JP7330880B2 - 太陽電池ストリング製造方法および太陽電池ストリング - Google Patents

太陽電池ストリング製造方法および太陽電池ストリング Download PDF

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Description

本発明は、太陽電池ストリング製造方法および太陽電池ストリングに関する。
裏面側に正負両方の電極を配設したバックコンタクト型の太陽電池セルとして、半導体基板と、半導体基板の裏面に交互に形成された帯状のp型半導体層およびn型半導体層と、p型半導体層およびn型半導体層の裏面にそれぞれ電荷を取り出すために配設される帯状乃至線状の収集電極と、それぞれの収取電極に複数ずつ間隔を空けて積層された接続電極と、収集電極と交差する方向に延び、接続電極間を接続するよう配設される複数の配線材と、を備えるものが知られている。このように複数の配線材を用いて太陽電池セルから分散的に電荷を取り出す構成とすることにより、集電抵抗を小さくして、太陽電池セルの効率を向上することができる。
複数の太陽電池セルをモジュール化する場合、複数の太陽電池セルを一列に並べて接続した太陽電池ストリングを形成することが多い。上述のようなバックコンタクト型の太陽電池セルを用いて太陽電池ストリングを形成する場合、配線材が隣接する2つの太陽電池セルに亘って延在するようにすること、つまり、隣接する太陽電池セル間の配線材を一体化することによって、太陽電池セル同士を接続することができる(例えば特許文献1参照)。
特開2016-5002号公報
太陽電池ストリングの効率を向上する構成として、一列に並ぶ太陽電池セルの端部を一定方向に重ね合わせる構成、いわゆるシングリング構造が知られている。上述のようなバックコンタクト型の太陽電池セルを用いてシングリング構造の太陽電池ストリングを形成する場合、太陽電池セルの端部に形成される僅かな段差により、配線材が半導体基板の端部に圧接され、半導体基板に割れや欠けを発生させるおそれがあり、信頼性を低下させる原因となり得る。通常、配線材の熱膨張率は半導体基板の熱膨張率よりも大きいため、温度変化に伴う熱変位によって配線材が半導体基板に圧接され得る。
そこで、本発明は、高効率で信頼性が高い太陽電池ストリングを製造できる太陽電池ストリング製造方法、および高効率で信頼性が高い太陽電池ストリングを提供することを課題とする。
本発明の一態様に係る太陽電池ストリング製造方法は、半導体基板、および前記半導体基板の裏面側に第1方向および前記第1方向と交差する第2方向にそれぞれ並んで配設される複数の接続電極をそれぞれ有する複数の太陽電池セルを、前記第1方向の一方側の端部が他の前記太陽電池セルの前記第1方向の他方側の端部の裏面側に重なるよう配置する工程と、隣接する2つの前記太陽電池セルの前記第1方向に並ぶ複数の前記接続電極をそれぞれ接続するための複数の配線材、および前記複数の配線材の裏面側を覆う被覆フィルムを有する接続部材を用意する工程と、前記接続部材をプレス加工することにより、前記配線材の前記太陽電池セルの前記第1方向の一方側の端部から延出することになる部分に階段状に屈曲したセル間段差部を形成する工程と、前記配線材に前記セル間段差部を形成した前記接続部材によって前記複数の太陽電池セルを接続する工程と、を備える。
本発明の一態様に係る太陽電池ストリング製造方法において、前記セル間段差部における前記配線材の前記太陽電池セルの裏面に対する最大傾斜角度が60°以上であってもよい。
本発明の一態様に係る太陽電池ストリング製造方法では、前記セル間段差部を形成する工程において、前記配線材の前記太陽電池セルの前記第1方向の一方側の端部の裏面側に配置されることになる部分に、前記セル間段差部と逆方向且つ前記セル間段差部よりも小さい段差を有する階段状に屈曲した補助段差部を形成してもよい。
