JP3518329B2 - ギア及びそのギアを備えた画像形成装置 - Google Patents

ギア及びそのギアを備えた画像形成装置

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JP3518329B2
JP3518329B2 JP10939798A JP10939798A JP3518329B2 JP 3518329 B2 JP3518329 B2 JP 3518329B2 JP 10939798 A JP10939798 A JP 10939798A JP 10939798 A JP10939798 A JP 10939798A JP 3518329 B2 JP3518329 B2 JP 3518329B2
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  • Gears, Cams (AREA)
  • Mutual Connection Of Rods And Tubes (AREA)
  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転軸に外嵌して
該回転軸に対し相対的に固定されるギアとそのギアを備
えた画像形成装置に係り、更に詳しくは、ギア部(歯の
部分)に良好な成形性を有するギアとそのギアを備えた
画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えばフルカラー印字(印
刷)を行うカラープリンタ(画像形成装置)等では、回
転駆動される部分が多数あり、これらの被回転駆動部に
は、ギア列からなる駆動伝達系を介してモータから駆動
力を伝達している。このようなカラープリンタでは、特
に回転に精度を必要とするものの中に、搬送される用紙
上に3色又は4色のトナー画像を順次転写する3個又は
4個のドラム(像担持体ドラム)と、このドラムのギア
を介して駆動力を伝達される現像ローラがある。
【0003】このような、各被駆動部を回転駆動するた
めに上記のようにギヤ列からなる駆動伝達系を用いるの
は、大きなスペースを取ることなく駆動力を確実に伝達
できる利点がある。
【0004】図5は、上記のような画像形成装置の主要
部の模式的側断面図であり、現像器を主体に示してい
る。同図に示す現像器1は、トナーホッパーを兼ねる匡
体2を備え、その匡体2の下部開口に現像ローラ3を回
転可能に保持し、匡体2の内部には、非磁性のトナー4
を収容し、このトナー4に埋没するように配設されたト
ナー攪拌部材5を備えている。また、最下部にスポンジ
体から成る供給ローラ6が現像ローラ3に圧接して配置
されている。現像ローラ3には、その斜め右上周面に圧
接して板バネ状のドクターブレード7が配設されてい
る。
【0005】上記の現像ローラ3には感光体ドラム8が
圧接しており、この感光体ドラム8には、特には図示し
ないが、ドラム周面に近接して又は当接して、上方に光
書込みヘッドが配置され、下方に転写器が配置され、左
方に帯電器とクリーナが配置されている。通常、光書込
みヘッドと転写器とを除いて上述した他の諸装置は画像
形成ユニットとして一体化されており、装置本体(画像
形成装置)に着脱自在に装着されるようになっている。
上記画像形成ユニットが装置本体に装着されると、感光
体ドラム8のギアが装置本体の駆動系のギアに係合する
ようになっている。
【0006】図6(a) は、上記図5のA矢視断面図であ
り、同図(b) は、その現像ローラ3のギア部材の拡大側
断面と正面図、同図(c) は、同図(b) のB−B′断面矢
視図である。図6(a) に示すように、供給ローラ6は供
給ローラ軸6−1により図5に示した現像器1の匡体2
に支持され、感光体ドラム8と現像ローラ3は夫々感光
体ドラム軸8−1及び現像ローラ軸3−1により、ユニ
ットフレーム9に支持されている。感光体ドラム8には
ドラムギア11が固着して一体に形成されており、上記
の感光体ドラム軸8−1は、そのドラムギア11の軸孔
に嵌入して、感光体ドラム8を回転自在に支持してい
る。ドラムギア11は、一方では装置本体側の不図示の
駆動系のギアに係合し、他方では現像ローラギア12に
