JP7339534B2 - 処理装置、処理方法、およびプログラム - Google Patents
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Description
<鉄道車両の概略>
まず、本実施形態で例示する鉄道車両について説明する。図1Aは、鉄道車両の概略の一例を示す図である。図1Bは、鉄道車両の車体の下方の部分の構成の一例を示す図である。尚、図1A、図1Bにおいて、鉄道車両は、x軸の正の方向に進むものとする(x軸は、鉄道車両の走行方向に沿う軸である)。また、z軸は、軌道30(地面)に対し垂直方向(鉄道車両の高さ方向)であるものとする。y軸は、鉄道車両の走行方向に対して垂直な水平方向(鉄道車両の走行方向と高さ方向との双方に垂直な方向)であるものとする。また、鉄道車両は、営業車両であるものとする。尚、各図において、○の中に●が付されているものは、紙面の奥側から手前側に向かう方向を示し、○の中に×が付されているものは、紙面の手前側から奥側に向かう方向を示す。
ここで、本実施形態において、右側、左側とは、それぞれ、鉄道車両の進行方向(x軸の正の方向)に向かって右側、左側を意味するものとする。軸箱17a、軸バネ18a、軸ダンパ19a、空気バネ22aは、鉄道車両の左側に配置され、軸箱17b、軸バネ18b、軸ダンパ19b、空気バネ22bは、鉄道車両の右側に配置される。
尚、鉄道車両自体は公知の技術で実現できるので、ここでは、その詳細な説明を省略する。
尚、加速度センサが測定する加速度の成分、加速度センサの数、および加速度センサを取り付ける位置は、慣性測定法により軌道狂いを導出するために用いられるものと同様にすることができ、特に限定されない。例えば、加速度の上下方向成分を測定する加速度センサと、加速度の左右方向成分を測定する加速度センサとのそれぞれを軸箱17aに取り付けてもよい。また、左右方向において間隔を有して並ぶ軸箱17a~17bの双方に加速度センサを取り付けてもよい。また、鉄道車両の全ての軸箱に加速度センサを取り付けても、一部の軸箱のみに加速度センサを取り付けてもよい。また、軸箱に加速度センサを取り付ければ輪軸の振動による加速度を可及的に正確に検出することができるので好ましいが、軸箱以外の位置に加速度センサを取り付けてもよい。
慣性測定法により軌道狂いを導出するために必要な測定器そのものは、特許文献1~3等に記載のように公知の技術で実現することができるので、ここでは、その詳細な説明を省略する。
図2は、処理装置200の機能的な構成の一例を示す図である。処理装置200のハードウェアは、例えば、CPU、ROM、RAM、HDD、および各種のインターフェースを備える情報処理装置、または、専用のハードウェアを用いることにより実現される。
データ取得部201は、慣性測定法により軌道狂い量を導出するために必要な測定データを所定のサンプリング周期で鉄道車両の走行中に取得する。本実施形態では、データ取得部201は、各サンプリング時刻において、少なくとも、加速度センサ24により測定された加速度の左右方向成分および上下方向成分を取得する。以下の説明において、上下方向成分に対して加速度から変位を導出することについての具体例を説明するが、特に断りがない場合、加速度、速度、および変位に関する以下の説明は、左右方向成分および上下方向成分の何れに対しても適用されるものであるものとする。つまり、左右方向成分に対する説明は、以下の加速度導出部202、速度導出部203、および変位導出部204の説明において、上下方向成分を左右方向成分に置き換えればよい。
図3は、加速度センサ24により測定された加速度の上下方向成分の時系列データの一例を示す図である。
加速度導出部202は、加速度センサ24により測定された加速度の上下方向成分の時系列データから、0Hzを含む予め設定された低周波数成分が除去された加速度の上下方向成分の時系列データを導出する。加速度導出部202の処理の具体例を説明する。
尚、以下の説明では、時間領域上の関数(時系列データ)をフーリエ変換して得られる周波数領域上の関数をフーリエ変換関数と呼ぶことにする。
