JP7334685B2 - 蓄電池制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、蓄電池制御装置に関する。
この種の制御装置として、特許文献1では、蓄電池と、蓄電池に流れる電流を検出する電流センサと、蓄電池の端子電圧を検出する電圧センサと、蓄電池の温度を検出する温度センサとを備える電源システムに適用される蓄電池制御装置が開示されている。蓄電池制御装置は、蓄電池の放電側及び充電側のうち少なくとも一方の最大電力を算出する。最大電力は、蓄電池のSOCに基づいて算出される。
特開2007-221886号公報
蓄電池制御装置は、SOC算出部と、電力算出部とを備えている。電力算出部は、温度センサの検出温度と、SOC算出部により算出されたSOCとに基づいて、最大電力を算出する。最大電力は、蓄電池の信頼性の低下を防止するために、電流センサの検出電流、電圧センサの検出電圧及び温度センサの検出温度のうち少なくとも1つである制限パラメータが閾値を跨がないように算出される。
蓄電池のSOCは直接計測することができないため、SOC算出部は、電流センサの検出電流と、蓄電池の劣化度合いとに基づいてSOCを算出する。そのため、電流センサの検出電流の誤差や、蓄電池の劣化度合いの誤差が大きくなることにより、SOCの誤差が増大する。
ここで、最大電力の算出に用いられるSOCの誤差や、温度センサの検出温度の誤差が大きくなることに起因して、電力算出部により算出される最大電力が、制限パラメータが閾値を跨がないようにできる適切な最大電力から大きくずれ得る。
電力算出部により算出される最大電力が適切な最大電力から大きくずれると、制限パラメータが閾値を跨いでしまい、蓄電池の信頼性が低下する懸念がある。そこで、蓄電池制御装置は低減部を備え、低減部は、制限パラメータが閾値を跨いだ場合、電力算出部により算出された最大電力を低減する低減処理を実施する。しかし、低減処理が実施されると、蓄電池の放電電力及び充電電力の少なくとも一方が制限されてしまう。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、蓄電池の放電電力及び充電電力の少なくとも一方が制限される事態の発生を抑制することができる蓄電池制御装置を提供することである。
本発明は、蓄電池と、前記蓄電池に流れる電流を検出する電流センサと、前記蓄電池の端子電圧を検出する電圧センサと、前記蓄電池の温度を検出する温度センサと、を備える電源システムに適用される蓄電池制御装置において、前記電流センサの検出電流と、前記蓄電池の劣化度合いとに基づいて、前記蓄電池のSOCを算出するSOC算出部と、算出された前記SOCと、前記温度センサの検出温度とに基づいて、前記蓄電池の放電側及び充電側のうち少なくとも一方の最大電力を算出する電力算出部と、前記電流センサの検出電流、前記電圧センサの検出電圧及び前記温度センサの検出温度のうち少なくとも1つである制限パラメータが閾値を跨いだ場合、前記電力算出部により算出された前記最大電力を低減する低減処理を実施する低減部と、前記低減処理が実施された場合、前記電力算出部で用いられる前記SOC及び前記SOC算出部で用いられる前記劣化度合いのうち少なくとも一方を補正する補正部と、を備える。
本発明では、低減処理が実施された場合、電力算出部で用いられるSOC、及びSOC算出部で用いられる劣化度合いのうち少なくとも一方が補正される。これにより、電力算出部により算出される最大電力が適切な最大電力から大きくずれることを防止できる。その結果、その後に低減処理が実施される事態の発生を抑制でき、蓄電池の放電電力及び充電電力の少なくとも一方が制限される事態の発生を抑制することができる。
第1実施形態に係る車両システムの概略図。 BMUの構成図。 低減係数の算出方法を示す図。 蓄電池の放電中におけるSOC等の推移を示すタイムチャート。 蓄電池のSOCが補正される場合の一例を示すタイムチャート。 蓄電池のSOHが補正される場合の一例を示すタイムチャート。 補正部が実施する処理のフローチャート。 第2実施形態に係る電圧センサの検出電圧の推移を示すタイムチャート。 第3実施形態に係る低減係数の算出方法を示す図。
<第1実施形態>
以下、本発明に係る蓄電池制御装置を具体化した第1実施形態について、図面を参照しつつ説明する。本実施形態は、走行動力源としてモータを有する電気自動車に適用されるものとしており、先ずは図1により車両システムの概要を説明する。
図1において、車両システムは、蓄電池11と、蓄電池11の直流電力を交流電力に変換するインバータ12と、インバータ12から出力される交流電力により駆動される走行駆動源としてのモータ13とを備えている。車両の走行時には、運転者によるアクセル操作に応じて、蓄電池11からインバータ12を介してモータ13に電力が供給され、その電力供給に伴うモータ13の力行駆動により車両に走行動力が付与される。モータ13は、力行機能に加えて発電機能を有する回転電機(モータジェネレータ)であり、例えば車両の減速時には、回生発電により生じる発電電力がインバータ12を介して蓄電池11に供給される。この場合、モータ13は、発電機として機能し、その発電電力により蓄電池11が充電される。
