JP7330781B2 - 什器 - Google Patents

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本発明は、什器に関するものである。
上記技術分野に属するものとして、例えば、下記特許文献1に開示される椅子(什器)が公知である。
特許文献1に開示される椅子では、座の着座面を構成する座インナーシェルの下面を、脚装置(支持構造体)側に固定された固定アウターシェルの上面によって支持している。そして、固定アウターシェルの前部に、これに対し前後方向に摺動するスライドアウターシェルが支持される。固定アウターシェルは、上面にリブが複数突設された強度部材となっており、スライドアウターシェルの下面を広く支持することができる。そして、ガイド突起とガイド長孔との係合によって、ガイド長孔の長手方向に沿う形成範囲内において、スライドアウターシェルは、固定アウターシェルに対して前後方向に摺動することができる。このような構成により、座の着座領域の奥行方向の寸法を調整することができる。
特開2013-022080号公報
上述した特許文献1の構成では、スライドアウターシェルの前後方向への摺動を許容するために、ガイド突起とガイド長孔との間に左右方向に微細なクリアランスが形成される。このクリアランスにより、スライドアウターシェルが着座者の身体の動きに追従してガタつきを生じ、着座感を損なうことが懸念される。このため、ガイド突起とガイド長孔から左右方向に離間する部位に、凹レール部とこれに係合する凸レール部とが形成されている。
しかしながら、凸レール部および凹レール部は、椅子の前後方向に沿う直線状であることから、前後方向に対して傾斜が生じた状態で成形される不良が発生する可能性がある。すると、ガイド突起とガイド長孔と間に座(被支持部材)の摺動方向とは交差する方向に生じるクリアランスが、座のガタつきに転化されてしまい、座の摺動性を損なう虞がある。
本願発明は、上記の技術的課題に鑑みてなされたもので、例えば座の奥行長さを調整できる椅子のような什器において、支持構造体に対して被支持部材が摺動可能に支持される場合に、被支持部材の摺動方向と交差する方向のクリアランスが被支持部材のガタつきに転化されにくくしたうえで、被支持部材の摺動性も損なわない什器を提供することを目的とする。
本発明の一態様の什器は、支持構造体と、前記支持構造体に対して前後方向に移動可能に支持される被支持部材と、前記支持構造体に対する前記被支持部材の前後動を案内するガイド機構と、を備え、前記ガイド機構は、前記支持構造体および前記被支持部材のうちの一方に形成される第1係合凸部、並びに前記支持構造体および前記被支持部材のうちの他方に形成されるとともに、前記支持構造体に対する前記被支持部材の前後動に伴い、上下方向の相対移動を規制した状態で前記第1係合凸部の前後動を案内する第1ガイド部を有する第1係合要素と、前記支持構造体および前記被支持部材のうちの一方において、前記第1係合凸部と異なる位置に形成される第2係合凸部、並びに前記支持構造体および前記被支持部材のうちの他方において前記第1ガイド部と異なる位置で左右方向へ離間した第1突起部及び第2突起部どうしの間に形成されるとともに、前記支持構造体に対する前記被支持部材の前後動に伴い、左右方向の相対移動を規制した状態で、前記第2係合凸部を前後方向に案内する第2ガイド部を有する第2係合要素と、を備え、前記第1突起部及び前記第2突起部のうち、少なくとも何れかが、前後方向に沿って間欠的に形成されている、ことを特徴とする。
この構成によれば、支持構造体に対して被支持部材が移動可能に支持されて什器(例えば椅子の座)の奥行長さを調整可能な場合に、支持構造体と被支持部材との係合箇所が、被支持部材の移動方向に間欠的に設けられていることから、支持構造体側に成形不良が生じてしまった場合でも、係合箇所において被支持部材の移動方向に交差する左右方向へのクリアランスが発生しにくく、被支持部材の移動時にガタつきが生じにくい。このように、支持構造体と被支持部材との係合箇所を被支持部材の移動方向に間欠的に設けることで、被支持部材の移動方向と交差する方向のクリアランスが被支持部材のガタつきに転化されにくい構成となり、被支持部材のスムーズな移動を実現することができる。
本発明の一態様における什器において、前後方向において、少なくとも一組の前記第1突起部及び前記第2突起部が左右方向で対向している構成としてもよい。
この構成によれば、前後方向において、少なくとも一組の第1突起部と第2突起部とを左右方向で対向させて設けることにより、これら第1突起部および第2突起部どうしの左右方向における配置間隔を制御しやすく、これらの間に所望の幅寸法の第2ガイド部を形成することができる。これにより、左右方向で対向する突起部どうしと、これらの間に形成される第2ガイド部内に挿入される第2係合凸部との間で左右方向へのクリアランスが生じにくくなる。
本発明の一態様における什器において、前記第1係合要素は、左右方向に離間して一対形成され、前記第2係合要素は、前記一対の第1係合要素に対して左右方向の内側に配置されている構成としてもよい。
この構成によれば、被支持部材の前後移動に伴って支持構造体に作用する回転モーメントを効果的に規制することができる。
