JP7342494B2 - 診断装置、診断システムおよびプログラム - Google Patents

診断装置、診断システムおよびプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP7342494B2
JP7342494B2 JP2019140227A JP2019140227A JP7342494B2 JP 7342494 B2 JP7342494 B2 JP 7342494B2 JP 2019140227 A JP2019140227 A JP 2019140227A JP 2019140227 A JP2019140227 A JP 2019140227A JP 7342494 B2 JP7342494 B2 JP 7342494B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
operation mode
server device
data
unit
diagnostic device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019140227A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021022337A (ja
Inventor
真也 岩下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2019140227A priority Critical patent/JP7342494B2/ja
Publication of JP2021022337A publication Critical patent/JP2021022337A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7342494B2 publication Critical patent/JP7342494B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Programmable Controllers (AREA)

Description

本発明は、診断装置、診断システムおよびプログラムに関する。
加工機等の工作機械、組立て機、および測定機等の生産設備の生産効率の向上および自動化等の目的で、工場でのIT(Information Technology)化が進んでいる。例えばドリルまたはエンドミル等の工具を使用する工作機械から取得した稼働情報をネットワーク経由で送信する技術、サーバに集約してダッシュボード等に表示する技術、およびデータを基に機械学習等の手法により故障および異常等を検知する技術等が既に知られている。
従来の手法を用いて工作機械等の設備から取得したデータをサーバに送信する際、これまでITの活用が浸透していなかった工場におけるネットワークは、十分な性能を持たないことが多い。特に、診断装置が工作機械等の設備から取得したデータが、動画データまたは音声データ等の大容量データである場合、ネットワークの通信容量を圧迫してしまうという問題がある。
このようなネットワークの通信容量の圧迫を抑制するシステムとして、混雑した通信環境において異常現象が発生した場合に、通信の輻輳を防止しながらセンサノードの情報をサーバに早く伝達するために、センサにより測定された環境情報を観測値イベントとしてサーバに送信し、センサノードが異常検知センサにより環境の異常発生を検知すると、サンプリング周波数を増大させて環境情報を測定し、予め設定された最大送信量を超えないように送信量を増大させて、測定した環境情報を観測値イベントとしてサーバに送信するシステムが開示されている(例えば特許文献1)。
しかしながら、特許文献1に記載された技術では、センサデータをサーバに集約させる際に、センサデータに対するサンプリング周波数が統一されていないため、統計処理または機械学習等の解析用途には扱いづらく、異常等の何らかの事象を検知する処理が複雑になり検知性能が低下するという問題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、対象機から検知した検知データをネットワーク経由でサーバに送信する場合に、当該ネットワークの通信状態に応じて、サーバでの解析処理における検知性能を確保できるようなサーバへの検知データの集約を可能にすることができる診断装置、診断システムおよびプログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、対象機から検知された検知データを、ネットワークを介してサーバ装置に送信する診断装置であって、前記対象機から検知された前記検知データを取得する取得部と、前記ネットワークの通信状態に応じて、前記検知データについて非圧縮状態または可逆圧縮処理をした状態で前記サーバ装置へ送信する第1動作モード、前記検知データについて不可逆圧縮処理をした状態で前記サーバ装置へ送信する第2動作モード、および、過去に前記サーバ装置へ不可逆圧縮処理をした状態で送信した前記検知データがある場合、該検知データについて非圧縮状態または可逆圧縮処理をした状態で前記サーバ装置へ再送信する第3動作モードのいずれかの動作モードに切り替えるモード切替部と、前記取得部により取得された前記検知データを、前記モード切替部により前記第1動作モードまたは前記第3動作モードに切り替えられた場合には非圧縮状態のまま、または可逆圧縮処理をし、前記モード切替部により前記第2動作モードに切り替えられた場合には不可逆圧縮処理をして出力する圧縮処理部と、前記圧縮処理部により出力された前記検知データを、前記ネットワークを介して前記サーバ装置へ送信するデータ送信部と、を備え、前記モード切替部は、前記対象機が非稼動中であって、かつ、過去に前記サーバ装置へ不可逆圧縮処理をした状態で送信した前記検知データがある場合に、前記第3動作モードに切り替え、前記圧縮処理部は、前記対象機が非稼動中に、過去に前記サーバ装置へ不可逆圧縮処理をした状態で送信した前記検知データについて、非圧縮状態のまま、または可逆圧縮処理をして出力し、前記データ送信部は、前記対象機が非稼動中に、前記圧縮処理部により出力された前記検知データを、前記ネットワークを介して前記サーバ装置へ送信することを特徴とする。
本発明によれば、対象機から検知した検知データをネットワーク経由でサーバに送信する場合に、当該ネットワークの通信状態に応じて、サーバでの解析処理における検知性能を確保できるようなサーバへの検知データの集約を可能にすることができる。
図1は、第1の実施形態に係る異常診断システムの全体構成の一例を示す図である。 図2は、第1の実施形態に係る診断装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 図3は、第1の実施形態に係る工作機械のハードウェア構成の一例を示す図である。 図4は、第1の実施形態に係るサーバ装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 図5は、第1の実施形態に係る診断装置の機能ブロックの構成の一例を示す図である。 図6は、第1の実施形態に係る工作機械の機能ブロックの構成の一例を示す図である。 図7は、第1の実施形態に係るサーバ装置の機能ブロックの構成の一例を示す図である。 図8は、第1の実施形態に係る異常診断システムにおける工作機械が稼働中の動作の概要を説明する図である。 図9は、第1の実施形態に係る異常診断システムにおける工作機械が非稼働中の動作の概要を説明する図である。 図10は、第1の実施形態に係る異常診断システムにおいて診断装置が検知データを送信する動作の流れの一例を示すフローチャートである。 図11は、第2の実施形態に係る制御装置となる診断装置の機能ブロックの構成の一例を示す図である。 図12は、第2の実施形態に係る被制御装置となる診断装置の機能ブロック構成の一例を示す図である。 図13は、第2の実施形態の異常診断システムの動作を説明する図である。
以下に、図面を参照しながら、本発明に係る診断装置、診断システムおよびプログラムの実施形態を詳細に説明する。また、以下の実施形態によって本発明が限定されるものではなく、以下の実施形態における構成要素には、当業者が容易に想到できるもの、実質的に同一のもの、およびいわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、以下の実施形態の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換、変更および組み合わせを行うことができる。
[第1の実施形態]
(異常診断システムの全体構成)
図1は、第1の実施形態に係る異常診断システムの全体構成の一例を示す図である。図1を参照しながら、本実施形態に係る異常診断システム1の全体構成について説明する。
図1に示すように、異常診断システム1は、診断装置10と、工作機械20と、A/Dコンバータ30と、サーバ装置40と、を含む。
診断装置10は、工作機械20による加工サイクルで発生する振動データまたは音響データを検知データとして受信し、異常の有無についての検知および判定等の分析処理を行う情報処理装置である。また、診断装置10は、自身で検知データに対する分析処理を行うことに加えて、サーバ装置40側での解析処理のために、当該検知データをネットワークNを介してサーバ装置40へ送信する。また、診断装置10は、検知データをA/Dコンバータ30により変換されたデジタルデータとして受信する。診断装置10は、受信した検知データ等を表示するためのディスプレイ58を備えている。診断装置10は、工作機械20のNC制御装置25から、後述するコンテキスト情報を受信し、工作機械20において加工処理中であることを示す動作信号をA/Dコンバータ30を介して受信する。また、診断装置10がA/Dコンバータ30から受信した検知データそのものは、後述するような圧縮処理がされていないデータであるとして、「非圧縮データ」と称する場合がある。
工作機械20は、工具23を用いて、加工対象に対して切削、研削または研磨等の加工を行う機械である。工作機械20は、診断装置10およびサーバ装置40による異常等の検知の対象となる対象機の一例である。工作機械20は、加工サイクルで発生する振動または音を検知するセンサ24が設置されており、ホルダ22におり保持され加工対象に対して、切削、研削または研磨等の加工を行う工具23と、加工サイクルの動作を制御するNC(Numerical Control)制御装置25と、を備えている。
