JP7331195B2 - 現像装置 - Google Patents

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本開示は、電子写真画像形成装置に用いられる現像装置に関するものである。
電子写真画像形成プロセスを用いた電子写真画像形成装置においては、感光体ドラムの形成された静電潜像にトナーを付着させて現像するための現像装置が用いられている。特許文献1には、電子写真画像形成装置に対して、現像剤担持体(現像ローラ)、現像剤供給部材(トナー供給ローラ)、トナー収容室を備えるカートリッジを着脱可能な構成が開示されている。特許文献1では、画像形成装置の駆動出力部からカートリッジの駆動入力部に入力された駆動力を、現像剤供給部材を介して現像剤担持体へ伝達し現像剤担持体を駆動する構成が開示されている。
特開2014-134787号公報
現像剤担持体の周速変動が発生すると、それがトナー像を乱す要因となり、画像の濃度ムラ等の画像不要を発生するおそれがある。特に、特許文献1のように、駆動力を現像剤供給部材を介して現像剤担持体へ伝達する構成は、駆動力が現像剤供給部材を介すことなく現像剤担持体へ入力される構成と比べ、現像剤供給部材の周速変動が現像剤担持体の周速変動に影響しやすい。その結果、現像剤担持体の周速変動が大きい程、画像の現像剤の濃度ムラが目立ち易くなり、画像不要となるおそれがある。
そこで本開示は、駆動力を現像剤供給部材を介して現像剤担持体へ伝達する構成において、現像剤担持体の周速変動を抑制することを目的とする。
本開示は、感光体に現像剤を供給可能な現像装置であって、前記現像剤を担持し、回転可能な現像剤担持体と、前記現像剤担持体と接触しながら回転可能で、前記現像剤担持体へ前記現像剤を供給する現像剤供給部材と、を有し、前記現像剤供給部材は、駆動力を入力される駆動力入力部材と、前記駆動力を前記現像剤担持体へ伝達するギアと、回転軸線を中心に回転可能な軸であって、前記回転軸線の方向の第1端部に前記駆動力入力部材が取り付けられ前記回転軸線の方向において前記第1端部と反対側の第2端部に前記ギアが取り付けられた軸と、前記軸を被覆し前記現像剤担持体へ前記現像剤を供給する現像剤供給部と、
を含み、前記回転軸線方向に関して、前記駆動力入力部材、前記現像剤供給部、前記ギアは、この順に並んで配置され、前記軸の前記第2端部は、前記回転軸線の方向に見たときに、平面状外周面と、円筒状外周面と、を有し、前記ギアには、前記回転軸線の方向に見たときに、前記軸の前記平面状外周面と対向し前記平面状外周面に向かって突出する第1凸部及び第2凸部が設けられた平面状内周面と、前記軸の前記円筒状外周面に対向し前記円筒状外周面に向かって突出する第3凸部が設けられた円筒状内周面と、を有する穴が設けられ、
前記第1凸部及び前記第2凸部は、前記回転軸線の方向に見たときに、前記軸の前記回転軸線を通り且つ前記平面状外周面に直交する仮想線に対して線対称に配置され、前記第3凸部は前記仮想線上に配置され、前記ギアの前記穴は、前記第1凸部及び前記第2凸部が前記軸の前記平面状外周面に接触し且つ前記第3凸部が前記軸の前記円筒状外周面に接触することによって、前記軸の回転方向の遊びが無い状態で前記軸の前記第2端部と嵌合していることを特徴とする。
本開示によれば、現像剤担持体の周速変動を抑制することを目的とすることができる。
伝達部材を軸線方向から見た図 画像形成装置の概略断面図 ドラムカートリッジの概略斜視図 ドラムカートリッジの概略断面図 現像カートリッジの概略断面図 ドラムカートリッジ及び現像カートリッジを画像形成装置に装着する様子を示した斜視図 現像カートリッジの三面図 現像カートリッジの概略断面図 駆動力伝達部と伝達部材の斜視図 駆動力伝達部材とトナー供給ローラ軸を軸線方向から見た断面図 駆動力伝達部材の概略断面図 現像ローラの周速変動を示すグラフ
<実施例1>
[画像形成装置の全体構成]
