JP7340886B1 - はぜ締め用自走ロボット - Google Patents

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Abstract

【課題】折板屋根材に擦り傷を生じさせずに高速で自走して折板屋根材のはぜ締め作業を確実に遂行する軽量のはぜ締め用自走ロボットを提供すること。【解決手段】支持基板部122に回動自在に配置して折板屋根材Rの直立部分Ruvに当接する支持ローラ部133及び支持ローラ部を駆動する支持モータ部131並びに開閉基板部123に回動自在に配置して巻締部分を押圧するはぜ締めローラ部136及びはぜ締めローラ部を駆動するはぜ締めモータ部134を少なくとも備えた駆動ユニット130を備え、はぜ締めローラ部により巻締部分Rucを折板屋根材の長手方向に沿ってはぜ締めするはぜ締め用自走ロボット100。【選択図】図2

Description

本発明は、折板屋根材のはぜ締め部を電動で自走しながらはぜ締めするはぜ締め用自走ロボットに関するものである。
従来、電動のはぜ締め機としては、枠体に回転軸を固定したはぜ締め支持ローラ及びその前後に配置した2つの予備曲げローラを備え、枠体に対して開閉可能な開閉側支持板に回転軸を固定したはぜ締めローラ及びその前後に配置した2つの予備曲げローラを備え、展開自在ハンドルの下方部にバネ体とリンクを介して開閉側支持板を接続し、電源コードにより外部から供給される電力により回転する単一の電動モータの動力を、ベベルギアを用いて回転軸の方向を変換して支持ローラとはぜ締めローラとに伝達するもの(特許文献1参照)が知られている。
特開平11-47853号公報
しかしながら、特許文献1に記載のはぜ締め機は、横置きした電動モータの動力を、回転軸が垂直な複数の支持ローラとはぜ締めローラとに伝達するための重厚なベベルギアを備えていることにより、はぜ締め機全体の重量が大きいため、折板屋根材上に設置するためいの労力が大きいという問題があった。
この問題を解決するために、本発明者らは、重厚なベベルギアを用いることなく、複数のモータによりはぜ締めローラと支持ローラとをそれぞれ独立に駆動して折板屋根材のはぜ締めを行う、軽量で高速走行を行うはぜ締め用自走ロボットを新たに開発した。
このはぜ締め用自走ロボットによれば、折板屋根材の間に吊り子が配置されている部位では、他の部位に比べてはぜ締め部の厚み寸法が大きくなることにより、はぜ締め部を挟圧している支持ローラの回転速度及び周速が、一時的なトルク増大に伴って一時的に低下してはぜ締め用自走ロボット全体の走行速度が小さくなるが、はぜ締めローラは吊り子の有無の影響を受けにくいため、回転速度及び周速が低下しない。この結果、はぜ締め用自走ロボット全体の走行速度に応じた回転速度よりも大きい周速となる回転速度ではぜ締めローラが回転することとなるため、はぜ締めローラの最大直径部分が折板屋根材の巻締部分に長手方向の擦り傷を生じさせる現象を本発明者らは新たに見出した。
折板屋根材に擦り傷が生じると見栄えが悪く、また、錆の発生を防ぐために表面塗装を行う必要が生じ、作業工数とコストの増大を招くこととなる。
又はぜ締め作業を行って自走しているときに支持ローラとはぜ締めローラとではぜ締め部を挟圧していることにより、吊り子の有無に起因するはぜ締め部の厚み寸法の変動に基づいて応力の向きが変動するため、高速で自走しているはぜ締め用自走ロボット全体が蛇行して走行動作が不安定になる現象をも本発明者らは新たに見出した。
そこで、本発明は、前述したような従来技術の問題を解決しつつ、本発明者らが新たに見出した課題をも解決するものであって、すなわち、本発明の第一の目的は、折板屋根材に擦り傷を生じさせずに高速で自走して折板屋根材のはぜ締め作業を確実に遂行する軽量のはぜ締め用自走ロボットを提供することである。
また、本発明の第二の目的は、安定的に高速で自走して折板屋根材のはぜ締め作業を確実に遂行する軽量のはぜ締め用自走ロボットを提供することである。
本請求項1に係る発明は、溝板部と山板部とを交互に配列してなり一端側の前記山板部の頂面部分に下はぜ部を他端側の前記山板部の頂面部分に直立部分と該直立部分に連続する平坦部分と該平坦部分から垂下する巻締部分とからなる上はぜ部をそれぞれ有する折板屋根材を並列配置して相互に隣接する前記折板屋根材の前記下はぜ部と前記上はぜ部とを係合させて形成したはぜ締め部を跨いで一方の前記折板屋根材の前記溝板部と他方の前記折板屋根材の前記溝板部とを走行するキャスター部を備えた走行ユニット、前記折板屋根材の前記はぜ締め部の上方に配置して開閉自在に枢止している開閉基板部と該開閉基板部に対向して固定した支持基板部とを備えて前記走行ユニットの上部に固定されている本体ユニット、前記支持基板部に回動自在に配置して前記折板屋根材の前記直立部分に当接する支持ローラ部及び前記開閉基板部に回動自在に配置して前記巻締部分を押圧するはぜ締めローラ部を少なくとも備えた駆動ユニット、前記本体ユニットに配置されて前記駆動ユニットの動作を制御する制御ユニット、並びに、前記本体ユニットに起倒自在に枢止している開閉ハンドル部及び前記開閉基板部に一体に結合して前記開閉ハンドル部に枢止しているリンク部並びにはぜ締め作業を開始させるスタートスイッチからなる操作ユニットを備え、前記はぜ締めローラ部により前記巻締部分を前記折板屋根材の長手方向に沿ってはぜ締めするはぜ締め用自走ロボットであって、前記駆動ユニットが、前記支持ローラ部を駆動する支持モータ部と前記はぜ締めローラ部を駆動するはぜ締めモータ部とを備えていることにより、前述した課題を解決するものである。