なお、診断装置10による異常等の検知の対象は、工作機械20に限定されるものではなく、振動または音の波形等の解析により、動作について何らかの事象を検知することができる対象であれば、例えば、プリンタまたは自動車等(対象機の一例)を対象とすることもできる。また、図1に示す例では、診断装置10は、工作機械20とは別体の装置となっているが、これに限定されるものではなく、工作機械20に搭載されるものとしてもよい。
センサ24は、工作機械20とは別個独立に設置され、ドリル、エンドミル、フェイスミル、ロングドリル、バイトチップまた砥石等の工具23が発する振動または音等の物理量を検知し、検知した物理量の情報を検知データ(振動データまたは音響データ等)としてA/Dコンバータ30へ出力するセンサである。センサ24は、例えば、加速度センサ、AE(Acoustic Emission)センサ、またはマイクロフォン等で構成される。ここで検知データ(振動データまたは音響データ)は、例えば、WAV(RIFF Waveform Audio Format)形式等で表現されるデータとして扱われるなお、センサ24の個数は複数であってもよい。
なお、工作機械20が発生する物理量を検知するセンサ24は、振動データまたは音響データ等を検知するものとしたが、これに限定されるものではなく、例えば、工具の回転トルクを検知するトルクセンサ、加工対象等に係る荷重を検知するロードセル等の外付けのセンサ、温度情報を検知する温度センサ、または画像を検出するカメラ等であってもよい。
工具23は、加工対象に対して切削、研削または研磨等の加工を施すためのドリル、エンドミル、フェイスミル、ロングドリル、バイトチップまたは砥石等の加工ツールである。
NC制御装置25は、NCプログラムを実行することにより、工作機械20における加工サイクルの動作全体を制御する制御装置である。NC制御装置25は、後述するコンテキスト情報、および加工処理中であることを示す動作信号を出力する。
A/Dコンバータ30は、センサ24から出力されたアナログの信号(振動データ、音響データ等)を、デジタルデータに変換する装置である。また、A/Dコンバータ30は、NC制御装置25から出力される加工処理中であることを示す動作信号を、デジタル信号に変換する。すなわち、センサ24から出力されたアナログの信号、および、NC制御装置25から出力される動作信号は、それぞれA/Dコンバータ30の別々のチャネルに入力される。A/Dコンバータ30は、変換したデジタルデータおよびデジタル信号を診断装置10へ出力する。
なお、A/Dコンバータ30は、診断装置10とは別の装置となっているが、例えば、診断装置10に拡張ボードとして組み込まれるA/D変換ボードであってもよい。また、NC制御装置25から出力される動作信号は、A/Dコンバータ30へ送信されるのではなく、オン/オフ信号として、診断装置10へ直接送信されるものとしてもよい。
サーバ装置40は、診断装置10により受信された工作機械20の検知データ(振動データまたは音響データ等)を、ネットワークNを介して集約し、集約した検知データに基づいて異常検知等の解析処理を行うサーバ装置である。
なお、図1に示す異常診断システム1では1の診断装置10が示されているが、これに限定されるものではなく、複数の診断装置10がネットワークNを介してサーバ装置40と通信可能に接続されているものとしてもよい。また、図1に示すように、診断装置10と工作機械20との間で、例えばコンテキスト情報は、ネットワークNを介して送受信されてよい。
(診断装置のハードウェア構成)
図2は、第1の実施形態に係る診断装置のハードウェア構成の一例を示す図である。図2を参照しながら、本実施形態に係る診断装置10のハードウェア構成について説明する。
図2に示すように、診断装置10は、CPU(Central Processing Unit)51と、ROM(Read Only Memory)52と、RAM(Random Access Memory)53と、通信I/F54と、センサI/F55と、入出力I/F56と、補助記憶装置59と、を有し、各部が互いに通信可能となるようにバス60で接続されている。
CPU51は、診断装置10の全体を制御する演算装置である。CPU51は、例えば、RAM53をワークエリア(作業領域)としてROM52等に格納されたプログラムを実行することで、診断装置10全体の動作を制御し、診断機能を実現する。
通信I/F54は、工作機械20およびサーバ装置40の外部装置と通信するためのインターフェースである。通信I/F54は、例えば、工作機械20からコンテキスト情報等を受信し、サーバ装置40へ検知データ等を送信する。通信I/F54は、例えば、Ethernet(登録商標)、およびTCP(Transmission Control Protocol)/IP(Internet Protocol)に準拠したインターフェースである。
センサI/F55は、工作機械20に設置されたセンサ24から検知データ(振動データまたは音響データ等)、および動作信号を受信するためのインターフェースである。実際には、センサI/F55は、検知データおよび動作信号がA/Dコンバータ30によってA/D変換されたデジタル信号を受信する。なお、検知データを受信するインターフェースと、動作信号を受信するインタフェースとは、別々であってもよい。
入出力I/F56は、各種装置(例えば入力装置57およびディスプレイ58)とバス60とを接続するためのインターフェースである。
入力装置57は、文字および数字等の入力、各種指示の選択、ならびにカーソルの移動等の操作を行うためのマウスまたはキーボード等の装置である。なお、入力装置57は、例えば、タッチパネルの入力機能(タッチ操作機能)により実現されてもよい。
ディスプレイ58は、カーソル、メニュー、ウィンドウ、文字または画像等の各種情報を表示するLCD(Liquid Crystal Display)または有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等の表示装置である。なお、ディスプレイ58は、例えば、タッチパネルの表示機能により実現されてもよい。
補助記憶装置59は、診断装置10の設定情報、工作機械20から受信された検知データ(振動データまたは音響データ等)、OS(Operating System)、およびアプリケーションプログラム等の各種データを記憶するHDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、またはEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)等の不揮発性の記憶装置である。なお、補助記憶装置59は、診断装置10が備えるものとしているが、これに限定されるものではなく、例えば、診断装置10の外部に設置された記憶装置であってもよい。
なお、図2に示した診断装置10のハードウェア構成は一例を示すものであり、図2に示した構成要素を全て含む必要はなく、または、その他の構成要素を含むものとしてもよい。
(工作機械のハードウェア構成)
図3は、第1の実施形態に係る工作機械のハードウェア構成の一例を示す図である。図3を参照しながら、本実施形態に係る工作機械20のハードウェア構成について説明する。
図3に示すように、工作機械20は、CPU71と、ROM72と、RAM73と、通信I/F74と、駆動制御回路75と、信号I/F77と、を有し、各部が互いに通信可能となるようにバス78で接続されている。センサ24は、上述の図1で示したように、工具23による加工サイクルで発生する振動または音等を検知できる工作機械20の所定の位置に設置されているが、工作機械20と直接データの送受信をしておらず、上述したように、A/Dコンバータ30へ検知データ(振動データまたは音響データ等)を出力する。
CPU71は、工作機械20の全体を制御する演算装置である。CPU71は、例えば、RAM73をワークエリア(作業領域)としてROM72等に格納されたプログラム(NCプログラム)を実行することで、工作機械20全体の動作を制御し、加工機能を実現する。
通信I/F74は、診断装置10等の外部装置と通信するためのインターフェースである。通信I/F74は、例えば、Ethernet、およびTCP/IPに準拠したインターフェースである。駆動制御回路75は、モータ76の駆動を制御する回路である。モータ76は、ドリル、エンドミル、フェイスミル、ロングドリル、バイトチップまたは砥石等の工具23を駆動する。
信号I/F77は、工作機械20において加工処理が行われている場合に動作信号を診断装置10へ送信するためのインターフェースである。信号I/F77は、例えば、10BASE-2等のEthernet規格に準拠したBNC(Bayonet Neill-Concelman connector)のコネクタ等を介した同軸ケーブルが接続される。
なお、図3に示した工作機械20のハードウェア構成は一例を示すものであり、図3に示した構成要素以外の構成要素を含むものとしてもよい。例えば、工作機械20は、ディスプレイを備えるものとし、診断装置10が備えるディスプレイ58の表示内容と同様のものを表示できるものとしてもよい。
また、上述の図1に示したNC制御装置25は、例えば、CPU71、ROM72、RAM73、通信I/F74、および駆動制御回路75を含む装置となっている。ただし、これに限定されるものではなく、工作機械20は、NC制御装置25が備えるCPU71とは、別にCPUを備える構成であってもよい。この場合、CPU71とは別のCPUは、加工動作以外の動作、例えば、工作機械20に備えられたランプまたはLED(Light Emitting Diode)等の点灯動作、および、加工動作とは直接関係のない部分の位置決めを行う回転モータの制御等を行うものとしてもよい。
(サーバ装置のハードウェア構成)
図4は、第1の実施形態に係るサーバ装置のハードウェア構成の一例を示す図である。図4を参照しながら、本実施形態に係るサーバ装置40のハードウェア構成について説明する。
図4に示すように、サーバ装置40は、CPU81と、ROM82と、RAM83と、補助記憶装置84と、通信I/F85と、メディアドライブ86と、DVD(Digital Versatile Disc)ドライブ88と、がバス90で通信可能に接続された構成となっている。