係合している。
【0007】現像ローラギア12は、同図(b) に示すよ
うに、その軸孔に、Dカット断面の直線部分となる凸部
12−1が形成されており、この凸部12−1が、現像
ローラ軸3−1の軸端に形成されているDカット断面の
直線部分となる凹部3−2に対向して外嵌し、現像ロー
ラギア12が現像ローラ軸3−1に固着する。これら現
像ローラギア12、現像ローラ軸3−1、及び現像ロー
ラ3は相互に固定され、現像ローラ軸3−1がユニット
フレーム9に設けられた軸受13に回転自在に支持され
ている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図6(a),
(b) に示すように、現像ローラギア12のギア部(ギア
の歯の部分)12−2(12−2a、12−2b)は、
軸孔内に形成されているDカット部(凸部12−1が形
成されている範囲)と、軸方向の同一位置に形成されて
いる。一般に、この現像ローラギア12は、POM等の
自己潤滑性を有する材料を用いて射出成形法によって形
成される。
【0009】このような射出成形法による場合、製品の
精度は製品の肉厚を均一に形成することで達成される
が、同図(a),(b) に示すように、ギア部12−2がDカ
ット部と同一位置に形成されているため、同図(c) に示
すように、ギア部12−2の厚さが、凸部12−1に対
応する図の両方向矢印Cで示す範囲のギア部12−2b
とその範囲以外のギア部12−2aとでは、厚さに大き
な違いが生じている。
【0010】このように厚さに相違があると、成形後の
ギア部12−2全体として、仕上がりに部分的な異形が
発生する。例えば、上記の図の両方向矢印Cで示す範囲
のギア部12−2bでは、他のギア部12−2aと歯形
精度が異なってくる。このような現像ローラギア12を
使用すると、ドラムギア11との噛み合いが円滑に行わ
れなくなり、ギアの回転ピッチにむらを生じる。
【0011】このような回転ムラは、1色の黒トナーを
専用に用いるモノクロプリンタではさして問題とはなら
なかったが、近年になって実用化が進められている3色
又は4色の色トナーを塗り重ねて印字を行うカラープリ
ンタでは、画像位置合わせの障害となる。
【0012】例えば300dpi(ドット/インチ)の
解像度(およそ1mm当り12ドット)のカラー画像形
成装置の場合では、僅か1/2ドットの位置ずれが生じ
ても形成画像にモアレと呼ばれる縞模様が発生し、これ
が画質を著しく低下させる要因となってしまう。
【0013】本発明の課題は、上記従来の実情に鑑み、
回転軸に外嵌して固着する歯形精度の良好なギア及びそ
のギアを備えた画像形成装置を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】以下に、本発明のギア及
びそのギアを備えた画像形成装置の構成を述べる。先
ず、請求項1記載のギアは、周面の一部を軸方向に沿っ
て平面状に切断したDカット断面部を有する回転軸に外
嵌し、円形孔部と該円形孔部と連続し前記Dカット断面
部に対応するD型内面形状の非円形孔部からなる中心孔
を有し前記回転軸に対し相対的に固定される射出成形法
によって形成された樹脂ギアであって、ギア部が前記非
円形孔部の径方向外周面位置に存在せず、前記円形孔部
の径方向外周面位置に形成されてなる。
【0015】
【0016】また、請求項記載の画像形成装置は、周
面の一部を軸方向に沿って平面状に切断したDカット断
面部を有する回転軸に外嵌し、円形孔部と該円形孔部と
連続し前記Dカット断面部に対応するD型内面形状の非
円形孔部からなる中心孔を有し前記回転軸に対し相対的
に固定される射出成形法によって形成された樹脂ギアに
より装置本体から駆動力を受ける回転部材を備える画像
形成装置において、前記樹脂ギアは、ギア部が前記非円
形孔部の径方向外周面位置に存在せず、前記円形孔部の
径方向外周面位置に形成され構成される。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。図1は、一実施の形態におけ
るカラー画像形成装置の内部構成を模式的に示す側断面
図である。先ず、同図を用いて全体構成を説明する。同
