JP7340228B2 - アーチェリー用指プロテクター - Google Patents

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Description

本発明は、アーチェリー競技で使用する、矢の射出時にストリングに取り掛けた指を保護するためのアーチェリー用指プロテクターに関する。
アーチェリー競技で用いられるアーチェリー用の弓は、弓部とストリングとを備えており、弓部は、射手が手で保持をするハンドルと、ハンドルの上端と下端に設けられ端部にストリングが掛止されるリムとを有する。
このようなアーチェリー用の弓を用いた矢の射出は次のように行う。先ず、矢尾に設けられたノックと呼ばれるストリング掛止部により矢をストリングに係脱可能に掛止させ、ハンドルに設けられたレストと呼ばれる矢の載置部に矢の矢軸を載置して、矢を弓に番える。そして、ハンドルを保持する手とは反対の手の指を屈曲させ、その屈曲させた指をストリングに当接させて、指をストリングに取り掛ける。このとき、人差し指と中指との間には間隔を空け、その間隔に矢を通して指で矢を挟まないようにする。そして、この状態からハンドルを前方に押し出すとともに、ストリングを後方へ引いて、弓を引く。この弓を引く動作はドローイングと呼ばれ、また、ハンドルを前方へ押し出す手は押手と呼ばれ、ストリングを引く手は引手と呼ばれる。ドローイングでは、引手の人差し指と親指の付け根付近が顎の下又はその近傍に当接する位置までストリングを引く。これをアンカリングと呼ぶ。アンカリングが完了すると、ストリングは顎、口、鼻に触れ、引き切った状態になる。この状態をフルドローと呼ぶ。フルドローまで弓を引いたら、射手は照準を定める。これをエイミングという。エイミングが完了したら、ストリングに取り掛けた指を、屈曲させた状態からまっすぐな状態に戻す。これをリリースという。リリースを行うと、ドローイングにより弾性変形したリムが復元し、リムに掛止されているストリングが前方に移動し、ストリングにノックを介して掛止された矢が前方へ押し出される。そして、ストリングの前方への移動が止まると、ノックの後端開口からストリングが離脱して矢が前方に射出される。
このような矢の射出にあって、競技用のアーチェリー用弓に取り付けられるリムは一般に剛性が強く、ドローイング時にストリングに取り掛けた指にかかる圧力は非常に大きなものとなる。そのため、素手でドローイングを行うと、射手の指にストリングが強く食い込み、射手が指に痛みを感じ、正確なドローイングを行うことができなかったり、指先に怪我を負ったりするおそれがある。また、リリース時には、指を屈曲した状態からまっすぐにするときに、ストリングが指の腹を擦ってしまい、指先に怪我を負うといったおそれがある。
このような問題を防ぐため、従来、アーチェリーの分野では、タブと呼ばれるアーチェリー用指プロテクターが使用されている。アーチェリー用指プロテクター100としては、図5に示すように、板状の把持部101と、把持部101の一側面101a側に取り付けられた弦掛け用シート102とを有し、また、把持部101の一側面101a側には指を通すためのリング状に形成されたホルダー103を取り付けたものが一般的に使用される。弦掛け用シート102は把持部101から前方に突出する弦掛け部104を有し、弦掛け部104には矢を通すための切り欠きが形成されている。射手は、このようなアーチェリー用指プロテクター100を、ホルダー103に指を通して、把持部101の前方端部を指の第二関節近傍に合わせて装着し、図6に示すように弦掛けシート102を巻き込むようにして指を屈曲させ、弦掛けシート102を介してストリング105に取り掛けることにより、引手の指を保護する。また、アーチェリー用指プロテクター100には、把持部101の一側面101a側から突出するフィンガースペーサー106が設けられており、ストリング105に取り掛けた人差し指と中指との間に矢を通す間隔を開けた状態を、ストリング105への指の取り掛けからリリースまで確実に維持できるようにしている。
