以下、「データ処理装置」、「データ管理システム」および「データ処理用プログラム」の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
図1に示す測定システム100は、「データ管理システム」に相当し、一例として、データサーバ1および測定装置2,2aを備えると共に、携帯端末3や情報処理端末4などを接続して使用することができるように構成されている。
この測定システム100は、測定装置2,2aによる測定処理に加え、測定装置2、携帯端末3(測定装置2a)および情報処理端末4によるデータサーバ1への測定条件データDr(「測定処理データ」の一例)や測定結果データDm(「測定処理データ」の他の一例)の記録、並びに測定装置2、携帯端末3(測定装置2a)および情報処理端末4によるデータサーバ1からの測定条件データDrや測定結果データDmの読出しや消去などを実行可能に構成されている。この場合、本例では、測定装置2,2a、携帯端末3および情報処理端末4が「外部装置」に相当する。
データサーバ1は、一例として、測定装置2,2aの製造者や販売者などによって運用される設備(装置)であって、例えば、後述するように測定装置2,2aの使用者(以下、「ユーザ」ともいう)とデータサーバ1の運用者との間で取り交わされる契約により、ユーザによるデータサーバ1の利用が契約内容に応じて限定的に許容される。このデータサーバ1は、図2に示すように、サーバ本体10および記録装置20を備え、サーバ本体10が通信ネットワークN(移動体通信網、インターネット通信網およびローカルエリアネットワークなどで構成される通信ネットワーク:「通信ネットワーク」の一例)に常時接続されている。
なお、データサーバ1については、測定システム100専用のサーバマシンを用意して運用する形態だけでなく、いわゆるレンタルサーバにおいて後述のシステム管理用プログラムDpを動作させて測定システム100用の「データサーバ」として機能させることもできる。また、レンタルサーバを使用する形態においては、貸与されたサーバでシステム管理用プログラムDpを動作させている者を運用者という。
サーバ本体10は、「データ処理装置」の一例であって、通信部11、操作部12、表示部13、処理部14および記憶部15を備えている。通信部11は、データサーバ1(サーバ本体10)を通信ネットワークNに接続可能な通信アダプタで構成され、処理部14の制御下で各種のデータを送受信する。操作部12は、キーボードおよびポインティングデバイスで構成されて、これらの操作に応じた操作信号を処理部14に出力する。表示部13は、処理部14の制御下で、データサーバ1の稼働状態を示す表示画面(図示せず)などを表示する。
処理部14は、「処理部」の一例であって、システム管理用プログラムDpに従い、外部装置による記録装置20への各種データの記録、および外部装置による記録装置20からの各種データの読出しや消去を総括的に制御する。この場合、システム管理用プログラムDpは「データ処理用プログラム」の一例であって、処理部14に対して各種の処理を実行させる手順が記録されている。なお、処理部14によって実行される各種の処理(データの記録、読出しおよび消去に関する制御)については、後に詳細に説明する。記憶部15は、上記のシステム管理用プログラムDp、およびユーザと運用者との間で取り交わされた契約内容に応じて各ユーザに対してデータサーバ1の利用を許容するための利用者管理データDuや、処理部14の演算結果などを記憶する。
記録装置20は、「データ記録装置」の一例であって、「第1記録部」に相当するメインストレージ21と、「第2記録部」に相当するサブストレージ22とを備え、サーバ本体10(処理部14)の制御下で測定条件データDrおよび測定結果データDmなどの各種の測定処理データを記録する。
測定装置2は、測定条件データDrに基づく測定処理を実行して測定結果データDmを生成可能に構成されている。また、測定装置2は、一例として、通信ネットワークNにおける移動体通信網に接続可能な通信モジュールを備え、通信ネットワークNを介してデータサーバ1に接続して、測定条件データDrの読出しや、測定結果データDmおよび測定条件データDrの記録および消去を実行可能に構成されている。
測定装置2aは、測定装置2と同様に測定処理を実行して測定結果データDmを生成可能に構成されると共に、ブルートゥース(Bluetooth :登録商標)規格などの近距離無線通信規格に準ずる無線通信が可能な通信モジュールを備え、携帯端末3に接続可能に構成されている。この測定装置2aは、一例として、携帯端末3および通信ネットワークNを介してデータサーバ1に接続して、測定条件データDrの読出しや、測定結果データDmおよび測定条件データDrの記録および消去を実行可能に構成されている。
なお、本例では、測定装置2,2aを備えた構成を例に挙げて説明するが、1台の「測定装置」、または、3台以上の「測定装置」を備えて測定システム100(「データ管理システム」)を構成することができる。
携帯端末3は、測定装置2aと同様にしてブルートゥース(Bluetooth :登録商標)規格などの近距離無線通信規格に準ずる無線通信が可能な通信モジュールと、通信ネットワークNにおける移動体通信網に接続可能な通信モジュールとを備えている。