まず紙等のシートである記録媒体Sに画像形成を行う電子写真画像形成装置(以下、画像形成装置という。)100の全体構成について、図2を用いて説明する。図2に示すように、画像形成装置100に4個の感光ドラム担持体カートリッジ(以下、ドラムカートリッジという)9(9Y,9M,9C,9K)と4個の現像装置(以下、現像カートリッジ)4(4Y,4M,4C,4K)が装着されている。またドラムカートリッジ9及び現像装置である現像カートリッジ4の画像形成装置100の装着方向上流側を前側面側、装着方向下流側を奥側面側と定義する。図2において、ドラムカートリッジ9及び現像カートリッジ4は、画像形成装置100内に水平方向に対して傾斜して併設されている。
各ドラムカートリッジ9には、電子写真感光体ドラム(以下、感光体ドラム)1(1a,1b,1c,1d)と、帯電ローラ2(2a,2b,2c,2d)と、クリーニング部材6(6a,6b,6c,6d)等のプロセス手段が一体的に配置されている。
また、各現像カートリッジ(4Y,4M,4C,4K)には、現像剤を感光体ドラム1へ供給可能な現像ローラ25(25a,25b,25c,25d)と現像ブレード35(35a,35b,35c,35d)等のプロセス手段が一体的に配置されている。
帯電ローラ2は、感光体ドラム1の表面を一様に帯電させるものであり、現像ローラ25は、感光体ドラム1に形成した潜像を現像剤(以下、トナーという)によって現像して可視像化するものである。そして、クリーニング部材6は、感光体ドラム1に形成したトナー像(現像剤像)を記録媒体Sに転写した後に、感光体ドラム1に残留したトナーを除去するものである。
また、ドラムカートリッジ9及び現像カートリッジ4の下方には画像情報に基づいて感光体ドラム1に選択的な露光を行い、感光体ドラム1に潜像を形成するためのスキャナユニット3が設けられている。
画像形成装置100の下部には記録媒体Sを収納したカセット17が装着されている。そして、記録媒体Sが2次転写ローラ69、定着部74を通過して画像形成装置100の上方へ搬送されるように記録媒体搬送手段が設けられている。すなわち、カセット17内の記録媒体Sを1枚ずつ分離給送する給送ローラ54、給送された記録媒体Sを搬送する搬送ローラ対76、感光体ドラム1に形成される潜像と記録媒体Sとの同期を取るためのレジストローラ対55が設けられている。また、ドラムカートリッジ9及び現像カートリッジ4の上方には各感光体ドラム1(1a、1b、1c、1d)上に形成したトナー画像を転写させるための中間転写手段としての中間転写ユニット5が設けられている。中間転写ユニット5には駆動ローラ56、従動ローラ57、各色の感光体ドラム1に対向する位置に1次転写ローラ58(58a、58b、58c、58d)、2次転写ローラ69に対向する位置に対向ローラ59を有し、転写ベルト14が掛け渡されている。そして、転写ベルト14はすべての感光体ドラム1に対向し、且つ接するように循環移動し、1次転写ローラ58(58a、58b、58c、58d)に電圧を印加することにより、感光体ドラム1から転写ベルト14上に一次転写を行う。そして、転写ベルト14内に配置された対向ローラ59と2次転写ローラ69への電圧印加により、転写ベルト14のトナーを記録媒体Sに転写する。
画像形成に際しては、各感光体ドラム1を回転させ、帯電ローラ2によって一様に帯電させた感光体ドラム1にスキャナユニット3から選択的な露光を行う。これによって、感光体ドラム1に静電潜像を形成する。その潜像を現像ローラ25からトナーを供給して現像する。これによって、各感光体ドラム1に各色トナー像を形成する。この画像形成と同期して、レジストローラ対55が、記録媒体Sを対向ローラ59と2次転写ローラ69とが転写ベルト14を介在させて当接している2次転写位置に搬送する。そして、2次転写ローラ69へ転写バイアス電圧を印加することで、転写ベルト14上の各色トナー像を記録媒体Sに2次転写する。これによって、記録媒体Sにカラー画像を形成する。カラー画像が形成された記録媒体Sは、定着部74によって加熱、加圧されてトナー像が定着される。その後、記録媒体Sは、排出ローラ72によって排出部75に排出される。尚、定着部74は、画像形成装置100の上部に配置されている。
[ドラムカートリッジ]
