JP7333502B2 - 亀裂検出装置 - Google Patents

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本発明は、被加工物の内部に形成された亀裂を検出する亀裂検出装置に関する。
従来、被加工物(例えばシリコン等のウェーハ)の内部に集光点を合わせてレーザ光をストリート(切断予定ライン、分割予定ラインともいう)に沿って照射し、ストリートに沿って被加工物の内部に切断の起点となるレーザ加工領域を形成するレーザ加工装置が知られている。レーザ加工領域が形成された被加工物は、エキスパンド又はブレーキングといった割断プロセスによってストリートで割断されて個々のチップに分断される。
ところで、レーザ加工装置により被加工物にレーザ加工領域を形成すると、そのレーザ加工領域から被加工物の厚さ方向に亀裂(クラックともいう)が伸展する。そして、被加工物の内部に形成された亀裂の亀裂位置(亀裂深さともいう)を検出することで、被加工物を分断する際の起点となるレーザ加工領域が適正に形成されたか否か、すなわち、チップへの分断の良否を正確に予測することができる(特許文献1参照)。
特許文献1には、集光レンズを通して被加工物の内部に検出光を集光し且つ被加工物にて反射された検出光の反射光を検出し、この反射光の検出結果に基づき被加工物の内部に形成された亀裂の亀裂位置を検出する亀裂検出装置が開示されている。
特開2017-133997号公報
ところで、特許文献1の亀裂検出装置では、被加工物により生じる収差(球面収差等)を補正するための対策が行われていない。このため、特許文献1の亀裂検出装置では、被加工物により生じる球面収差の影響を受けて検出光の集光点の位置が変化することで、亀裂位置の検出結果に生じる誤差が大きくなり亀裂位置の検出精度が低下してしまう。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、亀裂の亀裂位置を精度良く検出することができる亀裂検出装置を提供することを目的とする。
本発明の目的を達成するための亀裂検出装置は、検出光を出射する光源部であって、且つ検出光として主光軸を通る第1検出光と主光軸から偏心した第2検出光とを選択的に出射する光源部と、主光軸と同軸のレンズ光軸を有し、光源部が出射した検出光を被加工物に集光させる集光レンズと、集光レンズを通して、光源部が出射した第1検出光を被加工物に照射し且つ被加工物からの第1検出光の第1反射光を検出する第1検出光学系と、光源部から第1検出光が出射されている間、集光レンズの集光点をレンズ光軸に沿って走査させる第1走査部と、第1走査部により集光点が走査されている間に第1検出光学系が検出した第1反射光の検出信号に基づき、被加工物のおもて面又は裏面を示す界面位置を検出する界面検出部と、集光レンズを通して、光源部が出射した第2検出光を被加工物に偏射照射し且つ被加工物からの第2検出光の第2反射光を検出する第2検出光学系と、光源部から第2検出光が出射されている間、界面検出部が検出した界面位置を基準として集光点をレンズ光軸に沿って走査させる第2走査部と、第2走査部により集光点が走査されている間に第2検出光学系が検出した第2反射光の検出信号に基づき、被加工物の内部に形成された亀裂の亀裂位置を検出する亀裂検出部と、光源部から第1検出光が出射されている間及び第2検出光が出射されている間、被加工物において生じる収差を補正する収差補正部と、を備える。
この亀裂検出装置によれば、被加工物において生じる収差を補正した状態で亀裂位置の検出を行うことができる。また、界面位置を基準とした亀裂位置の検出が可能になる。
本発明の他の態様に係る亀裂検出装置において、収差補正部が、集光点の走査位置ごとに予め定められた設定値であって且つ走査位置に応じた収差の補正に用いられる設定値に基づき、走査位置ごとに収差の補正を行う。これにより、集光点の走査位置ごとに最適な設定値で収差の補正が可能になるので、界面位置及び亀裂位置の検出精度を向上させることができる。
本発明の他の態様に係る亀裂検出装置において、収差補正部が、集光レンズに設けられた光学系をレンズ光軸に沿って移動させる補正環を備える。これにより、被加工物において生じる収差を補正することができる。
本発明の他の態様に係る亀裂検出装置において、第1検出光学系は、第1反射光を受光する光検出器と、光検出器に入射する第1反射光の一部を遮光するピンホールパネルと、を備え、ピンホールパネルに形成されたピンホールが、集光点の位置と光学的に共役関係になる位置に配置されており、界面検出部が、ピンホールを通過した第1反射光を受光した光検出器から出力される第1反射光の検出信号に基づき、界面位置を検出する。これにより、第1反射光の検出信号に基づき界面位置を検出することができる。
本発明の他の態様に係る亀裂検出装置において、光源部が、主光軸に対して互いに異なる方向に偏心した複数の第2検出光を切り替えて出射し、第2検出光学系が、光源部から出射される第2検出光ごとに、被加工物に第2検出光を偏射照射し且つ第2反射光を検出し、第2走査部が、光源部から第2検出光が出射されるごとに、界面位置を基準とした集光点の走査を繰り返し実行し、亀裂検出部が、集光点の走査が実行されるごとに亀裂位置の検出を行い、集光点の走査ごとの亀裂位置の検出結果の平均値を算出する。これにより、アライメント精度が十分でない場合であっても、亀裂位置の検出誤差を低減させることができる。
本発明は、亀裂の亀裂位置を精度良く検出することができる。
第1実施形態の亀裂検出装置の概略を示した構成図である。 光源部の動作を説明するための説明図である。 ウェーハの界面検出時の界面検出光学系の動作を説明するための説明図である。 ウェーハの亀裂位置の検出時の亀裂検出光学系の動作を説明するための説明図である。 ウェーハの亀裂位置の検出時の亀裂検出光学系の動作を説明するための説明図である。 集光レンズの球面収差が亀裂位置の検出精度に及ぼす影響を説明するための説明図である。 ウェーハにおいて生じる球面収差が亀裂位置の検出精度に及ぼす影響を説明するためのグラフである。 補正環による球面収差補正を行う場合と行わない場合とにおける亀裂位置の検出結果の変化を説明するための説明図である。 補正環による球面収差補正を行う場合と行わない場合とにおける第2検出光の集光点の走査位置と検出信号の信号強度との関係を示したグラフである。 第1実施形態の亀裂検出装置によるウェーハの亀裂の亀裂位置の検出処理の流れを示すフローチャートである。 図10中のステップS10の亀裂位置検出処理の流れを示すフローチャートである。 補正環の設定値が固定されている場合の亀裂位置検出処理の課題を説明するための説明図である。 第2実施形態の亀裂検出装置の一部の構成を示した概略図である。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態の亀裂検出装置10の概略を示した構成図である。なお、図中のXYZ方向は互いに直交し、このうちX方向及びY方向は水平方向であり、Z方向は上下方向(高さ方向)である。
