JP7336838B2 - 車両用ミラー - Google Patents

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Description

本発明は車両用ミラーに関するものである。
バックミラーやドアミラーといった車両用ミラーでは、例えば、後続車からのヘッドランプからの光が車両用ミラーで反射されて、運転者に対するグレア光として作用するのを抑制するために、車両用ミラーの反射率を制御するようになっているものがある。
例えば、特許文献1では、エレクトロクロミック素子を利用して、車両用ミラーで反射された光が運転者に対するグレア光として作用するのを抑制した車両用ミラーが開示されている。
米国特許第6402328号明細書
ところで、液晶を利用した構成で上述のようなグレア光を抑制する機能(以下、防眩機能ともいう。)を実現しようとすると、液晶は、電圧の印加に対する反応が、エレクトロクロミックよりも速いため、車両用ミラーの見え方が急激に変化し、運転者に違和感を与えるという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、液晶を利用した車両用ミラーであって、運転者に与える見え方に関する違和感を抑制した車両用ミラーを提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために以下の構成によって把握される。
(1)本発明の車両用ミラーは、液晶層に印加する電圧で反射率を調整できるミラー部と、前記液晶層に印加する電圧を制御して反射率を調整する防眩制御を行う制御部と、を備え、前記制御部が、眩光に基づいて前記液晶層に印加する目標電圧を求める演算処理と、前記液晶層に印加している電圧が前記目標電圧と異なっている場合に、前記液晶層に印加する電圧を複数回に分けて増加又は減少させて前記目標電圧に到達させる電圧調整処理と、を含む処理を実行して前記防眩制御を行う。
(2)上記(1)の構成において、前記電圧調整処理は、あらかじめ設定された時間周期ごとに、前記制御部が前記液晶層に印加している電圧が前記目標電圧と異なっているかを判定する判定処理と、前記判定処理ごとに、前記制御部が、前記判定処理で前記液晶層に印加している電圧が前記目標電圧と異なっていると判定された場合に、前記液晶層に印加する電圧を前記目標電圧に近づけるように、あらかじめ設定された電圧分だけ増加又は減少させる電圧変更処理と、を含む処理である。
(3)上記(1)又は(2)の構成において、前記制御部は、周囲光があらかじめ設定された第1の明るさよりも明るい状態から前記第1の明るさよりも暗い状態になったときに前記防眩制御を開始し、前記制御部は、周囲光が前記第1の明るさよりも明るいあらかじめ設定された第2の明るさよりも暗い状態から前記第2の明るさよりも明るい状態になったときに前記防眩制御を終了する。
(4)上記(1)から(3)のいずれか1つの構成において、前記車両用ミラーは、前記防眩制御が行える状態とする防眩モードと、前記防眩制御が行えない状態とするミラーモードと、を選択できるようになっている。
本発明によれば、液晶を利用した車両用ミラーであって、運転者に与える見え方に関する違和感を抑制した車両用ミラーを提供することができる。
本発明に係る実施形態の車両用ミラーの平面図である。 図1のA-A線断面を示す模式図である。 本発明に係る実施形態の第1電極部を説明するための模式図である。 本発明に係る実施形態の車両用ミラーのミラーモードとしての動作を説明するための図である。 本発明に係る実施形態の車両用ミラーの防眩モードとしての動作を説明するための図である。 本発明に係る実施形態の車両用ミラーのカメラモードとしての動作を説明するための図である。 本発明に係る実施形態の防眩制御を説明するためのメインフローチャートである。 図7のメインフローチャートのステップS4を説明するためのサブフローチャートである。 図7のメインフローチャートで割り込み処理として実行される電圧調整処理を説明するためのフローチャートである。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、「実施形態」と称する。)について詳細に説明する。
なお、実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ番号又は符号を付している。
図1は本発明に係る実施形態の車両用ミラー1の平面図であり、図2は図1のA-A線断面を示す模式図である。
なお、本実施形態は、車両用ミラー1として車内に設けられるバックミラーを示しているが、車外に設けられるドアミラー等であってもよい。
また、本実施形態では、例えば、車両に車両の後方を撮像する車載カメラが搭載されており、車両用ミラー1を後述するカメラモードで使用する場合に、その車載カメラの撮像する映像(スルー画像等)が車両用ミラー1に表示されることを想定している。
図2に示すように、車両用ミラー1は、運転者によって視認される側に開口部10Aを有する有底矩形状の筐体10と、筐体10の開口部10Aを塞ぐように取り付けられる透明のカバー11と、筐体10とカバー11で形成される空間内に収容された画像表示部20と、を備えている。