図に示すように、このカラー画像形成装置(本体装置)
20は、その後面(図の左方)に開閉トレー21を備
え、下部には本体装置前方(図の右方)から着脱自在な
用紙カセット22を備えている。用紙カセット22には
多枚数の用紙が載置・収容されている。また、本体装置
20の上面に上蓋23を備えている。上蓋23の前部側
方には図では見えないが電源スイッチ、液晶表示装置、
複数の入力キー等が配設されている。上蓋23は、その
後部が本体装置20の後部上面とともに排紙トレー24
を形成している。
【0018】本体装置20の内部には、略中央に、偏平
なループ状の用紙搬送ベルト(以下、単にベルトとい
う)25が前後に延在して配置され、そのループの水平
方向の両端部を駆動ローラ26と従動ローラ27に保持
されている。このベルト25は、駆動ローラ26により
駆動され、図の矢印Dで示す反時計回り方向に循環移動
する。このベルト25の上循環部に、4個の感光体ドラ
ム28(28a、28b、28c、28d)が用紙搬送
方向(図の右から左方向)に多段式に並設されている。
【0019】これらの感光体ドラム28を夫々取り囲む
ようにして(以下、代表的に感光体ドラム28dの周囲
装置についてのみ符号を付して示す)、クリーナ31、
帯電ローラ32、書込ヘッド33、及び現像器34が配
置されている。また、特には図示していないが接触型の
転写器が、ベルト25を介して感光体ドラム28に圧接
して転写部を形成している。
【0020】本実施の形態においても、上記の書込ヘッ
ド33と転写器とを除いて上述した感光体ドラム28、
クリーナ31、帯電ローラ32、現像器34等の他の諸
装置は画像形成ユニットとして一体化されている。
【0021】上記の現像器34は、その下部開口部に回
転可能に支持する現像ローラ35を感光体ドラム28周
面に当接させて現像部を形成している。書込ヘッド33
は、上蓋23の裏面に支持部材36を介して配設されて
おり、上蓋23の開閉に伴われて円弧を描いて昇降し、
上蓋23の閉成により降下して帯電ローラ32と現像ロ
ーラ35との間に位置決めされて記録部を形成してい
る。
【0022】ベルト25の上循環部の上流側端部には、
吸着ローラ37が、ベルト25を介して従動ローラ27
に圧接し、ここに用紙搬入部を形成している。吸着ロー
ラ37は、用紙搬入部に搬入されてくる用紙に吸着バイ
アスを印加しながらベルト25に押圧して、ベルト25
に用紙を静電的に吸着させる。
【0023】上記用紙搬送方向最上流の感光体ドラム2
8aに対応する現像器34から最下流の感光体ドラム2
8dに対応する現像器34まで、各現像器34には、減
法混色の三原色であるM(マゼンタ)、C(シアン)、
Y(イエロー)の各色トナー及び文字や画像の黒色部の
印字に専用されるBk(ブラック)トナーが夫々収容さ
れている。
【0024】ベルト25より更に搬送方向上流側(図の
右方)には、待機ローラ対38、それから下方に給紙案
内路39が配置され、その給紙案内路39の下端部には
給送ローラ対41が配設されている。給送ローラ対41
の上流(下方)に、前述した用紙カセット22の給紙端
が位置している。用紙カセット22の給紙端上方に給紙
コロ42が配設されている。給紙コロ42は一回転毎
に、用紙カセット22に収容されている最上部の用紙一
枚を取り出して給送ローラ対41へ給紙する。
【0025】一方、ベルト25よりも用紙搬送方向下流
(図の左方)には、定着器43、排紙ローラ対44、切
り換えレバー45が設けられる。定着器43は、断熱性
の匡体内に組み付けられた圧接ローラ、定着ローラ、発
熱ローラ、用紙分離爪、周面清掃器、オイル塗布部材、
サーミスタ等から構成され、用紙上に転写されたトナー
像を紙面に熱定着させる。
【0026】切り換えレバー45は、同図に示すように
下の位置にあるときは、上方の排出路46及び排紙ロー
ラ対47を介して排紙トレー24へ用紙を案内する。一
方、上に回動しているときは、本体装置後面に開成され
る開閉トレー21へ用紙を案内する。
【0027】ベルト25と用紙カセット22の間には回
路基板を装着可能な電装部48が配設され、その回路基
板には複数の電子部品からなる制御装置が搭載されてい