図1に示すように、亀裂検出装置10は、ストリートに沿って公知のレーザ加工領域及び亀裂(特許文献1参照)が内部に形成されているウェーハWの亀裂の亀裂位置の検出を行う。ウェーハWは、本発明の被加工物に相当するものであり、例えばシリコンウェーハが例として挙げられる。
亀裂検出装置10は、ウェーハWに対して第1検出光L1を照射し且つウェーハWからの第1反射光R1を検出することで、ウェーハWの界面(おもて面又は裏面)の検出を行う(図3参照)。また、亀裂検出装置10は、ウェーハWに対して第2検出光L2を照射し且つウェーハWからの第2反射光R2を検出することで、ウェーハWの内部に形成された亀裂の亀裂位置の検出を行う(図4及び図5参照)。
なお、亀裂検出装置10は、ウェーハWの内部にレーザ加工領域を形成するレーザ加工装置(不図示)と組み合わされたものであるが、ここでは図面の複雑化を避けるため亀裂検出装置10のみを図示している。また、本実施形態における亀裂の亀裂位置(亀裂深さともいう)とは、ウェーハWの裏面から亀裂の下端位置もしくは上端位置までの距離であるが、ウェーハWのおもて面(検出光照射面)からの距離としてもよい。
亀裂検出装置10は、光源部100と、照明光学系200と、集光レンズ250と、補正環252と、アライメント機構254と、界面検出光学系300と、亀裂検出光学系400と、制御部500と、操作部506と、表示部508と、を備える。また、亀裂検出装置10は、ウェーハWをその裏面側から吸着保持するステージ510(テーブルともいう)を備える。
<光源部及び照明光学系>
図2は、光源部100の動作を説明するための説明図である。図2及び既述の図1に示すように、光源部100は、制御部500の制御の下、ウェーハWの界面位置の検出に用いられる第1検出光L1と、ウェーハWの亀裂位置の検出に用いられる第2検出光L2と、を選択的に出射する。この光源部100は、光源102とコリメートレンズ104と移動機構106と制限部材108とを備える。
光源102は、制御部500の制御の下、第1検出光L1を出射する。なお、本発明の被加工物がウェーハW(シリコンウェーハ)である場合には、第1検出光L1としては波長1060nm以上の赤外光を用いることが好ましい。
コリメートレンズ104は、光源102から出射された第1検出光L1を、集光レンズ250のレンズ光軸AX1と同軸である主光軸AX2に平行な平行光束にする。
制限部材108は、主光軸AX2から一方向に偏心した位置(図2の符号2B参照)と他方向に偏心した位置(図2の符号2C参照)とにそれぞれ開閉自在な開口部108a,108bを有する遮光板である。この制限部材108は、公知のアクチュエータである移動機構106により、主光軸AX2上に配置されたセット位置と主光軸AX2から退避した退避位置とに移動自在に保持されている。
図2の符号2Aに示すように、移動機構106は、制御部500の制御の下、ウェーハWの界面位置の検出時には制限部材108を退避位置に移動させる。これにより、光源部100から照明光学系200に対して、主光軸AX2を通る第1検出光L1が主光軸AX2に沿って出射される。また、図2の符号2B,2Cに示すように、移動機構106は、制御部500の制御の下、ウェーハWの亀裂位置の検出時には制限部材108をセット位置に移動させる。これにより、制限部材108から第2検出光L2が出射される。
制限部材108は、主光軸AX2から一方向に偏心した位置(符号2B参照)と他方向に偏心した位置(符号2C参照)とにそれぞれ開閉自在な開口部108a,108bを有する遮光板である。
開口部108a,108bは、亀裂位置の検出時には、制御部500の制御の下で選択的に開放(閉塞)される。これにより、主光軸AX2から偏心した2つの開口部108a,108bから選択的に主光軸AX2に沿って第2検出光L2が出射される。すなわち、主光軸AX2に対して一方向に偏心した位置(符号2B参照)からの主光軸AX2に沿った第2検出光L2の出射と、主光軸AX2に対して他方向に偏心した位置(符号2C参照)からの主光軸AX2に沿った第2検出光L2の出射と、が光源部100において選択的に実行される。
照明光学系200は、光源部100から選択的に出射される第1検出光L1及び第2検出光L2を集光レンズ250に導く。この照明光学系200は、リレーレンズ202とミラー204とリレーレンズ206とを含む。
リレーレンズ202は、光源部100から入射した第1検出光L1又は第2検出光L2をミラー204に向けて出射する。ミラー204は、レンズ光軸AX1と主光軸AX2との交点に配置されており、リレーレンズ202から入射する第1検出光L1又は第2検出光L2をリレーレンズ206に向けて出射する。なお、ミラー204としては、全反射ミラー、或いは波長1060nm以上の赤外光を選択的に反射し且つそれ以外の波長帯の光を透過させるダイクロイックミラーなどが用いられる。
リレーレンズ206は、ミラー204から入射した第1検出光L1又は第2検出光L2を、後述のハーフミラー302を通して集光レンズ250に向けて出射する。
<集光レンズ>
図1に戻って、集光レンズ250は、ウェーハW(ステージ510)に対向する位置に設けられている。この集光レンズ250は、ウェーハWの界面位置の検出時には、照明光学系200からハーフミラー302を介して入射した第1検出光L1をウェーハWに照射(集光)すると共に、ウェーハWにて反射された第1検出光L1の反射光である第1反射光R1をハーフミラー302に向けて出射する。一方、集光レンズ250は、ウェーハWの亀裂位置の検出時には、照明光学系200からハーフミラー302を介して入射した第2検出光L2をウェーハWに偏射照射(集光)すると共に、ウェーハWにて反射された第2検出光L2の反射光である第2反射光R2をハーフミラー302に向けて出射する。
