JP7329283B1 - マスク - Google Patents

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Abstract

【課題】病原体の体内への侵入及び空気中への拡散を防止しつつ、通気性の低下を抑えたマスクを提供する。【解決手段】マスク1は、UV-Cの波長領域の光を発光するUVC発光部541を含むUVCフィルタ54を有するフィルタ本体5と、フィルタ本体を保持するフィルタ保持部2と、を備え、UVCフィルタは、側方の断面視でUVC発光部の周囲をU字状に囲うことにより、UVC発光部を回り込んで折り返す流路を形成する外側カバーを更に含む。【選択図】図1

Description

本発明は、マスクに関する。
医療用マスク及び一般用マスクが、感染症予防のために使用されている。一般用マスクは、一般的に用いられる衛生用の不織布マスク全般を指すことが多く、家庭用マスクと一部の産業用マスクに分けることができる。家庭用マスクには、ガーゼ(布)マスクや、スポーツ等で利用されるウレタン製マスク、衛生マスクとして風邪・花粉症対策用の不織布マスク等がある。JIS T 9001規格では、「一般用マスク」として、花粉粒子を評価対象とした検査項目が設定されている。
医療用マスクは、一般医療や介護などに従事する際に使用するマスクが対象であり、感染対策やコスト等を考慮して、シングルユースデバイス(SUD)、つまり使い捨ての不織布マスクが使用されることが多い。JIS T 9001規格では、「医療用マスク」と呼称が統一され、別名として「サージカルマスク」と呼ばれている。同じ規格内でも、医療用と一般用は区別して規定されており、「医療用マスク」については、必要な性能や試験方法、安全・衛生項目が規定されている。微小粒子捕集効率(PFE)、バクテリア飛沫捕集効率(BFE)、ウィルス飛沫捕集効率(VFE)、圧力損失、人工血液バリア性の試験項目に応じてクラスI、II、IIIに分類される。一方で国際的にはASTMインターナショナルが医療用マスクの素材条件であるASTM規格を定めている。
JIS T 9001規格における「医療用マスク」においては、口と鼻を覆うマスクの本体部分は、外側の表面不織布、内側の頬に触れる不織布、及び中間に挟んだフィルタ機能を有する不織布の少なくとも3層で構成されるのが一般的となっている。マスクの目的は、微小粒子、細菌・ウィルス等の病原体を含む飛沫又は体液が、体内への侵入を防御するとともに、病原体を含む飛沫の空気中への飛散を防止することにあり、中間層のフィルタ不織布に、捕集機能を発揮する加工(帯電加工)がなされ、外側布と内側布の網目ふるいと合わせて、微粒子や飛沫などの体内への侵入を防ぐと共に、空気中への飛散を防ぐ役割を果たしている。
特開2022-119129号公報 特開2005-007072号公報
このように、医療用マスク及び一般用マスクは、飛沫を捕集することにより、空気中に浮遊する病原体の呼吸器への侵入や呼気に含まれる病原体の空気中への拡散を防止するものであるため、捕集機能を高めるためには不織布の目を細かくする必要がある。このため、捕集機能の高いマスクでは、通気性が低くなり、利用者の通常の呼吸を困難にするおそれがあった。
本開示は、上述の事情に鑑みてされたものであり、病原体の体内への侵入及び空気中への拡散を防止しつつ、通気性の低下を抑えたマスクを提供することを目的とする。
本開示のマスクは、UV-Cの波長領域の光を発光するUVC発光部を含むUVCフィルタを有するフィルタ本体と、前記フィルタ本体を保持するフィルタ保持部と、を備えるマスクである。
また、本開示のマスクにおいては、前記UVCフィルタは、側方の断面視で前記UVC発光部の周囲をU字状に囲うことにより、前記UVC発光部を回り込んで折り返す流路を形成する外側カバーを更に含むこととしてもよい。
また、本開示のマスクにおいては、外側カバーの内側面は、鏡面加工を含んでいることとしてもよい。
また、本開示のマスクにおいては、前記UVCフィルタは、前記流路内において、吸気時に空気の流れの抵抗となる抵抗部を更に含むこととしてもよい。
また、本開示のマスクにおいては、前記抵抗部は、1段又は複数段のテスラバルブの構造であってもよい。
また、本開示のマスクにおいては、前記フィルタ本体は、微生物を含む粉粒体、及び通気性のある外側通気壁及び内側通気壁を有し、前記粉粒体を収容する粉粒体容器、を含むバイオフィルタを更に有してもよい。
また、本開示のマスクにおいては、前記粉粒体容器において、前記内側通気壁は、前記外側通気壁よりも上方に配置されていることとしてもよい。
また、本開示のマスクにおいては、前記粉粒体容器は、上下方向で区切られた複数の区画を有し、前記複数の区画にそれぞれ前記粉粒体が収容されることとしてもよい。
また、本開示のマスクにおいては、前記区画の各々の底面は、内側方向に向かって下方に傾斜していることとしてもよい。