CPU81は、サーバ装置40の全体を制御する演算装置である。CPU81は、RAM83をワークエリア(作業領域)としてROM82等に格納されたプログラムを実行することで、サーバ装置40全体の動作を制御し、後述する情報提供機能を実現する。
補助記憶装置84は、後述するように、診断装置10から受信した検知データ等を記憶する不揮発性の記憶装置である。補助記憶装置84は、例えば、HDD、SSD、またはEEPROM等である。
通信I/F85は、ネットワークNを利用してデータを通信するためのインターフェースである。通信I/F85は、例えば、TCP/IPに対応したNIC等である。
メディアドライブ86は、CPU81の制御に従って、フラッシュメモリ等のメディア87に対するデータの読み出しおよび書き込みを制御する装置である。メディア87は、メディアドライブ86に対して着脱自在の記憶装置である。
DVDドライブ88は、着脱自在な記憶媒体の一例としてのDVD-ROM(Digital Versatile Disc Read Only Memory)89に対するデータの読み出しおよび書き込みを制御する装置である。なお、上述の着脱可能な記録媒体の他の例として、例えば、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)、CD-R(Compact Disc Recordable)、DVD-R(Digital Versatile Disc Recordable)またはブルーレイディスク等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体であってもよい。
なお、図4に示したハードウェア構成は一例であり、すべての構成機器を備えている必要はなく、また、他の構成機器を備えているものとしてもよい。例えば、DVDドライブ88により機能が代替できるのであれば、メディアドライブ86は備えられていなくてもよい。また、サーバ装置40に対して管理者が直接、操作入力を行う場合であれば、マウスおよびキーボード等の入力装置、および、入力装置による入力結果を表示するための表示装置(ディスプレイ)が備えられているものとしてもよい。
(診断装置の機能ブロックの構成)
図5は、第1の実施形態に係る診断装置の機能ブロックの構成の一例を示す図である。図5を参照しながら、本実施形態に係る診断装置10の機能ブロックの構成について説明する。
図5に示すように、診断装置10は、通信部101(データ送信部)と、通信状態判定部102(判定部)と、重要度算出部103(決定部)と、モード切替部104と、圧縮処理部105と、信号受信部106(取得部)と、設定部107と、入力部108と、記憶部109と、を有する。
通信部101は、サーバ装置40および工作機械20との間でデータ通信を行う機能部である例えば、通信部101は、工作機械20から受信した検知データ(振動データまたは音響データ等)を、ネットワークNを介してサーバ装置40へ送信したり、工作機械20からネットワークNを介してコンテキスト情報を受信する。ここで、コンテキスト情報とは、工作機械20についての識別情報および動作情報等を含む情報である。コンテキスト情報とは、例えば、工作機械20の識別情報(型式等)、駆動部204の識別情報、そのときの動作状態、回転数および加工速度、駆動部204に駆動される工具23の径および材質等の加工条件、ならびに、ツール番号等を含む情報である。通信部101は、図2に示す通信I/F54、および、CPU51によりプログラムが実行されることによって実現される。
通信状態判定部102は、ネットワークNの通信状態を観測して、ネットワークN(具体的には、当該診断装置10とサーバ装置40との間のネットワーク経路)の通信容量が十分であるか否かを判定する機能部である。例えば、通信状態判定部102は、サーバ装置40との通信遅延、または実効ビットレート等を測定することによって、ネットワークNの通信容量が十分であるか否かを判定する。通信状態判定部102は、例えば、図2に示すCPU51によりプログラムが実行されることによって実現される。
重要度算出部103は、通信部101により受信された工作機械20からの検知データの重要度を、当該検知データ自体の重要性の程度、および当該工作機械20の生産工程の重要性の程度等に基づいて算出する機能部である。例えば、重要度算出部103は、受信された検知データに対して統計的な処理を行うことによって異常傾向の度合いを推定し、異常である傾向が強い検知データであるほど、高い重要度を算出する。なお、工作機械20の生産工程の重要性の程度については、ユーザの入力部108による操作に従って、設定部107により設定されるものとしてもよい。また、重要度算出部103は、重要度を、算出動作により求めることに限らず、例えば、設定部107による設定内容等に基づいて具体的な値を決定するものとすればよい。重要度算出部103は、例えば、図2に示すCPU51によりプログラムが実行されることによって実現される。
モード切替部104は、通信状態判定部102により判定されたネットワークNの通信容量に関する判定結果、および重要度算出部103により算出された重要度に基づいて、検知データの圧縮形式、およびどのような検知データをサーバ装置40へ送信するのかを規定する動作モードを切り替える。具体的には、モード切替部104は、検知データを非圧縮状態、または可逆圧縮処理をした状態でサーバ装置40へ送信する動作モード(第1動作モード)、検知データを不可逆圧縮処理をした状態でサーバ装置40へ送信する動作モード(第2動作モード)、および、過去にサーバ装置40へ不可逆圧縮処理をした状態で送信した検知データを、非圧縮の状態または可逆圧縮処理をした状態でサーバ装置40へ再送信する動作モード(第3動作モード)のいずれかに切り替える。モード切替部104は、例えば、図2に示すCPU51によりプログラムが実行されることによって実現される。
圧縮処理部105は、WAV形式等の非圧縮状態の検知データを、可逆圧縮処理または不可逆圧縮処理を行う機能部である。不可逆圧縮は、元のデータと比べて情報の損失がある代わりに容量を非常に小さくなるように圧縮する形式であり、例えば、MP3(MPEG-1 Audio Layer-3)等がある。可逆圧縮は、元のデータから情報を損失することなく圧縮する形式であり、圧縮後に元のデータに戻すことが可能な圧縮形式であり、一般には品質がよい代わりに不可逆圧縮に比べるとデータサイズが大きい。可逆圧縮の形式としては、例えば、FLAC(Free Lossless Audio Codec)等がある。圧縮処理部105は、例えば、図2に示すCPU51によりプログラムが実行されることによって実現される。
信号受信部106は、工作機械20において加工処理中であることを示す動作信号、および、工作機械20に設置されたセンサ24から加工処理中に発生する振動または音を検知した検知データ(振動データまたは音響データ等)を、A/Dコンバータ30を介して受信する機能部である。信号受信部106は、図2に示すセンサI/F55、およびCPU51によりプログラムが実行されることによって実現される。
設定部107は、入力部108への操作入力に従って、各種情報の設定を行う機能部である。設定部107は、図2に示すCPU51によりプログラムが実行されることによって実現される。
入力部108は、ユーザからの操作入力を受け付ける機能部である。入力部108は、図2に示す入力装置57によって実現される。
記憶部109は、信号受信部106により受信された検知データ、および設定部107により設定された設定情報等の各種情報を記憶する機能部である。記憶部109は、図2に示す少なくともRAM53および補助記憶装置59のいずれかによって実現される。
なお、図5に示した診断装置10の通信状態判定部102、重要度算出部103、モード切替部104、圧縮処理部105および設定部107は、図2に示すCPU51によりプログラムが実行されることによって実現されることに限定されるものではなく、IC(Integrated Circuit)等によるハードウェア回路によって実現されるものとしてもよい。
また、診断装置10の各機能部は、機能を概念的に示したものであって、このような構成に限定されるものではない。例えば、図5に示す診断装置10で独立した機能部とし図示した複数の機能部を、1つの機能部として構成してもよい。一方、図5に示す診断装置10で1つの機能部が有する機能を複数に分割し、複数の機能部として構成するものとしてもよい。
また、診断装置10に含まれる各機能部は、必ずしも診断装置10上で実現されなければならないわけではなく、例えば、機能部の一部がサーバ装置40によって実現されるものとしてもよい。例えば、ネットワークNの通信容量が十分であるか否かを判定する通信状態判定部102の機能は、サーバ装置40によって実現されるものとしてもよい。
(工作機械の機能ブロックの構成)
図6は、第1の実施形態に係る工作機械の機能ブロックの構成の一例を示す図である。図6を参照しながら、本実施形態に係る工作機械20の機能ブロックの構成について説明する。
図6に示すように、工作機械20は、数値制御部201と、通信部202と、駆動制御部203と、駆動部204と、信号送信部205と、検知部211と、を有する。
数値制御部201は、駆動部204による加工を数値制御(NC)により実行する機能部である。例えば、数値制御部201は、駆動部204の動作を制御するための数値制御データを生成して出力する。また、数値制御部201は、コンテキスト情報を通信部202を介して診断装置10へ送信し、NCプログラムで規定される加工サイクルの加工処理の実行中には、動作信号を信号送信部205を介して診断装置10へ送信する。数値制御部201は、加工対象を加工する際、加工処理に応じて、駆動する駆動部204の種類、または駆動部204の駆動状態(回転数、回転速度等)を変更する。数値制御部201は、動作の種類を変更する度に、変更した動作の種類に対応するコンテキスト情報を、通信部202を介して診断装置10へ逐次送信する。数値制御部201は、例えば、図3に示すCPU71によりプログラムが実行されることによって実現される。
通信部202は、診断装置10とデータ通信を行う機能部である。例えば、通信部202は、その時点で動作に対応するコンテキスト情報を、数値制御部201の制御に従って、診断装置10へ送信する。通信部202は、例えば、図3に示す通信I/F74、およびCPU71によりプログラムが実行されることによって実現される。
