JP2001194451A - レーダ装置 - Google Patents

レーダ装置

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JP2001194451A
JP2001194451A JP2000001619A JP2000001619A JP2001194451A JP 2001194451 A JP2001194451 A JP 2001194451A JP 2000001619 A JP2000001619 A JP 2000001619A JP 2000001619 A JP2000001619 A JP 2000001619A JP 2001194451 A JP2001194451 A JP 2001194451A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来、対象とする目標のドップラ周波数が各
空中線の系で異なるため、全ての空中線の系でブライン
ド速度を回避することが非常に困難であった。 【解決手段】 空中線1と、送・受信信号を周波数変換
し増幅する送・受信機2と、受信ビデオ信号から移動目
標の位置情報を求め、クラッタ成分を消去する信号処理
装置3と、位置情報から移動目標の未来位置の予測や速
度検出を行い追尾目標諸元を生成する追尾計算装置4
と、追尾目標諸元からビーム諸元を算出するビーム諸元
算出装置6と、前記ビーム諸元に基づき、移動目標のド
ップラ周波数をPRFの所定の割合になるように送信周
波数を算出する送信周波数算出装置7とを備え、送・受
信機2は、各送信周波数算出装置7により求めた各送信
周波数で同時に送信し、前記移動目標からの反射波を受
信する。 【効果】 各空中線の系の目標の移動速度に依存なく、
ブラインド速度を回避することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、異なる覆域に対
し同時にクラッタ中の移動目標に向けて送信パルスを放
射し、その目標より反射された電波を受信信号とする複
数の空中線を有するレーダ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のレーダ装置について図面を参照し
ながら説明する。図8は、例えば特開平09−3045
21号公報に示された従来のレーダ装置の構成を示すブ
ロック図である。
【0003】図8において、従来のレーダ装置は、複数
(3つ)の空中線1と、空中線1と接続し電波の送信及
び受信を行う複数の送・受信機2と、送・受信機2から
入力するビデオ信号に対しクラッタの抑圧及び目標検出
等の処理を行う複数の信号処理装置3と、信号処理装置
3で検出した目標の位置情報等から目標の未来位置の予
測や速度検出等を行い追尾目標諸元を生成し、これを目
標毎に管理する複数の追尾計算装置4と、追尾計算装置
4が出力する追尾目標諸元からPRF(Pulse R
epetition Frequency)、パルス
幅、ヒット数等のビームパラメータを算出するビーム制
御装置5とを備える。
【0004】また、同図において、ビーム制御装置5
は、追尾計算装置4からの入力情報である追尾目標諸元
を基に、追尾目標に照射するビームのパラメータを算出
するビーム諸元算出装置6と、追尾目標のドップラ周波
数スペクトルMTI処理により抑圧されないPRFの範
囲を求める使用可能分割PRF範囲算出装置8と、使用
可能分割PRF範囲算出装置8で求めたPRFの範囲か
ら基準となるPRFを選定する共通スタガ基準PRF選
定装置9と、共通スタガ基準PRF選定装置9で求めた
PRFを使用した場合に追尾目標速度の誤差範囲を許容
できるかどうかを判定する目標レスポンス判定装置10
と、追尾目標速度の誤差範囲内の周波数レスポンスを全
て高くするために必要なPRFを求める複数目標速度適
応型スタガ算出装置11とによって構成される。
【0005】つぎに、前述した従来のレーダ装置の動作
について図面を参照しながら説明する。
【0006】図9は、従来のレーダ装置のMTI処理の
動作を示す図である。また、図10は、従来のレーダ装
置のMTI処理の特性を示す図である。また、図11
は、従来のレーダ装置における使用可能分割PRF範囲
イメージを示す図である。さらに、図12は、従来のレ
ーダ装置におけるスタガ基準PRF選定例を示す図であ
る。
【0007】上記のように構成されたレーダ装置の動作
を説明する前に、まず、目標以外からの反射信号である
クラッタを抑圧する、代表的な処理であるMTI(Mo
ving Target Indicator)処理
を、図9を用いて説明する。
【0008】このMTI処理とは、固定目標及びクラッ
タを抑圧し、移動目標のみを検出及び表示する機能であ
り、次に示すような原理で動作する。
【0009】MTI処理への入力ビデオ信号をE1とす
ると、次の複素信号(ωはドップラ角周波数)が入力さ
れる。E1=Aejωdt
【0010】上記の複素信号が遅延回路12に入力され
たとすると、減算器13の出力は、次のようになる。 E2=Aejωdt(e-jωdT−1)
【0011】従って、単一消去器のドップラ応答は、以
下のように表される。 |E2/E1|=2|sin(ωdT/2)|
【0012】ここで、ドップラ角周波数ωdと目標速度
dとの関係は、次のようになる。なお、λは送受信波
長である。 ωd=4πvd/λ
【0013】従って、次のように表現できる。 |E2/E1|=2|sin(2πvdT/λ)|