本発明の一態様における什器において、左右方向における前記第1突起部及び前記第2突起部の配置間隔は、前記第1係合凸部と前記第1ガイド部との間での左右方向の隙間よりも狭い構成としてもよい。
この構成によれば、被支持部材の移動方向と交差する左右方向に生じるクリアランスを最小にすることができ、被支持部材のガタつきを効果的に抑制できる。
本発明によれば、什器(例えば椅子の座)の奥行長さを調整できる什器において、支持構造体に対して被支持部材が摺動可能に支持される場合に、被支持部材の摺動方向と交差する方向のクリアランスが被支持部材のガタつきに転化されにくくしたうえで、被支持部材の摺動性も損なわない什器を提供することができる。
図1は、椅子1を左前方から見た斜視図である。 図2は、座体3の構成をインナーシェル31の下面31a側から見た斜視図である。 図3は、座体3と座支持構造体40とが互いに組み付けられた状態を示す斜視図である。 図4は、座支持構造体40の構成を示す斜視図である。 図5は、図2のV-V線に沿う断面図である。 図6は、図2のVI-VI線に沿う断面図である。 図7は、座体3および座支持構造体40が組み付けられた状態を示す図であって、左右方向に沿う断面図である。 図8は、第1突起部48および第2突起部49の平面視形状を拡大して示す図である。 図9は、突起対の平面視における他の形状を示す図である。 図10は、突起対の他の実施形態を示す分解斜視図である。
以下、添付図面を参照して、本発明による什器を実施するための形態を説明する。しかし、本発明はこの実施形態のみに限定されるものではない。なお、以下の各図面においては、各構成要素を見やすくするため、構成要素によって寸法の縮尺を異ならせて示すことがある。
[椅子]
図1は、椅子1を左前方から見た斜視図である。
図1に示すように、椅子(什器)1は、支持構造体2と、座体(被支持部材)3と、背凭れ4と、を有している。
以下の説明において、前後上下左右等の向きは、椅子1に正規姿勢で着座した人(着座者)の向きと同一とする。この場合、図中における矢印UPは上方を示し、矢印FRは前方を示し、LHは左方を示している。
また、以下の説明では、各構成部材において、前後方向及び左右方向で中心から離間する側を外側といい、中心に向かう側を内側という場合がある。
<支持構造体>
図2は、座体3の構成をインナーシェル31の下面31a側から見た斜視図である。図3は、座体3と座支持構造体40とが互いに組み付けられた状態を示す斜視図である。図4は、座支持構造体40の構成を示す斜視図である。
図1に示すように、支持構造体2は、脚部11と、支基12と、背凭れ支持部13と、座支持構造体40(図3)と、を備えている。
床面に載置される脚部11は、多岐脚14と、脚柱15とを備えている。多岐脚14の各脚部には、床面上を走行可能なキャスタ16が取り付けられている。脚柱15は、多岐脚14の中央部から上方に立設されており、椅子1の昇降機構であるガススプリング17が内蔵されている。ガススプリング17は、例えば脚柱15内に設けられた外筒(不図示)に対して内筒17aが昇降かつ相対回転可能に支持された構成である。
支基12は、脚柱15(内筒17a)の上端部に接続されている。支基12は、座支持構造体40(図3)を介して座体3を下方から支持する。また、支基12は、背凭れ支持部13を介して背凭れ4を傾動可能に支持するとともに、背凭れ支持部13に連動して座体3を傾動可能に支持する。支基12には、背凭れ4の傾動調整機構と、脚柱15の昇降調整機構とが内蔵されている。支基12に搭載されたガススプリング17の操作部(不図示)は、上記昇降調整機構に連結されている。
背凭れ支持部13は、左右方向から見た側面視でL字状に形成されている。具体的に、背凭れ支持部13は、下部フレーム21と、上部フレーム22と、を備えており、リブや肉抜き部が適宜形成されている。下部フレーム21は、支基12の後端部に接続されている。
図3に示す座支持構造体40は、図1に示した支基12に対して座体3を前後方向へスライド可能に支持するもので、支基12の上面側に対して回動可能に連結されるとともに、座体3の下面側に組み付けられる。座支持構造体40は、平面視における座体3の大きさよりも小さく、左右方向に長手をなす平面視矩形状を呈している。
<座体3>
座体3は、図1に示すように、支基12(座支持構造体40)に対して前後方向に摺動可能に支持される。座体3は、図2に示すように、座体3の下部を構成するとともに座支持構造体40に対向するインナーシェル31と、インナーシェル31の上面側に保持されるクッション部材32と、クッション部材32の上面および外周面部とインナーシェル31の外周縁部とを被覆する織布等からなる張材33と、を備えている。
インナーシェル31は、中央部が下方へ僅かに凹んだ湾曲形状をなし、上面側に載置されるクッション部材32を保持する。インナーシェル31の外周縁には、上面側に向かって突出した断面コ字状の凸状部31Aが形成されており、この凸状部31Aによって囲まれた上面にクッション部材32が配置される。インナーシェル31の下面31b側には、凸状部31Aの内壁面に、上記張材33の周縁を固定するための張材係止部31Bが周方向に亘って多数設けられている。
