JP6562685B2 - 高調波抑制装置およびそれを用いた空気調和機 - Google Patents

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Description

本発明は、高調波抑制装置およびそれを用いた空気調和機に関する。
空気調和機や冷凍機などは、圧縮機とファンモータとを備え、高効率な運転を実現するため、上記圧縮機と上記ファンモータは回転速度を可変できるようにインバータ装置により駆動される。上記インバータ装置を搭載した機器の商用電源には、高調波電流が発生し、振動や騒音等を引き起こすおそれがある。このため、冷凍装置には、インバータ装置によって発生する高調波電流を抑制する高調波抑制装置が備えられている。
上記高調波抑制装置には、高調波を抑制する高調波抑制制御回路と、商用電源の高調波電流を打ち消す電流を生成するパワーモジュールを搭載した高調波抑制駆動回路と、パワーモジュールを駆動した際に発生する電源電圧に重畳されるリプルを抑制するリプルフィルタ回路、電源電圧に誘起されるノイズを抑制するノイズフィルタ回路、直流電源を安定させるコンデンサ、直流電圧を昇圧する目的で設けられたリアクトルが構成されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−225537号公報
しかしながら、特許文献1では、高調波電流を抑制する高調波抑制装置やフィルタ回路が搭載される基板については記載されていない。例えば、高調波抑制制御駆動基板やフィルタ基板、ヒューズ等がそれぞれ別々の基板に備えられていると、それらを接続する基板間の配線やコネクタの数が多くなる。また、電気的経路が長くなることからインダクタンスやノイズを低減する面でも不利な構造となっている。配線やコネクタの数が多いと制御基板の小型化が妨げられるばかりか、材料費および加工費においてコストダウンを行うことができない。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、小型で安価な高調波抑制装置およびそれを用いた空気調和機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の高調波抑制装置は、筺体内に収容される単一の基板と、電源を前記基板に接続する配線が備えられた端子台と、を備え、前記基板は、検出された電源電流および電源電圧に基づいて高調波成分を検出し高調波を抑制する指令信号を生成する高調波抑制制御回路と、前記高調波抑制制御回路の出力に基づいて商用電源の高調波電流を打ち消す電流を生成するパワーモジュールを搭載した高調波抑制駆動回路と、前記パワーモジュールを駆動した際に発生する電源電圧に重畳されるリプルを抑制するリプルフィルタ回路と、電源電圧に誘起されるノイズを抑制するノイズフィルタ回路と、を搭載し、前記端子台の上方に前記基板を配置して、これらを収容する筺体を備え、前記基板は、前記端子台から近い順に、前記ノイズフィルタ回路、前記リプルフィルタ回路、前記高調波抑制制御回路または前記高調波抑制駆動回路が配置されており、前記基板は、電源から誘導される外来サージを抑制するサージ抑制回路と、電源電流を検出する電流センサを有する電流検出回路と、電源電圧を検出する電圧検出回路と、直流電源を安定させるコンデンサと、直流電圧を昇圧するリアクトルと、構成部品が破損した場合に電源を遮断するヒューズと、のうち少なくともいずれか一つ以上をさらに備え、前記高調波抑制駆動回路のパワーモジュールの発熱を抑制する放熱フィンと、前記基板と組み合わせられる樹脂ケースと、をさらに備え、前記基板と前記放熱フィンを前記樹脂ケースに取付けた後に前記筺体へ収納する。
本発明によれば、小型で安価な高調波抑制装置およびそれを用いた空気調和機を提供することができる。