【0014】図10にMTI処理の特性を示す。これに
よると、通常、クラッタは速度が零付近になるので、こ
れを消去できる。しかし一方、目標速度vdが次の場合
には、目標も誤って消去されてしまう(これをブライン
ド速度という)。なお、nは自然数である。 vd=(λ/2T)・n
【0015】これを回避するため、送信パルス毎にあら
かじめ決められた比率でPRFを変化させ、その合成波
でもって各々のPRFに対するブラインド速度を補うと
いう、スタガPRF処理方式をとるのが一般的である。
【0016】図8に示した従来のレーダ装置では、まず
各空中線1の系毎に使用可能分割PRF範囲算出装置8
において、ビーム諸元算出装置6により求められるPR
F(PRFin)、システムにより決定される使用可能
なPRFの上限値(PRFmax)、使用可能なPRF
下限値(PRFmin)、目標ドップラ周波数等から追
尾目標のドップラ周波数がブラインド速度とならないP
RF範囲を求める。
【0017】図11は使用可能分割PRF範囲のイメー
ジ図であり、縦軸にPRF、横軸にドップラ周波数とし
た場合を示す。同図において、14はブラインド速度領
域であり、15、16は使用可能分割PRF1、2であ
る。
【0018】図11は、ブラインド速度領域14がPR
Fの整数倍近傍に存在することを示し、追尾目標のドッ
プラ周波数スペクトルを検出できるであろうと思われる
領域(以降、クリアリージョンと呼ぶ)に追い込む事の
出来るPRF範囲を示している。
【0019】次に、共通スタガ基準PRF選定装置9で
は、使用可能分割PRF範囲算出装置8で求めた使用可
能分割PRF範囲の中から基準となる1つのPRFを選
定する。
【0020】この選定方法について図12を用いて説明
する。まず、追尾目標ドップラ周波数の出現範囲を各々
の使用可能分割PRF範囲に対する百分率で求める。
【0021】次に、全ての使用可能分割PRF範囲の中
から、最も50%に近い値を含む使用分割PRF範囲を
選定する。なお、複数の使用可能分割PRF範囲で、同
値となった場合は、PRFの高い方を選ぶ。
【0022】その次に、選定した使用可能分割PRF範
囲の中で、全ての空中線の系の複数目標ドップラ周波数
がPRFの50%に最も近くなるPRFを選定し、これ
をスタガ基準PRFとする。
【0023】さらに、目標レスポンス判定装置10で
は、共通スタガ基準PRF選定装置9で求めた共通スタ
ガ基準PRFを使用した場合、追尾フィルタ等の性能で
決定される複数の目標速度誤差の範囲をどこまでクリア
リージョン領域でカバー可能かを求めるとともに、包含
不可能な領域があればこのドップラ周波数領域も求め
る。
【0024】複数目標速度適応型スタガ算出装置11で
は、目標レスポンス判定装置10で求めた複数の目標速
度誤差範囲の包含可能判定結果及び包含不可能領域か
ら、複数の目標速度誤差範囲を包含出来ない周波数領域
が存在する場合には、その領域をカバーするPRFを新
たに求める。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような異なる覆域を持つ複数の空中線で構成されるレー
ダ装置においては、次のような問題点があった。
【0026】図11及び図12に示すような、従来装置
の手順で複数の空中線を持つ共通スタガPRFを算出す
る方式は、各空中線の系共通で複数の目標ドップラ周波
数をクリアリージョンへ追い込むことにより、ブライン
ド速度を回避するものであるが、各空中線は互いの電波
干渉を避けるためPRFを同じにする必要がある一方
で、対象とする目標のドップラ周波数が各空中線の系で
異なるため、全ての空中線の系でブラインド速度を回避
することが非常に困難であった。
【0027】この発明は、前述した問題点を解決するた
めになされたもので、各空中線の系の目標の移動速度に
依存なく、ブラインド速度を回避することができるレー
ダ装置を得ることを目的とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
るレーダ装置は、移動目標に向けて送信パルスを放射
し、その移動目標より反射された電波を受信する複数の
空中線と、送信及び受信信号を周波数変換し増幅する複
数の送・受信機と、前記送・受信機の出力である受信ビ
デオ信号から前記移動目標の位置情報を求め、クラッタ
成分を消去する複数の信号処理装置と、前記位置情報か
ら前記移動目標の未来位置の予測や速度検出を行い追尾
目標諸元を生成する複数の追尾計算装置と、前記追尾目
標諸元からビーム照射するためのビーム諸元を算出する
複数のビーム諸元算出装置と、前記ビーム諸元に基づ
き、移動目標のドップラ周波数をPRFの所定の割合に
なるように送信周波数を算出する複数の送信周波数算出
装置とを備え、前記複数の送・受信機は、前記各送信周
波数算出装置により求めた各送信周波数で同時に送信
し、前記移動目標からの反射波を受信するものである。
【0029】この発明の請求項2に係るレーダ装置は、
移動目標に向けて送信パルスを放射し、その移動目標よ
り反射された電波を受信する複数の空中線と、送信及び
受信信号を周波数変換し増幅する複数の送・受信機と、
前記送・受信機の出力である受信ビデオ信号のヒット間
位相差を補正する複数の第一のヒット間位相差補正器
と、前記第一のヒット間位相差補正器で補正された受信
ビデオ信号から移動目標のみを検出する複数のMTI処
理器と、前記MTI処理器で検出したビデオ信号を上記
第一のヒット間位相差補正器で補正したヒット間位相差
