JP7341046B2 - インバータ一体型モータ - Google Patents

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Description

本発明は、集合住宅やオフィスビルなどの建物に水を供給するポンプを駆動するインバータ一体型モータに関する。
集合住宅やオフィスビルなどの建物に設置され、各給水端へ水を供給する装置として給水装置がある。このような給水装置に使用されるポンプの取り付け向きは、ポンプの構造、設置スペースにより、横置き(水平置き)、あるいは縦置き(垂直置き)で取付けられる。
特開2013-27184号公報 特開2013-24149号公報
この取り付け向きの影響により、反負荷側に取り付けられたファンでの冷却性能が変わるため、これらポンプを駆動するインバータ一体型モータは、その該当ポンプ専用として設計及び評価され、使用されている。そのため、インバータに流れる電流のストール防止制限値は、使用するポンプにあわせて手動で設定する必要がある。
また、2台のインバータ一体型モータを搭載する給水ユニットにおいては、制御装置(例えば制御盤)と2台のインバータ一体型モータを通信線で接続して、制御盤より、インバータ一体型モータに指令を送信する事で運転を行う。この場合、従来は、予めインバータ一体型モータに通信に必要な通信アドレスを手動で付与しておく必要がある。
このように、インバータ一体型モータの制御パラメータ(例えば、ストール防止制限値、キャリア周波数など)または通信パラメータ(例えば、通信アドレスなど)などのインバータのパラメータを予め手動で設定する必要があり、労力がかかるという問題がある。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、インバータのパラメータの設定に係る労力を低減することを可能とするインバータ一体型モータを提供することを目的とする。
本発明の第1の態様に係るインバータ一体型モータは、ポンプを駆動するモータと当該モータを可変速制御するインバータとが一体のインバータ一体型モータであって、当該インバータ一体型モータの傾きを検出する傾きセンサと、前記傾きセンサによって検出された傾きを予め設定されたルールに適用して、前記インバータのパラメータを設定するプロセッサと、を備える。
この構成によれば、傾きセンサによって検出された傾きに応じて、インバータのパラメータが自動的に設定されるので、インバータのパラメータの設定に係る労力を低減することができる。
本発明の第2の態様に係るインバータ一体型モータは、第1の態様に係るインバータ一体型モータであって、前記インバータを冷却する用のファンを備え、前記モータの主軸とは反対方向に、前記インバータ、前記ファンの順に配置されており、前記インバータのパラメータは、前記インバータの制御パラメータであり、前記傾きセンサは、前記モータの主軸の向きを検出し、前記プロセッサは、前記傾きセンサによって検出された向きを予め設定されたルールに適用して、前記インバータの制御パラメータを設定する。
この構成によれば、ファンがモータより上に配置されて、モータの熱でインバータが加熱される場合に、インバータの制御パラメータを設定することでインバータの発熱を抑え、インバータ内の半導体素子が熱により破壊されるのを抑制することができる。
本発明の第3の態様に係るインバータ一体型モータは、第2の態様に係るインバータ一体型モータであって、前記制御パラメータは、前記インバータに流れる電流のストール防止制限値であり、前記インバータの内部または出力の電流値を検出する電流検出部を備え、前記プロセッサは、前記電流検出部により検出された電流値が前記ストール防止制限値を超えると、ストール防止動作 を実行し、前記プロセッサは、前記ファンが当該モータと略水平かもしくは前記ファンが当該モータより下に配置されることを前記傾きが示す場合、前記ストール防止制限値を第1の設定値に設定し、一方、前記ファンが前記モータより上に配置されることを前記傾きが示す場合、前記ストール防止制限値を前記第1の設定値より低い第2の設定値に設定する。
この構成によれば、ファンがモータより上に配置されて、モータの熱でインバータが加熱される場合に、ストール防止制限値を下げることでインバータの発熱を抑え、インバータ内の半導体素子が熱により破壊されるのを抑制することができる。