また、集光レンズ250には、詳しくは後述するが、集光レンズ250内の光学系250a(公知のレンズ等)をレンズ光軸AX1に沿って移動させる補正環252が設けられている。
アライメント機構254は、ウェーハW(ステージ510)に対して亀裂検出装置10の装置本体(光源部100、照明光学系200、集光レンズ250、界面検出光学系300、及び亀裂検出光学系400)をXYZ方向の各方向に相対移動させる公知のアクチュエータである。アライメント機構254は、制御部500の制御の下、ウェーハWの界面位置及び亀裂位置の検出前に、ウェーハWに対して上述の装置本体をXY方向に相対移動させる。これにより、集光レンズ250のレンズ光軸AX1とウェーハWのストリート(亀裂位置等の検出を行う検出位置)との位置合わせを行うことができる。
また、アライメント機構254は、制御部500の制御の下、ウェーハWの界面位置及び亀裂位置の検出時において、ウェーハWに対して上述の装置本体をZ方向に相対移動させることで、集光レンズ250の集光点をZ方向に走査させる。このため、アライメント機構254は、本発明の第1走査部及び第2走査部として機能する。
<界面検出光学系>
図3は、ウェーハWの界面検出時の界面検出光学系300の動作を説明するための説明図である。図3に示すように、界面検出光学系300は、既述の光源部100及び照明光学系200と共に本発明の第1検出光学系を構成する。この界面検出光学系300は、ハーフミラー302、リレーレンズ304、ハーフミラー306、ピンホールパネル308、及び光検出器309を備える。
ハーフミラー302は、リレーレンズ206と集光レンズ250との間であって且つレンズ光軸AX1と界面検出光学系300の主光軸AX3との交点に配置されている。ハーフミラー302は、ウェーハWの界面位置の検出時には、リレーレンズ206から入射した第1検出光L1の一部を透過して集光レンズ250に向けて出射し、且つ集光レンズ250から入射した第1反射光R1の一部をリレーレンズ304に向けて反射する。
リレーレンズ304は、ウェーハWの界面位置の検出時には、ハーフミラー302から入射した第1反射光R1をハーフミラー306に向けて出射する。
ハーフミラー306は、ウェーハWの界面位置の検出時には、リレーレンズ304から入射した第1反射光R1の一部をピンホールパネル308及び光検出器309に向けて反射し且つ第1反射光R1の残りを透過する。
ピンホールパネル308は、ハーフミラー306と光検出器309との間に配置されており、ハーフミラー306にて反射された第1反射光R1の光軸が通るピンホールを有する。このピンホールは、集光レンズ250の集光点の位置と光学的に共役関係にある。
光検出器309は、例えばフォトダイオードのようなフォトディテクタ或いは赤外線カメラが用いられる。光検出器309は、ピンホールパネル308のピンポールを通過した第1反射光R1を受光し、この第1反射光R1の受光量に応じた検出信号D0を制御部500へ出力する。この検出信号D0の大きさは、集光レンズ250により集光される第1検出光L1の集光点の走査位置に応じて変化する。
<亀裂検出光学系>
図4及び図5は、ウェーハWの亀裂位置の検出時の亀裂検出光学系400の動作を説明するための説明図である。なお、図4は、開口部108aから第2検出光L2が出射される場合の亀裂検出光学系400の動作を示す。また、図5は、開口部108bから第2検出光L2が出射される場合の亀裂検出光学系400の動作を示す。
図4及び図5に示すように、亀裂検出光学系400は、既述の光源部100及び照明光学系200と共に本発明の第2検出光学系を構成する。この亀裂検出光学系400は、ハーフミラー302、リレーレンズ304、及びハーフミラー306を既述の界面検出光学系300と共用し、さらにリレーレンズ402とハーフミラー404とピンホールパネル405A,405Bと光検出器406A,406Bとを備える。
ハーフミラー302は、ウェーハWの亀裂位置の検出時には、リレーレンズ206から入射した第2検出光L2の一部を透過して集光レンズ250に向けて出射し、且つ集光レンズ250から入射した第2反射光R2の一部を亀裂検出光学系400に向けて反射する。
リレーレンズ304は、ウェーハWの亀裂位置の検出時には、ハーフミラー302から入射した第2反射光R2をハーフミラー306に向けて出射する。ハーフミラー306は、ウェーハWの亀裂位置の検出時には、リレーレンズ304から入射した第2反射光R2の一部を透過してリレーレンズ402に向けて出射し且つ第2反射光R2の残りを反射する。リレーレンズ402は、ハーフミラー306から入射した第2反射光R2をハーフミラー404に向けて出射する。
ハーフミラー404は、ウェーハWの亀裂位置の検出時には、リレーレンズ304から入射した第2反射光R2の一部を透過し且つ第2反射光R2の残りを反射する。具体的にはハーフミラー404は、主光軸AX3に対して一方向側(図中の下方側)に偏心した経路を辿って入射した第2反射光R2の一部を透過してピンホールパネル405A及び光検出器406Aに向けて出射する(図4参照)。また、ハーフミラー404は、主光軸AX3に対して他方向側(図中の上方側)に偏心した経路を辿って入射した第2反射光R2の一部をピンホールパネル405B及び光検出器406Bに向けて反射する(図5参照)。
ピンホールパネル405Aはハーフミラー404と光検出器406Aとの間に配置され、且つピンホールパネル405Bはハーフミラー404と光検出器406Bとの間に配置されている。ピンホールパネル405A,405Bは、主光軸AX3からずれた位置に配置され且つハーフミラー404から入射した第2反射光R2の一部を通過させるピンホールを有する。ピンホールパネル405Aのピンホールを通過した第2反射光R2と、ピンホールパネル405Bのピンホールを通過した第2反射光R2とは、集光レンズ250のレンズ瞳領域内の互いに異なる領域(特許文献1参照)を通過している。
光検出器406A,406Bは、例えば既述の光検出器309と同様のフォトディテクタ或いは赤外線カメラであり、ハーフミラー404からそれぞれ入射した第2反射光R2を、ピンホールパネル405A,405Bのピンホールを通して受光する。