駆動制御部203は、数値制御部201により求められた数値制御データに基づいて、駆動部204を駆動制御する機能部である。駆動制御部203は、例えば、図3に示すCPU71によりプログラムが実行されることによって実現される。
駆動部204は、駆動制御部203による駆動制御の対象となる機能部である。駆動部204は、駆動制御部203による制御に従って工具23を駆動する。駆動部204は、例えば、モータ等であり、加工に用いられ、数値制御の対象となるものであればどのようなものであってもよい。なお、駆動部204は、2以上備えられていてもよい。駆動部204は、駆動制御部203によって駆動制御によって駆動制御されるアクチュエータであり、例えば、図3に示すモータ76等によって実現される。
信号送信部205は、数値制御部201によりNCプログラムで規定される加工サイクルの加工処理が実行されているときに、動作信号を診断装置10へ送信する機能部である。信号送信部205は、図3に示す信号I/F77、およびCPU71によりプログラムが実行されることによって実現される。
検知部211は、工作機械20で保持された工具23が発する振動または音等の物理量を検知し、検知した物理量の情報を検知データとしてA/Dコンバータ30へ出力する機能部である。検知部211は、図3に示すセンサ24によって実現される。なお、検知部211の個数は任意である。例えば、同一の物理量を検知する複数の検知部211を備えていてもよく、相互に異なる物理量を検知する複数の検知部211を備えていてもよい。
なお、工作機械20の各機能部は、機能を概念的に示したものであって、このような構成に限定されるものではない。例えば、図6に示す工作機械20で独立した機能部とし図示した複数の機能部を、1つの機能部として構成してもよい。一方、図6に示す工作機械20で1つの機能部が有する機能を複数に分割し、複数の機能部として構成するものとしてもよい。
(サーバ装置の機能ブロックの構成)
図7は、第1の実施形態に係るサーバ装置の機能ブロックの構成の一例を示す図である。図7を参照しながら、本実施形態に係るサーバ装置40の機能ブロックの構成について説明する。
図7に示すように、サーバ装置40は、通信部401と、解析部402と、記憶部403と、を有する。
通信部401は、診断装置10との間でデータ通信を行う機能部である。例えば、通信部401は、診断装置10からネットワークNを介して検知データを受信する。通信部401は、例えば、図4に示す通信I/F85、およびCPU81によりプログラムが実行されることによって実現される。
解析部402は、通信部401により受信された検知データに対して、異常検知等の各種の解析処理を行う機能部である。なお、解析部402による解析処理は異常検知に限らず、特定の事象を検知する解析処理が行われてもよい。解析部402は、例えば、図4に示すCPU81によりプログラムが実行されることによって実現される。
記憶部403は、通信部401により受信された各診断装置10からの検知データを記憶する機能部である。また、記憶部403は、解析部402による解析結果を記憶する。記憶部403は、図4に示す少なくともRAM83および補助記憶装置84のいずれかによって実現される。
なお、図7に示したサーバ装置40の記憶部403は、図4に示すCPU81によりプログラムが実行されることによって実現されることに限定されるものではなく、IC等によるハードウェア回路によって実現されるものとしてもよい。
また、サーバ装置40の各機能部は、機能を概念的に示したものであって、このような構成に限定されるものではない。例えば、図7に示すサーバ装置40で独立した機能部とし図示した複数の機能部を、1つの機能部として構成してもよい。一方、図7に示すサーバ装置40で1つの機能部が有する機能を複数に分割し、複数の機能部として構成するものとしてもよい。
(異常診断システムにおける工作機械が稼働中および非稼働中の動作の概要)
図8は、第1の実施形態に係る異常診断システムにおける工作機械が稼働中の動作の概要を説明する図である。図9は、第1の実施形態に係る異常診断システムにおける工作機械が非稼働中の動作の概要を説明する図である。図8および図9を参照しながら、本実施形態に係る異常診断システム1における工作機械20が稼働中および非稼働中の場合の動作の概要について説明する。
まず、図8および図9に示すように、異常診断システム1には、サーバ装置40とデータ通信が可能な診断装置10として、診断装置10_1と、診断装置10_2とが接続されているものとする。図8に示すように診断装置10_1、10_2に対応する各工作機械20が稼働している場合、診断装置10_1、10_2は、それぞれ、ネットワークNの通信状態を観測して、ネットワークN(具体的には、自身とサーバ装置40との間のネットワーク経路)の通信容量が十分であるか否かを判定する。そして、診断装置10_1は、自身とサーバ装置40との間で十分な通信容量が確保できないと判定したものとする。この場合、診断装置10_1は、自身の動作モードを、工作機械20から受信した検知データを不可逆圧縮処理をした状態でサーバ装置40へ送信する動作モードに切り替える。そして、診断装置10_1は、検知データを不可逆圧縮処理によってデータサイズの小さい圧縮データを生成し、サーバ装置40へ送信する。そして、診断装置10_1は、どの検知データを不可逆圧縮形式で送信したかを記憶しておく。このように、ネットワークNの通信容量が十分でないときであっても、データサイズの小さい不可逆圧縮処理をした圧縮データを生成することによって、サーバ装置40への送信が可能となり、かつ、ネットワークNの輻輳についての影響を低減することができる。また、不可逆圧縮処理による情報の損失によって、サーバ装置40における解析処理の検知性能は一時的に低下する可能性があるが、リアルタイムでの異常検知等の検知性能の機能を確保することができる。
一方、診断装置10_2は、自身とサーバ装置40との間で十分な通信容量が確保できていると判定したものとする。この場合、診断装置10_2は、自身の動作モードを、工作機械20から受信した検知データを非圧縮状態、または可逆圧縮処理をした状態でサーバ装置40へ送信する動作モードに切り替える。そして、診断装置10_2は、検知データを非圧縮状態で、または、可逆圧縮処理によって圧縮データを生成し、サーバ装置40へ送信する。このように、ネットワークNの通信容量が十分であるので、データサイズが大きい非圧縮状態で、または可逆圧縮形式で検知データをサーバ装置40へ送信することができる。
また、図9に示すように診断装置10_1、10_2に対応する工作機械20が非稼働の状態となっている場合(例えば、夜間等の工場の操業時間外となっている場合)、診断装置10_1は、自身の動作モードを、過去にサーバ装置40へ不可逆圧縮処理をした状態で送信した検知データを、非圧縮の状態または可逆圧縮処理をした状態でサーバ装置40へ再送信する動作モードに切り替える。そして、診断装置10_1は、図8で上述したように、サーバ装置40へ不可逆圧縮形式で送信した検知データについて、非圧縮状態で、または、可逆圧縮処理によって圧縮データを生成し、サーバ装置40へ再送信する。このように、工作機械20が稼働中に既に不可逆圧縮形式で送信している検知データについて、非稼働中に改めて非圧縮状態、または可逆圧縮形式で再送信することによって、サーバ装置40は解析処理に用いる検知データを差し替えて検知性能の精度を回復することができる。この場合、リアルタイムの検知データの送信ではないので、必ずしもネットワークNの通信容量は十分でなくてもよい。
一方、診断装置10_2は、工作機械20の稼働中に既に非圧縮状態、または可逆圧縮形式で検知データをサーバ装置40へ送信しているので、非稼働中には何もしない。
以上のように、診断装置10(10_1、10_2)は、ネットワークNの通信容量の状態に応じて、動作モードを切り替えることによって、非可逆状態または可逆圧縮処理をした状態で検知データを送るか、不可逆圧縮処理をした状態で検知データを送るかを切り替えるものとしている。なお、動作モードの切り替えについては、重要度算出部103により算出された重要度を加味して切り替えるものとしてもよい。例えば、診断装置10_1、10_2双方が、ネットワークNの通信容量が十分でないと判定した場合、不可逆圧縮処理をした検知データを、重要度に応じて送信する順番を決定するものとしてもよい。この場合は、例えば、互いに算出した優先度を交換し、自身の優先度と比較するものとすればよい。また、診断装置10_1がネットワークNの通信容量が十分でないと判定した場合でも、例えば、算出した重要度が所定の閾値以上である場合、検知データを不可逆圧縮処理をした状態でサーバ装置40へ送信する動作モードに切り替えるのではなく、非圧縮状態、または可逆圧縮処理をした状態でサーバ装置40へ送信する動作モードに切り替えて、検知データを送信するものとしてもよい。
(異常診断システムにおいて診断装置が検知データを送信する動作の流れ)
図10は、第1の実施形態に係る異常診断システムにおいて診断装置が検知データを送信する動作の流れの一例を示すフローチャートである。図10を参照しながら、本実施形態に係る異常診断システム1において診断装置10が検知データを送信する動作の流れを説明する。
<ステップS11>
診断装置10は、異常等の検知の対象となる工作機械20が稼働しているか否かを判定する。当該判定の方法は、例えば、工作機械20から受信するコンテキスト情報等によって判断、または、工作機械20との通信が不能か否かによって判定するものとすればよい。当該判定の結果、工作機械20が稼働している場合(ステップS11:Yes)、ステップS12へ移行し、非稼働である場合(ステップS11:No)、ステップS15へ移行する。
<ステップS12>
診断装置10の通信状態判定部102は、ネットワークNの通信状態を観測して、ネットワークN(具体的には、自身とサーバ装置40との間のネットワーク経路)の通信容量が十分であるか否かを判定する。その判定の結果、自身とサーバ装置40との間で十分な通信容量が確保されている場合(ステップS12:Yes)、ステップS13へ移行し、十分な通信容量が確保されていない場合(ステップS12:No)、ステップS14へ移行する。
<ステップS13>
