JP7331056B2 - 複合材の加工装置及び複合材の加工方法 - Google Patents
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Description
また、特許文献1の加工装置では、複数のガスノズルが切断予定線に沿って直列に配置されている。このため、各ガスノズルの傾斜角度が同じ角度とされている。したがって、複合材(CFRP)を切断する過程で形成される溝の内部において、ガスノズルから噴射されたガス(窒素ガス)が不均一に流通する可能性があった。特に、厚さが厚い複合材を切断する場合には、切断過程で形成される溝の深さが深くなる。このため、溝の内部にガスが流入し難いことから、溝の内部においてガスが不均一に流通する可能性があった。
また、比較的厚さが厚い複合材を切断する場合であっても、加工速度を低下させることなく、加工後の複合材の品質を向上させることができる複合材の加工装置及び複合材の加工方法を提供することを目的とする。
本開示の一態様に係る複合材の加工装置は、繊維と樹脂とが複合している複合材を切断予定線に沿って切断する複合材の加工装置であって、前記複合材の表面にレーザ光を照射する照射部と、前記照射部が前記レーザ光を照射する点である照射点にガスを供給するガス供給部と、を備え、前記ガス供給部は、前記照射点の近傍に向かって前記ガスを噴射する第1噴射部と、前記照射点の近傍に向かって前記ガスを噴射し、前記第1噴射部よりも上方に配置される第2噴射部と、を有し、前記第1噴射部が前記ガスを噴射する方向と前記複合材の前記表面とが為す角度と、前記第2噴射部が前記ガスを噴射する方向と前記複合材の前記表面とが為す角度とは、異なっている。
また、比較的厚さが厚い複合材を切断する場合であっても、加工後の複合材の品質を向上させることができる。
本実施形態に係る加工装置10は、航空機構造体を構成する航空機部品を製造するために、大型の複合材1を切断する装置である。被加工物である複合材1の例として、例えば、熱硬化性の樹脂と繊維とが複合した炭素繊維強化プラスチック(CFRP)が挙げられる。具体的には、複合材1は、繊維に樹脂が含浸している繊維強化シートを複数枚積層した積層体であってもよい。なお、複合材1は、繊維と樹脂とが複合した複合材1であればよく、熱硬化性の炭素繊維強化プラスチックに限定されない。複合材1は、例えば、熱可塑性の複合材1であってもよい。
本実施形態では、複合材1の厚さは、一例として、20mm程度とされている。なお、複合材1の厚さは一例であり、20mmに限定されない。20mmよりも薄くてもよく、また、20mmよりも厚くてもよい。ただし、後述するように、20mm以上の比較的厚い複合材1を切断する際に本実施形態の加工装置10を用いるとより好適である。
レーザヘッド12と複合材1(詳細には、照射点P)との距離は、600mm程度とされている。
照射点Pの近傍とは、1段目ノズル13A及び2段目ノズル13BがアシストガスGを噴射することで、1段目ノズル13A及び2段目ノズル13Bが有する所定の機能を発揮できる範囲である。1段目ノズル13A及び2段目ノズル13Bが有する所定の機能とは、例えば、照射点P及びレーザ光Lの照射により複合材1の表面1aに形成される溝内にアシストガスGを流入させる機能や、レーザ光Lを照射することで発生するヒュームの除去する機能等である。また、照射点Pの近傍とは、例えば、照射点Pを中心として、半径数mm(例えば、3mm)の範囲であってもよい。
また、2段目ノズル13Bは、アシストガスG(図1参照)を噴射する方向と複合材1の表面1aとが所定の角度θ2を為すように配置されている。換言すれば、2段目ノズル13Bは、中心軸線C2の延長線と複合材1の表面1aとが所定の角度θ2(以下、「傾斜角度θ2」と称する)を為すように配置されている。本実施形態では、傾斜角度θ2は、60度とされている。
また、2段目ノズル13Bの先端の高さ(複合材1の表面1aに対する高さ)H2は、40mmとされている。また、複合材1の表面1aを平面視した際の2段目ノズル13Bの先端と照射点Pとの距離L2は、30mmとされている。
なお、上記説明の噴射量、角度、高さ及び距離の具体的な数値は、一例であり、上記説明の数値に限定されない。
