JP7337665B2 - 複数の並置された伝送経路を有するレーダーの伝送位相偏移の決定 - Google Patents

複数の並置された伝送経路を有するレーダーの伝送位相偏移の決定 Download PDF

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Description

発明の詳細な説明
本発明は、複数の並置された伝送経路を有するレーダーの伝送位相偏移を決定する方法に関する。本発明は、保護されるべき空間への侵入を検出するためのレーダーによる監視、電気通信等を含む多くの分野に適用することができる。
公知の方法では、フェーズドアレイレーダーおよび/またはビームフォーミングレーダーは、アンテナアレイに並置された放射素子に給電するいくつかの伝送経路を備える。各伝送経路は、送信用信号を受け取るための入力と、可変移相器と、増幅器と、移相および増幅された後の送信用信号が供給される放射素子とを備える。信号を送信するためにアンテナアレイによって生成される放射ビームの方向、ならびにこのビームの形状、つまり、レーダーの放射パターンは、伝送経路に個別に適用される位相偏移値によって調整される。しかしながら、異なるレーダー伝送経路間に意図しない位相偏移の寄与が存在することもあり、その結果、これらの伝送経路間で実際に生成される位相偏移は、所望の位相偏移値に正確に対応しない。この結果、レーダーによって生成される放射ビームの方向および形状が不確実になる。
特に、頭字語MIMOによって示される多入出力レーダーはこのタイプのものであり、異なる伝送経路間に存在する位相偏移においてこの不確実性を生じる。
一般的に言えば、本明細書では、「2つの伝送経路間または2つの信号間に存在する位相偏移」という文言は2つの伝送経路または2つの信号に対して1対1の関係にある2つの位相値間の差を意味するものと理解される。拡張および同義性によって、このような位相偏移は、2つの伝送経路の動作の間に存在するか、または2つの信号の間に存在する時間オフセットを意味することも理解されよう。
同じく公知の方法では、直交する変調は、フィルタリングによって、信号の他の各成分の変調とは異なる、これらの変調のうちの1つをそれぞれ含む信号の成分を分離することを可能にする変調を意味すると理解される。より正確には、個々に変調された信号成分に適用された場合、変調の1つに係るフィルタリングの結果は、フィルタの変調を有する信号の成分に対してはゼロ以外であり、フィルタの変調に直交する変調を有する信号の各成分に対してはゼロまたは実質的にゼロである。以下では、「直交変調」という用語は、厳密に直交する変調と、実質的に直交する変調との両方を指し、言い換えれば、フィルタリングの結果を実質的にゼロまたは所定の閾値未満と見なすことができるような変調を指す。
特に、MIMOタイプのレーダーは、これらのレーダーのそれぞれの中で異なる伝送経路に直交する変調を適用することを可能にする。
一般に、本特許出願の主題である発明は、「符号分割多元接続(CDMA)」と称される符号による変調、「周波数分割多元接続(FDMA)」と称される離散周波数による変調、「時分割多元接続(TDMA)」と称される時間シフト変調等を含む、任意の既知のタイプの変調と組み合わせることができる。
これに関連して、本発明の1つの目的は、複数の伝送経路を有するレーダーの放射パターンの制御を改善することにある。
本発明のさらなる目的は、特定の試験要素を使用することなく、または特定の試験条件を必要とすることなく、ビーム制御におけるそのような改善を可能にすることである。特に、レーダーによるビーム制御の改善は、特定のメンテナンス作業を必要とせずに、目的の動作に関連したレーダーの使用(ミッション関連使用)からのみ達成され得ることが望ましい。
本発明のさらに別の目的は、複数の伝送経路を有するレーダーにおいて、その伝送用部品のいずれかが老朽化または故障しているかにかかわらず、当該レーダーにおいて経時的に起こり得る劣化の診断を提供することである。これは、場合によっては、レーダーのメンテナンス作業を命令するため、またはその作動パラメータのいくつかを修正する動作を命令するために行われる診断である。
この目的にために、本発明の第1の態様は、少なくとも2つの並置された伝送経路と少なくとも1つの受信経路とを備えるレーダーの少なくとも1つの伝送位相偏移を決定する方法を提案する。本発明は、各伝送経路が、当該伝送経路に割り当てられ、他の伝送経路のそれぞれに割り当てられた変調に直交する変調に従って変調された伝送放射を生成するように、上記レーダーが構成される場合に適用される。本発明の別の条件としては、上記レーダー受信経路が戻り信号を検出する場合に、この戻り信号が各変調に従ってフィルタリングされる。このように、各変調について、それが伝送経路に使用されるか否かに関わらず、この変調を有する上記戻り信号の成分が分離される。そして、本発明の方法は、
