JP7328916B2 - 電源装置、制御装置、制御方法およびプログラム - Google Patents

電源装置、制御装置、制御方法およびプログラム Download PDF

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本発明は、電源装置、制御装置、制御方法およびプログラムに関する。
電源装置に関する過電流防止について幾つかの技術が提案されている。例えば、特許文献1に記載の、電源装置(AC/DCコンバータ)は、その内部のDC/DCコンバータ内で過電流を検出した場合に、制御回路が接続されるスイッチングトランジスタをターンオフすることで、制御回路を過電流から保護する。
特許第6410554号公報
電源装置に接続される負荷側で短絡が発生した場合に、負荷側を過電流から保護できることが好ましい。
本開示は、負荷側で短絡が発生した場合に、負荷側を過電流から保護することできる電源装置、制御装置、制御方法およびプログラムを提供することを目的としている。
本開示に係る電源装置は、電力の入力を受ける第一端と、直流電力を出力する第二端とを有し、前記第二端の2つの端子の間にコンデンサが設けられた双方向DC/DCコンバータと、前記第二端からの直流電力の出力先における短絡を検出する検出部と、前記検出部が前記短絡を検出していない場合、前記第一端側から前記第二端側へ送電を行うように前記双方向DC/DCコンバータを制御し、前記検出部が前記短絡を検出した場合、前記第二端側から前記第一端側へ送電を行うように前記双方向DC/DCコンバータを制御する制御部と、を備える。
本開示に係る制御装置は、電力の入力を受ける第一端と、直流電力を出力する第二端とを有し、前記第二端の2つの端子の間にコンデンサが設けられた双方向DC/DCコンバータを、前記第二端からの直流電力の出力先における短絡が検出されていない場合、前記第一端側から前記第二端側へ送電を行うように制御し、前記短絡が検出された場合、前記第二端側から前記第一端側へ送電を行うように制御する制御部を備える。
本開示に係る制御方法は、電力の入力を受ける第一端と、直流電力を出力する第二端とを有し、前記第二端の2つの端子の間にコンデンサが設けられた双方向DC/DCコンバータを、前記第二端からの直流電力の出力先における短絡が検出されていない場合、前記第一端側から前記第二端側へ送電を行うように制御し、前記短絡が検出された場合、前記第二端側から前記第一端側へ送電を行うように制御することを含む。
本開示に係るプログラムは、電力の入力を受ける第一端と、直流電力を出力する第二端とを有し、前記第二端の2つの端子の間にコンデンサが設けられた双方向DC/DCコンバータを制御するコンピュータに、前記第二端からの直流電力の出力先における短絡が検出されていない場合、前記第一端側から前記第二端側へ送電を行うように前記双方向DC/DCコンバータを制御させ、前記短絡が検出された場合、前記第二端側から前記第一端側へ送電を行うように前記双方向DC/DCコンバータを制御させるためのプログラムである。
本開示の電源装置、制御装置、制御方法およびプログラムによれば、負荷側を過電流から保護することできる。
本開示の第一実施形態に係る電力システムの構成例を示す概略ブロック図である。 本開示の第一実施形態に係る電源回路の構成のより具体的な例を示す図である。 本開示の第一実施形態に係るDAB回路構成例を示す図である。 本開示の第一実施形態に係る制御部が素子の各々をオンおよびオフさせるタイミングの第一例を示す図である。 本開示の第一実施形態に係る制御部が素子の各々をオンおよびオフさせるタイミングの第二例を示す図である。 本開示の第一実施形態に係る制御部による処理の流れの例を示すブロック図である。 本開示の第一実施形態に係る制御部の構成例を示す図である。 本開示の第一実施形態に係る制御部が電源回路を制御する処理手順の例を示すフローチャートである。 本開示の第二実施形態に係る電力システムの構成例を示す概略ブロック図である。 少なくとも1つの実施形態に係るコンピュータの構成を示す概略ブロック図である。
以下、本開示の実施形態について図面を参照して説明する。なお、各図において同一または対応する構成には同一の符号を用いて説明を適宜省略する。
<第一実施形態>
(電力システムの構成例)
図1は、本開示の第一実施形態に係る電力システムの構成例を示す概略ブロック図である。図1に示す電力システム1は、発電機11と、電源装置20と、配線経路51と、負荷52とを備える。電源装置20は、電源回路30と、制御部40とを備える。電源回路30は、遮断器31と、整流回路32と、双方向DC/DCコンバータ33と、検出部34とを備える。
また、図1では、双方向DC/DCコンバータ33の第一端E10および第二端E20が示されている。第一端E10は、双方向DC/DCコンバータ33が整流回路32と電気的に接続される端部である。第二端E20は、双方向DC/DCコンバータ33が配線経路51を経由して負荷52と電気的に接続される端部である。
電力システム1は、電力を用いるシステムである。電力システム1では、発電機11が発電する電力を負荷52が消費する。
発電機11は、交流電力を発電する。発電機11が出力する交流電力は、電源装置20へ入力される。
ただし、電源装置20が蓄電池から電力の供給を受けるなど、直流電力の入力を受けるようにしてもよい。この場合、電源装置20が整流回路32を備えていなくてもよい。
電源装置20は、発電機11から入力される交流電力に対して、交流直流変換および変圧を行う。電源装置20が出力する直流電力は、配線経路51を経由して負荷52に供給される。
また、電源装置20は、電源装置20からの直流電力の出力先における短絡を検出した場合、電力(特に電流)を取り込むように動作する。図1の例では、配線経路51および負荷52が、電源装置20からの直流電力の出力先の例に該当する。電源装置20からの直流電力の出力先を、負荷側とも称する。
