JP7332572B2 - 生体流体収集装置 - Google Patents

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    • B01F25/432Mixing tubes, e.g. wherein the material is moved in a radial or partly reversed direction with means for dividing the material flow into separate sub-flows and for repositioning and recombining these sub-flows; Cross-mixing, e.g. conducting the outer layer of the material nearer to the axis of the tube or vice-versa
    • B01F25/4323Mixing tubes, e.g. wherein the material is moved in a radial or partly reversed direction with means for dividing the material flow into separate sub-flows and for repositioning and recombining these sub-flows; Cross-mixing, e.g. conducting the outer layer of the material nearer to the axis of the tube or vice-versa using elements provided with a plurality of channels or using a plurality of tubes which can either be placed between common spaces or collectors

Description

〔関連出願の相互参照〕
本出願は、その開示全体が参照により本明細書に組み込まれる、「生体流体収集装置」と題され、2017年7月13日に出願された米国仮出願第62/532111号の優先権を主張するものである。
1.開示の分野
本開示は、一般に、生体流体収集装置に関する。より具体的には、本開示は、高濃度の初期流出分を捕捉すること、および、その後に当該高濃度の初期流出分を生体流体全体にわたって再分配すること、を通じて、全体均一性(head-to-tail uniformity)を備えた安定化生体サンプルを生成する生体流体収集装置に関する。
2.関連技術の説明
採血は、患者からの少なくとも一滴の血液の回収を伴う一般的な医療処置である。血液サンプルは、多くの場合、入院患者、在宅患者、救急室の患者から、フィンガスティック、ヒールスティック、または静脈穿刺によって採取される。血液サンプルは、静脈または動脈ラインによって患者から採取することもある。採取後、血液サンプルを分析して、化学組成、血液学、凝固などの医学的に有用な情報を取得できる。
臨床現場即時検査および診断(point-of-care testing and diagnostics)の急速な進歩にもかかわらず、血液サンプリング技術は比較的変わらないままである。血液サンプルは、多くの場合、針またはカテーテルアセンブリの近位端に取り付けられた皮下注射針またはカテーテルア真空チューブを使用して採取される。場合によっては、臨床医は、カテーテルに挿入されたニードルおよびシリンジを使用してカテーテルアセンブリから血液を採取し、挿入されたカテーテルを介して患者から血液を回収する。これらの手順では、ニードルと、通常、テスト前に収集された血液サンプルがそこから引き出される中間装置として真空チューブを利用する。したがって、これらのプロセスは装置集約型であって、血液サンプルの取得、準備、およびテストのプロセスで複数の装置を利用する。装置を追加するたびに、テストプロセスの時間とコストが増加する。さらに、サンプルを安定化するために抗凝固剤または他の成分との混合を、手動で行わなければならない。
臨床現場即時検査装置は、分析のために血液サンプルを研究室に送る必要無しに、血液サンプルを検査することを可能にする。したがって、臨床現場即時検査システムを使用して、簡単、安全、再現可能かつ正確なプロセスを提供する装置を作成することが望まれている。
臨床現場即時検査装置および患者から臨床現場即時検査装置にサンプルを移すために考案された装置は、しばしば、安定化無しで、患者から新たに採取されたサンプルを受け入れる。これらの場合においては、採取後に血液に起こることはすべて完全にカートリッジ内にあり、ユーザーによる液体の取り扱いはない。そのような装置における懸念は、それが製造される装置の一部として含まれる場合、いかにして添加剤、たとえば抗凝固剤が溶解し、それが入ってくる血流により吸収されるかである。装置に流れ込む最初の血液がおそらくはその全部ではないにしても抗凝固剤の大部分を取り込み、最初の容量中に非常に高い抗凝固剤濃度をもたらし、そして、後の容量の血液中ではその濃度が低すぎるか、または、まったく含まない可能性が高い。この作用は、特に、溶解度の高いヘパリンで起こりうる。この作用の結果として、装置の機能を実際に妨げることはないものの、その実用性の低下をもたらすいくつかの厄介な問題が生じる。高レベルの抗凝固剤は溶血を引き起こす可能性があり、また、抗凝固剤の過少投与は凝固を引き起こす可能性があって、これはマイクロ流体装置を詰まらせる可能性があり、凝固/マイクロ凝固に典型的な周知の分析前問題に加えて物理的/流体的問題を加える。
本開示は、高濃度の初期流出分の捕捉およびその後の生体流体全体にわたる当該高濃度の初期流出分の再分配を通じて全体均一性を備えた安定化生体サンプルを生成する生体流体収集装置を提供する。当該生体流体収集装置は、高濃度の初期流出分の全体混合(head-to-tail mixing)に使用されるインラインミキサーを有する。混合は二段階のプロセスを介して行われる。第一に、毛細管補助流れ作用により、流れの初期フラクションが中央混合チャンバ内に捕捉される。第二に、捕捉された初期容量は小さな出口穴を通してゆっくりと放出され、中央混合チャンバ回りで迂回された流量の残り部分と再合流される。
本発明の実施例によれば、生体流体収集装置は、入口部分と、出口部分と、入口部分と出口部分とにまたがる外壁と、外壁の内側部分内に配置されるともに当該外壁から離間し、その中にチャンバを画定するとともに第1端部と第2端部とを備え、第1端部は入口部分と流体連通し、第2端部は出口開口部を画定する内壁と、入口部分と流体連通し、外壁と内壁との間に配置される流路と、内壁の第2端部と出口部分との間に配置された混合部と、外壁の一部内に配置されたサンプル安定剤と、を有する。