さらに、アーチェリー用指プロテクター100には、略L字形に形成され、一片側を顎当て片107aとし、他片側を把持部101の他側面101b側に固定される固定脚片107bとした顎当て部107が取り付けられている(図7参照。)。顎当て部107は、アンカリングさせた引手を安定させるための構成である。射手はアーチェリー用指プロテクター100を装着した引手の親指を顎当て片107aの下面に当接させ、アンカリング時には、顎当て片107aの上面を顎の下又はその近傍に当接させる。即ち、アンカリングさせた引手の親指の上面を平坦な面を持つ顎当て片107aを介して顎の下又はその近傍に当接させる。これにより、アンカリングさせた引手を安定させることができ、フルドローの姿勢を安定させ正確なリリースを可能とする。
このような顎当て部107を有するアーチェリー用指プロテクター100では、顎当て部107の把持部102への取り付け位置が調整できないと、射手の手の大きさや厚みによっては、ストリングに取り掛けた引手の人差し指の上面と顎当て片107aの上面との間に上下の段差ができてしまう場合がある。このような段差が生じると、引手の人差し指と親指の付け根付近を顎の下又はその近傍に当接させることが難しく、かえってアンカリングさせた引手を安定させることができないおそれがある。そこで、このような顎当て部107を有するアーチェリー用指プロテクター100では、一般的に、顎当て部107の把持部101への固定を、固定脚片107bに形成された上下に伸びた長孔のネジ通し孔に、把持部101の一側面101b側から挿入されたネジを、把持部101に形成したネジ穴に螺合することにより行っている。このようにすることにより、ネジ通し孔の上下幅の範囲で顎当て部107の位置を上下させることができる(例えば非特許文献1,2参照。)。
FIVICS ARCHERY社、"2019 FIVICS PRODUCTS CATALOGUE"p30-32、[online]、[平成31年4月23日検索]、インターネット<URL:https://docs.wixstatic.com/ugd/b5d6fd#04f63a8845464156a81773a99f1c1484.pdf> WIN&WIN CO.,LTD.、"EZ FINGER TAB"、[online]、[平成31年4月23日検索]、インターネット<URL:https://www.win-archery.com/bbs/board.php?bo#table=m1#3#2&wr#id=15&ct=>
しかしながら、上記した従来のアーチェリー用指プロテクター100には、把持部101の他側面101b側に固定された固定脚部107bが、把持部101の他側面101b側からの突出部となり、把持部101の他側面101b側に段差を生じさせるため、引手の親指の位置を不安定にし、スムーズなドローイングが行えないおそれがあるといった問題がある。また、引手の親指に把持部101の他側面101b側からの突出部である固定脚部が当接し、射手に不快感を与え、射手の集中力を阻害するおそれがあるといった問題がある。
また、上記したアーチェリー用指プロテクター100は、固定脚部107bを把持部101の他側面101b側に固定していることから、顎当て部107の把持部101への取り付け位置を上方に移動させたとき、顎当て片107aと引手の人差し指との間に把持部101の厚み分の隙間ができるため、アンカリングさせた引手の安定感が落ちるといった問題がある。
本発明の目的は、上記した問題を解決し、従来のアーチェリー用指プロテクターよりもアンカリングさせた引手を確実に安定させることができるアーチェリー用指プロテクターを提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、板状の把持部と、前記把持部の一側面側に取り付けられた弦掛け用シートと、前記把持部に上下移動可能に取り付けられた顎当て部とを有するアーチェリー用指プロテクターであって、前記顎当て部は、略L字形に形成され、一片側を顎当て片とし、他片側を前記把持部に固定される固定脚片としており、前記把持部には、前記弦掛け用シートが取り付けられる前記一側面側に、その上辺から下辺側に向かって前記顎当て部の前記固定脚片が上下方向移動可能に嵌合する溝部が形成されており、前記溝部の深寸法は、前記固定脚片の厚み寸法と略同一であり、前記顎当て部にあっては、前記溝部に前記固定脚片を嵌合したときの前記顎当て片が前記把持部を跨ぎ、前記把持部の他側面側へ突き出すように前記把持部に取り付けられていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、前記顎当て部は、略L字形に形成され、一片側を顎当て片とし、他片側を前記把持部に固定される固定脚片としており、前記把持部には、前記弦掛け用シートが取り付けられる前記一側面側に、その上辺から下辺側に向かって前記顎当て部の前記固定脚片が上下方向移動可能に嵌合する溝部が形成されており、前記溝部の深さ寸法は、前記固定脚片の厚み寸法と略同一であるので、前記溝部に嵌合した前記固定脚片の面と前記把持部の面とが略同一面となり、これにより、前記固定脚片の前記把持部からの突出を無くし、前記把持部の面に段差を生じさせないようにすることができる。
また、前記顎当て部にあっては、前記溝部に前記固定脚片を嵌合したときの前記顎当て片が前記把持部を跨ぎ、前記把持部の他側面側へ突き出すように前記把持部に取り付けられているので、前記顎当て部の取り付け位置を上方に移動させても、前記把持部の一側面側に現れる前記固定脚片の面と前記把持部の面とが略同一面上にあり、上方に移動させた前記顎当て片と引手の人差し指との間に隙間が生じるといった事態を防ぐことができる。
請求項に記載の発明は、請求項1に記載の、前記固定脚片には上下方向の長孔に形成されたネジ通し孔が設けられており、前記溝部には顎当て片固定用ネジ穴が設けられており、前記顎当て部の前記把持部への取り付けは、前記固定脚片を前記溝部に嵌合し、前記溝部の形成面側からネジを前記ネジ通し孔に挿入し前記顎当て片固定用ネジ穴に螺合することにより行われていることを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、前記固定脚片には上下方向の長孔に形成されたネジ通し孔が設けられており、前記溝部には顎当て片固定用ネジ穴が設けられており、前記顎当て部の前記把持部への取り付けは、前記固定脚片を前記溝部に嵌合し、前記溝部の形成面側からネジを前記ネジ通し孔に挿入し前記顎当て片固定用ネジ穴に螺合することにより行われているので、前記顎当て部を前記把持部に前記ネジ通し孔の上下方向の長さの範囲で上下に移動可能に取り付ける事ができる。
本発明によれば、従来のアーチェリー用指プロテクターよりもアンカリングさせた引手を確実に安定させることができるアーチェリー用指プロテクターを得ることができる。
本発明に係るアーチェリー用指プロテクターを一側面側から見た斜視図である。 本例のアーチェリー用指プロテクターのフィンガースペーサーの一部省略分解説明図である。 本例のアーチェリー用指プロテクターの把持部を示す斜視図である。 本例のアーチェリー用指プロテクターのフィンガースペーサーを示す斜視図である。 従来のアーチェリー用指プロテクターを示す斜視図である。 従来のアーチェリー用指プロテクターの使用状態を示す説明図である。 従来のアーチェリー用指プロテクターの他側面側を示す側面図である。
以下、本発明に係るアーチェリー用指プロテクターの実施の形態の一例を、図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明に係るアーチェリー用指プロテクターを一側面側から見た斜視図、図2は本例のアーチェリー用指プロテクターのフィンガースペーサーの一部省略分解説明図、図3は本例のアーチェリー用指プロテクターの把持部を示す斜視図、図4は本例のアーチェリー用指プロテクターのフィンガースペーサーを示す斜視図、図5は従来のアーチェリー用指プロテクターを示す斜視図、図6は従来のアーチェリー用指プロテクターの使用状態を示す説明図、図7は従来のアーチェリー用指プロテクターの他側面側を示す側面図である。
本例のアーチェリー用指プロテクター1は、図1,図2に示すように、板状の把持部2と、把持部2に上下移動可能に取り付けられた顎当て部3とを備えている。顎当て部3は略L字形に形成されており、一片側が顎当て片3aとなっており、他片側が把持部2に固定される固定脚片3bとなっている。
また、把持部2の一側面2a側に、前後に移動可能にフィンガースペーサー4を取り付け、把持部2とフィンガースペーサー4との間に弦掛け用シート5を配置している。フィンガースペーサー4は、ストリングに取り掛けた人差し指と中指との間に矢を通す間隔を容易に且つ確実に空けることができるようにした構成で、アーチェリー用指プロテクター1の装着時には、人差し指と中指とでフィンガースペーサー4を挟んで使用する。
