材である。プリズム30cは、対物レンズ21及びレンズ群を含む撮像光学系29bの視野と交差するように、計測補助光の進行方向を変更する。計測補助光の進行方向の詳細についても、後述する。プリズム30cから出射した計測補助光は、計測補助光用レンズ23を通って、被写体へと照射される。図5に示すように、計測補助光が被写体Hに照射されることにより、被写体において、円状領域(特定領域)としてのスポットSPが形成される。
なお、計測補助光用レンズ23に代えて、内視鏡の先端部12dに形成される計測補助用スリットとしてもよい。また、計測補助光用レンズ23には、反射防止コート(AR(Anti-Reflection)コート)(反射防止部)を施すことが好ましい。このように反射防止コートを設けるのは、計測補助光が計測補助光用レンズ23を透過せずに反射して、被写体に照射される計測補助光の割合が低下すると、信号処理部39が、計測補助光により被写体上に形成されるスポットSPの位置を認識し難くなるためである。
なお、計測補助光出射部30は、計測補助光を撮像光学系の視野に向けて出射できるものであればよい。例えば、光源30aが光源装置に設けられ、光源30aから出射された光が光ファイバ30dによってGRINレンズ30bにまで導光されるものであってもよい。また、プリズム30cを用いずに、GRINレンズ30bに代えてDOE(Diffractive Optical Element;回折光学素子)を使用し、光源30a、DOE、及び光源30aからの光をDOEに導光する光ファイバの向きを光軸LIに対して斜めに設置することで、撮像光学系の視野を横切る方向に計測補助光を出射させる構成としてもよい。
計測補助光の進行方向については、図6に示すように、計測補助光の光軸LMが対物レンズ21の光軸LIと交差する状態で、計測補助光を出射する。観察距離の範囲R1において観察可能であるとすると、範囲R1の近端PN、中央付近PM、及び遠端PFでは、各点での撮像範囲(矢印QN、QM、QFで示す)における計測補助光によって被写体上に形成されるスポットSPの位置(各矢印QN、QM、QFが光軸LMと交わる点)が異なることが分かる。なお、撮像光学系の撮影画角は2つの実線45で挟まれる領域内で表され、この撮影画角のうち収差の少ない中央領域(2つの点線46で挟まれる領域)で計測を行うようにしている。
以上のように、計測補助光の光軸LMを光軸LIと交差する状態で、計測補助光を出射することによって、観察距離の変化に対するスポット位置の移動の感度が高いことから、被写体の大きさを高精度に計測することができる。そして、計測補助光が照明された被写体を撮像素子32で撮像することによって、スポットSPを含む撮像画像が得られる。
信号処理部39は、撮像画像に基づいてスポットSPの位置を特定する位置特定部として機能する。具体的には、スポットSPの位置に関する座標情報を特定する。スポットSPは、撮像画像において、計測補助光の色に対応する成分を多く含む略円状の赤色領域で表示される。したがって、略円状の赤色領域からスポットSPの位置を特定する。位置の特定方法としては、例えば、撮像画像を二値化し、二値化画像のうち白部分(信号強度が二値化用閾値より高い画素)の重心を、スポットSPの位置として特定する。
信号処理部39は、スポットSPの位置に基づいて観察距離を検出する観察距離検出部としても機能する。信号処理部39は、撮像画像におけるスポットSPの位置と観察距離との関係を記憶した観察距離テーブルを参照して、スポットSPの位置から観察距離を検出する。なお、スポットSPの位置に関する座標情報、観察距離等は、撮像画像の付属データとして保存されることが好ましい。
図7に示すように、先端部12dは、先端部本体51、先端キャップ52、対物レンズ21、照明レンズ22(図8参照)、処置具出口24(図8参照)、送気送水ノズル25などを備える。先端部本体51は、金属等の硬質材料により形成され、先端部12dに配置される撮像光学系29b、送気送水ノズル25、接続パイプ53、及びライトガイド28(図3参照)、処置具挿通管54(図8参照)などの各部品を保持する。なお、図7においては、図面の煩雑化を防ぐため、ライトガイド28、処置具挿通管54等を省略している。
先端キャップ52は、絶縁性の樹脂材料により形成され、挿入部12aの軸方向Zにおける先端部本体51の先端側を被覆する。なお、以下では、軸方向Zにおける先端側(対物側)の端面を先端面または先端、対物側とは反対側の端面を基端面又は基端という場合がある。
先端キャップ52には、対物レンズ21、照明レンズ22、送気送水ノズル25、計測補助光用レンズ23を露呈させる貫通孔52a~52d、及び処置具出口24(図8参照)が形成されている。対物レンズ21は、撮像光学系29bのカバーガラスを兼ねるもので、撮像光学系29bの最先端側に位置するレンズである。対物レンズ21を含む撮像光学系29bは、鏡胴55に保持される。鏡胴55は、対物レンズ21の外周面の基端側を保持する。対物レンズ21は、外周面の先端側が先端キャップ52の貫通孔52aに嵌合する。
鏡胴55は、先端部本体51に保持される。鏡胴55の先端面が先端キャップ52の基端側に突き当たって、対物レンズ21が先端キャップ52の先端側から露呈する位置に配される。なお、対物レンズ21としては、撮像光学系29bの最先端側に位置し、レンズ効果を有しないカバーガラスであってもよい。また、対物レンズ21は、撮像光学系29bを構成するものでなくてもよく、単なるカバーガラスとして、先端キャップ52の貫通孔52dに嵌合固着されるものでもよい。