なお、図1に示すように、車両用ミラー1は、車両用ミラー1の左右中央の上側に運転者等に目視されないようにしてカバー11より奥側に設けられ、車両用ミラー1に向けて照射される後続車等からの光(以下、眩光ともいう。)を受光する眩光用の受光素子LREと、丁度、その位置のフロントガラス側の筐体10部分に外側から嵌め込むように設けられ、車両用ミラー1の周囲の明るさを測定する周囲光用の受光素子(図示せず)と、を備えている。
画像表示部20は、図2に示すように、画像出力側(図2の上側)に画像の出力が可能な開口部21Aを有するケース21と、ケース21内に収容され、ケース21の底部側(図2の下側)に設けられた制御基板22と、ケース21内に収容され、制御基板22よりも開口部21A側に設けられたバックライト23と、ケース21内に収容され、バックライト23から光が照射される側となる開口部21A側に設けられたミラー部30と、を備えている。
なお、本実施形態では、ミラー部30は、スペーサSによって、バックライト23より開口部21A側にバックライト23から離間して配置されているが、必ずしも、離間させる必要はない。
また、カバー11のケース21によって受けられている部分(以下、接触部ともいう。)は、見栄えをよくするために、カバー11の接触部の表面に銀色等の着色を行い鏡面仕上げになっているのが好ましい。
ただし、鏡面仕上げは着色に限らず、ミラーとして光が反射できる仕上げになっていることを意味する点に留意されたい。
制御基板22は、車両用ミラー1に車載カメラの映像(スルー画像)等を表示するための制御や、車載カメラの映像(スルー画像)等を表示するのではなく、ミラーとして画像表示部20を機能させる制御等を行う、車両用ミラー1全体の制御を司る制御部になっている。
バックライト23は、車両用ミラー1に車載カメラの映像(スルー画像)等を表示するときに点灯し、映像(スルー画像)等を形成するための光をミラー部30に向けて照射する光源である。
ミラー部30は、バックライト23からの光を利用して車両用ミラー1に表示する車載カメラの映像(スルー画像)等を形成(車載カメラの映像(スルー画像)等を表示)するだけではなく、ミラーとして画像表示部20を機能させる場合に、車両用ミラー1に入射する外光の反射率の制御等も行う。
以下、具体的に、ミラー部30の詳細な構成について説明する。
ミラー部30は、バックライト側から順に、第1偏光の光を反射し、第2偏光の光を透過する第1偏光板31と、光の偏光状態を制御する偏光制御部32と、第1偏光の光を透過し、第2偏光の光を吸収する第2偏光板34と、を備えている。
なお、後ほど説明するが、ミラー部30は、偏光制御部32の液晶層32Aに印加する電圧で反射率を調整できるものになっており、制御部(制御基板22)が液晶層32Aに印加する電圧を制御して反射率を調整する防眩制御を行うことになる。
本実施形態では、第1偏光板31は、ガラス基板31Aのバックライト23側の面に、第1偏光の光を反射し、第2偏光の光を透過する第1偏光フィルム31Bを張り付けたものとしているが、これに限定される必要はなく、剛性の高い偏光板をそのまま用いるようにしてもよい。
また、本実施形態では、第2偏光板34も、ガラス基板34Aの偏光制御部32の反対側を向く面に第1偏光の光を透過し、第2偏光の光を吸収する第2偏光フィルム34Bを張り付けたものとしているが、これに限定される必要はなく、剛性の高い偏光板をそのまま用いるようにしてもよい。
そして、本実施形態では、偏光制御部32と第2偏光板34の間に設けられ、RGBに対応するカラーパタンを有するカラーフィルタ層33を備えている。
偏光制御部32は、液晶層32Aと、液晶層32Aの第1偏光板31側に設けられた第1電極部32Bと、液晶層32Aの第2偏光板34側に設けられた第2電極部32Cと、を備えており、液晶層32Aと第1電極部32Bの間には、例えば、ポリイミド配向膜(以下、第1配向膜PAF1ともいう。)が設けられ、同様に、液晶層32Aと第2電極部32Cの間には、例えば、ポリイミド配向膜(以下、第2配向膜PAF2ともいう。)が設けられている。
図3は、第1電極部32Bを説明するための模式図である。
第1電極部32Bは、図3に示すように、ガラス基板31Aの液晶層32A側の面(以下、第1面ともいう。)に設けられ、カラーフィルタのそれぞれの画素が備えるRGBに対応したサブ画素ごとに形成された複数の画素電極を備えており、それぞれの画素電極には、薄膜トランジスタ(TFT)が設けられ、ソース線及びゲート線で個別にTFTの駆動が制御されることで、個別に画素電極に印加される電圧が制御される。
より詳細には、複数のソース線がガラス基板31Aの第1面上に第1方向に並んで設けられ、TFTのソース電極がソース線に接続されている。
また、複数のゲート線がガラス基板31Aの第1面上に第1方向に直交する第2方向に並んで設けられ、TFTのゲート電極がゲート線に接続されている。
なお、図3に示すように、平面視で見ると、ソース線とゲート線はクロスする部分で接触しているように見えるが、この部分はソース線とゲート線が短絡しないように形成されている。