を相殺する補正を行う複数の第二のヒット間位相差補正
器と、上記第二のヒット間位相差補正器が出力する目標
の位置情報から目標の未来位置の予測や速度検出を行い
追尾目標諸元を生成し、これを目標毎に管理する複数の
追尾計算装置と、前記追尾目標諸元からビーム照射する
ためのビーム諸元を算出する複数のビーム諸元算出装置
と、前記ビーム諸元に基づき、PRFの所定の割合のド
ップラ周波数となるビデオ信号のヒット間位相差を算出
し、現在の目標ドップラ周波数をPRFの所定の割合へ
偏移及び相殺させるための前記第一及び第二のヒット間
位相差補正器で用いるヒット間位相差補正量を算出する
複数のヒット間位相差補正量算出装置とを備えたもので
ある。
【0030】この発明の請求項3に係るレーダ装置は、
移動目標に向けて送信パルスを放射し、その移動目標よ
り反射された電波を受信する複数の空中線と、送信及び
受信信号を周波数変換し増幅する複数の送・受信機と、
前記送・受信機で受信されたビデオ信号から移動目標の
みを検出する複数のMTI処理器と、前記MTI処理器
で検出したビデオ信号を同一の目標で合成する複数のC
PI間合成器と、前記CPI間合成器が出力する目標の
位置情報から目標の未来位置の予測や速度検出を行い追
尾目標諸元を生成し、これを目標毎に管理する複数の追
尾計算装置と、各空中線の系のいずれか一つの系がブラ
インド速度を回避できるPRFを選択し、CPI毎に選
択するPRFを順次変化させるビーム制御装置とを備え
たものである。
【0031】この発明の請求項4に係るレーダ装置は、
移動目標に向けて送信パルスを放射し、その移動目標よ
り反射された電波を受信する複数の空中線と、送信及び
受信信号を周波数変換し増幅する複数の送・受信機と、
前記送・受信機で受信されたビデオ信号からFFTフィ
ルタバンクを生成する複数のコヒーレント積分処理器
と、前記コヒーレント積分処理器で弁別されたクラッタ
と目標のドップラ周波数のうち、クラッタを棄却する複
数の目標検出器と、前記目標検出器が出力する目標の位
置情報から目標の未来位置の予測や速度検出を行い追尾
目標諸元を生成し、これを目標毎に管理する複数の追尾
計算装置と、各空中線の系のいずれか一つの系がブライ
ンド速度を回避できるPRFを選択し、CPI毎に選択
するPRFを順次変化させるビーム制御装置とを備えた
ものである。
【0032】この発明の請求項5に係るレーダ装置は、
請求項4に係るレーダ装置に、前記追尾計算装置から入
力する目標のドップラ周波数から前記コヒーレント積分
処理器の積分数を算出し、それを前記コヒーレント積分
処理器に提供する複数のコヒーレント積分数算出装置を
さらに備えたものである。
【0033】
【発明の実施の形態】実施の形態1.この発明の実施の
形態1に係るレーダ装置について図面を参照しながら説
明する。図1は、この発明の実施の形態1に係るレーダ
装置の構成を示すブロック図である。なお、各図中、同
一符号は同一又は相当部分を示す。
【0034】図1において、空中線1〜追尾計算装置4
は上記従来装置と同じものであり、5Aはビーム制御装
置である。
【0035】また、同図において、6はビーム制御装置
5Aを構成する従来装置と同じビーム諸元検出装置、7
は各空中線1の系における目標速度(ビーム諸元)か
ら、目標のドップラ周波数をPRFの50%になるよう
に送信周波数を算出する送信周波数算出装置である。
【0036】つぎに、この実施の形態1に係るレーダ装
置の動作について図面を参照しながら説明する。図2
は、この発明の実施の形態1に係るレーダ装置の3つの
送信周波数に対するMTI処理の特性を示す図である。
【0037】3つの空中線1によって受信された信号
は、送・受信機2へ入力される。各送・受信機2は、周
波数変換、増幅を行い、各送信周波数に対応した信号処
理装置3へ受信ビデオ信号を出力する。
【0038】信号処理装置3では、入力した受信ビデオ
信号に対しクラッタの抑圧及び目標の検出等の処理を行
う。
【0039】追尾計算装置4では、検出した目標の位置
情報等から目標の未来位置の予測や速度検出等を行い追
尾諸元を生成し、これを目標毎に管理する。
【0040】さらに、ビーム制御装置5Aを構成するビ
ーム諸元算出装置6では、ビーム追尾諸元を基に、追尾
目標に照射するビームのパラメータ(PRF)を算出す
る。
【0041】ここで、ビーム諸元算出装置6から出力さ
れるPRFは、各空中線1の系でお互いに電波干渉を生
じない為に、共通のPRFを選択する必要がある。仮に
設定した共通PRFでの目標の周波数特性を図2に示
す。各空中線1の系の目標ドップラ周波数は、図2
(a)、(b)、及び(c)に示すように各々独立であ
り、各空中線1の系の対処目標全てを共通PRF調整に
よりブラインド速度から避けることが不可能な場合もあ
る。
【0042】一方、目標ドップラ周波数は、上記の式v
d=(λ/2T)・n(vd:目標速度、λ:送受信波
長、n:自然数)に示すように、送信パルスの波長、即
ち送信周波数に依存する。
【0043】従って、ビーム制御装置5Aを構成する送
信周波数算出装置7では、共通PRFを調整するのでは
なく、送信周波数を適当に選択、すなわち、上記式の送
受信波長λを適当に選択することで、目標ドップラ周波
数を任意の位置に移動させる。
【0044】これにより、送・受信機2から受信するビ
デオ信号のうち、送信周波数に依存しないクラッタはド
ップラ応答がそのままで、かつ目標のドップラ周波数
は、図2(a)〜(c)に示すようにPRFの50%へ
