JP7239879B2 - アーチェリー用指プロテクター - Google Patents

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Description

本発明は、アーチェリー競技で使用する、矢の射出時にストリングに取り掛けた指を保護するためのアーチェリー用指プロテクターに関する。
アーチェリー競技で用いられるアーチェリー用の弓は、弓部とストリングとを備えており、弓部は、射手が手で保持をするハンドルと、ハンドルの上端と下端に設けられ端部にストリングが掛止されるリムとを有する。
このようなアーチェリー用の弓を用いた矢の射出は次のように行う。先ず、矢尾に設けられたノックと呼ばれるストリング掛止部により矢をストリングに係脱可能に掛止させ、ハンドルに設けられたレストと呼ばれる矢の載置部に矢の矢軸を載置して、矢を弓に番える。そして、ハンドルを保持する手とは反対の手の指を屈曲させ、その屈曲させた指をストリングに当接させて、指をストリングに取り掛ける。このとき、人差し指と中指との間には間隔を空け、その間隔に矢を通して指で矢を挟まないようにする。そして、この状態からハンドルを前方に押し出すとともに、ストリングを後方へ引いて、弓を引く。この弓を引く動作はドローイングと呼ばれ、また、ハンドルを前方へ押し出す手は押手と呼ばれ、ストリングを引く手は引手と呼ばれる。ドローイングでは、引手の人差し指と親指の付け根付近が顎の下又はその近傍に当接する位置までストリングを引く。これをアンカリングと呼ぶ。アンカリングが完了すると、ストリングは顎、口、鼻に触れ、引ききった状態になる。この状態をフルドローと呼ぶ。フルドローまで弓を引いたら、射手は照準を定める。これをエイミングという。エイミングが完了したら、ストリングに取り掛けた指を、屈曲させた状態からまっすぐな状態に戻す。これをリリースという。リリースを行うと、ドローイングにより弾性変形したリムが復元し、リムに掛止されているストリングが前方に移動し、ストリングにノックを介して掛止された矢が前方へ押し出される。そして、ストリングの前方への移動が止まると、ノックの後端開口からストリングが離脱して矢が前方に射出される。
このような矢の射出にあって、競技用のアーチェリー用弓に取り付けられるリムは一般に剛性が強く、ドローイング時にストリングに取り掛けた指にかかる圧力は非常に大きなものとなる。そのため、素手でドローイングを行うと、射手の指にストリングが強く食い込み、射手が指に痛みを感じ、正確なドローイングを行うことができなかったり、指先に怪我を負ったりするおそれがある。また、リリース時には、指を屈曲した状態からまっすぐにするときに、ストリングが指の腹を擦ってしまい、指先に怪我を負うといったおそれがある。
このような問題を防ぐため、従来、アーチェリーの分野では、タブと呼ばれるアーチェリー用指プロテクターが使用されている。アーチェリー用指プロテクター100としては、図5に示すように、板状の把持部101と、把持部101の一側面101a側に取り付けられた弦掛け用シート102とを有し、また、把持部101の一側面101a側には指を通すためのリング状に形成されたホルダー103を取り付けたものが一般的に使用される。弦掛け用シート102は把持部101から前方に突出する弦掛け部104を有し、弦掛け部104には矢を通すための切り欠きが形成されている。射手は、このようなアーチェリー用指プロテクター100を、ホルダー103に指を通して、把持部101の前方端部を指の第二関節近傍に合わせて装着し、図6に示すように弦掛けシート102を巻き込むようにして指を屈曲させ、弦掛けシート102を介してストリング105に取り掛けることにより、引手の指を保護する。
また、アーチェリー用指プロテクター100には、ストリング105に取り掛けた人差し指と中指との間に矢を通す間隔を開けた状態を、ストリング105への指の取り掛けからリリースまで確実に維持するため、把持部101の一側面101a側から突出するフィンガースペーサー106が設けられている。このようなフィンガースペーサー106を設けると、アーチェリー用指プロテクター100装着時に人差し指と中指の間でフィンガースペーサー106を挟むことにより、ストリング105に取り掛けた人差し指と中指との間に矢を通す間隔を容易に且つ確実に空けることができる。