また、処置具出口24は、挿入部12a内を挿通する処置具挿通管54を通じて操作部12bの処置具導入口12f(図1参照)に連通しており、処置具導入口12fから挿入された処置具が導出される。
処置具挿通管54には吸引管(図示せず)が連結しており、操作部12bの吸引ボタン12g(図1参照)の操作により処置具出口24からの吸引が行われる。
図8に示すように、先端キャップ52には、先端面56が設けられている。先端面56は、平面56aと、平面56bと、ガイド面56cとを有する。平面56aは、軸方向Zと直交する平面である。平面56bは、平面56aと平行、かつ軸方向Zにおいて平面56aよりも先端側に位置する。ガイド面56cは、平面56aと平面56bとの間に配される。
平面56bには、上述した貫通孔52a,52bが配置されている。すなわち、平面56bには、貫通孔52a,52bから露呈した対物レンズ21の先端面21a、及び一対の照明レンズ22の先端面22aが配置されている。対物レンズ21は、一対の照明レンズ22の間に配置されている。対物レンズ21の先端面21a及び照明レンズ22の先端面22aは平面であり、軸方向Zにおいて平面56bと同一面上に配されている(図7も参照)。
平面56aには、上述した貫通孔52c、52dが配置されている。貫通孔52cから送気送水ノズル25が露呈している。すなわち、平面56aは、軸方向Zにおける送気送水ノズル25の取付位置である。送気送水ノズル25は、送気送液管57と接続パイプ53を介して接続される。接続パイプ53の一端部には、送気送水ノズル25の基端部が外嵌され、他端部には、送気送液管57の一端部が外嵌する。
送気送水ノズル25の先端側には、噴射筒部25aが形成されている。噴射筒部25aは、送気送水ノズル25の基端部から、例えば90度に曲折する方向に突出された筒状に形成されており、先端に噴射口25bを有している。噴射筒部25aは、貫通孔52cから軸方向Zの先端側に突出して配置される。
送気送水ノズル25の噴射口25bは、対物レンズ21の方向に向けて配置されている。これにより、送気送水ノズル25は、対物レンズ21の先端面21a及びその周辺部に流体である洗浄液又は気体を噴射する。
送気送水ノズル25は、内視鏡12の内部を挿通する送気送液管57に連通しており、内視鏡12に接続された送気送水装置(図示せず)にその送気送液管57を介して接続される。
そして、操作部12bの送気送水ボタン12h(図1参照)に形成されたリーク孔が指で閉鎖されると、送気送水装置からの気体が送気送水ノズル25から噴射し、リーク孔を閉鎖した指で送気送水ボタン12hが押下されると、送気送水装置からの洗浄液が送気送水ノズル25から噴射する。
なお、対物レンズ21の洗浄の手順としては、例えば、送気送水ノズル25から洗浄液を噴射して対物レンズ21に付着した血液や体液等の付着物を除去した後、送気送水ノズル25から気体を噴射して対物レンズ21又はその隣接した領域に残留した洗浄液を除去する。
図9に示すように、送気送水ノズル25から対物レンズ21へ向けて洗浄水又は気体が噴射された場合、対物レンズ21に到達した位置、すなわち対物レンズ21の外周縁における洗浄水の流速F1は、2m/s以上であり、対物レンズ21の外周縁における気体の流速F2は40m/s以上であることが好ましい。なお、この流速F1、F2は、先端部12dの向きに関わらず、上記の値を満たしていることが好ましく、例えば、対物レンズ21に対して鉛直下方に送気送水ノズル25が位置する場合、洗浄水又は気体は重力の影響を受けて流速が低下するが、この場合でも上記の値を満たしていることが好ましい。
平面56aには、貫通孔52dから露呈した計測補助光用レンズ23の先端面23aが配置されている。すなわち、送気送水ノズル25の取付位置と、計測補助光用レンズ23の先端面23aとは、軸方向Zにおける同一の位置に配置されている。計測補助光用レンズ23は、送気送水ノズル25の流体噴射範囲内、かつ対物レンズ21と送気送水ノズル25との間に配される。
図10に示すように、本実施形態では、先端面56を軸方向Zから視た場合に、送気送水ノズル25の噴射口25bと、対物レンズ21の外周縁とを繋ぐ領域内に計測補助光用レンズ23が配されている。これにより、送気送水ノズル25から対物レンズ21へ流体を噴射する際に、同時に計測補助光用レンズ23にも流体を噴射させることができる。
また、本実施形態では、噴射筒部25aの中心線CL上に計測補助光用レンズ23の中心軸CAが位置しているが、これに限らず、計測補助光用レンズ23は、送気送水ノズル25の流体噴射範囲内、かつ対物レンズ21と送気送水ノズル25との間に配されていればよく、中心線CLから中心軸CAの位置がずれていてもよい。
計測補助光用レンズ23の外径d1は0.5mm以上1.6mm以下であり、対物レンズ21の外周縁と計測補助光用レンズ23の外周縁との最小距離である第1最小距離G1が0mm以上1.5mm以下、計測補助光用レンズ23の外周縁と送気送水ノズル25の先端との最小距離である第2最小距離G2が0mm以上0.5mm以下であることが好ましい。第1最小距離G1及び第2最小距離G2を可能な限り小さくすることで、送気送水ノズル25から対物レンズ21へ向けて噴射された洗浄水又は気体が対物レンズ21に到達した際、十分な流速を保持したまま対物レンズ21に吹きつけられる。また、計測補助光用レンズ23の外径d1は、対物レンズ21の外径d2(図11参照)よりも小さいことが好ましい。また、計測補助光用レンズ23の外径d1は、送気送水ノズル25の開口幅W1(図11参照)よりも小さいことが好ましい。