本発明の一態様に係る太陽電池ストリングは、半導体基板、および前記半導体基板の裏面側に第1方向および前記第1方向と交差する第2方向にそれぞれ並んで配設される複数の接続電極をそれぞれ有する複数の太陽電池セルと、前記複数の太陽電池セルを接続する接続部材と、を備え、前記太陽電池セルは、前記第1方向の一方側の端部を他の前記太陽電池セルの前記第1方向の他方側の端部の裏面側に重ねて配置され、前記接続部材は、隣接する2つの前記太陽電池セルの前記第1方向に並ぶ前記接続電極をそれぞれ接続する複数の配線材、および前記複数の配線材の裏面側を覆う被覆フィルムを有し、前記配線材は、前記太陽電池セルの前記第1方向の一方側の端部から延出する部分に、階段状に屈曲したセル間段差部を有する。
本発明の一態様に係る太陽電池ストリングにおいて、前記セル間段差部における前記配線材の前記太陽電池セルの裏面に対する最大傾斜角度が60°以上であってもよい。
本発明の一態様に係る太陽電池ストリングにおいて、前記配線材は、裏側に重ねられた前記太陽電池セルの前記第1方向の一方側の端部の裏面から離間するよう屈曲した補助段差部を有してもよい。
本発明の一態様に係る太陽電池ストリングにおいて、裏側に重ねられた前記太陽電池セルの前記第1方向の一方側の端部と、前記配線材が表側に重ねられた前記太陽電池セルに接触する位置との距離が500μm以下であってもよい。
本発明によれば、高効率で信頼性が高い太陽電池ストリングを製造できる太陽電池ストリング製造方法、および高効率で信頼性が高い太陽電池ストリングを提供できる。
本発明の第1実施形態に係る太陽電池ストリングの裏面図である。 図1の太陽電池ストリングの部分拡大断面図である。 図1の太陽電池ストリングの太陽電池セルの部分拡大裏面図である。 図1の太陽電池ストリング製造方法の手順を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る太陽電池ストリングの部分拡大断面図である。 図5の太陽電池ストリングの接続部材を加工する金型を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、便宜上、ハッチングや部材符号等を省略する場合もあるが、かかる場合、他の図面を参照するものとする。また、図面における種々部材の寸法は、便宜上、見やすいように調整されている。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る太陽電池ストリング1の構成を示す裏面図である。図2は、太陽電池ストリング1の部分拡大断面図である。
太陽電池ストリング1は、第1方向に並んで配置される複数の太陽電池セル10と、複数の太陽電池セル10を接続する接続部材20と、を備える。太陽電池ストリング1において、太陽電池セル10は、第1方向の一方側の端部を他の太陽電池セル10の第1方向の他方側の端部の裏面側に重ねて配置されている。
太陽電池セル10は、図2または図3に示すように、半導体基板11と、半導体基板11の裏面(光が入射する主面と反対側の主面)に、それぞれ第1方向と交差する第2方向に延び、第1方向に交互に形成される複数の第1半導体層12および第1半導体層12と導電型が異なる複数の第2半導体層13と、第1半導体層12および第2半導体層13の裏面にそれぞれ第1方向に延びるよう配設される帯状乃至糸状の第1収集電極14および第2収集電極15と、第1収集電極14に積層され、太陽電池セル10全体で第1方向および第2方向に行列状に配列して配置される複数の第1接続電極16と、第2収集電極15に積層され、第1接続電極16と第1方向および第2方向に互い違いの行列状に配列して配置される複数の第2接続電極17と、第1収集電極14の第1接続電極16の間の部分および第2収集電極15の第2接続電極17の間の部分の裏面側を覆う絶縁材18と、を有する。
太陽電池ストリング1において、太陽電池セル10は、隣接し合う2つの太陽電池セル10間で、第1接続電極16と第2接続電極17の配置が逆転するよう、交互に180°向きを変えて配置されている。