また、本開示のマスクにおいては、前記フィルタ本体は、表面に銅材料が露出した繊維状の材料からなる銅フィルタを更に有してもよい。
また、本開示のマスクにおいては、前記フィルタ保持部は、前記フィルタ本体が取り付けられる中央部と、前記中央部の上側に接続され、利用者の鼻の一部を覆う上部と、前記中央部の下側に接続され、利用者の顎を覆う下部と、を有し、前記中央部は、側方の内側において、縦方向に延びる紐状の弾性部材からなるシール部を有し、前記上部は、上部本体と、前記上部本体の内側に配置され、横方向に延びる弾性部材からなる上部シール部と、を有し、前記下部は、下部本体と、前記下部本体の内側に配置され、横方向に延びる弾性部材からなる下部シール部と、を有していることとしてもよい。
また、本開示のマスクにおいては、前記上部は、前記上部本体と前記上部シール部との間において、前記上部本体の左右に少なくともそれぞれ1か所ずつ配置され、前記上部本体の中央から遠い側の一端が前記上部本体に固定された板バネと、前記板バネの前記上部本体の中央に近い側である他端と接続され、接続された前記板バネと前記上部本体との間を通過して前記上部本体の側端部を介して延びる上部紐部材と、を有し、前記板バネを湾曲させ、上部シール部の一部を内側に移動させることとしてもよい。
また、本開示のマスクにおいては、前記下部本体は、少なくとも一部が互いに重なる複数の板状部材からなり、前記複数の板状部材のうち、最も上側に配置される最上部板状部材は、前記中央部の下側に接続され、前記最上部板状部材を除く前記複数の板状部材は、前記最上部板状部材の両端に設けられた支点部を軸に回動し、前記下部シール部は、延伸方向に延びる中空と、前記中空を貫通し、前記下部シール部の両端から露出する下部紐部材と、を有し、前記複数の重ねられた板状部材のうち、最も下側に配置される最下部板状部材に取り付けられ、露出した前記下部紐部材が、前記下部シール部を挟んだ両側で引かれることにより、前記最上部板状部材を除く前記複数の板状部材が、前記最下部板状部材から順次下方向に回動し、利用者の顎を覆うように広がることとしてもよい。
本開示に係るマスクについて概略的に示す斜視図である。 本開示に係るマスクについて概略的に示す平面図である。 本開示に係るマスクについて概略的に示す正面図である。 本開示に係るマスクについて概略的に示す側面図である。 フィルタ本体の一例における斜視図である。 フィルタ本体の一例における側面図である。 フィルタ本体の一例における側面視からの断面図である。 フィルタ本体の他の例における側面視からの断面図である。 バイオフィルタの一例を示す斜視図である。 バイオフィルタの一例を示す側面視による断面図である。 バイオフィルタの他の例について示す斜視図である。 バイオフィルタの他の例について示す側面視による断面図である。 上部の一例を示す側面図である。 上部の一例を示す底面図である。 図14と同様の視野で、上部シール部を取り除いた場合について示す図で ある。 図13の矢印Aからの視野で、上部シール部を取り除いた場合について示 す図である。 締付け具の構造の例を示す図である。 下部の一例を示す正面図である。 下部の一例を示す側面図である。 下部本体が広がった状態(装着時の状態)を示す、マスクの部分正面図で ある。 下部本体が広がった状態(装着時の状態)を示す、マスクの部分側面図で ある。 下部紐部材の這いまわしについて示す図である。
以下、本開示のマスクについて、図面を参照して説明する。説明において同様の要素には同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
図1~図4は、本開示に係るマスク1について概略的に示す図であり、それぞれ斜視図、平面図、正面図及び側面図である。なお、図1~図4には、本実施形態の説明のためにXYZ座標軸が示されている。また、説明を分かりやすくするために、本実施形態を通じて、マスク1の利用者の内側となる+Y方向側を内側、-Y方向側を外側、+Z方向側を上側、-Z方向側を下側、更に±Z方向を上下方向、±X方向を横方向、±X方向の位置の違いを左右と表現することがある。また、図が煩雑になるのを避けるため、隠れ線の一部を省略して記載している。
図1~図4に示されるように、マスク1は、フィルタ本体5及びフィルタ保持部2を有している。フィルタ保持部2は、フィルタ本体5が取り付けられる中央部6と、中央部6の上側に接続され、利用者の鼻の一部を覆う上部3と、中央部6の下側に接続され、利用者の顎を覆う下部4と、を有している。本実施形態においては、フィルタ保持部2は、中央部6、上部3及び下部4からなるものとしているが、このような構成でなくてもよく、例えば中央部6、上部3及び下部4の区別がない構成であってもよい。