さらに、把持部2の一側面2a側には指を通すためのリング状に形成されたホルダー6を取り付けている。
ここで、本明細書における前後方向とはアーチェリー用指プロテクターを引手に装着しストリングに取り掛けたときの矢の射出方向側を前方とし、射手側を後方としたものである。また、本明細書においては、前後方向に対し上下に交差する方向を上下方向とし、左右に交差する方向を左右方向としている。
把持部2は、アルミ、ステンレス、黄銅、チタン等の金属、樹脂又は皮革を素材として形成される板片であり、本例ではアルミを素材としている。把持部2の形状は、本例では上下方向が長辺となった略矩形状に形成されている。なお、把持部の形状は本例の形状に限定されるものではなく、射手が把持しやすい形状の板片であれば特に限定されない。
把持部2には、把持部2の一側面2aに、その上辺から下辺側に向かって顎当て部3の固定脚片3bが嵌合する溝部7が形成されている。本例の溝部7は、その深寸法が固定脚片3bの厚み寸法と略同一に形成されている。また、溝部7には顎当て片固定用ネジ穴8が形成されている。
なお、溝部7の形成位置は把持部2の一側面2a側に限定されるものではなく、他側面2b側に形成してもよく、また溝部7の深寸法を固定脚片3bの厚み寸法よりもやや長く、又は、やや短く形成してもよい。これによっても、把持部2の面からの固定脚片3bの突出を抑え、把持部2の面に形成される段差を小さくすることができる。
また、把持部2の上部前方側には前後に伸びた長孔のネジ通し孔9が形成されており、ネジ通し孔9の周囲には座繰り10が形成されている。把持部2の前方側と後方側には、上下に並んだシート固定用ネジ穴11が形成されている。また、把持部2の中央部にはホルダー6を通すスリット12が形成されている。さらに本例の把持部2には、ネジ通し孔9の前方に、弦掛け用シートに形成された後述する切り欠きと対応した位置に切り欠き13が形成されている。
本例の弦掛け用シート5は、把持部2の一側面2a側に取り付けられ、把持部2に固定される固定部14と、把持部2の前方端部から突出する弦掛け部15とからなる。弦掛け用シート5は、一般的に馬革、牛革又は鹿革等の皮革を素材として形成され、通常、2枚の皮革を重ねて使用する。本例では、把持部2と当接する側の弦掛け用シート5aにいわゆる表革を使用し、把持部との当接面側が銀面となるように配置して、リリース時に把持部2と当接する側の弦掛け用シートの5aの表面をストリングが抵抗なく滑ることができるようにしている。また、射手の引手側の弦掛け用シート5bには、指を保護するためのクッション性を有し、且つ、指が滑ることを防ぐことができるバックスキンやスエードを使用する。なお、弦掛け用シート5は皮革に限られるものではなく、表革やバックスキン等と同様の効果を得られる他の素材を使用することもできる。
弦掛け用シート5の固定部14には、把持部2のシート固定用ネジ穴11に対応する位置にネジ通し孔16が形成されている。このネジ通し孔16に一側面2a側からネジ17を挿入し、シート固定用ネジ穴11に螺合することにより弦掛け用シート5を把持部2に取り付ける。螺合するネジ17は、頭部が弦掛け用シート5からの突出がなくなるまで引手側の弦掛け用シート5bに食い込むようにねじ込む。また、把持部2のネジ通し孔9と対応する位置にネジ通し孔と同形状のネジ通し孔18が形成されている。また、固定部14には、把持部2のスリット12と対応する位置にスリット12と同形状のスリット19が形成されている。さらに、本例では、顎当て片固定用ネジ穴8と対応する位置にねじ回しが挿入される貫通孔20が形成されている。
弦掛け用シート5の弦掛け部15には、ネジ通し孔18の前方の位置に、前方に開口した切り欠き21が形成されている。切り欠き21は矢の高さを超える上下幅に形成され、ストリングへの指の取り掛け時に弦掛けシート5が矢に触れないようになっている。切り欠き21は、当初から形成しておいてもよいが、射手が使用する矢の高さに合わせて弦掛け用シートをハサミやカッターで切り取ることにより形成してもよい。