車両システムは、補機14を備えている。補機14には、蓄電池11の電力が供給される。補機14は、例えば車室内の空調を行う空調装置の電動コンプレッサを含み、蓄電池11からの供給電力により駆動される。蓄電池11には、蓄電池11の温度を検出する温度センサ15が設けられている。なお、蓄電池11は、例えばリチウムイオン蓄電池である。
車両システムは、CPU、ROM、RAM、入出力インターフェース等を含むマイクロコンピュータを主体とするBMU(Battery Management Unit)20を備えている。BMU20には、上述した温度センサ15以外に、蓄電池11の端子電圧を検出する電圧センサ16、蓄電池11の充放電電流を検出する電流センサ17が接続されている。BMU20は、温度センサ15の検出温度Tb、電圧センサ16の検出電圧Vb及び電流センサ17の検出電流Ibに基づいて、許容放電電力Wout及び許容充電電力Winを算出する。許容放電電力Woutは、蓄電池11が放電可能な最大電力であり、許容充電電力Winは、蓄電池11が充電可能な最大電力である。BMU20は、蓄電池11の端子電圧が使用電圧範囲内にあるように、許容放電電力Wout及び許容充電電力Winを算出する。許容放電電力Wout及び許容充電電力Winの算出方法については、後に詳述する。本実施形態において、BMU20が「蓄電池制御装置」に相当する。
車両システムは、CPUや各種メモリを有するマイクロコンピュータを主体とするECU30を備えている。ECU30には、許容放電電力Wout及び許容充電電力Winが入力される。ECU30は、入力された許容放電電力Wout及び許容充電電力Winに基づいて、インバータ12及び補機14の制御を行う。詳しくは、ECU30は、蓄電池11の放電電力を許容放電電力Wout以下にするようにインバータ12及び補機14を制御したり、蓄電池11の充電電力を許容充電電力Win以下にするようにインバータ12及び補機14を制御したりする。
続いて、図2を用いて、許容放電電力Wout及び許容充電電力Winの算出方法を説明する。
BMU20は、SOC算出部21及びSOH算出部26を備えている。SOH算出部26は、電圧センサ16の検出電圧Vb及び電流センサ17の検出電流Ibに基づいて、蓄電池11の劣化度合いを示す情報であるSOHを算出する。SOHは、蓄電池11の初期の満充電容量に対する劣化後の満充電容量の比率、又は蓄電池11の初期の内部抵抗に対する劣化後の内部抵抗の比率を示す情報である。
SOC算出部21は、温度センサ15の検出温度Tb、電圧センサ16の検出電圧Vb、電流センサ17の検出電流Ib及びSOH算出部26により算出されたSOHに基づいて、蓄電池11のSOCを算出する。
詳しくは、まず、SOC算出部21は、蓄電池11の充放電停止中における検出電圧Vbである蓄電池11の開路電圧(OCV)を取得する。SOC算出部21は、蓄電池11の開路電圧及び検出温度Tbと、SOCとが予め対応付けられた対応情報(例えば、マップ情報又は数式情報)を用いて、蓄電池11のSOCの初期値SOCiを算出する。次に、SOC算出部21は、蓄電池11が充放電を開始してからの電流センサ17の検出電流の時間積算値と、SOHに基づいて算出した蓄電池11の現在の満充電容量とに基づいて、充放電を開始してからの蓄電池11のSOCの増減分を算出する。SOC算出部21は、算出した増減分を初期値SOCiに加算することで、蓄電池11のSOCを算出する。なお、対応情報は、例えば、BMU20が備える記憶部に記憶されている。記憶部は、ROM以外の非遷移的実体的記録媒体(例えば、ROM以外の不揮発性メモリ)である。
SOC算出部21で算出される蓄電池11のSOCに誤差が生じる可能性がある。SOCの誤差は、電流センサ17の検出電流Ibの誤差に起因して増大する。詳しくは、電流センサ17の検出電流IbがSOCの算出過程において積算されるため、検出電流Ibの誤差が積算される。積算された誤差が大きくなることに起因して、SOCの誤差が増大する。また、SOCの誤差は、入力値である蓄電池11のSOHの誤差が大きくなることに起因して増大する。
BMU20は、電力算出部22を備えている。電力算出部22には、温度センサ15の検出温度Tb及びSOC算出部21により算出された蓄電池11のSOCが入力される。電力算出部22は、温度センサ15の検出温度Tb及びSOC算出部21により算出された蓄電池11のSOCに基づいて、放電電力基準値Wom及び充電電力基準値Wimを算出する。詳しくは、電力算出部22には、温度センサ15の検出温度Tb及び蓄電池11のSOCと、放電電力基準値Womとが予め対応付けられた対応情報が記憶されており、この対応情報を用いて放電電力基準値Womを算出する。また、電力算出部22には、温度センサ15の検出温度Tb及び蓄電池11のSOCと、充電電力基準値Wimとがあらかじめ対応付けられた対応情報が記憶されており、この対応情報を用いて充電電力基準値Wimを算出する。放電電力基準値Wom及び充電電力基準値Wimそれぞれに関する対応情報は、例えば、BMU20が備える記憶部に記憶されている。