図4に示す加速度の上下方向成分のパワースペクトルには、周波数が0Hzのときに大きなピークが存在する。このことは、加速度センサ24により測定された加速度の上下方向成分の時系列データの正の値の積算値の絶対値と負の値の積算値の絶対値とが等しくならず、オフセット成分が存在することを示す。従って、周波数が0Hzの成分を除去すれば、加速度の上下方向成分の時系列データに含まれるオフセット成分を除去できるとも考えられる。しかしながら、加速度の上下方向成分の時系列データは、加速度センサ24による測定データである。このため、加速度センサ24の特性等に起因して、0Hzを上回る低周波数のノイズが測定データに重畳されることがある。
速度導出部203は、加速度導出部202により導出された低周波除去後の加速度の上下方向成分の実部の時系列データから、0Hzの周波数成分が除去された速度の上下方向成分の時系列データを導出する。速度導出部203の処理の具体例を説明する。
図6は、速度の上下方向成分の時系列データの一例を示す図である。図6は、図5(a)に示す低周波除去後の加速度の上下方向成分の実部の時系列データから導出された速度の上下方向成分の時系列データである。
前述したように、低周波除去後の加速度の上下方向成分の実部の時系列データでは、カット周波数以下の周波数成分が除去されている。従って、図6に示すように、低周波除去後の加速度の上下方向成分の実部の時系列データを時間積分しても、時間積分値の発散を回避することができる。
図7は、速度の上下方向成分のパワースペクトルの一例を示す図である。図7は、図6に示す速度の上下方向成分の時系列データから導出された速度の上下方向成分のパワースペクトルである。
図7に示す速度の上下方向成分のパワースペクトルには、周波数が0Hzのときに比較的大きなピークが存在する。このことは、速度の上下方向成分の時系列データの正の値の積算値の絶対値と負の値の積算値の絶対値とが等しくならず、オフセット成分が存在することを示す。また、図6に示す速度の上下方向成分の時系列データは、測定器で測定されたデータそのものではない。従って、速度の上下方向成分の時系列データには、図3に示す加速度の上下方向成分の時系列データのように、測定器(加速度センサ24)による測定に起因する、0Hzを上回る低周波数のノイズは含まれない。
次に、速度導出部203は、第4の速度導出処理として、0Hzの周波数成分が除去された速度の上下方向成分のフーリエ変換関数を逆フーリエ変換することにより、0Hzの周波数成分が除去された速度の上下方向成分の時系列データを導出する。以下の説明では、0Hzの周波数成分が除去された速度の上下方向成分の時系列データを、必要に応じて、0周波除去後の速度の上下方向成分の時系列データと称する。
変位導出部204は、速度導出部203により導出された0周波除去後の速度の上下方向成分の実部の時系列データから、0Hzの周波数成分が除去された変位の上下方向成分の時系列データを導出する。変位導出部204の処理の具体例を説明する。
図9は、変位の上下方向成分の時系列データの一例を示す図である。図9は、図8(a)に示す0周波除去後の速度の上下方向成分の実部の時系列データから導出された変位の上下方向成分の時系列データである。
前述したように、0周波除去後の速度の上下方向成分の実部の時系列データでは、0Hzの周波数成分が除去されている。従って、図9に示すように、0周波除去後の速度の上下方向成分の実部の時系列データを時間積分しても、時間積分値の発散を回避することができる。
図10は、変位の上下方向成分のパワースペクトルの一例を示す図である。図10は、図9に示す変位の上下方向成分の時系列データから導出された変位の上下方向成分のパワースペクトルである。
図10に示す変位の上下方向成分のパワースペクトルには、周波数が0Hzのときに大きなピークが存在する。このことは、変位の上下方向成分の時系列データの正の値の積算値の絶対値と負の値の積算値の絶対値とが等しくならず、オフセット成分が存在することを示す。また、図9に示す変位の上下方向成分の時系列データは、測定器で測定されたデータそのものではない。従って、変位の上下方向成分の時系列データには、図3に示す加速度の上下方向成分の時系列データのように、測定器(加速度センサ24)による測定に起因する、0Hzを上回る低周波数のノイズは含まれない。
次に、変位導出部204は、第4の変位導出処理として、0Hzの周波数成分が除去された変位の上下方向成分のフーリエ変換関数を逆フーリエ変換することにより、0Hzの周波数成分が除去された変位の上下方向成分の時系列データを導出する。以下の説明では、0Hzの周波数成分が除去された変位の上下方向成分の時系列データを、必要に応じて、0周波除去後の変位の上下方向成分の時系列データと称する。