さらに、ソース線とゲート線で区画される各矩形状の領域が、カラーフィルタのそれぞれの画素が備えるRGBに対応したサブ画素に対応する領域(サブ画素領域ともいう。)になっており、TFTのドレイン電極が画素電極に接続されるようにして、サブ画素領域ごとに、TFT、及び、画素電極が設けられている。
そして、ゲート線の端部がゲートドライバ(図示せず)に接続されるとともに、ソース線の端部がソースドライバ(図示せず)に接続され、それらゲートドライバ及びソースドライバによってTFTの駆動が制御されることで、個別に画素電極に印加される電圧が制御される。
一方、第2電極部32Cは、カラーフィルタ層33の液晶層32A側の面に設けられ、例えば、液晶層32Aの全面に対応するベタ電極として形成された共通電極を備えている。
なお、共通電極及び画素電極には、ITO等の透明電極材料が用いられている。
ただし、本実施形態では、第1電極部32Bが画素電極で形成され、第2電極部32Cが共通電極で形成される場合について示しているが、これらは逆であってもよく、第1電極部32B又は第2電極部32Cのうちの一方が、共通電極で形成され、第1電極部32B又は第2電極部32Cのうちの共通電極でない方の電極部が、画素電極で形成されていればよい。
次に、上記の構成を有する本実施形態の車両用ミラー1の動作について説明する。
具体的には、本実施形態の車両用ミラー1は、動作モードとして、外光に対する反射率が最も高い状態で固定されたミラーとして画像表示部20を機能させるミラーモードと、後続車からの光によるグレアを抑制するように外光に対する反射率を変えるミラーとして画像表示部20を機能させる防眩モードと、画像表示部20をミラーとして機能させず、画像表示部20に車載カメラの映像(スルー画像)等を表示するカメラモードと、の3つの動作モードを有しており、以下、ミラーモード、防眩モード、カメラモードの順で説明を行う。
ただし、防眩モードでの運転者等に違和感を与えないようにするための制御に関しては、ここでのミラーモード、防眩モード、及び、カメラモードの一連の説明を終えた後に行う。
また、以下の説明では、これまでの説明における第1偏光をP偏光として、第2偏光をS偏光として説明するが、第1偏光がS偏光で、第2偏光がP偏光であってもよい。
(ミラーモード)
図4は車両用ミラー1のミラーモードとしての動作を説明するための図である。
なお、図4は説明がわかりやすいように文字等の記載を加える一方、一部符号の記載を省略しているが、基本的に、図2と同様の図である。
まず、ミラーモードでは、バックライト23がOFF(消灯)の状態とされ、第1電極部32Bの全ての画素電極、及び、第2電極部32Cの共通電極に印加される電圧が0(V)とされる。
つまり、第1電極部32B及び第2電極部32Cは、電圧が印加されていない状態となっている。
なお、第1電極部32Bは、先に説明したように、サブ画素ごとに形成された複数の画素電極を備えているが、ミラーモードは、画像表示部20全体をミラーとして機能させるため、上述のように、全ての画素電極に印加される電圧VPが0(V)とされる。
そして、液晶層32Aの液晶分子に印加される電圧VLは、共通電極に印加される電圧VCと画素電極に印加される電圧VPとの差、つまり、電圧VL=電圧VP-電圧VCであるので、ミラーモードでは、液晶層32Aの全ての液晶分子に対して電圧を印加していない状態とされている。
なお、電圧VCと電圧VPが同じ電圧になっていれば、やはり、液晶層32Aの液晶分子に印加される電圧VLは0(V)となるので、このようにしても動作上の問題はない。
本実施形態では、液晶層32Aの液晶分子に対して電圧を印加していないとき(電圧VLが0(V)のとき)には、液晶層32Aを挟むように設けられた第1配向膜PAF1及び第2配向膜PAF2によって、光が液晶層32Aを透過する際に、偏光状態が変化しない向きに、液晶層32Aの液晶分子の配向方向が揃うようになっている。
そして、外光はP偏光とS偏光の光がほぼ同じ割合で含まれているので、図4に示すように、カバー11を透過して車両用ミラー1に入射した光のうち、S偏光の光は第2偏光板34(より正確には、第2偏光フィルム34B)で吸収され、P偏光の光が第2偏光板34を透過して液晶層32Aに入射する。
なお、液晶層32Aに到達する前に、P偏光の光は、カラーフィルタ層33を透過することになるが、画像を表示するときのように、個別にサブ画素ごとに透過、遮断が制御されるわけではないため、外光の光に含まれる光の色に影響を及ぼすことはない。
そして、先に説明したように、ミラーモードのときには、液晶層32Aの液晶分子全体が光の偏光状態を変えない向きに配向方向が揃っているため、液晶層32Aに入射した光は、P偏光の状態のまま液晶層32Aを透過し、第1偏光板31に到達する。
そうすると、液晶層32Aを透過したP偏光の光は、第1偏光板31(より正確には、第1偏光フィルム31B)で反射され、再び、液晶層32Aに入射するが、ここでも偏光状態が変化することなく、P偏光の光のまま液晶層32Aを透過するので、第2偏光板34に阻害されることなく、第2偏光板34を透過してカバー11を介して車両用ミラー1の外部に照射される。
