JP7342068B2 - 組成物 - Google Patents
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Description
上記アラミド樹脂は、
(i)主鎖中の芳香環内に電子吸引性基を有しており、
(ii)分子の少なくとも一方の末端はアミノ基であり、
(iii)主鎖中に含まれる芳香環を連結する結合のうち、90%超がアミド結合である、組成物。
(iv)芳香族ジアミン由来のユニットのうち25%以上が電子吸引性基を有しており、
(v)酸クロリド由来のユニットのうち50%以下が電子吸引性基を有している、[1]に記載の組成物。
上記組成物中の溶媒の99%以上を除去する工程と、
を含む、非水電解液二次電池用積層セパレータの製造方法。
(i)主鎖中の芳香環内に電子吸引性基を有しており、
(ii)分子の少なくとも一方の末端はアミノ基であり、
(iii)主鎖中に含まれる芳香環を連結する結合のうち、90%超がアミド結合である、[9]に記載の非水電解液二次電池用積層セパレータ。
本発明の一実施形態に係る組成物は、溶媒と、アラミド樹脂と、を含んでいる組成物であり、上記アラミド樹脂は、
(i)主鎖中の芳香環内に電子吸引性基を有しており、
(ii)分子の少なくとも一方の末端はアミノ基であり、
(iii)主鎖中に含まれる芳香環を連結する結合のうち、90%超がアミド結合である。
本発明の一実施形態に係る積層体は、ポリオレフィン多孔質フィルムの片面または両面に、本発明の一実施形態に係る組成物が積層されている。上記組成物に含有される溶媒を除去することによって、上記組成物は多孔質層を形成し、非水電解液二次電池用積層セパレータを得ることができる。つまり、上記積層体は、非水電解液二次電池用積層セパレータの半製品に該当する。
(B)得られたポリオレフィン樹脂組成物を一対の圧延ローラで圧延し、速度比を変えた巻き取りローラで引っ張りながら段階的に冷却し、シートを成形する工程、
(C)得られたシートの中から適当な溶媒にて孔形成剤を除去する工程、
(D)孔形成剤が除去されたシートを適当な延伸倍率にて延伸する工程。
本発明の一実施形態に係る非水電解液二次電池用積層セパレータの製造方法は、ポリオレフィン多孔質フィルムの片面または両面に、本発明の一実施形態に係る組成物を積層する工程と、上記組成物中の溶媒の99%以上を除去する工程と、を含む。
本発明の一実施形態に係る非水電解液二次電池用積層セパレータは、ポリオレフィン多孔質フィルムと、バインダー樹脂およびフィラーからなる多孔質層とが積層された非水電解液二次電池用積層セパレータであって、JIS K7361-1:1997に準じて測定した全光線透過率が30%以下である。
(i)主鎖中の芳香環内に電子吸引性基を有しており、
(ii)分子の少なくとも一方の末端はアミノ基であり、
(iii)主鎖中に含まれる芳香環を連結する結合のうち、90%超がアミド結合である。
本発明の一実施形態に係る非水電解液二次電池用部材は、正極と、上述の非水電解液二次電池用積層セパレータと、負極とがこの順で配置されてなる。また、本発明の一実施形態に係る非水電解液二次電池は、上述の非水電解液二次電池用積層セパレータを備える。上記非水電解液二次電池は、通常、負極と正極とが、上述の非水電解液二次電池用積層セパレータを介して対向した構造体を有する。上記非水電解液二次電池では、当該構造体に電解液が含浸された電池要素が、外装材内に封入されている。例えば、上記非水電解液二次電池は、リチウムイオンのドープ・脱ドープにより起電力を得るリチウムイオン二次電池である。
正極としては、例えば、正極活物質および結着剤を含む活物質層が集電体上に成形された構造を備える正極シートを使用することができる。なお、上記活物質層は、さらに導電剤を含んでもよい。
(式(2)中、M1はNa、K、B、F、Al、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Ni、Cu、Zn、Mg、Ga、Zr、Si、Nb、Mo、Sn及びWからなる群から選ばれる少なくとも1種の金属であり、-0.1≦x≦0.30、0≦a≦0.5、を満たす。)
Li[Liy(Ni1-bM2 b)1-y]O2・・・(3)