本発明の第1の実施形態に係る高調波抑制装置の構造を模式的に示す図である。 上記第1の実施形態に係る高調波抑制装置の内部回路図である。 比較例の高調波抑制装置の構造を模式的に示す図である。 比較例の高調波抑制装置の内部回路図である。 本発明の第2の実施形態に係る高調波抑制装置の制御基板取付用の樹脂ケース51の外観図である。 上記第2の実施形態に係る高調波抑制装置と樹脂ケースとを組み立てた外観図である。 本発明の第3の実施形態に係る高調波抑制装置の制御基板取付用の樹脂ケース51の外観図である。 上記第3の実施形態に係る高調波抑制装置と樹脂ケースとを組み立てた外観図である。 本発明の第4の実施形態に係る空気調和機の室外機と高調波抑制装置の取付図である。 本発明の第5の実施形態に係る空気調和機の冷凍サイクル系統図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る高調波抑制装置1の構造を模式的に示す図であり、図1(a)はその正面図、図1(b)は、図1(a)の右側から見た側面図である。図2は、高調波抑制装置1の内部回路図である。本実施形態の高調波抑制装置は、例えば、圧縮機やファンモータをインバータ装置で駆動する空気調和機や冷凍機などの冷凍装置に用いられる。
図1(a)(b)に示すように、本実施形態の高調波抑制装置1は、略直方体形状の筺体1Aを備える。高調波抑制装置1の筺体1Aには、高調波を抑制する高調波抑制制御基板10が、表面10A側を前面に向けて立設されている。高調波抑制制御基板10は、長方形状の板状であり、後記する各回路が設置される表面10Aと、後記する発熱部品等が設置される裏面10Bと、を有する。高調波抑制制御基板10は、その横幅が筺体1Aの内幅まで延出し、かつ上部が筺体1Aの上端に配置され、下部が筺体1Aの上から約3/4の位置に配置される。
筺体1A内部の高調波抑制制御基板10の下側には、現地電源と高調波発生機器とを接続する配線24,25を取り付ける端子台50が配置される。筺体1A内部の高調波抑制制御基板10の下側で、かつ、端子台50の後方には、図1(b)に示すように、高調波抑制制御基板10に搭載された電気部品を冷却するための冷却ファン60が配置されている。
高調波抑制装置1は、図1(a)に示すように、正面視して筺体1Aのほぼ全面に亘って、高調波抑制制御基板10が配置される。高調波抑制制御基板10と端子台50との配線24,25は、露出している。
高調波抑制制御基板10は、図1(a)および図2に示すように、検出された電源電流及び電源電圧に基づいて高調波成分を検出し高調波を抑制する指令信号を生成する高調波抑制制御回路11と、高調波抑制制御回路11の出力に基づいて商用電源の高調波電流を打ち消す電流を生成するパワーモジュールを搭載した高調波抑制駆動回路12と、パワーモジュールを駆動した際に発生する電源電圧に重畳されるリプルを抑制するリプルフィルタ回路13と、電源電圧に誘起されるノイズを抑制するノイズフィルタ回路14と、電源から誘導される外来サージを抑制するサージ抑制回路15と、電源電流を検出する電流センサ23を有する電流検出回路16と、電源電圧を検出する電圧検出回路20と、直流電源を安定させる目的で設けられた複数(ここでは3つ)のコンデンサ17と、直流電圧を昇圧する目的で設けられたリアクトル18(図1(b)参照)と、構成部品が破損した場合に電源を遮断するヒューズ19と、を備える。
高調波抑制駆動回路12は、高調波電流を打ち消す電流を生成するように駆動するパワーモジュール21を有する。パワーモジュール21には、パワーモジュール21の発熱を抑制するための放熱フィン22が設けられる(図1(b)参照)。
パワーモジュール21とリアクトル18は、発熱部品であり、他の部品への影響を回避するために、パワーモジュール21と放熱フィン22とリアクトル18とは、高調波抑制制御基板10の背面10B側に実装するのが好ましい(図1(b)参照)。
更に、冷却ファン60は、冷却性能を向上するためにパワーモジュール21と、放熱フィン22と、リアクトル18に風があたる位置に配置するのが好ましい。