本発明の第4の態様に係るインバータ一体型モータは、第2の態様に係るインバータ一体型モータであって、前記制御パラメータは、前記インバータのキャリア周波数であり、
前記プロセッサは、前記ファンが当該モータと略水平かもしくは前記ファンが当該モータより下に配置されることを前記傾きが示す場合、前記キャリア周波数を第1の周波数に設定し、一方、前記ファンが前記モータより上に配置されることを前記傾きが示す場合、前記キャリア周波数を前記第1の周波数より低い第2の周波数に設定する。
この構成によれば、ファンがモータより上に配置されて、モータの熱でインバータ5が加熱される場合に、キャリア周波数を下げることでインバータの発熱を抑え、インバータ内の半導体素子が熱により破壊されるのを抑制することができる。
本発明の第5の態様に係るインバータ一体型モータは、第1から4のいずれかの態様に係るインバータ一体型モータであって、当該インバータ一体型モータは、他のインバータ一体型モータとともに制御装置に接続されており、前記制御装置またはポンプを基準とする当該インバータ一体型モータの相対的な取り付け位置に応じて、前記モータの主軸周りの取り付け可能な角度範囲が決められており、前記傾きセンサは、当該インバータ一体型モータについて前記モータの主軸周りの取り付け角度を検出し、前記制御装置と通信する通信部を備え、前記プロセッサは、前記傾きセンサによって検出された取り付け角度に応じて、自己の通信アドレスを前記インバータのパラメータとして設定し、前記プロセッサは、前記通信部が受信した通信信号のうち、当該通信信号に含まれる通信アドレスが前記設定された自己の通信アドレスに一致する部分の通信信号を用いて、前記インバータを制御する。
この構成によれば、予めインバータ一体型モータの通信アドレスを手動で設定することなく、インバータ一体型モータを設置するだけで、そのモータの主軸周りの取り付け角度に応じた通信アドレスが設定されるので、労力を低減することができる。
本発明の一態様によれば、傾きセンサによって検出された傾きに応じて、インバータのパラメータが自動的に設定されるので、インバータのパラメータの設定に係る労力を低減することができる。
各実施形態に共通するインバータ一体型モータの概略分解斜視図の一例である。 第1の実施形態において傾き0度の場合のインバータ一体型モータの概略構成図である。 第1の実施形態において傾き90度の場合のインバータ一体型モータの概略構成図である。 第1の実施形態において傾き180度の場合のインバータ一体型モータの概略構成図である。 メモリに保存されているテーブルの一例である。 メモリに保存されているテーブルの別の例である。 第2の実施形態に係る給水装置の概略斜視図である。 図7の矢印A7の向きに見た場合の矢視図である。 第2の実施形態に係るメモリに保存されているテーブルの例である。
以下、各実施形態について、図面を参照しながら説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
<第1の実施形態>
図1は、各実施形態に共通するインバータ一体型モータの概略分解斜視図の一例である。図1に示すように、インバータ一体型モータ1は、回転する主軸41が設けられたモータ4と、インバータ5と、インバータ5を内部に収容するインバータフレーム45と、主軸41と連結されるファンシャフト(図示なし)と、ファンシャフトに連結するファン6と、ファン6を収容するファンカバー61とを備える。モータ4の主軸41が回転すると、それに伴ってファンシャフトも回転し、それに伴ってファン6が回転する。なお、主軸41とファンシャフトは、一体成型した一本軸としてもよい。インバータ5には、基板と傾きセンサ54(図1での図示なし)が設けられている。傾きセンサ54は、インバータ一体型モータ1の傾きを検出する。
図2は、第1の実施形態において傾き0度の場合のインバータ一体型モータの概略構成図である。図2に示すように、インバータ一体型モータ1は、ポンプ3を駆動するモータ4と、当該モータ4を可変速制御するインバータ5とが一体となったものである。インバータ一体型モータ1は、更にインバータ5を冷却する用のファン6を備える。ここでは一例としてファン6は、インバータ5の方向へ空気を排出するように構成されている。図2に示すように、モータ4の主軸41とは反対方向に、インバータ5、ファン6の順に配置されている。
