JP7341921B2 - 空調装置及びエージング方法 - Google Patents

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本発明の実施形態は、空調装置及びエージング方法に関する。
電池、電子機器及び半導体等の製造工程においては、電池、電子機器及び半導体等のワークを加熱した後にワークを高温の雰囲気で長時間エージングする。高温の雰囲気でのエージングでは、ワークを保管室に配置し、保管室を高温にする。
前述のような高温の雰囲気でのワークのエージングでは、鉛直方向についての保管室の寸法(保管室の底から天井までの高さ)に関係なく、保管室においてワークが配置される領域内での温度差が低減されることが、求められている。そして、ワークが配置される領域内での温度差を低減することにより、ワークが配置される領域の温度の均一化を実現することが、求められている。
特開2008-249347号公報
本発明が解決しようとする課題は、鉛直方向についての保管室の寸法に関係なく、保管室においてワークが配置される領域内の温度差を低減する空調装置及びエージング方法を提供することにある。
実施形態によれば、空調装置は、保管室、ラック、入出庫機、供給部、排気部、ブロア及び温度調整器を備える。保管室には、ワークが保管される。ラックは、横方向の両側に空間が形成される状態で保管室に配置され、ラックには、ワークを配置可能である。入出庫機は、横方向及び鉛直方向の両方に交差する縦方向についてラックに対して隣り合って保管室に配置され、ラックへワークを入庫可能、かつ、ラックからワークを出庫可能である。供給部は、ラックの両側の空間のそれぞれに噴出口を有し、鉛直下側へ向かって噴出口から気体を噴出する。供給部の噴出口は、入出庫機に対して縦方向にずれた位置に位置する。排気部は、空間のそれぞれにおいて噴出口より鉛直下側に排気口を有し、排気口から保管室の気体を排気する。排気部の排気口は、入出庫機に対して縦方向にずれた位置に位置する。ブロアが駆動されることにより、保管室から排気された気体は、排気口から噴出口へ送られる。温度調整器は、排気口から噴出口へ送られる気体の温度を調整する。
また、実施形態によれば、エージング方法は、横方向の両側に空間が形成される状態に保管室内に配置されたラックにワークを収納することを備え、横方向及び鉛直方向の両方に交差する縦方向についてラックに対して隣り合って保管室に配置される入出庫機を用いて、ラックにワークを収納する。エージング方法は、ラックの両側の空間のそれぞれに設けられ、かつ、入出庫機に対して縦方向にずれた位置に位置する噴出口から鉛直下側へ向かって気体を噴出させることを備える。そして、エージング方法は、空間のそれぞれにおいて噴出口より鉛直下側に設けられ、かつ、入出庫機に対して縦方向にずれた位置に位置する排気口から保管室の気体を排気することと、保管室の排気口から排気された気体の温度を調整して噴出口へ送ることと、を備える。
図1は、第1の実施形態に係る空調装置を、ラック(第1のラック)を縦方向についてラック(第2のラック)が位置する側から視た状態で示す概略図である。 図2は、第1の実施形態に係る保管室を、ラック(第2のラック)を縦方向についてラック(第1のラック)が位置する側から視た状態で示す概略図である。 図3は、第1の実施形態に係る保管室を、横方向の一方側から視た状態を示す概略図である。 図4は、第1の実施形態に係る保管室を、鉛直上側から視た状態で示す概略図である。 図5は、第1の実施形態に係る保管室の内部を、ラックを省略して概略的に示す斜視図である。
以下、実施形態について、図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は、空調装置1を示す。図1に示すように、空調装置1は、保管室2を形成する壁部3を備える。図2乃至図5は、保管室2を示す。ここで、保管室2では、鉛直方向(矢印Z1及び矢印Z2で示す方向)、鉛直方向に対して交差する(垂直又は略垂直な)横方向(矢印X1及び矢印X2で示す方向)、及び、鉛直方向及び横方向の両方に対して交差する(垂直又は略垂直な)縦方向(矢印Y1及び矢印Y2で示す方向)が、規定される。
壁部3は、天壁5、底壁6、及び、二対の側壁7A,7B,8A,8Bを備える。天壁5及び底壁6は、保管室2を挟んで、互いに対して鉛直方向(高さ方向)に離れて配置される。一対の側壁7A,7Bは、保管室2を挟んで、互いに対して横方向(第1の水平方向)に離れて配置され、一対の側壁8A,8Bは、保管室2を挟んで、互いに対して縦方向(第2の水平方向)に離れて配置される。側壁7A,7B,8A,8Bのそれぞれは、底壁6から天壁5まで、鉛直方向に沿って延設される。また、側壁7A,7Bのそれぞれは、側壁8A,8Bの間に、縦方向に沿って延設され、側壁8A,8Bのそれぞれは、側壁7A,7Bの間に、横方向に沿って延設される。なお、ある一例では、天壁5と底壁6との間の距離(底から天井までの高さ)、すなわち、鉛直方向についての保管室2の寸法(高さ)は、10m以上になる。