次に本発明を実施したドラムカートリッジ9について、図3、図4を用いて説明する。図3はドラムカートリッジ9(9Y,9M,9C,9K)の構成説明図である。尚、9Y,9M,9C,9Kは同一構成である。本実施例では、後述するドラムカートリッジ9及び現像カートリッジ4の挿入方向において、挿入方向上流側を手前側、下流側を奥側と定義する。
ドラムカートリッジ9(9Y,9M,9C,9K)のクリーニング枠体27には、感光体ドラム1がドラム前軸受10とドラム奥軸受11を介して回転自在に設けられている。感光体ドラム1の軸線方向一端側にはドラムカップリング16とフランジが設けられている。
図4はドラムカートリッジの断面図である。感光体ドラム1の周囲には、前述した通り帯電ローラ2、クリーニング部材6が設けられている。クリーニング部材6はゴムブレードで形成された弾性部材7とクリーニング支持部材8から構成されている。ゴムブレード7の先端部7aは感光体ドラム1の回転方向に対してカウンター方向に当接させて配設してある。そしてクリーニング部材6によって感光体ドラム1表面から除去された残留トナーは除去トナー室27aに落下する。また除去トナー室27aの除去トナーが漏れることを防止するスクイシート21が感光体ドラム1に当接している。そしてドラムカートリッジ9に駆動源である本体駆動モータ(不図示)の駆動力を伝達することにより、感光体ドラム1を画像形成動作に応じて回転駆動させる。帯電ローラ2は、帯電ローラ軸受28を介し、ドラムカートリッジ9に回転可能に取り付けられており、帯電ローラ加圧部材46により感光体ドラム1に向かって加圧され、感光体ドラム1に従動回転する。
[現像カートリッジ]
次に現像カートリッジ4について、図5を用いて説明する。図5は現像カートリッジにトナーを収納した現像カートリッジ4(4Y,4M,4C,4K)の主断面である。尚、イエロー色のトナーを収納した現像カートリッジ4Y、マゼンタ色のトナーを収納した現像カートリッジ4M、シアン色のトナーを収納した現像カートリッジ4C、ブラック色のトナーを収納した現像カートリッジ4Kは同一構成である。
現像カートリッジ4は、現像ローラ(現像剤担持体)25と、トナー供給ローラ(現像剤供給部材)34と、現像ローラ25上のトナー層を規制するための現像ブレード35と、トナー搬送部材36及びこれらを支持する現像枠体31を有する。現像ローラ25は感光体ドラム1と接触し、トナーを感光体ドラム1の表面へ供給する。トナー供給ローラ34は現像ローラ25と接触し、現像ローラ25へトナーを供給する。現像ブレード35は現像ローラ25上のトナー層の厚みを規制する。
現像枠体31は現像ローラ25が配置されている現像室31cと、現像室31cの下方に設けられたトナー収容室31aとで構成されており、それぞれの室は隔壁31dによって仕切られている。また、隔壁31dにはトナー収容室31aから現像室31cへトナーを搬送する際にトナーが通過する開口31bが設けられている。さらに、現像枠体31には図示しない画像形成装置100の付勢部材で付勢される付勢部31eを設けている。
現像ローラ25とトナー供給ローラ34は、現像枠体31の現像ローラ25の軸線方向両側に設けられた不図示の軸受けに回転自在に支持されている。なお現像ローラ25とトナー供給ローラ34のそれぞれの回転軸線は平行である。
トナー供給ローラ34は、トナー供給ローラ軸34j、トナー供給ローラ軸34jを被覆する弾性の発泡層(スポンジ層)としてのトナー供給部(現像剤供給部)34cを有する。トナー供給ローラ軸34jのトナー供給ローラ軸34jの軸線方向で一端に設けられた断面D形状の駆動入力部34aには、駆動力を入力されるカップリングとしての駆動力入力部材37の断面D形状の穴が係合している(図8参照)。駆動力入力部材37は画像形成装置100に設けられた不図示の駆動出力部(カップリング)と係合し、駆動力を入力されて回転する。トナー供給ローラ軸34jのトナー供給ローラ34の軸線方向で他端に設けられた断面D形状の駆動力伝達部34bには、駆動力を伝達するギアとしての伝達部材38が取り付けられている(図8参照)。トナー供給ローラ軸34jの軸線方向に関して、駆動力入力部材37、トナー供給部34c、伝達部材38は、この順に並んで配置されている(図8参照)。
