JP7333435B1 - 注湯装置及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】溶湯の流量を大きくして、鋳物の品質及び生産性の向上を図ることができる注湯装置を提供する。【解決手段】溶湯M1が注ぎ込まれるシュート2及びシュート2に基端部が接続されて溶湯M1を円筒状金型200へ導くトラフ3を備える注湯装置1であって、トラフ3は、金属管30及び金属管30に内嵌されるセラミック管40を有し、シュート2は、溶湯M1の流れる向きに縮径して金属管30に固定される本体部10及び本体部10の内側面に形成される耐火材からなる内壁部20を有し、内壁部20の表面は、セラミック管40の内側面に連続するように形成されている。【選択図】図2A

Description

本発明は、鋳造における注湯装置及びその製造方法に関する。
鋳物の材料となる金属を溶かした溶湯は、ポットからシュートに注ぎ込まれ、シュートに接続されるトラフを経由して鋳型に注湯される。溶湯は高温のため、シュートやトラフ等の注湯装置には、高温から保護するための対策が必要となる。例えば特許文献1には、溶湯がシュート面に直接触れないようにして、シュート面に溶湯が焼き付くのを防止する技術が記載されている。高温からの保護のため、溶湯が直接触れるシュートやトラフの内側面に耐火材を塗布することも行われている。
特開平08-229668号公報
シュートやトラフの形状は注湯装置によって異なるため、耐火材は、それぞれの形状に合わせて塗布される。手作業によって耐火材を塗布する場合には、トラフの外径が小さくなると、トラフの内側面に耐火材を塗布するのは簡単ではない。また、溶湯の流量を確保するためには、トラフの内径をできるだけ大きくすること、トラフの内側面の凹凸が小さいこと等が求められる。しかし、手作業によって耐火材を均一な厚さで薄く塗布するのは難しい場合があった。
本発明は、かかる課題を解決するためになされたのであり、溶湯の流量を大きくして、鋳物の品質及び生産性の向上を図ることができる注湯装置を提供することを目的とする。
かかる課題を解決するために、本発明に係る注湯装置は、溶湯が注ぎ込まれるシュート及び前記シュートに基端部が接続されて前記溶湯を鋳型へ導くトラフを備える注湯装置であって、前記トラフは、金属管及び前記金属管に内嵌されるセラミック管を有し、前記シュートは、前記溶湯の流れる向きに縮径して前記金属管に固定される本体部及び前記本体部の内側面に形成される耐火材からなる内壁部を有し、前記内壁部の表面は、前記セラミック管の内側面に連続するように形成されている。
本発明によれば、溶湯の流量を大きくして、鋳物の品質及び生産性の向上を図ることができる。
実施形態に係る注湯装置が使用される鋳造装置を例示する概略図である。 実施形態に係る注湯装置を例示する断面図である。 実施形態に係る注湯装置の本体部を例示する断面図である。 実施形態に係るセラミック管を例示する斜視図である。 実施形態に係る注湯装置の製造方法を例示するフローチャートである。 実施形態に係る注湯装置の製造方法において準備されるシュートの本体部及びトラフの金属管を例示する断面図である。 実施形態に係る注湯装置の製造方法において篏合された金属管及びセラミック管を例示する断面図である。 実施形態に係る注湯装置の製造方法において金属管に中継部が接続された状態を例示する断面図である。 実施形態に係る注湯装置の製造方法において塗布された内壁部を拡大して例示する断面図である。 実施形態に係る注湯装置の製造方法において塗布された内壁部が整形された状態を拡大して例示する断面図である。 実施形態に係る注湯装置の製造方法においてさらに受湯部が接続された状態を例示する断面図である。
[注湯装置]
本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。図1に一例を示すように、実施形態に係る注湯装置1は、ポット100から注がれる溶湯M1を受けて、回転軸A1を横置きにして遠心鋳造を行う円筒状金型200に注湯を行うことができる。円筒状金型200は、円筒状の延伸方向に伸びる中心軸を回転軸A1として、例えば1000rpmから2000rpmで回転させながら鋳造するための鋳型である。円筒状金型200の回転軸A1方向の両端部は、溶湯M1が流出しないように蓋部210、220で塞がれている。蓋部210、220は、中心部に円形状の開口部を有している。
注湯装置1は、溶湯M1が注ぎ込まれるシュート2及びシュート2に基端部が接続されて溶湯M1を円筒状金型200へ導くトラフ3を備えている。トラフ3は、注湯装置1側の蓋部210の開口部から回転軸A1の方向に沿って円筒状金型200に挿入され、先端部から溶湯M1が注湯される。
