JP2009171789A - 電子制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】正確な残存容量推定値が算出されるまでの間に、過剰な充放電が行なわれることを回避できる電子制御装置を提供する。
【解決手段】モータジェネレータ(MG)に接続されたバッテリの残存容量(SOC)を推定する残存容量推定部90と、SOC推定値に応じて規定される入出力許容電力範囲内で充放電するようにMG及びエンジンを制御する駆動力分配制御部96を備えた電子制御装置9であって、残存容量推定部90に、バッテリ電圧等から算出される推定開放端子電圧等に基づいて基準SOC推定値を求める基準残存容量推定部92と、基準SOC推定値等に基づいてSOC推定値を更新する残存容量学習部94とが備えられ、駆動力分配制御部96は、更新されるSOC推定値が収束するまでの間、入出力許容電力範囲を規定するSOC推定値を基準SOC推定値に基づいて補正する残存容量推定値補正処理部98を備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、ハイブリッド車や電気自動車等の電子制御装置に関し、モータジェネレータに接続されたバッテリの残存容量を推定する残存容量推定部と、前記残存容量推定部で推定された残存容量推定値に応じて規定される入出力許容電力範囲内で充放電するように前記モータジェネレータ及びエンジンを制御する駆動力分配制御部を備えた電子制御装置に関する。
ハイブリッド車等に搭載される電子制御装置は、残存容量推定部によりモータジェネレータに接続されるバッテリの残存容量(以下、「SOC(State of Charge)」と記す。)を推定し、推定したSOCが制御目標値から大きく逸脱しないように、モータジェネレータ及びエンジンを制御するように構成されている。
バッテリが過放電または過充電されると、出力特性が変動し、バッテリが破損し、或いは寿命の短縮化を招くため、電子制御装置では、残存容量推定部で推定された残存容量推定値に応じて規定される入出力許容電力範囲、つまりの充電許容電力Win、放電許容電力Woutの範囲から逸脱しないようにモータジェネレータ及びエンジンを制御する。
従って、残存容量推定部により推定されるSOCは高精度が要求される。そのため、特許文献1では、開放端子電圧測定手段により求めたバッテリの現在の開放端子電圧OCVに対応する静的状態における純抵抗の値を、特性記憶手段に記憶されている静的状態における開放端子電圧−純抵抗特性から静的純抵抗値割出手段により割り出し、その値と、純抵抗測定手段により求めたバッテリの現在の純抵抗の値との差値を、静的純抵抗値割出手段により割り出した静的状態におけるバッテリの純抵抗の値により除した値を演算手段により求め、この値を、バッテリの現実の充電容量に関する状態を示す値を求めるために、静的状態におけるバッテリの充電容量に関する状態を示す値に乗じる補正係数として算出する充電容量状態検出用補正係数算出方法が提案されている。
また、特許文献2では、二次電池の残存容量を繰返し計算することにより算出する二次電池の残存容量算出装置であって、電圧とは異なる二次電池の状態を検出するための状態検出手段と、検出された状態に基づいて二次電池の分極が二次電池の残存容量に与える影響量を算出するための影響量算出手段と、算出された影響量に基づいて、以前に算出された残存容量を補正するための容量補正手段と、補正された残存容量に基づいて、二次電池の開放電圧を算出するための電圧算出手段と、算出された開放電圧に基づいて二次電池の電圧を推定するための電圧推定手段と、二次電池の電圧を検出するための電圧検出手段と、推定された電圧および検出された電圧を比較するための比較手段と、推定された電圧および検出された電圧を比較した結果に基づいて、以前に算出された残存容量を補正し、二次電池の残存容量を算出するための容量算出手段とを含む二次電池の残存容量算出装置が提案されている。
特開2002−303658号公報 特開2005-227164号公報