端子台50および高調波抑制制御基板10は、配線24,25により接続されており、現地電源は高調波抑制装置1を介して高調波発生機器の空気調和機や冷凍機などの冷凍装置に接続されることになる。
なお、高調波抑制制御基板10に設けられたサージ抑制回路15は、高調波抑制装置1の筺体1Aと配線26により接地される。
このように、高調波抑制装置1は、高調波抑制駆動回路12、リプルフィルタ回路13、およびノイズフィルタ回路14が、単一の基板からなる高調波抑制制御基板10に搭載され、筐体1Aに収納されていることを特徴とする。
以下、上述のように構成された高調波抑制装置の作用効果について説明する。
本実施形態の高調波抑制装置1は、下記比較例と対比することによって作用効果がより明らかとなる。
[比較例]
図3は、比較例の高調波抑制装置の構造を模式的に示す図であり、図3(a)はその正面図、図3(b)は、図3(a)の右側から見た側面図である。図4は、比較例の高調波抑制装置の内部回路図である。本比較例の説明に当たり、図1および図2と同一構成部分には同一符号を付している。
図3(a)(b)に示すように、比較例の高調波抑制装置は、略直方体形状の筺体1Aを備える。
比較例の高調波抑制装置の筺体1Aには、図3(a)および図4に示すように、高調波を抑制する高調波抑制制御駆動基板3と、電源電圧に重畳されるリプルと電源電圧に誘起されるノイズを抑制するフィルタ基板4と、電源電流を検出する電流センサ23と、直流電源を安定させる目的で設けられた単一のコンデンサ17Aと、直流電圧を昇圧する目的で設けられたリアクトル18と、構成部品が破損した場合に電源を遮断するヒューズ19と、現地電源と高調波発生機器とを接続する配線24A,25Aを取り付ける端子台50と、高調波抑制制御基板3に搭載された電気部品を冷却するための冷却ファン60と、が収納される。ちなみに、比較例の高調波抑制装置において、複数の基板を設けていた理由の一つは、高調波抑制装置の筺体の大きさ・形状が様々である場合に、各基板の組合せ・配置により収容の自由度を上げるためである。また、要求特性の異なる高調波抑制装置に対応する基板を、組合せ使用することで柔軟性を上げるためである。この点では、本実施形態のような単一の基板では、組合せ自由度は減少することは否めない。これに対しては、予め各仕様に合せた単一の基板を用意することで対処可能である。
図3(a)(b)に示すように、高調波抑制制御駆動基板3は、高調波を抑制する高調波抑制制御回路11と、高調波電流を打ち消す電流を生成する高調波抑制駆動回路12と、外来サージを抑制するサージ抑制回路15Aと、電源電流を検出する電流検出回路16と、電源電圧を検出する電圧検出回路20と、を備える。また、フィルタ基板4は、電源電圧に重畳されるリプルを抑制するリプルフィルタ回路13と、電源電圧に誘起されるノイズを抑制するノイズフィルタ回路14と、外来サージを抑制するサージ抑制回路15Bと、を備える。
また、高調波抑制駆動回路12は、高調波電流を打ち消す電流を生成するように駆動するパワーモジュール21を有する。パワーモジュール21には、パワーモジュール21の発熱を抑制するための放熱フィン22が設けられる(図3(b)参照)。
なお、パワーモジュール21とリアクトル18は発熱部品であり、他の部品への影響を回避するためにパワーモジュール21と、放熱フィン22と、リアクトル18とは、高調波抑制制御駆動基板3およびフィルタ基板4の背面3B,4B側に実装されている。
冷却ファン60は、冷却性能を向上するためにパワーモジュール21と、放熱フィン22と、リアクトル18とに風があたる位置(すなわち放熱フィン22の下側に配置され、上方に向かって送風する位置)に配置されている。
端子台50には、高調波発生機器の電源電流を検出する渡り配線24Aと、高調波電流を打ち消す電流を流し込む供給配線25Bが接続される。渡り配線24Aには、電流検出用の電流センサ23が取り付けられる。また、供給配線25Bは、ヒューズ19を介してフィルタ基板4に接続される。