(シュート)
シュート2は、注湯装置1において、ポット100から注ぎ込まれる溶湯M1を最初に受ける部位であり、トラフ3への溶湯M1の流路を形成している。図2Aに例示するように、シュート2は、筒状の本体部10及び本体部10の内側面に形成されている内壁部20を有している。
(本体部)
本体部10は、シュート2の基礎となる部材である。図2Bに例示するように、本体部10は、ポット100側で径が大きく、トラフ3側で径が小さい筒状を呈している。すなわち、本体部10は、溶湯M1が流れる向きF1に徐々に縮径して、後記するトラフ3の金属管30に接続されている。本体部10のトラフ3側の径D3は、ポット100側の径D2の例えば3分の1以下とすることができ、5分の1以下であることが好ましい。本体部10は、上下断面において、溶湯M1が流れる向きF1に上方の面が下方の面に徐々に近づくように縮径している。注湯装置1は、本体部10が徐々に縮径することで、トラフ3における溶湯M1の流量の低下を抑え、流量を安定させることができる。
本体部10は、ポット100からの溶湯M1を受ける受湯部11と、受湯部11からトラフ3への溶湯M1の流路となる中継部12とに分かれ、これらが連結されている。受湯部11と中継部12とは、例えば互いに対面するように径方向外側にそれぞれ突起を設けて、ボルト等によって固定することができる。受湯部11と中継部12とが分かれていることで、本体部10の補修等のメンテナンス作業を行いやすい。本体部10の材料は、例えば鉄合金等の金属である。本体部10は、例えば鋳造によって形成することができる。
(内壁部)
内壁部20は、本体部10の内側面に形成され、溶湯M1から本体部10を保護する部材である。内壁部20は耐火材からなり、耐火材としては、例えば酸化アルミニウムを主成分とする粘土状の材料を使用することができる。
内壁部20の表面は、後記するセラミック管40の内側面に連続するように形成されている。すなわち、内壁部20とセラミック管40との境界で隙間や段差が生じないように形成され、内壁部20の表面とセラミック管40の内側面とは、滑らかに連続する面をなしている。内壁部20の表面は、セラミック管40の内側面と面一に形成されているのが好ましい。面一に形成されていることで、注湯装置1は、溶湯M1の流量をより大きくすることができる。また、内壁部20に粘土状の材料を使用することで、セラミック管40の端部が例えば管路方向に垂直な端面である場合でも、滑らかに連続する面に形成することができる。
(トラフ)
トラフ3は、注湯装置1において、シュート2から流れてくる溶湯M1を鋳型へ導く部位であり、先端部から溶湯M1を鋳型へ注湯する。トラフ3は、金属管30及び金属管30に内嵌されるセラミック管40を有している。
(金属管)
金属管30は、トラフ3の基礎となる部材である。金属管30は、セラミック管40を内嵌する胴部31と、先端部において径方向内側に突起してセラミック管40に当接する爪部32と、基端部において径方向外側に延出してシュート2の本体部10に固定される裾部33とを有している。金属管30は、例えば鋳造によって形成することができる。
胴部31は、内側面がセラミック管40の外側面に篏合するように形成されている。胴部31及びセラミック管40は、先端部側において爪部32を除く端部の位置が揃っている。ここでは、胴部31の長さはセラミック管40よりも短く、基端部側ではセラミック管40が金属管30からシュート2側に突出している。突出する長さは、例えば5mm-10mmとすることができる。突出したセラミック管40は、内壁部20に押し当てられて、内壁部20に密着する状態で固定されている。
爪部32は、セラミック管40に当接して、セラミック管40が先端部側に突出しないように移動を制限している。爪部32は、金属管30の周方向における一部にのみ設けられていればよい。爪部32は、径方向においてセラミック管40の内側面よりも外側に位置するように設けられている。
裾部33は、径方向の面でシュート2の本体部10に当接し、固定されている。シュート2の本体部10と周方向において偏りなく固定できるように、金属管30の全周にわたって設けられるのが好ましい。裾部33と本体部10とは、例えばボルト等によって固定することができる。
(セラミック管)
セラミック管40は、トラフ3における溶湯M1の流路となる部材であると共に、金属管30に内嵌され、溶湯M1から金属管30を保護する内壁の役割を担っている。図3に一例を示すように、セラミック管40はセラミックからなる中空の管である。セラミックは、例えば酸化アルミニウムを主成分とする材料を焼成したものとすることができる。