一構成において、内壁と外壁との間の距離は、出口開口部の直径よりも大きい。別の構成では、第1端部は開口し、第1断面積を画定する。さらに別の構成では、内壁は接続部分を介して外壁に固定されている。一構成では、サンプル安定剤は、入口部分と内壁の第1端部との間の外壁の一部内に配置されている。別の構成では、入口部分の外壁は第1直径を有し、入口部分と内壁の第1端部との間の外壁の第1の部分は第2直径を有し、第2直径は第1直径よりも小さい。さらに別の構成では、内壁に隣接する外壁の第2の部分は第3直径を有し、第3直径は第2直径よりも大きい。一構成では、入口部分は、その中に血液サンプルを受け取るように構成されている。別の構成では、血液サンプルが入口部分内に受け入れられると、サンプル安定剤は血液サンプルと混合する。さらに別の構成では、血液サンプルの初期流出分内に第1の添加剤初期分が作成される。一構成では、血液サンプルの初期流出分が内壁のチャンバに流れ込み、血液サンプルの後続分が流路に流れ込む。別の構成では、第1添加剤初期分を有する血液サンプルの初期流出分は、出口開口部を通って、制御された速度で混合部に流れ、血液サンプルの後続分内に戻る。さらに別の構成では、第1添加剤初期分を有する血液サンプルの初期流出分は、出口開口部を通って混合部に流れ、血液サンプルの後続分に戻り、血液サンプルの初期流出分と血液サンプルの後続分内でサンプル安定剤の計量混合を達成する。一構成では、生体流体収集装置は、細孔を備えるとともに外壁の内部に配置された材料を有し、そして、サンプル安定剤は、材料の細孔内に乾燥抗凝固剤粉末を含む。別の構成では、材料は連続気泡フォームである。さらに別の構成では、サンプル安定剤は、外壁の内部に配置された乾燥抗凝固剤粉末を含む。一構成では、生体流体収集装置は、回転混合を促進するフィンを有する。別の構成では、内壁は側方出口開口部を画定する。
本発明の別の実施例によれば、生体流体収集装置は、入口部分と、出口部分と、入口部分と出口部分とにまたがり、上壁および底壁を含む外壁と、外壁の内部に配置されるとともに上壁および底壁にまたがり、第1内壁第1端部および第1内壁第2端部を有する第1内壁と、外壁の内部に配置され上壁および底壁にまたがり、第2内壁第1端部および第2内壁第2端部を含む第2内壁と、外壁の第1の部分と第1内壁との間に配置され、入口部分と流体連通している第1流路と、外壁の第2の部分と第2内壁との間に配置され、入口部分と流体連通している第2流路と、第1内壁第2端部と出口部分との間に配設された混合部と、壁の一部内に配設されたサンプル安定剤と、を有し、ここで、第1内壁と第2内壁とは協働でその間にチャンバを画定し、当該チャンバは入口部分と流体連通している。
一構成において、第1内壁第1端部は、第2内壁第1端部から第1距離だけ離間し、第1内壁第2端部は、第2内壁第2端部から第2距離だけ離間し、第2距離は第1距離よりも小さい。別の構成では、第2距離は出口開口部を画定する。さらに別の構成では、外壁の第1部分は第1側壁を備え、外壁の第2部分は第2の側壁を備える。一構成では、サンプル安定剤は、入口部分と第1内壁第1端部との間の外壁の一部内に配置される。別の構成では、入口部分は、その中に血液サンプルを受け取るように構成されている。さらに別の構成では、血液サンプルが入口部分内に受け入れられると、サンプル安定剤は血液サンプルと混合する。一構成では、血液サンプルの初期流出分内に第1添加剤初期分が作成される。別の構成では、血液サンプルの初期流出分がチャンバに流れ込み、血液サンプルの後続分が第1流路および第2流路に流れ込む。さらに別の構成では、第1添加剤初期分を有する血液サンプルの初期流出分は、出口開口部を通って、制御された速度で混合部に流れ、血液サンプルの後続分に戻る。一構成では、第1添加剤初期分を有する血液サンプルの初期流出分は、出口開口部を通って混合部に流れ、血液サンプルの後続分に戻り、血液サンプルの初期流出分と血液サンプルの後続分との内のサンプル安定剤の計量混合を達成する。別の構成では、生体流体収集装置は、細孔を備えるとともに外壁の内部に配置された材料を含み、サンプル安定剤は、材料の細孔内に乾燥抗凝固剤粉末を含む。さらに別の構成では、材料は連続気泡フォームである。一構成では、サンプル安定剤は乾燥抗凝固剤粉末を含む。
本開示の上記およびその他の特徴および利点、ならびにそれらを達成する方法は、より明らかになるであろう、そして本開示自身は、添付図面とともに本開示の実施例の以下の説明を参照することによりよく理解されるであろう。
従来の生体流体収集装置の部分断面図 従来の生体流体収集装置によってもたらされる一滴ごとの濃度を示す図 本発明の実施例による本開示のミキサーを使用する第1の工程を示す生体流体収集装置の部分断面図 本発明の一実施例による本開示のミキサーを使用する第2の工程を示す生体流体収集装置の部分断面図 本発明の実施例による本開示のミキサーを使用する第3の工程を示す生体流体収集装置の部分断面図 本発明の実施例による、ミキサーを備えた生物学的流体収集装置によって得られた一滴ごとの濃度を示す図 本発明の実施例による、ミキサーを備えた生体流体収集装置の部分断面図 本発明の実施例による、ミキサーを備えた生体流体収集装置の部分斜視断面図 本発明の実施例による、ミキサーを備えた生体流体収集装置の部分断面図 本発明の実施例による、ヘッドトゥテイルミキサーの上流で生成された初期流出分の濃度を示すグラフ 本発明の実施例による、一滴ごとの均一性の改善のために高濃度の初期流出分を再分配する本開示のヘッドトゥテイルミキサーのグラフ 従来の生体流体収集装置の斜視図 従来の生物学的流体収集装置によってもたらされる一滴ごとの濃度を示す図 本発明の実施例による、ミキサーを備えた生体流体収集装置の斜視図 本発明の実施例による、ミキサーを備えた生体流体収集装置によってもたらされた一滴ごとの濃度を示す図 従来の生体流体収集装置の部分断面図 従来の生体流体収集装置によって得られた一滴ごとの濃度のグラフ 本発明の実施例による、ミキサーを備えた生体流体収集装置の部分断面図 本発明の実施例による、ミキサーを備えた生体流体収集装置によって得られた一滴ごとの濃度のグラフ 本発明の実施例による、ミキサーと、乾燥添加剤でコーティングされた内壁と、を有する生体流体収集装置の部分断面図 本発明の実施例による、ミキサーと、連続気泡フォーム材料と、を備えた生体流体収集装置の部分断面図 本発明の実施例による、ミキサーと、乾燥添加剤でコーティングされた複数のビーズと、を備えた生体流体収集装置の部分断面図 本発明の実施例による、ミキサーと、乾燥添加剤でコーティングされた三次元構造と、を備えた生体流体収集装置の部分断面図 本発明の実施例による、乾燥添加剤でコーティングされた三次元構造の斜視図 本発明の実施例による、第1幾何学的パターンを有する乾燥添加剤でコーティングされた三次元構造の正面図 