半導体基板11は、単結晶シリコンまたは多結晶シリコン等の結晶シリコン材料で形成される。半導体基板11は、例えば結晶シリコン材料にn型ドーパントがドープされたn型の半導体基板である。n型ドーパントとしては、例えばリン(P)が挙げられる。半導体基板11は、受光面側からの入射光を吸収して光キャリア(電子および正孔)を生成する光電変換基板として機能する。半導体基板11の材料として結晶シリコンが用いられることにより、暗電流が比較的に小さく、入射光の強度が低い場合であっても比較的高出力(照度によらず安定した出力)が得られる。
第1半導体層12および第2半導体層13は、互いに異なる導電型を有する。例として、第1半導体層12はp型半導体から形成され、第2半導体層13はn型半導体から形成される。第1半導体層12および第2半導体層13は、例えば所望の導電型を付与するドーパントを含有するアモルファスシリコン材料で形成することができる。p型ドーパントとしては、例えばホウ素(B)が挙げられ、n型ドーパントとしては、例えば上述したリン(P)が挙げられる。
第1半導体層12および第2半導体層13は、半導体基板11の裏面にマスクを形成し、例えばCVD等の成膜技術によって半導体材料を積層することによって順番に形成することができる。
第1半導体層12および第2半導体層13は、それぞれ半導体基板11の第1方向の全長に亘って延び、第2方向に一定の幅を有する帯状に形成される。太陽電池セル10において、第1半導体層12および第2半導体層13は、半導体基板11の略全面を覆うように互いに密接して配設されることが好ましい。
第1収集電極14は、それぞれの第1半導体層12の第2方向中央部に、第1半導体層12の全長に亘って配設され、第2収集電極15は、それぞれの第2半導体層13の第2方向中央部に、第2半導体層13の全長に亘って配設される。第1収集電極14および第2収集電極15は、第1接続電極16または第2接続電極17が積層される部分の第2方向の幅が大きくなっていてもよい。
第1収集電極14および第2収集電極15は、導電性を有する材料から形成される。第1収集電極14と第2収集電極15とは、異なる材料から形成されてもよいが、コスト抑制のために同じ材料から形成されることが好ましい。例として、第1収集電極14および第2収集電極15は、導電性粒子と樹脂バインダーとを含む導電性ペーストに印刷(例えばスクリーン印刷)および焼成によって形成することができる。具体例な導電性ペーストとしては、代表的には銀ペーストを挙げることができる。導電性ペーストを用いることによって、電気抵抗を小さくできるような十分な厚みを有する第1収集電極14および第2収集電極15を比較的安価に形成することができる。
第1接続電極16は、それぞれの第1収集電極14の複数の部分に積層されるよう、第1方向および第2方向に間隔を空けて行列状に配列される。第2接続電極17は、それぞれの第2収集電極15の複数の部分に積層されるよう、第1方向および第2方向に第1接続電極16と互い違いに間隔を空けて行列状に配列される。第1接続電極16および第2接続電極17は、絶縁材18よりも裏側に突出し、後述する接続部材20の接続を容易にする。
第1接続電極16および第2接続電極17は、導電性を有する材料から形成され、例えば銀ペースト等の導電性ペーストの印刷および焼成によって形成され得る。第1接続電極16および第2接続電極17は、第1収集電極14および第2収集電極15との接着性を向上するために、第1収集電極14および第2収集電極15と同種の材料によって形成されることが好ましい。第1接続電極16および第2接続電極17を形成する導電性ペーストの焼成は、第1収集電極14および第2収集電極15を形成する導電性ペーストの焼成と同時に行ってもよい。具体的には、第1収集電極14および第2収集電極15を形成する導電性ペーストを印刷してから変形を防止できるよう乾燥した上に、第1接続電極16および第2接続電極17を形成する導電性ペーストを印刷し、これらを同時に焼成してもよい。
絶縁材18は、第1収集電極14の第2方向に見て第2接続電極17と重複する領域、および第2収集電極15の第2方向に見て第1接続電極16と重複する領域を被覆する。これにより、後述する接続部材20が予定しない第1収集電極14または第2収集電極15と接触して短絡を生じることを防止する。