このため、ミラーモードでは、ほぼハーフミラーで光が反射されるのと同様の状態(ほぼ反射率50%の状態)が実現されており、画像表示部20がミラーとして機能するものとなっている。
なお、各部材を光が透過する際に吸収損失が発生するため、完全な反射率50%の状態になっているわけではないが、各部材の厚みが薄いこともあり、ハーフミラーの反射率と比べてもあまり遜色がない程度の反射率が得られる。
(防眩モード)
図5は車両用ミラー1の防眩モードとしての動作を説明するための図である。
なお、図5も説明がわかりやすいように文字等の記載を加える一方、一部符号の記載を省略しているが、基本的に、図2と同様の図である。
先に、説明したように、本実施形態では、液晶層32Aの液晶分子に対して電圧を印加していないとき(電圧VLが0(V)のとき)には、光が液晶層32Aを透過する際に、偏光状態が変化しない向きに、液晶層32Aの液晶分子の配向方向が揃うようになっている。
逆に、本実施形態では、液晶層32Aの液晶分子に対して印加する電圧VLを最大の電圧VLMAXにしたとき(例えば、電圧VLMAX=5(V)、電圧VC=0(V)、電圧VP=5(V)のとき)には、液晶層32Aに入射する光がS偏光であれば、透過する際に、P偏光に偏光状態を変化させる方向に、液晶層32Aの液晶分子の配向方向が変化する。
また、この印加される電圧VLが最大の電圧VLMAXのときには、液晶層32Aに入射する光がP偏光であれば、透過する際に、S偏光に偏光状態が変化する。
一方、液晶層32Aの液晶分子に対して印加される電圧VLが最大の電圧VLMAXではないものの0(V)でない場合でも、液晶層32Aの液晶分子の配向方向は変化するので、光が液晶層32Aを透過する際に偏光状態が変化するように液晶層32Aは作用する。
しかし、この場合には、S偏光の光をほぼ完全にP偏光に変化させるわけではなく、印加される電圧VLが大きくなるにつれて、透過した光に含まれるP偏光の光の割合が増えるようになる。
なお、液晶層32Aに入射する光がP偏光であれば、印加される電圧VLが大きくなるにつれて透過した光に含まれるS偏光の光の割合が増えるようになる。
このため、液晶層32Aの液晶分子に対して最大の電圧VLMAX未満の電圧VLが印加されていると、第2偏光板34を透過したP偏光の光のうちの一部の光が、液晶層32Aを透過する際に、S偏光の光になるので、そのS偏光の状態になった光は、第1偏光板31で反射されず、バックライト23側に抜けていくことになる。
また、第1偏光板31で反射されたP偏光の光は、再び、液晶層32Aを透過することになるが、この際にも、一部の光がS偏光に変化し、第2偏光板34で吸収されることになり、残ったP偏光の光だけが、第2偏光板34を透過してカバー11を介して車両用ミラー1の外部に照射される。
このため、先ほど説明したミラーモードのときは、外光が第2偏光板34を透過するときに、S偏光の光が吸収され、残りのP偏光の光がカバー11を介して車両用ミラー1の外部に照射されていたので、ほぼ反射率が50%のミラー状態になっていたが、液晶層32Aの液晶分子に対して0(V)より大きい電圧VLが印加されていると、ミラーモードのときよりも反射率が低くなる。
なお、反射率がどの程度まで低くなるかは、液晶層32Aの液晶分子に対して印加する電圧VLの大きさによって変わり、印加する電圧VLが最大の電圧VLMAXに近づくほど反射率が0%に近づく。
本実施形態の車両用ミラー1は、上記のようにしてミラーとしての反射率を制御できることを利用して後続車からのグレアを抑制するようにし、防眩モードの動作を実現しており、より詳細に説明する。
本実施形態では、防眩モードのときも、ミラーモードのときのように、バックライト23がOFF(消灯)の状態とされ、画像表示部20全体をミラーとして機能させるため、全ての画素電極に印加される電圧VPを個別に変えることは行わず、全ての画素電極に印加される電圧VPは同じ電圧とされる。
また、本実施形態では、図1を参照して説明したように、車両用ミラー1が眩光用の受光素子LREを備えており、その受光素子LREによって、後続車のヘッドライトから車両用ミラー1に向けて照射されている光の光量を測定できるようにしている。
ただし、眩光用の受光素子LREは、後続車のヘッドライトから車両用ミラー1に向けて照射されている光の光量を得ることができる位置であれば、本実施形態で説明した位置以外の位置に設けられていてもよい。
なお、先に述べたように、車両には車両の後方を撮像する車載カメラが搭載されており、本実施形態では、防眩モードのときに、画像表示部20に車載カメラの映像(スルー画像)等を表示することは行わないが、その車載カメラの撮像する画像に基づいて、後続車のヘッドライトから車両に向けて照射されている光の光量を得るようにして、眩光用の受光素子LREを省略することも可能である。
そして、例えば、第2電極部32Cの共通電極に印加される電圧VCを0(V)、つまり、電圧を印加していない状態としておいて、後続車から車両に向けて照射されている光の光量に合わせて、グレアを抑制でき、かつ、ミラーとして機能する所定の反射率となるように、第1電極部32Bの全ての画素電極に印加する電圧VPを調整する。