保管室2には、1つ以上のラック10が配置され、本実施形態では、2つのラック10(10A,10B)が保管室2に配置される。そして、本実施形態では、保管室2において、ラック10A,10Bが縦方向に沿って配列される。すなわち、本実施形態では、ラック10A,10Bの配列方向が、保管室2の縦方向と一致又は略一致する。ここで、図1は、ラック(第1のラック)10Aを、縦方向についてラック(第2のラック)10Bが位置する側から視た状態を示し、図2は、ラック(第2のラック)10Bを、縦方向についてラック(第1のラック)10Aが位置する側から視た状態を示す。また、図3は、保管室2を横方向の一方側(矢印X2側)から視た状態を示し、図4は、保管室2を鉛直上側(矢印Z1側)から視た状態を示す。そして、図5は、保管室2の内部を、ラック10A,10Bを省略して示す。
図1乃至図5等の一例では、ラック10A,10Bのそれぞれは、鉛直方向について10段に形成される。そして、ラック10Aは、ワーク11が配置される配置位置A1~A10を有する。配置位置A1~A10は、鉛直方向について互いに対してずれる。そして、配置位置A1~A10の中では、配置位置A1が最も鉛直下側に位置し、配置位置A10が最も鉛直上側に位置する。同様に、ラック10Bは、ワーク11が配置される配置位置B1~B10を有する。配置位置B1~B10は、鉛直方向について互いに対してずれる。そして、配置位置B1~B10の中では、配置位置B1が最も鉛直下側に位置し、配置位置B10が最も鉛直上側に位置する。
また、保管室2では、横方向についてラック10のそれぞれの両側に、空間12が形成される。すなわち、保管室2では、ラック10Aは、横方向について側壁7A,7Bのそれぞれとの間に空間12を形成し、ラック10Bは、横方向について側壁7A,7Bのそれぞれとの間に空間12を形成する。
また、保管室2には、入出庫機であるスタッカクレーン13が配置される。スタッカクレーン13は、縦方向(ラック10の配列方向)について、ラック10A,10Bの間に配置される。したがって、スタッカクレーン13は、縦方向について、ラック10Aに対してラック10Bが位置する側に隣り合って配置される。そして、スタッカクレーン13は、縦方向について、ラック10Bに対してラック10Aが位置する側に隣り合って配置される。スタッカクレーン13は、ラック10A,10Bのそれぞれにワーク11を入庫可能であるとともに、ラック10A,10Bのそれぞれからワーク11を出庫可能である。
壁部3の側壁8Aは、縦方向についてスタッカクレーン13及びラック10Bとは反対側から、ラック10Aに隣接する。そして、壁部3の側壁8Bは、縦方向についてスタッカクレーン13及びラック10Aとは反対側から、ラック10Bに隣接する。ある一例では、空調装置1は、コンベヤ(図示しない)を備え、コンベヤによって、保管室2へのワーク11の搬入、及び、保管室2からのワーク11の搬出等が行われる。また、コンベヤの代わりに、又は、コンベヤに加えて、壁部3に扉(図示しない)が形成されてもよい。この場合、作業者等が、扉を介して、保管室2へのワーク11の搬入、及び、保管室2からのワーク11の搬出等を行う。
空調装置1は、保管室2へ気体を供給する供給部15、及び、保管室2から気体を排気する排気部16を備える。供給部15は、供給ダクト21、噴出部22、及び、流入部23を備える。本実施形態では、噴出部22が、4つ設けられ、噴出部22のそれぞれに、噴出口25が形成される。前述のように、保管室2では、横方向についてラック10のそれぞれの両側に、空間12が形成される。そして、空間12のそれぞれに、噴出口25の対応する1つ(噴出部22の対応する1つ)が配置される。図1乃至図5等の一例では、側壁7A,8Aの間の角部、側壁7A,8Bの間の角部、側壁7B,8Aの間の角部、及び、側壁7B,8Bの間の角部のそれぞれに、噴出口25が配置される。
また、空間12のそれぞれでは、鉛直上側の領域に、噴出口25が配置される。図1乃至図5等の一例では、噴出口25のそれぞれは、ラック10Aの配置位置A10及びラック10Bの配置位置B10に対して、すなわち、ラック10のそれぞれの最上段に対して、同一又は略同一の高さに配置される。なお、別のある一例では、噴出口25のそれぞれは、ラック10Aの配置位置A10及びラック10Bの配置位置B10に対して、鉛直上側に配置されてもよい。前述のように噴出口25が配置されるため、噴出口25のそれぞれは、保管室2において、天壁5の近傍に配置される。また、流入部23は、流入口26を備える。供給部15では、流入口26から、供給ダクト21の内部の供給流路に、気体が流入する。そして、供給ダクト21の供給流路を通して、気体が、噴出口25のそれぞれに供給される。噴出口25のそれぞれは、空間12の対応する1つにおいて、鉛直下側へ向かって(すなわち、鉛直下側への速度成分を有するように)気体を噴出する(例えば、図5の矢印F1)。なお、鉛直下側へ向かっての気体の噴出は、水平方向(横方向及び/又は縦方向)の速度成分を有することを妨げるものではない。
図1乃至図5等の一例では、供給ダクト21は、配管部31~34を備える。配管部31~34のそれぞれは、保管室2の内部に配置される。このため、供給ダクト21の少なくとも一部は、保管室2の内部に配置され、図1乃至図5の一例では、供給ダクト21の大部分が、保管室2の内部に配置される。また、図1乃至図5の一例では、流入部23の流入口26は、保管室2の外部に配置される。供給ダクト21では、流入口26から配管部31の内部を通して、配管部32,33のそれぞれの内部に、気体が供給される。そして、配管部32の内部を通して、配管部34の内部に、気体が供給される。保管室2では、側壁7A,8Aの間の角部に、配管部31が鉛直方向に沿って延設される。そして、配管部31は、流入部23側(流入口26側)の端部から天壁5の近傍まで、鉛直上側に向かって延設される。