具体的には光検出器406A,406Bは、ピンホールパネル405A,405Bのピンホールを通して集光レンズ250のレンズ瞳領域内の互いに異なる領域を通過した第2反射光R2を受光する。そして、光検出器406A,406Bは、受光した第2反射光R2の光量に応じた検出信号D1,D2を制御部500へ出力する。検出信号D1,D2の大きさは、既述の特許文献1に記載されているように、第2検出光L2の主光軸AX2からの偏心方向及び集光レンズ250により集光された第2検出光L2の集光点における亀裂の有無に応じて変化する。
[制御部]
図1と図3から図5とに示すように、制御部500は、亀裂検出装置10の各部を統括制御する。この制御部500は、例えばパーソナルコンピュータのような演算装置により構成され、各種のプロセッサ(Processor)及びメモリ等から構成された演算回路を備える。各種のプロセッサには、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、及びプログラマブル論理デバイス[例えばSPLD(Simple Programmable Logic Devices)、CPLD(Complex Programmable Logic Device)、及びFPGA(Field Programmable Gate Arrays)]等が含まれる。なお、制御部500の各種機能は、1つのプロセッサにより実現されてもよいし、同種または異種の複数のプロセッサで実現されてもよい。
制御部500には、既述の光源102、移動機構106、アライメント機構254、及び光検出器309,406A,406Bの他に、操作部506と表示部508とが接続されている。操作部506は、キーボード、マウス、操作パネル、及び操作ボタン等が用いられ、オペレータによる各種操作の入力を受け付ける。表示部508は、亀裂検出装置10による亀裂位置の検出結果、及び亀裂検出装置10の各種設定画面などを表示する。
制御部500は、不図示の制御プログラムを実行することで、検出制御部501、界面検出部502、亀裂検出部503、及び収差補正制御部504として機能する。なお、制御部500の「~部」として説明するものは「~回路」、「~装置」、又は「~機器」であってもよい。すなわち、「~部」として説明するものは、ファームウェア、ソフトウェア、及びハードウェアまたはこれらの組み合わせのいずれで構成されていてもよい。
<検出制御部>
検出制御部501は、ウェーハWの界面位置及び亀裂位置の検出時に、光源102、移動機構106、アライメント機構254、及び光検出器309,406A,406Bを制御して、アライメント処理、界面位置検出処理、及び亀裂位置検出処理を実行する。
<アライメント処理>
検出制御部501は、最初にアライメント処理を実行する。具体的には検出制御部501は、アライメント機構254を駆動して、集光レンズ250のレンズ光軸AX1とウェーハWのストリート上の所定又は任意の検査位置(検査エリア)との位置合わせを行う。なお、アライメント処理の前に公知のアライメント検出が実行されるため、レンズ光軸AX1とウェーハWとの位置関係は既知である。なお、アライメント処理は、ウェーハWの検査位置が複数設定されている場合には検査位置ごとに繰り返し実行される。
<界面位置検出処理>
検出制御部501は、アライメント処理の完了後、ウェーハWの界面(本実施形態では裏面)のZ方向位置である界面位置を検出する界面位置検出処理を開始する。なお、検出制御部501は、界面位置検出処理をアライメント処理の前に実行してもよい。
具体的には検出制御部501は、光源102の点灯と光検出器309の作動とを開始させると共に、移動機構106を駆動して制限部材108を退避位置に移動させる。これにより、既述の図3に示したように、光源部100から出射された第1検出光L1が照明光学系200等を経て集光レンズ250からウェーハWに照射され、且つウェーハWからの第1反射光R1が集光レンズ250等を経て界面検出光学系300の光検出器309で検出される。
次いで、検出制御部501は、アライメント機構254を駆動して、集光レンズ250をZ方向に走査することで、ウェーハWに集光する第1検出光L1の集光点をZ方向に走査する第1走査処理を実行する。これにより、第1検出光L1の集光点の走査位置ごとに光検出器309による第1反射光R1の検出が実行され、光検出器309から界面検出部502に対して検出信号D0が出力される。
以上で1回の界面位置検出処理が完了する。なお、界面位置検出処理はウェーハWに対して1回だけ実行してもよいし、上述の検査位置ごとに繰り返し実行してもよいが、本実施形態では検査位置ごとに界面位置検出処理を繰り返し実行する。
<界面検出部>
界面検出部502は、第1走査処理時において第1検出光L1の集光点の走査位置ごとに光検出器309から入力される検出信号D0に基づき、検出信号D0が最大(極大)となる場合、すなわち第2検出光L2がウェーハWの界面(裏面)に合焦した場合の集光点の位置からウェーハWの界面位置を検出する。そして、界面検出部502は、ウェーハWの界面位置の検出結果を亀裂検出部503へ出力する。なお、界面検出部502は、界面位置検出処理(第1走査処理)が複数回実行される場合にはその処理ごとにウェーハWの界面位置の検出を行う。
<亀裂位置検出処理>
検出制御部501は、界面位置検出処理の完了後に、ウェーハWの亀裂の亀裂位置を検出する亀裂位置検出処理を開始する。
具体的には検出制御部501は、光源102の点灯を継続させた状態で光検出器406A,406Bの作動を開始させる。また、検出制御部501は、移動機構106を駆動して制限部材108をセット位置に移動させると共に、制限部材108の開口部108aを開放し且つ開口部108bを閉塞する。これにより、既述の図4に示したように、光源部100が、主光軸AX2に対して一方向に偏心した位置から第2検出光L2を主光軸AX2に沿って出射することで、この第2検出光L2が照明光学系200等を経て集光レンズ250によりウェーハWに偏射照射される。そして、ウェーハWからの第2反射光R2が集光レンズ250等を経て亀裂検出光学系400の光検出器406A,406Bで検出される。
次いで、検出制御部501は、界面検出部502によるウェーハWの界面位置の検出結果に基づき、アライメント機構254を駆動して、集光レンズ250による第2検出光L2の集光点をウェーハWの界面(裏面)に位置合わせする。次いで、検出制御部501は、アライメント機構254を駆動して、集光レンズ250をZ方向(本実施形態では上方向)に走査することで、ウェーハWの内部に集光する第2検出光L2の集光点をZ方向に走査する第2走査処理を実行する。これにより、ウェーハWの界面を基準として第2検出光L2の集光点がZ方向に走査される。その結果、第2検出光L2の集光点の走査位置ごとに光検出器406A,406Bによる第2反射光R2の検出が実行され、光検出器406A,406Bから亀裂検出部503に対して検出信号D1,D2が出力される。