絶縁材18は、絶縁性を有するから形成される。例として、絶縁材18は、エポキシ樹脂等を主成分とするペースト状の熱硬化性樹脂組成物の印刷および焼成によって形成され得る。
接続部材20は、隣接する2つの太陽電池セル10の一方の第1方向に並ぶ第1接続電極16と他方の太陽電池セル10の第1方向に並ぶ第2接続電極17とを接続する複数の配線材21と、複数の配線材21の裏面側を覆う被覆フィルム22と、を有する。
配線材21は、線状乃至帯状の導体、例えば銅線によって形成される。配線材21は、第1接続電極16および第2接続電極17に、例えば導電性接着剤、半田等によって接合される。このため、配線材21は、線状の導体の表面を第1接続電極16および第2接続電極17に接合するための半田で予め被覆したものであってもよい。
各配線材21は、太陽電池セル10の配設ピッチの2倍よりも僅かに短い長さを有し、隣接する2つの太陽電池セル10だけをそれぞれ接続する。このため、配線材21は、第1方向に太陽電池セル10の配設ピッチの2倍のピッチで並んで配置される。また、第2方向に隣接し合う配線材21は、互いに第1方向の位置が太陽電池セル10の配設ピッチと等しい距離だけずらされている。このように配置された複数の配線材21によって、複数の太陽電池セル10は、電気的に直列に接続されている。
配線材21は、太陽電池セル10の第1方向の一方側の端部(隣接する太陽電池セル10の裏面側に配置される側の端部)から隣接する太陽電池セル10の裏面側に延出する部分に、階段状に屈曲したセル間段差部211を有する。
セル間段差部211の段差(太陽電池セル10の法線方向の高さ)は、1つの太陽電池セル10の厚みと同程度であり、1つの太陽電池セル10の厚みよりも僅かに大きいことが好ましい。これにより、熱プレスにより複数の太陽電池セル10を接続部材20によって接続した場合に、その後の冷却により配線材21が収縮して裏側の太陽電池セル10の端部に配線材21が圧接されることに起因する半導体基板11の端部の割れや欠けを防止できる。
特に、セル間段差部211の段差が太陽電池セル10の厚みより大きい場合、太陽電池ストリング1において、配線材21の太陽電池セル10の第1方向の一方側の端部の裏面に配置される部分が、セル間段差部211によって裏側に持ち上げられることにより、太陽電池セル10の裏面から離間する。これにより、配線材21の熱変位に起因する半導体基板11の端部の割れや欠けをより確実に防止することができる。
セル間段差部211における配線材21の太陽電池セル10の裏面に対する最大傾斜角度αは、60°以上とされ、75°以上が好ましく、80°以上がより好ましい。このように、セル間段差部211における配線材21の最大傾斜角度αを大きくすることによって、配線材21の収縮に起因する半導体基板11の端部の割れや欠けをより確実に防止することができる。また、セル間段差部211における配線材21の最大傾斜角度αを大きくすることによって、配線材21と表側の太陽電池セル10との接続を確実にすることができ、太陽電池ストリング1の信頼性を向上することができる。
裏側に重ねられた太陽電池セル10の第1方向の一方側の端部と、配線材21が表側に重ねられた太陽電池セル10に接触する位置との距離Dの上限としては、500μm以下が好ましく、300μm以下がより好ましい。これにより、配線材21と表側の太陽電池セル10の一部の接続電極16,17との接続不良を防止して太陽電池ストリング1の信頼性を向上することができる。
被覆フィルム22は、複数の配線材21を保持し、複数の配線材21を太陽電池セル10の第1接続電極16および第2接続電極17に対して一括して位置決め可能にするための部材である。また、被覆フィルム22は、太陽電池ストリング1において太陽電池セル10の裏面を被覆し、太陽電池セル10を保護する。
