JP7330629B2 - スポイト容器 - Google Patents

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Description

本開示は、スポイト容器に関するものである。
スポイト容器には、例えば特許文献1に開示されているように、2種類の化粧液や薬液等を収容し、使用前に両者を混合して使用可能なものが開発されている。
特許文献1に開示されたスポイト容器を使用する場合には、第2嵌合筒12を回動させて上昇させることにより、第3周壁15下端面と第1内向きフランジ9上面間の当接が解除される一方、第3嵌合筒19の第3連通口24が第1内向きフランジ9上方に開口するため、第2周壁14内の第2液25が第2連通口24及び第1連通口22を通り、或いは第3連通口24を通り容器体2内へ流入して第1液6と混合することができる。
実開平4- 16146号公報
ところで、特許文献1に記載されるスポイト容器では、スポイト状キャップ3内に、第1係止突起11内周に液密且つ摺動自在に嵌合させた第3嵌合筒19を設ける必要があり、スポイト容器の構成の簡素化という点で改善の余地があった。
本開示は、このような問題点を解決することを課題とするものであり、その目的は、簡素な構成で2空間内の内容物を混合し使用可能なスポイト容器を提供することである。
本開示のスポイト容器は、
口部と第1内容物を収容する胴部と該胴部の下部を閉塞する底部とを有する外容器体と、
第2内容物を収容するスポイト筒と該スポイト筒の下部に嵌合又は係合し該下部を閉塞する栓体とを有するスポイト容器体と、
前記スポイト容器体を前記外容器体の内部に装着する装着キャップと
を備え、
該装着キャップは、前記スポイト筒内の圧力を調整する圧力調整部を有し、
前記底部は、前記栓体に係合し前記栓体を保持する保持部を有し、
前記栓体と前記保持部との上下方向の保持力は、前記スポイト筒と前記栓体との係合又は嵌合による上下方向の保持力よりも大きく、
前記栓体は、前記スポイト筒に嵌合又は係合したときに前記スポイト筒から下方に突出する突出部を有し、前記保持部は前記突出部に係合することを特徴とする。
また、本開示の容器用キャップは、上記構成において、前記スポイト筒の上端部には、径方向外側に延びるフランジ部が設けられ、該フランジ部が前記装着キャップと前記口部の上端部との間で挟持されることで前記スポイト容器体は前記外容器体の内部に装着されることが好ましい。
また、本開示の容器用キャップは、上記構成において、前記装着キャップは、前記スポイト容器体に当接する当接面から下方に延びるシール部を有し、該シール部が前記スポイト筒の内面又は外面に液密にシールしつつ嵌合することが好ましい。
また、本開示の容器用キャップは、上記構成において、前記圧力調整部は、ドーム形状を有する薄肉部材を備えていることが好ましい。
本開示によれば、簡素な構成で2空間内の内容物を混合し使用可能なスポイト容器を提供することができる。
本開示に従うスポイト容器の一実施形態につき、正面視での半断面図である。 図1のスポイト容器を構成する外容器体の正面半断面図である。 図1のスポイト容器を構成するスポイト容器体の正面半断面図である。 図1のスポイト容器を構成する装着キャップの正面半断面図である。 図3のスポイト容器体を図2の外容器体に装着した状態を示す正面半断面図である。 図1の状態から装着キャップを外容器体から取り外したときの状態を示す正面半断面図である。
以下、図面を参照して、本開示の一実施形態に係るスポイト容器100について説明する。図1に示す本開示の一実施形態であるスポイト容器100は、第1内容物を収容する第1収容空間S1を形成する外容器体10と、第2内容物を収容する第2収容空間S2を形成するスポイト容器体20と、スポイト容器体20を外容器体10の内部に装着する装着キャップ30とを備えている。なお、本明細書、特許請求の範囲、要約書および図面では、装着キャップ30が位置する側を上方(図1における上側)とし、外容器体10が位置する側を下方(図1における下側)とする。また、径方向外側とは、図1におけるスポイト容器100の中心軸線O1を通り中心軸線O1に垂直な直線に沿って外側に向かう方向であり、径方向内側とは、当該直線に沿って中心軸線O1に向かう方向を意味するものとする。
外容器体10は、図2に示すように、筒状の口部11aと、口部11aの下端部に肩部11dを介して連なり第1内容物を収容するための第1収容空間S1を形成する胴部11eとを備える容器本体11と、容器本体11の胴部11eの下端を閉塞する底部14とを備えている。