しかしながら、このような、フィンガースペーサー106を設けたアーチェリー用指プロテクター100には、射手の指の長さによっては、使用できない又は使用が困難になるといった、汎用性の問題が見られる。即ち、指が短い射手の場合、フィンガースペーサー106の後方側端部が人差し指と中指との間の股に当接する位置で、把持部101の前方側端部が指の第2関節を超えて第1関節寄りに位置してしまい、指の屈曲を把持部101が干渉し、把持部101の前方側端部から指をストリング105に取り掛けるのに十分な長さ突出させ、屈曲させることができないといった問題が生じる。
そこで、従来、指の長さに関わらず高い汎用性を持ったアーチェリー用指プロテクターを得るために、図7に示すように、把持部101に形成した前後方向の長孔のネジ通し孔107に把持部101の他側面101b側からネジ108を貫通させ、フィンガースペーサー106に設けたネジ穴に螺合することによりフィンガースペーサー106を把持部101に螺着するといったことが行われている。このようなアーチェリー用指プロテクター100によれば、射手の指の長さに合わせて、フィンガースペーサー106の把持部101への取り付け位置をネジ通し孔107の前後方向の長さの範囲で移動させて調整することができるので、汎用性の高いアーチェリー用指プロテクターを得ることができる(例えば非特許文献1,2参照。)。
FIVICS ARCHERY社、"2019 FIVICS PRODUCTS CATALOGUE"、p30-32、[online]、[平成31年4月23日検索]、インターネット<URL:https://docs.wixstatic.com/ugd/b5d6fd#04f63a8845464156a81773a99f1c1484.pdf> WIN&WIN CO.,LTD.、"EZ FINGER TAB"、[online]、[平成31年4月23日検索]、インターネット<URL:https://www.win-archery.com/bbs/board.php?bo#table=m1#3#2&wr#id=15&ct=>
しかしながら、上記した従来のアーチェリー用指プロテクターは、一本のネジでフィンガースペーサーを把持部に取り付けていることから、ドローイングからリリースまでの間に指に力が入り、意図せずフィンガースペーサーを回転させてしまうおそれがある。フィンガースペーサーが回転するとストリングに取り掛けた指の角度が変わるため、人差し指と中指との間の間隔が狭まり、矢の射出時に矢と指が触れてしまい、矢の正確な射出が困難になるといった問題が生じる。
本発明の目的は、フィンガースペーサーの取り付け位置を前後方向に調整して高い汎用性を有するとともに、フィンガースペーサーの意図しない回転を防止することができるアーチェリー用指プロテクターを提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、板状の把持部と、前記把持部の一側面に前後に移動可能に取り付けられたフィンガースペーサーと、前記把持部と前記フィンガースペーサーとの間に配置される弦掛け用シートとを有するアーチェリー用指プロテクターであって、前記フィンガースペーサーの前記把持部側の面には、前記弦掛け用シートに食い込み可能な回り止め突起が設けられていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、前記フィンガースペーサーの前記把持部側の面には、前記弦掛け用シートに食い込み可能な回り止め突起が設けられているので、前記フィンガースペーサーが前記把持部に前後移動可能に取り付けられたアーチェリー用指プロテクターであっても、ドローイングからリリースまでの間に前記フィンガースペーサーを意図せず回転させてしまうといった事態を防ぐことができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の、前記回り止め突起は、前記フィンガースペーサーの前記把持部側の面において、前記フィンガースペーサーと前記把持部との取付箇所の上方及び下方の位置に設けられていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、前記回り止め突起は、前記フィンガースペーサーの前記把持部側の面において、前記フィンガースペーサーと前記把持部との取付箇所の上方及び下方の位置に設けられているので、前記フィンガースペーサーが、前記把持部との取付箇所を軸にして回転することを確実に防ぐことができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の、