シフトすることが可能になる。
【0045】このように、この実施の形態1では、ブラ
インド速度が送信周波数に依存することを利用して、同
時に異なる周波数で送・受信する送信周波数を算出する
送信周波数装置7を備えたので、全空中線の系でブライ
ンド速度を回避することができるという効果がある。
【0046】すなわち、この実施の形態1に係るレーダ
装置は、クラッタ中の移動目標を検出するレーダ装置に
おいて、入力する目標の諸元からビーム照射するための
諸元を算出する3個のビーム諸元算出装置6と、目標の
ドップラ周波数をブラインド速度から回避可能な送信周
波数を求める3個の送信周波数算出装置7と、上記送信
周波数算出装置7で求めた送信周波数で同時に送信し、
目標からの反射波を受信する3個の送・受信機2と、送
・受信機2の後段に接続され、受信ビデオをからクラッ
タ成分を消去する3個の信号処理装置3と、上記信号処
理装置3で検出した目標の位置情報等から目標の未来位
置の予測や速度検出等を行い追尾目標諸元を生成し、こ
れを目標毎に管理する3個の追尾計算装置4とを備えた
ものである。
【0047】実施の形態2.この発明の実施の形態2に
係るレーダ装置について図面を参照しながら説明する。
図3は、この発明の実施の形態2に係るレーダ装置の構
成を示すブロック図である。
【0048】図3において、ビーム制御装置5Bは、上
記実施の形態1と同一のビーム諸元算出装置6と、その
後段にヒット間位相差補正量算出装置21を備える。
【0049】また、同図において、信号処理装置3A
は、送・受信機2からのアナログビデオ信号をデジタル
ビデオ信号に変換するA/D変換器17と、ビーム制御
装置5Bのヒット間位相差補正量算出装置21で求めた
補正量からビデオ信号を補正する第一のヒット間位相差
補正器18と、目標以外からの反射信号であるクラッタ
を抑圧するMTI処理器19と、上記の第一のヒット間
位相差補正器18で補正した補正量を相殺する第二のヒ
ット間位相差補正器20とを備える。
【0050】なお、その他の構成は、上記実施の形態1
に係る装置と同じであるため、ここでは、その説明を省
略する。
【0051】つぎに、この実施の形態2に係るレーダ装
置の動作について図面を参照しながら説明する。
【0052】上記実施の形態1と同様に、ビーム制御装
置5Bのビーム諸元算出装置6から目標ドップラ周波数
及びPRFが出力される。このドップラ周波数は、MT
I処理器19の入力ビデオ信号においては、ヒット間で
位相回転角となって現れる。つまり、目標の移動速度が
一定の場合は、ヒット間のビデオ信号の位相差は一定、
また固定目標の場合には、ヒット間のビデオ信号の位相
差は零となる。
【0053】そこで、ヒット間位相差補正量算出装置2
1では、PRFの50%のドップラ周波数となるビデオ
信号のヒット間位相差を算出し、現在の目標ドップラ周
波数をPRFの50%へ偏移させるためのヒット間位相
差補正量を算出する。
【0054】信号処理装置3Aの第一のヒット間位相差
補正器18では、このヒット間位相差補正量算出装置2
1の算出結果、つまり上記ヒット間位相差補正量をビデ
オ信号に対し乗ずることにより、擬似的に目標ドップラ
周波数をPRFの50%へ偏移させることが可能とな
る。
【0055】MTI処理前のビデオ信号にヒット間位相
差補正量を掛けることにより、目標ドップラ周波数をP
RFの50%へ偏移させることは、すなわちブラインド
速度を回避することにつながる。
【0056】また、MTI処理前のビデオ信号には、移
動目標以外にも固定目標及びクラッタからの反射波も含
まれているが、これらはドップラ周波数が零であるの
で、ヒット間位相差が零であり、ヒット間位相差補正量
を乗じても零のままとなり、MTI処理器19で抑圧さ
れる。
【0057】ブラインド速度を回避し、固定目標及びク
ラッタのみを抑圧したMTI処理器19からの出力信号
は、目標のドップラ周波数に、ヒット間位相差補正量算
出装置21で算出したヒット間位相差補正量が乗算され
ており、真の目標ドップラ周波数ではなくなっている
が、後段の追尾計算装置4で真の目標ドップラ周波数が
必要となる。
【0058】そこで、MTI処理器19の後段に第二の
ヒット間位相差補正器20を備えることで、上記第一の
ヒット間位相差補正器18で補正したヒット間位相差を
相殺すべく、補正する。これにより、後段の追尾計算装
置4へ入力される目標のドップラ周波数、即ち目標速度
は真の値となる。
【0059】このように、本実施の形態2に係るレーダ
装置は、ビーム制御装置5Bにヒット間位相差補正量算
出装置21を備え、また信号処理装置3AのMTI処理
器19の前後段に第一のヒット間位相差補正器18及び
第二のヒット間位相差補正器20を備えることにより、
MTI処理の前後にヒット間補正を行い、目標のドップ
ラ周波数のみPRFの50%へ周波数シフトするように
したので、ブラインド速度を回避することができるとい
う効果がある。
【0060】すなわち、この実施の形態2に係るレーダ
装置は、クラッタ中の移動目標を検出するレーダ装置に
おいて、入力する目標の諸元からビーム照射するための
諸元を算出する3個のビーム諸元算出装置6と、目標の
ドップラ周波数をブラインド速度から回避可能とする3
個のヒット間位相差補正量算出装置21と、同時に送信
し、目標からの反射波を受信する3個の送・受信機2
と、送・受信機2の後段に接続され、上記ヒット間位相
差補正量算出装置21で求めたヒット間位相差を補正す