つまり、防眩モードとして動作させ、反射率を制御するミラーとして画像表示部20を機能させる場合、後続車からのグレアが抑制できるとともにミラーとしても機能する、所定の反射率となるように液晶層32Aの液晶分子の向きを変更するだけの電圧VLが、全画素に対応する液晶層32Aの全ての領域に対して、ほぼ均一に印加される。
例えば、後続車から車両に照射されている光の光量が大きい場合には、第1電極部32Bの全ての画素電極に印加する電圧VPをほぼ均一に大きくし、液晶層32Aの全ての領域に対してほぼ均一な大きい電圧VLを印加し、画像表示部20全体の反射率をほぼ均一に小さくする。
このようにすると、ミラーモードのときのように、ほぼハーフミラーと同等の反射率のときには、白色又は銀色になっていたミラー面がグレー色のミラー面になるので、運転者に向かってミラー面から反射される光が減り、グレアを抑制することができる。
なお、画像表示部20全体の反射率が小さくなるほど、濃いグレー色又は黒色に近いミラー面になっていく。
(カメラモード)
図6は車両用ミラー1のカメラモードとしての動作を説明するための図である。
なお、図6は説明がわかりやすいように文字等の記載を加える一方、一部符号の記載を省略しているが、基本的に、図2と同様の図である。
これまで説明したように、画像表示部20をミラーとして機能させる場合、つまり、ミラーモード及び防眩モードのどちらの場合でも、バックライト23はOFF(消灯)した状態とされ、バックライト23を発光させないようにしていた。
しかし、カメラモードでは、画像表示部20に車載カメラの映像(スルー画像)等を表示するため、その映像(スルー画像)を形成する画像光の元になる光が必要であり、バックライト23をON(点灯)の状態として、バックライト23を発光させる。
また、本実施形態では、液晶層32Aに印加する電圧VLの制御を第2電極部32Cの共通電極に印加される電圧VCを0(V)、つまり、電圧を印加していない状態として、第1電極部32Bの画素電極に印加する電圧VPを制御することで行っているため、第2電極部32Cの共通電極に印加される電圧VCについては、これまでと同様に0(V)とされる。
一方、これまでは、第1電極部32Bの全ての画素電極に印加する電圧VPが同じ電圧とされていたが、カメラモードでは、形成すべき画像に合わせて、第1電極部32Bの画素電極に印加する電圧VPが個別に制御される。
実際には、バックライト23を発光させると、バックライト23のミラー部30(図2参照)側を向く面全体から光がミラー部30側に照射されることになるが、図6では、説明がわかりやすいように、バックライト23から照射される光を2つの太矢印で示している。
バックライト23から照射される光には、S偏光の光もP偏光の光もほぼ同じ割合で含んでいるため、図6に示すように、第1偏光板31のどの位置であっても、その照射される光のうちのS偏光の光が第1偏光板31を透過することになる。
そして、図6に示すX領域に対応した第1電極部32Bの画素電極には、0(V)より大きい電圧VPが印加されているので、X領域に対応する液晶層32Aに対しては、0(V)より大きい電圧VLが印加された状態になっている。
このため、第1偏光板31を透過したS偏光の光は、液晶層32Aを透過する際に、偏光状態が変化し、P偏光の光を含む状態でカラーフィルタ層33に入射することになる。
なお、どの程度の光をP偏光の光に変化させるかは、X領域に対応する液晶層32Aに対して印加される電圧VLの大きさによって制御され、例えば、電圧VLが最大の電圧VLMAXに制御されれば、ほぼ全ての光がP偏光の光に変わる。
そして、カラーフィルタ層33を透過したP偏光の光は、第2偏光板34も透過してカバー11を介して車両用ミラー1の外部に照射される。
一方、図6に示すY領域に対応するバックライト23の領域から照射される光であっても、その光に含まれるS偏光の光が第1偏光板31を透過する点は同じであるが、Y領域対応した第1電極部32Bの画素電極の電圧VPは0(V)に制御されている。
このため、Y領域に対応する液晶層32Aに対しては電圧が印加されておらず、液晶層32Aを透過する際に、偏光状態が変化せず、S偏光の光のままカラーフィルタ層33に入射する。
そして、カラーフィルタ層33を透過する際に偏光状態は変わらないため、S偏光の光のまま第2偏光板34に到達し、第2偏光板34で吸収されるので、車両用ミラー1の外部に照射されない。
なお、サブ画素ごとに、上述のような制御が行われ、画像が形成されるのは、液晶モニタの原理と同じであるので、カメラモードのときに運転者が見る映像(スルー画像)は、液晶モニタと同じ明度の映像(画像)になることから圧倒的に明るい鮮明な映像(画像)とすることができる。
一方、本実施形態の構成は、画像表示制御を行うための偏光制御部32のバックライト23側の第1偏光板31を第1偏光の光を反射し、第2偏光の光を透過するものとすることで、1つの偏光制御部32を画像表示制御とミラーの反射率制御に兼用するものとしている。
そして、画像表示部に加え、画像表示部の液晶層とは別の液晶層を有する複数の部品で構成される鏡機能部を設けるようにしても防眩機能を実現できるが、本実施形態では、1つの液晶層32Aが画像表示制御とミラーの反射率制御に兼用される構成となっているため、そのように、画像表示部の液晶層とは別の液晶層を設ける場合に比べ圧倒的に、部品点数が低減される。