クッション部材32は、インナーシェル31の上部に保持されて着座者の身体に柔軟な当接感を与えるための部材であり、外形がインナーシェル31よりも一回り大きく、インナーシェル31の上下方向における高さ寸法よりも肉厚の厚い平面視略方形状のブロックによって形成されている。
<背凭れ>
背凭れ4は、図1に示すように、支基12の後端部に後傾可能に連結されている。背凭れ4は、背凭れフレーム65と、面材66と、を備えている。背凭れフレーム65は、正面視で四角枠状に形成されている。面材66は、背凭れフレーム65に対し、外周端部が係止されることで取り付けられ、背凭れフレーム65を前面から覆っている。面材66の前面は、着座者の背中からの荷重を受ける荷重受け面とされている。面材66として、例えばメッシュや布等の膜状の部材が用いられる。
次に、インナーシェル31と座支持構造体40との具体的な構成について述べる。
<インナーシェル>
図2に示すように、座体3のインナーシェル31は、着座荷重を支持する強度部材であり、硬質樹脂等によって平面視が略方形状に形成されている。インナーシェル31は、前後方向から見て中央側が最も下方に窪む緩やかな曲線を描いた凹形状をなし、左右方向両側が上方へ向かって傾斜している。
インナーシェル31の下面31b側は、着座荷重を支持する中央支持部31R1と、中央支持部31R1の前方に位置する平滑部31R2と、これら中央支持部31R1および平滑部31R2の左右方向両外側に形成された第1平面部31R3,31R3と、これらのさらに左右方向両外側に形成された第2平面部31R4,31R4と、により構成されている。
下面31bのうち上記中央支持部31R1には、上下左右に格子状に延在する複数の第1補強リブ37a,37bと、下面31bの中央位置から後方へ向かうに従って左右方向へ互いに離間する複数の第2補強リブ38と、インナーシェル31の厚さ方向を貫通する複数の抜き孔39a,39bと、が形成されている。
本実施形態では、下面31bの中央に位置する1つの第1補強リブ37aを中心として左右方向に同数の第1補強リブ37aが互いに所定の間隔をおいて形成されている。ここでは、5本の第1補強リブ37aを有する。
また、左右方向で最も外側に位置する第1補強リブ37a1,37a1よりも内側に位置する第1補強リブ37a2,37a2の各先端側には、前方に開放されたU字状リブ34がそれぞれ形成されている。さらに、複数の第1補強リブ37aの先端側であって、中央支持部31R1と平滑部31R2との間の段差部分25には、前後方向に起立させた板状リブ29が多数羅列されている。
第2補強リブ38a、38bは、前後方向における下面31bの後半分側であって着座荷重が最もかかる主支持領域31Rに設けられている。これら第2補強リブ38a,38bは、第1補強リブ37a,37bに対してそれぞれ所定の角度で傾斜しており、下面31bの中央位置から後方へ向かうにしたがって互いに離間する方向へ延在している。
第2補強リブ38a,38bは、第1補強リブ37aと第2補強リブ38aとで区画され平面視矩形領域の対角線を描くようにして、上下左右に延在する第1補強リブ37a,37bの交点と、左右方向で最も外側に位置する第1補強リブ37a1の後端と、を繋いでいる。すなわち、第2補強リブ38a,38bは、各々の前端側が下面31bの中央で一致し、後端側が左右方向で最も離れたV字形状を描いている。
抜き孔39a,39bは、大小異なる大きさをなし、第1補強リブ37a,37bの交点付近にそれぞれ形成されている。抜き孔39a,39bは、インナーシェル31の軽量化およびクッション部材32の通気性を確保するだけでなく、これらのうち開口面積の大きい抜き孔39aを上記主支持領域31R内に形成しておくことで、当該主支持領域R31が着座荷重によって下方に沈むように変形するのを許容する。
インナーシェル31の下面31bの左右方向両側にそれぞれ設けられた第1平面部31R3および第2平面部31R4は、前後方向に沿って長手をなす領域である。インナーシェル31を前方から見たとき、中央支持部31R1および平滑部31R2が最も下方に位置するとともに、左右両端側に行くほど上面側に位置するよう第1平面部31R3と第2平面部31R4が階段状をなし、これら第1平面部31R3と第2平面部31R4との間に左右外側へ向く段差面31cが形成されている。
左右の段差面31cには、左右方向外側へ向けて凸をなす一対の第1突起部48がそれぞれ設けられている。図2中右側の一対の第1突起部48,48は、前後方向に互いに間隔をあけて設けられている(図2中左側の一対の第1突起部は不図示)。第2平面部31R4上には、一対の第1突起部48,48に対して左右方向でそれぞれ対向する一対の第2突起部49,49が形成されている。第2突起部49,49どうしは、第1突起部48,48と同じ間隔で前後方向に間隔をあけて設けられている。