この場合、本例の測定システム100では、測定装置2や携帯端末3が、SIMカードを装着可能なSIMカードスロット(図示せず)を備えており、データサーバ1への接続を希望するユーザが運用者との間で契約を取り交わすことで、有効なSIMカードがユーザに対して貸与され、貸与されたSIMカードがSIMカードスロットに装着されることで、通信ネットワークNにおける移動体通信網の使用が許容されてデータサーバ1への接続が許容される。
次に、測定システム100の使用方法の一例について添付図面を参照して説明する。なお、データサーバ1の開設(サーバ本体10へのシステム管理用プログラムDpのインストール)や、測定装置2aおよび携帯端末3の間の通信を行うためのペアリング作業などは既に完了しているものとする。
本例の測定システム100では、前述したように、運用者との間で契約を取り交わしたユーザが契約内容に応じてデータサーバ1を限定的に使用することが可能となる。この場合、取り交わされる契約としては、一例として、基本契約および拡張契約の2種類が用意されている。基本契約が取り交わされたときには、基本容量(例えば、50GB)の範囲内でのデータサーバ1(記録装置20)の利用が許容されると共に、有効なSIMカードが発行されて通信ネットワークN(移動体通信網)を介してのデータサーバ1への接続が許容される。また、拡張契約が取り交わされたときには、基本契約での上記の使用権に加え、契約期間の開始日から1年間に亘って拡張容量(例えば、基本容量+450GB=500GB)の範囲内でのデータサーバ1(記録装置20)の利用が許容される。
なお、本例では、基本契約だけが取り交わされた状態(拡張契約が取り交わされていない状態)が「予め規定された第1条件が満たされ、かつ予め規定された第2条件が満たされていないとき」に相当し、基本容量が「第1条件に対応して規定された第1記録容量」に相当する。また、本例では、基本契約に加えて拡張契約が取り交わされた状態が「第1条件および第2条件の双方が満たされているとき」に相当し、拡張容量が「第2条件に対応して第1記録容量よりも大容量に規定された第2記録容量」に相当する。
したがって、データサーバ1の利用を希望するユーザは、まず、運用者との間で基本契約を取り交わす。この場合、運用者は、データサーバ1(サーバ本体10)の操作部12の操作、または、通信ネットワークNを介してデータサーバ1に接続した図示しない操作端末の操作(遠隔操作)により、ユーザの氏名(名称)や、契約の種別(本例では、基本契約)、および契約期間(データサーバ1の使用を許容する期間の開始日および満了日などを特定可能な情報)と、ユーザに対して貸与するSIMカードを識別可能なカード識別データとを相互に関連付けてデータサーバ1に登録する。この際に、処理部14は、システム管理用プログラムDpに従い、利用者管理データDuに登録事項を追記する。
また、運用者は、登録を完了したSIMカードのカード識別データを、通信ネットワークNにおける移動体通信網の管理者(SIMカード認証によって通信ネットワークNへの接続を許容/規制する管理者)に提供すると共に、SIMカードをユーザに貸与する。また、ユーザは、貸与されたSIMカードを測定装置2や携帯端末3に装着する。これにより、貸与されたSIMカードを装着した測定装置2や携帯端末3の通信ネットワークN(データサーバ1)への接続が許容されると共に、基本容量を上限とするデータサーバ1(記録装置20)への各種データの記録や、記録されたデータの読出しおよび消去が許容される。
一方、ユーザは、測定作業に先立ち、一例として、測定装置2,2aの操作部を操作して測定処理の条件(測定条件)を設定する。この際には、測定装置2,2aにおいて、設定された条件を特定可能な測定条件データDrが生成される。この測定条件データDrについては、データサーバ1(記録装置20)に記録しておくことにより、後に、同様の条件下で測定処理を実行する際にデータサーバ1から読み出すことで、新規の設定操作を不要とすることができる。
具体的には、例えば測定装置2において生成された測定条件データDrをデータサーバ1に記録して保存させる際には、通信ネットワークNを介して測定装置2をデータサーバ1(サーバ本体10)に接続する。なお、SIMカード認証による通信ネットワークN(移動体通信網)に対する接続の許容/規制については公知のため、詳細な説明を省略する。この際には、一例として、測定装置2から送信されたカード識別データに対応するユーザ(測定装置2に装着されたSIMカードを貸与されているユーザ)を特定可能な情報が移動体通信網の管理設備からサーバ本体10に送信される。
また、サーバ本体10では、処理部14が、送信された情報に基づいて特定されるユーザの契約種別や契約期間等をシステム管理用プログラムDpに基づいて特定する。なお、本例とは相違するが、提供された情報に基づいて特定されるユーザについての情報が利用者管理データDuに記録されていないとき(すなわち、基本契約や拡張契約を取り交わしていないユーザがデータサーバ1に接続しようとしているとき)に、処理部14は、通信ネットワークNを介して接続しようとしている機器のサーバ本体10への接続(データサーバ1の使用)を規制する。
一方、本例では、処理部14が、通信部11によって受信された情報に基づいて特定されるユーザについて利用者管理データDuに記録されている情報に基づき、そのユーザに対して基本容量の範囲内での利用が許容されていると特定する。したがって、処理部14は、データサーバ1に対する測定装置2の接続を許容する。また、処理部14は、測定装置2のユーザが記録装置20に記録させているデータの総データ量を特定し、この時点においては、特定した総データ量が基本容量に達していないと判別して、基本容量の範囲内での記録装置20に対する各種データの記録、並びに記録装置20に記録されている各種データの読出しおよび消去を許容する(「第1処理」の一例)。