負荷側における短絡を検出した場合に、電源装置20が電流を取り込むことで、負荷側に過電流が流れて配線または機器等が損傷等する可能性を軽減することができる。
電源装置20は、例えば、直流系統が適用される船舶や、直流連系洋上風車システム等の系統連系など、直流系統への接続を伴ういろいろな用途に適用可能である。
電源回路30は、制御部40の制御に従って、交流直流変換および変圧を行う。
また、電源回路30は、負荷側における短絡を検出した場合、制御部40の制御に従って、電力を取り込むように動作する。
遮断器31は、異常発生時に、発電機11から電源回路30への電力の入力を遮断する。特に、遮断器31は、負荷側における短絡が検出された場合に、発電機11から電源回路30への電力の入力を遮断する。遮断器31が、電源回路30の一部として構成されていてもよいし、電源回路30の外部の構成となっていてもよい。
以下では、遮断器31が制御部40の制御に従って動作する場合を例に説明する。ただし、遮断器31が自律的に動作するようにしてもよい。
整流回路32は、発電機11からの交流電力を直流電力に変換する。以下では、整流回路32がアクティブな整流回路であり、制御部40の制御に従って動作する場合を例に説明する。ただし、整流回路32は、特定の種類の整流回路に限定されない。例えば、整流回路32としてパッシブな整流回路が用いられていてもよい。
双方向DC/DCコンバータ33は、制御部40の制御に従って、直流電力を変圧する。また、双方向DC/DCコンバータ33は、制御部40の制御に従って送電方向を切り替える。ここでいう双方向DC/DCコンバータ33の送電は、第一端E10および第二端E20のうち何れか一方の端部から電力の入力を受けて、他方の端部から電力を出力することである。
通常時には、双方向DC/DCコンバータ33は、整流回路32からの直流電力を制御部40の制御に従って変圧する。双方向DC/DCコンバータ33が変圧した直流電力は、電源装置20からの出力電力として負荷52へ供給される。したがって、通常時は、双方向DC/DCコンバータ33は、第一端E10側から第二端E20側へ送電する。
一方、負荷側における短絡が検出された場合、双方向DC/DCコンバータ33は、制御部40の制御に従って、送電方向を切り替える。短絡検出時には、双方向DC/DCコンバータ33は、第二端E20側から第一端E10側へ送電する。
ここでいう通常時は、負荷側における短絡が検出されていないときである。ここでいう短絡検出時は、負荷側における短絡が検出されているときである。
電源装置20では、通常時は第一端E10側から第二端E20側への一方向の送電となるが、双方向DC/DCコンバータ33として双方向のDC/DCコンバータを用いることで、負荷側における短絡が発生した場合に、通常時とは逆に第二端E20側から第一端E10側へ送電することができる。双方向DC/DCコンバータ33が、第二端E20側から第一端E10側へ送電することは、電源装置20が電力(特に電流)を取り込むことに相当し、上述したように、負荷側に過電流が流れて配線または機器等が損傷等する可能性を軽減することができる。
検出部34は、負荷側(第二端E20からの直流電力の出力先)における短絡を検出する。検出部34は、短絡の検出の有無を制御部40へ通知する。例えば、検出部34が、電源装置20から配線経路51への出力電流を測定し、電流値が所定の閾値以上になったと判定した場合に、負荷側における短絡が発生していると判定するようにしてもよい。そして、検出部34が、負荷側における短絡を検出した場合に、短絡を検出したことを示す信号を制御部40へ出力するようにしてもよい。
検出部34が、電源回路30の一部として構成されていてもよいし、電源回路30の外部の構成となっていてもよい。
制御部40は、電源回路30の各部を制御する。特に制御部40は、通常時に、整流回路32を制御して交流電力を直流電力に変換させる。また、制御部40は、通常時(検出部34が負荷側における短絡を検出していない場合に、双方向DC/DCコンバータ33を制御して、第一端E10側から第二端E20側へ直流電力を変圧して送電させる。
また、検出部34が負荷側における短絡を検出した場合、制御部40は、遮断器31を開く(OFFにする)ことで、発電機11から電源装置20への直流電力を遮断させる。また、検出部34が負荷側における短絡を検出した場合、制御部40は、双方向DC/DCコンバータ33を制御して、第二端E20側から第一端E10側へ直流電力を変圧して送電させる。
制御部40を備える電源装置20は、制御装置の例に該当する。あるいは、制御部40が、電源回路30とは別の制御装置として構成されていてもよい。
配線経路51は、双方向DC/DCコンバータ33と負荷52とを電気的に接続し、双方向DC/DCコンバータ33が出力する直流電力を負荷52へ送電する。配線経路51は、例えば電線を用いて構成される。
負荷52は、電源装置20からの電力を消費する。負荷52の構成は、特定の構成に限定されない。例えば、直流電力を消費するいろいろな機器を負荷52として用いることができる。また、負荷52が、直流電力を消費する機器を1つのみ含んで構成されていてもよいし、複数含んで構成されていてもよい。
(電源回路の構成例)
図2は、電源回路30の構成のより具体的な例を示す図である。図2では、電力システム1の発電機11、電源回路30、制御部40、配線経路51および負荷52が示されている。また、図2では、電源回路30の、遮断器31と、整流回路32と、双方向DC/DCコンバータ33と、検出部34とが示されている。
また、図2では、発電機11から電源装置20へ三相交流電力が入力され、整流回路32が、アクティブなブリッジ回路にて交流直流変換を行う場合の例が示されている。