本請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明の構成に加えて、前記支持ローラ部が、ステンレス鋼製の円筒状芯材の表面をウレタンゴムでライニングして構成された支持ローラを備え、前記はぜ締めローラ部が、ステンレス鋼製の円盤状に構成されたはぜ締めローラを備えていることにより、前述した課題を解決するものである。
本請求項3に係る発明は、請求項2に係る発明の構成に加えて、前記支持ローラが、樽型の形状を有することにより、前述した課題をさらに解決するものである。
本請求項4に係る発明は、請求項2又は請求項3に係る発明の構成に加えて、前記制御ユニットが、支持モータ部の回転速度を制御して前記支持ローラの周速を規定する支持モータドライバ部と、前記はぜ締めモータの回転速度を制御して前記はぜ締めローラの周速を前記支持ローラの規定周速より小さい値に規定するはぜ締めモータドライバ部とを備えていることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
本請求項5に係る発明は、請求項1又は請求項2に係る発明の構成に加えて、前記支持基板部の最前部位に配置されて前記折板屋根材の前記直立部分に当接する前補助ローラ部と前記支持基板部の最後部位に配置されて前記折板屋根材の前記直立部分に当接する後補助ローラ部とからなる補助ローラユニットを備えていることにより、前述した課題を解決するものである。
請求項1に係る発明のはぜ締め用自走ロボットによれば、溝板部と山板部とを交互に配列してなり一端側の前記山板部の頂面部分に下はぜ部を他端側の山板部の頂面部分に直立部分とこの直立部分に連続する平坦部分とこの平坦部分から垂下する巻締部分とからなる上はぜ部をそれぞれ有する折板屋根材を並列配置して相互に隣接する折板屋根材の下はぜ部と上はぜ部とを係合させて形成したはぜ締め部を跨いで一方の折板屋根材の溝板部と他方の折板屋根材の溝板部とを走行するキャスター部を備えた走行ユニット、折板屋根材のはぜ締め部の上方に配置して開閉自在に枢止している開閉基板部とこの開閉基板部に対向して固定した支持基板部とを備えて走行ユニットの上部に固定されている本体ユニット、支持基板部に回動自在に配置して折板屋根材の直立部分に当接する支持ローラ部及び開閉基板部に回動自在に配置して巻締部分を押圧するはぜ締めローラ部を少なくとも備えた駆動ユニット、本体ユニットに配置されて駆動ユニットの動作を制御する制御ユニット、並びに、本体ユニットに起倒自在に枢止している開閉ハンドル部及び開閉基板部に一体に結合して開閉ハンドル部に枢止しているリンク部並びにはぜ締め作業を開始させるスタートスイッチからなる操作ユニットを備えていることにより、はぜ締めローラ部により巻締部分を折板屋根材の長手方向に沿って自走しながらはぜ締めすることができるばかりか、本願発明に固有の以下の構成により、本願発明に固有の以下の効果を奏することができる。
請求項1に係る発明のはぜ締め用自走ロボットによれば、前記駆動ユニットが、前記支持ローラ部を駆動する支持モータ部と前記はぜ締めローラ部を駆動するはぜ締めモータ部とを備えていることにより、支持ローラ部及びはぜ締めローラ部をそれぞれ独立に支持モータ部及びはぜ締めモータ部により駆動するため、重厚なベベルギアを用いることなく軽量にすることができ、高速走行しながらはぜ締めすることができる。
請求項2に係る発明のはぜ締め用自走ロボットによれば、請求項1に係る発明が奏する効果に加えて、支持ローラ部が、ステンレス鋼製の円筒状芯材の表面をウレタンゴムでライニングして構成された支持ローラを備えていることにより、支持ローラが、折板屋根材の直立部分に密着してスリップすることなく確実に回転して自走速度を確保することができる。
又はぜ締めローラ部が、ステンレス鋼製の円盤状に構成されたはぜ締めローラを備えていることにより、はぜ締めローラが、円盤の縁部に挟圧力を集中させて折板屋根材の巻締部分を押圧するため、確実にはぜ締め作業を行うことができる。
本請求項3に係る発明のはぜ締め用自走ロボットによれば、請求項2に係る発明が奏する効果に加えて、支持ローラが、樽型の形状を有することにより、支持ローラと折板屋根材との接触部位が、常に、はぜ締めローラが折板屋根材を押圧する際の力線上にある位置関係となって、支持ローラとはぜ締めローラとの最短距離であるはぜ締めギャップ寸法で折板屋根材を挟圧するため、はぜ締めローラと支持ローラとで折板屋根材を挟圧して確実にはぜ締め作業を行うことができる。