具体的には、測定条件データDrの保存を希望するユーザが測定装置2から通信ネットワークNを介してデータサーバ1(サーバ本体10)に測定条件データDrを送信したときに、処理部14は、通信部11によって受信された測定条件データDrを記録装置20におけるメインストレージ21に記録させる(「第2条件が満たされずに第1条件が満たされている状態における第1記録容量の範囲内の測定処理データ」が「第1記録部」に記録される処理の一例)。これにより、データサーバ1(記録装置20)への測定条件データDrの保存が完了する。
なお、測定装置2によってデータサーバ1(記録装置20)に測定条件データDrを記録する例について説明したが、測定装置2aにおいて生成された測定条件データDrをデータサーバ1(記録装置20)に記録することもできる。この際には、測定装置2aと通信ネットワークN(移動体通信網)とが携帯端末3を介して接続される点を除き、データサーバ1において上記の測定装置2による測定条件データDrの記録の処理と同様の処理が実行される。
続いて、例えば測定装置2を図示しない測定対象に接続した後に、設定した測定条件に従って測定処理を実行させる。これにより、測定装置2において測定結果データDmが生成される。この測定結果データDmについては、測定処理と並行して(または、一連の測定作業が完了したときに)、測定装置2からデータサーバ1に送信して保存させることができる。この際には、測定条件データDrをデータサーバ1に記録させた上記の一連の処理と同様の処理がデータサーバ1において実行される。これにより、測定装置2から通信ネットワークNを介してデータサーバ1に送信される測定結果データDmが記録装置20のメインストレージ21に記録される。
なお、詳細な説明を省略するが、測定装置2aにおいて生成された測定結果データDmについても、携帯端末3を介してデータサーバ1に送信することで記録装置20(メインストレージ21)に記録することができる。また、本例の測定システム100では、測定条件データDrや測定結果データDmに限定されず、測定装置2,2aを使用した測定処理に関連する各種のデータ(例えば、測定現場を撮像した静止画像や動画のデータや、測定現場の音声を録音したデータ:「測定処理データ」のさらに他の一例)などをデータサーバ1(サーバ本体10)に送信して記録装置20に記録させることができる。
さらに、データサーバ1(記録装置20)に記録させた各種データについては、データサーバ1の使用が許容されているユーザ(運用者との間で基本契約や拡張契約が取り交わされている者)であれば、任意のタイミングでデータサーバ1に接続して自身のデータを読み出したり消去したりすることができる。
例えば、測定装置2,2aを使用した測定作業に際してデータサーバ1(記録装置20)に記録されている測定条件データDrを読み出して測定条件を設定するときには、測定装置2,2aをデータサーバ1(サーバ本体10)に接続する。なお、この際にサーバ本体10の処理部14によって実行される処理(ユーザの特定、および契約種別や契約期間の特定などの処理)については、測定条件データDrや測定結果データDmをデータサーバ1(記録装置20)に記録させるときに実行される処理と同様のため、詳細な説明を省略する。次いで、記録装置20のメインストレージ21に記録されている測定条件データDrを読み出す(「第2条件が満たされずに第1条件が満たされている状態における第1記録容量の範囲内の測定処理データ」が「第1記録部」から読み出される処理の一例)。これにより、データサーバ1から読み出した測定条件データDrに基づく測定条件の設定作業を行うことが可能となる。
また、データサーバ1(記録装置20)に記録されている測定結果データDmを情報処理端末4によって読み出すときには、通信ネットワークNを介して情報処理端末4をデータサーバ1に接続する。この際に、サーバ本体10では、処理部14がシステム管理用プログラムDpに従い、一例として、事前に発行されているユーザIDおよびパスワードなどの送信を要求して認証処理を行うことで、利用者管理データDuにユーザ情報が記録されているユーザ(データサーバ1を使用する権利を有しているユーザ)であるか否かを判別する。
具体的には、処理部14は、ユーザIDおよびパスワードなどが利用者管理データDuに記録されている情報と一致するときに、そのユーザによるデータサーバ1の使用を許容し、ユーザIDおよびパスワードなどが利用者管理データDuに記録されている情報と一致しないときに、そのユーザによるデータサーバ1の使用を規制する。
これにより、データサーバ1を使用する権利を有しているユーザは、通信ネットワークNを介してデータサーバ1に接続した情報処理端末4によって記録装置20におけるメインストレージ21から測定結果データDmなどの各種のデータを読み出すことが可能となる(「第2条件が満たされずに第1条件が満たされている状態における第1記録容量の範囲内の測定処理データ」が「第1記録部」から読み出される処理の他の一例)。また、記録されている測定結果データDm等が不要なときには、情報処理端末4の操作部を操作してデータサーバ1の記録装置20から消去することもできる(「第2条件が満たされずに第1条件が満たされている状態における第1記録容量の範囲内の測定処理データ」が「第1記録部」から消去される処理の一例)。