左右方向で対向する第1突起部48および第2突起部49は、左右方向に所定の隙間をあけた状態で突設されており、これら第1突起部48と第2突起部49との間に形成される第2ガイド部(第2係合要素)70内に、図4に示す座支持構造体40の上面40a側に形成されたリブの一部が挿入される。本実施形態では、第1突起部48および第2突起部49を左右方向で対向配置することで、座支持構造体40側の形状に合わせて突起部48,49の配置間隔を制御しやすく、第2ガイド部70の幅寸法を所望の寸法で形成しやすい。
図8は、第1突起部48および第2突起部49の平面視形状を拡大して示す図である。
図8に示すように、本実施形態における第1突起部48および第2突起部49の平面視形状は、左右方向で対応する対向面48a,49aの各中央部分に、ほぼ直線をなす平面部48b,49bが形成されており、その両側に各々の側壁面に繋がる一対の弧状部48c,49cがそれぞれ形成されている。平面部48b,49bによってガイド方向が明確となり、前後方向への座体3の移動が支持される。前後方向における平面部48b、49bの長さが短いため、各突起部48,49の成型不良に伴って、座支持構造体40との摺動性が損なわれる可能性が低減される。
さらに、各平面部48b,49bの前後方向両側に設けられた弧状部48c、49cによって、組み付け時に、これら第1突起部48および第2突起部49の間の第2ガイド部70内に、座支持構造体40の後述の第2係合凸部55(図4)を前後方向から係合させやすくなっている。
本実施形態において、第1突起部48および第2突起部49は、インナーシェル31の形成時に一体的に形成される。そのため、組み付けの手間がなく、成形時の設定で形状も様々に変更できる。
本実施形態では、左右方向で対向する第1突起部48と第2突起部49とを一組としたとき、前後方向に沿って2組の突起対が間欠的に設けられているが、突起対の数は2組に限られず、3組以上設けてもよい。
ここで、第1突起部48は、段差面31cによって強度が高められている一方、第2突起部49は、第2平面部31R4における所定の位置に独立して形成されていることから、第2突起部49に対しても剛性を確保すべく、第2突起部49が第1突起部48よりも一回り大きな突起形状とされている。
図6は、図2のVI-VI線に沿う断面図である。
第2平面部31R4には、一対の第2突起部49,49の前後方向外側に、座支持構造体40との間で生じるガタつきを防ぐためのガタつき防止部51が一対設けられている。ガタつき防止部51は、図6に示すように、基部側が第1平面部31R3に片持ちで支持され、遊端とされた先端側に座支持構造体40側へ向けて突出した当接部51aを有する。このようなガタつき防止部51が座支持構造体40に対して弾接していることにより、座支持構造体40に対してスライド可能に支持されるインナーシェル31(座体3)の上下方向へのガタつきを効果的に抑えることができる。
下面31bには、左右両側に位置する第2平面部31R4,31R4の各後端側に、座支持構造体40に対する座体3のスライド範囲以上の変位を規制する一対のスライド規制部62,62が設けられている。これらスライド規制部62,62は、片持ち支持片の先端側が第2平面部31R4から座支持構造体40側へ向けて大きく突出した凸形状をなすもので、座支持構造体40の後端面に形成された一対の規制凹部63,63にそれぞれ当接することで、座支持構造体40に対する座体3の前方への最大スライド位置以上の移動が規制されるようになっている。
スライド規制部62,62は、基部側が下面31bに支持された片持ち支持構造のため、座支持構造体40から座体3を取り外す際には、座支持構造体40に対するスライド位置調整部60側の係合を解除した状態で、片持ち構造のスライド規制部62,62を上方に向けて押圧しながら、最大スライド位置よりもさらに前方へ向かって座体3を押し進めていくことによって、座支持構造体40から座体3を抜くことができる。
インナーシェル31の下面31bには、当該下面31bに対して垂直に立ち上がる平面視コ字状の立ち上がり部28が形成されている。立ち上がり部28は、左右の第2平面部31R4よりも左右方向外側に位置し、上述した中央支持部31R1、平滑部31R2、第1平面部31R3および第2平面部31R4の前方および左右を囲むようにして形成されている。
立ち上がり部28は、そのうちの前方側部位28aに比べてインナーシェル31の左右両側の側方部位28b,28bの方が下面3bAから大きく立ち上がっており、側方部位28b,28bのそれぞれの立ち上がり量が漸次減少した各後端側において、各々の端面28c,28cが下面31bに連続している。
側方部位28b、28bの内壁面側には、端面28cに沿って左右方向内側へ延出する第1係合凸部(第1係合要素)27が、前後方向に互いに間隔をおいて複数形成されている。前後方向で隣り合う第1係合凸部27どうしの配置間隔は、後述する座支持構造体40側の延設部57の前後方向に沿う長さと同じかそれよりも若干大きい間隔とされている。これにより、図2に示すインナーシェル31側の複数の第1係合凸部27と、図4に示す座支持構造体40側の複数の延設部57とが櫛歯状に噛み合うようにして互いに近づく方向への変位が可能となり、座支持構造体40側の各第1ガイド部(第1係合要素)59内に、インナーシェル31側の各第1係合凸部27をそれぞれ挿入させることができる。