ただし、発電機11の種類および整流回路32は、いずれも特定の種類のものに限定されない。例えば、発電機11が出力する交流電力の相数は三相に限定されず、二相であってもよいし、四相以上であってもよい。また、整流回路32は、発電機11の出力電力の相数、電流および電圧等の定格に応じたものであればよい。
また、上記のように、電源装置20が直流電力の供給を受けるようにしてよい。その場合、電源装置20が整流回路32を備えていなくてもよい。
また、図2では、双方向DC/DCコンバータ33がDAB(Dual Active Bridge)方式双方向DC/DCコンバータを用いて構成される場合の例が示されている。この場合の双方向DC/DCコンバータ33を、DAB回路33aと称する。DAB回路33aの各部については、図3を参照して後述する。DAB回路33aとして、公知の構成によるDAB回路を用いることができる。
また、図2では、DAB回路33aの端部を構成する端子が示されている。具体的には、第一端子T11および第二端子T12が、第一端E10を構成する。第三端子T21および第四端子T22が、第二端E20を構成する。第一端子T11、第三端子T21は、それぞれプラス側の端子である。第二端子T12、第四端子T22は、それぞれマイナス側(アース側ないしグランド側)の端子である。
整流回路32のプラス側の出力端子と第一端子T11とが電気的に接続され、整流回路32のマイナス側の出力端子と第二端子T12とが電気的に接続される。また、第三端子T21、第四端子T22それぞれに配線経路51の電線が接続され、それぞれの電線が負荷52に接続される。負荷52にプラス側、マイナス側の区別がある場合は、第三端子T21と負荷52のプラス側とが、配線経路51で電気的に接続され、第四端子T22と負荷52のマイナス側とが、配線経路51で電気的に接続される。
また、図2では、検出部34が過電流検出センサを用いて構成する場合の例が示されている。この場合の検出部34を、過電流検知センサ34aと称する。
図2の例で、過電流検知センサ34aは、DAB回路33aの第三端子T21の位置に設けられた電流トランス(Current Transformer)を含んで構成され、DAB回路33aからの出力電流を測定する。DAB回路33aからの出力電流は、電源装置20から配線経路51への出力電流の例に該当する。
過電流検知センサ34aは、測定した電流値と所定の閾値とを比較し、電流値が閾値以上になったと判定した場合に、負荷側における短絡が発生していると判定する、過電流検知センサ34aは、例えば、負荷側における短絡を検出した場合に、短絡を検出したことを示す信号を制御部40へ出力する。
また、図2では、配線経路51の抵抗14Rと、インダクタンス14Lとが模式的に示されている。
(DAB回路の構成例)
図3は、DAB回路33a構成例を示す図である。図3に示すDAB回路33aは、第一コンデンサ111と、第一ブリッジ回路112と、変圧器113と、第二ブリッジ回路114と、第二コンデンサ115とを備える。第一ブリッジ回路112と、第二ブリッジ回路114とは、それぞれ、4つの素子120を含んで構成される。
変圧器113の、第一ブリッジ回路112に接続される側を、変圧器113の一次側と称する。変圧器113の、第二ブリッジ回路114に接続される側を、変圧器113の二次側と称する。
素子120の各々は、トランジスタによるスイッチと、ダイオードと、コンデンサとが並列に接続されて構成されている。スイッチがオフ(OFF、開)のときは、素子120は、ダイオードの向きにのみ電流を通す。一方、スイッチがオン(ON、閉)のときは、素子120は、何れの向きにも電流を通す。第一ブリッジ回路112が備える4つの素子120を、第一素子121、第二素子122、第三素子123、および、第四素子124と表記する。第二ブリッジ回路114が備える4つの素子120を、第五素子125、第六素子126、第七素子127、および、第八素子128と表記する。
制御部40が第一ブリッジ回路112および第二ブリッジ回路114の素子120のスイッチのオンおよびオフを制御することで、DAB回路33aは、第一端E10側から第二端E20側、あるいは、第二端E20側から第一端E10側の何れか一方向に送電する。素子120のスイッチをオンまたはオフすることを、素子120をオンまたはオフするとも表記する。素子120のオン、オフを制御することを、素子120のスイッチングを制御するとも称する。
通常時には、DAB回路33aは、第一端E10側から第二端E20側へ送電する。この場合、第一端子T11と第二端子T12との間に加えられる電圧によって第一ブリッジ回路112から変圧器113の一次側へ電流が流れる。制御部40による素子120のスイッチングによって、変圧器113の一次側に流れる電流が変化すると、変圧器113の二次側から第二ブリッジ回路114へ電流が流れ、第二コンデンサ115に蓄電される。第二コンデンサ115の蓄電によって第三端子T21と第四端子T22との間に電圧が生じ、DAB回路33aから電力が出力される。
一方、過電流検知センサ34aが負荷側における短絡を検出した場合、DAB回路33aは、第二端E20側から第一端E10側へ送電する。この場合、第二コンデンサ115が放電する電流の少なくとも一部は、第二ブリッジ回路114から変圧器113の二次側に流れる。その電流の変化によって変圧器113の一次側から第一ブリッジ回路112へ電流が流れ、例えば第一コンデンサ111に蓄電される。これにより、第二コンデンサ115が放出する電流が負荷側へ流れる量が少なくて済む。
DAB方式双方向DC/DCコンバータは、比較的高圧に対応可能であり、たとえば、DAB方式双方向DC/DCコンバータを複数段接続して、より大きい出力電圧を得るといった用途に適用し得る。
