JP7335512B2 - 温度測定装置及び温度測定方法 - Google Patents
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Description
まず、本発明の実施形態に係る温度測定装置10について、図1を参照しながら説明する。
本実施形態に係る温度測定装置10は、例えば、炉床が移動しながら塊成化物を加熱し還元していく回転炉床炉のような還元炉や、その他の種々の加熱炉において、当該加熱炉の内部における塊成化物の温度を測定する装置である。
撮像装置100は、加熱炉の炉内塊成化物を撮像して、塊成化物の輝度分布を表わす撮像画像を生成する装置である。撮像装置100は、レンズ等の各種光学素子と、CCD(Charge Coupled Device)、又は、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の撮像素子と、を有している。ここで、本実施形態に係る撮像装置100は、静止画像を生成可能なものであってもよく、動画像を生成可能なものであってもよい。また、本実施形態に係る撮像装置100は、モノクロ画像を撮像可能なものであってもよいし、カラー画像を撮像可能なものであってもよい。なお、カラー画像を撮像可能な撮像装置を利用する場合には、1チャンネルの画像を生成すればよい。すなわち、画像の生成手段としては、RGB成分のうちR,G,Bのいずれかの成分だけを利用しても良いし、RGB色空間からYCbCr色空間への変換を行い、Y成分のみを利用しても良い。
本実施形態に係る撮像装置100は、炉内の状態を観察するための観察窓に設置されており、約2m先にある炉内塊成化物の熱放射を撮像した輝度画像(撮像画像)を得る。撮像装置100は、例えば、角度θで斜め上から見下ろすように炉内を撮像している。ここで、図2に示したように、角度θは、撮像装置100の中心光軸と、加熱炉の炉床法線方向とのなす角の大きさとして規定される。
炉内での塊成化物は、バーナーや炉壁等による高温の輻射を受けているため、実際よりも輝度値が高くなっている。塊成化物の見掛けの温度をTa[K]とし、黒体放射輝度をL(Ta)[W/(m2・sr)]とし、塊成化物の放射率をεとすると、観測輝度ε・L(Ta)[W/(m2・sr)]は、下記の式(1)により表すことができる。なお、以下の式(1)では、塊成化物の表面を完全拡散面と仮定している。
撮像装置100によって、図4中で、撮像装置光軸方向として示した矢印の方向から、塊成化物(1)~塊成化物(3)により生じた隙間(開口部)を観測した場合を考える。このとき、図2にも示したように、撮像装置100の観測方向(すなわち、光軸方向)と鉛直方向(炉床法線方向)のなす角をθとすると、塊成化物(2)の側面のうち塊成化物(3)の輪郭線に隣接する部分(図4の右図に、点Qとして示す。)に対しては、図4の右図のような鉛直方向から角度θの領域の迷光が入る。
炉内の塊成化物を撮像した撮像画像から、迷光寄与割合f1が1となる塊成化物の上面の高温部の輝度と、迷光寄与割合f1の低温部(すなわち、f1≠1である部分)の輝度とを調べたとき、両者の輝度は、上記式(1)より、それぞれ式(4-1)、式(4-2)となる。ここで、高温部の輝度は、例えば、(a)画像上の最高輝度や、(b)以下に述べる低温部を中心に塊成化物の辺の2~3倍程度の長さを一辺とする領域の中の最高輝度、とする。なお、以下の式(4-1)及び式(4-2)において、T1[K]、T2[K]は、それぞれ高温部及び低温部の見掛けの温度であり、Tr1[K]、Tr2[K]は、それぞれ高温部及び低温部の真の温度である。
式(4-3’)に基づく、迷光寄与割合f1と迷光誤差温度(T2-Tr2)との関係のグラフを、図6に示す。
なお、迷光誤差温度の所定の許容値は、過去の操業における試行錯誤の結果、20℃とするのが好ましく、15℃とするのが更に好ましい。
次に、図1を参照しながら、本実施形態に係る演算処理装置200の全体構成について説明する。本実施形態に係る演算処理装置200は、撮像装置100により撮像された画像に対して演算処理を実施し、低迷光部を検出して温度算出を行う。