また、本実施形態においては、図3に示されるように、中央部6内側の両側部において、弾性部材からなる、縦方向に延びる紐状のシール部65を有している。また、上部3は、上部本体31を有しており、上部本体31の内側には、弾性部材からなり、横方向に延びる上部シール部32を有している。下部4は、下部本体41を有しており、下部本体41の内側には、弾性部材からなり、横方向に延びる下部シール部45と、を有している。シール部65、上部シール部32及び下部シール部45は、利用者の顔にマスク1が装着された場合において、マスク1の内側と外側とを隔てて、マスク1の内側の気密性を高めるためのシールの役割を果たしている。シール部65、上部シール部32及び下部シール部45の弾性部材は、シリコンとすることができる。
本実施形態においては、シール部65、上部シール部32及び下部シール部45等のシールを設けることとしているが、これらのシールはなくてもよい。また、本実施形態においては、中央部6、上部3及び下部4は、それぞれ中心線Cに沿って折り曲げられた形状となっているが、このような構成に限られず、任意の形状とすることができる。中央部6、上部3及び下部4は、樹脂、金属、不織布を含む繊維状のシート、その他の材料からなるものとすることができる。
図5~図7は、それぞれフィルタ本体5の一例における斜視図、側面図及び側面視からの断面図である。吸気Iは、マスク1を装着した利用者の吸気が流れる方向を示している。これらの図、特に図7に示されるように、フィルタ本体5は、UV-Cの波長領域の光を発光するUVC発光部541を含むUVCフィルタ54を有している。ここで、UV-Cの波長領域とは、紫外線(UV:Ultra Violet)の波長領域を3つに分けたUV-A(波長315~400nm)、UV-B(波長280315nm)及びUV-C(波長100~280nm)の各波長領域のうちの一つである。UVC発光部541は、このUV-Cの波長領域の一部を含んで発光するものであればよく、UV-Cの波長領域の一部を含んでいれば、他の波長領域を含んでいるものであってもよい。光源には、LED(Light Emitting Diode)を用いることが好ましい。紫外線領域内において波長が最も短いUV-Cが、細菌やウイルスに対して強い殺菌や不活化能力を発揮することができ、中でも波長250~280nmが最も効率が高いと報告されている。そのため呼吸気がこの光に曝されることにより、病原体の体内への侵入及び空気中への拡散を防止することができる。
また、UVCフィルタ54は、図7の側面視の断面図に示されるように、UVC発光部541の周囲をU字状に囲って、UVC発光部541を回り込んで折り返す流路53を形成する外側カバー51を更に含んでいてもよい。更にUVC発光部541を頂点として内側と外側を分ける仕切り部材544を設けることができ、仕切り部材544は、UVC発光部541に電力を提供するバッテリ543を含んでいてもよい。このように、UVC発光部541を回り込んで折り返す流路53が形成されることにより、呼吸気がUV-Cの波長領域の光に曝される時間を、より長くすることができ、呼吸気に対する殺菌やウィルス不活化効果をより高めることができる。
また、外側カバー51の内側面は、鏡面加工とすることができる。この場合には、UVC発光部541で発せられたUV-Cの波長領域の光を外側カバー51の内側面で反射させて、流路内の呼吸気に複数の方向から照射することができるため、効率的にUV-Cの波長領域の光を利用することができる。また、UVC発光部541の発光を制御して、点滅を行ったり、点灯時間を周期的にしたりして、殺菌やウィルス不活化効果を調節することができる。例えば利用者が長期間の無菌状態の中で生活することによる免疫力の低下を防ぐために、部分的に細菌やウィルスを通過させるという目的のために調節することができる。
また、図7の側面視の断面図に示されるように、UVCフィルタ54は、流路53内に吸気時に空気の流れの抵抗となる抵抗部542を含むことができる。ここで、抵抗部542は、1段又は複数段のテスラバルブの構造とすることができる。図7には、1段のテスラバルブを含む構造が示されており、図8には、3段のテスラバルブ構造を含む抵抗部542の場合について示されている。このように、抵抗部542を有することにより、呼吸気の流れを遅くできるため、呼吸気は、より長時間、UV-Cの波長領域の光に曝され、呼吸気に対する殺菌やウィルス不活化効果をより高めることができる。また、図7の例では、吸気Iの場合により大きな抵抗となるような向きで配置されたテスラバルブが、UVC発光部541の上流側に配置されている。このため、吸気Iは、UVC発光部541の手前で流れが減速されるのと同時に流路53の折り返しと相まって、より長時間UV-Cの波長領域の光に曝させることとなる。また、このような抵抗部542があったとしても、テスラバルブのようなものの場合には、流路を塞ぐような構成でなく、通気性を確保することができる。