一方、DAB方式双方向DC/DCコンバータでは、第二コンデンサ115のように出力端にコンデンサが配置される構成となり、負荷側において短絡が発生した場合に、コンデンサから短絡点へ放電され、負荷側の配線または機器等が過電流によって損傷する可能性がある。そこで、負荷側において短絡が発生した場合、DAB回路33aが電力を取り込む。これにより、上記のように負荷側へ流れる電流の量が少なくて済み、負荷側の配線または機器等が過電流によって損傷する可能性を軽減することができる。
(制御部によるDAB回路の制御)
制御部40は、素子120の各々のオンとオフとを周期的に繰り返す。
図4は、制御部40が素子120の各々をオン、オフさせるタイミングの第一例を示す図である。図4の横軸は時刻を示す。
図4は、DAB回路33aが第一端E10側から第二端E20側へ送電する場合の、素子120の各々のオンとオフとのタイミングの例を示している。
図4の例で、制御部40は、第一素子121を所定時間T1だけオンにした後、同じ時間T1だけオフにする。このオンおよびオフ1回ずつを1周期として、制御部40は、第一素子121のオンとオフとを繰り返させる。
この1周期の時間幅(T1×2の時間幅)を360°で表す。第一素子121がオンになっている時間幅、オフになっている時間幅は、何れもT1の時間幅であり、180°で表される。
制御部40は、第四素子124についても、第一素子121をオンにするタイミングでオンにし、第一素子121をオフにするタイミングでオフにする。
第二素子122および第三素子123のオンおよびオフについては、制御部40は、第一素子121および第四素子124のオンおよびオフと反転させる。すなわち、制御部40は、第一素子121をオンにするタイミングで、第二素子122および第三素子123の各々をオフにする。そして、制御部40は、第一素子121をオフにするタイミングで、第二素子122および第三素子123の各々をオンにする。
第五素子125については、制御部40は、第一素子121のオン、オフそれぞれの時間幅と同じ時間幅で、第一素子121のオン、オフのタイミングに遅れて、オンとオフとを繰り返させる。具体的には、制御部40は、第一素子121をオンにしたタイミングから位相差φだけ遅らせて、第五素子125をオンにする。また、制御部40は、第一素子121をオフにしたタイミングから位相差φだけ遅らせて、第五素子125をオフにする。
第五素子125、第六素子126、第七素子127および第八素子128のオン、オフのタイミングの関係は、第一素子121、第二素子122、第三素子123および第四素子124のオン、オフのタイミングの関係と同様である。
すなわち、制御部40は、第五素子125をオンにするタイミングで第八素子128をオンにし、第五素子125をオフにするタイミングで第八素子128をオフにする。
また、制御部40は、第五素子125をオンにするタイミングで、第六素子126および第七素子127の各々をオフにする。そして、制御部40は、第五素子125をオフにするタイミングで、第六素子126および第七素子127の各々をオンにする。
位相差φが、0°<φ≦90°の範囲内にあるとき、DAB回路33aは、第一端E10側から第二端E20側へ送電する。また、0°<φ≦90°の範囲内でφの値が大きいほど、第一端E10側から第二端E20側への送電電力が大きくなる。φ=0°のとき送電電力は0、φ=90°のとき送電電力は最大となる。
したがって、制御部40は、位相差φの大きさを調整することで、電源装置20の出力電力の大きさを制御することができる。
図5は、制御部40が素子120の各々をオン、オフさせるタイミングの第二例を示す図である。図5の横軸は時刻を示す。
図5は、DAB回路33aが第二端E20側から第一端E10側へ送電する場合の、素子120の各々のオンとオフとのタイミングの例を示している。
図5の例で、第一素子121、第二素子122、第三素子123および第四素子124のオン、オフのタイミングの関係は、図4の場合と同様である。
すなわち、制御部40は、第一素子121をオンにするタイミングで第四素子124をオンにし、第一素子121をオフにするタイミングで第四素子124をオフにする。
また、制御部40は、第一素子121をオンにするタイミングで、第二素子122および第三素子123の各々をオフにする。そして、制御部40は、第一素子121をオフにするタイミングで、第二素子122および第三素子123の各々をオンにする。
一方、図4では、制御部40が、第一素子121のオン、オフのタイミングに遅れて、第五素子をオン、オフさせるのに対し、図5では、制御部40は、第一素子121のオン、オフのタイミングよりも前に、第五素子をオン、オフさせる。具体的には、制御部40は、第一素子121をオンにするタイミングよりも位相差φだけ進めて、第五素子125をオンにする。また、制御部40は、第一素子121をオフにするタイミングよりも位相差φだけ進めて、第五素子125をオフにする。
第一素子121のオン、オフの周期の位相よりも、第五素子125のオン、オフの周期の位相のほうが進んでいることを、第一素子121のオン、オフの周期を基準にした位相差φの値をマイナスにすることで示す。
第六素子126、第七素子127および第八素子128のオン、オフのタイミングの関係は、図4の場合と同様である。
すなわち、制御部40は、第五素子125をオンにするタイミングで第八素子128をオンにし、第五素子125をオフにするタイミングで第八素子128をオフにする。
また、制御部40は、第五素子125をオンにするタイミングで、第六素子126および第七素子127の各々をオフにする。そして、制御部40は、第五素子125をオフにするタイミングで、第六素子126および第七素子127の各々をオンにする。