フィルタ基板4および高調波抑制制御駆動基板3は、リアクトル18を介して配線接続され、高調波抑制制御駆動基板3とコンデンサ17も配線接続されている。
なお、高調波抑制制御駆動基板3に設けられたとサージ抑制回路15Aと、フィルタ基板4に設けられたサージ抑制回路15Bは、高調波抑制装置100の筺体1Aと配線接続されている。
また、高調波抑制制御駆動基板3に設けられた電流検出回路16は、コネクタ27を介して電流センサ23と配線接続され、電圧検出回路20はフィルタ基板4とコネクタ28を介して配線接続されている。
なお、高調波抑制制御駆動基板3に設けられたサージ抑制回路15Aは、高調波抑制装置の筺体1Aと配線26Aにより接地される。
次に、本実施形態に係る高調波抑制装置と比較例の高調波抑制装置と対比して作用効果を説明する。
図3(a)(b)および図4に示すように、比較例の高調波抑制装置の筺体1Aには、高調波抑制制御駆動基板3と、フィルタ基板4と、がそれぞれ別体で備えられる。しかも、端子台50から近い順に高調波抑制制御駆動基板3、およびフィルタ基板4がこの順で配置されている。また、比較例のコンデンサ17Aは、本実施形態の高調波抑制装置1の複数のコンデンサ17と比較して、それら3個分の容量を有する単一のコンデンサである。
また、比較例の高調波抑制装置は、端子台50から順に高調波抑制制御駆動基板3、およびフィルタ基板4が配置される。したがって、比較例の高調波抑制装置は、図3(a)(b)および図4に示すように、端子台50とヒューズ19を接続する配線24A,25Aに加えて、電流検出回路16と電流センサ23とを配線接続するコネクタ27、電圧検出回路20とフィルタ基板4とを配線接続するコネクタ28、ヒューズ19とノイズフィルタ回路14とを接続する配線29A、コンデンサ17Aと高調波抑制制御回路11とを接続する配線29B、および、リプルフィルタ回路13と高調波抑制制御回路11とを接続する配線29Cとが必要である。
これに対して、本実施形態の高調波抑制装置1は、端子台50の直上に単一の基板からなる高調波抑制制御基板10が配置されるとともに(図1参照)、高調波抑制制御基板10は、端子台50から近い順にヒューズ19、ノイズフィルタ回路14およびリプルフィルタ回路13が配置されている。したがって、本実施形態に係る高調波抑制装置1は、端子台50と高調波抑制制御基板10とは、配線24,25のみが露出している(図1参照)。
このように、本実施形態に係る高調波抑制装置1は、高調波抑制駆動回路12、リプルフィルタ回路13、およびノイズフィルタ回路14が、単一の基板からなる高調波抑制制御基板10に搭載されている。高調波抑制制御基板10を一枚化することで、比較例では分割されていた複数の基板(図3の高調波抑制制御駆動基板3およびフィルタ基板4)を接続する配線(図3の配線29A〜29C)を削減できる。
また、分割された複数の基板に搭載された外来サージ抑制回路や配線をコネクタ(図3のコネクタ27,28)を削減することができ、制御基板を小型化することができる。
その結果、材料費および加工費においてコストダウンを行うことができ、安価な高調波抑制装置を提供することができる。
また、本実施形態に係る高調波抑制装置1は、熱を発生する高調波抑制駆動回路12、およびリアクトル18を高調波抑制制御基板10の上部に配置する。これにより、放熱に優れた高調波抑制装置1を実現することができる。
また、本実施形態に係る高調波抑制装置1は、高調波抑制制御基板10の下側に、端子台50を設置し、端子台50に近い高調波抑制制御基板10の下部に、ノイズフィルタ回路14およびリプルフィルタ回路13を配置し、端子台50および高調波抑制制御基板10を接続する配線24,25の配線長を極力短くすることで、電源電圧に重畳されるリプルや誘起されるノイズの影響を、高調波抑制制御基板10で有効に除去することができる。