本実施形態では、以上のようにして、0周波除去後の変位の上下方向成分の実部が導出され、軌道不整量導出部205に出力される。前述したように本実施形態では、0周波除去後の変位の左右方向成分の実部も導出され、軌道不整量導出部205に出力される。前述したように、0周波除去後の変位の左右方向成分の実部の導出は、以上の説明において、上下方向を左右方向に置き換えることにより実現される。
ここで、加速度導出部202が第2の加速度導出処理で使用するカット周波数(図4に示す加速度の上下方向成分のフーリエ変換関数から除去する周波数成分の上限値)の設定方法の一例を説明する。
図12は、変位の時系列データの時間積分値とカット周波数との関係の一例を示す図である。
図12において、縦軸の時間積分値は、0周波除去後の変位の上下方向成分の実部の時系列データの時間積分値を表す。グラフ1201、1202、1203、1204は、それぞれ、台車12aの輪軸13a、台車12aの輪軸13b、台車12bの輪軸13c、台車12bの輪軸13dに取り付けられた加速度センサ24により測定された加速度の上下方向成分を用いて、加速度導出部202、速度導出部203、および変位導出部204による処理を行うことにより導出された0周波除去後の変位の上下方向成分の実部の時系列データの時間積分値を示す。ノイズが十分に除去されれば、当該時間積分値は、略0m・sになると考えられる。
軌道不整量導出部205は、変位導出部204により導出された0周波除去後の変位の実部の時系列データに基づいて、軌道不整量(軌道狂い量)を導出する。本実施形態では、軌道不整の一例として通り狂いおよび高低狂いを導出する場合を例に挙げて説明する。通り狂いとは、日本工業規格(JIS E 1001:2001)に記載されているように、レールの長手方向の左右の変位である。通り狂い量は、その変位の量である。高低狂いとは、日本工業規格(JIS E 1001:2001)に記載されているように、レールの長手方向の上下の変位である。高低狂い量は、その変位の量である。
出力部206は、軌道不整量導出部205により導出された軌道不整量(軌道狂い量)の情報を出力する。軌道不整量(軌道狂い量)の情報には、例えば、軌道不整量と鉄道車両の走行位置とが相互に関連づけられた情報が含まれる。出力の形態は、例えば、コンピュータディスプレイへの表示、処理装置200の外部の装置の送信、および、処理装置200の外部または内部の記憶媒体への記憶のうち、少なくとも1つを採用することができる。また、出力部206は、軌道不整量導出部205により導出された軌道不整量(軌道狂い量)の情報に代えてまたは加えて、変位導出部204により導出された変位の情報を出力してもよい。この場合、例えば、変位導出部204により導出された変位と、当該変位が得られた鉄道車両の走行位置とが相互に関連づけられた情報が出力される。
次に、図13のフローチャートを参照しながら、本実施形態の処理装置200における処理の一例を説明する。
ステップS1301において、処理装置200は、検査対象の鉄道車両が検査区間に入るまで待機する。鉄道車両が検査区間に入ったか否かは、例えば、鉄道車両の走行位置に基づいて判定される。検査対象の鉄道車両が検査区間に入ると、処理は、ステップS1302に進む。処理がステップS1302に進むと、データ取得部201は、加速度センサ24により測定された加速度の上下方向成分。左右方向成分のデータを取得する。データ取得部201は、例えば、慣性測定法により軌道狂い量を導出するために必要な数のデータを取得する。例えば、データ取得部201は、1回のステップS1301において、所定の期間、所定のサンプリング周期でデータを取得する。
次に、ステップS1304において、加速度導出部202は、ステップS1303で導出された加速度の上下方向成分・左右方向成分のフーリエ変換関数から、カット周波数以下の周波数成分を除去する。
次に、ステップS1306において、速度導出部203は、ステップS1305で導出された低周波除去後の加速度の上下方向成分・左右方向成分の実部の時系列データを時間積分することにより、速度の上下方向成分・左右方向成分の時系列データを導出する。
次に、ステップS1308において、速度導出部203は、ステップS1307で導出された速度の上下方向成分・左右方向成分のフーリエ変換関数から、0Hzの周波数成分を除去する。