本実施形態では、平面56aと平面56bとの間にガイド面56cを有する。上述したように、平面56aと平面56bとは軸方向Zにおいて段差を有するが、ガイド面56cは、平面56aと平面56bとの間を接続する連続した面で形成されている。具体的には、ガイド面56cは、計測補助光用レンズ23の外周縁と接する位置から、対物レンズ21の外周縁に接する位置まで、平坦状に形成された傾斜面である。
ガイド面56cは、送気送水ノズル25の流体噴射範囲内に配されているため、送気送水ノズル25から流体が噴射された場合、ガイド面56cにも流体が噴射される。ガイド面56cに噴射された流体が拡散して対物レンズ21に吹きつけられる。なお、この場合、送気送水ノズル25の流体噴射範囲内に、ガイド面56cの全てが含まれていてもよいし、ガイド面56cの一部分のみが含まれていてもよい。本実施形態では、送気送水ノズル25の噴射口25bと、対物レンズ21の外周縁とを繋ぐ領域内にガイド面56cが全て含まれている。
図11に示すように、送気送水ノズル25の開口幅W1は、対物レンズ21の外径d2よりも小さい。上述したように、ガイド面56cは送気送水ノズル25の流体噴射範囲内に位置するため、ガイド面56cによって流体が拡散する。よって、ガイド面56cによって拡散した流体が対物レンズ21に吹きつけられるため(図11の破線矢印で示す状態)、送気送水ノズル25の開口幅W1よりも外径d2が大きい対物レンズ21に対して洗浄性を向上させることができる。
もしも、ガイド面56cが無い場合、図12の比較例に示すように、先端部120では、送気送水ノズル125から噴射された流体は拡散することなくそのまま直進して対物レンズ121に吹きつけられる。よって、送気送水ノズル125の開口幅W11よりも外径d12が大きい対物レンズ121に対しては、流体噴射範囲の両側の部分(網掛けで示す部分)は、流体が吹きつけられず、汚れが残留してしまう場合がある。これに対して本実施形態ではガイド面56cを有するため、このようなことがない。
上記構成の作用を説明する。測長モードに設定されている場合、システム制御部41は、撮像制御部33を介して撮像素子32を作動する制御を行うとともに、光源装置14の光源部26及び計測補助光出射部30の光源30aを作動する制御を行い、照明光及び計測補助光を予め設定された発光パターンに従って制御する。そして、撮像素子32、光源部26、及び光源30aの作動開始後、被検体内、例えば消化管内に挿入部12aが挿入される。
光源装置14からの光は、ライトガイド28、照明レンズ22を通って、消化管内の被観察部位に照射される。光源30aからの計測補助光は、計測補助光用レンズ23を通って被観察部位に照射される。撮像素子32は、消化管内を撮影して撮像信号を出力する。この撮像信号は、通信I/F36及び通信I/F38を介してプロセッサ装置16に入力され、モニタ18に表示される。撮像画像には、計測補助光が照射されることによりスポットSPが写り込む。
対物レンズ21に汚れが付着した際、又は計測補助光用レンズ23に汚れが付着した際、送気送水ボタン12hの操作により噴射口25bから洗浄水を噴射して、対物レンズ21を洗浄する。対物レンズ21の洗浄後、さらに送気送水ボタン12hの操作により噴射口25bから気体を噴射して対物レンズ21に残った洗浄水が吹き飛ばされる。
上述したように、計測補助光用レンズ23は、送気送水ノズル25の流体噴射範囲内、かつ対物レンズ21と送気送水ノズル25との間に配されているので、送気送水ノズル25から対物レンズ21へ流体を噴射する際に、同時に計測補助光用レンズ23にも流体を噴射させることができる。これにより、対物レンズ21とともに計測補助光用レンズ23も同時に洗浄することができるため、計測補助光用レンズ23の汚れを効率良く除去することができる。
さらに、送気送水ノズル25から対物レンズ21へ向けて洗浄水又は気体が噴射された場合、対物レンズ21の外周縁における洗浄水の流速F1を2m/s以上、対物レンズ21の外周縁における気体の流速F2を40m/s以上としているので、対物レンズ21の汚れを除去しながら、計測補助光用レンズ23の汚れを除去するのに十分な流速で流体を噴射している。
[第2実施形態]
上記第1実施形態では、計測補助光用レンズ23の外周縁と送気送水ノズル25の先端との間に第2最小距離G2の間隔を有しているが、第2実施形態では、この間隔を0mmとし、さらに計測補助光用レンズと送気送水ノズルとを当接させて計測補助光用レンズの位置を規制している。図13に示す先端部60では、計測補助光用レンズ61に切欠き部61aを有している。切欠き部61aは、送気送水ノズル25と対面する位置に配されている。なお、計測補助光用レンズ61、先端キャップ52の貫通孔62a,62b以外の構成は、上記第1実施形態の先端部12d、計測補助光出射部30と同様であり、同符号を付して説明を省略する。
切欠き部61aは、計測補助光用レンズ61から出射される計測補助光の光路を回避する位置に形成されている。本実施形態では、計測補助光用レンズ61の中心軸CA2に対して、計測補助光の光軸LM2とは反対側の位置に切欠き部61aが配置されている。これにより、計測補助光が照射されることにより被写体上に形成されるスポットSPの外形が欠けることが無い。
