JP7333706B2 - 濃度分析装置 - Google Patents
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Description
図1は、本発明の第1の実施形態に係る濃度分析装置の概略構成図である。なお、図示した構成は、あくまで一例であり、本発明を限定するものではない。
図2は、本発明の第2の実施形態に係る濃度分析装置の概略構成図である。以下、第1の実施形態と同様の構成については、図面に同じ符号を付してその説明を省略し、第1の実施形態と異なる構成のみ説明する。
図3は、本発明の第3の実施形態に係る濃度分析装置の概略構成図である。以下、上述した実施形態と同様の構成については、図面に同じ符号を付してその説明を省略し、上述した実施形態と異なる構成のみ説明する。
図4は、本発明の第4の実施形態に係る濃度分析装置の概略構成図である。以下、上述した実施形態と同様の構成については、図面に同じ符号を付してその説明を省略し、上述した実施形態と異なる構成のみ説明する。
ここで、上述した実施形態の過酸化水素分解装置2に好適に使用されるモノリス状有機多孔質アニオン交換体の具体例として、2種類のモノリス状有機多孔質アニオン交換体について説明する。以下、モノリス状有機多孔質アニオン交換体を単に「モノリスアニオン交換体」といい、モノリス状有機多孔質体を単に「モノリス」ともいう。また、モノリスの製造における中間体(前駆体)であるモノリス状有機多孔質中間体を単に「モノリス中間体」ともいう。
Aタイプのモノリスアニオン交換体は、モノリスにアニオン交換基を導入することで得られるものであり、気泡状のマクロポア同士が重なり合い、この重なる部分が水湿潤状態で平均直径30~300μm、好ましくは30~200μm、特に好ましくは40~100μmの開口(メソポア)となる連続マクロポア構造体である。Aタイプのモノリスアニオン交換体の開口の平均直径は、モノリスにアニオン交換基を導入する際、モノリス全体が膨潤するため、モノリスの開口の平均直径よりも大きくなる。水湿潤状態での開口の平均直径が30μm未満であると、通水時の圧力損失が大きくなってしまうため好ましくなく、水湿潤状態での開口の平均直径が大き過ぎると、被処理水(試料水)とAタイプのモノリスアニオン交換体および担持された白金族金属ナノ粒子との接触が不十分となり、その結果、過酸化水素分解特性が低下してしまうため好ましくない。なお、乾燥状態のモノリス中間体の開口の平均直径、乾燥状態のモノリスの開口の平均直径、及び乾燥状態のモノリスアニオン交換体の開口の平均直径は、それぞれ水銀圧入法により測定される値を意味する。また、水湿潤状態のAタイプのモノリスアニオン交換体の開口の平均直径は、乾燥状態のAタイプのモノリスアニオン交換体の開口の平均直径に、膨潤率を乗じて算出される値である。また、アニオン交換基導入前の乾燥状態のモノリスの開口の平均直径、及びその乾燥状態のモノリスにアニオン交換基導入したときの乾燥状態のモノリスに対する水湿潤状態のAタイプのモノリスアニオン交換体の膨潤率がわかる場合は、乾燥状態のモノリスの開口の平均直径に、膨潤率を乗じて、水湿潤状態のAタイプのモノリスアニオン交換体の開口の平均直径を算出することもできる。
Bタイプのモノリスアニオン交換体は、アニオン交換基が導入された全構成単位中、架橋構造単位を0.3~5.0モル%含有する芳香族ビニルポリマーからなる平均太さが水湿潤状態で1~60μmの三次元的に連続した骨格と、その骨格間に平均直径が水湿潤状態で10~100μmの三次元的に連続した空孔とからなる共連続構造体であって、全細孔容積が0.5~5ml/gであり、水湿潤状態での体積当たりのイオン交換容量が0.3~1.0mg当量/mlであり、アニオン交換基が該多孔質イオン交換体中に均一に分布している。
1 脱気装置
2 過酸化水素分解装置
3 濃度測定装置
4 切替装置
V1 第1の開閉弁
V2 第2の開閉弁
V3 第3の開閉弁
V4 第4の開閉弁
V5 第5の開閉弁
V6 第6の開閉弁
TV1 第1の三方弁
TV2 第2の三方弁
5 演算装置
6,7 流量調整手段
L1 メイン配管
L10 サンプリング配管
L11 第1の分岐配管
L12 第2の分岐配管
L13 合流配管
L21 接続配管(第1の接続配管)
L22 第2の接続配管
L23 第3の接続配管
Claims (10)