しかし、上述した従来技術の何れであっても、補正が適正に行なわれ、正確な残存容量推定値が算出されるまでの間は、算出された残存容量推定値が正確な値からずれている虞があり、実際の残存容量よりも残存容量推定値が大きな値に算出されていると、実際の放電許容電力Woutよりも過剰に放電され、実際の残存容量よりも残存容量推定値が小さな値に算出されていると、充電許容電力Winよりも過剰に充電される虞があるという問題があった。
本発明の目的は、上述の問題点に鑑み、少なくとも正確な残存容量推定値が算出されるまでの間に、過剰な充放電が行なわれることを確実に回避することができる電子制御装置を提供する点にある。
上述の目的を達成するため、本発明による電子制御装置の特徴構成は、モータジェネレータに接続されたバッテリの残存容量を推定する残存容量推定部と、前記残存容量推定部で推定された残存容量推定値に応じて規定される入出力許容電力範囲内で充放電するように前記モータジェネレータ及びエンジンを制御する駆動力分配制御部を備えた電子制御装置であって、残存容量推定部に、前記バッテリに関する情報に基づいて算出される推定開放端子電圧と、前記推定開放端子電圧と残存容量の関係を示す情報から基準残存容量推定値を求める基準残存容量推定部と、所定時間毎に、過去に算出した残存容量推定値に、当該所定時間のバッテリの充放電電流を加算するとともに、前記基準残存容量推定値との偏差に基づいて可変設定される補正量を加算して新たな残存容量推定値を算出して更新する残存容量学習部とを備え、前記駆動力分配制御部は、少なくとも前記残存容量学習部により算出される残存容量推定値が収束するまでの間、前記入出力許容電力範囲を規定する残存容量推定値を前記基準残存容量推定値に基づいて補正する残存容量推定値補正処理部を備えている点にある。
上述の構成によれば、残存容量学習部により算出される残存容量推定値が収束するまでの間は、駆動力分配制御部は、残存容量推定値補正処理部により基準残存容量推定値に基づいて補正された残存容量推定値に応じて規定される入出力許容電力範囲内で充放電するように前記モータジェネレータ及びエンジンを制御するようになるので、過剰な充放電が回避されるようになる。
以上説明した通り、本発明によれば、少なくとも正確な残存容量推定値が算出されるまでの間に、過剰な充放電が行なわれることを確実に回避することができる電子制御装置を提供することができるようになった。
以下、本発明による電子制御装置(以下、「ECU(Electronic Control Unit)」と記す。)がハイブリッド車両に搭載された例を説明する。
図1に示すように、ハイブリッド車両1は、エンジンEのクランクシャフトから入力されたトルクを遊星歯車機構でなる動力分割機構21を介してプロペラ軸22及び発電機MG1に伝達するとともに、プロペラ軸22を駆動する走行アシスト用の駆動モータMG2がリダクションギヤ等のギヤ機構23を介して備えられ、プロペラ軸22がデファレンシャルギア機構24を介して駆動輪Tに連結されている。
尚、モータジェネレータMGとバッテリ4との間の電力のやり取りは、インバータ31、32を介して行なわれる。ここで、インバータ31、32は、バッテリ4から入力された直流電力を交流電力に変換して発電機MG1及び駆動モータMG2に出力するとともに、発電機MG1及び駆動モータMG2から入力された交流電力を直流電力に変換してバッテリ4に出力する。
以下、本実施形態では、発電機MG1及び駆動モータMG2をモータジェネレータMGと記す。
上述のハイブリッド車両1は、バッテリ4の充電状態の監視を行なうバッテリECU5と、エンジンEの吸気量及び燃料噴射量等を制御するエンジンECU6と、モータジェネレータMGのトルクを制御するMG−ECU10と、ユーザ要求(アクセル、シフト等)や電池要求(SOC等)からエンジンEとモータに駆動力を分配制御するHV-ECU7と、ブレーキを制御するブレーキECU8等の制御部を備えて構成されている。また、各ECUにはCPUを備えたマイクロコンピュータ、CPUで実行される制御プログラムが格納されたROM及び/またはEEPROM、ワーキングエリアとして使用されるRAM、及び入出力回路等が設けられており、各ECUは相互に通信可能に接続されている。
バッテリ4は、複数の電池セルが一体化されたモジュールが、複数直列に接続されたリチウムイオン電池やニッケル水素電池等の組電池で構成されている。