る3個の第一のヒット間位相差補正器18と、上記第一
のヒット間位相差補正器18で補正されたビデオ信号か
ら移動目標のみを検出する3個のMTI処理器19と、
上記MTI処理器19で検出したビデオ信号を上記第一
のヒット間位相差補正器18で補正した補正量を相殺す
る補正を行う3個の第二のヒット間位相差補正器20
と、上記第二のヒット間位相差補正器20が出力する目
標の位置情報等から目標の未来位置の予測や速度検出等
を行い追尾目標諸元を生成し、これを目標毎に管理する
3個の追尾計算装置4とを備えたものである。
【0061】実施の形態3.この発明の実施の形態3に
係るレーダ装置について図面を参照しながら説明する。
図4は、この発明の実施の形態3に係るレーダ装置の構
成を示すブロック図である。
【0062】図4において、信号処理装置3Bは、送・
受信機2からのアナログビデオ信号をデジタルビデオ信
号に変換するA/D変換器17と、目標以外からの反射
信号であるクラッタを抑圧するMTI処理器19と、こ
のMTI処理器19の出力ビデオ信号をCPI(Coh
erent Processing Interva
l)毎に蓄積し、同一目標に対するMTI処理器19の
出力同士を積分するCPI間合成器22とを備える。
【0063】また、同図において、この実施の形態3に
係るレーダ装置は、各空中線の系のいずれか一つの系が
ブラインド速度を回避できるPRFを選択し、CPI毎
に選択するPRFを順次変化させるビーム制御装置5C
を備える。
【0064】なお、その他の構成は、上記従来装置と同
じであるため、ここでは、その説明を省略する。
【0065】つぎに、この実施の形態3に係るレーダ装
置の動作について図面を参照しながら説明する。
【0066】上記従来例と同様に、信号処理装置3Bへ
はアナログビデオ信号が入力され、A/D変換器17に
よりデジタルビデオ信号に変換され、MTI処理器19
により固定目標及びクラッタが抑圧される。このとき、
各空中線1の系の対処目標は違うため、ドップラ周波数
も違ってくる。したがって、全ての系において目標のド
ップラ周波数をPRFの50%へ偏移させることは困難
になる。
【0067】そこで、まず、ビーム制御装置5Cにおい
て、各空中線1の系のいずれか一つの系の目標ドップラ
周波数がPRFの50%となるPRFを選択する。この
PRFで送受信された目標からの反射信号は、上記ビー
ム制御装置5Cで選択した系においては、MTI処理器
19でブラインド速度を回避して目標以外のクラッタを
抑圧可能である。しかし、その他の系においてはブライ
ンド速度となる可能性がある。
【0068】次に、ビーム制御装置5Cにおいて、最初
に選択した系とは別の系の目標ドップラ周波数がPRF
の50%となるPRFを選択する。同様に、このPRF
を選択した系においては、MTI処理器19でブライン
ド速度を回避して目標以外のクラッタを抑圧するが、そ
の他の系においては、ブラインド速度を回避できない。
【0069】次に、ビーム制御装置5Cにおいて、残っ
た系の目標ドップラ周波数がPRFの50%となるPR
Fを選択する。
【0070】このように、ビーム制御装置5Cでは、あ
るいずれかの系のみブラインド速度を回避するPRFを
選択し、順次対象となる系を替えながら、PRFを選択
する。
【0071】そして、信号処理装置3BにおいてMTI
処理器19の後段に位置するCPI間合成器22では、
3つのPRFでのMTI処理器19の出力をCPI毎に
蓄積し、積分する。これは、3つのPRFでのMTI処
理器19の出力を積分することで、各PRFのブライン
ド速度を互いに補償し、ブラインド速度が3つのPRF
の最小公倍数にまで大きくなることが狙いである。
【0072】このように、本実施の形態3に係るレーダ
装置は、CPI毎にPRFを順次変化させ、各CPI毎
のMTI処理出力を積分するようにしたので、ブライン
ド速度を回避することができるという効果がある。
【0073】すなわち、この実施の形態3に係るレーダ
装置は、クラッタ中の移動目標を検出するレーダ装置に
おいて、入力する目標の諸元からビーム照射するための
制御を行うビーム制御装置5Cと、同時に送信し、目標
からの反射波を受信する3個の送・受信機2と、送・受
信機2の後段に接続され、上記ビデオ信号から移動目標
のみを検出する3個のMTI処理器19と、上記MTI
処理器19で検出したビデオ信号を同一の目標で合成す
る3個のCPI間合成器22と、上記CPI間合成器2
2が出力する目標の位置情報等から目標の未来位置の予
測や速度検出等を行い追尾目標諸元を生成し、これを目
標毎に管理する3個の追尾計算装置4とを備えたもので
ある。
【0074】実施の形態4.この発明の実施の形態4に
係るレーダ装置について図面を参照しながら説明する。
図5は、この発明の実施の形態4に係るレーダ装置の構
成を示すブロック図である。
【0075】図5において、信号処理装置3Cは、送・
受信機2からのアナログビデオ信号をデジタルビデオ信
号に変換するA/D変換器17と、上記A/D変換器1
7の出力ビデオ信号をFFT(Fast Fourie
r Transform:高速フーリエ変換)し、フィ
ルタバンクを形成することにより、目標とクラッタを弁
別するコヒーレント積分処理器23と、このコヒーレン
ト積分処理器23からの出力である各フィルタバンク毎
のビデオ信号からドップラ周波数が零のフィルタバンク
(#0フィルタバンク)のビデオ信号を棄却し、目標を
検出する目標検出器24とを備える。