次に、防眩モードにおいて、制御部(制御基板22)が行うより詳細な制御の内容について説明する。
図7は防眩制御を説明するためのメインフローチャートであり、図8はメインフローチャートのステップS4を説明するためのサブフローチャートであり、図9はメインフローチャートで割り込み処理として実行される電圧調整処理を説明するためのフローチャートである。
運転者等が防眩モードを選択する操作を行うと、図7に示すメインフローチャートの処理が開始される。
処理が開始されると、制御部(制御基板22)は、眩光用の受光素子LRE(図1参照)の受光する光量(以下、眩光光量ともいう。)を取得するとともに、周囲光用の受光素子(図示せず)の受光する光量(以下、周囲光量ともいう。)を取得する(ステップS1)。
なお、制御部(制御基板22)は、初期のうちはサンプル数が少ないため、そのままの光量を以降の処理に用いる光量として採用するが、繰り返し処理で光量のサンプル数が増えるのに応じて、ステップS1の受光処理で取得した光量を移動平均で平準化してその平準化した光量を以降の処理で用いる光量とする処理も行っている。
そして、ステップS2に進み、制御部(制御基板22)は、反射率調整をON又はOFFにする制御を行う。
具体的には、制御部(制御基板22)は、周囲光量(周囲光)があらかじめ設定された第1の明るさよりも明るい状態から第1の明るさよりも暗い状態になったときに反射率調整をONにして防眩制御を開始するようにし、周囲光量(周囲光)が第1の明るさよりも明るいあらかじめ設定された第2の明るさよりも暗い状態から第2の明るさよりも明るい状態になったときに反射率調整をOFFにして防眩制御を終了するようにする。
ただし、ここでいう防眩制御の開始、終了は、防眩モードの開始終了ではなく、反射率制御のON、OFFである。
例えば、あらかじめ、第1の明るさは光量を数値化した数値で96に設定されており、第2の明るさは光量を数値化した数値で第1の明るさよりも明るい184.5に設定されている。
そして、周囲光量(周囲光)の明るさが第2の明るさよりも明るい場合、周囲がかなり明るい状態にあるため、後続車からの光の影響はあまりないため、反射率調整をOFFにして、ミラーモードのときと同様の状態とされる。
一方、周囲光量(周囲光)の明るさが第1の明るさよりも暗い場合、周囲がかなり暗い状態にあるため、後続車からの光の影響が大きいため、防眩制御が実施される。
なお、第1の明るさと第2の明るさを設定しているのは、夕方や早朝等の中間的な明るさのときに頻繁に反射率調整のON、OFFが発生することを防止するためである。
つまり、第1の明るさよりも明るい状態から第1の明るさよりも暗い状態になったときに反射率調整をONにして防眩制御を開始した後、周囲光量(周囲光)が単に第1の明るさより明るくなっただけでは、反射率調整がOFFされず、第2の明るさよりも明るくなって初めて反射率調整がOFFされるようにすることで、夕方や早朝等の中間的な明るさのときに頻繁に反射率調整がON、OFFするのを防止することができる。
次に、ステップS3に進み、制御部(制御基板22)は、反射率調整がONであるかの判定(ステップS3)を実施し、反射率調整がOFFの場合(ステップS3:NO)、再び、ステップS1に戻り、反射率調整がONの場合(ステップS3:YES)、ステップS4に進んで目標電圧を求める演算処理を実行する。
具体的には、ステップS4に進むと、制御部(制御基板22)は、図8に示すように、眩光光量(眩光)に応じた反射率を算出する処理(ステップT1)を行い、さらに、液晶層32Aに電圧を印加して算出した反射率にする電圧を算出する処理(ステップT2)を行って、図7に示すフローチャートのステップS5に進むことになる。
例えば、図示しない記憶部には、あらかじめ求めておいた運転者等が眩光によって眩しさを感じず、かつ、ミラーとして機能する反射率と眩光光量(眩光)の関係を数式化した関数が記憶されているので、その関数を用いて、制御部(制御基板22)は、眩光光量(眩光)に応じた反射率を算出する処理(ステップT1)を行う。
なお、この関数は、車種ごとに車両用ミラー1の車両に対する取付状態等が変わるため、それに合わせて実験的に求めるようにすればよい。
例えば、一例としては、眩光に対応する光を車両用ミラー1に照射し、その眩光に対応する光量のときに、ミラーとして見やすく、かつ、眩しさを感じない反射率を実験的に求め、眩光に対応する光の光量を変えて同様の実験を行うようにし、眩光の光量と、ミラーとして見やすく、かつ、眩しさを感じない反射率の関係を求め、それらのサンプルに対して最も近似度が高くなる関数を求めるようにすればよい。
一方、目標とする反射率が決まれば、その反射率にするための電圧(目標電圧)を定めるのは理論式で計算することができるため、制御部(制御基板22)は、図示しない記憶部にあらかじめ記憶させている理論式に基づいて、液晶層32Aに電圧を印加して算出した反射率にする電圧(目標電圧)を算出する処理(ステップT2)を行う。