第2走査処理が完了すると、検出制御部501は、制限部材108の開口部108aを閉塞し且つ開口部108bを開放する。これにより、既述の図5に示したように、光源部100が、主光軸AX2に対して他方向に偏心した位置から第2検出光L2を主光軸AX2に沿って出射することで、この第2検出光L2が照明光学系200等を経て集光レンズ250によりウェーハWに偏射照射される。そして、ウェーハWからの第2反射光R2が集光レンズ250等を経て亀裂検出光学系400の光検出器406A,406Bで検出される。
そして、検出制御部501は、アライメント機構254を駆動して、第2検出光L2の集光点をウェーハWの界面に位置合わせした後、集光レンズ250をZ方向に走査して、ウェーハWの内部において第2検出光L2の集光点をZ方向に走査する第3走査処理を実行する。これにより、ウェーハWの界面を基準として第2検出光L2の集光点がZ方向に走査される。その結果、第2検出光L2の集光点の走査位置ごとに光検出器406A,406Bによる第2反射光R2の検出が実行され、光検出器406A,406Bから亀裂検出部503に対して検出信号D1,D2が出力される。
以上で1つの検出位置に対する亀裂位置検出処理が完了する。この亀裂位置検出処理は、検査位置ごとに繰り返し実行される。
<亀裂検出部>
亀裂検出部503は、第2走査処理の間に光検出器406A,406Bから入力される検出信号D1,D2に基づき、亀裂位置の検出を実行する。また、亀裂検出部503は、第3走査処理の間に光検出器406A,406Bから入力される検出信号D1,D2に基づき、亀裂位置の検出を実行する。なお、亀裂位置の具体的な検出方法については公知技術(特許文献1参照)であるので、ここでは具体的な説明は省略する。
そして、亀裂検出部503は、第2走査処理及び第3走査処理のそれぞれにおける亀裂位置の平均値を算出する。亀裂検出部503は、算出した平均値を、検査位置における亀裂位置として表示部508に表示させると共に、記憶部509(図13参照)に記憶させる。
以上で亀裂検出部503による亀裂位置の検出が完了する。亀裂検出部503は、検査位置ごとに上述の亀裂位置の検出を繰り返し実行する。
[補正環]
図6は、集光レンズ250の球面収差が亀裂位置(界面位置)の検出精度に及ぼす影響を説明するための説明図である。なお、図6の符号6Aは球面収差がない集光レンズ250を透過した第1検出光L1及び第2検出光L2の光線図であり、図6の符号6Bは球面収差がある集光レンズ250を透過した第1検出光L1及び第2検出光L2の光線図である。
図6の符号6Aに示すように、集光レンズ250の球面収差がない場合には、集光レンズ250を透過した第1検出光L1及び第2検出光L2は一点に集光する。一方、図6の符号6Bに示すように、集光レンズ250の球面収差がある場合には、集光レンズ250の各領域の中でレンズ光軸AX1から離れた領域を通過した第1検出光L1及び第2検出光L2の集光位置が、集光レンズ250の球面収差がない場合の集光位置からずれる。そのため、集光レンズ250の球面収差がある場合には、球面収差がない場合と比較して焦点深度が深くなる。
このように集光レンズ250の球面収差の影響により、球面収差がない場合と比べて第1検出光L1及び第2検出光L2が最も強く集光する位置が変化するため、既述の界面位置検出処理を経て界面検出部502により検出される界面位置が変化する。そして、亀裂検出処理ではウェーハWの界面位置を基準に亀裂位置の検出を行うので、この界面位置がずれるとそのずれた分だけ亀裂位置の検出値(測定値)にオフセットがのってしまう。この集光レンズ250の球面収差及び他の収差については、図示は省略するが、レンズの種類の変更、複数種類の組み合わせ、及び補正レンズ(補正プレートの配置)の配置等の手法で補正可能である。
図7は、ウェーハWにおいて生じる球面収差が亀裂位置(界面位置)の検出精度に及ぼす影響を説明するためのグラフである。なお、ここではウェーハWとして厚さ775μmのミラーウェーハが用いられている。また、このグラフの縦軸の「界面位置」は、集光レンズ250(第1検出光L1の集光点)の走査を開始してから検出信号D0の信号強度がピークに達するまでの移動量(走査量)を示す。一方、このグラフの横軸の「補正環位置」は、後述の補正環252によりウェーハWの内部のある位置において適切に球面収差が補正されることを示している。例えば「補正環位置」が200μmの時はウェーハWの表面から200μmの位置で球面収差が適切に補正される状態であることを示す。
図7に示すように、球面収差の補正具合(補正環位置)を変化させると、亀裂検出装置10にて検出されるウェーハWの界面位置が一定にはならずシフトしてしまう。従って、ウェーハW(測定試料)に合わせて球面収差の補正を適切に行わないと、ウェーハWの界面位置を正確に検出することができず、その結果として亀裂位置の検出精度も低下する。
そこで、図1と図3から図5とに示すように、本実施形態では集光レンズ250に補正環252を設けて、この補正環252を用いてウェーハWにおいて生じる球面収差であって且つウェーハWの厚みにより異なる球面収差(以下、単に「球面収差」と略す)を補正する。
補正環252は、集光レンズ250内の光学系250aと共に本発明の収差補正部を構成するものであり、レンズ光軸AX1を中心としてその軸周り方向に回転自在に集光レンズ250に設けられている。この補正環252を回転させることにより、光学系250aがレンズ光軸AX1に沿って移動する。これにより、補正環252の設定値(回転位置、回転角)を調整することで、球面収差の補正具合を調整することができる。
本実施形態では、ウェーハWの種類ごとにウェーハWの厚みに応じた最適な補正環252の設定値が実験或いはシミュレーション等で予め定められている。なお、ウェーハWの厚み以外に、ウェーハWの屈折率、ウェーハWの温度、及び集光点の深さ等の各種検出条件を考慮して最適な補正環252の設定値を決定してもよい。
[収差補正制御部]