本発明の実施例による、第2幾何学的パターンを有する乾燥添加剤でコーティングされた三次元構造の正面図 本発明の実施例による、第3幾何学的パターンを有する乾燥添加剤でコーティングされた三次元構造の正面図 本発明の実施例による、ミキサーを備えた生体流体収集装置の部分断面図 本発明の実施例による、ミキサーを備えた生体流体収集装置の部分斜視断面図 本発明の実施例による、ミキサーおよび側部出口開口部を備えた生体流体収集装置の部分斜視断面図 本発明の実施例による、ミキサーおよびフィンを備えた生体流体収集装置の部分斜視断面図 本発明の実施例による、ミキサーを備えた生体流体収集装置の正面図 本発明の実施例による、ミキサーおよびフィンを備えた生体流体収集装置の正面図 本発明の別の実施例による、ミキサーを備えた生体流体収集装置の側面図 本発明の別の実施例による、ミキサーを備えた生体流体収集装置の上面図 本発明の別の実施例による本開示のミキサーを使用する第1の工程を示す生体流体収集装置の斜視図 本発明の別の実施例による本開示のミキサーを使用する第2の工程を示す生体流体収集装置の斜視図 本発明の別の実施例による本開示のミキサーを使用する第3の工程を示す生体流体収集装置の斜視図 本発明の別の実施例による本開示のミキサーを使用する第4の工程を示す生体流体収集装置の斜視図 本発明の別の実施例による本開示のミキサーを使用する第5の工程を示す生体流体収集装置の斜視図 本発明の別の実施例による本開示のミキサーを使用する第6の工程を示す生体流体収集装置の斜視図 本発明の別の実施例による、本開示のミキサーを使用する第7の工程を示す生体流体収集装置の斜視図 本発明の実施例による、ミキサーを備えた生体流体収集装置の部分断面図 本発明の実施例による、ミキサーを備えた生体流体収集装置の部分断面図 本発明の実施例による、ミキサーを備えた生体流体収集装置の部分断面図 本発明の実施例による、ミキサーを備えた生体流体収集装置の部分断面図 本発明の実施例による、ミキサーを備えた生体流体収集装置の部分断面図 本発明の実施例による、ミキサーを備えた生体流体収集装置の部分断面図 本発明の実施例による、ミキサーおよび狭窄入口(pinched entrance)を有する生体流体収集装置の部分断面図 本発明の実施例による、ミキサーおよび狭窄入口を有する生体流体収集装置の部分断面図
対応する参照文字は、いくつかの図を通して対応する部分を示す。本明細書に記載された例示は、本開示の例示的な実施例を示しており、そのような例示は、いかなる方法でも本開示の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。
以下の説明は、当業者が本発明を実施するために意図される記載の実施例を作成し利用することを可能にするために提供されるものである。しかしながら、様々な変更、均等物、バリエーション、代替物が当業者には明白であろう。そのようなすべての変更、均等物、バリエーション、および代替物は、本発明の要旨および範囲に含まれることが意図されている。
以下の説明の目的のために、用語「上部」、「下部」、「右側」、「左側」、「垂直」、「水平」、「上部」、「底部」、「側面」、「縦」およびこれらの派生語は、図面に示されている向きで本発明に関連するものとする。しかしながら、本発明は、特に銘記されない限り、様々な代替のバリエーションを想定し得るものであると理解される。また、添付の図面に示され、以下の明細書に記載される特定の装置は、単に本発明の例示的な実施例であると理解される。したがって、本明細書に開示される実施例に関連する特定の寸法および他の物理的特性は、限定的なものと見なされてはならない。
図1A、図1B、図10、図11、図14、および図15を参照すると、従来の装置500では、ラインで抗凝固剤504と混合する血液502が溶解し、その流れ量の残り部分よりも高濃度の抗凝固剤504をその初期流出分506へと押しやる。たとえば、抗凝血剤または添加剤504は、血液502などの流れる液体に送達されるべく装置または構造500の流路内に堆積することが多い。これらの装置500を取り扱うときに、小容量(1mL未満)と遅い流速とによって、毛細管力と層流条件への依存が生じる。これによって、添加剤504が溶解し、流れの前に押し出されて、高濃度の初期流出分506が生成される。不都合なことに、もしも流量を個別の液滴として分注する必要がある場合には、それによって、図1B、図11、図14および図15に図示されているように、最大の添加剤濃度を有する最初の液滴508と、最低の濃度または添加剤濃度ゼロの最後の液滴510とが生成される。この挙動は、この濃度勾配によって流体の末端での急速な血餅形成を促進する全血抗凝固の観点において特に有害である。
図2~9、図12、図13および図16~48は、本開示の生体流体収集装置の実施例を示している。本開示は、高濃度の初期流出分の捕捉およびその後の生体流体全体にわたる高濃度の初期流出分の再分配を通して全体均一性を有する安定化生体サンプルを生成する生体流体収集装置を提供する。当該生体流体収集装置は、濃縮された初期流出分のヘッドトゥテイル混合に使用されるインラインミキサーを含む。混合は二段階のプロセスを介して行われる。図2~4Bを参照すると、最初に、毛細管補助流れ作用により、初期流出分フラクションが中心ミキサー室に取り込まれる。この初期流出分フラクションは、主に濃縮された初期流出分、たとえば、高濃度の抗凝固剤を含むフローヘッドで構成される。第二に、捕捉された初期流出分容積は、小さな出口開口部を通してゆっくりと放出され、中央ミキサー室周りに迂回された残りの流量容積、すなわち後続流出分と再結合される。この流れの再結合によって、特に、容量を個別の液滴の形でさらに分配する必要がある場合に、選択された流れ容量、すなわち制御容量(Control Volume)、の全体均一性が改善される。適切に混合された制御容量全体によって、分配される個別の液滴間における均一性、たとえば抗凝固剤濃度が、大幅に改善されるであろう。図18~25を参照すると、本開示のミキサーは、環状設計および平坦設計の両方の、多くの共通送達システムの下流側において適切に機能できる。
本開示は、分配された個別の液滴間での添加剤の均一な再分配をもたらす、濃縮された初期流出分の受動的なインラインヘッドトゥテイル混合を提供する。本開示のミキサーは、濃縮された初期流出分を、後続流出分容量全体を通じて再分配し、全血液制御容積の適切な抗凝固を可能にする。これは、従来のバルク混合技術では効果ではない可能性のある少量の血液(1mL未満)で特に有利である。