一方、本例の測定システム100では、基本契約を取り交わしているユーザがデータサーバ1(記録装置20)に記録させている測定条件データDrや測定結果データDm等の総データ量が基本容量に近付いたときに、処理部14が、システム管理用プログラムDpに従い、記録可能容量が少量であることを報知する。具体的には、一例として、ユーザが情報処理端末4などでデータサーバ1に接続したときに、総データ量が基本容量に近付いているとの事項、および基本契約で不足するときには拡張契約によって総記録可能容量を増加させることができるとの事項をメッセージ表示させたり、予め登録されているメールアドレスに宛てて、同様のメッセージを送信したりする。
これらのメッセージを見たユーザは、基本容量での使用継続を希望するときには、データサーバ1(記録装置20)への新たなデータの記録が規制される事態を回避するために、記録されている各種データのなかから任意のデータを選択し、必要に応じてデータサーバ1以外のストレージや任意の記録メディアに複写してパックアップを生成した後にデータサーバ1(記録装置20)から消去することで記録可能容量を増加させる。
また、メッセージを見たユーザは、記録されているデータを消去することなく記録可能容量(総記録可能容量)を増加させるのを希望するときには、運用者との間で拡張契約を取り交わす。この場合、運用者は、データサーバ1(サーバ本体10)の操作部12の操作、または、通信ネットワークN等を介してデータサーバ1に接続した図示しない操作端末の操作(遠隔操作)により、契約の種別を基本契約から拡張契約に変更すると共に、新たな契約期間(データサーバ1の使用を許容する期間の開始日および満了日などを特定可能な情報)をデータサーバ1に登録する。この際に、処理部14は、システム管理用プログラムDpに従い、利用者管理データDuに登録事項を追記する。
この場合、本例の測定システム100では、後述するように、拡張契約の契約期間満了の時点において記録装置20に基本容量を超えるデータ量のデータが記録されているとき(「第1記録容量を超えてデータ記録装置に測定処理データが記録されている状態で第2条件が満たされなくなったとき」の一例)に、サーバ本体10の処理部14が、システム管理用プログラムDpに従い、ユーザによって予め指定された「消去条件」を満たす「消去予定データ」(基本容量を超えるデータ量のデータ)を特定する。また、処理部14は、拡張契約の契約期間満了後、拡張契約が新たに取り交わされることなく1ヶ月が経過した時点において「消去予定データ」が記録装置20に記録されているとき(「データ記録装置に消去予定データが記録されている状態で第2条件が満たされることなく予め規定された第3条件が満たされたとき」の一例)に、「消去予定データ」を記録装置20から消去する。
したがって、運用者は、拡張契約に際してユーザによって指定された「消去条件」をデータサーバ1に登録する。この際に、「消去条件」としては、一例として、「予め指定された拡張子以外の拡張子が付与されている」との条件、「予め指定された拡張子が付与されている」との条件、「生成日時、更新日時および最終閲覧日時のうちの予め指定された1つが他のデータの対応する日付よりも古い」との条件、「生成日時、更新日時および最終閲覧日時のうちの予め指定された1つが他のデータの対応する日付よりも新しい」との条件、および「消去予定データとして選択されるように指定されている」との条件のうちから任意の条件を指定することができる。
また、「消去条件」としては、上記の各条件の優先順位を指定して複数の条件を指定することができる。例えば、「画像データの拡張子が付与されている」との条件を第1条件とし、かつ「生成日時が他のデータの生成日時よりも古い」との条件を第2条件として「消去条件」を指定することで、画像データのなかから、生成日時が古い順で、基本容量を超えるデータ量の「消去予定データ」が選択される。さらに、ユーザが任意の条件を指定しなかったときには、一例として、「測定結果データDmの拡張子以外の拡張子が付与されている」との条件を第1条件とし、かつ「最終閲覧日時が他のデータの最終閲覧日時よりも古い」との条件を第2条件として「消去条件」が指定されたものとしてデータサーバ1に登録される。
この際に、処理部14は、システム管理用プログラムDpに従い、利用者管理データDuに、上記の指定された「消去条件」を追記する。これにより、拡張容量を上限とするデータサーバ1(記録装置20)への各種データの記録や、記録されたデータの読出しおよび消去が許容される。なお、上記の「消去条件」については、運用者による上記の登録作業の完了後に、拡張契約の契約期間内であれば、ユーザがデータサーバ1に接続して任意の条件に変更することが可能となっている。この際には、処理部14が、システム管理用プログラムDpに従い、利用者管理データDuの「消去条件」を、変更後の「消去条件」に上書きする。