まず、レーザ発振器11からレーザ光Lを出力させる。つづいて、レーザ光Lをレーザヘッド12へ導く。つづいて、レーザヘッド12により、複合材1の切断予定線をなぞるようにレーザ光Lを照射する(照射工程)。すなわち、照射点Pが切断予定線に重なる位置となるようにレーザ光Lを照射する。次に、切断予定線に沿ってレーザ光Lを複数回走査する。その結果、レーザ光Lのエネルギによって複合材1の表面1aが削られ、切断予定線に沿って溝が形成される。つづいて、溝の底面にレーザ光Lを照射し複数回走査することで、溝の底面を削って溝の深さを深くしていく。これを繰り返すことで段階的に溝の深さを深くしていき、最終的に複合材1を切断する。
本実施形態では、レーザ光Lを所定回数走査する毎に、照射点Pを複合材1の板厚方向に所定距離移動させる。詳細には、照射点Pを複合材1の背面1b(表面1aの反対側の面)の方向へ所定距離移動させる。また、照射点Pの移動に伴って、1段目ノズル13A及び2段目ノズル13BにおけるアシストガスGの噴射目標点(供給点)も照射点Pに追随するように、背面1bの方向へ所定距離移動させる。
具体的には、例えば、レーザ光Lの往復走査を5回行う毎に、約2mm照射点Pを移動させることが考えられる。また、レーザ光Lの往復走査を5回行う毎に、1段目ノズル13A及び2段目ノズル13BにおけるアシストガスGの噴射目標点(供給点)も照射点Pに追随するように、複合材1の板厚の10分の1の長さ分移動させる。この場合には、レーザ光Lの5回の往復走査を10セット行うことで、複合材1を切断することができる。
制御装置は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体等から構成されている。そして、各種機能を実現するための一連の処理は、一例として、プログラムの形式で記憶媒体等に記憶されており、このプログラムをCPUがRAM等に読み出して、情報の加工・演算処理を実行することにより、各種機能が実現される。なお、プログラムは、ROMやその他の記憶媒体に予めインストールしておく形態や、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶された状態で提供される形態、有線又は無線による通信手段を介して配信される形態等が適用されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、DVD-ROM、半導体メモリ等である。
なお、制御装置の構成は、上記説明の構成に限定されない。
本実施形態では、照射点PにアシストガスGを噴射する1段目ノズル13A及び1段目ノズル13Aの上方に設けられる2段目ノズル13Bを備えている。また、1段目ノズル13AがアシストガスGを噴射する方向と複合材1の表面1aとが為す角度(傾斜角度θ1)と、2段目ノズル13BがアシストガスGを噴射する方向と複合材1の表面1aとが為す角度(傾斜角度θ2)とは、異なっている。このように、角度が異なるノズルが上下2段となるように設けられている。複合材1を切断する過程で複合材1に形成される溝内にアシストガスGが流入するが、ノズルを2段とすることで溝の内部においてアシストガスGの流量のバラつきを抑制することができる。より詳細には、溝の底部から溝の上端部までの間において、各高さ位置におけるアシストガスGの流量を均一化することができる。特に、厚さが厚い複合材1を切断する場合には、切断過程で形成される溝の深さが深くなることで溝の内部にアシストガスGが流入し難くなり、溝の内部においてアシストガスGの流量のバラつきが生じ易いが、このような場合であっても溝の内部においてアシストガスGの流量のバラつきを抑制することができる。
図3からわかるように、本実施形態のように上下2段のノズルでアシストガスGを噴射した場合には、底面から離れた領域(すなわち、複合材1の表面側)においてもアシストガスGの主流方向の流速が比較的速くなっている。特に、底面から15mmから20mm離れた領域においてもアシストガスGの主流方向の流速が比較的速くなっている。この分、1段のノズルでアシストガスGを噴射する場合と比較して、溝内において、各高さ位置におけるアシストガスGの流量を均一化されていることがわかる。
例えば、上記実施形態では、1段目ノズル13A及び2段目ノズル13Bが、各々、円筒状の部材である例について説明したが、本開示はこれに限定されない。