図2~9、図12、図13、図16、図17、および図26~31は、本開示の生物学的流体収集装置の例示的実施例を図示している。一実施例では、生体流体収集装置10は、血液サンプル12などの生体流体を受け入れるように構成され、サンプル安定剤14およびミキサーまたは混合構造16を有する。一実施例では、混合構造16は外壁17と内壁18とを有する。本開示は、高濃度の初期流出分の捕捉と、それに続く、高濃度の初期流出分の、生体流体全体を通じた再分配によって、全体均一性を有する安定化生体サンプル(たとえば血液サンプル12)を作り出す生体流体収集装置10を提供する。
生体流体収集装置10は、生体流体、たとえば血液サンプル12に混合される、濃縮液体、乾燥、または固体状態の添加剤、たとえばサンプル安定剤14、を提供して、安定化生体サンプルを生成する。一実施例では、生体流体収集装置10は、濃縮された初期流出分のヘッドトゥテイル混合に使用されるインラインミキサー16を有する。混合は二段階のプロセスを介して行われる。第1に、生体流体収集装置10は、サンプル安定剤14を血液サンプル12の一部、たとえば血液サンプル12の第1流出分または初期流出分13に溶解する。サンプル安定剤14を有する血液サンプル12の初期流出分13は、毛細管補助流れ作用によって、中央混合チャンバ内に捕捉される。第二に、捕捉された初期流出分容量は、制御された速度で小さな出口開口部全体を通してゆっくり放出され、中央ミキサーチャンバ回りで迂回された、フロー容量の残り、たとえば、血液サンプル12の第2流出分または後続流出分15と再結合される。
図2~7を参照すると、生体流体収集装置10は、サンプル安定剤14、ミキサーまたは混合構造16、入口部分20、出口部分22、および混合部24を有する。一実施例では、混合構造16は外壁17と内壁18を有する。
図2~7を参照すると、外壁17は、入口部分20と出口部分22とに及ぶ。一実施例では、外壁17は、円筒状または環状構造を有する。一実施例では、外壁17は、入口部分20から出口部分22まで一定の直径を有する。別の実施例では、外壁17は、直径の異なる複数の部分を備えることができる。たとえば、一実施例では、図47および48に示すように、入口部分20で外壁17は第1直径D1を有し、入口部分20と内壁18の第1端部32との間の外壁17の第1の部分50で第2直径D2を有する。一実施例では、第2直径D2は第1直径D1よりも小さい。一実施例では、内壁18に隣接する外壁17の第2の部分52は、第3直径D3を有する。一実施例では、第3直径D3は第2直径D2よりも大きい。これにより、図47および図48に示されるように、狭窄入口54が生体流体収集装置10に形成される。この狭窄入口54は、重力補助液滴形成中にエアポケットが形成されるのを防ぎ、毛細管充填のための均一な界面を提供する。
図2~図7に示すように、内壁18は、外壁17の内部に配置されるとともに図6に示すように外壁17から離間している。一実施例では、内壁18はその中にチャンバ30を画定し、かつ、第1端部32と第2端部34とを有する。内壁18の第1端部32は入口部分20と流体連通しており、内壁18の第2端部34は出口開口部36を画定する。
中央チャンバ30の第2端部34に位置する出口開口部36は、中央チャンバ30の周りで迂回された制御容積の残り部分への捕捉された初期流出分のゆっくりした放出を容易にすることによって、溶解添加剤の均一な分配を促進する。再分配およびヘッドトゥテイル混合は、出口穴の直径/カウント/位置を変更し、フィンを組み込んで回転混合を促進し、大きな制御容積を処理するために中央チャンバの容積を変更することによって実現可能である。
一実施例では、第1端部32は開口し、第1の断面積を画定する。一実施例では、内壁18は、接続部40を介して外壁17に固定される。たとえば、図6に示すように、複数の接続部40によって内壁18と外壁17とを接続してもよい。
一実施例では、外壁17と内壁18との間に流路42が配置される。流路42は、入口部分20と流体連通している。流路42は、内壁18のチャンバ30によって画定される流路とは別の流路を画定する。一実施例では、内壁18と外壁17との間の距離、たとえば、流路42の直径は、出口開口部36の直径よりも大きい。
一実施例では、生体流体収集装置10の外壁17は、内壁18の第2端部34と出口部分22との間に配置された混合部24を有する。流路42の一部とチャンバ30の一部とは、それぞれ、混合部24と流体連通している。
一実施例では、サンプル安定剤14が、外壁17の内部に配置される。一実施例では、サンプル安定剤14は、入口部分20と内壁18の第1端部32との間で外壁17の内部に配置される。
生体流体収集装置10は、濃縮液体または固体状態の添加剤および/またはサンプル安定剤14を提供する。生体流体収集装置10は、高濃度の初期流出分の捕捉およびその後の生体流体全体にわたる高濃度の初期流出分の再分配を通じて、全体均一性を備えた安定化生体サンプルを生成する。サンプル安定剤14は、抗凝固剤、またはたとえばRNA、タンパク質分析物、または他の要素などの血液内の特定の要素を保持するように構成された物質とすることができる。一実施例では、サンプル安定剤14はヘパリンまたはEDTAである。一実施例では、複数の生体流体収集装置10が、異なるサンプル安定剤を含むことができる。本開示の生体流体収集装置10は、血液サンプルに導入される添加剤および/またはサンプル安定剤の性質にフレキシビリティを提供する。一実施例では、本開示の生体流体収集装置内に受け入れられた血液サンプルは、複数の別々の部分に分割され、異なるサンプル安定剤を血液サンプルのこれら別々の部分に添加できる。このようにすれば、本開示の生体流体収集装置によって、単一の装置内で異なるサンプル安定剤で血液サンプルの複数の部分を安定化させることが可能となる。
一実施例において、サンプル安定剤14は、外壁17の一部内に配置される。たとえば、乾燥添加剤、試薬、または抗凝固剤などのサンプル安定剤14は、血液サンプル12のような流動液体に送達されるべく、生体流体収集装置10の流路内に堆積させることができる。図18~25において、これらのいくつかの例には、毛細管60(図18)、多孔質媒体62(図19)、ビーズ64(図20)、または三次元微小流体構造66(図21~25)が含まれる。
図19を参照すると、生体流体収集装置10は、細孔72を有しかつ外壁17の内部に配置された材料70を含み、そしてサンプル安定剤14は、材料70の細孔72内の乾燥抗凝固剤粉末74である。
一実施例では、材料70はスポンジ材料である。他の実施例では、材料70は連続気泡フォームである。一実施例では、連続気泡フォームは、以下で詳細に説明するように抗凝固剤で処理されて、材料70の細孔72全体に細かく分布した乾燥抗凝固剤粉末74を形成する。血液サンプル12は、生体流体収集装置10に受容される。いくつかの実施例では、血液サンプル12は、毛細管原理によって材料70に浸漬される。血液サンプル12は、材料70の複雑な微細構造を通過する間に抗凝固剤粉末74に曝され、これと混合される。