内径D1は、例えば15mm以上であり、溶湯M1の流量を確保するために、30mm以上であるのが好ましい。内径D1の上限値はトラフ3の外径等によって制限され、例えば50mm以下とすることができる。なお、円筒状金型200のように、蓋部210に設けられた開口部にトラフ3を挿入して注湯を行う場合、トラフ3の外径は開口部の径よりも小さく設定される。また、トラフ3の外径は、回転に伴う揺れ等によって円筒状金型200と接触しないように余裕を持たせて設定される。
内径D1は、基端部から先端部まで一定であるのが好ましい。また、内側面は凹凸が小さく滑らかであるのが好ましい。内径D1が基端部から先端部まで一定であることで、トラフ3を流れる溶湯M1における乱流の発生を抑えることができる。また、セラミック管40の内側面の凹凸が小さくなめらかであることで、溶湯M1の成分の内側面への沈着を抑えることができる。乱流や沈着は、溶湯M1の流れを妨げる要因となるため、これらを抑えることで、溶湯M1の流量を大きくすることができる。
厚さT1は、例えば2mm以上5mm以下であり、3mm以上4mm以下であるのが好ましい。厚さT1は、薄いほど内径D1を大きくできる反面、破損しやすくなるため下限値が制限される。長さL1は、例えば40mm以上80mm以下であり、一例として60mm程度とすることができる。長さL1は必要に応じて調節することができる。
セラミック管40は、工業的に生産されるものを用いることができる。工業的に生産されるセラミック管40は、内径D1を一定とすることや内側面を滑らかにすること、厚さT1を調節すること等に適しており、溶湯M1の良好な流路を形成することができる。また、内径D1や内側面の滑らかさの個体間のばらつきを小さくすることができ、安定した鋳物の生産を行うことができる。
セラミック管40は、金属管30及びセラミック管40を互いに固定する接着部材50を介して金属管30に内嵌されてもよい。接着部材50としては、例えばモルタルを使用することができる。
本発明に係る注湯装置1は、溶湯M1が注ぎ込まれるシュート2及びシュート2に基端部が接続されて溶湯M1を鋳型へ導くトラフ3を備える注湯装置であって、トラフ3は、金属管30及び金属管30に内嵌されるセラミック管40を有し、シュート2は、溶湯M1の流れる向きに縮径して金属管30に固定される本体部10及び本体部10の内側面に形成される耐火材からなる内壁部20を有し、内壁部20の表面は、セラミック管40の内側面に連続するように形成されている。
かかる構成により、注湯装置1は、本体部10及び本体部10に固定される金属管30がシュート2及びトラフ3の構造の基礎となって、本体部10の内側面に耐火材からなる内壁部20を形成することができる。セラミック管40は、金属管30に内嵌されて金属管30を保護すると共に、溶湯M1の流れが良好な流路を形成することができる。注湯装置1は、内壁部20の表面がセラミック管40の内側面に連続するように形成されていることで、溶湯M1の流れが乱れるのを抑え、溶湯M1の流量を大きくして、鋳物の品質及び生産性の向上を図ることができる。
本発明に係る注湯装置1は、鋳型が回転軸A1を横置きにして遠心鋳造を行う円筒状金型200であり、トラフ3が回転軸A1の方向に沿って円筒状金型200に挿入される注湯装置であるのも好ましい。
注湯装置1は、かかる構成でトラフ3の外径の上限値が制限される場合であっても、溶湯M1の流れが良好な流路を形成し、溶湯M1の流量を大きくして、鋳物の品質及び生産性の向上を図ることができる。
本発明に係る注湯装置1は、内壁部20の表面が、セラミック管40の内側面と面一に形成されているのが好ましい。
かかる構成により、注湯装置1は、内壁部20の表面がセラミック管40の内側面と面一に形成されていることで、溶湯M1の流れの乱れをさらに抑え、溶湯M1の流量を大きくして、鋳物の品質及び生産性の向上を図ることができる。
本発明に係る注湯装置1は、セラミック管40が金属管30からシュート2側に突出し、内壁部20に押し当てられて固定されているのが好ましい。
かかる構成により、注湯装置1は、セラミック管40が金属管30からシュート2側に突出し、内壁部20に押し当てられて固定されていることで、内壁部20の表面とセラミック管40の内側面とがさらに滑らかに連続し、溶湯M1の流量を大きくして、鋳物の品質及び生産性のさらなる向上を図ることができる。
本発明に係る注湯装置1は、金属管30及びセラミック管40が接着部材50によって互いに固定されているのが好ましい。
かかる構成により、注湯装置1は、注湯中におけるセラミック管40の回転や移動を抑えて、シュート2の内壁部20とセラミック管40とをさらに確実に固定し、滑らかに連続する内壁部20の表面とセラミック管40の内側面とで形成される溶湯M1の流路の安定化を図ることができる。