上述のハイブリッド車両1には、バッテリ4の出力電圧を測定する電圧測定部41と、出力電流を測定する電流測定部42と、温度を測定する温度測定部43が設けられ、それらの測定値がバッテリECU5に入力されている。そして、バッテリECU5は、これらの測定値に基づいてSOCを演算する。
HV-ECU7は、アクセルポジションセンサ71から得られたアクセル開度、シフトポジションセンサ72から得られたシフト位置、車速センサ73から得られた車速情報、ブレーキECU8から得られたブレーキ操作情報等の車両1の運転状態に基づいて車両駆動トルクを算出し、当該車両駆動トルクを実現するために必要なパワーをエンジンECU6に要求するとともに、MG−ECU10に必要なトルクを要求する。
また、HV-ECU7は、バッテリECU5から入力されたバッテリ4のSOCと、HV-ECU9のROMに格納された前記車両1の運転状態に対するエンジン及びモータのトルク配分を実施する際に、充電許容電力Win及び放電許容電力Woutの範囲内でバッテリ4の充放電が実行されるようにモータジェネレータMG及びエンジンEの駆動力分配を実施する。
バッテリECU5及びHV−ECU6が協働して処理を行なうことによって本発明による電子制御装置9が構成されており、バッテリECU5は、図2に示すように、モータジェネレータMGに接続されたバッテリ4のSOCを推定する残存容量推定部90を備え、HV−ECU6は、残存容量推定部90で推定されたSOC推定値に応じて規定される入出力許容電力範囲内で充放電するようにモータジェネレータMG及びエンジンEを制御する駆動力分配制御部96を備えている。
残存容量推定部90は、バッテリ4に関する情報、例えばバッテリ4の電圧、電流、及び温度に基づいて算出される推定開放端子電圧(以下、「推定OCV(Open Circuit Voltage)」と記す。)と、推定OCVと残存容量の関係を示す情報から基準SOC推定値を求める基準残存容量推定部92と、所定時間毎に、過去に算出したSOC推定値(初期値は例えば60%に設定されている。)に、当該所定時間のバッテリ4の充放電電流を加算するとともに、基準SOC推定値との偏差に基づいて可変設定される補正量を加算して新たなSOC推定値を算出して更新する残存容量学習部94とを備えている。
基準残存容量推定部92は、ドロップ電圧算出部921、分極電圧導出部922、推定OCV算出部923、及び基準SOC推定値導出部924で構成されている。
ドロップ電圧算出部921は、バッテリ4の内部に生じる電圧降下、つまりドロップ電圧を算出する。詳述すると、バッテリ4の内部抵抗と温度の関係を示す抵抗−温度マップ情報(バッテリ4がニッケル水素電池の場合の抵抗−温度マップ情報を図3(a)に例示する。)を予め電子制御装置9(例えば、バッテリECU5またはHV−ECU7)のROMに記憶しておき、ドロップ電圧算出部921は、以下の数1に示すように、抵抗−温度マップ情報を検索することで温度測定部43から入力されたバッテリ4の温度TBからバッテリ4の内部抵抗R(TB)を導出し、導出した内部抵抗R(TB)と電流測定部42から入力されたバッテリ4の出力電流IBを乗算してドロップ電圧Vを算出する。尚、ドロップ電圧は、バッテリ4の充電時に正の値で、バッテリ4の放電時に負の値である。
分極電圧導出部922は、バッテリ4の分極電圧を導出する。詳述すると、バッテリ4の出力電流及び温度に対する分極電圧を示す分極電圧マップ情報を予め電子制御装置9のROMに記憶しておき、分極電圧算出部922は、分極電圧マップ情報を検索することで、電流測定部42から入力されたバッテリ4の出力電流及び温度測定部43から入力されたバッテリ4の温度より分極電圧Vdynを導出する。
推定OCV算出部923は、以下の数2に示すように、電圧測定部41から入力されたバッテリ4の出力電圧VOUTに、ドロップ電圧算出部921で算出されたドロップ電圧Vを加算し、分極電圧導出部922で導出された分極電圧Vdynを減算する演算を行なうことで推定OCVを算出する。尚、数2において、VOCVは推定OCVを示す。