請求項4に係る発明のはぜ締め用自走ロボットによれば、請求項2又は請求項3に係る発明が奏する効果に加えて、制御ユニットが、支持モータ部の回転速度を制御して支持ローラの周速を規定する支持モータドライバ部と、はぜ締めモータの回転速度を制御してはぜ締め大ローラの周速を支持ローラの規定周速より小さい値に規定するはぜ締めモータドライバ部とを備えていることにより、折板屋根材の間に吊り子が配置されている部位において、支持ローラの回転速度が低下してはぜ締め機全体の走行速度が小さくなっても、はぜ締めローラの周速を予め支持ローラの規定周速より小さい値に設定して必要以上に大きい値にならないため、折板屋根材に擦り傷を生じさせずに好適にはぜ締め作業を行うことができる。
本請求項5に係る発明のはぜ締め用自走ロボットによれば、請求項1又は請求項2に係る発明が奏する効果に加えて、支持基板部の最前部位に配置されて折板屋根材の直立部分に当接する前補助ローラ部と支持基板部の最後部位に配置されて折板屋根材の直立部分に当接する後補助ローラ部とからなる補助ローラユニットを備えていることにより、はぜ締め作業を行う自走中に支持ローラとはぜ締めローラとではぜ締め部を挟圧して、はぜ締め部の厚み寸法の変動の影響を受け得る場合であっても、前補助ローラ部と後補助ローラ部とが折板屋根材の直立部分に同時に当接してはぜ締め用自走ロボット全体が蛇行することを防止するため、高速で安定した走行動作を持続することができる。
本発明に係るはぜ締め用自走ロボットが折板屋根材をはぜ締めする様子を示す模式図。 本発明に係るはぜ締め用自走ロボットの内部構造を示す説明図。 本発明に係るはぜ締め用自走ロボットの開閉ハンドル部とはぜ締めローラ部との関係を示す模式的説明図 本発明に係るはぜ締め用自走ロボットにより吊り子が配置されていない部位をはぜ締めしているときの模式的要部拡大図。 本発明に係るはぜ締め用自走ロボットにより吊り子が配置されている部位をはぜ締めしているときの模式的要部拡大図。 本発明に係るはぜ締め用自走ロボットの駆動ユニットの構成を示す模式的断面図。 本発明に係るはぜ締め用自走ロボットの駆動ユニットの構成を示す模式的底面図。 本発明に係るはぜ締め用自走ロボットのシステム構成を示す機能ブロック図。 本発明に係るはぜ締め用自走ロボットの制御の流れを示すフロー図。
本発明は、折板屋根材に擦り傷を生じさせずに安定的に高速で自走して折板屋根材のはぜ締め作業を確実に遂行することができるものであれば、その具体的な実施態様は、如何なるものであっても構わない。
例えば、本発明の制御ユニットは、リレーの組み合わせにより構成することができるが、マイクロコンピュータによって制御するよう構成してもよい。
また、本発明のセンサユニットを構成する前終端センサ部及び後終端センサ部は、斜め下方に突出して下向きにバネ付勢されている棒状部分とこの棒状部分の先端に水平軸を中心に回転自在に取り付けられた円筒状部分からなる構成に限らず、折板屋根材の平坦部分の終端部位を検知してはぜ締め作業の終了位置を決定することができるものであれば、いかなるセンサを用いても構わない。
本発明のはぜ締め大ローラの周速は、支持ローラの規定周速よりも小さい値、具体的には97%以上99%以下に設定することが望ましい。99%より大きい場合には、吊り子を配置した部位において支持ローラの回転速度が低下した際にはぜ締め大ローラが折板屋根材に擦り傷をつける恐れがあり、97%より小さいと吊り子を配置していない部位において折板屋根材に擦り傷をつける恐れがあるからである。はぜ締め大ローラの周速は、支持ローラの規定周速の98%に設定することが最適である。
以下に、本発明の一実施例に係るはぜ締め用自走ロボット100について、図1乃至図8に基づいて説明する。
ここで、図1は、本発明に係るはぜ締め用自走ロボットが折板屋根材をはぜ締めする様子を示す模式図、図2は、本発明に係るはぜ締め用自走ロボットの内部構造を示す説明図、図3は、本発明に係るはぜ締め用自走ロボットの開閉ハンドル部とはぜ締めローラ部との関係を示す模式的説明図、図4Aは、本発明に係るはぜ締め用自走ロボットにより吊り子が配置されていない部位をはぜ締めしているときの模式的要部拡大図であり、図4Bは、本発明に係るはぜ締め用自走ロボットにより吊り子が配置されている部位をはぜ締めしているときの模式的要部拡大図であり、図5は、本発明に係るはぜ締め用自走ロボットの駆動ユニットの構成を示す模式的断面図、図6は、本発明に係るはぜ締め用自走ロボットの駆動ユニットの構成を示す模式的底面図、図7は、本発明に係るはぜ締め用自走ロボットのシステム構成を示す機能ブロック図、図8は、本発明に係るはぜ締め用自走ロボットの制御の流れを示すフロー図である。
ここでは、本実施例に係るはぜ締め用自走ロボット100の詳細を説明する前に、まず、はぜ締め用自走ロボット100によるはぜ締め作業の対象である折板屋根材Rを説明する。
折板屋根材Rは、図2及び図3に示すように、溝板部Rbと山板部Rmとを交互に配列してなり、折板屋根材Rの幅方向の一端側の山板部Rmの頂面部分Rmtに下はぜ部Rdを備え、幅方向の他端側の山板部Rmの頂面部分Rmtに、直立部分Ruvとこの直立部分Ruvに連続する平坦部分Ruhとこの平坦部分Ruhから垂下する巻締部分Rucとからなる上はぜ部Ruをそれぞれ備えており、建屋等の屋根を構成する際には、複数の折板屋根材Rを幅方向に並列配置して、相互に隣接する折板屋根材Rの下はぜ部Rdと上はぜ部Ruとを係合させ、所要個所に吊子Hを介在させて、はぜ締め部Rfを形成するものである。