なお、トラフ3における溶湯M1の流量、すなわち、単位時間あたりの注湯量が大きいほど、鋳物の欠陥が少なくなることが経験的に知られていた。また、発明者による検証の結果、溶湯M1の流量が大きいほど不良品の割合が小さくなることが確かめられていた。内径D1を大きくすれば、溶湯M1の流量を大きくすることができる。しかし、トラフ3の外径を大きくすることができない場合、トラフ3の管体をできるだけ薄くすることが求められる。また、トラフ3を流れる溶湯M1における乱流の発生やトラフ3の内側面への溶湯M1の成分の沈着は、流量が小さくなる要因となる。乱流の発生は、基端部から先端部までの内径D1を一定にできれば抑えることができる。溶湯M1の沈着は、トラフ3の内側面の凹凸を小さくできれば抑えることができる。すなわち、トラフ3に形成する耐火材を薄く、均一に、そして凹凸ができるだけ小さくなるように形成することが求められていた。しかし、このようにトラフ3に耐火材を形成することは、手作業による耐火材の塗布によっては困難な場合がある。注湯装置1は、セラミック管40を使用することによって、これらの課題を解決することができる。
シュート2の本体部10は、受湯部11と中継部12とに分かれずに一体に形成されていてもよい。また、金属管30の裾部33は、金属管30の周方向における全周にわたって設けられずに一部にのみ設けられてもよい。
[注湯装置の製造方法]
次に、実施形態に係る注湯装置の製造方法について説明する。注湯装置の製造方法は、篏合工程S10と、接続工程S20と、内壁部形成工程S30と、を含む。
ここでは、接続工程S20を第一接続工程S21及び第二接続工程S22に分け、内壁部形成工程S30を内壁部第一形成工程S31及び内壁部第二形成工程S32に分けて行う。そして、図4に示すように、第一接続工程S21、内壁部第一形成工程S31、第二接続工程S22、内壁部第二形成工程S32の順に行っている。注湯装置の製造方法は、篏合工程S10の前に行う準備工程SPを含んでもよい。
(準備工程)
準備工程SPは、シュート2の本体部10、トラフ3の金属管30及びセラミック管40を準備する工程である。図5Aに例示する本体部10の受湯部11及び中継部12、金属管30は、例えば鋳造によって形成することができる。受湯部11及び中継部12は別体に形成している。別体に形成することで、第一接続工程S21、内壁部第一形成工程S31、第二接続工程S22、内壁部第二形成工程S32の順に行うことができ、後記する耐火材の塗布等での手作業における調整をより細かく反映させることができる。
セラミック管40は、例えば原料を成形、焼成して形成することができる。セラミック管40は、金属管30よりも長いことが好ましい。セラミック管40は、金属管30よりも例えば5mm-10mm程度長いものとすることができる。
本体部10、金属管30及びセラミック管40は、すでにある部材をそのまま使用してもよく、購入してもよい。このような場合、準備工程SPは省略することができる。
(篏合工程)
篏合工程S10は、セラミック管40を金属管30からシュート2側に突出させて金属管30に接着部材50を介して篏合させる工程である。この工程S10では、セラミック管40の外側面及び金属管30の内側面の何れか一方又は両方にモルタル等の接着部材50を塗布する。そして、図5Bに例示するように、爪部32に当接するようにセラミック管40を金属管30に挿入する。また、モルタルを用いる場合には十分に乾燥させる。
(第一接続工程)
第一接続工程S21は、金属管30に中継部12を接続する工程である。この工程S21では、図5Cに例示するように、セラミック管40が篏合されている金属管30に中継部12を接続する。
(内壁部第一形成工程)
内壁部第一形成工程S31は、中継部12の内側面に耐火材からなる内壁部20を形成する工程である。なお、中継部12の内側面に内壁部20が形成されていない部分が残っていてもよい。内壁部20は、この工程S31及び後記する内壁部第二形成工程S32を経て本体部10の内側面の全体に形成されればよい。
この工程S31では、例えばこて等を使用して、粘土状の耐火材を手作業で塗布する。耐火材は、セラミック管40の端部から中継部12の内側面に連続するように、セラミック管40の形状や厚さに合わせて塗布するのが好ましい。図5Dに例示するように、粘土状の耐火材に隆起20Pが生じている場合には、内壁部20の表面がセラミック管40の内側面と面一に連続するように内壁部20の形状を整えるのがさらに好ましい。例えばへら等を使用して、粘土状の耐火材の余剰部分があれば削り取り、凹凸を均して埋め合わせることで、図5Eに例示するように、隆起20Pが取り除かれ、あるいは均されて、内壁部20の表面をセラミック管40の内側面と面一に形成することができる。