本実施形態の補正環252は、制御部500の収差補正制御部504の制御により回転する電動型である。収差補正制御部504は、例えば操作部506にてウェーハWの種類が入力された場合にはこのウェーハWの種類に対応する設定値を決定し、この設定値に基づき補正環252を回転駆動する。また、収差補正制御部504は、例えば操作部506にて補正環252の設定値が直接入力された場合には、この設定値に基づき補正環252を回転駆動する。これにより、ウェーハWにおいて生じる球面収差を適切に補正することができる。
なお、補正環252が手動回転型である場合には、オペレータが、ウェーハWの種類に対応する設定値に基づき補正環252の回転操作を行う。
図8は、補正環252による球面収差補正を行う場合と行わない場合とにおける亀裂位置の検出結果の変化を説明するための説明図である。ここで、図8の符号8Aは補正環252により球面収差が補正されている状態を示し、且つ符号8Bは補正環252により球面収差が補正されていない状態を示す。また、図中の点線表示は亀裂検出処理の走査開始時(ウェーハWの界面に対する第2検出光L2の集光点の位置合わせ時)の集光レンズ250の走査位置を示し、図中の実線表示は亀裂の下端検出時(上記特許文献1参照)の集光レンズ250の走査位置を示す。なお、図中の符号Kは亀裂を示す(後述の図12も同様)。
図9は、補正環252による球面収差補正を行う場合と行わない場合とにおける第2検出光L2の集光点(集光レンズ250)の走査位置と検出信号D1,D2の信号強度(第2反射光R2の強度)との関係を示したグラフである。なお、ウェーハWとしては、厚さ775μmのミラーウェーハが用いられている。また、球面収差補正を行う場合と行わない場合とにおける第2検出光L2の集光点の走査開始位置は同一位置(界面位置)である。
図8に示すように、補正環252による球面収差の補正を行う場合(符号8A参照)と比較して、補正環252による球面収差の補正を行なわない場合(符号8B参照)には、球面収差の影響を受けて第2検出光L2がより大きな角度をもってウェーハW内に入射する。このため、既述の第2走査処理及び第3走査処理において、同じ位置(ウェーハWの界面位置)から第2検出光L2の走査を開始した場合に、球面収差の補正を行わない方の第2検出光L2が球面収差の補正を行う方よりも大きな角度でウェーハWに入射する。
その結果、図9に示すように、球面収差の補正を行わない方が球面収差の補正を行う方よりも早く亀裂の下端位置を検出することになり、その分が亀裂位置の検出結果の誤差Δhとなる。従って、ウェーハWの種類(特に厚み等)に応じた球面収差の補正を補正環252により適切に行うことで、亀裂位置を精度よく測定することができる。
[第1実施形態の作用]
図10は、上記構成の第1実施形態の亀裂検出装置10によるウェーハWの亀裂の亀裂位置の検出処理の流れを示すフローチャートである。ウェーハWがステージ510に保持されると、公知のアライメント検出が実行された後、検出制御部501が、アライメント機構254を駆動して、集光レンズ250のレンズ光軸AX1とウェーハWの検査位置との位置合わせを行う(ステップS1)。
また、オペレータは、操作部506にてウェーハWの種類を入力したり或いは補正環252の設定値を入力したりする。これにより、収差補正制御部504が、ウェーハWの種類(特に厚み)に対応した最適な設定値に基づき補正環252の回転駆動を行うことで、ウェーハWにおいて生じる球面収差を補正する(ステップS2)。なお、ステップS2については、ステップS6よりも前のタイミングであればその順番は適宜変更してもよい。
ステップS1,S2の完了後、検出制御部501は界面位置検出処理を開始する(ステップS3)。検出制御部501は光源102の点灯と光検出器309の作動とを開始させる。また、検出制御部501は、移動機構106を駆動して制限部材108を退避位置に移動させる(ステップS4)。これにより、既述の図3に示したように、集光レンズ250からウェーハWに第1検出光L1が照射され且つ光検出器309で第1反射光R1検出される(ステップS5)。
次いで、検出制御部501は、アライメント機構254を駆動して、第1検出光L1の集光点(集光レンズ250)をZ方向に走査する(ステップS6)。これにより、第1検出光L1の集光点の走査位置ごとに、光検出器309による第1反射光R1の検出と、光検出器309から界面検出部502への検出信号D0の出力と、界面検出部502による検出信号D0の取得(ステップS7)と、が連続して行われる(ステップS8でNO)。
界面検出部502は、第1検出光L1の集光点の走査が完了すると(ステップS8でYES)、その走査位置ごとに光検出器309から入力される検出信号D0に基づき、ウェーハWの界面位置を検出し、その検出結果を亀裂検出部503へ出力する(ステップS9)。次いで、検出制御部501は亀裂位置検出処理を開始する。
図11は、図10中のステップS10の亀裂位置検出処理の流れを示すフローチャートである。図11に示すように、検出制御部501は、光検出器406A,406Bの作動を開始させた後、移動機構106を駆動して制限部材108をセット位置に移動させると共に、制限部材108の開口部108aを開放し且つ開口部108bを閉塞する(ステップS11)。これにより、既述の図4に示したように、光源部100において主光軸AX2に対して一方向に偏心した位置から第2検出光L2が出射され、集光レンズ250からウェーハWに第2検出光L2が偏射照射され且つ光検出器406A,406Bで第2反射光R2が検出される(ステップS12)。
次いで、検出制御部501は、界面検出部502による界面位置の検出結果に基づき、アライメント機構254を駆動して、集光レンズ250による第2検出光L2の集光点をウェーハWの界面に位置合わせする(ステップS13)。この位置合わせが完了すると、検出制御部501は、アライメント機構254を駆動して第2走査処理を開始する。これにより、ウェーハWの界面を基準とした第2検出光L2の集光点のZ方向の走査が開始される(ステップS14)。
そして、第2検出光L2の集光点の走査位置ごとに、光検出器406A,406Bによる第2反射光R2の検出と、光検出器406A,406Bから亀裂検出部503への検出信号D1,D2の出力と、亀裂検出部503による検出信号D1,D2の取得(ステップS15)と、が連続して行われる(ステップS16でNO)。
亀裂検出部503は、第2検出光L2の集光点の走査が完了すると(ステップS16でYES)、その走査位置ごとに光検出器406A,406Bから入力される検出信号D1,D2に基づき、ウェーハWの亀裂位置を検出する(ステップS17)。