前記回り止め突起は、前記フィンガースペーサーの前記把持部側の面において、前記フィンガースペーサーと前記把持部との取付箇所の後方の位置に設けられていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、前記回り止め突起は、前記フィンガースペーサーの前記把持部側の面において、前記フィンガースペーサーと前記把持部との取付箇所の後方の位置に設けられているので、前記フィンガースペーサーを前方に移動させても、前記回り止め突起が前記把持部よりも前方に位置してしまうことなく、確実に前記弦掛け用シートに食い込ませることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか1項に記載の、前記回り止め突起は、前記フィンガースペーサーの前記把持部側の面を縁取る薄壁状に形成されていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、前記回り止め突起は、前記フィンガースペーサーの前記把持部側の面を縁取る薄壁状に形成されているので、広い範囲に前記回り止め突起を形成することができ、前記フィンガースペーサーの回転をより確実に防ぐことができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか1項に記載の、前記フィンガースペーサーは前記把持部に形成された前後方向に伸びた長孔のネジ通し穴に、他側面側から挿入されたネジによって螺着されていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、前記フィンガースペーサーは前記把持部に形成された前後方向に伸びた長孔のネジ通し穴に、他側面側から挿入されたネジによって前記把持部に螺着されているので、ネジ通し孔におけるネジの挿入箇所を前後に移動させることにより、前記フィンガースペーサーの取り付け位置の前後の調整をネジ通し孔7の前後方向の長さの範囲で容易且つ確実に行うことができる。
本発明に係るアーチェリー用指プロテクターによれば、フィンガースペーサーの取り付け位置を前後方向に調整して高い汎用性を有するとともに、フィンガースペーサーの意図しない回転を防止することができるアーチェリー用指プロテクターを得ることができる。
本発明に係るアーチェリー用指プロテクターを一側面側から見た斜視図である。 本例のアーチェリー用指プロテクターのフィンガースペーサーの一部省略分解説明図である。 本例のアーチェリー用指プロテクターの把持部を示す斜視図である。 本例のアーチェリー用指プロテクターのフィンガースペーサーを示す斜視図である。 従来のアーチェリー用指プロテクターを示す斜視図である。 従来のアーチェリー用指プロテクターの使用状態を示す説明図である。 従来のアーチェリー用指プロテクターの他側面側を示す側面図である。
以下、本発明に係るアーチェリー用指プロテクターの実施の形態の一例を、図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明に係るアーチェリー用指プロテクターを一側面側から見た斜視図、図2は本例のアーチェリー用指プロテクターのフィンガースペーサーの一部省略分解説明図、図3は本例のアーチェリー用指プロテクターの把持部を示す斜視図、図4は本例のアーチェリー用指プロテクターのフィンガースペーサーを示す斜視図、図5は従来のアーチェリー用指プロテクターを示す斜視図、図6は従来のアーチェリー用指プロテクターの使用状態を示す説明図、図7は従来のアーチェリー用指プロテクターの他側面側を示す側面図である。
本例のアーチェリー用指プロテクター1は、図1,図2に示すように、板状の把持部2と、把持部2の一側面2aに前後に移動可能に取り付けられたフィンガースペーサー3と、把持部2とフィンガースペーサー3との間に配置される弦掛け用シート4とを備えている。
さらに、把持部2の一側面2a側には指を通すためのリング状に形成されたホルダー5を取り付けている。また、把持部2には、略L字形に形成され、一片側を顎当て片6aとし、他片側を把持部2に螺着される固定脚片6bとした顎当て部6が取り付けられている。顎当て部6は、アンカリングさせた引手を安定させるための構成である。射手はアーチェリー用指プロテクター1を装着した引手の親指を顎当て片6aの下面に当接させ、アンカリング時には、顎当て片6aの上面を顎の下又はその近傍に当接させる。即ち、アンカリングさせた引手の親指の上面を平坦な面を持つ顎当て片6aを介して顎の下又はその近傍に当接させる。これにより、アンカリングさせた引手を安定させることができ、フルドローの姿勢を安定させ正確なリリースを可能とする。