インバータ5は、不図示の制御装置から運転周波数の指令信号を受信可能な通信部51と、記憶部の一例であるメモリ52と、当該受信した指令信号に含まれる運転周波数に応じてインバータ5を動作させるプロセッサ53とを有する。メモリ52とプロセッサ53は、図1の基板50に搭載されている。
インバータ5は、インバータの内部(例えば、不図示のコンバータ部)または出力の電流値を検出する電流検出部55を備える。なお、電流検出部55は、インバータ5の外に設けられていてもよく、インバータ一体型モータ1が備えていればよい。
ポンプ3に異物が入りモータ4がロック状態(拘束状態)になった場合、あるいは、ポンプ3の負荷が増加しモータ4が過負荷状態となった場合には、インバータ5に大きな電流が流れて、半導体素子の破壊の原因となる。このため、プロセッサ53は、電流検出部55により検出された電流値がストール防止制限値を超えると、ストール防止動作を実行する。ストール防止動作は、例えば、加速中の場合に運転周波数の上昇(加速動作)の停止、または一定速運転中は周波数を下げる動作などである。
一例として、傾きセンサ54は、図2に示すように、モータ4の主軸41の向きを検出する。プロセッサ53は、傾きセンサ54によって検出された向き(ここでは一例として角度φ)を予め設定されたルールに適用して、インバータ5のパラメータを設定する。本実施形態ではインバータ5のパラメータは例えばインバータ5の制御パラメータであり、プロセッサ53は例えば、傾きセンサ54によって検出された角度と、ファン6とモータ4との位置関係に相当する角度範囲とを比較し、比較結果に応じて、インバータ5の制御パラメータ(例えば、ストール防止制限値またはキャリア周波数など)を設定する。以下に、この具体例について説明する。
図2に示すように、傾き0度の場合は、一例として、ファン6が、モータ4より下に配置される場合である。この場合、図2に示すように、矢印A1の方向に、モータ4の熱が拡散し、矢印A2の方向にファン6による風が流れる。このため、モータ4の熱の拡散方向にインバータ5が存在せず、ファン6の風によってインバータ5が冷却される。
図3は、第1の実施形態において傾き90度の場合のインバータ一体型モータの概略構成図である。図3に示すように、傾き90度の場合は、一例として、ファン6が、モータ4より下に配置される場合である。この場合、図3に示すように、矢印A3の方向に、モータ4の熱が拡散し、矢印A4の方向にファン6による風が流れる。このため、モータ4の熱の拡散方向にインバータ5が存在せず、ファン6の風によってインバータ5が冷却される。
図4は、第1の実施形態において傾き180度の場合のインバータ一体型モータの概略構成図である。図4に示すように、傾き180度の場合は、一例として、ファン6が、モータ4より上に配置される場合である。この場合、図4に示すように、矢印A5の方向に、モータ4の熱が拡散し、矢印A6の方向にファン6による風が流れる。このため、インバータ5はファン6の風によってインバータ5が冷却されるものの、モータ4の熱の拡散方向にインバータ5が存在するのでインバータ5がこの熱で加熱される。このため、図4の場合、図2及び図3の場合よりも、インバータ5が加熱されやすいので、図4の場合には、インバータ5のストール防止動作が、図2及び図3の場合よりも、低いストール防止制限値で動作するようにしてもよい。すなわち、図4の場合には、図2及び図3の場合よりストール防止制限値を下げるようにしてもよい。更に、それに替えてもしくはそれに加えて、図4の場合には、図2及び図3の場合より、キャリア周波数を下げることにより、インバータ5の発熱を抑えてもよい。
<制御パラメータがインバータに流れる電流のストール防止制限値の場合>
続いて、制御パラメータが一例としてインバータに流れる電流のストール防止制限値である場合の処理について説明する。図5は、メモリに保存されているテーブルの一例である。図5に示すように、メモリ52において、インバータ一体型モータの傾きの角度範囲と、ストール防止制限値との組のレコードが蓄積されている。このように、記憶部の一例であるメモリ52には、インバータ一体型モータの傾きの角度範囲と、インバータ5のストール防止制限値とが関連付けられて記憶されている。例えば、プロセッサ53は、メモリ52を参照して、傾きセンサ54によって検出された角度が0~135度または225~360度に収まる場合に、ストール防止制限値を20Aに設定する。一方、プロセッサ53は、傾きセンサ54によって検出された検出された角度が135~225度に収まる場合に、ストール防止制限値を18Aに設定する。