る。制御装置はコントローラ部とエンジン部からなり、
コントローラ部はCPU(中央演算処理装置)、ROM
(読出し専用メモリ)、EEPROM(再書込み可能な
読出し用メモリ)、フレームメモリ、イメージデータ転
送回路等を備えて、ホストコンピュータ等から入力され
る印刷データを解析し、印字用データを作成してエンジ
ン部に転送する。
【0028】エンジン部は、CPUやROM等を備え、
入力側にはコントローラ部からのデータや指令信号、温
度センサの出力、用紙検知センサの出力等が入力し、出
力側には不図示のモータを駆動するモータドライバ、そ
のモータの駆動を各部に伝達する駆動系を切り替えるク
ラッチドライバ、書込ヘッド33を上記印字用データに
基づいて駆動する印字ドライバ、帯電ローラ32、現像
ローラ35、転写器、吸着ローラ37、供給ローラ、ド
クターブレード、現像部掬いシート等に所定のバイアス
電圧を供給するバイアス電源ドライバ等が接続されてい
る。エンジン部はコントローラ部からのデータや指令信
号、温度センサの出力、用紙検知センサの出力等に基づ
いて各部を駆動制御する。
【0029】図2(a) は、上記の画像形成ユニットの外
観斜視図であり、同図(b) は、その側断面図である。同
図(a),(b) 示すように、画像形成ユニットは、ドラムユ
ニット51と現像ユニット52の2つの副ユニットがユ
ニットフレーム59に支持されて一体に構成されてい
る。ユニットフレーム59の側面からは、内部に支持さ
れている感光体ドラム28のドラム軸28−1が外部に
突出し、同じく内部に支持されている現像ローラ35の
ローラ軸35−1の軸受60が外部方向に突出してい
る。
【0030】上記一方のドラムユニット51には、上述
した感光体ドラム28と、その左方に配置されたクリー
ナ31及び斜め左上に配置された帯電ローラ32を備
え、真上にヘッド係合溝53が形成されている。上記の
クリーナ31は、感光体ドラム28に圧接する掻き取り
ブレード31−1及び廃トナー送出パイプ31−2を備
えている。ヘッド係合溝53には、書込ヘッド33の光
書込み部が嵌入する。
【0031】上記の感光体ドラム28は導電性の金属ロ
ーラの表面に光導電体を一様に被着して成り、金属ロー
ラ部が接地され、図の時計回り方向に回転する。帯電ロ
ーラ32は高圧電源に接続され、白印字状態の帯電電位
(一様に印加する初期化電位、プラス極性で印加する方
式とマイナス極性で印加する方式がある)を感光体ドラ
ム28に印加する。これにより感光体ドラム28の周表
面の感光層が初期化され、例えば「−650V(ボル
ト)」のマイナス高電位に一様に帯電する。
【0032】書込ヘッド33は、レーザー光源又はLE
D光源を備えており、感光体ドラム28のマイナス高電
位に帯電した周表面を画像情報に応じて選択的に露光す
る。この露光により感光体ドラム28の表面には電位が
略「−70V」に減衰したマイナス低電位部が形成さ
れ、その「−70V」の低電位部と上記予め帯電した
「−650V」を維持した高電位部とで構成される静電
潜像が形成される。
【0033】他方の現像ユニット52は、トナーホッパ
ーを兼ねる匡体を有する現像器34を備え、その現像器
34の内側上部に、クリーナ31から廃トナー送出パイ
プ31−2を介して送り出される廃トナーを回収するト
ナー回収袋54が取り付けられ、下部開口には前述した
ように現像ローラ35を回転可能に保持している。
【0034】現像器34の内部ほぼ全体に、非磁性のト
ナー55が収容され、このトナー55に埋没するように
トナー攪拌部材56が配設され、最下部にスポンジ体か
ら成る供給ローラ57が現像ローラ35に圧接して配置
されている。現像ローラ35には、その斜め右上周面に
圧接して板バネ状のドクターブレード58が配設されて
いる。
【0035】上記の構成のカラー画像形成装置20にお
ける基本的な動作を以下に説明する。先ず、電源が投入
され、使用する用紙の紙質、枚数、印字モード、その他
の指定がキー入力あるいは接続するホスト機器からの信
号として入力されると、不図示の駆動機構により給紙コ
ロ42が一回転して、用紙カセット22に載置収容され