容器本体11の口部11aの外面には、装着キャップ30をねじ係合により装着するための雄ねじ部11bと、雄ねじ部11bの下方に設けられ径方向外側に突出するネックリング11cとを備えている。ネックリング11cは、例えば容器本体11を保持、搬送等するときの基準面とすることができる。なお、外容器体10(容器本体11)と装着キャップ30との固定は、上述のねじ係合に限定されず、例えば、口部11aの外面に環状突部を設け、当該環状突部が装着キャップ30側の係合部とアンダーカット係合するように構成するなどしてもよい。
容器本体11の胴部11eは、図2の例では円筒形状を備えており、下端部11fの内面に底部14をアンダーカット係合により装着するための突起11gを備えている。
胴部11eの形状は、図1に示す円筒形状に限定されず、平面視で角形状や楕円形状など様々な形状を採用し得る。また、上方から下方に向かって拡径又は縮径する形状を備えていてもよい。
容器本体11は、後述する第1内容物と第2内容物の混合過程において、両内容物の混合の様子が目視できるように、透明材料又は半透明材料により構成されることが望ましい。しかし、容器本体11はこの態様に限定されず、不透明材料により構成してもよい。
本実施形態において容器本体11は、合成樹脂素材の射出成形を行うことによって形作っている。そして、容器本体11を構成する材料には、ポリエチレンテレフタレート(PET)を用いている。しかし、この態様に限定されず、容器本体11を構成する材料には、例えば、低密度ポリエチレン(LDPE)又は高密度ポリエチレン樹脂(HDPE)等の他の合成樹脂材料を用いてもよい。
底部14は、容器本体11の胴部11eの下端部11fを閉塞する部材である。底部14は、容器本体11の下端部11fの内面に嵌合する外筒14cと、外筒14cの下端部から径方向外側に延び胴部11eの下端部11fを閉塞する底部フランジ14dと、外筒14cの径方向内側に連結壁14bを介して連なる保持壁14aと、保持壁14aの下部から径方向内側に延びる底壁14eと、保持壁14aの径方向内側において底壁14eから立設される内壁14fとを備えている。
外筒14cの外面には、上述の容器本体11の下端部11fに形成された突起11gにアンダーカット係合して底部14を容器本体11に固定する環状突部14c1が設けられている(図2参照)。また、保持壁14aの内面には径方向内側に突出する保持突起14a1が設けられており(図2参照)、後述するスポイト容器体20においてスポイト筒21の下部21dを閉塞する栓体23に係合して栓体23を保持する。より具体的には、スポイト筒21に栓体23が嵌合した状態においてスポイト筒21の下部21dから下方に垂下する突出部23dの外面に設けられた環状突部23eが保持突起14a1にアンダーカット係合し、更に突出部23dが内壁14fと保持壁14aとの間で挟持されることで、栓体23を底部14に対して強固に固定可能である。すなわち、本実施形態において、底部14に設けられた保持壁14a、保持突起14a1及び内壁14fは、栓体23を底部14に保持するための保持部を形成している。
なお、本実施形態では、栓体23と底部14とが環状突部23eと保持突起14a1とのアンダーカット係合により固定されるように構成したが、この態様には限定されない。例えば、栓体23と底部14とがねじ係合等により固定されてもよい。また、内壁14fは必ずしも設けなくてもよい。
スポイト容器体20は、図3に示すように、第2内容物を収容する第2収容空間S2を形成するスポイト筒21と、スポイト筒21の下部21dに嵌合する栓体23とを備えている。
スポイト筒21は、図3に示すように、上下方向に細長く延びる筒部21aと、筒部21aの下方に連なり下部21dに向かって縮径する先細部21bと、筒部21aの上端部から径方向外側に延びるフランジ部21cとを備えている。スポイト筒21の下部21dは、略球状の外形を有しつつ底部分がDカットされて平坦面とされている。筒部21aにおけるフランジ部21cの下方には、径方向外側に僅かに拡径された拡径部21fが設けられている。そして、拡径部21fとフランジ部21cの間の上下方向位置には、パッキン25が嵌め込まれている。
スポイト筒21の材質は、収容された第2内容物の容量を目視できるように、透明材料又は半透明材料により構成されることが望ましい。また、スポイト筒21の製造についても、ポリエチレンテレフタレート(PET)の射出成形を行うことによって形作ってもよいし、低密度ポリエチレン(LDPE)又は高密度ポリエチレン樹脂(HDPE)等の他の合成樹脂材料で形成してもよい。