本実施形態において、電力算出部22は、所定の放電時間にわたって蓄電池11の放電を継続しても、蓄電池11の端子電圧が使用下限電圧VLを下回らない最大の放電電力を放電電力基準値Womとして算出する。所定の放電時間は、数秒(例えば5秒)から数十秒(例えば20秒)までの時間に設定され、本実施形態では、10秒に設定されている。
本実施形態において、電力算出部22は、所定の充電時間にわたって蓄電池11の充電を継続しても、蓄電池11の端子電圧が使用上限電圧VH(>VL)を上回らない最大の充電電力を充電電力基準値Wimとして算出する。所定の充電時間は、数秒(例えば5秒)から数十秒(例えば20秒)までの時間に設定され、本実施形態では、10秒に設定されている。なお、本実施形態において、放電電力基準値Wom及び充電電力基準値Wimが「最大電力」に相当する。
BMU20は係数算出部23及び乗算部24を備えている。係数算出部23及び乗算部24は、電力算出部22の放電電力基準値Wom及び充電電力基準値Wimを低減する低減処理を実施する。低減処理とは、蓄電池11の端子電圧が使用下限電圧VLを下回った場合、蓄電池11を保護するために実施される処理である。具体的には、低減処理は、電圧センサ16の検出電圧Vbに基づいて放電側低減係数kо(0≦kо≦1)が算出され、放電側低減係数kоに基づいて、放電電力基準値Womが低減される処理である。また、低減処理とは、蓄電池11の端子電圧が使用上限電圧VHを上回った場合、蓄電池11を保護するために実施される処理である。具体的には、低減処理は、電圧センサ16の検出電圧Vbに基づいて充電側低減係数ki(0≦ki≦1)が算出され、充電側低減係数kiに基づいて、充電電力基準値Wimが低減される処理である。本実施形態において、係数算出部23及び乗算部24が「低減部」に相当する。
乗算部24には、電力算出部22の放電電力基準値Wom及び充電電力基準値Wimと、係数算出部23の各低減係数kо,kiとが入力される。乗算部24は、電力算出部22の放電電力基準値Womに放電側低減係数kоを乗じることで許容放電電力Woutを算出する。乗算部24は、算出された許容放電電力WoutをECU30に通知する。また、乗算部24は、電力算出部22の充電電力基準値Wimに充電側低減係数kiを乗じることで許容充電電力Winを算出する。乗算部24は、算出された許容充電電力WinをECU30に通知する。つまり、各低減係数kо,kiが0≦kо,ki<1の場合、放電電力基準値Wom及び充電電力基準値Wimが低減される低減処理が実施される。これにより、蓄電池11の充放電可能な電力が低減される。
図3(a)に、蓄電池11の放電中における放電側低減係数kоの算出方法の一例を示す。蓄電池11の検出電圧Vbが放電閾値Vk以上の場合、放電側低減係数kоは1に設定される。この場合、電力算出部22の放電電力基準値Womが、そのまま許容放電電力WoutとしてECU30に通知される。一方、蓄電池11の検出電圧Vbが放電閾値Vkより小さい場合、放電側低減係数kоは0≦kо<1に設定される。詳しくは、電圧センサ16の検出電圧Vbが小さいほど、放電側低減係数kоも小さい値に設定され、検出電圧Vbが0の場合に放電側低減係数kоが0に設定される。この場合、電力算出部22の放電電力基準値Womに放電側低減係数kоを乗じた値が、許容放電電力WoutとしてECU30に通知される。本実施形態において、放電閾値Vkは、使用下限電圧VLに設定されている。なお、本実施形態において、電圧センサ16の検出電圧Vbが「制限パラメータ」に相当する。
図4を用いて、蓄電池11の放電中に、SOCの誤差が増大することにより低減処理が実施される比較例について説明する。
図4(a)において、実線Aは、蓄電池11における実際のSOCの推移を示し、破線Bは、SOC算出部21により算出されたSOCの推移を示す。破線Bで示す蓄電池11のSOCには、実線Aで示す実際の蓄電池11のSOCよりも大きくなるような誤差が生じている。
図4(b)において、実線Cは、図4(a)の実線AのSOCから算出される許容放電電力Woutにより、蓄電池11が放電された場合における電圧センサ16の検出電圧Vbの推移を示す。電力算出部22は、蓄電池11の端子電圧が使用下限電圧VLである放電閾値Vkを下回らないように、放電電力基準値Womを算出する。そのため、実線AのSOCに基づいて放電電力基準値Womが算出された場合、電圧センサ16の検出電圧Vbは放電閾値Vkを下回らない。一方、図4(b)において、点線Dは,図4(a)の破線BのSOCから算出される許容放電電力Woutにより、蓄電池11が放電された場合における電圧センサ16の検出電圧Vbの推移を示す。この場合、誤差により、蓄電池11のSOCが実際の蓄電池11のSOCよりも過度に大きく算出される。これにより、蓄電池11の端子電圧が放電閾値Vkを下回らないようにできる適切な放電電力基準値Womよりも、放電電力基準値Womが過度に大きく算出される。これにより、時刻t1において、電圧センサ16の検出電圧Vbが放電閾値Vkを下回り、低減処理が実施される。