位相差φが、-90°≦φ<0°の範囲内にあるとき、DAB回路33aは、第二端E20側から第一端E10側へ送電する。また、-90°≦φ<0°の範囲内でφの値が小さいほど(φの絶対値が大きいほど)、第二端E20側から第一端E10側への送電電力が大きくなる。φ=0°のとき送電電力は0、φ=-90°のとき送電電力は最大となる。
負荷側で短絡が発生した場合、制御部40は、位相差φの値がマイナスになるように素子120の各々のスイッチングを制御することで、第二端E20側の電力(特に、第二コンデンサ115からの放電電力)を、第一端E10側へ送電することができる。
その際、送電電力が最大であるφ=-90°となるように素子120のスイッチングを制御することで、比較的多くの電力を第二端E20側から第一端E10側へ送電することができ負荷側に過電流が流れて配線または機器等が損傷等する可能性を軽減することができる。
第一素子121、第二素子122、第三素子123および第四素子124のスイッチングを総称して、第一ブリッジ回路112のスイッチングとも称する。第五素子125、第六素子126、第七素子127および第八素子128のスイッチングを総称して、第二ブリッジ回路114のスイッチングとも称する。
第一素子121のスイッチングと第五素子125のスイッチングとの位相差は、第一ブリッジ回路112のスイッチングと第二ブリッジ回路114のスイッチングとの位相差ともいえる。
図6は、制御部40による処理の流れの例を示すブロック図である。
図6の例で、要素F11は、電源回路30の出力電圧(配線経路51への出力電圧)の目標値から測定値を減算する減算器を示す。V は、電源回路30の出力電圧の目標値を示す。Vは、電源回路30の出力電圧の測定値を示す。
要素F12は、PI制御(Proportional-Integral Control)を示す。要素F12は、通常時に制御部40が電源回路30の出力電圧を制御するフィードバック制御を示している。ただし、制御部40が行う制御の方式は、PI制御に限らずいろいろな方式とすることができる。
要素F13は、通常時と短絡検出時との制御の切り替えを示す。制御部40は、通常時には、要素F12で示されるフィードバック制御にて、位相差φの値を算出する。図4および図5を参照して説明したように、位相差φは、第一素子121のオン、オフの周期に対する、第五素子125のオン、オフの周期の位相差を表す。
一方、過電流検知センサ34aが負荷側における短絡を検出した場合、制御部40は、位相差φの値を、第二端E20から第一端E10への送電電力が最大になる-90°に設定する。
要素F14は、制御部40が、位相差φに基づいて素子120の各々のスイッチングを制御することを示す。Iは、第二コンデンサ115への電流の測定値(実際値)を示す。
要素F15は、第二コンデンサ115による蓄電を示す。第二コンデンサ115が、入力される電流によって蓄電し、第二コンデンサ115の両端に蓄電電力量に応じた電圧が現れる。要素F15の「1/S」は、第二コンデンサ115に入力される電流(I)に対して第二コンデンサ115の電圧(V)が一次遅れとなることを示している。
(制御部40の構成例)
図7は、制御部40の構成例を示す図である。図7に示す制御部40は、制御信号出力部41と、切替部42と、スイッチング制御部43と、を備える。
制御信号出力部41は、図6の要素F11と要素F12との組み合わせに相当する。制御信号出力部41は、電源回路30の出力電圧(配線経路51への出力電圧)の目標値から測定値を減算した電圧差を算出し、算出した電圧差を用いたフィードバック制御の演算を行って、通常時に制御部40が電源回路30の出力電圧を制御するための位相差φを算出する。制御信号出力部41は、算出した位相差φを、制御信号として切替部42へ出力する。
電源回路30の出力電圧は、第二端E20における電圧と同一視することができる。
切替部42は、要素F13に対応する。切替部42は、検出部34が短絡を検出していない場合、制御信号出力部41が出力する制御信号を、スイッチング制御部43へ出力する。検出部34が短絡を検出している場合、切替部42は、第一端E10側のブリッジ回路(第一ブリッジ回路112)のスイッチングの位相が、第二端E20側のブリッジ回路(第二ブリッジ回路114)のスイッチングの位相に対して遅れている位相差φを示す制御信号(例えば、φ=-90°)を、スイッチング制御部43へ出力する。
スイッチング制御部43は、要素F14に対応する。スイッチング制御部43は、切替部42が出力する制御信号に基づいて、第一端E10側のブリッジ回路(第一ブリッジ回路112)のスイッチングおよび第二端E20側のブリッジ回路(第二ブリッジ回路114)のスイッチングを制御する。
図8は、制御部40が電源回路30を制御する処理手順の例を示すフローチャートである。
図8の処理で、制御部40は、図1の検出部34(図2の場合は、過電流検知センサ34a)からのセンサ信号を確認し(ステップS11)、負荷側において短絡が発生しているか否かを判定する(ステップS12)。
短絡が発生していないと判定した場合(ステップS12:NO)、制御部40は、通常時の制御にて電源回路30を制御する(ステップS21)。図6の例の場合、制御部40は、要素F13のスイッチを要素F12の側に接続した場合の制御を行う。
ステップS21の後、処理がステップS11に戻る。
一方、ステップS12で短絡が発生していると判定した場合(ステップS12:YES)、制御部40は、図1の双方向DC/DCコンバータ33(図3の場合は、DAB回路33a)の制御を、第一端E10側から第二端E20側に送電させる通常時の制御から、第二端E20側から第一端E10側へ送電させる短絡検出時の制御へと切り替える(ステップS31)。図6の例の場合、制御部40は、要素F13が示す位相差φの設定を、要素F12のPI制御による設定から、マイナス値の最大位相差(φ=-90°)の設定に切り替える。