1回目のウェーハWの亀裂位置の検出が完了すると、検出制御部501は、制限部材108の開口部108aを閉塞し且つ開口部108bを開放する(ステップS18でNO、ステップS11)。これにより、既述の図5に示したように、光源部100において主光軸AX2に対して他方向に偏心した位置から第2検出光L2が出射され、集光レンズ250からウェーハWに対し第2検出光L2が偏射照射され且つ光検出器406A,406Bで第2反射光R2が検出される(ステップS12)。
以下、第2走査処理と同様に第3走査処理が実行された後(ステップS13からステップS16)、亀裂検出部503によるウェーハWの亀裂位置の検出が行われる(ステップS17)。
そして、亀裂検出部503は、2回目の亀裂位置の検出が完了した場合(ステップS18でYES)、1回目と2回目の亀裂位置の検出結果の平均値を算出して、この平均値を検査位置における亀裂位置として表示部508に表示させると共に記憶部509(図13参照)に記憶させる(ステップS19)。これにより、亀裂軸に対してレンズ光軸AX1が位置ずれしている場合、すなわちアライメント精度が十分でない場合であっても、亀裂位置の検出誤差を低減させることができる(特許文献1参照)。
図10に戻って、ウェーハWの検査位置が複数設定されている場合には、その検査位置ごとに既述のステップS1からステップS19までの処理が繰り返し実行される。この際に、2回目以降の亀裂位置の検出を行う場合には、1回目の界面位置の検出結果を流用することで、界面位置検出処理(ステップS3からステップS9)を省略してもよい。これにより、亀裂位置の検出時間を短縮することができる。
[第1実施形態の効果]
以上のように第1実施形態の亀裂検出装置10では、補正環252を用いてウェーハWにおいて生じる球面収差を補正することで、ウェーハWの界面位置及び亀裂位置を精度良く検出することができる。
また、第1実施形態の亀裂検出装置10では、ウェーハWの界面位置を基準として亀裂位置検出処理(第2走査処理及び第3走査処理)を実行することで、この界面位置を基準とした亀裂位置の検出が可能になる。これにより、例えば、アライメント機構254による装置本体(集光レンズ250等)の位置制御に機械誤差が生じた場合、又はウェーハWの裏面にバックグラインドテープ等の付着物がある場合等、ウェーハWの界面の位置がステージ510等の位置から正確に求めることが困難な場合であっても、正確な亀裂位置の検出が可能になる。
[第2実施形態]
図12は、補正環252の設定値が固定されている場合、すなわち補正環252による球面収差の補正状態が固定されている場合の亀裂位置検出処理の課題を説明するための説明図である。
図12に示すように、球面収差は、ウェーハWの種類(厚み等)のみならず、ウェーハW内のZ方向の位置によっても異なる。このため、第2走査処理及び第3走査処理時において補正環252の設定値が固定されていると、第2検出光L2の集光点がウェーハWの界面から離れるのに従って次第に補正環252による球面収差補正が適切ではなくなる。
例えば、ウェーハW内のZ方向の位置に応じた適切な球面収差の補正がなされている場合には図中実線で示すように亀裂の上端位置を検出することができる場合でも、適切な球面収差補正がなされていない場合には図中点線で示すように上端位置を検出することができない。従って、ウェーハW内のZ方向の位置に応じた適切な球面収差の補正がなされていない場合には、亀裂位置の検出結果に誤差が生じてしまう。
そこで、第2実施形態の亀裂検出装置10では、第2検出光L2の集光点(集光レンズ250でも可)のZ方向の走査位置に応じて補正環252の設定値を変化させる。
図13は、第2実施形態の亀裂検出装置10の一部の構成を示した概略図である。図13に示すように、第2実施形態の亀裂検出装置10は、設定値情報520を記憶した記憶部509が制御部500に設けられている点を除けば、第1実施形態の亀裂検出装置10と基本的に同じ構成である。このため、上記第1実施形態と機能又は構成上同一のものについては同一符号を付してその説明は省略する。
設定値情報520は、第2検出光L2の集光点のZ方向の走査位置と、各走査位置において最適な補正環252の設定値と、の対応関係を記憶したものであり、実験或いはシミュレーション等によりウェーハWの種類(厚み)ごとに予め作成されている。なお、ウェーハWの厚み以外に、ウェーハWの屈折率、ウェーハWの温度、及び集光点の深さ等の各種検出条件を考慮して、設定値情報520の作成(走査位置ごとの設定値の決定)を行ってもよい。
第2実施形態の収差補正制御部504は、第2走査処理及び第3走査処理を実行する場合には、記憶部509内の設定値情報520を参照して、第2検出光L2の集光点の走査位置ごとに、走査位置に対応した設定値に基づいて補正環252の回転駆動を行う。これにより、補正環252を用いて、第2検出光L2の集光点の走査位置ごとに最適な設定値で球面収差の補正を行うことができる。
なお、界面位置検出処理(第1走査処理)時においても、収差補正制御部504が、設定値情報520を参照して、第1検出光L1の集光点の走査位置ごとに、走査位置に対応した設定値に基づいて補正環252の回転駆動を行ってもよい。これにより、第1検出光L1の集光点の走査位置ごとに最適な設定値で球面収差の補正を行うことができる。
また、設定値情報520は記憶部509に記憶させる代わりに、外部のサーバ或いは各種記憶媒体に記憶されていてもよい。この場合、収差補正制御部504は、公知の各種インタフェースを介してサーバ等から設定値情報520を取得する。
さらに、補正環252が手動回転型である場合には、オペレータが、第1検出光L1及び第2検出光L2の各集光点の走査位置ごとに予め定められた設定値に基づき、走査位置ごとに補正環252の回転操作を行う。
以上のように第2実施形態の亀裂検出装置10では、補正環252を用いて各集光点の走査位置ごとに最適な設定値で球面収差の補正が可能になるので、第1実施形態よりもウェーハWの界面位置及び亀裂位置の検出精度を向上させることができる。
[その他]
上記各実施形態では、アライメント機構254によりステージ510(ウェーハW)に対して集光レンズ250を相対移動させているが、ステージ510を移動させる各種アクチュエータを用いて集光レンズ250に対してステージ510を相対移動させてもよい。