図14に示すように、計測補助光用レンズ61は、上記第1実施形態の計測補助光用レンズ23と同様に円柱形状に形成されているが、切欠き部61aを有する点が異なる。切欠き部61aは、計測補助光用レンズ61の先端面61bから外周面61cに向かって傾斜する傾斜面である。送気送水ノズル25は、噴射筒部25aの先端が切欠き部61aと当接した状態で、先端部60に組み込まれている。なお、送気送水ノズル25及び計測補助光用レンズ61は、上記第1実施形態と同様に先端部本体51に保持されている。また、この場合、送気送水ノズル25と計測補助光用レンズ61とが当接した状態で先端部60に組み込まれるため、送気送水ノズル25及び計測補助光用レンズ61を露呈させるために設けられた先端キャップ52の貫通孔62a,62b(図15参照)は一体的に形成されている。
先端部60の組立工程において、例えば、図15に示すように、計測補助光用レンズ61が、プリズム30c、ハウジング30hなどとともに先端部本体51に保持された後、送気送水ノズル25が接続パイプ53とともに、先端部本体51に保持される。上述したように、送気送水ノズル25の噴射筒部25aと切欠き部61aとが当接した状態で組み込まれるため、送気送水ノズル25は、切欠き部61aと当接する噴射筒部25aが計測補助光用レンズ61よりも軸方向Zにおける先端側に位置している。これにより、計測補助光用レンズ61は、軸方向Zにおける位置が規制される。
以上のように、送気送水ノズル25によって位置が規制されているため、軸方向Zにおける計測補助光用レンズ61の位置決めを正確に行うことができる。また、送気送水ノズル25によって位置を規制することで、軸方向Zにおける計測補助光用レンズ61の離脱を防止することができる。さらにまた、組立工程において、計測補助光用レンズ61の先端側を先端部本体51に接着等で固定する必要が無いため、先端部60の組立工程数を減少させることもできる。
また、上記第2実施形態では、計測補助光用レンズ61には、切欠き部61aとして計測補助光用レンズ61の先端面61bから外周面61cに向かって傾斜する傾斜面を形成しているが、これに限定するものではなく、先端部60に組み込まれた場合、送気送水ノズル25と対面し、送気送水ノズル25と当接する切欠き部であればよく、例えば、図16に示すように、計測補助光用レンズ63の先端面63bより一段凹み、先端面63bと平行な段差を有する切欠き部63aでもよい。これにより、上記第2実施形態と同様に、計測補助光用レンズ63は、軸方向Zにおける位置が規制される。
[第3実施形態]
上記第2実施形態では、計測補助光用レンズ61と送気送水ノズル25とを当接させて計測補助光用レンズ61の位置を規制しているが、第3実施形態では、計測補助光用レンズと先端キャップとを当接させて計測補助光用レンズの位置を規制する。図17に示す先端部65では、上記第2実施形態の計測補助光用レンズ61と同様に、計測補助光用レンズ66に切欠き部66aを有している。なお、計測補助光用レンズ66、先端キャップ52の貫通孔67a,67b以外の構成は、上記第1実施形態の先端部12d、計測補助光出射部30と同様であり、同符号を付して説明を省略する。
切欠き部66aは、上記第2実施形態の計測補助光用レンズ61の切欠き61aと同様に、計測補助光用レンズ66から出射される計測補助光の光路を回避する位置に形成されている。これにより、計測補助光が照射されることにより被写体上に形成されるスポットSPの外形が欠けることが無い。
図18に示すように、切欠き部66aは、計測補助光用レンズ66の先端面66bから外周面66cに向かって傾斜する傾斜面である。先端キャップ52には、貫通孔67a,67bが形成され、計測補助光用レンズ66及び送気送水ノズル25を露呈させる。計測補助光用レンズ66は、先端キャップ52の基端側と対面する位置に切欠き部66aを有している。貫通孔67aは、先端面66bの形状に合わせて円形状の一部を切欠いた形状である。先端面66bは、切欠き部66aが先端キャップ52の基端側に突き当たって、貫通孔67aから露呈する。また、貫通孔67aには、切欠き部66aと傾斜を合わせた傾斜面67c(図17参照)が形成されている。これにより、計測補助光用レンズ66は、軸方向Zにおける位置が規制される。
以上のように、先端キャップ52によって位置が規制されているため、軸方向Zにおける計測補助光用レンズ66の位置決めを正確に行うことができる。また、先端キャップ52によって位置を規制することで、軸方向Zにおける計測補助光用レンズ66の離脱を防止することができる。さらにまた、組立工程において、計測補助光用レンズ66の先端側を先端部本体51に接着等で固定する必要が無いため、先端部65の組立工程数を減少させることもできる。
また、上述したように、貫通孔67aは、円形状の一部を切り欠いた形状に形成されているため、送気送水ノズル25の噴射口25bを計測補助光用レンズ66の先端面66bに近接させて配置することができる。これにより、計測補助光用レンズ66の汚れをさらに効率良く除去することができる。
また、上記第実施形態では、計測補助光用レンズ66には、切欠き部66aとして先端面66bから外周面66cに向かって傾斜する傾斜面を形成しているが、これに限定するものではなく、先端部65に組み込まれた場合、先端キャップ52と当接する切欠き部であればよく、例えば、上記第2実施形態の図16に示す計測補助光用レンズ63と同様に、先端面66bより一段凹み、先端面66bと平行な段差を有する切欠き部でもよい。これにより、上記第3実施形態と同様に、軸方向Zにおける位置が規制される。