また、制御部40は、遮断器31を遮断させる(ステップS32)。すなわち制御部40は、遮断器31を制御して開(OFF)状態にする。ステップS31とステップS32との処理の順序は任意である。制御部40が、ステップS31の処理よりも先にステップS32の処理を行うようにしてもよい。
ステップS31の後、制御部40は、図8の処理を終了する。
<第二実施形態>
図2に例示される構成で、配線経路51のインダクタンス14Lが小さい場合、短絡発生時に制御部40がDAB回路33aの制御を切り替えても、変圧器113(図3)の漏れインダクタンスによって、第二コンデンサ115の放電電力を、電源装置20が十分に取り込めない可能性がある。すなわち、DAB回路33aが、第二端E20側から第一端E10側へ十分に送電できない可能性がある。
そこで、第二実施形態では、電源回路30からの出力の経路にリアクトルを設けて、電源回路30が配線経路51および負荷52へ電力を出力する際のインダクタンスをより高くしてもよい。第二実施形態では、この点について説明する。
図9は、本開示の第二実施形態に係る電力システムの構成例を示す概略ブロック図である。図9の例では、電源回路30が、第三端子T21と配線経路51との間に設けられたリアクトル35を備える点で、図2の場合と異なる。それ以外の点では、第二実施形態に係る電力システム1は、第一実施形態に係る電力システム1と同様である。
短絡発生時に第二コンデンサ115の放電電流が負荷52に到達する経路にリアクトル35が設けられていることで、配線経路51のインダクタンス14Lが比較的小さい場合でも、短絡発生時に配線経路51および負荷52に流れる電流に遅れが生じる。これにより、短絡発生時に、電源装置20が、第二コンデンサ115の放電電力(特に、放電電流)をより多く取り込むことができ、配線経路51および負荷52に流れる電流が、より小さくなると期待される。
(その他の実施形態)
以上、本開示の実施の形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成は、この実施の形態に限られるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。例えば、図1の双方向DC/DCコンバータ33は、図2に例示されるDAB回路33a(Dual Active Bridge方式双方向DC/DCコンバータ)に限定されず、出力端子となる2つの端子の間にコンデンサが設けられた双方向DC/DCコンバータであればよい。
(コンピュータ構成)
図10は、少なくとも1つの実施形態に係るコンピュータの構成を示す概略ブロック図である。図10に示す構成で、コンピュータ700は、CPU(Central Processing Unit)710と、主記憶装置720と、補助記憶装置730と、インタフェース740とを備える。
上記の制御部40が、コンピュータ700に実装されてもよい。その場合、上述した各処理部の動作は、プログラムの形式で補助記憶装置730に記憶されている。CPU710は、プログラムを補助記憶装置730から読み出して主記憶装置720に展開し、当該プログラムに従って上記処理を実行する。また、CPU710は、プログラムに従って、上述した各記憶部に対応する記憶領域を主記憶装置720に確保する。各装置と他の装置との通信は、インタフェース740が通信機能を有し、CPU710の制御に従って通信を行うことで実行される。補助記憶装置730は、たとえば、CDC(Compact Disc)や、DVD(digital versatile disc)等の不揮発性(non-transitory)記録媒体である。
制御部40がコンピュータ700に実装される場合、制御信号出力部41と、切替部42と、スイッチング制御部43との動作は、プログラムの形式で補助記憶装置730に記憶されている。CPU710は、プログラムを補助記憶装置730から読み出して主記憶装置720に展開し、当該プログラムに従って上記処理を実行する。
また、CPU710は、プログラムに従って、制御部40が用いる記憶領域を主記憶装置720に確保する。制御部40が行う信号の入出力は、インタフェース740によって実行される。
なお、制御部40が行う処理の全部または一部を実行するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより各部の処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OS(Operating System)や周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM(Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
<付記>
各実施形態に記載の電源装置、制御装置、制御方法およびプログラムは、例えば以下のように把握される。
(1)第一の態様に係る電源装置20は、電力の入力を受ける第一端E10と、直流電力を出力する第二端E20とを有し、第二端E20の2つの端子(第三端子T21と第四端子T22と)の間に第二コンデンサ115が設けられた双方向DC/DCコンバータ33(例えば、DAB回路33a)と、第二端E20からの直流電力の出力先(例えば、配線経路51および負荷52)における短絡を検出する検出部34(例えば、過電流検知センサ34a)と、検出部34が短絡を検出していない場合、第一端E10側から第二端E20側へ送電を行うように双方向DC/DCコンバータ33を制御し、検出部34が短絡を検出した場合、第二端E20側から第一端E10側へ送電を行うように双方向DC/DCコンバータ33を制御する制御部40と、を備える。