また、本実施形態に係る高調波抑制装置1の高調波抑制制御基板10は、外来サージを抑制するサージ抑制回路15と、電源電流を検出する電流センサを有する電流検出回路16と、電源電圧を検出する電圧検出回路20と、直流電源を安定させるコンデンサ17と、直流電圧を昇圧するリアクトル18と、構成部品が破損した場合に電源を遮断するヒューズ19と、を備えるので、配線およびコネクタをさらに削減することができ、制御基板をより一層小型化することができる。その結果、材料費および加工費においてコストダウンを行うことができ、安価な高調波抑制装置を提供することができる。
(第2の実施形態)
図5は、本発明の第2の実施形態に係る高調波抑制装置1の制御基板取付用の樹脂ケース51の外観図であり、(a)はその正面図、(b)はその側面図、(c)はその断面図である。図6は、上記高調波抑制装置1と樹脂ケース51とを組み立てた外観図であり、(a)はその正面図、(b)はその断面図である。図1と同一構成部分には同一符号を付している。
図5(a)に示すように、樹脂ケース51には、パワーモジュール21を放熱フィン22に取り付けるための開口部52と、リアクトル18と高調波抑制基板10を接続するための開口部53と、放熱フィン22本体およびリアクトル18本体を固定するための台座54と、組み立て時に高調波抑制基板10を係止するフック55と、が形成されている。
図6(a)(b)に示すように、高調波抑制基板10は、樹脂ケース51にフック55によって引っ掛け構造で取り付けられる。樹脂ケース51に高調波抑制基板10を取付けられると、高調波抑制基板10および樹脂ケース51は、一体構造となり、一体の部品として取り扱うことができる。高調波抑制装置1の筐体1Aに収容する際は、高調波抑制基板10および樹脂ケース51は、一体の部品として取り扱うことができるので、組立性を向上することができる。本実施形態では、フック55による引っ掛け構造を、高調波抑制基板10の長手方向、短手方向それぞれに設けているので、組み付け後の剛性を確保することができる。
図6(b)に示すように、質量が重い放熱フィン22やリアクトル18は、高調波抑制基板10ではなく、樹脂ケース51に取り付ける。これにより、高調波抑制基板10へのストレスを軽減できることができ、放熱フィン22が取り付けられるパワーモジュール21とリアクトル18の半田付け部の信頼性を向上することができる。なお、放熱フィン22やリアクトル18を取り付ける樹脂ケース51の台座54は、樹脂肉厚を確保して強度を担保するのが好ましい。
(第3の実施形態)
図7は、本発明の第3の実施形態に係る高調波抑制装置1の制御基板取付用の樹脂ケース51の外観図であり、(a)はその正面図、(b)はその側面図、(c)はその背面図である。図8は、上記高調波抑制装置1と樹脂ケース51とを組み立てた外観図であり、(a)はその正面図、(b)はその断面図である。図5と同一構成部分には同一符号を付している。
図7(c)に示すように、樹脂ケース51に、パワーモジュール21の発熱を抑制する放熱フィン22と、リアクトル18へ冷却用の風をあてやすくする樹脂ケースガイド51A、51Bを設けることで、放熱性能を向上することができる。
樹脂ケースガイド51A、51Bは、放熱フィン22とリアクトル18を覆うような高さを確保するのが好ましいが、樹脂成形での生産性や金型寸法を考慮して、別部品化してもよい。
また、図8(b)に示すように、高調波抑制装置1に強制冷却用の冷却ファン60を設けることで、図8(b)の矢印に示す風の流れを生じさせ、更に放熱性能を向上することができる。なお、冷却ファン60は、樹脂ケース51に取り付けることもできる。
(第4の実施形態)
図9は、本発明の第4の実施形態に係る空気調和機の室外機110と高調波抑制装置1の取付図である。(a)は大型の室外機110に高調波抑制装置1を内蔵した取付図、(b)は小型の室外機110に高調波抑制装置1を内蔵した取付図、(c)は室外機110外部に高調波抑制装置1を取り付けた取付図を示す。