このように、プロセッサ53は例えば、ファン6がモータ4と略水平かもしくはファン6が当該モータ4より下に配置されることを傾きが示す場合、ストール防止制限値を第1の設定値(例えば、20A)に設定し、一方、ファン6がモータ4より上に配置されることを傾きが示す場合、ストール防止制限値を第1の設定値より低い第2の設定値(例えば、18A)に設定する。この構成により、ファン6がモータ4より上に配置されて、モータ4の熱でインバータ5が加熱される場合に、ストール防止制限値を下げることでインバータ5の発熱を抑え、インバータ内の半導体素子が熱により破壊されるのを抑制することができる。
<制御パラメータがインバータのキャリア周波数の場合>
続いて、制御パラメータがインバータのキャリア周波数の場合の処理について説明する。図6は、メモリに保存されているテーブルの別の例である。図6に示すように、メモリ52において、インバータ一体型モータの傾きの角度範囲と、インバータ5のキャリア周波数との組のレコードが蓄積されている。このように、記憶部の一例であるメモリ52には、インバータ一体型モータの傾きの角度範囲と、インバータ5のキャリア周波数とが関連付けられて記憶されている。例えば、プロセッサ53は、メモリ52を参照して、傾きセンサ54によって検出された角度が0~135度または225~360度に収まる場合に、キャリア周波数を20kHzに設定する。一方、プロセッサ53は、傾きセンサ54によって検出された検出された角度が135~225度に収まる場合に、キャリア周波数を18kHzに設定する。
このように、プロセッサ53は例えば、ファン6が当該モータ4と略水平かもしくは前記ファン6が当該モータ4より下に配置されることを前記傾き(傾きセンサ54の検出傾き)が示す場合、キャリア周波数を第1の周波数(例えば、20kHz)に設定し、一方、ファン6がモータ4より上に配置されることを前記傾き(傾きセンサ54の検出傾き)が示す場合、キャリア周波数を前記第1の周波数より低い第2の周波数(例えば、18kHz)に設定する。この構成により、ファン6がモータ4より上に配置されて、モータ4の熱でインバータ5が加熱される場合に、キャリア周波数を下げることでインバータ5の発熱を抑え、インバータ内の半導体素子が熱により破壊されるのを抑制することができる。
以上、第1の実施形態に係るインバータ一体型モータ1は、ポンプを駆動するモータと当該モータを可変速制御するインバータとが一体のインバータ一体型モータである。インバータ一体型モータ1は、当該インバータ一体型モータ1の傾きを検出する傾きセンサ54と、傾きセンサ54によって検出された傾きを予め設定されたルールに適用して、インバータ5のパラメータ(ここでは一例としてインバータの制御パラメータ)を設定するプロセッサ53と、を備える。
この構成により、傾きセンサ54によって検出された傾きに応じて、インバータ5のパラメータが自動的に設定されるので、インバータ5のパラメータの設定に係る労力を低減することができる。
その一例として本実施形態では、プロセッサ53は、傾きセンサ54によって検出された向き(ここでは一例として角度)を予め設定されたルールに適用して、インバータ5の制御パラメータ(例えばストール防止制限値、キャリア周波数)を設定する。具体的には例えば、プロセッサ53は、傾きセンサ54によって検出された角度と、ファン6とモータ4との位置関係に相当する角度範囲とを比較し、比較結果に応じて、インバータ5の制御パラメータ(例えばストール防止制限値またはキャリア周波数)を設定する。この構成により、ファン6がモータ4より上に配置されて、モータ4の熱でインバータ5が加熱される場合に、インバータの制御パラメータを設定することでインバータ5の発熱を抑え、インバータ内の半導体素子が熱により破壊されるのを抑制することができる。
<第2の実施形態>
続いて第2の実施形態について説明する。第1の実施形態では、傾きセンサによって検出された傾きに応じて、インバータの制御パラメータ(例えばストール防止制限値、キャリア周波数)を設定したが、第2の実施形態では、通信パラメータ(ここでは一例として通信アドレス)を設定する。
図7は、第2の実施形態に係る給水装置の概略斜視図である。図7に示すように、第2の実施形態に係る給水装置10は、圧力タンク9と、ポンプ3付きのインバータ一体型モータ1a、1bと、インバータ一体型モータ1a、1bを制御する制御装置7と、これらが設置されたベース部材8とを備える。