[変形例]
上記各実施形態に対する種々の変形例について以下に説明する。なお、上記各実施形態と同様の構成については同符号を用いて説明を省略する。上記各実施形態では、撮像画像上に、観察対象の大きさなどの測定に用いられる計測用マーカを表示することを述べているが、具体的には、表示制御部40が、照射領域であるスポットSPの位置に基づいて、計測用マーカを被写体画像上に表示させた計測用画像をモニタ18にて表示する。さらに具体的には、表示制御部40は、スポットSPを中心として、第1の計測用マーカを重畳した計測用画像をモニタ18に表示する。第1の計測用マーカとしては、例えば、円型の計測マーカを用いる。この場合、図19に示すように、観察距離が近端PNに近い場合には、被写体の腫瘍tm1上に形成されたスポットSP1の中心に合わせて、実寸サイズ5mm(被写体画像の水平方向及び垂直方向)を示すマーカM1が表示される。なお、計測用マーカをモニタ18に表示する場合には、観察距離も合わせてモニタ18に表示してもよい。
また、図20に示すように、観察距離が中央付近PMに近い場合、被写体の腫瘍tm2上に形成されたスポットSP2の中心に合わせて、実寸サイズ5mm(被写体画像の水平方向及び垂直方向)を示すマーカM2が表示される。マーカM2のマーカ表示位置は、対物レンズ21によ歪みの影響を受けにくい被写体画像の中心部に位置しているため、マーカM2は、歪み等の影響を受けることなく、円状となっている。
また、図21に示すように、被写体の腫瘍tm3上に形成されたスポットSP3の中心に合わせて、実寸サイズ5mm(被写体画像の水平方向及び垂直方向)を示すマーカM3が表示される。以上の図19~図21に示すように、観察距離が長くなるにつれて同一の実寸サイズ5mmに対応する第1の計測用マーカの大きさが小さくなっている。また、マーカ表示位置によって、対物レンズ21による歪みの影響に合わせて、第1の計測用マーカの形状も異なっている。
なお、図19~図21では、スポットSPの中心とマーカの中心を一致させて表示しているが、計測精度上問題にならない場合には、スポットSPから離れた位置に第1の計測用マーカを表示してもよい。ただし、この場合にもスポットの近傍に第1の計測用マーカを表示することが好ましい。
また、図19~図21では、被写体の実寸サイズ5mmに対応する第1の計測用マーカを表示しているが、被写体の実寸サイズは観察対象や観察目的に応じて任意の値(例えば、2mm、3mm、10mm等)を設定してもよい。
計測用マーカとスポットSPの位置関係は、図19~図21に示すように、計測用マーカの「重心」、「中心」、又は「中心とみなす座標」のいずれか1つにスポットSPが位置するものに限定せず、また、計測用マーカの形状は円型に限定しない。例えば、図22~図25に示すように、計測用マーカ設定部、スポットSPの位置に対応した、端部を基点とする目盛りを有する計測用マーカを設定してもよい。端部とは、計測用マーカの形状において、中央部分よりも外側部分に近い部分又は始点若しくは終点等である。
図22は、被写体画像に、計測用マーカ設定部より設定されたマーカM4を、スポットSPの位置とマーカM4の目盛りの基点とが重なるように重畳した計測用画像である。なお、図22~図25では、腫瘍tmが立体形状を有するため、被写体画像は、腫瘍tmと、スポットSPと、場合により影SHとを含む。マーカM4は、より正確な計測のために、スポットSPの位置に表示するように重畳することが好ましい。したがって、スポットSPから離れた位置に表示する場合であっても、なるべくスポットSPの近くに表示することが好ましい。マーカM4は、直線の線分であり、線分の始点と終点とに、直線の線分と垂直な線分である目盛りを有する。マーカM4が線分等であり、始点と終点とを有する場合は、始点及び/又は終点自体を目盛りとしてもよく、この場合は、例えば、直線の線分と垂直な線分の形状の目盛りはなくてもよい。
また、マーカM4は、目盛りの基点の近傍に「10」との数字を有してもよい。これは、マーカM4の目盛りラベルLAであり、マーカM4の線分が、実寸サイズの10mmであることを容易に認識できるように付したものである。以下、計測用マーカが有する数字は、同様の意味を有する。目盛りラベルLAの数値は、設定により変更可能であり、また、目盛りラベルLA自体を表示しないマーカM4であってもよい。
計測用マーカは、設定により様々な種類を使用する。例えば、形状が直線の線分又は直線の線分の組み合わせ、形状が円又は円の組み合わせ、又は、直線の線分と円の組み合わせ等を使用する。
例えば、図23に示す計測用画像は、形状が直線の線分の組み合わせであるマーカM5を含む。マーカM5は、直線の線分をL字型に組み合わせた形状であり、L字の角部を基点として、紙面上方向と紙面方向とに線分が延びており、基点を始点としてそれぞれ終点に目盛りを有する。また、マーカM5は、マーカM4と同様に、目盛りの基点の近傍に、目盛りラベルLAである「10」との数字を有する。
例えば、図24に示す計測用画像は、形状が直線の線分と円との組み合わせであるマーカM6を含む。マーカM6は、円と、この円の直径である線分とを組み合わせた形状であり、線分と円との交点の一つを基点として、紙面右方向に線分が延びている。線分又は円において、線分と円との交点をそれぞれの目盛りとする。線分を2分の1とする点又は円の中心に、目盛りSCを有してもよい。また、マーカM6は、マーカM4又はマーカM5と同様に、目盛りの基点の近傍に、目盛りラベルLAである「10」との数字を有する。