(式(3)中、M2はNa、K、B、F、Al、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Co、Cu、Zn、Mg、Ga、Zr、Si、Nb、Mo、Sn及びWからなる群から選ばれる少なくとも1種の金属であり、-0.1≦y≦0.30、0≦b≦0.5、を満たす。)
LizMn2-cM3 cO4・・・(4)
(式(4)中、M3はNa、K、B、F、Al、Ti、V、Cr、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Mg、Ga、Zr、Si、Nb、Mo、Sn及びWからなる群から選ばれる少なくとも1種の金属であり、0.9≦z、0≦c≦1.5を満たす。)
Li1+wM4 dM5 eO2・・・(5)
(式(5)中、M4及びM5はAl、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Mg及びCaからなる群から選ばれる少なくとも1種の金属であり、0<w≦1/3、0≦d≦2/3、0≦e≦2/3、w+d+e=1を満たす。)
上記式(2)~(5)で示されたリチウム複合酸化物の具体例としては、LiCoO2、LiNiO2、LiMnO2、LiNi0.8Co0.2O2、LiNi0.5Mn0.5O2、LiNi0.85Co0.10Al0.05O2、LiNi0.8Co0.15Al0.05O2、LiNi0.5Co0.2Mn0.3O2、LiNi0.6Co0.2Mn0.2O2、LiNi0.33Co0.33Mn0.33O2、LiMn2O4、LiMn1.5Ni0.5O4、LiMn1.5Fe0.5O4、LiCoMnO4、Li1.21Ni0.20Mn0.59O2、Li1.22Ni0.20Mn0.58O2、Li1.22Ni0.15Co0.10Mn0.53O2、Li1.07Ni0.35Co0.08Mn0.50O2、Li1.07Ni0.36Co0.08Mn0.49O2等が挙げられる。
(式(6)中、M6は、Mn、Co、またはNiであり、M7は、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Zr、Nb、またはMoであり、M8は、VIA族およびVIIA族の元素を任意に除外した遷移金属または典型元素であり、M9は、VIA族およびVIIA族の元素を任意に除外した遷移金属または典型元素であり、1.2≧a≧0.9、1≧b≧0.6、0.4≧c≧0、0.2≧d≧0、0.2≧e≧0、1.2≧f≧0.9を満たす。)。
非水電解液としては、例えば、リチウム塩を有機溶媒に溶解してなる非水電解液を用いることができる。リチウム塩としては、LiClO4、LiPF6、LiAsF6、LiSbF6、LiBF4、LiSO3F、LiCF3SO3、LiN(SO2CF3)2、LiN(SO2C2F5)2、LiN(SO2CF3)(COCF3)、Li(C4F9SO3)、LiC(SO2CF3)3、Li2B10Cl10、LiBOB(ここで、BOBは、bis(oxalato)borateのことである。)、低級脂肪族カルボン酸リチウム塩、LiAlCl4などが挙げられる。これらは、単独で用いてもよく、2種以上の混合物として使用してもよい。なかでもリチウム塩としては、フッ素を含むLiPF6、LiAsF6、LiSbF6、LiBF4、LiSO3F、LiCF3SO3、LiN(SO2CF3)2およびLiC(SO2CF3)3からなる群より選ばれる少なくとも1種を含むものを用いることが好ましい。
負極としては、例えば、負極活物質および結着剤を含む活物質層が集電体上に成形された構造を備える負極シートを使用することができる。なお、上記活物質層は、さらに導電剤を含んでもよい。
負極活物質としては、例えば、炭素材料、カルコゲン化合物(酸化物、硫化物など)、窒化物、金属または合金であって、正極よりも低い電位でリチウムイオンのドープおよび脱ドープが可能な材料などが挙げられる。
(1.全光線透過率の測定)
実施例および比較例で調製した組成物を、光路長5mmの石英セルに入れ、日本電飾工業(株)製COH7700を用い、JIS K7361-1:1997に準じて全光線透過率を測定した。
実施例および比較例で調製した非水電解液二次電池用積層セパレータを、白色バックライトの上に載置した。次に、デジタルカメラ(SONY CyberShot(登録商標)DSC-WX350)を用いて、上記非水電解液二次電池用積層セパレータの30cm上方から、F=3.5、ISO 80、1/250の条件で疑似欠陥および疑似欠陥の周辺の正常部分を撮像した。上記疑似欠陥は、上記非水電解液二次電池用積層セパレータを調製するために、実施例および比較例で調製した組成物を基材上に塗工した際に気泡が入った部分である。