(1)上記伝送経路を作動させて上記変調された伝送放射を生成し、上記受信経路を作動させて上記戻り信号を検出し、次に、各変調に従ってこの戻り信号をフィルタリングするステップと、
(2)各変調に対して個別に、この変調に従って生成および変調された上記伝送放射と、同じ変調に従って分離された上記戻り信号の上記成分との間に存在する、上記変調に対する送受信位相偏移と呼ばれる、送信と受信との間の位相偏移の値を決定するステップであって、この送受信位相偏移は、各伝送経路および上記戻り信号のすべての成分に対して上記レーダー内部に固定された信号通過点に対して決定されるステップと、その後、
(3)上記伝送経路のうちの2つの変調のそれぞれについて、別々に、ステップ(2)で決定された上記送受信位相偏移の上記値の間の差分に基づいて、これら2つの伝送経路のための伝送位相偏移と呼ばれる、上記レーダーの2つの伝送経路によって生成される伝送放射間に存在する位相偏移の値を決定するステップと、を含む。
したがって、レーダーの伝送経路にそれぞれ割り当てられる直交変調は、戻り信号において、伝送経路によって生成される伝送放射から1対1で生じる成分を識別することを可能にする。各伝送経路についてステップ(2)で決定される送受信位相偏移は2つの寄与、すなわち、ビームフォーミングのための制御された寄与と、関係する伝送経路に応じて変化し得る意図しない寄与とを含む。次に、2つの異なる伝送経路について決定された送受信位相偏移を比較し、場合によっては制御された寄与を減算することによって、本発明は、ペアとしての伝送経路に対する位相偏移の意図しない寄与の間の差を決定することを可能にする。これらの差は、伝送位相偏移と呼ばれる。
戻り信号は、レーダーの送信フィールド内となる現場に設けられた、伝送放射を反射する任意の素子(シーン素子)による伝送放射から生成することができる。したがって、レーダーに適用される試験シーケンス専用の反射器を使用する必要がない。また、レーダーの特定の使用条件が試験シーケンスに適合する必要もない。言い換えれば、ステップ(1)~(3)をグループ化する本発明の方法は、レーダーの任意のミッション関連使用中に適用することができる。これは、特に、各伝送ビームに応答して少なくとも1つのエコーが検出されると、監視エリア内のターゲットを探索することを意図したレーダー動作シーケンス中に実行され得る。これはまた、例えば、あるエリアを監視する機能を用いたシーケンス、または、対象の移動または進展を追跡することを意図したシーケンス等の、レーダーの任意のミッション関連動作シーケンス中に実行することができる。
ステップ(1)~(3)は、レーダーのいくつかの連続する動作シーケンス中に繰り返されてもよく、各伝送位相偏移の値は、ステップ(3)の各繰り返しの最後に更新されてもよい。
ステップ(1)~(3)を繰り返すことにより、各伝送位相偏移に対して発生し得る変動を監視することも可能である。このような変動は、レーダーの特定の伝送部品の劣化(経年劣化または故障)を示す場合がある。このような値監視に基づいて、伝送位相偏移の少なくとも1つがあまりにも大きな変動を示す場合に、レーダーメンテナンス作業をスケジュールすることが可能である。場合によっては、レーダーの連続動作シーケンス中に各伝送位相偏移について決定された値に基づいて、当該伝送位相偏移の進展の統計的解析を実行してもよい。この場合、統計分析の少なくとも1つの結果、例えば、平均値または標準偏差が所定の偏差閾値よりも大きい場合に、レーダーメンテナンス作業がスケジュールされてもよい。
好ましくは、ステップ(2)は、対応する送受信位相偏移の値から、ステップ(1)の実施中に使用された制御されたビームフォーミング寄与を、変調毎に減算することを含んでもよい。この制御された寄与は、送信および受信に関連する。減算は、ステップ(3)の前に実行される。このようにして、伝送位相偏移の値と、ステップ(1)~(3)のシーケンスの繰り返し中に得られる伝送位相偏移の値とは、レーダーの伝送方向がこれらのシーケンスのいくつかの間で変化した場合であっても、互いに一致する。したがって、レーダーの伝送方向を一定にする必要なく、各経路について得られた伝送位相偏移の連続値の平均を計算することが可能である。したがって、ミッションを中断することなく、レーダーのミッション関連使用中に本発明の方法をより良好に適用することができる。
場合によっては、本発明の方法は、以下のステップをさらに含んでもよい:
(4)上記2つの伝送経路のうちの少なくとも1つの位相オフセットの値を、好ましくは数値的に、調整するステップであって、この位相オフセット値は少なくとも1つ後続のステップ(1)の実行の間に上記伝送経路によって生成される上記伝送放射に影響を及ぼし、その結果、上記後続のステップ(1)の実行中に上記2つの伝送経路間に存在する上記伝送位相偏移の上記値が、上記伝送ビームの所望の方向および形に対応するビームフォーミング目標値と一致するステップ。
したがって、レーダー伝送経路のうちの少なくともいくつかの間に存在する伝送位相偏移は、これらの伝送経路に利用可能な調整可能な位相オフセットによって補償され得る。伝送位相偏移に対するこのような補償の後、レーダー伝送方向および伝送ビームの形状は所望の方向および形状により正確に対応し、ビームフォーミング位相偏移によって制御される。
本発明の方法は、場合によっては、レーダーの異なる伝送経路に影響を及ぼす可能性がある伝送振幅の差を決定および/または補償する工程を補足的に含んでもよい。この目的のために、ステップ(2)において、変調毎に、この変調に従って分離された上記戻り信号の上記成分と、同じ変調に従って生成および変調された上記伝送放射との間の振幅商の値も決定されてもよい。そして、この振幅商値は特に、この変調に対応する伝送経路に適用されるべき振幅補正率において使用されるために、当該変調のために格納されてもよい。場合によっては、この伝送経路について、伝送位相偏移および戻り信号の成分と伝送放射との間の振幅商をステップ(4)において同時に補償してもよい。
各伝送経路の振幅補償の信頼性を高めるために、上記振幅商の平均は、各変調に対して、ステップ(1)~(3)の上記シーケンスの何回かの繰り返しのそれぞれにおいてこの変調に対して事前に決定された上記振幅商値から計算されてもよい。そして、各変調に対して、上記振幅商の上記平均は、この変調に対応する上記伝送経路に適用される振幅補正率として使用され、その結果、この振幅補正率は上記レーダーの少なくとも1つの後続の動作シーケンス中に有効となってもよい。
最後に、本発明では一般に、場合によっては、上記送受信位相偏移の値は下記の3つの条件のうちの少なくとも1つが満たされた場合にのみ、変調毎にステップ(2)において決定されてもよい:
この変調に従って分離された上記戻り信号の上記成分が、所定の強度閾値以上の強度を有する;
この変調に従って分離された上記戻り信号の上記成分が、特にドップラー効果によって、同じ変調に従って変調された上記伝送放射に対して、ゼロであるか、所定の周波数偏移閾値以下であるか、または所定の周波数偏移閾値以上であるか、または所定の周波数偏移間隔内である、周波数偏移を有する;
この変調に従って分離された上記戻り信号の上記成分は、同じ変調に従って変調された上記伝送放射に対して、所定の位相変動閾値以下の位相変動を有する。
さらに、本発明の第2の態様は、以下のレーダーを提案する:
レーダーの各動作シーケンスにおいてそれぞれの伝送放射を生成するように構成された、少なくとも2つの並置された伝送経路と、
上記レーダーの各動作シーケンスにおいて戻り信号を検出するように構成された少なくとも1つの受信経路と、
各伝送経路によって生成された上記伝送放射を、この伝送経路に割り当てられ、他の伝送経路のそれぞれに割り当てられた変調に直交する変調に従って、変調するように構成された変調器と、
各変調に従って上記戻り信号をフィルタリングすることにより、この変調を有する上記戻り信号の成分を分離するように構成されたフィルタ集合体と、
本発明の上記第1の態様に係る方法を実施するように構成された、上述の改良および拡張のいずれかを含む較正ユニットと、を備える、レーダー。
本発明の他の特徴および利点は、その実施について、いくつかの非限定的な例を添付の図面に基づき以下に説明することにより明らかになる。
図1は、本発明を適用可能なMIMOレーダーアンテナアレイの斜視図である。
図2は、図1に示すレーダーの送受信経路を示す図である。
図3は、本発明を実施するために使用される較正ユニット内で実行される動作の詳細を示す図である。
さらに、明確性のために、当業者にとって既知であり、本発明に直接関係しない、または本発明によって直接修正されないレーダー構成要素については説明しない。
図1に示すように、MIMO型レーダーはアンテナアレイ100を有する。このようなアンテナは、共通平面内に、例えば16行×16列または32行×8列の交差部においてアレイ配列で並置された1組の放射素子1から構成されるが、これに限定されるものではない。Dは、アンテナアレイ100の面に垂直な方向を示す。アンテナ100によって送信される無線信号は、位相偏移されてそれぞれの放射素子1に送られる。当該位相偏移は、アレイ内の対応する放射素子の位置と、方向Dに対する伝送方向Dの所望の傾きとに依存する。すべての放射素子1によって個別に生成された伝送放射(Rで示す)のグループがアンテナ100の伝送ビーム(F100で示す)を構成する。このビームは、放射素子1の相対的な位相偏移によって決定される伝送方向Dを有する。当業者に知られているように、同様の原理がアンテナアレイ100の受信動作に適用され、方向Dにおける入射放射を検出する。送信中および受信中に放射素子1に適用される位相偏移によって、方向Dに加えて、伝送ビームの形状または検出される放射ビームの形状を調整することも可能となる。