例えば、1段目ノズル13A及び/又は2段目ノズル13Bは、図4に示すように、アシストガスGを噴射する複数の開口21が先端部に形成されている平型ノズル20であってもよい。複数の開口21は、切断予定線に沿って所定の間隔で並んで配置されている。各開口21から噴射されたアシストガスGは、広がり隣接する開口から噴射されたアシストガスGと合流する。このため、平型ノズル20からは、切断予定線に沿って延びる面状にアシストガスGが噴射されることとなる。したがって、切断予定線に沿って延びる領域にアシストガスGを噴射することができる。
また、平型ノズル20は、基端部に1段目ノズル13A及び/又は13Bと接続する円筒部22が設けられている。
開口31は、略長方形状であって、長辺が切断予定線に沿って延びるように形成されている。このため、平型ノズル30からは、切断予定線に沿って延びる面状にアシストガスGが噴射されることとなる。したがって、切断予定線に沿って延びる領域にアシストガスGを噴射することができる。
また、平型ノズル30は、基端部に1段目ノズル13A及び/又は13Bと接続する円筒部32が設けられている。
また、所定時間毎に、アシストガス供給部13から噴射されるアシストガスGの噴射目標点を上下方向又は左右方向にずらしてもよい。
噴射目標点をずらす方法は、特に限定されない。例えば、アシストガス供給部13が、1段目ノズル13A及び2段目ノズル13Bの先端部を上下方向又は左右方向に移動させる先端部移動機構(図示省略)を備え、先端部移動機構が1段目ノズル13A及び2段目ノズル13Bの先端部を移動させることで、噴射目標点をずらしてもよい。先端部移動機構は、例えば、モータ及びモータの軸と各ノズルとを接続するギアを有し、モータの回転駆動力によって各ノズルの先端部を移動させてもよい。
また、例えば、上記実施形態では、1段目ノズルと2段目ノズルとを備える例について説明したが、本開示はこれに限定されない。ノズルの段数は3以上であってもよい。すなわち、1段目ノズル及び2段目ノズルと高さ位置及び傾斜角度が異なるノズル(第3噴射部)を1又は複数設けてもよい。
このようにノズルを3つ以上設けることで、ノズルが2つの場合と比較して、各ノズルの流量の自由度を向上させることができる。したがって、より好適に溝の内部において、アシストガスGの流量のバラつきを抑制することができる。よって、レーザ光L照射時の熱影響を低減することができる。よって、加工後の複合材1の品質を向上させることができる。
また、上記実施形態では、1段目ノズル13A及び2段目ノズル13Bが、平面視した際に重複するように配置されている例について説明したが、本開示はこれに限定されない。例えば、1段目ノズル13A及び2段目ノズル13Bは、平面視で重複しないように配置されていてもよい。ただし、1段目ノズル13A及び2段目ノズル13Bは、複合材1を平面視し照射点Pを中心とした場合において、同じ象限内に配置されていると好適である。換言すれば、1段目ノズル13A及び2段目ノズル13Bは、平面視した際に、アシストガスGが噴射される方向同士が為す角度が90度以内となるように配置されると好適である。
また、上記実施形態では、1段目ノズル13A及び2段目ノズル13BからアシストガスGとして空気を噴射する例について説明したが、本開示はこれに限定されない。例えば、1段目ノズル13A及び2段目ノズル13Bの両方からアシストガスとして不活性ガス(例えば、窒素)を噴射してもよい。また、1段目ノズル13Aまたは2段目ノズル13Bのいずれか一方からアシストガスとして不活性ガスを噴射してもよい。
本開示の一態様に係る複合材の加工装置は、繊維と樹脂とが複合している複合材を切断予定線に沿って切断する複合材(1)の加工装置(10)であって、前記複合材の表面(1a)にレーザ光(L)を照射する照射部(12)と、前記照射部が前記レーザ光を照射する点である照射点(P)にガス(G)を供給するガス供給部(13)と、を備え、前記ガス供給部は、前記照射点の近傍に向かって前記ガスを噴射する第1噴射部(13A)と、前記照射点の近傍に向かって前記ガスを噴射し、前記第1噴射部よりも上方に配置される第2噴射部(13B)と、を有し、前記第1噴射部が前記ガスを噴射する方向と前記複合材の前記表面とが為す角度(θ1)と、前記第2噴射部が前記ガスを噴射する方向と前記複合材の前記表面とが為す角度(θ2)とは、異なっている。