(1.組成物の調製)
撹拌翼、温度計、窒素流入管および粉体添加口を有する500mLのセパラブルフラスコを用意した。当該フラスコを、内部に窒素を流入させることにより充分に乾燥させた。その後、フラスコ内に、有機溶媒としてN-メチル-2-ピロリドン(以下、NMPと略す)を409.2g入れ、塩化物として塩化カルシウム(200℃で2時間、真空乾燥して使用)を30.8g添加して、100℃に昇温させて塩化カルシウムを完全に溶解させた。その後、得られた溶液の温度を室温(25℃)に戻して、溶液の含水率が500ppmとなるように調整した。
TECHNO SUPPLY Co. LTD製G-7型バーコーターを使用し、ベーカー式アプリケータのクリアランスを2milに固定して、超高分子量ポリエチレンからなるポリオレフィン樹脂組成物を延伸して得られた多孔質フィルムの片面に、組成物1を塗工速度1.2m/minで塗工した。続けて50℃、湿度70%の環境下でアラミド樹脂1を析出させたのちに水洗、乾燥を行って基材表面に多孔質層が積層された非水電解液二次電池用積層セパレータ1を得た。このとき、組成物中の溶媒の99%以上を除去したことを熱重量分析(TGA)によって確認した。
上記<試験方法>に基づき、組成物1の全光線透過率を測定し、非水電解液二次電池用積層セパレータ1を用いた色差の測定を行った。結果を表1、表2、図1~3に示す。
(1.組成物の調製)
芳香族ジアミンとしての2-クロロ-1,4-フェニレンジアミンを5.60g、パラフェニレンジアミンを1.42gとし、芳香族ジカルボン酸としてのTPCを10.54gとした以外は、実施例1と同様にアラミド樹脂を製造した。主鎖中の芳香環内に電子吸引性基としてクロロ基を有し、分子の両末端にアミノ基を有し、主鎖中に含まれる芳香環を連結する結合の100%がアミド結合であり、芳香族ジアミン由来のユニットの75%が電子吸引性基を有し、酸クロリド由来のユニットが電子吸引性基を有しておらず、固有粘度が1.6dL/gであるアラミド樹脂2を得た。
組成物1の代わりに組成物2を用いたこと以外は、実施例1と同様にして非水電解液二次電池用積層セパレータ2を得た。上記<試験方法>に基づき、組成物2の全光線透過率を測定し、非水電解液二次電池用積層セパレータ2を用いた色差の測定を行った。結果を表1、表2、図1~3に示す。
(1.組成物の調製)
芳香族ジアミンとしての2-クロロ-1,4-フェニレンジアミンを3.73g、パラフェニレンジアミンを2.83gとし、芳香族ジカルボン酸としてのTPCを10.54gとした以外は、実施例1と同様に製造した。主鎖中の芳香環内に電子吸引性基としてクロロ基を有し、分子の両末端にアミノ基を有し、主鎖中に含まれる芳香環を連結する結合の100%がアミド結合であり、芳香族ジアミン由来のユニットの50%が電子吸引性基を有し、酸クロリド由来のユニットが電子吸引性基を有しておらず、固有粘度が1.1dL/gであるアラミド樹脂3を得た。
組成物1の代わりに組成物3を用いたこと以外は、実施例1と同様にして非水電解液二次電池用積層セパレータ3を得た。上記<試験方法>に基づき、組成物3の全光線透過率を測定し、非水電解液二次電池用積層セパレータ3を用いた色差の測定を行った。結果を表1、表2、図1~3に示す。
(1.組成物の調製)
芳香族ジアミンとしての2-クロロ-1,4-フェニレンジアミンを1.87g、パラフェニレンジアミンを4.25gとし、芳香族ジカルボン酸としてのTPCを10.54gとした以外は、実施例1と同様にアラミド樹脂を製造した。主鎖中の芳香環内に電子吸引性基としてクロロ基を有し、分子の両末端にアミノ基を有し、主鎖中に含まれる芳香環を連結する結合の100%がアミド結合であり、芳香族ジアミン由来のユニットの25%が電子吸引性基を有し、酸クロリド由来のユニットが電子吸引性基を有しておらず、固有粘度が0.8dL/gであるアラミド樹脂4を得た。
組成物1の代わりに組成物4を用いたこと以外は、実施例1と同様にして非水電解液二次電池用積層セパレータ4を得た。上記<試験方法>に基づき、組成物4の全光線透過率を測定し、非水電解液二次電池用積層セパレータ4を用いた色差の測定を行った。結果を表1、表2、図1~3に示す。