一実施例では、材料70は連続気泡フォームである。たとえば、材料70は、血液に対して不活性である柔らかく変形可能な連続気泡フォームである。一実施例では、連続気泡フォームは、BASF社から市販されているBasotect(登録商標)フォームなどのメラミンフォームとすることができる。別の実施例では、連続気泡フォームは、ホルムアルデヒド-メラミン-重亜硫酸ナトリウムコポリマーから構成できる。連続気泡フォームは、熱および多くの有機溶媒に対する耐性のある、柔軟で親水性の連続気泡フォームとすることができる。一実施例では、連続気泡フォームはスポンジ材料とすることができる。
次に、細孔72を有する材料70に抗凝固剤を装填する方法を説明する。一実施例では、この方法は、材料70を抗凝固剤と水との液体溶液に浸す工程、溶液の水を蒸発させる工程、および、材料70の細孔72全体を通して乾燥抗凝固剤粉末74を形成する工程、を有する。
本開示の方法は、それを抗凝固剤および水溶液で浸漬し、ついでこの材料70を乾燥させて材料70の細孔72全体を通じて細かく分布された乾燥抗凝固剤粉末74を形成することによって、材料70への抗凝固剤の正確に制御された装填を可能にする。
材料70を所望の濃度の液体溶液に浸漬することにより、ヘパリンまたはEDTA(エチレンジアミン四酢酸)などの抗凝固剤、および他の血液安定化剤を液体溶液として材料70に導入できる。その液相を蒸発させた後、たとえば水とヘパリンとの溶液から水を蒸発させた後、乾燥抗凝固剤粉末74が形成され、材料70の内部構造全体に細かく分布される。たとえば、乾燥抗凝固剤粉末74は、材料70の細孔72全体を通して細かく形成され分布される。同様に、疎水性、親水性、または反応性の内部細孔表面を提供するように、材料70を処理することが可能である。
一つの構成において、材料70として連続気泡フォームを提供することの重要な利点は、既知量の抗凝固剤をフォーム材料の細孔72に充填できることである。所望の濃度の抗凝固剤を水または他の適切な溶媒に溶解し、その後、液体形態で連続気泡フォーム材料70の細孔72に導入できる。一実施形態では、連続気泡フォーム材料70を抗凝固剤および水または溶媒の溶液に浸漬し、続いて連続気泡フォーム材料70を乾燥させることにより、抗凝固剤を細孔72に充填できる。連続気泡フォーム材料70は、周囲空気または加熱オーブンで乾燥させることができる。乾燥後、抗凝固剤は、乾燥粉末の形で連続気泡フォーム材料70の内部微細構造全体に分布させることができる。
一実施形態では、図18を参照すると、サンプル安定剤14は、外壁17の内部に配置された乾燥抗凝固剤粉末68である。たとえば、チューブ60を、乾燥抗凝固剤粉末68でコーティングできる。
図21~25を参照すると、三次元微小流体構造66は、図22~25に示されるような異なる断面の幾何学的形状を含む任意の構成の細孔69を含みうる。
図29および図31を参照すると、一実施形態では、生体流体収集装置10は、回転混合を促進するフィン80を有する。図28を参照すると、一実施形態では、生体流体収集装置10は、側方出口開口部82を画定する内壁18を有する。
図2~7を参照して、次に本開示の生体流体収集装置10の使用について説明する。生体流体収集装置10の入口部分20は、その中に血液サンプル12を受け入れるように構成されている。上述したように、サンプル安定剤14が外壁17の一部内に配置される。一実施形態では、サンプル安定剤14は、入口部分20と内壁18の第1端部32との間の外壁17の一部内に配置される。
生体流体収集装置10の入口部分20内に血液サンプル12が収容されると、サンプル安定剤14は血液サンプル12と混合する。この血液サンプル12のサンプル安定剤14との混合によって、血液サンプル12の初期流出分13内に第1添加剤初期分84が作られる。
次に、図3を参照すると、添加剤初期分84を含む血液サンプル12の初期流出分13は、内壁18のチャンバ30に流れ込み、血液サンプル12の後続流出分15は外壁17と内壁18との間に配置された流路42に流れ込む。血液サンプル12の初期流出分13は、チャンバ30を通って出口開口部36へと流れ、そして血液サンプル12の後続流出分15は流路42を通って生体流体収集装置10の混合部24へと流れる。次に、第1添加剤初期分84を有する血液サンプル12の初期流出分13は、制御された速度で出口開口部36を通って混合部24に流れ、血液サンプル12の後続流出分15に流入する。
第1添加剤初期分84を有する血液サンプル12の初期流出分13は、出口開口部36を通って混合部24に流れ、血液サンプル12の後続流出分15に戻り、血液サンプル12の初期流出分13と血液サンプル12の後続流出分15との計量混合が行われる。このようにして、生体流体収集装置10は、高濃度の初期流出分、たとえば第1添加剤初期分84、の捕捉と、その後の高濃度の初期流出分の生体流体全体を通じた再分配とによって、全体均一性を有する安定化された生体サンプルを生成する。生体流体収集装置は、高濃度の初期流出分のヘッドトゥテイル混合に使用されるインラインミキサー、たとえば混合構造16を有する。混合は、二つのプロセスを介して達成される。図2~4Bを参照すると、第1に、流れの初期流出分フラクション、たとえば、血液サンプル12の初期流出分13を毛細管補助流れ作用によって内壁18の中央混合チャンバ30内で捕捉する。この初期流出分フラクションは、主として、高濃度の初期流出分、たとえば、高濃度の抗凝固剤を含むフローヘッドから構成される。第2に、捕捉された初期流出分容量を、小さな出口開口部36を通してゆっくりと放出し、中央混合チャンバの周囲を迂回された第1流流量の残り部分、すなわち、血液サンプル12の後続流出分15またはフローテイル、と再結合される。この流れの再結合は、特に、その容量をさらに個別の液滴の形で分配する必要がある場合に、選択されたフロー容量、すなわち、制御容量、の全体均一性を改善する。適切に混合されたヘッドトゥテイル容量によって、分配される個別の液滴間における均一性、たとえば、抗凝固剤濃度、が大幅に改善されるであろう。たとえば、図4B、図7、図9、図13、図16、および図17を参照すると、本開示の生体流体収集装置10を用いて、サンプル安定剤の全体均一性を有する安定化生体サンプルが生成される。好適には、その後、流量を個別の液滴の形で分配する必要がある場合に、本開示の生体流体収集装置10は、図4B、図7、図9、図13および図17に示すように、改善された液滴間均一性を有する第1液滴90および最終液滴92をもたらす。
一実施例において、出口開口部36のサイズまたは直径によって、添加剤初期分84が血液サンプル12の後続流出分15に戻るように血液サンプル12の初期流出分13の流れの抵抗を制御する。たとえば、一実施形態では、内壁18と外壁17との間の距離、たとえば流路42の直径は、出口開口部36の直径よりも大きい。これにより、流路42の出口を通る抵抗が出口開口部36におけるよりも小さくなって、第1添加剤初期分84を有する血液サンプル12の初期流出分13が、制御された速度で、出口開口部36を通って混合部24に流れ、血液サンプル12の後続流出分15に戻される。