また、UVCフィルタ54は、長期間使ったとしても目詰まり等で使えなくなることがなく、バッテリ543を充電すれば繰り返し利用することができ、廃棄物を生じない。なお、UVC発光部541及びバッテリ543の両方と配線接続され、UVC発光部541の発光のON/OFFを切り替えるためのスイッチ57(図2又は図3参照)を有していてもよい。また、UVCフィルタ54は、抵抗部542を有していなくてもよく、この場合には、より通気性を確保することができる。このように、UVCフィルタ54を有するマスク1は、通気性を確保しつつ、病原体の体内への侵入及び空気中への拡散を防止することができる。
フィルタ本体5は、表面に銅材料が露出した繊維状の材料からなる銅フィルタ52を更に有していてもよい。銅フィルタ52には、銅微粒子や銅繊維を練りこんだ合成スポンジ(ポリウレタン等の合成樹脂を発泡成形させたもの)等を用いることができる。銅には、抗菌効果やウィルス不活化効果があり、銅フィルタ52を通過させることにより、呼吸気の菌やウィルスを減少させる効果を期待できる。また、繊維状の銅とすることにより、より表面積を大きくすることができ、呼吸気が銅フィルタ52に近接する機会を高めることができる。また、銅繊維の網目(隙間)の比較的大きなものを用いることにより、通気性に大きな影響を及ぼすことなく、吸気時には、ホコリ等の比較的な大きい粒子を捕捉することができる。また、呼気時には、特にくしゃみや咳などによる大量の呼気排出の勢いを弱める効果がある。本実施形態において銅フィルタ52は、フィルタ本体5内で吸気における最も上流側に配置されるものとしている。これにより、フィルタ本体5に吸気が入る最初の段階で、比較的な大きい粒子を捕捉することができるため、下流側のフィルタにおいて大きな粒子による目詰まりを抑えることができる。
また、図7及び図8に示されるように、銅フィルタ52が、UVC発光部541より、吸気時における上流側に配置された構成では、UVC発光部541から発せられるUV-Cの波長領域の光が外部に漏れないようにする効果もある。また、銅を用いた銅フィルタ52ではなく、銀を用いた銀フィルタ52、又は銀を銅と共に用いた銀銅フィルタ52としても、同様の効果を得られるものと考えられる。なお、本実施形態においては、フィルタ本体5は、銅フィルタ52を含むものとしたが、銅フィルタ52を含まない構成であってもよいし、銅フィルタ52をUVC発光部541より、吸気時における下流側に配置された構成としてもよいし、後述するバイオフィルタ56の上流側又は下流側に配置することとしてもよい。このように、銅フィルタ52を有するマスク1は、通気性を確保しつつ、病原体の体内への侵入及び空気中への拡散を防止することができる。また、銅フィルタ52は、水洗いにより繰り返し利用可能であり、長期間使用することが可能であるため、廃棄物の発生を抑えることができる。
また、フィルタ本体5は、微生物を含む粉粒体569、及び通気性のある外側通気壁563及び内側通気壁564を有し、粉粒体569を収容する粉粒体容器561を含むバイオフィルタ56を有していてもよい。図7及び図8においては、バイオフィルタ56は、フィルタ本体5内で、吸気時における最も下流側に配置された構成としているが、UVCフィルタ54の上流側、銅フィルタ52の上流側等いずれの位置に配置されたものであってもよい。
図9は、バイオフィルタ56の一例を示す斜視図であり、図10は、そのバイオフィルタ56の側面視による断面図である。微生物を含む粉粒体569には、粉末状又は顆粒状のもので、殺菌・制菌効果やウィルス不活化効果のあるものを用いることができる。例えば、乳酸菌やビフィズス菌を含む内服薬(例えば、ラックビー(登録商標)やビオスリー(登録商標)等のプロバイオティクス)である粉末製剤をそのまま使用したり、納豆菌その他の菌類を含む食品をフリーズドライにして顆粒状に加工したものを用いることができる。外側通気壁563及び内側通気壁564は、例えばポリプロピレン等からなる不織布その他繊維状のシートや、粉粒体569の粒径より小さな網目状のシートを用いることができる。ここで、粉粒体569の粒径を調整し、網目の大きさ確保すれば、バイオフィルタ56の通気性を確保することができる。また、外側通気壁563及び内側通気壁564がポリプロピレンの場合にはマイナスに帯電しているため、マイナスに帯電する粉粒体569を用いる場合には、外側通気壁563及び内側通気壁564への付着を防止して目詰まりを抑えることができ、より通気性を確保することができる。
図10に示されるように、吸気Iは、外側通気壁563から粉粒体容器561に入り、内側通気壁564から出ていく。また、呼気の場合はこの逆方向を辿ることとなる。このように、バイオフィルタ56においては、呼吸気が、粉粒体569の入った粉粒体容器561を通過することから、呼吸気が粉粒体569に近接・接触し、粉粒体569による殺菌・制菌効果やウィルス不活化効果の影響を受ける。これにより、病原体の体内への侵入及び空気中への拡散を防止することができる。また、粉粒体569の種類によっては、呼気に含まれる水蒸気により活性化され、その機能がより発揮されることが期待できる。また、粉粒体569を使い分けることにより、殺菌・制菌効果やウィルス不活化効果を調節することとしてもよい。例えば利用者が長期間の無菌状態の中で生活することによる免疫力の低下を防ぐために、部分的に細菌やウィルスを通過させるという目的のために調節することができる。