第一の態様によれば、負荷側で短絡が発生した場合に、第二コンデンサ115が放出する電力を電源装置20に取り込むことができる。これにより、負荷側(図1の例では配線経路51および負荷52)に過電流が流れて配線または機器等が損傷する可能性を軽減することができる。
(2)第二の態様に係る電源装置20は、(1)の電源装置であって、双方向DC/DCコンバータ33は、Dual Active Bridge回路(DAB回路33a)を用いた双方向DC/DCコンバータであり、制御部40は、検出部34が短絡を検出していない場合、Dual Active Bridge回路(DAB回路33a)における第一端E10側のブリッジ回路(第一ブリッジ回路112)のスイッチングの位相が、第二端E20側のブリッジ回路(第二ブリッジ回路114)のスイッチングの位相に対して進んでいるようにスイッチングの制御を行い、検出部34が短絡を検出している場合、第一端E10側のブリッジ回路(第一ブリッジ回路112)のスイッチングの位相が、第二端E20側のブリッジ回路(第二ブリッジ回路114)のスイッチングの位相に対して遅れているようにスイッチングの制御を行う。
第二の態様によれば、制御部40は、第一ブリッジ回路112のスイッチングと第二ブリッジ回路114のスイッチングとの位相差を切り替えるという比較的簡単な処理でDAB回路33aの送電の向きを切り替えることができる。電源装置20によればこの点で、DAB回路33aの送電の向きを速やかに切り替えて、負荷側の配線または機器等が損傷する可能性を軽減できると期待される。
(3)第三の態様に係る電源装置20は、(2)の電源装置であって、制御部40は、第二端E20における電圧の目標値と、第二端E20における電圧の計測値とに基づいて、位相差の制御信号を出力する制御信号出力部41と、検出部34が短絡を検出していない場合、制御信号出力部41が出力する制御信号を出力し、検出部34が短絡を検出している場合、第一端E10側のブリッジ回路(第一ブリッジ回路112)のスイッチングの位相が、第二端E20側のブリッジ回路(第二ブリッジ回路114)のスイッチングの位相に対して遅れている位相差を示す制御信号を出力する切替部42と、切替部42が出力する制御信号に基づいて、第一端E10側のブリッジ回路(第一ブリッジ回路112)のスイッチングおよび第二端E20側のブリッジ回路(第二ブリッジ回路114)のスイッチングを制御するスイッチング制御部43と、を備える。
第三の態様によれば、切替部42が制御信号を切り替えるという比較的簡単な処理にて、通常時のフィードバック制御による電源装置20の出力電圧の制御と、短絡検出時の電源装置20による電力の取り込みとを切り替えることができる。電源装置20によればこの点で、DAB回路33aの送電の向きを速やかに切り替えて、負荷側の配線または機器等が損傷する可能性を軽減できると期待される。
(4)第四の態様に係る電源装置は、(1)から(3)の何れかの電源装置であって、第二端E20側に設けられるリアクトル35をさらに備える。
第四の態様によれば、配線経路51のインダクタンス14Lが比較的小さい場合でも、リアクトル35によって短絡発生時に配線経路51および負荷52に流れる電流に遅れが生じる。これにより、短絡発生時に、電源装置20が、第二コンデンサ115の放電電力(特に、放電電流)をより多く取り込むことができ、配線経路51および負荷52に流れる電流が、より小さくなると期待される。
(5)第五の態様に係る電源装置は、(2)または(3)の電源装置であって、第二端E20側に設けられ、Dual Active Bridge回路(DAB回路33a)の第一端E10側のブリッジ回路(第一ブリッジ回路112)と第二端E20側のブリッジ回路(第二ブリッジ回路114)との間の変圧器113の漏れインダクタンスよりも大きいインダクタンスを有するリアクトル35をさらに備える。
第五の態様によれば、リアクトル35のインダクタンスが変圧器113の漏れインダクタンスよりも大きい点で、電源装置20が、第二コンデンサ115の放電電力(特に、放電電流)をより確実に取り込むことができ、配線経路51および負荷52に流れる電流が、より小さくなると期待される。
(6)第六の態様による制御装置(電源装置20または制御部40)は、電力の入力を受ける第一端E10と、直流電力を出力する第二端E20とを有し、第二端E20の2つの端子(第三端子T21と第四端子T22と)の間に第二コンデンサ115が設けられた双方向DC/DCコンバータ33(例えば、DAB回路33a)を、第二端E20からの直流電力の出力先における短絡が検出されていない場合、第一端E10側から前記第二端E20側へ送電を行うように制御し、短絡が検出された場合、第二端E20側から前記第一端E10側へ送電を行うように制御する制御部40を備える。
第六の態様によれば、負荷側で短絡が発生した場合に、第二コンデンサ115が放出する電力を電源装置20に取り込むことができる。これにより、負荷側(図1の例では配線経路51および負荷52)に過電流が流れて配線または機器等が損傷する可能性を軽減することができる。
(7)第七の態様による方法は、電力の入力を受ける第一端E10と、直流電力を出力する第二端E20とを有し、第二端E20の2つの端子(第三端子T21と第四端子T22と)の間に第二コンデンサ115が設けられた双方向DC/DCコンバータ(例えば、DAB回路33a)を、第二端E20からの直流電力の出力先における短絡が検出されていない場合、第一端E10側から第二端E20側へ送電を行うように制御し、短絡が検出された場合、第二端E20側から第一端E10側へ送電を行うように制御することを含む。
第七の態様によれば、負荷側で短絡が発生した場合に、第二コンデンサ115が放出する電力を電源装置20に取り込むことができる。これにより、負荷側(図1の例では配線経路51および負荷52)に過電流が流れて配線または機器等が損傷する可能性を軽減することができる。