ここで、本明細書における前後方向とはアーチェリー用指プロテクターを引手に装着しストリングに取り掛けたときの矢の射出方向側を前方とし、射手側を後方としたものである。また、本明細書においては、前後方向に対し上下に交差する方向を上下方向とし、左右に交差する方向を左右方向としている。
把持部2は、アルミ、ステンレス、黄銅、チタン等の金属、樹脂又は皮革を素材として形成される板片であり、本例ではアルミを素材としている。把持部2の形状は、本例では上下方向が長辺となった略矩形状に形成されている。なお、把持部の形状は本例の形状に限定されるものではなく、射手が把持しやすい形状の板片であれば特に限定されない。
把持部2の上部前方側には前後に伸びた長孔のネジ通し孔7が形成されており、ネジ通し孔7の周囲には座繰り8が形成されている。把持部2の前方側と後方側には、上下に並んだシート固定用ネジ穴9が形成されている。把持部2の上部には顎当て片固定用ネジ穴10が形成されている。顎当て固定用ネジ穴10は、本例では後述する溝部に形成されている。また、把持部2の中央部にはホルダー5を通すスリット11が形成されている。さらに本例の把持部2には、ネジ通し孔7の前方に、弦掛け用シート4に形成された後述する切り欠きと対応した位置に切り欠き12が形成されている。
本例の弦掛け用シート4は、把持部2の一側面2a側に取り付けられ、把持部2に固定される固定部13と、把持部2の前方端部から突出する弦掛け部14とからなる。弦掛け用シート4は、一般的に馬革、牛革又は鹿革等の皮革を素材として形成され、通常、2枚の皮革を重ねて使用する。本例では、把持部2と当接する側の弦掛け用シート4aにいわゆる表革を使用し、把持部との当接面側が銀面となるように配置して、リリース時に把持部2と当接する側の弦掛け用シートの4aの表面をストリングが抵抗なく滑ることができるようにしている。また、射手の引手側の弦掛け用シート4bには、指を保護するためのクッション性を有し、且つ、指が滑ることを防ぐことができるバックスキンやスエードを使用する。なお、弦掛け用シート4は皮革に限られるものではなく、表革やバックスキン等と同様の効果を得られる他の素材を使用することもできる。
弦掛け用シート4の固定部13には、把持部2のシート固定用ネジ穴9に対応する位置にネジ通し孔15が形成されている。このネジ通し孔15に一側面2a側からネジ16を挿入し、シート固定用ネジ穴9に螺合することにより弦掛け用シート4を把持部2に取り付ける。螺合するネジ16は、頭部が弦掛け用シート4からの突出がなくなるまで引手側の弦掛け用シート4bに食い込むようにねじ込む。また、固定部13には、把持部2のネジ通し孔7と対応する位置にネジ通し孔と同形状のネジ通し孔17が形成されている。また、把持部2のスリット11と対応する位置にスリット11と同形状のスリット18が形成されている。
弦掛け用シート4の弦掛け部14には、ネジ通し孔17の前方の位置に、前方に開口した切り欠き19が形成されている。切り欠き19は矢の高さを超える上下幅に形成され、ストリングへの指の取り掛け時に弦掛けシート4が矢に触れないようになっている。切り欠き19は、当初から形成しておいてもよいが、射手が使用する矢の高さに合わせて弦掛け用シートをハサミやカッターで切り取ることにより形成してもよい。
フィンガースペーサー3は、アルミ、ステンレス、黄銅、チタン等の金属又は樹脂を素材として形成される把持部2の一側面2a側から突出する部品であり、本例では、縦断面が前後方向に長く伸びた略楕円形の横倒しされた円柱形状に形成されている。なお、フィンガースペーサーの形状は本例の形状に限られず、アーチェリー用指プロテクター1の装着時に、人差し指と中指との間に挟まれ、人差し指と中指の間隔を矢の高さ以上の幅に維持できる形状であれば特に限定されない。フィンガースペーサー3は、弦掛け用シート4を間に挟み、把持部2に前後方向に移動可能に取り付けられる。本例では、把持部2の他側面2b側からネジ通し孔7に挿入されたネジ20を、フィンガースペーサー3の把持部2への取付箇所21であるネジ穴22に螺合することにより、ネジ通し孔7の前後の長さの範囲で移動可能にフィンガースペーサー3を把持部2に取り付けている。本例では、ネジ通し孔7の周囲に形成された座繰り8内にネジ20の頭部20aが収容されるので、ネジ20の頭部20aが把持部2の他側面2b側から突出することを防ぎ、アーチェリー用指プロテクター1の装着感を向上させている。また、本例のフィンガースペーサー3はネジ穴22を前後に2つ設けており、より広い範囲でフィンガースペーサー3の把持部2への取り付け位置を前後に調整することができる。