現像ローラ25は、現像ローラ軸25a、現像ローラ軸25aを被覆するゴム層としてのトナー担持部(現像剤担持部)25bを有する。現像ローラ軸25aの現像ローラ25の軸線方向で他端部は断面D形状となっており、伝達部材38と噛み合う伝達部材38とは別のギアである伝達部材39(図7参照)の断面D形状の穴が係合している。
現像枠体31のトナー収納室31aには、収納されたトナーを撹拌すると共に、前記開口部31bを介して現像室31cへトナーを搬送するためのトナー搬送部材36が設けられている。トナー供給部34cがトナー担持部25bに対して所定の侵入量を持って当接するように、トナー供給ローラ34の回転軸線と現像ローラ25の回転軸線との距離が決まっている。即ち、トナー供給部34cは、トナー担持部25bとトナー供給ローラ軸34jとの間で圧縮された状態でトナー担持部25bと接触している。
[カートリッジの装着]
次に図6を用いて、ドラムカートリッジ9及び現像カートリッジ4を画像形成装置100に挿入する構成について説明する。なお、本実施例では、ドラムカートリッジ9(9Y,9M,9C,9K)及び現像カートリッジ4(4Y,4M,4C,4K)を開口部101(101a,101b,101c,101d)へ挿入される。具体的には、感光体ドラム1(1a,1b,1c,1d)の軸線方向と平行な方向(図中矢印Fの方向)で、手前側から奥側に向かってドラムカートリッジ9及び現像カートリッジ4を挿入する構成となっている。本実施例では、ドラムカートリッジ9及び現像カートリッジ4の挿入方向上流側を手前側、下流側を奥側と定義する。
画像形成装置100内の上側には、第1の本体ガイド部である上ガイド部103(103a,103b,103c,103d)と下側には第2の本体ガイド部である下ガイド部102(102a,102b,102c,102d)が設けられている。この上ガイド部103と下ガイド部102は、それぞれドラムカートリッジ9の挿入方向Fに沿って伸びたガイド形状となっている。この下ガイド部102の装着方向手前側にドラムカートリッジ9を載せて、挿入方向Fの向きにドラムカートリッジ9を上ガイド部103と下ガイド部102とに沿って移動させることによって、画像形成装置100への挿入を行う。
現像カートリッジ4を挿入する場合もドラムカートリッジ9と同様に、画像形成装置100の上側に設けられている上ガイド105と画像形成装置100の下側に設けられている下ガイド104の装着方向手前側に現像カートリッジ4を載せる。そして、挿入方向Fの向きに現像カートリッジ4を上ガイド部105と下ガイド部104とに沿って移動させることによって、画像形成装置100への挿入を行う。
[現像カートリッジ内の駆動力伝達構成]
現像カートリッジ4内の駆動力伝達構成について、図7と図8を用いて説明する。図7(a)は現像カートリッジ4を、現像ローラ25の回転軸線に直交する図5の矢印D方向から見た図である。図7(b)は現像カートリッジ4を現像ローラ25の回転軸線方向で伝達部材38側から見た図であり、図7(a)を正面図とした場合は左側面図である。図7(c)は現像カートリッジ4を現像ローラ25の回転軸線方向で駆動力入力部材37側から見た図であり、図7(a)を正面図とした場合は右側面図である。伝達部材38を示した側面図である。図8は、現像カートリッジ4をトナー供給ローラ34の回転軸線に直交する方向から見た、トナー供給ローラ34を通る断面図である。現像カートリッジ4の構成は、駆動力入力部材37に画像形成装置100の不図示の駆動出力部から駆動が入力されると係合している駆動入力部34aに駆動が伝達され、トナー供給ローラ34は回転駆動される。そして、駆動力伝達部34bに係合する伝達部材38から伝達部材39、伝達部材39から現像ローラ軸25aへ駆動力が伝達されることで、現像ローラ25が回転駆動される。
駆動力入力部材37へ駆動力が入力されると、現像ローラ25は図5の矢印B方向に回転し、トナー供給ローラ34は図5の矢印C方向に回転する。つまり、現像ローラ25とトナー供給ローラ34は互いに逆方向に回転し、トナー供給部34cとトナー担持部25bとは、互いに接触する部分では同方向に移動する。