図25に示すように、計測用マーカは、これら以外にも、例えば、基点から紙面左方向に線分が伸びる、目盛りラベルLAを含むマーカM7A(図25(A))、基点から紙面下方向に線分が伸びる、目盛りラベルLAを含むマーカM7B(図25(B))、又は基点から紙面右上斜め方向に線分が伸びる、目盛りラベルLAを含むマーカM7C(図25(C))等、様々な形状を取り得る。
また、これらの他にも、図26に示すように、縦線と横線が交差する十字型としてもよい。また、十字型の縦線と横線の少なくとも一方に、目盛りMxを付けた目盛り付き十字型としてもよい。また、第1の計測用マーカとして、縦線、横線のうち少なくともいずれかを傾けた歪曲十字型としてもよい。また、第1の計測用マーカを、十字型と円を組み合わせた円及び十字型としてもよい。その他、第1の計測用マーカを、スポットから実寸サイズに対応する複数の測定点EPを組み合わせた計測用点群型としてもよい。また、第1の計測用マーカの数は一つでも複数でもよいし、実寸サイズに応じて第1の計測用マーカの色を変化させてもよい。
なお、第1の計測用マーカとして、図27に示すように、大きさが異なる3つの同心円状のマーカM8A、M8B、M8C(大きさはそれぞれ直径が2mm、5mm、10mm)を、腫瘍tm上に形成されたスポットSPを中心として、被写体画像上に表示するようにしてもよい。この3つの同心円状のマーカは、マーカを複数表示するので切替の手間が省け、また、被写体が非線形な形状をしている場合でも計測が可能である。なお、スポットを中心として同心円状のマーカを複数表示する場合には、大きさや色をマーカ毎に指定するのではなく、複数の条件の組合せを予め用意しておきその組み合わせの中から選択できるようにしてもよい。
図27では、3つの同心円状のマーカを全て同じ色(黒)で表示しているが、複数の同心円状のマーカを表示する場合、マーカによって色を変えた複数の色付き同心円状のマーカとしてもよい。図28に示すように、マーカM9Aは赤色を表す点線、マーカM9Bは青色を表す実線、マーカM9Cは白を表す一点鎖線で表示している。このようにマーカの色を変えることで識別性が向上し、容易に計測を行うことができる。
また、第1の計測用マーカとしては、複数の同心円状のマーカの他、図29に示すように、各同心円を歪曲させた複数の歪曲同心円状のマーカを用いてもよい。この場合、歪曲同心円状のマーカM10A、マーカM10B、マーカM10Cが、腫瘍tmに形成されたスポットSPを中心に被写体画像に表示されている。
なお、測長モードにおいては、照明光とスポット光(計測光)を常時被写体に照射しているが、図30に示すように、照明光は常時点灯して被写体に常時照射する一方で、スポット光は1フレーム毎(又は数フレーム毎)に、点灯と消灯(又は減光)を繰り返すことによって、スポット光を間欠的に被写体に照射してもよい。この場合には、スポット光を点灯するフレームにおいて、スポット光の位置検出及び計測用マーカの表示設定を行う。そして、照明光のみを照射するフレームにおいて得られた画像に対して、表示設定を行った計測用マーカを重畳表示するようにすることが好ましい。
なお、計測光については、被写体に照射された場合に、スポットとして形成される光を用いているが、その他の光を用いるようにしてもよい。例えば、被写体に照射された場合に、図31に示すように、被写体上に交差ライン80として形成されるライン状の計測光を用いるようにしてもよい。ライン状の計測光が被写体に照射されることで、被写体上にはライン状の照射領域である交差ライン80が形成される。この場合には、計測用マーカとして、交差ライン80と、交差ライン80上に被写体の大きさ(例えば、ポリープP)の指標となる目盛り82とからなる第2の計測用マーカを生成する。
計測光としてライン状の計測光を用いる場合においては、測長モード中に、照明光とライン状の計測光を常時被写体に照射してもよく、また、図32に示すように、照明光は常時被写体に照射する一方で、ライン状の計測光は1フレーム毎(又は数フレーム毎)に、点灯と消灯(又は減光)を繰り返すことによって、ライン状の計測光を間欠的に被写体に照射してもよい。この場合には、ライン状の計測光を点灯するフレームにおいて、ライン状の計測光の位置検出及び計測用マーカの表示設定を行う。そして、照明光のみを照射するフレームにおいて得られた画像に対して、表示設定を行った計測用マーカを重畳表示することが好ましい。
なお、計測光については、被写体に照射された場合に、図33に示すように、被写体上に縞状のパターンの光として形成される縞状パターン光ZPLを用いてもよい(例えば、特開2016-198304号公報参照)。縞状パターン光ZPLは、透過率可変の液晶シャッター(図示しない)に特定のレーザー光を照射することによって得られ、液晶シャッタによって特定のレーザー光を透過する領域(透過領域)と特定のレーザー光を透過しない領域(非透過領域)とが水平方向に周期的に繰り返す2つの異なる縦縞のパターンから形成される。計測光として縞状パターン光を用いる場合には、被写体との距離によって、縞状パターン光の周期が変化することから、液晶シャッタによって縞状パターン光の周期又は位相をシフトして複数回照射し、周期又は位相をシフトして得られる複数の画像に基づいて、被写体の3次元形状の測定が行われている。