フィンガースペーサー3の把持部2側の面3aには、弦掛け用シート4に食い込み可能な回り止め突起23が設けられている。本例の回り止め突起23は、フィンガースペーサー3の把持部2への取付箇所21であるネジ穴22の上下の位置及び後方の位置でフィンガースペーサー3の把持部2側の面3aを縁取る薄壁状に形成されている。回り止め突起23は、フィンガースペーサー3を把持部に取り付けたとき、弦掛け用シート4に食い込んだ状態となる。薄壁状の回り止め突起23の高さ及び厚みは、弦掛けシート4に確実に食い込ませることができる形状であれば特に限定されないが、一般的に使用される弦掛けシートに確実な食い込みができ且つ適切な強度を保つことができるように、高さ及び厚みのいずれも0.3mm~0.7mmの範囲で形成する。なお、回り止め突起23の形成位置又は形状は本例の位置・形状に限られず、例えば、回り止め突起23を取付箇所21の上下の位置のみ又は取付箇所21の後方の位置のみ或いはその他の場所に形成することができる。また、回り止め突起23を薄壁状ではなく、円錐形状に形成することもできる。
ホルダー5は、布、皮革、樹脂等で形成された帯状部材からなり、本例では、樹脂製の帯状部材の一端を、把持部2のスリット11と弦掛け用シート4のスリット18の上下のいずれか一方に他側面2b側から挿入し、把持部2のスリット11と弦掛け用シート4のスリット18の上下のいずれか他方に一側面2a側から挿入し帯状部材の両端を他側面2bで固定して一側面2a側にリング状に形成している。
顎当て部6は、アルミ、ステンレス、黄銅、チタン等の金属又は樹脂を素材として形成され、顎当て部6の一片側の顎当て片6aが把持部2の他側面2b側に突き出るように、把持部2に取り付けられる。本例では、固定脚片6bを把持部2の一側面2a側に形成された溝部24に嵌合し、固定脚片6bに形成されたネジ通し孔25に一側面2a側から挿入したネジ26を溝部24に形成された顎当て固定用ネジ穴10に螺合して、顎当て部6を把持部2に取り付けている。溝部24は、嵌合した固定脚片6bの面と把持部2の一側面2aとが略同一面となる深さに形成されている。なお、顎当て部6の把持部2への取付は、本例では把持部2の一側面2a側に固定脚片6bを螺着させているが、固定脚片6bを把持部2の他側面2b側に螺着させてもよい。
このような、アーチェリー用指プロテクター1は次のように使用する。
先ず、ホルダー5に引手の中指を入れ、フィンガースペーサー3を人差し指と中指で挟み込み、親指を把持部2の他側面2b側に回して顎当て部6の顎当て片6aの下方に配置してアーチェリー用指プロテクター1を装着する。
アーチェリー用指プロテクター1を装着したら、把持部2の前方端部から、ストリングに確実に取り掛けられる程度に指を屈曲させることができるかを確認する。把持部2の前方端部からの指の突出量が足りず、指を屈曲させることができない場合は、アーチェリー用指プロテクター1を外し、フィンガースペーサー3を把持部2に螺着させているネジ20を緩め、ストリングに確実に取り掛けられる程度に指が把持部2の前方から突出する位置にフィンガースペーサー3を移動させる。また、アーチェリー用指プロテクター1を装着したときに、把持部2の前方端部から指の突出が多い場合は、ストリングへ指を取り掛けること自体は可能であるが、把持部2の前方端部を軸に指を屈曲させた方がストリングへの指の取り掛けを安定して行うことができるので、フィンガースペーサー3を後方へ移動させる。
そして、フィンガースペーサー3の前後方向の位置の調整が終わったら、指を屈曲させてストリングに取り掛ける。そこからドローイングを行い、人差し指と親指の付け根近傍が顎の下又はその近傍に顎当て部6の顎当て片6aを介して当接させるアンカリングをして、フルドロー状態にする。そして、アンカリングさせた引手を安定させてエイミングを行い、ストリングに取り掛けた指を真っ直ぐにしてリリースを行う。
このような、アーチェリー用指プロテクターによれば、フィンガースペーサー3の把持部2側の面には、弦掛け用シート4に食い込み可能な回り止め突起23が設けられているので、フィンガースペーサー3が把持部2に前後移動可能に取り付けられたアーチェリー用指プロテクター1であっても、ドローイングからリリースまでの間にフィンガースペーサー3を意図せず回転させてしまうといった事態を防ぐことができる。