図9に示すように、室外機110は、冷凍サイクルの圧縮機111と、圧縮機111を駆動するモータ(図示省略)と、モータの回転速度を制御するインバータ装置(図示省略)と、冷凍サイクルの熱交換器(図示省略)での熱交換を促進する室外ファン115と、室外ファン115を駆動する室外ファンモータ116と、室外ファンモータ116の回転速度を制御する送風機駆動装置(図示省略)とを備えている。インバータ装置と送風機駆動装置は、室外電気箱141に組み込まれている。
図9(a)に示すように、大型の室外機110の場合には、空気調和機用の高調波抑制装置1は、室外機110の内部で、圧縮機111上部の室外電気箱141の横に取り付ける。これにより、室外機110の筐体を変更することなく、室外電気箱141との配線接続も容易に行うことができる。
図9(b)に示すように、小型の室外機110の場合には、空気調和機用の高調波抑制装置1は、室外機110の内部で、室外電気箱141の下方の圧縮機111の横に置台117に載せて取り付ける。これにより、室外機110の筐体を変更することなく、室外電気箱141との配線接続も容易に行うことができる。
図9(c)に示すように、空気調和機用の高調波抑制装置1を室外機110の外部に取り付ける態様も可能である。高調波抑制装置1を室外機110の外部に取り付ける構成を採ることで、室外機110の筐体内部構造の設計制約に捉われることがなく、室外機110の筐体寸法にも依存しない効果を得ることができる。なお、空気調和機用の高調波抑制制御装置1を室外機110の外部に取り付ける場合は、電気部品へ雨水など掛からない構造を設ける必要がある。
なお、空気調和機用の高調波抑制制御装置1は、大型室外機内蔵(図9(a)参照)でも、小型室外機内蔵(図9(b)参照)でも、室外機外部(図9(c)参照)でも接続できるような汎用性を有する筺体構造であることが好ましい。
(第5の実施形態)
図10は、本発明の第5の実施形態に係る空気調和機の冷凍サイクル系統図である。
本実施形態に係る空気調和機は、第4の実施形態に係る空気調和機の室外機110を備えている。
図10に示すように、本実施形態に係る空気調和機100は、室外機110と、室内機120とを備え、これらはガス配管131および液配管132により互いに接続されて冷凍サイクルを構成し、空気調和を行うものである。
室外機110は、圧縮機111と、四方弁112と、室外熱交換器113と、室外膨張弁114とを備え、それぞれが配管により接続されている。また、室外機110は、圧縮機111や室外ファンモータ116のインバータ制御、室外熱交換器113や四方弁112等の制御などを行う室外電気箱141を備えている。室外電気箱141には、空気調和機用の高調波抑制装置1(図1および図9参照)が備えられている。
室内機120は、室内熱交換器123と、室内膨張弁124とを備え、それぞれが配管により接続されている。また、室内機120は、室内ファンモータ126のインバータ制御、熱交換器113等の制御などを行う室内電気箱142を備えている。
四方弁112は、冷媒の流れを切り替える弁であり、これにより冷房運転と暖房運転とが切り替わる。室外膨張弁114と室内膨張弁124は、冷媒を減圧して低温低圧にする。
以下、上述のように構成された空気調和機100の動作について、冷房運転を例に採り説明する。図10の矢印は、空気調和機100の冷房運転における冷媒の流れを示している。
冷房運転において、四方弁112は、実線で示すように、圧縮機111の吐出側と熱交換器113とを連通させ、圧縮機111の吸入側とガス配管131とを連通させる。