さて、次に、本実施例に係るはぜ締め用自走ロボット100の構成を説明する。はぜ締め用自走ロボット100は、不図示の電源コードにより外部から電力供給を得て稼働するロボットであって、図1に示すように、複数の折板屋根材Rを並列配置して形成したはぜ締め部Rfを、折板屋根材の長手方向に沿って自走しながらはぜ締めするものであり、図1乃至図3に示すように、折板屋根材Rの上を走行するための走行ユニット110、この走行ユニット110の上部に固定されている本体ユニット120、はぜ締め用自走ロボット100のはぜ締め作業と走行の動力を担う駆動ユニット130及び、本体ユニット120内に配置されて駆動ユニット130の動作を制御する制御ユニット140を備え、さらに、はぜ締め用自走ロボット100に動作を指令するための操作ユニット150及び作業状況等を検出するセンサユニット160を備えている。
走行ユニット110は、図2及び図3に示すように、直立して本体ユニット120を支持するための支持脚部111と、この支持脚部111に固定されて、はぜ締め部Rfを跨いで一方と他方の溝板部Rbとをそれぞれ走行するキャスター部112とを備えており、キャスター部112により折板屋根材Rの長手方向に沿って移動可能となっている。
本体ユニット120は、走行ユニット110の支持脚部111の上部に固定されており、駆動ユニット130及び制御ユニット140を収納する筐体部121と、はぜ締め部Rfの上方に配置して筐体部121に開閉自在に枢止されている開閉基板部123とこの開閉基板部123に対向して筐体部121に固定した支持基板部122とを備えており、筐体部121の上部及び前後面をそれぞれ、上カバー部124及び前後カバー部125で保護している。
なお、図2では内部構造を示すために、上カバー部124及び正面側の前後カバー部125を取り除いている。
駆動ユニット130は、図3乃至図6に示すように、本体ユニット120の支持基板部122に固定されている支持モータ部131、支持伝達部132及び支持ローラ部133、並びに、開閉基板部に固定されているはぜ締めモータ部134、はぜ締め伝達部135及びはぜ締めローラ部136を備えており、さらに、ブレーキ部137を備えている。
支持モータ部131は、ブラシレスモータから構成されており支持伝達部132を介して回転力を支持ローラ部133に伝達する。
支持伝達部132は、図5に示すように、支持モータ部131の回転軸をメインシャフト132aに結合させて、支持基板部122に直交しているメインシャフト132a又はシャフト132bに固定されて支持基板部122の上面側に交互に配置され、相互に咬合している状態で回動自在に固定されていずれも平歯車からなる支持大径ギア132c及び支持小径ギア132dに順次回転力を伝達する構成となっている。
支持ローラ部133は、図6に示すように、メインシャフト132a又はシャフト132bにより支持大径ギア132cと連動して回動するように支持基板部122の下面側に露出して固定されて、相互に同径の複数の支持ローラ133a、133b及び133cから構成されており、後述のはぜ締め大ローラ136a及び予備曲げ中ローラ136bにそれぞれ対向する位置に、それぞれの回転軸が走行方向の一直線上に並ぶように配置している。
支持ローラ133a、133b及び133cは、いずれも円筒状のステンレス鋼製の円筒状芯材の表面をショアA硬度90のウレタンゴムでライニングして構成したクラウンタイプのいわゆる樽型の形状をしており、最大直径が62mmである。
また、支持ローラ133a、133b及び133cに対応する位置には、はぜ締め部Rfの平坦部分Ruhに上から当接する3つの押えローラ133dが水平軸を中心に回動自在に固定されている。なお、押えローラ133dには、支持モータ部131の回転力が伝達されない。
はぜ締めモータ部134は、ブラシレスモータから構成されておりはぜ締め伝達部135を介して回転力をはぜ締めローラ部136に伝達する。なお、支持モータ部131とはぜ締めモータ部134とをまとめて駆動モータ部と呼ぶこととする。
はぜ締め伝達部135は、図5に示すように、はぜ締めモータ部134の回転軸をメインシャフト135aに結合させて、開閉基板部123に直交しているメインシャフト135a又はシャフト135bに固定されて開閉基板部123の上面側に交互に配置され、相互に咬合している状態で回動自在に固定されていずれも平歯車からなるはぜ締め大径ギア135c及びはぜ締め小径ギア135dに順次回転力を伝達する構成となっている。
はぜ締めローラ部136は、図6に示すように、相互に径が異なるはぜ締め大ローラ136a、予備曲げ中ローラ136b及び予備曲げ小ローラ136cから構成されている。
はぜ締め大ローラ136a、予備曲げ中ローラ136b及び予備曲げ小ローラ136cは、図4A及び図4Bに示すように、いずれもステンレス製の円盤状で、折板屋根材Rの巻締部分Rucに当接する円周部分が厚み方向の中央に向けて径が大きくなるテーパ面を有しており、最大直径がそれぞれ75mm、67mm及び59mmである。