上記構成では、上述したように、第1噴射部と第2噴射部とを備えることで(すなわち、噴射部を2段とすることで)、噴射部が1段の場合と比較して、レーザ照射時の熱影響を低減することができる。また、ヒュームとレーザ光との干渉を抑制することができる。これにより、噴射部が1段の場合と比較して、より大きいエネルギのレーザ光を照射することができる。これにより、切断予定線に複数回レーザ光を照射し、切断予定線を段階的に削っていくように切断する場合であっても、1回のレーザ光の照射によって複合材を削る量を増大させることができる。すなわち、1回のレーザ光の照射によって、より溝を深くすることができる。これにより、噴射部が1段の場合と比較して、切断に要する照射回数を低減することができる。したがって、噴射部が1段の場合と比較して、加工速度を上昇させ、加工に費やす時間を短くすることができる。
一方、上記構成では、第1噴射部及び第2噴射部が、複合材を平面視し照射点を中心とした場合において、同じ象限内に配置されている。このように、第1噴射ガスから噴射されたガスと、第2噴射部から噴射されたガスとが同方向に流通する。これにより、上昇気流が発生しないので、ヒュームが舞い上がり難くすることができる。したがって、ヒュームとレーザ光との干渉を抑制し、好適に複合材を加工することができる。
1a :表面
1b :背面
10 :加工装置
11 :レーザ発振器
12 :レーザヘッド(照射部)
13 :アシストガス供給部(ガス供給部)
13A :1段目ノズル(第1噴射部)
13B :2段目ノズル(第2噴射部)
14 :アシストガス供給源
15 :アシストガス配管
15A :第1アシストガス配管
15B :第2アシストガス配管
20 :平型ノズル
21 :開口
22 :円筒部
30 :平型ノズル
31 :開口
32 :円筒部
Claims (12)
- 繊維と樹脂とが複合している複合材を切断予定線に沿って切断する複合材の加工装置であって、
前記複合材の表面にレーザ光を照射する照射部と、
前記照射部が前記レーザ光を照射する点である照射点に向かって前記複合材に形成される溝内からヒュームを排出するアシストガスを供給するガス供給部と、を備え、
前記ガス供給部は、前記照射点の近傍に向かって前記アシストガスを噴射する第1噴射部と、前記照射点の近傍に向かって前記アシストガスを噴射し、前記第1噴射部よりも上方に配置される第2噴射部と、を有し、
前記第1噴射部が前記アシストガスを噴射する方向と前記複合材の前記表面とが為す角度と、前記第2噴射部が前記アシストガスを噴射する方向と前記複合材の前記表面とが為す角度とは、異なっている複合材の加工装置。 - 前記第1噴射部及び/又は前記第2噴射部は、前記切断予定線に沿って延びる領域に前記アシストガスを噴射する請求項1に記載の複合材の加工装置。
- 前記照射点の近傍に向かって前記アシストガスを噴射し、前記第2噴射部よりも上方に配置される第3噴射部を備え、
前記第3噴射部は、水平面に対して傾斜する方向に前記アシストガスを噴射し、
前記第3噴射部が前記アシストガスを噴射する方向と水平面とが為す角度は、前記第1噴射部及び前記第2噴射部が前記アシストガスを噴射する方向と水平面とが為す角度と異なっている請求項1または請求項2に記載の複合材の加工装置。 - 前記第1噴射部及び/又は前記第2噴射部から噴射される前記アシストガスは、不活性ガスである請求項1から請求項3のいずれかに記載の複合材の加工装置。
- 前記第1噴射部及び前記第2噴射部は、前記複合材を平面視し前記照射点を中心とした場合において、同じ象限内に配置されている請求項1から請求項4のいずれかに記載の複合材の加工装置。
- 前記照射部は、前記複合材の板厚方向に前記照射点を移動させることができ、
前記ガス供給部は、前記照射点の移動に応じて前記アシストガスを供給する供給点を移動可能とされている請求項1から請求項5のいずれかに記載の複合材の加工装置。 - 繊維と樹脂とが複合している複合材を切断予定線に沿って切断する複合材の加工装置であって、
前記複合材の表面にレーザ光を照射する照射部と、
前記照射部が前記レーザ光を照射する点である照射点にガスを供給するガス供給部と、を備え、
前記ガス供給部は、前記照射点の近傍に向かって前記ガスを噴射する第1噴射部と、前記照射点の近傍に向かって前記ガスを噴射し、前記第1噴射部よりも上方に配置される第2噴射部と、を有し、
前記第1噴射部が前記ガスを噴射する方向と前記複合材の前記表面とが為す角度と、前記第2噴射部が前記ガスを噴射する方向と前記複合材の前記表面とが為す角度とは、異なっていて、