スポイト筒21の下部21dには、栓体23が取り付けられている。栓体23は、図3に示すように、スポイト筒21の下部21dの内面に嵌合する嵌合部23aと、嵌合部23aの下方に連なり水平方向に延びるベース部23cと、ベース部23cの径方向外側端から下方に垂下する筒状の突出部23dとを備えている。
嵌合部23aの略中央高さには、径方向外側に膨らむ膨出部23bが設けられている。膨出部23bは、スポイト筒21の下部21dにおける内面に嵌合しており、これにより栓体23はスポイト筒21の下部21dに固定され、スポイト筒21の下部21dは液密にシールされている。スポイト筒21に対する栓体23の嵌合は、強固な固定ではなく、栓体23が下方に引っ張られることによりスポイト筒21から抜け出し可能な程度の嵌合である。上述の嵌合は、例えば、ポリエチレン(PE)製の栓体23の嵌合部23a(膨出部23b)を、締まり嵌めの関係にあるポリエチレンテレフタレート(PET)製のスポイト筒21の下部21d内面に嵌合することにより実現することができる。
なお、栓体23の材質は、ポリエチレンに限定されるものではなく、ゴム材やポリエチレン以外の他の合成樹脂製材料等を用いてもよい。また、膨出部23bのスポイト筒21の内面への嵌合に代えて、栓体23とスポイト筒21にそれぞれ設けられた係合部同士が係合することにより栓体23がスポイト筒21に固定されるように構成してもよい。その場合にも、栓体23によりスポイト筒21の下部21dが液密にシールされることが好ましい。
突出部23dの外面には、図3に示すように径方向外側に膨らむ環状突部23eが設けられている。環状突部23eは、後述するようにスポイト容器体20を外容器体10に装着したときに、外容器体10の底部14に設けられた保持突起14a1にアンダーカット係合することで栓体23を外容器体10側に固定する役割を果たす。
なお、本実施形態では、環状突部23eと保持突起14a1のアンダーカット係合による栓体23と底部14との上下方向の保持力の方が、膨出部23bのスポイト筒21の内面への嵌合による栓体23とスポイト筒21との上下方向の保持力よりも強固となるように構成されている。なお、ここでいう「保持力」は、係合又は嵌合を維持する力であり、上下方向に保持力より大きな力が加わった場合に係合又は嵌合が解除される。
装着キャップ30は、図4に示すように、容器本体11の口部11aに装着されるキャップ本体31と、スポイト筒21の第2収容空間S2内を圧力調整するドーム形状を備えた圧力調整部33と、ゴム材である圧力調整部33をスポイト容器体20に対して位置決めするアダプタ35とを備えている。
キャップ本体31は、口部11aを径方向外側から覆い口部11aに装着される外周壁31aと、外周壁31aの上端部に連なる天壁31cとを備えている。外周壁31aの内面には雌ねじ部31bが形成されており、スポイト筒21のフランジ部21cをキャップ本体31の天壁31cと口部11aの上端部との間で挟持しつつ、雌ねじ部31bを容器本体11の口部11aに設けられた雄ねじ部11bにねじ係合させることで、スポイト容器体20を外容器体10の内部に固定した状態で装着キャップ30を装着することができる(図1参照)。
キャップ本体31の天壁31cの径方向中央部には圧力調整部33の圧力調整空間Pを第2収容空間S2に連通させる連通口31f(図4参照)が設けられている。そして、ゴム製の圧力調整部33が、連通口31fを上下に貫く状態でキャップ本体31に固定されている。
圧力調整部33は、図4に示すように、円筒形状の側壁33aと、側壁33aの上端部に連なり略半球形状を有する頂壁33bと、側壁33aの下端部に連なり径方向外側に延びる圧力フランジ33cとを備えている。本実施形態では、薄肉部材で形成された側壁33aと頂壁33bによりドーム形状の圧力調整空間Pが形成されている。本実施形態において、圧力調整部33の材質にはシリコンゴムを用いている。しかし、この態様には限定されず、圧力調整部33の材質には、他のゴム材や合成樹脂等を用いてもよい。
側壁33aの下部における圧力フランジ33cの上方には、径方向外側に突出する係合突部33dが形成されている。この係合突部33dにキャップ本体31の天壁31cの内周端に設けられた環状突起31dがアンダーカット係合し、圧力フランジ33cが天壁31cの下面及び外周壁31aの内面に当接することで圧力調整部33はキャップ本体31に対して固定されている。