【0076】また、同図において、この実施の形態4に
係るレーダ装置は、上記目標検出器24の出力から追尾
計算装置4を経て選られる各空中線1の系の対処目標ド
ップラ周波数から共通PRFを算出するビーム制御装置
5Dを備える。
【0077】なお、その他の構成は、上記実施の形態3
に係るレーダ装置と同じであるため、ここでは、その説
明を省略する。
【0078】つぎに、この実施の形態4に係るレーダ装
置の動作について図面を参照しながら説明する。図6
は、本発明の実施の形態4に係るレーダ装置のコヒーレ
ント積分応答を示す図である。
【0079】上記従来例と同様に、信号処理装置3Cへ
はアナログビデオ信号が入力され、A/D変換器17に
よりデジタルビデオ信号に変換され、コヒーレント積分
処理器23でFFTし、フィルタバンクを形成する。こ
のコヒーレント積分処理器23によりFFTを行うと、
図6に示すように、PRFをフィルタバンクに分割する
ことが可能であり、FFTポイント数(m)が大きい
程、周波数分解能を上げることができる。
【0080】同図のように、目標のドップラ周波数がP
RFの50%付近でなくても、FFTポイント数がある
程度大きい場合、クラッタとの弁別は容易に行える。ま
た、目標検出器24でクラッタの存在する#0フィルタ
の出力を棄却することで、クラッタ抑圧が同時に行え
る。
【0081】よって、後段のビーム制御装置5Dでは、
目標のドップラ周波数をPRFの50%にする必要もな
く、単に各系の目標ドップラ周波数がブラインド速度に
ならないように共通PRFを算出するだけでよい。
【0082】このように、本実施の形態4に係るレーダ
装置は、MTI処理に拠らずFFTフィルタバンクを生
成するコヒーレント積分処理、及び#0フィルタを棄却
するようにしたので、目標の追尾性能を向上し、かつク
ラッタ抑圧性能を維持することができるという効果があ
る。
【0083】すなわち、この実施の形態4に係るレーダ
装置は、クラッタ中の移動目標を検出するレーダ装置に
おいて、入力する目標の諸元からビーム照射するための
制御を行うビーム制御装置5Dと、同時に送信し、目標
からの反射波を受信する3個の送・受信機2と、送・受
信機2の後段に接続され、上記FFTフィルタバンクを
生成する3個のコヒーレント積分処理器23と、上記コ
ヒーレント積分処理器23で弁別されたクラッタと目標
のドップラ周波数のうち、クラッタを棄却する3個の目
標検出器24と、上記目標検出器24が出力する目標の
位置情報等から目標の未来位置の予測や速度検出等を行
い追尾目標諸元を生成し、これを目標毎に管理する3個
の追尾計算装置4とを備えたものである。
【0084】実施の形態5.この発明の実施の形態5に
係るレーダ装置について図面を参照しながら説明する。
図7は、この発明の実施の形態5に係るレーダ装置の構
成を示すブロック図である。
【0085】図7において、本実施の形態5に係るレー
ダ装置は、追尾計算装置4の後段にコヒーレント積分数
算出装置25を備える。
【0086】なお、その他の構成、つまり、空中線1〜
ビーム制御装置5Dは、上記実施の形態4に係る装置と
同じであるため、ここでは、その説明を省略する。
【0087】つぎに、この実施の形態5に係るレーダ装
置の動作について図面を参照しながら説明する。
【0088】上記実施の形態4と同様に、信号処理装置
3Cへはアナログビデオ信号が入力され、A/D変換器
17によりデジタルビデオ信号に変換され、コヒーレン
ト積分処理器23でFFTし、フィルタバンクを形成す
る。このときのFFTポイント数は、目標ドップラ周波
数とクラッタが別のフィルタバンクに入るように選定す
る必要がある。
【0089】コヒーレント積分数算出装置25は、追尾
計算装置4から入力する目標のドップラ周波数から、信
号処理装置3Cを構成するコヒーレント積分処理器23
の積分数を算出するものである。この時、クラッタと目
標のドップラ周波数が互いに別々のFFTフィルタバン
クに弁別されるような、積分数の下限値を選択する。以
下の動作は、上記実施の形態4と同様である。
【0090】このように、本実施の形態5に係るレーダ
装置は、クラッタと目標のドップラ周波数が互いに別々
のFFTフィルタバンクに弁別されるコヒーレント積分
数下限値を選択するようにしたので、処理時間の短縮が
図れるという効果がある。
【0091】すなわち、この実施の形態5に係るレーダ
装置は、クラッタ中の移動目標を検出するレーダ装置に
おいて、クラッタと目標のドップラ周波数が弁別可能な
コヒーレント積分数下限値を算出する3個のコヒーレン
ト積分数算出装置25と、同時に送信し、目標からの反
射波を受信する3個の送・受信機2と、送・受信機2の
後段に接続され、上記FFTフィルタバンクを生成する
3個のコヒーレント積分処理器23と、上記コヒーレン
ト積分処理器23で弁別されたクラッタと目標のドップ
ラ周波数のうち、クラッタを棄却する3個の目標検出器
24と、上記目標検出器24が出力する目標の位置情報
等から目標の未来位置の予測や速度検出等を行い追尾目
標諸元を生成し、これを目標毎に管理する3個の追尾計
算装置4とを備えたものである。
【0092】
【発明の効果】この発明の請求項1に係るレーダ装置
は、以上説明したとおり、移動目標に向けて送信パルス
を放射し、その移動目標より反射された電波を受信する
複数の空中線と、送信及び受信信号を周波数変換し増幅
する複数の送・受信機と、前記送・受信機の出力である
受信ビデオ信号から前記移動目標の位置情報を求め、ク