通信状態判定部102により診断装置10とサーバ装置40との間で十分な通信容量が確保できていると判定された場合、診断装置10のモード切替部104は、診断装置10の動作モードを、工作機械20から受信した検知データを非圧縮状態、または可逆圧縮処理をした状態でサーバ装置40へ送信する動作モードに切り替える。そして、診断装置10の圧縮処理部105は、検知データを非圧縮状態で、または、可逆圧縮処理によって圧縮データを生成する。そして、診断装置10の通信部101は、非圧縮データ、または圧縮処理部105により可逆圧縮処理により生成された圧縮データを、サーバ装置40へ送信する。
<ステップS14>
通信状態判定部102により診断装置10とサーバ装置40との間で十分な通信容量が確保できていないと判定された場合、診断装置10のモード切替部104は、診断装置10の動作モードを、工作機械20から受信した検知データを不可逆圧縮処理をした状態でサーバ装置40へ送信する動作モードに切り替える。そして、診断装置10の圧縮処理部105は、検知データを不可逆圧縮処理によってデータサイズの小さい圧縮データを生成する。そして、診断装置10の通信部101は、圧縮処理部105により不可逆圧縮処理により生成された圧縮データを、サーバ装置40へ送信する。
<ステップS15>
診断装置10のモード切替部104は、記憶部109を参照し、過去にサーバ装置40へ不可逆圧縮処理をした状態で検知データを送信したか否かが記憶されているか確認する。記憶部109に過去にサーバ装置40へ不可逆圧縮処理をした状態で検知データを送信したかが記憶されている場合(ステップS15:Yes)、ステップS16へ移行し、記憶されていない場合(ステップS15:No)、ステップS17へ移行する。
<ステップS16>
診断装置10のモード切替部104は、診断装置10の動作モードを、過去にサーバ装置40へ不可逆圧縮処理をした状態で送信した検知データを、非圧縮の状態または可逆圧縮処理をした状態でサーバ装置40へ再送信する動作モードに切り替える。そして、診断装置10の圧縮処理部105は、過去にサーバ装置40へ不可逆圧縮形式で送信した検知データについて、非圧縮状態で、または、可逆圧縮処理によって圧縮データを生成する。そして、診断装置10の通信部101は、非圧縮データ、または圧縮処理部105により可逆圧縮処理により生成された圧縮データを、サーバ装置40へ再送信する。
<ステップS17>
診断装置10の通信部101は、工作機械20の稼働中に既に非圧縮状態、または可逆圧縮形式で検知データをサーバ装置40へ送信しているので、非稼働中には何もしない。
以上のステップS11~S17の流れで、診断装置10から工作機械20へ検知データが送信され、工作機械20に検知データが集約され異常検知等の解析処理が行われる。なお、上述のように、モード切替部104による動作モードの切り替えについては、重要度算出部103により算出された重要度を加味して切り替えるものとしてもよい。また、モード切替部104により過去にサーバ装置40へ不可逆圧縮処理をした状態で送信した検知データを、非圧縮の状態または可逆圧縮処理をした状態でサーバ装置40へ再送信する動作モードに切り替えられる場合は、工作機械20が非稼動中の場合としているが、これに限定されるものではなく、過去に不可逆圧縮処理をした状態で送信した検知データがある場合で、かつ、ネットワークNの通信容量が十分に確保されている状態であれば、工作機械20が稼動中でも当該動作モードに切り替えられ、検知データがサーバ装置40へ再送信されるものとしてもよい。
以上のように本実施形態に係る異常診断システム1においては、モード切替部104によって、検知データを非圧縮状態、または可逆圧縮処理をした状態でサーバ装置40へ送信する動作モード、検知データを不可逆圧縮処理をした状態でサーバ装置40へ送信する動作モード、および、過去にサーバ装置40へ不可逆圧縮処理をした状態で送信した検知データを、非圧縮の状態または可逆圧縮処理をした状態でサーバ装置40へ再送信する動作モードのいずれかに切り替えられるものとしている。具体的には、診断装置10は、工作機械20が稼動中の場合、かつ、診断装置10とサーバ装置40との間で十分な通信容量が確保できているには、検知データを非圧縮状態、または可逆圧縮処理をした状態でサーバ装置40へ送信する動作モードに切り替え、検知データを非圧縮状態で、または、可逆圧縮処理によって圧縮データを生成して、サーバ装置40へ送信するものとしている。また、診断装置10は、工作機械20が稼動中の場合、かつ、診断装置10とサーバ装置40との間で十分な通信容量が確保できていないには、検知データを不可逆圧縮処理をした状態でサーバ装置40へ送信する動作モードに切り替え、検知データを不可逆圧縮処理によってデータサイズの小さい圧縮データを生成し、サーバ装置40へ送信するものとしている。また、診断装置10は、工作機械20が非稼働中の場合、かつ、過去にサーバ装置40へ不可逆圧縮処理をした状態で検知データを送信したかが記憶されている場合、過去にサーバ装置40へ不可逆圧縮処理をした状態で送信した検知データを、非圧縮の状態または可逆圧縮処理をした状態でサーバ装置40へ再送信する動作モードに切り替え、検知データを非圧縮状態で、または、可逆圧縮処理によって圧縮データを生成して、サーバ装置40へ再送信するものとしている。これによって、対象機である工作機械20から検知した検知データをネットワークN経由でサーバ装置40に送信する場合に、当該ネットワークNの通信状態に応じて、サーバでの解析処理における検知性能を確保できるようなサーバ装置40への検知データの集約を可能にすることができる。
また、動作モードの切り替えについては、通信状態判定部102による判定結果だけでなく、重要度算出部103により算出される重要度を加味することもできる。例えば、診断装置10_1、10_2双方が、ネットワークNの通信容量が十分でないと判定した場合、不可逆圧縮処理をした検知データを、重要度に応じて送信する順番を決定するものとしてもよい。この場合は、例えば、互いに算出した優先度を交換し、自身の優先度と比較するものとすればよい。また、診断装置10_1がネットワークNの通信容量が十分でないと判定した場合でも、例えば、算出した重要度が所定の閾値以上である場合、検知データを不可逆圧縮処理をした状態でサーバ装置40へ送信する動作モードに切り替えるのではなく、非圧縮状態、または可逆圧縮処理をした状態でサーバ装置40へ送信する動作モードに切り替えて、検知データを送信するものとしてもよい。これによって、ネットワークNの通信状態だけでなく、検知データ自体の重要性の程度、および工作機械20の生産工程の重要性の程度等を考慮して、検知データの圧縮形式の選択、または、検知データを送信するタイミングを制御することが可能となる。
[第2の実施形態]
第2の実施形態に係る異常診断システムについて、第1の実施形態に係る異常診断システム1と相違する点を中心に説明する。第1の実施形態では、診断装置10自体がネットワーク状態等を観測して、圧縮形式の選択、または検知データを送信するタイミングを制御する動作について説明した。本実施形態では、異常診断システムのいずれか(例えば1以上の診断装置10のうちの1つ)が制御装置として機能し、他の診断装置10が被制御装置として機能し、当該制御装置が、ネットワークの状態を観測して各診断装置10がバランスよく検知データをサーバ装置40へ送信する動作について説明する。なお、本実施形態に係る異常診断システムの全体構成、および診断装置10のハードウェア構成は、第1の実施形態で説明した構成と同様であるが、複数の診断装置10のうち、上述の制御装置となる診断装置10を診断装置10a、被制御装置となる診断装置10を診断装置10bと称するものとする。
(診断装置の機能ブロックの構成)
図11は、第2の実施形態に係る制御装置となる診断装置の機能ブロックの構成の一例を示す図である。図11を参照しながら、制御装置となる診断装置10aの機能ブロックの構成について説明する。
図11に示すように、診断装置10a(第1診断装置)は、通信部101(第1データ送信部)と、通信状態判定部102と、重要度算出部103(第1決定部)と、情報集約部110(集約部)と、モード切替部104a(第1モード切替部)と、圧縮処理部105(第1圧縮処理部)と、信号受信部106(第1取得部)と、設定部107と、入力部108と、記憶部109と、を有する。なお、通信部101、重要度算出部103、圧縮処理部105、信号受信部106、設定部107、入力部108および記憶部109の機能は、上述の第1の実施形態で説明した通りである。
通信状態判定部102は、ネットワークNの通信状態を観測して、ネットワークNの通信容量が十分であるか否かを判定する機能部である。例えば、通信状態判定部102は、他の診断装置10およびサーバ装置40との通信遅延、または実効ビットレート等を測定することによって、ネットワークNの通信容量が十分であるか否かを判定する。通信状態判定部102は、例えば、図2に示すCPU51によりプログラムが実行されることによって実現される。
情報集約部110は、重要度算出部103により算出された重要度、および、他の診断装置10で算出された重要度を、ネットワークNおよび通信部101を介して集約する機能部である。なお、情報集約部110による他も診断装置10からの情報(ここでは需要度)の集約は、ネットワークNを介したものに限定されるものではなく、ネットワークNとは別系統の通信経路によって集約されるものとしてもよい。例えば、各診断装置10は、フィールドバス(フィールドネットワーク)等によるシリアル通信により、重要度等の情報を通信するものとしてもよい。フィールドバスの通信規格としては、例えば米国のDeviceNet、および欧州のプロフィバス(登録商標)等がある。
情報集約部110は、例えば、図2に示すCPU51によりプログラムが実行されることによって実現される。
モード切替部104aは、通信状態判定部102により判定されたネットワークNの通信容量に関する判定結果、および情報集約部110により集約された各診断装置10の重要度に基づいて、検知データの圧縮形式、およびどのような検知データをどのような順序でサーバ装置40へ送信するのかを規定する各診断装置10に対応する動作モードを決定して、ネットワークNを介して各診断装置10へ通知する機能部である。なお、具体的な動作モードの内容は、上述の第1の実施形態で説明した通りである。また、モード切替部104aによる各診断装置10への動作モードの通知も、ネットワークNではなく、上述のフィールドバス等によるシリアル通信によって行われるものとしてもよい。また、モード切替部104aによる各診断装置10の動作モードの決定の方針としては、さらに例えば、不可逆圧縮形式で検知データを送信する診断装置10が偏らないように、一定の時間間隔でローテーションしたり、特に重要な工程を担っている工作機械20がある場合は、その工作機械20の診断装置10が常に非圧縮または可逆圧縮でデータ送信できるように、他の診断装置10からの送信データ量を制限するように動作モードを決定するものとしてもよい。モード切替部104aは、例えば、図2に示すCPU51によりプログラムが実行されることによって実現される。