また、圧力調整部33の下方にはアダプタ35が配置されている。アダプタ35は、圧力調整部33の圧力調整空間Pと第2収容空間S2とを連通する連通流路35dを内部に有する筒壁35aと、筒壁35aの略中央高さにおいて径方向外側に延びるアダプタフランジ35bと、筒壁35aの上端部から径方向外側に突出する係合突起35cとを備えている。そして、係合突起35cが圧力調整部33の狭径部33fを乗り越えて凹部33e内に入り込むと共にアダプタフランジ35bの上面が圧力フランジ33cの下面に当接することで、アダプタ35は圧力調整部33に対して固定されている。このように、アダプタ35は、ゴム材である圧力調整部33に対して位置決めされており、アダプタ35を介して圧力調整部33をスポイト容器体20に位置決めして取り付けることができる。
図3に示すスポイト容器体20を、外容器体10の内部に装着するには、第1内容物を第1収容空間S1内に収容した外容器体10の口部11aの上端開口からスポイト容器体20を栓体23から挿入し、フランジ部21cの下方のパッキン25が口部11aの上端面に当接するまで押し込む(図5参照)。このとき、栓体23の突出部23dに設けられた環状突部23eが外容器体10の底部14に設けられた保持部の保持突起14a1にアンダーカット係合して固定される。このとき、第1収容空間S1内の第1内容物が口部11aの上端開口から溢れないように、予め第1内容物の内容量を適切に定めておくことが好ましい。次に、スポイト筒21の上端部から第2内容物を第2収容空間S2内に充填することで、図5に示すように、第1内容物及び第2内容物がそれぞれ第1収容空間S1及び第2収容空間S2内に充填された状態となる。
次に、図5の状態から外容器体10の口部11aを径方向外側及び上方から覆うように図4の装着キャップ30を装着する。容器本体11の口部11aの雄ねじ部11bにキャップ本体31の雌ねじ部31bをねじ係合すると、圧力調整部33の圧力フランジ33c、アダプタ35のアダプタフランジ35b、スポイト筒21のフランジ部21c及びパッキン25が、キャップ本体31の天壁31cと口部11aの上端部との間で挟持される。また、フランジ部21cの外周端がキャップ本体31の内面に設けられた凸部31eにアンダーカット係合するため、スポイト容器体20は装着キャップ30に対して係合固定される。
このとき、アダプタ35のアダプタフランジ35bから下方に延びる筒壁35aの下部がスポイト筒21の内面に嵌合してスポイト筒21の上部を液密にシールする。これによって、装着キャップ30における筒壁35aの下端部より上の内部空間(圧力調整空間Pを含む)とスポイト容器体20におけるスポイト筒21の上端部より下の内部空間(すなわち第2収容空間S2)の体積が、嵌合部分の体積だけ減少する。これによって、装着キャップ30及びスポイト容器体20の内部空間(圧力調整空間Pと第2収容空間S2を含む)が加圧される。
上述の装着キャップ30の装着により、図1に示す本実施形態のスポイト容器100が完成する。
図1の状態から初めてスポイト容器100内の内容物を使用するに際しては、利用者が装着キャップ30の外周壁31aを把持して平面視で反時計回りに回すことでキャップ本体31と容器本体11の口部11aとのねじ係合が解除される。上述のように、スポイト容器体20と装着キャップ30は、フランジ部21cと凸部31eのアンダーカット係合により一体化されているため、利用者がキャップ本体31を把持して上方に引き上げることで、図6に示すように、スポイト筒21も上方に引き上げられる。
先に述べたように、本実施形態では、環状突部23eと保持突起14a1のアンダーカット係合による栓体23と底部14との上下方向の保持力の方が、膨出部23bのスポイト筒21の内面への嵌合による栓体23とスポイト筒21との上下方向の保持力よりも大きくなるように構成されている。従って、利用者がキャップ本体31を把持して上方に引き上げると、膨出部23bとスポイト筒21の内面との嵌合が外れ(図6参照)、スポイト筒21の下部21dが開放される。
先に述べたように、装着キャップ30及びスポイト容器体20の内部空間内の空気が加圧されているため、スポイト筒21の下部21dの開放により、図6に示すように、第2収容空間S2内の第2内容物が下部21dの開放により第1収容空間S1内に噴出される。
利用者は、スポイト筒21の下部21dを混合内容物の液面の上方まで引き上げた後、圧力調整部33の側壁33a及び/又は頂壁33bを押圧して圧力調整空間P及び第2収容空間S2内の圧力を高め、第2収容空間S2内の第2内容物を第1収容空間S1内に更に噴出させる。これによって、第1内容物と第2内容物が初めて同一空間(第1収容空間S1)内に収容される。利用者は、装着キャップ30を再度外容器体10とねじ係合させた後(このとき、第2収容空間S2内は、ほぼ空気のみが充填された状態になる。)、スポイト容器100をよく振って第1収容空間S1内の第1内容物及び第2内容物をよく混合させる。