なお、図示しない記憶部に理論式を記憶させておくのに代えて、実験的に求めた式を記憶させておくようにしてもよい。
例えば、車両用ミラー1に一定の光量の光を照射した状態で、電圧を変化させていったときに、どの程度の戻り光が得られるのかを測定すれば、その戻り光の光量の変化から反射率を求めることができるので電圧と反射率の関係を得ることができ、その電圧と反射率の関係を最もよく近似できる関数を求め、そのようにして求めた関数を図示しない記憶部に記憶させておいて、その関数に基づいて目標電圧を算出するようにしてもよい。
そして、図7に示すステップS5に進むと、制御部(制御基板22)は、運転者等が防眩モードをOFFにする操作を行ったかを判定し、防眩モードがOFFにされていれば、一連の処理を終了し、防眩モードがOFFにされていなければ、再び、ステップS1に戻る。
一方、図7に示すフローチャートの処理が開始されると、割り込み処理のためのタイマーの駆動も始まるようになっており、制御部(制御基板22)は、本実施形態では、10msごとに割り込み処理としての電圧調整処理を実行する。
具体的には、図9に示すように、電圧調整処理が開始されると、制御部(制御基板22)は、先ほど算出した目標電圧と液晶層32Aに印加されている現在の電圧とを比較し(ステップU1)、目標電圧の方が高い場合(ステップU1:YES)、あらかじめ設定されている所定の電圧だけ液晶層32Aに印加する印加電圧を高くして(ステップU2)、割り込み処理としての電圧調整処理を終了する。
なお、割り込み処理の時間が早い場合には、同じ時間でも電圧調整処理の回数が多くなり、遅い場合には回数が少なくなるため、割り込み処理の時間が早い場合にあらかじめ設定されている所定の電圧として大きな電圧を設定すると、急激に見え方が変化するため小さな電圧を設定し、逆に、割り込み処理の時間が遅い場合にはあらかじめ設定されている所定の電圧として小さな電圧を設定すると目標電圧に至るまでの時間が長くなり、防眩機能が低下することになるため、大きな電圧を設定することになり、あらかじめ設定されている所定の電圧は割り込み処理の時間に合わせて設定される。
つまり、本実施形態のように、割り込み処理が10msごとに行われる場合、100msの時間の間に10回の電圧調整処理が行われることになる一方、割り込み処理が50msごとに行われる場合には、100msの時間の間に2回の電圧調整処理が行われることになる。
したがって、割り込み処理の時間が短く設定されている場合(例えば、5msの場合)には、同じ時間の間に行われる電圧調整処理の回数が多くなることから、あらかじめ設定されている所定の電圧を小さく設定(例えば、1mVに設定)し、割り込み処理の時間が長く設定されている場合(例えば、50msの場合)には同じ時間の間に行われる電圧調整処理の回数が少なくなるため、あらかじめ設定されている所定の電圧を大きく設定(例えば、20mVに設定)する。
このように、割り込み処理の時間としては、5msから50msの間で設定し、その設定された割り込み時間に合わせて、あらかじめ設定されている所定の電圧を1mVから20mVの間で設定するようにすればよい。
一方、制御部(制御基板22)は、先ほど算出した目標電圧と液晶層32Aに印加されている現在の電圧とを比較し(ステップU1)、目標電圧が現在の電圧以下の場合(ステップU1:NO)、さらに、目標電圧と液晶層32Aに印加されている現在の電圧とを比較し(ステップU3)、目標電圧の方が低い場合(ステップU3:YES)、あらかじめ設定されている所定の電圧だけ液晶層32Aに印加する印加電圧を低くして(ステップU4)、割り込み処理としての電圧調整処理を終了し、そうでない場合(ステップU3:NO)には、目標電圧と現在の電圧が一致しているため、何もせずに、割り込み処理としての電圧調整処理を終了する。
なお、ここでのあらかじめ設定されている所定の電圧も先に説明したのと同様である。
このように、電圧調整処理では、液晶層32Aに印加する電圧を目標電圧にするのではなく、10msごとに調整するためにあらかじめ設定された電圧分だけ調整することが行われ、割り込み処理としての電圧調整処理が複数回実行された結果として液晶層32Aに印加する電圧が目標電圧に到達するようになっている。
つまり、電圧調整処理は、あらかじめ設定された時間周期(本例では10ms)ごとに、制御部(制御基板22)が液晶層32Aに印加している電圧が目標電圧と異なっているかを判定する判定処理と、判定処理ごとに、制御部(制御基板22)が、判定処理で液晶層32Aに印加している電圧が目標電圧と異なっていると判定された場合に、液晶層32Aに印加する電圧を目標電圧に近づけるように、あらかじめ設定された電圧分だけ増加又は減少させる電圧変更処理と、を含む処理を実行するものになっている。
このように、制御部(制御基板22)が、液晶層32Aに印加している電圧が目標電圧と異なっている場合に、液晶層32Aに印加する電圧を複数回に分けて増加又は減少させて目標電圧に到達させる電圧調整処理を実行して防眩制御を行うことで、急激に液晶層32Aに印加する電圧が変化することがない。