生体流体収集装置10は、血液サンプル12の後続流出分15に戻る添加剤初期分84を含む血液サンプル12の初期流出分13を計量し、単一の流れ、すなわち、サンプル安定剤14がその単一の流れに沿って分布された安定化生体サンプルを達成する。
全体均一性を有する安定化生体サンプルが生成された後、この安定化生体サンプルは、出口部分22に流れる。このとき、生体流体収集装置10を、安定化生体サンプルの一部を生体流体収集装置10から血液検査装置または臨床現場即時検査装置に閉鎖移送するための血液検査装置または臨床現場即時検査装置と係合させることができる。血液検査装置は、安定化生体サンプルを受け取りこの安定化生体サンプルを分析して試験結果を取得するように構成されている。
本開示の生体流体収集装置10は、低濃度の後続流出分全体に濃縮された初期流出分を迅速に捕捉および再分配する。多くの先行技術の装置は、乾燥添加剤を小さなサンプル容量に均一に分配するのに問題があるため、これは特に注目される。これらの容量で、本開示の生体流体収集装置10は、毛管力を利用して、ミキサーの中央チャンバを優先的に満たす(容積10μL未満~1000μL)。
一実施形態では、図41および図42を参照すると、血液サンプル12の初期流出分13がミキサー16の前部に到達すると、流体と材料との間の疎水性接触角により、中央チャンバ30の優先的充填がもたらされる。これによって、中央チャンバ30内で高濃度の初期流出分が捕捉される。中央チャンバ30の出口端34に位置する穴または出口開口部36は、中央チャンバ30の周りに迂回された残りの制御容積への捕捉された初期流出分のゆっくりした放出を促進することにより、溶解添加剤の均一な分配を促進する。また、出口穴の直径/数/位置を変え、回転混合を促進するためにフィンを組み込み、そして、より大きな制御容積を処理するために中央チャンバの容積を変更することによって、再分配およびヘッドトゥテイル混合を実現できる。
図32~40は、本開示の生体流体収集装置の別の例示的な実施形態を示している。一実施形態では、生体流体収集装置100は、血液サンプル12などの生体流体を受け取るように構成されるとともに、サンプル安定剤14と、ミキサーまたは混合構造116とを有する。一実施形態では、混合構造116は、外壁117、第1内壁118、および第2内壁119を備える。本開示は、高濃度の初期流出分の捕捉と、その後の、血液サンプル12等の生体流体全体を通した高濃度の初期流出分の再分配とを通じて、全体均一性を有する安定化生体サンプルを作り出す生体流体収集装置100を提供する。
生体流体収集装置100は、生体流体、たとえば血液サンプル12に混合される高濃度の液体、乾燥、または固体状態の添加剤、たとえばサンプル安定剤14、を提供して、安定化生体サンプルを生成する。一実施例では、生体流体収集装置100は、濃縮された初期流出分のヘッドトゥテイル混合に使用されるインラインミキサー116を有する。混合は二段階のプロセスを介して行われる。第1に、生体流体収集装置100は、サンプル安定剤14を血液サンプル12の一部、たとえば血液サンプル12の第1流出分または初期流出分13に溶解する。サンプル安定剤14を有する血液サンプル12の初期流出分13は、毛細管補助流れ作用によって、中央混合チャンバ内で捕捉される。第二に、捕捉された初期流出分容量は、制御された速度で小さな出口開口部全体を通してゆっくり放出され、中央ミキサーチャンバ回りで迂回された、フロー容量の残り、たとえば、血液サンプル12の第2流出分または後続流出分15と再結合される。
図32~40を参照すると、生体流体収集装置100は、サンプル安定剤14、ミキサーまたは混合構造116、入口部分120、出口部分122、および混合部124を有する。一実施例では、混合構造116は外壁117と、第1内壁118と、第2内壁119とを有する。
図32~40に示されるように、外壁117は、入口部分120と出口部分122とに及ぶ。一実施形態では、外壁117は、上壁126、底壁128、第1側壁127、および第2側壁129を含む。
図32~40を参照すると、第1内壁118が、外壁117の内部に配置され、上壁126および底壁128に及ぶ。一実施形態では、第1内壁118は、第1内壁第1端部132と第1内壁第2端部134とを有する。図32~40を参照すると、第2内壁119は、外壁117の内部に配置され、上壁126および底壁128に及ぶ。一実施形態では、第2内壁119は、第2内壁第1端部137と第2内壁第2端部138とを有する。
一実施形態では、第1内壁118と第2内壁119とは、協働で、それらの間にチャンバ130を画定している。チャンバ130は、入口部分120と連通している。一実施形態では、第1内壁第1端部132は、第2内壁第1端部137から第1距離d1だけ離間し、第1内壁第2端部134は、第2内壁第2端部138から第2距離d2だけ離間している。一実施例では、第2距離d2は、第1距離d1よりも小さい。一実施形態では、第2距離d2は出口開口部136を画定する。
中央チャンバ130の出口開口部136は、中央チャンバ130の周りに迂回された残りの制御容積への捕捉された初期流出分のゆっくりとした放出を促進することにより、溶解した添加剤の均一な分配を促進する。再分配およびヘッドトゥテイル混合は、出口穴の直径/数/位置を変更し、回転混合を促進するためにフィンを組み込み、より大きな制御体積を処理するために中央チャンバの体積を変更することにより実現できる。
一実施形態では、第1流路142が、外壁の第1の部分、たとえば、第1側壁127と第1内壁118との間、に配置される。一実施形態では、第1流路142は、入口部分120と流体連通する。
一実施形態では、第2流路143が、外壁の第2の部分、たとえば第2側壁129と第2内壁119との間、に配置される。一実施形態では、第2流路143は、入口部分120流体連通する。
流路142、143は、チャンバ130によって画定される流路とは別個の流路を画定する。一実施形態では、流路142、143の直径は、出口開口部136の直径よりも大きい。
一実施形態では、生体流体収集装置100の外壁117は、第1内壁第2端部134と出口部分122との間に配置される混合部124を有する。これにより、流路142、143の一部とチャンバ130の一部とはそれぞれ、混合部124と流体連通している。
一実施形態では、サンプル安定剤14が、外壁117の一部内に配置される。一実施形態では、サンプル安定剤14は、入口部分120と第1内壁118の第1端部132との間の外壁117の一部内に配置される。