また、保管室2では、配管部32~34は、天壁5の近傍に配置される。配管部32は、側壁7Aと天壁5との間の角部に縦方向に沿って延設され、配管部31,33との接続位置から側壁8Bの近傍の位置まで縦方向に沿って延設される。配管部33は、側壁8Aと天壁5との間の角部に横方向に沿って延設され、配管部31,32との接続位置から側壁7Bの近傍の位置まで横方向に沿って延設される。配管部34は、側壁8Bと天壁5との間の角部に横方向に沿って延設され、配管部32との接続位置から側壁7Bの近傍の位置まで横方向に沿って延設される。また、供給ダクト21では、配管部31,32,33の接続位置の近傍、配管部32,34の接続位置の近傍、配管部33において配管部31,32とは反対側の端部、及び、配管部34において配管部32とは反対側の端部のそれぞれに、噴出部22(噴出口25)が形成される。
排気部16は、排気ダクト36及び排出部37を備える。排気ダクト36には、排気口38が形成される。本実施形態では、排気ダクト36に、排気口38が10個形成され、排気口38は、4つの排気口38A、及び、6つの排気口38Bから構成される。前述のように、保管室2では、横方向についてラック10のそれぞれの両側に、空間12が形成される。そして、空間12のそれぞれに、排気口38Aの対応する1つが配置される。図1乃至図5等の一例では、側壁7A,8Aの間の角部、側壁7A,8Bの間の角部、側壁7B,8Aの間の角部、及び、側壁7B,8Bの間の角部のそれぞれに、排気口38Aが配置される。また、側壁8Aの近傍では、横方向についてラック10Aが配置される領域に、すなわち、横方向について中央部に、排気口38Bの中の3つが配置される。そして、側壁8Bの近傍では、横方向についてラック10Bが配置される領域に、すなわち、横方向について中央部に、排気口38Bの中の残りの3つが配置される。
保管室2では、排気口38(38A,38B)は、鉛直下側の領域に配置され、底壁6の近傍に配置される。このため、空間12のそれぞれでは、鉛直下側の領域に、排気口38Aが配置される。そして、空間12のそれぞれでは、排気口38Aは、噴出口25より鉛直下側に、配置される。図1乃至図5等の一例では、排気口38(38A,38B)のそれぞれは、ラック10Aの配置位置A1及びラック10Bの配置位置B1に対して、すなわち、ラック10のそれぞれの最下段に対して、鉛直下側に位置する。したがって、排気口38は、ラック10においてワーク11を配置される配置位置A1~A10,B1~B10の中で最も鉛直下側の配置位置A1,B1に対して、鉛直下側に位置する。
また、排出部37は、排出口39を備える。排気部16では、排気口38のそれぞれから、保管室2の気体が排気される。このため、保管室2から、排気口38を通して、排気ダクト36の内部の排気流路に、気体が流出する。排気口38のそれぞれでは、鉛直下側から、保管室2の気体が排気ダクト36の内部へ流出する。そして、気体は、排気ダクト36の排気流路から、排出部37の排出口39を通して排出される。
図1乃至図5等の一例では、排気ダクト36は、配管部41~44を備える。配管部41~44のそれぞれは、保管室2の内部に配置される。また、図1乃至図5の一例では、排出部37の排出口39は、保管室2の外部に配置される。排気ダクト36では、配管部41,42の接続位置に、排出部37が接続される。そして、配管部42において、配管部41及び排出部37の接続位置とは反対側の端部に、配管部43が接続される。そして、配管部43において、配管部42の接続位置とは反対側の端部に、配管部44が接続される。排気口38のそれぞれを通して排気ダクト36の内部に流入した気体は、配管部41,42のいずれかの内部を通して、排出部37へ排出される。保管室2では、配管部41~44は、鉛直下側の領域に配置され、底壁6の近傍に配置される。
配管部41は、側壁8Aと底壁6との間の角部に横方向に沿って延設され、配管部42及び排出部37との接続位置から横方向に沿って側壁7Bが位置する側へ向かって延設される。配管部41には、排気口38Bの中の3つが形成される。配管部42は、側壁7Aと底壁6との間の角部に縦方向に沿って延設され、配管部41及び排出部37との接続位置から側壁8Bの近傍の位置まで縦方向に沿って延設される。配管部43は、側壁8Bと底壁6との間の角部に横方向に沿って延設され、配管部42との接続位置から側壁7Bの近傍の位置まで横方向に沿って延設される。配管部43には、排気口38Bの中の配管部41に形成される3つとは別の3つが形成される。配管部44は、側壁7Bと底壁6との間の角部に縦方向に沿って延設され、配管部43との接続位置から縦方向に沿って側壁8Aが位置する側へ向かって延設される。また、排気ダクト36では、配管部41,42及び排出部37の接続位置の近傍、配管部42,43の接続位置の近傍、配管部43,44の接続位置の近傍、及び、配管部44において配管部43とは反対側の端部のそれぞれに、排気口38Aが形成される。