ラッタ成分を消去する複数の信号処理装置と、前記位置
情報から前記移動目標の未来位置の予測や速度検出を行
い追尾目標諸元を生成する複数の追尾計算装置と、前記
追尾目標諸元からビーム照射するためのビーム諸元を算
出する複数のビーム諸元算出装置と、前記ビーム諸元に
基づき、移動目標のドップラ周波数をPRFの所定の割
合になるように送信周波数を算出する複数の送信周波数
算出装置とを備え、前記複数の送・受信機は、前記各送
信周波数算出装置により求めた各送信周波数で同時に送
信し、前記移動目標からの反射波を受信するので、各空
中線の系の目標の移動速度に依存なく、ブラインド速度
を回避することができるという効果を奏する。
【0093】この発明の請求項2に係るレーダ装置は、
以上説明したとおり、移動目標に向けて送信パルスを放
射し、その移動目標より反射された電波を受信する複数
の空中線と、送信及び受信信号を周波数変換し増幅する
複数の送・受信機と、前記送・受信機の出力である受信
ビデオ信号のヒット間位相差を補正する複数の第一のヒ
ット間位相差補正器と、前記第一のヒット間位相差補正
器で補正された受信ビデオ信号から移動目標のみを検出
する複数のMTI処理器と、前記MTI処理器で検出し
たビデオ信号を上記第一のヒット間位相差補正器で補正
したヒット間位相差を相殺する補正を行う複数の第二の
ヒット間位相差補正器と、上記第二のヒット間位相差補
正器が出力する目標の位置情報から目標の未来位置の予
測や速度検出を行い追尾目標諸元を生成し、これを目標
毎に管理する複数の追尾計算装置と、前記追尾目標諸元
からビーム照射するためのビーム諸元を算出する複数の
ビーム諸元算出装置と、前記ビーム諸元に基づき、PR
Fの所定の割合のドップラ周波数となるビデオ信号のヒ
ット間位相差を算出し、現在の目標ドップラ周波数をP
RFの所定の割合へ偏移及び相殺させるための前記第一
及び第二のヒット間位相差補正器で用いるヒット間位相
差補正量を算出する複数のヒット間位相差補正量算出装
置とを備えたので、各空中線の系の目標の移動速度に依
存なく、ブラインド速度を回避することができるという
効果を奏する。
【0094】この発明の請求項3に係るレーダ装置は、
以上説明したとおり、移動目標に向けて送信パルスを放
射し、その移動目標より反射された電波を受信する複数
の空中線と、送信及び受信信号を周波数変換し増幅する
複数の送・受信機と、前記送・受信機で受信されたビデ
オ信号から移動目標のみを検出する複数のMTI処理器
と、前記MTI処理器で検出したビデオ信号を同一の目
標で合成する複数のCPI間合成器と、前記CPI間合
成器が出力する目標の位置情報から目標の未来位置の予
測や速度検出を行い追尾目標諸元を生成し、これを目標
毎に管理する複数の追尾計算装置と、各空中線の系のい
ずれか一つの系がブラインド速度を回避できるPRFを
選択し、CPI毎に選択するPRFを順次変化させるビ
ーム制御装置とを備えたので、各空中線の系の目標の移
動速度に依存なく、ブラインド速度を回避することがで
きるという効果を奏する。
【0095】この発明の請求項4に係るレーダ装置は、
以上説明したとおり、移動目標に向けて送信パルスを放
射し、その移動目標より反射された電波を受信する複数
の空中線と、送信及び受信信号を周波数変換し増幅する
複数の送・受信機と、前記送・受信機で受信されたビデ
オ信号からFFTフィルタバンクを生成する複数のコヒ
ーレント積分処理器と、前記コヒーレント積分処理器で
弁別されたクラッタと目標のドップラ周波数のうち、ク
ラッタを棄却する複数の目標検出器と、前記目標検出器
が出力する目標の位置情報から目標の未来位置の予測や
速度検出を行い追尾目標諸元を生成し、これを目標毎に
管理する複数の追尾計算装置と、各空中線の系のいずれ
か一つの系がブラインド速度を回避できるPRFを選択
し、CPI毎に選択するPRFを順次変化させるビーム
制御装置とを備えたので、各空中線の系の目標の移動速
度に依存なく、ブラインド速度を回避することができる
という効果を奏する。
【0096】この発明の請求項5に係るレーダ装置は、
以上説明したとおり、請求項4に係るレーダ装置に、前
記追尾計算装置から入力する目標のドップラ周波数から
前記コヒーレント積分処理器の積分数を算出し、それを
前記コヒーレント積分処理器に提供する複数のコヒーレ
ント積分数算出装置をさらに備えたので、各空中線の系
の目標の移動速度に依存なく、ブラインド速度を回避す
ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係るレーダ装置の
構成を示すブロック図である。
【図2】 この発明の実施の形態1に係るレーダ装置の
複数の送信周波数に対するMTI処理の特性を示す図で
ある。
【図3】 この発明の実施の形態2に係るレーダ装置の
構成を示すブロック図である。
【図4】 この発明の実施の形態3に係るレーダ装置の
構成を示すブロック図である。
【図5】 この発明の実施の形態4に係るレーダ装置の
構成を示すブロック図である。
【図6】 この発明の実施の形態4に係るレーダ装置の
コヒーレント積分応答を示す図である。
【図7】 この発明の実施の形態5に係るレーダ装置の
構成を示すブロック図である。
【図8】 従来のレーダ装置の構成を示すブロック図で
ある。
【図9】 従来のレーダ装置におけるMTI処理の構成
を示す図である。
【図10】 従来のレーダ装置におけるMTI処理の特
性を示す図である。
【図11】 従来のレーダ装置における使用可能分割P