圧縮機111から吐出される高温高圧の作動ガスは、四方弁112を通過し、熱交換器113側に流れる。熱交換器113に流入したガス状の冷媒は、室外ファン115により供給される室外の空気と熱交換して凝縮され、液状の冷媒となる。この液状の冷媒は、全開状態の膨張弁114および液配管132を通過して、室内機120に流入する。室内機120に流入した液状の冷媒は、室内膨張弁124により減圧されて、低温低圧のガス液混合状の冷媒となる。この低温低圧のガス液混合状の冷媒は、室内の熱交換器123に流入して、室内ファン125により供給される室内の空気と熱交換されて蒸発し、ガス状の冷媒となる。この際、室内の空気は、ガス液混合状の冷媒の蒸発潜熱により冷却され、冷風が室内機120が設置された部屋内に送られる。その後、室内機120から流出したガス状の冷媒は、ガス配管131を通過し、室外機110に戻される。
室外機110に戻されたガス状の冷媒は、四方弁112を通過し、圧縮機111に吸入され、再度圧縮機111で圧縮されることにより、一連の冷凍サイクルが形成される。
本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限りにおいて、他の変形例、応用例を含む。
上記各実施形態は本発明をわかりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1 高調波抑制装置
1A 筺体
10 高調波抑制制御基板
11 高調波抑制制御回路
12 高調波抑制駆動回路
13 リプルフィルタ回路
14 ノイズフィルタ回路
15 サージ抑制回路
16 電流検出回路
17 コンデンサ
18 リアクトル
19 ヒューズ
20 電圧検出回路
21 パワーモジュール
22 放熱フィン
23 電流センサ
24,24A,25,25A,26 配線
50 端子台
51 樹脂ケース
51A 樹脂ケースガイドA
51B 樹脂ケースガイドB
60 冷却ファン
100 空気調和器
110 室外機
120 室内機
141 室外電気箱
142 室内電気箱

Claims (3)

  1. 筺体内に収容される単一の基板と、
    電源を前記基板に接続する配線が備えられた端子台と、を備え、
    前記基板は、
    検出された電源電流および電源電圧に基づいて高調波成分を検出し高調波を抑制する指令信号を生成する高調波抑制制御回路と、
    前記高調波抑制制御回路の出力に基づいて商用電源の高調波電流を打ち消す電流を生成するパワーモジュールを搭載した高調波抑制駆動回路と、
    前記パワーモジュールを駆動した際に発生する電源電圧に重畳されるリプルを抑制するリプルフィルタ回路と、
    電源電圧に誘起されるノイズを抑制するノイズフィルタ回路と、
    を搭載し、
    前記端子台の上方に前記基板を配置して、これらを収容する前記筺体を備え、
    前記基板は、
    前記端子台から近い順に、前記ノイズフィルタ回路、前記リプルフィルタ回路、前記高調波抑制制御回路または前記高調波抑制駆動回路が配置されており、
    前記基板は、電源から誘導される外来サージを抑制するサージ抑制回路と、電源電流を検出する電流センサを有する電流検出回路と、電源電圧を検出する電圧検出回路と、直流電源を安定させるコンデンサと、直流電圧を昇圧するリアクトルと、構成部品が破損した場合に電源を遮断するヒューズと、のうち少なくともいずれか一つ以上をさらに備え、
    前記高調波抑制駆動回路のパワーモジュールの発熱を抑制する放熱フィンと、
    前記基板と組み合わせられる樹脂ケースと、をさらに備え、
    前記基板と前記放熱フィンを前記樹脂ケースに取付けた後に前記体へ収納する
    ことを特徴とする高調波抑制装置。
  2. 前記樹脂ケースは、前記放熱フィンを冷却する風の通路が設けられている
    ことを特徴とする請求項に記載の高調波抑制装置。
  3. 請求項1に記載の高調波抑制装置と、冷凍サイクルの圧縮機と、前記圧縮機を駆動するモータと、前記モータの回転数を制御するインバータ装置と、冷凍サイクルの熱交換器での熱交換を促進する送風機と、前記送風機の回転数を制御する送風機駆動装置と、を備えることを特徴とする空気調和機。
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