基準SOC推定値導出部924について以下に詳述する。SOCとOCVの関係を示す情報、例えば図3(b)に例示するSOC−OCVマップ情報を電子制御装置9のROMに予め記憶しておき、基準SOC推定値導出部924は、推定OCV算出部923から入力された推定OCVをSOC−OCVマップ情報のOCV(縦軸)としたときのSOC(横軸)を、基準SOC推定値として導出する。
残存容量学習部94は、充放電電流算出部941、補正量算出部942、及びSOC推定値算出部943で構成されている。
充放電電流算出部941は、以下の数3に示すように、所定時間(例えば、SOC推定値算出部943による前回のSOC推定値の算出から現在時刻までの間)、電流測定部42から入力されたバッテリ4の出力電流IBを積算することで、所定時間のバッテリ4の充放電電流値を算出する。
補正量算出部942は、以下の数4に示すように、基準SOC推定値とSOC推定値算出部943によって前回算出されたSOC推定値の差分に補正ゲインを乗じることで、補正量REを算出する。尚、数4において、SOCは基準SOC推定値を示し、SOCは前回算出されたSOC推定値を示し、GAは補正ゲインを示す。
ここで、補正ゲインGAは以下のようにして導出される。つまり、少なくとも基準SOC推定値とバッテリ4の温度とに対する補正ゲインを示す図4に示すような補正ゲインマップ情報を予め電子制御装置9のROMに記憶しておき、補正量算出部942が、基準SOC推定値及び温度測定部43から入力されたバッテリ4の温度から補正ゲインマップ情報を検索することによって補正ゲインGAを導出する。
SOC推定値算出部943は、以下の数5に示すように、前回算出されたSOC推定値に、充放電電流算出部941で算出された充放電電流値ICと、補正量算出部942で算出された補正量REとを加算することで新たなSOC推定値を算出する。算出されたSOC推定値は、電子制御装置9のRAMに記憶される。尚、数5において、SOCは新たなSOC推定値を示す。
以上説明したようなSOC推定値の更新が、所定時間毎に、残存容量推定部90によって行なわれることで、SOC推定値は正確なSOCに収束される。
以下に詳述する。バッテリ4の出力電圧は、バッテリ4の内部抵抗と分極電圧によって、図5(a)に示すような挙動を示し、このようなバッテリ4の出力電圧の変化によって、バッテリ4の出力電流は、図5(b)に示すような挙動を示す。つまり、バッテリ4は充放電を繰り返し、それに伴ってSOC推定値も増減を繰り返す。
そして、図5(c)に例示するように、残存容量推定部90から出力されるSOC推定値は、更新されていくことによって、増減を繰り返しながら図5(c)に実線で示すような特性を描きつつ、図5(c)に一点鎖線で示すような正確なSOCに収束するのである。ここで、図5(c)は、SOC推定値の初期値が60%で、正確なSOCが30%であるとした場合の特性の例示である。
尚、残存容量学習部94が、補正量算出部942による補正量の算出を行なうことなく、充放電電流算出部941による充放電電流の積算によってのみSOC推定値を更新した場合、SOC推定値は、図5(c)に破線で示すような特性となり、正確なSOCに収束しない。
駆動力分配制御部96は、少なくとも残存容量学習部94により算出されるSOC推定値が収束するまでの間、入出力許容電力範囲を規定するSOC推定値を基準SOC推定値に基づいて補正する残存容量推定値補正処理部98を備えている。
例えば、駆動力分配制御部96は、所定時間毎に入力される更新されたSOC推定値と前回入力されたSOC推定値との差分が予め設定された所定値未満となった場合には、SOC推定値が収束したと判断して、残存容量推定値補正処理部98による補正を実行しない。この場合、電子制御装置9は、残存容量推定値補正処理部98による補正されたSOC推定値ではなく、残存容量学習部94のSOC推定値算出部943より出力されたSOC推定値を使用して、入出力許容電力範囲を規定する。
ここで、入出力許容電力範囲は、予め設定された充電許容電力Winの範囲及び放電許容電力Woutの範囲のことであり、図6(a)、(b)、(c)、(d)に示すように、SOC推定値によって変動するマップ情報、及び、バッテリ4の温度によって変動するマップ情報等として設定されている。