また、空調装置1には、排気部16の排出口39(排出部37)と供給部15の流入口26(流入部23)との間を中継する中継流路46が、形成される。中継流路46には、ブロア47、及び、温度調整器であるヒータ48が配置される。ブロア47及びヒータ48は、保管室2の外部に配置される。ブロア47を駆動することにより、保管室2から排気ダクト36の内部に排気された気体は、排気口38のそれぞれから、排気ダクト36の排気流路、中継流路46、及び、供給ダクト21の供給流路を順に通って、噴出口25のそれぞれに送られる。これにより、排気口38のそれぞれから排気された気体が、噴出口25のそれぞれに送られる。また、ブロア47を駆動することにより、保管室2では、排気口38のそれぞれに向かう吸引力が、作用する。したがって、空間12のそれぞれでは、排気口38Aに向かう吸引力が作用する。
また、ヒータ48は、作動されることにより、中継流路46において、排気口38のそれぞれから噴出口25のそれぞれへ送られる気体の温度を調整する。本実施形態では、ヒータ48は、中継流路46において気体を加熱する。そして、中継流路46において、気体は、例えば、50℃以上90℃以下のいずれかの温度範囲に、ヒータ48によって調整され、噴出口25のそれぞれに供給される。そして、供給部15は、ヒータ48によって温度が調整された気体を、噴出口25のそれぞれから前述のように噴出する。
また、保管室2では、ラック10のそれぞれにファン51が配置される。図1乃至図5等の一例では、ラック10のそれぞれに、ファン51が複数配置される。そして、ラック10のそれぞれでは、1段目の下端、3段目と4段目との間、及び、6段目と7段目との間のそれぞれにファン51が配置される。このため、ラック10のそれぞれでは、ファン51の配置は、鉛直方向について3段構成になる。ファン51の中では、ラック10のそれぞれにおいて6段目と7段目との間に位置するファン51Aが、最も鉛直上側に位置する。本実施形態では、供給部15の噴出口25のそれぞれは、ファン51の中で最も鉛直上側に位置するファン51Aよりも、鉛直上側に位置する。また、ファン51の中では、ラック10のそれぞれにおいて1段目の下端に位置するファン51Bが、最も鉛直下側に位置する。本実施形態では、排気部16の排気口38のそれぞれは、ファン51の中で最も鉛直下側に位置するファン51Bよりも、鉛直下側に位置する。
また、図1乃至図5の一例では、ラック10のそれぞれにおいて、ファン51の配置は、縦方向について3列構成になる。なお、図5では、ラック10それぞれにおいて、縦方向についてのファン51の配置である3列構成の中の1列のみ示し、3列構成の中の他の2列は省略する。また、図1乃至図5の一例では、ラック10Aにおいて、ファン51の配置は、横方向について3列構成になり、ラック10Bにおいて、ファン51の配置は、横方向について4列構成になる。
ファン51のそれぞれは、駆動されることにより、保管室2において気体を鉛直上側に向かって(すなわち、鉛直上側の速度成分を有するように)送風する(例えば、図5の矢印F2)。このため、保管室2において、ラック10(10A,10B)が配置される領域では、ファン51によって、鉛直上側への気体の流れが生じる。ファン51による鉛直上側へ向かっての気体の送風は、水平方向(横方向及び/又は縦方向)の速度成分を持たせることを妨げるものではない。ラック10Aでは、ファン51のそれぞれは、送風方向が鉛直方向に対して壁部3の側壁8Aが位置する側へ傾斜する状態に、配置される。そして、ラック10Bでは、ファン51のそれぞれは、送風方向が鉛直方向に対して壁部3の側壁8Bが位置する側へ傾斜する状態に、配置される。したがって、ファン51のそれぞれの送風方向は、鉛直方向に対して、縦方向の外側へ傾斜する。すなわち、本実施形態において、ファン51により送風される気体は、鉛直上側の速度成分のほかに縦方向の速度成分を有する。さらに、横方向の速度成分を有していても構わない。
また、空調装置1は、コントローラ50を備える。コントローラ50は、例えば、コンピュータ等である。コントローラ50は、CPU(Central Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)又はFPGA(Field Programmable Gate Array)等を含むプロセッサ又は集積回路(制御回路)、及び、メモリ等の記憶媒体を備える。コントローラ50は、集積回路等を1つのみ備えてもよく、集積回路等を複数備えてもよい。コントローラ50は、記憶媒体等に記憶されるプログラム等を実行することにより、処理を行う。コントローラ50は、ブロア47の駆動、ヒータ48の作動、及び、ファン51のそれぞれの駆動等を制御する。また、ある一例では、中継流路46において気体の温度を検知する温度センサ等が、設けられる。この場合、コントローラ50は、温度センサでの検知結果に基づいて、ヒータ48の作動を制御する。これにより、中継流路46において、気体の温度がより適切に調整される。