レーダー内では、各放射素子1が他の各放射素子の経路とは異なる伝送経路の一部を成す。符号10、10、10、…は、並列に配置された別々の伝送経路を示す。さらに、図2に示す特定の実施形態では、各放射素子1が他の各放射素子の経路とは異なる受信経路20の一部でもある。この図面の明確性のために、伝送経路10のみを完全に詳細に示し、1つの受信経路20のみを示すが、アンテナアレイ100の各放射要素1は、別個の伝送経路および別個の受信経路の一部であることが理解される。しかしながら、他の可能な実施形態では、受信経路のレセプター放射素子が伝送経路の放射素子とは異なる構成要素であってもよい。すべての伝送経路10、10、10、…は、それらの入力がsignal_Eで示される送信用信号と同時かつ並列に供給されるように接続される。さらに、すべての受信経路20は、アンテナ100によって受信された信号を信号signal_Rとして出力する、DETECTで示される共通検出器102の入力に接続される。
既知の方法で、各伝送経路10、10、10、…は、直列に配置された変調器11(伝送経路10用をMOD_1と称し、伝送経路10用をMOD_2と称し、…)、移相器12(伝送経路10用をphase_SH_1と称し、伝送経路10用をphase_SH_2と称し、…)、増幅器13(伝送経路10用をAMPL_1と称し、伝送経路10用をAMPL_2と称し、…)、および当該伝送経路に対応する放射素子1を含む。さらに、各伝送経路10、10、…内において、移相器12は、この伝送経路の伝送放射R1に適用される移相値を受信するために、EMISSION_CTRLで示される放射制御部101の出力に接続される。この位相偏移は、例えば、伝送経路10についてはΔΦD1で表し、伝送経路10についてはΔΦD2で表し、伝送経路10についてはΔΦD3で表す。このようにしてすべての伝送経路10、10、10…の移相器12に伝送される移相偏移ΔΦD1、ΔΦD2、ΔΦD3…の組により、上述したように、ビームF100の方向Dおよび形状を制御することができる。最後に、各伝送経路10、10、…の変調器11も、対応する伝送経路の伝送放射Rに適用される変調を受けるために、放射制御部101に接続されている。したがって、例えば、変調器MOD_1は変調modulation_1を受信し、変調器MOD_2は変調modulation_2を受信する。各変調は、CDMA、FDMA、TDMA等を含む任意の種類のものであってもよい。
各受信経路20は、対応する放射要素1から始まって、増幅器21と、FILTR_1、FILTR_2、…で示され、関連する受信経路内で互いに並列に接続された1組の変調フィルタ22、22、…と、任意に、変調フィルタ22、22、…と1対1で直列に接続された1つ以上の閾値フィルタ23、23、…と、CALIBRATION_UNITで示される較正ユニット103と、を備える。さらに、変調フィルタ22、22、…の出力は、アンテナアレイ100の受信方向を選択するために、位相偏移ΔΦD1、ΔΦD2、…も受信する検出器102に接続される。変調フィルタ22、22、…のそれぞれはまた、変調器11に適用される変調のうちの1つを受信し、この変調に従ってそのフィルタリング処理を行う。例えば、フィルタ22は変調器MOD_1によって実施される変調modulation_1を受信し、フィルタ22は変調器MOD_2によって実施される変調modulation_2を受信し、以下同様である。これにより、放射制御部101によって制御された各変調は、各受信経路20の変調フィルタのうちの1つに送信される。このようにして、検出器102および較正ユニット103は、各受信経路20内で互いに分離された受信信号signal_Rのすべての成分を受信する。場合によっては、較正ユニット103が受信経路20のいくつかまたはすべてに共通であってもよい。
明確性のために、まず、変調器11およびフィルタ22、22、…における、放射制御部101によって制御される変調はすべて異なっており、それぞれが他のすべてに対して直交するものとする。
レーダーの動作によれば、受信信号signal_Rは、位相偏移ΔΦD1、ΔΦD2、ΔΦD3…に対応する伝送方向Dにおいてアンテナ100から離れて存在するシーン素子上の伝送ビームF100の少なくとも1つの反射によって生成される。このために、受信信号signal_Rは、本明細書の概要部では戻り信号と呼ばれる。場合によっては、いくつかのシーン素子がレーダー伝送方向に同時に存在し、これらのシーン素子までの距離の差に起因する様々な遅延を伴って、レーダーによって受信されるいくつかのエコーを引き起こすことがある。