ている用紙を給送ローラ対41を介して待機ローラ対3
8へ給送する。待機ローラ対38は回転を一時停止し
て、一対のローラで形成される挟持部に用紙先端を当接
させた状態で搬送タイミングを待機する。
【0036】続いて、駆動ローラ26が反時計回り方向
に回転し、従動ローラ27が従動して同じく反時計回り
方向に回転する。これによりベルト25は、上循環部が
4個の感光体ドラム28に当接して全体が反時計回り方
向へ循環移動する。
【0037】これと共に各現像器34及び感光体ドラム
28が印字タイミングに合わせて順次駆動される。感光
体ドラム28は時計回り方向に回転し、帯電ローラ32
は、感光体ドラム28周面に一様な高マイナス電荷を付
与し、書込ヘッド33は、その感光体ドラム28周面に
画像信号に応じて露光を行って低電位部を形成する。こ
れにより、上記初期化による高マイナス電位部と、露光
による低マイナス電位部からなる静電潜像が形成され
る。現像器34の現像ローラ35は、その静電潜像の低
電位部にトナーを転移させて感光体ドラム28周面上に
トナー像を形成(反転現像)する。
【0038】最上流の感光体ドラム28a周面上のトナ
ー像の先端が、ベルト25との対向部(転写部)に回転
搬送されてくるタイミングで、その転写部に用紙の印字
開始位置が一致するように、待機ローラ対38が回転を
開始して用紙を用紙搬入部へ給送する。従動ローラ27
と吸着ローラ37は、給送された用紙をベルト25と共
に挟持して搬送する。用紙は、ベルト25に吸着され、
感光体ドラム28aと転写器により形成されている最初
の転写部へ搬送される。
【0039】転写器は、転写バイアス電源から出力され
る転写電流をベルト25を介して用紙に印加する。この
転写器から印加される転写電流により感光体ドラム28
a上のM(マゼンタ)のトナー像が用紙に転写される。
続いて、感光体ドラム28bと転写器により形成されて
いる上流から2番目の転写部においてC(シアン)のト
ナー像が転写され、更に感光体ドラム28cと転写器に
より形成されている上流から3番目の転写部でY(イエ
ロー)のトナー像が転写される。そして、感光体ドラム
28dと転写器により形成されている最下流の転写部で
Bk(ブラック)のトナー像が順次転写される。
【0040】このようにして、4色のトナー像を転写さ
れた用紙は、ベルト25から分離して定着器43に搬入
される。定着器43は、熱と圧とによりトナー像を用紙
に定着させる。この画像定着後、用紙は、排紙ローラ対
44によって搬出される。すなわち、切り換えレバー4
5が下の位置にあるときは、上部の排紙トレー24上に
トナー像を下にして排出され、後面の開閉トレー21が
開成されて切り換えレバー45が上に回動しているとき
は、その開閉トレー21上にトナー像を上にして排出さ
れる。
【0041】このように動作する本実施の形態における
カラー画像形成装置20において、上記の現像器34に
おける現像ローラ35の被駆動ギアには、歯形精度が良
く、これにより、むらの無い回転を現像ローラ35に伝
達して用紙上に常に安定したトナー画像を形成するため
の特別の工夫が凝らされている。以下、これについて説
明する。
【0042】図3(a) は、図2(b) に示す画像形成ユニ
ットを下方から見た部分断面図であり、図3(b) は、中
央に図3(a) の現像ローラ35のギア部材の拡大側断面
と左右にその正面図及び背面図を示しいる。同図(c)
は、更に拡大した同図(b) のE−E′断面矢視図であ
る。
【0043】先ず、同図(a) に示すように、感光体ドラ
ム28、現像ローラ35及び供給ローラ57の配置状態
は、図6に示した従来の感光体ドラム8、現像ローラ3
及び供給ローラ6の配置状態と同様である。すなわち、
図3(a) において、供給ローラ57は供給ローラ軸57
−1により現像器34に回転自在に支持され、感光体ド
ラム28は、これに一体となって固着するドラムギア6
1と共に、ドラム軸28−1に回転自在に支持され、ド
ラム軸28−1はユニットフレーム59に支持されてい
る。
【0044】そして現像ローラ35は、これと一体なロ
ーラ軸35−1によりユニットフレーム59の軸受60
に回転自在に支持されており、そのローラ軸35−1に