入出力許容電力範囲は、図6(a)に示すように、SOC推定値が80%を上回ると、過充電状態に近いとして、SOC推定値の上昇に対して充電許容電力Winを減少させるように設定されており、SOC推定値が所定値を下回ると、過放電状態に近いとして、SOC推定値の下降に対して放電許容電力Woutを減少させるように設定されている。特にSOC推定値が20%を下回ると、SOC推定値の下降に対して放電許容電力Woutを急激に減少させるように設定されている。そして、過充電状態にて充電を禁止し、過放電状態にて放電を禁止するように設定されている。
また、入出力許容電力範囲は、図6(b)に示すように、所定温度(例えば25度)を下回ると温度低下に対して充電許容電力Winと放電許容電力Woutを共に減少させるように設定されており、図6(c)に示すように、温度が所定温度(例えば52度)を上回ると温度上昇に対して充電許容電力Winと放電許容電力Woutを共に減少させるように設定されている。
更に、入出力許容電力範囲は、バッテリ4の出力電圧に基づいて変動するように設定されており、例えば、図6(d)に示すように、バッテリ4の出力電圧が所定値以下となると、バッテリ4の寿命または故障であるとして、放電許容電力Woutを減少させるように設定されている。
つまり、残存容量学習部94から出力され、収束前には残存容量推定値補正処理部98によって補正されるSOC推定値は、図6(a)に示すマップ情報を参照して入出力許容電力範囲を規定する際に用いられるパラメータである。
尚、図6(a)、(b)、(c)、(d)に示した入出力許容電力範囲の設定は、マップ情報として電子制御装置9のROMに記憶されている。
残存容量推定値補正処理部98は、基準SOC推定値に応じて設定された重み係数に基づいて、基準SOC推定値とSOC推定値を重み付け加算した値をSOC推定値として入出力許容電力範囲を算出する。
具体的には、残存容量推定値補正処理部98は、以下の数6によって算出されたSOC推定値によって入出力許容電力範囲を算出する。数6において、「SOC1」は基準SOC推定値、「SOC2」は残存容量学習部94から出力され、収束前には残存容量推定値補正処理部98によって補正されるSOC推定値、「SOC3」は入出力許容電力範囲算出に使用するSOC推定値、そして「r」は重み係数である。
ここで、重み係数は、基準SOC推定値の下限値及び上限値で最大値に設定され、下限値及び上限値から所定範囲の間で次第に小さな値になるように設定されている。例えば、図7に示すように、基準SOC推定値の下限値(0%)または上限値(100%)で最大値「1」に設定され、0%から10%及び90%から100%の範囲では次第に小さな値となり、10%から90%の範囲では最小値「0.5」に設定されている。
基準SOC推定値が100%や0%に近い値を示す程、バッテリ4が過剰な充放電を生じる可能性が高い。しかし、上述の構成によれば、このような場合には、残存容量推定値補正処理部98が、基準SOC推定値の重みを大きくして入出力許容電力範囲を規定するSOC推定値を算出するので、算出されたSOC推定値によって規定される入出力許容電力範囲、つまり充電許容電力Win及び放電許容電力Woutの最大値は小さくなり、バッテリ4の過剰な充放電を回避することができる。
残存容量推定値補正処理部は、基準SOC推定値の変化量が所定値以下の場合に補正することが好ましい。
以下に詳述する。上述したように、基準SOC推定値は推定OCVから導出される。そして、エンジンEの始動直後等は、推定OCVの値が安定しない虞がある。その場合、導出された基準SOC推定値が大きく変化すると、残存容量推定値補正処理部による補正が適正に行なわれなくなる。
従って、残存容量推定値補正処理部は、入力された基準SOC推定値の所定時間当たりの変化量が予め設定された所定値より大きい場合、基準SOC推定値導出部924によって導出された基準SOC推定値に誤りがある可能性があると判断して、SOC推定値を補正せず、前記変化量が前記所定値以下となったときに補正するのである。尚、前記所定値は、基準SOC推定値が安定したと判断可能な値であり、実験等によって導出される。
以下、電子制御装置9によるSOC推定値と入出力許容電力範囲の算出について図8に示すフローチャートに基づいて説明する。
充放電電流算出部941は、所定時間が経過するまで(S2)、充放電電流を積算する(S1)。