なお、図11に示した診断装置10aの通信状態判定部102、重要度算出部103、情報集約部110、モード切替部104a、圧縮処理部105および設定部107は、図2に示すCPU51によりプログラムが実行されることによって実現されることに限定されるものではなく、IC等によるハードウェア回路によって実現されるものとしてもよい。
また、診断装置10aの各機能部は、機能を概念的に示したものであって、このような構成に限定されるものではない。例えば、図11に示す診断装置10aで独立した機能部とし図示した複数の機能部を、1つの機能部として構成してもよい。一方、図11に示す診断装置10aで1つの機能部が有する機能を複数に分割し、複数の機能部として構成するものとしてもよい。
図12は、第2の実施形態に係る被制御装置となる診断装置の機能ブロック構成の一例を示す図である。図12を参照しながら、被制御装置となる診断装置10bの機能ブロックの構成について説明する。
図12に示すように、診断装置10b(第2診断装置)は、通信部101(第2データ送信部)と、重要度算出部103(第2決定部)と、モード切替部104b(第2モード切替部)と、圧縮処理部105(第2圧縮処理部)と、信号受信部106(第2取得部)と、設定部107と、入力部108と、記憶部109と、を有する。なお、通信部101、重要度算出部103、圧縮処理部105、信号受信部106、設定部107、入力部108および記憶部109の機能は、上述の第1の実施形態で説明した通りである。
モード切替部104bは、制御装置である診断装置10aから通信部101を介して受信した動作モードの通知に従って、自身の動作モードを切り替える機能部である。モード切替部104bは、例えば、図2に示すCPU51によりプログラムが実行されることによって実現される。
なお、図12に示した診断装置10bの重要度算出部103、モード切替部104b、圧縮処理部105および設定部107は、図2に示すCPU51によりプログラムが実行されることによって実現されることに限定されるものではなく、IC等によるハードウェア回路によって実現されるものとしてもよい。
また、診断装置10bの各機能部は、機能を概念的に示したものであって、このような構成に限定されるものではない。例えば、図12に示す診断装置10bで独立した機能部とし図示した複数の機能部を、1つの機能部として構成してもよい。一方、図12に示す診断装置10bで1つの機能部が有する機能を複数に分割し、複数の機能部として構成するものとしてもよい。
(異常診断システムにおける動作モードの通知動作の概要)
図13は、第2の実施形態の異常診断システムの動作を説明する図である。図13を参照しながら、本実施形態に係る異常診断システムにおける動作モードの通知動作の概要を説明する。
各診断装置10に対応する工作機械20が、同じ生産ラインに配置されている等、物理的に近い位置に配置されている場合、それらの診断装置10は、ネットワークNとしてスイッチングハブまたはルータ等であるネットワークスイッチ35からサーバ装置40までの経路を共有していることが多い。この場合、各診断装置10が同時に検知データの送信を行うと、ネットワークNの輻輳が起こりやすくなる。そこで、上述のように、本実施形態に係る異常診断システムでは、1の診断装置10を制御装置(図13では診断装置10a)とし、他の診断装置10を被制御装置(図13では診断装置10b_1、10b_2)として、制御装置が、ネットワークNの回線をバランスよく利用できるように、自身および被制御装置の上述の3つの動作モードの切り替えを制御するものとしている。
具体的には、診断装置10aの通信状態判定部102が、ネットワークNの通信状態を観測して、ネットワークNの通信容量が十分であるか否かを判定する。また、診断装置10aの情報集約部110が、重要度算出部103により算出された重要度、および、他の診断装置10で算出された重要度を、ネットワークNおよび通信部101を介して集約する。そして、診断装置10aのモード切替部104aが、通信状態判定部102により判定されたネットワークNの通信容量に関する判定結果、および情報集約部110により集約された各診断装置10の重要度に基づいて、検知データの圧縮形式、およびどのような検知データをどのような順序でサーバ装置40へ送信するのかを規定する各診断装置10に対応する動作モードを決定して、ネットワークNを介して各診断装置10(図13では診断装置10b_1、10b_2)へ通知する。そして、診断装置10b_1、10b_2のモード切替部104bは、診断装置10aから通信部101を介して受信した動作モードの通知に従って、自身の動作モードを切り替える。そして、診断装置10aは自身で決定した動作モード、診断装置10b_1、10b_2は診断装置10aから通知された動作モードによって、検知データをネットワークNを介して、サーバ装置40へ送信する。
以上のように本実施形態に係る異常診断システムでは、1の診断装置10を制御装置(図13では診断装置10a)とし、他の診断装置10を被制御装置(図13では診断装置10b_1、10b_2)として、制御装置が、ネットワークNの回線をバランスよく利用できるように、自身および被制御装置の上述の3つの動作モードの切り替えを制御するものとしている。これによって、制御装置による各診断装置10の動作モードの一元管理により、ネットワークNの輻輳の発生を抑制しつつ、対象機である工作機械20から検知した検知データをネットワークN経由でサーバ装置40に送信する場合に、当該ネットワークNの通信状態に応じて、サーバでの解析処理における検知性能を確保できるようなサーバ装置40への検知データの集約を可能にすることができる。
なお、制御装置である診断装置10aが、ネットワークNの通信容量に対する判定動作、および動作モードの通知動作等を行うものとしたが、これに限定されるものではなく、サーバ装置40が制御装置の役割を担うものとしてもよい。
また、診断装置10aが、自身の動作モードを含め、被制御装置である診断装置10b(図13では診断装置10b_1、10b_2)の動作モードも決定して通知するものとしたが、これに限定されるものではない。例えば、第1の実施形態と同様に、各診断装置10が自身の動作モードを決定し、制御装置である診断装置10aに当該動作モードを通知し、当該診断装置10aが、決定した自身の動作モード、および被制御装置の動作モードに基づいて、改めて各診断装置10(自身を含む)の動作モードを決定するものとしてもよい。
また、上述の各実施形態の各機能は、一または複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウェアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサや、上述した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(Digital Signal Processor)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、SoC(System on a chip)、GPU(Graphics Processing Unit)や従来の回路モジュール等のデバイスを含むものとする。
また、上述の各実施形態の診断装置10、工作機械20およびサーバ装置40で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)、フレキシブルディスク(FD)、CD-R(Compact Disk-Recordable)、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録してコンピュータ・プログラム・プロダクトとして提供するように構成してもよい。
また、上述の各実施形態の診断装置10、工作機械20およびサーバ装置40で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、上述の各実施形態の診断装置10、工作機械20およびサーバ装置40で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。
また、上述の各実施形態の診断装置10、工作機械20およびサーバ装置40で実行されるプログラムは、上述した各機能部を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)が上述のROMからプログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、各部が主記憶装置上に生成されるようになっている。
1 異常診断システム
10、10_1、10_2、10a、10b、10b_1、10b_2 診断装置
20 工作機械
22 ホルダ
23 工具
24 センサ
25 NC制御装置
30 A/Dコンバータ
35 ネットワークスイッチ
40 サーバ装置
51 CPU
52 ROM
53 RAM
54 通信I/F
55 センサI/F
56 入出力I/F
57 入力装置
58 ディスプレイ
59 補助記憶装置
60 バス
71 CPU
72 ROM
73 RAM
74 通信I/F
75 駆動制御回路
76 モータ
77 信号I/F
78 バス
81 CPU
82 ROM
83 RAM
84 駆動制御回路
85 通信I/F
86 メディアドライブ
87 メディア
88 DVDドライブ
89 DVD-ROM
90 バス
101 通信部
102 通信状態判定部
103 重要度算出部
104、104a、104b モード切替部
105 圧縮処理部
106 信号受信部
107 設定部
108 入力部
109 記憶部
110 情報集約部
201 数値制御部
202 通信部
203 駆動制御部
204 駆動部
205 信号送信部
211 検知部
401 通信部
402 解析部
403 記憶部
N ネットワーク
特許第5097631号公報