フィンガースペーサー4は、アルミ、ステンレス、黄銅、チタン等の金属又は樹脂を素材として形成される把持部2の一側面2a側から突出する部品であり、本例では、縦断面が前後方向に長く伸びた略楕円形の横倒しされた円柱形状に形成されている。なお、フィンガースペーサーの形状は本例の形状に限られず、アーチェリー用指プロテクター1の装着時に、人差し指と中指との間に挟まれ、人差し指と中指の間隔を矢の高さ以上の幅に維持できる形状であれば特に限定されない。フィンガースペーサー4は、弦掛け用シート5を間に挟み、把持部2に前後方向に移動可能に取り付けられる。本例では、把持部2の他側面2b側からネジ通し孔9に挿入されたネジ22を、フィンガースペーサー4の把持部2への取付箇所23であるネジ穴24に螺合することにより、ネジ通し孔9の前後の長さの範囲で移動可能にフィンガースペーサー4を把持部2に取り付けている。本例では、ネジ通し孔9の周囲に形成された座繰り10内にネジ22の頭部22aが収容されるので、ネジ22の頭部22aが把持部2の他側面2b側から突出することを防ぎ、アーチェリー用指プロテクター1の装着感を向上させている。また、本例のフィンガースペーサー4はネジ穴24を前後に2つ設けており、より広い範囲でフィンガースペーサー4の把持部2への取り付け位置を前後に調整することができる。
また、本例ではフィンガースペーサー4の把持部2側の面4aには、弦掛け用シート5に食い込み可能な回り止め突起が設けられている。本例の回り止め突起27は、フィンガースペーサー4の把持部2への取付箇所23であるネジ穴24の上下の位置及び後方の位置でフィンガースペーサー4の把持部2側の面4aを縁取る薄壁状に形成されている。
ホルダー6は、布、皮革、樹脂等で形成された帯状部材からなり、本例では、樹脂製の帯状部材の一端を、把持部2のスリット12と弦掛け用シートのスリット19の上下のいずれか一方に他側面2b側から挿入し、把持部2のスリット12と弦掛け用シート5のスリット19の上下のいずれか他方に一側面2a側から挿入し帯状部材の両端を他側面2bで固定して一側面2a側にリング状に形成している。
顎当て部3は、アルミ、ステンレス、黄銅、チタン等の金属又は樹脂を素材として形成され、略L字状に形成された一片側の顎当て片3aが把持部2の他側面2b側に突き出るように、把持部2に取り付けられる。本例では、顎当て片3aが把持部2を跨ぎ、固定脚片3bが嵌合している把持部2の溝部7の形成面である把持部2の一側面2a側からその反対面である把持部2の他側面2b側に突き出すように把持部2に取り付けられている。顎当て部3の把持部2への取り付けは上下に移動可能に行われており、本例では、顎当て部3の固定脚片3bに上下に伸びたネジ通し孔25を形成し、固定脚片3b把持部2の一側面2a側に形成された溝部7に嵌合し、ネジ26を把持部2の一側面2a側からネジ通し孔25へ挿入し、溝部7に形成された顎当て片固定用ネジ穴8に螺合することにより行っている。このようにすることにより、顎当て部3を、ネジ通し孔25の上下の長さの範囲で、上下に移動可能に把持部2に取り付けることができる。
このような、アーチェリー用指プロテクター1は次のように使用する。
先ず、ホルダー6に引手の中指を入れ、フィンガースペーサー4を人差し指と中指で挟み込み、親指を把持部2の他側面2b側に回して顎当て部3の顎当て片3aの下方に配置してアーチェリー用指プロテクター1を装着する。
アーチェリー用指プロテクター1を装着したら、顎当て片3aの上面と引手の人差し指の上面との間に段差が生じていないかを確認する。顎当て片3aの上面と引手の人差し指の上面の位置にズレがあり段差が生じている場合はネジ26を緩めて、人差し指の上面と顎当て片3aの上面とに顎当て部3の把持部2への上下の取り付け位置を調整する。本例では、弦掛けシート5の固定部14の把持部2に設けた顎当て片固定用ネジ穴8と対応する位置にレンチやドライバーといったねじ回しを挿入するための貫通孔20が形成されているので、弦掛け用シート5を把持部2から取り外すことなくネジ26を緩めて顎当て部3の把持部2への上下方向の取り付け位置の調整を容易にすることができる。
そして、顎当て部3の上下の位置の調整が終わったら、指を屈曲させてストリングに取り掛ける。そこからドローイングを行い、人差し指と親指の付け根近傍が顎の下又はその近傍に顎当て部3の顎当て片3aを介して当接させるアンカリングをして、フルドロー状態にする。そして、アンカリングさせた引手を安定させてエイミングを行い、ストリングに取り掛けた指を真っ直ぐにしてリリースを行う。