はぜ締め大ローラ136a及び予備曲げ中ローラ136bは、それぞれメインシャフト135a又はシャフト135bによりはぜ締め大径ギア135cと連動して回動するように開閉基板部123の下面側に露出して回動自在に固定されており、一方、予備曲げ小ローラ136cは、シャフト135bにより開閉基板部123の下面側に露出して回動自在に固定されているが、はぜ締めモータ部134の回転力は伝達されない。
はぜ締め大ローラ136a、予備曲げ中ローラ136b及び予備曲げ小ローラ136cの回転軸は走行方向の一直線上に配置して、予備曲げ小ローラ136c、予備曲げ中ローラ136b、はぜ締め大ローラ136a、予備曲げ中ローラ136b、予備曲げ小ローラ136cの順に配列している。
予備曲げ小ローラ136c、予備曲げ中ローラ136b、はぜ締め大ローラ136aの順で折板屋根材Rのはぜ締め部Rfから離間する距離が大きく、はぜ締め作業の進行方向が前進であっても後退であっても、はぜ締め部Rfから最も離間している予備曲げ小ローラ136cが最初に巻締部分Rucに当接して予備的に巻締部分Rucを押圧して誘導し、予備曲げ小ローラ136c、予備曲げ中ローラ136b、はぜ締め大ローラ136aの順で巻締部分Rucに当接し押圧して徐々に締め付けるため、巻締部分Rucが外向きに突出している場合でも、過大な曲げ力を要せずにスムーズかつ確実にはぜ締め作業を行う。
ブレーキ部137は、支持基板部122の下側に露出して、2つの予備曲げ小ローラ136cに対向する位置にそれぞれ配置してある前ブレーキ137Fと後ブレーキ137Rとから構成されている。前ブレーキ137F及び後ブレーキ137Rは、それぞれ前ブレーキソレノイド137Faにより進退移動して折板屋根材Rの直立部分Ruvに当接する前ブレーキシュー137Fb、及び、後ブレーキソレノイド137Raにより進退移動して折板屋根材Rの直立部分Ruvに当接する後ブレーキシュー137Rbを備えている。
制御ユニット140は、図2に示すように本体ユニット120内に配置されて、後述の操作ユニット150に対する操作及びセンサユニット160による検出に応じて、図7に示すように各部の制御を行う構成であり、走行するか停止するかの制御を行う走行停止制御部141、走行方向を前進と後退で切り替える制御を行う前進後退制御部142、支持モータ部131の回転速度を制御する支持モータドライバ部143及びはぜ締めモータ部134の回転速度を制御するはぜ締めモータドライバ部144を備えている。
ここで、支持モータドライバ部143は、吊り子H配置されていない部位における支持ローラ133a、133b及び133cの周速、すなわち規定周速を、300ミリメートル/秒に規定するように支持モータ部131の回転速度を制御する。一方、はぜ締めモータドライバ部144は、はぜ締め大ローラ136aの周速が支持ローラ133a、133b及び133cの規定周速の98%である294ミリメートル/秒に規定するようにはぜ締めモータ部134の回転速度を制御する。
規定周速を300ミリメートル/秒に設定した場合、吊り子Hが配置されている部位でトルクの増大により支持ローラ133a、133b及び133cの周速が一時的に低下して、例えば規定周速の95%程度である285ミリメートル/秒まで低下する場合であっても、支持ローラ133a、133b及び133cの周速とはぜ締め大ローラ136aの周速との差は、プラスマイナス9ミリメートル/秒(規定周速の3%)程度の範囲に収まるため、折板屋根材Rの巻締部分Rucに擦り傷をつけないはぜ締め作業が実現する。
操作ユニット150は、図2及び図3に示すように、本体ユニット120に直立固定された固定ハンドル部151、本体ユニット120に起倒自在に枢止されている開閉ハンドル部152、開閉基板部123に一体に結合して開閉ハンドル部152に枢止しているリンク部153及びはぜ締め用自走ロボット100に対して動作指令を入力するための入力部154を備えている。
開閉ハンドル部152は、作業者が開放位置(図3の二点鎖線)から閉鎖位置(図3の実線)まで下げて倒す操作を行うことにより、回動自在に枢止されているリンク部153と共働して開閉基板部123をその閉鎖位置に固定するように構成されている。
したがって、開閉基板部123が閉鎖位置に固定されたとき、開閉基板部123に固定されているはぜ締めモータ部134、はぜ締め伝達部135及びはぜ締めローラ部136は開閉基板部123とともに移動して、はぜ締めローラ部136が折板屋根材Rのはぜ締め部Rfのうち巻締部分Rucに当接し、押圧する配置になって固定されることとなる。
入力部154は、はぜ締め用自走ロボット100に対して開始指令を入力操作するスタートスイッチ154a、停止指令を入力操作するストップスイッチ154b及び進行方向の切り替え指令を入力操作する方向切換スイッチ154cを備えている。
センサユニット160は、はぜ締め作業を行いながら前進又は後進しているときに折板屋根材Rの平坦部分Ruhの終端部位Rueをそれぞれ検知する前終端センサ部160F及び後終端センサ部160Rを備えている。
前終端センサ部160F及び後終端センサ部160Rは、支持基板部122の下側に上下揺動自在に固定されている。図1、図2、図5及び図6に示すように、前終端センサ部160Fは斜め前方下向きに突出し、かつ下向きにバネ付勢されている棒状部分とこの棒状部分の先端に水平軸を中心に回転自在に取り付けられてた円筒状部分から構成されている。同様に、後終端センサ部160Rは、斜め後方下向きに突出し、かつ下向きにバネ付勢されている棒状部分とこの棒状部分の先端に水平軸を中心に回転自在に取り付けられた円筒状部分から構成されている。