前記第1噴射部及び/又は前記第2噴射部は、前記切断予定線に沿って延びる領域に前記ガスを噴射する複合材の加工装置。 - 繊維と樹脂とが複合している複合材を切断予定線に沿って切断する複合材の加工装置であって、
前記複合材の表面にレーザ光を照射する照射部と、
前記照射部が前記レーザ光を照射する点である照射点にガスを供給するガス供給部と、を備え、
前記ガス供給部は、前記照射点の近傍に向かって前記ガスを噴射する第1噴射部と、前記照射点の近傍に向かって前記ガスを噴射し、前記第1噴射部よりも上方に配置される第2噴射部と、前記照射点の近傍に向かって前記ガスを噴射し、前記第2噴射部よりも上方に配置される第3噴射部と、を有し、
前記第1噴射部が前記ガスを噴射する方向と前記複合材の前記表面とが為す角度と、前記第2噴射部が前記ガスを噴射する方向と前記複合材の前記表面とが為す角度とは、異なっていて、
前記第3噴射部は、水平面に対して傾斜する方向に前記ガスを噴射し、
前記第3噴射部が前記ガスを噴射する方向と水平面とが為す角度は、前記第1噴射部及び前記第2噴射部が前記ガスを噴射する方向と水平面とが為す角度と異なっている複合材の加工装置。 - 繊維と樹脂とが複合している複合材を切断予定線に沿って切断する複合材の加工装置であって、
前記複合材の表面にレーザ光を照射する照射部と、
前記照射部が前記レーザ光を照射する点である照射点にガスを供給するガス供給部と、を備え、
前記ガス供給部は、前記照射点の近傍に向かって前記ガスを噴射する第1噴射部と、前記照射点の近傍に向かって前記ガスを噴射し、前記第1噴射部よりも上方に配置される第2噴射部と、を有し、
前記第1噴射部が前記ガスを噴射する方向と前記複合材の前記表面とが為す角度と、前記第2噴射部が前記ガスを噴射する方向と前記複合材の前記表面とが為す角度とは、異なっていて、
前記第1噴射部及び/又は前記第2噴射部から噴射される前記ガスは、不活性ガスである複合材の加工装置。 - 繊維と樹脂とが複合している複合材を切断予定線に沿って切断する複合材の加工装置であって、
前記複合材の表面にレーザ光を照射する照射部と、
前記照射部が前記レーザ光を照射する点である照射点にガスを供給するガス供給部と、を備え、
前記ガス供給部は、前記照射点の近傍に向かって前記ガスを噴射する第1噴射部と、前記照射点の近傍に向かって前記ガスを噴射し、前記第1噴射部よりも上方に配置される第2噴射部と、を有し、
前記第1噴射部が前記ガスを噴射する方向と前記複合材の前記表面とが為す角度と、前記第2噴射部が前記ガスを噴射する方向と前記複合材の前記表面とが為す角度とは、異なっていて、
前記第1噴射部及び前記第2噴射部は、前記複合材を平面視し前記照射点を中心とした場合において、同じ象限内に配置されている複合材の加工装置。 - 繊維と樹脂とが複合している複合材を切断予定線に沿って切断する複合材の加工装置であって、
前記複合材の表面にレーザ光を照射する照射部と、
前記照射部が前記レーザ光を照射する点である照射点にガスを供給するガス供給部と、を備え、
前記ガス供給部は、前記照射点の近傍に向かって前記ガスを噴射する第1噴射部と、前記照射点の近傍に向かって前記ガスを噴射し、前記第1噴射部よりも上方に配置される第2噴射部と、を有し、
前記第1噴射部が前記ガスを噴射する方向と前記複合材の前記表面とが為す角度と、前記第2噴射部が前記ガスを噴射する方向と前記複合材の前記表面とが為す角度とは、異なっていて、
前記照射部は、前記複合材の板厚方向に前記照射点を移動させることができ、
前記ガス供給部は、前記照射点の移動に応じて前記ガスを供給する供給点を移動可能とされている複合材の加工装置。 - 繊維と樹脂とが複合している複合材に対して加工を施す複合材の加工方法であって、
照射部によって前記複合材の表面にレーザ光を照射する照射工程と、
第1噴射部及び前記第1噴射部よりも上方に配置される第2噴射部によって、前記照射部が前記レーザ光を照射する点である照射点の近傍に向かって前記複合材に形成される溝内からヒュームを排出するアシストガスを噴射する噴射工程と、を備え、
前記第1噴射部が前記アシストガスを噴射する方向と前記複合材の前記表面とが為す角度と、前記第2噴射部が前記アシストガスを噴射する方向と前記複合材の前記表面とが為す角度とは、異なっている複合材の加工方法。
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