- 水処理システムの所定位置から採取した試料水中の過酸化水素濃度と溶存酸素濃度とを分析する濃度分析装置であって、
前記所定位置に接続され、前記試料水を流通させる第1の配管と、
前記所定位置に接続され、前記試料水を流通させる第2の配管と、
前記第1の配管に設けられ、前記試料水中の少なくとも溶存水素を除去する脱気手段と、
前記脱気手段より下流側の前記第1の配管に設けられ、前記試料水中の過酸化水素を分解する過酸化水素分解手段と、
前記脱気手段と前記過酸化水素分解手段との間の前記第1の配管と、前記第2の配管とを接続する第3の配管と、
前記第1および第2の配管の下流側で該第1および第2の配管に接続された第4の配管と、
前記第4の配管に設けられ、前記試料水の溶存酸素濃度を測定する濃度測定手段と、
前記濃度測定手段による測定結果に基づいて、前記試料水中の過酸化水素濃度を算出する演算手段と、を有し、
前記濃度測定手段は、前記第1の配管を経由して前記脱気手段と前記過酸化水素分解手段とを通り、前記第4の配管へと通じる第1の供給経路を流れた前記試料水の溶存酸素濃度である第1の濃度と、前記第1の配管を経由して前記脱気手段を通り、前記過酸化水素分解手段を通らずに、前記第3の配管から前記第2の配管を経由して前記第4の配管へと通じる第2の供給経路を流れた前記試料水の溶存酸素濃度である第2の濃度と、前記第2の配管から前記第4の配管を経由して前記脱気手段と前記過酸化水素分解手段とを通らない第3の供給経路を流れた前記試料水の溶存酸素濃度である第3の濃度とを別々に測定するようになっており、
前記演算手段は、前記濃度測定手段による前記第1の濃度の測定値と前記第2の濃度の測定値との差分に基づいて、前記試料水中の過酸化水素濃度を算出する、濃度分析装置。 - 水処理システムの所定位置から採取した試料水中の過酸化水素濃度と溶存酸素濃度とを分析する濃度分析装置であって、
前記所定位置に接続され、前記試料水を流通させる第1の配管と、
前記所定位置に接続され、前記試料水を流通させる第2の配管と、
前記第1の配管に設けられ、前記試料水中の少なくとも溶存水素を除去する脱気手段と、
前記脱気手段より下流側の前記第1の配管に設けられ、前記試料水中の過酸化水素を分解する過酸化水素分解手段と、
前記脱気手段と前記過酸化水素分解手段との間の前記第1の配管と、前記第2の配管とを接続する第3の配管と、
前記過酸化水素分解手段より下流側の前記第1の配管と、前記第2の配管と前記第3の配管との接続部より下流側の前記第2の配管とを接続する第4の配管と、
前記第2の配管と前記第4の配管との接続部より下流側の前記第2の配管に設けられ、前記試料水の溶存酸素濃度を測定する濃度測定手段と、
前記濃度測定手段による測定結果に基づいて、前記試料水中の過酸化水素濃度を算出する演算手段と、を有し、
前記濃度測定手段は、前記第1の配管を経由して前記脱気手段と前記過酸化水素分解手段とを通り、前記第4の配管から前記第2の配管へと通じる第1の供給経路を流れた前記試料水の溶存酸素濃度である第1の濃度と、前記第1の配管を経由して前記脱気手段を通り、前記過酸化水素分解手段を通らずに、前記第3の配管から前記第2の配管へと通じる第2の供給経路を流れた前記試料水の溶存酸素濃度である第2の濃度と、前記第2の配管を経由して前記脱気手段と前記過酸化水素分解手段とを通らない第3の供給経路を流れた前記試料水の溶存酸素濃度である第3の濃度とを別々に測定するようになっており、
前記演算手段は、前記濃度測定手段による前記第1の濃度の測定値と前記第2の濃度の測定値との差分に基づいて、前記試料水中の過酸化水素濃度を算出する、濃度分析装置。 - 前記試料水を前記第1の供給経路に流通させ、前記濃度測定手段で前記第1の濃度を測定する第1の測定モードと、前記試料水を前記第2の供給経路に流通させ、前記濃度測定手段で前記第2の濃度を測定する第2の測定モードと、前記試料水を前記第3の供給経路に流通させ、前記濃度測定手段で前記第3の濃度を測定する第3の測定モードとを切り替える切替手段を有する、請求項1または2に記載の濃度分析装置。
- 前記切替手段が、前記第3の配管に設けられた第1の開閉弁と、前記第2の配管と前記第3の配管との接続部より上流側の前記第2の配管に設けられた第2の開閉弁と、前記過酸化水素分解手段より下流側の前記第1の配管に設けられた第3の開閉弁とを有し、