図4(c)は、図4(a)の破線BのSOCから算出される許容放電電力Woutにより、蓄電池11が放電された場合における放電電流Iの推移である。時刻t1において、低減処理が実施されることに伴い、蓄電池11の放電電流Iが低減される。低減処理は、電圧センサ16の検出電圧Vbが放電閾値Vk以上になるまで継続される。時刻t2において、電圧センサ16の検出電圧Vbが放電閾値Vk以上になるため、低減処理が解除される。これにより、蓄電池11の放電電流Iは低減処理を実施する前の値に戻る。しかし、蓄電池11のSOCの誤差が残存している場合、許容放電電力Woutが過度に大きく算出されることにより、その後再び低減処理が実施される可能性がある。以上により、低減処理が実施される際に生じる蓄電池11の充放電電流の制限により、モータ13のトルクが制限され、ひいては車両の動作に急な制限が働くことでドライバビリティが悪化する可能性がある。
そこで、本実施形態では、図2に示すように、BMU20は補正部25を備えている。補正部25には、各低減係数kо,kiが入力される。補正部25は、各低減係数kо,kiが0≦kо,ki<1とされた場合、蓄電池11のSOC又は蓄電池11のSOHを補正する。詳しくは、補正部25は、BMU20の起動から所定時間Ts経過した後に各低減係数kо,kiが0≦kо,ki<1とされた場合、蓄電池11のSOCの補正量を算出する。ここで、本実施形態において、例えばBMU20は、車両システムに備えられたイグニッションスイッチがユーザによりオンされることで起動する。また、例えば所定時間Tsは、所定の放電時間よりも短い時間に設定される。一方、BMU20の起動から所定時間Ts経過するまでの期間に各低減係数kо,kiが0≦kо,ki<1とされた場合、蓄電池11のSOHの補正量を算出する。補正部25により算出された補正量は、SOC算出部21及びSOH算出部26に入力される。
以下では、蓄電池11の放電中において、補正部25によりSOC又はSOHが補正される場合の制御について説明する。
図5に、蓄電池11の放電中において、補正部25により蓄電池11のSOCが補正される場合のSOC及び検出電圧Vbの一例を示す。図5(a)の実線Aは、蓄電池11における実際のSOCの推移を示し、破線Bは、蓄電池11におけるSOC算出部21により算出されたSOCの推移を示す。破線Bにおける蓄電池11のSOCには、実線Aにおける蓄電池11のSOCよりも大きくなるような誤差が生じている。図5(b)の破線は、図5(a)の破線BのSOCから算出される許容放電電力Woutにより、蓄電池11が放電された場合における電圧センサ16の検出電圧Vbの推移を示す。
BMU20の起動時t0からの経過時間が長いほど、SOCの算出過程において放電電流の積算値の誤差が増大されるため、蓄電池11のSOCの誤差は増大する。そのため、BMU20の起動時t0では、蓄電池11のSOCに誤差が生じていないが、BMU20の起動時t0から所定時間Ts経過後の時刻t1において、実線AのSOCに対して破線BのSOCが大きくなるようなSOCの誤差が生じる。そのため、放電電力基準値Womが過度に大きく算出されることにより、時刻t1において、電圧センサ16の検出電圧Vbが放電閾値Vkを下回る。この場合、補正部25は、蓄電池11のSOCを補正する。
蓄電池11のSOCの補正は、下式(c1)を満たすように実施される。
Figure 0007334685000001
ここで、αは補正量を調整するための定数であり、0<α≦1である。上式(c1)の右辺第1項がSOCの補正に寄与する項である。上式(c1)によれば、補正後のSOCは、α×(1-kо)×SOCだけ低減される。つまり、放電側低減係数kоが小さいほど、SOCが小さくなるように補正される。放電側低減係数kоが小さくなる場合とは、蓄電池11のSOCの誤差が増大し、放電電力基準値Womが過度に大きく算出されることにより、電圧センサ16の検出電圧Vbが放電閾値Vkを大きく下回った場合である。そのため、上式(c1)によれば、蓄電池11のSOCの誤差が増大されるほど、SOCの補正量が大きく算出される。
図6に、蓄電池11の放電中において、補正部25により蓄電池11のSOHが補正される場合のSOC及び検出電圧Vbの一例を示す。図6(a)は図5(a)に対応し、図6(b)は図5(b)に対応している。
図6(a)では、BMU20の起動時t0において、実線AのSOCに対して破線BのSOCが大きくなるようなSOCの誤差が生じている。これは、SOC算出部21の入力値である蓄電池11のSOHに誤差が生じているためである。そのため、BMU20の起動時t0から所定時間Ts経過するまでの期間以内である時刻t1において、電圧センサ16の検出電圧Vbが放電閾値Vkを下回る。この場合、補正部25は、蓄電池11のSOHを補正する。