ポンプ3付きのインバータ一体型モータ1a、1bの各構成は、ポンプ3に付いている以外は第1の実施形態のインバータ一体型モータ1と同様であるので、その説明を省略する。インバータ一体型モータ1a、1bの通信部51は、制御装置7と通信する。
図8は、図7の矢印A7の向きに見た場合の矢視図である。図8に示すように、ポンプ3付きインバータ一体型モータ1a、1bは、それぞれの電力等が供給される端子11と、端子11をカバーする端子カバー12を有する。この端子11のアクセスのために、端子11は、それぞれ外側を向くように配置されるように構成されている。すなわち、制御装置またはポンプを基準とする当該インバータ一体型モータの相対的な取り付け位置に応じて、インバータ一体型モータ1a、1bは、モータの主軸周りの取り付け可能な角度範囲が決められている。
傾きセンサ54は例えば、自身が搭載されたインバータ一体型モータ1aまたは1bについてモータ4の軸周りの取り付け角度を検出する。モータ4の軸周りの取り付け角度θとすると、図8の場合、インバータ一体型モータ1aの傾きセンサ54は例えば、インバータ一体型モータ1aのモータ4の軸周りの取り付け角度θを180度と検出し、インバータ一体型モータ1bの傾きセンサ54は、インバータ一体型モータ1bのモータ4の軸周りの取り付け角度θが0度と検出するように構成されている。これにより、傾きセンサ54は例えば、端子11の向きを検出することができる。
図9は、第2の実施形態に係るメモリに保存されているテーブルの例である。図9に示すように、モータ4の軸周りの取り付け角度θの範囲と、インバータ一体型モータに割り当てる通信アドレスとの組が蓄積されている。このように、メモリ52にはモータ4の軸周りの取り付け角度θの範囲と、インバータ一体型モータに割り当てる通信アドレスとが関連付けられて記憶されている。
プロセッサ53は、傾きセンサ54によって検出された取り付け角度を予め設定されたルールに適用して、自己の通信アドレスを前記インバータのパラメータとして設定する。具体的には例えばプロセッサ53は、メモリ52を参照して、傾きセンサ54によって検出された取り付け角度と、メモリ52に蓄積されたモータ4の軸周りの取り付け角度θの範囲とを比較し、当該検出された取り付け角度が収まる取り付け角度θの範囲に対応する通信アドレスを、自己の通信アドレスに設定する。
本実施形態では、インバータ一体型モータ1aの傾きセンサ54は例えば、インバータ一体型モータ1aのモータ4の軸周りの取り付け角度θを180度と検出するので、インバータ一体型モータ1aのプロセッサ53は、図9のテーブルを参照して、検出された180度が90~270度の範囲に収まるので、この90~270度の範囲に対応する通信アドレス「1」を自己の通信アドレスに設定する。
一方、インバータ一体型モータ1bの傾きセンサ54は例えば、インバータ一体型モータ1bのモータ4の軸周りの取り付け角度θを0度と検出するので、インバータ一体型モータ1bのプロセッサ53は、図9のテーブルを参照して、検出された0度が0~90度の範囲に収まるので、この0~90度の範囲に対応する通信アドレス「2」を自己の通信アドレスに設定する。
それぞれのプロセッサ53は、通信部51が受信した通信信号のうち、当該通信信号に含まれる通信アドレスが前記設定された自己の通信アドレスに一致する部分の通信信号に応じて、インバータ5を制御する。
以上、第2の実施形態に係るインバータ一体型モータ1aは、他のインバータ一体型モータ1bとともに制御装置に接続されている。インバータ一体型モータ1aは、制御装置7またはポンプ3を基準とする当該インバータ一体型モータ1aの相対的な取り付け位置に応じて、モータの主軸周りの取り付け可能な角度範囲が決められている。傾きセンサ54は、当該インバータ一体型モータ1aについてモータ4の軸周りの取り付け角度を検出する。インバータ一体型モータ1aは、制御装置7と通信する通信部51を備える。プロセッサ53は、傾きセンサ54によって検出された取り付け角度に応じて、自己の通信アドレスをインバータ5のパラメータとして設定する。プロセッサ53は、通信部51が受信した通信信号のうち、当該通信信号に含まれる通信アドレスが前記設定された自己の通信アドレスに一致する部分の通信信号を用いて、インバータ5を制御する。
この構成により、予めインバータ一体型モータ1aの通信アドレスを手動で設定することなく、インバータ一体型モータ1aを設置するだけで、そのモータの主軸周りの取り付け角度に応じた通信アドレスが設定されるので、労力を低減することができる。