被覆フィルム22は、複数の配線材21および太陽電池セル10に接着可能に構成される。例として、被覆フィルム22は、エチレン/酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン/α-オレフィン共重合体、エチレン/酢酸ビニル/トリアリルイソシアヌレート(EVAT)、ポリビニルブチラート(PVB)、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、シリコーン樹脂等の熱可塑性樹脂から形成することができる。
被覆フィルム22は、第1方向に並ぶ配線材21の間に、それぞれ開口221を有してもよい。開口221は、長尺の線状導体の一部を除去することによって配線材21に分割するために形成され得る。つまり、開口形成前の被覆フィルム22に分割前の長尺の配線材21が第2方向に並んで配置された部材に、複数の開口221を形成することで、被覆フィルム22とともに配線材21の一部を除去して、適切な長さを有し、適切に配置された複数の配線材21を形成することができる。
開口221は、配線材21と接続電極16,17との接続不良を防止するために、表側に配置された太陽電池セル10の接続電極16,17と重複しないよう、主に太陽電池セル10が重なり合う領域の裏面側に配置される位置に形成されることが好ましい。
また、開口221は、太陽電池ストリング1を封止材で封止することによって太陽電池モジュールを形成する場合に、太陽電池セル10と被覆フィルム22との隙間に封止材を流入させて太陽電池モジュールの信頼性を向上させる。
<太陽電池ストリング製造方法>
太陽電池ストリング1は、図4に示す製造方法によって製造することができる。図1の製造方法は、本発明に係る太陽電池ストリング製造方法の一実施形態である。
本実施形態に係る太陽電池ストリング製造方法は、複数の太陽電池セル10を用意する工程(ステップS1:太陽電池セル用意工程)と、接続部材20を用意する工程(ステップS2:接続部材用意工程)と、接続部材20の配線材21にセル間段差部211を形成する工程(ステップS3:段差部形成工程)と、太陽電池セル10の第1方向の一方側の端部が他の太陽電池セル10の第1方向の他方側の端部の裏面側に重なるよう、複数の太陽電池セル10を配置する工程(ステップS4:太陽電池セル配置工程)と、接続部材20によって複数の太陽電池セル10を接続する工程(ステップS5:太陽電池セル接続工程)と、を備える。
ステップS1の太陽電池セル用意工程では、半導体基板11に第1半導体層12、第2半導体層13、第1収集電極14、第2収集電極15、第1接続電極16、第2接続電極17および絶縁材18を積層することにより、太陽電池セル10を製造することができる。
ステップS2の接続部材用意工程では、複数の配線材21を第1接続電極16および第2接続電極17に対応する間隔で並べ、被覆フィルム22を積層して熱プレスすることにより、被覆フィルム22に一方の面に複数の配線材21を保持させた接続部材20を形成することができる。ここでは、第1方向に隣接する配線材21同士は分離されていなくてもよい。
ステップS3の段差部形成工程では、接続部材20をプレス加工することにより、配線材21の太陽電池ストリング1において太陽電池セル10の第1方向の一方側の端部から延出することになる部分に階段状に屈曲したセル間段差部211を形成する。また、このプレス加工では、セル間段差部211を形成すると同時に、配線材21および被覆フィルム22の一部を打ち抜くパンチ加工を行い、第1方向に並ぶ配線材21の間を切り離すと共に、被覆フィルム22に開口221を形成することができる。
段差部形成工程では、配線材21のセル間段差部211に対応する階段状のプレス面と、開口221に対応するパンチまたはパンチ穴と、を有する金型セット(上型と下型)を用いて接続部材20をプレス加工する。この段差部形成工程では、各配線材21の最大傾斜角度αが60°以上、好ましくは75°以上、より好ましくは80°以上となるような条件でプレス加工を行う。つまり、最終的に得られる太陽電池ストリング1におけるセル間段差部211は、この段差部形成工程において形成される。