このため、急激な反射率の変化が抑制されるので車両用ミラー1の見え方が急激に変化せず、違和感を与えない状態とすることができる一方で、10ms程度の速いタイミングで反射率の調整が繰り返し行われるため、運転者等が眩しさを感じるよりも早く防眩が可能な反射率に変化する。
以上、具体的な実施形態を基に本発明の説明を行ってきたが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。
例えば、上記では、第1偏光板31が第1偏光の光を反射し、第2偏光の光を透過するものとされ、第2偏光板34が第1偏光の光を透過し、第2偏光の光を吸収するものとされていた。
しかし、第1偏光板31が第2偏光の光を反射し、第1偏光の光を透過するものとされ、第2偏光板34が第1偏光の光を透過し、第2偏光の光を吸収するものとされていてもよい。
このように、第1偏光板31が第2偏光の光を反射し、第1偏光の光を透過するものとされていても、それに応じて、第1配向膜PAF1及び第2配向膜PAF2によって設定される初期設定の液晶層32Aの液晶分子の配向方向を適切に設定しなおせば、これまで説明したのと同様の動作を実現することが可能である。
したがって、第1偏光板31は第1偏光の光、又は、第2偏光の光のうちのいずれか一方の光を反射し、残るもう一方の光を透過するものであればよい。
また、上記実施形態では、車両用ミラー1が、防眩制御が行えない状態とするミラーモード、防眩制御が行える状態とする防眩モード、カメラの画像等を表示するカメラモードの3つのモードを有し、運転者がその3つのモードのうちの1つのモードを選択できるものになっていた。
しかし、これに限定される必要はなく、例えば、車両用ミラー1が有するモードが、防眩制御が行える状態とする防眩モードと、防眩制御が行えない状態とするミラーモードと、の2つのモードだけで、運転者等によって、防眩制御が行える状態とする防眩モードと、防眩制御が行えない状態とするミラーモードと、を選択できるようになっていてもよい。
例えば、防眩モードとミラーモードだけとする場合、カラーフィルタ層33を省略して、画素電極とされていた第1電極部32Bを第2電極部32Cと同様に全体に対して設けられるベタ電極としてもよい。
このように、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、技術的思想を逸脱することのない変更や改良を行ったものも発明の技術的範囲に含まれるものであり、そのことは当業者にとって特許請求の範囲の記載から明らかである。
1 車両用ミラー
10 筐体
10A 開口部
11 カバー
20 画像表示部
21 ケース
21A 開口部
22 制御基板
23 バックライト
30 ミラー部
31 第1偏光板
31A ガラス基板
31B 第1偏光フィルム
32 偏光制御部
32A 液晶層
32B 第1電極部
32C 第2電極部
33 カラーフィルタ層
34 第2偏光板
34A ガラス基板
34B 第2偏光フィルム
LRE 眩光用の受光素子
PAF1 第1配向膜
PAF2 第2配向膜
S スペーサ

Claims (3)

  1. 車両用ミラーであって、
    前記車両用ミラーは、
    液晶層に印加する電圧で反射率を調整できるミラー部と、
    前記液晶層に印加する電圧を制御して反射率を調整する防眩制御を行う制御部と、を備え、
    前記制御部が、
    眩光に基づいて前記液晶層に印加する目標電圧を求める演算処理と、
    前記液晶層に印加している電圧が前記目標電圧と異なっている場合に、前記液晶層に印加する電圧を複数回に分けて増加又は減少させて前記目標電圧に到達させる電圧調整処理と、を含む処理を実行して前記防眩制御を行い、
    前記制御部は、あらかじめ、周囲光における第1の明るさと、第2の明るさとを設定しており、
    前記制御部は、前記周囲光があらかじめ設定された前記第1の明るさよりも明るい状態から前記第1の明るさよりも暗い状態になったときに前記防眩制御を開始し、
    前記制御部は、前記周囲光が前記第1の明るさよりも明るいあらかじめ設定された前記第2の明るさよりも暗い状態から前記第2の明るさよりも明るい状態になったときに前記防眩制御を終了することを特徴とする車両用ミラー。
  2. 前記電圧調整処理は、
    あらかじめ設定された時間周期ごとに、前記制御部が前記液晶層に印加している電圧が前記目標電圧と異なっているかを判定する判定処理と、
    前記判定処理ごとに、前記制御部が、前記判定処理で前記液晶層に印加している電圧が前記目標電圧と異なっていると判定された場合に、前記液晶層に印加する電圧を前記目標電圧に近づけるように、前記時間周期に対応したあらかじめ設定された電圧分だけ増加又は減少させる電圧変更処理と、を含む処理であることを特徴とする請求項1に記載の車両用ミラー。
  3. 前記車両用ミラーは、
    前記防眩制御が行える状態とする防眩モードと、
    前記防眩制御が行えない状態とするミラーモードと、を選択できるようになっていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両用ミラー。
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