第1ガイド部59は、第1係合凸部27が係合した状態、すなわち、座支持構造体40に対する座体3の上下方向の相対移動を規制した状態で、座体3の前後動に伴って第1係合凸部27の前後動を案内する。
このような第1係合要素によって、図3に示すようにインナーシェル31と座支持構造体40とが一体化され、これらの上下方向への離間が規制されている。
ここで、上述したインナーシェル31側に前後方向に沿って間欠的に設けられた2組の突起対は、前後方向で隣り合う第1係合凸部27どうしの間に略位置していることが好ましい。これにより、各突起対にかかる、座体3の回転方向におけるモーメントを左右方向両側へ分散させることができるので、第1突起部48および第2突起部49の変形を抑えつつ、座体3の左右方向へのガタつきを抑えることができる。
図3に示すように、座支持構造体40は、インナーシェル31の下面31bのうち立ち上がり部28によって囲まれた領域内に収容されるため、座支持構造体40の外周部が立ち上がり部28によって覆われることとなり、左右外側からの外観が良好になる。
<座支持構造体>
座支持構造体40は、図4に示すように、左右方向に離間して配置された一対の側方フレーム44a,44bと、一対の側方フレーム44a,44bの前端側どうしを接続する前方フレーム45と、一対の側方フレーム44a,44とbの後端側どうしを接続する後方フレーム46と、を有する。
座支持構造体40の後端寄りには、厚さ方向を貫通する矩形状の収容孔41が形成されている。座支持構造体40は、収容孔41内に部分的に挿入される支基12の上部に対して連結されている。具体的に座支持構造体40は、収容孔41内に形成された、孔内前方壁から後方へ向かって延出する複数の断面L字状係合片42と、孔内左右側壁に形成された一対の係合凹部43と、を介して支基12の上部側に連結されている。
孔内前方壁に設けられた複数の断面L字状係合片42のうち、左右方向に互いに間隔をおいて設けられた第1断面L字状係合片42a,42aは上向きに突設され、これら第1断面L字状係合片42a,42aどうしの間であって左右方向略中央に位置する第2断面L字状係合片42bは下向きに突設されている。これら3つの断面L字状係合片42a,42a、42bは、支基12側の係合部(不図示)に対してそれぞれ上下方向から係合し、支基12に対して、座支持構造体40が脱落することがないように取り付けられている。
一方、収容孔41を介して左右方向で対向する一対の係合凹部43,43に、支基12側の一対の係合凸部(不図示)が係合することで、支基12に対して、座支持構造体40の後端側が取り付けられている。本実施形態の係合凹部43は、円筒形状の凹部からなるがこれに限られず、貫通孔であってもよいし、溝であってもよい。
<座インナーシェルと座支持構造体との関係>
座支持構造体40の上面40aは、インナーシェル31の下面31bに対向することから、上面40a側の形状がインナーシェル31の下面31bの形状に対応している。
座支持構造体40の前方フレーム45は、図2に示したインナーシェル31の下面31bにおける平滑部31R2に対向する部位であって、平滑部31R2を被覆可能な大きさを有する。前方フレーム45には、一対の当接支持部53,53が左右方向に間隔をあけて形成されている。当接支持部53は、所定の高さを有する第1当接部53aと、これよりも低い高さを有する第2当接部53bとにより構成され、互いに平行して前後方向へ延在している。これら第1当接部53aおよび第2当接部53bの延在方向中央部は一定の高さを有しているものの、各々の前端側および後端側は、前後方向外側へ行くほど高さが低くなった、なだらかな傾斜形状とされている。
このような当接支持部53,53は、図2に示すインナーシェル31の下面31bに設けられたU字状リブ34,34に対して部分的に当接する。
各当接支持部53の第1当接部53aおよび第2当接部53bの間には、これら当接部53a,53bの間に形成された凹部の底面に開口するようにして、前後方向に長さを有する長孔54がそれぞれ形成されている。これら一対の長孔54には、支基12の上面に螺着されるとともに支基12の上面から上方に突出する一対のガイド突部(例えば、ボルトの頭部)が挿入されている。これらガイド突部が、各長孔54に係合した状態で、長孔54の長手に沿って前後方向に摺動することにより、座支持構造体40とこれに支持された座インナーシェル30とが支基12に対して前後方向に摺動するよう構成されている。
座支持構造体40における一対の側方フレーム44a,44bの上面側は、インナーシェル31側の第1平面部31R3と対向する第1対向部44R3と、インナーシェル31側の第2平面部31R4と対向する第2対向部44R4と、これらの間に形成された左右方向内側へ向く段差面44cとにより構成されている。第1対向部44R3および第2対向部44R4には、軽量化のための抜き穴52が複数形成されている。
第2対向部44R4の第1対向部44R3との境界部分には、リブとしても機能する第2係合凸部(第2係合要素)55が形成されている。第2係合凸部55は、前後方向へ長手をなすように直線状に延在し、座体3の前後方向へのスライドをガイドする。第2係合凸部55は、段差面44c、凸上面55aおよび抜き穴52の内壁面によって凸状に構成されている。凸上面55aは、第2対向部44R4の上面の一部からなる。