RF範囲イメージを示す図である。
【図12】 従来のレーダ装置におけるスタガ基準PR
F選定例を示す図である。
【符号の説明】
1 空中線、2 送・受信機、3、3A、3B、3C
信号処理装置、4 追尾計算装置、5A、5B、5C、
5D ビーム制御装置、6 ビーム諸元算出装置、7
送信周波数算出装置、17 A/D変換器、18 第一
のヒット間位相差補正器、19 MTI処理器、20
第二のヒット間位相差補正器、21 ヒット間位相差補
正量算出装置、22 CPI間合成器、23 コヒーレ
ント積分処理器、24 目標検出器、25 コヒーレン
ト積分数算出装置。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動目標に向けて送信パルスを放射し、
    その移動目標より反射された電波を受信する複数の空中
    線と、 送信及び受信信号を周波数変換し増幅する複数の送・受
    信機と、 前記送・受信機の出力である受信ビデオ信号から前記移
    動目標の位置情報を求め、クラッタ成分を消去する複数
    の信号処理装置と、 前記位置情報から前記移動目標の未来位置の予測や速度
    検出を行い追尾目標諸元を生成する複数の追尾計算装置
    と、 前記追尾目標諸元からビーム照射するためのビーム諸元
    を算出する複数のビーム諸元算出装置と、 前記ビーム諸元に基づき、移動目標のドップラ周波数を
    PRFの所定の割合になるように送信周波数を算出する
    複数の送信周波数算出装置とを備え、 前記複数の送・受信機は、前記各送信周波数算出装置に
    より求めた各送信周波数で同時に送信し、前記移動目標
    からの反射波を受信することを特徴とするレーダ装置。
  2. 【請求項2】 移動目標に向けて送信パルスを放射し、
    その移動目標より反射された電波を受信する複数の空中
    線と、 送信及び受信信号を周波数変換し増幅する複数の送・受
    信機と、 前記送・受信機の出力である受信ビデオ信号のヒット間
    位相差を補正する複数の第一のヒット間位相差補正器
    と、 前記第一のヒット間位相差補正器で補正された受信ビデ
    オ信号から移動目標のみを検出する複数のMTI処理器
    と、 前記MTI処理器で検出したビデオ信号を上記第一のヒ
    ット間位相差補正器で補正したヒット間位相差を相殺す
    る補正を行う複数の第二のヒット間位相差補正器と、 上記第二のヒット間位相差補正器が出力する目標の位置
    情報から目標の未来位置の予測や速度検出を行い追尾目
    標諸元を生成し、これを目標毎に管理する複数の追尾計
    算装置と、 前記追尾目標諸元からビーム照射するためのビーム諸元
    を算出する複数のビーム諸元算出装置と、 前記ビーム諸元に基づき、PRFの所定の割合のドップ
    ラ周波数となるビデオ信号のヒット間位相差を算出し、
    現在の目標ドップラ周波数をPRFの所定の割合へ偏移
    及び相殺させるための前記第一及び第二のヒット間位相
    差補正器で用いるヒット間位相差補正量を算出する複数
    のヒット間位相差補正量算出装置とを備えたことを特徴
    とするレーダ装置。
  3. 【請求項3】 移動目標に向けて送信パルスを放射し、
    その移動目標より反射された電波を受信する複数の空中
    線と、 送信及び受信信号を周波数変換し増幅する複数の送・受
    信機と、 前記送・受信機で受信されたビデオ信号から移動目標の
    みを検出する複数のMTI処理器と、 前記MTI処理器で検出したビデオ信号を同一の目標で
    合成する複数のCPI間合成器と、 前記CPI間合成器が出力する目標の位置情報から目標
    の未来位置の予測や速度検出を行い追尾目標諸元を生成
    し、これを目標毎に管理する複数の追尾計算装置と、 各空中線の系のいずれか一つの系がブラインド速度を回
    避できるPRFを選択し、CPI毎に選択するPRFを
    順次変化させるビーム制御装置とを備えたことを特徴と
    するレーダ装置。
  4. 【請求項4】 移動目標に向けて送信パルスを放射し、
    その移動目標より反射された電波を受信する複数の空中
    線と、 送信及び受信信号を周波数変換し増幅する複数の送・受
    信機と、 前記送・受信機で受信されたビデオ信号からFFTフィ
    ルタバンクを生成する複数のコヒーレント積分処理器
    と、 前記コヒーレント積分処理器で弁別されたクラッタと目
    標のドップラ周波数のうち、クラッタを棄却する複数の
    目標検出器と、 前記目標検出器が出力する目標の位置情報から目標の未
    来位置の予測や速度検出を行い追尾目標諸元を生成し、
    これを目標毎に管理する複数の追尾計算装置と、 各空中線の系のいずれか一つの系がブラインド速度を回
    避できるPRFを選択し、CPI毎に選択するPRFを
    順次変化させるビーム制御装置とを備えたことを特徴と
    するレーダ装置。
  5. 【請求項5】 前記追尾計算装置から入力する目標のド
    ップラ周波数から前記コヒーレント積分処理器の積分数
    を算出し、それを前記コヒーレント積分処理器に提供す
    る複数のコヒーレント積分数算出装置をさらに備えたこ
    とを特徴とする請求項4記載のレーダ装置。
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