蓄電池11のSOHの補正は、上式(c1)のSOCをSOHに置き換えた下式(c2)を満たすように実施される。
Figure 0007334685000002
上式(c2)によれば、補正後のSOHは、α×(1-kо)×SOHだけ低減される。つまり、放電側低減係数kоが小さいほど、SOHも小さくなるように補正される。放電側低減係数kоが小さい場合とは、SOC算出部21の入力値であるSOHの誤差が増大したことで、蓄電池11のSOCの誤差も増大し、電圧センサ16の検出電圧Vbが放電閾値Vkを大きく下回った場合である。そのため、上式(c2)によれば、蓄電池11のSOHの誤差が増大されるほど、SOHの補正量が大きく算出される。
図7に、補正部25により実施される処理の手順を示す。この処理は、所定周期で繰り返し実施される。
ステップS10において、放電側低減係数kоがk<1であるか否かを判定する。ステップS10において否定判定した場合、本処理を終了する。一方、ステップS10において肯定判定した場合、ステップS11に進む。
ステップS11において、BMU20の起動からの経過時間TDが所定時間Tsよりも長いか否かを判定する。ステップS11において肯定判定した場合、ステップS12に進む。ステップS12では、放電側低減係数kоに基づいて、上式(c1)を満たすように蓄電池11のSOCを補正する。一方、ステップS11において、否定判定した場合、ステップS13に進む。ステップS13では、放電側低減係数kоに基づいて、上式(c2)を満たすように蓄電池11のSOHを補正する。
続いて、蓄電池11の充電中において、補正部25によりSOC又はSOHが補正される場合の制御について説明する。
図3(b)に、蓄電池11の充電中における充電側低減係数kiの算出方法の一例を示す。蓄電池11の検出電圧Vbが充電閾値Vm以下の場合、充電側低減係数kiは1に設定される。この場合、電力算出部22の充電電力基準値Wimが、そのまま許容充電電力WinとしてECU30に通知される。一方、蓄電池11の検出電圧Vbが充電閾値Vmより大きい場合、充電側低減係数kiは0≦ki<1に設定される。詳しくは、電圧センサ16の検出電圧Vbが大きいほど、充電側低減係数kiも小さい値に設定され、検出電圧Vbが制限値Vn(>Vm)の場合に充電側低減係数kiが0に設定される。この場合、電力算出部22の充電電力基準値Wimに充電側低減係数kiを乗じた値が、許容充電電力WinとしてECU30に通知される。本実施形態において、充電閾値Vmは、使用上限電圧VHに設定されている。
蓄電池11の充電中における低減処理は、実際のSOCに対して、SOC算出部21により算出されたSOCが小さくなるような誤差が生じている場合に実施される可能性がある。これは、誤差により蓄電池11のSOCが実際のSOCよりも小さく算出されることにより、蓄電池11の端子電圧が使用上限電圧VHを上回らないようにできる適切な充電電力基準値Wimよりも、充電電力基準値Wimが過度に大きく算出されるためである。
そこで、補正部25は、蓄電池11の充電中において、低減処理が実施された場合、蓄電池11のSOCが増大するように、蓄電池11のSOC又はSOHを補正する。なお、充電中の低減処理も、図7に示した処理と同様に実施されればよい。この場合、例えば、ステップS10で用いられる放電側低減係数kоと、ステップS12,S13の上式(c1),(c2)で用いられる放電側低減係数kоとが充電側低減係数kiに置き換えられればよい。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の効果が得られるようになる。
蓄電池11の放電中において、放電側低減係数koがkо<1の場合、低減処理が実施される。この場合、電圧センサ16の検出電圧Vbが放電閾値Vkを下回った時刻に基づいて、蓄電池11のSOC又は蓄電池11のSOHが補正される。これにより、蓄電池11のSOCの誤差の原因となっているSOC及びSOHのうちいずれか一方が的確に補正される。そのため、電力算出部22により算出される許容放電電力Woutが、適切な許容放電電力Woutから大きくずれることを防止できる。その結果、その後に低減処理が実施される事態の発生を抑制することができる。
蓄電池11のSOCは、充放電電流の積算値に基づいて算出されるため、SOCの算出過程において放電電流の積算値の誤差が生じる。BMU20の起動からの時間が長いほど、放電電流の積算値の誤差が増大する。この場合、BMU20の起動から所定時間Ts経過した後に、電圧センサ16の検出電圧Vbが放電閾値Vkを下回る可能性がある。
そこで、本実施形態によれば、BMU20の起動から所定時間Ts経過した後に、低減処理が実施された場合、蓄電池11のSOC及びSOHのうち、SOCが補正される構成とした。これにより、充放電電流の積算値の誤差が原因となって増大した蓄電池11のSOCの誤差が的確に低減される。その結果、低減処理が実施される事態の発生を抑制することができる。