また、本実施形態において、鉛直方向に生じる温度差が小さくなるように、コントローラ50により、ブロア47及びファン51のそれぞれの流量を調整することができる。具体的には、噴出口25から保管室2の鉛直下側に向かって噴出する気体の流量と、ファン51により保管室2の鉛直上側に向かって送風される気体の流量とのバランスを調整することにより、保管室2の鉛直上側の部位と鉛直下側の部位との温度差を調整することができる。噴出口25から噴出する気体の流量は、ブロア47の回転数を調整することにより、調節可能である。ファン51のそれぞれでは、回転数を調整することにより、送風される気体の流量を調節可能である。このため、コントローラ50によってブロア47の回転数及びファン51のそれぞれの回転数を調整することにより、噴出口25から鉛直下側に向かって噴出する気体の流量とファン51により鉛直上側に向かって送風される気体の流量とのバランスが、制御される。
本実施形態の空調装置1は、ワーク11を加熱した後に、ワーク11を高温の雰囲気で長時間エージングする際に、用いられる。ある一例では、空調装置1は、二次電池等の電池の製造において、製品化前の電池をワーク11として高温の雰囲気でエージングする際に、用いられる。別のある一例では、空調装置1は、半導体の製造において、製品化前の半導体をワーク11として高温の雰囲気でエージングする際に、用いられる。また、半導体及び電池以外に、ワーク11を電子機器とすることも可能である。
ワーク11を高温の雰囲気でエージングする際には、まず、コンベヤによって、又は、扉を介して、ワーク11を、保管室2に搬入する。そして、スタッカクレーン13によって、ワーク11を、ラック10(10A,10B)のそれぞれに入庫する。そして、コントローラ50は、ブロア47を駆動するとともに、ヒータ48を作動する。また、コントローラ50は、ファン51のそれぞれを駆動する。なお、保管室2へのワーク11の搬入、及び、ラック10のそれぞれへのワーク11の入庫は、ブロア47、ヒータ48及びファン51が駆動された状態で行われてもよい。
ブロア47及びヒータ48が駆動されることにより、ヒータ48によって加熱された気体、すなわち、温度が調整された気体が、供給部15の噴出口25のそれぞれに供給される。噴出口25のそれぞれには、例えば、50℃以上90℃以下のいずれかの温度範囲に温度調整された気体が、供給される。また、本実施形態の保管室2では、横方向についてラック10のそれぞれの両側に、空間12が形成される。そして、空間12のそれぞれでは、鉛直上側の領域に、噴出口25が配置される。そして、空間12のそれぞれでは、噴出口25に供給された気体が、噴出口25から鉛直下側へ向かって噴出される。空間12のそれぞれでは、ラック10等の干渉物が配置されないため、噴出口25から噴出された気体が、底壁6の近傍まで到達し易い。
また、空間12のそれぞれには、噴出口25より鉛直下側に、排気口38Aが配置される。本実施形態の空調装置1では、排気口38Aを含む排気口38のそれぞれから、保管室2の気体を排気する。そして、ブロア47を駆動することにより、保管室2では、排気口38のそれぞれに向かう吸引力が、作用する。このため、空間12のそれぞれでは、排気口38Aに向かう吸引力が作用する。排気口38Aに向かう吸引力によって、空間12のそれぞれでは、噴出口25から噴出された気体が、底壁6の近傍までさらに到達し易くなる。
前述のように、本実施形態では、鉛直方向についての保管室2の寸法(高さ)が、例えば10m以上等の大きい寸法になっても、空間12のそれぞれにおいて、噴出口25から噴出された気体が、底壁6の近傍まで到達し易くなる。すなわち、鉛直方向についての保管室2の寸法に関係なく、温度が調整された気体が、底壁6の近傍まで到達し易くなる。したがって、保管室2では、鉛直方向について天壁5の近傍から底壁6の近傍までの全体に渡って、ラック10のそれぞれが配置される領域の気体が、噴出口25の対応するいずれかから噴出される気体、すなわち、温度が調整された気体と混合する。
前述のように気体が混合するため、ラック10のそれぞれが配置される領域内では、鉛直方向についての位置に起因する温度差が、低減される。すなわち、ラック10Aが配置される領域では、最も鉛直下側の配置位置A1と最も鉛直上側の配置位置A10との間の温度差が低減され、ラック10Bが配置される領域では、最も鉛直下側の配置位置B1と最も鉛直上側の配置位置B10との間の温度差が低減される。したがって、本実施形態では、鉛直方向についての保管室2の寸法が大きくなっても、ワーク11が配置される領域内、すなわち、ラック10のそれぞれが配置される領域内において、温度差が低減される。これにより、ワーク11が配置される領域における温度の均一化を、実現し易くなる。また、ワーク11が配置される領域内での温度差が低減されることにより、生産性の高い保管室2が実現される。
また、本実施形態では、排気口38は、ラック10においてワーク11を配置される配置位置A1~A10,B1~B10の中で最も鉛直下側の配置位置A1,B1に対して、鉛直下側に位置する。このため、配置位置A1,B1及びこれらの近傍の気体は、噴出口25のそれぞれから噴出される気体と、さらに混合し易くなる。これにより、ワーク11が配置される領域内、すなわち、ラック10のそれぞれが配置される領域内において、温度差がさらに低減される。
また、本実施形態では、空間12のそれぞれにおいて排気口38Aから排気されるとともに、ラック10のそれぞれの鉛直下側の領域においても、排気口38Bから排気される。このため、ラック10のそれぞれが配置される領域の気体が、噴出口25のそれぞれから噴出される気体、すなわち、温度が調整された気体とさらに混合し易くなる。