左右第2対向部44R4,44R4の左右方向両外側の側縁には、上方へ向けて立ち上がる壁部56と、壁部56の上端側から左右方向外側へ延設されるとともに、前後方向に所定の間隔をあけて配置された複数の延設部57と、壁部56の下端側から左右方向外側へ延設されたガイドレール部58とが形成されている。
複数の延設部57とガイドレール部58とは上下方向で離間し、これら複数の延設部57とガイドレール部58との間に形成される各第1ガイド部59内に、インナーシェル31側の複数の第1係合凸部27が挿入される。複数の延設部57は、前後方向で隣り合う延設部57どうしの間に、インナーシェル31側の第1係合凸部27が挿入可能な隙間をあけて設けられている。
すなわち、本実施形態では、前後方向で隣り合う延設部57どうしの配置間隔を、上述したインナーシェル31側の第1係合凸部27の前後方向に沿う長さと同じかそれよりも若干大きい間隔としておくことで、インナーシェル31と座支持構造体40との組み付けが容易に行える。
図7は、座体3および座支持構造体40が組み付けられた状態を示す図であって、左右方向に沿う断面図である。
座体3を座支持構造体40に対して取り付ける際には、図2に示すインナーシェル31側に設けられた櫛歯状の複数の第1係合凸部27を、図4に示す座支持構造体40側に設けられた櫛歯状の複数の延設部57に噛み合わせるように位置合わせをし、図7に示すように、各第1係合凸部27を第1ガイド部59内に進入させた後、前後方向に座体3の位置をずらすことによって、座支持構造体40に対して座体3が上下離間不能に取り付けられる。すなわち、座支持構造体40の延設部57とインナーシェル31の第1係合凸部27とが上下方向で対向し、互いに係合することで、座支持構造体40からインナーシェル31(座体3)が上方へ抜けてしまうのを規制している。
図2および図4に示すように、本実施形態では、上述したように、座支持構造体40側に設けられた複数の延設部57どうしの間から、インナーシェル31側の第1係合凸部27を挿入させることによって、座支持構造体40に対してインナーシェル31(座体3)を組み付ける構成のため、座支持構造体40に対する座体3の前後方向へのスライド可能距離は、座支持構造体40の複数の延設部57の前後方向に沿う長さ寸法よりも短い距離であることが好ましい。あるいは、インナーシェル31側の第1係合凸部27の前後方向に沿う長さ寸法よりも短い距離であることが好ましい。本実施形態では、延設部57および第1係合凸部27の前後方向に沿う長さ寸法が略等しい構成とされているが、これらの長さが互いに異なる場合は、寸法の大きい側を基準としてこれよりも短いスライド距離であることが好ましい。
これにより、図7に示すように、座支持構造体40側の第1ガイド部59内に、インナーシェル31の第1係合凸部27が常に保持された状態でスライド可能となり、座体3のスライド時に座支持構造体40に対するインナーシェル31の係合状態が解除されてしまうことがない。
また、図3に示すように、座支持構造体40の裏面40bには、左右いずれか一方側の側方フレーム44aに複数のスライド位置調整穴50が形成されている。スライド位置調整穴50は、側方フレーム44aのうち前方側の一部領域に設けられ、互いに所定の間隔をあけて前後方向に並設されている。
これらスライド位置調整穴50は、インナーシェル31の立ち上がり部28の一部に装着されたスライド位置調整部60の係止凸部61が係止する部分であって、前後に並ぶスライド位置調整穴50のうち、どのスライド位置調整穴50にスライド位置調整部60の係止凸部61を係止させるかによって、座支持構造体40に対する座体3の前後位置を調整できる。
図5は、図2のV-V線に沿う断面図である。
図5に示すように、座体3が座支持構造体40に対して取り付けられた状態において、座支持構造体40の前後方向に延在するとともに座体3のスライドをガイドする第2係合凸部55が、インナーシェル31側の左右方向で対向する第1突起部48および第2突起部49どうしの間に形成される第2ガイド部(第2係合要素)70内に挿入されている。
これによって、座支持構造体40に対するインナーシェル31(座体3)の左右方向への移動が規制されている。第2ガイド部70は、第2係合凸部55が係合した状態、すなわち、座支持構造体40に対する座体3の左右方向の相対移動を規制した状態で、座体3の前後動に伴って第2係合凸部55を前後方向に案内する。
このような第2係合要素によって、座支持構造体40に対してインナーシェル31(座体3)を前後方向へスライドさせる際に、座体3の左右方向へのブレが規制される。
本実施形態では、第1係合要素である第1係合凸部27および第1ガイド部59と、第2係合要素である第2ガイド部70および第2係合凸部55と、により、座支持構造体40に対する座体3の前後動を案内する構成、すなわち本発明に係るガイド機構が構成されている。
本実施形態では、インナーシェル31の下面31bにおける左右それぞれに、左右方向で互いに所定の間隔をあけて対向する突起対(第1突起部48および第2突起部49)が前後方向に離間して2組設けられており、これらが座支持構造体40の第2係合凸部55の長手方向における複数個所をそれぞれ保持することによって、上下方向に沿う回転軸回りへの座体3の回動を効果的に阻止する構成となっている。