(1.組成物の調製)
芳香族ジアミンとしての2-シアノ-1,4-フェニレンジアミンを5.40g、芳香族ジカルボン酸としてのTPCを8.16gとした以外は、実施例1と同様にアラミド樹脂を製造した。主鎖中の芳香環内に電子吸引性基としてシアノ基を有し、分子の両末端にアミノ基を有し、主鎖中に含まれる芳香環を連結する結合の100%がアミド結合であり、芳香族ジアミン由来のユニットの100%が電子吸引性基を有し、酸クロリド由来のユニットが電子吸引性基を有しておらず、固有粘度が2.6dL/gであるアラミド樹脂5を得た。アラミド樹脂5の分子の両末端は、シアノ基を有するフェニルアミンであった。
組成物1の代わりに組成物5を用いたこと以外は、実施例1と同様にして非水電解液二次電池用積層セパレータ5を得た。上記<試験方法>に基づき、組成物5の全光線透過率を測定し、非水電解液二次電池用積層セパレータ5を用いた色差の測定を行った。結果を表1、表2、図1~3に示す。
(1.塗工液の調製)
芳香族ジアミンとしての2-クロロ-1,4-フェニレンジアミンの添加量を8.63gとし、酸クロリドとしてのTPCの添加量を11.96gとしたこと以外は、実施例1と同様にアラミド樹脂を製造した。主鎖中の芳香環内に電子吸引性基としてクロロ基を有し、分子の両末端にアミノ基を有し、主鎖中に含まれる芳香環を連結する結合の100%がアミド結合であり、芳香族ジアミン由来のユニットの100%が電子吸引性基を有し、酸クロリド由来のユニットが電子吸引性基を有しておらず、固有粘度が1.9dL/gであるアラミド樹脂6を得た。
測定)
組成物1の代わりに組成物6を用いたこと以外は、実施例1と同様にして非水電解液二次電池用積層セパレータ6を得た。上記<試験方法>に基づき、組成物6の全光線透過率を測定し、非水電解液二次電池用積層セパレータ6を用いた色差の測定を行った。結果を表1、表2、図1~3に示す。
(1.塗工液の調製)
芳香族ジアミンとしての2-クロロ-1,4-フェニレンジアミンの添加量を8.63gとし、酸クロリドとしてのTPCの添加量を11.96gとしたこと以外は、実施例1と同様にアラミド樹脂を製造した。主鎖中の芳香環内に電子吸引性基としてクロロ基を有し、分子の両末端にアミノ基を有し、主鎖中に含まれる芳香環を連結する結合の100%がアミド結合であり、芳香族ジアミン由来のユニットの100%が電子吸引性基を有し、酸クロリド由来のユニットが電子吸引性基を有しておらず、固有粘度が1.9dL/gであるアラミド樹脂7を得た。
測定)
組成物1の代わりに組成物7を用いたこと以外は、実施例1と同様にして非水電解液二次電池用積層セパレータ7を得た。上記<試験方法>に基づき、組成物7の全光線透過率を測定し、非水電解液二次電池用積層セパレータ7を用いた色差の測定を行った。結果を表1、表2、図1~3に示す。
(1.組成物の調製)
芳香族ジアミンとしてのパラフェニレンジアミンを13.20g、芳香族ジカルボン酸としてのTPCを24.18gとした以外は、実施例1と同様にアラミド樹脂を製造した。主鎖中の芳香環内に電子吸引性基を有さず、分子の両末端にアミノ基を有し、主鎖中に含まれる芳香環を連結する結合の100%がアミド結合であり、芳香族ジアミン由来のユニットおよび酸クロリド由来のユニットが電子吸引性基を有しておらず、固有粘度が1.9dL/gである比較用アラミド樹脂1を得た。
組成物1の代わりに比較用組成物1を用いたこと以外は、実施例1と同様にして比較用非水電解液二次電池用積層セパレータ1を得た。上記<試験方法>に基づき、比較用組成物1の全光線透過率を測定し、比較用非水電解液二次電池用積層セパレータ1を用いた色差の測定を行った。結果を表1、表2、図1~3に示す。
(1.組成物の調製)
比較用アラミド樹脂1、フィラーとしての小粒径アルミナ、溶媒としてのNMPを混合し、比較用アラミド樹脂1およびフィラーの濃度の合計が4重量%である比較用組成物2を調製した。このとき、後述する多孔質層中のフィラーの含有量を50重量%とするため、比較用アラミド樹脂1およびフィラーの重量を100重量%としたときに、フィラーの含有量が50重量%となるように、比較用アラミド樹脂1、フィラーおよび溶媒を混合した。