蓄電池11のSOCは、蓄電池11のSOHに基づいて算出される。そのため、蓄電池11のSOHに誤差が生じている場合、BMU20の起動時から蓄電池11のSOCに誤差が生じる。この場合、BMU20の起動から所定時間Ts経過するまでの期間に、電圧センサ16の検出電圧Vbが放電閾値Vkを下回る可能性がある。
そこで、本実施形態によれば、BMU20の起動から所定時間Ts経過するまでの期間に、低減処理が実施された場合、蓄電池11のSOC及びSOHのうち、SOHが補正される構成とした。これにより、蓄電池11のSOCの誤差が的確に低減される。その結果、低減処理が実施される事態の発生を抑制することができる。
蓄電池11の放電中において、SOCの誤差が増大されるほど、補正後のSOCが低減される構成とした。これにより、蓄電池11のSOCの補正量が、SOCの誤差の大きさに応じて算出されるため、的確に低減処理が実施される事態の発生を抑制することができる。
蓄電池11の放電中において、SOHの誤差が増大されるほど、補正後のSOHが低減される構成とした。これにより、蓄電池11のSOHの補正量が、SOHの誤差の大きさに応じて算出されるため、的確に低減処理が実施される事態の発生を抑制することができる。
蓄電池11の充電中において、低減処理が実施された場合、蓄電池11のSOCが増大するように、蓄電池11のSOC又はSOHを補正する構成とした。これにより、SOCの誤差が原因となり、電力算出部22により算出される許容充電電力Winが、適切な許容充電電力Winから大きくずれることを防止できる。その結果、その後に低減処理が実施される事態の発生を抑制することができる。
以上により、低減処理が実施される事態の発生が抑制され、車両のドライバビリティが悪化することを抑制することができる。
<第2実施形態>
以下、第2実施形態について、第1実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。第1実施形態では、電圧センサ16の検出電圧Vbが使用下限電圧VLに設定された放電閾値Vkを下回ることにより、低減処理と、蓄電池11のSOC又はSOHの補正とが実施されたが、これを変更する。本実施形態では、放電閾値Vkが使用下限電圧VLよりも大きく、かつ、使用上限電圧VHよりも低い値に設定される。電圧センサ16の検出電圧Vbが、放電閾値Vkを下回ることにより、蓄電池11のSOC又はSOHの補正が実施される。電圧センサ16の検出電圧Vbが、使用下限電圧VLを下回ることにより、低減処理が実施される。
図8に、電圧センサ16の検出電圧Vbの推移を示す。時刻t1において、電圧センサ16の検出電圧Vbが放電閾値Vkを下回る。これにより、蓄電池11のSOC又はSOHの補正が実施される。蓄電池11のSOC又はSOHの補正は、例えば、蓄電池11のSOCが小さくなるように実施されればよい。
以上説明した本実施形態では、電圧センサ16の検出電圧Vbが使用下限電圧VLを下回るよりも前に、蓄電池11のSOC又はSOHが補正される構成とした。これにより、低減処理が実施されるよりも前に、蓄電池11のSOC又はSOHの補正が実施される。そのため、低減処理が実施されるよりも前に、放電電力基準値Womが適正な値にされ、電圧センサ16の検出電圧Vbが使用下限電圧VLを下回ることが抑制される。その結果、低減処理が実施される事態の発生を抑制することができ、ひいては、車両のドライバビリティが悪化することを抑制することができる。
<第3実施形態>
以下、第3実施形態について、第1実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。第1実施形態では、低減処理は電圧センサ16の検出電圧Vbが使用下限電圧VLを下回る場合に実施されたが、本実施形態では、これを変更する。
図9に、蓄電池11の放電中における放電側低減係数kоの算出方法の一例を示す。電圧センサ16の検出電圧Vbが小さいほど、放電側低減係数kоも小さくされる。このため、電圧センサ16の検出電圧Vbが使用下限電圧VLよりも小さい場合に限られず、電圧センサ16の検出電圧Vbが使用下限電圧VLよりも大きい場合においても、放電側低減係数kоは0≦kо<1とされる。詳しくは、放電側低減係数kоは、検出電圧Vbが高いほど1に漸近し、検出電圧Vbが0になる場合に0とされる。また、検出電圧Vbの単位増加量あたりの放電側低減係数koの増加量は、検出電圧Vbが高いほど小さくなる。これにより、電圧センサ16の検出電圧Vbが小さい領域では、放電電力基準値Womの低減量の変化が大きな低減処理が実施される。一方、電圧センサ16の検出電圧Vbが大きい領域では、放電電力基準値Womの低減量の変化が小さな低減処理が実施される。これにより、低減処理が実施されることにより急に許容放電電力Woutが低減される事態を抑制することができる。