本実施形態では、第1突起部48および第2突起部49の左右方向における配置間隔が、インナーシェル31と座支持構造体40との間に生じる左右方向における隙間、すなわち、インナーシェル31の第1係合凸部27と、当該第1係合凸部27が係合する第1ガイド部59と、における対向面どうし間で左右方向に生じる隙間よりも狭い間隔となっている。
これによって、インナーシェル31側の突起部48,49と、これらの間の第2ガイド部70内に挿入される座支持構造体40側の第2係合凸部55との間で、左右方向に生じるクリアランスを小さく抑えた構成とされている。これにより、座体3の前後移動時のガタつきがより抑えられ、座支持構造体40に対する座体3のスライド移動を円滑に行うことができる。
また、本実施形態では、第1突起部48および第2突起部49の対向面48a,49a(図5)が、図2に示すように対向する各突起部48,49側に向けて凸状に湾曲した湾曲面となっており、第2ガイド部70内に挿入される座支持構造体40の第2係合凸部55の両側面に対して点接触する。これにより、第2係合凸部55の形状に歪み等が生じていた場合でも左右方向両側から第2係合凸部55を支持することができ、左右方向へのブレを規制できる。突起部48,49の形状は図示した形状に限られず、適宜変更することが可能である。
本実施形態では、インナーシェル31の下面31b側に形成された第1突起部48と第2突起部49とが左右方向で対向しているが、これに限られず、例えば、これら第1突起部48および第2突起部49が前後方向で互い違いに配置されていてもよい。
また、着座荷重の有無に関わらず、図5に示すように、座支持構造体40の第2係合凸部55がインナーシェル31側の第2ガイド部70内に挿入された状態は維持されることが好ましい。また、着座荷重を受けて座体3が下方へ沈み込むと、座支持構造体40側の第2係合凸部55の上面が、インナーシェル31側の第2ガイド部70の底面に当接するとともに、座支持構造体40の左右両側の壁部56がインナーシェル31側の立ち上がり部28の内側の底面28dに当接する。本実施形態の構成において、着座荷重がかかっていないときも第2係合凸部55および壁部56におけるそれぞれの箇所で座支持構造体40の一部がインナーシェル31に当接していても構わない。いずれにせよ、上述した当接部分に限られず、座支持構造体40側に補強のために設けられた多数のリブのいずれかがインナーシェル31に当接することで、座体3が支持されている。
以上述べたように、本実施形態の椅子1では、座体3のインナーシェル31側に、左右方向で対向する突起対(突起部48,49)を座体3の移動方向に沿って複数組所定の間隔をあけて配置したことにより、座支持構造体40と座体3との係合箇所が移動方向に沿って間欠的に設けられた構成となっている。これによって、座支持構造体40側において移動方向に沿って直線状に延在する第2係合凸部55に成形不良が生じてしまった場合でも、一対の突起部が第2係合凸部55に接している領域が短いため、係合箇所において移動方向に交差する左右方向へのクリアランスが発生しにくくなる。このように、座支持構造体40と座体3との係合箇所を座体3の移動方向に沿って間欠的に設ける構成とすることで、係合箇所における左右方向へのクリアランスが座体3の移動時におけるガタつきに転化されにくくなり、座体3の移動性が損なわれるのを防ぐことができる。
また、本実施形態では、座支持構造体40と座体3との上下方向への離間を規制する第1係合要素(第1ガイド部59、第1係合凸部27)が、座支持構造体40および座体3の左右方向両側にそれぞれ設けられているが、この第1係合要素よりも左右方向内側に、座支持構造体40に対する座体3の左右方向への変位を規制する第2係合要素(第2係合凸部55,第2ガイド部70)が配置されている。
このように、第1係合要素が左右方向に離間することで座体3の前後動が安定化するとともに、これよりも左右方向内側に第2係合要素が配置されるので、座体3の摺動方向に伴って座支持構造体40に作用する回転モーメントを効果的に規制することができる。つまり、第1係合要素の一方を支点とした座体3の回動、あるいは傾動を、第2係合要素により確実に抑止することができる。これによって、座体3の摺動時のガタつきをより抑えることができ、使用感の良好な椅子を提供することができる。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、本実施形態では、インナーシェル31に対して、第1突起部48および第2突起部49がそれぞれ前後方向に沿って同じ数ずつ間欠的に形成されているが、第1突起部48および第2突起部49の数は同じ数でなくてもよく、これら突起部48,49のうちの少なくとも何れか一方が前後方向に間欠的に複数設けられていてもよい。
また、本実施形態では、インナーシェル31の前後方向に設けられた複数の第1突起部48のすべてが、左右方向で第2突起部49とそれぞれ対向しているが、これに限られず、例えば、前後方向に設けられた複数の第1突起部48および複数の第2突起部49のうち、少なくとも一組の第1突起部48および第2突起部49が左右方向で対向している構成としてもよい。