本発明によれば、較正ユニット103は、信号signal_Eの伝送に関連する位相基準REF、または時間基準の時間を受信するために、放射制御部101の出力に接続される。そして、較正ユニット103は、同じ受信経路20のすべてのフィルタ22、22、…によって自身に送信された信号から、対応する変調された放射Rの放射素子1のうちの1つによる送信と、同じ変調を有する戻り信号成分の検出との間に存在する位相偏移を決定するように適合される。この位相偏移は、本明細書の概要部では送受信位相偏移と呼ばれ、変調modulation_1に対してはΔΦ01と表し、変調modulation_2に対してはΔΦ02と表し、変調modulation_3に対してはΔΦ03と表し、以下同様である。このような送受信位相偏移は、このように、伝送経路10、10、10、…毎に、その伝送経路と同じ変調を受ける受信経路20のフィルタ22、22、…の1つに関連付けられて別々に存在する。また、同じ伝送経路10、10、10、…について、その送受信位相偏移ΔΦ01、ΔΦ02、ΔΦ03、…を較正ユニット103に至る受信経路20の数だけ決定することができる。このような冗長性は、以下では再び言及しない。
任意に設けられる閾値フィルタ23、23…は、強度が低すぎる戻り信号signal_Rのフィルタリングされた成分の値、または送信用信号signal_Eに対して周波数偏移を有する値を除去することによって、送受信位相偏移ΔΦ01、ΔΦ02…について決定された値の信頼性に寄与することができ、反射が発生するシーン素子が移動性であることを明らかにする。このために、閾値フィルタ23、23、…内に、周波数偏移の強度閾値および/または下限値および/または周波数偏移の上限値を適用してもよい。同様に、戻り信号のフィルタリングされた成分が大きすぎる位相変動を有する場合、当該成分を除いて送受信位相偏移を決定してもよい。
したがって、較正ユニット103は、伝送経路の各ペアについて、またはこれらのペアから選択された一部(例えば、伝送経路10および10のペアまたは伝送経路10および10のペア)について、このペアの各伝送経路10に個別に関連する2つの送受信位相偏移間の差分を決定することができる。そして、いずれか1つの伝送経路を他のすべての伝送経路に対して任意に基準とすることにより、これらの差分のそれぞれは、基準伝送経路以外の伝送経路に対して相対的な伝送位相偏移となる。このように、較正ユニット103は、変調フィルタ22、22、…のそれぞれからの戻り信号成分から、伝送位相偏移値を決定する。この値は、フィルタ自体の位相偏移寄与を無視して、対象の変調フィルタと同じ変調を実施する伝送経路のうちの1つの伝送位相偏移である。2つの送受信位相偏移間の差分動作によって、確実に、各伝送経路に対して決定された伝送位相偏移が戻り信号のソースである反射シーン素子のアンテナ100からの距離に依存しなくなる。
したがって、伝送経路10を基準とした場合、伝送経路10の伝送位相偏移値はΦ02=ΔΦ02-ΔΦ01であり、伝送経路10の伝送位相偏移値はΦ03=ΔΦ03-ΔΦ01であり、以下同様である。基準として使用される伝送経路10は、Φ01=0である。
伝送経路10、10、…に対して1対1の関係を有するこれらの伝送位相偏移値Φ02、Φ03、…は較正ユニット103によって放射制御部101に伝送することができ、その結果、放射制御部101は、対応する伝送経路に伝送されるビームフォーミング位相偏移ΔΦに対して-Φ02、-Φ03、…に等しい補正の適用を命令することができる。このようにして、ビームF100の方向および形状をより正確に制御することができる。これに加えて、またはこれに代えて、伝送位相偏移Φ02、Φ03…の値は、受信信号signal_Rの再構成中に考慮されるように、検出器102に送信されてもよい。
較正ユニット103内では、戻り信号の各成分の検出に対応する時間または位相を様々な方法で決定することができる。特に、時間または位相は、戻り信号の対応する成分の最大瞬間振幅に対応するクロック値または位相値として決定され得る。しかしながら、戻り信号の各成分の検出に対応する時間または位相を決定するために、他の基準を代わりに適用してもよい。そのような他の基準は、特に、戻り信号と、異なる検出時間の間に検出されたバックグラウンドノイズとの間に存在する最大コントラストに関係し、または、例えば、戻り信号の各成分の受信時間として選択された時間において最大である、当該成分の周波数または位相安定性に関係し得る。異なる送受信位相偏移に対して決定された値の間にバイアスがかかるのを回避するために、これらの値は、較正ユニット103内で固定された信号処理ステップに関連して決定され、それらの信号処理ステップは、戻り信号のすべてのフィルタリングされた成分に対して同一または同等である。