(8)第八の態様によるプログラムは、電力の入力を受ける第一端E10と、直流電力を出力する第二端E20とを有し、第二端E20の2つの端子(第三端子T21と第四端子T22と)の間に第二コンデンサ115が設けられた双方向DC/DCコンバータ33(例えば、DAB回路33a)を制御するコンピュータに、第二端E20からの直流電力の出力先における短絡が検出されていない場合、第一端E10側から第二端E20側へ送電を行うように双方向DC/DCコンバータ33を制御させ、短絡が検出された場合、第二端E20側から第一端E10側へ送電を行うように双方向DC/DCコンバータ33を制御させるためのプログラムである。
第八の態様によれば、負荷側で短絡が発生した場合に、第二コンデンサ115が放出する電力を電源装置20に取り込むことができる。これにより、負荷側(図1の例では配線経路51および負荷52)に過電流が流れて配線または機器等が損傷する可能性を軽減することができる。
1 電力システム
11 発電機
20 電源装置
30 電源回路
31 遮断器
32 整流回路
33 双方向DC/DCコンバータ
33a DAB回路
34 検出部
34a 過電流検出センサ
40 制御部
41 制御信号出力部
42 切替部
43 スイッチング制御部
51 配線経路
52 負荷
33a DAB回路
34a 過電流検知センサ
E10 第一端
E20 第二端
111 第一コンデンサ
112 第一ブリッジ回路
113 変圧器
114 第二ブリッジ回路
115 第二コンデンサ
120 素子

Claims (8)

  1. 電力の入力を受ける第一端と、直流電力を出力する第二端とを有し、前記第二端の2つの端子の間にコンデンサが設けられた双方向DC/DCコンバータと、
    前記第二端からの直流電力の出力先における短絡を検出する検出部と、
    前記検出部が前記短絡を検出していない場合、前記第一端側から前記第二端側へ送電を行うように前記双方向DC/DCコンバータを制御し、前記検出部が前記短絡を検出した場合、前記第二端側から前記第一端側へ送電を行うように前記双方向DC/DCコンバータを制御する制御部と、
    を備える、電源装置。
  2. 前記双方向DC/DCコンバータは、Dual Active Bridge回路を用いた双方向DC/DCコンバータであり、
    前記制御部は、前記検出部が前記短絡を検出していない場合、前記Dual Active Bridge回路における前記第一端側のブリッジ回路のスイッチングの位相が、前記第二端側のブリッジ回路のスイッチングの位相に対して進んでいるようにスイッチングの制御を行い、前記検出部が前記短絡を検出している場合、前記第一端側のブリッジ回路のスイッチングの位相が、前記第二端側のブリッジ回路のスイッチングの位相に対して遅れているようにスイッチングの制御を行う、
    請求項1に記載の電源装置。
  3. 前記制御部は、
    前記第二端における電圧の目標値と、前記第二端における電圧の計測値とに基づいて、位相差の制御信号を出力する制御信号出力部と、
    前記検出部が前記短絡を検出していない場合、前記制御信号出力部が出力する前記制御信号を出力し、前記検出部が前記短絡を検出している場合、前記第一端側のブリッジ回路のスイッチングの位相が、前記第二端側のブリッジ回路のスイッチングの位相に対して遅れている位相差を示す制御信号を出力する切替部と、
    前記切替部が出力する制御信号に基づいて、前記第一端側のブリッジ回路のスイッチングおよび前記第二端側のブリッジ回路のスイッチングを制御するスイッチング制御部と、
    を備える、請求項2に記載の電源装置。
  4. 前記第二端側に設けられるリアクトルをさらに備える、
    請求項1から3の何れか一項に記載の電源装置。
  5. 前記第二端側に設けられ、前記Dual Active Bridge回路の前記第一端側のブリッジ回路と前記第二端側のブリッジ回路との間の変圧器の漏れインダクタンスよりも大きいインダクタンスを有するリアクトルをさらに備える、
    請求項2または請求項3に記載の電源装置。
  6. 電力の入力を受ける第一端と、直流電力を出力する第二端とを有し、前記第二端の2つの端子の間にコンデンサが設けられた双方向DC/DCコンバータを、前記第二端からの直流電力の出力先における短絡が検出されていない場合、前記第一端側から前記第二端側へ送電を行うように制御し、前記短絡が検出された場合、前記第二端側から前記第一端側へ送電を行うように制御する制御部
    を備える制御装置。
  7. 電力の入力を受ける第一端と、直流電力を出力する第二端とを有し、前記第二端の2つの端子の間にコンデンサが設けられた双方向DC/DCコンバータを、前記第二端からの直流電力の出力先における短絡が検出されていない場合、前記第一端側から前記第二端側へ送電を行うように制御し、前記短絡が検出された場合、前記第二端側から前記第一端側へ送電を行うように制御する
    ことを含む制御方法。
  8. 電力の入力を受ける第一端と、直流電力を出力する第二端とを有し、前記第二端の2つの端子の間にコンデンサが設けられた双方向DC/DCコンバータを制御するコンピュータに、
    前記第二端からの直流電力の出力先における短絡が検出されていない場合、前記第一端側から前記第二端側へ送電を行うように前記双方向DC/DCコンバータを制御させ、前記短絡が検出された場合、前記第二端側から前記第一端側へ送電を行うように前記双方向DC/DCコンバータを制御させる
    ためのプログラム。
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