一方、ユーザは、測定条件データDrや測定結果データDmなどの各種データを測定装置2,2aや情報処理端末4からデータサーバ1(記録装置20)に記録させたり、記録装置20に記録されている各種データを測定装置2,2aや情報処理端末4によってデータサーバ1(記録装置20)から読み出したり消去したりする。この際に、データサーバ1(サーバ本体10)では、処理部14が、データサーバ1に接続しているユーザの拡張契約が有効(契約期間内)であり、かつそのユーザが記録装置20に記録させているデータの総データ量が拡張容量に達していないと判別したときに、拡張容量の範囲内での記録装置20に対する各種データの記録、並びに記録装置20に記録されている各種データの読出しおよび消去を許容する(「第2処理」の一例)。
また、拡張契約を取り交わしているユーザがデータサーバ1(記録装置20)に記録させている測定条件データDrや測定結果データDm等の総データ量が拡張容量に近付いたときに、処理部14は、システム管理用プログラムDpに従い、記録可能容量が少量であることを報知する。また、処理部14からのメッセージを見たユーザは、データサーバ1(記録装置20)への新たなデータの記録が規制される事態を回避するために、記録されている各種データのなかから任意のデータを選択し、必要に応じてデータサーバ1以外のストレージや任意の記録メディアに複写してパックアップを生成した後にデータサーバ1(記録装置20)から消去することで記録可能容量を増加させる。
さらに、拡張契約の満了日が近付いたとき(一例として、契約期間の満了日の1ヶ月前)に、処理部14は、システム管理用プログラムDpに従い、拡張契約の満了日を報知する。具体的には、一例として、契約期間の満了日の1ヶ月前以降にユーザが情報処理端末4などでデータサーバ1に接続したときに、拡張契約の満了日、および拡張契約の更新(継続)を促すメッセージ表示させたり、予め登録されているメールアドレスに宛てて、同様のメッセージを送信したりする。
これらのメッセージを見たユーザは、基本容量を超えるデータ量のデータがデータサーバ1(記録装置20)に記録されている状態において、拡張容量での使用継続を希望しないとき(拡張解約の更新が不要と判断したとき)には、契約期間の満了日までに情報処理端末4などからデータサーバ1に接続し、記録されている各種データのなかから任意のデータを選択し、必要に応じてデータサーバ1以外のストレージや任意の記録メディアに複写してパックアップを生成した後にデータサーバ1(記録装置20)から消去することで基本容量以下のデータがデータサーバ1に記録された状態とする。
また、ユーザは、拡張容量での使用継続を希望するときには、運用者との間で拡張契約の更新(継続)を行う。この際には、拡張契約を新規に取り交わしたときと同様にして、運用者によって、更新後の新たな契約期間が登録され、処理部14が、システム管理用プログラムDpに従い、利用者管理データDuに、登録事項を上書きする。これにより、新たな契約期間の満了日まで、拡張容量でのデータサーバ1の使用が許容される。
一方、ユーザが、処理部14からのメッセージを見逃すなどして拡張契約の満了日が近付いていることを認識せずに拡張契約の更新を行わなかったり、メッセージを見て拡張契約の満了日が近付いていることを認識しつつ拡張契約の更新を忘れてしまったりして、契約期間の満了日が到来したときに、処理部14は、システム管理用プログラムDpに従い、契約期間の満了日が到来したユーザがデータサーバ1(記録装置20)に記録している各データの総データ量が基本容量の範囲内であるか否かを判別する。この際に、記録されている各データの総データ量が基本容量の範囲内のときには、拡張契約の契約期間後にも有効な基本契約の範囲内、すなわち、基本容量の範囲内でのデータサーバ1の使用が許容された状態が継続される。
また、記録されている各データの総データ量が基本容量を超えているときに、処理部14は、システム管理用プログラムDpに従い、データサーバ1(記録装置20)に記録されている各データの総データ量と基本容量との差である超過データ量分の消去予定データを特定する。具体的には、処理部14は、まず、契約期間の満了日が到来したユーザについての利用者管理データDuに基づき、予め指定された「消去条件」を特定する。この際には、一例として、「測定結果データDmの拡張子以外の拡張子が付与されている」との条件を第1条件とし、かつ「最終閲覧日時が他のデータの最終閲覧日時よりも古い」との条件を第2条件として「消去条件」が指定されていたと特定する。次いで、処理部14は、超過データ量を特定する。この際には、一例として、記録されている各データの総データ量が150GBで、基本容量である50GBとの差である超過データ量が100GBと特定する。
続いて、処理部14は、記録されている各データのなかから、測定結果データDmの拡張子以外の拡張子のデータを最終閲覧日時が古い順に合計データ量が100GBとなるまで「消去予定データ」を順次選択する。この際に、測定結果データDmの拡張子以外の拡張子のデータが100GB以上記録されているときには、それらのデータのなかから最終閲覧日時が古い順で100GB分が「消去予定データ」として選択される。また、測定結果データDmの拡張子以外の拡張子のデータの総データ量が100GB未満のとき(例えば、70GBのとき)には、それらの70GBのデータと、各測定結果データDmのうちの最終閲覧日時が古い順で30GB分の測定結果データDmとが「消去予定データ」として選択される。