また、本実施形態では、噴出口25は、ラック10Aの配置位置A10及びラック10Bの配置位置B10に対して同一又は略同一の高さに配置される、又は、配置位置A10,B10に対して鉛直上側に配置される。これにより、ワーク11を配置される配置位置A1~A10,B1~B10の中で最も鉛直上側の配置位置A10,B10及びこれらの近傍の気体は、噴出口25のそれぞれから噴出される気体と、適切に混合する。これにより、ワーク11が配置される領域内、すなわち、ラック10のそれぞれが配置される領域内において、温度差がさらに低減される。
また、本実施形態では、ラック10のそれぞれに、複数のファン51が配置される。そして、ファン51は、保管室2において気体を鉛直上側に送る。このため、保管室2において、ラック10(10A,10B)が配置される領域では、ファン51によって、鉛直上側への気体の流れが生じる。これにより、ラック10のそれぞれが配置される領域内では、配置位置A1,B1等の鉛直下側の範囲の気体と配置位置A10,B10等の鉛直上側の範囲の気体とが混合し易くなる。したがって、ラック10のそれぞれが配置される領域内では、温度差がさらに低減され、ワーク11が配置される領域における温度の均一化を、さらに実現し易くなる。
また、ファン51のそれぞれの送風方向は、鉛直方向に対して、縦方向の壁部3が位置する側(外側)へ傾斜する。ここで、ラック10のそれぞれが配置される領域では、壁部3の近傍の範囲が、壁部3によって冷却され易い。すなわち、ラック10Aが配置される領域では、縦方向について側壁8Aの近傍の範囲が冷却され易く、ラック10Bが配置される領域では、縦方向について側壁8Bの近傍の範囲が冷却され易い。本実施形態では、ファン51のそれぞれの送風方向を前述のようにすることにより、ラック10のそれぞれが配置される領域において、壁部3の近傍の範囲での温度の低下が有効に防止される。これにより、ラック10のそれぞれが配置される領域内では、温度差がさらに低減される。
また、本実施形態では、排気部16の排気口38のそれぞれは、ファン51の中で最も鉛直下側に位置するファン51Bよりも、鉛直下側に位置する。このため、ラック10のそれぞれが配置される領域の気体は、噴出口25から噴出された気体と適切に混合された状態で、ファン51によって鉛直上側へ送られる。これにより、ワーク11が配置される領域内、すなわち、ラック10のそれぞれが配置される領域内において、温度差がさらに低減される。
また、本実施形態では、供給部15において流入部23から噴出口25のそれぞれまで、供給ダクト21が延設される。そして、供給ダクト21の大部分が、保管室2の内部に配置される。すなわち、供給ダクト21の大部分は、外部より温度の高い保管室2内に配置される。このため、ヒータ48から噴出口25のそれぞれまでの間での気体の温度低下が、有効に防止される。
また、本実施形態では、スタッカクレーン13は、ラック10A,10Bのそれぞれに対して縦方向に隣り合って配置される。このため、スタッカクレーン13を用いて、ラック10A,10Bのそれぞれにワーク11を入庫し易い。同様に、スタッカクレーン13を用いて、ラック10A,10Bのそれぞれからワーク11を出庫し易い。
(変形例)
なお、ある変形例では、噴出口25は、ラック10においてワーク11の配置位置の中で最も鉛直上側の配置位置(例えばA10,B10)に対して、鉛直下側に位置してもよい。また、噴出口25は、ファン51の中で最も鉛直上側のファン51Aに対して、鉛直下側に位置してもよい。ただし、この場合も、空間12のそれぞれにおいて、噴出口25より鉛直下側に排気口38Aが配置される。そして、排気口38Aを含む排気口38は、ワーク11の配置位置の中で最も鉛直下側の配置位置(例えばA1,B1)に対して、鉛直下側に位置し、ファン51の中で最も鉛直下側のファン51Bに対して、鉛直下側に位置する。
また、本変形例では、ワーク11の配置位置の中で最も鉛直上側の配置位置(例えばA10,B10)は、ファン51のいずれかからの送風の到達範囲内に、位置する。前述のような構成にすることにより、本変形例でも、前述の実施形態等と同様に、鉛直方向についての保管室2の寸法に関係なく、ワーク11が配置される領域内、すなわち、ラック10のそれぞれが配置される領域内において、温度差が低減される。これにより、本変形例でも、ワーク11が配置される領域における温度の均一化を、実現し易くなる。
また、ある変形例では、排気口38Bが設けられず、排気口38は、排気口38Aのみから構成されてもよい。この場合も、空間12のそれぞれにおいて、噴出口25より鉛直下側に排気口38Aが配置される。したがって、前述の実施形態等と同様に、鉛直方向についての保管室2の寸法に関係なく、ワーク11が配置される領域内、すなわち、ラック10のそれぞれが配置される領域内において、温度差が低減される。また、ラック10のそれぞれに配置されるファン51の数、及び、ラック10のそれぞれの段数等は、前述の実施形態等に限るものではない。また、保管室2に配置されるラック10の数も2つに限るものではない。