続いて、図7及び図8を参照しながら、本実施形態に係る演算処理装置200が備える画像処理部203について、詳細に説明する。
図7は、本実施形態に係る演算処理装置200が有する画像処理部203の構成の一例を示したブロック図であり、図8は、特徴点の検出方法及びラベリング部213の角度φの計算方法を説明するための説明図である。
続いて、図9を参照しながら、本実施形態に係る温度測定方法の流れについて簡単に説明する。図9は、本実施形態に係る温度測定方法の一例を示したフローチャートである。
以上の構成において、温度測定装置10では、加熱炉の内部における塊成化物を撮像した撮像画像から、輝度値が所定の第1の閾値以下である低輝度部を抽出し(低輝度部抽出ステップ)、抽出された低輝度部のうち、低輝度部の形状を表わした形状情報から、低輝度部に迷光が入射する立体角の半球の立体角2πに対する割合である迷光寄与割合f1を算出する(迷光寄与割合算出ステップ)。
100 撮像装置
200 演算処理装置
203 画像処理部
211 低輝度部抽出部
213 ラベリング部
215 輪郭抽出部
217 特徴点抽出部
219 迷光寄与割合算出部
221 温度測定部分抽出部
223 迷光誤差温度算出部
225 温度算出部
Claims (4)
- 加熱炉の内部における塊成化物の温度を測定する温度測定装置であって、
前記加熱炉の内部の前記塊成化物を撮像し、前記塊成化物の輝度分布を表わす撮像画像を生成する撮像装置と、
前記撮像画像に演算処理を実施して、前記塊成化物の温度を算出する演算処理装置と、
を備え、
前記演算処理装置は、
前記撮像画像から、輝度値が第1の閾値以下である低輝度部を抽出する低輝度部抽出部と、
前記低輝度部の形状を表わした形状情報から、半球の立体角2πに対する、前記低輝度部に迷光が入射する立体角の割合を、迷光寄与割合f1として算出する迷光寄与割合算出部と、
前記低輝度部のうち、前記迷光寄与割合f1が所定の第2の閾値以下である部分を温度測定部分として抽出する温度測定部分抽出部と、
前記温度測定部分の輝度値と、前記塊成化物の上面の輝度値と、前記迷光寄与割合f1とに基づいて、迷光により生じる測定温度の誤差を示す迷光誤差温度を算出する迷光誤差温度算出部と、
前記温度測定部分の輝度値から算出した温度のデータから、所定の許容値より大きい迷光誤差温度に対応するデータを間引いて得られたデータからなる、前記温度測定部分の温度を、前記低輝度部の温度として算出する温度算出部と、
を備える、温度測定装置。 - 前記温度算出部は、
前記低輝度部の温度として算出した温度から、前記温度測定部分の見掛けの温度を算出する、請求項1に記載の温度測定装置。 - 前記所定の許容値が20℃である、請求項1又は2に記載の温度測定装置。
- 加熱炉の内部における塊成化物の温度を測定する温度測定方法であって、
撮像装置を用いて、前記加熱炉の内部の前記塊成化物を撮像し、前記塊成化物の輝度分布を表わす撮像画像を生成する撮像ステップと、
前記撮像画像に演算処理を実施して、前記塊成化物の温度を算出する演算処理ステップと、
を有し、
前記演算処理ステップは、
前記撮像画像から、輝度値が第1の閾値以下である低輝度部を抽出する低輝度部抽出ステップと、
前記低輝度部の形状を表わした形状情報から、半球の立体角2πに対する、前記低輝度部に迷光が入射する立体角の割合を、迷光寄与割合f1として算出する迷光寄与割合算出ステップと、
前記低輝度部のうち、前記迷光寄与割合f1が所定の第2の閾値以下である部分を温度測定部分として抽出する温度測定部分抽出ステップと、
前記温度測定部分の輝度値と、前記塊成化物の上面の輝度値と、前記迷光寄与割合f1とに基づいて、迷光により生じる測定温度の誤差を示す迷光誤差温度を算出する迷光誤差温度算出ステップと、
前記温度測定部分の輝度値から算出した温度のデータから、所定の許容値より大きい迷光誤差温度に対応するデータを間引いて得られたデータからなる、前記温度測定部分の温度を、前記低輝度部の温度として算出する温度算出ステップと、
を有する、温度測定方法。
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