以上説明した本実施形態では、電圧センサ16の検出電圧Vbが使用下限電圧VLを下回る場合に限られず、低減処理が実施される構成とした。これにより、電圧センサ16の検出電圧Vbが使用下限電圧VLを下回る場合に低減処理が実施される構成よりも、早期に低減処理を実施することができる。低減処理は、電圧センサ16の検出電圧Vbが大きい領域では、検出電圧Vbが小さい領域に比べて、放電電力基準値Womの低減量の変化が小さくされる。そのため、低減処理が緩やかに実施されることにより、モータ13のトルクが急に制限されることが抑制され、ひいては車両のドライバビリティが悪化することを抑制することができる。
<その他の実施形態>
上記各実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。
・第1実施形態において、低減処理は、電圧センサ16の検出電圧Vbに代えて、温度センサ15の検出温度Tbに基づいて実施されてもよい。本実施形態において、低減処理は、蓄電池11の温度が過熱閾値を上回った場合、蓄電池11を過熱から保護するために実施される。係数算出部23は、温度センサ15の検出温度Tbに基づいて、各低減係数kо,ki(0≦kо,ki≦1)を算出すればよい。具体的には、係数算出部23は、温度センサ15の検出温度Tbが過熱閾値以下の場合、各低減係数kо,kiを1とすればよい。一方、係数算出部23は、温度センサ15の検出温度Tbが過熱閾値よりも高い場合、検出温度Tbが高いほど、各低減係数kо,ki(0≦kо,ki<1)を小さくすればよい。本実施形態において、温度センサ15の検出温度Tbが「制限パラメータ」に相当する。
・第1実施形態において、低減処理は、電圧センサ16の検出電圧Vbに代えて、電流センサ17の検出電流Ibに基づいて実施されてもよい。本実施形態において、低減処理は、蓄電池11の放電電流又は充電電流が過電流閾値を上回った場合、蓄電池11を過電流から保護するために実施される。係数算出部23は、電流センサ17の検出電流Ibに基づいて、各低減係数kо,ki(0≦kо,ki≦1)を算出すればよい。具体的には、係数算出部23は、電流センサ17の検出電流Ibの絶対値が過電流閾値以下の場合、各低減係数kо,kiを1とすればよい。ここで、本実施形態において、蓄電池11の放電電流が流れている場合、電流センサ17の検出電流Ibを正とし、蓄電池11の充電電流が流れている場合、電流センサ17の検出電流Ibを負とする。一方、係数算出部23は、電流センサ17の検出電流Ibの絶対値が過電流閾値より大きいの場合、検出電流Ibの絶対値が大きいほど各低減係数kо,ki(0≦kо,ki<1)を小さくすればよい。本実施形態において、電流センサ17の検出電流Ibが「制限パラメータ」に相当する。
・低減処理は、電圧センサ16の検出電圧Vb、電流センサ17の検出電流Ib及び温度センサ15の検出温度Tbのうち少なくとも2つに基づいて実施されてもよい。例えば、電圧センサ16の検出電圧Vb及び温度センサ15の検出温度Tbに基づいて低減処理が実施される場合、検出電圧Vbに基づいて算出される放電側低減係数koと、検出温度Tbに基づいて算出される低減係数kbとの積(ko×kb)が、乗算部24において放電電力基準値Womに乗算されてもよい。
・第1実施形態において、上式(c1)を用いた方法に代えて、補正部25は、蓄電池11の開路電圧に基づいて、蓄電池11のSOCを補正してもよい。具体的には、補正部25は、放電側低減係数kоが0≦kо<1の場合、蓄電池11の開路電圧を取得する。補正部25は、蓄電池11の開路電圧と、SOCとが予め対応付けられた対応情報に基づいて、蓄電池11のSOCを算出する。補正部25は、SOC算出部21において充放電電流の電流積算から算出される蓄電池11のSOCを、開路電圧から算出されたSOCに置き換える。これにより、充放電電流の積算値の誤差がリセットされる。なお、蓄電池11の開路電圧は、車両の停車中や、車両の走行中において蓄電池11の充放電電流が流れていない場合において取得されればよい。
・第1実施形態において、車両システムは、蓄電池11のSOCをユーザに通知する通知部を備えていてもよい。通知部は、例えば、蓄電池11のSOCを視覚や聴覚によりユーザへ通知する。具体的には、通知部は、蓄電池11のSOCをインストルメントパネル等の表示部にメッセージを表示することで通知したり、音声メッセージにより通知したりすればよい。これにより、補正された蓄電池11のSOCをユーザに通知することができる。
・BMU20は、車両システムに限らず、車載以外の電源システムに適用されてもよい。
・蓄電池11は、リチウムイオン蓄電池に限らず、鉛蓄電池やニッケル水素蓄電池等の他の蓄電池であってもよい。
・第1実施形態において、蓄電池11が複数の単電池から構成される組電池である場合、電圧センサ16は、例えば、単電池毎に検出電圧Vbを検出すればよい。SOC算出部21は、単電池毎のSOCを算出すればよい。電力算出部22の放電電力基準値Womとしては、複数の単電池のうちSOCが最小の単電池について、所定の放電時間にわたって蓄電池11の放電を継続しても、蓄電池11の端子電圧が使用下限電圧VLを下回らない最大の放電電力が算出されればよい。電力算出部22の充電電力基準値Wimとしては、複数の単電池のうち最大のSOCである単電池について、所定の充電時間にわたって蓄電池11の充電を継続しても、蓄電池11の端子電圧が使用上限電圧VH(>VL)を上回らない最大の充電電力が算出されればよい。