ある変形例では、保管室2にラック10が1つのみ配置される。この場合も、保管室2では、横方向についてラック10の両側に、空間12が形成される。そして、空間12のそれぞれには、噴出口25が配置されるとともに、噴出口25より鉛直下側に排気口38Aが配置される。また、本変形例では、スタッカクレーン13は、縦方向について、ラック10の一方側に隣り合って配置される。そして、壁部3の側壁8A,8Bの一方が、縦方向についてスタッカクレーン13とは反対側から、ラック10に隣接する。また、本変形例でも、ラック10に1つ以上のファン51が配置され、ファン51のそれぞれは、気体を鉛直上側に送る。そして、ファン51のそれぞれの送風方向は、鉛直方向に対して縦方向の壁部3が位置する側(外側)へ傾斜する。本変形例でも、前述の実施形態等と同様に、鉛直方向についての保管室2の寸法に関係なく、ワーク11が配置される領域内、すなわち、ラック10のそれぞれが配置される領域内において、温度差が低減される。そして、本変形例でも、前述の実施形態等と同様の作用及び効果を奏する。
別のある変形例では、保管室2において、3つ以上のラック10が縦方向に沿って配列される。以下、3つ以上のラック10の中で、配列方向(縦方向)について両端に位置する2つをラック10A,10Bとする。本変形例でも、横方向についてラック10のそれぞれの両側に、空間12が形成される。そして、空間12のそれぞれには、噴出口25が配置されるとともに、噴出口25より鉛直下側に排気口38Aが配置される。また、本変形例では、保管室2に複数のスタッカクレーン(入出庫機)13が配置される。そして、縦方向(配列方向)についてラック10のそれぞれの少なくとも一方側には、スタッカクレーン13が隣り合って配置される。ある一例では、互いに対して隣り合う2つのラック10の間のそれぞれに、スタッカクレーン13が配置される。
また、配列方向について両端のラック10A,10Bのそれぞれに対しては、縦方向について一方側(内側)に、スタッカクレーン13が隣り合って配置される。そして、壁部3の側壁8Aは、縦方向についてスタッカクレーン13とは反対側(外側)から、ラック10Aに隣接し、壁部3の側壁8Bは、縦方向についてスタッカクレーン13とは反対側(外側)から、ラック10Aに隣接する。また、本変形例でも、ラック10のそれぞれに1つ以上のファン51が配置され、ファン51のそれぞれは、気体を鉛直上側に送る。そして、ラック10A,10Bのそれぞれでは、ファン51のそれぞれの送風方向は、鉛直方向に対して縦方向の壁部3が位置する側(外側)へ傾斜する。本変形例でも、前述の実施形態等と同様に、鉛直方向についての保管室2の寸法に関係なく、ワーク11が配置される領域内、すなわち、ラック10のそれぞれが配置される領域内において、温度差が低減される。そして、本変形例でも、前述の実施形態等と同様の作用及び効果を奏する。
また、ある変形例では、温度調整器として、ヒータ48の代わりに冷凍機が設けられてもよい。この場合、冷凍機は、中継流路46において気体を冷却することにより、排気口38のそれぞれから噴出口25のそれぞれへ送られる気体の温度を調整する。本変形例でも、保管室2におけるラック10、噴出口25及び排気口38のそれぞれの配置は、前述の実施形態等のいずれかと同様になる。このため、本変形例でも、前述の実施形態等と同様に、鉛直方向についての保管室2の寸法に関係なく、ワーク11が配置される領域内、すなわち、ラック10のそれぞれが配置される領域内において、温度差が低減される。
これらの少なくとも一つの実施形態又は実施例の空調装置では、ラックは、横方向の両側に空間が形成される状態で保管室に配置され、供給部は、ラックの両側の空間のそれぞれに噴出口を有し、鉛直下側へ向かって噴出口から気体を噴出する。排気部は、空間のそれぞれにおいて噴出口より鉛直下側に排気口を有する。ブロアは、保管室から排気された気体を、排気口から噴出口へ送る。温度調整器は、排気口から噴出口へ送られる気体の温度を調整する。また、これらの少なくとも一つの実施形態又は実施例のエージング方法は、横方向の両側に空間が形成される状態に保管室内に配置されたラックにワークを収納することと、ラックの両側の空間のそれぞれに設けられた噴出口から鉛直下側へ向かって気体を噴出させることと、空間のそれぞれにおいて噴出口より鉛直下側に設けられた排気口から保管室の気体を排気することと、保管室の排気口から排気された気体の温度を調整して噴出口へ送ることと、を備える。これらにより、鉛直方向についての保管室の寸法に関係なく、保管室においてワークが配置される領域内の温度差を低減する空調装置及びエージング方法を提供することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
以下、付記を記載する。
[1]ワークを保管する保管室と、
横方向の両側に空間が形成される状態で前記保管室に配置され、前記ワークを配置可能なラックと、
前記ラックの両側の前記空間のそれぞれに噴出口を有し、鉛直下側へ向かって前記噴出口から気体を噴出する供給部と、
前記空間のそれぞれにおいて前記噴出口より前記鉛直下側に排気口を有し、前記排気口から前記保管室の気体を排気する排気部と、
前記保管室から排気された気体を前記排気口から前記噴出口へ送るブロアと、
前記排気口から前記噴出口へ送られる気体の温度を調整する温度調整器と、