生体流体収集装置100は、濃縮液体または固体状態の添加剤および/またはサンプル安定剤14を提供する。生体流体収集装置100は、高濃度の初期流出分の捕捉およびその後の生体流体全体にわたる高濃度の初期流出分の再分配を通じて、全体均一性を備えた安定化生体サンプルを生成する。サンプル安定剤14は、抗凝固剤、またはたとえばRNA、タンパク質分析物、または他の要素などの血液内の特定の要素を保持するように構成された物質とすることができる。一実施例では、サンプル安定剤14はヘパリンまたはEDTAである。一実施例では、複数の生体流体収集装置100が、異なるサンプル安定剤を含むことができる。本開示の生体流体収集装置100は、血液サンプルに導入される添加剤および/またはサンプル安定剤の性質にフレキシビリティを提供する。一実施例では、本開示の生体流体収集装置内に受け入れられた血液サンプルは、複数の別々の部分に分割され、異なるサンプル安定剤を血液サンプルのこれら別々の部分に添加できる。このようにすれば、本開示の生体流体収集装置によって、単一の装置内で異なるサンプル安定剤で血液サンプルの複数の部分を安定化させることが可能となる。
一実施例において、サンプル安定剤14は、外壁117の一部内に配置される。たとえば、乾燥添加剤、試薬、または抗凝固剤などのサンプル安定剤14は、血液サンプル12のような流動液体に送達されるために生体流体収集装置100の流路内に堆積させることができる。上に詳述したように、図18~25を参照すると、これらのいくつかの例には、毛細管60(図18)、多孔質媒体62(図19)、ビーズ64(図20)、または三次元微小流体構造66(図21~25)が含まれる。
図32~40を参照して、本開示の生体流体収集装置100の使用について説明する。生体流体収集装置100の入口部分120は、その中に血液サンプル12を受け入れるように構成されている。上述したように、サンプル安定剤14が外壁117の一部内に配置される。一実施形態では、サンプル安定剤14は、入口部分120と内壁118の第1端部132との間の外壁117の一部内に配置される。
生体流体収集装置100の入口部分120内に血液サンプル12が収容されると、サンプル安定剤14は血液サンプル12と混合する。この血液サンプル12のサンプル安定剤14との混合によって、血液サンプル12の初期流出分13内に第1添加剤初期分184が作られる。
次に、図34~36を参照すると、添加剤初期分184を含む血液サンプル12の初期流出分13は、チャンバ130に流れ込み、血液サンプル12の後続流出分15は流路142、143に流れ込む。血液サンプル12の初期流出分13は、チャンバ130を通って出口開口部136へと流れ、そして血液サンプル12の後続流出分15は流路142、143を通って生体流体収集装置100の混合部124へと流れる。次に、第1添加剤初期分184を有する血液サンプル12の初期流出分13は、制御された速度で出口開口部136を通って混合部124に流れ、血液サンプル12の後続流出分15に流入する。
第1添加剤初期分184を有する血液サンプル12の初期流出分13は、出口開口部136を通って混合部124に流れ、血液サンプル12の後続流出分15に戻り、血液サンプル12の初期流出分13および血液サンプル12の後続流出分15におけるサンプル安定剤14の計量混合を行う。このようにして、生体流体収集装置100は、高濃度の初期流出分、たとえば第1添加剤初期分184の捕捉と、その後の高濃度の初期流出分の生体流体全体を通じた再分配と、によって、全体均一性を有する安定化された生体サンプルを生成する。生体流体収集装置は、高濃度の初期流出分のヘッドトゥテイル混合に使用される、インラインミキサー、たとえば、混合構造116を有する。混合は、二つのプロセスを介して達成される。図32~40を参照すると、第1に、初期流出分フラクション、たとえば、血液サンプル12の初期流出分13を毛細管補助流れ作用によって中央混合チャンバ130内に捕捉する。この初期流出分フラクションは、主として、高濃度の初期流出分、たとえば、高濃度の抗凝固剤を含むフローヘッドから構成される。第2に、捕捉された初期流出分容量を、小さ出口開口部136を通してゆっくりと放出し、中央混合チャンバの周囲を迂回された第1流流量の残り部分、すなわち、血液サンプル12の後続流出分15またはフローテイル、と再結合される。この流れの再結合は、特に、その容量をさらに個別の液滴の形で分配する必要がある場合に、選択されたフロー容量、すなわち、制御容量、の全体均一性を改善する。適切に混合されたヘッドトゥテイル容量によって、分配される個別の液滴間における均一性、たとえば、抗凝固剤濃度、が大幅に改善されるであろう。たとえば、図4B、図9および図10を参照すると、本開示の生体流体収集装置100を用いて、サンプル安定剤の全体均一性を有する安定化生体サンプルが生成される。
一実施例において、出口開口部136のサイズまたは直径によって、添加剤初期分184が血液サンプル12の後続流出分15に戻るように血液サンプル12の初期流出分13の流れの抵抗を制御する。たとえば、一実施形態では、流路142、143の直径は、出口開口部136の直径よりも大きい。これにより、流路142、143の出口を通る抵抗が出口開口部136におけるよりも小さくなって、第1添加剤初期分184を有する血液サンプル12の初期流出分13が、制御された速度で、出口開口部136を通って混合部124に流れ、血液サンプル12の後続流出分15に戻される。
生体流体収集装置100は、血液サンプル12の後続流出分15に戻る添加剤初期分184を含む血液サンプル12の初期流出分13を計量し、単一の流れ、すなわち、サンプル安定剤14がその単一の流れに沿って分布された安定化生体サンプルを達成する。
全体均一性を有する安定化生体サンプルが生成された後、この安定化生体サンプルは、出口部分122に流れる。このとき、生体流体収集装置100を、安定化生体サンプルの一部を生体流体収集装置100から血液検査装置または臨床現場即時検査装置に閉鎖移送するための血液検査装置または臨床現場即時検査装置と係合させることができる。血液検査装置は、安定化生体サンプルを受け取りこの安定化生体サンプルを分析して試験結果を取得するように構成されている。
本開示の生体流体収集装置100は、低濃度の後続流出分全体に濃縮された初期流出分を迅速に捕捉および再分配する。多くの先行技術の装置は、乾燥添加剤を少量のサンプル体積に均一に分配するのに問題があるため、これは特に注目される。これらの容量で、本開示の生体流体収集装置10は、毛管力を利用して、ミキサーの中央チャンバを優先的に満たす(容積10μL未満~1000μL)。
本開示は、例示的な構成を備えるものとして説明してきたが、本開示は、本開示の要旨および範囲内でさらに改変することが可能である。したがって、本出願は、その一般原理を使用して、本開示の、すべてのバリエーション、使用法および適用、をカバーすることを意図している。さらに、本出願は、本開示が関係し、添付の特許請求の限定事項内に属する当該技術における既知の、または、慣例的な範囲での本開示からのそのような逸脱を包含することを意図している。