組成物1の代わりに比較用組成物2を用いたこと以外は、実施例1と同様にして比較用非水電解液二次電池用積層セパレータ2を得た。上記<試験方法>に基づき、比較用組成物2の全光線透過率を測定し、比較用非水電解液二次電池用積層セパレータ2を用いた色差の測定を行った。結果を表1、表2、図1~3に示す。
(1.塗工液の調製)
芳香族ジアミンとしての2-クロロ-1,4-フェニレンジアミンの添加量を11.20gとし、酸クロリドとしての4,4'-オキシビス(ベンゾイルクロリド)の添加量を10.51gとしたこと以外は、実施例1と同様にアラミド樹脂を製造した。主鎖中の芳香環内に電子吸引性基としてクロロ基を有し、分子の両末端にアミノ基を有し、主鎖中に含まれる芳香環を連結する結合の66%がアミド結合であり、芳香族ジアミン由来のユニットの100%が電子吸引性基を有し、酸クロリド由来のユニットが電子吸引性基を有しておらず、固有粘度が1.5dL/gである比較用アラミド樹脂3を得た。
測定)
組成物1の代わりに比較用組成物3を用いたこと以外は、実施例1と同様にして比較用非水電解液二次電池用積層セパレータ3を得た。上記<試験方法>に基づき、比較用組成物3の全光線透過率を測定し、比較用非水電解液二次電池用積層セパレータ3を用いた色差の測定を行った。結果を表1、表2、図1~3に示す。
(1.塗工液の調製)
芳香族ジアミンとしての4,4'-ジアミノジフェニルエーテルの添加量を17.31gとし、酸クロリドとしてのTPCの添加量を17.38gとしたこと以外は、実施例1と同様にアラミド樹脂を製造した。主鎖中の芳香環内に電子吸引性基を有さず、分子の両末端にアミノ基を有し、主鎖中に含まれる芳香環を連結する結合の66%がアミド結合であり、芳香族ジアミン由来のユニットが電子吸引性基を有さず、酸クロリド由来のユニットが電子吸引性基を有しておらず、固有粘度が1.7dL/gである比較用アラミド樹脂4を得た。
測定)
組成物1の代わりに比較用組成物4を用いたこと以外は、実施例1と同様にして比較用非水電解液二次電池用積層セパレータ4を得た。上記<試験方法>に基づき、比較用組成物4の全光線透過率を測定し、比較用非水電解液二次電池用積層セパレータ4を用いた色差の測定を行った。結果を表1、表2、図1~3に示す。
Claims (9)
- 溶媒と、アラミド樹脂と、を含んでいる組成物であり、
光路長5mmの石英セルに入れ、JIS K7361-1:1997に準じて測定した全光線透過率が5%以下であり、
上記アラミド樹脂は、
(i)主鎖中の芳香環内に電子吸引性基を有しており、
(ii)分子の少なくとも一方の末端はアミノ基であり、
(iii)主鎖中に含まれる芳香環を連結する結合のうち、90%超がアミド結合である、組成物。 - 上記アラミド樹脂は、
(iv)芳香族ジアミン由来のユニットのうち25%以上が電子吸引性基を有しており、
(v)酸クロリド由来のユニットのうち50%以下が電子吸引性基を有している、
請求項1に記載の組成物。 - 上記電子吸引性基は、ハロゲン、シアノ基およびニトロ基からなる群より選択される1種類以上である、請求項1または2に記載の組成物。
- 上記アラミド樹脂の固有粘度は0.5~4.0dL/gである、請求項1から3のいずれか1項に記載の組成物。
- フィラーをさらに含んでいる、請求項1から4のいずれか1項に記載の組成物。
- ポリオレフィン多孔質フィルムの片面または両面に、請求項1から5のいずれか1項に記載の組成物が積層されている、積層体。
- ポリオレフィン多孔質フィルムの片面または両面に、請求項1から5のいずれか1項に記載の組成物を積層する工程と、
上記組成物中の溶媒の99%以上を除去する工程と、
を含む、非水電解液二次電池用積層セパレータの製造方法。 - ポリオレフィン多孔質フィルムと、バインダー樹脂およびフィラーからなる多孔質層とが積層された非水電解液二次電池用積層セパレータであって、JIS K7361-1:1997に準じて測定した全光線透過率が30%以下である、非水電解液二次電池用積層セパレータ。
- 上記バインダー樹脂がアラミド樹脂であり、当該アラミド樹脂は、
(i)主鎖中の芳香環内に電子吸引性基を有しており、
(ii)分子の少なくとも一方の末端はアミノ基であり、
(iii)主鎖中に含まれる芳香環を連結する結合のうち、90%超がアミド結合である、請求項8に記載の非水電解液二次電池用積層セパレータ。
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