次に、ステップS1310において、変位導出部204は、ステップS1309で導出された0周波除去後の速度の上下方向成分・左右方向成分の実部の時系列データを時間積分することにより、変位の上下方向成分・左右方向成分の時系列データを導出する。
次に、ステップS1312において、変位導出部204は、ステップS1311で導出された変位の上下方向成分・左右方向成分のフーリエ変換関数から、0Hzの周波数成分を除去する。
次に、ステップS1314において、軌道不整量導出部205は、変位導出部204により導出された0周波除去後の変位の実部の時系列データに基づいて、軌道不整量を導出する。尚、本実施形態では、軌道不整量導出部205は、0周波除去後の変位の左右方向成分の実部に基づいて通り狂い量を導出し、0周波除去後の変位の上下方向成分の実部に基づいて高低狂い量を導出する。
次に、ステップS1316において、処理装置200は、検査対象の鉄道車両が検査区間を出たか否かを判定する。この判定の結果、検査対象の鉄道車両が検査区間を出ていない場合、処理は、ステップS1302に戻り、検査対象の鉄道車両が検査区間を出るまで、ステップS1302~S1316の処理が繰り返し実行される。そして、ステップS1316において、検査対象の鉄道車両が検査区間を出たと判定されると、図13のフローチャートによる処理が終了する。
次に、計算例を説明する。ここでは、発明例として、図3示す加速度の上下方向成分の時系列データに対して本実施形態のようにして、変位の時系列データ(0周波除去後の変位の上下方向成分の実部の時系列データ)を導出した。また、比較例として、図3示す加速度の上下方向成分の時系列データに対して、遮断周波数を5Hzとしたハイパスフィルタを適用して、従来の時間積分を行って速度の時系列データを導出し、導出した速度の時系列データに対して、再度同様のハイパスフィルタを適用して、従来の時間積分を行って変位の時系列データを導出した。加速度に対してハイパスフィルタを2回適用したのは、1回では結果が発散することが理由である。
図14(a)に示すように、ハイパスフィルタを適用した場合には、導出される変位の発散を回避することはできるが、図14(b)と比較して、低周波領域の信号がそぎ落とされていることが分かる。ハイパスフィルタは線形位相特性の実現が難しく、遮断波長付近での位相の変化が顕著なため、必然的に波形ひずみを生じ、装置の出力波形は実際の軌道形状と一致しないという弊害があり、ハイパスフィルタを2回適用するという前記行為は、この傾向を増幅してしまうという問題がある。
以上のように本実施形態では、処理装置200は、加速度センサ24により測定された加速度の時系列データをフーリエ変換して加速度のフーリエ変換関数を導出し、当該加速度のフーリエ変換関数からカット周波数以下の周波数成分を除去した加速度のフーリエ変換関数を逆フーリエ変換して低周波除去後の加速度の時系列データを導出する。処理装置200は、低周波除去後の加速度の時系列データを時間積分した速度の時系列データをフーリエ変換して速度のフーリエ変換関数を導出し、当該速度のフーリエ変換関数から0Hzの周波数成分を除去した速度のフーリエ変換関数を逆フーリエ変換して0周波除去後の速度の時系列データを導出する。処理装置200は、0周波除去後の速度の時系列データを時間積分して変位の時系列データを導出する。従って、通過周波数帯域を制限する線形フィルタを用いずに加速度から変位を導出することができる。通過周波数帯域を制限する線形フィルタを用いる場合よりも、除去する周波数を限定することができるので、変位が発散することと、変位の時系列データから低周波数成分等の変位の特定に有用な周波数成分が欠落することを抑制することができる。これにより、加速度から変位を高精度に導出することができる。
本実施形態では、データ取得部201は、加速度センサ24により測定された加速度の左右方向成分および上下方向成分を、鉄道車両の走行中に取得する場合を例に挙げて説明した。しかしながら、必ずしもこのようにする必要はない。例えば、データ取得部201は、鉄道車両が検査区間を走行している間に加速度センサ24により測定された加速度の時系列データの全体を一度に取得してもよい。また、加速度の成分は、左右方向成分および上下方向成分に限定されない。例えば、加速度の成分は、左右方向成分のみであってもよいし、上下方向成分のみであってもよい。また、加速度の成分は、これらの成分に代えてまたは加えて、前後方向成分を含んでいてもよい。