例えば、位相Xの縞状パターン光と、位相Yの縞状パターン光と、位相Zの縞状パターン光とを交互に被写体に照射する。位相X、Y、Zの縞状パターン光は、縦縞のパターンを120°(2π/3)ずつ位相シフトしている。この場合には、各縞状パターン光に基づいて得られる3種類の画像を用いて、被写体の3次元形状を測定する。例えば、図34に示すように、位相Xの縞状パターン光と、位相Yの縞状パターン光と、位相Zの縞状パターン光とを、それぞれ1フレーム単位(又は数フレーム単位)で切り替えて被写体に照射することが好ましい。なお、照明光は常時被写体に照射することが好ましい。
なお、計測光については、被写体に照射された場合に、図35に示すように、格子状のパターンとして形成される格子状パターンの計測光LPLを用いてもよい(例えば、特開2017-217215号公報参照)。この場合は、格子状パターンの計測光LPLを被写体に照射した場合の格子状パターンの変形状態によって被写体の3次元形状を測定することから、格子状パターンを正確に検出することが求められる。そのため、格子状パターンの計測光LPLは完全な格子状ではなく、格子状パターンの検出精度を高めるように、波状にするなど格子状から若干変形させている。また、格子状のパターンには、左右の横線分の端点が連続であることを示すSのコードが設けられている。格子状パターンの検出時には、パターンだけでなく、Sのコードも合わせて検出することによって、パターンの検出精度を高めている。なお、格子状パターンとしては、縦線と横線が規則的に配列されたパターンの他、複数のスポットが縦と横に格子状に配列されたパターンであってもよい。
計測光として格子状パターンの計測光LPLを用いる場合においては、測長モード中に、照明光と格子状パターンの計測光LPLを常時被写体に照射してもよく、また、図36に示すように、照明光は常時被写体に照射する一方で、格子状パターンの計測光LPLは1フレーム毎(又は数フレーム毎)に、点灯と消灯(又は減光)を繰り返すことによって、格子状パターンの計測光LPLを間欠的に被写体に照射してもよい。この場合には、格子状パターンの計測光LPLを点灯するフレームにおいて、格子状パターンの計測光LPLに基づく3次元形状の計測を行う。そして、照明光のみを照射するフレームにおいて得られた画像に対して、3次元形状の計測結果を重畳表示することが好ましい。
なお、計測光については、図37に示すように、被写体画像上において網線によって表される3次元平面光TPLを用いてもよい(例えば、特表2017-508529号公報参照)。この場合には、3次元平面光TPLが測定対象に合うように先端部12dを動かす。そして、3次元平面光TPLが測定対象に交差した場合に、3次元平面光TPLと被写体との交差曲線CCの距離を、ユーザーインターフェース等の手動操作に基づく処理又は自動処理によって、算出する。
計測光として3次元平面光TPLを用いる場合においては、測長モード中に、照明光と3次元平面光TPLを常時被写体に照射してもよく、また、図38に示すように、照明光は常時被写体に照射する一方で、3次元平面光TPLは1フレーム毎(又は数フレーム毎)に、点灯と消灯(又は減光)を繰り返すことによって、3次元平面光TPLを間欠的に被写体に照射してもよい。
上記各実施形態において、信号処理部39、表示制御部40、システム制御部41といった各種の処理を実行する処理部(processing unit)のハードウェア的な構造は、次に示すような各種のプロセッサ(processor)である。各種のプロセッサには、ソフトウエア(プログラム)を実行して各種の処理部として機能する汎用的なプロセッサであるCPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphical Processing Unit)、FPGA (Field Programmable Gate Array) などの製造後に回路構成を変更可能なプロセッサであるプログラマブルロジックデバイス(Programmable Logic Device:PLD)、各種の処理を実行するために専用に設計された回路構成を有するプロセッサである専用電気回路などが含まれる。
1つの処理部は、これら各種のプロセッサのうちの1つで構成されてもよいし、同種または異種の2つ以上のプロセッサの組み合せ(例えば、複数のFPGAや、CPUとFPGAの組み合わせ、またはCPUとGPUの組み合わせ等)で構成されてもよい。また、複数の処理部を1つのプロセッサで構成してもよい。複数の処理部を1つのプロセッサで構成する例としては、第1に、クライアントやサーバなどのコンピュータに代表されるように、1つ以上のCPUとソフトウエアの組み合わせで1つのプロセッサを構成し、このプロセッサが複数の処理部として機能する形態がある。第2に、システムオンチップ(System On Chip:SoC)などに代表されるように、複数の処理部を含むシステム全体の機能を1つのIC(Integrated Circuit)チップで実現するプロセッサを使用する形態がある。このように、各種の処理部は、ハードウェア的な構造として、上記各種のプロセッサを1つ以上用いて構成される。
さらに、これらの各種のプロセッサのハードウェア的な構造は、より具体的には、半導体素子などの回路素子を組み合わせた形態の電気回路(circuitry)である。
10 内視鏡システム
12 内視鏡
12a 挿入部
12b 操作部
12c 湾曲部
12d 先端部
12e アングルノブ
12f 処置具導入口
12g 吸引ボタン
12h 送気送水ボタン
13a モード切替スイッチ
13b フリーズスイッチ