(第二接続工程)
第二接続工程S22は、中継部12に受湯部11を接続する工程である。この工程S22は、図5Fに例示するように、トラフ3が接続されている中継部12に受湯部11を接続する。
(内壁部第二形成工程)
内壁部第二形成工程S32は、受湯部11の内側面に耐火材からなる内壁部20を形成する工程である。この工程S32を経て、本体部10の内側面の全体に内壁部20が形成される。この工程S32では、内壁部第一形成工程S31と同様に、例えばこて等を使用して、粘土状の耐火材を手作業で塗布する。内壁部20の表面は、本体部10の内側面の全体にわたって凹凸を均しておくのが好ましい。
本発明に係る注湯装置の製造方法は、注湯装置1の製造方法であって、セラミック管40を金属管30からシュート2側に突出させて金属管30に接着部材50を介して篏合させる篏合工程S10と、金属管30と本体部10とを接続する接続工程S20と、本体部10の内側面に耐火材からなる内壁部20を形成する内壁部形成工程S30と、を含み、内壁部形成工程S30は、内壁部20の表面をセラミック管40の内側面に連続するように形成する。
かかる構成により、本発明に係る注湯装置の製造方法は、本体部10の内壁面に耐火材からなる内壁部20を形成し、セラミック管40を金属管30からシュート2側に突出させて金属管30に接着部材50を介して篏合させることで、粘土状の耐火材からなる内壁部20の形成に際してセラミック管40の形状や厚さに合わせやすく、セラミック管40の端部から中継部12の内側面に連続させる内壁部20の形成の精度を高めることができる。そして、内壁部20の表面がセラミック管40の内側面に連続するように内壁部20を形成することで、溶湯M1の流れが良好な流路を形成し、鋳物の品質及び生産性の向上を図る注湯装置を製造することができる。
なお、接続工程S20及び内壁部形成工程S30は、例えば第一接続工程S21、第二接続工程S22、内壁部第一形成工程S31、内壁部第二形成工程S32の順に行ってもよい。また、準備工程SPにおいて受湯部11及び中継部12を一体に形成してもよい。
1 注湯装置
2 シュート
3 トラフ
10 本体部
11 受湯部
12 中継部
20 内壁部
20P 隆起
30 金属管
31 胴部
32 爪部
33 裾部
40 セラミック管
50 接着部材
100 ポット
200 円筒状金型
210 蓋部
220 蓋部
A1 回転軸
M1 溶湯
S10 篏合工程
S20 接続工程
S30 内壁部形成工程

Claims (6)

  1. 溶湯が注ぎ込まれるシュート及び前記シュートに基端部が接続されて前記溶湯を鋳型へ導くトラフを備える注湯装置であって、
    前記トラフは、金属管及び前記金属管に内嵌されるセラミック管を有し、
    前記シュートは、前記溶湯の流れる向きに縮径して前記金属管に固定される本体部及び前記本体部の内側面に形成される耐火材からなる内壁部を有し、
    前記内壁部の表面は、前記セラミック管の内側面に連続するように形成されている注湯装置。
  2. 前記鋳型は、回転軸を横置きにして遠心鋳造を行う円筒状金型であり、
    前記トラフは、前記回転軸の方向に沿って前記円筒状金型に挿入される請求項1に記載の注湯装置。
  3. 前記内壁部の表面は、前記セラミック管の内側面と面一に形成されている請求項1又は請求項2に記載の注湯装置。
  4. 前記セラミック管は、前記金属管から前記シュート側に突出し、前記内壁部に押し当てられて固定されている請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の注湯装置。
  5. 前記金属管及び前記セラミック管は、接着部材によって互いに固定されている請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載の注湯装置。
  6. 請求項1又は請求項2に記載の注湯装置の製造方法であって、
    前記セラミック管を前記金属管から前記シュート側に突出させて前記金属管に接着部材を介して篏合させる篏合工程と、
    前記金属管と前記本体部とを接続する接続工程と、
    前記本体部の内側面に耐火材からなる内壁部を形成する内壁部形成工程と、を含み、
    前記内壁部形成工程は、前記内壁部の表面を前記セラミック管の内側面に連続するように形成する注湯装置の製造方法。
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