ステップS4の太陽電池セル配置工程では、太陽電池セル10の第1方向の一方側の端部を他の太陽電池セル10の第1方向の他方側の端部の裏面側に重ねるよう配置する。つまり、太陽電池セル配置工程では、複数の太陽電池セル10を、太陽電池ストリング1における位置関係になるよう配置する。
ステップS5の太陽電池セル接続工程では、配線材21にセル間段差部211を形成した接続部材20を用いて複数の太陽電池セル10を接続する。接続部材20による太陽電池セル10の接続は、例えばはんだを配線材21と第1接続電極16および第2接続電極17との接合に用い、熱プレスによって行うことができる。これにより、被覆フィルム22を太陽電池セル10の裏面に接着することもできる。
本実施形態に係る太陽電池ストリング製造方法では、ステップS3の段差部形成工程で配線材21にセル間段差部211を形成するので、ステップS5の太陽電池セル接続工程で熱膨張した配線材21がその後の冷却によって収縮したとしても、セル間段差部211が半導体基板11との収縮量の差を吸収し、半導体基板11の端部に配線材21が圧接されて半導体基板11に割れや欠けを生じさせることを防止することができる。このため、本実施形態に係る太陽電池ストリング製造方法によれば、シングリング構造を採用して高効率化されながら、信頼性が高い太陽電池ストリング1を製造することができる。
<第2実施形態>
続いて、本発明の第2実施形態に係る太陽電池ストリング1Aについて説明をする。図5は、本発明の第2実施形態に係る太陽電池ストリング1Aの部分拡大断面図である。図5の太陽電池ストリング1Aについて、図1の太陽電池ストリング1と同様の構成要素には同じ符号を付して重複する説明を省略する。
太陽電池ストリング1Aは、第1方向に並んで配置される複数の太陽電池セル10と、複数の太陽電池セル10を接続する接続部材20Aと、を備える。太陽電池ストリング1において、太陽電池セル10は、第1方向の一方側の端部を他の太陽電池セル10の第1方向の他方側の端部の裏面側に重ねて配置されている。
接続部材20Aは、隣接する2つの太陽電池セル10の一方の第1方向に並ぶ第1接続電極16と他方の太陽電池セル10の第1方向に並ぶ第2接続電極17とを接続する複数の配線材21Aと、複数の配線材21Aの裏面側を覆う被覆フィルム22と、を有する。
図5の太陽電池ストリング1Aの配線材21Aは、図1の太陽電池ストリング1の配線材21と同様に、線状乃至帯状の導体、例えば銅線によって形成され、その表面が第1接続電極16および第2接続電極17に接合するための半田で予め被覆されていてもよい。
各配線材21Aは、複数の太陽電池セル10を電気的に直列に接続するために、それぞれ太陽電池セル10の配設ピッチの2倍の長さを有し、第2方向に隣接し合う配線材21Aと第1方向の位置が太陽電池セル10の1ピッチ分だけずらされている。
配線材21Aは、太陽電池セル10の第1方向の一方側の端部から隣接する太陽電池セル10の裏面側に延出する部分に、階段状に屈曲したセル間段差部211を有し、且つ、配線材21Aの太陽電池セル10の第1方向の一方側の端部の裏面側に配置される部分に、セル間段差部211と逆方向且つセル間段差部211よりも小さい段差を有する階段状に屈曲した補助段差部212を有する。
補助段差部212の段差の下限としては、30μmが好ましく、50μmがより好ましい。一方、補助段差部212の段差の上限としては、200μmが好ましく、100μmがより好ましい。補助段差部212の段差を前記下限以上とすることによって、配線材21Aが熱変位により太陽電池セル10の端部に圧接されることをより確実に防止することができる。また、補助段差部212の段差を前記上限以下とすることによって、配線材21Aを太陽電池セル10に接続する際に、補助段差部212が配線材21Aの他の部分の太陽電池セル10への圧接を阻害しないようにできる。