14 光源装置
16 プロセッサ装置
18 モニタ
19 ユーザーインターフェース
21 対物レンズ
21a 先端面
22 照明レンズ
22a 先端面
23 計測補助光用レンズ
23a 先端面
23b 基端面
24 処置具出口
25 送気送水ノズル
25a 噴射筒部
25b 噴射口
26 光源部
27 光源制御部
28 ライトガイド
29a 照明光学系
29b 撮像光学系
30 計測補助光出射部
30a 光源
30b レンズ
30b GRIN(Gradient Index)レンズ
30c プリズム
30d 光ファイバ
30e ファイバ外皮
30f フェルール
30g 補強材
30h ハウジング
32 撮像素子
33 撮像制御部
34 CDS/AGC回路
35 A/D変換器
36 通信I/F(Interface)
38 通信I/F(Interface)
39 信号処理部
40 表示制御部
41 システム制御部
42 静止画保存部
43 静止画保存制御部
45 実線
46 点線
51 先端部本体
52 先端キャップ
52a 貫通孔
52b 貫通孔
52c 貫通孔
52d 貫通孔
53 接続パイプ
54 処置具挿通管
55 鏡胴
56 先端面
56a 平面
56b 平面
56c ガイド面
57 送気送液管
60 先端部
61 計測補助光用レンズ
61a 切欠き部
61b 先端面
61c 外周面
62a 貫通孔
62b 貫通孔
63 計測補助光用レンズ
63a 切欠き部
63b 先端面
65 先端部
66 計測補助光用レンズ
66a 切欠き部
66b 先端面
66c 外周面
67a 貫通孔
67b 貫通孔
67c 傾斜面
80 交差ライン
82 目盛り
120 先端部
121 対物レンズ
125 送気送水ノズル
CA 中心軸
CA2 中心軸
CL 中心線
d1 外径
D1 第1方向
d12 外径
d2 外径
D2 第2方向
DOE 光源
F1 流速
F2 流速
G1 第1最小距離
G2 第2最小距離
H 被写体
LD レーザー光源
LI 光軸
LM 光軸
LM2 光軸
LPL 格子状パターンの計測光
M1、M2、M3、M4、M5、M6、M7A、M7B、M7C、M8A、M8B、M8C、M9A、M9B、M9C、M10A、M10B、M10C マーカ
Mx 目盛り
PF 遠端
PM 中央付近
PN 近端
QF 矢印
QM 矢印
QN 矢印
R1 範囲
SC 目盛り
SH 影
SP、SP1、SP2、SP3 スポット
tm、tm1、tm2、tm3 腫瘍
TPL 3次元平面光
W1、W11 開口幅
Z 軸方向
ZPL 縞状パターン光

Claims (9)

  1. 被検体内に挿入する挿入部と、
    前記挿入部の先端に設けられた先端面と、
    前記先端面に配置された観察窓と、
    前記先端面に配置され、前記観察窓に向けて流体を噴射する流体噴射用ノズルと、
    前記先端面に配置され、計測補助光を出射する補助光照射窓とを備え、
    前記補助光照射窓は、前記流体噴射用ノズルの流体噴射範囲内、かつ前記観察窓と流体噴射用ノズルとの間に配され
    前記補助光照射窓を構成する補助光照射窓用光学部材は、前記流体噴射用ノズルと対面する位置に切欠き部を有し、
    前記切欠き部は、前記補助光照射窓から前記計測補助光を出射する際、計測補助光の光路を回避する位置に配されている内視鏡。
  2. 前記流体噴射用ノズルは、前記流体として液体又は気体を噴射し、
    前記流体噴射用ノズルから前記観察窓に向けて液体又は気体が噴射された場合、前記観察窓に到達した位置における前記液体の流速は、2m/s以上であり、前記観察窓に到達した位置における前記気体の流速は40m/s以上である請求項1記載の内視鏡。
  3. 前記流体噴射用ノズルは、前記切欠き部と当接した状態で、前記挿入部に組み込まれている請求項1又は2記載の内視鏡。
  4. 前記補助光照射窓は、前記切欠き部が前記流体噴射用ノズルと当接することにより、前記挿入部の軸方向における位置が規制される請求項記載の内視鏡。
  5. 前記補助光照射窓用光学部材は、円柱形状に形成され、
    前記切欠き部は、前記補助光照射窓用光学部材の先端から外周面に向かって傾斜する傾斜面である請求項1ないし4のいずれか1項記載の内視鏡。
  6. 前記補助光照射窓の外径は0.5mm以上1.6mm以下であり、
    前記観察窓の外周縁と前記補助光照射窓の外周縁との最小距離である第1最小距離が0mm以上1.5mm以下、前記補助光照射窓の外周縁と前記流体噴射用ノズルの先端との最小距離である第2最小距離が0mm以上0.5mm以下である請求項1ないしのいずれか1項記載の内視鏡。
  7. 前記流体噴射用ノズルの前記先端面に対する取付位置と、前記補助光照射窓の先端面とは、前記挿入部の軸方向における位置が同一であり、
    前記観察窓の先端面は、前記補助光照射窓の先端面に対して前記軸方向における先端側に位置しており、
    前記補助光照射窓の外周縁から前記観察窓の外周縁の間に連続するガイド面を有する請求項1ないしのいずれか1項記載の内視鏡。
  8. 前記流体噴射用ノズルの開口幅は、前記観察窓の外径よりも小さく、
    前記ガイド面は前記流体噴射用ノズルの流体噴射範囲内に位置する請求項記載の内視鏡。
  9. 前記補助光照射窓の外径は、前記観察窓の外径よりも小さい請求項1ないしのいずれか1項記載の内視鏡。
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