ここで、駆動力伝達部34bと伝達部材38の係合部分の詳細を図9と図1に示す。図9は駆動力伝達部34bと伝達部材38の係合前の状態を示す斜視図である。図9に示すように、伝達部材38はギアであり、トナー供給ローラ34の端部のDカット形状の部分と係合する。図1は伝達部材38の回転軸線方向からみた伝達部材38を示す図である。図1に示すように、伝達部材38の穴38hを形成する内周面38aには、駆動力伝達部34bを含むトナー供給ローラ軸34jの他端部に係合する部位には、複数のリブ381(381a、381b、381c、381d、381e)が設けられている。
次にトナー供給ローラ34と伝達部材38の係合部における複数のリブ381の配置について、図10を用いて説明する。図10は、トナー供給ローラ軸34jと伝達部材38をトナー供給ローラ34の回転軸線から見た断面図である。トナー供給ローラ軸34jのトナー供給ローラ軸34jの軸線方向の他端部は、駆動力伝達部34bを設けたことにより、駆動力伝達部34bと円弧面34dによって断面がD形状(Dカット形状)となっている。
伝達部材38はトナー供給ローラ34の回転軸線方向に伸びて形成された穴38hを備え、穴38hの内側にトナー供給ローラ軸34jの他端部が嵌合される。穴38hの内周面38aに、駆動力伝達部34bに対して伝達部材38が圧入関係(しまり嵌め)となるようなリブ381a、381bに加えて、円弧面34dに対して圧入関係(しまり嵌め)にあるリブ381c、381d、381eを有している。リブ381a、381b、381c、381d、381eは内周面38aからのトナー供給ローラ軸34jに向かって突出した突出部であり、その突出方向は破線の矢印で示している。リブ381aとリブ381bが駆動力伝達部34bと接触する。リブ381c、381d、381eは円弧面34cと接触する。これにより、伝達部材38は駆動力伝達部34bに対してトナー供給ローラ軸34jの回転方向のガタ(遊び)が無い状態で嵌合する。つまり、リブ381bが駆動力受部として駆動力伝達部34bから回転駆動力を主に受けるが、リブ381bは、駆動力伝達部34bと接触するように押圧され、駆動力伝達部34bと常に接触している。つまり、リブ381bは、駆動力伝達部34bと圧接している。
本実施例では、トナー供給ローラ34の軸径がφ7の場合において、伝達部材38の内周面38aがトナー供給ローラ34の駆動力伝達部34b及び円弧面34dに対して約25μmの隙間を有している。そして、高さ40μm程度のリブ381を設けることで、前述の隙間内での遊びを抑制し、トナー供給ローラ軸34jと伝達部材38間のトナー供給ローラ軸34jの回転方向のガタを抑制することができる。
仮にリブ381がない場合、駆動力伝達部34bと伝達部材38と間の隙間により、伝達部材38は駆動力伝達部34bに対してトナー供給ローラ軸34jの回転方向のガタが有る状態で嵌合してしまう。駆動力伝達部34bと伝達部材38の間にガタがあると、この部位の駆動力伝達は、トナー供給ローラ34が駆動し駆動力伝達部34bがガタ分だけ回転した後に伝達部材38に突き当たってから行われることになる。従って、駆動状態において駆動力伝達部34bが伝達部材38に突き当たっている部位より回転方向上流側にはガタが存在する。このガタが存在する状態において、トナー供給ローラ34に負荷変動が生じると、ガタの範囲内で駆動力伝達部34bと伝達部材38の回転方向における位相はずれてしまう可能性がある。この位相ずれが、駆動伝達先である現像ローラ25において、トナー供給ローラ34のN回転周期(Nは自然数)の周速変動につながる。
これに対し、リブ381を設けると前述のトナー供給ローラ軸34jの回転方向のガタが無くなるため、駆動力伝達部34bと伝達部材38の回転方向における位相ずれを抑制することができる。よって、現像ローラ25におけるトナー供給ローラのN回転周期の周速変動を抑制することができる。現像ローラ25の周速変動の抑制は、画像ムラの抑制につながる。