前記第1の測定モードでは、前記第1および第2の開閉弁が閉鎖されるとともに前記第3の開閉弁が開放され、前記第2の測定モードでは、前記第1の開閉弁が開放されるとともに前記第2および第3の開閉弁が閉鎖され、前記第3の測定モードでは、前記第1および第3の開閉弁が閉鎖されるとともに前記第2の開閉弁が開放される、請求項3に記載の濃度分析装置。 - 前記過酸化水素分解手段より下流側の前記第1の配管に接続された第5の配管と、前記第2の配管と前記第3の配管との接続部より下流側の前記第2の配管に接続された第6の配管と、をさらに有し、
前記切替手段が、前記第3の配管に設けられた第1の開閉弁と、前記第2の配管と前記第3の配管との接続部より上流側の前記第2の配管に設けられた第2の開閉弁と、前記第1の配管と前記第5の配管との接続部に設けられた第1の三方弁と、前記第2の配管と前記第6の配管との接続部に設けられた第2の三方弁とを有し、
前記第1の三方弁は、前記第1の配管のうち前記接続部の上流側を該接続部の下流側に連通させる第1の位置と前記第5の配管に流通させる第2の位置とに切り替え可能であり、前記第2の三方弁は、前記第2の配管のうち前記接続部の上流側を該接続部の下流側に連通させる第1の位置と前記第6の配管に連通させる第2の位置とに切り替え可能であり、
前記第1の測定モードでは、前記第1の開閉弁が閉鎖されるとともに前記第2の開閉弁が開放され、かつ、前記第1の三方弁が前記第1の位置にあるとともに前記第2の三方弁が前記第2の位置にあり、前記第2の測定モードでは、前記第1の開閉弁が開放されるとともに前記第2の開閉弁が閉鎖され、かつ、前記第1の三方弁が前記第2の位置にあるとともに前記第2の三方弁が前記第1の位置にあり、前記第3の測定モードでは、前記第1の開閉弁が閉鎖されるとともに前記第2の開閉弁が開放され、かつ、前記第1の三方弁が前記第2の位置にあるとともに前記第2の三方弁が前記第1の位置にある、請求項3に記載の濃度分析装置。 - 前記第4の配管に設けられ、該配管を流れる前記試料水の流量を調整する流量調整手段を有する、請求項4または5に記載の濃度分析装置。
- 前記切替手段が、前記第3の配管に設けられた第1の開閉弁と、前記第2の配管と前記第3の配管との接続部より上流側の前記第2の配管に設けられた第2の開閉弁と、前記第4の配管に設けられた第3の開閉弁とを有し、
前記第1の測定モードでは、前記第1および第2の開閉弁が閉鎖されるとともに前記第3の開閉弁が開放され、前記第2の測定モードでは、前記第1の開閉弁が開放されるとともに前記第2および第3の開閉弁が閉鎖され、前記第3の測定モードでは、前記第1および第3の開閉弁が閉鎖されるとともに前記第2の開閉弁が開放される、請求項3に記載の濃度分析装置。 - 前記第1の配管と前記第4の配管との接続部より下流側の前記第1の配管と、前記第2の配管と前記第3の配管との接続部より下流側であって前記第2の配管と前記第4の配管との接続部より上流側の前記第2の配管とを接続する第5の配管をさらに有し、
前記切替手段が、前記第3の配管に設けられた第1の開閉弁と、前記第2の配管と前記第3の配管との接続部より上流側の前記第2の配管に設けられた第2の開閉弁と、前記第4の配管に設けられた第3の開閉弁と、前記第2の配管と前記第4の配管との接続部より上流側であって前記第2の配管と前記第5の配管との接続部より下流側の前記第2の配管に設けられた第4の開閉弁と、前記第5の配管に設けられた第5の開閉弁と、前記第1の配管と前記第4の配管との接続部より下流側であって前記第1の配管と前記第5の配管との接続部より上流側の前記第1の配管に設けられた第6の開閉弁とを有し、
前記第1の測定モードでは、前記第1、第4、および第6の開閉弁が閉鎖されるとともに前記第2、第3、および第5の開閉弁が開放され、前記第2の測定モードでは、前記第1、第4、および第6の開閉弁が開放されるとともに前記第2、第3、および第5の開閉弁が閉鎖され、前記第3の測定モードでは、前記第1、第3、および第5の開閉弁が閉鎖されるとともに前記第2、第4、および第6の開閉弁が開放される、請求項3に記載の濃度分析装置。 - 前記第2の配管に設けられ、該配管を流れる前記試料水の流量を調整する流量調整手段を有する、請求項7または8に記載の濃度分析装置。
- 前記過酸化水素分解手段が白金族金属担持触媒を含む、請求項1から9のいずれか1項に記載の濃度分析装置。
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