上記各実施形態の亀裂位置検出処理では、第2検出光L2の偏心方向を切り替えることで2回の亀裂位置の検出と亀裂位置の平均値の算出とを行っているが、上記特許文献1に記載されているように亀裂位置の検出が1回だけであってもよい。
上記各実施形態では、ウェーハWの裏面を界面として界面位置及び亀裂位置の検出を行っているが、ウェーハWのおもて面を界面として界面位置及び亀裂位置の検出を行ってもよい。また、ウェーハWのおもて面及び裏面の両面を界面として界面位置及び亀裂位置の検出を行い、それぞれの平均値を算出してもよい。
上記各実施形態では、補正環252及び光学系250aを用いてウェーハWにおいて生じる球面収差を補正しているが、この球面収差を補正可能であれば補正環252以外の公知の各種収差補正部(収差補正機構)を用いてもよい。また、上記各実施形態では、ウェーハWにおいて生じる球面収差を補正しているが、球面収差以外の公知の他の収差の補正を行ってもよい。さらに集光レンズ250の各種収差及びウェーハWにおいて生じる各種収差を、同一の収差補正部で補正してもよい。
上記各実施形態において、光源102及び光検出器309,406A,406Bは常時作動させておき、制限部材108の挿脱及び開口部108a,108bの開閉のみを切り替えることで、界面位置検出処理及び亀裂位置検出処理等の切替を行ってもよい。
上記各実施形態では、本発明の被加工物としてウェーハWを例に挙げているが、ウェーハW以外の被加工物に対する亀裂位置の検出にも本発明を適用することができる。
上記各実施形態では、制限部材108を用いて第1検出光L1から第2検出光L2を生成しているが、光源102とは別に第2検出光L2を出射する専用光源を設けてもよい。
上記各実施形態の亀裂検出装置10の各光学系の構成については図1等に示したものに特に限定はされず、例えば特許文献1に開示されている各構成を適宜置換して用いてもよい。
10 亀裂検出装置
100 光源部
102 光源
104 コリメートレンズ
106 移動機構
108 制限部材
108a 開口部
108b 開口部
200 照明光学系
202 リレーレンズ
204 ミラー
206 リレーレンズ
250 集光レンズ
250a 光学系
252 補正環
254 アライメント機構
300 界面検出光学系
302 ハーフミラー
304 リレーレンズ
306 ハーフミラー
308 ピンホールパネル
309 光検出器
400 亀裂検出光学系
404 ハーフミラー
405A ピンホールパネル
405B ピンホールパネル
406A 光検出器
406B 光検出器
500 制御部
501 検出制御部
502 界面検出部
503 亀裂検出部
504 収差補正制御部
506 操作部
508 表示部
509 記憶部
510 ステージ
520 設定値情報
AX1 レンズ光軸
AX2 主光軸
AX3 主光軸
D0 検出信号
D1 検出信号
D2 検出信号
L1 第1検出光
L2 第2検出光
R1 第1反射光
R2 第2反射光
W ウェーハ

Claims (5)

  1. 検出光を出射する光源部であって、且つ前記検出光として主光軸を通る第1検出光と前記主光軸から偏心した第2検出光とを選択的に出射する光源部と、
    前記主光軸と同軸のレンズ光軸を有し、前記光源部が出射した前記検出光を被加工物に集光させる集光レンズと、
    前記集光レンズを通して、前記光源部が出射した前記第1検出光を前記被加工物に照射し且つ前記被加工物からの前記第1検出光の第1反射光を検出する第1検出光学系と、
    前記光源部から前記第1検出光が出射されている間、前記集光レンズの集光点を前記レンズ光軸に沿って走査させる第1走査部と、
    前記第1走査部により前記集光点が走査されている間に前記第1検出光学系が検出した前記第1反射光の検出信号に基づき、前記被加工物のおもて面又は裏面を示す界面位置を検出する界面検出部と、
    前記集光レンズを通して、前記光源部が出射した前記第2検出光を前記被加工物に偏射照射し且つ前記被加工物からの前記第2検出光の第2反射光を検出する第2検出光学系と、
    前記光源部から前記第2検出光が出射されている間、前記界面検出部が検出した前記界面位置を基準として前記集光点を前記レンズ光軸に沿って走査させる第2走査部と、
    前記第2走査部により前記集光点が走査されている間に前記第2検出光学系が検出した前記第2反射光の検出信号に基づき、前記被加工物の内部に形成された亀裂の亀裂位置を検出する亀裂検出部と、
    前記光源部から前記第1検出光が出射されている間及び前記第2検出光が出射されている間、前記被加工物において生じる収差を補正する収差補正部と、
    を備える亀裂検出装置。
  2. 前記収差補正部が、前記集光点の走査位置ごとに予め定められた設定値であって且つ前記走査位置に応じた前記収差の補正に用いられる設定値に基づき、前記走査位置ごとに前記収差の補正を行う請求項1に記載の亀裂検出装置。
  3. 前記収差補正部が、前記集光レンズに設けられた光学系を前記レンズ光軸に沿って移動させる補正環を備える請求項1又は2に記載の亀裂検出装置。
  4. 前記第1検出光学系は、
    前記第1反射光を受光する光検出器と、
    前記光検出器に入射する前記第1反射光の一部を遮光するピンホールパネルと、
    を備え、
    前記ピンホールパネルに形成されたピンホールが、前記集光点の位置と光学的に共役関係になる位置に配置されており、
    前記界面検出部が、前記ピンホールを通過した前記第1反射光を受光した前記光検出器から出力される前記第1反射光の検出信号に基づき、前記界面位置を検出する請求項1から3のいずれか1項に記載の亀裂検出装置。
  5. 前記光源部が、前記主光軸に対して互いに異なる方向に偏心した複数の前記第2検出光を切り替えて出射し、
    前記第2検出光学系が、前記光源部から出射される前記第2検出光ごとに、前記被加工物に前記第2検出光を偏射照射し且つ前記第2反射光を検出し、
    前記第2走査部が、前記光源部から前記第2検出光が出射されるごとに、前記界面位置を基準とした前記集光点の走査を繰り返し実行し、
    前記亀裂検出部が、前記集光点の走査が実行されるごとに前記亀裂位置の検出を行い、前記集光点の走査ごとの前記亀裂位置の検出結果の平均値を算出する請求項1から4のいずれか1項に記載の亀裂検出装置。
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