はローラギア62が外嵌して係止している。ローラギア
62は、上記のドラムギア61を介して装置本体20の
不図示の駆動系から駆動力を伝達され、これにより現像
ローラ35が回転する。
【0045】ローラギア62は、POM等の自己潤滑性
を有する材料を用いて射出成形法によって形成されてお
り、同図(b) に示すように、その軸孔に、Dカット断面
の直線部分となる凸部62−1が形成され、この凸部6
2−1が、ローラ軸35−1の軸端に形成されているD
カット断面の直線部分となる凹部35−2に対向して外
嵌している。これにより、ローラギア62がローラ軸3
5−1に対し回転方向に固定されている。
【0046】本実施の形態においては、同図(a),(b) に
示すように、ローラギア62のギア部(ギアの歯の部
分)62−2は、軸孔内に形成されているDカット部
(凸部62−1が形成されている範囲)から軸方向にず
れた(同図(a),(b) では左方にずれている)位置、すな
わち凸部62−1の無い軸孔部分62−3に対応する位
置に形成されている。
【0047】ローラギア62をこのような形状で射出成
形法によって形成すると、ギア部62−2は、図3(c)
に示すように、凸部62−1の無いすなわち真円の軸孔
部分62−3に対応して形成されるから、ギア部62−
2の肉厚を均一に形成することができる。
【0048】したがって、成形後のギア部62−2に部
分的な異形の発生することもなく、全体にわたって高い
歯形精度を有するギアを構成することができる。これに
より、現像ローラ35はローラギア62の均一でむらの
ない回転ピッチによって回転駆動されるようになり、カ
ラー画像形成装置における画像位置合わせが容易とな
る。
【0049】尚、上記実施の形態においては、回転部材
として現像ローラを例に説明したが、本発明は、他の回
転ローラ及びローラに限らない回転部材にも適用できる
ことは勿論である。又、上記ローラギア62とローラ軸
35−1との嵌合による係止は、Dカット形状に限るこ
となく、他の形状のものでもよく、ギア部62−2より
も軸方向にずれた位置に形成されていればよい。
【0050】図4(a),(b) は、他の実施の形態における
ローラギアを示す図であり、同図(a) は側断面図、同図
(b) は同図(a) のF矢視図である。同図(a) に示すよう
に、このローラギア65は、軸孔内にDカットの凸部の
代わりに突起部66が形成されている。一方の現像ロー
ラのローラ軸端部には、特には図示しないが、溝穴が形
成されており、この溝穴の幅は突起部66が丁度嵌入す
るように同図(b) に示す突起部66の幅Hに対応して形
成されている。ローラギア65が現像ローラのローラ軸
端部に外嵌する際には突起66がローラ軸の溝穴に嵌入
してローラギア65がローラ軸に対して回転方向に固定
される。
【0051】この場合も、ギア部667は、軸孔内に形
成されている突起66から軸方向にずれて突起66の無
い軸孔部分68に対応する位置に形成される。このロー
ラギア66のように射出成形しても、ギア部67の肉厚
を均一に形成することができ、したがって、成形後のギ
ア部67に部分的な異形の発生することがなく、全体に
わたって高い歯形精度を有するギアを構成することがで
きる。
【0052】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、ギアと回転軸との係止部を形成するギアの軸孔内
の凸部と、ギアの歯部とを、互いに重ならないように軸
方向にずらして設けるので、射出成形されるギアの歯部
が全域にわたって均一な厚みをもって形成され、したが
って、歯形がむらなく揃った高精度のギアを作成するこ
とができ、これにより、回転部材の回転むらが著しく低
減されて、高画質の画像を形成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態におけるカラー画像形成装置の内
部構成を模式的に示す側断面図である。
【図2】(a) はカラー画像形成装置の画像形成ユニット
の外観斜視図、(b) はその側断面図である。
【図3】(a) は画像形成ユニットを下方から見た部分断