図3は、較正ユニット103および伝送移相器12内において本発明に従って実行される一連の動作を示す。演算子24、24、24、…によって表される第1ステップは、一方において、同一の受信経路20の変調フィルタ22、22、22、…のそれぞれによって供給される信号成分と、他方において、放射制御部101によって供給される位相基準REFとの間の位相差を得る工程からなる。したがって、演算子24、24、24、…は、伝送経路10、10、10、…に対して1対1で送受信位相偏移ΔΦ01、ΔΦ02、ΔΦ03、…を出力する。演算子25、25、25、…によって表される第2ステップは、各伝送経路10、10、10、…、言い換えれば、各変調に対して、当該伝送経路によって適用されるビームフォーミング位相偏移ΔΦD1、ΔΦD2、ΔΦD3、…を減算する工程からなる。このようにして、ビームフォーミングの意図的寄与に対して補正された送受信位相偏移値(ΔΦ01 corr、ΔΦ02 corr、ΔΦ03 corr、…と示す)が得られる。最後に、演算子26、26、…によって表される第3ステップは、基準として使用される伝送経路の1つについて得られた補正された送受信位相偏移値、例えば演算子25によって供給された値ΔΦ01 corrを、他の伝送経路10、10、…について得られた補正された送受信位相偏移値ΔΦ02 corr,ΔΦ03 corr、…のそれぞれから減算する工程からなる。このようにして、これら他の伝送経路10、10、…のそれぞれに関する伝送位相偏移値Φ02、Φ03、…が得られる。各演算子27、27、…は、レーダーにおける後続動作シーケンスのための伝送位相偏移Φ02、Φ03、…の補償を記号的に表し、当該補償は、放射制御部101内で、または各伝送移相器12内で個別に、後者の伝送経路10、10、…のそれぞれに対して実行され得る。このため、伝送経路10、10、…毎に決定された伝送位相偏移値Φ02、Φ03、…は、対応する伝送経路の移相器12によって適用される、後続のビームフォーミング位相偏移ΔΦD2、ΔΦD3、…の値から減算され得る。
既に述べたように、上述の方法は、特定の動作シーケンスがレーダーに対して実施されることも、特定の環境条件が生成されることも必要としない。換言すれば、上記方法は、レーダーのミッション関連動作シーケンスとも呼ばれる生産的動作シーケンス中に適用することができる。この場合、レーダーの新しい動作シーケンス毎に、各伝送経路の伝送位相偏移の新しい値を収集することが可能である。補償のために各伝送経路10の移相器12に伝送される伝送位相偏移の値は、レーダーの新しい各動作シーケンスの後、または所定数の動作シーケンスの後に更新することができる。また、同じ伝送位相偏移に対して連続的に得られる値の時間的な変化を経時的に監視することも可能であり、これにより、対応する伝送経路の漸進的な経年変化または動作不良を発見することができる。各伝送位相偏移についての基準日に得られた初期値に対する当該伝送位相偏移の偏差閾値を使用することによって、または各伝送位相偏移について得られた一連の値についての標準偏差閾値を使用することによって、レーダーのメンテナンス作業を開始させることが可能となる。
これに加えて、またはこれに代えて、較正ユニット103によって放射制御部101に送信される伝送位相偏移値は、同じ伝送経路について連続的に得られた、決まった数の伝送位相偏移値の平均値であってもよい。そして、この平均値は、ビームF100の伝送方向Dおよび形状を調整するために、関連する伝送経路10に適用される放射制御部101または移相器12によって減算される。各平均値は、連続的に得られた段階的な値の組について計算されてもよく、または、連続的に得られたばらばらの値の組について計算されてもよい。
しかしながら、本発明の方法は専用の動作シーケンス、例えば、伝送経路の較正専用のシーケンス中に実施してもよい。この場合、アンテナアレイ100の前に配置された特定の反射器を使用してもよく、この反射器によって、較正シーケンスのために戻り信号が検出されたときに有効な信号対雑音比を改善することが可能になる。あるいは、伝送経路10の移相器12の出力を、本発明を実施するために使用される受信経路20のすべての変調フィルタ22、22、…の入力に直接電気的に接続することによって、本発明を実施することもできる。