所定時間が経過すると(S2)、ドロップ電圧算出部921は、温度測定部43から入力されたバッテリ4の温度、電流測定部42から入力されたバッテリ4の出力電流、及び予め電子制御装置9のROMに記憶しておいた抵抗−温度マップ情報に基づいてドロップ電圧を算出し(S3)、分極電圧導出部922は、電流測定部42から入力されたバッテリ4の出力電流、温度測定部43から入力されたバッテリ4の温度、及び予め電子制御装置9のROMに記憶しておいた分極電圧マップ情報に基づいて分極電圧を導出する(S4)。
推定OCV算出部923は、電圧測定部41から入力されたバッテリ4の出力電圧、ステップS3で算出されたドロップ電圧、及びステップS4で導出された分極電圧に基づいて推定OCVを算出する(S5)。
基準残存容量推定値導出部924は、ステップS5で算出された推定OCV及び予め電子制御装置9のROMに記憶しておいたSOC−OCVマップ情報に基づいて基準SOC推定値を導出する(S6)。
補正量算出部942は、ステップS5で算出された推定OCV、ステップS2で所定時間が経過する前のステップS8に算出されたSOC推定値(つまり、前回のSOC推定値)、及び予め電子制御装置9のROMに記憶しておいた補正ゲインマップ情報に基づいて補正量を算出する(S7)。
SOC推定値算出部943は、ステップS1で算出された充放電電流量、ステップS7で算出された補正量、及び前回のSOC推定値に基づいて新たなSOC推定値を算出する(S8)。
駆動力分配制御部96は、前回のSOC推定値とステップS8で算出されたSOC推定値(つまり、今回のSOC推定値)の差分を算出し(S9)、算出された差分が予め設定された所定値以上である場合には(S10)、SOC推定値が収束したと判断して、残存容量推定値補正処理部98に重み付けによるSOC推定値の補正を実行させて(S11)、補正後のSOC推定値をステップS14にて使用するが(S12)、ステップS9で算出された差分が所定値未満である場合には(S10)、残存容量推定値補正処理部98にSOC推定値の補正を実行させず、ステップS8で算出された今回のSOC推定値をステップS14にて使用する(S13)。
その後、電子制御装置9は、ステップS11で補正されたSOC推定値またはステップS8で算出されたSOC推定値、及び、予め電子制御装置9のROMに記憶しておいた図6(a)、(b)、(c)に示すようなマップ情報に基づいて入出力許容電力範囲を導出し(S14)、導出した入出力許容電力範囲の範囲内でバッテリ4が充放電されるようにモータジェネレータMG及びエンジンEの制御を実行する。以後、ステップS1からステップS14を繰り返す。
以下、別実施形態について説明する。上述の実施形態では、残存容量推定値補正処理部98は、基準SOC推定値とSOC推定値を重み付け加算した値をSOC推定値として入出力許容電力範囲を算出する構成について説明したが、残存容量推定値補正処理部98は、基準SOC推定値が残存容量の上下限値から所定範囲であるときに、入出力許容電力範囲を規定するSOC推定値を基準SOC推定値に補正する構成であってもよい。
以下に詳述する。残存容量推定値補正処理部98は、基準SOC推定値がバッテリ4の過剰な充放電となる可能性の高い範囲、例えば基準SOC推定値が0%から10%または90%から100%の範囲では、入出力許容電力範囲を規定するSOC推定値として当該基準SOC推定値を使用する一方で、基準SOC推定値がバッテリ4の過剰な充放電となる可能性の低い範囲、例えば基準SOC推定値が10%または90%の範囲では、入出力許容電力範囲を規定するSOC推定値として残存容量学習部94から入力されたSOC推定値を使用する。
基準SOC推定値が過剰な充放電が生じる虞のあるような値を示している場合、バッテリ4の過剰な充放電を生じる可能性が高い。しかし、上述の構成によれば、このような場合には、入出力許容電力範囲を規定するSOC推定値としてを基準SOC推定値を使用するので、算出されたSOC推定値によって規定される入出力許容電力範囲は狭くなり、バッテリ4の過剰な充放電を回避することができる。また、重み付け演算する必要がなくなる。