利用者は、第1内容物と第2内容物をよく混合させた後、装着キャップ30を外容器体10から取り外し、圧力調整部33を押圧して第2収容空間S2内の空気を第1収容空間S1内に放出させた後、今度は、スポイト筒21の下部21dが混合内容物に浸った状態で圧力調整部33の押圧を解除して第2収容空間S2内を負圧とし、スポイト筒21の下部21dから第2収容空間S2内に混合内容物を引き込む。次に利用者は、外容器体10からスポイト容器体20を取り出し、第2収容空間S2内に充填した混合内容物を、圧力調整部33の押圧により任意の場所で滴下して使用することができる。
以上述べたように、本実施形態は、口部11aと第1内容物を収容する胴部11eと胴部11eの下部を閉塞する底部14とを有する外容器体10と、第2内容物を収容するスポイト筒21とスポイト筒21の下部21dに嵌合し下部21dを閉塞する栓体23とを有するスポイト容器体20と、スポイト容器体20を外容器体10の内部に装着する装着キャップ30とを備え、装着キャップ30は、スポイト筒21内の圧力を調整する圧力調整部33を有し、底部14は、栓体23に係合し栓体23を保持する保持部を有し、栓体23と保持部との上下方向の保持力は、スポイト筒21と栓体23との係合又は嵌合による上下方向の保持力よりも大きくなるように構成した。このような構成の採用によって、利用者は、装着キャップ30を外容器体10から取り外して上方に引き上げ、圧力調整部33を押圧する操作のみによって第1内容物と第2内容物を混合させることができる。従って、簡素な構成で2空間内の内容物を混合し使用可能なスポイト容器100を提供することができる。
また、本実施形態では、栓体23は、スポイト筒21に嵌合したときにスポイト筒21から下方に突出する突出部23dを有し、保持部は突出部23dに係合するように構成した。このような構成の採用によって、栓体23をスポイト筒21に装着した状態で外容器体10の内部に挿入し、栓体23の突出部23dを外容器体10の底部14の保持部に係合させることによって、容易に外容器体10とスポイト容器体20とを組み立てることができる。
また、本実施形態では、スポイト筒21の上端部には、径方向外側に延びるフランジ部21cが設けられ、フランジ部21cが装着キャップ30と口部11aの上端部との間で挟持されることでスポイト容器体20は外容器体10の内部に装着されるように構成した。このような構成の採用によって、装着キャップ30を外容器体10の口部11aに係合させることのみによって、スポイト容器体20を外容器体10及び装着キャップ30に固定することができる。
また、本実施形態では、装着キャップ30は、スポイト容器体20に当接する当接面から下方に延びるシール部(筒壁35aの下部)を有し、シール部がスポイト筒21の内面に液密にシールしつつ嵌合するように構成した。このような構成の採用によって、装着キャップ30をスポイト容器体20に装着することで第2収容空間S2内を加圧することができるので、装着キャップ30を外容器体10から取り外し栓体23をスポイト筒21から離脱させることのみによって第2収容空間S2内の第2内容物を第1収容空間S1内に噴出させることができる。従って、利用者による第1内容物と第2内容物の混合操作をサポートすることができる。
また、本実施形態では、圧力調整部33は、ドーム形状を有する薄肉部材を備えるように構成した。このような構成の採用によって、利用者が、第2収容空間S2内の圧力調整を容易に行うことができるので、スポイト容器100の操作性を向上させることができる。
本開示を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各構成部に含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の構成部を1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。本発明の範囲にはこれらも包含されるものと理解されたい。
例えば、本実施形態では、第1内容物を充填した外容器体10に空のスポイト容器体20を挿入し、その後スポイト容器体20内に第2内容物を充填してから装着キャップ30を装着するように構成したが、この態様には限定されない。第1内容物を充填した外容器体10、及び第2内容物を充填したスポイト容器体20をそれぞれ準備し、外容器体10に、スポイト容器体20を挿入してから装着キャップ30を装着するように構成してもよい。また、第1内容物を充填した外容器体10、及び第2内容物を充填したスポイト容器体20をそれぞれ準備し、スポイト容器体20を装着キャップ30に固定した後に、装着キャップ30を外容器体10に装着してもよい。