また、回り止め突起23は、フィンガースペーサー3の把持部2側の面において、フィンガースペーサー3と把持部2との取付箇所21の上方及び下方の位置に設けられているので、フィンガースペーサー3が、把持部2との取付箇所21を軸にして回転することを確実に防ぐことができる。
また、回り止め突起23は、フィンガースペーサー3の把持部2側の面において、フィンガースペーサー3と把持部2との取付箇所21の後方の位置に設けられているので、フィンガースペーサー3を前方に移動させても、回り止め突起23が把持部2よりも前方に位置してしまうことなく、確実に弦掛け用シート4に食い込ませることができる。また、本例では、回り止め突起23は取付箇所21の上下の位置にも回り止め突起が形成されているので、より確実にフィンガースペーサーの意図しない回転を防止することができる。
また、回り止め突起23は、フィンガースペーサー3の把持部2側の面を縁取る薄壁状に形成されているので、広い範囲に回り止め突起23を形成することができ、フィンガースペーサー3の回転をより確実に防ぐことができる。
また、フィンガースペーサー3は把持部2に形成された前後方向に伸びた長孔のネジ通し孔7に、他側面2b側から挿入されたネジ20によって把持部2に螺着されているので、ネジ通し孔7におけるネジ20の挿入箇所を前後に移動させることにより、フィンガースペーサー3の取り付け位置の前後の調整をネジ通し孔7の前後方向の長さの範囲で容易且つ確実に行うことができる。
1 アーチェリー用指プロテクター
2 把持部
2a 把持部の一側面
2b 把持部の他側面
3 フィンガースペーサー
3a フィンガースペーサーの把持部側の面
4 弦掛け用シート
4a 把持部と当接する側の弦掛け用シート
4b 引手側の弦掛け用シート
5 ホルダー
6 顎当て部
6a 顎当て片
6b 固定脚片
7 ネジ通し孔
8 座繰り
9 シート固定用ネジ穴
10 顎当て固定用ネジ穴
11 スリット
12 切り欠き
13 固定部
14 弦掛け部
15 ネジ通し孔
16 ネジ
17 ネジ通し孔
18 スリット
19 切り欠き
20 ネジ
20a ネジの頭部
21 取付箇所
22 ネジ穴
23 回り止め突起
24 溝部
25 ネジ通し孔
26 ネジ
100 従来のアーチェリー用指プロテクター
101 把持部
101a 把持部の一側面
101b 把持部の他側面
102 弦掛け用シート
103 ホルダー
104 弦掛け部
105 ストリング
106 フィンガースペーサー
107 ネジ通し孔
108 ネジ

Claims (5)

  1. 板状の把持部と、前記把持部の一側面に前後に移動可能に取り付けられたフィンガースペーサーと、前記把持部と前記フィンガースペーサーとの間に配置される弦掛け用シートとを有するアーチェリー用指プロテクターであって、
    前記フィンガースペーサーの前記把持部側の面には、前記弦掛け用シートに食い込み可能な回り止め突起が設けられていることを特徴とするアーチェリー用指プロテクター。
  2. 前記回り止め突起は、前記フィンガースペーサーの前記把持部側の面において、前記フィンガースペーサーと前記把持部との取付箇所の上方及び下方の位置に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のアーチェリー用指プロテクター。
  3. 前記回り止め突起は、前記フィンガースペーサーの前記把持部側の面において、前記フィンガースペーサーと前記把持部との取付箇所の後方の位置に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載に記載のアーチェリー用指プロテクター。
  4. 前記回り止め突起は、前記フィンガースペーサーの前記把持部側の面を縁取る薄壁状に形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のアーチェリー用指プロテクター。
  5. 前記フィンガースペーサーは前記把持部に形成された前後方向に伸びた長孔のネジ通し穴に、他側面側から挿入されたネジによって前記把持部に螺着されていることを特徴とする請求項1に記載のアーチェリー用指プロテクター。
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