次いで、処理部14は、選択した「消去予定データ」を、メインストレージ21からサブストレージ22に移動させる(サブストレージ22に記録してメインストレージ21から消去する)。続いて、処理部14は、メインストレージ21に記録されている基本容量(50GB)分のデータ、およびサブストレージ22に記録されている超過データ量(本例では、100GB)分のデータの読出しおよび消去を許容しつつ、データ記録装置に対する新たなデータの記録を規制すると共に、メインストレージ21に記録されているデータ(消去予定データ以外のデータ)の消去時に、消去したデータのデータ量分の新たなデータの記録を許容する(「第3処理」の一例)。
また、処理部14は、システム管理用プログラムDpに従い、拡張契約の契約期間が満了したこと、ユーザがデータサーバ(記録装置20)に記録させている各データのなかから「消去条件」に従って選択した「消去予定データ」がサブストレージ22に記録されていること、およびサブストレージ22に記録されているデータについては、契約期間の満了日から1ヶ月が経過した時点で消去されることをユーザに報知する(「第3処理の処理を実行していることを特定可能に報知する報知処理」の一例)。
具体的には、処理部14は、一例として、上記のように超過データ量分のデータをメインストレージ21からサブストレージ22に移動させる処理を完了したときに、拡張契約の契約期間が満了したこと、超過データ量分のデータが消去予定データとして〇〇〇に保存されていること(「〇〇〇」は、サブストレージ22における消去予定データが記録されているフォルダのURL情報)、拡張契約の契約期間の満了日から1ヶ月経過した時点で〇〇〇に保存されているデータを消去することを予め登録されているメールアドレスに宛てて送信すると共に、ユーザが情報処理端末4などでデータサーバ1に接続したときに、同様のメッセージを表示させる。
これらのメッセージを見たユーザは、拡張容量の範囲内でのデータサーバ1の使用を希望するときには、運用者との間で拡張契約を新たに取り交わす。この際には、拡張契約を新規に取り交わしたときと同様にして、拡張容量の範囲内でのデータサーバ1の使用が許容される。この際に、処理部14は、新たな契約の内容に応じて利用者管理データDuを書き換えると共に、サブストレージ22に記録されている「消去予定データ」を通常のデータとしてメインストレージ21に移動させる(メインストレージ21に記録してサブストレージ22から消去する)。これにより、拡張契約の契約期間が満了する前と同様にデータサーバ1に対するデータの記録、読出しおよび消去を行うことが可能となる。
また、ユーザは、基本容量の範囲内でのデータサーバ1の使用を希望するときには、報知された情報に基づいてデータサーバ1のサブストレージ22に記録されている超過容量分のデータを読み出して、データサーバ1以外のストレージなどに記録(バックアップ)した後にデータサーバ1(サブストレージ22)から消去する。これにより、拡張契約の契約期間の満了日が到来した時点で、データサーバ1(記録装置20)に記録されているデータの一部(超過データ量分のデータ)を失う事態が回避される。
この場合、サブストレージ22に記録されているデータの所有者であるユーザは、拡張契約の契約期間が満了して基本契約の範囲内(すなわち、基本容量の範囲内)でのデータサーバ1の使用が許容されている。したがって、処理部14は、サブストレージ22に記録されているデータについては、読出しおよび消去を許容するが、サブストレージ22からデータが消去されても、そのデータのユーザについての記録装置20(メインストレージ21)に対する記録可能容量は変更しない。したがって、ユーザは、データサーバ1(記録装置20)に対する新たなデータの記録を希望するときには、メインストレージ21に記録されているデータを必要量だけ消去することで記録可能容量を増加させる。また、増加した記録可能容量の範囲内で、サブストレージ22に記録されているデータ(消去予定データ)をメインストレージ21に移動させる(メインストレージ21に記録させてサブストレージ22から消去する)ことで、移動させたデータを消去予定データから除外させることもできる。
一方、拡張契約の契約期間の満了日から、新たに拡張契約が取り交わされることなく1ヶ月が経過した時点において、サブストレージ22にいずれかのデータ(契約期間の満了日に消去予定データとしてメインストレージ21からサブストレージ22に移動されたデータ)が記録されているとき「第3処理の後にデータ記録装置に消去予定データが記録されている状態で第2条件が満たされることなく予め規定された第3条件が満たされたとき」の一例)に、処理部14は、システム管理用プログラムDpに従い、該当ユーザについてのサブストレージ22に記録されているすべてのデータを消去する(「第4処理」の一例)。また、処理部14は、サブストレージ22からデータを消去したことをユーザに対して報知する。具体的には、処理部14は、予め登録されているメールアドレスに宛てて消去したことを報知するメッセージを送信すると共に、ユーザが情報処理端末4などでデータサーバ1に接続したときに、同様のメッセージを表示させる。
この後、データサーバ1(サーバ本体10)では、運用者とユーザとの間の基本契約が破棄されるまで、基本契約だけが取り交わされた状態の前述の処理と同様の処理が実行される。