したがって、前終端センサ部160F及び後終端センサ部160Rは、はぜ締め用自走ロボット100がはぜ締作業を行いながら走行しているときには、その円筒状部分が折板屋根材Rの平坦部分Ruhに載置されて揺動しない状態であるが、はぜ締め用自走ロボット100が折板屋根材Rの長手方向の終端付近に到達したときに、バネの力で下向きに揺動することによって終端部位Rueを検知するものである。
補助ローラユニット170は、支持基板部122の下側に露出して、支持基板部122の最前部位に配置されて折板屋根材Rの直立部分Ruvに当接する前補助ローラ部170Fと支持基板部122の最後部位に配置されて折板屋根材Rの直立部分Ruvに当接する後補助ローラ部170Rとからなる。
前補助ローラ部170F及び後補助ローラ部170Rは、それぞれクラウンタイプのいわゆる樽型の形状をなす前補助ローラ170Fa及び後補助ローラ170Raを備えている。図4A及び図4Bに示すように、前補助ローラ170Fa及び後補助ローラ170Raは、支持ローラ133a、133b及び133cが当接する折板屋根材Rの直立部分Ruvに対して、約1ミリメートル離れる位置に配置されている。
はぜ締め用自走ロボット100が前進しながらはぜ締め作業を行う場合には、はぜ締め大ローラ136aによるはぜ締めが終了していない進行方向前側の折板屋根材Rの直立部分Ruvが平坦面として直立しているの対し、はぜ締め大ローラ136aによるはぜ締めが終了した進行方向後側の直立部分Ruvは、曲げモーメントにより補助ローラユニット170が配置されている側に膨出する形状に湾曲する。
このため、後補助ローラ170Raは進行方向後側の湾曲した直立部分Ruvの膨出部位にちょうど当接する位置に配置されていることとなる。はぜ締め用自走ロボット100が後退しながらはぜ締め作業を行う場合には、前後関係が逆になり、前補助ローラ170Faが湾曲した直立部分Ruvの膨出部位に当接する位置に配置されていることとなる。
補助ローラユニット170を備えていない場合には、支持ローラ133a、133b及び133cの規定周速すなわちはぜ締め用自走ロボット100の自走速度を275ミリメートル/秒より大きく設定すると吊り子Hが配置されている部位における蛇行が大きくなり、安定的な走行に支障を来す恐れがあるが、補助ローラユニット170を備えている場合には、支持ローラ133a、133b及び133cの規定周速、すなわち、はぜ締め用自走ロボット100の自走速度を例えば350ミリメートル/秒に設定しても安定的に高速走行する。
次に、本実施例のはぜ締め用自走ロボット100により、折板屋根材Rのはぜ締め作業を行う手順を説明する。
作業者は、図1乃至図3に示すように、複数の折板屋根材Rを、溝板部Rbと山板部Rmとが交互に配列するように並列配置して、一端側の山板部Rmの頂面部分Rmtに設けられている下はぜ部Rdと他端側の山板部Rmの頂面部分Rmtに設けられて直立部分Ruuとこの直立部分Ruuに連続する平坦部分Ruhとこの平坦部分Ruhから垂下する巻締部分Rucとからなる上はぜ部Ruとを係合させてはぜ締め部Rfを形成する。
次に、このはぜ締め部Rfを跨いで一方の溝板部Rbと他方の溝板部Rbの上に、キャスター部112を載置する。このとき、図3の二点鎖線で示すように開閉ハンドル部152は解放位置にあり、開閉ハンドル部152に連動するリンク部153及び開閉基板部123もそれぞれの解放位置にある。
支持脚部111は、押えローラ133dがちょうど折板屋根材Rの平坦部分Ruhに上から当接するように、本体ユニット120を取り付ける高さを調節できるように構成されている。
次に、図2及び図3の実線で示すように、開閉ハンドル部152を閉鎖操作して閉鎖位置まで倒し下げて、開閉ハンドル部152に連動するリンク部153及び開閉基板部123をそれぞれの閉鎖位置に移動させて固定する。このとき、支持基板部122に回動自在に固定されている支持ローラ部133が、折板屋根材Rの直立部分Ruvに当接するとともに、開閉基板部123に回動自在に固定されているはぜ締めローラ部136が、折板屋根材Rのはぜ締め部Rfのうち巻締部分Rucに当接し、押圧する配置となる。
この時、図4A及び図4Bに示すように、支持ローラ133a、133b及び133cは、それぞれ折板屋根材Rの直立部分Ruvに当接し、正面から見た際のはぜ締め大ローラ136aと支持ローラ133a、133b及び133cとの力線方向の距離が、はぜ締めギャップ寸法gとなる。
支持ローラ136aは樽型の形状であるため、折板屋根材Rとは最大半径の部位で当接するが、図6に示すように、はぜ締め大ローラ136aと支持ローラ133bとは対向して配置されているので、はぜ締めギャップ寸法gは、はぜ締め大ローラ136aの縁部と樽型の形状である支持ローラ133bとの最短距離となり、はぜ締め大ローラ136aと支持ローラ133bとの挟圧によって巻締部分Rucに対する確実な押圧が実現する。