他の伝送経路とは独立して、各伝送経路10に意図せず影響を及ぼす可能性があり、上述のように本発明が補償し得る伝送位相偏移に加えて、伝送経路10は、伝送経路毎に異なる強度の伝送放射Rを生成し得る。レーダー内の2つの異なる伝送経路間のこのような伝送強度のばらつきも、意図的なものではなく、また、伝送経路の一部を形成する構成要素の製造上のばらつきに起因する、または異なる伝送経路間のこれらの構成要素の異なるエージング率に起因する場合がある。場合によっては、較正ユニット103は、同じ受信経路20の変調フィルタ22、22、…のそれぞれによってフィルタリングされる戻り信号の成分の振幅を決定してもよい。次に、較正ユニット103は、その変調が戻り信号の関連する成分のものである放射Rの振幅と、戻り信号のその成分の振幅との間の商を計算する。この商は、変調modulation_1に対するものをG、変調modulation_2に対するものをG、変調modulation_3に対するものをG、…と表され、放射制御部101を介して、関連する変調を有する伝送経路10、10、10、…の1つの増幅器13に送信することができる。このようにして、対応する伝送経路に対する振幅誤差の補償が得られる。この振幅補償方法は、すべての変調に対して並列に行うことができる。
各伝送位相偏移値と同様に、連続するレーダー動作シーケンス中に同じ伝送経路の振幅商について得られた複数の値から平均値を計算することができる。これはまた、連続的に得られた値の定数について計算される移動平均、または連続的に得られたばらばらの値の組について計算される平均を含み得る。そして、これらの平均値は、関連する伝送経路によって生成された伝送放射Rに対する振幅修正係数として、当該伝送経路の増幅器13に送信することができる。公知の方法では、伝送ビームF100の形状を制御する機能のために、すべての伝送経路の増幅器13は、公称上、同一の増幅率を有していない。各伝送経路について、振幅商は、考慮される伝送経路の公称増幅率を補正するために使用される。
本発明は、上で詳述した実施形態と比較して、その第2の態様を修正して再現し得ることが理解される。具体的には、アンテナアレイは任意の寸法を有し、その行数および列数は限定されない。さらに、レーダーはモノスタティック型またはバイスタティック型であってもよく、換言すれば、本発明を実施するために使用される受信経路は、伝送経路と同じ場所に配置されてもよく、または伝送経路から離れた場所に配置されてもよい。
さらに、いくつかの経路のばらばらのサブセットに伝送経路をグループ化することによって本発明を適用することが可能である。そのような新しい実施形態は、上述の詳細な説明から、個々の伝送経路それぞれをいくつかの伝送経路のサブセットに置き換えることによって導き出すことができる。その場合、同じ変調が同じサブセットのすべての伝送経路に共通であり、他の各サブセットの変調に直交する。
本発明を適用可能なMIMOレーダーアンテナアレイの斜視図である。 図1に示すレーダーの送受信経路を示す図である。 本発明を実施するために使用される較正ユニット内で実行される動作の詳細を示す図である。

Claims (10)

  1. 少なくとも2つの並置された伝送経路(10、10、10)と少なくとも1つの受信経路(20)とを備えるレーダーの少なくとも1つの伝送位相偏移を決定する方法であって、上記レーダーは、各伝送経路が、当該伝送経路に割り当てられ、他の伝送経路のそれぞれに割り当てられた変調に直交する変調に従って変調された伝送放射(R)を生成するように構成され、上記レーダーは、上記受信経路が戻り信号を検出する場合に、各変調を有する戻り信号の成分を分離するために、当該戻り信号が上記変調に従ってフィルタリングされるように構成され、
    (1)上記伝送経路(10、10、10)を作動させて上記変調された伝送放射(R)を生成し、上記受信経路(20)を作動させて上記戻り信号を検出し、次に、各変調に従って上記戻り信号をフィルタリングするステップと、
    (2)各変調に対して個別に、上記変調に従って生成および変調された上記伝送放射(R)と、同じ変調に従って分離された上記戻り信号の上記成分との間に存在する、上記変調に対する送受信位相偏移(ΔΦ01、ΔΦ02、ΔΦ03)と呼ばれる、送信と受信との間の位相偏移の値を決定するステップであって、上記送受信位相偏移は、各伝送経路(10、10、10)および上記戻り信号のすべての成分に対して上記レーダー内部に固定された信号通過点に対して決定されるステップと、その後、
    (3)上記伝送経路(10、10、10)のうちの2つの変調のそれぞれについて、別々に、ステップ(2)で決定された上記送受信位相偏移(ΔΦ01、ΔΦ02、ΔΦ03)の上記値の間の差分に基づいて、上記2つの伝送経路のための伝送位相偏移(Φ02、Φ03)と呼ばれる、上記レーダーの上記2つの伝送経路によって生成される伝送放射間に存在する位相偏移の値を決定するステップと、を含む方法。