面図、(b) は現像ローラのギア部材の拡大側断面、正面
図及び背面図、(c) は更に拡大した(b) のE−E′断面
矢視図である。
【図4】他の実施の形態におけるローラギアを示す図で
あり、(a) は側断面図、(b) は(a) のF矢視図である。
【図5】従来の画像形成装置の主要部の模式的側断面図
であり現像器を主体に示す図である。
【図6】(a) は図5のA矢視断面図、(b) はその現像ロ
ーラのギア部材の拡大側断面と正面図、(c) は(b) のA
−A′断面矢視図である。
【符号の説明】
1 現像器 2 トナーホッパー(匡体) 3 現像ローラ 3−1 現像ローラ軸 3−2 軸端凹部 4 トナー 5 トナー攪拌部材 6 供給ローラ 6−1 供給ローラ軸 7 ドクターブレード 8 感光体ドラム 8−1 感光体ドラム軸 9 ユニットフレーム 11 ドラムギア 12 現像ローラギア 12−1 軸孔凸部 12−2(12−2a,12−2b) ギア部 13 軸受 20 カラー画像形成装置(本体装置) 21 開閉トレー 22 用紙カセット 23 上蓋 24 排紙トレー 25 ベルト(用紙搬送ベルト) 26 駆動ローラ 27 従動ローラ 28(28a、28b、28c、28d) 感光体ドラ
ム 28−1 ドラム軸 31 クリーナ 31−1 掻き取りブレード 31−2 廃トナー送出パイプ 32 帯電ローラ 33 書込ヘッド 34 現像器 35 現像ローラ 35−1 ローラ軸 35−2 軸端凹部 36 支持部材 37 吸着ローラ 38 待機ローラ対 39 給紙案内路 41 給送ローラ対 42 給紙コロ 43 定着器 44 排紙ローラ対 45 切り換えレバー 46 排出路 47 排紙ローラ対 48 電装部 51 ドラムユニット 52 現像ユニット 53 ヘッド係合溝 54 トナー回収袋 55 トナー 56 トナー攪拌部材 57 供給ローラ 57−1 供給ローラ軸 58 ドクターブレード 59 ユニットフレーム 60 軸受 61 ドラムギア 62 一実施の形態のけるローラギア 62−1 軸孔凸部 62−2 ギア部 62−3 軸孔真円部 65 他の実施の形態のけるローラギア 66 突起 67 ギア部 68 軸孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高鹿 守通 東京都東大和市桜が丘2丁目229 番地 カシオ電子工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−243511(JP,A) 特開 平7−71564(JP,A) 実開 平2−132163(JP,U) 実開 昭63−2967(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 55/17 F16D 1/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周面の一部を軸方向に沿って平面状に切
    断したDカット断面部を有する回転軸に外嵌し、円形孔
    部と該円形孔部と連続し前記Dカット断面部に対応する
    D型内面形状の非円形孔部からなる中心孔を有し前記回
    転軸に対し相対的に固定される射出成形法によって形成
    された樹脂ギアであって、 ギア部が前記非円形孔部の径方向外周面位置に存在せ
    ず、前記円形孔部の径方向外周面位置に形成されてなる
    ことを特徴とするギア。
  2. 【請求項2】 周面の一部を軸方向に沿って平面状に切
    断したDカット断面部を有する回転軸に外嵌し、円形孔
    部と該円形孔部と連続し前記Dカット断面部に対応する
    D型内面形状の非円形孔部からなる中心孔を有し前記回
    転軸に対し相対的に固定される射出成形法によって形成
    された樹脂ギアにより装置本体から駆動力を受ける回転
    部材を備える画像形成装置において、 前記樹脂ギアは、 ギア部が前記非円形孔部の径方向外周
    面位置に存在せず、前記円形孔部の径方向外周面位置に
    形成されてなる ことを特徴とする画像形成装置。
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