以下、主として図7及び図8を参照して、はぜ締め用自走ロボット100のシステム構成及び制御フローを説明する。
作業者は、開閉ハンドル部152が閉鎖位置まで下がっているか確認し(OP1)、前終端センサ部160F及び後終端センサ部160Rが折板屋根材Rの平坦部分Ruhに載置されて上がっている状態であるか確認し(OP2)、スタートスイッチ154aを操作する(OP3)。
これにより、待機していたはぜ締め用自走ロボット100の制御ユニット140の動作が開始し(S1)、開閉ハンドル部152が下がっていればS3へ、下がっていなければOP1に移行する(S2)。次に、方向切換スイッチ154cの状態を確認し、操作されてONの状態であればS10へ、一方、OFFであればS4へ移行して前進後退制御部142が進行方向を前進に制御する(S3)。
S4において、進行方向の前終端センサ部160Fが終端部位Rueを検出したらOP2に移行し、検出していなければS5に移行する。走行停止制御部141が、前ブレーキソレノイド137Fa及び後ブレーキソレノイド137Raを解除制御して直立部分Ruvに当接し押圧している前ブレーキシュー137Fb及び後ブレーキシュー137Rbを開放して解除状態にするとともに、前進後退制御部142が、支持モータドライバ部143及びはぜ締めモータドライバ部144を介してモータ部すなわち支持モータ部131及びはぜ締めモータ部134を駆動制御して前進方向に駆動させて、はぜ締め用自走ロボット100が折板屋根材R上を前進走行しながらはぜ締め作業を行う(S5)。はぜ締め作業中にストップスイッチ154bが押下されたらS8に移行する(S6)。はぜ締め作業を行いながら折板屋根材R上を前進走行している間に、進行方向の前終端センサ部160Fが終端部位Rueを検出したらS8に移行し、検出していなければS5に移行してはぜ締め作業と前進走行を継続する(S7)。
S3において、方向切換スイッチ154cが操作されていてONの状態であればS10へ移行するが、S10からS13までのステップは、S4からS7までのステップと比較して、進行方向が後進であり、前終端センサ部160Fが後終端センサ部160Rに置き換わるだけであるため、詳細な説明を省略する。
S8では、ストップスイッチ154bが操作され、又は、前終端センサ部160F若しくは後終端センサ部160Rが終端部位Rueを検出したことに対応し、走行停止制御部141が前ブレーキソレノイド137Fa及び後ブレーキソレノイド137Raを制動制御して前ブレーキシュー137Fb及び後ブレーキシュー137Rbを直立部分Ruvに当接させて押圧するとともに、前進後退制御部142が支持モータドライバ部143及びはぜ締めモータドライバ部144を介してモータ部すなわち支持モータ部131及びはぜ締めモータ部134を停止制御して停止させ(S8)、はぜ締め用自走ロボット100が動作を停止する(S9)。
なお、制御ユニット140は、自走ロボット100を停止制御している場合において開閉ハンドル部152が開放操作されたときにブレーキ部137を解除制御して作業者による運搬を可能とし、開閉ハンドル部152が閉鎖操作されたときにブレーキ部137を制動制御してブレーキをかけて待機する。
また、制御ユニット140は、開閉ハンドル部152が閉鎖位置にある場合において、スタートスイッチ154aが操作されたときにブレーキ部137を解除制御して走行可能とするとともに、支持モータ部131及びはぜ締めモータ部134を予め設定した速度で回転するように駆動制御し、モータ部すなわち支持モータ部131及びはぜ締めモータ部134が駆動している場合において終端部位Rueを検知したときに、ブラシレスモータから構成されている支持モータ部131及びはぜ締めモータ部134を即時停止するよう停止制御するとともに前記ブレーキ部を制動制御する。
以上のフローではぜ締め用自走ロボット100のはぜ締め部Rfに対するはぜ締め作業を行えば、前終端センサ部160F又は後終端センサ部160Rが終端部位Rueを検出して停止した場合は、はぜ締め作業が終端部位Rueの近傍まで終了している状態になる。
作業者が開閉ハンドル部152を開放操作して開放位置まで立ち上げれば、開閉基板部123が連動してその開放位置に移動するので、開閉基板部123に回動自在に固定されているはぜ締めローラ部136が折板屋根材Rの巻締部分Rucへの当接、押圧から解放されるとともに、支持基板部122に回動自在に固定されている支持ローラ部133が折板屋根材Rの直立部分Ruvへの当接から解放される。
この段階で、作業者ははぜ締め用自走ロボット100を持ち上げて隣のはぜ締め部Rfに平行移動させ、方向切換スイッチ154cを切り替えてOP1に移行する。
以上のフローにより、はぜ締め用自走ロボット100にいわゆる牛耕式の往復走行をさせながら、折板屋根材Rのはぜ締め部Rfに対するはぜ締め作業を順次行って、建屋等の屋根を施工することができる。
100・・・・・はぜ締め用自走ロボット
110・・・・・走行ユニット
111・・・・・支持脚部
112・・・・・キャスター部
120・・・・・本体ユニット
121・・・・・筐体部
122・・・・・支持基板部
123・・・・・開閉基板部
124・・・・・上カバー部
125・・・・・前後カバー部
130・・・・・駆動ユニット