なお、図9及び図10に示されるように、内側通気壁564を、外側通気壁563よりも上方に配置することができる。特に粉粒体569が顆粒状の場合には、粒子径が数mmであり粉粒体容器561の上から充填することになるが、顆粒状の粉粒体同士の間には、相応の隙間が存在することになる。この場合、吸気Iが外側通気壁563から、粉粒体同士の隙間を斜め上方に通り抜けて、内側通気壁564へと流出するが、経路が斜めとなることで吸気Iと粉粒体569との接触距離がより長くなる。粉粒体569の殺菌・制菌効果やウィルス不活化効果は使用により低下するものであるため、定期的に交換の必要がある。図9及び図10に示されるような、内側通気壁564を、外側通気壁563よりも上方に配置される粉粒体容器561では、上面を開けて粉粒体569を交換する形態とすることができる。このように、バイオフィルタ56では、病原体の体内への侵入及び空気中への拡散をより防止することができる。なお、内側通気壁564は、外側通気壁563よりも上方に配置されていなくてもよい。
図11及び図12は、バイオフィルタ56の他の例について示す図であり、それぞれ斜視図及び側面視による断面図である。これらの図に示されるように、この例において粉粒体容器561は、仕切り板562により上下方向で区切られた複数の区画567を有し、複数の区画567にそれぞれ粉粒体569が収容される。
このように、区画567に分けて利用者の呼吸気の流路を形成することにより、例えば図10の例では、吸気Iは3つの流れに分かれて粉粒体容器561内を通過する。このように区画567の数だけ流れを分割して粉粒体容器561内を通過させることにより、特に粉粒体569が粉末状の場合には、呼吸気の気流によって巻き上げられ区画567の内部において浮遊状態となるので、多くの呼吸気と粉粒体569を空間内で攪拌させることができる。これにより、呼吸気は、粉粒体569による殺菌やウィルス不活化の影響をより強く受けることとなり、病原体の体内への侵入及び空気中への拡散を防止することができる。
また区画567の各々の底面(仕切り板562の上面)は、内側方向に向かって下方に傾斜していてもよい。傾斜により、粉粒体容器561内において、呼気及び吸気で異なる対流を発生させることができ、浮遊状態となった粉粒体569と気流(呼吸気)との空間内での攪拌状況を変化させることができる。この構成は、特に粉粒体569がより小さな粉末状の場合に有効である。図11及び図12に示されるような、上下方向で区切られた複数の区画567を有する粉粒体容器561では、仕切り板562が取り付けられた外側通気壁563を開けて粉粒体569を交換する形態とすることができる。この際、内側通気壁564を下側にして粉粒体569を均一に敷き詰めることにより、外側通気壁563を閉じた際に各区画567にほぼ同一な量で粉粒体569を仕分けることが容易となる。なお、区画567の各々の底面は、傾斜していなくてもよい。
このように、バイオフィルタ56を有するマスク1は、通気性を確保しつつ、病原体の体内への侵入及び空気中への拡散を防止することができる。また、バイオフィルタ56は、粉粒体569を入れ替えることにより、繰り返し利用可能であり、廃棄物の発生を抑えることができる。なお、バイオフィルタ56は、図9から図12で説明したような形態に限られず、粉粒体容器561の構造は他の構成であってもよい。また、フィルタ本体5は、バイオフィルタ56を備えていない構成であってもよい。また、UVCフィルタ54、銅フィルタ52及びバイオフィルタ56は、それぞれ単独で用いることができる。したがって、フィルタ本体5は、UVCフィルタ54、銅フィルタ52及びバイオフィルタ56のいずれか一つを用いた構成としてもよいし、いずれか2つ任意の組み合わせを用いた構成としてもよい。なお、中央部6は、本実施形態に係る上部3や下部4とは異なる構成と共に用いられることができる。
図13及び図14は、上部3の一例を示す図であり、それぞれ側面図及び底面図を示している。図15及び図16は、上部3において上部シール部32を取り除いた場合について示す図であり、図15は、図14と同様の視野の図であり、図16は、図13の矢印Aからの視野により示す図である。
これらの図に示されるように、上部3は、中央部6の上端に接続される上部本体31を有している。上部本体31は、利用者の鼻を覆うことができるように中心線Cで山型に折れ曲がった形状とすることができる。ここで中心線Cの右側と左側はそれぞれ対称の構成とすることができる。上部3は、上部本体31の内側の左右それぞれに上部シール部32を有していてもよい。上部シール部32は、マスク1を装着した際に、利用者の鼻背で横方向に接触することができる。
