JP7342654B2 - 回転電機 - Google Patents
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Description
図1に示すように、回転電機11は、筒状のモータハウジング12と、該モータハウジング12の一方の開口を閉塞する第1エンドハウジング13と、モータハウジング12の他方の開口を閉塞する第2エンドハウジング14とを備える。モータハウジング12と第1エンドハウジング13と第2エンドハウジング14とは、回転電機11のハウジングHを構成し、それぞれアルミ系やステンレス系の金属材料よりなる。また、回転電機11は、モータハウジング12の内周面に沿って配置された略円筒状のステータ15を備える。
ロータ17は、軸受16に支持された回転軸17aと、該回転軸17aに外嵌されて固定されたロータコア17bと、該ロータコア17bの外周面に固定された永久磁石17cとを備える。
詳述すると、まず、図3に示すように、内側コイルエンド部である前記コイルエンド部22bと外側コイルエンド部である前記コイルエンド部21bの径方向の間には、それらと径方向に接触してハウジングHに固定される固定部材30が設けられている。詳しくは、まずモータハウジング12は、その軸方向一端側に内径が大きくされた大内径部12aを有し、大内径部12aが形成されることでステータコア18の軸方向一端面と連続した面となる段差面12bを有する。そして、固定部材30は、段差面12b及びステータコア18の軸方向一端面と軸方向に当接しつつ大内径部12aに圧入固定される環状の固定部30aを有する。また、固定部材30は、固定部30aの径方向内側から軸方向に延びて第1コイル21を貫通しつつ、内側コイルエンド部である前記コイルエンド部22bと外側コイルエンド部である前記コイルエンド部21bの径方向の間に介在される介在部30bを有する。なお、本実施形態では、介在部30bは、第1コイル21における外延部21dと周方向に当接するように設定されている。また、本実施形態では、介在部30bの先端は第1エンドハウジング13と軸方向に当接するように設定されている。また、本実施形態では、外側コイルエンド部である前記コイルエンド部21bの径方向外側端面がモータハウジング12の大内径部12aの内周面と径方向に当接するように設定されている。また、本実施形態では、内側コイルエンド部である前記コイルエンド部22bの径方向内側端面が第1エンドハウジング13の段差面13aと径方向に当接するように設定されている。また、本実施形態の固定部材30は、アルミ系の金属材料等の高伝熱材料を含み、例えば、内部がアルミ系の金属材料よりなり、表面が薄い樹脂材等の絶縁性材料よりなる。上記構成により、軸方向一方側のコイルエンド部21b,22bは、ハウジングHに対して固定されている。
詳しくは、コイルエンド部21c,22cは、絶縁キャップ35を介して第2エンドハウジング14に支持されている。絶縁キャップ35は、コイルエンド部21c,22cの軸方向両面、周方向両面及び径方向内側面を覆うように形成され、コイルエンド部21c,22cに径方向内側から嵌着されている。また、絶縁キャップ35の径方向内側には、軸方向に貫通する固定孔35aが形成されている。そして、コイルエンド部21c,22cは、第2エンドハウジング14の軸方向端面14a上に絶縁キャップ35を介して軸方向に積層され、固定孔35aに圧入されつつ前記軸方向端面14aに凹設された圧入凹部14bに圧入される圧入ピン36によって第2エンドハウジング14に固定されている。これにより、軸方向他方側のコイルエンド部21c,22cは、ハウジングHに対して固定されている。
ステータ15のコイル20に駆動回路から3相駆動電流が供給されると、ステータ15にて回転磁界が発生されてロータ17が回転駆動される。
(1)軸方向一方側のコイルエンド部21b,22b同士は径方向に並んで配置され、軸方向他方側のコイルエンド部21c,22c同士は軸方向に並んで配置されるため、軸方向及び径方向の大型化をバランス良く抑えることが可能となる。
・上記実施形態では、回転電機11は、コイルエンド部21b,21c,22b,22cにて連結された軸方向コイル部21a,22a同士の周方向の間にティースが配置されないスロットレスタイプの回転電機11であるとしたが、これに限定されず、スロット付きタイプの回転電機に具体化してもよい。
例えば、図9に示すように、屈曲箇所の多い第1コイル21の巻線断面積は、屈曲箇所の少ない第2コイル22の巻線断面積よりも小さく設定してもよい。なお、図9に示す例では、第1コイル21の周方向から見た厚さを第2コイル22よりも薄くしているが、径方向から見た幅を小さくしてもよい。このようにすると、屈曲箇所が多く加工が難しい第1コイル21の加工性が良好となり、製造が容易となる。なお、このように第1コイル21と第2コイル22との巻線断面積が異なる場合においても各相の抵抗差や並列接続された場合の各列の抵抗差を無くすべく、上記実施形態や別例と同様に結線することが好ましい。
Claims (6)
- 軸方向に延びる軸方向コイル部(21a,22a)と一対の前記軸方向コイル部同士を周方向に連結するコイルエンド部(21b,21c,22b,22c)とを有するコイル(20~22)を備え、前記コイルエンド部にて連結された前記軸方向コイル部同士の周方向の間には他の前記コイルエンド部にて連結された前記軸方向コイル部が配置され、前記コイルエンド部同士が並んで配置されるステータ(15)を備えた回転電機であって、
前記コイルは、環状の空芯コイルである第1コイル(21)と第2コイル(22)とを含み、前記第1コイルと前記第2コイルとは、周方向に半分重なりつつ交互に配置されており、
前記軸方向コイル部は、径方向に薄い扁平形状であり、
軸方向一方側の前記コイルエンド部(21b,22b)同士は径方向に並んで配置され、軸方向他方側の前記コイルエンド部(21c,22c)同士は軸方向に並んで配置され、
径方向に並んだ軸方向一方側の前記コイルエンド部の断面形状は、軸方向よりも径方向に薄い扁平形状であり、軸方向に並んだ軸方向他方側の前記コイルエンド部の断面形状は、径方向よりも軸方向に薄い扁平形状である回転電機。 - 前記軸方向他方側の前記コイルエンド部は、径方向内側に屈曲されて延び、前記ステータの内側に設けられたロータ(17)と軸方向に対向するように配置された請求項1に記載の回転電機。
- 前記コイル(20~22)は、異なる形状に折り曲げられて周長が異なる前記第1コイル(21)と前記第2コイル(22)とからなり、
前記第1コイルと前記第2コイルとは、各相における総コイル長が等しくなるように、且つ、同相において並列接続された場合の各列の総コイル長が等しくなるように接続された請求項1又は請求項2に記載の回転電機。 - 前記コイルは、異なる形状に折り曲げられつつ周長が同じとなるように形成された前記第1コイルと前記第2コイルとからなる請求項1又は請求項2に記載の回転電機。
- 前記コイルは、異なる形状に折り曲げられた前記第1コイルと前記第2コイルとからなり、屈曲箇所の多い前記第1コイルの巻線断面積は、屈曲箇所の少ない前記第2コイルの巻線断面積よりも小さく設定された請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の回転電機。
- 軸方向一方側の前記コイルエンド部及び軸方向他方側の前記コイルエンド部の少なくとも一方は、前記ステータを収容するハウジング(H)に対して固定された請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の回転電機。
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