トナー供給ローラ34のトナー供給部34cは可撓性部材であり、現像ローラ25へ所定の侵入量を持って当接する。このため、トナー供給部34cの一部は、現像ローラ25に押圧され圧縮された状態で保持されている。このため、トナー供給ローラ34の回転中にトナー供給部34cの圧縮された部分が元の形状に復帰するまではトナー供給部34cの外形が不均一である。このため、トナー供給ローラ34の回転負荷は変動しやすい。このように回転負荷の変動が起こりやすいトナー供給ローラ34に、伝達部材38をトナー供給ローラ軸34jの回転方向のガタ無く嵌合させることで現像ローラ25の周速変動を効果的に抑制することができる。これにより、現像ローラ25の周速変動に起因する画像ムラを抑えることができる。
なお、リブ381があるため、伝達部材38をトナー供給ローラ軸34jに取り付ける際は、伝達部材38を駆動力伝達部34bに圧入する必要がある。
本実施例においては、トナー供給ローラ軸34jの駆動入力部34aに対して駆動力入力部材37をトナー供給ローラ軸34jの回転方向にガタを許容した状態で嵌合させている。また、現像ローラ軸25aに対して伝達部材39を現像ローラ軸25aの回転方向にガタを許容した状態で嵌合させている。
しかしながら、上記の形態に加えて、トナー供給ローラ軸34jの駆動入力部34aに対して駆動力入力部材37をトナー供給ローラ軸34jの回転方向にガタ無く嵌合させても良い。同様に、上記の形態に加えて、現像ローラ軸25aに対して伝達部材39を現像ローラ軸25aの回転方向にガタ無く嵌合させても良い。ガタ無く嵌合させる方法は、駆動力入力部材37、伝達部材39にそれぞれリブ381と同様のリブを設ければ良い。
ここで、上述したように、伝達部材38をトナー供給ローラ軸34jにガタ無く取り付けた構成を構成Aとする。また、駆動力入力部材37をトナー供給ローラ軸34jにガタ無く取り付けた構成を構成B、駆動力入力部材37を現像ローラ軸25aにガタ無く取り付けた構成を構成Cとする。構成A、B、Cの現像ローラ25の周速変動を抑制効果について説明する。
発明者の検討によれば、現像ローラ25の周速変動の抑制に最も効果があったのは、構成Aを実施した場合であった。図12は、現像ローラ25の周速の変動を示すグラフであり、現像ローラ25の周速が310[mm/s]、トナー供給ローラの周速が520[mm/s]となるよう、駆動入力部材37へ駆動力を入力した。図12(a)は構成A、B、Cのいずれも実施していない場合、図12(b)は、構成Aを実施し、構成B、Cを実施していない場合、図12(c)は、構成A、B、Cの全てを実施した場合を示す。このように、構成Aを実施することで、現像ローラ25の周速変動の振幅を抑えることができている。また、構成A、B、Cの全てを実施した場合はと、構成Aのみを実施した場合と比べると効果はあまり変わらなかった。一方、軸に対して部材を回転方向のガタ無く取り付ける場合は、軸に対して部材を所定の圧で圧入する必要があるため、圧入しない構成と比べると組立性は劣る。従って、本実施例では、構成Aを実施しつつ、構成B、Cは実施していないことで、現像ローラ25の周速変動を抑制しつつ、組立性の低下を抑制している。
また、リブ381c、381d、381eはそれぞれトナー供給ローラ34の軸中心に向かって伸びている。これにより、トナー供給ローラ34と伝達部材38の係合部における軸中心のズレを低減することができ、画像ムラを抑えるのにより効果的である。
なお、伝達部材38をトナー供給ローラ軸34jにトナー供給ローラ軸34jの回転方向のガタ無く嵌合する方法として複数のリブ381を設けた構成を説明した。しかし、リブ形状以外でも同様の効果を得ることは可能である。例えば伝達部材38の穴38hの内周面38aがトナー供給ローラ軸34jの全周に接触するような形状でも良い。また、別部材を伝達部材38の穴38hの内周面38aとトナー供給ローラ軸34jとの間に詰めて回転方向のガタを無くした構成でもよい。また本実施例では、感光体ドラム1を有していない現像カートリッジ4を現像装置として説明したが、現像ローラ25、トナー供給ローラ34に加えて感光体ドラム1等を備えるカートリッジを現像装置としてもよい。