また、特に図15及び図16に示されるように、上部3は、上部本体31と上部シール部32との間において、上部本体31の左右に少なくともそれぞれ1か所ずつ配置され、上部本体31の中心線Cから遠い側の一端が上部本体31に固定された板バネ33を有していてもよい。板バネ33は、上部シール部32により覆われ、上部シール部32と上部本体31との間に形成されたトンネル状の空間に配置することができる。また、板バネ33の上部本体31の中心線Cに近い側である他端と接続され、接続された板バネ33と上部本体31との間を通過して上部本体31の側端部を介して延びる上部紐部材35を、左右の板バネ33に対してそれぞれ有していてもよい。これにより、上部本体31の側端部から延びる上部紐部材35を引くことにより、板バネ33が湾曲し、この湾曲により上部シール部32の一部を内側に移動させて、マスク1を装着する利用者の鼻背の形状に近づけて変形させるため、上部シール部32と利用者の鼻背との隙間を消失させて、マスク1の内側の気密性を確保することができる。図16の破線は、板バネ33と接触する位置での上部シール部32の断面を模式的に示している。
左右の上部紐部材35は、上部本体31の左右の側端部からそれぞれ延び、延伸方向に中空を有する上部紐カバー36の中空の部分を通って、マスク1を装着した利用者の後頭部の後ろ側で接続されるように構成されていてもよい。左右の上部紐カバー36は、左右の上部紐部材35をそれぞれ引いたときに、利用者の側頭部と擦れないようにするためのものであり、左右の上部紐カバー36はなくてもよい。また、図1等では、上部紐部材35は、中央部6の側部62を介して延びる構成としているが、側部62はなくてもよい。
左右の上部紐部材35は、利用者の後頭部の後ろ側で結ぶこととしてもよい。また、図1~図4に示されるように、予め、締付け具11を介して接続することとしてもよい。図17は、締付け具11の構造の例を示す図であり、締付け具11のダイヤルを回すことにより、左右の上部紐部材35を引いて固定できるような構成となっている。具体的には、ダイヤルを回して、ダイヤルと共に回動する巻取り部分に上部紐部材35を巻き付けることにより、上部紐部材35を引いてマスク1を利用者の顔に装着させる構成である。締付け具11は、これに限られず、スプリングコードストッパーその他の締付け具を用いることができる。
なお、図15及び図16においては、板バネ33は、上部本体31の左右に2つずつ配置され、その一方である下側の板バネ33は、上側にある板バネ33よりも左右の間隔を開けて配置されている。これにより、板バネ33は、上部シール部32を、利用者の鼻背の形状により近づけて変形させることができ、上部シール部32と利用者の鼻背との隙間を消失させて、マスク1の内側の気密性を確保することができる。板バネ33は、上部本体31の左右に、1つずつであってもよいし、3つ以上ずつであってもよい。また、板バネ33が配置されていない構成であってもよい。なお、上部3は、本実施形態に係る下部4や中央部6とは異なる構成と共に用いられることができる。
図18及び図19は、下部4の一例を示す図であり、それぞれ正面図及び側面図である。図20及び図21は、下部4の下部本体41が広がった状態(装着時の状態)を示す図であり、それぞれマスク1の部分正面図及び部分側面図である。図22は、後述する、下部紐部材47の這いまわしについて示す図である。
図18~図21に示されるように、下部本体41は、少なくとも一部が互いに重なる複数の板状部材41a~41cで構成されることができる。複数の板状部材41a~41cのうち、最も上側に配置される最上部板状部材41aは、中央部6の下側に接続され、最上部板状部材41aを除く複数の板状部材41b~41cは、最上部板状部材41aの両端に設けられた支点部42を軸に回動することとしてもよい。この場合において、下部シール部45は、最も下側に配置される最下部板状部材41cの内側に、横方向に伸びるように取り付けられ、マスク1を装着した利用者の顎の内側と接触するように配置させることができる。
下部シール部45は、下部シール部45の延伸方向に延びる中空を貫通し、下部シール部45の両端から露出する下部紐部材47を有していてもよい。この場合には、露出した下部紐部材47を手で引き出すだけでなく、下部シール部45を挟んだ両側で引くことにより、最上部板状部材41aを除く複数の板状部材41b~41cを、最下部板状部材41cから順次下方向に回動させ、下部4を、利用者の顎を覆うように広げることができる。このような構成とすることにより、回動前の状態では顎を含む顔面の下部が開放されており、利用者は中央部6を装着したままでも飲食が可能となる。回動後の状態では、下部4は、下部シール部45と利用者の顎との隙間を減少させて、マスク1の内側の気密性を高めることができる。さらに、この状態から露出した下部紐部材47を、下部シール部45を挟んだ両側で引くことにより、下部シール部45が引き上げられ利用者の顎に強く密着するので、顎との隙間が消失し、下部4は、マスク1の内側の気密性を確保することができる。また、非装着時には、板状部材41b~41cを畳んでより小さくして、持ち運びやすくすることができる。なお、図面には示していないが、必要な場合には、板状部材41bの上縁部と最上部板状部材41aの内側とは、これらの間の隙間がなくなるようシリコンや樹脂からなる不図示のシート状部材で、互いに回動可能に接続することができる。また、最下部板状部材41cの上縁部と板状部材41bの内側とも同様に接続することができる。これにより、マスク1の内側の気密性を高めることができる。なお、このようなシート状部材はなくてもよいし、他の方法により、気密性を確保することとしてもよい。