このように、このサーバ本体10では、通信ネットワークNを介して接続された「外部装置(本例では、測定装置2、携帯端末3および情報処理端末4など)」による記録装置20に対する「測定処理データ(本例では、測定条件データDrや測定結果データDmなど)」の記録、並びに記録装置20に記録されている「測定処理データ」の「外部装置」による読出しおよび消去を制御する処理部14が、「第1条件(本例では、基本契約が取り交わされているとの条件)」が満たされ、かつ「第2条件(本例では、拡張契約が取り交わされているとの条件)」が満たされていないときに、「第1記録容量(例えば、50GB)」の範囲内の記録装置20に対する「測定処理データ」の記録、並びに記録装置20に記録されている「測定処理データ」の読出しおよび消去を許容する「第1処理」と、「第1条件」および「第2条件」の双方が満たされているときに、「第1記録容量」よりも大容量に規定された「第2記録容量(例えば、500GB)」の範囲内の記録装置20に対する「測定処理データ」の記録、並びに記録装置20に記録されている「測定処理データ」の読出しおよび消去を許容する「第2処理」と、「第1記録容量」を超えて記録装置20に「測定処理データ」が記録されている状態で「第2条件」が満たされなくなったときに、予め規定された「消去条件」を満たす「超過データ量」分の「測定処理データ」を「消去予定データ」とし、記録装置20に記録されているすべての「測定処理データ」の読出しおよび消去を許容しつつ記録装置20に対する新たな「測定処理データ」の記録を規制すると共に、「消去予定データ」以外の「測定処理データ」の消去時に、消去した「測定処理データ」のデータ量分の新たな「測定処理データ」の記録を許容する「第3処理」と、「第3処理」の後に記録装置20に「消去予定データ」が記録されている状態で「第2条件」が満たされることなく「第3条件」が満たされたときに、「消去予定データ」を消去する「第4処理」とを実行可能に構成されている。
また、この測定システム100では、上記のサーバ本体10および記録装置20を備え、通信ネットワークNを介して接続した「外部装置」による記録装置20に対する「測定処理データ」の記録、並びに記録装置20に記録されている「測定処理データ」の読出しおよび消去が可能に構成されている。さらに、このシステム管理用プログラムDpでは、サーバ本体10の処理部14に対して、上記の「第1処理」、「第2処理」、「第3処理」および「第4処理」を実行させる。
したがって、このサーバ本体10、測定システム100およびシステム管理用プログラムDpによれば、総記録可能容量の減少時(本例では、拡張契約の契約期間が満了したとき)に、ユーザが、減少後の総記録可能容量(本例では、基本容量)を超える超過データ量のデータを直ちに失ったり超過データ量のデータを直ちに使用不能な状態となったりするのを回避することができる。また、「第3条件」が満たされたとき(本例では、契約期間の満了日から1ヶ月が経過したとき)に、超過データ量のデータである「消去予定データ」を消去することで、超過データ量のデータを記録し続ける必要がなくなることから、システムの運用に要するコストを十分に低減することができる。さらに、「超過データ量」分の「測定処理データ」が「消去予定データ」として選定された後に「測定処理データ」を消去したときに、消去した「測定処理データ」のデータ量分の新たな「測定処理データ」の記録が許容される構成および処理手順を採用したことにより、新たに記録させるべき「測定処理データ」のデータ量に応じた量の不要な「測定処理データ」を消去することで、新たな「測定処理データ」を記録装置20に対して確実に記録させることができる。
また、このサーバ本体10では、処理部14が、「第3処理」において、予め指定された拡張子以外の拡張子が付与されているとの条件、および予め指定された拡張子が付与されているとの条件のいずれかを「消去条件」として「消去予定データ」を特定可能に構成されている。また、このサーバ本体10では、処理部14が、「第3処理」において、生成日時、更新日時および最終閲覧日時のうちの予め指定された1つが他の「測定処理データ」の対応する日付よりも古いとの条件、並びに予め指定された1つが他の「測定処理データ」の対応する日付よりも新しいとの条件のいずれかを「消去条件」として「消去予定データ」を特定可能に構成されている。また、このサーバ本体10では、処理部14が、「第3処理」において、「消去予定データ」として選択されるように指定されているとの条件を「消去条件」として「消去予定データ」を特定可能に構成されている。
したがって、このサーバ本体10、測定システム100およびシステム管理用プログラムDpによれば、ユーザ毎の事情に応じた任意の条件を「消去条件」として指定しておくことで、「第3条件」が満たされたときに重要なデータが消去される事態を回避することができる。
さらに、このサーバ本体10、測定システム100およびシステム管理用プログラムDpによれば、「第3処理」の処理を実行していることを特定可能に報知する「報知処理」を実行することにより、記録装置20に対する新たなデータの記録が規制されており、「消去予定データ」以外のデータの消去時に、消去したデータのデータ量分の新たなデータの記録が許容されることをユーザに認識させることができると共に、後に「第3条件」が満たされたときに消去されるデータ(消去予定データ)が存在することをユーザに認識させることができる。