また、第1突起部48および第2突起部49の形状も図示した形態に限られず、角柱形状や円柱形状であってもよい。図9は、突起対の平面視における他の形状を示す図である。例えば、図9に示すように、第1突起部48と第2突起部49とにおける互いの対向面の形状が円弧状である形態の場合、第2係合凸部55との接触面積は小さくなるが、その分、両突起部48,49の間隔を狭めて、第2係合凸部55との係合を確実にすることが望ましい。
また、本実施形態では、インナーシェル31に第1突起部48と第2突起部49とが設けられているが、これに限られず、例えば、第1突起部48と第2突起部49とのうちのいずれか一方がインナーシェル31に設けられ、他方が座支持構造体40に設けられていてもよい。また、第1突起部48と第2突起部49とのうちの少なくともいずれか一方が、インナーシェル31あるいは座支持構造体40とは別部材として形成されたものであってもよい。突起対の少なくとも一方をインナーシェル31あるいは座支持構造体40とは別部材とすることで、用いる素材や強度の設計自由度を高めることができる。例えば、図10に示すように、インナーシェル31とは別部材の突起対部材80を用いることができる。突起対部材80には、第1突起部48及び第2突起部49が一体的に成形されている。このような突起対48,49を有する突起対部材80を、インナーシェル31側に形成された嵌合凹部82内に配置し、ビス83で固定してもよい。
また、本実施形態では、インナーシェル31側に第1係合凸部27が形成され、座支持構造体40側に第1ガイド部59が形成されているが、これに限られず、インナーシェル側に第1ガイド部59を設けるとともに、座支持構造体40側に第1係合凸部27を設けた逆の構成としてもよい。
また、本実施形態では、インナーシェル31側に第2ガイド部70が形成され、座支持構造体40側に第2係合凸部55が形成されているが、これに限られず、インナーシェル31側に第2係合凸部55を設けるとともに、座支持構造体40側に第2ガイド部70を設けた逆の構成としてもよい。
さらに、上述した実施形態では、什器として椅子1の座体3の構成を例にして述べたが、これに限られず、例えば、椅子のハンガーやヘッドレスト等のオプション部材や、椅子の肘掛の昇降機構に対しても本発明を実施することができる。さらに、椅子以外の什器においても、板状の被支持部材が支持構造体に摺動可能に支持されている構造を有する部位に、上記実施形態は適用可能である。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。
1…椅子(什器)、2…支持構造体、3…座体(被支持部材)、27…第1係合凸部(第1係合要素)、40…座支持構造体、43…係合凹部、48…第1突起部、49…第2突起部、55…第2係合凸部(第2係合要素)、59…第1ガイド部(第1係合要素)、70…第2ガイド部(第2係合要素)

Claims (4)

  1. 支持構造体と、
    前記支持構造体に対して前後方向に移動可能に支持される被支持部材と、
    前記支持構造体に対する前記被支持部材の前後動を案内するガイド機構と、を備え、
    前記ガイド機構は、
    前記支持構造体および前記被支持部材のうちの一方に形成される第1係合凸部、並びに前記支持構造体および前記被支持部材のうちの他方に形成されるとともに、前記支持構造体に対する前記被支持部材の前後動に伴い、上下方向の相対移動を規制した状態で前記第1係合凸部の前後動を案内する第1ガイド部を有する第1係合要素と、
    前記支持構造体および前記被支持部材のうちの一方において、前記第1係合凸部と異なる位置に形成される第2係合凸部、並びに前記支持構造体および前記被支持部材のうちの他方において前記第1ガイド部と異なる位置で左右方向へ離間した第1突起部及び第2突起部どうしの間に形成されるとともに、前記支持構造体に対する前記被支持部材の前後動に伴い、左右方向の相対移動を規制した状態で、前記第2係合凸部を前後方向に案内する第2ガイド部を有する第2係合要素と、を備え、
    前記第1突起部及び前記第2突起部のうち、少なくとも何れかが、前後方向に沿って間欠的に形成されている、ことを特徴とする什器。
  2. 前後方向において、少なくとも一組の前記第1突起部及び前記第2突起部が左右方向で対向している、
    請求項1に記載の什器。
  3. 前記第1係合要素は、左右方向に離間して一対形成され、
    前記第2係合要素は、前記一対の第1係合要素に対して左右方向の内側に配置されている、
    請求項1または2に記載の什器。
  4. 左右方向における前記第1突起部及び前記第2突起部の配置間隔は、前記第1係合凸部と前記第1ガイド部との間での左右方向の隙間よりも狭い、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の什器。
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