Claims (12)

  1. 対象機から検知された検知データを、ネットワークを介してサーバ装置に送信する診断装置であって、
    前記対象機から検知された前記検知データを取得する取得部と、
    前記ネットワークの通信状態に応じて、前記検知データについて非圧縮状態または可逆圧縮処理をした状態で前記サーバ装置へ送信する第1動作モード、前記検知データについて不可逆圧縮処理をした状態で前記サーバ装置へ送信する第2動作モード、および、過去に前記サーバ装置へ不可逆圧縮処理をした状態で送信した前記検知データがある場合、該検知データについて非圧縮状態または可逆圧縮処理をした状態で前記サーバ装置へ再送信する第3動作モードのいずれかの動作モードに切り替えるモード切替部と、
    前記取得部により取得された前記検知データを、前記モード切替部により前記第1動作モードまたは前記第3動作モードに切り替えられた場合には非圧縮状態のまま、または可逆圧縮処理をし、前記モード切替部により前記第2動作モードに切り替えられた場合には不可逆圧縮処理をして出力する圧縮処理部と、
    前記圧縮処理部により出力された前記検知データを、前記ネットワークを介して前記サーバ装置へ送信するデータ送信部と、
    を備え
    前記モード切替部は、前記対象機が非稼動中であって、かつ、過去に前記サーバ装置へ不可逆圧縮処理をした状態で送信した前記検知データがある場合に、前記第3動作モードに切り替え、
    前記圧縮処理部は、前記対象機が非稼動中に、過去に前記サーバ装置へ不可逆圧縮処理をした状態で送信した前記検知データについて、非圧縮状態のまま、または可逆圧縮処理をして出力し、
    前記データ送信部は、前記対象機が非稼動中に、前記圧縮処理部により出力された前記検知データを、前記ネットワークを介して前記サーバ装置へ送信する診断装置。
  2. 対象機から検知された検知データを、ネットワークを介してサーバ装置に送信する診断装置であって、
    前記対象機から検知された前記検知データを取得する取得部と、
    前記ネットワークの通信状態に応じて、前記検知データについて非圧縮状態または可逆圧縮処理をした状態で前記サーバ装置へ送信する第1動作モード、前記検知データについて不可逆圧縮処理をした状態で前記サーバ装置へ送信する第2動作モード、および、過去に前記サーバ装置へ不可逆圧縮処理をした状態で送信した前記検知データがある場合、該検知データについて非圧縮状態または可逆圧縮処理をした状態で前記サーバ装置へ再送信する第3動作モードのいずれかの動作モードに切り替えるモード切替部と、
    前記取得部により取得された前記検知データを、前記モード切替部により前記第1動作モードまたは前記第3動作モードに切り替えられた場合には非圧縮状態のまま、または可逆圧縮処理をし、前記モード切替部により前記第2動作モードに切り替えられた場合には不可逆圧縮処理をして出力する圧縮処理部と、
    前記圧縮処理部により出力された前記検知データを、前記ネットワークを介して前記サーバ装置へ送信するデータ送信部と、
    を備え、
    前記モード切替部は、少なくとも前記ネットワークの通信状態に応じて、前記診断装置、および前記サーバ装置と通信する他の診断装置の動作モードをそれぞれ決定し、前記他の診断装置に、対応する前記動作モードを通知する診断装置。
  3. 前記モード切替部は、前記ネットワークの通信状態に加えて、前記診断装置および前記他の診断装置それぞれが対応する工作機械から受信した検知データの重要度に応じて、前記診断装置および前記他の診断装置にそれぞれ対応する動作モードを決定する請求項に記載の診断装置。
  4. 対象機から検知された検知データを、ネットワークを介してサーバ装置に送信する診断装置であって、
    前記対象機から検知された前記検知データを取得する取得部と、
    前記ネットワークの通信状態に応じて、前記検知データについて非圧縮状態または可逆圧縮処理をした状態で前記サーバ装置へ送信する第1動作モード、前記検知データについて不可逆圧縮処理をした状態で前記サーバ装置へ送信する第2動作モード、および、過去に前記サーバ装置へ不可逆圧縮処理をした状態で送信した前記検知データがある場合、該検知データについて非圧縮状態または可逆圧縮処理をした状態で前記サーバ装置へ再送信する第3動作モードのいずれかの動作モードに切り替えるモード切替部と、
    前記取得部により取得された前記検知データを、前記モード切替部により前記第1動作モードまたは前記第3動作モードに切り替えられた場合には非圧縮状態のまま、または可逆圧縮処理をし、前記モード切替部により前記第2動作モードに切り替えられた場合には不可逆圧縮処理をして出力する圧縮処理部と、
    前記圧縮処理部により出力された前記検知データを、前記ネットワークを介して前記サーバ装置へ送信するデータ送信部と、
    を備え、
    前記モード切替部は、
    前記サーバ装置と通信する他の診断装置が決定した動作モードを取得し、
    決定した前記診断装置の動作モードと、取得した前記他の診断装置の動作モードとに基づいて、改めて前記診断装置および前記他の診断装置の各動作モードを決定し、
    前記他の診断装置に、対応する動作モードを通知する診断装置。
  5. 前記ネットワークの通信容量が十分であるか否かを判定する判定部を、さらに備え、
    前記モード切替部は、前記判定部の判定結果に応じて、前記動作モードを切り替える請求項1~4のいずれか一項に記載の診断装置。
  6. 前記取得部により取得された前記検知データの重要度を決定する決定部を、さらに備え、
    前記モード切替部は、前記判定部の判定結果に加え、前記決定部により決定された前記重要度に応じて、前記動作モードを切り替える請求項に記載の診断装置。
  7. 入力装置に対する操作入力に従って、前記対象機の重要性に関する情報を設定する設定部を、さらに備え、
    前記決定部は、少なくとも前記設定部により設定された前記情報に基づいて、前記重要度を決定する請求項に記載の診断装置。
  8. 対応する対象機から検知データを取得する複数の診断装置と、前記複数の診断装置から前記検知データを、ネットワークを介して受信して解析を行うサーバ装置と、を含む診断システムであって、
    前記複数の診断装置のうち、第1診断装置は、
    前記第1診断装置に対応する前記対象機から検知された前記検知データを取得する第1取得部と、
    前記ネットワークの通信状態に応じて、検知データについて非圧縮状態または可逆圧縮処理をした状態で前記サーバ装置へ送信する第1動作モード、検知データについて不可逆圧縮処理をした状態で前記サーバ装置へ送信する第2動作モード、および、過去に前記サーバ装置へ不可逆圧縮処理をした状態で送信した検知データがある場合、該検知データについて非圧縮状態または可逆圧縮処理をした状態で前記サーバ装置へ再送信する第3動作モードのいずれかの動作モードを、前記各診断装置について決定し、前記第1診断装置以外の第2診断装置へ、決定した前記動作モードを通知する第1モード切替部と、
    前記第1取得部により取得された前記検知データを、前記第1モード切替部により、前記第1診断装置の前記動作モードとして、前記第1動作モードまたは前記第3動作モードに切り替えられた場合には非圧縮状態のまま、または可逆圧縮処理をし、前記第2動作モードに切り替えられた場合には不可逆圧縮処理をして出力する第1圧縮処理部と、
    前記第1圧縮処理部により出力された前記検知データを、前記ネットワークを介して前記サーバ装置へ送信する第1データ送信部と、
    を備え、
    前記第2診断装置は、
    前記第2診断装置に対応する前記対象機から検知された前記検知データを取得する第2取得部と、
    前記第1モード切替部から通知された前記動作モードに切り替える第2モード切替部と、
    前記第2取得部により取得された前記検知データを、前記第2モード切替部により、前記第1動作モードまたは前記第3動作モードに切り替えられた場合には非圧縮状態のまま、または可逆圧縮処理をし、前記第2モード切替部により前記第2動作モードに切り替えられた場合には不可逆圧縮処理をして出力する第2圧縮処理部と、
    前記第2圧縮処理部により出力された前記検知データを、前記ネットワークを介して前記サーバ装置へ送信する第2データ送信部と、
    を備えた診断システム。
  9. 前記第2診断装置は、前記第2取得部により取得された前記検知データの重要度を決定する第2決定部を、さらに備え、
    前記第1診断装置は、
    前記第1取得部により取得された前記検知データの重要度を決定する第1決定部と、
    前記第1決定部により決定された重要度、および前記第2決定部により決定された重要度を集約する集約部と、
    をさらに備え、
    前記第1モード切替部は、前記ネットワークの通信状態に加え、前記集約部により集約された重要度に基づいて、前記各診断装置の前記動作モードを決定する請求項に記載の診断システム。
  10. コンピュータに、
    対象機から検知された検知データを取得する取得ステップと、
    サーバ装置と通信するためのネットワークの通信状態に応じて、前記検知データについて非圧縮状態または可逆圧縮処理をした状態で前記サーバ装置へ送信する第1動作モード、前記検知データについて不可逆圧縮処理をした状態で前記サーバ装置へ送信する第2動作モード、および、過去に前記サーバ装置へ不可逆圧縮処理をした状態で送信した前記検知データがある場合、該検知データについて非圧縮状態または可逆圧縮処理をした状態で前記サーバ装置へ再送信する第3動作モードのいずれかの動作モードに切り替えるモード切替ステップと、
    取得した前記検知データを、前記第1動作モードまたは前記第3動作モードに切り替えた場合には非圧縮状態のまま、または可逆圧縮処理をし、前記第2動作モードに切り替えた場合には不可逆圧縮処理をして出力する圧縮処理ステップと、
    出力した前記検知データを、前記ネットワークを介して前記サーバ装置へ送信するデータ送信ステップと、
    を実行させ
    前記モード切替ステップでは、前記対象機が非稼動中であって、かつ、過去に前記サーバ装置へ不可逆圧縮処理をした状態で送信した前記検知データがある場合に、前記第3動作モードに切り替え、
    前記圧縮処理ステップでは、前記対象機が非稼動中に、過去に前記サーバ装置へ不可逆圧縮処理をした状態で送信した前記検知データについて、非圧縮状態のまま、または可逆圧縮処理をして出力し、
    前記データ送信ステップでは、前記対象機が非稼動中に、前記圧縮処理ステップで出力した前記検知データを、前記ネットワークを介して前記サーバ装置へ送信するためのプログラム。
  11. コンピュータとしての診断装置に、
    対象機から検知された検知データを取得する取得ステップと、
    サーバ装置と通信するためのネットワークの通信状態に応じて、前記検知データについて非圧縮状態または可逆圧縮処理をした状態で前記サーバ装置へ送信する第1動作モード、前記検知データについて不可逆圧縮処理をした状態で前記サーバ装置へ送信する第2動作モード、および、過去に前記サーバ装置へ不可逆圧縮処理をした状態で送信した前記検知データがある場合、該検知データについて非圧縮状態または可逆圧縮処理をした状態で前記サーバ装置へ再送信する第3動作モードのいずれかの動作モードに切り替えるモード切替ステップと、
    取得した前記検知データを、前記第1動作モードまたは前記第3動作モードに切り替えた場合には非圧縮状態のまま、または可逆圧縮処理をし、前記第2動作モードに切り替えた場合には不可逆圧縮処理をして出力する圧縮処理ステップと、
    出力した前記検知データを、前記ネットワークを介して前記サーバ装置へ送信するデータ送信ステップと、
    を実行させ、
    前記モード切替ステップでは、少なくとも前記ネットワークの通信状態に応じて、前記診断装置、および前記サーバ装置と通信する他の診断装置の動作モードをそれぞれ決定し、前記他の診断装置に、対応する前記動作モードを通知するためのプログラム。
  12. コンピュータとしての診断装置に、
    対象機から検知された検知データを取得する取得ステップと、
    サーバ装置と通信するためのネットワークの通信状態に応じて、前記検知データについて非圧縮状態または可逆圧縮処理をした状態で前記サーバ装置へ送信する第1動作モード、前記検知データについて不可逆圧縮処理をした状態で前記サーバ装置へ送信する第2動作モード、および、過去に前記サーバ装置へ不可逆圧縮処理をした状態で送信した前記検知データがある場合、該検知データについて非圧縮状態または可逆圧縮処理をした状態で前記サーバ装置へ再送信する第3動作モードのいずれかの動作モードに切り替えるモード切替ステップと、
    取得した前記検知データを、前記第1動作モードまたは前記第3動作モードに切り替えた場合には非圧縮状態のまま、または可逆圧縮処理をし、前記第2動作モードに切り替えた場合には不可逆圧縮処理をして出力する圧縮処理ステップと、
    出力した前記検知データを、前記ネットワークを介して前記サーバ装置へ送信するデータ送信ステップと、
    を実行させ、
    前記モード切替ステップでは、
    前記サーバ装置と通信する他の診断装置が決定した動作モードを取得し、
    決定した前記診断装置の動作モードと、取得した前記他の診断装置の動作モードとに基づいて、改めて前記診断装置および前記他の診断装置の各動作モードを決定し、
    前記他の診断装置に、対応する動作モードを通知するためのプログラム。
JP2019140227A 2019-07-30 2019-07-30 診断装置、診断システムおよびプログラム Active JP7342494B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019140227A JP7342494B2 (ja) 2019-07-30 2019-07-30 診断装置、診断システムおよびプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019140227A JP7342494B2 (ja) 2019-07-30 2019-07-30 診断装置、診断システムおよびプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021022337A JP2021022337A (ja) 2021-02-18
JP7342494B2 true JP7342494B2 (ja) 2023-09-12