図5の太陽電池ストリング1Aは、図1の太陽電池ストリング1と同様に、図4に示した製造方法によって製造することができる。図5の太陽電池ストリング1Aを製造する場合、ステップS3の段差部形成工程において、例えば図6に示すような金型セット(上型M1および下型M2)を使用することによって、配線材21Aの太陽電池セル10の第1方向の一方側の端部の裏面側に配置されることになる部分に、セル間段差部211と逆方向且つセル間段差部211よりも小さい段差を有する階段状に屈曲した補助段差部212を形成することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、種々の変更および変形が可能である。例として、本発明に係る太陽電池ストリングにおける太陽電池セルは、上述した以外の構成要素、例えば真性半導体層、反射防止層等を有してもよい。また、本発明に係る太陽電池ストリング製造方法において、接続部材に開口を形成してから、セル間段差部および補助段差部を形成してもよい。
1,1A 太陽電池ストリング
10 太陽電池セル
11 半導体基板
12 第1半導体層
13 第2半導体層
14 第1収集電極
15 第2収集電極
16 第1接続電極
17 第2接続電極
18 絶縁材
20,20A 接続部材
21,21A 配線材
22 被覆フィルム
211 セル間段差部
212 補助段差部
221 開口

Claims (7)

  1. 半導体基板、および前記半導体基板の裏面側に第1方向および前記第1方向と交差する第2方向にそれぞれ並んで配設される複数の接続電極をそれぞれ有する複数の太陽電池セルを、前記第1方向の一方側の端部が他の前記太陽電池セルの前記第1方向の他方側の端部の裏面側に重なるよう配置する工程と、
    隣接する2つの前記太陽電池セルの前記第1方向に並ぶ複数の前記接続電極をそれぞれ接続するための複数の配線材、および前記複数の配線材の裏面側を覆う被覆フィルムを有する接続部材を用意する工程と、
    前記接続部材をプレス加工することにより、前記配線材の前記太陽電池セルの前記第1方向の一方側の端部から延出することになる部分に階段状に屈曲したセル間段差部を形成する工程と、
    前記配線材に前記セル間段差部を形成した前記接続部材によって前記複数の太陽電池セルを接続する工程と、
    を備える、太陽電池ストリング製造方法。
  2. 前記セル間段差部における前記配線材の前記太陽電池セルの裏面に対する最大傾斜角度が60°以上である、請求項1に記載の太陽電池ストリング製造方法。
  3. 前記セル間段差部を形成する工程において、前記配線材の前記太陽電池セルの前記第1方向の一方側の端部の裏面側に配置されることになる部分に、前記セル間段差部と逆方向且つ前記セル間段差部よりも小さい段差を有する階段状に屈曲した補助段差部を形成する、請求項1または2に記載の太陽電池ストリング製造方法。
  4. 半導体基板、および前記半導体基板の裏面側に第1方向および前記第1方向と交差する第2方向にそれぞれ並んで配設される複数の接続電極をそれぞれ有する複数の太陽電池セルと、
    前記複数の太陽電池セルを接続する接続部材と、
    を備え、
    前記太陽電池セルは、前記第1方向の一方側の端部を他の前記太陽電池セルの前記第1方向の他方側の端部の裏面側に重ねて配置され、
    前記接続部材は、隣接する2つの前記太陽電池セルの前記第1方向に並ぶ前記接続電極をそれぞれ接続する複数の配線材、および前記複数の配線材の裏面側を覆う被覆フィルムを有し、
    前記配線材は、前記太陽電池セルの前記第1方向の一方側の端部から延出する部分に、階段状に屈曲したセル間段差部を有する、太陽電池ストリング。
  5. 前記セル間段差部における前記配線材の前記太陽電池セルの裏面に対する最大傾斜角度が60°以上である、請求項4に記載の太陽電池ストリング。
  6. 前記配線材は、裏側に重ねられた前記太陽電池セルの前記第1方向の一方側の端部の裏面から離間するよう屈曲した補助段差部を有する、請求項4または5に記載の太陽電池ストリング。
  7. 裏側に重ねられた前記太陽電池セルの前記第1方向の一方側の端部と、前記配線材が表側に重ねられた前記太陽電池セルに接触する位置との距離が500μm以下である、請求項4から6のいずれかに記載の太陽電池ストリング。
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