このような、アーチェリー用指プロテクターによれば、顎当て部3は、略L字形に形成され、一片側を顎当て片3aとし、他片側を把持部2に固定される固定脚片3bとしており、把持部2には、その上辺から下辺側に向かって顎当て部3aの固定脚片3bが嵌合する溝部7が形成されているので、固定脚片3bの把持部2からの突出を抑えることができ、把持部2の面に形成される段差を小さくすることができる。
また、溝部7の左右方向の深さは、固定脚片3bの厚み幅と略同一であるので、溝部7に嵌合した固定脚片3bの面と把持部2の面とが略同一面となる。これにより、固定脚片3bの把持部2からの突出を無くし、把持部2の面に段差を生じさせないようにすることができる。
また、顎当て部3は、顎当て片3aが把持部2を跨ぎ、固定脚片3bが嵌合している把持部2の溝部7の形成面である一側面2a側からその反対面である把持部2の他側面2b側に突き出すように把持部2に取り付けられているので、顎当て部3の取り付け位置を上方に移動させても、アーチェリー用指プロテクター1を装着した引手の人差し指と顎当て片3aとの間に隙間が生じることを防ぐことができる。
また、固定脚片3には上下方向の長孔に形成されたネジ通し孔25が設けられており、溝部7には顎当て片固定用ネジ穴8が設けられており、顎当て部3の把持部2への取り付けは、固定脚片3bを溝部7に嵌合し、溝部7の形成面側からネジ26をネジ通し孔25に挿入し顎当て片固定用ネジ穴8に螺合することにより行われているので、顎当て部3を把持部2にネジ通し孔25の上下方向の長さの範囲で上下に移動可能に取り付ける事ができる。
1 アーチェリー用指プロテクター
2 把持部
2a 把持部の一側面
2b 把持部の他側面
3 顎当て部
3a 顎当て片
3b 固定脚片
4 フィンガースペーサー
4a フィンガースペーサーの把持部側の面
5 弦掛けシート
5a 把持部と当接する側の弦掛け用シート
5b 引手側の弦掛け用シート
6 ホルダー
7 溝部
8 顎当て片固定用ネジ穴
9 ネジ通し孔
10 座繰り
11 シート固定用ネジ穴
12 スリット
13 切り欠き
14 固定部
15 弦掛け部
16 ネジ通し孔
17 ネジ
18 ネジ通し孔
19 スリット
20 貫通孔
21 切り欠き
22 ネジ
22a ネジの頭部
23 取付箇所
24 ネジ穴
25 ネジ通し孔
26 ネジ
27 回り止め突起
100 従来のアーチェリー用指プロテクター
101 把持部
101a 把持部の一側面
101b 把持部の他側面
102 弦掛け用シート
103 ホルダー
104 弦掛け部
105 ストリング
106 フィンガースペーサー
107 顎当て部
107a 顎当て片
107b 固定脚片

Claims (2)

  1. 板状の把持部と、前記把持部の一側面側に取り付けられた弦掛け用シートと、前記把持部に上下移動可能に取り付けられた顎当て部とを有するアーチェリー用指プロテクターであって、
    前記顎当て部は、略L字形に形成され、一片側を顎当て片とし、他片側を前記把持部に固定される固定脚片としており、
    前記把持部には、前記弦掛け用シートが取り付けられる前記一側面側に、その上辺から下辺側に向かって前記顎当て部の前記固定脚片が上下方向移動可能に嵌合する溝部が形成されており、
    前記溝部の深寸法は、前記固定脚片の厚み寸法と略同一であり、
    前記顎当て部は、前記固定脚片を前記溝部に嵌合したとき、前記顎当て片が前記把持部を跨ぎ、前記把持部の他側面側へ突き出すように前記把持部に取り付けられていることを特徴とするアーチェリー用指プロテクター。
  2. 前記固定脚片には上下方向の長孔に形成されたネジ通し孔が設けられており、
    前記溝部には顎当て片固定用ネジ穴が設けられており、
    前記顎当て部の前記把持部への取り付けは、前記固定脚片を前記溝部に嵌合し、前記溝部の形成面側からネジを前記ネジ通し孔に挿入し前記顎当て片固定用ネジ穴に螺合することにより行われていることを特徴とする請求項1に記載のアーチェリー用指プロテクター。
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