また、この測定システム100では、記録装置20が、「第2条件」が満たされずに「第1条件」が満たされている状態における「第1記録容量」の範囲内の「測定処理データ」、並びに「第1条件」および「第2条件」の双方が満たされている状態における「第2記録容量」の範囲内の「測定処理データ」を記録するメインストレージ21と、「消去予定データ」としての「測定処理データ」を記録するサブストレージ22とを備え、サーバ本体10の処理部14が、「第1処理」および「第2処理」において「測定処理データ」をメインストレージ21に記録させると共に、「第3処理」において「消去予定データ」とした「測定処理データ」をメインストレージ21からサブストレージ22に移動させる。
したがって、この測定システム100によれば、「消去予定データ」以外のデータ、および「消去予定データ」を1種類の記録装置に混在させて記録させる構成・方法とは異なり、例えば、ユーザが大量の「消去予定データ」を連続して読み出す(他のストレージにバックアップする)際に、「消去予定データ」以外のデータの記録、読出しおよび消去の処理が遅延するなどの影響が及ぶ事態を回避することができると共に、「第4処理」において「消去予定データ」を容易に消去することができる。また、メインストレージ21に記録されている「測定処理データ」が「消去予定データ」ではないこと、およびサブストレージ22に記録されている「測定処理データ」が「消去予定データ」であることを、ユーザおよび測定システム100の運用者の双方に対して確実かつ容易に認識させることができると共に、「消去予定データ」ではない「測定処理データ」の総量(すなわち、メインストレージ21に記録されているデータの総量)と、「消去予定データ」の総量(すなわち、メインストレージ21に記録されているデータの総量)とを確実かつ容易に特定できるため、記録装置20(メインストレージ21およびサブストレージ22)の記録可能容量(空き容量)が不足して測定システム100の正常運用が困難となる事態を未然に防止することができる。
なお、「データ処理装置」および「データ管理システム」の構成や、「データ処理用プログラム」の処理内容については、上記の例に限定されない。例えば、「超過データ量」分の「測定処理データ」を「消去予定データ」として選定した後に「測定処理データ」が消去されたときに、消去された「測定処理データ」のデータ量分の新たな「測定処理データ」の記録を許容する構成および処理手順を例に挙げて説明したが、「超過データ量」分の「測定処理データ」を「消去予定データ」として選定した後に「測定処理データ」が消去されたときに、消去された「測定処理データ」のデータ量分の「消去予定データ」の消去予定からの除外(「第3処理」の他の一例)を行う構成および処理手順を採用することもできる。このような構成および処理手順を採用することにより、「第4処理」において消去されたくない「消去予定データ」のデータ量に応じた量の不要な「測定処理データ」を消去することで、消去した「測定処理データ」のデータ量分の「消去予定データ」を消去予定から除外させて確実に残存させることができる。
また、基本契約時の基本容量(50GB)、および拡張契約時の拡張容量(500GB)の2種類の記録容量のいずれかの範囲内で各種データの記録を許容/規制する運用形態を例に挙げて説明したが、3種類以上の記録容量のいずれかの範囲内で各種データの記録を許容/規制する運用形態を採用することもできる。例えば、基本契約時の基本容量(50GB)、第1拡張契約時の第1拡張容量(500GB)、および第2拡張契約時の第2拡張容量(1TB)の3種類の記録容量のいずれかの範囲内で各種データの記録を許容/規制することができる。
このような運用形態では、「基本契約が取り交わされている」との条件を「第1条件」とし、かつ「第1拡張契約が取り交わされている」との条件を「第2条件」とする処理と、「第1拡張契約が取り交わされている」との条件を「第1条件」とし、かつ「第2拡張契約が取り交わされている」との条件を「第2条件」とする処理と、「基本契約が取り交わされている」との条件を「第1条件」とし、かつ「第2拡張契約が取り交わされている」との条件を「第2条件」とする処理との3種類の処理を行うことで、前述の構成・方法の例と同様の効果を奏することができる。
また、「拡張契約の契約期間の満了日から1ヶ月が経過したとき」との条件を「第3条件」として「消去予定データ」を消去するか否かを判定する構成・方法を例に挙げて説明したが、「第3条件」は、このような条件に限定されず、「ユーザによる測定システム100(データ管理システム)の最終使用日(データサーバ1への最終接続日)から予め指定した期間が経過したとき」との条件や、「ユーザおよび運用者のいずれかが消去予定データの消去に同意したとき(いずれかが消去を許容する指示を行ったとき)」との条件に基づいて消去するか否かを判定する構成・方法を採用することもできる。
さらに、基本契約だけが取り交わされている状態における基本容量の範囲内のデータや、拡張契約が取り交わされている状態における拡張容量の範囲内のデータをメインストレージ21に記録させ、消去予定データをサブストレージ22に記録させるデータ処理の構成・方法を例に挙げて説明したが、各データを記録させる記録装置を区別せずに1種類の記録装置にそれぞれ記録させた状態で、消去予定データと、消去予定データではない測定処理データとを区別可能な管理データを別途生成して各データを管理する構成・方法を採用することもできる。
加えて、「データ管理システム」としてのデータサーバ1の運用者と、測定装置2,2aのユーザ(データサーバ1の使用者)とが異なる運用形態について説明したが、「測定装置」のユーザが「データ管理システム」の運用者となってデータサーバ1を運用する運用形態を採用することもできる。