また、下部紐部材47は、下部本体41の左右の側端部からそれぞれ延び、延伸方向に中空を有する下部紐カバー46(図2、図4及び図22参照)の中空の部分を通って、マスク1を装着した利用者の後頚部の後ろ側で接続されるように構成されていてもよい。左右の下部紐カバー46は、左右の下部紐部材47をそれぞれ引いたときに、利用者の耳下部と擦れないようにするためのものであり、左右の下部紐カバー46はなくてもよい。
左右の下部紐部材47は、利用者の後頚部の後ろ側で結ぶこととしてもよい。また、図1、図2及び図4に示されるように、予め、締付け具12を介して接続することとしてもよい。締付け具12については、上述の締付け具11と同様であるため、重複する説明を省略する。また、フィルタ保持部2は、図1及び図4に示されるように、例えば利用者の耳掛け等として利用することができるように、上部紐カバー36及び下部紐カバー46を接続した連結紐13を有していてもよい。なお、下部4は、本実施形態に係る上部3や中央部6とは異なる構成と共に用いられることができる。
以上説明したように、本実施形態のマスクによれば、通気性を確保しつつ、病原体の体内への侵入及び空気中への拡散を防止することができる。また、本実施形態のマスクは、繰り返し利用可能であり、廃棄物の継続的な発生を抑えることができる。
なお上述の実施形態の記載は一例であり、本発明の思想の範疇において、当業者が想到し得る変更及び修正が含まれる場合についても本発明の範囲に属する。例えば実施形態の構成要素に対して代替可能な構成への変更、構成要素の削除を行ったものについても、本発明の思想の範疇である限り、本発明の範囲に属するものである。
本実施形態に係るマスク1は、少なくとも以下の各構成のいずれの構成であってもよい。
(構成1)
UV-Cの波長領域の光を発光するUVC発光部を含むUVCフィルタを有するフィルタ本体と、前記フィルタ本体を保持するフィルタ保持部と、を備えるマスク。
(構成2)
前記UVCフィルタは、側方の断面視で前記UVC発光部の周囲をU字状に囲うことにより、前記UVC発光部を回り込んで折り返す流路を形成する外側カバーを更に含む、構成1に記載のマスク。
(構成3)
前記外側カバーの内側面は、鏡面加工を含んでいる、構成2に記載のマスク。
(構成4)
前記UVCフィルタは、前記流路内において、吸気時に空気の流れの抵抗となる抵抗部を更に含む、構成1乃至3のいずれかの構成に記載のマスク。
(構成5)
前記抵抗部は、1段又は複数段のテスラバルブの構造である、構成4に記載のマスク。(構成6)
前記フィルタ本体は、微生物を含む粉粒体、及び通気性のある外側通気壁及び内側通気壁を有し、前記粉粒体を収容する粉粒体容器、を含むバイオフィルタを更に有する、構成1乃至5のいずれかの構成に記載のマスク。
(構成7)
前記粉粒体容器において、前記内側通気壁は、前記外側通気壁よりも上方に配置されている、構成6に記載のマスク。
(構成8)
前記粉粒体容器は、上下方向で区切られた複数の区画を有し、前記複数の区画にそれぞれ前記粉粒体が収容される、構成6又は7に記載のマスク。
(構成9)
前記区画の各々の底面は、内側方向に向かって下方に傾斜している、構成8に記載のマスク。
(構成10)
前記フィルタ本体は、表面に銅材料が露出した繊維状の材料からなる銅フィルタを更に有する、構成1乃至9のいずれかの構成に記載のマスク。
(構成11)
微生物を含む粉粒体、及び通気性のある外側通気壁及び内側通気壁を有し、前記粉粒体を収容する粉粒体容器、を含むバイオフィルタを有するフィルタ本体と、前記フィルタ本体を保持するフィルタ保持部と、を備えるマスク。
(構成12)
表面に銅材料が露出した繊維状の材料からなる銅フィルタを有するフィルタ本体と、前記フィルタ本体を保持するフィルタ保持部と、を備えるマスク。
(構成13)
前記フィルタ保持部は、
前記フィルタ本体が取り付けられる中央部と、
前記中央部の上側に接続され、利用者の鼻の一部を覆う上部と、
前記中央部の下側に接続され、利用者の顎を覆う下部と、を有し、
前記中央部は、側方の内側において、縦方向に延びる紐状の弾性部材からなるシール部を有し、
前記上部は、上部本体と、前記上部本体の内側に配置され、横方向に延びる弾性部材からなる上部シール部と、を有し、
前記下部は、下部本体と、前記下部本体の内側に配置され、横方向に延びる弾性部材からなる下部シール部と、を有している、構成1乃至12のいずれかの構成に記載のマスク。