また、本実施形態では、栓体23が、スポイト筒21に係合したときにスポイト筒21から下方に突出する突出部23dを有し、保持部は突出部23dに係合するように構成したが、この態様には限定されない。栓体23は、スポイト筒21の下部21dに嵌合又は係合して下部21dを閉塞可能であり、且つスポイト筒21を外容器体10内に装着した後に取り外したときにスポイト筒21を離れて外容器体10側に係合し固定されるものであればよい。
また、本実施形態では、スポイト筒21の上端部には、径方向外側に延びるフランジ部21cが設けられ、フランジ部21cが装着キャップ30と口部11aの上端部との間で挟持されることでスポイト容器体20が外容器体10の内部に装着されるように構成したが、この態様には限定されない。スポイト容器体20は、例えばねじ係合等の手段によって装着キャップ30に固定されてもよい。
また、本実施形態では、装着キャップ30が筒壁35aを備え、筒壁35aの下部がスポイト筒21の内面に嵌合することで液密にシールするように構成したが、この態様には限定されない。例えば、筒壁35aの内面がスポイト筒21の外面に嵌合するように構成してもよい。要するに、装着キャップ30の内部空間(圧力調整空間Pを含む)とスポイト容器体20の内部空間(第2収容空間S2)の体積の和が、装着キャップ30にスポイト容器体20を固定したときに小さくなるように構成されていることが好ましい。しかし、上記構成は備えていなくてもよい。
また、本実施形態では、圧力調整部33が、ドーム形状を有する薄肉部材を備えるように構成したが、この態様には限定されない。圧力調整部33は、第2収容空間S2内の圧力を調整可能な他の構成を有していてもよい。
10 外容器体
11 容器本体
11a 口部
11b 雄ねじ部
11c ネックリング
11d 肩部
11e 胴部
11f 下端部
11g 突起
14 底部
14a 保持壁(保持部)
14a1 保持突起(保持部)
14b 連結壁
14c 外筒
14c1 環状突部
14d 底部フランジ
14e 底壁
14f 内壁(保持部)
20 スポイト容器
21 スポイト筒
21a 筒部
21b 先細部
21c フランジ部
21d 下部
21f 拡径部
23 栓体
23a 嵌合部
23b 膨出部
23c ベース部
23d 突出部
23e 環状突部
25 パッキン
30 装着キャップ
31 キャップ本体
31a 外周壁
31b 雌ねじ部
31c 天壁
31d 環状突起
31e 凸部
31f 連通口
33 圧力調整部
33a 側壁
33b 頂壁
33c 圧力フランジ
33d 係合突部
33e 凹部
33f 狭径部
35 アダプタ
35a 筒壁
35b アダプタフランジ
35c 係合突起
35d 連通流路
100 スポイト容器
O1 中心軸線
P 圧力調整空間
S1 第1収容空間
S2 第2収容空間

Claims (4)

  1. 口部と第1内容物を収容する胴部と該胴部の下部を閉塞する底部とを有する外容器体と、
    第2内容物を収容するスポイト筒と該スポイト筒の下部に嵌合又は係合し該下部を閉塞する栓体とを有するスポイト容器体と、
    前記スポイト容器体を前記外容器体の内部に装着する装着キャップと
    を備え、
    該装着キャップは、前記スポイト筒内の圧力を調整する圧力調整部を有し、
    前記底部は、前記栓体に係合し前記栓体を保持する保持部を有し、
    前記栓体と前記保持部との上下方向の保持力は、前記スポイト筒と前記栓体との係合又は嵌合による上下方向の保持力よりも大きく、
    前記栓体は、前記スポイト筒に嵌合又は係合したときに前記スポイト筒から下方に突出する突出部を有し、前記保持部は前記突出部に係合することを特徴とするスポイト容器。
  2. 前記スポイト筒の上端部には、径方向外側に延びるフランジ部が設けられ、該フランジ部が前記装着キャップと前記口部の上端部との間で挟持されることで前記スポイト容器体は前記外容器体の内部に装着される、請求項に記載のスポイト容器。
  3. 前記装着キャップは、前記スポイト容器体に当接する当接面から下方に延びるシール部を有し、該シール部が前記スポイト筒の内面又は外面に液密にシールしつつ嵌合する、請求項1又は2に記載のスポイト容器。
  4. 前記圧力調整部は、ドーム形状を有する薄肉部材を備えている、請求項1からのいずれか一項に記載のスポイト容器。
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