<実施例2>
次にトナー供給ローラ34と伝達部材38の係合部におけるリブ381の配置について、図11を用いて説明する。図11は、伝達部材38をトナー供給ローラ34の径方向から見た断面図である。図11に示すように、トナー供給ローラ34の長手方向において、トナー供給ローラ34の駆動力伝達部34bと伝達部材38が係合する距離Lに対してリブ381の長さTを短くする。L>Tとし、圧入部を係合部の一部に留めることにより、トナー供給ローラ34へ伝達部材38を組み付ける際の抵抗を低減することができる。リブ381の長さを調節することにより、圧入により懸念される組立性の悪化を低減することができる。
4(4a~4d) 現像カートリッジ
34 トナー供給ローラ
34a 駆動力入力部
34b 駆動力伝達部
34j トナー供給ローラ軸
34c トナー供給部
37 駆動入力部材
38 伝達部材
381(381a~e) リブ
39 伝達部材
100 画像形成装置

Claims (5)

  1. 感光体に現像剤を供給可能な現像装置であって、
    前記現像剤を担持し、回転可能な現像剤担持体と、
    前記現像剤担持体と接触しながら回転可能で、前記現像剤担持体へ前記現像剤を供給する現像剤供給部材と、
    を有し、
    前記現像剤供給部材は、
    駆動力を入力される駆動力入力部材と、
    前記駆動力を前記現像剤担持体へ伝達するギアと、
    回転軸線を中心に回転可能な軸であって、前記回転軸線の方向の第1端部に前記駆動力入力部材が取り付けられ前記回転軸線の方向において前記第1端部と反対側の第2端部に前記ギアが取り付けられた軸と、
    前記軸を被覆し前記現像剤担持体へ前記現像剤を供給する現像剤供給部と、
    を含み、
    前記回転軸線方向に関して、前記駆動力入力部材、前記現像剤供給部、前記ギアは、この順に並んで配置され、
    前記軸の前記第2端部は、前記回転軸線の方向に見たときに、平面状外周面と、円筒状外周面と、を有し、
    前記ギアには、前記回転軸線の方向に見たときに、前記軸の前記平面状外周面と対向し前記平面状外周面に向かって突出する第1凸部及び第2凸部が設けられた平面状内周面と、前記軸の前記円筒状外周面に対向し前記円筒状外周面に向かって突出する第3凸部が設けられた円筒状内周面と、を有する穴が設けられ、
    前記第1凸部及び前記第2凸部は、前記回転軸線の方向に見たときに、前記軸の前記回転軸線を通り且つ前記平面状外周面に直交する仮想線に対して線対称に配置され、前記第3凸部は前記仮想線上に配置され、
    前記ギアの前記穴は、前記第1凸部及び前記第2凸部が前記軸の前記平面状外周面に接触し且つ前記第3凸部が前記軸の前記円筒状外周面に接触することによって、前記軸の回転方向の遊びが無い状態で前記軸の前記第2端部と嵌合していることを特徴とする現像装置。
  2. 前記駆動力入力部材は、前記軸の前記第1端部に回転方向の遊びを持った状態で嵌合していることを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  3. 前記現像剤担持体は、前記ギアと噛み合う第2ギアと、前記第2ギアが取り付けられた第2軸と、前記第2軸を被覆し前記現像剤を担持する現像剤担持部と、を含み、
    前記第2ギアは、前記第2軸に回転方向の遊びを持った状態で嵌合していることを特徴とする請求項1又は2に記載の現像装置。
  4. 前記駆動力入力部材に駆動力入力されることによって、前記現像剤担持体と前記現像剤供給部材は互いに逆方向に回転することを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の現像装置。
  5. 前記駆動入力部材は、記録媒体に現像剤像を形成する画像形成装置の駆動出力部に係合し、前記駆動力が入力されることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の現像装置。
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