上述の実施形態では、駆動力分配制御部96は、残存容量学習部94により算出されるSOC推定値が収束するまでの間、入出力許容電力範囲を規定するSOC推定値を基準SOC推定値に基づいて補正する残存容量推定値補正処理部98を備えた構成について説明したが、残存容量推定値補正処理部98がSOC推定値の補正を実行する条件は、残存容量学習部94により算出されるSOC推定値の収束とは限らない。
例えば、残存容量推定値補正処理部98は、SOC推定値が初期値である状態から残存容量学習部94によりSOC推定値が所定回数算出された場合や、SOC推定値が初期値である状態から所定時間経過した場合等に、SOC推定値の補正を実行する構成であってもよい。
尚、上述した実施形態は本発明の一例に過ぎず、本発明の作用効果を奏する範囲において各ブロックの具体的構成等を適宜変更設計できることは言うまでもない。
ハイブリッド車両の機能ブロック構成図 本発明による電子制御装置の機能ブロック構成図 (a)は、抵抗−温度マップ情報を示し、(b)は、SOC−OCVマップ情報を示す説明図 補正ゲインマップ情報を示す説明図 (a)は、バッテリの出力電圧の挙動を示し、(b)は、バッテリの出力電流の挙動を示し、(c)は、SOC推定値の挙動を示す説明図 (a)は、SOC推定値と入出力許容電力範囲のマップ情報を示し、(b)は、バッテリの低温領域の温度と入出力許容電力範囲のマップ情報を示し、(c)は、バッテリの高温領域の温度と入出力許容電力範囲のマップ情報を示し、(d)は、バッテリの出力電圧と入出力許容電力範囲のマップ情報を示す説明図 基準SOC推定値と重み係数のマップ情報を示す説明図 SOC推定値と入出力許容電力範囲の算出について説明するためのフローチャート
符号の説明
4:バッテリ
9:電子制御装置
90:残存容量推定部
92:基準残存容量推定部
94:残存容量学習部
96:駆動力分配制御部
98:残存容量推定値補正処理部
MG:モータジェネレータ
OCV:開放端子電圧
SOC:残存容量

Claims (5)

  1. モータジェネレータに接続されたバッテリの残存容量を推定する残存容量推定部と、前記残存容量推定部で推定された残存容量推定値に応じて規定される入出力許容電力範囲内で充放電するように前記モータジェネレータ及びエンジンを制御する駆動力分配制御部を備えた電子制御装置であって、
    前記残存容量推定部に、前記バッテリに関する情報に基づいて算出される推定開放端子電圧と、前記推定開放端子電圧と残存容量の関係を示す情報から基準残存容量推定値を求める基準残存容量推定部と、所定時間毎に、過去に算出した残存容量推定値に、当該所定時間のバッテリの充放電電流を加算するとともに、前記基準残存容量推定値との偏差に基づいて可変設定される補正量を加算して新たな残存容量推定値を算出して更新する残存容量学習部とを備え、
    前記駆動力分配制御部は、少なくとも前記残存容量学習部により算出される残存容量推定値が収束するまでの間、前記入出力許容電力範囲を規定する残存容量推定値を前記基準残存容量推定値に基づいて補正する残存容量推定値補正処理部を備えていることを特徴とする電子制御装置。
  2. 前記残存容量推定値補正処理部は、前記基準残存容量推定値が残存容量の上下限値から所定範囲であるときに、前記入出力許容電力範囲を規定する残存容量推定値を前記基準残存容量推定値に補正することを特徴とする請求項1記載の電子制御装置。
  3. 前記残存容量推定値補正処理部は、前記基準残存容量推定値に応じて設定された重み係数に基づいて、前記基準残存容量推定値と前記残存容量推定値を重み付け加算した値を前記残存容量推定値として前記入出力許容電力範囲を算出することを特徴とする請求項1記載の電子制御装置。
  4. 前記重み係数が、前記基準残存容量推定値の下限値及び上限値で最大値に設定され、下限値及び上限値から所定範囲の間で次第に小さな値になるように設定されていることを特徴とする請求項3記載の電子制御装置。
  5. 前記残存容量推定値補正処理部は、前記基準残存容量推定値の変化量が所定値以下の場合に補正することを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の電子制御装置。
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