また、以上説明した本発明の実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
Claims (7)
- 加速度センサで測定された加速度の時系列データを取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された加速度の時系列データをフーリエ変換することにより加速度のフーリエ変換関数を導出する第1の加速度導出手段と、
前記第1の加速度導出手段により導出された加速度のフーリエ変換関数から予め設定された0Hzを上回る周波数以下の低周波数成分を除去した加速度のフーリエ変換関数を導出する第2の加速度導出手段と、
前記第2の加速度導出手段により導出された加速度のフーリエ変換関数を逆フーリエ変換することにより加速度の時系列データを導出する第3の加速度導出手段と、
前記第3の加速度導出手段により導出された加速度の実部の時系列データを時間積分することにより速度の時系列データを導出する第1の速度導出手段と、
前記第1の速度導出手段により導出された速度の時系列データをフーリエ変換することにより速度のフーリエ変換関数を導出する第2の速度導出手段と、
前記第2の速度導出手段により導出された速度のフーリエ変換関数から0Hzの周波数成分を除去した速度のフーリエ変換関数を導出する第3の速度導出手段と、
前記第3の速度導出手段により導出された速度のフーリエ変換関数を逆フーリエ変換することにより速度の時系列データを導出する第4の速度導出手段と、
前記第4の速度導出手段により導出された速度の実部の時系列データを時間積分することにより変位の時系列データを導出する第1の変位導出手段と、
を有することを特徴とする処理装置。 - 前記予め設定された低周波数成分には、4.0Hz以下の成分が含まれることを特徴とする請求項1に記載の処理装置。
- 前記第1の変位導出手段により導出された変位の時系列データをフーリエ変換することにより変位のフーリエ変換関数を導出する第2の変位導出手段と、
前記第2の変位導出手段により導出された変位のフーリエ変換関数から0Hzの周波数成分を除去した変位のフーリエ変換関数を導出する第3の変位導出手段と、
前記第3の変位導出手段により導出された変位のフーリエ変換関数を逆フーリエ変換することにより変位の時系列データを導出する第4の変位導出手段と、を更に有することを特徴とする請求項1または2に記載の処理装置。 - 前記加速度センサは、鉄道車両に取り付けられており、
前記変位は、軌道狂いに係る変位であることを特徴とする請求項1~3の何れか1項に記載の処理装置。 - 前記加速度センサは、鉄道車両の軸箱に取り付けられていることを特徴とする請求項4に記載の処理装置。
- 加速度センサで測定された加速度の時系列データを取得する取得工程と、
前記取得工程により取得された加速度の時系列データをフーリエ変換することにより加速度のフーリエ変換関数を導出する第1の加速度導出工程と、
前記第1の加速度導出工程により導出された加速度のフーリエ変換関数から予め設定された0Hzを上回る周波数以下の低周波数成分を除去した加速度のフーリエ変換関数を導出する第2の加速度導出工程と、
前記第2の加速度導出工程により導出された加速度のフーリエ変換関数を逆フーリエ変換することにより加速度の時系列データを導出する第3の加速度導出工程と、
前記第3の加速度導出工程により導出された加速度の時系列データを時間積分することにより速度の時系列データを導出する第1の速度導出工程と、
前記第1の速度導出工程により導出された速度のフーリエ変換関数から0Hzの周波数成分を除去した速度のフーリエ変換関数を導出する第2の速度導出工程と、
前記第2の速度導出工程により導出された速度のフーリエ変換関数を逆フーリエ変換することにより速度の時系列データを導出する第3の速度導出工程と、
前記第3の速度導出工程により導出された速度の時系列データを時間積分することにより変位の時系列データを導出する第1の変位導出工程と、
を有することを特徴とする処理方法。 - 請求項1~5の何れか1項に記載の処理装置の各手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
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