・BMU20は、蓄電池11の放電中の低減処理及び充電中の低減処理のうちいずれかのみ実施してもよい。
・本開示に記載の制御部及びその手法は、コンピュータプログラムにより具体化された一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサ及びメモリを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。あるいは、本開示に記載の制御部及びその手法は、一つ以上の専用ハードウエア論理回路によってプロセッサを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。もしくは、本開示に記載の制御部及びその手法は、一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサ及びメモリと一つ以上のハードウエア論理回路によって構成されたプロセッサとの組み合わせにより構成された一つ以上の専用コンピュータにより、実現されてもよい。また、コンピュータプログラムは、コンピュータにより実行されるインストラクションとして、コンピュータ読み取り可能な非遷移有形記録媒体に記憶されていてもよい。
11…蓄電池、15…温度センサ、16…電圧センサ、17…電流センサ、21…SOC算出部、22…電力算出部、23…係数算出部、24…乗算部、25…補正部。

Claims (6)

  1. 蓄電池(11)と、前記蓄電池に流れる電流を検出する電流センサ(17)と、前記蓄電池の端子電圧を検出する電圧センサ(16)と、前記蓄電池の温度を検出する温度センサ(15)と、を備える電源システムに適用される蓄電池制御装置(20)において、
    前記電流センサの検出電流と、前記蓄電池の劣化度合いとに基づいて、前記蓄電池のSOCを算出するSOC算出部(21)と、
    算出された前記SOCと、前記温度センサの検出温度とに基づいて、前記蓄電池の放電側及び充電側のうち少なくとも一方の最大電力を算出する電力算出部(22)と、
    前記電流センサの検出電流、前記電圧センサの検出電圧及び前記温度センサの検出温度のうち少なくとも1つである制限パラメータが閾値を跨いだ場合、前記電力算出部により算出された前記最大電力を低減する低減処理を実施する低減部(23,24)と、
    前記低減処理が実施された場合、前記電力算出部で用いられる前記SOC及び前記SOC算出部で用いられる前記劣化度合いのうち少なくとも一方を補正する補正部(25)と、を備える蓄電池制御装置。
  2. 蓄電池(11)と、前記蓄電池に流れる電流を検出する電流センサ(17)と、前記蓄電池の端子電圧を検出する電圧センサ(16)と、を備える電源システムに適用される蓄電池制御装置(20)において、
    前記電流センサの検出電流と、前記蓄電池の劣化度合いとに基づいて、前記蓄電池のSOCを算出するSOC算出部(21)と、
    算出された前記SOCに基づいて、前記蓄電池の放電側及び充電側のうち少なくとも一方の最大電力を算出する電力算出部(22)と、
    前記電流センサの検出電流及び前記電圧センサの検出電圧のうち少なくとも一方である制限パラメータが閾値を跨いだ場合、前記電力算出部により算出された前記最大電力を低減する低減処理を実施する低減部(23,24)と、
    前記低減処理が実施された場合、前記電力算出部で用いられる前記SOC及び前記SOC算出部で用いられる前記劣化度合いのうち少なくとも一方を補正する補正部(25)と、を備える蓄電池制御装置。
  3. 前記補正部は、前記蓄電池制御装置の起動から所定時間経過するまでの期間に前記低減処理が実施された場合、前記劣化度合いを補正する請求項1又は2に記載の蓄電池制御装置。
  4. 前記SOC算出部は、前記電流センサの検出電流の時間積算値と前記劣化度合いとに基づいて、前記SOCを算出し、
    前記補正部は、前記蓄電池制御装置の起動から所定時間経過した後に前記低減処理が実施された場合、前記SOCを補正する請求項1又は2に記載の蓄電池制御装置。
  5. 前記SOC算出部は、前記電流センサの検出電流の時間積算値と前記劣化度合いとに基づいて、前記SOCを算出し、
    前記補正部は、前記蓄電池制御装置の起動から所定時間経過するまでの期間に前記低減処理が実施された場合、前記劣化度合いを補正し、前記蓄電池制御装置の起動から前記所定時間経過した後に前記低減処理が実施された場合、前記SOCを補正する請求項1又は2に記載の蓄電池制御装置。
  6. 前記低減部は、前記蓄電池の放電中において、前記制限パラメータとしての前記検出電圧が、前記閾値としての前記蓄電池の使用電圧範囲の下限電圧を下回った場合、前記低減処理を実施する請求項1~5のいずれか一項に記載の蓄電池制御装置。
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