(構成14)
前記上部は、
前記上部本体と前記上部シール部との間において、前記上部本体の左右に少なくともそれぞれ1か所ずつ配置され、前記上部本体の中央から遠い側の一端が前記上部本体に固定された板バネと、
前記板バネの前記上部本体の中央に近い側である他端と接続され、接続された前記板バネと前記上部本体との間を通過して前記上部本体の側端部を介して延びる上部紐部材と、を有し、
前記側端部から延びる前記上部紐部材が引かれることにより、前記板バネを湾曲させ、上部シール部の一部を内側に移動させる、構成13に記載のマスク。
(構成15)
前記下部本体は、少なくとも一部が互いに重なる複数の板状部材からなり、
前記複数の板状部材のうち、最も上側に配置される最上部板状部材は、前記中央部の下側に接続され、
前記最上部板状部材を除く前記複数の板状部材は、前記最上部板状部材の両端に設けられた支点部を軸に回動し、
前記下部シール部は、
延伸方向に延びる中空と、
前記中空を貫通し、前記下部シール部の両端から露出する下部紐部材と、を有し、
前記複数の重ねられた板状部材のうち、最も下側に配置される最下部板状部材に取り付けられ、
前記最上部板状部材を除く前記複数の板状部材が、前記最下部板状部材から順次下方向に回動し、利用者の顎を覆うように広がる、構成13又は14に記載のマスク。
(構成16)
利用者の鼻の一部を覆う上部を備え、
前記上部は、上部本体と、前記上部本体の内側に配置され、横方向に延びる弾性部材からなる上部シール部と、
前記上部本体と前記上部シール部との間において、前記上部本体の左右に少なくともそれぞれ1か所ずつ配置され、前記上部本体の中央から遠い側の一端が前記上部本体に固定された板バネと、
前記板バネの前記上部本体の中央に近い側である他端と接続され、接続された前記板バネと前記上部本体との間を通過して前記上部本体の側端部を介して延びる上部紐部材と、を有し、
前記側端部から延びる前記上部紐部材が引かれることにより、前記板バネを湾曲させ、上部シール部の一部を内側に移動させる、マスク。
(構成17)
利用者の顎を覆う下部を備え、
前記下部は、下部本体と、前記下部本体の内側に配置され、横方向に延びる弾性部材からなる下部シール部と、を有し、
前記下部本体は、少なくとも一部が互いに重なる複数の板状部材からなり、
前記複数の板状部材の少なくとも一つは、前記最上部板状部材の両端に設けられた支点部を軸に回動し、
前記下部シール部は、
延伸方向に延びる中空と、
前記中空を貫通し、前記下部シール部の両端から露出する下部紐部材と、を有し、
前記複数の重ねられた板状部材のうち、最も下側に配置される最下部板状部材に取り付けられ、
前記複数の板状部材が、前記最下部板状部材から順次下方向に回動し、利用者の顎を覆うように広がる、マスク。
1 マスク
11 締付け具
12 締付け具
13 連結紐
2 フィルタ保持部
3 上部
31 上部本体
32 上部シール部
33 板バネ
35 上部紐部材
36 上部紐カバー
6 中央部
65 シール部
4 下部
41 下部本体
41a~41c 板状部材
41a 最上部板状部材
41c 最下部板状部材
42 支点部
45 下部シール部
46 下部紐カバー
47 下部紐部材
5 フィルタ本体
51 外側カバー
52 銅フィルタ
53 流路
54 UVCフィルタ
541 UVC発光部
542 抵抗部
543 バッテリ
544 仕切り部材
56 バイオフィルタ
57 スイッチ
561 粉粒体容器
562 仕切り板
563 外側通気壁
564 内側通気壁
567 区画
569 粉粒体

Claims (8)

  1. 微生物を含む粉粒体を収容する粉粒体容器を含むバイオフィルタ、を有するフィルタ本体と、前記フィルタ本体を保持するフィルタ保持部と、を備え
    前記粉粒体容器は、通気性のある外側通気壁及び内側通気壁を有するマスク。
  2. 前記フィルタ本体は、UV-Cの波長領域の光を発光するUVC発光部を含むUVCフィルタを更に有する、請求項1に記載のマスク。
  3. 前記UVCフィルタは、吸気時に空気の流れの抵抗となる、1段又は複数段のテスラバルブの構造を含む、請求項に記載のマスク。
  4. 前記粉粒体容器において、前記内側通気壁は、前記外側通気壁よりも上方に配置されている、請求項に記載のマスク。
  5. 前記粉粒体容器は、上下方向で区切られた複数の区画を有し、前記複数の区画にそれぞれ前記粉粒体が収容される、請求項に記載のマスク。
  6. 前記複数の区画の各々の底面は、内側方向に向かって下方に傾斜している、請求項5に記載のマスク。
  7. 前記微生物は、プロバイオティクスを含む、請求項1乃至6のいずれか一項に記載のマスク。
  8. 前記フィルタ本体は、表面に銅材料が露出した繊維状の材料からなる銅フィルタを更に有する、請求項1乃至6のいずれか一項に記載のマスク。
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