131・・・・・支持モータ部
132・・・・・支持伝達部
132a・・・・メインシャフト
132b・・・・シャフト
132c・・・・支持大径ギア
132d・・・・支持小径ギア
133・・・・・支持ローラ部
133a、133b、133c・・・支持ローラ
133d・・・・押えローラ
134・・・・・はぜ締めモータ部
135・・・・・はぜ締め伝達部
135a・・・・メインシャフト
135b・・・・シャフト
135c・・・・はぜ締め大径ギア
135d・・・・はぜ締め小径ギア
136・・・・・はぜ締めローラ部
136a・・・・はぜ締め大ローラ
136b・・・・予備曲げ中ローラ
136c・・・・予備曲げ小ローラ
137・・・・・ブレーキ部
137F・・・・前ブレーキ
137Fa・・・前ブレーキソレノイド
137Fb・・・前ブレーキシュー
137R・・・・後ブレーキ
137Ra・・・後ブレーキソレノイド
137Rb・・・後ブレーキシュー
140・・・・・制御ユニット
141・・・・・走行停止制御部
142・・・・・前進後退制御部
143・・・・・支持モータドライバ部
144・・・・・はぜ締めモータドライバ部
150・・・・・操作ユニット
151・・・・・固定ハンドル部
152・・・・・開閉ハンドル部
153・・・・・リンク部
154・・・・・入力部
154a・・・・スタートスイッチ
154b・・・・ストップスイッチ
154c・・・・方向切換スイッチ
160・・・・・センサユニット
160F・・・・前終端センサ部
160R・・・・後終端センサ部
170・・・・・補助ローラユニット
170F・・・・前補助ローラ部
170Fa・・・前補助ローラ
170R・・・・後補助ローラ部
170Ra・・・後補助ローラ
g・・・・・・・はぜ締めギャップ寸法
R・・・・・・・折板屋根材
Rb・・・・・・溝板部
Rm・・・・・・山板部
Rmt・・・・・頂面部分
Ru・・・・・・上はぜ部
Ruv・・・・・直立部分
Ruh・・・・・平坦部分
Rue・・・・・終端部位
Ruc・・・・・巻締部分
Rd・・・・・・下はぜ部
Rb・・・・・・溝板部
Rf・・・・・・はぜ締め部
H・・・・・・・吊子

Claims (5)

  1. 溝板部と山板部とを交互に配列してなり一端側の前記山板部の頂面部分に下はぜ部を他端側の前記山板部の頂面部分に直立部分と該直立部分に連続する平坦部分と該平坦部分から垂下する巻締部分とからなる上はぜ部をそれぞれ有する折板屋根材を並列配置して相互に隣接する前記折板屋根材の前記下はぜ部と前記上はぜ部とを係合させて形成したはぜ締め部を跨いで一方の前記折板屋根材の前記溝板部と他方の前記折板屋根材の前記溝板部とを走行するキャスター部を備えた走行ユニット、前記折板屋根材の前記はぜ締め部の上方に配置して開閉自在に枢止している開閉基板部と該開閉基板部に対向して固定した支持基板部とを備えて前記走行ユニットの上部に固定されている本体ユニット、前記支持基板部に回動自在に配置して前記折板屋根材の前記直立部分に当接する支持ローラ部及び前記開閉基板部に回動自在に配置して前記巻締部分を押圧するはぜ締めローラ部を少なくとも備えた駆動ユニット、前記本体ユニットに配置されて前記駆動ユニットの動作を制御する制御ユニット、並びに、前記本体ユニットに起倒自在に枢止している開閉ハンドル部及び前記開閉基板部に一体に結合して前記開閉ハンドル部に枢止しているリンク部並びにはぜ締め作業を開始させるスタートスイッチからなる操作ユニットを備え、前記はぜ締めローラ部により前記巻締部分を前記折板屋根材の長手方向に沿ってはぜ締めするはぜ締め用自走ロボットであって、
    前記駆動ユニットが、前記支持ローラ部を駆動する支持モータ部と前記はぜ締めローラ部を駆動するはぜ締めモータ部とを備えていることを特徴とするはぜ締め用自走ロボット。
  2. 前記支持ローラ部が、ステンレス鋼製の円筒状芯材の表面をウレタンゴムでライニングして構成された支持ローラを備え、
    前記はぜ締めローラ部が、ステンレス鋼製の円盤状に構成されたはぜ締めローラを備えていることを特徴とする請求項1に記載のはぜ締め用自走ロボット。
  3. 前記支持ローラが、樽型の形状を有することを特徴とする請求項2に記載のはぜ締め用自走ロボット。
  4. 前記制御ユニットが、支持モータ部の回転速度を制御して前記支持ローラの周速を規定する支持モータドライバ部と、前記はぜ締めモータの回転速度を制御して前記はぜ締めローラの周速を前記支持ローラの規定周速より小さい値に規定するはぜ締めモータドライバ部とを備えていることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のはぜ締め用自走ロボット。
  5. 前記支持基板部の最前部位に配置されて前記折板屋根材の前記直立部分に当接する前補助ローラ部と前記支持基板部の最後部位に配置されて前記折板屋根材の前記直立部分に当接する後補助ローラ部とからなる補助ローラユニットを備えていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のはぜ締め用自走ロボット。
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