なお、第2の実施形態では一例として、インバータ一体型モータが2台であるものとして説明したが、これに限らず、3台以上あってもよい。また、第2の実施形態において、第1の実施形態のように、それぞれのインバータ一体型モータにおいて、プロセッサは、傾きセンサ54によって検出された傾きと、ファン6とモータ4との位置関係に相当する角度範囲とを比較し、比較結果に応じて、インバータ5の制御パラメータ(例えばストール防止制限値またはキャリア周波数)を設定してもよい。
以上、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
1 1a、1b インバータ一体型モータ
10 給水装置
11 端子
12 端子カバー
3 ポンプ
4 モータ
41 主軸
45 インバータフレーム
5 インバータ
50 基板
51 通信部
52 メモリ
53 プロセッサ
54 傾きセンサ
55 電流検出部
6 ファン
61 ファンカバー
7 制御装置
8 ベース部材
9 圧力タンク

Claims (5)

  1. ポンプを駆動するモータと当該モータを可変速制御するインバータとが一体のインバータ一体型モータであって、
    当該インバータ一体型モータの傾きを検出する傾きセンサと、
    前記傾きセンサによって検出された傾きを予め設定されたルールに適用して、前記インバータのパラメータを設定するプロセッサと、
    を備えるインバータ一体型モータ。
  2. 前記インバータを冷却する用のファンを備え、
    前記モータの主軸とは反対方向に、前記インバータ、前記ファンの順に配置されており、
    前記インバータのパラメータは、前記インバータの制御パラメータであり、
    前記傾きセンサは、前記モータの主軸の向きを検出し、
    前記プロセッサは、前記傾きセンサによって検出された向きを予め設定されたルールに適用して、前記インバータの制御パラメータを設定する
    請求項1に記載のインバータ一体型モータ。
  3. 前記制御パラメータは、前記インバータに流れる電流のストール防止制限値であり、
    前記インバータの内部または出力の電流値を検出する電流検出部を備え、
    前記プロセッサは、前記電流検出部により検出された電流値が前記ストール防止制限値を超えると、ストール防止動作 を実行し、
    前記プロセッサは、前記ファンが当該モータと略水平かもしくは前記ファンが当該モータより下に配置されることを前記傾きが示す場合、前記ストール防止制限値を第1の設定値に設定し、一方、前記ファンが前記モータより上に配置されることを前記傾きが示す場合、前記ストール防止制限値を前記第1の設定値より低い第2の設定値に設定する
    請求項2に記載のインバータ一体型モータ。
  4. 前記制御パラメータは、前記インバータのキャリア周波数であり、
    前記プロセッサは、前記ファンが当該モータと略水平かもしくは前記ファンが当該モータより下に配置されることを前記傾きが示す場合、前記キャリア周波数を第1の周波数に設定し、一方、前記ファンが前記モータより上に配置されることを前記傾きが示す場合、前記キャリア周波数を前記第1の周波数より低い第2の周波数に設定する
    請求項2に記載のインバータ一体型モータ。
  5. 当該インバータ一体型モータは、他のインバータ一体型モータとともに制御装置に接続されており、
    前記制御装置またはポンプを基準とする当該インバータ一体型モータの相対的な取り付け位置に応じて、前記モータの主軸周りの取り付け可能な角度範囲が決められており、
    前記傾きセンサは、当該インバータ一体型モータについて前記モータの主軸周りの取り付け角度を検出し、
    前記制御装置と通信する通信部を備え、
    前記プロセッサは、前記傾きセンサによって検出された取り付け角度に応じて、自己の通信アドレスを前記インバータのパラメータとして設定し、
    前記プロセッサは、前記通信部が受信した通信信号のうち、当該通信信号に含まれる通信アドレスが前記設定された自己の通信アドレスに一致する部分の通信信号を用いて、前記インバータを制御する
    請求項1から4のいずれか一項に記載のインバータ一体型モータ。
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