Claims (29)

  1. 入口部分と、
    出口部分と、
    前記入口部分と前記出口部分とにわたる外壁と、
    前記外壁内に配設されるとともに当該外壁から離間し、その内部にチャンバを画定するとともに第1端部直径を有する第1端部と第2端部とを備え、前記第1端部は前記入口部分と流体連通し、前記第2端部は出口開口部直径を有する出口開口部を画定している内壁と、
    前記入口部分と流体連通し、前記外壁と前記内壁との間に配設されている流路と、
    前記内壁の前記第2端部と前記出口部分との間に配置された混合部と、
    前記外壁の内側部分に配設されたサンプル安定剤と、を有し、
    前記出口開口部直径は、前記第1端部直径よりも小さい生体流体収集装置。
  2. 前記第1端部は開口し、第1断面を画定する請求項1に記載の生体流体収集装置。
  3. 前記内壁は接続部を介して前記外壁に固定されている請求項1に記載の生体流体収集装置。
  4. 前記サンプル安定剤は、前記外壁の、前記入口部分と前記内壁の前記第1端部との間の内側部分に配設されている請求項1に記載の生体流体収集装置。
  5. 前記外壁は前記入口部分において第1直径を有し、そして、前記外壁の前記入口部分と前記内壁の前記第1端部との間の第1部分は第2直径を有し、当該第2直径は前記第1直径よりも小さい請求項1に記載の生体流体収集装置。
  6. 前記内壁に隣接する前記外壁の第2部分は第3直径を有し、当該第3直径は前記第2直径よりも大きい請求項5に記載の生体流体収集装置。
  7. 前記入口部分はその中に血液サンプルを受け入れるように構成されている請求項1に記載の生体流体収集装置。
  8. 前記入口部分に前記血液サンプルが受け入れられると、前記サンプル安定剤は前記血液サンプルと混合する請求項7に記載の生体流体収集装置。
  9. 第1添加剤初期分が、前記血液サンプルの初期流出分内に形成される請求項8に記載の生体流体収集装置。
  10. 前記血液サンプルの前記初期流出分は前記内壁の前記チャンバ内に流入し、前記血液サンプルの後続分は前記流路に流入する請求項9に記載の生体流体収集装置。
  11. 前記第1添加剤初期分を含む前記血液サンプルの前記初期流出分は、制御された速度で、前記出口開口部を通って前記混合部へと流れて前記血液サンプルの前記後続分に戻る請求項10に記載の生体流体収集装置。
  12. 前記第1添加剤初期分を含む前記血液サンプルの前記初期流出分は、前記出口開口部を通って前記混合部へと流れて前記血液サンプルの前記後続分に戻り、前記血液サンプルの前記初期流出分と前記血液サンプルの前記後続分との間における前記サンプル安定剤の計量混合を実現する請求項11に記載の生体流体収集装置。
  13. 細孔を備えるとともに前記外壁の内側部分に配設された材料をさらに有し、前記サンプル安定剤は、前記材料の前記細孔内の乾燥抗凝固粉末である請求項1に記載の生体流体収集装置。
  14. 前記材料は連続気泡フォームである請求項13に記載の生体流体収集装置。
  15. 前記サンプル安定剤は、乾燥抗凝固粉末である請求項1に記載の生体流体収集装置。
  16. 回転混合を促進するフィンをさらに有する請求項1に記載の生体流体収集装置。
  17. 前記内壁は側方出口開口部を画定する請求項1に記載の生体流体収集装置。
  18. 入口部分と、
    出口部分と、
    上壁と底壁とを備え、前記入口部分と前記出口部分とにわたる外壁と、
    第1内壁第1端部と第1内壁第2端部とを備え、前記外壁内に配設されるとともに前記上壁と前記底壁との間にわたる第1内壁と、
    第2内壁第1端部と第2内壁第2端部とを備え、前記外壁内に配設されるとともに前記上壁と前記底壁との間にわたる第2内壁と、
    前記第1内壁第1端部は前記第2内壁第1端部から第1距離だけ離間し、前記第1内壁第2端部は前記第2内壁第2端部から第2距離だけ離間し、前記第2距離は前記第1距離よりも小さく、
    前記入口部分と流体連通し、前記外壁の第1部分と前記第1内壁との間に配設された第1流路と、
    前記入口部分と流体連通し、前記外壁の第2部分と前記第2内壁との間に配設された第2流路と、
    前記第1内壁第2端部と前記出口部分との間に配置された混合部と、
    前記外壁の内側部分に配設されたサンプル安定剤と、を有し、
    前記第1内壁第1端部および前記第2内壁第1端部は前記入口部分と流体連通し、前記第1内壁と前記第2内壁とは協働でそれらの間にチャンバを画定し、当該チャンバは前記入口部分と流体連通し、前記第2距離は出口開口部を画定している生体流体収集装置。
  19. 前記外壁の前記第1部分は第1側壁を含み、前記外壁の前記第2部分は第2側壁を含む請求項18に記載の生体流体収集装置。
  20. 前記サンプル安定剤は、前記外壁の、前記入口部分と前記第1内壁第1端部との間の部分内に配設されている請求項18に記載の生体流体収集装置。
  21. 前記入口部分はその中に血液サンプルを受け入れるように構成されている請求項18に記載の生体流体収集装置。
  22. 前記入口部分に前記血液サンプルが受け入れられると、前記サンプル安定剤は前記血液サンプルと混合する請求項21に記載の生体流体収集装置。
  23. 第1添加剤初期分が、前記血液サンプルの初期流出分内に形成される請求項22に記載の生体流体収集装置。
  24. 前記血液サンプルの前記初期流出分は前記チャンバ内に流入し、前記血液サンプルの後続分は前記第1流路および前記第2流路に流入する請求項23に記載の生体流体収集装置。
  25. 前記第1添加剤初期分を含む前記血液サンプルの前記初期流出分は、制御された速度で、前記出口開口部を通って前記混合部へと流れて前記血液サンプルの前記後続分に戻る請求項24に記載の生体流体収集装置。
  26. 前記第1添加剤初期分を含む前記血液サンプルの前記初期流出分は、前記出口開口部を通って前記混合部へと流れて前記血液サンプルの前記後続分に戻って、前記血液サンプルの前記初期流出分と前記血液サンプルの前記後続分との間における前記サンプル安定剤の計量混合を実現する請求項25に記載の生体流体収集装置。
  27. 細孔を備えるとともに前記外壁の内側部分に配設された材料をさらに有し、前記サンプル安定剤は、前記材料の前記細孔内の乾燥抗凝固粉末である請求項18に記載の生体流体収集装置。
  28. 前記材料は連続気泡フォームである請求項27に記載の生体流体収集装置。
  29. 前記サンプル安定剤は、乾燥抗凝固粉末である請求項18に記載の生体流体収集装置。
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