を具備する、空調装置。
[2]前記横方向及び鉛直方向の両方に交差する縦方向について前記ラックに対して隣り合って前記保管室に配置され、前記ラックへ前記ワークを入庫可能、かつ、前記ラックから前記ワークを出庫可能な入出庫機をさらに具備する、[1]の空調装置。
[3]前記保管室において前記ラックに配置され、前記保管室において気体を鉛直上側に向かって送るファンをさらに具備する、[1]又は[2]の空調装置。
[4]前記ファンは、送風方向が鉛直方向に対して前記保管室を形成する壁部が位置する側へ傾斜する状態に、配置される、[3]の空調装置。
[5]前記排気部の前記排気口は、前記ラックにおいて前記ワークを配置される配置位置の中で最も前記鉛直下側の配置位置に対して、前記鉛直下側に位置する、[1]乃至[4]のいずれか1項の空調装置。
[6]前記ラックを複数具備し、
複数の前記ラックは、前記保管室において、前記横方向及び鉛直方向の両方に交差する縦方向に沿って配列され、
複数の前記ラックのそれぞれは、前記横方向の両側に、前記空間を形成し、
前記空間のそれぞれでは、前記供給部が、前記噴出口から前記鉛直下側へ向かって気体を噴出するとともに、前記排気部が、前記噴出口より前記鉛直下側の前記排気口から気体を排気する、
[1]乃至[5]のいずれか1項の空調装置。
[7]横方向の両側に空間が形成される状態に保管室内に配置されたラックにワークを収納することと、
前記ラックの両側の前記空間のそれぞれに設けられた噴出口から鉛直下側へ向かって気体を噴出させることと、
前記空間のそれぞれにおいて前記噴出口より前記鉛直下側に設けられた排気口から前記保管室の気体を排気することと、
前記保管室の前記排気口から排気された気体の温度を調整して前記噴出口へ送ることと、
を具備する、エージング方法。
1…空調装置、2…保管室、3…壁部、10,10A,10B…ラック、11…ワーク、12…空間、13…スタッカクレーン、15…供給部、16…排気部、21…供給ダクト、22…噴出部、25…噴出口、36…排気ダクト、38,38A,38B…排気口、47…ブロア、48…ヒータ、50…コントローラ、51,51A,51B…ファン、A1~A10,B1~B10…配置位置。

Claims (6)

  1. ワークを保管する保管室と、
    横方向の両側に空間が形成される状態で前記保管室に配置され、前記ワークを配置可能なラックと、
    前記横方向及び鉛直方向の両方に交差する縦方向について前記ラックに対して隣り合って前記保管室に配置され、前記ラックへ前記ワークを入庫可能、かつ、前記ラックから前記ワークを出庫可能な入出庫機と、
    前記ラックの両側の前記空間のそれぞれに噴出口を有し、鉛直下側へ向かって前記噴出口から気体を噴出する供給部であって、前記入出庫機に対して前記縦方向にずれた位置に前記噴出口が位置する供給部と、
    前記空間のそれぞれにおいて前記噴出口より前記鉛直下側に排気口を有し、前記排気口から前記保管室の気体を排気する排気部であって、前記入出庫機に対して前記縦方向にずれた位置に前記排気口が位置する排気部と、
    前記保管室から排気された気体を前記排気口から前記噴出口へ送るブロアと、
    前記排気口から前記噴出口へ送られる気体の温度を調整する温度調整器と、
    を具備する、空調装置。
  2. 前記保管室において前記ラックに配置され、前記保管室において気体を鉛直上側に向かって送るファンをさらに具備する、請求項1の空調装置。
  3. 前記ファンは、送風方向が鉛直方向に対して前記保管室を形成する壁部が位置する側へ傾斜する状態に、配置される、請求項2の空調装置。
  4. 前記排気部の前記排気口は、前記ラックにおいて前記ワークを配置される配置位置の中で最も前記鉛直下側の配置位置に対して、前記鉛直下側に位置する、請求項1乃至3のいずれか1項の空調装置。
  5. 前記ラックを複数具備し、
    複数の前記ラックは、前記保管室において、前記縦方向に沿って配列され、
    複数の前記ラックのそれぞれは、前記横方向の両側に、前記空間を形成し、
    前記空間のそれぞれでは、前記供給部が、前記噴出口から前記鉛直下側へ向かって気体を噴出するとともに、前記排気部が、前記噴出口より前記鉛直下側の前記排気口から気体を排気する、
    請求項1乃至4のいずれか1項の空調装置。
  6. 横方向の両側に空間が形成される状態に保管室内に配置されたラックにワークを収納することであって、前記横方向及び鉛直方向の両方に交差する縦方向について前記ラックに対して隣り合って前記保管室に配置される入出庫機を用いて、前記ラックに前記ワークを収納することと、
    前記ラックの両側の前記空間のそれぞれに設けられ、かつ、前記入出庫機に対して前記縦方向にずれた位置に位置する噴出口から鉛直下側へ向かって気体を噴出させることと、
    前記空間のそれぞれにおいて前記噴出口より前記鉛直下側に設けられ、かつ、前記入出庫機に対して前記縦方向にずれた位置に位置する排気口から前記保管室の気体を排気することと、
    前記保管室の前記排気口から排気された気体の温度を調整して前記噴出口へ送ることと、
    を具備する、エージング方法。
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