  2. (4)上記2つの伝送経路(10、10、10)のうちの少なくとも1つの位相オフセットの値を、好ましくは数値的に、調整するステップであって、上記位相オフセット値は少なくとも1つ後続のステップ(1)の実行の間に上記伝送経路によって生成される上記伝送放射(R)に影響を及ぼし、その結果、上記後続のステップ(1)の実行中に上記2つの伝送経路間に存在する上記伝送位相偏移(Φ02、Φ03)の上記値が、上記伝送ビームの所望の方向および形に対応するビームフォーミング目標値と一致するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  3. 上記レーダーのミッション関連使用中に実行される方法であって、上記ミッション関連使用は、監視エリア内のターゲットを探索すること、またはターゲットの移動または進展を追跡することを意図した上記レーダーの動作シーケンスを含む、請求項1または2に記載の方法。
  4. ステップ(1)~(3)は、上記レーダーのいくつかの連続する動作シーケンス中に繰り返され、各伝送位相偏移(Φ02、Φ03)の上記値はステップ(3)の各繰り返しの最後に更新される、請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 上記レーダーの上記連続する動作シーケンス中に伝送位相偏移(Φ02、Φ03)のそれぞれについて決定された上記値に基づいて、当該伝送位相偏移の進展の統計的分析を実行することをさらに含み、上記統計的分析の少なくとも1つの結果が所定の偏差閾値よりも大きい場合、レーダーメンテナンス作業がスケジュールされる、請求項4に記載の方法。
  6. ステップ(2)は、上記送受信位相偏移(ΔΦ01、ΔΦ02、ΔΦ03)の値から、ステップ(1)の実施中に使用された制御されたビームフォーミング寄与(ΔΦD1、ΔΦD2、ΔΦD3)を、変調毎に減算することを含む、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
  7. ステップ(2)において、変調毎に、当該変調に従って分離された上記戻り信号の上記成分と、同じ変調に従って生成および変調された上記伝送放射(R)との間の振幅商(G、G、G)の値も決定される、請求項1~6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 上記振幅商(G、G、G)の平均は、各変調に対して、ステップ(1)~(3)の上記シーケンスの何回かの繰り返しのそれぞれにおいて当該変調に対して決定された上記振幅商値から計算され、
    各変調に対して、上記振幅商(G、G、G)の上記平均は、当該変調に対応する上記伝送経路(10、10、10)に適用される振幅補正率において使用され、その結果、上記振幅補正率は上記レーダーの少なくとも1つの後続の動作シーケンス中に有効となる、請求項7に記載の方法。
  9. 上記送受信位相偏移(ΔΦ01、ΔΦ02、ΔΦ03)の値は下記の3つの条件のうちの少なくとも1つが満たされた場合にのみ、変調毎にステップ(2)において決定される、請求項1~8のいずれか一項に記載の方法:
    上記変調に従って分離された上記戻り信号の上記成分が、所定の強度閾値以上の強度を有する;
    上記変調に従って分離された上記戻り信号の上記成分が、上記変調に従って変調された上記伝送放射(R)に対して、ゼロであるか、所定の周波数偏移閾値以下であるか、または所定の周波数偏移閾値以上であるか、または所定の周波数偏移間隔内である、周波数偏移を有する;
    上記変調に従って分離された上記戻り信号の上記成分は、上記変調に従って変調された上記伝送放射(R)に対して、所定の位相変動閾値以下の位相変動を有する。
  10. レーダーの各動作シーケンスにおいてそれぞれの伝送放射(R)を生成するように構成された、少なくとも2つの並置された伝送経路(10、10、10)と、
    上記レーダーの各動作シーケンスにおいて戻り信号を検出するように構成された少なくとも1つの受信経路(20)と、
    各伝送経路(10、10、10)によって生成された上記伝送放射(R)を、当該伝送経路に割り当てられ、他の伝送経路のそれぞれに割り当てられた変調に直交する変調に従って、変調するように構成された変調器(11)と、
    各変調に従って上記戻り信号をフィルタリングすることにより、当該変調を有する上記戻り信号の成分を分離するように構成されたフィルタ集合体(22、22、…)と、
    較正ユニット(103)と、を備え、
    上記較正ユニット(103)は、請求項1~9のいずれか一項に記載の方法を実施するように構成されることを特徴とする、レーダー。
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