Family

ID=74573770

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019140227A Active JP7342494B2 (ja) 2019-07-30 2019-07-30 診断装置、診断システムおよびプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7342494B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000059558A (ja) 1998-08-05 2000-02-25 Ricoh Co Ltd ネットワークスキャナ装置
JP2004221836A (ja) 2003-01-14 2004-08-05 Ricoh Co Ltd 画像処理装置、プログラム、記憶媒体及び符号伸長方法
JP2019040394A (ja) 2017-08-25 2019-03-14 株式会社日立製作所 計算機及び計算機システム

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000059558A (ja) 1998-08-05 2000-02-25 Ricoh Co Ltd ネットワークスキャナ装置
JP2004221836A (ja) 2003-01-14 2004-08-05 Ricoh Co Ltd 画像処理装置、プログラム、記憶媒体及び符号伸長方法
JP2019040394A (ja) 2017-08-25 2019-03-14 株式会社日立製作所 計算機及び計算機システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021022337A (ja) 2021-02-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2798838A1 (en) Communication terminal device, communication system, communication state display method, and computer-readable recording medium
JP6998781B2 (ja) 故障診断システム
JP2019159728A (ja) 診断装置、診断方法およびプログラム
JP2021022311A (ja) 異常検知装置、異常検知システムおよびプログラム
JP7342494B2 (ja) 診断装置、診断システムおよびプログラム
WO2020049842A1 (ja) 電動工具および電動工具システム
WO2020049841A1 (ja) 電動工具および電動工具システム
JP2010218510A (ja) 状態監視システムおよび状態監視方法
JP7225984B2 (ja) システム、演算装置、及びプログラム
JP7131578B2 (ja) 情報処理装置、情報処理方法およびプログラム
JP2018156340A (ja) 診断装置、診断システム、診断方法およびプログラム
JP7427938B2 (ja) 診断装置、診断装置の制御方法およびプログラム
CN104424075A (zh) 报警系统及方法
JP2020166543A (ja) 診断装置、診断システムおよびプログラム
JP2020188425A (ja) 工事現場の録画装置
JP6169236B1 (ja) 稼働状況監視装置
JP6790520B2 (ja) 診断装置、診断システム、診断方法およびプログラム
JP7167953B2 (ja) 情報処理装置、情報処理方法およびプログラム
JP6790525B2 (ja) 診断装置、診断システム、診断方法およびプログラム
WO2021149681A1 (ja) データ収集装置
WO2024100693A1 (ja) 処理装置、処理方法、システムおよびコンピュータプログラム
JP2021015445A (ja) 異常検知装置、情報処理方法およびプログラム
JP2009038554A (ja) ネットワーク通信機器
JP2005269397A (ja) 遠隔監視システム
JP2017118574A (ja) コミュニケーション通信状態表示方法、コミュニケーション端末装置、プログラム、及びコミュニケーションシステム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220518

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230414

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230425

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230622

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230801

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230814

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7342494

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151